【けいおん!】唯×梓スレ 3at ANICHARA2
【けいおん!】唯×梓スレ 3 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 08:24:05 pvg10amm
下半身が熱くなってきた


151:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 09:24:03 DNKdGfyZ
なんだこの凄まじいSSダッシュはw
しかも、昨日の夜からかなり積極的になってるし

はぁ、天国って素晴らしい

152:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 11:27:51 q/wLkoPl
このスレは俺に夢と希望を与えてくれる・・・

153:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 14:27:09 NUEfs++f
GJ

何人かvipから流れ着いた人間がいるように見えるのは気のせいか
具体的にはエロどうこう言ってるやつ

154:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 17:40:11 mygKLqkA
「唯先輩は、私のことが好きなんですか?」
 二人っきりの音楽室。お互いにギターの手入れをしているときに、なんとなくそんな疑問が零れた。
 その疑問に、唯先輩は手入れする手を止めて、くりくりした瞳を私に向けてくる。
「やぶからぼうにどうしたの?」
「いえ、別に。ただ、少し気になったので」
「そっか」
 唯先輩はそう呟いて、またギターの手入れを再開させた。そして、手を動かしながらさっきの疑問に答えてくれる。
「私は、あずにゃんのことは好きだよ」
「そうですか」
 対する私の返答は冷めたもの。そう言われるのは解っていたし、今までだって何度も言われ続けた言葉だから、今更照れることもない。
 私の反応が予想通りだったのか、唯先輩がくすりと笑った。
「あずにゃん、照れないんだね」
「もう慣れましたから」
「そっか。照れるあずにゃんも可愛かったんだけどなぁ」
「もう昔とは違いますから、それぐらいじゃ照れませんよ」
 そう言ってやると、唯先輩はむむむと顔を顰めて考え込んでしまった。大方、どうやったら私を照れさせられるのか考えているのだろう。
 考え込んでいる唯先輩を見ているのも楽しいけれど、やっぱり喋っていた方が楽しい。という訳で更に質問を投げかける。
「ちなみに、どれぐらい好きなんですか?」
「なにが?」
「私のことですよ」
 これぐらい話の流れで察して欲しかったけれど、このズレ具合もまた唯先輩らしさ、か……。
 ふふ、と唯先輩に気付かれないように小さく笑みを零した。別に気付かれたってどうもしないとは思うけれど、自分のことを笑われたとか思って膨れてしまうかもしれない。
 ぷくぅと膨れる顔も見てみたかったけど、今は会話を先に進めたいからそれはまた別の機会にしよう。
「あずにゃんのことは世界で一番大好きだよ」
「随分簡単に言っちゃうんですね」
 世界で一番なんてそんな簡単に言う言葉じゃないと思う。そんなんだからみんなから信用されないんですよ?
 でも、そう言ってもらえるとやっぱり嬉しい。この人は嘘を吐くような人じゃないから、きっとその言葉は本心なんだろう。
 それが解るから、嬉しい。言葉通り、世界で一番愛されているということだから。
「それじゃ逆に質問するけど」
「なんですか?」
「あずにゃんは私のこと、好きなの?」
 決まってるじゃないですか、そんなの。もうずっと前に言ったはずですよ。
「好きですよ、唯先輩のことは」
「そっか」
 唯先輩の反応は私と同じように冷めていた。やっぱり、何度も何度も繰り返したやり取りだから、新鮮さが無いから、か……。
 でも、それでも一応反応はしていた。目が嬉しそうに笑っている。これが、私と唯先輩の違い。この人は何度好きと言われてもその度に嬉しそうに笑う。
 昔みたいに抱きついてきたりはしなくなったけど、その代わりに静かに喜ぶようになった。いつもでも子供のままではいられない。高校を卒業してから、この人は大人になっていった。
「それじゃ、どれぐらい好き?」
「なにがですか」
「私のことだよ」
 もちろん私も変わった。唯先輩を追いかけるようにして同じ大学に入学して、そして大人になった。
 昔のように赤面することも少なくなったし、何より好きという気持ちを落ち着いて考えられるようになった。
 初めて唯先輩への想いに気付いたとき、私は泣いて泣いて泣きまくった。
 女同士で好きになるなんてあっちゃいけない。そんな考えから一時期軽音部を止めようかと思ったりもしたけど、今は恋愛は人それぞれだと柔軟に考えられるようになった。
 それもこれも、全てはムギ先輩が私の背中を押してくれたから。心の中でお礼を言って、私は口を開く。
「私は、唯先輩のことを世界で一番愛しています」
 あぁ、私まで世界で一番なんて言ってしまった。これで私の胡散臭度が0から5%に上がってしまう。
 だけど、本心なんだから仕方無い。
 唯先輩は、私の言葉ににっこりと笑って、扉の方を指差す。ざわざわとした談笑と足音。どうやら他の先輩たちが来たみたいだ。
「解ったよ、あずにゃんを照れさせる方法」
「なんですか?」
 その質問に答えないで、唯先輩は無言で私の唇を奪ってきた。
「ちょ……ッ!」
 何するんですか他の先輩たちに見られちゃうじゃないですか。そう目で訴えても、返ってくるのは妖しい笑みだけ。
 ……あぁ、なるほど。つまりこれが私を照れさせる方法、ですか。
 ―1本取られましたよ。
Fin

お目汚し失礼した
それでは

155:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 18:23:11 2EBBi8LT
>>154GJ
ちょっと大人っぽい二人もいいね。そしてムギGJ

156:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 18:57:36 DNKdGfyZ
>>154
GJ
少し大人っぽい唯梓の恋愛も新鮮だね!

157:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:00:02 GRVM5cz3
夕飯を作りながら主人の帰りを待つ。エプロン姿もだいぶ板についてきたかな。

こんばんは。梓です。

時間を確認するため時計に目をやると、部屋の角に置かれたギターが目に入る。
私は不意に思い出す。

入部希望…なんですけど…

六年ほど前、私は高校に入学し、軽音部に入った。そこで彼女と出会い、素晴らしい時間を過ごした。
そして私が高校三年だった四年前の今日。
その日は私にとって一生忘れることはないだろう。

私の初恋の相手は、私と同じ女の子だった。
だらしなくて、可愛いものと甘いものが大好きな、部活の先輩。私はいつの間にか、その人のことを考えてばかりいた。
初めての気持ちに困惑した。彼女を見るたび、思うたび胸が締め付けられた。

ある日、私は思い切って告白した。これ以上自分の気持ちを隠すことができなかったから。
叶うことのない初恋だと思っていた。涙を堪えきれなかった。
しかし彼女は、そんなわたしを抱きしめてくれた。目に光るものを溜めながら、私の気持ちにこたえてくれた。
私たちは結ばれた。

それからの日々は、幸せ以外の何物でもなかった。毎日が輝いていて、数え切れないほどの思い出ができた。
愛し愛されることの素晴らしさを、彼女は教えてくれた。
先輩方や、友達も私たちを受け入れ、祝福してくれた。
ただただ、幸せだった。


しかし、そんな日々がいつまでも続いてはくれなかった。

先輩が大学に進学すると、会える時間は必然的に減っていった。
そして私の受験勉強が本格化すると、二人の時間は更に無くなった。
幸せだった日々が、段々と薄れていく…。

158:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:00:56 GRVM5cz3
ある日の夜、彼女は大粒の涙を溢しながら私に言った。

女の子同士は、いけないことなの…?

私は愕然としながらも、何が起きたか悟った。覚悟はしていたから。そっか、ついにこの時が来たんだ…。

彼女が続けて言う。
どうしたらいいのか、わからないよ…

彼女は大学に進学すると、少なからず友達ができた。親しいと思える人には、恋人のことを打ち明けた。
しかし、大学は女子高とは違う。二人の関係を受け入れてくれる人は殆どいなかった。
彼女は傷ついた。
何度か男性にも誘われるが、彼女はその都度断りを入れた。
恋人がいると主張したかった。けれど出来なかった。また傷つくのが怖かったから。

なんで…

私に会う時間が減っていくにつれて、積もりに積もった不安が彼女を苦しめていた。
悩み事なんて無いような明るいヒトが、涙を流しながら私に訴える。彼女を悲しませている、苦しめている原因は、私…。

そんな私も会えない日々が続き、悩んでいた。
当然勉強も手に付かない。大事な時期にもかかわらず、成績は落ち込んでいた。
このままでいいの?このまま幸せになれる…?

決断の時が来た。

私たちは一晩中泣いた。私は彼女の顔を見つめ、そして決心した。

―これ以上、貴女から笑顔を奪いたくない。

私は彼女に告げる。
…私も、先輩も、このままじゃ幸せになれないんです…。だから、だから……





ジュー
「あちっ」
フライパンの油が手に跳ね、私はふと我に返る。
「あっ、焦げちゃう」

あの日々、あの時があるから、今の私がある。

ガチャ

「梓、ただいま」
「おかえり、遅かったね」


そして―

159:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:01:53 GRVM5cz3
「実はね…アイス買ってきちゃった♪」
「ちょ、またですか!?」
「だって今日は、梓がプロポーズしてくれた記念日でしょ?」
「そうだけど…」
「あの日の梓の言葉、今でも覚えてるよ。
『…だから、二人で、二人で一緒に乗り越えていきましょう。唯先輩、ずっと一緒に暮らしてください!』って」
「ゆ、唯…恥ずかしい//」
「私、本っ当に嬉しかったんだよ~」
ギューッ

こうして私が大学に進学して以来、私と唯は二人で暮らしてきた。
私は現在大学生。唯は幼稚園の先生になったので、働いて家を支える主人なのです。へへへ。

「明日は皆と合わせる日だね。ムギちゃんのお菓子なにかなぁ」
そう言って唯は部屋の角に仲良く並んだ二本のギターを見る。
「もう、ちゃんと練習もするからね」
「えへへ、だーいじょうぶだよぉ」

―そして今も彼女の笑顔は、私も前にある。

「梓」
「はい?」
「これからも、よろしくね」
「…こちらこそ、よろしくです」

これからどんな辛い事があったとしても、私たちは二人で乗り越えていく、二人で一緒の道を行く。そう誓ったんです。
どんな道が来ようとも、そこのけそこのけです。








「梓、見てみて~」
「何?今ご飯作ってるのに」
「じゃーん、たい焼きアイス!」
「はうっ!?………………………た、食べたい」
「えへへ、ご飯食べてから♪」
「ううっ…そ、そんなのわかってるもん……ケチッ!」


おしまい

160:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:04:01 GRVM5cz3
あずにゃんのキャラソンから作ったので、締め方が強引に・・

駄文失礼しました><


161:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:08:00 mygKLqkA
>>160
GJ

やっぱり同性ってのは辛いな

162:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:35:13 MJukaQ54
はぅ!?
GJ!! ここは電車乗ってる時は見ちゃダメだな!!!!
ニヤニヤニヤニヤしちゃうよ(^~^)

163:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:39:07 u2MQrm8P
同性でも妊娠できるようになったとして
懐妊するなら梓かな
唯はいい旦那さんになりそうだ


164:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 21:41:30 Pj4xBEt4
立て続けに傑作に巡り合ってもう幸せ絶頂ですわぁ…

165:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 21:57:56 qKunCjV9
>>163
URLリンク(ranobe.com)

166:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 22:24:03 h4wim+WE
フォントが何かこわいw

167:太らない体質にはわかるまい
09/09/26 22:27:17 Pj4xBEt4
憂「ねぇ、お義姉ちゃん、最近お腹出て来たんじゃない?」ニヤニヤ
梓「な、何、憂ったらいきなり畏まっちゃって」ドキドキ
憂「私ね、ベビーグッズを作るのが夢だったんだぁ♪」
梓「律先輩と澪先輩の赤ちゃんときにさんざん作ったじゃない」
憂「いやいやいや~、家族は別腹だよ♪」ニヤニヤ
梓「な、何?なんか冷やかすみたいな顔」

(唯登場)

唯「ただいま~。いやー、本屋行くのに迷っちゃって」
憂「おかえり~」ニヤニヤ
唯「おぉ、なんか憂ご機嫌だね~って、ありゃりゃ」
梓「どうしたんですか、唯?」
唯「買い物、憂と被っちった」
梓「えっ!?」
唯「あと姓名判断の本も買って来たんだ~」
憂「ほほぅ♪これはこれは♪」ニヤニヤニヤニヤ

(唯、梓を抱き締めて)

梓「唯?」
唯「大丈夫だよ、梓。私がついてるからね。一緒に頑張ろうねっ♪」
憂「(やっぱりね!)私もお産には立ち会うよ!というか助産婦の免許を取って来るよ!」キラキラ

梓「………………」
梓「(いや、単なる幸せ太りなんですけど)」

168:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 22:42:19 u2MQrm8P
お前らのせいで鼻血でた

169:167のスピンオフ
09/09/26 22:43:55 Pj4xBEt4
律「お!梓おめでたか?」
澪「子どもはいいぞ、うん。本当にいいぞ」
梓「残念ながらただの幸せ太りです」

あずにゃん2号「にゃあ(訳:相手はどこのネコじゃ?)」
梓「にゃう(訳:だからただの幸せ太りなの)」

ムギ「お産のときは最高の環境を整えるから安心してね、梓ちゃん」
梓「ありがとうございます。そのときになったらお願いしますね。今回はただの幸せ太りですけど」

純「なに、梓ったら幸せ太り?愛されてるな~」
梓「人から言われるとちょっとフクザツだなぁ…。でも純の言う通りだよ♪」

さわ子「んっふふ~。ねぇ、あたしもお腹出て来たと思わない~?」クイクイ
唯「先生のは単なる中年太りでしょ」
さわ子「おい、表に出ろ」

170:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 23:57:51 yo/DE2sl
>>170
さりげなく2号と会話すんなw


171:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 01:41:16 RBn2mkE4
>>169
さわちゃん口悪くなりましたねw

172:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 01:54:08 zO4E4/u5
梓は毎晩唯と激しい運動してるから太るはずがない

173:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 03:57:22 hFifd9N6
唯「あ・ず・さ♪ちょっとこれ見て~?」

梓「唯!?な、なんて格好を…!」

唯「このブラどう~?こないだ買ったんだー♪」

梓「ど、どうって…」

唯「もっとちゃんと見てよー?ほらぁ」

梓「あ…うぅ…か、かわいい…よ?」

唯「ありがとう♪じゃ~あ…外しても、いいよ?」

梓「もう…今夜はするつもりなかったのに…」

唯「えへへ、えっちな気分になっちゃった?」

梓「…バカ!明日寝不足になっても知らないからね!」

唯「きゃあ♪」


おしまい

深夜に暴走してすみません…
でも悪いのは>>172なんです!僕はそんなつもりはなかったんです!

174:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 04:00:51 CmAwqBQA
>>173
GJ

アンタは何も悪くないよ
悪いのは俺の愚息だ…

175:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 12:28:09 IWKEf7pA
>>165
URLリンク(www.dotup.org)

176:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 12:34:11 S+yMYY9H
和さん自重してください

177:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 13:01:58 zO4E4/u5
>>173
あんた……最高だ
GJ

178:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 20:57:12 zO4E4/u5
なんか過疎ってるな

179:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 21:50:11 qPDvuuJG
中野さんはこれでも17歳だという・・・

URLリンク(ranobe.com)
URLリンク(ranobe.com)
URLリンク(ranobe.com)

180:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 22:34:58 aDNVA7cZ
>>179
最後ww

181:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 22:51:17 y5jmAsBB
>>179
2枚目、これ絶対入…ってないな

182:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 23:03:52 tl3J09pQ
「ねーねー」
「なんですか? 唯先輩」
 いつもどおり唯先輩のお部屋にお邪魔をして、いつもどおり膝枕をしてあげて、頭を撫でていると、唯先輩に声をかけられた。
「あずにゃんってさ、好きな人、いる?」
「好きな人ですか?」
 なんと性格の悪い人だろう。こんな解りきったことをわざわざ私の口から聞き出そうなんて。
 唯先輩がにやにやと笑っているのがなんとなく気に食わなかったから、顔を手のひらで覆ってやることにする。……尤も、私に手のひらじゃ全体を覆うことはできなかったけど。
「いませんよ、好きな人なんて」
 まぁ嘘ですけど。たまにはこれぐらいしてやらないと日頃いじられている私の気が済みませんし。
 これで少しぐらいは動揺してくれるかと思ったけど、現実はそう甘くなかった。顔を覆っていた手のひらをどけてみると、唯先輩はさっきと同じ―いや、それ以上のにやにやした目で私を見ていた。
「好きな人いないんだぁ~、へぇ~」
「なんですかその言い方。まるで私が嘘吐いているみたいに」
「吐いてるじゃん」
 間、髪を入れずに突っ込まれた。
 さっきまでのにやにやとした目から一転、じとーっとした目で私を見てくる。
「……なんですか」
「どうして嘘吐くの?」
「さぁ、どうしてでしょうか」
 原因はあなたですけど。
 これまでもそう。何度も何度も手を変え品を変え私の口から『好き』だという言葉を言わせようとする。
 もしかしなくても私が恥ずかしがる姿を楽しんでいるとしか思えません。趣味悪いですよ。
「そうじゃないんだけどなー」
「じゃあどうだって言うんですか」
「だって、好きな人には好きって言ってもらいたいから」
 この人は……本当に卑怯だ。こんな恥ずかしいことを簡単に言ってしまうなんて。
 だから私も反撃してみる。
「それじゃ、唯先輩は私のことが好きなんですか?」
「うん。世界で一番愛してるよ」
「……」
 本当に、この人は……。愛してるなんてそんな簡単に言っていい言葉じゃないでしょうに。
 こんなことを真顔で言われてときめかない訳がない。私は赤くなった頬を隠すようにそっぽを向く。
「どうしたの? あずにゃん」
「先輩は、本当に卑怯ですね」
「うん?」
 だから、この人にも私と同じぐらいの羞恥を味わわせないと気が済まない。私もこれ以上の羞恥を味わうことになるけど、それはもうどうでもいい。
「唯先輩」
「なに?」
「私も、唯先輩のことを愛しています」
「……」
 そっぽを向けていた顔を戻して、真正面から唯先輩の目を見据えて言うと、しばらくして唯先輩の頬がぽっと赤くなった。
 だけど、恥ずかしさよりも喜びのほうが勝っているらしい。唯先輩は赤くなった頬を隠そうともせず、笑顔で私に抱きついてきた。
「わっ」
「やっと言ってくれたね」
 急に何するんですかと言おうと思って口を開いたけど、言葉が喉に詰まってしまった。
 その原因は―
「もう、何泣いてるんですか、唯先輩」
「だって、嬉しかったんだもん」
「嬉しいからって人の肩で泣かないでください。制服が汚れちゃうじゃないですか」
 この人の涙で汚れるのならそれはそれでいいかもしれないけど。
 ……いやいやそれはだめだろう思考が変態になってるよ私。
「あずにゃん」
「なんですか?」
「好きだよ」
「……私もです」
「ね、ね、ちゅーしよ?」
「調子に乗らないでください」
Fin

お目汚し失礼した
それでは

183:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 00:06:55 VRTMNI1w
唯と梓は夜中は正常位って気がする

……すみません

184:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 00:10:36 H9JrKxXT
マジでエロネタ自重しろ

185:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 00:49:47 VRTMNI1w
>>184
おいおいあんまムキになんなよ

186:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 00:53:43 oPQRDGnc
まあまあまあまあまあまあ

187:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 00:56:47 nwE/Gx0S
>>186
おいおいあんまムギになんなよ

188:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 01:00:45 QxasSb11
>>184
唯がいたら「いいこ、いいこ」されちゃうぞ

189:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 01:07:46 StV1rgt3
>>182
GJ
膝枕しながら顔を手のひらで覆うってなんかいいなw


190:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 01:12:14 TWgLytVJ
>>186 6回

ゆいあず、クッキーネタ。唯暴走気味注意

「皆さん、クッキー食べませんか?」
 放課後ティータイムの準備中、急にあずにゃんはそんなことを言う。
「クッキー?」
「あ……、ケーキじゃ不満だったかしら?」
「あ、そういうのじゃないですよ、ムギ先輩。ただ、私が自分で作ってみたってだけで……」
「手作り!?」
 敏速に反応しましたは私、平沢唯、平沢唯です!!大事なことなので、二回言いました!!
「まぁ、おいしいかどうかは、わかりませんけど……」
「お前は、またそういう……。どれどれ」
 ぱくっ、と出された弁当箱入り(なんで?)のクッキーをつまみましたのは、我らがりっちゃん隊長。
「ん!うま!ムギが出すお菓子よかうまいぞ!!」
「あらあら、本当。おいしいわ」
「うん。手作りクッキーって感じがして、私は好きだな」
 続いて、ムギちゃん、澪ちゃんと続きます。
私は、なかなか食べれません。てか、クッキーに皆群がりすぎだよ。私入るとこないじゃん。おーい。
「で、なんで弁当箱に入ってるんだ?」
「あ、それは、入れ物が見つかんなかったので……。すいません」
 ああ!その質問私がしようと思ってたのに!!りっちゃんひどい!!空気読め!!
「うっせぃ!」
「にしても、梓がお菓子を作れるとはなぁ」
「驚いたわ。こんなにおいしく作れるのなら、もっと早く持ってきてくれれば良かったのに」
「あ~……、いや。最近、興味持ったもので。調理実習の時間、憂達と作ったんですけど、これがなかなか楽しくて」
「憂ちゃんは、料理うまいもんなぁ」
「はい。それもあって、なんというか、悔しいというか……。で、私も頑張ってみようって。あ、誰かに自分の作ったもの食べてもらったのは、これが初めてなんですけど……」
 その初めてを、私はまだ食べていません。
「唯、さっきからうるひゃいぞ」
「あー!!りっちゃん!!なんか静かだと思ったら、何口に思いっきり頬張ってんの!!返せ!あずにゃんの初めて返せーー!!」
「誤解を招くようなこと言うな!!」
「あうちっ!」
 澪ちゃんに叩かれました。
最近思うけど、澪ちゃんなんか暴力的だよね。そっちのほうに目覚めちゃったとか?
「そうか。そんなに死にたいか」
 すいませんでした。
「ま、まぁまぁ。唯先輩、クッキーなら、まだありますから」
「え~、ウソ。もうないじゃん。ほら、空だよ」
「そっちじゃなくて……」
 パッ、と取りだしましたは同じような弁当箱。あ、でも色が違うや。
「一応、余分に作ってきたんです。まぁ、作りすぎもしましたが……」
 パカッ、とあずにゃんが箱を開ける。と、さっき登場したクッキーたちは、四角ばっかだったのに対し、こちらはやけにハートが多い。
てゆうか、ハートばっか。なんで?
「あ、すいません。え~と、無意識?のうちにこうなっちゃって……」
「なんで疑問形?」
「う……、と、とにかく、食べてみてください!」
 質問に 答えてくれても いいじゃない。……まぁ、いいか。いただきます。
 はむっ もぐもぐ
…………なんだろうね。まず、バターがこう、ジュワンってなって、シャリン、が、ドーン!みたいな。そんでパンッてなって、ゴーン!がバキューン!で。
 うん、そうだね。すごくおいしい。
「本当ですか!?」
 パアア、という効果音が付いてきそうなほど良い笑顔。
「うん。憂が作るお菓子よりおいしいかも」
「そ、それは言い過ぎですよ!」
 そんなことないのに。
「でも……、えへへ。嬉しいです。ありがとうございます」
 あずにゃんは、本当に嬉しそうに、顔をにこにことさせている。
その顔に、つられて私もにこにこする。

191:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 01:16:13 TWgLytVJ
「……やっぱり、嬉しいものですね」
「うん?何が」
「えっ、あっ……」
 しまった、と言うような顔。多分、無意識のうちに声に出していたのだろう。不意を突かれて、あずにゃんの顔に一瞬焦りが見える。
でも、すぐに意を決したように、
「ええと……、料理の話です」
「料理が、何?」
「あ~……。ええと、―……人に……りを……れるのは、…………って話……」
「んぅ?ごめん、聞こえなかった」
 あずにゃんは、伏せ目がちなネコ目をキッとこちらに向けて、
「好きな人に、自分が作った料理を『おいしい』って言われるのは、嬉しいって話ですよ!!」
 声が、部室中に響く。
その声が、あずにゃんの耳にも届いたのか、急に顔を真っ赤にした。かわいい。
「す……、すいません。あの……、」
「あずにゃん」
 なるべく、優しい声で、私の気持ちを伝える。
「すごくおいしかった。また作ってね」
 なるべく、優しい笑顔で、あずにゃんに笑いかける。
あずにゃんは、一瞬驚いて、何か言おうとしたけれど、やっぱり諦めたのか、苦笑して、
「……気が向いたら、作ってあげますよ」
 そう言うあずにゃんの顔は、私以上に優しい笑顔だったと思う。
しばらく、微笑み合っていると、あることに気付いた。
「あれ?りっちゃん達は?」
「え?……あれ?そういえば、どこに行ったんでしょう?おかしいなぁ……」
「……まぁ、いいや。先に二人でティータイムにしよう。あ、もうしたか」
 目の前にある、愛情たっぷりクッキーを見て気づく。
今思うと、これは、私“だけ”のために作ってくれたのかも。少なくとも、このハート型クッキーは。
なんでって?そりゃあ……、ハートだからに決まってるじゃん!!
「……じゃあ、第二幕、ということで」
「ふふふ、そうだね。あ、私お茶出すよ~」
「えっ、あっ、ゆ、唯先輩はだめです!私がやりますから!」
「え~なんで~」
「じゃあ、お茶を蒸す時間とか、分かりますか?」
「……あずにゃん先輩、お願いします」
 そう言って、また私たちは笑い合った。
ハート型クッキーを、間に添えて。


―部室前、廊下―
「まいったな。カンッペキに出るタイミング逃したぞ」
「一時間ぐらい、どこかの喫茶店にでも行くか?」
「またか……。もう勘弁してくれよ。私は部長だぞー!部長が空気読んだために部室入れないってなんだー!!」
「落ち着け、律。唯たちに聞こえる」
「しかも、その唯に空気読めとか言われたし!!なんなのあいつ!?CD売れたからって調子乗ってんの!?」
「律、リアル(二次元)とドリーム(三次元)を混合させるな」
「ちくしょー!おい、ムギ!お前も悔し……」
「あっ!待って!今服擦れる音した!静かに!!」
「いや、何言ってんのあんた」
「てゆうか、何を想像してるんだ?」
「あああ、しまった。ビデオカメラ(手のひらサイズ)を持ってくるの忘れたわ……。あっ!携帯って録画もできるのよね!?確かここに……、あっ!?しまったわ!携帯、カバンの中だし、カバンも部室の中だわ!!ああ~どうしましょう二人とも~!!」
「いや、私らに振られても」
「……律、駅前のバイキング、今ケーキ特集やってるらしいぞ。どうだ?」
「ああ、いいね、澪。今日はやけケーキの気分だ。付き合うぜ」
「ああ~、部室にカメラでも付けていればよかったわ……」
「はぁ……。ほら、ムギも行くぞ。やけケーキ」
「カメラ~」
「「((ムギの場合、ホントにやりそうで怖いな……))」」

おわり
 いつか、新婚ネタとかやってみたい

192:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 01:34:23 VRTMNI1w
>>191
GJ
ぜひ新婚ネタも
勿論初夜のことも書いて下さりますよね

193:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 08:20:17 Ar4wW9zG
来月のきららの表紙が唯梓なら嬉しい

194:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 11:59:37 1d4+89WH
>>191
GJ!
途中まで他の皆は空気を読めてないように思えたけど、そうでなかったんだな。
梓のハート型クッキーはホワイトディーの時も渡していそうだ

>>193
順番的に7月号と同じ唯梓が表紙になりそうだけど
11月号はその時期に合わせた格好になると思うから、学園祭のライブの衣装を着てるのかな??

195:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 23:02:10 8Xymdldh
 放課後ティータイム。名前の通り、私たちの部活はまず全員でのティータイムから始まる。
 でも、今日はどういうわけか唯先輩以外の先輩たちは全員予定が入っているとかで練習に来れないらしい。
 少し寂しい気もするけど、でもまぁ、唯先輩と二人っきりでお茶を飲む時間も悪くないかもしれない。
 普段はあれだけ騒がしい唯先輩も、お茶を飲んでいるときはとても静かだし。
「ねぇ、あずにゃん」
「どうしたんですか?」
 自分で入れたミルクティを口に含みながら唯先輩の言葉を待つ。
「あずにゃんって、好きな人とかいるの?」
「ぶぅっ!」
 盛大にミルクティを口から噴き出してしまった。
「ひゃっ! ……んもぅ、あずにゃん急に噴き出さないでよ~」
「す、すみません。でも元はといえば唯先輩が急に変なことを言い出すからじゃないですか」
 私のミルクティでべちょべちょになった唯先輩の顔をハンカツで拭ってあげる。ゴシゴシと力を入れて拭いていると、唯先輩が嬉しそうな声を上げた。
 ……なんていうか、子犬みたいだなぁ。これで尻尾が生えていたら間違いなくぶんぶんと振り回している、と思う。
「変なことなんて言ってないよ?」
「言ったじゃないですか。好きな人がどうこうって」
「あ、そうそう。それで、どうなの? やっぱりいるの?」
 まさか墓穴を掘ってしまうなんて……。言わなきゃよかったというか唯先輩忘れっぽすぎでしょう。
「ねーねー、どうなの? いるの?」
「い、いませんよそんな、好きな人なんて。第一いたとしても絶対に教えませんし」
「どうして?」
「どうしてってそりゃ……」
 ―好きな人に直接言うなんて、そんなことできる訳が無いじゃないですか。
「それは?」
「な、なんでもないです! そ、それより、唯先輩はどうなんですか?」
「私?」
「そうです、人に訊くだけじゃなくて自分も答えてくださいよ!」
 私だけ恥ずかしい思いをするなんて不公平すぎます。先輩もこの羞恥を味わうべき……でも、唯先輩って好きな人いなさそうだしなぁ。
 この人ならみんなが大好きとか普通に言いそうだし。私みたいに誰か一人を本気で好きになるなんてことはしなさそうな気がする。
「どうなんですか? やっぱりいないとか―」
「いるよ、とっても大好きな人」
 私の言葉を遮るように、唯先輩が言った。とても真剣な声で。さっきまでのへらへらとした顔はどこへ行ったのか、表情も真剣なものになっている。
 その顔と言葉には絶対の意思が込められていて、それが解ったからこそ、私は開いた口が塞がらない。
 まさか唯先輩に好きな人がいるなんて思わなかった。誰なのか知りたいけど、それを聞くには勇気が足りない。
 だって、それを聞くということはつまり私の失恋という方程式が出来上がるのだから。聞いて悲しむぐらいなら、知らずに今の関係でいるほうがまだ気が楽だ。
「その人のことを考えるだけで胸がほわほわとあったかくなってね、その人が他の子と楽しそうにお喋りしているのを見ているととっても悲しくなるの」
 ……同じだ、私と。唯先輩のことを考えるだけで胸があったかくなって幸せな気持ちになるし、唯先輩が他の人と仲良くしているのを見ていると胸がきゅっと締め付けられるような感じになる。
 何より、それを語る唯先輩の瞳は正に恋する乙女のそれだったから、この人が恋をしているのを認めざるを得ない。はぁ、まさか唯先輩に好きな人がいたなんて……。
「私の好きな人はね……」
「ちょちょちょちょっと待ってください唯先輩」
「ほぇ?」

196:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 23:02:52 8Xymdldh
 今にもその人の名前を言おうとしていた唯先輩を無理やり止める。こんな心の準備もなしに聞かされたらその人のことを一生恨み続けてしまうかもしれないし、止めてくださいよ。
 唯先輩はすっかりその気だったみたいでぶーたれてたけど、「名前以外なら何でも喋っていいですから」と言うと、あっさりと機嫌を直してくれた。
「そのいち、その人は私の後輩です」
「後輩、ですか……」
 唯先輩と面識のある後輩だと、憂と純と、そして私ぐらいかな。
 ……当てはまったからってほっとしている私が恨めしい。
「そのに、その人は私と個人的に親しいです」
 純はあんまり親しく無さそうだから除外。憂は親しいってレベルじゃない。私は……どうなんだろう。
「そのさん、その人は可愛いです」
 そりゃ唯先輩が好きになるんですから当然でしょう。
「そのよん、その人はもう世界を滅ぼせるぐらい可愛いです」
 何だか雲行きが怪しくなってきたような……。これじゃただの惚気話じゃないですか。
「そのご、その人はとってもちっちゃくて可愛いです」
 また惚気……、でもちっちゃいってことが解ったしいいか。
 というか、ちっちゃいってことは憂は違うのかな? それじゃ、残ったのは私―いや、そんなこと無いよね……。
「そのろく、その人はギターがとっても上手です」
 どくん、と私の心臓が大きく脈打った。
 まさか、まさか、まさか……。
「そのなな、その人のあだ名は―」
「もういいです唯先輩! それ以上言わないでください!」
 恥ずかしさで死んじゃいます。
「解ったでしょ? 私の好きな人」
「……はい」
 まさか、唯先輩の好きな人が私だったなんて思わなかった。その事実に嬉しさがこみ上げてくる。
「それじゃ、今度はあずにゃんの好きな人を教えて欲しいな」
「解ってるくせに……」
「直接、あずにゃんの口から聞きたいの」
 本当に、唯先輩は卑怯です。でも、そういうところも全部含めて好きなんだから、これぐらいは大目に見てあげます。
「私の好きな人は―唯先輩、です」
 やっと言えた。ずっと言う機会が無いだろうと思っていた言葉。
 その言葉を聞いて、唯先輩はにっこりと笑い、そして私を優しく抱きしめてくれた。
「これからもよろしくね、あずにゃん」
「―こちらこそ、よろしくお願いします」



Fin




お目汚し失礼した
それでは

197:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 23:22:04 VRTMNI1w
>>196
あぁ……素晴らしい
まさにゆいあず

GJ!

198:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 00:01:22 k1x1aAeX
ある日、私は風邪をひいて学校を休んだ。
高校に入ってからは体調を崩したことなんてなかったのに…少し練習頑張りすぎたかな。

昼過ぎ、おかゆを食べてぼんやりしていると、憂から電話がかかってきた。

憂『梓ちゃん?具合どう?』

梓「うん、もうだいぶよくなったから明日は学校行けそうだよ」

憂『よかったー…あ、今日純ちゃんとお見舞い行こうか?』

梓「ううん、大丈夫。また今度元気な時に遊びに来て」

憂『そう?じゃあお大事にね』

梓「うん、わざわざありがとう…じゃあね」

私は電話を切るとベッドに横になり天井を見つめた。
さっき電話したせいか、無性に寂しい気持ちになる。
…やっぱり来てもらえばよかったかな。
唯先輩は、風邪のこと知ってるのかな。心配…してくれてるのかな。
って私、なんで唯先輩のこと考えてるんだろ…
そんなことを考えているうちに、私はいつの間にか眠ってしまった。

199:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 00:02:20 k1x1aAeX
目が覚めると、辺りはすっかり暗くなっていた。ずいぶんと長い時間眠ってしまったようだ。
と、私はなにやら手に温もりを感じるのに気が付いた。
おそるおそる首を横に向けると――

梓「唯…先輩…」

唯「スー…」

唯先輩が私の横で、静かに寝息を立てていた。
いつか、律先輩をお見舞いに行った時と同じように。

唯「ん…あずにゃん…おはよう♪」

梓「な…な…なんで…」

唯「いやあ、あずにゃんが風邪引いたって聞いてお見舞いに来たんだけど…」

梓「い、いつ来たんですか?」

唯「うーん、2時間前くらいかなあ…安心して!憂には連絡してあるから!」

梓「そういうことじゃなくて…」

正直、嬉しかった。私が眠っている間も、唯先輩は私のそばにいて、手を握ってくれてたんだ…

唯「それであずにゃん、具合どう?もう大丈夫?」

唯先輩はそう言うと、私のおでこにおでこを重ねる。唯先輩の顔が、まさに目と鼻の先にあった。

梓「あ…あの…」

唯「あずにゃん顔赤いよ!大変、まだ寝てなきゃ!」

梓「こ、これはその…」

唯「いいから寝てなさい!」

唯先輩は無理矢理私を寝かせると、カバンから何かを取り出す。

200:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 00:03:07 CAEEQAGn
梓「あの…それは?」

唯「ムギちゃんがあずにゃんにって、アイス持たせてくれたの!
 安心して、ドライアイスの中にあるから溶けてないよ!」

梓「はぁ…」

唯先輩はアイスを一口分取ると、私の前に突き出した。

唯「はい、あーん♪」

梓「えっ…あの…」

唯「風邪の時は甘いものが一番なんだよ!はい、あーん」

梓「はい…パク」

唯「おいしい?」

梓「……」コクリ

この時の唯先輩は、とても優しい、そしてかわいい顔をしていた。
ダメだ。こういう顔をされると、何も言えないや…

唯「じゃあ私、そろそろ…」

梓「あ…あの!」

唯「なあにあずにゃん?」

梓「もうちょっとだけ…一緒にいてください」

唯「もう、しょうがないなぁあずにゃんは~」

唯先輩は私のベッドの横に座ると、私の頭を静かに撫でる。
その手は温かくて、柔らかくて、力強かった。

梓「…ありがとう、先輩」

唯「うん♪早く元気になってね、あずにゃん♪」

梓「…はい」

唯先輩、ありがとう。私はあなたの後輩で、本当によかったです。



以上

201:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 00:40:23 QoKSI/5/
泣いた

202:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 00:44:20 Pp/8mEmw
>>196
このあと仲良くティータイムですね

>>200
このあと仲良くにゃんにゃんですね

203:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 09:15:21 d9V5A5G/
朝から二本もssが読めるなんて思ってなかったわw
作者gj

204:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 11:13:09 cdXf9BW6

授業中読んでニヤニヤしてたら先生に変な目で見られたぜ\(^o^)/

205:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 12:22:11 Qs3H/L2x
もうアンタらで百合小説出版してくれw

昼休憩に癒されたぜ!GJ

206:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 16:00:02 CAEEQAGn
甜菜
URLリンク(kita.kitaa.net)
URLリンク(kita.kitaa.net)
URLリンク(kita.kitaa.net)
URLリンク(kita.kitaa.net)

207:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 17:17:31 xv9RR3ii
残念ながら既出だからその続きを貼りましょう

208:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 17:22:15 uq4kO1P1
>>206
既出だった様な希ガス

209:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 18:39:46 kGVwOgeB
続きではないですが!

