10/01/02 06:14:56 2+hKYf6o
URLリンク(uproda11.2ch-library.com)
645:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/02 13:44:11 EDkMKIHq
本日、自宅パソコンの前で男性がなくなる、という事件が日本各地で発生しました。
現場は自宅やネットカフェが多く、パソコンはないものの携帯電話を握り締めたまま死亡された事例もあるようです。
全ての事象に共通するのは、死亡者のパソコンや携帯電話に女の子が友人のクリームを舐め取るといった画像が表示されていることや
死亡者が非常に幸せそうな顔をしているということです。
現在警察では道の薬物や集団催眠を疑い捜査を進めているということです。
646:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/02 23:11:41 AkPWVQdY
て
647:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/03 03:28:05 oo5tU2ax
>>644
潮騒
購入しないとしんでしまう
648:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/03 03:47:28 6qqOt8UW
>>644
とらの委託とかある?
649:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/03 05:12:59 e3eOv2KD
>>71の一番上
おそらく入手は困難
650:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/03 23:27:13 zWxOqghN
*
651:新年最初の…
10/01/04 03:40:29 SfF8Bhc6
「ムギちゃん、あけましておめでとう!」
今年に入ってはや四日。
『あけましておめでとう』だなんて家を訪ねてくる人たちに何度も言われて飽き飽きしていたはずなのに、今言われたその言葉はとても甘い響きに感じられた。
多分、何度言われても飽きることはないだろうな…少しオーバーかもしれないけど、私は目の前で微笑む唯ちゃんを見て確かにそう思ってしまったのだ。
…挨拶し返すのも忘れて。
「ムギちゃん?どしたのボーッとしちゃって」
「ひぇ!?あ、ご、ごめんなさい!」
「もしかしてお正月ボケ?私とおんなじだねー」
「う、うん…おんなじ…」
「じゃあ改めて…ムギちゃん、あけましておめでとう♪」
「あ…あけまし、おめ、おめ…あ、あけおめ!」
「え?」
「あっ、えっと…こ、ことしも…こ、ことよろ!」
「ム、ムギちゃん…?」
あ、あれ?新年の挨拶ってどんなだったっけ?頭が真っ白で思い出せない…?
あぁ唯ちゃん、そんな顔で私を見ないで、ますます頭がこんがらがっちゃう…
「ぷぷっ!あはは…」
「ふぇ?」
「なんか意外!ムギちゃんって、そういう挨拶もするんだね♪」
「あ、そ、そうじゃないの、もっとちゃんとしようと思ったんだけど…」
652:新年最初の…
10/01/04 03:42:20 SfF8Bhc6
「じゃあ私も!ムギちゃんあけおめ!ことよろ!」
「…こ、ことよろ」
「んー♪ムギちゃんが言うとかわいいね!」
「……うう…」
私は文字通り赤面していた。自分のおかしな言動と、唯ちゃんにかわいいと言われたことに。
それは嫌な気はしないんだけど…なんというか、恥ずかしい…と悶々とする私の目の前に、突然唯ちゃんの顔が急接近してきた。
さっきとはうって変わったもの悲しそうな表情に、私は二重に驚いてしまう。
「ゆ…唯ちゃん?」
「…なんかムギちゃん、あんまり楽しそうじゃないね?」
「え?そ、そんな…」
「やっぱり皆と会わないで私の家に来るの、嫌だった…?」
「そんなことない!私、ずっと唯ちゃんに会いたかったもの!大晦日も元日も、ずーっと唯ちゃんに会いたくて…あっ!?」
気付くと、唯ちゃんはニコニコと笑っていた。
どうやら私は見事に騙されてしまったようだ…
「ムギちゃんったら、そんなに私に会いたかったんだー♪嬉しいなー♪」
「…唯ちゃんひどい。私を騙したのね」
「だってムギちゃんいまいち元気ないんだもーん」
「わ、私はただ緊張しちゃって…きゃ!?」
不意に、唯ちゃんは私に抱きついた。…というより、押し倒した。
653:新年最初の…
10/01/04 03:45:12 SfF8Bhc6
鼻息がかかるくらいの距離に顔を近づけて、唯ちゃんは囁くように言う。
「でもね、ムギちゃん…」
「……?」
「私だって…ずっとムギちゃんに会いたかったんだよ?三が日が終わるまで、ずっと我慢してたんだからね?」
「…ごめんなさい。家の都合でどうしても…」
「…いいんだよ。こんな風に二人きりになれるだけで私、嬉しいから」
「…うん」
「それに…埋め合わせはしてもらうもん。ちゃんとお年玉、もらうからね」
「え?お年玉…?」
「…わかってるでしょ?」
唯ちゃんは甘えるような声で私を見つめた。もちろん、わかってる。でもそれはあげるだけじゃなくて、私ももらえるものなんだけど。
私があげられる、そして唯ちゃんからもらえるお年玉。それは…
「唯ちゃん、さっき言えなかったからちゃんと言うね…あけましておめでとう」
「…おめでとう。ムギちゃん」
「…大好きよ」
「…私も」
しばらく見つめ合って、私たちはどちらともなく唇を重ね合う。
―唯ちゃんからもらったお年玉は、とても柔らかくて、甘くて、温かくて…間違いなく、私の人生で最高のお年玉になった。
あけましておめでとう、唯ちゃん。今年もずっと一緒にいようね。
END
654:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/04 03:47:20 SfF8Bhc6
以上、新年一発目投下しました
今年も唯ムギちゃんが幸せでいられますように!
655:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/04 16:09:36 N1qX9Cju
今年もいいものを見せてもらいましたGJ
656:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 04:57:06 wLBc5CUq
GJです
657:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 16:12:50 ui29+yB6
このスレ俺合わせて4人くらいしかいないような気がする
658:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 16:14:59 PVW2JOgw
俺はそのうちの一人か
659:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 17:11:34 6hA97XRf
つまり俺もか
660:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 18:03:25 vH7eqjoh
俺もいるけど
661:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 18:15:49 j7uSSWBb
幻の5人目が俺という事か…
662:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 19:15:59 u41euoCU
死んだはずの六人目は俺だな…
663:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 19:55:41 OG/HHFvk
俺は7人目の隠しキャラだな
664:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 19:59:41 BU6X1LTH
末広がり8人目の俺は唯ムギが末永く幸せに暮らすことを祈るしか
665:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 21:29:36 qiRLzhh3
ROM専の9人目もいるよ
666:獣 の 数 げっと♪
10/01/05 22:01:06 zSIqwJza
667:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 23:08:41 o4p8j7U+
結局、私を含めて10人居たんだな
668:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/05 23:38:03 snP1FjY/
11人目、それも私だ
669:おしくらまんじゅう
10/01/06 00:00:46 yrrLUYgk
今私は唯ちゃんと二人きりでおしゃべりをしながら紅茶を飲んでいます。
皆は掃除が長引いているらしく、なかなか部室にやってきません。
「はぁー、やっぱりムギちゃんの淹れる紅茶はおいしいねぇー♪」
「ありがとう唯ちゃん、嬉しいわ♪」
こんな時間になんとも言えない居心地のよさを感じていると、ふいに唯ちゃんが私に抱きついてきました。
「ムギちゃーん♪」
「ど、どうしたの?唯ちゃん」
「おしくらまんじゅうって知ってるー?」
「え?知ってるけど…」
「今日は寒いから二人でおしくらまんじゅうしてあったまろ~?」
「で、でも唯ちゃん、おしくらまんじゅうってもっと大勢でやるんじゃ…」
「んー♪ムギちゃんはやっぱりあったかいねぇー♪」
唯ちゃんは私の背中に手を回してぴったり密着してきました。た、確かにあったかいけど…あったかいんだけど…!!
「ゆ…唯ちゃん…?」
「んー?」
「そ、その…あのね…」
「なあにムギちゃん、どうしたのー?」
「…そ、そんなにくっつくと…あ、当たっちゃうっていうかその…」
「当たっちゃう?なにが当たっちゃうかなムギちゃん?」
「む…胸とか…」
「やだなぁムギちゃん、おしりも当たってるよ?」
670:おしくらまんじゅう
10/01/06 00:02:11 TSClDanO
太ももの上に当たるおしりの感触に、私の脈拍数は急激に増加します。
さ、触りたい…ってなにを考えてのよ私!!
「……」
「あれ?ムギちゃんもしかして恥ずかしがってる?私の胸とおしりが当たっちゃって」
「は、恥ずかしいに決まってるじゃない…」
「そっかー恥ずかしいんだー…じゃあ…これは?」
「え」
唯ちゃんはおもむろに私にキスをしました。
もうなんだか恥ずかしいとかそういうのを通り越してしまったような気がします。
「どうムギちゃん?恥ずかしい?」
「恥ずかしく…ないかも」
「でしょー?」
「唯ちゃん…も、もっと思い切りおしくらまんじゅうしない?」
「え?」
「……」ギュウウ
「はふ、ムギちゃん…苦しいよぅ…♪」
私はひとつ気付きました。
おしくらまんじゅう…最高です
おしまい
このスレの12人目が11人にささぐ!
671:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/06 00:35:28 TZqiBxlW
乙だぜ
13人目の俺が勃起して登場
672:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/06 00:41:39 T+HxKv/p
乙様でした
これで明日も頑張れる
673:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/06 02:11:31 XR71c6kQ
規制とけた!14人目!
