09/11/22 21:20:50 bqpfSTG+
・SS募集中、もっと短い数行の妄想も募集中。
・たまにピンク髪の少女が2人の仲を祝福しに来てくれます。温かくスルーしましょう。
3:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 21:34:19 J2mwUgaP
>>1
乙
今思えば第一話が京太郎が最も輝いてた時だったな
まるで天津飯が最も輝いてた初登場時の天下一武道会のように
4:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 21:45:22 Y8krBuPY
>>1乙 /::.:.:.:.:!:.:.:.|.:.:.:.:.:|: : ::| : : : :|: : | | .i: : | | i:. :.:.:.:.i:.:.:.:.|
. / : : : :i: : : |: : : | ! : ::| i: : :.:|::|::::::i i::::|::|::|::::::::::::i:::::::|
/ : : : : |: : : :!:.:.:.:ト、ヽ:.;!、i: :.:.:|::|、゙、'i´|:フiナi:|::::::::::::|:::::::|
/ : .:.:.:i:.:|:.:.:.:.:ヾ、:.'i´ヾ.::|!ヾ、:::゙、ヽハハヽハノ |ハ::::::::::|:::::::|
. /.:.:.:.;ィ'|:.:.:i:.:.:.:.::i ヽ:| ヽ! ヽ::ゝ `' リ |::::::i:ノヽ:::|
彡 '´ リ i:.:.ヽ:.::.:.:゙、 ヽ___ ;==─-ソ::::::/ /:::!
ヽ|:.:.ヾ:.、::ヽ≠'´ ̄` ;;;;;;;;;;;; ノノ:ノ /;イノ
ソ:.:.:::/::ヾー-;;;;;;;;; , """ /ノ.;:‐'::/
i.;イ:::;ハ、::゙、 """ ___ /:::::/
ソ レ ` ヾヽ ヽ´ ノ ィ´::/リ
` 、__  ̄ , ' |!;/
_"_〕ー--‐' |__
/:.::/:| |:/\
京ちゃん、今日はいい夫婦の日なんだよ。 だから…約束しょっか? ね、京ちゃん♪
5:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 21:46:33 RkdUizEd
>>1
乙!
>>3
まだまだこれからだぜ
立先生にメールを送りまくれば京咲プッシュも不可能じゃない
6:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 21:53:24 RkdUizEd
いい夫婦と言えば、昔中華一番って漫画で読んだんだが、
中国では結婚の時に夫を国士無双、妻を絶対華人と呼ぶらしいな
7:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 22:08:44 +UE9oqRx
_ , ..
⌒>,.‐''": : : : :`゙'
≠ミィ◯: : : : : : : : : ヽα<^
イ./://|: : :/:/}::}::}:::}:|:ヾ.ヾ,ミヽ
{::{:|::|: i/Χ'|.从/孑}:}:}::|::!::}
》ゞ!: : | > <. !イ j/j/
{: ::ゝ从 /` _,. }: ::リ こんなスレいらないじぇ
゙`ヾ丶x,ゝ,./_, .ノ!::ノ .____ _,.、__
. /::::\∽}:::::/´ ̄ ̄"´ {∥{´ィミ/¨~
,'、`ヾ__,∨彳 _,,.‐''" __ ,,-‐' ̄´
, \ ≡イ_.」´ |,. - ' ´
| | |::!! }
| \| |::|| │
{ | |:::|| !
8:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 22:56:56 Cj1hvFVT
>>1乙です
ホントいい夫婦だと思うよ
9:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 23:00:35 88kdFa7C
/ ̄ ̄ ̄\
.__ ,. -‐‐- ., | あ そ |
{;:::)-、 、.>'::ヽ .! り ん . |
ゝ::/ /( ,イl! ト:::::::/ l え な .|
/:|!::|-,/- ヽ( |;-ハ} ::||::ヽ ! ま オ |
. ヽ:|-'; -tッ- -tッ-7'.|'"´..l せ カ .!
| ヘ'' 丿.l ! ! ん ル !
. l!l ゝ .⊆⊇ <| l!l | ト |
jl | .l .ハl .\___/
ノ丿 jノ .j
10:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 23:07:55 KyPwdkPW
真説-Saki-
須賀京太郎は清澄高校に通う1年生
退屈な日常にうんざりしつつもごくありふれた高校生活を送っていた彼は
中学時代からの周囲公認の「夫婦」である腐れ縁宮永咲の強引な勧誘で麻雀部に数合わせとして入部させられてしまう
口では「かったるい・・・俺は不幸だ・・・」とボヤきつつも
咲や学園一の美少女和や自分を「ダーリン」と慕う優希、セクシーな部長久ら4人の女の子とともに
潰れかけた麻雀部を立て直す京太郎の姿にこうご期待!
11:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 23:14:35 eJjUoYgJ
ワカメは?
12:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 23:15:34 KyPwdkPW
>>11
お味噌汁に入れると美味しいですよね。
13:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 23:35:53 BE81KNve
>>1乙
:.:.:.:...::::::::ー-、-、/\\\:ヽ:ヽ::::::\
.::::::::::::::...\ メ、`ーァ、ヽ>-、ヽ::i、::::::::\ ,ヘ、___
::::::::::::::: .:::\、::;メ /f'::::‐┐、ヽ::iヽ:::ミーヽ /゙、:.:゙、 i \ ___
::゙、:::゙、ヽ、、:::::::::ヽヾ(!{::.:.::::::::´.i リ、 i::ミヾ /:.:.:.:.゙、:.:゙、 i \
:::::゙、....::、ヽ.\::::::i 丶:::::::::ノ;;;;;; ヽ、i /:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:゙、! \
、::....:ミ、:::\ \:i  ̄ """ .i /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.:゙、、 /
:::\i::\メーヌ__ |_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:゙、:.:V`Y /
..::::ナー--メf'´:::::::し、 ` ,ノ |\ `ーr-、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>、!__| i /
:\:::ヽー-|l、::.:.::::::.:.:} ,,, , i ヽ. i /\.:.:.:.:.:.:.| \ !.|
、:::::\:`ー!、`ー--‐';;;;;; ´ ノ ヽ| `ー-、_|_/>、_)
、`ー-、`::ー::-::‐::フ"" ノi , ‐ ´ , / ___r'---、_ ヽ√
`ー-、::::`ーニ二ニー'<__´`ー-、 _..-┴‐┴'´:.:.:..:f-----、_`ヽ'
 ̄ ̄ ̄ ̄`ー-ミ ゙、:. ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|----‐'/ フ
おやすみ…京ちゃん
14:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/22 23:58:53 XyGZqwe9
規制に巻き込まれたSS書きさんは戻ってくるだろうか
15:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 00:21:23 Gv1HRQNM
, .:´. : : : : : : . `丶、
, .:´ . : : : : : : : : : : : : : :. \
/ . : : : ./: : :i l:l: l: : : :i: : : : : ..',
,′.:|: : ⊥: i: | |:l :| : ィTメ、}: : : :i
|:i: :.|i: : |::`メ、| |.l :レ': : j:|: :ト、ヽ 1
|:|: :.}l:.:.」 ̄`メ lハレ' ̄`V ト、ヽ|:|
N: : リTハ _ _0」 0_ ハ:.:.: i|:|,. ´  ̄ ̄ `丶、
`T:i: ハ '''''' _' ''''''' i:.:.:.:l.:| \
|:.l: : } 「 `ヽ ノ:.:/.:l.:| ヽ
|ハ:ノ:iゝ. _ヽ_ ノ_,. イl:./.:.:ハ:|/ / i l l ! i
, .:::::´ ̄`ー==‐ '´.::::::::「 ̄ にヽ.///l/ ムム_ ,ハ ハ | } l
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:L `上ニl<、 V/ 〒メ、V メ、 ハ | l ,′
L.:.::::::::::::::::, ィ´  ̄ ̄`7´ i:(`TTF´ Vi`ヽcVりノ V テテメ、i l /
 ̄ ̄`ーく / _>|: ): :孑'.:K´ |'''''' , Vりノノo l/^ヽ
 ̄`7T¨´「 l:.( こ(こ{i \ _」ヽ「ヽ '''''''/ l /^ヽ \
i./ | !:) こ(こ{i || ヽ ト、_`ニつ イ l' ヽ \
| | !:( こ(こ{i || j.:.:.:.:.:.//´// ', ヽ \
| | |:.:) こ(こ{i リ, r‐'L.:.:.:.// / / ヽ
タイトルを咲-sakuに変えたらええって気もいで 咲怖いよ
16:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 00:26:08 jaolDD4+
>>14
どのSS書きさんのことだ?
17:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 01:33:25 g53s/bga
>>10-12
この流れ噴いたww
18:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 02:19:56 K8DIyKaa
>>1乙
参考画像で改めて1話みると
咲の「そのためだけに食事に誘うってどうなの?」と
京太郎の「まっこう否定ですか」のシーンだけで
お互い思いあっているのに相手の消極的な態度に不満を抱いてるって感じに見えてくる
あと、その次の京太郎が食べてる横で本読んでる咲のコマの雰囲気がめっちゃいい
19:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 04:42:52 RSV303Pa
./ .\
/./ .. . . . . . . . . . 、. . . . `、
./:/: : :/: :,: : ::/ : :!: : :!: :! |: `,
||::|: : ::|:|:| |/.|:_,ム !゙.:,〈_/:/!: ノ:|:|
||::|: : ::|十ナ丁/ .|:/|儿`゙ナ" :|:|
___, -‐::|::ヽ,: :{ {itツ ̄ {iィツ¨リ: : /ソ
/:::::::: /:!: : :\! ー/////,//ー."ハ/
// ̄ ̄::/: :|: : : ::ト、 , 、__ _ ハ:!|
//|::::::/::::/ : : !: : : ::\ヽゝ-‐_-,.' ィ!リ:: ! ど、どうも。京太郎です
|/:::|::::/::::::::/::|| /「:ト、:::》 T ≫:::::::::::::|
/:::::::::::::::::::::::::/ ゙̄、::| `ー-,ァ ケ/「|`ーi、
|:::::::::::::::::::::::::/ |;;| o〈 // |;;|. / |
./:::::/ー-、:::/:::| ||;;| V |;;|. |
|::::/::o:::/ヘ|::::::| /:/ o |::| |
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`ー-、::::::::::| / /| | | |
 ̄ ̄|o | / | | | |
20:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 05:10:04 nLdwyb5D
>>18
相当仲のいい友達同士でも一緒にいて読書はしないよな
だからと言って1人になるわけでもなく、そばにい続ける
家族並みに付き合いが深いことがうかがえる気がする
>>19
hrmrさんバレバレですぜw
21:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 07:00:20 9uyck48Q
道ばたで1人で読書というあたりから咲は変わった子。常識的に考えて。
かといって読書に集中してるわけじゃなく、通りすがりの和や、京介のメールが気になる。(漫画版)
っていうか最近、読書の設定忘れてない?
22:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 07:06:58 Ui/YaimX
そもそもキャラ増えすぎで咲もとい清澄の出番自体削られてる
アニメにバレされて展開急いてるのか地区優勝なのに何の後日談もないんだぜ…
もう日常描写は見れなさそう
23:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 07:35:50 kh41d9W6
5巻のカラーページに本持った咲の描写があるくらいだな
団体戦終了で一段落欲しかったなぁ
アニメどおりだと京太郎ハブだし早く合宿終わらないかな
24:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 10:04:41 AlQIXY3M
>>21
咲にとって読書ってのは外界との接触を断つ道具なんじゃないだろうか
家庭のゴタゴタで人間関係に嫌気がさして、それでも根底では
誰かとの繋がりを求めてて、没頭しきれず周囲が気になってしまう
外で本を読むのも「誰かに声をかけてもらいたい」って思いの表れで
だから麻雀部という繋がりを持った後は本に逃げる必要がなくなった
…とか
あと京太郎の「咲は何やらせてもダメ」ってのも
実は何にも入れ込めないから手を抜いてたんじゃないか、なんて
初期の咲ってちょっと冷めてたし
25:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 13:23:47 G7gBGQC3
>>24
なかなか説得力ある
けど多分作者そこまで背景考えてないよなw
>>24は前スレ>>756の大学生咲のSSとか好きそう
ところで前スレ埋まったら俺もSS投下したいです
26:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 14:08:48 WWL6F7n7
>>25
じゃぁその前に、前スレの埋めSSリレーにオマイも参加してくれ
27:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 14:19:20 tjMLNyVq
>>1
おつ
改めて見ると、京太郎イケメンすぎてムカつく
28:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 05:01:40 gen4Aztj
11月23日 清澄高校麻雀部
京太郎「今日はみんな遅いな」
優希「咲ちゃんとのどちゃんは図書館に寄るから遅れるって言ってたじぇ」
京太郎「ふーん、それにしても寒い」
優希「タコスを食えば体が温まるじょ少年。一個しかないからやらんけどな!」
京太郎「へいへい。まだ時間あるようだし学食でアツアツのRMTでも買ってくるか」
優希「ついでにタコスも買ってこい!」
京太郎「ちょっくら行って来るわ」
優希「無視するなー!」
学食の自販機
自販機「ピピ・・ロン!リャンペーコー」
京太郎「お、儲け!アタリで一本無料」
京太郎「タコスも買ったし戻るか」
(ん、あれは・・?)
29:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 05:30:02 gen4Aztj
>>28
京太郎(咲と・・イイ嫁さんだなァの奴か)
楽しそうに話してる2人。
京太郎「ま、いっか」
廊下で重そうに本の山を抱えて運ぶ和。
和「須賀君。麻雀部はどうしたんですか?」
京太郎「まだ人少ないから時間潰してたんだ。重そうだし手伝おうか?」
和「大丈夫です。それより早くそれを届けないとまた優希に怒られますよ」
京太郎が持つタコスを見つめながら微笑む和。
京太郎「はは、そうだな。じゃ悪いけど先にいってるわ」
和「はい。これを届けたら私も向かいます」
和「あ、宮永さんは大事な用があるので今日は参加できないそうです」
京太郎「(?)そっか、ブチョーに伝えておく」
(なんだ、咲の奴サボリか?)
30:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 06:09:03 gen4Aztj
>>29
目がキラキラリン。
京太郎「怪しいな。さては咲のやつ何か企んでるな」
京太郎「よーし!どこから探そうか」
~30分後~
京太郎「ぜーはー・・ぜー・・はっは。後はこの体育館裏だけ」
京太郎(本当にいるし)
京太郎「おーい、さ・・」
声をかけようとした瞬間、京太郎は思わずタコス袋とRMTを落としてしまう。
そこにいたのは咲とイイ嫁さんだなァの2人。
背伸びしながらイイ嫁さんだなァの首の後ろに手を回す咲。
遠目から見ても、どこからどう見てもラブラブに見える二人。
京太郎(なんだ、そういうことかよ)
落としたタコス袋と中身がこぼれてしまったロイヤルミルクティーのほうを見つめる。
(こりゃもう駄目だな。はは、馬鹿みてー・・)
タコス袋を拾ってとぼとぼ部室へ向かう京太郎。
・・残ったのは地面を転がる紅茶の缶と漂う甘くて切ない香り。
31:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 06:43:58 gen4Aztj
>>30
部室
優希「おっそーい!なんでタコス買うのに1時間もかかるんだ!」
京太郎「悪い悪い。アタリで出たタコス_ミ_ジュースサービスするから」
優希「話がわかるじゃないか坊主。今日のところは勘弁してやろう!」
京太郎「元気いいのな」
京太郎「あ、部長。宮永は大事な用があるので今日来れないみたいです。
部長「和から聞いたわ」
優希「そうだじぇ。とっくに聞いたじょ」
染谷「さあ、始めようかのう」
その後はいつも通り負けて、
いつも通りタコスとじゃれて、
いつも通りの道を歩いて帰る。
いつも咲と通ってきたその道を。
京太郎ん家 夜
中学時代のアルバムを見つめる京太郎。
京太郎「あのおっちょこちょいの咲がねぇ・・。立派になったもんだ」
カピバラ「カピー」
京太郎「おっと、すまん。飯やってなかったか」
・・・咲が中学の時初めて京太郎の家に来た時の事を思い出す。
京太郎「ようこそお嬢様」
咲「何がお嬢様だ」
ヤングカピバラ「カピー」
咲「わー、大っきい!頭撫でていい?」
京太郎「噛まれるぞ」
咲「ええ~。じゃ、やめる」
京太郎「はは、冗談だって。ほれ」
・・手本を見せる京太郎。
咲「もう、京ちゃんったら。あ、カピちゃん嬉しそう」
ヤングカピバラ「カピー」
・・・
カピバラ「カーー!!」
いつまでも思い出に浸って飯をくれない京太郎に頭突きするカピバラ。
京太郎「どわー!!」
32:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 07:20:22 gen4Aztj
>>31
11月24日 教室
京太郎(いてて・・カピの奴いつの間にあんなに強くなったんだ)
教師「須賀君~プロジェクター忘れちゃったから宮永さんと一緒に運んで来て」
京太郎(よりによってこんな時に・・でも)
京太郎「あれ車輪ついてるし一人で持ってくるっす」
廊下
咲「待って京ちゃん。私もいくよ」
京太郎「そうか」
無言が続き廊下がどこまでも伸びてるような錯覚が生じる。
咲「・・今日の京ちゃん元気ないけど、どこか具合悪いの?
京太郎「全然。ほら、この通り元気」
左手で二の腕をパンパンと叩いてきんに君のものまねをする京太郎。
咲「嘘・・。普段の京ちゃんはそんなつまらない事言わないよ」
京太郎「悪かったな。本当に一人で大丈夫だから宮永は先に戻ってろよ」
咲「・・! やっぱり変だよ。急によそよそしく苗字で呼ぶなんて」
京太郎「親しくしてる所(あいつに)見られたら嫌だろ?」
咲「そっか・・そうだよね」
教室に戻った咲はドアの前で呟く。
咲「私は嫌じゃないよ」
33:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 07:53:41 gen4Aztj
>>32
11月27日 部室
部室で麻雀を打つ和、まこ、優希と京太郎の4人。
京太郎「ロン。終わりだな・・」
優希「な~に1000点でかっこつけてるんだ!ビリなのにその手はありえないじぇ」
まこ「わしは初心者のいいデータが取れて助かるけどな」
和「・・・」
まこ「おっと、いけん。店の手伝いがあるから先に帰る。戸締り頼んだけんの」
京太郎「おつかれーっす」
和「お疲れ様です」
優希「またねい」
優希「最近咲ちゃん来ないけど京太郎何か聞いてないか?」
京太郎「さあ、何も」
ドン!と卓を叩く和。
和「須賀君は宮永さんと同じクラスですよね!?様子おかしかったらすぐ分かりますよね?」
京太郎「そう言われましても・・(やべ、和こえー)常に見てるわけじゃないし」
京太郎「あいつはあいつでいろいろあるんじゃねーの?」
そう言ってポッキーを口に咥える京太郎。
和「悔しいけど・・悔しいですけど彼女はあなたが声をかけるのをずっと待ってるんじゃないですか?!」
京太郎が咥えてるポッキーを左手で奪って拳で砕く和。
京太郎「それはない。断言できる」
和「彼女の気持ちも知らないで・・知ろうともしないで無責任な事言わないでください!」
京太郎「何も知らないのは和だろ」
京太郎「あいつは今頃イイ嫁さんだなァの奴と仲良くやってるよ」
パチィンという音が部屋内で轟く。
和「最低・・もういいです。私が明日確認します」
京太郎(よりによってカピバラにやられたところを)
「いてて、最初からそうしてくれ」
優希(空気重すぎるじぇ・・)
34:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 08:07:37 gen4Aztj
>>33
11月28日 部室
昨日の事を優希に密告され、全てを話すように問い詰められた京太郎。
部長「そう、そんなことがあったのね」
京太郎「ええ、さ・・あいつに声かけられる状況じゃなくて」
部長「部内の恋愛禁止ってルール作っておくべきだったかしら」
和(それは困ります)
部長「困ったわねー、和は咲と話したの?」
和「いえ、それが・・学校にも来なくなってしまって」
部長「あらら、それじゃ今から皆で行きましょうか」
優希「どこへ?」
部長「咲の家よ」
京太郎「え、俺も?」
部長「当たり前よ。咲のこと放っておけないでしょう?」
京太郎「そりゃそうですけど、あいつは」
部長「ごちゃごちゃ言わないの。へこむのは本人から聞いてからにしなさい」
いよいよ真実が明らかに。
(初投稿なのに無駄に長くてすみません)
35:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 08:38:30 gen4Aztj
>>34
11月28日 宮永家 夜
ピンパーン
部長がインターホンを押してみたものの誰も出てこない。
京太郎「留守みたいだし帰りましょう」
(二度も落ち込みたくないしな・・)
優希「お前の目は節穴か!電気ついてるじょ」
和「二階の窓から入りましょう」
ピピピピピンパーン。大人げなくインターホン連打を始める部長。
京太郎(親がいたらどうすんだよ)
まこ「いい加減にせい(呆)」
二階から突入した和が降りて来て部長に耳打ちする。
部長「和と二人で話を聞いてくるわ。みんなはここにいて頂戴」
1時間後
部長がようやく出てきてもう大丈夫だと言う。
京太郎「何が大丈夫なんすか?」
部長「さ、みんな帰りましょう。須賀君は咲が出てくるまでそこにいなさい」
優希「腹減ったじぇ・・」
まこ「大丈夫そうだしラーメン食って帰るか」
和「失礼します」
最後に部長が耳打ちして京太郎だけ玄関前に残ることになった。
30分後ようやく咲がパジャマ姿で出てくる。
やや下を向いてる咲は目線だけ京太郎に向ける。
咲「きょんばんは」
京太郎「いきなり噛む奴がいるかよ・・」
咲「ごめんね」
京太郎「別に謝れって言ってるわけじゃ」
咲「外寒いから入って」
京太郎「お、おう」
リビングで咲の親父さんがテレビを見ている。
京太郎(あのピンポン連打に無反応って・・やはり親子か)
軽く挨拶して階段を登って2人は咲に部屋に入る。
36:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 09:18:45 gen4Aztj
>>35
咲「麻雀部サボるなって部長に怒られちゃった」
京太郎「みんな心配してたもんな」
咲「京ちゃんも・・?」
京太郎「そ、そりゃあ・・な?」
咲「よかった。京ちゃんに嫌われたと思ったから」
京太郎「なんで嫌いになるんだよ」
咲「あの日、先生にプロジェクター持ってくるように言われた時冷たかったから」
京太郎「あれは咲とイイ嫁さんだなァの奴のために」
咲「どういうこと?」
京太郎「いや、その・・あいつと付き合ってるんだろ?」
咲「え、なんでそうなるの?」
京太郎「俺見たんだ。咲とあいつが体育館裏でキス・・してるところ」
咲「・・バカ。バカバカバカバカ!!」
両手で京太郎に弱弱しい振り下ろしパンチをしまくる咲。
京太郎「?なんだよ」
咲「してない・・してないよ!」
京太郎「いや、首の後ろに手回してたろ?」
咲「あれはマフラーのために長さを測ったの」
京太郎「ええ!言われてみれば。でも、なんであいつに」
咲「京ちゃんに頼めるわけないでしょ。だから同じ大きさの彼に頼んだの」
京太郎「・・・」
咲「・・・」
京太郎「なんて言ったらいいか。悪いな咲」
咲「本当だよ。京ちゃんが苗字で私を呼んだ時心臓がズキンと痛んで」
「嫌いになった理由聞こうとして、聞く勇気がなくて苦しかった」
京太郎「麻雀部と学校サボってたのってそれが原因か?」
咲「冷たくされて・・これ以上傷つきたくなかっただけ」
京太郎「ごめんな。俺の勘違いでこんな面倒なことになって」
37:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 09:32:59 gen4Aztj
>>36
咲「面倒なことじゃないよ。私にとっては大切なこと」
京太郎「・・なあ、咲。麻雀部の帰りにいつも通ってる道あるじゃん」
咲「うん」
京太郎「咲がサボってる間一人であそこ通って帰ってたけど」
咲「だからサボってないって!」
京太郎「何か物足りなくてさ」
京太郎「これからも麻雀部終わったら一緒に・・2人で帰ろう、な?」
咲「やだ」
京太郎「・・冷たくした分、咲が暖かい気持ちになれるように頑張るからさ」
咲は引き出しから手作りのマフラーを取り出して京太郎の首の周りに巻く。
咲「学校休んでた時にこれ編んでたんだ」
咲はマフラーをぎゅーっと締めながら微笑む。
咲「今度泣かせたらこうだからね!」
京太郎「し、締まる・・。しぬー!」
咲「ふふ、最後に何か言う事はない?」
京太郎「最後じゃない!これからもずーっと好きだー!」
咲は更に力を入れてぎゅっと締める。
京太郎「ぐええ、本当に死ぬってー」
咲(泣かせるからだよ・・グス)
咲パパ(さっきからうるせー!!)
38:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 10:06:57 gen4Aztj
>>37
11月29日 学食
咲「はい、レディーズランチ」
京太郎「咲の手作り弁当も食べてみたいな」
咲「調子に乗らないの。いらないなら食べちゃうよ」
京太郎「わ、食べるって!」
イイ嫁さんだなァ「おおう、咲ちゃんはイイ嫁さんだなァ」
咲「嫁さん違います!」
イイ嫁さんだなァ「まっこう否定ですか」
ピピピ
咲「メール?」
京太郎「秘密」
咲「教えてよ~!」
京太郎「逃げるが勝ち!」
今日も京太郎の首には2人を繋ぐきっかけになったマフラーが巻かれている。
ひとまずこれで終わりです。
麻雀の描写込みの話もいつか書いてみたいです。
39:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 12:06:50 EO1v4MuU
>>28-38乙
5時間以上もご苦労様だお
マフラーは基本ですおぉ
ただこれだけ長くなるとまとめてから投下して星かったぉ
40:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 13:40:15 b1YuAn9U
いくら名無しキャラだからって、そんな名前はねーよww
あとはGJ
自販機は別のパターンあるのかな・・・
41:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 15:20:13 m1gM2uen
__ ‐ ''" ̄ ̄ `゙' ..、
. | . / : : : : : : : : : : : : :.' ,
≠ / : : : : : : : : : : : : : : : : : ∨゙\
| _イ. /: : : :/ ハ: :、: 、: : 、: : r‐┴| く
イ:/: /: /:/:Χ./ .}: 八:.|::!:.:.|: : ! :| .ノ
{:::{: /:|/レ|ィ心≧ |/ .ィナ什ノ: : L...ノイ.、
. //|',::::(,| .ヒ::リ゙. ′ 匕:::リレ∨: : |\冫 前スレ
//::ハ: : : : :', ::::::: `'-'゙ :: ハ:.: レイ
/ : ノ ∨: : : ヘ __ :::::: ,≠ヽ',: : ::ト、 埋めておきました(キリッ
,./: : : :/._,.-∨: ::_丶 _ . イ ∨: :.!: \
. , '>.-‐''二>''.´\ ,.二つ ̄ ̄ ̄二>. ',: :',: : : :\
く く//__.ハ .i\.ヾ{_:_: : :_ : : :__ミ、__ マ: :ヾ、: : ::ゝ
. ,' .\ .{|::|─、U (/゙ .二⊃|ヽ\ {:::::::|:|.、 マ:..'., ヽ: : : : :>ー - 、
{ .\_.>‐ "  ̄ ゙̄´!.: :: :.∨\\|:::::::|:}. ',. ',: :..'., × : : : : : : : : :ヾ
∨: : ├─.! / マ::::::┐::://::k.} マ: :...'.,  ̄ ヾ´
. ∨: : \. |.Y. ヾ.__{_/彡Χ ',: : : .'.,
. マ: : : :ー┤| ,' ∨゙| \ ∨: : : :\
\_ イ! | : ∨、 \ ' ,: : : : .:\
∨.', }::::ヽ ∨ .\: : : : ヾ
. ∨.' , / ,' ノ.::::::::.\ :ノ \: : :::
42:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 15:45:53 6b0Dbewj
もはや荒らし
43:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 17:23:24 EO1v4MuU
咲の魅力にどこまでも付いてくる引き立て役はあったほうがいいかと
例えると
お汁粉に塩がちょっと入ると甘さが強くなる
44:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 18:35:42 IN578XPh
原村さんは別に嫌いじゃない
1期OPで咲と手を取り合って微笑みかけてる原村さんとか可愛いと思うし
ただhrmrさんはおイタが過ぎますw
前スレ5%くらいはhrmrさんじゃないか?w
45:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 18:43:56 uMnaL18R
:::::::::/: : : : : :,: : : :ヽ/::::::::::::::\ /::::::::::|
:::/: : : : : :/: : : : : :}:::::::::::::::::::「.|::::::::::::::ト、
/: : ‐--: :/: : : : : : : :|::::::::::::: >!ノ_:::::::::::/ ',
: : : : : : ::,': : : : \: : :!::::::::_//|:\:::::::::::〉 : :',
: : : : : : :.:: : : : : : : : : 7 ̄::: :ィ .}::::::\/. !
: : : : : :,': : : : :: : : : ∠ィ、:::::::::| :|:::::::::}/: // リ
: : : : :.:|: : : : : : : : : : : / \_| :|/^リ/// /
:.:: : : : |: : : : : : : : : : / : : : :| : : |://// ビキビキ
,: : : : :.',: : :,,,_: : : :〃 : : : : | : :!ノ( /
ト、 ̄´: ',:.: : : : : : : :/ : :/: : | ⌒ ;
: :\: : : ヽ: : : : : : / :./: : :.| | /
: ||: :\: : : : : : : :/ : /: ::|: i| | /
: ||: : : :\/\:/ : /: : /!: i|゙ |′
: ||: : : : .リ / : /: : //!:.:i|. |
: ||: : : ::/__./ : /: : //=!:.:.|. |
46:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 19:40:03 5SbE5rb5
ピンクちょっとこっち来い
47:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 22:30:05 1yBfw+kL
>>1
二枚目の京太郎のお友達もアニメではいなかったことにされてるんだよな
フラグを消すためとはいえお友達も消されるとかわいそうな奴だなw
48:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 23:39:55 WSVYYbTy
>>39
適当に名前つけてやれよww
そんな名前じゃシリアスが台無し過ぎて悲しい…でも吹いちゃう!
話は大好き
49:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 01:12:44 O5jZmW+c
伊井嫁三棚
50:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 01:17:12 hGDNgvXj
>>43
咲「ちょ・・・ダメだよ京ちゃん・・・原村さんが見てる・・・」
京太郎「いいだろ、見せ付けてやろうぜ」
51:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 09:12:17 HqbhSbXs
{ ! ____ |
ィ彡三ミヽ `ヽ ,.' ´ |
彡'⌒ヾミヽ `ー {少′ / ,i l ト、 |
ヾ、 Y / /// | l| | ハ|
_ `ー―' イ ′ / | { | 从、| }| このスレは
彡三ミミヽ { | l |ィ爪 {(リ八「ノ.|
彡' ヾ、 _ノ.リ、_! l リィチfト::::::::::::'行| のどっちに
`ー ' l_,以 { ヒtリ:::::::::::::::ヒz|
,ィ彡三ニミヽ __ノ...「 l 「ト'" ' '| 監視されて
彡' ` ̄ } } ハ 'ー=-' .|
.___ノ ./ /,イ| |l>、 ,ィ| います
,ィ彡' / /リ |:! !仏ィ_〕¨ . |
ミ三彡' /⌒/ / r廾 .|「{: |-、 __|
ィ=- ' 〈 イ ∧V /:.:.: :|__´__(二つ
,ィ彡'. ..} } /`Y'| {:.:.:.:.:.l /(二⊃
/ /. /.j/ }`ー冫j\:.:.:| /.:: ト、二)
彡' __,ノ ト ン′`ヾ >-r'< `ト-'
52:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 11:50:42 FPIisTah
糞ピンクうぜえ
53:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 12:37:11 Jpnv0Avf
だが待って欲しい
これは二人の仲が深くなっていく前兆として喜ばしいことではないのか?
と、前スレ最後に咲の胸を和姦したSS書きが来ました
「前スレが消える前に感想欲しいよな、咲」
「 うん。 ……でも京ちゃん、ちょっと恥ずかしいよ♪」
54:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 22:17:01 od2lScrB
6月某日 15:47 清澄高校旧校舎麻雀部室
「ちーっす、ってあれ」
「なんだ京ちゃんか」
「なんだとはなんだ。他のメンツは?」
「まだ来ないみたいだね」
「そうか。ところで何読んでんだ?」
「ボッカチオの『デカメロン』」
「でかめろん…そうか和のことか」
「はい?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「雨やまねーなあ」
「そうだね」
「湿っぽくてやだねえ全く」
「私は嫌いじゃないよ、雨」
「ほう、理由は?」
「雨の日に部屋に居るとね、なんだか世界が閉ざされた感じがするんだ
世界がこの部屋だけになった感じというか…そういう空気が私は好き」
「ブンガク的思考ってやつか、さすが本の虫なだけはありますな
でもちょっと恥ずかしいぞその台詞は」
「普段から『お姫様』とか恥ずかしい台詞言ってる人に言われたくないんだけど」
「いやいや今のには負けるって…でもその理屈だと今世界には俺とお前だけって事になるな」
「まあ、そうなるね」
「ようやく二人きりになれたな、咲」
55:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 22:19:24 od2lScrB
「また始まった…面白くありませんよー」
「おいおいノリ悪いな」
「いい加減飽きちゃったんだもん」
「ちぇ…まあ、でもさ」
「?」
「俺も雨が好きになれそうだよ、咲のおかげでな」
「…なんで」
「実は結構カルチャーショックだった、さっきの台詞」
「京ちゃんは本にあんまり縁がないもんね。読書感想文毎回テキトーだし」
「ほっとけ!…だからさ、ありがとよ」
「…なんか照れくさいよ」
「惚れたか?」
「はいはい。それじゃあこれを期に本も好きになってほしいな」
「あーそれはまあ…努力シマス」
「ふふ、いつになる事やら」
「気長に待たれよ。つーことで、みんなが来るまでは楽しんでおこうぜ
この二人だけの世界をさ」
「…………」
「?」
「やっぱり負けるよ、京ちゃんには」
「どーいう意味だよ」
「教えてあげないよっ」
END
56:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 22:37:38 yCw9RsVB
>>55
GJ
細かい時間指定は伏線かと思ったがそんなことはなかったぜ
>>53
個人的にはエロは不要
だから>>984とかは良かった
57:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 23:48:51 tTQ9Sxp0
京太郎はイケメンで咲に対してはキザなセリフ吐くけど咲は京太郎のことかっこいいとは思ってなさそうじゃない?
あくまで一緒にいて落ち着く存在とかそんな感じ
58:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 00:40:40 BJltqY2t
優希「咲ちゃん!今日は犬休みなのか?」
咲「え?そういえばまだ来てないね。
でも学校には来てたよ?」
優希「むむ!あのバカ犬はサボリか?
うちはサンマはしないから今日は暇に
なりそうだじぇ…」
部長「インフルエンザ流行ってるらしいわよ?知ってる?
インフルエンザには注射が
いいんですって!」
咲(へえ…そーなんだ)
優希「私はインフルエンザなんかに負けないじぇ!」
部長「まあ今日はもうあがりにしましょ
お疲れ様。」
咲優希「お疲れ様でした!」
優希「咲ちゃん!たまには二人で街行って
服でも見ながらタコス食べようじぇ!」
咲「優希ちゃんと二人なんて初めてだね!
じゃあ遊び行こっか!」
優希「行くじぇ!」
59:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 01:02:26 BJltqY2t
優希「のどちゃんがいないと寂しいか?」
咲「え?うーんちょっとさみしいかも!」
優希「のどちゃんと咲ちゃんはなんか恋人みたいで
うらやましいじぇ!」
咲「///優希ちゃん何言ってるのww」
優希「私も恋人ほしいじぇ…」
咲「でも京ちゃんと優希ちゃんだって仲良くみえるよ?」
優希「何言ってますか?咲ちゃん!
というか知らないのか?京太郎は
合同合宿のあとから龍門渕の
お子様とわけありだじぇ!」
咲(え?全然知らないよぉ…)
咲「衣ちゃんと…その………付き合ってるの?」
優希「衣ってハイテーか?違うじぇ!もうひとりの小さい子だじぇ!
ほら!京太郎合宿んときにハギヨシさんと
一緒の部屋だから龍門渕と仲良くなったんだじぇ!」
咲「へえーなんか幼なじみが遠くに行くみたいで
寂しいやら嬉しいやら…」
優希「最初はノッポと気があって仲良くしてたみたいだけど
京太郎が一目惚れして口説き落としたらしいじぇ!
私の犬が欲情しちゃってなんか
申し訳ないないじぇ…!」
咲「まあ京ちゃんは中学の時も
少しだけモテ期あったからね…
なんか憎めないキャラがうけてたのかな?」
優希「正直私は犬と仲良くしてたけど
恋愛感情は皆無だったから
なんともないじぇ!それより咲ちゃんは
実際のところ京太郎のこと好きなのか?」
咲「うーん…どうだろう?小さいときから
一緒だからなんか逆によくわからないや!
でも多分好きではなかった…かな?
男の子としては!」
優希「そうなのか!まあ私の嫁は
のどちゃんとタコス…………それと…」
60:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 01:25:37 BJltqY2t
優希「それから特別に咲ちゃんも嫁にしてあげるじぇ!」
咲「私お嫁さん?wwありがとw」
優希「正直…咲ちゃんがのどちゃんとばっか
仲良くしてたから寂しかったじぇ!
私は二人みたいに麻雀うまくないけど
もっと咲ちゃんとも仲良くしたいじぇ!」
咲(あれ…?なんだろうこの感じ…
原村さんみたいな感じがする…)
咲「え?あっ…ご、ごめんね優希ちゃん…
私は優希ちゃんも大好きだよ!
じゃあ優希ちゃんは私の旦那さんだね!」
優希(咲ちゃんが嫁でも普通旦那とは言わないじぇ…!でも天然さんは
どことなくかわいいじぇ…!)
優希「萌ー…」
咲「え?」
優希「何でもないじぇ…!………お?咲ちゃん咲ちゃん!犬がその小さい子と
散歩してるじぇ!………犬のくせに
デレデレしててなんかムカつくじぇ!」
咲「なんかちょっと気になるね!