URLリンク(ranobe.com)
URLリンク(ranobe.com)

210:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 19:29:49 rII2cP0O
いいわあw

211:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 21:25:47 ovqxqkls
「あずにゃん、そろそろ帰ろっか」
「そうですね」
 他の先輩たちが帰った後も居残り練習を続けていた私たち。だけど、そろそろ外が暗くなってきたからということで唯先輩の声に従って後片付けをする。
 もう少し練習していたかったけど、この時期はすぐに日が落ちるから早めに帰らないといけない。残念だけど、しかたのないことだ。
 それに、明日になればまた二人っきりで特別特訓ができるんだから、そんなに気にすることじゃない。
「唯先輩、最近上達スピードが速いですね」
「そうかな?」
「そうですよ。正直言って、今のところを弾けるようになるにはもう少しかかると思ってました。家でも練習してたりするんですか?」
「うん、家でも毎日弾いてるよ。でも、やっぱりこの居残り練習のおかげなんじゃないかなぁ」
「だといいですけどね」
 元々これは唯先輩が上手になるように無理言って残ってもらってるわけだし、これで上手になってくれているのならとても嬉しい。
 逆にこれで上達していなかったら全く無駄になる―いや、そうでもないか。少なくとも私は唯先輩と一緒に練習できて嬉しいんだし。
「でも、まだまだあずにゃんには届かないけどね」
 そう言ってにへらっと笑う唯先輩。そんなことは無いと思うけどな……。少なくとも、技術だけで言ったら私と同じかそれ以上だし。
 だけど、それは教えてあげない。教えたらそこでだらけてしまいそうだから。この人にはもっと上手になってもらわないと困る、もっともっと上手になれるはずなんだから。
「ね、唯先輩」
 ようやくまとめ終わった荷物を持ち上げながら、音楽室の扉を開く。
「どうしたの?」
 唯先輩も、最後にギターを丁寧にケースの中にしまうと、それを肩に担いで私の後に続いてくる。
 バタン、と扉が閉まる音が人気の無い廊下に響いた。
 まだ余韻の残っている廊下をゆっくりとしたペースで歩きながら、後ろにいるであろう唯先輩に話しかける。
「先輩は、まだまだ演奏が雑です」
「うん」
「だけど、それもここ最近の練習のおかげでかなり滑らかになってきてます」
「……」
 唯先輩は黙って私の話を聞いている。
「このまま練習し続ければ、いつかさわ子先生ぐらいギターを扱えるようになるかもしれません」
「ほんと!?」
「かもしれません、と言いました。あくまでなるかもしれないという話です」
「だよね……」
「でも」
 足を止めて、唯先輩を振り返る。ここだけはしっかりと言っておかないと気が済まない。
 つられて足を止めた唯先輩の瞳をじっと見る。ふわふわとした、独特の瞳。だけど、その中に少しだけどギタリストの色が混じっているのが見えた。
「でも、唯先輩はいつか絶対にさわ子先生を超えると思います。いえ、絶対に超えさせます。だから」
 これは後輩として、ギタリストとして、そしてあなたのことが好きな人間としての言葉。
「だから、これからも一緒に練習して、いつか絶対、二人でさわ子先生を超えましょう」
「―うん!」



Fin




何と短い文章


お目汚し失礼した
それでは

212:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 21:49:33 A4UDE8ys
お目汚れてないからもっと書いてくだしあ

213:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 22:14:26 ovqxqkls
「雨……か」
 窓の外でザーザーと降っている雫を眺めながら呟く。ベランダに吊るされた照る照る坊主が儚げに揺れている。
 今日は唯先輩とお出かけする予定だったんだけどな……。服も悩んで悩んで、二時間ぐらい悩んでやっと決めれたのに。
「台無しだよ……」
 天気予報だと今日は一日晴天だって言ってたのに、すっかりそのつもりで用意もしていたからその分反動が大きい。
 それに、この雨の強さだと唯先輩の家に遊びに行くこともできないから、今日は唯先輩と会えないということになる。それが一番悲しい。
 毎日会っていたからその大切さに気付かなかったけど、一日会えないだけでも随分と苦しくなってくる。しかもそれがお出かけの日だからなおさら。
「唯、先輩……」
 会いたい、会いたい、会いたい……。
 そのまましばらく、部屋の中で独り悲しんでいると、不意に携帯電話が鳴った。着信音は、唯先輩からのもの。
 慌てて、ベッドから起き上がり携帯電話を手に取る。
「もしもし」
『あ、もしも~し。あずにゃん起きてた?』
「えぇ、まぁ……」
 電話の向こう側の唯先輩は、驚くほどいつもどおりだった。その声を聞いて、私は心が軽くなるのを感じる。
 ―そうか、会えないなら電話をすればよかったんだ。
『雨降っちゃったね』
「そうですね。今日はどうするんですか?」
『う~ん、このお天気だとお出かけはできないだろうし、今日はこのままずっと電話しとこうよ』
「そうですね」
 会えないのは残念だけど、声が聞けるだけでも充分だから。
 それから、私たちは一日中電話をし続けた。比喩とかじゃなくて本当に、一日中。今日お出かけできなかった分を補うぐらいに。
 唯先輩は、普段は話さないようなこと―自分の夢とかを話してくれて、私は子供の頃のエピソードを話してあげた。
 そのエピソードに唯先輩は笑ったり褒めてくれたり、一緒に泣いてくれたり。唯先輩の夢が意外なものだったことに驚いたりした。
 今日一日で唯先輩のいろいろなことが解った気がする。普段はおちゃらけている先輩も、心の中ではちゃんといろいろと考えてるんだなぁ。
 ―たまには、会えない日があってもいいかもしれない。今日は、そんなことを考えさせてくれたいい日だった。



Fin




お目汚し失礼した
それでは

214:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 22:48:16 zxt07NJY
GJ
向こうのゆりゆりなんとかでも見たけど
精神的な繋がり描写もまたいいね!

215:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:03:29 58B/Mntt
SS書いてみたんだけど
唯あず以外の場面が結構あるんだが、投下しても良いかな?

216:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:07:37 yIegPu91
唯梓以外のカップリングがあるってことか? 例えば律澪とか
俺はいいと思うが長くなるようならテキストでやったほうがいいかも

217:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:15:36 58B/Mntt
いや、カップリングじゃなくて自宅での唯と憂のやりとりみたいな

218:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:25:09 zxt07NJY
唯梓があって唯と憂が普通に仲がいいだけなら別に構わないじゃないかな?

219:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:31:38 58B/Mntt
私はいつから唯先輩を好きになったんだろう…
初めて会ったときから?それとも合宿のとき?

こんにちは。中野梓です。

何を隠そう私は唯先輩の虜になってしまったのです。でも、そんなこと言えるわけもなく、
唯先輩にスキンシップされても他の先輩がいると恥ずかしさでつい離れてしまいます。


部室

ガチャ
唯「おぉ~まだあずにゃんだけなんだぁ~」

梓「そうみたいですね」

唯「あずにゃん?」

梓「何ですか?」

唯「ぎゅー」

梓「先輩、やめてくださいよ~」


いつも通り唯先輩は柔らかいなぁ。今は2人っきりだし、これくらい大丈夫だよね。
あぁ、幸せ…


ガチャ
律「おいーっす…おぉ、お二人さん仲良いですなぁ~」

唯「えへへ~」
梓「先輩っ、離れてください!」ドン

唯「ドテッ」

ああ、いつもの悪い癖が出ちゃった。ちょっと強くやりすぎたかな…でも、いつも先輩はここから更に…
…あれ?

唯「…あずにゃん、ごめんね。嫌だったよね。」

梓「いやいや、今のはですね…」

唯「りっちゃん、今日調子悪いから帰るね」タタッ

律「ちょっ、唯!」


バタン

どうしよう、やってしまった。そして私は唯先輩が泣いていたのを見逃さなかった。本当ならここで私が追いかけるべきだが、体が動かなかった。
結局この日は、唯先輩抜きで練習したが私は練習が手につかず凡ミスを連発した。先輩達は心配したが、「大丈夫ですよ、調子が悪いだけです」と返した。
学校を出ても唯先輩のことが頭から離れず、夕飯もろくに食べれなかった。でも唯先輩のことだから明日は何もなかったかのように来てくれるはず…
そのときは私から謝ろう。


220:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:34:26 58B/Mntt
翌日の放課後
ガチャ
梓「こんにちは~」

律「やっと梓も来たか~」
紬「梓ちゃんの分の紅茶も淹れるわね」

梓「あれっ、唯先輩はまだなんですね」

律「あ、聞いてなかったか?唯は今日学校休んでるぞ?」


嘘だ、あの唯先輩が…もしかして私のせい??いやいや、まさか唯先輩があれだけで学校を休むなんて思えないし。
きっと風邪かなんかだ。私は平静を装って続ける。

梓「えっ、そうなんですか?風邪か何かですか?」

律「それがな、ただ『休む』としか言わないんだ」

梓「そうですか…」

私の中でどんどん悪い予感が大きくなってゆく。でも、もし勘違いだったらと思うと恥ずかしくて、いざ行動を起こすことはできなかった。
素直になれない自分がもどかしかった。


澪「まぁ唯の事だから明日になったらケロッとして来るんじゃないか?」
梓「だといいですけど…」


▽唯視点
 『離れてください!』

自室で唯はその梓の言葉を思い出してはため息をつく。
体から力が抜けてしまい、学校まで休んでしまった。

「あずにゃん、ごめんね…」ポロポロ

私は入部希望として部室に来たあずにゃんを見た瞬間から彼女に惹かれていった。
いつしかそれは恋だと気づいた。少しでもあずにゃんに触れていたいと、スキンシップの頻度も増えていった。

「あずにゃん、嫌だったんだね。今まで無理してくれてたんだね。嫌われちゃったな…」
「これからどうすればいいんだろう…」




221:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:35:41 58B/Mntt
夕飯
憂「お姉ちゃん、風邪大丈夫?」

唯「少しは良くなったよ。憂の看病のお陰だよ~」

憂「もう、お姉ちゃんったらぁ」


私は憂の前では精一杯元気と笑顔を振りまいた。
いつもいろいろやってくれる憂に心配かけたくないもん。

唯「ごちそうさまでした~」

憂「お姉ちゃん?」

唯「な~に、憂?」

憂「なにか辛いことあったの?」

唯「(!!)どうして?」

憂「ご飯食べてるとき、時々暗い顔してたよ」


さすがは憂だ。どうやら私は笑顔を振りまいたつもりだったけど顔に出ていたらしい。憂にだったら相談しても良いよね?


唯「憂?もしもだよ、もしも自分が好きな人に嫌われちゃったら憂はどうする?」

憂「う~ん、原因が自分だったらまず謝ると思うよ。」

唯「そうだよね。やっぱり謝らなきゃね。 憂、ありがとう!」タタタッ

憂「おっ、お姉ちゃん?(何があったか分からないけど、頑張って!)」



翌日放課後
ガチャ
梓「こんにちは~ って私が最初か。」

今日は唯先輩来てくれるかな?今日も休みだったらすぐに先輩の家に行って謝ろう。
で、あわよくば想いを伝えられたら良いな。

いつもだったら「部室に一人」という状況はのんびりできる快適な空間だが
今日はそうは行かない。試合前のような緊張感が梓を襲う。



222:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:37:39 58B/Mntt
ガチャ
扉が開く音と共に、おそるおそると唯が入ってきた。

梓「もう、昨日はどうしたんですか?心p…」

唯「抱きついたりしちゃってこの間はごめんね、あずさちゃん。嫌だったんだよね。」


そう言うと、先輩は泣き崩れてしまった。”あずさちゃん”?そんな寂しいこと言わないでくださいよ。
私は子猫のようにうずくまっている唯先輩をそっと抱きしめた。


唯「(!)あず・・・さちゃん?」

梓「"あずさちゃん"なんて呼ばないでくださいよ。寂しいですよ。」

唯「えっ、抱きつかれるのもあだ名も嫌だったんじゃ…」

梓「"あずにゃん"でいいですよ。むしろその方が良いです。抱きつかれるのも…嫌いじゃないですよ」

唯「ふぇ?」

梓「私こそこの間はすみませんでした。急に律先輩が入って来て、恥ずかしくなっちゃって。
  本当は、抱きつかれるのも好きだったっていうか、その…ええと…」

唯「あず…にゃん?」

梓「私は唯先輩が好きです!大好きです!」

唯「…!」

梓「だから泣かないでください。先輩には笑顔のほうが似合ってますよ。」

唯「えへへ、そうかなぁ。」

梓「そうですよ。」


私は唯先輩をそれまでより強く抱きしめた。この状態でどれくらいの時間が経っただろうか。
聞こえるのはグラウンドの方から聞こえる音と2人の鼓動だけ。


梓「これで、仲直りですね」

唯「そうだね。あの、あずにゃん?」

梓「何ですか?」

唯「あのね、私もその…あずにゃんのことが… …ひゃん!」


私は先輩が言い終える前にやさしく先輩の唇をふさいだ。
ただでさえふわふわした先輩だけあり、その唇はとろける様に柔らかく、そして甘かった。


223:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 23:39:03 58B/Mntt
唯「んっ…  ぁん…  」プハー


かなり長くの時間こうしていたので、呼吸が苦しくなってきた2人は
名残惜しそうに唇を離した


梓「続きは言わなくて良いですよ、唯。」ハァハァ

唯「…!今私のこと"唯"って…」

梓「ダメですか?」

唯「ダメじゃないよぅ。でも…」

梓「ならいいじゃないですか。 唯?」

唯「…なに?」

梓「もう一回しよっか」

唯「…」コクリ

2人はいつまでも貪るように唇を求めた。



その頃
澪「ははっ、そうなのかww」
律「そうなんだよwwで、キャベツ太郎がさ…」

澪「あれ?なんでムギが部室の前で立ってるんだ?」

律「お~い、ムギ~」

紬「……」ポタポタ




FIN

お目汚し失礼しました
初めてのSSで至らない点ばかりだったと思う
5レスも使ってしまい申し訳ない


224:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 00:07:49 7b6EyAtd
「"あずさちゃん"なんて呼ばないでくださいよ。」で泣いた。

GJ

225:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 00:16:41 lh3JEYMa
>>223
GJ!
ゆいあず関係ないが、“キャベツ太郎”でなぜ盛り上がるwww

226:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 00:17:35 dPuC2l2R
GJ
初めてのSSとは思えないほどの良い感じだった。


227:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 00:30:31 ufVmvhLO
梓「ヨガフレィム」

228:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 03:04:56 eWD9BCF/
いいねいいね~w
そんな寂しいこと言わないで下さいよ、でキュンと来た
そして最後のキャベツ太郎はなんだwww無駄に気になりwww

229:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 08:32:54 EE8sX4/c
k-onvipで似たような話を見たな
あれのラストも実に良かった
何が言いたいかというと
唯梓も好きだが、個人的には梓唯が大好きだもっとやれ、もっとやってください

GJ!

230:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 12:53:34 ZoHrlQDm
唯が何かの原因で梓に対する接し方を変える

梓 最初は耐えていたが次第に寂しく苦しくなり泣き出してしまう



こういう流れが大好きです

231:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 13:22:01 qxC20bPh
むぎちゃんwww鼻血落ちwww

232:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 15:45:24 DscqOCcH
梓唯の時の唯の可愛さは異常だよな

233:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 16:28:23 uzBqjcNj
梓は唯にいじられるってイメージ強いけど
梓が自分の気持ちに気づいて唯とはっきり結ばれてからは
逆に梓が結構攻めそうな気もする

234:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 16:43:57 6/p0y76q
>>232
いや、コンスタントにかわ唯

235:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 16:50:03 y6fP75kc

唯「あ~ずにゃん」

梓「ちょっ、唯先輩いきなり抱きつかないでください!」

唯「え~!やだ~!」

梓「…………」

唯「…あずにゃん怒ってる?」

梓「…ずるいです」

唯「ふぇっ?」

梓「先輩ばかりずるいです!私も先輩に抱きつきたいです!」

唯「えっ、あ、あずにゃん何か怖いよ?」

梓「覚悟してくださいね。唯先輩」

唯「わっ!ちょっ…あずにゃん!」


とりま、ここまで想像した

236:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 16:51:05 RhTaoFyC
紬「続けて続けて」

237:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 17:28:56 PsnvUFZA
梓「唯先輩って、結構太ってるんじゃないですか?」

唯「そ、そんなことないよ!」

梓「じゃあ確かめてあげます。お腹はどうなってるかな?」

唯「あう!や、やめ…」

梓「先輩、こうやってボタン外すのってなんだかドキドキしちゃいますね」

唯「あ…あずにゃん、恥ずかしいよぉ」

梓「ふむ、見ただけじゃわからないですねぇ…触っちゃいましょう」

唯「あぅ…あずにゃん、そういう触り方くすぐったい…」

梓「ふふふ、やわらくてぷにぷに…じゃあ、ここはどうでしょう?」

唯「む、胸はさすがに…」

梓「わ、ピンクだなんてかわいい下着着けちゃってもう…これも外しちゃいます」

唯「あ…あずにゃん…」


試合の途中ですが放送を終了させていただきます。ご了承ください。

238:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 17:48:48 /ilQUh0o
こうして梓の唯先輩トレーニング計画が始まったという…

てか続k(ry

239:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 17:54:22 yn/tJvLF
これ以上 いけない

唯には羞恥心が足りないから見せびらかすか、ふざけて梓をからかうかだと思う
梓は初めは嫌がるけど煽られて意地になり、ばばーんと見せるんじゃないかと

240:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 18:34:00 XSYtCsiu
>>237
試合www

241:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 18:57:39 1tXg56YR
>>239
おまえは何もわかってない

242:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 19:20:58 BU7Pb3fl
てかこのスレエロに耐性なさすぎ。全年齢板ってのは分かるがちょっとくらい許してもいいだろ。

あんまり言ってたらつまるSSもつまらなくなるぞ

243:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 19:40:31 xbZZw6hA
ここはvipとは違うんで


エロss投下したいのならテキスト上げで注意書きしとけと

244:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 19:43:21 eWD9BCF/
耐性云々より一応板ルールは守った方が…
皆で気分よく使おうぜ?いざとなったら保管庫だってあるんだし

245:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 20:02:40 eTSR2ep1
あんまり過敏なのもどうかと思うけど
まぁエロならテキストで上げれば誰も文句言わんだろう
と言うわけでとっとと書いてもらおうか

246:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 20:05:50 EE8sX4/c
素晴らしい流れだ!
・・と思ってたらなんだこれw

>>237はちゃんと自重してるし
>>239もただ警告してるだけで、そこまでうるさく言ってないと思うんだ

ちょっと過剰に反応しすぎじゃないか?

247:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 22:03:12 6/p0y76q
こんにちは、平沢憂です。今日は梓ちゃんが家に夕飯を食べに来てます。お姉ちゃんもすっかりご機嫌。ウフフ♪
「あずにゃあ~ん、今日は泊まって行きなよ~♪」
「ちょっ、先輩!食べてる時くらい離れて下さい!」
梓ちゃんたら真っ赤なっちゃって。
「ちえ~」
と、お姉ちゃんが不満そうに自分の席に戻ります。
「あ、もうジュースが無いや~」
お姉ちゃんが空っぽのジュースのペットボトルをひっくり返す。もちろん何も出てこないです。
「あ、お姉ちゃん。私が持ってくるよ」
箸を置いて立ち上がると
「いいよ憂、このくらいやるよ~」
ちょっと心配だけど流石のお姉ちゃんでもジュースを注ぐくらいできるか、と思って私はありがとう、と答えて席に着きました。
「おまたせ~」
しばらくしてお姉ちゃんがコップになみなみと注いだ飲み物を持って来てくれました。
「あい、あずにゃん~♪」
「ありがとうございます」
と、いって梓ちゃんは飲んだのだけど・・・。

~数分後~
「アッハッハッハ~♪」
・・・梓ちゃんが壊れちゃいました・・・。
「お姉ちゃん!何飲ませたの!?」
「えっ?ちゅ~はいって言うジュースだけど」
中々うろたえるお姉ちゃんも可愛・・・え?酎ハイ?
「それお酒!!!」
「な、何ですと!」
お姉ちゃんが慌てて梓ちゃんに駆け寄る。
「あずにゃん!だ、大丈夫!?」
梓ちゃんは真っ赤な顔をして幸せそうにしてる。
「唯先輩~愛してます~!」
お姉ちゃんが梓ちゃんに近づいた瞬間それを待っていたかの様にお姉ちゃんが唇を奪われました。たまりません・・・。なんだか最近紬先輩のような言動が多くなって来た私・・・。
「!んぷっ」
長いキスの後ようやく梓ちゃんは唇を離しました。
「あ、あずにゃん一体何を・・・!?」
流石のお姉ちゃんも驚きの声をあげる。そんなお姉ちゃんを満足そうに眺めながら梓ちゃんは不敵に笑った。
「フフフ・・・私の想いに気がつかない唯先輩が悪いんですよ・・・」
お姉ちゃんの悲鳴が響いた・・・。

~翌日~
「唯~、遅いから迎えに来たぞ~って酒臭っ!」
「い、一体何があったんだ・・・?梓は幸せそうに寝てるし、唯はほぼ真っ裸でうなってるぞ?」
「はあ、はあ、はあ・・・」
「む、ムギ・・・鼻血止めた方が良いんじゃない・・・?」


あとがき
う~む、相変わらずの駄文。二日酔いは怖いですねw
もうちょっと上手く展開を書きたいなあ~。

248:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 22:11:29 +R/sQYQl
>>247
GJ

249:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 22:42:22 ZoHrlQDm
お酒! その手があったか

250:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 22:50:36 6/p0y76q
>>249
お酒は20になってから!

251:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 23:14:43 +R/sQYQl
 今日は2月14日、バレンタイン。全国的に女の子の日。
 男の子も女の子もテンションが高くなる日でもある。
 男の子はチョコを貰えるかどうかソワソワして、女の子は想いを伝えるために精一杯の勇気をスパイスに作ったチョコをいつ渡そうかと思案している。
 舞台が女子高になると男の子がいなくなるから渡す相手がいなくなるかというと、そうではない。女の子同士でも友チョコやら何やらで盛り上がるのだから。
 ……それに、たとえ同性だとしても恋愛は成立するものだし、そういう人はしっかりと本命のチョコを作ってきている。澪先輩や律先輩辺りがそれに当たるんじゃないかな。
 斯く言う私も憂や純たちに渡すチョコを持ってきているのだけれど、あくまでそれは友チョコ。本命もしっかりと持ってきている。
 渡す相手は現在私が片想い中の唯先輩。これまで幾度となくアプローチをかけてきたけど、全然気付いてもらえないからこれを機に想いを伝えよう、という魂胆である。
 ……しかし、悲しいかな私は臆病だから本命チョコとは別の義理チョコも持ってきてしまった。
 本命は大きなハートに恥ずかしい言葉を書いてきたけど、義理のほうは大きなハートまでは同じだけどその上にはみ出すぐらいの大きさで『義理』と書いたものである。
「はぁ……、どうしようかなぁ……」
 伝えたいという気持ちはもちろんある。気持ちを伝えてチョコを食べてもらって、おいしいって言われたい。大好きな唯先輩の笑顔でおいしいよって。
 だけど、もし受け取ってくれなかったら、気持ち悪いと思われたらと思うと後一歩が踏み出せない。そうすると今までの関係が壊れてしまう。抱きつかれたり頬擦りされたりする日常が無くなってしまう。
 それなら、何も渡さないで、何も言わないで、今までの関係で満足したほうがいい。結ばれることはないけど、それでも関係が壊れるよりかはマシだ。
「でも……、それで私は満足できるの?」
 音楽室の扉をそぉっと開ける。別に何かやましいことをしている訳じゃ無いから堂々と開ければいいとは思うけど、なんとなくの行動だ。
 いつもどおり私が一番乗りかなと思っていたら、先客がいた。唯先輩だ。部室の真ん中で誰かを待っているように目を瞑っている。
「唯先輩、早いですね」
 私が入ってきたことに気付いていないみたいだから、忍び足で真後ろに歩み寄り、背中をぽんと叩きながら声をかける。
 すると、ようやく気付いたのか、先輩は振り返って私を見つけると花のような笑みを零した。
「あずにゃん、待ってたよ」
 その表情に、その言葉に、私の心臓がどきりとする。待っていた? 私を? 一体どうして……。
 胸に宿るのは疑問と、そして期待。なんとなく解る気がしたけど、それを決め付けるには早計すぎる。それに、そんなに世の中は甘くない。
「どうしたんですか?」
「うん。今日はあずにゃんに渡したいものがあるんだ」
 心臓が一際大きく高鳴った。
「渡したいもの? おもちゃとかならいりませんよ?」
「違うよ。あずにゃん、今日が何の日だか知ってる?」
「……バレンタイン」
 唯先輩の言葉と、後ろに回ったときに見つけた、きれいにラッピングされた小袋を思い出して、疑問が確信に変わる。
 唯先輩は私の言葉ににかっと笑い「正解」と言うと、後ろに隠していた小袋を私の目の前に突きつけてきた。
「……何ですか、これ」
「何って、チョコレートだよ。憂に教えてもらいながら頑張って作ったんだ」
「……食べられるんですか?」
 嬉しいはずなのに、ついつい可愛くないことを言ってしまう。我ながら素直じゃないなとは思う。だけど、素直に喜ぶのは私のキャラじゃないし、これはこれでしょうがない。
 今も顔がにやけてしまうのを抑えるので精一杯だ。まさか、唯先輩からチョコをもらえるなんて、しかも手作りの。予想もしていなかったことに喜びゲージが振り切れている。
「失礼な! 食べられるよちゃんと! りっちゃんたちもおいしいって言ってくれたもんっ!」
「え……」
 唯先輩は何気なく言ったんだろうけど、その言葉に絶句してしまう。
「これ、他の人にもあげたんですか?」
「うん? うん、そうだよ。軽音部のみんなと憂、和ちゃんには」
「そう、ですか……」

252:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 23:15:34 +R/sQYQl
 何だ、結局私が一人で舞い上がってただけだったのか。唯先輩の性格を考えればすぐに解ることなのに、私はバカか。
 ゲージが一気に下がってきて、テンションがガタ落ち。きっと今の私の顔はとても悲しそうになっているはずだ。
 それを見られたくなくて、俯いて前髪で表情を隠す。そこまで弱くは無いだろうけど、もしかしたら涙も出るかもしれない。
「あずにゃん……?」
 頭上で、困ったような声。それはそうだろう、さっきまで喜んでいた人間が急に俯いたりしたら、誰だって困る。私だって困る。
 だけど、返事をするだけの余裕は無かった。きっと声を出したら何かが崩壊してしまうから。一言でも言葉を発したら涙が出てくるかもしれない。
「……」
 唯先輩が困っているのが解る。何も言わなくても、きっとどうしたらいいのか解らないでいるはずだ。……これ以上先輩を困らせるのはよくない。
「す、すみません。私、帰りますね」
 少し濡れた言葉でそう言い、逃げるようにして唯先輩に背を向ける。そして、そのままそそくさと音楽室を後に―
「待って、あずにゃん!」
 できなかった。
 立ち去ろうとした私を唯先輩は後ろからぎゅっと抱きしめてきたのだ。いつもよりも数倍強く、決して私を逃がさないように。
「……何ですか」
「実は、もうひとつあずにゃんだけに持ってきたものがあるんだ」
 私にだけ、という言葉に体が反応する。私が動くつもりが無いと理解した唯先輩は一旦私を放して、自分の鞄から何かを取り出してそれを私に見せてくる。
 取り出したのは板状の何か。表面から見ただけではそれが何なのか解りにくい。ただ、ラッピングがされていることからしてプレゼントか何かだろうということは解った―ラッピングが雑なのが気になるけど。
「開けていいですか?」
「うん、ゆっくりね」
 許可を得て、紐を解いて包装紙を外す。すると、現れたのはハート型の箱。
「これは……?」
「それも開けてみて」
「はい」
 ゆっくりと、箱を開ける。すると、中にはチョコが入っていた―ハート型で、表面に大きく『I LOVE AZUNYAN』と書かれた。
「先輩、これ……」
 まさかと思って唯先輩を振り返ると、先輩は照れくさそうにえへへと笑っていた。
「こっちが本命なんだ。あずにゃんのためだけに作ったの。誰にも内緒だよ?」
「は、はい、それは解りましたけど……。この、表に書かれている言葉の意味は……」
 そんなの訊かなくても充分理解できる。だけど、それが信じられなかった。
「言葉通りの意味だよ。あずにゃんが大好きってこと」
「えと、つまり……」
 ―つまり、私たちは両想いだったという訳か。
「うぐ、ぇぐ……」
「あ、あずにゃん!?」
 嬉しさのあまり、泣き出してしまった。さっきは我慢できたのに、悲しみより嬉しさで涙が出るなんてね……。
 そんな私を見て、唯先輩はあたふたとし始める。きっと自分が何かしてしまったのだろうと思っているんだろう。
「ご、ごめんあずにゃん。私何かしちゃったかな?」
「えぇ、しましたよ。それはもういっぱい」
「ご、ごめん―」
「はい、これ」
 唯先輩の謝罪を遮るようにして私は鞄から取り出したチョコを唯先輩に突きつける。
 もちろん、本命チョコだ。
「な、何これ?」
「開けてみてください」
 その言葉に唯先輩は「うん」と頷き、包装を外す。
 そして、中から現れたチョコを見て、驚いたように顔を上げた。
「あずにゃん、これ……」
「好きです、唯先輩。私と付き合ってください」
 ―初めて触れた唇は、とてもやわらかかった。