乙!この二人は可愛いなぁ
職人さんがいる限りこのスレは今年も安泰だね~
674:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/06 20:28:40 GBWcZyZ8
流れに便乗して15人目を名乗る俺はアニメ二期に唯ムギ描写があることを信じている!
675:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/06 22:25:54 XR71c6kQ
三巻の
「かゆいところはござますか~?」
「ありませーん!ってそれちがうよー!」
以外に、ムギがボケで唯がツッコミの場面ってある?
676:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/07 03:45:32 gJ6o0gT9
「じゃあおつかれー!」
最後に部室を出たりっちゃんの背中を見送ったのは、私とムギちゃんの二人だけ。
下校時間まであとわずかだし、私たちも帰宅の準備を…するわけじゃない。
「…ふー」
私はいつものように、ムギちゃんの隣に座った。普段は澪ちゃんが座る席だけど、毎日この時間は私の席になる。
この秘密の時間だけ、私とムギちゃんの距離はちょっぴり近くなるんだ。
「…唯ちゃん」
ムギちゃんはそっと私の頬に手をやると、じっと私の目を見つめた。
その顔は、普段より少し大人っぽくて、優しくて…私だけが知っている表情だ。
「…好きよ」
そう呟いて、ムギちゃんは私に唇を重ねた。毎回この瞬間は、頭の奥が痺れるような、そんな感覚になる。
ムギちゃんの唇はとても柔らかくて、甘くて…世界で一番優しい味がする。その味は、時に怖くなるくらいに私をとろけさせる。
だから私は、いつになってもこの瞬間に慣れることができない。
十数秒間の口づけを交わした後、私たちはそっと抱き合った。
「…ねぇ、ムギちゃん」
「なに?」
「ムギちゃんは、寂しくならない?」
「寂しい?」
「私たち、こうして皆が帰った後しか二人になれないでしょ?だから」
677:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/07 04:02:36 gJ6o0gT9
「寂しくなるよ。時々、唯ちゃんに会いたくてたまらなくなっちゃう」
「私も…時々寝る前にムギちゃんに会いたくなって、泣いたりしちゃうんだ」
「そうなんだ…ごめんね泣かせちゃって」
「ムギちゃん……」
私は強くムギちゃんを抱きしめた。
ムギちゃんのことがいとおしくてたまらない。優しくてかわいくて、太陽みたいにあたたかいムギちゃん。
そんなムギちゃんを想うと、抑えた気持ちが溢れそうになる。
「ムギちゃん…ムギちゃん…」
「…大丈夫よ唯ちゃん。私はここにいるから」
「うん…」
「私がずっと唯ちゃんのそばにいて守ってあげるから…だから泣かないで?」
「うん…」
「ふふっ…やっぱり唯ちゃんは笑ってるほうが素敵ね」
「…あ、あのさ」
「なあに?」
「ずっと…一緒にいてね」
「うん…唯ちゃんも、私のそばにいてね」
「もちろんだよ。…ムギちゃん、大好き」
今度は、私からキスをした。ムギちゃんは私の唇を、どんな風に感じているんだろうな。
今度、聞いてみようっと…
おしまい
深夜に失礼
678:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/07 16:13:58 7UxiTlxW
_人_ /´ :..  ̄` `\ +
`Y´ / / 、:.. \ ヽ
/ :/ :.′ :. \:. ヽ _人_
_人_ / : .:| /:. :ヽ. ヽ. :. `Y´ |
`Y´ / i: /,{ :ト、:. |>ミ:. :i: iハ. _ 人 _
x. | :i :|:. 厶イ{´ \:. :|` ー ヽ :|:. |: | `Y´
| | :!∧ ′ 斗、 \ :!rー ': :}:. |: | |
_ 人. _ ! | :.rミんz=ミ ヽr=ミ }ん: l: ′
`Y´ '. :| } j }/爽V`) 「∨爽i V /7 ' イ
| 丶 :| | | {{::Y/ /Y 「`l ヒ:Yソ/ //: / {:|
∧ !:r! l V_7 / / /,ヘ. ヽ V_/ { i_ ′ト{ _人_
|| | {| / ヘ ' / ノ{: {ヽ `Y´
|.} :lハ { r‐,} /.小:. ! ヽ.
|′} 小 ヽ `´ ノ /: :{:|:.:.∧ \
_人_ ノ-‐/ : l:.:ヽ ト --{ / | |7ー‐ヽ. \ +
`Y´ ./i′ 八:. l V /\ /ヽ ∨ :V′ ト、 ヽ.
