【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 3 【いい夫婦の日】at ANICHARA2
【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 3 【いい夫婦の日】 - 暇つぶし2ch687:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 01:46:04 8VAu+rLK0
咲「それ徹夜してつくった手作りチョコなんだけど。
私、チョコあげるのなんて京ちゃんだけなんだけど。
味よりこめられた気合とかその裏側の気持ちとかに気づいてほしかったんだけど、あ、でも味褒めてくれたのは嬉しかったです。
京ちゃんの感想はそれだけ?」

京「…すまん、何言ってるかわからん」

咲「……………」

京「えと、咲さん…?」

咲「京ちゃん」ニコ

京「はい」

咲「せっかくだから食べさせてあげるね」

京「え、い、いいよ」

咲「遠慮しないで、ほらあーん」グリグリグリ

京「ちょ、咲さん、そこ口じゃないです、鼻です」

咲「え?なに?なんて言ってるかわかんない。
やっぱり鈍すぎる人は日本語も不自由になっちゃうのかな?」シュインシュインシュイン

京「なんか変なオーラでてる、金色に光ってる!
ていうかそこは口じゃなくて目…あだだだだ!!!!」

以上です


688:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 02:07:06 SqvbTKH10
GJ!!!
目が笑ってない咲が見えるwww
ってかこんなこと三年の続けたらそりゃ怒るわ

689:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 02:42:40 RY42VE7K0
>>687
いいよいいよー咲ちゃんかわいいよー
勝手に高一編作ってみた

咲「押してダメなら引いてみよう」

咲「京ちゃん今日バレンタインデーだね チョコもらえた?」

京「いや…それが全然…」

咲「ふ~ん」

京「おいおい咲もくれないのかよ 去年までくれてたのにさ」

咲「私からのチョコ ホントに欲しい?」

京「欲しいさ」

咲「じゃああげる ハッピーバレンタイン京ちゃん」

京「おお!用意してくれてんじゃん!大好きだよ咲!」

咲「っ!////いっ…いいえ…//」

690:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 01:27:36 4gdMysTl0
咲さんよぉ待ち遠しいのは分かるけどまだ一月だぜwww
バレンタインの前に節分もあるし二月二日は京ちゃんの誕生日だし

691:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 02:06:50 sKIm68gK0
そうだ、豆まきだ!
清澄の誰が鬼?
優希だじぇ!

692:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 12:36:14 6WpOayf2O
「みやながさき」は今日はいないんだな

693:みやながさき
10/01/30 14:45:42 4fNCMyNV0
いますよ 今日はお休みですから京ちゃんに会えません

694:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 19:40:25 WC44hL4+O
明日も会えないね…

695:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 20:11:54 4gdMysTl0
遊びに行けば良いじゃないっすかwww
後個人的には咲と京太郎は中学時代双方の家に遊びに行ったことがあると思ってる

696:みやながさき
10/01/30 20:33:24 4fNCMyNV0
そうですね…明日日曜ですし思い切って遊びに行ってみようかな…

697:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 22:07:09 3YMuKLTO0
そういえば、宮永さん、バレンタインデーには何か作戦を練っているんですか?

698:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 23:59:25 Gcp+7xlxO
ちょこっとだけ…

699:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 06:30:08 GOi4gC1d0
>>698
   ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'

700:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 07:10:41 n8rn7ldUO
今年のバレンタインは日曜だから、家知ってる幼なじみは超有利ですな

アレ? 家知ってるよね?

701:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 21:37:51 epIIi0AT0
宮永さん的には、チョコを京ちゃんちで渡してさ、いい雰囲気になってそのまま…っていう作戦ですね?

702:みやながさき
10/01/31 21:59:09 U+mGF3+P0
そ、そのまま…ゴクリ
でも京ちゃんホント鈍いからチョコだけ貰ってはいさよならってことも…
まず家にあげてもらうとこから考えなきゃ…

703:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 23:41:52 sjPnn6mCO
もし京太郎が病に侵されて余命1ヶ月しかないと言われたら咲はどんな反応をするのだろうか

704:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/01 04:20:47 ZU3zFTur0
>>703
ボロボロに泣きながら無理矢理押し倒してでも中に出してもらって京ちゃんと一緒にいた証しを
残しかねないがそのシーンを想像して涙が出てきた

705:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/01 13:12:21 DLORuFYTO
>>702
「せっかく来たんだからお茶くらい出さない? フツー」と、少々強めな態度で上がり込む…

なんていうか咲ちゃんって普段おどおどしてる感じだけど、京ちゃん(付き合い長い仲良い相手)にはちゃんと自分を出せるってイメージ

706:みやながさき
10/02/01 20:14:42 iJLNGUdG0
そうですね ちょっと図々しいかもしれないけどそのくらいしなきゃですよね
ところで明日京ちゃんの誕生日なのでこんなのプレゼントしてみようと思います
京ちゃんいっつもレディースランチだから…

Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
  人     人     人    .人   人     人
_/  \_/  \_/  \_/  \/  \_/ 
お弁当作るよ券        宮永咲
-------------------
放課後までにこれを提示すれば
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翌日お弁当を作ってきます
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-------------------
※この券は今日から高校卒業まで有効です
-------------------
※この券は京ちゃん専用です
-------------------
※お弁当を受け取った日は必ず私と一緒に
-------------------
昼食をとって感想を述べて下さい
-------------------
※紛失した場合は再発行します
-------------------


Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
  人     人     人    .人   人     人
_/  \_/  \_/  \_/  \/  \_/ 

どうですか?

707:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/01 22:33:58 RLIs0wrN0
うん、いいね

708:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 00:05:46 l2nIV4800
咲「もしもし、京ちゃん?誕生日おめでと♪」

709:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 01:00:59 HbmIFGU+0
宮永さんは0:00ジャストに京ちゃんに電話したはず

710:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 01:24:29 MVCVpJ6SP
咲「もしもし京ちゃん? まだ起きてる」
京太郎「あう・・・ふぁあ・・・ああ、咲・・・」
咲「あ、ゴメン・・・起こしちゃった?」
京太郎「ん。いや、大丈夫。今から寝ようと布団に入ったトコだから」
咲「そう、ならよかった・・・あのさ京ちゃん! 誕生日おめでとう!!」
京太郎「ん・・・ああそっか、今日俺の誕生日だったな。サンキュー」
咲「えへへ」
京太郎「でも、わざわざ電話しなくても良かったのに」
咲「えっとね・・・そ、その・・・明日の朝、一緒に登校しよ! 京ちゃん家まで迎えにくるから、待ってて」
京太郎「へ? まあ別にいいけど・・・なんで?」
咲「わ、渡したいモノがあるの・・・絶対待っててよ! 忘れないでね!」
京太郎「おう、分かった。待ってるから」
咲「え、えへへ・・・/// じゃあ、おやすみなさい」
京太郎「おやすみー。また明日な」

ピッ

咲「・・・手編みのマフラー・・・京ちゃん、喜んでくれるかな?」
・・・・・・
咲「『待ってるから』・・・だって・・・・・・ん~~!!」 ニヤニヤ
じたばたじたばた

711:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 11:41:22 olU2mi5y0

「ふぅ…掃除終わりっと」
一人の男子生徒が箒を持ちながら麻雀部の部室で大きくため息をついた。
彼の名前は須賀京太郎。彼の所属する清澄高校麻雀部は男子一人に女子五人という、規模は小さいながらも全国を目指す活気溢れる麻雀部である。
彼女達は県大会において強豪を相手に苦戦を強いられながらも見事に優勝を果たし、全国大会への切符を手に入れた。
一方の京太郎自身はといえば…麻雀に関してはてんで話にならないほど弱く、そのせいか部室の掃除や買い出しなどの雑務はほとんど彼の役目という待遇を受けている。
けれども彼はその事について特に気にはしていない。まぁ、これも仕方ないやねと感覚で毎日こなしている。
そんな軽い所が彼の良い所でもあり、悪い所でもあった。
そして今日もまた他の部員よりも早く部室に来て彼女達のために掃除をこなしていた。
「にしても、全国大会か……咲の奴は大丈夫かねぇ」
京太郎は机の上に置いてあった写真を眺める、先の県大会で優勝した時に撮られたものだ。咲は自分の姉である宮永照と仲直りして、また一緒に暮らすためにこの麻雀部に入部した。

712:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 11:43:24 NgLdGLnA0
そんな咲を京太郎は気にかけていた。咲は非常にプレッシャーに弱い人間だ、もし自分の姉と仲直りする事が出来なかったら…という考えが咲に重圧をかけているのかもしれない。
それでなくとも、咲は他の仲間に対する思いが人一倍強い人間なのだ。
それらが彼女を縛る鎖となって咲の力を奪ってしまうのではないか。
京太郎はその事を不安に思っていた。
「まぁ、和や部長達がきっと力になってくれるさ…」
写真を手に持ちながら京太郎は笑みを浮かべた。
咲なら心配ない、今の咲には和を始め彼女を支えてくれる仲間達が沢山いる。
咲がへこたれても皆が咲の力となってくれるだろう…県大会の時みたいにな。
京太郎はそんな咲に頼もしさを感じると共に寂しさを感じていた。
中学校の時は一緒にいる時間が多かったのに、咲が麻雀部に入部してからは一緒にいる機会がほとんどなくなった。
帰る時は和やタコスと三人で、最近では登校する時もその二人と一緒だ。
昼食の時も三人で食べる事も多く…今の京太郎は昼食の時はたった一人で食べている。
この前もレディースランチを食べるべく咲を誘ってみたが原村さん達と食べるから、と体よく断わられてしまった。

713:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 11:45:04 NZIbTIUG0
もはや咲は自分を必要としていない、京太郎はそう考えると少し悲しくなった。
でも、いいさ…あいつが幸せならそれで良いんだ。今の俺には…咲の頑張っている姿を見届けるしか出来ないんだから。京太郎は深くため息をつきながらゆっくり写真を撫でた。
ズキンッ…
「か、はぁ!」
写真が京太郎の手から落ちる。京太郎は胸をおさえながらその場でうずくまった。
「また……かよ!くそっ……」
心臓が裂けるほどの強い激痛が胸を襲う、それに対し京太郎はギリリッと歯を食いしばりながら懸命に耐えている。
(一体…どうなってんだよ…この痛みは…!)
実は京太郎を襲う胸の激痛は一度や二度の事ではない。
初めて京太郎が胸の痛みに襲われたのは咲が麻雀部に入部する事を決意した時だった。
京太郎が家に帰る途中、急に胸のちょっとした痛みが走った。京太郎は不審に思ったが、まぁ…少し疲れているんだろうなと考えただけで特に気にはしなかった。
そんな彼の軽い性格が後々に自分を苦しめる事になろうとは―。
その日を境に胸の痛みが京太郎を襲う様になった。

714:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 18:11:58 YujTQ8qb0
ちょ、何だこの重い話は!支援です

715:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 20:28:09 /dfHCIyz0
>>713

最初の内は軽い動悸程度だったが、日を重ねる事にそれは強い痛みへと変わっていった。
流石の京太郎も自分の身体の異変に気付き、病院へ行こうとも考えた。
けれども彼はそうしなかった…何故なら麻雀部の県大会が近かったから。
大会が近いのにもかかわらず、自分が病院へ行けば他の部員―特に心配性の咲に少なからず動揺を与えかねない。
京太郎はそれを恐れたのである。結局、彼は胸の激痛を皆に隠したまま県大会に望んだ。
けれども身体の異常はそんな彼を許す事はなかった。応援している時も、買い出しに行っている時も―胸の激痛は彼を襲った。
実は男子個人戦の時も痛みは襲っていた…恐らく京太郎は痛みをおさえるのに必死で麻雀どころではなかっただろう。
それでも彼はその事を他の部員に悟られぬ様、必死で耐え抜いた。
激痛と戦いながらも麻雀部の皆のためにサポートを続けた。
彼女達に全国大会に行って欲しかったから、咲の願いであるお姉ちゃんと仲直りしてまた一緒に暮らすという夢を叶えて欲しかったから―。
皆に空気扱いされようが、こき使われようが京太郎は不満を言う事もなくこなし続けた。
全ては咲のため、麻雀の仲間達のために…。

716:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 20:31:34 veR2w2JN0
「はぁ…はぁ…!」
ようやく京太郎の胸から激痛が消えた。彼は胸から手を離すと、落としてしまった写真を拾う。
(危ない所だった…)
京太郎は顔から流れる汗を拭いながらフゥッとため息をついた。
こんな所を他の部員に見られてはいけない、せっかく全国に行けるのに皆に要らぬ心配をかけさせる訳にはいかないのだ。
「しかし…」
京太郎はポツリと呟く。
県大会が終わってから胸の激痛が毎日の様に襲ってくる。
今までは皆に隠しながら上手くやってこれたけど、このままだといずれバレてしまうだろう。

「……はタコスに限るじぇ~!」
「もう……ゆーきったら…」
考え事をしていた京太郎の耳に咲達の話し声が聞こえてきた。
まずい、咲達がやってくる。
京太郎は急いで写真を机の上に戻し、麻雀卓の前に座る。
「じゃーん!ゆーき様の登場だじぇ!」
タコスの高らかな声と共に勢いよくドアが開かれ、三人が部室の中にやってきた。
「なーにが、ゆーき様だよタコス。 お前の名前なんかタコスで十分だよ」
「むっ!犬、今日も来るのが早いな!感心、感心!」
「ばーか、お前に褒められても嬉しくないっての!」

717:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 23:55:40 qys1CZPl0
タコスに嫌味を言いながら何もなかったのように振る舞う京太郎。
けれども、再びあの激痛がやってくるのではないかと内心では恐怖を感じていた。
「おっ、もう皆そろってみたいじゃな」
「そうみたいね、大会に向けて頑張っているみたいで安心したわ」
咲達に続いて久とまこが部室へとやって来る。久は京太郎の方へと歩み寄るとニッコリと微笑んだ。
「須賀く~ん、悪いんだけど…ちょっと買い物に行ってもらえないかしら?」
毎度お馴染みの久の買い出し指令。慣れている事とはいえ、少しヘコんでしまう。
「またですか部長? 分かりましたよ、行って来ます…」
「すまないわね須賀君。 はいこれ、お金と買い物リスト」
財布とメモを久から受け取った京太郎はドアに向かって歩き出す。
「出来るだけ早くお願いね~」
「アンタ…鬼じゃな」
やれやれ、部長も人使いが荒いなぁ…まぁ、これも仕方ないやね。
京太郎はメモを確認しつつ、ドアに手をかけようとした。
ズキンッ…
(………!)
くそっ、またかよ!胸の激痛が再び京太郎を襲い始める。
堪えろ、堪えるんだ京太郎。皆に感付かれる前に早くこの部室から出るんだ。

718:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 00:01:31 i7nbUcFX0
京太郎は自分にそう言い聞かせながら扉を開ける。
「どうしたの京ちゃん?なんだか具合が悪そうだけど…」
そんな彼の異変に気が付いたのか咲は京太郎に声をかける。
「い…いや、ちょっとお腹が痛くなっただけさ。 咲が気にする事じゃねーよ」
今にも気絶しそうな激痛に堪えながら京太郎はニカッと咲に笑みを見せる。
「そう?具合が悪いんだったら私が代わりに買い物に行っても…」
「大丈夫、大丈夫!咲はそんな事を気にせずに麻雀の練習を頑張れよ!」
京太郎は咲に手を振りながら部室の扉を開ける。
バタンッ
「が…あぁ…!」
扉が閉じるのと同時にその場でうずくまる京太郎。彼の額からポタポタと脂汗が流れ落ちる。
これ以上はやばいかもしれない。明日は休みだから咲達にバレる前に病院に行く事にしよう。
京太郎はゆっくりと立ち上がるとフラフラと歩き出した。

その後、心配していた胸の痛みに襲われる事もなく部活が終わり京太郎は帰る準備をする。
久し振りに咲と二人で帰ろうかな。
そう思った京太郎は咲に声をかけようとした。

719:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 00:04:35 ah37/pLN0
「咲、久し振りに一緒にかえ…」
「咲ちゃ~ん!新しいタコス屋さんが近くで出来たみたいだから、のどちゃんと一緒に行こうだじぇ!」
京太郎の話を遮るように咲に飛び掛かるタコス。彼女のタイミングの悪さは間違いなく麻雀部の中で一番であろう。
「う、うん…いいよ。 またこの間みたいに食べ過ぎないでね?」
「大丈夫だじぇ!タコスに限っては私の胃袋は宇宙なんだじぇ~!」
「もう、ゆーきったら。 この前の事で懲りてないんですか? 大体ゆーきはいつも……」
タコスと和の登場で京太郎は完全に蚊帳の外へと追いやられてしまった。
「ん…、どうかしたの京ちゃん? 何か話があったみたいだけど…」
「あ…ああ!なんでもねーよ!特に気にする事でもないからよ!」
「そう…? なら良いんだけど…」
「咲きちゃーん!早く行くんだじぇ!」
「う、うん…それじゃあね京ちゃん」
咲は鞄を持つと和達の所へと走り出した。そんな咲の後ろ姿を京太郎は一人、悲しそうに眺めていた。
もう、咲の目には俺なんか写っていないんだな。
「なんだかなぁ…」
一人取り残された部室で京太郎はポツリ呟く。

720:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 00:07:19 i7nbUcFX0
それにしてもなんで急に咲と一緒に帰ろうと思ったのだろう?
京太郎は考えてみたが結局、その理由が分からなかった。
…もしかしたら明日、病院へ行く事への不安が京太郎をそうさせたのかもしれない。

次の日、京太郎は皆に内緒で病院へ行った。診察内容はもちろん胸の痛みについてだ。
何が原因で胸に激痛が走るのか京太郎は知りたかった。
(まぁ、薬か何か飲めばすぐに治るだろ! でも、手術を受ける事になったら…そん時はそん時だ)
検査を受けながら京太郎はいつも通り軽い気持ちでそう考えていた。
しかし―運命は彼に残酷な現実を突き付ける事となる。

「須賀君…今日、君は家族の方と一緒に来たのかな?」
京太郎の担当医が重々しい口調で彼に問い掛ける。
「いえ、一人で来ましたけど……何か?」
「そうか……出来ればご家族の方と一緒に話がしたかったのだが…」
担当医の言葉に京太郎は言い知れぬ恐怖を感じる。
自分の身に何か重大な事が起こっているのではないのか。
そんな不安から京太郎は担当医に質問をぶつけてみる。
「その……何が原因なのでしょうか? その…胸の激痛について…」

721:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 00:27:07 un2AbZ5F0
今回はここまで。
>>703を元にしました


そしてかつて投下させてもらった麻雀ツヨナールに続きがあった事に驚きながら床につく。

>>714
感謝致します

722:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 00:58:05 /MRRszPn0
うおぅ、なんだか物凄く重そうな話だ…でも読み応えありました
続き楽しみにしてます

723:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 01:05:00 aKm7v7By0
>>721
続き期待してます!

724:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 01:07:54 YaX/BHOv0
と、とりあえず京咲でラブが見れるならそれで……
とりあえずGJの言葉は全て終わるまで取って置かせてください

725:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 00:26:09 Ghc7PeVz0
ツヨナールの元々の作者さんか、GJ!!

726:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 10:47:57 tpJmd51eO
>>721
ハッピーエンドになることを祈りつつ
期待してます!!

727:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 20:39:38 EThdgyRWP
避難所転

41 :名無しさん:2010/02/04(木) 18:55:56 ID:eNpopJmE
ショート二本

京「ふぁ~ねみ」

咲「京ちゃんまた夜更かししたの?

京「咲の事考えてると眠れねーんだよなぁ・・・」

咲「(/////)・・・・・・早く寝ないとダメだからね!」

京「わーってるわーってる」



京「さーて、デザート食おうかなぁ」

咲「まだ食べるの?」

京「男には食わなきゃいけない時だってあるんだぜ?」

咲「京ちゃん、食べ過ぎは体に良くないよ?」

京「ん?俺が食べたいのは咲だぞ」

咲「(//////)」カァァァ

咲「ばか!京ちゃんのばか!大好き!ばか!」

728:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 23:46:14 tpJmd51eO
京太郎・・・
GJ!

729:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 00:34:26 YE0d4Rb+0
京ちゃん…今回も出番なかったね…

730:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 07:40:04 JRuE9MlTP
女の子だけの合宿だからなあ

731:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 11:31:58 JRuE9MlTP
避難所転載・・・間違えて京太郎スレの方に張ってた

43 :名無しさん:2010/02/05(金) 08:43:27 ID:eQ6tD7cw
規制により代行を依頼します

>>720
担当医は無言のまま心臓の辺りを撮影したレントゲン写真を京太郎に見せる。
「……君の心臓に極めて危険な異常が見つかった」
「………え?」
担当医の言葉に京太郎は言葉を失った。極めて危険な異常だって?どういう事だよ、それ。
京太郎は逃げ出したい気持ちをおさえながら担当医に質問を続ける。
「それって…、どういう異常なんですか? 治すためには手術も…必要だって事ですか先生?」
手術をすれば治る、京太郎はそう担当医に言って欲しかった。
しかし、担当医は首を横に振ると写真をそっと京太郎に手渡した。
「京太郎君……残念ながら君の心臓の異常は現代の医療技術では治す事は不可能なんだ」
「治す事は不可能って…!?じゃあ俺は、一体どうなってしまうんですか!?」
「……辛い現実かもしれないが、君の心臓はかなり病に蝕まれている。
恐らく一ヵ月…長くても二ヵ月しか君の心臓は耐える事は出来ないだろう」
担当医から告げられた無情な余命宣告―自分は後一ヵ月しか生きる事が出来ない。
そんな現実に直面した京太郎は目の前が真っ暗になっていく感覚に襲われた。

732:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 11:32:52 JRuE9MlTP
44 :名無しさん:2010/02/05(金) 08:45:12 ID:eQ6tD7cw
嘘だろ?俺が…死ぬ?たった一ヵ月で死ぬ…?
身体中の震えが止まらない、これが夢であったらどんなに救われるだろう。
でも―今、自分がいるのは紛れもない現実。自分に残された時間は一ヵ月のみという残酷な現実である。
「京太郎君…私は君に入院する事を勧める。 今の君は非常に危険な状態だ」
「……でも、入院したとしてもそれで治る事はないんですよね?」
「確かにそうだが……それでも幾何かは余命を延ばす事は出来る。 それに今の状態で日常生活を送るのは極めて困難だろう。 それは君が一番分かっている事じゃないのかね?」
担当医の言葉に京太郎は自分の胸に手を当てる。確かに担当医の言う通り何時、どこで胸の痛みが襲って来るのか分からない。
もし、昨日みたいに咲達と一緒にいる時に痛みに襲われてしまったら…?
普通に考えれば担当医の言う通り、入院するべきなのだろう。
けれども―
「少し…考えさせてください」

その日の夜、京太郎はベッドに横になりながら物思いにふけっていた。
余命一ヵ月―自分に残された時間はあまりにも短い、その時間をどう使うべきなのか?

733:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 11:33:33 JRuE9MlTP
45 :名無しさん:2010/02/05(金) 08:47:28 ID:eQ6tD7cw
病院に入院して、ただただ死ぬのを待つだけなのか?
それとも悲しみに暮れ、毎日を泣きながら過ごすのか?
いっそ、どうせ死ぬんだったらと己の欲望のままに生きるのか?
「違う…」
そうだ、俺にはやらなくてはならない事がある。入院しては助からないのは分かっている。
やけを起こしたり開き直って欲望に生きるなんてのは愚の骨頂だ。
京太郎はある決意を固めた。

「何かしら須賀君、私達に話があるって」
「いえ、ちょっと皆に言いたい事がありまして…」
京太郎は麻雀部の面々を見渡しながらニッコリと微笑む。
(きっと皆、怒るだろうなぁ…でももう決めた事なんだから仕方ないよな)
京太郎の決意、それは―
「俺、今日で麻雀部をやめさせてもらいます」
京太郎の退部宣言、いきなりの事態に麻雀部の一同は驚愕した表情で京太郎の顔を見た。
京太郎は考えた。これ以上、自分が麻雀部にいれば必ず彼女達の足手纏いになるだろう。
それならば自分がいなくなれば良いだけの事だ、空気である俺がいなくても皆は構わないろうしな。
五人だけでも楽しくやっていけるさ…今までだってそうだったのだから。

734:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 23:36:29 S1a3YgPj0
おぉぉ、なんか雰囲気がどんどん重く……
続きに期待です

735:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 00:06:58 sQJaPBWEO
その先にあるのは光か闇か・・・気になる!
続き期待してます!

736:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 02:31:48 pfNopOxZ0
46 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 02:18:30 ID:ZXn58CdE
>>733
「ちょ、ちょっと待て京太郎!やめるってどういう事じゃ!?」
「ええ、ですから今日をもって麻雀部を退部させていただきます」
「な、なんでだじょ京太郎!!もうすぐ全国大会があるのに……理由を言え理由を!」
「理由か……まぁ、単純に飽きたから…かな?」
「飽きたって、そんな無責任な…そんな理由で退部なんて恥ずかしいとは思わないんですか!?」
「仕方ないだろ?本当に飽きちまったんだから」
まこを始め、タコス、和が口々に質問を京太郎に並びたてる。
咲はその様子をただ呆然と眺めていた。
(京ちゃん…なんで?)
自分が麻雀部にいるのは京太郎が誘ってくれたから。なのに何故、その誘った人間がやめるなんて言い出すのか?
何故、このタイミングで言い出すのか―咲には全く理解出来なかった。
咲はチラッと部長である久の方に目をやる、久はまこ達の様子を見ているだけで何も言おうとはしない。
「とにかく、もうここには来ないから! 退部届け、ここに置いておきますんで。 今までありがとうございました、それじゃ!」
京太郎は【退部届け】と書かれた封筒を机の上に置くと足早に部室から出ていった。



737:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 05:11:21 0Ae2AFSK0
転載が止まったので続きは俺が

47 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 02:21:34 ID:ZXn58CdE
「ちょっと待って京ちゃ…!」
「宮永さん!あんな人、追う必要はありません!」
京太郎の所に行こうとする咲を和が止める。
「なんで止めるの原村さん…? このままじゃ京ちゃんが…」
「須賀君の事なら放っておきましょう! 飽きたからって理由でやめるなんて……見損ないました!」
「でも……」
「のどちゃんの言う通りだじぇ! あんな裏切り者なんか……いない方が…いいんだじぇ……」
「そんな…優希ちゃんまで…」
「あんな奴…あんな奴、もうどうでもいいんだじぇ!」
タコスは目に涙を浮かべながら叫ぶ。タコスも咲と同じく、京太郎が退部すると聞いて大きなショックを受けていた。
少なからず京太郎に好意を抱いていたタコスにとって、京太郎の退部宣言は自分の気持ちを裏切られたようなものである。
だからこそタコスはそんな京太郎に強い怒りを感じてしまったのだろう。
その事がタコスが咲を止める理由になっていた―本当は自分も京太郎の所に行きたいはずなのに。
「なぁ部長、アンタさっきから何も言わんがどういうつもりなんじゃ? …ワシはてっきり京太郎を止めるもんかと」

48 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 02:23:14 ID:ZXn58CdE
咲達が揉めている一方でまこは久に問い掛ける。
自分の部のメンバーがやめようとしているのにもかかわらず、一向に動こうとしない久。
そんな彼女をまこは疑問に思っていた。
「ええ、ちょっと気になる事があってね」
「気になる事……なんじゃいそれは?」
「まぁ、そう大した事じゃないんだけど……今はこの状況をどうにかしないとね」
「確かに部長の言う通りじゃのう。 このままじゃあ練習どころじゃないわい」
京太郎の事も気になるが、咲達を落ち着かせないといけない。
久はパンパンと手を強く叩いて彼女達の注意を引いた。
「はーい、皆!須賀君についての話はここまでにして、練習を再開するわよ!」
「そ、そんな…部長! 部長は京ちゃんの事が気にならないんですか!?」
「もちろん、須賀君の事については気にはなっているけど…。 彼の処遇については後々決めるとして、今は練習に集中するべきだと私は思うわ」
「で、でも……」
「宮永さん、私は部長の言っている事が正しいと思います。 須賀君と違って私達には全国大会があるんですよ?
宮永さんの気持ちは分かりますけど、今は大会に向けて練習をするべきです…違いますか?」

738:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 05:12:04 0Ae2AFSK0
49 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/06(土) 02:25:55 ID:ZXn58CdE
「……………」
久と和の言葉に咲は押し黙ってしまう。二人が言うように自分達には全国大会がある…お姉ちゃんを始め、全国の強豪が待ち構えているだろう。
それは頭では分かっている、分かってはいるけど―。
「咲ちゃん! しっかりするんだじぇ! あんな奴の事なんか気にする必要はないじょ!」
タコスもまた、咲に練習をするように促す。
「優希ちゃん…」
このまま京太郎の話をしていても時間は無駄に過ぎていくだけである。
「分かりました…」
皆の説得に咲はようやく京太郎の件について諦める事を決めた。
「じゃあ、練習を始めるわよ!」
咲は雀卓の椅子に座りながら京太郎の事の思う―京ちゃん…本当に麻雀部やめちゃうのかなぁ?

咲はギュッとスカートを握った。
―さっきからずっと胸騒ぎがする。なんだろう、凄く嫌な感じがするけど…。まるでお姉ちゃんがいなくなったあの時…ううん、それ以上に感じる。
「考え…過ぎだよね」
咲はボソリと呟く。京ちゃんがいなくなるなんて絶対にない。
だって京ちゃんとは……昔からずっと一緒にいたんだから。そしてこれからもずっと京ちゃんと一緒に……。

739:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 07:32:30 md7J2EZu0
GJです、続きが気になって仕方がない
一体二人の関係はどうなってしまうんだろう


740:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 21:06:58 8A8sNUiY0
全体的に薄桃色で咲が見上げている
京「荷物持ってやろうか?」咲「これくらい持てるよ!」

みたいな画像誰か持ってませんか?

741:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 21:10:23 8A8sNUiY0
あと現在重厚なSSが連載中のようですけど流れぶった切ってほんわかSS投下してもいいんですかね?

742:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 21:23:47 qtcjzkdFP
いいんじゃない?

743:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 21:38:36 sQJaPBWEO
>>740
小さいのですが
URLリンク(w.upup.be)
pixivにあります

744:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 23:46:11 md7J2EZu0
>>741
構うことはない
存分に投下したまえ

745:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 00:00:48 eVdvdmP60
>>743
GJ!このあと咲は転びそう。
それにしても対応が滅茶苦茶早いですな。

746:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:20:40 preI4aXo0
京「くそーこの分じゃまたラスだなー この『ハギヨシ』って人強すぎる」

京「………みんな合宿元気でやってっかなー」

京「おっといかん 集中集中」

京「テンパイ…ラス確のリーチとか情けな…リーチっと」

京「お…カン リンシャン牌は…おおリンシャンカイホウ…って裏10!?」
【リーチ ツモ リンシャンカイホウ ドラ10】【数え役満】
京「逆転トップ…!!!うおおおやったー!!!!!」

京「よっしゃーこの調子でガンg」
prrr prrr prrr
京「なんだよいいときに…って咲んちから?あいつ合宿行ってんじゃ…」

京「はいもしもし」


747:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:21:34 preI4aXo0
透華「ツモ!4000オール!私の逆転トップですわね!」

咲「あうぅ…」

モモ「リンシャンさん調子良くないみたいっすね…」

加治木「そういうときもあるだろう」

智紀「スランプ…」

アニキ「でも透華に負けるなんてな」

透華「ちょっと!それどういう意味ですの!?」

キャプテン「仲良く仲良く」

久「体調悪いわけでもなさそうだし…何かあったの?咲」

咲「わからないです…本調子じゃないのは確かなんですけど…」

和「大会の時のような緊張感がないからじゃないでしょうか…?」

まこ「ん~けど咲は部活の時もばしばし和了るしのぉ」

咲「私…ちょっと休憩してきますねっ」
ガラッ
京「失礼しまーすってうお!?」

咲「ぅあっぷ…!?きょ京ちゃん!?」


748:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:22:28 preI4aXo0
久「あら須賀君 どうしたの?」

京「咲これ 親父さんからお届けもの 合宿費」

咲「え!?これかばんの中に入れたはずじゃ…」

京「今朝玄関口に忘れてたってさ 現地徴収なんだろ」

咲「忘れてたんだ…気付かなかったよ…」

京「部長 これ咲の親父さんから差し入れです お菓子類」

久「うわぁありがたいわね お父さんによろしくね咲」

京「あと咲これ 歯ブラシとドライヤーと酔い止め薬」

みはるん「歯ブラシにドライヤー!?」

池田「なんだしなんだし!清澄の大将は一年のくせにもう彼氏持ちかし!」

咲「ええっ!?そそそんなんじゃないですよ!//京ちゃんとは幼馴染で…」

京「そんなんとは何だそんなんとは」

咲「京ちゃんも調子に乗らない!」

ワハハ「なかなかいい男じゃないかワハハ」

かおりん「幼馴染で両想いなんて素敵ですね~」

睦月「うむ」

咲「だから違うんですってばぁ…//」

京「しかしなんだこの楽園は…」

咲「む…京ちゃん早く帰ってよ混乱しちゃうから」

久「まぁまぁちょっと休んでいきなさいよ 咲のためにせっかくここまで来てくれたんだし」

咲「それは…そうですけど…」

京「じゃあお言葉に甘えて」

優希「あれ?咲ちゃん休憩に行くんじゃなかったのか?」

咲「ぅぐ…えと…」

久「じゃあ須賀君は私たちと一緒にお茶でも飲みましょうか」ニヤニヤ

咲「京ちゃん!休憩するところはあっち!」

京「いや俺は別にここで…」

咲「いいから行くよ!」


749:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:23:21 preI4aXo0
京「何だよいきなり」

咲「だって京ちゃんデレデレしてるんだもん…」

京「そりゃあんだけレディに囲まれりゃあな」

咲「ダメ!デレデレ禁止!みっともないよ」

京「へいへい ところでさっきどこ行こうとしてたんだ?またトイレか?」

咲「ちっ違うよ!//ちょっと調子悪かったから休憩しようと思って…」

京「調子悪いって大丈夫なのか?」

咲「あ…ううんそうじゃなくて…麻雀が本調子じゃないなってこと」

京「何で?やっぱり身体壊してるんじゃないのか?」

咲「身体は大丈夫だよ 原因はよくわからないけど」

京「ならいいけど…お!そうだ!」ギュッ!!

咲「ひゃあ!?//なっなに!?//京ちゃんいきなり…!//」

京「聞いてくれよ咲!さっき俺数え役満あがったんだぜ!」

咲「うっうん…//すごいね…//」

京「だからさ そのツキを咲に分けてやろうと思って ハンドインハンドで」

咲「あ…ありがと//」

京「ふむ 上手く伝わったかな?」スッ

咲「うん!大丈夫!//」

京「それじゃもう一局行ってみますか 俺も見てるから」

咲「うん!頑張るよ!」

京「よし!」

咲「……………あの…京ちゃん…さっきは言いそびれたけどいろいろ持って来てくれてありがとう」

京「ん?おう気にすんな」

咲「それと…その…早く帰ってなんて嘘だから…」

京「ああ」

咲「でもデレデレしちゃダメだよ 気になっちゃうから」

京「へいへい」


750:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:25:50 preI4aXo0
咲「ロン!国士無双!」

咲「ロン!緑一色!」

咲「ツモ!リンシャンカイホウ!」

透華「なんですのこれは!!」

智紀「まるで別人…」

久「調子戻ってきたみたいね」

咲「えへへ…」チラ

衣「おい!次は馬になれ!」

京「ちょ…ちょっと待って…」ゼーハーゼーハー

アニキ「なんだぁだらしねえなぁ 男のくせに」

優希「こいつは私の犬だじょ!勝手に命令するな!」

衣「何だお前は ちびのくせして」

優希「お前の方がちびだじょ!」

衣「なにをー!」

一「まぁまぁ衣 清澄の方も」


751:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:26:32 preI4aXo0
咲「もぉ…」

睦月「えとロン!發のみ2000点です」

咲「あ…」

久「なるほどなるほど そういうことか 須賀君ちょっとこっち来てちょうだい!」

京「はい!何でしょう?」

久「咲の闘牌をよーく見ててあげて」

咲「………////」

京「見てるだけでいいんですか?」

咲「ツモ リンシャンカイホウ//」

京「おお!咲やったじゃん!」

咲「うん//」


752:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:27:15 preI4aXo0
久「さて 急遽合宿への参加が決まった須賀君ですが…君の寝る部屋がとれませんでした」

まこ「ここは予約制で部屋も余っとらんかったけぇの」

久「といっても私たちと一緒に寝るとなると何されるかわからないし…」

優希「それは危険だじょ!」

京「何もしませんよ…」

久「まぁそれは冗談だけど 私の立場としても一緒に寝てくれとは言いづらいのよね 一応この合宿の責任者だし」

咲「まさか野宿しろなんて言わないですよね…?」

久「私もそこまで鬼じゃないわ 須賀君にはこの押し入れで寝てもらいたいんだけど 幸い布団は余ってたし…我慢してもらえるかしら?」

京「全然平気ですよ」

久「悪いわね まぁ咲に操を立てるって意味でも押し入れで寝てもらった方がいいかもしれないし」

京「ミサオって何ですか?部長」

久「操って言うのはねぇ…」

咲「いいですから!//はい京ちゃんおやすみなさい!//」


753:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 12:28:18 preI4aXo0
咲「……………」

咲「……………」

咲「………京ちゃん寝た?」トントン

京「なんだいのびた君」

咲「あのさ京ちゃん 今日は本当にありがとう」

京「歯も磨けたし髪も乾かせたしな」

咲「うん それもあるけど…何か大切なものを掴めた気がする」

京「大切なものって?」

咲「…ナイショ」

京「何だそりゃ」

咲「ねぇ京ちゃんこっち向いて」

京「ん~?」

咲「っ」

京「っ!……なっ!おまっ…!」

咲「…おやすみ//」

おわり


754:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 18:14:48 15N1aiq/P
GJ! ニヤニヤしたw
京ちゃんの前では俄然頑張る咲ちゃん可愛い

755:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 01:07:01 TzhB3IhZ0
大変おいしゅうございました
もっとこーキスするSSも増えてほしいと思う

756:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 01:40:13 5zOY5aaW0
京太郎「だめですよ、お義姉さん・・・あっ・・・・・・」
という照×京とそれを見て激怒する咲が見たい

757:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 01:41:58 BNNsH3KF0
いつの間にか規制解除されてたんでこっちにも
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)

つーか雑談系の板にはまだ書き込めんのね・・・

758:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 04:04:12 Ma5arMaQ0
っかー(>ヮ<グッジョブ過ぎるぜ!!

759:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 08:45:55 qSsd/0yL0
>>757
上の画像をよく見ると、右下のやつの右に修正した跡があるんだなw

760:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 09:13:54 CHjGPJmc0
>>753超gj!咲ちゃんのパワーの源は京ちゃんなんですねw
嫉妬する咲ちゃん可愛い 京太郎がリンシャンであがるのもなんかいい

761:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 18:32:36 aeprpcsO0
>>757
バレたかww
その部分がやたらピンク色だったんで
背景を切り張りして落ち着いた色にしてみたwww

っていうかペイント使って修正したんでバレバレだなw

762:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 20:30:49 9JnVo9OEP
>>757
京ちゃんも俺みたいに、「おっぱい無いの気にしてる咲かわえーなー」と思ってたのか!

763:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 10:53:46 BL/GK4VE0
おはよう 俺の可愛い咲

764:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 14:56:37 JGxO/hTm0
京太郎乙

765:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 18:29:27 Gy+LeUgNP
バレンタイン前だし、当日のこと考えてソワソワしまくってるだろうな。咲ちゃん

766:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 20:39:48 ZB/534uh0
54 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/09(火) 19:37:07 ID:xCzkFENc
代行お願いします

>>738
「これで…良かったんだよな」
屋上で横になりながら京太郎は一人呟く。きっと麻雀部では俺の悪口でも言っている頃だろう…特にタコスが。
でも、これで良いんだ。
これは俺一人さえいなくなれば済む事なのだから。
分かっている事なのに―、覚悟したはずなのに―

なのに…何故……
涙が止まらないんだ…?

胸が痛む…いつもの激痛とは違う胸の痛みがチクチクと突き刺さる。
「畜生…死にたくねぇ…」
もっともっと生きたい。
咲や麻雀部の皆と…ずっと一緒にいたい。
でも、それは許されない…何故なら俺には咲達と違って、もう未来はないのだから。
未来のない人間が未来のある人間の邪魔をする事などあってはならない。
だから俺は、この道を選んだんだ。
京太郎は袖で涙を拭うとスッと起き上がる。すでに辺りは夕焼けに染まっていた。
「もうこんな時間か…もう皆、帰っただろう」
そろそろ自分も帰らなければ。京太郎は首をコキコキと鳴らすと鞄を持って起き上がった。
「ここにいたのね須賀君」
いきなり声をかけられた京太郎は後ろを振り向くと、久が笑みを浮かべながらそこに立っていた。

767:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 20:41:04 ZB/534uh0
55 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/09(火) 19:38:15 ID:xCzkFENc
「ぶ、部長…?何でここに…」
「あら、私がここに来てはいけない理由でもあるのかしら?」
「いや…そういう訳じゃあないんですけどね……ハハハ」
あたふたした様子で京太郎はわざとらしく笑う。
「それで部長…一体何をしにここに…?」
「そうね……ちょっと須賀君に聞きたい事があったから…かしら」
久は不敵な笑みを浮かべながら京太郎の顔を見つめる。
聞きたい事がある…京太郎はその言葉を聞いてドキッとした。
久は時として人の心の中を見透かす様な発言をする事がある。もしかして自分が隠し事をしている事に気付いてしまったのか…?
その真意を確かめるため、京太郎は恐る恐る久に尋ねてみた。
「聞きたい事があるって何ですか? 麻雀部を退部した理由ならさっき述べた様に飽きたからで…」
「それは嘘ね」
強い口調で京太郎に言い放つ久。彼女の表情がさっきまでの笑顔とは一転、真剣な表情へと変わる。
「須賀君は今まで散々と雑用を任されたのにも関わらず、しっかりとやってくれたじゃない。 そんな責任感があるあなたが、飽きたからって理由で急に退部するなんて…私には考えられないわ」


768:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 20:41:55 ZB/534uh0
56 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/09(火) 19:40:45 ID:xCzkFENc
ちょっとした番外編

ツヨナール・和

京「ロン!国士無双32000点!これで和がぶっ飛びで終了だ!」

和「そ、そんな…!また役満だなんて…」

まこ「こりゃあたまげたのぅ…まさか和が三回連続で京太郎の役満を直撃するなんて…」

和「こんな…こんなオカルトあり得ません!」

タコス「むむっ!さてはお前、イカサマをしているな京太郎!」

京「おいおい、全自動卓だぞここは」

咲「京ちゃん凄い…いつの間にこんなに強くなったの!?」

京「へへ…咲が俺に力を与えてくれているのさ。 お前のおかげだよ…咲」

咲「きょ、京ちゃんったら……///」

まこ「おーおー、熱いのうお二人さん!熱い事熱い事…」

久「フフフ、愛の力だなんて中々ロマンチックじゃない」

和「……………」(ドドドドドドドドド)

タコス(のどちゃん……なんだか顔が怖いんだじぇ…)

和「もう一回!もう一回勝負です須賀君! 次は絶対に負けませんからね!」

京「ああ、いいぜ…今度はどっちが勝つのか楽しみだぜ!」(ガサゴソ…)

タコス「よーし!今度は私が勝つんだじぇ!」

769:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 20:43:28 ZB/534uh0
57 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/09(火) 19:43:19 ID:xCzkFENc
キュポンッ

京「ゴグゴク……フヒヒヒ、ツヨナールうめぇ」(ボソッ

咲「京ちゃん頑張って!」

京太郎「ああ、頑張るから応援してくれよな咲!」

咲「うん!////」

和(くっ……宮永さん…私にも応援してくださいよ……)


―結局、この戦いでも和は京太郎に役満を振り込んで敗北する事となった

その日の帰り道

和「グスン……まさか…須賀君に6回連続で負けるなんて…あんなの…イカサマに決まっています!
でも…このままじゃ宮永さんが……私の宮永さんが須賀君の毒牙に……ああ!」(欲しい…宮永さんのために須賀君を倒す力が欲しいです!)

少年「ねぇねぇ、そこのお姉さん!」

和「えっ……もしかして私の事ですか?」

少年「うん、そうだよ!ちょっとだけでもいいから商品を見てってよ!
色々と面白いものを売っているからさ!」(ニコッ)

和「えーと…ごめんね僕、私はそういうのは買わな……)

【麻雀ツヨナール】

和「あの…この麻雀ツヨナールって…」

少年「おっ!さすがはお姉さん、お目が高い!これはね、飲むだけで麻雀が強くなる代物なんだよ!」

770:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 20:44:09 ZB/534uh0
58 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2010/02/09(火) 19:44:39 ID:xCzkFENc
和「フフッ、すいませんけどそんな簡単な嘘には騙され……ハッ!?」(もしかして須賀君はツヨナールを使って……?
だとしたらこれを使えば須賀君に……!)

少年「どうかしたのお姉さん…?」

和「い、いえ…なんでもありません。 ところでこのドリンクの値段はどれくらいでしょうか…?」

少年「おっ!買ってくれるのお姉さん!?えーとね、今回は特別に5000円にしておいてあげるよ!」

和「ご…ごせんえ……」(た…高い…高いですけど……これで須賀君を倒す事が出来るなら。
いえ、あの卑怯極まりない男から宮永さんを取り返せるなら…安いものです!)

和「か…買います!ツヨナールを一つください!」

少年「まいど~!その薬には制限時間があるから気をつけてね~!」

和「分かりました、それじゃあ失礼します…」
(フフフ…須賀君、明日があなたの命日です!必ず、あなたから宮永さん取り返してみせますからね!
そして宮永さん……あなたは私と一緒に……!)


続くかな



771:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 21:56:52 Gy+LeUgNP
続き期待

772:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/10 12:09:42 kG6EH4BA0
おはよう 俺の可愛い咲 今日も可愛いな

773:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/10 18:19:33 hU/8tAO60
「はぁ? キモいんだけど」
ってアニメ版の咲が言ってたよ京ちゃん

774:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/10 18:24:43 GZyYC7w00
>>773
hrmrさん毎度毎度お疲れ様っす

775:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/10 22:54:29 NoK8kAqUO
咲ちゃん明日祝日だからバレンタインの準備をするといいよ
そしてその準備に京ちゃんを誘えばいいよ
そしたらさすがの京ちゃんも気付く…はず…

776:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 00:36:57 7yw87yI00
アニメは京咲にひどいことをし過ぎたよね
咲ちゃんは積極的に京ちゃんのこと忘れるし「がんばって京ちゃん」から応援する気が感じられないし説得力がなさすぎる…

777:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 00:49:52 2vCEf6YD0
>>775
一緒に作ったら、義理としか思われないんじゃないか?w

778:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 05:09:02 85Si28v10
いい物発見♪
URLリンク(up3.viploader.net)

779:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 05:33:39 7zeUgc6N0
>>778
これは素晴らしい

っていうかここどこだw

780:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 12:15:08 sLIr0cN/O
>>778これはもう恋人決定だなw

>>779電車の中だと思った

781:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 19:06:19 v6PeagWN0
デートの帰りか! デートの帰りだな!!

782:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 19:56:00 K6zeGnNJ0
よかったなバレンタインまであと4日だぞ

783:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 20:29:31 sLIr0cN/O
>>782それは酷すぎるぜhrmrさん…

784:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 23:14:33 3T7uLUY0P
14日日曜日だが、部活でみんな登校して来て
部長や染谷先輩、のどっち達が京ちゃんに義理チョコあげる中、この流れでさりげなく自分もあげちゃおうか
それともちゃんと本命だと分かるように、別のトコで渡したほうがいいのか。咲ちゃん迷ったりするんだろうな
そしてタコスがなんか本命っぽいチョコ渡したのをみて、焦りまくったり

785:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 00:28:28 f17X3xVy0
京太郎「ほらほら咲、見てみろよ~。今年はこんなにチョコ貰っちゃったぜ」
咲「ふーん、よかったね。どうせ義理ばっかりだろうけど」
京太郎「う”・・・それを言うなよ。せっかく和からも貰えたっていうのに・・・」
咲「・・・(結局、みんなと一緒にってのもなんか恥ずかしくて・・・私のチョコ渡すタイミング逃しちゃった・・・)」
京太郎「でも、義理でもやっぱ貰えると嬉しいな。優希のなんか、こんなにでかいし」
咲「(それって、義理じゃないんじゃ・・・)」
京太郎「・・・で、あー・・・咲は、今年はくれないの?」
咲「! ・・・ほ、欲しい?」
京太郎「そりゃモチロン」
咲「・・・ちょっと待ってて・・・(ガサゴソ)・・・はい、あげる」
京太郎「おお。サンキュー! さすが咲!」
咲「ほ、本当はもっと早く渡したかったんだけど・・・」
京太郎「今年はハート型かあ。よく出来てるなあ」
咲「・・・その形ってのは、義理じゃないって意味だからね」
京太郎「ん? なんか言ったか?」
咲「う、ううん! 何も言ってないよ。あはは」

786:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 03:16:45 HdByg7dK0
>>785
>咲「・・・その形ってのは、義理じゃないって意味だからね」
>京太郎「ん? なんか言ったか?」
>咲「う、ううん! 何も言ってないよ。あはは」
たまらんww
京咲の良さはこういうところにあるよなww


787:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 10:02:10 XKANRsWk0
これは京ちゃんも実は気付いてるけど、気恥ずかしくて気付いてないフリしてるな

788:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 15:50:46 nLfghv040
京太郎大人気だな

789:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 16:10:21 9pqbwkrk0
>>785
いい嫁さんだなぁ

790:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 20:21:43 tjpfyJ9G0
このバカップルめ!!

791:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 23:48:02 V7tRHzv60
京太郎と咲ちゃんが幸せになってくれるなら俺死んでもいい

792:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 00:30:30 I8jmN/G70
二人の過去話とかそろそろやってくれないかなー照さんのことも含めて
誰か中学時代3年間をSSとして書いてくれませんか

793:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 00:47:51 c7FF7GSv0
二人がいつ出会ったのかが興味深いな
中学からクラスメイトだったらしいが、中1で初めて顔合わせたのか
もしくは小学生、またはそれ以前の小さい頃から知り合いだったが、中学で始めてクラス一緒になったのか

後者の場合、咲とクラスメイトになる前の京太郎はむしろ照との仲がよかった、とかなら面白いかも

794:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 13:13:27 J2feNxNq0
お姉ちゃんと京ちゃんが仲良く話してたら、咲ちゃんがちょっと不機嫌な顔になって
京ちゃんの服のすそをちょんとつまんで引っ張ったり

795:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 15:43:24 2Y2KQFOj0
京太郎は小六の頃から、咲ニーを1日も欠かしたことが無いよ

796:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 21:28:55 uYV3hYnFP
タコス「>>795・・・なーんてな!」
京太郎「おい、セクハラはやめろ馬鹿!」
咲「(咲にいってなんだろ・・・? 私の・・・にい・・・おにいちゃん? そんなのいないし)」

797:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 00:03:08 ILzGMFHSO
PC規制中なので携帯から投下します
中編で全4話の予定です


798:チョコレートと恋の魔法(1話Aパート)
10/02/14 00:06:14 ILzGMFHSO
「さき・・・」

「さき・・・」

「さき?」


「ふえっ!」

私は仰向けの体を動かさずに目と口だけを勢い良く開けた

「また同じ夢・・・これで三日連続・・・」

抑揚の小さい声で言いながら少し体を起こす
自然と視界に入って来たアナログ時計は午前3時を指していた

「これって金縛り?それとも誰かがこの部屋に入って来たの?」

怖がりな私は気持ち悪さと不安にかられながらも原因を考え始める

「金縛りってもっと怖い夢見そうだし・・・」

「泥棒さんや変態さんが入って来た跡は無いし・・・」

「それにあの声どこかで聞いたことあるような・・・」

ぼそぼそと呟いていたがすぐにその空間は無機質な秒針の音に支配された

「明日学校だし寝よう・・・」

座椅子を倒すように布団に戻った

799:チョコレートと恋の魔法(1話Aパート)
10/02/14 00:09:19 wrwQxhPFO
翌日2月4日、いつもの様に身支度をして学校へ向かう
でも今日は少し緊張してる
京ちゃんとのデートの約束をするから

