09/11/03 12:51:21 fFUXT+FX
その日染谷は緊張していた。
今日は須賀京太郎と初めてのデート。
ブスなせいで今まで何度もデートの誘いを断られた…
けど、今日は違う。
やっとOKしてくれて今日は1日、須賀と2人きりで過ごすことができる…
須賀の方から、誘ってくれた…2009年11月3日、文化の日で学校が休み。
秋の山で紅葉狩り、初めてのデート…
けど、遅い…約束の時間から、もう2時間も過ぎている…
もしかしたら、来ないんじゃ…様々な不安要素が、染谷の弱い心を揺さぶる…
けど、染谷は待った。
今日を逃せば、もう卒業まで須賀は自分を見てくれないかも知れないんじゃないかと、不安だったから…
染谷「あっ…!」
とうとう、染谷が来てくれた…けど…
須賀「すみません、遅れて」
染谷「あっ…あのっ…どうして…?」
須賀の隣には、和がいた。
しかも…2人は仲むつまじく、手をしっかりと握りあっている…
須賀「ああ俺久とつきあってるんです。で、しつこい染谷先輩にとどめを刺そうと思って。」
染谷「と…どめ…ってっ?…」
久「まこ…今まで随分いい夢見せてあげたでしょう。もしかしたら京太郎くんとつきあえるんじゃないかって…けど、もう無理よ、だって…私のお腹には…京太郎くんの赤ちゃんが…!」
染谷「!?!?!?!?」
久「驚いて声も出ないの? ふふふっ…泣いちゃえば? ううん、そんなんじゃ駄目…今夜のうちに自殺してよ糞女っ!!!
アンタみたいな糞女最初に会った時からウザくてしょうがなかったのよっ!!! お情けで友達の振りしてつきあってあげてればいい気になって…しまいには、私の京太郎くんに色目まで使うようになって・・この淫売!!!」
染谷「うっ…あうううっ…ひどっ…」
久「アンタみたいなクズ女、生きる価値なんてかけらもありゃしないの…いい? 死んでよ…飛び降りでも首吊りでもなんでもいいからっ!!!」
染谷は…泣いた…泣きじゃくった。
鼻水が垂れるのも気づかずにさめざめと…
須賀と久は、染谷の前から消えた…2人はそのまま、ラブホに直行した。
その夜…染谷は自宅でリストカット…その短い一生を終えた。