ちょっとつけてみよっか!」
京太郎「さてと…どこ行きますか?」
一「僕なんだかお腹減ったや!須賀君
なんか食べにいこうよ!」
京太郎「スタバどうですか?交差点からすぐですよ!」
一「ごめん…僕コーヒーはちょっと…
それより11月なのに暑いから
アイスが食べたいや!須賀君ここらへんにある?」
京太郎「たしかデパート入ればありますよ!じゃあ行きましょうか!」
一「…」
京太郎「あ…もしかしてデパートとかの
人混み嫌でしたか?それじゃあほかのところ探しましょうか!」
一「ち…ちがうんだ!男の人とこういうところきたことないからなんていうか…
恥ずかしいんだ///」
京太郎「そんなはだけた格好なのに恥ずかしいんですか?ww」
一「かっからかわないでよ///」
京太郎「冗談ですよ!そりゃじゃあ行きましょうか、お姫様」
一「え?なに…?」
京太郎「結構込んでますからこうやって
しないとはぐれちゃいますよ!」
一「…………須賀君の手…あったかい」
京太郎「なんか恥ずかしいですねw」
61:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 01:28:57 uTGyQkPJ
これがどう京×咲に繋がるんだw
62:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 01:41:35 BJltqY2t
一「ねえ…須賀君、僕もっとずっと須賀君と一緒にいたい!」
京太郎「僕はずっと一緒ですよ!」
一「違うんだ!…そうじゃなくて…」
京太郎「?」
一「とーかも須賀君をちょっとだけ認めてくれてるんだ…言いたいことわかる?」
京太郎「いや俺ちょっとバカだからよくわかんないです」
一「と……とーかん家で一緒に暮らそうよ…!とーかも見習いとしてハギヨシさんに鍛えてもらって、使用人としてなら置いてくれるって言ってるんだ!」
京太郎「どどどど…どーせーですか?」
一「学校は龍門渕に行けばいいし
麻雀部にだっていれるし…どうかな?
急だからビックリしたと思うけど、今回は
とーかに甘えたいんだ!」
京太郎「…………清澄をやめなきゃ無理です…よね?」
一「…うん」
京太郎「…ちょっとすぐには答え出せないかもしれません…」
63:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 02:03:47 BJltqY2t
一「そ…そうだよね急にじゃ難しいよね
でも僕は本気なんだ、須賀君」
京太郎「今日は楽しかったっす!
あの話…もうちょっと考えでもっていいですか?」
一「うん!僕は気長に待つよ!
でもとーかは短気だから気が変わっちゃう前によろしくね!じゃバイバイ!」
京太郎「あ!もう遅いですしもっとおくってきますよ!」
一「とーかとハギヨシさんが迎えに来てくれるから大丈夫だよ!じゃあおやすみ!」
京太郎「そーですか…じゃあおやすみなさい!」
とーか「わたくしが短気だなんて
失礼極まりないですわね!
ところで大丈夫そうですの?」
一「多分来てくれるよ、多分」
とーか「清澄を倒すためにはあの男が
必要でしてよ!一、なんだか本気のようですが
ミイラとりがミイラになったのかしら?」
一「…僕は須賀君はいい人だと思うから心が痛む」
とーか「ハギヨシ!本当にあの男のことを
清澄の大将は好きですの?」
ハギヨシ「はいとーかお嬢様、私にはそのように見えました」
とーか「一、わたくしたち全国に行くチャンスは冬選抜とインターハイ予選の2回しか
ございませんのよ?」
一「…分かってるよでも」
とーか「もしかして一、本当に恋していらっしゃいますの?」
一「……分からないんだ、僕にはとーかがいたのに………だから余計分からないんだ」
64:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 02:24:04 uTGyQkPJ
京太郎ハーレムスレと間違えてる?それともわざと?
65:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/26 05:35:24 s2aBM3fi
多分間違ってんじゃね?
あるいは、長すぎる前振りか…
66:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 08:40:27 Hg+DBJRV
ごめんなさい><
長すぎる前振りのつもりです…
>>63
京太郎(今日、麻雀部に相談しよう…)
咲「ぁ!京ちゃん、おはよ!」
京太郎「ぉ…おはよお、あのさ、咲…」
咲「ん?どうしたの?」
京「いや、やっぱあとででいいや…」
咲「えー?京ちゃんいいかけたらちゃんと言おうよ…!」
京「…いや、麻雀部で話すよ」
咲「ふーん…」
咲「あれー?麻雀部今日も少ないね…」
優季「インフルエンザは怖いじぇ…!」
優季「…あ!バカ犬ー!なんで昨日休んだんだ!!」
京「あーごめんごめん、昨日はちょっと用事で…」
優「部活より大切な用事なのか?」
京「まあ…一応…」
優「嘘だじぇ!私は咲ちゃんと一緒に京太郎が街をでれでれして
ぶらつくの見たじぇ!」
咲「…」
京「…それでさ、俺…」
咲「?」
京「俺、龍門渕に引き抜きにあったんだ…」
咲「京ちゃんが?ww」
優季「冗談はやめろー!!全然笑えないじぇ」
京太郎「………昨日見たならもう知ってるよな?
本当は、俺、国広さんに誘われたんだ…だから…
……っておい!咲泣くなよ…!」
咲「え?泣いてな…」(あれ?なんで私泣いてるの?)
優季「咲ちゃんを泣かすなんて許せないじぇ!!!このバカ犬ー!!!」
京「…とにかくそういうことなんだ…まあ、麻雀部俺居なくなっても
関係ないしな…!」
咲「関係なくない!京ちゃんとずっと一緒だったのに…
いきなりこんな唐突にこんなことになったら…
私どうしたらいいかわからないよ…!」
京「……ごめん」
咲「京ちゃんのバカ…」
京「……ごめん」
優(なんだかんだいって咲ちゃんは京太郎のこと…)
優「その話取り消して来い!」
京「……ごめん」
優「…」
京「そういうことだから…俺そろそろ行くな!じゃあ…」
67:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 08:42:26 Hg+DBJRV
京(はあ…なんか重たい感じになっちゃったな……
でももう決めたんだ!)
京(あ!とーかさんだ!)
京「おーい!とーかさん、国広さー…」
とーか「一?まだぐずぐずしていらっしゃるの?
もういい加減腹くくりなさいませ!」
一「……やっぱり、やめない?」
とーか「…何をおっしゃいますの?あの清澄の大将のせいで
衣が『もう満足したから大会には出ないんだ!』なんてほざきだしましたのよ!」
一「…でも……」
とーか「わたくし達はそうなると4人しかいなくなりますのよ?
でも清澄も大将さえいなくなれば4人!わたくし達にはそれでも
不本意ながら予備は用意できますのよ?」
一「……」
とーか「一?まさかやっぱり本当にあの男のこと…」
一「……」
京(お…おい!なんの冗談だよ…!俺と咲がなんで関係あるんだよ!
それにこれって国広さん、俺のこと好きじゃなかったのか?)
一「……あ…須賀君……」
京「今の話、残念ながら聞いちゃいました」
一「…」
とーか「それじゃあ仕方ありませんわね」
68:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 11:08:21 7bzJL+1c
わね
まで読んだ
69:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:01:50 BGaFGEYj
>>67
久w
てかまだ終わってないよね
SS投下したいけど終わってからのほうがいいかな
70:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:06:17 Hg+DBJRV
とーか「残念ながら転入手続きなんてすぐ済んでしまいますのよ?」
一「…」
京「あの…どうして俺なんですか?俺がこっちに来てメリットあるんですか?」
とーか「大有りですわ!あなたのところの大将のおかげで
衣は満足したようですけど、わたくしの立場が奪われてしまいましたのよ?
あなたのところの大将は、あなたのことが好きでいらっしゃるようですけど、
あなたがいなくなれば、どうなると思いますの?」
京「俺がいなくなったってかんけいな…」
とーか「関係ない…ですの?全く女心を分かっていない下衆が一に近づくなんて
心底呆れますわ!」
一「とーか!もうやめてよ!」
京「国広さん、国広さんは僕のことを最初からだましてたんですか…?」
一「…いや、僕は……」
とーか「わたくしはそのつもりでしても、どうやら一は本気のようですわね?
あなたがここに来れば、宮永さんを裏切ることに、あなたが向こうに残れば
一を裏切ることになりますわ?さあどうするのですか?」
京「…ふ…」
とーか「…ふ?」
京「ふざけんじゃねぇ!!!!!」
とーか一「…」
京「国広さんには悪いけど、俺は清澄に残る!
国広さん、いい夢みさせてくれてありがとうございました。
でも俺、やっぱり清澄のみんなとバカやってたいんで」
とーか「あ…あなた!一を裏切りますの??わたくしが許しませんわよ?」
一「とーか…僕、もういいんだ、というか僕が悪い、本当にごめんね、須賀君…
本当に……ご…めん」
京(咲には俺がいなくなったら和たちはいるかもしれない、でも照さんやおばさん達が
いなくなる悲しみをあいつに与えたらいけないんだ!)
京「清澄に負けたぐらいでそんな卑怯な手を使うとは思いませんでしたよ、
とーかさん。あなたには本当に呆れました、ではもう会うこともないでしょう。
それでわ…!」
とーか「ちょ!待ちなさい!!!!」
一「とーか、ごめん、僕、本気だったのかもしれないや…ごめんね。上手くいかなくて。」
とーか「…はじめ!」
71:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:08:24 Hg+DBJRV
京「ゼェゼェハァハァ……咲!!!!」
咲「京ちゃん!どうしたのそんなに汗かいて?龍門渕のところ行ってきたんだよね…?」
京「咲!ごめん!!!本当にごめん!!!俺知らなかったよ!」
咲「ちょっ!京ちゃん!何すんの?!!?くっつかないでよ///恥ずかしいよぉ…」
京「咲、俺がいなくなったら淋しいだろ?」
咲「…はぁ?」
京「だって、咲、俺のこと…俺のことが…す…きなんだろ?」
咲「…はぁ?京ちゃん何言ってるの?失恋でもして頭おかしくなったの?」
京「…失恋したのはほんとうかなwでも頭はおかしくなってないぜ!お姫様」
咲「ちょw京ちゃんキモイ!」
優季「あーバカ犬が今度は咲ちゃんを襲ってるじぇ!!このバカ犬ー!
さっさと龍門渕にでも行ってしまえー!」
京「それが、その話なしになったわw」
咲優季「え?」
京「俺、やっぱみんなとバカやってたいし!色々あってなw」
咲「京ちゃん…」
優季(やっぱり咲ちゃんは京太郎のこと…!)
優季「咲ちゃん!恋ってのは自分では案外気付かないものなんだじぇ?」
咲「?」
優季「つまり!咲ちゃんは無自覚だけど、京太郎に恋してるのだ!!!」
咲「え?!!?ちょwやめてよ!優季ちゃんまで!」
京「咲俺も好きだぜー!笑」
咲「京ちゃん!!やめてっててば///」
部長「騒がしいと思って起きたら、久しぶりの面子ね?須賀君。
んじゃ、立ち話もなんだから早速打ちますか!」
京「はい!」
咲(やっぱ京ちゃんといるとなんか落ち着くな…!)
京「そういえば和がいねーな?どうしたんだ?」
咲「原村さんはインフルエンザだって!あと染谷先輩も…!」
京「和も風邪引くんだなぁ…!」
和「…そう。だめだったんですか。それでは仕方ありませんね…」
ハギヨシ「ええ。申し訳ございません、和お嬢様、龍門渕透華が少し
失敗をいたしまして…」
和「そうですか。とても残念です…。」
和(宮永さん…宮永さん…宮永さぁぁぁぁん…!須賀君さえ…須賀くんさえいなければ!!)
完了
ごめんなさい><長くなってしかも会話だけという駄文で…
これでまたひとつ黒歴史をつくってしまいました…
72:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:11:49 CBJYt0AH
>>69
オマイ優しいな
俺も出来れば今日中、ぐらいは待ってあげたい
IDが変わるまでは話題を絞った方がよいかと
確かに長過ぎるが本人は真面目だしな
>>67
……あと3レス以下で早めに終わらしてくれるとスムーズなんだが
73:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:13:01 CBJYt0AH
うっ、リロードしてなかったぉ スマン
74:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/26 12:25:35 s2aBM3fi
>>71
GJお疲れさん。
とりあえず…全てはhrmrさんの陰謀だったと…
ん?ハギヨシのポジションが妙な事になってるのは仕様だよな?
因みに優季じゃなくて優希じゃなかったっけ?
75:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:33:48 Hg+DBJRV
>>74
一応仕様です
途中から希から季になってしまいました^^;
こんな長いものを読んでいただいてありがとうございました!
76:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:39:24 BGaFGEYj
>>71
乙ー
和出てこないなーと思ってたがやはりw
変な地文が入るより会話だけのがよっぽどいいと思うよ ちゃんと状況わかるし
77:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:49:44 eDHFppjZ
>>75
GJ 咲ねらーw
ただ上でも書かれてるけどやっぱりまとめて投下した方がいいと思うよ
>>69みたいな人がいるのにスレを占拠しちゃうことになっちゃうからね
せっかく面白いんだから勿体ないよ 次にも期待
そして>>69にも期待
78:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 12:52:05 Hg+DBJRV
みなさんありがとうございました^^
今度からは気をつけてまとめてから投下しますね!
>>69に期待してますw
79:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 13:02:37 +vv+QgFt
GJ^^
80:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 19:56:13 DKOFJYaC
たまには未来の短編ということで約二年後の宮永家にて。
咲「どれがいいかな」
京「何選んでるんだ?咲」
咲「アルバイト」
京「ふーん、咲がねえ」
咲「どうしてもお金が必要なの」
京「ま、まさか麻雀でできた借金ですか」
咲「賭け事なんてしないよ!」
京「冗談だって。んで何に使うんだ?」
咲「二年前の県大会の団体戦のこと覚えてる?