「京ちゃん!おはよ」

「おぉ咲、おはよっ!」

「・・・」

「ん?咲、いきなり黙ってどうしたんだ?」

「えと、ちょっとね。そんなことより早く行こう!」

自分の位置を京ちゃんの半歩後ろに固定しながら付いていく
しばらく話しながら歩いていると京ちゃんが気付いた

「咲、今日はその・・・なんか固いぞ?」

学校まであと5分の所
車が一台通り過ぎた後私は口を開けた

「あのさ京ちゃん」

「どうしたんだ?そんなに改まって」

京ちゃんは手首を肩に載せて持っていたかばんを下ろして振り返った
そして桜色になっていた私の顔は赤くなる

「あのその・・・一緒にお出かけしよ?」

心臓が蕾だとしたら開花してしまうかのようだ
でも次の言葉を聞いた途端に顔は桜色に戻った

800:チョコレートと恋の魔法(1話Aパート)
10/02/14 00:12:09 wrwQxhPFO

「なんだそんなことか。たまに行ってるだろ?」

いつもの反応に気が楽になったけど
気持ちが上手く伝わってない事に焦る

「そっそのそうじゃなくて・・・バレンタイン」

「そうかバレンタ・・・えっ!マジか!?」

「うん。一緒にデートしよ?」

「あっああ、良いぜ!」

想像以上の反応にその場で跳びはねたいくらいだったけど恥ずかしくて京ちゃんを
置き去りにして学校へ走った

「京ちゃん楽しみにしててね!」

「おう!」

(バレンタインに咲とデートかぁ・・・)

(これって両思いってことだよな!)

(よし!今日は赤飯だ!)

(・・・にしても俺、鈍感だし情けねぇ・・・)

801:チョコレートと恋の魔法(1話Aパート)
10/02/14 00:16:07 wrwQxhPFO
放課後の部活で京ちゃんと何度も目が合った
その度京ちゃんは微笑んだから私もその度朱くなった気がする
そして帰り道に京ちゃんとたくさんたくさんお話して、別れた後つま先の小走りで家まで向かった

「ただいま!」

「ってお父さんはまだ帰ってないかぁ」

「ふふっ、京ちゃん」

浮かれて回りの物が完全に見えて無いけど部屋へルートは体が完全に記憶してるから無意識のうちに辿り着きベットにダイブする

「「咲、お前が一番可愛いよ」かぁ・・・」

抱いた枕で半分顔を隠しながら今日の会話を反すうする

「世界がこんなに明るく見えたこと無いよ・・・京ちゃん大好き!」

ゴロゴロジタバタしながら自分だけの世界に浸っているとあの声が聞こえてきた

「さき・・・」

「さき・・・」


「ふえっ!あの声!」

一気に現実に引き戻され不安とともに緊張が生まれた


802:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 01:06:10 i+AzifL00
……終わり?

803:『チョコレートと恋の魔法』第1話Bパート
10/02/14 01:09:44 wrwQxhPFO
「どうして今?いつもは寝てる時なのに」

その声はますます大きくなる

「さき・・・」

「さき?」

「さき!」


「なっ何!?」

顔が引き攣った
そして次の瞬間体が勝手に動きだす

「ふぇーつ!何これ!」

謎の力に胸の当たりを引っ張られ家を飛び出した

「少し浮いてるよ!」

訳も分からないまま前髪が後ろに流れてしまう程のスピードで移動する

「お尻!お尻見えちゃう!」

半泣き状態で口を大きく開けながらスカートを押さえ始めると動きが止った

「うぅ・・・怖かったよぉ」

へたり込んで涙を拭いながらも場所を確認する

「坂の下公園?」

家からの下り坂の突き当たりにある普通の公園
たまに青空読書をしにくるここは夕方になると人気が無くなる
今は夜だから完全に人が居なくなり静寂がに包まれていた
切れかけの青白い光だけが点滅して自己主張している


804:チョコレートと恋の魔法(1話Bパート)
10/02/14 01:11:16 wrwQxhPFO

「帰ろう・・・」

夕飯の支度もあるから足速に出口に向かうと公園の奥の方から人の声が聞こえてきた

「やっやめろ!ゴミプロ雀士!」

「なぁいいじゃないか」

(衣ちゃんとカツ丼さん?)

入口の門に裏に隠れて顔を出し様子を見る事にした
衣ちゃんだけやっと見える

「こっ殺すつもりか!?」

明らかに衣ちゃんの様子がおかしい

「カツ丼さんは何をしようとしてるの?」

恐る恐る上半身を門から出すとそこにはカツ丼さんを巨大化した様な怪物が見えた

「ふぇつ!!」

思わず大きな声を出して尻餅を付く
するとその3メートルはありそうな怪物は機械的にこちらへ体を向けた

「誰かいるのか?」

(見つかっちゃう!)

「・・・・・・・」

「・・・そこか!」

(ばれたちゃった!)


805:チョコレートと恋の魔法(1話Bパート)
10/02/14 01:13:01 wrwQxhPFO
私の存在に気づくと大きな足で地面に後を付けながらのっそり近づいてきた
甲冑の様な堅固な体
カツ丼さんと般若を混ぜた様な猟奇的な顔

「!!」

声が出ない
私の太ももに汗がにじみ出てくる
逃げる事も出来ない

「お前か!」

怪物と目が合う
遅いけど確実に近づいて来る
ここで震えるしかなかった

そしてとうとう私の前に来た

(大きい!)

もはや地味な感想しか浮かばない私は死を覚悟していた
怪物が私の首に手を伸ばす

(私まだ死にたくないのに!)
(やり残した事が沢山あるのに!)

(助けて!!)

その瞬間体が半径3メートルほどの光の玉に包まれていた
怪物の様子は見えない

「さき・・・」

「さき?」

(またあの声!)

「これは何なんですか?」

答えてはくれない

「咲?あの子を守りたくないの?」

「そっそうだけど」

「咲・・・森林限界を超えた山の頂上にさえ花が咲くこともある・・・」
「お前もその花の様に強くなれ!」

「おっお姉ちゃん!?」

光玉は瞬時に私の体をまとい視界が元に戻る

806:チョコレートと恋の魔法(1話Bパート)
10/02/14 01:16:20 wrwQxhPFO

「お姉ちゃんなの?」

「お姉ちゃんじゃないよぉ」

「じゃあ誰なの?」

「私の名前はテルテル」

「そっそうなんですか(明らかにお姉ちゃんの声だよぉ)」

さっきまでの絶望と恐怖は完全に忘れて声だけテルテルさんと世間話をしてると
自分の体に異変が起きている事に気づいた

「あっあれ?視線が高い!」

急いで自分の体に目をやった

「せっ背が伸びてる!それにモデルさんみたいなスタイルになってるし、服も剣士のお姉さんみたい」

「おっぱいも大きい・・・」

大きくなった胸を確認しながら視線を下にやると恥ずかしい事に気づく

「ふぇっ!スカート短すぎるよ!」

前屈みになったことでもう一つ気づいた

「髪も少し伸びてる・・・」

訳が分からなくなって驚きと喜びが混ざった声でテルテルに聞いてみた

「あの・・・これ・・・」

「すごく似合ってるよ!」

「ありがとうございます・・・そっそうじゃなくて!」

「ごめん、お友達がピンチなんだよね」

「そういえば衣ちゃん!」

振り返ると怪物は立ち上がっていた

807:チョコレートと恋の魔法(1話Bパート)
10/02/14 01:18:50 wrwQxhPFO

「どうしよう!衣ちゃんの方に向かってる」

「うぅん。とりあえず体当たりして?」

「そんなの無理だよぉ」

「大丈夫だから早く!」

衣ちゃんを助けたい一心でテルテルさんの言葉を信じで精一杯ぶつかる

「えいっ!」

「ぐっ!!」

怪物は放物線を描いてフェンスに叩きつけられた

「すごいよ!」

「うん、あの怪物は弱い方だから体当たりだけで気を失っちゃったみたい」

(弱い方?)

「あっ!衣ちゃんを連れて逃げなきゃ!」

「それはだめ!」

「どうして?」

「あの人を元に戻さなきゃ」

「でもどうやって?」

「ほっぺにちゅー」

「・・・こっ恐いよぉ・・・」

「早くして?起きちゃうから!」

「わっ分かったよぉ」

808:チョコレートと恋の魔法(1話Bパート)
10/02/14 01:21:09 wrwQxhPFO

急いで怪物の方へ足を踏み出すと次の瞬間フェンスの前に居た

(すごい・・・足も速い)

「ほっぺにちゅー」

目をつむぶりながらやけくそにやった

「ぐわぁあぁあぁ!」

怪物の体から黒い光が蒸気の様に吹き出しカツ丼さんに戻る

「よかった・・・元に戻ったよ・・・」

「さあ、帰ろっか」

「でっでもカツ丼さんが・・・衣ちゃんも気を失ってるし・・・」

「誰かに見つかるとまずいの。それにその二人はほっといて大丈夫だよ?」

「うん・・・」

二人を心配しながらも家に帰ろうと試しに思いっ切りジャンプをしてみた
一回で家の玄関に着地出来た

「どうなってるの?」

「部屋に戻ってから話すよ」

どこかで納得が行っていないせいか膨れながらドアに手をかけたけどすぐに動きが止まった

「この格好は・・・」

「すごく似合ってるよ!」

「ありがとうございます・・・そっそうじゃなくてどうやって戻すの?」

「もう戻ると思うよ」

テルテルさんが言うか言わないかのタイミングで私の体から無数の小さな光が
八方に弾け飛んで元の体に戻った

809:チョコレートと恋の魔法(1話Bパート)
10/02/14 01:28:33 wrwQxhPFO

急いでご飯を作って部屋に駆け上がる
テルテルさんを呼んだ

「おねえ・・・じゃなくてテルテルさん?」

「作り終わったんだね」

「うん。えと、テルテルさんって体は無いんですか?」

「多分無いよ」

「多分って・・・」

「・・・咲?」

「なっなに?」

「これから話す事を良く聞いて?」

「どうしたの?急に恐い声で・・・」

「まず何から話そうかな?」

「・・・」


テルテルさんは30分話し続けた
その内容にショック受けて3時になっても眠れずにいる

「京ちゃん・・・」


それは京ちゃんと私の仲を引き裂いてしまうものだった
そして昨晩から降り始めた冷たい雨はまだ降り続いている


チョコレートと恋の魔法(第1話)おわり


810:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 01:29:23 wrwQxhPFO
今日はここまでです

811:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 01:57:28 dWBKyrbJ0
バレンタインネタかと思ったら変身ヒロインネタだなんて予想外すぎる
そしてテルテルさんに吹いた
第2話楽しみにしてます

812:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 02:03:32 5N8d5wAh0
携帯からなんてご苦労様です
続きがとても楽しみです

それと差し出がましいようですが避難所に書き込んで誰かに代理で
ココに投下してもらうという手はどうでしょうか

813:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 02:25:31 wrwQxhPFO
話の構造上切れる所が少なくレス数が大きくなってしまうので皆さんの負担にならなければいいんですが・・・

明日はAパートとBパートを分けて避難所に投下してみます
その時はお願いします

814:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 10:14:59 THtXHq0z0
GJ!
携帯からご苦労様です

815:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 22:16:57 ZaMmhOUt0
ちゃんとチョコ渡せたんだろうか咲ちゃんは

816:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 22:47:52 4GG4LHIq0
咲ちゃんのことだからずっこけて台無しにしそうでーこーわーいー

817:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 23:09:49 WACdEQs6O
咲にとって京太郎の存在ってなんなのだろう

818:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 23:21:30 5N8d5wAh0
中学時代唯一の友達
高校に入ってからは異性でもっとも身近な存在
と俺は仮定する

819:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 23:39:07 tuqWvsZ30
とりあえず連載初期の段階では、一番親しい友達って感じじゃないかな
それが恋愛感情かどうかは、自分でも分かってない

京太郎にとっては、妹とかその辺だろうなあ

820:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 23:50:23 4GG4LHIq0
原作の咲ちゃんは多少強引だけど自分を引っ張ってくれてる存在
また素直な自分を出せる唯一の存在としてとても大事にしてそう

アニメの咲はもう道端に転がってる小石とかそういうふうにしか思ってないと思う
それくらい放送開始から最終話にかけて酷い扱いをしてる

元祖ドラマCDは二人の絆が他メディアよりも強い印象があるからたぶん何気に両想いだろう

821:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 00:58:04 oNJclZWe0
>>819
「嫁じゃない」って言われて「そんなキッパリ否定しなくても…」な反応してたから
周りからはそう見られてるって意識はあると思うんだよね
最初のドラマCDでは「うむっ!」って妙に嬉しそうに肯定してたし

822:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 11:35:29 ty6wKeDM0
でもあの時、京ちゃんの方から「嫁さんじゃねーよ」と否定してたら
多分咲ちゃんはムッとしてたはず

823:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:17:54 v9CpoNOs0
嫁だな君「咲ちゃんはいい嫁さんだナア」
咲「嫁さんちがいm
京太郎「嫁じゃねーから」
嫁だな君「・・・息ピッタリじゃん」
咲「(そ、そりゃ私も否定しちゃったけど・・・別に京ちゃんもああキッパリと否定しなくても・・・ブツブツ)」

824:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:17:21 a5Vc0MNO0
2月14日
デート帰りの電車は少し混んでいた。乗車率120%ほどの車内で、私たちは並んで立っている。
「今日楽しかったね」
「ああ 特に昼飯食ったとこの店員さん シャツにケチャップついてんだもんなー」
京ちゃんは思い出したように笑い出す。私にとって一番楽しいのは京ちゃんとこうやって笑いあう時間。
映画館では話すことはできないし、ランチでは彼が食事に集中し、雑貨屋さんでは私が品物に目を奪われる。
「おかしかったよね」
「教えてあげたら恥ずかしそうにしてたよな」
頭一つ分高い位置から発せられる彼の言葉はまるで私に降り注いでくるよう。
いまは私の、私だけのために。
京ちゃんと一緒にいるだけで私は幸せ。大きな手で包みこまれているようにほっとする。暖かくて、穏やか。
私が唯一、私でいられる人。私のすべてをさらけ出せる人。
京ちゃんにも同じ気持ちでいてほしい。


825:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:18:18 a5Vc0MNO0
電車がカーブにさしかかるところで急ブレーキがかかった。
「あっ」
いつものことだからわかるはずなのに、つい私はよろめいてしまう。同時に京ちゃんが私に向かって手を差し伸べてきた。
私はためらいなく京ちゃんの腕につかまる。
礼を言う代わりに京ちゃんに微笑みかけると、彼もまた私に微笑みかけてくれる。微笑み返しだ。
「ったく咲はこれだからなー」
「今のは仕方ないよっ」
「少しは学習しろよな」
京ちゃんの軽口の調子がいつもと少し違う。言葉に詰まったように出てくる軽口だ。頬がわずかに赤みがさしている。
(照れてるんだ…照れてくれてるんだ…)
この反応が見たくて毎回わざとよろめくことを京ちゃんはたぶん知らない。嬉しくて思わず京ちゃんの腕をつかむ手に力が入ってしまう。
「いてててっ 冗談だって」
「ん~~~」
京ちゃんは気付かないままだけど、それでもいい。私だって照れてるから。


826:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:19:04 a5Vc0MNO0
主要駅の一つで乗客の大半は降りていった。車内が一気に静かになる。
「座ろうぜ咲」
空いてる席の一つを指さして京ちゃんが勧めてくれる。
車体に沿った長椅子に座った私たちの距離はいつもより近い。どきどきするけど安心する。
「外 暗くなってきたね」
「ああ」
太陽が山の向こうに沈んでしまっても、私の気持ちまで沈むことはない。デートは終わりを迎えようとしているのにちっとも悲しくない。
私の心は満たされている。
「京ちゃん 肩」
「ん」
私が言うと京ちゃんは少し身体を寄せてくる。皆まで言わなくても通じている。
私は自分の頭を京ちゃんに預ける。ゼロ距離だ。
「咲だけずりー」
京ちゃんの肩に預けた私の頭に、さらに京ちゃんが頭を重ねてくる。
京ちゃんの肌で、顔で、声で、匂いで京ちゃんを感じることができる。
こんな幸せな時間を、私はほかに知らない。


827:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:19:48 a5Vc0MNO0
ふと目を覚ますと電車は止まっていた。見回すと乗客は私たちだけになっていた。
京ちゃんはまだ寝息を立てている。
(まさか…)
駅名を確認すると、降りるべき駅はとうに過ぎていた。
「京ちゃ…」
慌てて京ちゃんを起こそうとして、やめた。
(もう少しこのままでいよう)
終着駅まで遠くない。どうせなら終着駅まで行って折り返そう。その方が京ちゃんと長くいられる。
再び京ちゃんの肩に頭を預けようとした時だった。
「守るよ」
京ちゃんの寝言だった。次の言葉を待ってみたが、京ちゃんはそれ以上何も言わなかった。
京ちゃんの言葉を勝手に解釈した私は、少しの間だけ京ちゃんに唇を重ねた。
不意に車内の明るさが増した気がして、恥ずかしさを覚えた。
振り返ってみると空には星が輝いていた。
星空に照らされたこの電車は、私たちをどこに連れて行ってくれるのだろう。
(きっと…きっと素敵な場所…)
そう願いながら、私はそっと瞼を閉じた。

おわり                       みやながさき


828:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:35:04 X4qSyZNx0
>>824
なんという乙女咲、惜しみなくGJの言葉を送らせてもらおう
それと京太郎の「守るよ」の台詞にキュンときた

あと関係ないけど最近まとめの更新ないね

829:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:38:52 EZP1I5hh0
>>828
あれって誰でも更新できる?

830:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:51:17 mDViA/4Y0
>>824-827
わーお、これは凄い
咲の「幸せいっぱい、しかしどこまでも穏やか」な気持ちが伝わってくる
そして京咲ってだけじゃなく文章もキレイで見惚れてしまった
ラスト4行が特に好きです

831:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 00:40:54 V5oqYdbr0
>>827乙です 表現力豊かでクオリティ高いです 言葉が降り注ぐとか…
てか咲はホントにこんな日記とか書いてそう…w

>私はためらいなく京ちゃんの腕につかまる
ためらいなくってのがたまらなくイイ!

832:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 00:53:13 nUjHk0qG0
>>829
更新なかったら誰かお願いって言ってたから
多分出来ると思うけど……>>829お願いできる?

833:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 10:07:05 RfIByY2x0
避難所から転載

64 :名無しさん:2010/02/16(火) 00:21:39 ID:FiO8Ed4U
本スレ>>809の続きです
風邪ひいちやったから今日は2話Aパートだけです

834:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 10:07:56 RfIByY2x0
65 :チョコレートと恋の魔法(2話Aパート):2010/02/16(火) 00:23:54 ID:FiO8Ed4U
 
2月5日

「雨は止んだか・・・」

眠りに着くまでに聞かされた寂しい冬の雨粒の音のせいか朝日が一段と輝いて見える
早く咲に会いたい
俺が速く歩けばその分早く合流出来る分けでも無い
バレンタインデートのシュミレーションをしていてテンションが上がり過ぎて
眠れなかったのも相俟って余計に速度が上がる

「早く来すぎたか・・・」

咲が下りてくる石造りの階段の下のコンクリートに寄りかって待つ事にした

「彦星の気持ちが少し分かった様な気がする・・・」

性に合わない台詞を吐きながらロマンチストを気取っていると間もなく咲が到着した

「京ちゃんおはよう・・・」

「おぉ!織り姫!」

「それ何?」

「いっいや何でもねぇ・・・」

恒例の朝一コントを終えた後、ふたりで歩き出す

「咲、今日は妙にテンション低いな」

「そう?」

「あんまり寝てないのか?」

「うん・・・」

「そうか!俺の事考えてて眠れなかったんだな!俺も咲の事考えてて眠れなかったんだ!

下を向きながら肩をびくつかせて赤くなる咲
やべえ可愛い

835:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 10:08:46 RfIByY2x0
66 :チョコレートと恋の魔法(2話Aパート):2010/02/16(火) 00:25:25 ID:FiO8Ed4U

「あのさ・・・京ちゃん」

「なんだ元気無いな!」

俺はそうゆうの良く分からないが、生理とかで眠れなかったのだろうと思って話題を変えてみる

「知ってるか!?」

「なにを?」

「魔法少女!今朝の新聞に載ってたろ?」

「えっ!どっどんなの?ゲームとかのでしょ?」

急に感情豊になった咲に嬉しくなり話題を続ける

「ちげーよ!魔法少女が現実世界にいたんだよ!しかもこの町に!」

「そっ、それって写真とかは無いよね!?」

「有るぜ!」

「ふぇつ!」

ポケットの携帯を最短距離で素早く取り出して見せてやった

「はは・・・顔は暗くて写らなかったんだ・・・(これ確実に昨日の私だよぉ)」

「そうなんだけどよ、見てみろよこのスタイル。きっと顔もとんでもなく美人に違いない!」

「そっそうだね・・・」

836:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 10:09:36 RfIByY2x0
67 :チョコレートと恋の魔法(2話Aパート):2010/02/16(火) 00:26:48 ID:FiO8Ed4U

「でも魔法少女って言うより魔法騎士って感じだよな」

「うっうん」

「それに」

「それに?」

「胸がデカイ」

「むぅ~京ちゃんのえっち!」

「そっそんなに怒んなよ」

「もう!先行くよ!」

「待ってくれよ!俺の咲!」

「そんなこと大声で言わない!」

(咲、元気出たみたいだな)

してやったりな気持ちで慌てて追いつく演技をする
そして再び学校を目指す

「なぁ咲?」

「なあに?」

「なんか今日はいつもより距離置いて歩いてないか?」

「うん・・・ちょっとね・・・」

「なんだ恥ずかしいのか?」

「まあね・・・」

「だったら逆に俺が抱きしめてやるよ!」

俺は咲の左手を掴んだ後半ば強引に手の中に収めた
しかしこの後の咲の反応に思考が止まった

「ダメっ!」

咲は鞄を持っていた右手と合わせて両手で俺を押しのけた
顔の筋肉が凍り、視界が狭くなる
咲は五歩ほど小走りで進んで俺に背を向けて仁王立ちした
10秒ほどたった後空を見上げてから振り向いて
慌てた様な悲しい様な恥ずかしい様な良く分からない動きと声色で話し出した

837:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 10:10:48 RfIByY2x0
68 :名無しさん:2010/02/16(火) 00:31:10 ID:FiO8Ed4U
以上です

838:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 16:12:49 tYziHSn20
第1話で京太郎はなんでわざわざ咲に頼みに行ったんだろう
優希か和に頼んだ方が早いのに
というかなんで咲があそこにいるって知ってたんだろう
休日なのに
そういう仲なのかな
でも一緒に飯食ってるときに携帯電話で麻雀やり始めるのはいかがなものか

839:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 16:24:26 LPul4wRK0
逆に考えれば熟年夫婦みたいだよな、逆に考えれば。

840:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 17:55:23 jbv46m970
元祖ドラマCDで理由は明かされてたような
あれの2人はとても絆が強いと思う

841:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:22:40 eYwxVUPTO
アニメ版の咲は京太郎が目の前で交通事故に遭って死んでもあまり悲しむ様子がなさそう・・・和に慰められて終わりって感じで
原作でも・・・なんだかなぁ

842:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:31:10 LPul4wRK0
逆に考えろ、描かれていない分我々の想像の幅が広がったと逆に考えるんだ

843:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:31:58 uvD778CR0
>>832
時間があるときならできるけどちょくちょくは無理かな・・

844:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:40:00 b+5FPNL80
アニメで百合プッシュされたけど
原作咲はあくまでもノンケでしょ

845:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:40:48 K8xbpGnt0
>>841
というかアニメ版の咲は死んでも葬式とか墓参りとかにもこないと思う
それどころか死んで喜びそうな気さえしてくる

そう思わさせるほどにアニメの咲の京太郎への扱いは酷過ぎるよ

846:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:41:22 nUjHk0qG0
>>843
それでもお願いしたい
半月に一回とか

847:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:51:39 y8bDAvnz0
>>843
こっちからも頼むよ、1スレ終了前だけでも良いからさぁ

848:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 22:51:49 QPkTfBvMP
>>845
ねーよ
さすがに被害妄想

849:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:24:54 j/6OB+000
京ちゃん的には今のサイヤ人的思考になってる咲ちゃんと昔の内向的でおどおどしてた咲ちゃん
どっちが好きなんだろうな

その答えを聞くのが怖くて耳を塞ぎながら脅えてる咲ちゃん…ゾクゾクするねぇ

850:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:31:27 j/6OB+000
おやIDがOB+どこぞの携帯電話ライダーになるなんて珍しいこともあるものだ
咲ちゃんも携帯電話を買う予定とかはないんだろうか

851:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:48:38 b+5FPNL80
京ちゃん、麻雀強い咲にフツーに感心してるみたいだし
きっと大丈夫だよ

852:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:58:14 oGuDar/q0
>>849
初期の咲はオドオドしてないと思う、むしろ若干冷めてた
そして麻雀始めていつの間にか説明しづらい不思議ちゃんキャラと化した

853:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 00:38:36 7ryA/+ja0
冷めてたのは麻雀嫌いだったからじゃない?
不思議ちゃんなのは出番少なくなって描写不足してるせいかな

854:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 03:21:07 4pKhXld+0
だがまあ、とりあえずタコスがこのスレの五倍は目立つことは確かじゃないかと思うj……よ。

855:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 13:56:22 iMO4mthc0
>>849
麻雀では超人的だけど、なんだかんだで危なっかしい咲を俺が支えてあげなきゃ みたいな感じかと

