10/02/05 11:33:33 JRuE9MlTP
45 :名無しさん:2010/02/05(金) 08:47:28 ID:eQ6tD7cw
病院に入院して、ただただ死ぬのを待つだけなのか?
それとも悲しみに暮れ、毎日を泣きながら過ごすのか?
いっそ、どうせ死ぬんだったらと己の欲望のままに生きるのか?
「違う…」
そうだ、俺にはやらなくてはならない事がある。入院しては助からないのは分かっている。
やけを起こしたり開き直って欲望に生きるなんてのは愚の骨頂だ。
京太郎はある決意を固めた。
「何かしら須賀君、私達に話があるって」
「いえ、ちょっと皆に言いたい事がありまして…」
京太郎は麻雀部の面々を見渡しながらニッコリと微笑む。
(きっと皆、怒るだろうなぁ…でももう決めた事なんだから仕方ないよな)
京太郎の決意、それは―
「俺、今日で麻雀部をやめさせてもらいます」
京太郎の退部宣言、いきなりの事態に麻雀部の一同は驚愕した表情で京太郎の顔を見た。
京太郎は考えた。これ以上、自分が麻雀部にいれば必ず彼女達の足手纏いになるだろう。
それならば自分がいなくなれば良いだけの事だ、空気である俺がいなくても皆は構わないろうしな。
五人だけでも楽しくやっていけるさ…今までだってそうだったのだから。