/.::| ハ:. V / ムぅ、 i ヽ :| }:.\ ト
/ .:/i ト/ /∨イn.トヽ| V| / ト、:.. ヽ } i
/. .:/ ∧ / 小 { j ハ{ }.il V {:|ヽ:. '. ||
{ :/ /.:/ / l 八 '/ |iUノ,! ∨ |:.! \:} ノ |
679:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/07 23:21:47 kWu8A8fo
ー
680:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 14:02:04 kQbIem/Z
けいおん!キャラソン第2弾・デュエット、唯&紬って感じで出ないかなー
681:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 14:08:49 /vEgAvK9
ある日の放課後、私と唯ちゃんは軽音部…ではなく保健室のベッドの横の椅子で並んで座っていた。
というのは、生徒会の決定で部に設置されることになった救急箱を二人で取りにきたから。でも…
「保健の先生遅いねームギちゃん。出張ってどれくらいかかるのかなぁ」
「さ、さぁ…どれくらいかな」
保健室の先生は、今出かけていて不在。それでももうすぐ帰ってくるからと私たちは待たされていたんだけど…
実を言うと私は密かに緊張していた。なぜならこの状況はあ、あまりにも…。
…放課後、保健室、二人きり…な、なにかが起きそうな気がしないでもない…いやなにかってそんな、私は別に唯ちゃんとそういうことをしたいとかそういうわ
「ねぇ…ムギちゃん?」
「はいっ!?」
「なんかドキドキするね。保健室に二人きりって」
「え?あ、ま、まぁ、そそそうかもね!?」
私は思い切りどもった後そっぽを向いてしまった。
ごめんなさい唯ちゃん、決して無視したいとかそういうわけじゃないの!
ただ唯ちゃんが私と同じことを考えているとわかってすさまじくドキドキしてしまったからで…
なんて一人であれこれ考えていると、突然唯ちゃんは驚くべき行動に出た。
682:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 14:10:18 /vEgAvK9
「なんかここは日当たりがいいねぇ。なんか暑くなっちゃった…ブレザー脱ごうっと♪」
「なっ…!?」
「タイも窮屈だし…ふう、すっきりしたー」
「ちょちょっ、ゆ、唯ちゃん!?」
唯ちゃんはブレザーとタイを脱ぎ、さらにブラウスのボタンも二つほど外してしまった。
チラリと覗くピンクの下着に、私の頭は沸騰しそうになる。
「ふふっ…ムギちゃんも脱いだら?」
「ゆっ唯ちゃんダメ、はやく上を着ないと…」
「なにがダメなの?」
「な、なにがって、唯ちゃんがそんな薄着したら私、恥ずか…」
「ムギちゃ~ん♪」
唯ちゃんは私の背中に覆い被さると、その手を私の胸に当てた。
私は突然の刺激に、思わず声を上げてしまう。
「ふわ…ぁっ…」
「わ…ムギちゃんのおっぱい、柔らかいね」
「なっ…ゆい…ちゃ…だっ…ダメ…」
「いいじゃん、私たちは恋人でしょ?せっかく二人きりなんだし…ね?」
「で、でも…はぁ、うっ…」
「ごめんねムギちゃん、私もう我慢できなくなっちゃった」
唯ちゃんは私から離れると、保健室の扉の鍵を掛けた。
そして私をベッドに押し倒して、馬乗りになる。
「これでもう、私たちを邪魔する人はいないよ♪」
683:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 14:17:26 /vEgAvK9
「……」ドキドキ
「ムギちゃん、こんなにほっぺが赤くなっちゃってる…冷やしてあげるね」
「あぅっ…あっ…」
唯ちゃんは私の頬を舐めた。
敏感な頬に舌の感触が触れた瞬間、私は思わず唯ちゃんを抱きしめていた。
「や、やめ…て、唯ちゃん…私、壊れちゃうよ…」
「ふふっ…ムギちゃんはやっぱりおいしいね。…ここはどうかな」
「唯ちゃん…」
唯ちゃんは私のタイをほどくと、ブラウスのボタンを上から外していった。
ああ、もう私たち、戻れなくなっちゃう…?
と目を閉じたところで、扉を叩く音がした。
ドンドン!「誰かいるの?」
「あ、先生だ!はぁ、しょうがない…ムギちゃん、早く服着よう」
「う…うん…」
あわてて服を着て先生を保健室に入れた唯ちゃんは、もういつも通りの笑顔だった。
す、すごい変わり身…
私はホッとしている一方でちょっとがっかりしていた。少し…残念かも。
と肩を落としつつ廊下を歩く私に、唯ちゃんはボソッと言ったのだった。
「…安心してムギちゃん」
「えっ!?」
「また今度、続きしようね♪」
「あ、えっと…う、うん!」
おわり
684:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 14:19:01 /vEgAvK9
思うがままに書いた!反省はしています
685:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 14:34:01 6dNCJs3e
GJ
686:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 17:01:53 wXQs0PHT
SSラッシュだな
職人GJ
687:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 17:40:49 DnoNhGUH
>>683
この寸止め感が逆にイイ!
688:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/08 23:52:36 QPtRQkZt
年が明けてもスレが潤っているぜ
689:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 04:38:03 yvj7Jk6v
最近毎日SSが投下されるね、職人GJ
規制解除されたので今更ながら16人目を名乗る
690:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 11:10:57 7QNmwgkA
俺が、俺たちが17人目だ!!!
規制されててもどかしかったぜ・・・・
691:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 11:35:34 iiKoxcBk
もしやこれって76人制限とか…
と言いつつ18人目
692:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 16:24:08 prp0gMuG
いっ・・・19ううううううううう!!
693:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 20:04:09 7Hc0AU2e
20人目はこの俺だぜ
694:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 20:17:52 ua5sPKiY
21人目を名乗りたい俺がここにいる。
少し遅いが二期決定ムギュイイイヤッホオォォ!!
695:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 20:31:41 aeH3gP+f
まさか俺が22人目だとは思いもしなかったわけだ
696:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 23:40:59 QZqljQzs
23人目がいるぜ!
ここまで揃ったら目指すは唯×憂スレ突破だー
697:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/09 23:56:45 ns1ndvRY
-
698:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 00:26:47 SFjQewRE
安心しろ、24人目は此処に居るぞ!!
699:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 21:52:24 2AbRWLO7
わらわら
700:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 22:18:14 pH8eyyZ5
むぎむぎ
701:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 23:41:54 94aj+nOO
むぎわら
702:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 23:45:02 A5/gMY5W
今日も皆より一足早く部室にやってきた私。お茶とお菓子の準備を整えてしまうと、あっさりとやることがなくなってしまう。
…そうだ、今日も誰かを驚かせちゃおうっと♪
梓ちゃんは昨日驚かせちゃったけど、二年生は学年集会で遅れるらしいし、先に来るのは唯ちゃんたち3人の中の誰かよね。なら確実に驚かせられる!
ということで、私はさっと物陰に隠れた。今日は寝ちゃわないように気を付けないと…あ、誰か来た!
「ふぃー…」ガチャ
部室にやってきたのは唯ちゃん。一番驚いてくれそうなのは澪ちゃんだけど、その次に驚いてくれそうな人が来たわ♪
よし、それじゃ…
「わぁ!!」
「うあぅ!?」
勢いよく飛び出した私を見て、唯ちゃんはビクッと体を震わせた。やった、今日は成功!!
「びび、びっくりしたぁ…」
「うふふ、ごめんなさい♪」
「むー、ムギちゃんったらひどいよー!」
「だってやってみたかったんだもの♪」
「もー、しょうがないなぁー♪」
唯ちゃんはやれやれ、といった表情ではあったけど、怒ったりはしていないようだ。
それどころか、少し嬉しそう…よかった♪
703:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 23:47:51 A5/gMY5W
「でも、ムギちゃんがこんなことするなんて珍しいね?」
「うん、成功してよかったわ♪昨日は失敗しちゃったから」
「え?昨日…?」
「ほら、皆が来た時私と梓ちゃんだけだったでしょ?昨日は梓ちゃんを驚かせたの」
「…そうだったんだ」
「でも私、驚かせようと隠れてたらつい寝ちゃって…梓ちゃんに起こされちゃったの」
「…へぇー」
「そういえば昨日は楽しかったなぁ♪梓ちゃんにギター持たせてもらって弾かせてもらったのよ♪」
「…ふーん」
「あとね、お茶の準備してる時なんか…」
「…ほっぺのクリーム拭いてもらったんだよね」
「そうそう!そういえば昨日は皆いつから来てたの?私全然気付かなくて…唯ちゃん?」
見ると、唯ちゃんはさっきとはうって変わって浮かない表情になっていた。
どうしたんだろう、私何か気に障るようなこと言っちゃったかな…
「唯ちゃん?どうかした?」
「…あずにゃんと一緒にいるの、そんなに楽しかった?」
「え?う、うん…」
「…そっか」
それきり唯ちゃんは何も言わなくなってしまった。
やっぱり、何か悪いこと言ったのかな…それなら何とか唯ちゃんの機嫌を直さなきゃ!
それには…そうだ!!
704:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 23:51:31 A5/gMY5W
「唯ちゃん、お願いがあるんだけど!」
「……?」
「ギターの弾き方教えてくれない?昨日梓ちゃんに弾かせてもらった時は上手くできなくて…いい?」
「別に…いいけど…」
「ありがとう!じゃあ隣に座ってもいい?」
「う、うん」
私は唯ちゃんの隣の椅子に座った。
唯ちゃんは少し戸惑っているようだったけど、不機嫌な雰囲気は消えた。とりあえず…よかった。
「じゃあ、重いから気をつけてね」
「わっ…梓ちゃんのより重いのね?でも、かわいい♪」
「そ、そう?」
「うん、唯ちゃんがかわいいって選んだんだもん、かわいいに決まってるじゃない?」
「う…うん…」
「じゃあコード教えて?昨日はFコードやってみたんだけど難しくて」
「最初は簡単なのからやった方がいいよ。えっとまず、Eコードっていうのが…」
「こう?」
「あ、指がくっつくと綺麗に音が出ないから、指先だけ…あ」
「?」
私の指を握った唯ちゃんは、なぜだか急に顔を赤くした。
「唯ちゃん?」
「な、なんでもない!じゃあ弾いてみて?」
「うん!」
ジャ~ン…
「弾けた!」
「すごい!綺麗に音出たねムギちゃん♪」
「うん♪」
705:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/10 23:55:18 A5/gMY5W
唯ちゃんはすっかりいつもの笑顔に戻っていた。
どうして機嫌が悪くなったのかはよくわからないけど…ま、いっか♪
唯ちゃんとこんなに楽しい時間を過ごせたんだから。
「じゃあ、もっとコード教えて?」
「うん!」
おしまい
原作ネタから書いてみた!
706:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 00:17:12 TwZLoyMW
もっと書いて下さいお願いします
707:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 03:43:28 Ri22ef4p
「ムギちゃん、これ似合うー?」
ある休日の、ある店の一角。かわいらしいピンクのワンピースを広げた唯ちゃんがうれしそうに私を呼んだ。
私はその姿を見て、すぐにその答えを導き出す。似合うか似合わないかなんて、考えるまでもないことだ。
「うん、とっても似合うわよ、唯ちゃん♪」
「ホント?じゃあ…着てみよっかな」
「そんなに心配しないで大丈夫大丈夫♪唯ちゃんならなんでも似合うんだから」
「そ、そうかな?じゃあちょっと着てみるから待ってて」
そのまま試着室に入った唯ちゃん。
ごそごそと布の擦れる音に思いがけずドキドキしていると、仕切りの隙間からぴょこっと唯ちゃんが顔を出した。
「ム、ムギちゃん」
「どうしたの?もう着替え終わった?」
「うん…で、でもね」
「なに?」
「や、やっぱり恥ずかしいや…」
「大丈夫だから、そんなこと言わないで見せて?ね?」
「う、う~…」
唯ちゃんは顔を真っ赤にしつつ、おずおずと試着室の仕切りを開いた。
―天使がいた。
驚くほどに上品で、かわいらしくて、大人っぽくて、でも唯ちゃんの持つ独特の幼い雰囲気もあって…と、とにかく、もう…
708:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 03:47:21 Ri22ef4p
「ど、どうかな。やっぱり変じゃない…?」
「さ…最高!最高よ唯ちゃん!!」
「ムギちゃん、朝私が着てきた服見た時も同じこと言ったよ?」
「こ、更新したの!二回連続で最高記録を塗り替えちゃったのよ!」
「そ、そうなんだ…えへへ、よかった♪」
「ねぇ唯ちゃん、せっかくだから、それ着たままでいたら?」
「え、でも…」
「もしそうしてくれたら…私は、その方が嬉しいんだけどな…」
「そ、そっか…じゃあこれ、買ってみるね」
「…うん♪」
―そう、今私たちはデートをしている。
とはいっても、遊園地で遊んだり映画を見に行くわけじゃなく、買い物がてら街を歩く、という程度だけど…
でも、その方が私たちには合ってると思う。周りの人と同じものを同じように楽しむんじゃなくて、私たち二人だけが選んだものを、私たち二人だけが楽しむ。
その方が、恋人って感じがする…と私は思う。
…まぁ実を言えば、人が密集した場所でデートするのに慣れてないだけなんだけど。
「ムギちゃん、今度はどこ行こっか」
「うーん…唯ちゃんはどこか行きたいところある?」
「私はもう買いたいもの買ったし…特にないかな」
「そっか…私もこれといってないんだけど…」
709:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 03:49:39 Ri22ef4p
しばらく沈黙が続いた後、私の手を柔らかいものが包んだ。…唯ちゃんの、手だ。
私はハッとしたけど、その指先を見ることはせずに、できるだけ優しく握り返す。
「…唯ちゃん」
