10/01/25 22:33:14 aJo1NoRm0
咲「遠征チーム……?」
加治木「ああ……私には残念ながら、あまり時間的猶予が残されていない」
加治木「あと一年ぐらいをリミットと考えている」
加治木「それまでに、どうしても―このゲームのエンディングが見たいんだ」
加治木「わかりやすく、単刀直入にいえば―」
加治木「お前の雀力が欲しいということさ。私たちの遠征チームに、打ち手として参加しないか?」
咲「わたしが……?」
加治木「もちろんこれは私のゲームだから、協力してくれればそれなりの見返りは提供できると思っている」
咲「見返り?」
加治木「そう―お前は才能とセンスだけでここまで打ち続けてきた」
加治木「だけどそろそろ、ひとつのカベみたいなものにつきあたるはずなんだ」
加治木「カベを越えてさらに上の領域へと向かうためには、正確な理論に裏打ちされた打ち筋が必要なんだ」
加治木「強くなるためにはロジックが必要だと、自分でも気づき始めてるんじゃないか?」
咲「!」
加治木「私にはわかるんだ―なぜならお前は、うちのモモとよく似たタイプの打ち手だからだ」
加治木「天性の才能に理論が加われば最強だ」