09/12/14 21:12:04 n2k5nch2
>>588
和
「咲と組めないのなら出場を辞退します。私は咲と一緒に麻雀タッグトーナメントを制覇したい」
久
「あたしの心配はそれなの、和さん」
和
「う」
久
「あなたの気持ちは痛い程解っているつもりですわ。
しかしあなたは、青春という天和並みに二度と来ない機会にこそ、咲のライバルとして戦うべきなのよ。
咲のために自分の可能性を追求するチャンスを失ってしまうことが、たまらなく心配なの。
今の儘じゃお互いのためにならないの」
和
「……」
久
「和さん、あなたも他の皆のように優れたライバルとして、
麻雀タッグトーナメントで徹底的に競い合うべきだわ。それが咲を鍛えることにもなる。
名前は忘れましたが、フランスのある詩人が言った言葉がありますわ。
―青春には決して、安全な株を買ってはいけません―と」
和
「私は咲と麻雀タッグトーナメントを制覇する。それでも安全な株ですか?」
久
「見知らぬ誰かと組んで咲と対決するより、
今のままじっと友情とやらを抱き続けている方が居心地がいいんでしょ。
居心地のいいぬるま湯から抜け出そうとしないこと、それはつまり
『安全な株を買っている』とは言えないかしら。解って下さい和さん」