【けいおん!】唯×梓スレ 3at ANICHARA2
【けいおん!】唯×梓スレ 3 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:11:38 1i++d1X8
そもそもこの2人どういう経緯でくっついたんだっけ?

351:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:18:42 t5ZdAl9r
>>350
原作とアニメみろ

352:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:22:11 ETVMjFAr
あずにゃんは元々新歓で唯のギター気に入ったのがきっかけかな
アニメでも唯先輩のギター聴きたいって言ってたし
唯は初めて出来た後輩でかわいがってる

353:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:23:27 G1Jo9lCH
ていうか別にくっついてないけどねw

アニメでは12話とか
原作では、最初は「唯先輩はスキンシップ激し杉」と
ウンザリしながら憂にこぼしていたのに、
いつのまにか後ろから抱き締められても抵抗しなくなってたり。

あとはみんなの輪から離れて二人だけで語りっちしたり、
唯のトンデモ発言にメンバーが呆れる中あずにゃんだけ同意したり、
じわじわ唯のこと好きになってきてる感じ。

354:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:33:10 IXiaRDcj
頭では優等生の王子様(澪)に惹かれてるんだけど
チョイ悪不良(唯)になし崩しでエッチされちゃって
頭では駄目だってわかってるのに段々肉体がもたらす快感に抵抗できなくなってきて
「あれ?ひょっとしてこの不良いい奴かも・・・」なんて精神調教まで進んできてるのが今のあずにゃんです

355:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:39:28 B4lCB2C0
>>354
全然違うようで
ものすごく的確だw

356:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:44:35 1i++d1X8
梓のムギに対しての心理描写って無いよね。
スレ全然関係ないけど

357:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 21:50:42 iKCPu6ZA
>>354,355
つまり、スキンシップが気持ちいいから好きになっていったて言いたいのか?
多分梓は、唯の前向きな姿に惹かれていったとおもうんだけど。

358:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 22:03:32 G1Jo9lCH
両方だな

359:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/03 22:05:15 tNQFoV3q
あずにゃんは原作だと三年になってから、アニメだと十話の合宿から唯のことが気になってると思う


360:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 01:44:08 ynGxPlic
>>356
それらしい事はムギスレにちらっとあったよ。

361:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 02:02:42 SRIgdHWx
ゆいあず、結婚ネタ


目の前に広がるは、真っ白な風景。
そこにいる、真っ白な、可愛らしいドレスに身を包んだ梓。
彼女の黒髪が、その白だけの世界によく映えている。
――ああ、そうか。これは。
「唯、結婚おめでとう」
 りっちゃんは、その性格とは正反対の、やや落ち着いたドレスで祝福してくれた。
「にしても、新婦が2人か。ややこしいな。嬉しいけど」
 りっちゃんの隣で、おとなしめのドレスを着た澪ちゃんは苦笑い。
「本当、招待してもらえて、嬉しい限りだわ」
 ムギちゃんは、右手になぜかずっとビデオカメラを持って撮影している。
後ろでムギちゃんの執事っぽい人が、「私がやります」とおろおろしているのに、気にも留めない。
「それより、私のショーはどうだった?良い感じだったでしょう?」
 さわちゃん先生、確かにショーは盛り上がったけど、歯ギター披露は余計だったよ。
「お姉ちゃんは、『お姉ちゃん』のままだけど、梓ちゃんはなんて呼べばいいんだろう?『奥さん』じゃ、他人行儀すぎだよねぇ」
 憂は、よく分からない心配をしている。呼び方なんて、どうでも良いよ。
「そうね。今まで通りで、いいんじゃないかしら、呼び方なんて」
 和ちゃんが、最善の答えを出してくれた。いくつになっても頼りになる。
「あの~、私ホントに、来てよかったんでしょうか……?」
 梓のもう一人の友達、確か……、純ちゃんだったかな。が、申し訳なさそうに質問してくる。
もちろん。なんだって、梓の友達だもの。そう答えると、ようやく可愛らしい笑顔を見せてくれた。
「唯先ぱ……、唯」
 梓が、呼び慣れていない、呼び捨てで私の名前を呼ぶ。
気づくと、私は手に愛しのギー太を持っていた。あ、愛しいって言っても、梓ほどじゃないよ?もちろん。
「こんなところに呼び出して、どうしたの?皆、向こうでパーティやってるのに……」
 そうだ。今は、披露宴のパーティの途中。そこで、私は梓だけを連れて抜け出したんだ。
きっと、主役のいないパーティで、ほとんどの人はどうしたんだ?と思うだろうが、その辺は、どうしてもらうか軽音部の人たちにはちゃんと説明済みだ。
 ――と、隣の部屋で、聞き慣れた軽音部による演奏が始まった。
どうやら、こちらも始める番らしい。
「あのね、梓。梓には、とっておきの――」

362:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 02:06:23 SRIgdHWx
「唯。起きてよ。もうお昼だよ。唯!」
 ゆさゆさ。体を揺すられる。
重い瞼を開けると、高校の時とは違い、髪を下ろして大人っぽくなった梓が、眉を吊り上げている。
「もうっ、折角の結婚記念日、寝て終わらせる気?」
 結婚。そうか、したんだっけ、結婚。じゃあ、あれは?さっきの、出来事は?
寝ぼけている顔をぴしゃりと叩くと、同時に寝ぼけていた頭も、目が覚めたらしい。
 そっか。あれは――夢か。それも、結婚式のときの。
「今日は一緒にごちそう作るって、約束したのに……、もうっ」
 ぷいっ、と梓がそっぽを向ける。ああ、どうやら本気で怒っているらしい。無理もない。今日は結婚してから最初の記念日なのだ。
どうしたものかと、ベッドから周りを見渡すと、ふとギー太が目に入った。
 そういえば、去年の今日も、君で演奏したね、ギー太。
思って、ひとつの考えが、覚めたばかりの脳で思い出される。
「唯は、どうでもいいの?私たちの記念日……。恥ずかしいけど、私は、楽しみにしてたんだよ、今日を」
 そんなことないよ、梓。私だって、楽しみにしてた。
「嘘。じゃあ、なんで今まで寝てたのよ」
「昨日、がんばって考えてたんだ。それこそ、夜中まで」
「考えてたって、何を?私とどうやって別れようとか?」
「まさか」
 そんなことしたら、私は死んでしまうよ。
「じゃあ、なに?」
 見るからに不機嫌な梓を、私は笑って「ちょっと待ってて」と促す。
不機嫌そうに腕組している梓を背に、私は、部屋の壁で私たちを見守っているギー太に手を伸ばす。
 そう、あの日も、梓が不思議そうに、私とギー太を見ていたね。
そして、私は言うんだ。
「あのね、梓。梓には、とっておきのラブソングを送るよ」
 去年、一生懸命考えた曲の、アレンジ版だけど。
でも、こもってる心は、あの時以上だよ。
「だから、聴いてくれたら嬉しいな」
 ふと、去年の曲を送った後の、梓の表情が思い浮かぶ。
あの日は泣きながら、「ばか」って言ってくれたけど、すっごくかわいい笑顔だったね。
今日は、どんな顔をしてくれるのかな。
明日は、どんな顔をしてくれるのかな。
 梓の“新しい”を見つけるたびに、私は嬉しくなるんだよ。
大好きになるんだよ。
 だから、そばにいてね。
おばさんになっても、おばあさんになっても。
ずっと、ずっと。
 ――観客は1人だけの、リサイタルが始まった。

おわり

新婚ネタ書こうと思ったら、いつの間にかただの結婚ネタになってたでござる

363:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 02:15:47 CIYrpme7
GJでござる

髪下ろしたあずにゃんやっつけ
URLリンク(up3.viploader.net)

364:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 02:27:49 3tnAJJjz
>>363
右の方が澪みたいになってるぞw

365:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 02:30:23 CIYrpme7
>>364
てか澪みたいにした  作者批判じゃナイヨ

366:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 03:30:34 JItYDDMT
>>362
あんた神だよ……
GJ!!

367:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 11:47:38 RFqMgZpc
>>362
GJと言わざるを得ない

368:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 12:40:04 CWpAaNa5
1時間あずにゃんぺろぺろ

369:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 12:51:21 jTiOds8x
あずにゃんをペロペロしていいのは唯だけですよ

370:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 13:33:01 gDZVFO/4
>>354
澪=唯世
唯=イクト
梓=あむちゃん

371:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 13:45:15 c7AXyBAv
けいおん!どきっ

372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 17:26:24 ASNzzL3k
私の心アンロック

373:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 21:33:12 RFqMgZpc
「唯先輩……」
 呟くように声をかけて、少し茶色がかったショートボブの髪を撫でてみる。さらさらというよりふわふわ。指の間をすり抜けていくというより髪の毛に指が沈んでいくような感じ。
 もちろん声をかけた程度じゃ起きないし、こうして髪の毛を触っても身動ぎひとつしないで私の膝の上でぐー、すぴーと寝息を立てている。
 そもそもどうして私が膝枕をしているのかというと数時間前に遡るのだけどつまりは最近夜遅くまで練習していたらしい唯先輩が眠気の限界だったらしくてギターを壁に立てかけて
そのまま突進するように私に抱きついてきたと思ったらまるで猫みたいに私の膝の上に丸くなりそのまま眠ってしまったという訳だ。
 ちなみに、今日は部活がオフの日で、昨日せっかくですし二人で特訓しましょうと誘ってみるとあっさりとオーケイをもらえたからでは朝6時にウチに来てくださいと言うと
それは早すぎだよと文句を言われてしまってしょうがないですねでは私がそちらに行きますと言うとそれならいいよと合鍵を渡してくれたのでそれを使って家に入ったのである。
 寝顔が見たかったから朝4時に家に侵入―否、合鍵を使っているのだから何もやましいことはないということで憂に気付かれないように足音に気をつけて唯先輩の部屋に忍び込むと
案の定唯先輩はぐっすりと眠っていたのでゆっくりとその寝顔を堪能していたらいつの間にか私も寝てしまっていてそれをばっちり唯先輩に見られてしまったのだけれど別に悪い気はしない。
 しかし憂の姿が見えないなと思って訊いてみると昨日から友達の家にお泊りだよと答えられてそれならまるで泥棒よろしく足音に気をつけていた私はなんだったんだという
理不尽な怒りが湧いてきたけどそれを外に出してしまうと私が唯先輩の寝顔を見たいがために早起きして家まで来たように思われるので言わなかった。別に勘違いされたからってどうにかなる訳じゃないのだけれど。
「しかし、まぁ……」
 なんとも可愛らしい寝顔をしていらっしゃる。いや、この人が可愛いのはいつものことだけど寝ているときは普段の数倍可愛らしいと思う。
こんな可愛らしい顔を無防備に晒されたら思わず食べてしまいたく……おっと。
 寸でのところで自分の欲望を抑える。こんなところでコトに及ぶなんて道義に反するしそういうことはしっかりとした関係を持ってからじゃないと駄目だろう。
それを無視して無理やりしてしまうとそれこそ今まで積み上げた関係を壊してしまうことになりかねないし先輩の心に一生治らない傷を負わせてしまうかもしれない。私のことを嫌いになるぐらいならまだいいけどトラウマを残すのはやっぱりよくない。
 しかし、だからといって、
「んぅ……、あずにゃぁん……」
 私にも我慢の限界というものがある訳で。
 こんなに無邪気で無垢で純真な寝顔で私の名前を呼ばれてときめかない訳も無く、私の心は正直もう我慢の限界である。
 我慢の限界である。
 しかしだからといってコトに及ぶわけにはいかない。前述したとおり私はそれをやってはいけないものだと考えているし、恐らく誰だってそう考えるだろう。もしそう思わない輩がいたとしたらそいつはただのレイプ犯だ。即刻逮捕して私刑を下してやる。
 だったら……うん、キスぐらいならきっと許されるだろう。情事をするというわけじゃなくただの愛情行為だし私が先輩を愛しているのは誰の目にも明白だろう。そんな私がキスをしたところで誰も驚かないしむしろそれが当然だと思うはずだ。
 そう思って控えめだけどぷっくりと柔らかそうな唇を見つめてみる。普段は雑な唯先輩もやっぱりそこには気を使っているのか、簡単にだけどリップを塗っているみたいで、ちっともかさついていない。
「……」
 なんとなしに顔を近付けてみると、唯先輩独特のふわふわとした匂いが鼻孔をくすぐった。同時に薄く開いた唇から漏れる吐息の甘い匂いも感じて気恥ずかしくなり、心臓が早鐘を打つ。
 このままもう少し顔を落とせば簡単に唇を奪えるけど、それは紳士的はないというかなんというか……。
 ただ勇気が出ないだけだけど。
 そんなことを考えながら数分間。
 パチリと唯先輩の瞳が開いた。

374:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 21:34:07 RFqMgZpc
「あ……」
「え……?」
 二人の距離、およそ数センチ。鼻同士がぶつかりそうな至近距離である。まさに目と鼻の先。
 唯先輩は不思議そうな目で私を見つめている。恐らく寝起きで頭が回っていないのだろう。今なら誤魔化せるかもしれない。
「あはは。さっきまでゴキブリがそこにいたので殺そうと思ってたんですよ~。もう逃げちゃいましたけど。決して寝ている人間の唇を奪おうなんて思って―」
「あずにゃ~ん」
「んん!?」
 キスされた。
 あまりにもあっけなさ過ぎてキスされたという事実を認識するのに時間がかかってしまったけど、間違いなくキスされてしまった。
「あ、あの……」
「えへへ~、あずにゃんとちゅ~」
 聞いちゃいねえ。
「どうしてキスなんか」
「え? だってあずにゃんからしようと思ってたでしょ?」
「違いますよあれはゴキブリを殺そうと」
「嘘だね」
「本当です」
「嘘だよ」
「嘘ですけど」
 ほらやっぱりと唯先輩が笑った。なんとなく見透かされたような気になって恥ずかしくなって目を逸らす。
「だけどこれで私とあずにゃんは恋人になったんだね」
「……は!?」
 何かトンデモナイ衝撃発言が聞こえたような気がしのだけれど気のせいだろうか。
「あ、あの、唯せんぱ―」
「さ、練習練習~」
 ……あれぇ?