試合後に部長がラーメン食べさせてくれたの」
京「そんなこともあったっけな」
咲「和ちゃんはラーメン食べるの初めてで、
優希ちゃんはタコスラーメンの開発を依頼して」
京「あいつはいまだにタコスタコス言って成長してねーもんな」
咲「竹井先輩と染谷先輩が楽しそうに話してて」
京「うんうん」
咲「家族と一緒に食べてる感じがしてあの雰囲気がとても心地よかった。
お姉ちゃん達と離れ離れになって家族4人で食事できなくなったからね」
京「咲・・(俺はどこいった)」
咲「3年生になったから今度は私が食べさせてあげたい」
京「そういうことなら俺も金出すぜ」
咲「駄目だよ、部長の私が出さないと」
京「それは違うぞ?竹井先輩は一人で俺達にラーメンを奢ってくれた。
だけどあれは3年生が先輩だけだったからだ。咲は一人じゃないだろ?」
咲(!)
京「ま、確かに汗水垂らして得た金のほうがいいかもしれない」
咲「でしょ~」
京「だから俺がバイト探す」
咲「駄目だってば」
京「2人でやれそうなやつをさ」
咲「京ちゃん・・ありがとね」
京「咲を一人で行かせたら怒られた時に泣き出しちゃうもんな」
咲「高3なんだから泣くわけないよ」
京「俺の前では泣いてもいいんだぞ」
咲「じゃ、お言葉に甘えて」
京「今泣くのかよ」
咲「えへへ、冗談冗談。さっきのお返しだよ」
京「頑張ろうな」
咲「頑張ってね」
京「これだけ引っ張って人まかせかよ!」
咲「そうじゃなくて、大会の話」
京「誰も男子に期待してないと思うけどな」
咲「私は京ちゃんと全国の舞台で一緒に・・戦いたいよ」
京「審判になったほうが早そうだ」
咲「もう!ふふ、カンパーンチ!」
京「脇はやめろー」
ちょっとだけ大人になった二人のお話。おしまい!
お気に入りのイイ嫁さんだなァの人も出したかったけどボツに・・。
81:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:05:18 BGaFGEYj
>>80
乙 カンパンチクソワロタwww
SS投下 期待はしないでw
土曜日 学食
京「今日もまこと美味しゅうございました」
咲「好きだよねぇレディースランチ」
京「あれの良さがわからんとは可哀相な奴よ」
咲「はいはい」
京「また頼むぜ」
咲「またぁ?どれだけ好きなの…」
京「頼むよ 今度ギザ十やるから」
咲「嬉しくないよ…でもこれだけ頼まれるとタダじゃ動きたくないなぁ」チラ
京「何をお考えで?」
咲「何か一つお願い聞いてよ」
京「お願いって?」
咲「う~ん 何にしよう…考えとくよ」
京「あんまり無茶なのはナシだぜ」
咲「うん じゃあ部室行こう」
82:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:10:47 BGaFGEYj
部室
京「ういーっす」
咲「こんにちは」
京「お?一番乗りか」
咲「みんなまだみたいだね」
京「ふむ…昼寝でもするかな」
咲「私は…読書でもしてようかな」
……………………………………………………………
パタン
咲(読み終わっちゃった)
咲(京ちゃん…長いシエスタだこと)
咲(そういえば…京ちゃんへのお願い何にしようかな)
咲(……………そうだ)
咲「京ちゃん起きて起きて」ユサユサ
京「んあ…咲?メンツそろった?」
咲「ううんまだ でも私読書終わって暇だからちょっと付き合ってよ」
京「付き合う?」
咲「ゲームしようよゲーム」
京「眠いんだけど…」
咲「さっきお願い一つ聞くって言ったでしょ これでいいから」
京「う~んまぁそういうことなら」
83:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:15:52 BGaFGEYj
京「で 何するんだ?ゲームって」
咲「うん しりとりがしたいんだけど」
京「しりとりぃ?つまんなそうだな」
咲「ただのしりとりじゃないよ」
京「?どんなしりとりだよ?」
咲「それは京ちゃんが見つけるの」
京「???」
咲「だからね 私がしりとりの中にある『仕掛け』を施すからそれを京ちゃんが見破るの」
京「ふむ…」
咲「私がしりとりを終わらせるまでに京ちゃんが『仕掛け』を見破ることができたら京ちゃんの勝ち 見破れなかったら私の勝ち」
京「う~ん…」
咲「しりとりのルールは普通のしりとりと同じね 『ん』で終わったら負けで同じ言葉は繰り返し禁止」
京「よくわからんがとにかくやってみるか」
咲「そうだね じゃあ京ちゃんからどうぞ(京ちゃん…気づいてくれるかな)」
84:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:21:03 BGaFGEYj
京「おう じゃあレディースランチの『ち』」
咲「ち…ち…『中』学生」
京「『イ』ンク」
咲「く…『ク』ラスメイト」
京「『ト』リオ」
咲「『お』姫様っ」
京「『マ』リオ」
咲「また『お』?えーと…」
京「『お』なんていっぱいあるだろが」
咲「いいから黙ってて お…お…あ!『幼』馴染っ!」
京「『ミ』ジンコ」
咲「こ…『告』白…」
京「『熊』手」
咲「で…『デ』ート…(そろそろ気づいてくれないかな…)」
85:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:26:16 BGaFGEYj
京「『冬』至」
咲「『女』子」
京「『執』行猶予」
咲「(来た…!)よ…『嫁』」
京「『メ』イド」
咲「(むぅ…)『読』書…」
京「『ヨ』ガ」
咲「が…『学』食」
京「『黒』子」
咲「『恋』人坂」
京「なんだそりゃ?」
咲「知らないの?観光名所だよ喜多方市の(もう…!鈍いなぁ…)」
京「ふ~ん 『か』めはめ波」
咲「(切り札っ…!)『初』恋っ」
京「『イ』チジク」
咲「(ダメか…)『く』 さ れ え んっ!」
京「あれ?もう終わり?これは俺の負け?」
咲「京ちゃんの負けに決まってるでしょ!ホント鈍いんだから」
京「仕掛けなんてあったか?」
咲「!…私…ちょっと寝る…」
京「え?答え教えてくんないの?」
咲「自分で考えてみて」
京「まいったな…」
咲(……………ばか……)
86:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:32:19 BGaFGEYj
京「咲」
咲「………何…?」
京「『仕掛け』がわかったんだ」
咲「…言ってみてよ」
京「ゲームの借りはゲームで返すぜ」
咲「…どういうこと?」
京「さっきの続きをやろうぜ たぶんそれでわかると思う」
咲「?いいよ 『イチジク』だったよね じゃあ『ク』リスマス」
京「クリスマス…『素』敵なあなたと過ごしたい」
咲「(あ…)えと…い…『嫌』じゃないけど…//」
京「『ど』うか俺と」
咲「(京ちゃん…)と…『特』に用事はないし…いいよ…//」
京「『良』かった これでいいんだよな?」
咲「『な』んとかギリギリ合格だよ」
京「『よ』っし!じゃ当日は迎えに行くわ」
咲「(…はっきりさせたい…な)……………『私』のこと…京ちゃんはどう…思ってるのかな…?//」
京「う~ん…『な』くてはならない存在」
咲「『い』たら便利な奴、くらいに思ってない?」
京「『い』やいや本当だぞ 京太郎の名に懸けて」
咲「『体』よく言い繕ってない?」
京「………『言』っちまうかな」
87:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:37:56 BGaFGEYj
咲「『な』にを?」
京「『俺』は咲のことが好きだ ずっと前から」
咲「っ!………ら…『ラ』イクってこと?」
京「『と』んでもない ラブの方」
咲「う…『嘘』じゃないよね…?」グスグス
京「『寝』ても覚めても咲のことばかりさ 咲は?」
咲「……『私』も…」グスグス
京「『も』うこれで唯の幼馴染じゃなくなったな」
咲「『な』んだか恥ずかしいね…この感じ…//」クスン
京「『じ』ゃあ思い切ってイチャイチャしちゃうか もうカップルなんだし」
咲「し…『し』たいけど…// そろそろみんな来ちゃうかも…」
京「『も』うそんな時間か ラブラブしたかったんだがな」
咲「『な』んだか…ほっとしたからかな…ホントに眠くなってきちゃった…」ウトウト
京「『大』した心臓をお持ちのようですね」
咲「『眠』るね…ちょっとだけ…みんなが来たら…起こしてね…」ウトウト
京「『眠』れる姫よ 何か私にできることは?」
咲「『私』の…そばに…いてね…」ウトウト
京「『眠』りについてもいつまでも」
咲「『も』う………おやすみなさい…」
京「『い』い夢を お姫様」
久「『ま』ぁまぁイチャイチャしてくれちゃって…見られてるとも知らずに」ニヤニヤ
まこ「『似』合いのカップルじゃがな」
優希「『な』んだか青春してるじょ!咲ちゃんと犬!」
和「『抜』け駆けは許しませんよ……………須賀く『ん』!」
88:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:38:57 BGaFGEYj
終わりっす 様式美を重視したせいで面白くないかもしれませんがw
89:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 21:40:36 o+nS4Vuk
GJ!!
オチが素晴らしいww
90:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/26 22:47:50 eDHFppjZ
しりとりさせながら会話を成立させ、且つストーリーを作り、さらにオチまでつける…
何かこれかなり凄いと思うんだけど…
何はともあれ>>88乙!
マジで面白かった
91:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 01:10:25 aDJyORs2
>>88GJ
凝ってるなぁ
こういうの久しぶりだよ
92:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 09:43:56 /eCBdSHz
>>91
これは素晴らしい
93:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 09:51:11 vhi0jVNs
>>93
いいね
94:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 10:01:12 Wij1hRQK
京太郎が咲妊娠させたら、ちゃんと堕胎させるかシングルマザーにさせられるかな。なんか責任とらされてシングルファザーやらされそう。
95:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 10:04:29 AZ1VVd14
>>94
原村さん、その書き込みは最低です
96:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 10:20:29 /LHZ4pe3
>>80
>>81
GJ
97:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/27 10:30:16 rTGOiGhp
>>88
GJです
シリトリで会話とか頭良すぎる…
98:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 11:05:47 mAvl16Ya
>>94-95
=放課後、麻雀部の部室にて
咲「ねぇ京ちゃん。 ……悪い噂が流れてるんだけど、聞いていいかな?」
京「ああ、なんだい」
咲「もしも…もしもだけど、私が妊娠しちゃったら子供が不幸になるんだって」
京「 どして? 」
咲「片親になるか……お、堕しちゃうかもって」
京「馬鹿な! そんなことは絶対ありえない!!」
咲「京……ちゃん?」
京「お前に苦労かけるかもしれないが、俺は何人だって育ててみせる」
咲「 えっ ……いいの?」
京「当然だろ?」
咲「京ちゃん。 私…まだその子が、誰の子供かって言ってないんだけど?」
京「 えっ 」
咲「 クスッ、でも安心した。 やっぱり京ちゃんだなんだね」
京「うああっ、早まった…」
咲「 いいよ、京ちゃん。 お願いしちゃおっかな?」
京「ば、馬鹿! 咲、おまえ何言ってんだ」
咲「 だめ…なの?」
京「ばかやろう! そんな大事なこと、部室で返事できるかっ! こい、咲!」
咲「 あ~ん。 待ってよ京ちゃん、どこ行くのぉ?」
京「食堂だ。 お前に栄養があるもの食べさせてやる」
某巨乳「 (あああ、裏目に。 咲さん、それって心あたりでも有るんですか?)」
某貧乳「 (いぬ~、私にも栄養タコスを食わせろだじぇ)」
某部長「 (ふっ…どうせキスしただけで子供が出来るとでも思ってるんでしょうね)」
某副長「 (咲、栄養が有るのはワカメじゃ)」
99:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 11:16:38 yn13FtYZ
>>98
GJ
某部長、咲は文学少女だからそれはないだろう・・・多分
100:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 11:25:26 /LHZ4pe3
エトペン:びくびく
101:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 11:39:49 j0vnD1MA
のどっち:ビキビキ
102:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 11:55:32 X4ZwJMuJ
>>88乙 オチが効いてるね
前スレで暗号文のSS書いた人かな
>咲「(…はっきりさせたい…な)……………『私』のこと…京ちゃんはどう…思ってるのかな…?//」
ここから二人は意識的にはしりとりをやめたっていう解釈でいいのかな?
103:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 17:18:50 xcsX8Kw6
「なあ咲」
「どしたの?」
「いつも気になってたんだが」
「何が」
「寝癖直さねーの?その横からピョンッて出てるやつ」
「なっ…!寝癖じゃないよ!」
「じゃあ何なんだよ」
「えーとそれはその、説明しづらいというか…」
「しっかし毎日毎日同じ場所に同じ形で出てるなんて面白いなー」
「なんか物凄くバカにされてるような、って何すんの!?」
「おーすげー押さえてもすぐ元に戻るぞ」ナデリナデリ
「いいいいきなり髪の毛触らないでよっ!」
「なんだよ怒んなよ。別に俺の手汚くねーぞ」
「そ、そゆわけじゃなくて、その、何となく気恥ずかしいといいますか」
「恥ずかしいって…(ピーン)…ほぉ~そーなんですかあ」ニジリニジリ
「な、何する気…?」アトズサリアトズサリ
「だったらその寝癖が無くなるまでなでなでしてやるぜー!」
「きゃあー!きょ、京ちゃんの変態ー!」
104:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 19:15:54 mAvl16Ya
>>103
「今日の咲ちゃん、様子が変だじぇ?」 チー
「そういえば、カンをして来んのぅ」 ポン
「あら? 私が見え見えのタンヤオをテンぱるなんて、可笑しいわね」 リーチ
「私、ヤオチュウ牌の安全牌が13種類あるから、大丈夫だよ。 えへん」
「(咲ちゃんが なんか壊れてるじぇ)」
「(は~。 タンメンより、ワカメラーメンが狙いなんじゃがのぉ)」
「(咲、あなたがその手を狙うなんて)」
「あ……やだぁ14種類めだ。 もぅ、全然あがれないよ。 チートイ7シャンテンかな? えへ」 ポイ
「咲! 手を見せなさい!!」 ガシャン
「部長さん、ひっどーい」
「……本当だじぇ」
「……本当じゃな」
ガラッ
「おーい咲、寝癖は戻ったかー。 スマンスマン」
「あっ京ちゃん。 もうマック行けるんだよね?」
「ああ、さっきのお詫びだろ。 ついてこいよ」
「あ~ん。 待ってよ京ちゃ~ん、私、まだバランスが取れないから走れないよぉ」 ガシャン! バラバラ
「(宮永さんの寝癖は私が直します。 そんなオカルトありえません!)」 プルプル
105:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/27 20:57:45 c077Ij2g
7シャンテンは存在しないよ
106:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 01:00:17 qRcLsjLb
>>88
素晴しいネタを見てしまったw
今レス追ってるけどこの時点でもう1作品くらいありそうだ、スレの増え方見るとw
107:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 09:13:02 0eWpLCms
PSPのオリジナルストーリーは和x咲
終了
108:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 12:18:05 tnA5Ev0P
そしてゲームでも存在抹消確認! 原作・アニメ・ゲームすべてで最初からいなかった扱いなんて斬新過ぎる……
109:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 12:21:26 9oqC6WUm
hrmr必死すぎるぞ
ゲームは操作キャラとして出てくるかどうかは微妙だが、ストーリー追うなら出てくるだろ
アニメじゃ普通に全話でてるし、ドラマCDでも出番多い方
原作じゃ3話出なかっただけ
110:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 12:42:38 tnA5Ev0P
だってアルケミストだし…おまけにりっちゃんだし…
111:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 13:24:41 tvFvCftF
隠しキャラとかで出てくるんじゃないか
団体戦決勝メンバー20人が最初から出てて、ハギヨシ・京太郎・照・藤田プロあたりが隠しだと予想
112:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 13:26:57 AkZA7kNf
普通に最初から出そうな気がする
能力なしの練習用キャラみたいな感じで
113:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 14:01:10 lBbGmgkN
京太郎は最初っから出てるだろう
114:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 14:03:19 AkZA7kNf
京咲スレで言うのもなんだがw
個人的に京ちゃんが出てこないと、なんかタコスの存在理由が薄れちゃう
115:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/28 14:08:30 /1HCADGq
チュートリアルかなにかでまほか京ちゃんが出てきそうな…
116:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 14:16:56 ek75wRlB
ゲームオーバーになった時に続けるかどうかで京太郎は出てきそう
チュートリアルはタコスかのどっちのような気がするな
117:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 18:56:48 2Aou82S+
URLリンク(www.dotup.org)
同じ場面でも全然違うアニメと原作
118:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 19:18:20 u8P0+Jg7
さらに、同じ場面でも全然違うのは、このスレでの 京と咲の仲
119:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 23:11:37 scioAHJ5
201X年 初夏 全国高校生麻雀大会N県予選会場
「―――ということで、気合を入れて頑張りましょう」
「「「「はいっ!」」」」
「あのー部長」
「何ですか?」
「副部長がいつの間にかいなくなってるんスけど、どこ行ったか知りませんかね?」
「さあ…ってさっきまでここにいましたよね」
「ああ、副部長なら須賀先輩の買出し手伝うって出て行きましたよ。一人で」
「…いいんスか?行かせちゃって」
「いいワケがないでしょう…」
「ぜったい迷子になってますよね。ていうか優希先輩も消えちゃってますねー」
「優希もですか…仕方ない人たちですね、全くもう」
120:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 23:13:43 scioAHJ5
「うう…売店ってどこぉ…?ていうかここはどこ?」
「やっぱり誰かについてきてもらえばよかったかなあ」
「ほんとドジだな私って…なんか泣きたくなってきた…グスッ」
「迷子の迷子の子猫ちゃん♪あなたのおうちはどこですか♪
…お前何度目だよ?この会場来るの」
「…探しに来てくれたの?」
「さっき和から携帯に連絡があってな、探しておいてくれってさ」
「そっか、部長に…原村さんにまた心配かけちゃったんだ」
「もう慣れちゃってんじゃねーの?咲のドジっぷりなんて今に始まったことじゃないし」
「京ちゃんのこと探しに行ったはずなのに自分が迷子になっちゃったよ」
「私もう3年生で、しかも副部長なのにね…情けないよね…グスン」
「そう思うんなら迷子になったくらいで泣くなよ」
「うん…ごめんね」
「それにな」
「え?」
121:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 23:15:27 scioAHJ5
「お前は全然情けなくなんてねーよ。むしろ俺、めちゃくちゃカッコイイって思うぞ」
「咲には、とてつもない強さが宿ってるんだ。その事は俺だけじゃなく皆知ってる」
「京ちゃん…」
「だから自分のこと情けないなんて言うな。…部内最弱候補である俺の立場がなくなる」
「そんなことないよ、1年生の時はストレート負けだったけど去年は結構粘ったじゃない」
「結局午前中で脱落したけどな…今年は午後まで残りたいけど、どうなるかなあ」
「今年は男子部員の頭数が揃って団体戦にもエントリーしてるんだから」
「そう簡単に負けたらみんなに怒られちゃうよ?」
「…いきなりプレッシャーかけてくるなんて酷すぎませんか咲さんよ」
「ごめんごめん、あははっ」
「やっと笑ったな」
「うん、ありがと…犬のおまわりさん」
「あれ、俺何かしたっけ?ワンワン」
「とぼけちゃって…でもね」
「ん?」
「そんな…ゃさしい京ちゃんが………す、す、す……すk
122:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 23:17:14 scioAHJ5
「バーーーーーカーーーーーいーーーーーぬーーーーー!!」
「ぐあああああアッー!」
「ゆ、優希ちゃん!?」
「京太郎貴様遅すぎるじょ!一体どこで油を売っていた!」
「いきなり背中に蹴り入れるとか容赦ねえなタコス!
ていうか今の威力からして相当助走つけただろタコス!」
「うっさいじょ!駄犬の躾はスパルタ式で丁度いいんだじぇ!」
「スパルタってレヴェルじゃねーぞ!」
「ま、まあまあ二人とも落ち着いて」
「しょーがない、咲ちゃんの顔に免じて今回は勘弁してやろう。さっさと戻るじぇ!」
「卒業までこんな扱いなのかなあ俺…なんか泣きなくなってきた…」
「ふぁ、ファイト!京ちゃんファイト!」
「おぉ…ふぁいとぉ~…あ、そうだ咲」
「なに?」
「さっき何言おうとしたんだ?随分言いづらそうにしてたけど」
「…そのうち言うよ。きっと、必ず、ぜったい」
「ふ~ん、そうか」
「二人とも!ボーッとしてると置いてくじょー!」
「分かってるよ!ほら、行こうぜ咲」
「うん。あ、荷物持つの手伝うよ」
「サンキュ。…それとさ」
「高校最後の大会、お互い頑張ろうな」
「…うんっ!」
END
123:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 23:43:22 ujXyFANw
GJ!!
>「お前は全然情けなくなんてねーよ。むしろ俺、めちゃくちゃカッコイイって思うぞ」
>「咲には、とてつもない強さが宿ってるんだ。その事は俺だけじゃなく皆知ってる」
京太郎って咲をからかいながらも心の中で尊敬してるよな
お互いに支えあってるって感じが伝わってきて微笑ましいです
124:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 00:32:12 E49NbLOM
>>88
てっきりオチは『フォーリンラブ』かと思ってたら
ちゃんとしてたので別の意味で驚いたw
GJ!頭いいっすね
125:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 02:14:41 tpN4n3D4
初めまして。そして、突然の書き込み失礼いたします。
私は京太郎ハーレムスレのまとめサイトの管理人なのですが、
そのまとめサイトにこちらに投下されているSSを共有させていただいてもよろしいでしょうか?
承諾していただけましたら、「こちらは京太郎×咲スレからお借りしたSSです」このように掲載したいと思っております
どうかみなさまのご意見お聞かせください。
こちらがまとめサイトです。
URLリンク(www21.atwiki.jp)
ご迷惑でしたら、この書き込みはスルーしていただけると幸いです。
126:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/29 02:45:13 ESjh/tcU
>>122
GJですよ
未来設定ですかね?相変わらず進展は無さげですが…良い雰囲気
京ちゃんがらしいなぁ
優希ちゃんはもうちょっと空気読もうよ…タイミング良すぎだw
>>125
個人的には是非って感じですよ
お手数じゃなければお願いしたいくらいっす
ハーレム版の病み咲ちゃんも好きなんで
127:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 03:32:06 SzlUEBLk
>>125
おkですね
どんな形であれSSが後に集合して残るというのは良いと思います
理想はエロパロに合流なのですが、このスレ的な感覚として
温度差が大き過ぎて合流が難しいと思ってた所です
128:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 03:57:40 tpN4n3D4
返答ありがとうございます。
早速ではありますが、作成しましたのでチェックをお願いします。
URLリンク(www21.atwiki.jp)
要望や意見などがありましたら、トップページにコメント欄を設けていますので、お手数ですがそちらにお願いします
それか、これからもちょくちょくこのスレに出入りしますので、こちらでも構いません。
ではこれにて失礼いたします。
※文字化けするため、勝手ながら「…」などの記号は一部修正を加えています
129:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 04:04:43 I3ZjJsNr
仕事はえー!管理人さん乙です!
しかも見やすくていいな。あとでまたじっくりと見させてもらいますね。
しかも咲の画像がかわいい…
これからも運営宜しくお願いします
130:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 04:18:56 FZmEJLE5
>>125
そんなスレあんのかよww
そしてまとめもあんのかよw
131:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 09:23:18 8jKRUpty
>>128
最初のSSが途中の変な所から始まってるような
132:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 10:31:59 A8LgdS94
>>128
乙
初代スレと前スレのdat持ってるから、zipであげとく
janeで見れるはず
URLリンク(www.dotup.org)
パスはsaki
133:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 11:27:56 F6NftYRD
>>132
初代スレは名作ぞろいだからなwwwwwww
134:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 11:33:31 tpN4n3D4
すいません。ファイル開けませんでした。。
135:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 11:38:54 +JDuYzaw
管理者以外もwiki編集できるようになってたら俺がやったんだが
136:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 11:47:26 A8LgdS94
URLリンク(www.dotup.org)
じゃあhtmlに変換した
137:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 14:50:16 uREFMuhP
>>133
ハーレムスレとも京×咲スレとも関係ないのが多数あるぞw
138:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/29 15:49:10 ESjh/tcU
迷走していた頃の名作達ですねw
139:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 15:59:03 8An3virP
京ちゃんまさかの不倫
140:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 16:12:13 Bp3z6lBB
不倫と言っても他の女の子と一緒に遊びに行った程度
そしてケンカの後に仲直りして更に深くなる京太郎と咲の絆
141:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 17:34:02 YqiblzaJ
「京ちゃん、カッコイイから、モテるに決まってるよね!」
・・・みたいなのひとつ頼む
142:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 17:39:28 tpN4n3D4
htmlありがとうございました。大変助かります
それと指摘のあった点を修正しました。
URLリンク(www21.atwiki.jp)
「」→作中にタイトルのようなものがあるのは、そのままコピーして貼りましたが、
その他のものはとりあえず自分で考えて書いてみました
もしなにか他に意見や要望などありましたら教えてください。
143:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 18:24:09 8jKRUpty
>>142
お疲れ様です
144:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 20:01:13 BAwcRp5D
母親と照伯母さんにお年玉をまきあげられる咲太郎(仮)が見たい
145:名無しさん@お腹いっぱい
09/11/29 20:25:21 ESjh/tcU
咲太郎(仮)「お父さーん、またお年玉なくなっちゃったよ~」
京「今年もか~しかたないなぁ…これはお父さんからだ」
咲太郎(仮)「わぁ♪ありがとうお父さん」
照「さぁもう半荘やろうか」
咲「ふふ、お母さんが預かっていてあげるからね?」
146:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 22:11:36 jxA0iq+F
>>141その晩
咲(あぁもうもやもやするー)
咲「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク(京ちゃん大好き大好き大好き大好き大好き大好きーっ!)」
咲「ッハァーーーッ」
咲「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク(京ちゃん大好き大好き大好き大好き大好き大好きーっ!)」
咲パパ「咲ーいつまで入ってるんだー」
咲「っいま出るよ!」
咲「……………」
咲「ブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブクブク(京ちゃん大好き大好き大好き大好き大好き大好きーっ!)」
147:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 23:14:28 uREFMuhP
まとめ読み直してみたが
やっぱ1スレ目は色々といかれてるなw
148:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/29 23:35:46 GGVTgftX
544 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:53:06 ID:Qod70Rud
URLリンク(www.sega-mj.com)
『第2回咲-Saki-CUP』開催決定!!