「私…どこに行ってもいいよ。ムギちゃんとこうやって一緒にいられるなら」
「うん…」
こんなやり取りをする私たちは、周りの人たちから見てどう映っているんだろう。
そんなことを気にするのは、悪い気はしない。むしろ、もっと仲良くする姿を見て欲しい…なんて。
でもそれも大げさじゃないと思えるくらいに、私は唯ちゃんと一緒にいられる時間を楽しんだ。そしてきっと、唯ちゃんも。
だからこそ、別れの時間はあっという間にやってきてしまう。
「ムギちゃん、今日は楽しかったねぇ」
「今日は、じゃないでしょ?今日も、楽しかったのよ♪」
「あ、そっか…いけねー♪」
「もう、唯ちゃんったら。じゃあ…私、ここで」
「…うん」
唯ちゃんは寂しそうに私を見た。多分私も、こんな目で唯ちゃんを見ているんだと思う。
また明日学校で会えるのに、まるでもう二度と会えなくなるような、そんな寂しさ。
お互いに好きでいるから、ほんの一時の別れでさえも、私たちには辛かった。
710:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 03:52:44 Ri22ef4p
「…ムギちゃん」
唯ちゃんは私に駆け寄ると、ギュッと私に体を寄せた。私はその肩を、そっと抱きしめてあげる。
「唯ちゃん…寂しい?」
「…うん」
「私も…寂しい。ホントは帰りたくなんてないの」
「そうなんだ…私たち、ずっとずっと一緒にいられたらいいのにね」
「…じゃあ、おまじないしようか」
「おまじない?」
「そう。心も体もあったかくなって、寂しくなくなるおまじない」
私は唯ちゃんの涙を拭うように、顔を指先でなぞる。
その柔らかい頬は紅く染まって、淡い熱を帯びていた。
「ムギ…ちゃん…」
かすれるような声を上げた唯ちゃんに、私はゆっくりと自分の顔を近づけた。
私の気持ちと、唯ちゃんの気持ち。その二つは、今ゆっくりとつながった。
――
「じゃあね唯ちゃん。気をつけてね」
「うん…おまじない、ありがとうムギちゃん。なんだか効いてきた気がする」
「そ…そう……」
「でも一回だけじゃ足りないから…毎日しようね!」
「も、もう!それじゃあまた明日!」
「ばいばい、ムギちゃん♪」
「ばっ…ばいばい!」
私はぎこちなく、でも大きく手を振った。
明日からは、私から手を振ろうかな。なんて考えながら。
おわり
711:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 03:54:40 Ri22ef4p
以上です
夜中に失礼いたしました
712:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/11 23:15:06 35iT9DCg
毎日SSが降ってくるね
713:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/12 01:05:47 3q49KP2W
恵みの雨じゃ
714:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/12 05:27:41 KH9vnxRi
遡ってみた、君との記憶。最初は、私がりっちゃんに手を引かれ部室に導かれたとき
君と澪ちゃんが立ち上がって私に屈託のない笑顔を見せてくれたとき
あの日から、なのかなあ。違うかもしれないけど、だとしたらいつからなんだろう
君の笑顔を、真っ直ぐな気持ちで見れないようになったのは
青く輝くつぶらな瞳、長く伸ばした柔らかそうな髪、いつも柔らかな桃色に染められた頬、美味しそうな眉毛
全てが私を駆り立てるようになったのは
憂や、和ちゃん。りっちゃんや澪ちゃん、あずにゃん、さわちゃん先生。……そして君も
みんな、私の思いには気付かない。上の空でぼーっとしている私を、いつもの私だって思っている
でも……君には気づいてほしい。この気持ちに
君にしか気づいてほしくない、この恋心に
「…いちゃん……唯ちゃん……唯ちゃん?」
あ、また上の空だった。君が心配そうに、私の顔を覗き込む
「ふふ、今日は体育疲れたもんね。眠くなっちゃった?」
そういって私の前に淹れたての紅茶を置いた
りっちゃん、澪ちゃん、あずにゃんもまだ来てないみたい。
今しかない……のかな。
私は、ゆっくりと立ち上がって、君の背中を見つめた
少し怖い、けど、踏み出さないと何も始まらないまま、全部終わっちゃうかもしれない
そっちの方がもっと怖い
「む、ムギちゃん!」
大丈夫、大丈夫だよ。私………
「唯ちゃん?」
あの頃の私、もし彼女にだけ特別な感情を抱くようになっていたら、その気持ちは正しい物だよ
今、それを全部、吐き出すよ
「……あの、……」
私は、ムギちゃんのことを愛しています
715:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/12 05:29:11 KH9vnxRi
なんとなく書いてみた
続きは……うふふ
716:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/12 16:27:15 fupzw3Hs