Fin





長すぎる行があったらしい



御目汚し失礼した
それでは

375:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 22:37:03 JItYDDMT
いいよいいよー
GJ!

376:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/04 22:51:34 RFqMgZpc
「今日はなかなか上手でしたよ」
「ほんと?」
「えぇ、少なくとも最近の中じゃ一番でした」
「やったぁ~」
「あ、こら、抱きつかないでくださいよ」
「どうして?」
「それはほら、人前ですし、こういうのをするべきじゃぁないでしょう」
「んー、そっか、なら仕方ないね」
 そう言うとあっさりと私から離れてしまった。
 んー、確かに頼んだのは私だけど、もう少し粘ると思ってたからちょっと拍子抜けしてしまう。
「? どうしたの?」
「いえ、何でもありません」
 どうせ家に着けばすぐに抱きついてくるのだ。それは不変の未来であり今抱きつかれないからといって特に気にする必要は無い。
 つまらないことで唯先輩の気を惹くのはよくない。そう考えて止めていた足を再び帰路に向けて動かしだす。
「あ、待ってよ~」
 慌てた風に私の隣にやってくる唯先輩と歩調を合わせて、通学路を逆に歩いていくと、前方に猫がいた。
 毛並みのいい、黒い子猫。
「わぁ~、猫さんだ~」
 当然動物好きのこの人がそれを見逃すはずが無く、私のことを放って子猫さんのところへ駆け寄っていく。
「……」
 別に子猫に嫉妬している訳じゃ無いけど、なんだかなぁ。
 ま、いっか。
「よ~しよしよし」
「にゃぁ~」
 嬉しそうに撫でている人間と、気持ちよさそうに撫でられている子猫。
 んー、そういえば最近は私の頭を撫でる回数が減ったような気がする。どうでもいいけど。
「ねぇあずにゃん」
 顔を上げないで一言。
「この子、ウチで飼っちゃだめかな?」
「気に入ったんですか?」
「うん。それにちょっと、怪我してるみたいだし」
 言われて見てみるとなるほど確かにお腹のところを怪我しているように見えるかもしれない。しかしこんなところよく見つけられましたね。
「んー、あまり乗り気はしませんけど……」
 あ、そこ、まだ暗くならないでくださいよ。この先の言葉を聞いてください。
「ま、怪我が治るぐらいまでだったら、許可しましょう」
「ほんと!?」
「えぇ、本当です。ま、お金はあなたに出してもらいますが」
「それぐらいなら大丈夫だよ。あずにゃんありがとう!」
「わぁっ!」
 突然の抱擁に反応できなかった。
「よかったね! あずにゃん3号!」
 3号?
「……それ、もしかしてもしかしなくてもその猫の名前だったりするんですか?」
「うん! いい名前でしょ?」
「…………」
 頭が痛い。
 いやでもそもそも私が預かったときに2号なんてつけたからこうなったのかもしれないうんきっとそうだつまり私のせいではないか。
「ま、いっか」
「うん?」
「いえ、なんでもないです。それより早く帰りましょぅ。その子の家も作らないといけませんし」
「あ、そうだね! 早く帰って一緒にテレビ見なきゃ」
「それは違うでしょう」
 ともあれ、私たち2人のほかに、新しくペットが増えて3人。新しい家族と一緒に、私たちの家、マイホームへと帰ることになった。
 ―夕日に伸びる子猫の影は、これから帰る新しい家がどんなところなのか、期待に胸を躍らせ楽しそうに体を揺らしていた。
Fin

ノロマ達成

御目汚し失礼した
それでは

377:名無し.けいおん!厨
09/10/05 00:08:07 DJvO5TCF
>>325
いいぜ~~~~

378:名無し.けいおん!厨
09/10/05 00:36:09 DJvO5TCF
寝るぜ、厨学校だぜ、おやすみ~唯~っ

379:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 01:19:01 tS0q33Rz
>>376
GJ
猫は子供代わりか。ウフフ

380:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 03:12:58 m65ZiO1p
キーンコーンカーンコーン…

今日もいつものように放課を告げるチャイムが鳴る。さて、今日は何分で来るかな?

唯「あーずーにゃーん!」

新記録達成だ。1分も経たないうちに私の恋人は教室にやってきた。
なんというか、すごい人だ。

唯「あずにゃーん!部活いこー!」

梓「わ、わかりましたから大声出さないでください!」

クスクス…と教室全体から笑い声が聞こえて、恥ずかしくなってしまう。
いわゆるバカップル、とでも思われているのだろうか。

純「梓、今日もお熱いねえ~?このこの!」

梓「べ、別にお熱いなんて…」

憂「いいじゃない梓ちゃん、とってもお似合いだよ♪」

梓「もう、憂まで…」

二人にこういう風に言われるのは嬉しいんだけど、やっぱり気恥ずかしい。
私は意味深な笑みを浮かべる二人をあしらって、逃げるように教室を後にした。

梓「ふぅ…待たせちゃってすいま…きゃ!」

唯「あずにゃん…会いたかったー♪」

息つく暇もなく、唯先輩が私に抱きつく。この人はどうしてこう大胆なんだろう…

381:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 03:15:55 m65ZiO1p
梓「あ、あの先輩…こんな廊下で抱きつくのはちょっと…」

唯「いいでしょー?なんてったって私たちは恋人同士なんだから!」

梓「み、皆見てますって…いいから早く部室行きますよ!」

唯「ああん、あずにゃんの意地悪!」

別に意地悪じゃない。
誰でもこんな公衆の面前でイチャイチャするのは恥ずかしいはずだ…

音楽室

梓「まだ皆来てないみたいですね。ムギ先輩たちは掃除ですか?」

唯「うん、皆遅れるみたい!だからぁ…」

唯先輩は再び私に抱きついた。
突然体重をかけられて、私はバランスを崩して壁にもたれてしまう。

梓「きゃ…もう、先輩ったら…」

唯「ねぇあずにゃん…今二人きりだし…唯って呼んで?」

梓「うん…さっきはあんなこと言ったけど、私もずっと会いたかったんだよ、唯」

そう言いながら私は唯の頭を撫でる。髪の毛がふわふわしていて、とてもいい気持ちだ。

唯「ねぇあずにゃん…ぎゅーってして?」

梓「…うん、いいよ」

私は唯の背中に手を回して静かに抱き締める。私よりも少し大きいその体は、とても温かかった。

382:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 03:19:22 m65ZiO1p
唯「えへへ、なんだか落ち着くなぁー♪」

梓「もう、甘えんぼなんだから…ねぇ唯…チューしよっか」

唯「いいよー?こないだみたいに鼻ぶっつけないようにしようね」

梓「うん、気をつけるね。…唯?」

唯「…なあに?」

梓「大好きだよ」

私はそっと唯にキスをした。唯は目を閉じて、私に身を委ねてくれた。
唯は私のことを信じてくれている。そして私も。こういうのが、愛っていうのかな。

唯「…えへへ、今回は上手くできたね」

梓「…うん。ね、今度する時は唯からして?」

唯「いいけど、今度じゃなくて…今しちゃうもんね」

そういって唯先輩が私に唇を重ねようとした瞬間、部室の扉が開く。

律「おー、遅れてわり…あ…」

澪「い…」

紬「う…ふふ…」

3人が入ってきたのを見て、私は即座に唯先輩を突き飛ばす。

梓「い、いい嫌だな先輩、いくら顔を近づけても私のまつ毛にはゴミなんてついていませんですよ!?」

唯「うぅ、痛いよあずにゃん…」

梓「ささ、さぁ皆さん!今日も練習がんばりましょう!全力で死ぬ気で死んでも!」

私はよく意味のわからないことを口走っていたが仕方ない。
それくらい恥ずかしかったのだ。

383:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 03:22:52 m65ZiO1p

律「やれやれ、隠さなくたっていいのになぁ」

澪「で、でもまだキスは早くないか?」

紬「うふふ…ふふ…」

私は自分でも挙動不審だと思うような動きでギターを取り出す。
それを眺めながら先輩たちはニヤニヤしつつお茶の用意を始めた。どうやらしのげたようだ。

…でも、せっかく唯がキスしてくれるとこだったのにな…残念。
と、起き上がった唯が私の耳元で不意にささやいた。

唯「…あずにゃん、続きはまた放課後にね♪」

梓「え…あ…う、うん…」

真っ赤になる私の顔を見て、唯が幸せそうに微笑む。
どうやら今日は、練習に集中できそうにないや。

終わり


夜中ですが投下してみました

384:名無し.けいおん!厨
09/10/05 07:01:57 DJvO5TCF
>>376
設定が恋人とかwwwww

385:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 08:22:58 tnh/LGUZ
>>384
何か駄目なことでもあるのか?

386:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 09:21:32 9WyDazjH
>>383
GJ!唯の前では素直な梓かわいいw
朝からいいものを見せてもらいました

387:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 12:04:25 eGwj1UAb
俺の脳内でならもう100回は結婚してるぜこの二人

388:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 15:01:40 Yp6h17Tn
どんだけ離婚してるんだw

389:名無し.けいおん!厨
09/10/05 16:52:06 XUjS5h2M
>>385
無いけど、ね、

390:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 21:36:35 U3S9/tNp
うん。恋人設定は最高だな。
くっつくまでのもいいけど、それからの甘い感じのが好きだ

>>384もそれが言いたかったんだろ

391:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 21:46:12 U3S9/tNp
ということで恋人後の話でもっとお願いします!!

392:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/05 21:54:32 KvjT96UG
「あずにゃん、かえろ~」
「はいはい、少し待ってくださいね」
 チャイムが鳴るなり教室に入ってきた唯先輩に一言そう言って、帰るために荷物をまとめる。
 いつも思うのだけれど、唯先輩はいつから教室の前にいるんだろう?
「それじゃ、帰りましょうか」
「うんっ」
 頷いて私の腕に自分のそれを絡めてくる唯先輩。子供みたいな笑顔でにへらと笑っている。
 別に腕を組むことには抵抗が無いのだけど、人前でこういうスキンシップはあまり取らないほうがいいと思う。さすがに恥ずかしい。
 いくら私たちの仲が周知だといってもある程度の距離を保たないと、そのうち人前でキスとかもされそうで困る。
「どんとこいです」
「うん? なにか言った?」
「いえ、ただの独り言です」
 危ない危ない、気付かないうちに口に出てたみたいだ。
 さすがにあのセリフだけで考えが見透かされるということは無いだろうけど少し心配。何せ私は考えていることが口に出ていることが多いから。
「そ、それで、今日はどこに行くんですか?」
 取り繕うように質問を投げかける。
「あ、うん、実は私の家の向こう側にいいお店を見つけたんだ~」
「向こう側、ですか」
 両腕を使って場所を教えてくれてるけど正直よく解らない。
「え、っと、それは私の家からどれぐらいかかりますか?」
「んー、多分10分くらいで着くんじゃないかなぁ、自転車で」
「んー」
「あ、でも直接行くから時間は気にしないでいいよ」
「それもそうですね」
 そんなことを話しながら下駄箱を通過して校門を通り抜けて唯先輩の見つけたというお店に向かう。
「―着いたよ」
 他愛も無い話をしながら歩いていると、唯先輩が足を止めたのでつられて私も止まった。
 視線の先には小さな喫茶店。
「喫茶店、ですか」
「うん、ここのアイスが美味しいんだぁ~」
「そうですか」
 そんな会話をしながらお店に入り「何名さまですか?」「お二人様です」という恒例のやり取りを済ませて手近な席に座って注文を済ませる。
「お待たせしました」
 早っ!
 注文して1分も経ってないですよそれとも今はこれがデフォなんですかいやそんなことはないでしょう。
 動揺している間に唯先輩が「どうも」とお礼をして店員さんが「いえいえ、ごゆっくり」と言って去って行った。
「どうしたの?」
「……いえ、何でもありません」
「? へんなあずにゃん」
 不思議そうにしながらも唯先輩は持ってこられたパフェを食べ始める。
「おいしいですか?」
「うん、あずにゃんも食べなよ」
「そうですね、では」
 当然唯先輩とは違うものに手をつける。あわよくば交換しようと言われることを期待したのではなくてたまたま違うのを選んだだけなので誤解しないように。
 しばらく黙々とスプーンを口に運び続けていると、不意に唯先輩が「あ」と声を上げた。
「どうしたんですか?」
 その問いには答えずに唯先輩は顔をこっちに近づけてきて、ぺろりと紅い舌で私の頬を舐めた。
「……なにするんですか」
「ん? んーとね、あずにゃんのほっぺにクリームがついてたから」
 悪びれた様子も無くあっけらかんと答える唯先輩に怒る気が失せてしまった。
「クリームを取ってくれたのはいいんですけどそれなら布巾で拭けばよかったじゃないですか」
「だめだよそんなの。もったいないじゃん」
「そういうものなんですか」
「そういうものなんです」
 上手く言いくるめられた気がするけどまあいいか。
「あ、唯先輩」
「うん?」
 ―やり返してやった。
Fin
お目汚しからそれではまで

393:名無し.けいおん!厨
09/10/05 21:59:23 Re/ytcsg
>>390
そうさそれが言いたかったのさ!!