Fin


30分でやっつけ相変わらずの遅筆具合


お目汚し失礼した
それでは

253:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 23:47:22 l9Mp6Mgk
30分でこの出来で遅筆とな?
ここ2~3年、一作も書けてない私にコツを……

GJ

254:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:31:07 drE4Zfp6
勝手に>>18の続き書いてみた
かなり長くなったけど、大目に見て下さい><


ワイワイガヤガヤ

紬「宜しくお願いしま~す」
律「軽音学部で~す」

律「宜しくお願いしまーす……あ゙ぁ゙~もう疲れた~」ペタン

紬「でも、このまま一人も部員が入ってくれなかったら廃部よ。頑張らなきゃ」

律「む~、それは分かってるんだけどさぁ。……ていうかさわちゃんも手伝ってよ~」

さ「だるいから却下」

255:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:33:03 drE4Zfp6
律「……廃部になったらムギのお菓子も食べれないぞ」ボソッ

さ「!!」

律「だからさぁ……手伝ってくんない?頼むよ」

さ「……ぅ……」プルプル

紬律「「……う?」」

さ「うぉりゃああぁぁ」ドドドドド

生徒A・B「「ひいっ!!」」ビクッ

さ「バンド や ら な い か」ハァハァ

律「いや、さわちゃん!それじゃ逆効果……まぁ、ほっとくか……」

紬「そうね……」

紬「あら?ところで澪ちゃんは?」

律「ああ、澪なら……ほら」

澪「うぅ……」ブルブル

律「おーい、澪~。いつまでそうしてる気だよ~?」

256:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:36:08 drE4Zfp6
澪「だ、だってぇ……//……っていうかなんで私だけメイド服なんだよぉ……//」

律「あら?似合ってますわよ。澪しゃん?」

ゴチンッ

澪「ふざけるなっ!!」



憂「えーっと……唯達はどこかな?」

律「いてて……ん?あれは……」

律「おーい、憂ー」

憂「あっ、りっちゃん、ムギちゃん」

澪「ん?律、この人は?」

257:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:39:40 drE4Zfp6
律「ああ、そういえば澪はクラス違うんだったな。私達と同じクラスの平沢憂さんだよ」

憂「澪ちゃん……でいいのかな?よろしくね」

澪「う、うん。よろしく……//」

憂「あっ、そうだ。ねぇ、りっちゃん?実は私の妹が軽音部に興味があるって言ってるんだけd…
律澪紬「「「えぇ!?本当に!?」」」

憂「え?う、うん。」

律「よっしゃー。廃部じゃなくなる~っ♪」

258:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:42:02 drE4Zfp6
澪「お、おい律。まだ入ると決まった訳じゃ……」

さ「そうそう、油断してんじゃないわよ!!」

皆「!!」ビクッ

律「さ、さわちゃ~ん。いきなり出てくんなよ~。びっくりするだろ」

さ「人をお化けみたいに……。とにかく、新入部員は新歓ライブ次第なんだから、お菓子(部員)確保の為に!新歓ライブ気合い入れていくわよ!!」

律澪紬「「「おー!(お菓子かよ……)」」」

律「じゃあ憂、新歓ライブ見に来てって伝えといて。頼むよ」

憂「うん。りっちゃん達も頑張ってね」

律「よっしゃ!じゃあ次はあっち行こうぜっ!」

259:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:44:51 drE4Zfp6
―――

唯「あの人達行っちゃうよ!早く行こうよあずにゃん」グイッ

梓「ちょ、ちょっと唯。あんまり手引っ張らないでよ//」

憂「あっ!唯!」

唯「お姉ちゃん!!」
梓「あっ、憂先輩こんにちは」
―――

梓「新歓ライブ!?」ワクワク
唯「演奏してくれるの!?」テカテカ

憂「軽音部の人、みんないい人達だったよ。唯と梓ちゃんも頑張ってね」

260:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:46:29 drE4Zfp6
唯「うん、ありがとーお姉ちゃん!……よし、早速講堂へれっつごー!」

梓「えっ、ライブは明日ってさっき憂先輩が……」

唯「ほえ?そうだっけ?」

梓「全く……唯はいっつも抜けてるんだから」ハァ

唯「……テヘッ☆」

梓「……殴ってもイイノカナ?」

唯「ひいっ。あずにゃん怖いよぉ」

梓「ぷっ……。もう、冗談に決まってるでしょ。」

唯「えへへ……とりあえず今日は帰ろっか//」

261:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:48:26 drE4Zfp6
よくじつ!

梓「ほら唯、早く早く!もう始まっちゃうよ!」

唯「ふぇ~。ちょっと待ってよあずにゃ~ん」

梓「ああもう!誰のせいで遅れたと思ってんの!」

ガチャ
~~~~~~♪

唯「おぉ……」
梓「わぁ……」

―――

唯「いい演奏だったねぇ」

梓「うん。上手さがどうとかじゃなくて、感動するというかなんというか……」

唯「なんか楽しそうだった!」

梓「そう、それそれ」

262:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:50:19 drE4Zfp6
梓「ギターの人は多分顧問の先生だよね?」

唯「うーん……それはわかんないけど、綺麗な人だったね」

梓「だったら私達二人で一緒にギター出来るのかな?」

唯「私はあずにゃんとじゃなきゃやらないも~ん」ギュウ

梓「……っ//も、もう唯!変な事言わないでよ//」

―――

律「新入部員来るかなぁ……今さらながら不安になってきたよ」ハァ…

澪「なんでそんなネガティブなんだよ、律らしくもない。ライブは成功しただろ?」

紬「大丈夫よ、きっと。それよりお茶にしましょう」

263:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:51:43 drE4Zfp6
ガチャ
唯梓「「あの~入部希望なんですけど~」」

律さ「「確保ー!!」」

唯梓「「ひぃっ」」

―――
梓「中野梓です。楽器は一応ギターをやってます」

皆「おー」パチパチパチ

唯「え、えっと、ひ、平沢唯でしゅ。趣味はギターとボーカルを少々でございましゅる」アワアワ

梓「お見合いか」バシッ

唯「ひゃっ。痛いよ、あずにゃーん」ウルウル

律「ははは、仲いいんだなぁ二人とも~」

264:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 01:59:01 pKyny29B
1レスにもっと入るだろ
長いなら尚更

265:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 03:09:38 VhJNmlDl
どのSSもまとめてGJ!

if幼馴染の同級生設定も新鮮でいいですな


266:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 03:59:33 yUaX/NBV
ある朝学校に着くと、下駄箱の近くに唯先輩が立っていた。珍しいこともあるものだ。

梓「あ、唯先輩…おはようございます。どうしたんですか?」

唯「あ!お、おは…よ…えっと…その…」

私が話しかけると唯先輩はぶつぶつとつぶやきながら、顔を赤らめてうつむいてしまった。
なんだか唯先輩らしくない反応だ。また何か変なことを考えているのだろうか?

梓「なにか用ですか?なにもないならもう行きますけど」

唯「えっと…その…今日のお昼なんだけど…暇?」

梓「多分暇だと思いますけど…なんでですか?もしかして部活の練習ですか?」

唯「そうじゃなくて…もし、もしよかったら…」

唯先輩は一瞬ためらうような表情を見せて、やがて意を決したように言った。

唯「あずにゃん、今日二人だけでお昼食べない?」

梓「え?お昼…ですか。まあ別にいいですけど、なんで二人なんですか?」

唯「それは…その…」

梓「先輩?」

唯「とにかくありがとうあずにゃん!じゃ、昼休みになったら部室でね!」

私の質問に答えずに唯先輩は去って行った。一体なんなんだろう…

267:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 04:01:11 yUaX/NBV
憂「梓ちゃん?」

梓「……」

憂「梓ちゃんったら!」

梓「うあぇっ!?」

憂に話しかけられて、私は思わず間抜けな声をあげてしまう。
午前中はずっとこんな調子だった。私はなにを悶々としているのだろうか。

憂「もうお昼休みだよ?お昼食べようよ」

梓「あ…ごめん憂。私ちょっと用事があるから…純と食べてて!」

憂「え?梓ちゃん?」

私は教室を飛び出して急ぎ足で部室へと向かう。
唯先輩はなんで私を呼んだのだろう。なにか言いたいことがあるのかな。
色々と考えているうちに、部室に着いてしまった。
まあいいや。本人に会えば分かることだ。私はゆっくりと扉を開いた。

梓「先輩…?」

唯「あ、あずにゃーん♪こんにちはー♪」

唯先輩は朝とはうってかわって、弾けるような笑顔を私に向けた。

梓「あ、あの…」

唯「あずにゃん、座って座って!お昼にしよう!」

なんだ。いつもの唯先輩だ…私は拍子抜けして椅子に座る。

梓「もう、なんなんですか?わざわざこんなところでお昼なんて」

唯「たまにはいいでしょ~?それよりあずにゃんのお弁当、どういうの?見せて見せて~」

梓「わ、ちょっと…」

268:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 04:03:02 yUaX/NBV
唯先輩とたわいもない話をしながら時間が過ぎた。
澪先輩たちがいないという点を除けば、部活となにも変わらない時間だった。
どうやら唯先輩は本当に気まぐれで私とお昼を食べたかっただけのようだ。
そうこうしているうちに、チャイムが鳴る。

梓「あ、じゃあそろそろ教室戻りましょうか」

唯「…やだ」

梓「え?」

唯「やだよ、あずにゃん」

梓「え…え?」

唯先輩の言葉に戸惑って何も言い返せずにいる私に、唯先輩は続けて言う。

唯「あずにゃん、ここで部活の時間までずっと二人きりでいよう?
 今日の午後はどのクラスも音楽の授業ないし」

梓「…え?唯先輩、どうしたんですか?戻らないと皆心配しますよ?」

唯「…わかってるよ…でも、それでもあずにゃんと一緒にいたいの」

梓「な、なんでですか?どうせ放課後になれば一緒にいられるじゃないですか」

唯「それじゃ嫌なの…私はあずにゃんと二人だけでいたいんだよ」

その言葉になぜかドキッとしてしまう。なんだろう今の…

梓「よ、よく分かりません…なんで授業サボってまで…」

唯「あずにゃん…」

269:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 04:09:15 yUaX/NBV
不意に、唯先輩は私を抱き締めた。普段とは違う、優しい抱き締め方で。

梓「あ、あの…」

唯「私、あずにゃんのことが大好きなの…だから…お願い。一緒にいて?」

梓「ゆ…唯先輩…」

大好き。その言葉に体中が熱くなる。幸せで、むずむずするような、そんな感覚に襲われる。

梓(どうしちゃったんだろ私…なんでこんな…)

唯「あずにゃんは私のこと…好きじゃないの?」

梓(好きじゃない?そんなわけない)

唯「あずにゃん…?」

梓(だって唯先輩は、あったかくて、優しくて…そうだ、私は…)

今気付いた。
私があんなに悶々としたり、今こんな気分になるのは…この人のことが、好きだからなんだ。

唯「あずにゃ…!」

私は不安そうに私の反応を待つ唯先輩に、そっと唇を重ねた。
唯先輩の唇は、メロンパンの砂糖で少し甘かった。

唯「あ、あず…?」

梓「…唯先輩、キスって甘いんですね」

唯「な、なんで…」

梓「キスしたかって?そんなの簡単です。好きだからですよ」

唯「あずにゃん…」

梓「…先輩、お茶でも飲みましょうか。放課後までは時間がありますよ」

唯「…うん!!」

270:さるくらった
09/10/01 07:40:09 drE4Zfp6
>>263
澪「ところで、さっきから気になってたんだけど、そのあずにゃん?っていうのは……?」
梓「あ、それは… 唯「猫みたいだからあずにゃんです!澪ちゃん先輩!」ビシッ
澪「猫って……まぁ分からなくもないけど」
律「じゃあ猫耳とか着けてみたりして?」ニヤニヤ
さ「あら、猫耳なら……ほらここに」ヒョイ
皆「あるんかい!」
唯「わぁい!ほらほら、あずにゃん着けてみてよ~」
梓「いやいやいや、なんでそんなもの持ってるんですか」
さ「こまけぇことは(ry」
唯「いいじゃんいいじゃ~ん。あ、私も着けてみよっと」ヒョイ
梓(はうっ!猫耳着けた唯……か、可愛いっ……//)
唯「ねぇあずにゃん、どう?にゃあ~」
梓「っ!//ま、まぁいいんじゃないの?//」
唯「ぶ~、あずにゃんが冷たいよ~。じゃあ次はあずにゃんの番ね」
梓「え?私は別にいいって…
さ「ほう?」パキポキ
梓「……着けさせて頂きます。」
唯「大丈夫だよ~あずにゃんなら絶対に似合うから!」
梓「いや、そういう問題じゃ……まぁいいや」ヒョイ
皆「……。」
梓(あ、そうか。鳴かなきゃ)
梓「にゃ~あ」
皆「……。」
梓(あれ?何この空気、もしかして私すべった!?)

271:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 07:42:20 drE4Zfp6
唯「あ、あずにゃん……」
梓「うっ……(謝った方がいいのかな?)」
唯「可愛い~!!」ガバッ
梓「うわっ!//」
律「うん、確かに猫だな」ニヤニヤ 澪「だな」紬「ええ」
唯「あずにゃん可愛いよぉ~」スリスリ
梓「もう//くすぐったいって唯//」
唯「え~いいじゃん、あずにゃんのほっぺすべすべで気持ちいいよぉ」
紬「あらあらまあまあ」

―――

唯「じゃあ早速……一番、平沢唯!行っきまーす」