URLリンク(www.sega-mj.com)
かわいいな
149:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 13:45:00 D0dP6ADG
>>142
htmlがhrmrに見えた
やばい末期だ俺…
150:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 13:50:03 EcSzfHzj
hrmrの毒にやられたか
151:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 14:05:23 5CrqQico
なあに、俺もさ
152:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 14:26:35 s3GMwuWW
保管庫の京咲スレのSSまとめて読んでみた 全体的にクオリティ高いと思った
職人さん方激しくGJです!これからもお願いします!
以下チラ裏
1-3、1-10、1-21
本格派SS 咲が空気なのが多いが読みごたえあり
2-10、3-5
技巧的SS オチもしっかりしてて読んでて感心した
1-19、2-4、2-11
ラブコメ調SS ニヤニヤが止まらない
1-13、2-14、2-16
ほんわか系SS 落ち着いた感じで読後感爽やか
他にも結婚シリーズや風邪シリーズ、1-23、2-13など本当に楽しかったです
153:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 19:04:04 5Y+gFJ9d
よかったね
次は君が書く番だ
154:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 21:20:11 iUhYjzlx
○月△日
朝、学校まで行く途中に京ちゃんと会った。やった!なんだかツイてるかも。嬉しかったな。
そのまま一緒に登校する。
お昼休みになったら、またレディースランチを注文してくれと頼まれた。
それだけのために呼ばれるのはちょっぴり悲しい。
けど、でもそのかわりに京ちゃんと二人きりでお昼ご飯が食べられる。
それは嬉しい。すごくすごく嬉しい。
部活中。京ちゃんは原村さんのことをばかり見ている。
それも、あの大きな胸をデレデレとした顔で…。
たまにヨダレも出ているけど、それは内緒にしておいたほうが良いかな…?
あと、やっぱり京ちゃんは胸が大きい子が好きなのかな…?うう。
おわり。
今日したカンの数は1回。
155:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 22:10:46 WfwiEh2g
京「こんちはーっす」
咲「こんにちは」
久「あら二人とも いらっしゃい」
京「まだ部長だけっすか?」
久「まこは喫茶店 和はその手伝い 優希はちょっとお腹下しちゃったから帰るって言ってたわ」
咲「じゃあ三人だけですか?」
久「実は私もこれから学生議会の用があってね 抜けさせてもらうわ」
咲「お疲れ様です」
久「ええ 須賀君は紅茶の補充お願いね」
京「あっはい」
久「じゃあねー」バタン
京「………」
咲「どうしようか 京ちゃん」
京「………お姉ちゃん!」
156:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 22:11:37 WfwiEh2g
咲「な…なに?突然…」
京「いやー部長みたいな姉が欲しかったと思ってさ」
咲「部長みたいな?」
京「なんていうか堂々としてて頼りがいがあってさ」
咲「でも京ちゃんいつも買い出し頼まれてるよね」
京「それがまたいいのさ」
咲「うわ…」
京「もともと姉のいる者にはわからんさ」
咲「それ私のこと?確かにお姉ちゃんは一人で十分かな」
京「照さんって家ではどんな感じなんだ?」
咲「お姉ちゃんは…外では結構クールに振舞ってるけど家では私に優しくしてくれるよ
勉強やスポーツは得意だけど家事はあんまり得意じゃなくてね 私の方が得意だから頼ってきてくれるんだ」
京「ああ…そういうタイプもいいな」
咲「あげないよ 自慢のお姉ちゃんだもん」
京「いいよなぁ 兄弟姉妹がいるってのは」
咲「そうか 京ちゃん一人っ子だもんね」
京「時々憧れちゃうんだよなぁ」
咲「………京ちゃん ジュース買ってきなさい」
157:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 22:14:10 WfwiEh2g
京「は?なんで?」
咲「いや…部長のまねしたつもりだったんだけど…ダメだった?」
京「咲はなぁ どうみても妹系だし」
咲「そ…そうなの?」
京「そうさ ドジで頼りなくて…」
咲「ちょっとぉ…」
京「守ってあげたくてなるようなタイプ」
咲「………またそういうこと言う…私は京ちゃんの姉でも妹でもないんだからね」
京「当たり前でしょうが」
咲「じゃあなに?私は京ちゃんのなぁに?」
京「……いい友達?」
咲「………ま いいかなそれでも」
京「何がよ?」
咲「さぁ帰ろ帰ろ」
京「???」
咲(今はまだ…ね…)
おわり
158:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 22:34:32 GNYrbQj7
>>157
GJ!
こういう普通のあったかい会話がイイ!
他のスレは濃いから…w
159:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 23:54:04 5CrqQico
GJ!!
心が暖まるな
160:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/30 23:55:55 EcSzfHzj
咲風呂入るぞ
161:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 04:24:49 iy/h4gDe
あぁ・・・入ろうか
162:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 04:27:52 8nKUMzmv
咲風呂かぁ・・・どんな花が咲いてるかなぁ
163:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 05:38:03 DKpREYzy
百合
164:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 08:25:41 S56jD57a
>>163
hrmrさん空気読んでください
165:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 14:02:55 i7Z0uvXA
そろそろバカップルな二人も見たいな
166:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 14:28:12 oXwdswO8
頭の中も外もピンク色の淑女はもうあきらめて二人の仲を心から祝福してください
167:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 14:36:52 i7Z0uvXA
>>166
涙ながらに二人を全力でサポートするカッコイイ原村さんなら見てみたいかも
168:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:13:19 gFyOZvHU
県予選、大将戦――。
「無聊を託つ……」
特徴的なヘアバンドをつけたどこからどう見ても小学生にしか思えない高校生が、ぽつりと言い放ったその言葉の意を知らずとも、雰囲気から何かに失望したことを読み取る三人。
異様な気の波の底で静かに、しかし確実にもう一人の魔物が動き始める――。
「……そろそろ、御戸開きといこうか」
敵意を持った視線が迷うことなく咲を射抜く、威圧と共に紡ぎ出された天江の言葉を始まりに、咲は自らの体が萎縮するのを感じた。
他の者は気付いているのかいないのか、少なくとも対面に座る池田は天江と少しのやり取りをしているが、既に彼女の耳には届かない。
――予選、自身が相手校の一つを飛ばし誇らしい気持ちで戻ってきたときの事をこの県予選決勝戦にて不意に咲は思い出した。
しかしながら、彼女はそれが走馬灯に似たものだとは気がついていない。
ともかく思い返してみれば、今自身がこの卓につき、自身と鎬を削るほどの強敵とこうして麻雀をうっていることは全てあの男に起因するものだ。
あの男――京太郎その人が自分を連れ出してくれたのだ。静かで平凡な日常から、例えるのならば海原を船で渡るような心躍る冒険へ……。
しかし今自らの小船はこの嵐で転覆寸前、この身にまとわりつく波の重圧も、空から刻一刻と近づいてくる月の強圧も恐ろしいものでしかありえない。
……そして、何よりも仲間内で打って心と腕を通わせていたあのときとは違い、今はひとりなのだ。
もしかしたら何よりも重いのは、――思い。控え室で待つ仲間の期待かもしれない。
もしもその荷物をいっそ海に捨て去ってしまえば、軽くなった船はこの波に耐えられるだろうか――?
そう考えて、しかし刹那に考えを捨て去る。
確かに、大きなうねりから生きて帰る事を第一にするのならば荷物は少ないほうがよい、しかしそこで捨てた荷物は当然のことながら二度と帰ってこないのだ。
来年部長は、もう居ない。そして彼女はまだ知らないが、もしも負けたら原村和は転校してしまう。
つまりはもう二度と、このメンバーでこの場所に来ることはできないのだ。
頭を振り、気息を整える。だが、不快感はぬぐえない。それは、ほかの二人も同じようだ。
――まるで、そう……――海の底に引き摺り込まれるかのような――……
加治木が最初にあげたこの考えは、しかしそこにいる天江以外の全ての考えであった。
いまや咲の心の中にもマージャンをやっている時に感じるあの踊るような爽快感どころか、自らにまとわりつく一種の閉塞感しか感じることができなかった。
169:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:15:55 gFyOZvHU
南一局、北家・池田
咲の対面、捨牌等の情報から推するに染め手である、しかも倍満を狙えると咲は考えた。
――しかし、考えただけで咲の意識はほかに向いた。
勿論当たれば痛いどころではすまないが、逆にあたらないとも考えていることもまた事実だからだ。
その池田も、本来ならその厚かましさを全面に押し出したような笑顔を見せるはずだが、今は苦い表情を隠さない。
既にその理由も意味も咲は理解している。池田とは対照的に屈託の無い笑顔を卓に向けている、彼女がその答えだ。
――またあの子が海底……。
時折鈍いところを見せる咲だが、頭の回転はけして悪くは無い。
池田の倍満よりもそちらの方に危険を感じた彼女は、即座にカンをして海底へのコースを天江からはずす。
嶺上開花には持ち込めなったが、それでも聴牌の形に動かせた彼女の顔から陰りがほんの少しだが消えた。
しかし、逆にそれを訝しげにみる者も居る。
――嶺上開花では、ない……のか。
咲の捨て牌を見ながら、鶴賀高校加治木は、王牌に視線をずらした。
確かに海底は天江から遠のいたが、危険自体が遠のいたかというと、三校が三校間違いなく首を横に振るだろう。
安全とは到底いえないその脆すぎる橋を渡るために、天江に新ドラ三つを渡してしまったのだから。
加治木は、進まない手をみて苦笑いを浮かべながら牌を捨てた。
そして、あろうことか数巡後。池田の捨て牌をチーした天江に、再び道が作られた。
先刻の咲の行動により、和了られてしまうと最低でも12000はもっていかれる事態に相成ったのだ。
目の前にあるその光景を認識したとき、咲の心臓は一度大きく爆発した後徐々にその速さを伸ばしていき、呼吸と鼓動の早さが咲の冷静さを失わせていく。
やがて海の底が見え、同時に三校にいよいよ焦りが見え始める。だが、結局その局は加治木の機転により天江に海底が回る事はなかった。
一度彼女は深呼吸をし、早鐘を少しでも鎮めようと努めた――。
170:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:21:13 gFyOZvHU
南二局、点数版に記された天江と咲の点差は、わずか100。逆転しようと思えば、安い手を一つ上がるだけで再びひっくり返るというのが一般論だが、そんな甘い考えを抱いているものは、この卓において。
――いや、控え室にいるものですらも考えるものは皆無だった。それほどに、天江がこの三局で与えた衝撃は大きかったのだ。
親を流され、一見天江の威圧は影を潜めたように見える。
――しかしその卓に座っているものにしかわからない重圧、例えるならば鶴賀の副将東横桃子がカメラ越しには見えるが、卓の者にはほとんど見えなかったというのと似ているだろうか。
何かに締め付けられるような感覚とも、押しつぶされるような感覚とも似ているそれは、観戦者に見えないところで確実に彼らの戦意をそいでいった。
深緑に覆われた小さな戦場を覆うように、静かに夜の帳が下りる。その到来を知る者は少なかったが、いよいよ月の引力が満潮を引きつれ、まもなくその場ごと彼女たちを襲うだろう。
まだ見ぬ自らに降りかかる試練の存在を知らない彼女らは、各々が自身の思惑にて天江の支配――運命に抗うべく展開を始めている。
彼女にとってはもう見慣れた光景ではあるが、やはり快いその様子を、天江は楽しそうに口端を吊り上げ、笑いながら見ていた。
そしてその中でも彼女が興味を持ったのは、やはり咲だ。嶺上使いである咲を、自分に匹敵するような魔物を屈服させているという事実が、衣の心をことさら愉快にさせている。
しかしその衣自身にも、一つわからないこともあった。今その咲が、いったい何を考えているかだ。周りで萎縮をしている敗北者に興味は無いが、この尋常でない打ち手が、何を支えにして戦っているのか?