けいおん!二巻の漫画のカバーとった時にかいてある唯と梓が寝てるとこいいよいいよいいよいいよいいよいいよwwwwwwwwwwwwwwww


394:名無し.けいおん!厨
09/10/05 22:02:38 Re/ytcsg
>>392
このあいす物語ナイスだったよ~~~~

395:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 00:51:03 tDn4KETQ






















1位 825票 逢坂大河@とらドラ!
2位 711票 中野梓@けいおん!














w


396:名無し.けいおん!厨
09/10/06 00:54:51 BbG3byAX
大河好きだけど、唯のほうがいいいいいいいいいいイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

397:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 01:01:18 Y0nkNwQI
>>396
梓さん、もう寝たらどうですか

398:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 01:07:45 64DLh/hW
唯先輩が隣にいないと眠れないあずにゃん

399:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 01:08:12 DELytxfN
>>396
中野さんそんな大声で旦那自慢しなくても
みんな分かってますから

400:名無し.けいおん!厨
09/10/06 01:11:33 BbG3byAX
>>397
僕ですか。お事ばに甘えてsunday siesta聞いて寝ます。日曜日じゃ無いけどwwwwww
URLリンク(beebee2see.appspot.com)


401:名無し.けいおん!厨
09/10/06 01:12:16 BbG3byAX
おっと変換ミスwwww

402:名無し.けいおん!厨
09/10/06 01:17:47 BbG3byAX
>>399
中学生デスっ!!!!

403:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 02:18:34 BbWhpxGB
>>402
さっさと寝ろやおっさん



404:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 02:50:10 GNsnNynr
梓が唯のことを唯ちゃん、って呼んで唯が照れるSSが見たい

405:名無し.けいおん!厨
09/10/06 06:53:08 K+cG2XbI
>>403
オッサンじゃ無い・・・・
だから、中学生デスって中3ね!!!

406:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 08:18:55 xbUchE1w
>>405
君、痛いからちょっと黙ってて

407:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 08:45:19 3gzF0rhI
んがぐぐ

408:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 11:12:02 QTPJkbWy
口ではイヤと言ってても体は正直だな!
URLリンク(www.dotup.org)

409:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 12:38:55 Jv/64uhG
「どんな関係?」なんて聞かれたら 友達以上かな?それも少し違うか

410:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 13:00:09 BbWhpxGB
恋人以上に決まってんだろクズが

411:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 14:27:08 xbUchE1w
それもう夫婦じゃ(ry

412:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 15:22:15 BK7lxYJK
二人の結婚式マダー?

413:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 16:31:20 APMtZZqu
唯梓(笑)

414:名無し.けいおん!厨
09/10/06 16:49:41 2/IDD8jA
>>406
あー学校オワタ\('€')/

痛くな~い

415:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 18:37:33 BbWhpxGB
なんか最近変なの沸いてんな

書き手さんはこんなやつら気にしないでくれよ

416:梓の飽くなき挑戦[1/3]
09/10/06 19:24:57 J758B7TR
梓「ゆ、唯ちゃん……」

唯「ほえ?」

 そう呼べばかつる!というまるで根拠の無い神託が下ったので、
 意を決してそう口にした私に対して、意中の人物はきょとんとした表情を浮かべる。

唯「どうしたの、あずにゃん?」

梓「い、いやその……、照れたりしないんですか?」

唯「照れる?なんで?」

梓「……」

 ダメじゃん。
 ダメじゃん神託。

 寧ろ、照れているのは私の方であって、これじゃあいつもと全く同じ展開じゃないですかこのやろう!
 ありもしない脳内の神託に罪をなすりつけて、私はやさぐれた。

唯「あずにゃん、顔赤いよ?」

梓「誰のせいだと思ってるんですか」

唯「ぎゅってしてあげようか」

梓「な、なんでそうなるんでs」 唯「ぎゅー」

梓「ふにゃぁぁ……」

 あぁぁぁ。ダメになる、ダメになるうぅぅ。
 どうして、この人に抱きしめられるとこんなに落ち着いてしまうんだろう。

 もう、いいですよ。
 ええ、負けですよ。今日も私の負けでいいですよー。
 でも……。
 次こそは照れさせてみせますから!
 覚悟しておいてください、唯先輩!!

417:梓の飽くなき挑戦[2/3]
09/10/06 19:25:47 J758B7TR
紬「え?唯ちゃんを照れさせたい?」

梓「はい」

紬「どうしたの、突然?」

 私が勝利を収めるために、百合のかみs―もとい、ムギ先輩に相談を持ちかけた。
 どうしたの、と聞かれても返答に困るところではあるが、
 ここでこの人に嘘をついても、どうせ見抜かれるに決まっている。
 ならばいっその事、本当のことを話してしまったほうが話が早い。
 本当のこと、と言っても大したことじゃない。
 唯先輩の過剰とも言えるスキンシップ。
 いつも私ばっかり顔を赤くして照れているというのに、彼女は微塵もそういう素振りを見せない。
 だから、たまには私の方から、唯先輩をそういう目にあわせてみたい―。
 たったそれだけのことなのだ。

紬「なるほど、つまり……梓ちゃんは左側になりたいということね」

梓「ひ、ひだり?」

 これは、私の読解力、或いは語彙が足りないのだろうか。
 左ってどういうこと?
 ……教えて偉い人!!

紬「……」

 困惑する私の表情を見てか、ムギ先輩が更に言葉を繋げる。

紬「分かりやすく言えば、攻めにまわりたいのよね」

梓「攻め?」

 攻めるから攻め?
 むぅ。こちらの方が幾分わかりやすいか。

梓「えっと、多分、そういうことだと思います」

紬「そうね……、唯ちゃんは甘えたり甘えられたり、そういうスキンシップにはまるで抵抗がない」

 だから、唯ちゃんと同じ方向性で梓ちゃんが攻めたとしても、貴女が望む結果は得られない。
 ムギ先輩は、何故だかやたらと嬉しそうに、そう説明を続ける。

紬「だけど、こと恋愛に関しては、まるで耐性が無い」

 勿論、私の憶測だけれどね、と可愛らしく片目を瞑る。

紬「だから、私が梓ちゃんに授けられる方法はこれしかないと思うわ」

418:梓の飽くなき挑戦[3/3]
09/10/06 19:27:04 J758B7TR
 ムギ先輩から授かった、唯先輩を照れさせる方法。
 その台詞を忘れぬよう、何度も心の中で反芻する。
 冷静に考えていれば、これが如何に恥ずかしいことか分かりそうなモノなのだが、
 悲しいかな、この時私の脳内はアドレナリンで満ち溢れていた。

 部活の時間が終わり、先輩たちと揃って下校する。

律「んじゃ、唯、梓、また明日なー」
澪「またな」

唯「りっちゃん、澪ちゃんばいばーい」
梓「お疲れさまでした」

 そして律先輩たちと別れ、唯先輩と二人きりの時間が訪れた。

唯「あっずにゃぁぁん」

 ふたりきり~、等と口にしながらいつものように抱きついてくる唯先輩。

梓「ええ、この時を待っていました」

 至って真面目な顔で、私はそう口にした。既に戦いは始まっている。
 おふざけの雰囲気は、不要だ。

唯「え……、ど、どうしたの?」

梓「……唯」

唯「は、はい!?」

梓「唯は、私のこと、好き?」

唯「う、うん……、好きだよ、あずにゃん」

梓「……そう、それじゃあキスしようか」

唯「っ!?ど、どうしたのかな……あずにゃん、急に、そんな……」

梓「好きなんでしょ? 私も唯のことが好き。愛してるの」

 抱きついてきた状態で硬直する唯先輩の背中に、そっと手をまわす。

唯「あ、わわわ、あずにゃ……、だ、ダメ……だよぅ……」

 ……勝った。危うく敬語を使いそうになったが、問題ないレベルだ。
 ふふふ、さすがですムギ先輩。ほら、見てください、この唯先輩の表情!
 顔を真っ赤にして、目尻に涙を浮かべて―

 ……あれ?

 なにやってんだ私。

 ガチ告白みたいになってるじゃん。

 どうやって収拾つけるつもりだよ?

 まぁ、いいか。
 ……割と本心だったりするし、ね。

 その日から、唯先輩のスキンシップが更に激しくなったのは言うまでも無い。

419:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 19:28:03 J758B7TR
駄文失礼しました。

>>404を書こうとしたら、脳内唯ちゃんが全く照れてくれなかったので
なんか色々迷走した結果がこれだよ!!

恋人同士な流れをぶった切ってしまってゴメンナサイww

420:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 19:59:57 2qL7Wi5s
いいからもっとやれ

421:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 20:01:29 xbUchE1w
>>419
GJ



梓「唯先輩の馬鹿!大好き!」の人?

422:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 20:02:43 zlBV4oe1
>>419
GJ

>>421
作者特定はしない方がいい

423:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 20:03:44 NkUDn51D
>>419
梓の行動がいちいち可愛くておもろい!
ド天然の唯を照れさすにはこれくらいしか無さそうですなー

424:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 20:16:42 Y+618rGR
GJ!よきかな

425:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 20:31:24 GNsnNynr
>>419
GJ!
そしてありがとう

426:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 21:57:01 BbWhpxGB
>>419
よっおおおおしゃああああああああぁ!!!GJ!!!!

427:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 22:06:23 wV4BUnF/
>>408 もっともっと

428:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 22:29:25 ZXllYLBl
>>419
後日談に続けるんだよな?

429:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 22:31:51 zlBV4oe1
 どうすれば唯先輩に私の想いを気付かせられるんだろう。
 今までだって、さり気なくだけど結構な数のアプローチをしてきたはずだ。少なくとも私はそう認識しているし、その好意に気付かないほど先輩も鈍感ではない、とは思う。
 だったらどういうことだろう、気付いていて気付かないふりをしているのだろうか? だけどそんなことをして何の意味が……。
「これは私の憶測だけど多分唯ちゃんは梓ちゃんにちゃんと好きって言ってほしいんじゃないのかしら?」
「わっ」
 びっくりした。
 突然の声に意識を戻すとムギ先輩がいつの間にか私の隣に座っていていつの間に用意したのかミルクティの入ったカップを優雅に口元に運んでいた。
 ……本当に神出鬼没な人だな。さっきまでは私ひとりしかいなかったのにと思いながら時計を見てみる。
 私が席に座ってから実に30分は経っていた。
「…………マジですか」
「どうしたの?」
「いえ、時間の流れについて少し考え事を」
「ふぅん? へんなことを考えるのね」
 いや冗談なんですけど。
 しかしそんなことを訂正するのも面倒くさかったので私はさっきの言葉について質問する。
「あの、あれはどういうことなんですか?」
「あれ? あれって言われてもいろいろあるんだけど。もしかしてえっちなこ―」
「私が唯先輩に好き云々のことです」
 変なことを言わないでほしい。しかもこんな真昼間から。
「ああ、あれね」
 ムギ先輩は言う。
「そのままの意味よ」
「そのままって……」
「だからそのままの意味。本当に言葉の通りでいいの。唯ちゃんが梓ちゃんの想いに気づかない訳がない。あの子はそこまで鈍感じゃない。だったら気付いていて気付かないふりをしていると考えるのが妥当よ」
「はあ、そうですか」
 ってちょっと待って何でばれてるの、え、ちょ、どういうこと?
「あ、あの」
「じゃあどうしてわざわざそんなことをするのか? 答えはひとつしか無いわ。梓ちゃんがいつまでも自分の気持ちに気付かない唯ちゃんに対して痺れを切らして直接的なアプローチをしてくるのを待ってるのよ」
 どうやら質問はさせてくれないらしい。
 まあこの人に限っちゃ心を読むぐらいは平気でしそうだから気にしなくてもいいか。
「いや普通にバレバレだけど」
「マジッスか」
 どうやらムギ先輩だけじゃなく周囲の人にはバレバレらしかった、不覚。
「だけど私を待つっていうのはどういうことなんですか?」
「だからそれも言葉通りの意味よ。梓ちゃんが唯ちゃんに真正面から、小細工抜きに本心をぶつけるのを待ってるのよ」
 ま、全部私の想像だけどね、と言ってカップを置いてムギ先輩は立ち上がった。
「どこに行くんですか?」
「うん? ふたりの邪魔にならないように、ね」
 最後に軽くウインクをしてムギ先輩は去っていった。
 ……本当に何しに来たんだろう、あの人。
「んー、どうなんだろう」
 ムギ先輩はあんなことを言ってたけど私はただ単に鈍感なだけだと思う。さっきと言っていること―考えていることが違うけどやっぱりそう考えるのがいちばんしっくりくるというかなんというか。
 でも、うん、そっか。鈍感だとしても待っているとしても、私が動かないことには何も変わらないんだ。どっちにしろいつかはやらなきゃいけなかったことだし、別に今言ったって変わらない、かな。
 心の準備ができてないけどそんなのはいつものことだし恥ずかしい思いをするのは慣れている。だから後は唯先輩が来るのを待つだけ。待って、告白したら、それでおしまい。不思議と失敗したときの心配は無かった。
「やっほ~」
 3分も経たないうちに唯先輩がいつものようにやって来た。遅れたことに少しも悪びれてない様子で―実際悪びれてないのだろう、いつものように笑顔を振り撒きながら音楽室に入ってきた。
 2人っきりの音楽室。
「あれ? あれれ? 他のみんなはまだ来てないの?」
「はい、まだ来てません。今は私と2人っきりです」
「そっか。えへへ、あずにゃんと2人っきり~」
 本当はさっきまでムギ先輩がいたのだけどそれは一々言わないでいいだろう。
「それで、唯先輩、少し言いたいことがあるんですけど」
「うん? 何? なになに? どうしたの?」
 大きく息を吸って言葉を吐き出す。不思議と緊張はしなかった。
「唯先輩。私、唯先輩のことが好きです。私と付き合ってください」
「…………」
 唯先輩は、少しの間黙りこくって、そして、口を開く。
「私たちって恋人同士じゃなかったの?」
「……えっ!?」
 ―鈍感なのは私のほうでした。         Fin 御目汚しからそれではまで

430:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 23:28:58 Y0nkNwQI
>>429
GJ
ムギちゃんはもう、恋愛の神様だな

431:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/06 23:47:26 BbWhpxGB
>>429
イィエエェ゙アアアアアア!!
GJ!!!!

432:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 03:44:23 PNXCscA4
それは、唯先輩と付き合い始めてから1ヵ月が過ぎた頃のこと。
その日、私はムギ先輩と部室で二人きりだった。

梓「はぁ…」

紬「どうしたの梓ちゃん、唯ちゃんとケンカでもした?」

梓「いや、ケンカなんてしてません」

紬「じゃあもっと遊びたいとか?」

梓「いえ、毎日一緒に帰ってますし、休みのたびにデートしてます」

紬「じゃあ…キスがまだとか!」

梓「き、キスはまだですけど…それも違います」

紬「じゃ、なにが不満なの?」

梓「不満はないですけど…」

そう、私は現状の唯先輩になんの不満も感じていない。
優しいし、私のことを好きだと言ってくれる。そんな先輩に文句なんてあるわけがない。
でも、だからこそ…私は違和感を感じていた。

紬「つまり…唯ちゃんが梓ちゃんに対して気を遣いすぎてるってこと?」

梓「私を抱きしめてくれる時も、なにかぎこちないっていうか…前みたいに頬ずりもしてくれないし」

紬「頬ずりしてもらいたいの?」

梓「べ、別にそういうわけじゃ…以前との対比で例に挙げただけです!」

紬「うふふ…とにかく、唯ちゃんにもっと大胆に愛情表現をしてほしいってことね!」

梓「まぁ…そんなとこです」

433:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 03:47:14 PNXCscA4
紬「任せておいて!いい作戦があるわ!」

梓「作戦?なんですかそれ」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ♪」

そう6回つぶやいたムギ先輩は、なにやら笑みを浮かべていた。
唯先輩が大胆になるって、一体どんな作戦なんだろう…?
そうこうしているうちに、唯先輩たち3人が部室にやってきた。

唯「おーすあずにゃん、今日も元気ー?」

梓「は、はい!あの先輩、今日も帰り一緒にかえ…」

唯「あ、りっちゃーん!こないだ借りたマンガ返すよ!すっごくおもしろかった!」

梓「……うぅ」

紬「確かに、前みたいにすぐに抱きついたりしないわね…」

梓「はい…」

紬「よし、早速作戦を実行に移しましょう!梓ちゃん、ちょっとこっちきて?」

そういうとムギ先輩は、私を音楽雑誌を読んでいる澪先輩の前に連れてきた。

梓「あの、一体なにを…」

紬「澪ちゃん、ちょっと立って?」

澪「ん?なんだムギ?梓も…」

紬「えーい♪」

梓「きゃっ…」

澪「わっ…」

突然ムギ先輩は、私の背中を押して澪先輩に向けて倒れこませた。
あわてて私を支えようとした澪先輩はバランスを崩して倒れこみ、私が澪先輩を押し倒した格好になる。

434:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 03:51:48 PNXCscA4
澪「だ、大丈夫か梓?」

梓「は、はい大丈夫です…ちょっとムギ先輩、一体…」

紬「それより、あれ♪」

ムギ先輩が指差す先には、ポカーンと口を開けた律先輩、そして…
ジトーッとした目付きで私を見つめる唯先輩の姿だった。
あんな目で私を見るなんて…ムギ先輩の作戦、逆効果なんじゃ…

梓「あ、あのこれは…」

唯「……」

私が弁解する間もなく唯先輩はのしのしと私の方へやってきた。
そして私を羽交い締めにし、澪先輩から引き離した。

梓「あ、あの…唯先輩?」

唯「…ちゃダメ…」

梓「え?」

唯「浮気しちゃダメ!」

梓「う、浮気ってそんな…ふにゅ!」

唯先輩は胸に顔を押し付けるようにして私を抱きしめると、今度は澪先輩に向かって言った。

唯「澪ちゃん!いくら親友でも、私のあずにゃん取るのは許さないから!」

澪「あ…え?」

フンス、と荒い鼻息が私の頭に当たる。
どうやら唯先輩は、私が澪先輩を押し倒したのを見て浮気だと勘違いしたらしい。
それでこんなに必死になるなんて…私はなんだかおかしくなって、クスクス、と笑ってしまう。

435:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 04:00:06 PNXCscA4
唯「どしたのあずにゃん?」

梓「いえ、なんでも…大丈夫ですよ。私は唯先輩だけのものですから」

唯「ホント?」

梓「ホントです。でもその代わり、おもいっきり好きでいてください」

唯「おもいっきり?」

梓「あまり気を遣ったりしないでいいので、前みたいにもっとその…大胆な感じでいてください」

唯「え、いいの?恋人はおしとやかじゃなきゃいけないって憂が言ってたから…」

憂の言うことも一理あるけど…でも、そんな気を遣う唯先輩はやっぱりらしくないと思う。
それに恋人の私には、ありのままの姿を見せてほしいし。

梓「いいんです。私が許します。だから…」

唯「うん、いいよ♪」

そう言うと唯先輩は、さらに強く私を抱きしめた。

梓「あ、あの…苦しいです…」

唯「いーの!あずにゃんがいいって言ったんだから♪」

梓「もう…先輩ったら」

ふと横を見ると律先輩たちがじーっと私たちを見つめていた。は、恥ずかしい…

律「…まったく、いいバカップルだよなあ」

澪「まあ、仲がいいに越したことはないんじゃないか?」

紬「梓ちゃん…やったわね!」

436:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 04:03:38 PNXCscA4
ガッツポーズを作るムギ先輩に、人を押しこくっといて何がですか、と突っ込みたくなるがまあいい。
今は唯先輩と抱き合っていられれば、それで…

梓「先輩、大好き♪」

唯「私も大好きだよ、あずにゃん♪」


以上です

眠くて区切り&投稿の間隔が変になってしまったのはご勘弁を…

437:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 06:46:49 Z5TLd/sE
なんなんだこの可愛いカップルは! 蝶・GJ!

438:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 07:29:01 NPG6Wbrk
なんで蝶野がいるんだよw

439:名無し.けいおん!厨
09/10/07 07:51:23 iZFW0KTS
>>432
貴方何処かのアニメ制作会社に勤めたらどうだ!!!!!!

440:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 09:41:22 E5V11oiI
>>429
全俺が萌えた

441:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 12:15:12 HOMjVoe4
>>419
いいから続きかk…いや書いてください

442:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 13:53:07 mMHlPY79
嫉妬唯はええのう・・・GJ!

443:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 16:31:20 OczImrVr
>>436
すっげええええぇぇ!!!!
可愛いよおおおお!!

444:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 21:55:25 VsW+fm++
『ピンポーン』
「……うん?」
 今日は部活が休みなので久しぶりの休日を満喫しようと朝から読書に勤しんでいたのだけれど、予期せぬ客人の来訪を告げるチャイムの音によってそれを中断せざるを得なかった。
 はたして今日は誰かが来る予定でもあったのだろうか否それは無いはずだならば両親の仕事関係だろうかいやそれもしばらくは落ち着くという話だった。
 ならどうしてだろうと考えながら手近なところに置いてあった上着を羽織り、靴を履いて玄関の扉を開けた。
「やっほ~」
 唯先輩がいた。
「……」
 見なかったことにして扉を閉めた。
 今のはきっと何かの見間違いだろうそうに違いないだってあの人がウチの住所を知っているはずが無いんだからそもそも別人なのかもしれないしうんそうだそうだ。
『あ、ちょっと! 勝手に閉めないでよっ! あずにゃ~ん!』
 ……現実はそこまで優しくなかったようです。
 仕方ないので入れてあげることにする。このままじゃずっとドアをバンバン叩かれっぱなしだし。というか鍵はかけなかったんだから普通に開けて入ればいいのにと思わないでもない。
「冗談ですよ、何しに来たんですか?」
「用が無くちゃ来ちゃいけないの?」
「いえ別にそういう訳ではないですけど」
 特に何かを持っている様子でも無いし本当に用は無いみたい。
「それじゃ、特に何も用意できませんが」
「そんなの気にしなくてもいいよ。お邪魔しま~す」
 そんな訳で。
 ゆっくり読書するという当初の計画はおじゃんになり、代わりに唯先輩と二人でのんびり過ごすこととなった。
 ん、まあ、たまにはこんな日があってもいいかな。
「あずにゃん早く~」
「はいはい、ちょっと待ってくださいね」
 うっかり考え事も出来ない。楽しいからいいですけどね。
 どこに行けばいいのか解ってない風な唯先輩を私の部屋に案内してから、お茶を取りに行こうとすると、
「ああ、別にそういうのはいいよ。いらない」
 だそうで。
 動く手間が省けるのはこちらとしても願ったりだったのでその意見は謙虚に受け止めておいた。
「それで、何をするんですか?」
「うん? なにが?」
「わざわざ私の家に来たんですから、何かしたいことがあったんじゃないんですか?」
「んー、そういうのは特に無いかなあ」
「無いんですか」
「うん。そうだね、それでも理由を言おうとすればあずにゃんと一緒に過ごしたかったから、かな」
「私と一緒に過ごしたかった、ですか。ん、それなら、まあそういうことで。適当に何かしときましょう」
 わざわざ私の家に来たのにも驚いたけど、その理由にも拍子抜けさせられた。まあ、先輩らしいと言えば先輩らしいかな。
 あ、そうだ。
「唯先輩、そういえばどうして私の家の場所が解ったんですか?」
「憂に教えてもらったんだよ」
 納得したところで、今度こそ『適当に何か』を始める。それはもういろいろと。
 CDを二人で聴いたり、ゲームで対戦したり協力プレイをしたり、一緒にパズルを解いたり、料理を教えてあげたり、抱き枕にされたり―最後のほうは同じベッドで横になりながらお喋りしかしてなかった気がする。
 そんな訳で、私は久しぶりに友達と休日を過ごす感覚を味うことができた。先輩は私のことを友達だとは思わずにただの後輩だとしか思ってないだろうけど、それでも私は楽しかった。
 勿論楽しい時間は過ぎるのが早くて。
「それじゃ、そろそろかえろっかな」
 そろそろ空が暗くなり始める頃に、唯先輩が言った。
「うん。今日は楽しかったよ、来てよかった」
「それはよかったです。私も楽しかったですよ」
 その言葉に、唯先輩は笑顔になる。
「当たり前だよ。友達といて楽しくないなんてこと、あり得ないもん」
「そう、ですね」
 それじゃね~、と別れの挨拶をして唯先輩は私に背を向けて自分の家へと歩いていく。
「友達……か」
 小さくなる唯先輩の背中を見送りながら、呟いた。
 それなら、そう遠くないうちに今度は私から遊びに行きます。
 ―そのときは、ちゃんと友達らしくもてなしてくださいよ?
Fin

御目汚し失礼した
それでは

445:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 22:40:39 wWKBmuF2
GJだ
さあその友情が愛情に変わる瞬間を
描く作業に戻るんだ

446:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 22:43:55 hIZ2/cQX
GJ
そして>>445が良いこと言ってくれた

447:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/07 23:06:22 D7j5iDNO
書き手の人達まとめてGJ
にしても唯梓は書き手に恵まれてるな

448:名無し.けいおん!厨
09/10/07 23:34:30 iZFW0KTS
唯と梓は、やっぱり親友・友達の関係が最高・・・・今回よかった

449:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 00:51:47 t/sW3YTH
>>448
ちょっとお前黙ってろ
そして二度とここに書き込むな糞コテが

450:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 01:14:29 KqwdZfvQ
>>449
まぁまぁまぁまぁまぁ

451:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 01:19:30 GnDkHDA0
男なら黙ってNG

452:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 02:48:41 th2s+s5V
唯「あ~ずにゃ~ん♪」

梓「きゃ…」

ある日の放課後、二人きりの部室で、いつものように唯先輩は私に思い切り抱きついた。

唯「ん~♪今日もか~わいい♪」

梓「ちょ、ちょっと先輩、いきなり抱きつかないでくださいよ、苦しいです!」

唯「あれぇ~?じゃあなんでそんなに嬉しそうな顔してるのかな~?」

梓「そ、それは…」

最近、唯先輩に対して嘘がつけなくなってしまったような気がする。
どうしても表情に出てしまうのだ。体は正直、というヤツだろうか…

梓「す、好きな人に抱きつかれたら、嫌でもこんな顔になっちゃうんです」

唯「そうなんだあー?じゃあ、こうされたらどんな顔になっちゃうのかな?」

梓「え…?な、なにを…」

唯「はむっ」

突然唯先輩は私の耳を優しく噛んだ。いわゆる甘噛みだ。
私は全身の力が抜け、唯先輩に体を預けてしまう。

梓「ふにゃあぁ……」

唯「あずにゃんの耳、柔らか~い♪」

梓「ひ、卑怯です…こんな、こんな…」

唯「いいでしょー?えへへ~♪」

涙目になりながら反論するも、唯先輩はニヤニヤと私を見つめているだけだ。
おのれ、こっちにも考えがあるんだから!

453:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 02:53:13 th2s+s5V
梓「そういう態度を取るなら…もう先輩が謝るまでキスしてあげません!」

唯「えぇ!そんなこと言わないでよぉ!」

梓「嫌ですよーだ、私は唯先輩のおもちゃじゃないです!」

唯「うぅ~…」

困ったようにうつむく唯先輩。本当にかわいいんだから…そのせいでいじめたくもなるのだが。
でもそろそろかわいそうだし、勘弁してあげよう。と思った瞬間―

梓「まぁどうしてもって言うなら…!」

唯「ちゅっ」

唯先輩は私にキスをした。

梓「んな…」

唯「ふっふっふっ、あずにゃんが嫌でも私が無理矢理しちゃうもんね!」

梓「こ…この…」

唯「あれあずにゃん、そんなにやつきながら何言うのかなぁ~?」

梓「うぐぐ…」

ダメだ、唯先輩にはかなわない…私は諦めて、大人しく唯先輩の胸に顔を埋めるのだった。

梓「…負けました、唯先輩にはかないません…」

唯「ふふふ、あずにゃんったら、やっぱりまだまだね♪」


終わり

夜中に失礼
台風の夜に捧ぐ…

454:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 04:13:50 1jNmsVqI
もはや言葉だけで反抗してくるあずにゃんが可愛すぎて、唯がいじわるしてしまうのはしょうがない!

455:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 08:35:46 wFPjwiAY
言葉だけで反応してくるあずにゃんに見えてイケない妄想が止まりません

456:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 08:51:19 QchKRh9i
唯の言葉責めですね?わかります

457:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 10:35:02 V3ZBT1Ib
あずにゃんは攻めぶってるけど本能では受け

458:保守かわりに1
09/10/08 13:22:53 GCGYpHW1
「ただいま、あずにゃん2号」

帰宅した梓を可愛らしい鳴き声で出迎えたのは、またしても純から預かったあずにゃん2号だった。
手近なテーブルに学校の荷物を置いた梓は、構って欲しいと足に頬を擦り付けて来るあずにゃん2号を抱きかかえた。

「やっぱり今日も練習あんまり出来なかったよ。心配してた通りだった。次のライブまでもう随分近付いていて……」

そうやってあずにゃん2号と遊んでいると、家のインターホンが鳴った。

「はい」

このご時世、なにが起こるかわからないので相手が誰だか確かめた後でなければドアを開けるのも危険なのだが
梓は相手も確かめず、また、ためらいもせずにドアを開け広げた

「あずにゃんっ!」
「わっ!」

果たしてそこには満面の笑みを浮かべた唯の姿があった
一旦家に帰ってから来たらしく、いつもの普段着でなく普段着に着替えている
その唯は、ドアが開かれるやいなや、これまたなんのためらいもなく梓に抱き付いていった

「遅くなってごめんね!寂しくなかった?私は寂しかった!」
「も、もう…とりあえず一旦離れてくださいよぉ」

玄関先にも関わらず力いっぱいハグして頬擦りしてくる唯に苦笑しつつ、梓はリビングへ行きましょうと促した。

459:保守かわりに2
09/10/08 13:23:47 GCGYpHW1
と、梓の態度が何か気に障ったらしく、唯はぷくーっと頬を膨らませた。

「敬語ヤだって言ったでしょ」
「でも、唯先輩…」
「唯って呼んでって言ったのにぃ」
「はい。あ、いえ、うん…でもそれは…」
「ゆ・い」
「ゆ、唯……」

二人きりのときだけの、特別な話し方をしてくれた梓に満足した唯は、今にも蕩けそうな笑顔を浮かべる
梓の一番大好きな笑顔だ

「でも今日は本当に遅かったね。いつもならドア閉めた瞬間にチャイムが鳴るのに」
「今日は珍しくお父さんとお母さんが帰ってたから、ちょっとお話ししてたんだぁ」
「そ、そんな大事な日なのに抜け出して来たの?」
「うんっ」
「はぁ………」

家族をないがしろにしてまで恋人を優先させるのはちょっと考え物だよと付け加え、注意する素振りの梓ではあるものの、口許はつい綻んでしまう。
考え物とは分かっているが、何よりも自分のことを一番に想ってくれる唯の愛情がたまらなく嬉しかった。
その態度から梓の本心を見て取った唯は、梓に負けないくらい顔を綻ばせた。

「もう一年になるんだね。私たちが出会ってから」

リビングの一画を占めるオーディオコンポの上には去年の学園祭後に撮影した記念写真が飾ってある。
それを手に取った唯は、大切なものを愛おしむように写真の中の自分たちを撫でた。
カメラが切り取った過去の自分たちも、そこから連なる未来の姿と同様に幸せそうだ。
唯が力いっぱい梓を抱き締め、梓はちょっとだけ戸惑い気味にはにかんでいる。

「あずにゃんが新歓のライブで軽音部に興味持ってくれて。前の年の学園祭でやったライブも音源聴いててくれて。大喜びで入部してくれたのに…」
「最初は戸惑ったけど、今、私はとっても幸せだよ?唯と出会えたもん」



460:保守かわりに3
09/10/08 13:25:40 GCGYpHW1
ただ一つ違う点があるとすれば―カメラが切り取った瞬間から一年を経た今日では、梓のほうから唯に抱き付く機会が増えたことか。
写真立てを愛でる唯の背中を「昔の私に浮気したらダメだよ」と梓はぎゅっと抱き締めた。

「だから二人で一緒に暮らそうって言ったのに」
「まだ結婚してないのに一緒には暮らせないよ」
「そんなことないもん。あずにゃんは私の恋人さんだもん」
「学生二人じゃ生活してくのは無理だよ。それに週末はどっちかの家に泊まってるし」
くるりと梓に向き直り、正面から彼女と抱き合った唯の表情(かお)は、話しながらだんだんと憂いを帯びていく。

「でも………」

梓の頭を自身の胸元へ引き寄せた唯の声色は、憂いから切なさをはらんだものへと変わっている。

「平日の夜とかあずにゃんと離れてるときは………さびしいよ。あずにゃんはさびしくない?」
「………さびしいよ」

唯が感じた寂しさともどかしさは、互いの家と家とを隔てる数キロメートルの距離は、お互いに共有するもの。
「どこにも行かないで。ずっともっとそばにいて」。その叫びを抱き締める力に込める唯に応じるように、
また、自分も同じ叫びを胸の内に秘めてることを伝えたくて、

461:保守かわりに4
09/10/08 13:29:40 GCGYpHW1
梓も唯を抱く力を強めた。

「部屋でね。夜、ギター弾きながらいつも考えてる。あずにゃん何してるかなって。わたしのこと、ちょっとでも考えてくれてるかなって」
「………考えてるよ」

唯を真っ直ぐに見つめながら―小さな彼女は自然と見上げる恰好になるのだが―梓は、
全ての存在を許容し愛する天使のような笑顔を浮かべた。

「どうしてるかなって、唯のこと、いつでも考えてる」

それからその笑顔に見惚れている唯の唇に自分のそれを重ね合わせた。
恋人との距離を縮めようと爪先立ちまでして頑張るとは、妙に愛らしい天使がいたものだ。

「あ…あ…あ………」
「え?」
「あずにゃんっ!」

恋人が伝えてくれた力いっぱいの愛情に感激した唯は、お返しとばかりに今度は自分から梓を求め、
貪るかのように彼女の唇を堪能すると更に頬擦りしながら愛を叫んだ。

「大ッ好きっ!愛してるよ、あずにゃんっ♪」
「も、もぉ…唯ったら………私も愛してる、唯♪」





途中までギー太・クロニカルのつもりで書いていたらあらぬ方向に話が飛んでしまった! ツバサ冒頭の改変コピペみたいになってしまいました。お目汚し失礼しました。
次はオリジナルで勝負します

462:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 16:01:29 wFPjwiAY
制服が普段着とは・・・
まるで中学時代の俺だな!

463:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 16:10:54 GCGYpHW1
>>462
入力ミスですorz
最初の普段着を制服に脳内変換でお願いします。
ああ鬱だ…もう死んでもいい

464:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 17:41:57 +Vi82KMj
>>463
GJ!内容がいいから全く気にならないよ。素直なあずにゃんもいい!

465:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 21:55:26 j0WSpa2L
>>409
オゾンより下なら問題ないんですね。わかります

466:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 22:26:55 93VSlRqw
>>444の続きが見てみたいなぁ~♪

467:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 23:03:15 kPmfd3MF
 ある日、暇だったので街に出てみると、唯先輩とばったり会った。
 なんたる偶然。
「今日は、どうしたんですか?」
「ん? んー、のどかちゃんとお出かけしようってね、約束したの」
「そうなんですか」
 のどか。真鍋、和先輩。唯先輩の友達であり幼馴染でありそして保護者でもある。もちろんそれは喩えであって法的には赤の他人なのだけどそう言って問題無いと思う。
 それほどまでにこの二人の仲はいい。……と言っても実際私はこの二人が仲良くしてるところを見たことは無いのだけれど律先輩曰く姉妹みたいだとかなんとか。どちらが妹であるかなんて言うまでも無いだろうけど。
 その話が本当なのかどうかは解らないけどそれでも友達であることには違いないだろうからデートの邪魔をする訳にはいかない。さり気ない優しさで「では」と別れの挨拶をして去ろうとすると唯先輩に引き止められた。
「どうせだしあずにゃんも一緒に行こうよ」
「え、でも邪魔になっちゃうんじゃ」
「いいのいいの。旅は道連れって言うでしょ」
 それは少し意味が違うんじゃないかと思ったけどそんなことをわざわざ言っても意味がないと思って押し黙ることにした。それにもし私が間違えてたら恥ずかしいし。
 そんなこんなで待つこと数分間。
 ようやく真鍋先輩が現れた。唯先輩に向けて手を振りながら、私に気付いて「あら?」という表情になった。
「えーっと、あなた確か、中野梓さん?」
「はあ、そうですけど」
 何度か顔を合わせているのに名前を疑問調にされたのに面食らったけどそもそも特別親しい訳ではないんだし当然か。軽音部の1年生という認識がやっとだろう。
 真鍋先輩はここに私がいるのが理解できないらしく何度か唯先輩に質問したりしてたけどそれが終わる頃にはその疑問は解けたらしい。「それじゃ」と私に声をかけてくる。
「今日はよろしくね、中野さん」
「名前で呼んでもらって構いませんよ。苗字で呼ばれるのはあんまり好きじゃないので」
「あら、そう。それじゃ、梓ちゃんでいいかしら?」
「はい」
 どうして『さん』から『ちゃん』になったのだろうと不思議に思ったけどすぐにどうでもいいことだと思い直して気にしないことにした。
 その後も当たり障りのない挨拶を交わしていると私と真鍋先輩の間に唯先輩が割り込んできた。
「はいはいそこまでっ! 二人とも、早く行くよーっ!」
 言うなり私の右手を左手で、真鍋先輩の左手を右手で掴んで歩き出す唯先輩。止まっていると腕を持っていかれるので、そうならないように私と真鍋先輩も歩き出す。
「それで、どこに行くんですか?」
「さあ、私は唯が来いって言ったから来ただけだから」
「そうですか」
 ずいぶんと流されやすい人なんだなと思いながら唯先輩の言葉を待つ。見れば真鍋先輩も同じように唯先輩を見ており、二人の視線に気付いた唯先輩が「うん?」と不思議そうな表情になった。
「ああ、うん、そうだね。んーと……どこに行こう?」
「あんた決めてなかったのか」「来る前に決めときなさいよ」
 ボケ一名にツッコミ二名。これではバランスが悪いんじゃないだろうかと思ったけどそこは唯先輩。めちゃくちゃ楽しそうだった。
 ……まあこの人が楽しいのならいいか。
「それじゃ、とりあえずあそこにでも行きましょうか」
 そう言って真鍋先輩が指差した場所はそこそこ大きなぬいぐるみ屋さんだった。さすがは唯先輩の幼馴染、好みはバッチリ解っているらしい。
 予想通り、唯先輩の目がキラーンと光った。
「いいねっ! それじゃ早速行こうっ!」
 全ての文に促音がついている唯先輩。本当にテンションが上がっているらしい。
 さっきまで繋いでいた両手をさっと離し、一人さっさとお店の中へ入って行ってしまった。
「あ、待ってくださいよ~っ」
 後を追うために駆け出そうとした私に、真鍋先輩が「ちょっと待って頂戴」と声をかけてきた。ご丁寧に服の襟を摘まんで。
「……なんですか?」
「あの様子だと行っても私たちに目もくれないでしょうし、ちょっとお話でもしましょ」
 軽く、でも有無を言わさない口調でそれだけ言うと、真鍋先輩は近くの公園に向かって歩き出した。
 少しだけ迷って、結局私は真鍋先輩を追うことにした。
 公園に入ってすぐ横に設置されたベンチに二人並んで腰掛ける。
 そして、数秒間逡巡した後、真鍋先輩は私に向かって口を開いた。
「あの子のこと、どう思う?」
「あの子……唯先輩のことですか?」
「そう」

468:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 23:03:56 kPmfd3MF
 どうして急にそんなことを訊くのかと思ったけどその理由を話してくれそうではないので「そうですね」と素直に評価を下すことにする。
「唯先輩は子供っぽい人だと思います。ちょっとしたことでも喜んで、そして悲しんで。時に泣いたり、逆に笑ったり。感情を体全体で表現しますよね」
 私にはとてもできないことで、そこは素直に尊敬している。
 真鍋先輩は私の言葉を頭の中で反復しているのか、数秒間目を閉じて考えていたけど、やがて目を開けて「そうね」と相槌を打ってくれた、
「確かにそうね、その通りよ。あの子は感情を隠さない、いいえ隠せないのかしら? とにかく、感情表現が下手なのか上手いのか解らないけど、見てるだけで何を思ってるか解るのよ」
「そうですね、あの人は本当にそうです。良くも悪くも感情をむき出しにしてるって言うんでしょうか。そんなことができるのは後にも先にも唯先輩ぐらいしかいないと思います」
「そうね。確かにあれは唯ぐらいしかできそうにないわね。あの子は嘘を吐けないのよ。吐いたとしてもその罪悪感ですぐ泣き出しちゃうような子だからね」
「ああそれは確かにそうでしょうね」
 なんて、ついつい頷いちゃったけど本当にそうなのだろうか。結構嘘吐いてるような気がするけど。
 そこで、と真鍋先輩が身を乗り出してくる。
「唯が嘘を吐けないということがはっきりしたところで、質問があるんだけど」
「なんですか? 答えられる範囲でなら何でも言ってください」
「あなた、唯のこと好き?」
 ……おおう。
 まさかここまで真正面から、何の捻りも無いど真ん中ストレートが飛んで来るとは思ってませんでしたよ。
 真鍋先輩はじっと私の答えを待っている。
「少なくとも嫌いではありません」
「そんなことは訊いてないの。唯のことを女性として見て好きなのかと訊いてるのよ」
 うやむやに言って誤魔化そうと思ったら逆に追い込まれてしまった。
 沈黙を選ぼうと思ったけどそれを許してもらえるような気配じゃない。私が答えるまでその気配を解くつもりが無いみたいだ。
「……答えられません」
「そんなことは無いでしょ。YesかNoか言うだけ、簡単じゃない」
「そうは言ってもですね……」
 そんなこと、簡単に言えるはず無いじゃないですか。私の将来に関わるんですから。
 と、私がいつまでも話し出さないのに痺れを切らしたのか、真鍋先輩から語りかけてきた。
「それじゃ、これだけは言っておくわ」
「はあ、なんですか?」
「これ以上、唯に近付かないで」
 一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
「ど……、どういう意味ですかそれは」
「どういうも何も言葉通りの意味よ。これ以上唯に近付かないでと言ってるの」
「いや反復しなくてもいいんですけど」
 えっと、つまり、あれですか? 私と唯先輩が近付くのが嫌ってことは、もしかして真鍋先輩は唯先輩のことが好きなんですか?
「好きよ」
 真鍋先輩は言う。
「だけど、ここで言う好きは恋愛的な意味じゃなくて、そうね、言うなれば友愛かしら?」
「民主党ですか」
「違う違う。私が唯に向けているのは友情ってこと……というか解って言ってるでしょ?」
「まあそれなりに。ですが唯先輩を愛していないのなら―いやこれじゃ語弊がありますが、解ってください。どうして私が唯先輩と距離を取らないといけないのでしょうか?」
「決まってるでしょ、唯のためよ」
 真鍋先輩は呆れたように言う。
「これ以上唯を傷付けないで」
「傷付ける……? 私は何もしていませんけど……」
「確かにあなたは何もしていないそうね。だけど、何もしていなさすぎるわ」
「? どういうことですか?」
「解らないのかしら? あなたは唯からいろいろなことをされているみたいだけど、唯にそれを返すことはしてないでしょう?」
「すみません、何を言っているんですか?」
「……。そうね、なら単刀直入に言いましょう」
「お願いします」
「唯はあなたのことが好きなのよ」
 心臓が止まった。
「…………あー、それはあれですか。私のことを友達だと思ってくれてるってことですか? 嬉しいですねー」
「そんな訳無いでしょう」
 茶化したけど茶化せなかった。
「唯はあなたのことを心から愛してるの」
「そ、そんなことどうして解るんですか」
「本人がそう言ってたから。私に相談してきたのよ」
「嘘かもしれないじゃないですか」
「あの子は嘘が吐けないって、さっきあなたも認めたじゃない」
 そういえばそうでした。ああもうどうしてそんなことを認めちゃったんださっきの私。

469:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/08 23:04:37 kPmfd3MF
「あの子は気丈に振舞ってるけど、どれだけアプローチしても自分を振り向いてくれないって、陰で泣いてるのよ?」
「え、」
 それは。
 そんな唯先輩の姿は想像できない。
「本当なんですか?」
「本当よ。この調子じゃあと数週間でアウトね」
「アウト、って……」
「唯が壊れる」
 真鍋先輩は悲しそうに言う。
「だからこれ以上唯が悲しまないように、今はっきりさせとかないといけないのよ」
 もう一度訊くけど、と真鍋先輩。今度は言い逃れが通用しなさそうだ。
「唯のこと、どう思ってるの?」
「……………………好きですよ、そりゃ。この世で一番愛してます」
 本当に。
 それが人として間違っていると知ってもこの想いは消えてくれずに、それどころかどんどん増してくる。
 だから私はそれから目を背けた。そうやって自分の気持ちに嘘を吐いて、蓋をして、忘却するのをただただ待っていた。
 でもそれは決して消えてくれるようなものじゃなくて。
「好きなんですよ、あの人のことが。愛してるんですよ。だけどッ! だけどこれは間違った感情で、認められる訳が無いんですよッ!」
 だから私は自分の想いに蓋をした。二重に三重に蓋をして、想いが暴走しないようにと思っていたのに。
「なのにッ! なのになのになのにッ! どうしてそんなことを言うんですかッ! せっかく蓋をしたのにッ!」
 真鍋先輩が。
 今まで黙っていた真鍋先輩がようやく口を開いた。
「あなたは、『世界』と『唯』どちらを取るのかしら?」
「そんなのッ……」
 そんなのは決まっている。
「唯先輩に、決まってるじゃないですか……」
「そう、よかったわ」
 そう言って真鍋先輩はベンチから腰を上げる。
「そろそろ唯が私たちが来ていないことに気付く頃でしょ。泣き出す前に行ってあげないと」
「そうですね、あの……」
「うん?」
「ありがとうございました」
「そんなこと気にしなくていいわよ。それより」
 そこで一旦言葉を切って、真鍋先輩は私を振り向く。
 そして、今まで見た中で最高の笑顔で、
「これからも唯のこと、よろしくね」
「―はいっ!」




Fin




御目汚し失礼した
それでは

470:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 00:56:53 H0ZqhNFX
>>469
GJ
続き!続きは!?

471:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 03:24:03 /qd+S4xO
ある日の放課後、私は部室で先輩たちを待ちながら机に突っ伏していた。

梓(はぁ、今日は体育疲れたな…先輩たちが来るまで少し休んでよっと)

5分ほどしてうとうとしていると、階段を昇る足音が聞こえた。
これは…唯先輩かな。どうやら一人みたいだ。
それにしても、足音だけで唯先輩だと分かるなんて…伊達に唯先輩との付き合いは短くない、ということかな。

ガチャ

唯「みんなおはよ…あり、あずにゃんだけ?」

どうしよう、起き上がろうか…いや、いい機会だ。このまま寝たふりして驚かせよう。

唯「あずにゃん…寝てるの?」

梓「……」

唯「寝てるのかぁ…」

私が何も反応しないでいると、唯先輩はカバンを置いて私の席の隣に座った。
顔は見えないが、どうやら私を見ているようだ。どのタイミングで驚かせようか…そう考えていると、唯先輩はポツリと呟いた。

唯「好きだよ、あずにゃん…」

え?こ、この人は一体何を言っているんだろう。好き?私を?それはどういう意味合いで?後輩として?それとも…

私が脳内を疑問符で埋め尽くしている間に、さらに唯先輩は続ける。

472:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 03:28:33 /qd+S4xO
唯「ホントはもっとちゃんと言いたいんだけど…私、あずにゃんの顔見るとどうしてもふざけたりしちゃうんだ」

私は何も言えない。身動き一つ取れない。ただ必死に耳を澄ませて、唯先輩の言葉を聞いていた。

唯「私、バカみたいだよね…でもあずにゃんにホントの気持ち聞くの怖いんだ…だから何も出来ないの」

梓「……」

唯「はぁ…恋って苦しいや…」

梓「……」

唯先輩は黙りこくってしまった。きっと色んなことを考えながら私のことを見ているんだろう。

私はどうしていいか分からなかった。起きて何事もなかったように振る舞おうか?それとも全部聞いてましたって言おうか?
わからない。わからないけど…どちらにしても、私が唯先輩に対しての気持ちを伝えなきゃ、先輩はこのまま苦しむことになる。

それは嫌だ。だって、だって私は―

梓「うーん…あれ、唯先輩」

唯「…あ、あずにゃん…」

梓「どうしたんですか?なにか元気ないですね」

唯「うん、な、なんでもないよ…じゃあ皆が来るまで練習でもしよっか」

梓「あの先輩…私、夢を見たんです」

唯「夢…?どんな?」

梓「はい、唯先輩に告白される夢です」

唯「……!」

473:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 03:33:50 /qd+S4xO
梓「私、結構嬉しくて…それでOKしたんです」

唯「え…?」

梓「だって私も…唯先輩のことが好きだから」

唯「……」

梓「でもあきらめます。残念ながら夢なので…」

唯「あずにゃん!」

その時の唯先輩は、まるでライブの時のように強く、そして真面目な顔つきだった。
そんな先輩に圧されて、私は静かに返事をした。

梓「…はい」

唯「あのね…私…うぅ…あーもう!ふん!」

顔を真っ赤にした唯先輩は、思いがけない行動に出た。なんと自分の顔を思い切り引っ張たいたのだ。
ただでさえ赤い顔をさらに赤くして、そして私の肩を掴んで―言った。

唯「あずにゃん!大好き!だからチューして!」

梓「はい、いいで…はぁ!?」

付き合って、と言うのかと思っていた私は思わず承諾してしまった。
時既に遅し。私が何かを言おうとした時には、唯先輩の柔らかい唇が私の唇に重なっていた。

唯「あずにゃん、ありがと♪」

梓「…あ、あなたという人は…」

こうして、『夢見たふりして気合いを入れて告白してもらおう作戦』は微妙に失敗してしまった。
でもまぁ…いいか。こうして先輩と気持ちが通じ合えたなら、それで。

474:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 03:37:14 bQB8lqqt
やっぱり唯が乙女なのってすごく良いですよね・・・

475:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 03:37:35 /qd+S4xO
以上です

眠い中で気ままに書いたので文が変でも気にしないでください…

476:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 06:32:39 DJcKEmbY
>>469
続きマダー?

477:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 07:18:51 5deTi227
>>465
梓「分かってる。すぐ行く」

478:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 21:06:14 psA3E9Uy
きらら表紙の梓はガラスに文字書いてるってシチュだったんだな
キョトンと見てる唯かわいい
しかし本編で唯梓の絡みが少なくてさびしい…

479:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 21:16:16 M3J56szC
今回ばかりは律ムギに譲ってやろうぜ…
あいつらかわいそすぎるぞ…

480:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 21:22:22 urObqteg
少ないってことは少しはあったのかい?

481:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 21:26:05 L1CiCQLC
いい加減原作のほうも唯梓に切り替えるべき

482:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 21:30:02 Ne9/OMze
>>480
唯と梓の絡みは無し

483:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 21:58:49 M3J56szC
14話でたくさんあるから。だから今回は見逃してやって…

484:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 22:09:27 X0Oidjpw
>>479
お前…いいヤツだなぁ…(;ω;)

485:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 22:55:44 NwdMSMQo
「ねえねえ、あずにゃんの願い事ってなあに?」
「願い事は人に教えると叶わなくなるらしいですよ」
「そうなんだ」
 いや本当のところはどうなのか知りませんけどね?
 そんなこんなで本日は七夕。織姫さんと彦星さんが年に一度出会える日でもある。
 とはいえ私は別にロマンチストじゃ無いからそれがどうしたとしか思えないんだけど。
 唯先輩も別の意味で彼らのことを気にして無さそうだ。というかこの人は何を考えているのか解らない。
「ところで、どうして急に私を誘ったりしたんですか?」
「うん? どういうこと?」
「ですから、どうして私なんかを誘ったりしたんですか? しかもわざわざこんな川にまで出てきたりして」
「七夕だから、一緒に願い事を叶えようかなーって思って」
「それだけの理由ですか……」
「うん? もしかして嫌だったの?」
「いえ、別にそうじゃないですけど」
 正直誘われたのは嬉しかったですし。
「だけどそれなら私以外にも誘えばよかったじゃないですか。こういうのはみんなでやったほうが楽しくないですか?」
「あー、うん、それはね。……みんな予定が入ってたの」
「? そうなんですか」
 確かみなさん予定を空けてたはずだけど……聞き間違いかな?
「それじゃ、そろそろ短冊を括ろうか。あずにゃん、家で書いてきたよね?」
「はい。一応は」
 唯先輩ともっと仲良くなれますように。
 もちろん教えないし知られたら恥ずかしさで死んでしまうだろうけど。それでも精一杯の勇気を振り絞ってそれを書いた。
 もしかしたら叶うかもしれない。なんて、そんなことを想ってしまったから。
「ん、あずにゃんも括り終わった?」
「はい、できました」
「それなら、そろそろ帰ろっか」
「そうですね」
 と、そのとき、不意に風邪が吹いて唯先輩の短冊に書いてある文字が私の目に映った。
『あずにゃんともっと仲良くなれますように』
 ―案外、本当に叶うかもしれない。



Fin



御目汚し失礼した
それでは

486:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 23:00:52 A8omSmgJ
>>485
(´∀`) 甘いネーGJ

487:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 23:19:30 r8SOQ8GB
唯梓は今度のライブ回はありそうな気がするけど…
去年のリベンジという意味も込めて


なにはともあれ>>485GJ

488:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/09 23:34:18 ZzweyheG
>>475
GJ!かわゆい!

>>485
GJ!いつもご苦労さまです

489:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 00:03:52 ATfZhDvN
>>480
りっちゃんに羽交い締めにされながら

梓「ゆ、唯先輩は何するんですか?」
唯「木(G)だよ!」キリッ

これだけ…

490:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 11:11:11 hZEZLMhy
>>489
木だけで7人も使うのか…

今月は7月号と同じく表紙保存の方向で

491:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 16:35:16 HafCv2G1
>>490

木Aがあらわれた!
木Bが(ry
~中略~
木Gがあらわれた!

木Gは世界樹の葉を使った
なんとロミオが生き返った!

ロミオ「木G!…お前、何故敵の俺を…」

木G「ふん、ただ手が滑っただけだ。そんなことより、お前の宿敵とやらがお待ちかねだぜ?」

ロミオ「っ!…ありがとよ、木G。…この技で決めてやる!」

ジュリエット「ふはははは、返り討ちにしてくれるわっ!」

ロミオ「みんな…ちょっとずつでいい、オラに元気を分けてくれ!!」
ロミオはミナデインを唱えた!

ジュリエットに623のダメージ
ジュリエット「なん…だと…?」
ジュリエットは倒れた

こうして世界は救われたのであった

~Happy end~



梓「……なんですか?これ」
唯「これ、ムギちゃんが自分で書いたんだよ!凄いと思わない!?」
梓「えぇっ!?」

反省は猛烈にしてる

492:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 19:00:42 q5sqRDu/
しかし、皆との学祭の最後のライブも近づいていながら梓ひとりだけで練習してて寂しそうだったけど
その後に、ほとんど劇でする事はなくて空いた時間のある唯だけが部活に行って
梓と一緒にふたりきりで練習してたら嬉しいんだけどな



493:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 19:45:02 V+fAPHUP
>>492
ゆっくりでもいい
その妄想を形にしてくれ

494:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 19:49:57 WVZcuvrk
本編でその展開になるといいな
来月号期待しちゃうぞ

495:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 21:12:46 lCPjs3at
>ほとんど劇でする事はなくて空いた時間のある唯

普通はそうだろうな
実は木のポーズの研究に余念がなく、家では憂に、部活では梓に意見を求め、
何やってんですかと呆れさせるのが唯なような気もする


496:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 22:27:02 v4KuyqVW
(G)って何のことかと思ったら7人目って意味か
てっきりギターかと思っちまった

唯の性格からして>>495もありえそうだが
やはり梓と二人で練習して欲しいな>来月号


497:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 23:49:30 Nfv1Fel1
梓「はぁ…」
一人きりの部室にため息がむなしく響く。
今日も先輩たちは演劇の練習で部活には来ない。こんなことでライブは上手くいくのだろうか…

梓「もう帰ろっかな…」

日も傾いてきたことだし、少し早いけど帰ろう。そう思って帰り支度をしていると、不意に部室の扉が開いた。

唯「あ、あずにゃ~ん♪お疲れさまー」
梓「唯先輩…もう演劇の練習はいいんですか?」
唯「うん、先に帰っていいことになったの!私は木だからセリフもないしね!
 というわけで少し練習してくよ!あずにゃんはもう帰るんでしょ?戸締まりは私がやって…」
梓「いえ、私もまだ練習やります!」
唯「え、でも」
梓「いいから!早速やりましょう!」
唯「そう?じゃあがんばろ!」

…最近律先輩たちは演劇にとても力を入れていて、軽音部のことを忘れてしまっているような気がしていた。
だからこうして唯先輩が練習をしに来てくれて、私はほっとしていた。

梓「先輩、わからないとこありますか?よかったら教えてあげます」
唯「え、いいのー?えっとここなんだけど…」

それから下校時間を過ぎるまで、私たちは一生懸命練習をした。こんな風に唯先輩と練習したのは久しぶりだ。

498:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 23:52:38 Nfv1Fel1
唯「できたー!あずにゃん、ありがとう!」
梓「そんな…唯先輩が頑張ったからですよ」
唯「いやいや~それほどでもあるんだけどね~♪」
梓「もう、調子に乗らないでください!」
唯「えへへ…なんだか今日のあずにゃん優しいね!」
梓「うえ!?そ、そんなことないです!いつもと変わらないですよ!」
唯「またまた~」
梓「あの、唯先輩」
唯「なに?」
梓「…ライブ、大丈夫でしょうか?」
唯「え?」
梓「皆最近演劇の練習ばっかりで…ライブ、上手くいくんでしょうか」
唯「あずにゃん、心配なの?」
梓「……」

唯先輩に心の中の不安な気持ちを吐き出すと、目に涙が浮かんだ。
こんな時に泣いたらダメだ。わかってはいても、涙は止まらなかった。

梓「唯先輩…私、すごく不安なんです…皆でできる最後の学園祭のライブ、頑張って成功させたいのに…」
唯「…大丈夫だよ」

唯先輩は私の前に立つと、静かに私を抱き締めた。

唯「りっちゃんたち、きっと演劇もライブも同じくらい楽しみにしてるよ?
 だから大丈夫、どっちかを適当になんてしないから」
梓「でも…」
唯「大丈夫だったら大丈夫!だから私たちもがんばろ!」
梓「…はい」

499:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/10 23:54:06 Nfv1Fel1
唯先輩が言ったことは、別に特別なことじゃない。自分でもわかっていたことだ。
本当は、こうして誰かに不安な気持ちを拭い去って欲しかっただけなのかもしれない。

梓「…コホン、まあそれくらい唯先輩に言われなくてもわかってますけどね」
唯「もー、あずにゃんの意地っぱり!」
梓「だ、誰が意地なんて!」
唯「さ、帰ろ帰ろ♪早く寝て、明日もがんばろー!」
梓「…先輩」
唯「んー?」
梓「ありがとう、ございます」
唯「あ、あずにゃんが素直だ…!」
梓「い、いいから帰りますよ!」

終わりです

こんな感じ…かな?

500:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 02:45:07 2yJyhKT7
素晴らしいですね

501:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 09:03:49 Ny3TlaLy
やっぱこういう場面では唯は大人なんだな そして普段しっかりしている風に見せているが内面的には弱い梓
この二人が合わさる事で俺は悶絶する

502:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 10:16:31 wMg/R1uN
唯×梓愛してる!!(*^ω^*)

503:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 15:12:00 3pB6Fnnb
うーん!素晴らしい
この二人のキスシーンが見てみたいな!

504:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 15:54:03 jH19MTU0
本編でのキスシーンはさすがに無理かね?
学祭では梓は唯からのキス拒否ったけど
卒業式とかで逆に梓から唯にキスしようとするとかひそかに期待してるんだがw

505:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 16:07:15 2yJyhKT7
いくら何でも公式では有り得ないだろ
咲とかならともかく

506:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 16:20:17 wMg/R1uN
いやほっぺチューくらいなら有り得る!!
共学でもほっぺくらいなら友達同士でするし・・・

507:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 16:42:55 HS4O0x8O
え?ほかのアニメではあんのか?

508:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 16:57:07 Cl6s45Cq
あの時、あの時もし唯が真剣にキスをせまっていれば・・・!


509:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 17:24:36 wMg/R1uN
あれはきっと二人きりじゃなかったからだめだったんだ!

510:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 17:42:40 la5bBwoX
「あずにゃん、はい」
「なんですか? これ」
 差し出された箱を見て受け取るよりも先に疑問を投げかけてしまったけどこれはしょうがないことだと思う。いや、これがムギ先輩や憂とかに渡されたものならすぐ受け取るだろうけど。これは差別とかじゃなくて今までの経験を考えれば当然の反応だと思う。
 悪戯好きの唯先輩のこと、これまでも何度か似たようなシチュエーションで箱を渡されたことが歩けど、そのほとんどが私を驚かせるために用意されたものだった。もちろん純粋にプレゼントとして渡されたものが無かった訳ではないけど、
それもほんのちょっとだけ。無いと言っても過言ではない、と思う。
 そんな経験から言わせてもらうとこれは迂闊に信用して受け取ってはならないと思うのも仕方が無い。もちろんこれが純粋なプレゼントだという可能性も無い訳ではなくてもしそうだったとしたら非常に申し訳無いのだけど。
 箱自体はとても薄っぺらいものだからびっくり箱ということは無いだろう。大体3cmぐらいか。こんなに薄い箱に仕掛けが収まるとは到底思えない。いや、私が知らないだけでもしかしたらそういうものもあるのかもしれないけど。
 うーん、と未だに箱を受け取らない私を見て唯先輩が痺れを切らしたのか、無理やりその箱を私の手に握らせた。握らせたと言っても私は元々受け取る気が無かったので私の両手を唯先輩が上から包み込む形になるのだけど。
「ちょっ……」
 何か反論しようとした私の考えはしかし唯先輩が口元に人差し指を当てて「しぃ~」と言ったのでどこかへ行ってしまった。
「大丈夫だよ、そんなに警戒しなくて。これは私からあずにゃんへのプレゼントなんだから」
「……本当ですか?」
「本当だってば。私を信用してよ」
 どの口がそんなことを言うんですかと突っ込みかけたけどわざわざ言っても詮無いことだと思ったので黙っておく。代わりに警戒心をバリバリに出しながら箱を開ける。
「これは……」
「ね? プレゼントでしょ?」
 箱の中に入っていたのは写真だった。それも、私と唯先輩のツーショット。それが何枚か集まって束になっている。なるほどそれでこの薄さですかと得心した。
 確かにこれはプレゼントだ。今までの比じゃなく、私にとって最高のプレゼントです。これまでの悪戯を全て忘れるぐらい。いやもちろん忘れないしそれに赦すつもりもありませんけどね。
「ありがとうございます」
「うんうん。お礼はいいから早く見て?」
「あ、はい」
 渡した張本人である唯先輩と共に、写真に目を通す。と言うか、近い、近いです唯先輩。いくら一緒に見るためだからって他にやりようがあったでしょうに。
 ……どうでもいいか。
 つまらないことを気にするのは止めて、写真に集中する。
 数枚見ただけだけど、懐かしいものから新しいものまで、唯先輩との時間が余すことなく保存されていた。
 ん? そういえば……。
「ところでこの写真誰が撮ったんですか?」
「ムギちゃんだよ」
 何やってんだあの人。
 改めてムギ先輩に底知れない恐怖を味わいながら写真を捲り続け、その枚数が僅かになってきた。
 そして、最後の一枚。
「あ……」
「えへへ」
 その一枚を見たとき、私は驚いた。というか絶句した。
 だって、その一枚は―
「あ、あの、唯先輩」
「えへへ、私たちのファーストキスの写真だよ」
 そう。
 その写真は、私たちのファーストキスのときの写真だった。
 誰もいない二人きりの部室内で、せっかくだしやっちゃおうかという唯先輩の提案になぜか乗ってしまい、しかも写真撮影までしてしまったものだ。
 このときばかりはムギ先輩の技術じゃなく、カメラの性能に頼った。最近のカメラは機能が発達していてすごく使いやすい。
 だからこれは、正真正銘私たちだけのメモリーだった。
「あは、あずにゃんびっくりした?」
「もう、結局悪戯だったんじゃないですか」
「でも、嬉しかったでしょ?」
「まあ、それは」
 確かに、こんな風に驚かされるのなら悪くないかもしれないと思った。
「だから、これからも悪戯してもいいよね?」
「それは止めてください」
 ―私が欲しいのはプレゼントだけなんですから。



