09/09/24 01:55:29 h9mgoOKY
そいつは酷い、どこまでも胡散臭くて安っぽい宝の地図―――。
でも人によっちゃ、それ自体が宝物・・・。
「これはきっと・・・にーにーの居場所を示してるんですわ!」
信じきった沙都子はとうとうその真偽を確かめる旅に出るとことにする。
部活メンバーは口々に沙都子を哀れんだ「デタラメの地図に眼が眩んでる」って。
沙都子は酷い出来映えだが、こつこつ地道に作り上げた。
自前の船、彼女にとっちゃ記念すべき最初の武器!
荷物を積み、部活メンバーに別れを告げ、朝焼けの海に帆を張った沙都子。
堪え切れず掲げた拳、響き渡る鬨の声「ヲーッホッホッホ!」
ホントにでかい、誰もが耳疑うような夢物語でも、
信じきった人によっちゃ自伝に成り得るだろう。
羽入が雛見沢から遠ざかる船を呪い出した・・・。
「願わくば高波よ悪魔となれ!」
この阿婆擦れっ!!沙都子と梨花の関係に嫉妬しやがって!
夢の終わりは沙都子が拳を下げた時だけだっ!!
死に際の沙都子・・・その手には「ポチっとな」!
狙ったモノは・・・必ず命中!
容易く沙都子の冒険を踏みにじりやがって!!
世界の神ですら沙都子を笑おうとも俺は決して笑わない。