10/03/27 22:56:19 kXpNTYfK0
□とらぶる185：誕生日の思い出（中編）PART.5
「君はもっとスキーを練習した方がいい」「え、あぁまぁ今日初めてだから・・・」
「それにもう少しやせた方がいいかも」「これでもやせたんだが・・」
「あともう少し・・」「ちょっとタイム！君たちは何者なんだ？」
「僕らはニップルというこの星に住む生命体だよ とりあえず地球人らしく僕の名はアダムとしよう この星に未確認生物が来るのは・・・」
「200年ぶりだ・・」「（いたんだ一応・・・て、長生きっ！）」
「先ほどは失礼した。 未確認生物に対して本能的に威嚇してしまったのだ」
「（威嚇にしてはこっちは死にかけたんだけどな・・）そ、それなら仕方ないかｗ」
なんか春菜ちゃんに似てるから変な気分だな 真っ白だけどこれ彩南の制服だろうな
「そうそう、この体、君の脳内のイメージを実体化してみたのだが、どうかね？ときめくかね？」
「別にときめかねーよ！」「そうか？ホレ」チラッ♥ 白春菜似のアダムがスカートをめくる仕草をする
「やめろおおおおおおおおお！！！////」ふぅ・・
「彼女の誕生日を祝いにこの星に来たようだが・・・」「あ、その・・勝手にこの星に来て悪かったよ」
「プレゼントを用意していない」「・・・・・。」
その頃、
「結城くん・・・」 お静が念写した写真に写っていたのは気を失って横たわるリトの姿だった ピロリン♪
「春菜？」反重力バイクのモニターにララの顔が映る
「モニターにリトの遭難信号がキャッチできるはずだから、見つけたら無事に戻ってきてね！」
「う・・うん、ララさん、あの、私の誕生日に・・・」マ゛ウ゛～～～ゥッ！バタンバタン！バシィイイイイイイン ホゲェ～
「ごめん春菜、今こっちもミョーな事態になってるから、また連絡するね バイバイ♪」
「あ、ララさん！（マウ～って・・セリーヌさんがどうかしたのかしら）」 この赤い▲が結城くんのいる所のはずなんだけど・・・
「結城く～～～～～～～～～～ん！！！」
いつの間にかリトの周りのニップルはアダムの一人だけになっていた
「（相手の能力をコピーする・・・）それで、君たちはこの星にどのくらいいるの？」
「いや、僕らは一つの生命体になる事も出来れば、何億にも分裂することもできる 相手次第なんだ 互いに意思疎通の必要もない
相手の知能が高ければそれに合わせて僕らも進化する・・いや正確には進化しているわけではないんだが・・」
「コピーしていられる時間は長くて10時間ほどなんだ・・」「！！？？」
「だから僕らは文明を築くことができない 記憶ごと消えてしまうからね」
「・・・思い出が沢山ある君が羨ましいよ」 結城く～～ん！
「（この声は・・・春菜ちゃん！？）」
「結城くん！！！！！」涙目になった春菜が叫ぶ！「見つけた！！」え！？横にいるのは私？
「西連寺！ごめん、バイクがその・・・故障しちゃって、どうしようかと思ってたんだ そのこの人は・・・アダムって言って・・」
アダムはいつの間にか姿を変えていた 今話題のイケメン俳優、西荻窪一にそっくりだ
「初めまして、アダムです」 「あ・・西連寺春菜です///（真っ白いけど西荻さんみたい・・）」ん゛んっ
「じゃあ僕らはそろそろ戻ろうか・・・みんな心配してるかな」「当たり前じゃない！」春菜泣きそう・・
「結城くん、西連寺さん、またこの星に遊びに来てください・・・」「（アダム・・・）西連寺、そのカメラ貸して」
「3人で写真を撮ろう！」
それじゃあ・・元気で・・また会おう
「西連寺しっかりつかまって///」「う、うん///」
帰り道
リトの背中にしがみ付きながら「結城くん、アダムさんとどんなお話してたの？」
ララ闇「突然どうしちゃったんだろう？」「さぁ、分かりません とりあえず危険は去ったようです」
お静「みなさん、春菜さんとリトさんが戻ってきましたよ！」
ナナ「まったく、やれやれアル」
モモ「次回からもっと詳しく生態調査しておきます」
里紗未央猿山「もう宇宙で誕生会はこりごり～」
唯「セリーヌちゃん疲れて寝ちゃったみたい」まぅ～ｚｚｚｚ
あの後、暴れまわっていた巨大雪のセリーヌから突然花粉ならぬ雪の華が舞い始めると同時に元のサイズに戻り、ニップルもどこかに消えたのだった
「それじゃ～帰ろうか！楽しかったね～春菜♥」「うん・・ララさん、モモちゃん、ナナちゃん、それにみんな本当にありがとう♥」
綺麗に元通りになった雪の惑星には・・・リト、アダム、春菜の写真が一枚残されていた
つづく 次回：西連寺家の人々