~~~~~~♪

澪「おぉ」
律「へぇ、意外にも上手いじゃん」
唯「むぅ~意外にもって何さ、デコ先輩」プクゥ
律「だ~れがデコ先輩だって~?このこの~」ギリギリ
唯「痛い痛い、しゅびばしぇん許して下しゃい、りっちゃん隊員様」
澪「次は梓の番だな」
梓「あ、はい」

~~~~~~♪

皆「……。」
梓「えっーと……どうでした、か?」オドオド
澪「う、上手い……」

272:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 07:45:25 drE4Zfp6
律「めちゃくちゃ上手い……」
澪「凄いな、梓!!」
律「おぉ、唯よりずっと上手かったぞって……はっ!」

唯「」

唯「うぅ……分かってる、分かってるけどショックだよぉ……グスッ」ウルウル
律「あ、いや……」
唯「どうせ私なんて……」イジイジ
律「い、いや、唯もかなり上手かったぞっ、うん」
澪「そうそう。それにほら、唯はボーカルも出来るんだろ?」
唯「うぅ……そうだとしても」グスッ
梓「……唯っ!!」ギュッ
唯「!!」ビクッ
梓「私は、どんなに凄いギタリストのギターよりも、『唯の弾く』ギターの方が好きなの!だから元気出して!」
唯「あ……あずにゃん」グスッ
唯「うわぁぁああん、あずにゃ~ん!ありがと~」ギュウウウウ
梓「やれやれ……」ナデナデ
唯「グスッ……ねぇ、あずにゃん?」
梓「ん?どうしたの唯?」
唯「私、あずにゃんの事だい好きだよっ//」
梓「私もだよ。唯//」

fin

273:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 07:47:05 drE4Zfp6
長々とごめん
日常を書きたかったから落ちはあまりないです

後、投稿初めてだったので1レスの長さとかイマイチ分かりませんでした。以後自重しますorz

274:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 08:23:27 iig+ZXdo
書き方からしてvipから流れ着いたゆとりが増えてきたのかな
別にそれ自体はいいんだけどあんまり巧く無いのが気になる
ブログやってる例の人もそんな感じだし、なんだかなあ………

うん、まあGJ

275:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 08:41:31 cEcEm7tv
バッサリだー

276:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 08:59:24 fWaSzQq/
VIPだゆとりだ言ってるだけじゃ改善されない
どういうところが巧くないのかを言うといいと思う

277:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 09:10:48 qVMQWJXx
ただケチ付けたいだけにしか見えんわな。

278:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 10:56:57 VhJNmlDl
そもそも、VIPがどうこうとかいちいち気にする以前に
>>273は投稿は初めてって言ってるのにな

279:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 12:37:11 xGndOzbP
SS批評スレじゃないんだし、もっとまったり見ようぜ
唯あず見られるだけで俺は楽しいな

280:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 13:00:58 W7UaBTKG
のんびりとだ
SSでいわなくても、妄想でもじゅうぶんなんだ
それだけで満足だよ

281:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 17:55:19 U6eQTu6m
>>274
>>276も言ってるが、批判は結構だが改善点を述べないとな
批判だけならお前さんの言うゆとりにもできるだろうよ

こんな流れじゃ過疎りそうだけど、SS書く人は気にせず投稿して欲しいなー
俺も含め、唯あず好きなら喜んで読んでくれるだろうからね

282:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 18:27:59 /iHLZFXr
>>274
そこまで言うのなら傑作をお書き下さい(^ω^)

283:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 18:34:14 TnBHcToi
いろいろとGJ

ひとつだけ言っておくと『ここ』の行数制限は60行だから、容量オーバーとかしない限り限界まで使ったほうがいい
無駄にレス数使わないで済むし、何より見やすいしさるも食らい難くなるだろう

いつも言ってることだけど、あんまり長くなるようならテキスト上げするのもひとつの手段かと

284:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 18:43:47 7hif1onn
>>281>>282の言うとおりかと
まずはその巧いSSとやらを見てみたい
そもそも巧いSSってどんなの?

285:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 19:58:01 pKyny29B
↓この流れを切る燃料頼む

286:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 20:34:27 yUaX/NBV
梓「はっくしょん!」

唯「あれ、大丈夫?」

梓「はい…ちょっと寒くて…ズズ…」

唯「大変、あずにゃんが風邪ひいちゃう…そうだ!」

梓「な、なんですか先輩?」

唯「私のカーディガン着ていいよ!ブレザー1枚じゃ寒いし」

梓「でもそれじゃ先輩が…」

唯「私は大丈夫!さぁさぁ着て着て!」

梓「ちょっと先輩…あ…」

梓(唯先輩が今まで着てたカーディガン…あったかいや…)

唯「ありゃ、ちょっと大きいかなあ?」

梓「いえ…すごくあったかいです。ありがとうございます」

唯「いえいえ~別にお礼なんて…へっきし!あ゙ー…」

梓「先輩、やっぱり…」

唯「だ、大丈夫だよこれくらい!さあ、早く帰らないと暗くなっちゃうよ!」

梓「…じゃあ先輩、こうしましょう」

唯「わ、あずにゃん?」

梓「こうやってくっ付けば…少しはあったかくなると思いますから」

唯「…うん、すっごくあったかい♪あ、手もつなごっか!」

梓「い、いいですけど…今回は特別ですからね」

唯「はーい♪じゃあ帰ろっか!」

梓「…はい」


おしまいです
流れをぶった切って書いてみました

287:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 21:35:44 aSnk9Tdu
すごくほっこりした
もっとぶった切ってくだしあ

288:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 21:47:00 5oDsS3oG
GJ
唯梓はほっこりしていいよな

289:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 21:54:39 PauVfXdu
ここでこんなこと聞くのはどうかと思うけど唯憂好きな人っている?

290:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 21:58:25 TnBHcToi
唯憂スレから出張お疲れ様です
唯梓≧唯和>唯憂です、私は

それとGJ

291:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:12:00 PauVfXdu
まぢで?
3番目?
憂ちゃん泣いちゃうよ

292:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:15:13 U6eQTu6m
おお、ナイスぶったぎりw
やはり唯梓はいいのぅ

>>289
唯憂も大好きだぜ

293:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:19:02 TnBHcToi
>>291
3番目といってもベクトルが全然違うから正しいとは限らない
もしかしたら1番目になるかもしれないし、圏外になることだってありえるかもしれない

294:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:21:06 /acvsP+b
まぁまぁまぁまぁ…

295:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:25:13 PauVfXdu
あぁ、なるほど。
こちらの考察力が足りずすやんかった。

296:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:42:45 TnBHcToi
「唯先輩」
 私の隣で、注意された部分を何度も何度も繰り返し練習している唯先輩に声をかける。
 二人っきりの音楽室。今日は他の先輩たちがいない、皆さん用事だとかなんだとかで残ったのは私と唯先輩だけ、という訳。
「どうしたの?」
 譜面から顔を上げて、視線を私に移す。同時に手も止めて、最後にぽろんと弾いたCの音が部室内に響いた。
 その音が完全に消えるのを待って、私は鞄からあるものを取り出し、それを唯先輩に差し出す。
「これ、何?」
「クッキーです。試しに作ってみたらこれがなかなか面白くて、ついつい作り過ぎちゃったので唯先輩におすそ分けしようと思って持ってきたんです」
「あずにゃんの手作りかぁ~」
「あまり根を詰めすぎるのもよくないので、少し遅いですけどティータイムにしましょう」
「そうだね」
 唯先輩が机の上を片付けて、できたスペースに私は次々とクッキーを置いていく。
「あ、あずにゃん……?」
「どうしたんですか?」
「多すぎない? これ……」
「言ったじゃないですか、作りすぎた、って」
「確かにそう言ったけど、それならみんながいるときに出したほうが良かったんじゃないかなぁ」
「それだと味が落ちちゃうかもしれないですか、それに―」
「それに?」
「……唯先輩に食べてもらおうと思って、作ってきたんですから」
 その言葉に、唯先輩は少し驚いた風に口を開ける。だけど、やがてそれがとても優しい笑みに変わって、小さな唇から「そっか」と小さな呟きが漏れた。
 そして、持ってきたものを全部テーブルの上に並び終えて、自分の席に座る。唯先輩は、私の対面に座った。
「唯先輩、席違いませんか?」
「いいのいいの、今日は二人っきりなんだから、細かいことは気にしな~い」
「ま、いいですけど」
「うんうん。それじゃ、早速食べようか」
「そうですね。初心者なので、味はあまり自信がありませんけど」
「味なんて気にしないの。気持ちが篭ってればそれで充分嬉しいよ?」
「それはどうも」
 この人は何の前触れも無く攻撃をしかけてくるから困る。不意をつかれて顔がにやけそうになるのを抑えるのも、結構大変なんですよ?
 別に、にやけ顔を見られたからといって何か損するようなことがある訳では無いのだけれど。
「まずはこれから食べようかな~?」
「あ、それは……」
 そう言って唯先輩が摘み上げたのは少し焦げてしまった失敗作。
 それは止めといたほうがいいですよという私の言葉を無視して、唯先輩はそれを口の中に放り込んだ。
 唯先輩が口を動かす度に、サクサクとした音がこちらにまで聞こえてくる。
 やがて、充分それを租借した唯先輩は、用意したミルクティに口をつけずに、そのまま強引に喉に流し込んだ。
 ―あぁ、そんなパサパサしたものを飲み水なしで飲み込んだりしたら、咽ちゃいますよ。
 私の予想通り、全て飲み込んだ後に唯先輩はゲホゴホと大きく咽た。
「ちょ、ちょっと、大丈夫ですか?」
 声をかけながらミルクティが入ったカップを唯先輩の口元に持っていき、そのまま、薄く開いた唇から、零れないように注意してミルクティを口内に流し込んでやる。
 白い喉をゴクゴクと鳴らして、ゆっくりと、味わうようにミルクティを流してゆく唯先輩。
「ん……ぷはー、死ぬかと思ったぁ」
「親父くさいですよ、唯先輩」
 それに、咽たぐらいで死ぬことは無いと思う。いや、もしかしたらもしかするかもしれないけど、それはかなり可能性が低い。
 しかも、注意してあげたのにそれに耳を貸さなかったのだから、自業自得だ。
「あぁ、うん、そう、味のことだけどね」
「わざわざ言わなくても解ってますよ。美味しくなかった、でしょ?」
 作った本人なのだから、それぐらいは解る。
 しかし、唯先輩はノンノンと人差し指を左右に振り、否定のポーズ。
「美味しかったよ、あずにゃん」
「嘘です。焦げたクッキーなんかおいしい訳が無いじゃないですか」
「ほんとだって、あずにゃんも食べてみなよ」

297:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:43:28 TnBHcToi
 あ、飲み込むときは気をつけないと、咽ちゃうかもしれないからね。という唯先輩に、あなたほどバカじゃありませんよと聞く人が聞けば失礼な言葉を返し、渡されたクッキーを口の中に放り込んでみる。
 そして、少し躊躇しながら焦げた表面に歯を立てる。
『サクッ』
 口の中に広がるのはとても甘いとは言えない苦い味―ではなく、ほどよく苦味と甘味が混ざった不思議な味だった。
 あれ、そんなに不味くないな……。そんなことを考えながら、充分に租借を済ませると、そのままそれを喉に流し込み―
「ゲホゴホッ」
 盛大に咽た。
 そんな私を見て唯先輩はあぁんもう何をやってるんだいあずにゃんと、ミルクティの入ったカップを私の口元に運んでくる。
 ……完全にさっきと立場が逆転していた。
「んぅ……ぷはっ」
 ゆっくりと味わう余裕は無く、気が付いたらカップの中が空っぽになっていた。
 目の前には膨れっ面な唯先輩。
「んもう、だから気をつけてって言ったのに」
「すみません」
 完全に忘れてました。
「……ん、まぁいいや。それで、味はどうだった?」
「味ですか……そこまで、悪くなかったかもしれませんね」
「でしょ? ほら、あずにゃんはもっと自信を持ってもいいんだよ」
「そう、ですね」
 それでも、まだまだ美味しく作れるはずだ。
「それじゃ、残りも片付けちゃおうか」
「はい」
 ―その後、残りのクッキーをお互いに『あーん』させて食べさせていると、いつの間にか全ての箱が空っぽになっていた。
「あれ、もう無くなっちゃった……」
「唯先輩が食べ過ぎるからですよ、もっとゆっくり食べましょうよ」
「ごめ~ん。あずにゃんが食べるときの顔が可愛くって、つい」
「理由になってません」
 まったく、この人は……。
「でも、あずにゃん」
「はい?」
「美味しかったよ、できればまた食べさせてほしいな」
「……」
 本当に、この人は。
「……しょうがないですね、そこまで言うならまた作ってきてあげますよ」
 ―今度は、今日よりもずっと美味しく、そしてその後は更に美味しく……。



Fin



またしてもやっつけ



