10/06/26 13:56:57 pXxdgDVL0
診察
コンコン
憂「失礼します」
唯「しまーす(^q^)」
医師「はい、よろしく。唯ちゃん、良く出来ましたねー」
唯「あ゛ーあ゛ー (^q^)」
憂「もう、何喜んで居るのよ!」
医師「こんにちは、今日はどうしました? 」
憂「実は、姉がまたぎょう虫検査に引っ掛かりまして…」
医師「う~ん、そうですか…」
「で、憂さんの方はどうですか?」
憂「今の所患っていないと思うのですが、きちんと調べていないので是非一緒に…」
医師「はい分かりました」
「唯ちゃんはまだ床とか舐めてしまいますか?」
憂「えぇ…何度注意してもダメで…」
医師「う~ん、やっぱりこういう子は中々難しいんですよねー」
「脅かすようでは無いですが、ぎょう虫以外にも色々と感染していることが多いので…」
「それに、常人より、体の機能、例えば消化機能とか抵抗力とかが劣っている場合が多いんですね」
憂「……」
医師「ぎょう虫よりも、むしろそちらの方が心配、というか問題がありますから…」
「身体機能全体が常に危険と隣合わせであり、本人にその自覚が持てないのが一番の困難な所ですね」
憂「では…、姉はこのまま良くなる可能性は無いということですか?」
医師「100%無いとは言い切れませんが、その可能性は非常に大きいです。」
「はっきり申し上げますと、このような方の寿命が短いことも、それが大きな要因となっています」
憂「お姉ちゃん……」
憂は姉・唯の体が良くならないこと、そしてなにより、 その将来が決して長く無いということに、相当のショックを受けた。
もちろん、憂も何となくは分かっていたが、まだまだ遠い先の事だと思っていたが、
実はそう遠くない将来であることを思い知らされた。
憂(もうお姉ちゃんはこのまま悪くなる一方なのか…)
しかし、当の本人は、看護婦さん相手に「キャッキャ、キャッキャ」とじゃれていて、 いたって無邪気である。
憂「お姉ちゃん……」
憂は、無邪気な姉を見て、余計に現実が酷いことを思い知らされる。
憂は絶望的な気分になった。