[ ● ]ヘタリアの日本に萌えるスレ 弐拾陸at ANICHARA2
[ ● ]ヘタリアの日本に萌えるスレ 弐拾陸 - 暇つぶし2ch635:名無しさん@お腹いっぱい。
10/07/18 01:24:09 EmrM86MY0
口付ける角度を変えるたび、その匂いが鼻を突いた。男だけが持つ、特有の汗の匂い。
いや、汗だけではないのかもしれない。なにかひどく、ひどく熱い、暴力的なものも一緒だった。それに深く、強く、煽られる。
 アメリカンフットボールの強豪と謳われた対戦相手から勝利をもぎ取った興奮が、未だ冷めないのだろう。
アルフレッドはどこか殺気立った、本能を剥き出しにしたような粗雑さで私の体を掻き抱いていた。
獰猛な動物同士の闘争を彷彿とさせるスポーツ。
その試合直後の野性的な雰囲気に、私は自らの皮膚がピリピリと粟立つのを感じた。
まるで恐怖と恍惚がない交ぜになったような痛みだ。
けれどそれに言いようのない官能を覚え、私はアルフレッドの脚に自らの下半身を擦り付けた。
はしたないことは知っている。すぐ隣のシャワールームではチームメイトが汗を流している。
それでも、止めることは出来そうもなかった。男の、オスの、濃厚な匂いに誘われる。
 みし、と年季の入った扉が軋んだ。チームメイトから逃げるように駆け込んだトイレの個室は、どう考えても一人分のスペースしかありえなかった。
アルフレッドの上半身を固めていたプロテクターこそ脱いだもののそこは酷く窮屈で、体格の良い彼など一人だけでもきつそうだった。
それでも、気付くだけの余裕は最早無い。気にするような冷静な判断は、抱き合った瞬間に捨ててしまっていた。あちこちにやかましく体をぶつけながら、私達はただ夢中で舌と舌を絡ませ合った。何度も、何度も。
呼吸すら奪うように繰り返し口付け、一瞬の合間に鳴き声を漏らす。
「も・・・ぅ、・・・・・・・もうっ」
 してください。そう言いかけた言葉は、けれど再び重なったアルフレッドの唇に飲み込まれてしまった。
にゅるにゅると生暖かい肉塊が口中を舐り、咽返るような汗の匂いと共に私を更に逆上せあげる。夢の中にでもいるのではないだろうか。思考の全てが曖昧だった。まるで高熱に浮かされたときのよう。前後すら、覚束無い。
「菊、ねえ・・・いま君、すっごくエッチな顔してる・・・・・」
 たら、と繋がった唾液も拭えぬまま、私はアルフレッドの声を聞いた。舌をだらしなく垂らしたまま、頭のどこかでその言葉を反芻する。しかし意味を理解することは不可能だった。
下半身の熱を指先で辿られたからだ。仰け反り、私は掴みかけていたアルフレッドの言葉を放棄した。あられもなく声を上げ、身悶える。
「すごい、ズボンまで湿ってる。やらしいの、菊って。やーらしーい」
「やっ・・・い、いわ、ないでぇ・・・・・・・!」
 歌うように笑いながら、アルフレッドがズボンのゴムに指を掛けた。大学名の入った濃紺のジャージ。それを下着ごと引張り、覗き込む。
ぷる、と勃起したそれが窮屈な空間から顔を出し、糸を引いた鈴口をアルフレッドに曝け出した。恥ずかしい。それ以上に、もどかしい。蜜が、また少し先から溢れた。ああ、どうしよう。触れて欲しくて、たまらない。
「ひっ、・・・・・あ、アッ・・・・・!」
 そう思ったのに。アルフレッドは引っ張っていたジャージのウエスト部分を弾くように元に戻した。ぱちん、とゴムが戻り、勃起した私のペニスを叩き付ける。
それだけで、ひどい刺激だった。またも鈴口から蜜を漏らし、私は体を震わせた。痙攣したように震え、恐る恐る下を見る。
「ぁ・・・ぁ、あ」
 いやらしい形に成長したペニスが、ジャージと腹の隙間から覗いていた。普段は隠されている濃いピンク色の亀頭が、トイレの蛍光灯に照らされてぬらぬらと光っている。その生々しい光景に、私の中の何かがいっそう激しく昂ぶった。



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