お目汚し失礼した
それでは

298:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:45:04 HJWuYBZp
唯憂好きなやつはここに来ません

299:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:48:26 HJWuYBZp
>>297
GJ!!
素晴らしい手作りマジックだ

300:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:51:01 5oDsS3oG
乙!
これは続編に期待してしまう

301:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:55:40 1VuqvRg7
最近1日2つ以上はSSができていて本当にありがたい、GJです。

>>289,298
俺は好きだぞ
唯梓、唯紬、唯憂、憂梓、澪律スレにいるけど 唯梓、唯憂は特に好き
はい、どう見ても百合厨です、本当に(ry

302:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 23:22:06 OP2nk3Jy
>>301
おかしいな…俺何時書き込んだっけ。

とりあえずGJだお前ら、もっとやrいやもっと書いてくださいお願いします。

303:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 23:45:29 M/NhhD4q
俺も唯梓、唯憂は大好きだ
だからこそどうしても憂梓が好きになれないんだ

SS書いてくれてる人は乙
いつも楽しんで読んでるよ



304:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 23:51:51 U6eQTu6m
なんか俺がいっぱいいる

305:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 01:28:14 naWQi3rI
>>297
手作りクッキーをお互いに『あ~ん』食べさせる光景もいいね
何気に間接キスでミルクティを飲ませてもらってるしw
GJ!


ちなみに俺は唯梓が本命で、その次に憂梓が好きだけどな

306:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 01:42:01 J8e9PgQ9
『唯先輩、今までありがとうございました』

『えっ、あずにゃんどうしたの?』

『さようなら、今まで楽しかったです』

『何言ってるの?ねぇあずにゃん?』

『私が居なくなってもちゃんと練習するんですよ』

『行かないでよあずにゃん、 あずにゃーん!』


『…………』

 

「おい平沢。 平沢起きろ!」

「…はっ! すみましぇん!」

  「ハハハハハハw」

「唯~大丈夫かー。うなされてたぞ?」

「う、うん。大丈夫だよりっちゃん」


五時間目の物理の授業。お昼の後ということもあって私は寝ちゃったみたい。
それにしてもさっきの夢は何だったんだろう。
思い出したらまた悲しくなってきた。うう、あずにゃん…
えっ?どうやら私は先ほどの夢を見ながら泣いていたらしい。
りっちゃんもうなされてたって言ってたし。
でも大丈夫。あずにゃんはいなくなったりしないもん。




307:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 01:43:23 J8e9PgQ9
放課後部室

律「おっ、今日のお菓子はモンブランか~。」

澪「いつもありがとうな、ムギ。」

律「あれあれ?澪しゃんは練習したいんじゃなかったんでしゅかぁ?」

澪「うぅ…まだ梓が来てないんだからしょうがないだろ。」

紬「梓ちゃんからは何も連絡来てないのかしら?」

律「そうみたいだな。唯は何か知らないのか?」

唯「……」

律「お~い、唯。ゆ~い。」

唯「はっ!なになに?」

律「おい、さっきから元気ないけど、どうかしたのか?」

唯「そんなことないって~」

澪「それにしても梓遅いな~ いつも遅刻なんてしないんだけどな」

律「ついにこの部活が嫌になって帰っちゃったか?w」

唯(……!)

澪「おいおい、縁起の悪いこと言うなよ。 なぁ唯?」

唯「……うぅ」グスッ

律「唯?!どうしたんだよ?」


ガチャ
梓「みなさん、遅くなってすみません…」

唯「…! あずにゃぁぁぁぁぁん!」ダキッ

梓「もう、何してるんですか… って、泣いてる?!」

唯「会いたかったようぅぅぅ…ひっく」

梓「先輩…(とりあえずここは落ち着かせたほうが良いよね)
  よしよし、大丈夫ですよ」ナデナデ

唯「うぅ、あずにゃん…」


結局数分間部室のドアの前で2人は抱き合っていた。
その光景に紬は目をキラキラさせ、律と澪は顔を見合わせていた。




308:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 01:44:32 J8e9PgQ9
律「…で、話を整理すると、梓が居なくなる夢を見た唯が
  梓が本当に居なくなったと勘違いし泣いた、ということか。」

澪「唯が泣くなんて珍しいから驚いたよ」

唯「だって、怖かったんだもん…」

梓「…唯先輩は馬鹿ですね」

唯「えっ?」

梓「私が先輩を残して急に居なくなるわけないじゃないですか。」

唯「あずにゃん…」

梓「べ、別に深い意味なんてないですからねっ」

唯「あずにゃん、大好き!」ダキッ

梓「うぅ、ちゃんと練習もするんですからね(泣いてる唯先輩、かわいかったかも)」

唯「わかってるってぇ~」

梓「唯先輩?」

唯「…なぁに?」

梓「呼んでみただけです」

唯「もう、意地悪ぅ~」


律「ああ、やっぱり私達は蚊帳の外なんだな」
澪「いっそ2人でどこか遠くに行ってみたら良いんじゃないかな」
紬(やっぱり唯×梓は王道ね!)


fin


お目汚し失礼しました
唯目線って梓目線に比べてちと書きにくいですね
口調の問題でしょうか?

309:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 02:00:19 216pl306
おほほ~いいねいいねぇ~w

唯は作中で独白とかあんまり無いから書きにくいのかもよ、天然キャラだし

310:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 02:25:36 mWMxK/Qy
おつおつ。
唯はその場その場のストレートな好意をぶつけてくるから、
一貫して唯視線で書くのは難しいかも。
でもそのサプライズ行動があずにゃんの琴線に触れるんだろうね。

311:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 11:50:09 CVfE9kOS
俺は憂梓も唯憂も唯梓も大好きだ!
っていうかけいおんのキャラはみんな好きだ!

312:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 12:58:09 VwRmipB7
梓 転校等の理由ほんとにいなくなってしまう

唯 あずにゃん悲しいよ 離れたくないよ
梓 私も悲しいです もっと一緒にいたい

梓 明日が転校の日 ですから今日は一緒にいましょう
唯 うん・・・

とうじつ!



という雰囲気で誰か書いてください!

313:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 18:48:48 yG9PLfIk
>>312
唯「大学初日なのに寝坊するなんて…遅刻しちゃう!」

桜咲く道を走る唯
その道の先にひとつの影を見つける
まるで唯を待つかのように立ち止まっている
肩から見慣れたギターを…唯にとって決して忘れることの出来ないギターを提げている
それだけで自分を待っていたのが誰だかわかり、だからこそ驚きを隠せない唯

唯「あずにゃん…?」

唯を待っていたのは転校したあの日からずっと離れた町で暮らしていた梓だった

唯「どうして…?」
梓「飛び級の手続きがやっと終わりました。これからは唯先輩と同じ大学に通えます」

驚き覚め遣らぬといった様子の唯に梓は優しくほほ笑みかける

唯「本当に?」
梓「はい」
唯「もうライヴやスタジオで集まるとか週末お泊まりとかで我慢しなくてもいいの?」
梓「はい」
唯「………………」

梓の力強い返事に、唯は華が開いたような明るい笑顔を咲かせる
力いっぱい梓の胸に飛び込んでいく唯
それを優しく、けれど二度と離さないように抱き留める梓

唯「これからはずっと一緒だよ」

再会を果たした恋人たちを祝福するように、桜の雨が降り頻った………









律澪「いや、しょっちゅう逢ってるし」
紬「長い間応援ありがとうございました! かきふらい先生の次回作(世界中に飛び散った唯ちゃんの記憶を梓ちゃんが集めるの)にご期待くだハァハァ」

314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 19:11:27 WP8Ygf77
>>313
いい!!

315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 19:19:20 rYL3OYdB
>>313
GJ!
次回作のギー太クロニカルに期待

316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 22:23:48 lBMbrv0x
初めは片想いで切ない気分にさせておいて、色々あって両想いになる話が好み。


そんな雰囲気の、前ここに投下されてた梓が澪のことを好きなんだと勘違いする唯の話の続きが読みたい。

317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 22:28:33 93LJbu51
拒絶のやつかね

リハビリ代わりに投下してたけどそろそろ続きが読みたいな

318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 22:53:37 93LJbu51
「ねぇ、あずにゃん」
 放課後、二人きりの音楽室。隣で私と同じようにギターの調整をしているあずにゃんに声をかける。
 う~ん、私よりも手付きとかが優しい……。それだけ愛されてるってことなんだろうなぁって思って、ちょっとだけギターさんに嫉妬。
「なんですか?」
 顔を上げずに、口だけを動かして答えるあずにゃん。手は相変わらずギターを撫でたりしてる。
 うぅ、私にはそんな風に撫でてくれたりしないのに……。
「好きだよ、あずにゃん」
「なんですか藪から棒に」
 突然の告白にも落ち着いて対処するあずにゃん。クールなあずにゃんもかっこよくていい感じだけど、昔みたいに顔を真っ赤にしてくれないのかなぁ。
 昔は私のほうが優位だったような気がするんだけど、今じゃこんなに立派になっちゃって……。先輩は悲しいよ。
「用が無いのなら話しかけないでください、気が散ります」
「ごめんなさい」
 うぅ……あんまりクール過ぎるのもどうかと思うよ、あずにゃん。もしかして、私って愛されてないのかなぁ。
 そんなことを思ったけど、口には出さないでおく。またあずにゃんに怒られそうだし、もしそれを肯定されたらと思うと言葉が出せなかった。
 どうしてこんなに臆病になっちゃったのかなぁ。あの頃はむしろあずにゃんがびくびくしてた気がするんだけど。やっぱり、私の独り相撲なのかなぁ……。
 そう考えると、急に寂しくなってきちゃった。あずにゃんはすぐそこにいるのに、手を伸ばしても届かない気がしてくる。それどころか、私の声がもう届かないんじゃないかな―
「……ッ!」
 自然と涙が出てくる。泣き声も出そうになったけど、その前に口元を押さえたからそれが漏れることは無かった。
 慌てて俯く、あずにゃんにバレないように。こんなところを見られたら、何の脈絡も無く急に泣き出す変な人として認識されてしまう。それだけは絶対に嫌だ。
 ただでさえ好感度が下がっているのに、これ以上下げるようなことをしたら今度こそ破局。あずにゃんが私のそばを離れてしまう。
 ……もっとも、今も状況としては大して変わってないと思うけど。
 自嘲するように笑みを零す。本当に、いつから私はこんなに弱くなったのだろう。昔はもっと簡単に考えられたのにな。
 そう、昔ならあずにゃんが本気で嫌がっていることも平気でできた。どれだけあずにゃんが嫌がっても、私のことを嫌いになるなんて考えなかった。
 それが、今では嫌われることを恐れて、びくびくとあずにゃんの機嫌を損ねないように縮こまっているだけ。一体私たちの間に何があったのだろう。
 そんなに大した変化は無かった、と思う。少しあずにゃんが大人になって、私も少しおとなしくなったぐらい。それだけで、ここまで変わるの?
「ねぇ、あずにゃん」
「なんですか、くだらない話ならまた後にしてください」
「私たちの関係って、一体どうなっちゃったんだろうね?」
 ぴくりと。
 ぴくりと、あずにゃんの動きが止まった。

319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 22:54:38 93LJbu51
「どういう意味ですか、それは」
「私たちの関係が解らなくなってきちゃったよ」
 なんとなく。なんとなくだけどあずにゃんが怒っているような気がする。それはもう勘とかじゃなくて声色からも想像できて。
 だから、慎重に言葉を選ばないといけないのに、なぜか私は思ったことをそのまま口に出してしまった。
「私はあずにゃんのことをどう思ってるの? あずにゃんは私のことをどう思ってるの?」
「……」
 私の問いかけに、あずにゃんは答えてくれない。それがひどく―辛かった。
 ねぇ、すぐに答えてよ。私はあなたのことが好きなんですって、あのときみたいに言ってよ。そうじゃないと、私……。
「―あなたが私のことをどう思っているのかは知りませんけど」
 もう少しで泣きそうなタイミングで、あずにゃんが口を開いた。
 声に宿るのは怒りではなくて、悲しみ? それとも戸惑い? そのどれよりも呆れの色が強かったと思う。
 あずにゃんはその呆れた声そのままの表情で、恐らく悲痛な表情をしている私をぎゅっと優しく抱きしめた。
 ……あぁ、あずにゃんから抱きしめられるなんて、久しぶりだなぁ。
「私が好きなのは、後にも先にも唯先輩だけです。今だってそれに変わりは無く、あなたのことが大好きです。あなたのことを愛しています」
 その言葉に。
「―うわああああああああああああああぁぁぁああああああああああああん!!!!!!」
 耳元で囁かれたその言葉に、心の中で何かが決壊し、愛しい人の胸の中で私はわんわんと泣きじゃくった。

「…………落ち着きましたか?」
「うん……」
「まったく、もう大人なんだからあんなに大声で泣かないでくださいよ」
「うん……」
「かなり迷惑でした」
「……うん」
「―愛してます、唯先輩」
「―うんっ!」



Fin



60行で纏まったと思ったのに容量オーバーだと……


お目汚しからそれではまで


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