なんというか外ではビシッとしたビジネスマンだけど
私生活ではご飯ひとつ満足に作れない夫を支える妻みたいな

いい夫婦だと思うよ

856:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:43:45 Bu6HTy7RO
>>767

「ハハ…それは買い被りって奴ですよ部長、俺はそんな立派な人間じゃありませんよ」
そう、俺は部長が考えている様な人間じゃない。むしろ皆に嘘をついている最低な奴さ…。
京太郎は内心ではそう思いながらもにこやかに笑い続ける。
けれども、久はそんな京太郎の笑顔が偽りのものである事を見抜いているのか表情は険しいままだ。
「須賀君、あなたはもしかして私達に隠し事をしているんじゃないのかしら?それも…決して知られたくないような事を…」
京太郎の予感は的中した。やはり久は京太郎の異変に気が付いていたのである。
それでも京太郎は笑顔を崩す事無く、誤魔化そうとした。
「嫌だなぁ、部長……隠し事なんて俺は何も…」
ズキンッ…
そんな京太郎の胸にあの痛みが走った。
「ぐっ……あぁぁ!」
「す、須賀君!?大丈夫、しっかりして!」
胸をおさえながら痛みに耐える京太郎に駆け寄る久。そんな彼女を遮る様に京太郎は右手を久に突き出した。
「だ…大……丈夫です部長……!いつもの……ぐぅ……事ですから……」
京太郎は痛みに耐えながらも久に笑顔を向ける…それは久の心配を和らげるための彼なりの努力だった。

857:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:45:16 Bu6HTy7RO
「はぁ……はぁ…!」
ようやく痛みが引いていく、京太郎は袖で額の汗を拭うとゆっくりと立ち上がった。
「ハハ…格好悪い所を見せてしまいましたね」
「須賀君……あなたやっぱり…」
心配そうな表情をしている久を見て、京太郎はポリポリと頭をかくとゆっくりと口を開く。
「胸がね……痛むんですよ。 言葉では言い表す事が出来ない激痛が毎日の様に襲ってくるんです。
この前、病院で調べてもらったんですけど、どうやら心臓に異常があるらしくてそれで……」
「それで……?」
「俺……後一ヶ月しか生きる事が出来ないって言われてしまったんですよ……」
「そんな……!?」
京太郎の言葉に久は絶句する。京太郎が普段、何かを隠していた事に久は薄々気が付いてはいた。
けれども、京太郎が命に関わる重大な病に侵されていたなんて久は想像すらしていなかった。
「……………」
「……………」
長い沈黙が屋上を支配する。やがて久はきゅっと唇を噛んだ後、京太郎の目を見つめる。
「そう……だからあなたはいきなり麻雀部を辞めるなんて言い出したのね」

858:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:46:49 Bu6HTy7RO
「ええ…そうです、麻雀部の皆には迷惑をかけたくはありませんでしたから」
京太郎はどこか寂しげな笑顔で久を見る。そんな京太郎の姿に久は悲しい気持ちになっていく。
「それで……いいの?」
「良いと思いますよ。麻雀部の皆に無駄な心配をかけさせる事もないですし、それに全国大会だって近いじゃないですか。だから…」
「違うわ! そういう事を言っているんじゃんじゃないの! 『あなた自身』がそれでいいのか聞いているのよ!」
険しい表情をしながら久は強い口調で京太郎に問い詰める。
「どういう事ですか部長…」
「須賀君、あなたはそれで辛くないの? 皆から悪者扱いされて、誤解されて……それで死んでいくなんて……私だったら……とてもじゃないけど耐えられない…」
「部長……」
久は後悔していた…京太郎の先輩でありながら、彼の身体の異常に気が付いてやる事も出来ず、しかもそんな彼に雑用をさせていた自分を責めていた。
そんな久の言葉に京太郎は空を見上げながら口を開く。
「心配しないでください部長…俺はもう覚悟は出来ていますから」
「須賀君……」

859:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:47:48 Bu6HTy7RO
「俺が周囲からどんな風に見られているか知ってますか部長? あいつは女達の召し使いとか、いてもいなくても良い空気とか、麻雀部のおまけだとか言われているんですよ…。
そんな言葉を耳にする度に自分が情けなくなってくるんです……俺、スッゲェ格好悪いなって……」
「……………」
「だから……せめて最期くらいは格好付けさせてくださいよ。俺だって男なんですから…」
京太郎は悲しそうに笑う。京太郎は辛かった、他の皆が周りから注目される傍ら、自分はただそれを指をくわえて見ている事が。
でも、それでも。
京太郎はその事を今まで決して他人に話す事はしなかった。自分には咲や和みたいな才能はない事は分かっていたし、何より―自分よりも咲や皆の事が大切だったから。

「……宮永さんはどうするの?」
久の言葉に京太郎はピクッと眉をひそめる。咲の事は京太郎が一番心配していた事だった。
京太郎は深く溜め息を吐きながら久の方に顔を向ける。
「多分、大丈夫だと思いますよ。 咲はああ見えて強い奴ですから。 それに俺がいなくても今のあいつには沢山の仲間がいる…俺の事なんてすぐに忘れるでしょう」

860:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:49:02 Bu6HTy7RO
「それは違うわ、宮永さんは…」
「部長、この事は皆には黙っていてもらえませんか? 特に咲には…あいつにはやらなきゃいけない事があるみたいですから」
京太郎の脳裏に咲の笑っている姿が浮かび上がる。
―自分のせいで咲の笑顔が悲しみに変わるなんて絶対に嫌だ
咲にはずっと笑っていて欲しい
それが京太郎の願いだった。
そんな京太郎の覚悟に久は沈黙する。彼の決意は固く、決して揺るぐ事はないだろう。
何より、京太郎は自分の運命を受け入れた上で麻雀部をやめると言っているのだ。
そんな京太郎の決意を無下にする事は…久には出来なかった。
「それじゃあ部長、俺はこれで……今まで本当にありがとうございました。 全国大会……頑張ってくださいね。 自分は陰ながら応援してますから」
京太郎はニッコリと微笑みながら久に一礼をすると、屋上を後にした。
「須賀君…」
一人、屋上に残された久の目から一筋の涙が流れ落ちる。久はその涙を拭き取り、さっき言おうとした事を呟いた。
「須賀君…あなたが思っているほど宮永さんは強くないの。 あの子だけじゃない、まこや和、優希……そして私だって」
カラスの鳴く声がただ虚しく、屋上に響いていた。

861:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:50:20 Bu6HTy7RO
『よう、宮永』
『はい? えーと、あなたは確か……』
『今年からお前と同じクラスになる須賀京太郎ってんだ、よろしくな宮永!』
『あっ、はい…よろしくお願いします…。 あの、須賀君…私に何か用でしょうか?』
『いや、特に用事はないんだけどさ。 とりあえず同じクラスになるんだから挨拶しとこうと思ってよ』
『はぁ…』
『まぁ、お互い元気にやっていこうぜ! そんじゃーな宮永!』
『はい……さようなら…』
(………何だか変な人だなぁ…。 須賀…京太郎、か……)

「う……ん……夢…?」
天井を見つめながら咲は小さく呟いた。時計の針が部屋の中で時を刻んでいる音が咲の耳に入ってくる。
(また……京ちゃんと初めて出会った夢……)
京太郎が麻雀部に来なくなってから、咲は毎日のように京太郎の夢を見るようになった。
「京ちゃん……」
毛布をギュッと握りながら咲は窓の方を見る。
咲はそっと目を閉じながら京太郎の事を思い浮かべた。

―私が、京ちゃんと初めて出会ったのは二年前の中学二年の時だった
あの頃の私は人との関わりをあまり持たず、ずっと一人で本ばっかり読んでた

862:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:51:42 Bu6HTy7RO
あの時の私はお姉ちゃんがいなくなったショックで、他の人と話す事があまり好きじゃなかった
一人で本を読んでいた方が気が楽だった…余計な事を考えず自分だけの世界にいる事だけが、あの時の私の心の安らぎだった
―でも本当は…心のどこかで誰かが私に声をかけてくれるのを待っていたのかもしれない
そんな私に……京ちゃんが…声をかけてくれた
最初は京ちゃんの事を変な人だなぁって思ってたけど、次第に京ちゃんと一緒にいる時間が増えていった

『なぁ、宮永、聞きたい事があるんだけどよ』
『何? 須賀君』
『何で宮永はずっと一人で本を読んでるんだ?』
『えっ…? どうして…』
『いやさ、宮永が俺以外の奴と一緒にいる姿をあまり見ないからよ。 ちょっと気になって聞いてみたんだ』
『……それなりには、他の人と話してはいるよ。ただ…』
『ただ…?』
『一人で本を読んでいた方が他の人に気を使う必要がないから、かな…』
『おいおい…、じゃあ宮永は俺に気を使う必要はないと思ってんのかよ』
『そ、そうじゃないよ! そういう事じゃなくて…』
『じゃあ、どういう事なんだよ宮永さ~ん?』
『えっと……私は…その……うーん…』

863:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:53:06 Bu6HTy7RO
『早く教えてくださいよ~、宮永さーん! それとも言えない理由があるのかなー? あーん?』
『も、もう! からかうのはやめてよ須賀君!』
『ははは、わりーわりー! 謝るからそう怒るなって』
『もう、須賀君ったら…』

―あの時は言えなかったけど、私が京ちゃんといつも一緒にいたのはね
もしかしたらお姉ちゃんとの失われた時間を京ちゃんに求めていたからかもしれないの
お姉ちゃんがいなくなってから、楽しい事がなくて私はあまり笑う事はなかった
でも、京ちゃんが一緒にいると不思議と笑顔になる事が出来る
胸の中のモヤモヤが…段々と晴れていくんだよ?

『おはよう、宮永』
『あっ…須賀君、おはよう』
『うーん、やっぱり堅苦しいな』
『えっ、何が?』
『だってお前との付き合いも長くなるのに、いまだに名字で呼びあうなんて堅苦しいと思わないか?』
『それは私も思うけど……』
『よし、決めた! 今日から俺はお前の事を咲って呼ぶ事にするぜ』
『えっ、はい?』
『なんだ、咲は嫌なのかよ?』
『ううん、そうじゃなくていきなり咲って呼ばれたからちょっとびっくりしただけ…』

864:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:54:32 Bu6HTy7RO
『まぁ、次第に慣れていくと思うぜ。 それじゃ、今度は咲が俺の名前を呼ぶ番だな』
『う、うん…』
『ほら遠慮すんなよ咲!』
『じゃ、じゃあ……』

京ちゃん……

『きょ…きょうちゃん…? な、何でまたそんな…』
『だって普通に京太郎君って言うより京ちゃんって呼んだ方が良いかなって…』
『しかし京ちゃんはないだろ…なんだか変な気分だぜ』
『駄目…かな?』
『あっ……いや……まあいいや! 咲がそう呼びたいならそうしろよ』
『うん……分かったよ京ちゃん!』
『ああ、改めてよろしくな、咲!』
『うん!京ちゃん!』

―京ちゃんは私に、笑っていれば何かが変わるって事を
変わればかけがえのない宝物が手に入るって事を教えてくれた
ずっと散らばっていた心のパズルのピースが、京ちゃんと一緒に笑う度に一つ一つ繋がっていく
少しずつ…少しずつ…集まっていった本当の宝物
京ちゃんは私にとって……光の中から現れた……運命の王子様なんだよ…

865:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:56:52 Bu6HTy7RO
番外編―まことイチゴと京太郎―

まこ「うーん、困ったのう」

京「どうかしたんですか先輩?」

まこ「おお、京太郎か。実はのう…明後日ウチの店でイチゴを大量に使うイベントがあるんじゃけど…」

京「なるほど、料理に使うイチゴを調達するのに手間取っているって訳ですか」

まこ「そうなんじゃ……イベントまで時間がないっちゅうのに…ほんに困ったわい…」

京「あの、もし良かったら俺の親戚にイチゴの業者の方がいますから、その人にいえば安くイチゴが手に入るかもしれませんよ」

まこ「ほんまか!? 京太郎、悪いけどその人に話をしてもらえんかのう?」

京「ええ、良いですよ」

まこ「恩に着るわ京太郎! じゃあ、お金を渡しておくから、出来るだけ沢山のイチゴと交換しておいてくれ!」

京「任せてください染谷先輩! 出来るだけ沢山のイチゴて交換してきますよ!」(ニヤリ

―帰り道

京「しめしめ、親戚の人に言えばイチゴはタダ当然で手に入るからな…このお金は俺が…フフフ」

866:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 18:44:56 Bu6HTy7RO
京「ん……これはまさか!」パッ

京「どこに行ってもなかった新作のゲームじゃないか!まさかこんな所にあったなんて…。 ああでもお金が…」

(ふと、鞄の中にあるまこから渡された金が目に入る)

京「うう…この金は…まぁ、どうせ俺の金になるんだしいいか!すいませーん、これください!」

―自宅

京「いやー!やっぱりモンスターバスター3は面白いな!買って正解だったぜ! おっとそろそろ親戚に電話しないと…」

プルルルル…

京「あれ…おかしいなぁ…電話が繋がらねーや」

ガチャッ

京「あ、おじさん…京太郎だけどさ」

電話『ただいま、旅行に行って一週間は帰ってくる事が出来ません。 用事のある方はピーと…』

京「……………」

――二日後の喫茶店にて

まこ「全く京太郎の奴、いつまで待たせるつもりなんじゃ! もうお客さんが一杯来とるっちゅうのに」

京「や、やあ染谷先輩…」

まこ「おお、やっと来たか京太郎!で、イチゴの方は大丈夫なんじゃろうな?」

京「は、はい……もちろん大丈夫ですよ……」

(大きな箱をまこに手渡す)