この戦いを自分が心行くまで楽しむには、やはりそれをたたき折ってやるべきだという思惑を持って天江は観察を続けていたが、どうにもよく分からない。
――というよりは咲の考えていることは自分ではなく他人の、特に結びつきの強い友達などのことなので、繋がりを失って久しいと考えている衣には理解ができないのだ。
171:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:24:14 gFyOZvHU
そう――今咲は仲間と、特に心を京太郎に染めていた。母と姉が出て行ったときから今まで、辛いときはいつも彼がそばに居て支えてくれた。
いつしか自分の中に芽生えた感情が恋だということに気付いてからも、この内気な性格が仇となり、それを口に出すことができなかった。……本当は、不安で仕方なかった。
このときまで、彼に恋人ができなかったのは幸運というほか無い。
勿論、自分は憎からず思ってはいるので、クラスメイトにたびたび冷やかされたこともあるが、そのとき自分の心はいつも、そうなれたならばいいのに――と言いようも無い感覚に陥るのだ。
彼が自分以外の女性の事を彼自らの願望に沿って妄想するとき、彼女の心は千々に乱れた。そう――あの時も、そうだった。いかにも京太郎が好みそうな巨乳の女子、しかもそれが同じ一年とあって咲はたたきつけられたような衝撃を覚えた。
しかし、その時にそれらの憂き目が全て吹っ飛んだ事も鮮明に思い出す事ができる。
――咲にも、取り柄があったんだな。
初めて部室で勝ちを目指したうち方をしたときに彼が発した何気ないその一言で、自分の麻雀をやるという行為に対し、一つ大切な意味ができた。
内気で、容姿成績など何も彼にアピールできるところがない自分が、自分自身に対して唯一心から自信を持てたのだ――。
その甘い思い出から、意識を卓に戻す。
「会いたいよ……京ちゃん――」
唇は動かずとも、口からその言葉――そういうには語弊があるかもしれないが、少なくともかすかな音が漏れる。衣には、聞こえていない。
――そばに、……居てほしい……。
肩を並べて、ともに先を見据える戦友を挙げるならば間違いなくそれは原村和その人だろう、しかし今自分を支えてくれる人はその人ではなく、あの……。
「京ちゃん……助けて……」
再び、咲の心が悲鳴を上げる。はたから見てもわかるほどに震えている、彼女の双眸から涙がこぼれそうだったが、彼女はそれに耐え、今も県内に中継されているだろうカメラを見た。
今彼は、京太郎は部長に言われ買出しでもしているところだろうか? ……それとも、彼もカメラ越しにこちらを見ているだろうか? ――願わくは後者であってほしい。
「リーチ」
だが、次の瞬間にその視線は再び卓に注がれる。今まで一向聴の渦にとらわれていた中から高らかにリーチが放たれたのだ、それに驚愕の色を見せながらも、次に池田は牌を持ちその処遇にて悩む。
――捨牌キモっ。
一発を避け、安全策をとるには現物である二萬を捨てるべきだ。しかしそれでは、若干だが聴牌できる可能性が低くなる上に完成形にかかる点数の期待値が小さくなる。
現在四位であることを考えれば、多少危険でもここは攻めるべきと池田は考えた。
――この点差だぞ、イーシャンとは言え迷う事などあるものか!
勇んで捨てた池田だが、捨てた瞬間無情にも加治木の牌は倒され、ロンと言う声が起こる。後悔しても……もう遅い。
猫は虎穴に入り、虎児を得る前に不幸にも親の尾を踏んでいたのである、当然餌となるしか道は無い。
「リーチ一発チートイ……」
顔色が青くなり、呼吸を忘れた池田を尻目に加治木が裏ドラをめくる。そこにはイーピンが、まるで池田をあざ笑うかのように視線を突きつけていた。
息を呑んでなんとなしに天江を見ると、彼女もまたイーピンと同じ種類の笑いを表情に出していた。もはや池田にはそれが天江の操る禍々しい月としか映らない、体の芯から寒さが湧き上がり、彼女の全身が震えた。
「裏裏……12000!」
加治木の言葉にて、更なる圧がかかる。感情が噴出すのを必死でこらえながら、点数箱を開ける。点差はさらに開き、絶望に心をうたれた池田の手から点数棒が奪われた――。
172:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:28:17 gFyOZvHU
「咲――!」
「宮永さん!」
「…………」
清澄高校控え室、声を上げたのは二人。
そのほかはただ、黙して彼女――咲を見る。
そこには数通りの思惑があろうが、声をあげた者はかたや戦友として、そしてかたや彼女を最も大切な存在として、どうにもならないながらも消すには難い、もどかしい思いをモニターにぶつけた。
そのモニターには、加治木、そして咲の異変がありありと示されていた。
唯一池田だけは何が起こったかわからないという顔をしているが、加治木はおもわず席を立ち咲にいたっては吐き気を催すほどの悪寒に襲われている。
それを見た京太郎は、唇をかみながらこぶしを握る。今はただ、咲の心が壊されないことを祈りながら必死で耐えるしかできることは無いのだと、誰に言われたわけでもないが、京太郎はそこに考えを漕ぎつかせた。
「咲………がんばれ!」
京太郎の言葉とほとんど同時に、場の雰囲気が一変した。再び天江の支配が、場を襲い始めたのだ。いくら麻雀の腕が拙い京太郎でも、それは見て取れる。
「宮永さん……」
震える声にふと、横を見る。苦い表情と共に原村は既に顔を背けていた、その態度に少しの不快感を覚え文句を言おうとしたが、何かを宥めるかのような部長の細い視線によって、喉まで出掛かっていた言葉が不満とともに下がっていく。
――咲を、信じていないのかよ。
そんな言葉が、腹のうちで響く。
もしも信じているのならば、何で彼女が受けている苦しみから目をそらすんだ。なんで、彼女に声援を送る事をしないのだ。自分の意見を眼でぶつけるかのように、彼は視線をうごかした。
攻めるようなそれから顔をそらした原村を視界からはずし、副部長の染谷まこ、ついで部長に意見を求める。
「――須賀君、落ち着きましょう」
しかし自分の望んでいる返答は得られなかった。微笑を浮かべながら話す部長に対し、しぶしぶと京太郎は席に戻る。
少し硬い手触りのソファーに手にかいた汗がじんわりとしみこむ。それが乾ききるころには、既に背中に冷や汗をぐっしょりとかいていた。
控え室の中は外より格段に心地よい空間だ、そこでそれだけ嫌な汗をかくということは――。
京太郎の溜息が一つ口から出て、もう一つが同じタイミングで右隣から発せられた。訝しげにそちらを向くと、やはりそちらも同じようにこちらを見てくる。
こういうからかい方をするのは、この部には一人しかいない。
「大丈夫だじぇ! 咲ちゃんはきっとやってくれるじぇ!」
不覚にも、一瞬だけ原村和よりもこの娘のほうに共感を覚えた。そして次に意図を考える、自身を元気付けるために言ったのか? それとも何も考えていないのか?
語尾に特徴のある能天気な声がその後に二度三度飛んできて、彼は二度目の溜息とともに苦笑いを漏らした。
少しだけ、少しだけだが楽にはなった。だがしかし――。
モニターに目をやる、状況は好転せずいまだに天江が大立ち回りを演じている。
「世界が暗れ塞がるとともに――お前たちの命脈も尽き果てる!」
あの魔物に、あの威圧に対し、既に咲は白旗をあげかけている。戦意を復活させなければ、一敗地にまみれるのは時間の問題だ。
否、既に半分はまみれている状態といってもよいだろう。ともかく幸いにして、この局が終われば休憩時間。
池田が連荘しないことだけを祈りつつ、目の前にあるコップをとった。冷めかけたコーヒーをのどに流し込み、顔を数度振る。やはり、拭えぬ物は拭えない。
前半戦南四局は、恐々とした中で天江が牌をつもり、終わった。
当然、点差は開いていく事になったのだ。
173:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:34:26 gFyOZvHU
休み時間、京太郎はすぐさま咲の下へと向かう。控え室から出るときに、部長などから含みのある笑顔を背中に向けられたが、気にしている余裕など無い。
速さの劣る原村を引き離し、彼は咲を探す。
長く付き合っていた故に、今の先が一番危険なことを彼は知っている、元々彼女を引き込んだのは彼だがこんな苦しみを味わわせる事になってしまったことに対し、彼は申し訳なさでいっぱいだった。
女子トイレ、仮眠室、階段などを回って程なく咲を見つける。さすがに女子トイレに入るのは抵抗があったので、彼女を外から呼びかけたが、それでも恥ずかしい事は恥ずかしい。
だがすぐに忘れ去られるちっぽけな自分の悪評よりも、今は咲のほうが大切だと心に何度も問いかけ探した事を、彼女はしる由も無い。
――はずなのだが、咲は京太郎を見ると、泣きそうな顔で無理やり笑顔を作り、一言つぶやく。まるで彼の言いたい事や、今の今までやってきた事を全て理解しているかのような口調だった。
「ごめんね……京ちゃん」
その言葉で胸がいっぱいになった京太郎は、人目もはばからずに彼女を抱きしめた。青年男性の大きな体躯が咲の小さな体を包み、京太郎の色素の薄い髪が時々咲の頬に当たる。
「――何いってやがるんだよ……馬鹿じゃねえのか」
今までこんな事をされた事がない彼女は、内心驚きと喜びとが混じった状態になった。しかしすぐに掠れた声、次いで小刻みに揺れる肩と彼の異変に気がついた。
京太郎が今どのような顔をしているか、付き合いの長い咲には十分に理解ができる。だが――。
視線を横にちらと動かすと、幸いにも京太郎の泣いている姿を見て、野次馬たちはそれぞれがはしたないと思ったのか自分たちの興味を押し下げていずこかへと消えていく。
すぐに長い廊下にしん、とした空気が彼らと入れ替わりに入ってきて、二人は少しだけ落ち着いた。息を整えた京太郎が、再び発した。
「馬鹿じゃねえのか、一番辛いのはお前だろうが」
あの天江を相手にさせてしまった事、自分があの時に麻雀に誘わなければよかったと京太郎は吐露する、そうすればこんな恐怖や苦しみを味わう事もなく、平凡な日々を享受出来たはずだったのに。
咲が、少しだけ京太郎から体を離して彼と目を合わせる格好になる。とはいえ、二人の距離は息がかかるほどに近く、互いの眼の奥に吸い込まれそうな錯覚を二人は覚えている。
その感覚に少しだけ心地よいものを覚えながら、やがて不意に咲が首を横に振った。
「私が、……私が望んでここまで来たんだから、いいの。ありがとう」
ごめんねから、ありがとうに。その言葉の違いだけでも、彼にとっては何にも変えがたい喜びであった。
少し離れた咲を再び引き戻し、今度は逃がさないようにぎゅっと力を入れて抱きしめる。
174:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/01 15:37:27 gFyOZvHU
「ちょっ……痛いよ、京ちゃん!」
「…………」
「――京ちゃん?」
「逃がさない」
「え?」
「離したら、またあそこへ行っちまうだろ。もういいんだ、お前はよくやった」
「京……ちゃん」
今度は咲に涙が溜まる番だった、咲もまた彼の背中に腕を回して抱きとめる。彼に体を預けてふと眼を閉じると、彼の心臓が早鐘を打っているのがよくわかる。
京太郎には見えなかったが、彼自身の温もりが肌を伝わって咲の元へと伝わると、少しの笑顔とともに彼女の頬は紅葉を散らしたように赤くなった。
相変わらず、彼の抱擁は強い力にて続いているが、実際に痛みを感じたのはほんの一瞬以下だ――むしろ感じなかったといっても差し支えはない。
それでも痛いといったのは、周りにいる人に見られるのが恥ずかしかったからと、彼女自身困惑していたからに相違ない。
すぐに離してほしかった先ほどとは逆に、咲はこの時間が永遠に続けばよいとさえ思った。少し時間を置いてから、とても安らかになった彼女から澄んだ声がつむがれた。
「――京ちゃんのおかげで、私自分に自信が持てた。京ちゃんのおかげで、麻雀が楽しいものになった。京ちゃんのおかげで……」
「咲……」
「聞いて、私京ちゃんからいろんなものをもらったわ。それはとてもとてもすばらしい物だったけれど、どうしてももう一つだけほしいものがあるの」
「……」
「京ちゃん、私――貴方が好き。この世界で、誰よりも好き」
すぐに少なからず後悔した、言った、言ってしまったのだと。そう理解した刹那に、京太郎の鼓動が消え代わりに自身の鼓動が爆発をするかのように大きく高鳴るのに気がついた。
先ほど彼の鼓動が聞こえていたのだから、今は自分の鼓動が相手に伝わっていると咲はすぐに思い当たる。
咲の手に、さらに力が入る。――今、彼の顔を見られる余裕は無い。逃げたいが、返事を聞きたい、でも絶望はしたくない、それでもこの手を離したくないといろいろな感情がせめぎ合い、しばし時を忘れた。
「――咲」
彼が、神妙な面持ちで口を開く。
「俺で、俺なんかで、本当にいいのか」
望んでいた言葉のはずだった、しかしその煮え切らない態度にかっ、と咲は言い放つ。
「俺なんかで……って何よ? 私は貴方がいいって言っているじゃない! そうよ、ずっと京ちゃんが好きだった。
ほかの娘の事なんて聞きたくなかった、私だけを見ていてほしかった! でも……でもいえなくて……やっといえたのに……」
私はこんなにも醜い、と咲はその後に続ける。今まで積もり積もった、募って貫き続けた思いの丈が一気に噴き出したのだ。
咲がこんなに感情を表に出す事があっただろうか? 京太郎は自らの記憶をたどりにたどったが、ついに出てこなかった。
ポタリ、と咲が流した涙が京太郎の制服にしみを作る。
この涙を醜いというのならば、今この瞬間の咲が醜いというのならば、自分はこの世の何者にも劣ると考えた京太郎は、すぐに自らの愚かさに気がついた。
咲の鼓動は、彼女の気持ちが真実であることを何よりも雄弁に語っているというのに。