Fin

微妙


御目汚し失礼した
それでは

511:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 19:34:20 la5bBwoX
「今日もいい天気だね~」
「そうですね」
 唯先輩の隣を歩きながらその言葉に同調する。確かに今日はいい天気だ。
「ところで唯先輩、どうして急に散歩しようなんて言い出したんですか?」
 しかも私だけ。それも充分不思議なことだったけどそれよりもやっぱり急に散歩を提案したことのほうが不思議だった。
「理由が無いと誘っちゃだめなの?」
「いや別にそういう訳ではありませんけど」
 と言うか私が起きてたらどうしたんだろう。電話が鳴ったのは5時30分だったし普通の人は寝てると思うんだけど。
 聞いてみたいけどそうしたら何かとんでもないことを言われそうな気がするので黙っておく。
「んー、それにしてもいい天気だね~」
「それはさっきも言いました」
「そうだっけ? でもいいじゃん、本当にいい天気なんだから」
「……そうですね」
 相変わらずよく解らない人だ。だからってそれが害になる訳じゃないから気にすることは無いんだけど。
 んー。
「それじゃ、どうして私だけを誘ったんですか? あなたなら私のほかにも誘うと思ったんですけど」
「んー、私と二人だけじゃ不満なのかな?」
「いや、別にそうではないですけど」
 というかどんとこいです。
 唯先輩はしばらく困ったような表情をして、やがて口を開く。
「別にそんな大した理由は無いんだけどね」
「そうなんですか。それならその理由を教えてください」
「あずにゃんと一緒にお散歩がしたかったから」
「そりゃまあ……ずいぶんとシンプルな理由ですね」
 だけどこの人らしい、と思う。というか訊いた私が馬鹿みたいじゃないか。
 ん、と唯先輩がポケットから携帯電話を取り出して声を上げた。
「そろそろ帰らないと、学校に遅刻しちゃうよ」
「そうですか。それじゃ帰りましょうか」
「うん、あのね……」
「なんですか?」
 唯先輩が珍しくはにかんだような表情になっている。これは珍しい。大事なことだから二回言ったよ。
「あの……」
「なんですか、もう。早く言ってくれないと遅刻しますよ?」
「う、うん」
 それでもしばらく迷ってたみたいだけど、やがて決心が出来たのか唯先輩は顔を上げて私と目を合わせた。
「これからも、私と一緒に散歩してくれるかなっ」
「……? そりゃ、まあ、予定でも入ってなければ別に構いませんけど」
 そんなことを言うために迷ったの……? 一体どうして……。
 悩む私をよそに、唯先輩は「それじゃ学校でね~」と言って一人駆け出してしまった。
 後に残されたのは一人、言葉の意味を考えている私だけ。だけど考えても考えても意味が解らない。
「……帰ろう」
 結局私は、胸の中のもやもやを払拭できずに家に帰ることになった。
 ―本当に、何が言いたかったんだろう?



Fin


微妙



御目汚し失礼した
それでは

512:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 21:27:22 2yJyhKT7
よきかなよきかな

513:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 22:34:39 EC1adIPP
唯梓書いてみたよ!
落書きレベルだけど…

URLリンク(imepita.jp)

514:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 23:02:06 bPWt7/jM
最近やたら職人達が頑張ってるな…お陰で毎日悶える日々なんだがw

515:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 23:21:21 EVK6/eWr
このスレであずにゃんがデレる度に勃起するんだが
これは何かの病気かな

516:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/11 23:26:45 la5bBwoX
>>513
光速で保存した

>>515
早く病院に行くべき

517:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 00:33:47 xlOkDZ3R
唯の誘い文句
「あずにゃーん!ベッドいこー!」
「一緒に寝よっか、あずにゃん」
「こ、今夜お願いします!」


さぁこの中から選べ

518:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 00:36:25 MdeUGDDY
ここは一番下にしようか

519:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 00:37:12 U7EhYBjE
唯は足をモジモジさせながら潤んだ瞳でこちらを見上げている

言葉は要らなかった


520:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 01:08:21 xlOkDZ3R
唯「あ、あのねあずにゃん……」

梓「はい、どうしましたか?」

唯「こ、今夜お願いします!」

梓「ち、ちょちょ……ちょっと待って下さい!いくら恋人同士でもここは全年齢板ですよ!……そりゃ嫌じゃないですけど…」

唯「うぅ……ごめんなさい」

梓「ちょ、謝らないで下さいよ。唯は何も悪くないんですから……それに嫌じゃないって言ったじゃないですか……」

唯「あずさぁー!大好きだよー!」ガバッ

梓「ふふ……もう唯ったら」




さて寝るか

521:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 01:09:41 xlOkDZ3R
今さらだけど>>519のがグッと来た

522:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 01:12:12 MdeUGDDY
  _
´     ` ヽ
     ヾ   ;,
  ハ    ハ , ,:
. /彡 、   ..|ミ、   i
/   vへ |  ヽィ ノ
'  ==     ミ i ノ
ヽ::::::     :::::: { j   キマシタワーーー!!
 "   ワ   ノ  \
  " ー―  ":: ミ  ハ
、  i rへ  「⌒Y / 丿
ハ j i  j  〉¨¨´i /
 |/ /¨¨' i  l   |"

523:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 01:15:25 7WaHr93p
俺もムギちゃんになりそうだわ

524:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 21:07:22 VVbNSAJT
まぁまぁまぁまぁまぁまぁ

525:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 21:43:25 xlOkDZ3R
ネタがないぞ!

526:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/12 23:06:07 7jU0QEEE
ネタがないときは唯梓の日常を想像している
梓は家族に唯先輩や軽音部の話をしたりするのだろうか
梓の家族構成は謎だけど

527:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 00:08:13 eJp1sxQD
何となく両親+梓の3人家族っぽい
たまにあずにゃん2号がレンタルされてくるくらいか

528:唯と梓の家族構成
09/10/13 00:53:42 6a9pjD6n
「…? 世の中には変わったことを言う人がいるもんだね、梓」
「それは仕方ないですよ。人の家のことなんて普通はあまり知らないでしょうし、誤解した人は責められないでしょう?」
「澪ちゃんとりっちゃんは相手の家のこともなんでも知ってるっぽいよ?」
「あの婦妻はまた特別なんです。色々な意味で。そこは余所は余所、うちはうちですよ」
「ぶ~…でもさぁ、平沢家の家族構成はさ、私と梓のふたりなのにさぁ~」
「まだオフィシャルには発表してませんし、それにまだ結婚して間もないじゃないですか。これから広めていけばいいんですよ」
「そっか。うんっ、そだね。というわけで、私たち平沢家は今日も超ラブラブですっ♪」
「も、もぅ、唯ったら…惚気過ぎですっ。いくら本当のことだからって…照れちゃいますよっ」


529:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 01:03:28 0L34WGW1
じゃあ俺は「あずにゃんペロペロ」で

530:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 01:37:30 VsgGu+4B
>>258
よくやった

だがその続きがあるはずだ
子作り汁!!

531:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 01:49:46 Z/WE5dOY
あれあずにゃん兄いるかと思った

532:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 03:28:00 jJ4VUVzN
ある日、二人きりの部室にて

唯「ん~おいひ~♪」
梓「あれ?先輩そのお菓子どうしたんですか?まだムギ先輩来てないのに」
唯「えへへ~、後輩の子が差し入れにってくれたんだ~♪」
梓「へぇ、そうなんですか…珍しいですね」
唯「あとその子ね、一緒にラブレターもくれたんだ~♪私ったらモテモテ~♪」
梓「へぇ、そうなんで…はい!?」

私は耳を疑う。ら、ラブレター!?この人はさらっと何を言っているんだろうか。

梓「せ、先輩?今なんて?」
唯「私ったらモテモテに…」
梓「じゃなくてその前!」
唯「ラブレターもらったってとこ?」
梓「そんな…」

ていうか私、何を驚いてるんだろう?
唯先輩がラブレターをもらおうが私にはなにも関係ない…はずなのに、なんだろうこの落ち着かない気持ち…

梓「…ラブレター、なんて書いてあったんですか?」
唯「えっと…『好きです、私とお付き合いしてください』…だって!いやぁ、困っちゃうなぁ~♪」
こんな風に菓子を渡すあたり、その子は結構本気なのだろうか。
唯先輩もまんざらでもなさそうだし、もしかしたら、もしかしたら…

533:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 03:32:13 jJ4VUVzN
唯「ねぇねぇあずにゃん、私どうしたらいいかな?女の子同士で付き合うってどう思う?」
梓「絶対ダメです!」
唯「え?どうして?」
梓「先輩は、その…軽音部があって忙しいんですし、その子に構ってる時間なんてないですよ」
唯「あー、そっかー…」

正直、自分でもどうしてこんなに必死になっているのか分からなかった。
とりあえず軽音部の活動のためということにしておこう。

梓「だから…断るべきです」
唯「そっか、そうだよね!じゃあ今度断りに行くよ!」
梓「それと…今後はラブレターとかお菓子とかやたらもらっちゃダメです」
唯「えー?なんでなんでー?」
梓「なんでも!」
唯「もー、あずにゃんの意地悪!わかった、お菓子食べてるのがうらやましいんでしょ!」

唯先輩はからかうように後ろから私を抱き締めた。
普段なら鬱陶しいと振り払うところだが、今日ばかりは無抵抗でいることにする。

534:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 03:36:54 jJ4VUVzN
唯「ありゃ?あずにゃん怒らないの?」
梓「…先輩」
唯「んー?なーに?」
梓「そ、その…私がいるんですから、他の子のこと好きになったりしないでくださいよ」
唯「え?うん、わかったよあずにゃん♪私、あずにゃんから浮気しないからね♪」
梓「な!べ、別に変な意味はないんですよ!?あくまで一人の後輩として心配してるだけでその」
唯「わかったってば♪んもう、かわいいんだからぁ」
梓「うぅ…」


おわり

535:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 04:52:31 VsgGu+4B
>>534
GJ!甘いぜ!



じゃあ自分も投下するぜ
4レスほど頂きます

536:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 04:54:53 VsgGu+4B
「うーん、どれがいいんだろ……」

私は今悩んでいる。
今日唯の家で自宅デートをするからと約束をしたのはいいが、恋人同士であり、色々なことを考えると下着も可愛い方がいいのかな、とか考えてしまう。
あ、もちろん色々な事は言えないことですから言いませんよ!

「ゆ、唯は何色がいいんだろ……やっぱり白かな…というか白以外はあまり持ってないし……うぅ」

はぁ……こうゆうときどうすればいいのだろう。
まず唯はこういう事をしてくれるのだろうか……私の体自体スタイルがいいわけでも無ければ、澪先輩みたいに胸が大きいわけでもない。
そんな体を唯が愛してくれるのだろうか、考えれば考えるほど色々と不安になってくる。

「で、でも、唯も私もお互いのこと愛し合ってるんだから大丈夫だよね!うん!」

そうだ。私も唯もお互いが好き、それでいいじゃないか。
私は何を心配しているんだ

「よし!じゃあ行ってきます!」

適当にお昼ご飯を済ませ、愛する人の家に向かった。
あ、ちなみに下着は結局白にした。
……なんか文句ありますか



537:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/13 04:55:51 VsgGu+4B
平沢宅

ガチャ
「おお、あずにゃん!いらっしゃい。さあ上がって上がって!」

私が呼び鈴を押すより先に唯は玄関を開けた。流石というかなんというか

「おじゃましまーす……ってあれ、今日憂は居ないんですか?」

「うん、友達の家に居るよ」

あれ……ひょっとして憂が気を利かせてくれたのかな、いやまさかね……。
いや、あり得る。憂のことだ、「じゃあ明日は友達の家に行ってるね、頑張ってね!」とか言ったのであろう

「とりあえず私の部屋いこっか」

恋人同士になってからも何度も入ったことあるはずの唯の部屋、でもいつも何故か緊張してしまう……

「よいしょと……」

唯がベッドの上に腰をかけた。私はテーブルの側へ座り……

「……………」

「……………」

・・・・・・・・
恥ずかしい。お互いが沈黙している……な、何か話題を

「え、えぇと「ねぇあずにゃん」

私の言葉は唯によって遮られた

「は、はい!なんでしょうか!」

「ふふ、そんな驚かなくたって。こっちおいでよ」

唯が手でぽんぽんと自分の隣を叩く。
・・う、どうしよう。ベッドっていうだけで変に意識してしまう……が行くしかない

「ふふあーずさ、大好きだよ」




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