09/08/15 16:49:38 Qq9t2wAq
普段と変わらないハルヒのシャーペン攻撃を食らいつつ、
普段と変わらない退屈な授業を眠り眼で受けた後、
普段と変わらない文芸部室へと放課後足を運んだ俺の目に映ったのは。
普段とはあまりにも違った、斬新すぎる格好をした長門の立ち姿だった。
なにが違うかというと、まずは衣服が北高の制服じゃない。
ツーピースの水着にブーツ姿という、バニー姿よりもさらに露出度の高い衣装だった。
目のやり場に困りつつも、俺は長門の格好をつぶさに観察する。
腰を覆うのは、臍周りの透き通るような肌とコントラストをなした小さな青いビキニ。
やけに張り出た長門らしからぬ円錐形のカップが、ささやかな彼女の胸を
これでもかというほど強調している。
朝比奈さんには及ばないものの、ハルヒぐらいのボリュームはありそうだった。
見た目の質感だけで人造物と判るのが個人的には少々残念だったが。
内気な文学少女が思い切って大胆な水着を身に付けてみました、というよりも、
最近流行ったヴォーカロイドのコスプレをしている、と理解した方が妥当だろうか。
だが長門が背負っていた影の正体に気付いて、俺は再度仰天する。
これはヴォーカロイドなんかじゃない。彼女の背中から生えていたのは、翼だった。
無機質ながらもどこか禍々しいフォルムを帯びた、彼女の身の丈とほぼ同じ大きさの
青色の翼だった。