【とある科学の超電磁砲】dear my 御坂美琴26at ANICHARA2
【とある科学の超電磁砲】dear my 御坂美琴26 - 暇つぶし2ch322:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/02 06:39:18 cKwM/9br
こんな超展開はありえないと、ミサカは自嘲しつつ>>235の続きを書きなぐります。
ありえない話なので最後の選択肢のどれを選んでも続きは何もありません、とミサカは朦朧とする頭で但し書きを付け加えます。

「と、う……んっ」
三文字目の代わりに生唾をこくんと飲み込んだきり、美琴はすでに紅潮気味だった顔をさらに真っ赤に染め、そのまま硬直してしまう。
「おーい、どうしたー、美琴センセー。帰って来いー」
「……当麻ぁ」
「は?」
「当麻、当麻っ」
呼んでしまった。ついに、呼んでしまった。その名を。
それですっかり開き直ってしまったのか、ここまで溜め込んでいたものがあまりに大きすぎたのか、壊れたように上条の名を呼び続ける美琴は奔放な行動を取り始めた。
「当麻ぁ」
「み、美琴さん?」
「んー、やっぱここ居心地よすぎだわ。できれば、ここは私だけの指定席にしたいものね」
それまで微妙に保たれていた二人の間の距離が、一気に狭められ、密着していた。
美琴は上条の左腕に自分の右腕を絡ませ、さらには愛しげに頬までもこすりつける。
上条はただ口をぱくぱくさせて呆然とするしかない。
しかし、さすがに度が過ぎたようだ。
まるで熱にうなされたように、顔を赤らめた美琴の様子が変調をきたしはじめる。
「だめ……もう、限界…………ふにゃー」
「おおォわァああッ!またそれかッ!」
虚ろで、見る者によっては淫靡にも感じられる瞳をした美琴の前髪に、危険な火花が散る。
それを見た上条は、慌てて身を乗り出して、己が右手を彼女のこめかみの辺りに押し付ける。
女の子の髪の柔らかい感覚を手のひらに得るのと同時に、迸りかけた高圧電流は間一髪で収まった。
「ふー、上条さんは同じ轍を二度と踏みませんのです。ってお前、ここでも結局ビリビリオチかよ!」
右手を伸ばしながら悪態をつく上条をよそに、恍惚から我に返った美琴は絡めていた腕を解き、なぜか不敵にも口の端を吊り上げる。
「……よく、見なさい。これが最弱(さいきょう)のレベル0に屈服したレベル5の成れの果てよ」
傍から見れば、頭を優しく撫でられているようにしか見えない状態で、美琴は苦笑する。
「『自分だけの現実』も粉々にされ、すっかり入れ込んじゃって。今じゃ当麻の前で制御もできずあっさり漏電事故っちゃうこの体たらく。もう学園都市第三位の地位は返上しないといけないかなぁ」
案外、あの時コイツに思いっきりぶん殴られた第一位のレベル5――学園都市最強の一方通行も今はそうだったりして。
まさか……さすがにそれはないか、と美琴はぼんやりと浮かんだ突拍子もない憶測をすぐに切って捨てる。
しかし、実は当たらずも遠からずであることを、あの後第一位が歩んだ道とほぼ無縁の立場の第三位が知るよしもない。
「あぁいつか黒子の言ってた(※アニメ版)通り、私は当麻にすっかり身も心もさらけ出しちゃってるんだなぁ」
「は、ハァ?」
「じゃあさらけ出したついでに、ここではっきり言ってやるとしますか。あ、もう大丈夫だから」
頭に添えられていた上条の右手を、美琴は自分の左手で重ねながら放させる。
その手を自分の腿の上へ持っていき、重ねたまま放すまいとする。
「わっ、私は……当麻のことが…………す、すすす、す、す……」
お約束では終わらせない。
そんな思いを抱いて、圧倒的な感情を込めた一言を口にする。
「好き、私は当麻のことが大好きだから」
ゴバッ!!と、上条は血を吐きそうなほどにむせる。
ここまでで十分荒唐無稽だったが、そうきましたか。


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