まこ「おお!思ったより沢山ありそうじゃの! どれどれ…」

867:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 18:46:17 Bu6HTy7RO
京「ちょっと待ったぁ!」

まこ「な、なんじゃ京太郎。いきなりデカイ声を出して…」

京「まだ箱を開けてはいけません先輩。このイチゴは非常にデリケートなため、外気に触れると鮮度が落ちていくんですよ。
ですから、調理する前に箱を開けた方が良いって親戚の人は言ってました」

まこ「そ、そうか…なら箱は開けん方がええな」

京「じゃあ俺はこれで…」

まこ「待ちんさい京太郎、せっかくだからウチで食べていけ! お前には感謝しとるんじゃからの」

京「いえ、咲との約束がありますから……」

まこ「ほう……おぬし、咲とのデートがあったんか!そりゃあすまんかったの!」

京「ははははは……じゃあ俺はこれで失礼しまーす!」ピュー

まこ「なんじゃアイツ……まぁ、ええわ!とにかくイチゴを運ばんと」

まこ「ぐっ…重い…イチゴってこんな重いもんじゃったけ……」

868:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 18:47:50 Bu6HTy7RO
客「おーいまこちゃん!そろそろイチゴ料理が食べたいんだけど!」

まこ「はい、すまんのう!今から新鮮なイチゴを皆に見せるけん待っとれ!」

ドスンッ

まこ「ほれ、これが今日、皆にご馳走する…イチゴじゃ~♪」

パカッ

一同「へ……?」

客「これは……ワカメ?」

まこ「な…な…なんじゃこりゃ~!!」

客「どういう事だい、まこちゃん!今日はワカメじゃなくてイチゴを食べに来たんだけど!」

まこ「あ、いや……ワシにもさっぱりじゃ…」

まこの親戚「まこちゃん!イチゴはどうしたのイチゴは!どういう事か説明してくれ!」

まこ「いえ……だからその……」

――次の日の麻雀部

ガシャーン!

鎧武者まこ「京太郎の馬鹿はどこじゃ!どこにいる!」

久「す、須賀君ならイチゴ狩りを楽しんでくるって静岡に行ったわよ……」

―終―

869:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 18:48:48 Bu6HTy7RO
ここまで

870:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 19:24:45 ZzoLg3DC0
GJです
咲が京太郎への恋心を自覚した所で〆ですか
続きが気になる〆かたですね
それとおまけに吹いたwww
こち亀っすか

871:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 22:30:35 kpeI/CJf0
GJっす! 続き期待してます

そして両津オチ吹いたw

872:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 22:52:10 6fw73Gcj0
>>847
じゃあとりあえず時間があいたらやってみます

873:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 23:07:08 3JdV8iFV0
          ,..-‐:.:‐-、
       ,.:'´:.:.:.:.ヽ:.:、:.:ヽ
      /.:.::|:::i::{!::、_i、::i::::.i
       /.:|:{::!、:ト' ィ=、i::|-、i:i
     i :.;、イrf'i  ー',,j! }:ト! >>872 ありがと♪
     レ' |:::::i,,゙' _, ij ィ::/゙
         }从ゝ、__,.   |i/_
.            _j _,..-  `ヽ
         ,.:'ニ-     i  |
        / i        |   |

874:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 08:14:30 IOZYBotI0
:.:.:.:...::::::::ー-、-、/\\\:ヽ:ヽ::::::\
.::::::::::::::...\ メ、`ーァ、ヽ>-、ヽ::i、::::::::\     ,ヘ、___
:::::::::::::::  .:::\、::;メ /f'::::‐┐、ヽ::iヽ:::ミーヽ   /゙、:.:゙、 i \ ___
::゙、:::゙、ヽ、、:::::::::ヽヾ(!{::.:.::::::::´.i リ、 i::ミヾ  /:.:.:.:.゙、:.:゙、 i  \
:::::゙、....::、ヽ.\::::::i  丶:::::::::ノ;;;;;; ヽ、i  /:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:゙、!   \
、::....:ミ、:::\  \:i     ̄ """  .i /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:゙、、  /
:::\i::\メーヌ__           |_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、:.:V`Y   /
..::::ナー--メf'´:::::::し、   `   ,ノ   |\ `ーr-、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>、!__| i /
:\:::ヽー-|l、::.:.::::::.:.:} ,,,   ,    i  ヽ. i /\.:.:.:.:.:.:.|  \ !.|
、:::::\:`ー!、`ー--‐';;;;;;   ´    ノ    ヽ|  `ー-、_|_/>、_)
、`ー-、`::ー::-::‐::フ"" ノi  , ‐ ´     ,  / ___r'---、_ ヽ√
 `ー-、::::`ーニ二ニー'<__´`ー-、 _..-┴‐┴'´:.:.:..:f-----、_`ヽ'
      ̄ ̄ ̄ ̄`ー-ミ ゙、:. ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|----‐'/ フ

京ちゃんおはよ♪
え、っちょっとやだ、やm…

875:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 15:43:53 +j8KL2DYO
ネタバレ

京太郎、ハギヨシをボコボコ!
京太郎「ワリゃあ… 咲の指ぃ返せや… お!? 咲の指ぃッ 返さんかいやコぅラぁああッ オドレの指も潰したらぁあ おらぁああッ!!!」
さらにボコボコ!
和「須賀君…凄…!!須賀京太郎の狂暴説も納得できるわ…」
井上が背後から京太郎をロック!
和が京太郎を助けるか迷う。
井上「今のうちに京太郎ぶち殺せぇえーッ!!!」
ハギヨシ立ち上がれず!
さらに背後からタコス登場で井上に頭突き!
タコス「出世払いをちぃと早めに返したじょ…きょおたろーッ!!」
京太郎「フン…ナマイキが……」
突然大爆発!
池田「華菜ちゃんの獲物に勝手に手を出して…何をしてくれてんのかなぁ…ねぇッ!!?
時間がないからあわてて急造したもので…火薬がたくさん入ってるけど…!!
死んだらまぁ…堪えて欲しいし!!!!」

コーチ「池田ぁあああああああああああああッ!!」

  シィイイイイイイ (大量ダイナマイトに火をつける)
池田「クッ・・クックックッ・・ギャハハハハ」

おわり
次号「フリテンの罠。」に続く!!

876:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 16:27:32 XEUK2fE10
ちゃんとできるか不安なのであと二人ほど一緒にやってくれる人がいると助かります
あと詳しい更新のやり方を誰か教えてくれませんか?

877:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 22:59:04 nS1Cyi5b0
>>874
一体ナニを・・・

878:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 23:16:45 r3K9cVhW0
ひめはじめ
いや……事後か。

879:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 02:41:47 +TjMiIm50
これから毎日どこででもおっぱじめるんだね

880:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 07:07:33 kQ2nS/b80
>>876
手伝いたいところだけど自分も分からないんだよなー

881:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 08:30:12 Ya8hvBik0
咲「最近京ちゃんが無理矢理私にいやらしいことを・・・」
京太郎「はぁ!? んなのやってな」
咲「全然やらないんです!」
京太郎「・・・・・・へ?」

882:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 16:20:51 gyv6+yEI0
>>881
誰にいってるんだww

883:逆襲の京太郎 13/14 ◆MwXCHg/QQc
10/02/19 18:57:15 506uRVmHO
ボォォォォォッ

爆走する一台の車が京太郎に向かって来る。
それに乗っていたのは・・・ハギヨシだった。
―京太郎…お前は負けちゃあいけないんだ…負けてお前に何が残る…
悲しみしか残りゃあしないじゃないか!
これ以上お前が地獄を見るくらいなら…この俺が…
「この俺がお前を殺してやる…!!」
己に特攻してくるハギヨシに京太郎は涙を流し、そして笑う。
「さすが…俺の最初で最後の友だ…」
ガシャアアアン…!
大きな破壊音が闇夜に轟く。
この夜・・悪夢は幕を閉じた・・

夜が明ける頃・・全ての終わりを告げるかの様に朝日が差し込み・・
死闘が繰り広げられていたその場所には・・

幸せそうな顔で死んでいる―京太郎とハギヨシがいた・・・

200X年―夏―

四強と呼ばれた学園を潰すべく現れた反麻雀グループのリーダー須賀京太郎―
このかつてない最悪最強の敵の標的となった少女宮永咲―
この二人を中心に行われた戦争は
京太郎とその部下 ハギヨシの死をもって終結した
この後、清澄・風越・龍門渕・鶴賀の結束はますます強まるものと思われる―


須賀京太郎(15)
ハギヨシ(不詳)

――死亡

884:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 18:59:48 506uRVmHO
誤爆

885:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:02:39 gyv6+yEI0
>>884
何と間違えたwww

886:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 21:54:57 CVn/oz170
今咲スレで、合宿での咲ちゃんがなんか弱いって話題出てるけど
このスレ的には、合宿では近くに京ちゃんがいないから、深層心理の奥底でやる気にストッパー掛かってる。ってことでいいよね

887:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 22:19:10 59KWox5U0
そろそろ咲ちゃんに京ちゃん分を補充してやらなければいけないよな?

888:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 22:21:32 /JsyH2BQO
なにそれやらしい…






キスとかだよな?

889:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:30:20 CVn/oz170
咲「みんな強くてワクワクするよ~~・・・でも、なんだか負けがこんじゃって、自信なくしそう・・・」

咲「・・・・・・っていうか、何か違う・・・何か違うんだよね・・・今、この状況が・・・何か」


優希「もしもしきょうたろー! 元気かー!?」
咲「!? 」
優希「おう、こっちは楽しくやってるじぇー。お土産とかは何が」
咲「ちょ、ちょっと貸して優希ちゃん!!」 ガッ
優希「うわ! 咲ちゃん!?」
咲「も・・・もしもし?」
京太郎「ん? お、咲か?」
咲「うん! なんか久しぶりだね、京ちゃん」
京太郎「ははは。昨日出かける前に会ったばかりだろ」
咲「えへへ。そうだったかな?」

・・・・・・・・・

咲「うん。うん・・・あはは! もう、京ちゃんったら~!」
優希「あのー、咲ちゃん。そろそろ・・・」
咲「わかった京ちゃん。私、頑張るから! ・・・うん、ありがと。じゃあまた、合宿終わった後にね!」
ピッ
優希「あ・・・」
咲「んふふ。電話貸してくれてありがと、優希ちゃん! なんかスッキリしちゃった! 」
優希「う、うん。それはなによりだじぇ・・・ははは」


翌日
和「さ、咲さん・・・」
マホ「凄く強いです・・・昨日とは全然違う・・・」
衣「凄いぞ咲ー!!」
咲「えへへー」

890:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:30:27 kQ2nS/b80
ハグかもしれんぞ

891:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:31:52 7hqvoTSZ0
京ちゃん分が足りないから、今から家に来てもらおうっと♪

892:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 00:13:19 c4l6MwGC0
咲「あうう~~~」
部長「あらら、咲。強い人達と対局して、挫けちゃった?」
咲「京ちゃんに会いたい京ちゃんに会いたい京ちゃんに会いたいよ~~」
部長「・・・・・・」

893:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 09:54:56 6nWOM6K70
こりゃ緊急呼び出しですな

894:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 10:19:45 5qS1Aijj0
京「遅れて悪いな!咲!」

895:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 13:25:13 pAPKbNVzP
いやもうマジで京ちゃんいないから本気出せないんじゃないかな。咲ちゃん

896:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 14:12:54 6nWOM6K70
ワカメ喫茶店でカツ丼さんとの対決の時も、実はそれで・・・

897:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 15:22:13 GRB4XZs0O
てす

898:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 15:24:24 GRB4XZs0O
規制解除ktkr

899:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 16:49:04 vIBEBltPO
咲覚醒のきっかけに京太郎使ってくれたら一生立たんについていく

ないだろうけどなw

900:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 17:01:39 PyN/SvnaO
須賀君が出る幕はありません、わた…原村和さんが宮永さんを救うんですから

901:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 17:10:49 P0ddOQ8R0
アニメの影響受け続けたままだったら、タコス覚醒のきっかけに使われそうで

902:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 17:35:30 Wj0XSTYC0
本編の京咲についてはもう完全に諦めてる
最終的に誰かとくっつくとしてもタコスだろうしな

903:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 23:50:25 w+Qm/VAq0
>>899
京太郎の存在自体が壮大な伏線だったらむしろ噴くw

904:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 23:58:11 fJE3HGnV0
他の5人が全国に行く中、1人だけ取り残されて焦燥を感じる京太郎
夏休みに一念発起して咲に手伝ってもらって猛特訓
って考えてみたけど咲は教えるの下手そうだなあ
和とかの方が得意そうだ

905:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/21 00:31:32 6l8aAgAlO
京太郎の麻雀能力覚醒しないかな~


906:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/21 01:38:08 G2PNR8t/0
>>900
hrmrさん、いつもお勤めごくろうさん


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