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とらぶる176:ホワイトバレンタイン(告白)後編PART.2
春菜「私も・・・私も結城くんと一緒に走っていいかな・・」
リト「(なんだ・・・orz)う、うん、もちろん!西連寺が一緒に走ってくれるならオレも朝早く起きられそうだし」
春菜「(ほっ・・)そっか、良かった じゃあ、明日から一緒に走ろうね」
リト「うん、よぉ~し、春までに細マッチョな体を手に入れるぜ!!」
春菜「フフッw じゃあ私も胸、あっ・・/// も、もう少し持久力をつけよう!」
やがて外が暗くなってきた・・春菜は窓の外を見つめていた クリスマスのあの夜のように
すっかり雪化粧した町に徐々に灯りが燈り始める 部屋から望む町並みは冬の寒さとは対照的に
どこか温かみが感じられた
リトは春菜の背中を見つめていた 彼はなぜ今まで告白できなかったのかと考えていた
中学の時、春菜と出逢った瞬間から、彼は春菜の優しさを感じていた
彼女は誰にでも分け隔てなく優しく接し、慈愛の心に満ち溢れていた
決して明るく笑顔ばかりでいるような少女ではなかったが、その美しく透き通るような瞳の奥には
相手の笑顔が映し出されていた
自分の気持ちを伝えたい・・・伝えたらどうなるだろう 彼女の優しさを失うのが怖い・・
もしかしたら無意識にそう思い込んでいたのかもしれない
リトは気づいた 彼女の優しさはこの先も変わらないと
たとえ春菜が他に想い人がいたとしても、自分への優しさは決して変わらないだろうと・・・
この先、そんな彼女と同じ人生を歩みたい・・・ 彼女が必要な時に自分は傍にいたい・・・
「西連寺・・」「なあに結城くん・・」「ハッピーバレンタインデー」 窓辺に映る2人の手はいつしかそっと握られていた
おわり 次回:誕生日にはビッグサプライズがある