紬「唯ちゃんは私の王子様だから」
スレリンク(news4vip板)l50
VIPにも良作はあるのだ♪
717:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/12 23:18:23 9A7JFWCP
>>716
dat落ちしている…
718:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/13 08:42:57 rOZ5kVgL
ふむ、よろしい
719:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/13 13:44:00 Jc8MsZf9
ISML
URLリンク(www.internationalsaimoe.com)
720:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/13 18:00:40 5V4S03Xp
唯「でね、昨日ギー太の弦太を張替えてたら弦太の先っちょが指に…」
紬(ほんと何にでも名前つけちゃうのね)
紬「ねぇ唯ちゃん。ふと思ったんだけど、
私のキーボードに名前つけるとしたらどんな名前にするの?」
唯「ムギちゃんのキーボードに? ふむ…」
紬(キーボー太かな。それともキー太かしら。
あ、キー太だとギー太くんと被っちゃうわ~//)ポッ
唯「コルグ・トライたん」
紬「なにそれかっこいい」
721:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/13 23:38:40 dq6resPA
ちょw
722:らぶらぶ唯ムギ
10/01/14 03:28:38 PD2enrqK
その日、掃除当番でない私とムギちゃんは、部活が始まるまでの時間を二人きりで過ごしていた。
てきぱきとお茶の準備をするムギちゃんと、それをのんびりと見つめる私。
たったそれだけなのに、ぺちゃくちゃおしゃべりをしてるわけでもないのに、私は不思議な居心地のよさを感じてしまう。
「…えへへっ♪」
「唯ちゃん?どうしたの?」
「うん…なんかね、すごくうれしくなっちゃって」
「なにかいいことでもあったの?」
「んー、そういうわけじゃないんだけどね?ムギちゃんとこうして一緒にいるの、すごくうれしいんだ」
「それって…ど、どういうこと?」
「どういうことって言われても、よくわかんないけど…とにかくうれしいの♪」
「そ…そうなんだ」
ムギちゃんは顔を赤くして、でもどこか嬉しそうに紅茶をティーカップに注いだ。
その手付きは手慣れた様子で、上品で、大人っぽくて…もしかしたら、ムギちゃんの一番かわいい仕草って言ってもいいのかもしれない。
その姿はまるで絵本に出てくるお姫さまみたいで、とても熱い。ん?熱い…?
「あ、あちー!入れすぎだよムギちゃん!ていうかおもいっきりこぼれてる!」
「え…?…あ!ご、ごめんなさい!」
723:らぶらぶ唯ムギ
10/01/14 03:30:19 PD2enrqK
紅茶の海になったテーブルをあわてて拭いたムギちゃんは、すっかりしゅんとしてしまった。
普段はめったにしない失敗を、それもお茶を入れる時にしてしまったのが二重にショックだったみたいだ。
「ムギちゃん、元気出して?私なんともないから」
「…うん」
「よしよし、大丈夫だよムギちゃん。えらいえらい♪」
「う…うん」
いいこいいこしてあげると、ムギちゃんは真っ赤になりながらまた笑顔を浮かべた。何はともあれ、よかったよかった♪
「…前にもね?」
「うん?」
「さっきみたいに、お茶こぼしちゃったことがあったの。確か1年生のころ、唯ちゃんが追試を受けてた時かな」
「へぇー…私のこと心配してくれてたの?」
「うん…唯ちゃん大丈夫かなぁって考えてたら、ついぼんやりしちゃって」
「そっかぁ…でも嬉しいな♪それだけ私のこと考えてくれてたってことだもんね」
「今だってそうよ?さっきも唯ちゃんが言ってくれたことが嬉しかったから、あんな風にぼーっとしちゃったの」
「えへへ…そっか♪」
なんだ…ムギちゃんも、私のこと考えててくれてたんだね。
すごく、うれしいよ。大好きな子にそう言ってもらえるのって。
724:らぶらぶ唯ムギ
10/01/14 03:35:58 PD2enrqK
「ムギちゃんっ♪」
「ほわ…」
私は無性に嬉しくなってムギちゃんのほっぺをぎゅーっとした。
あったかくて、やわらかくって、すべすべしてて、ぷにゅぷにゅだ。
「ムギちゃん♪」
「ふぁ、ふぁに?」
「ムギちゃーん♪」
「…ふぁ、ふぁーに?」
「だいすきだよー♪」
「ひゅ……」
わ、急にほっぺが熱くなった。ホントにムギちゃんはすぐに顔に出るなぁ。
「ありゃりゃムギちゃん、顔真っ赤だねぇ?」
「だ、だって…しょうがないじゃない!…えいっ!」
「むぎゅ…」
「私も、唯ちゃんのことだいすき!」
ムギちゃんはお返しとばかりに私のほっぺをぎゅーっとしながら、私が一番聞きたいことを言った。
あ、やっぱり私も顔赤くなっちゃうや…まぁムギちゃんの言う通り、しょうがないか♪
「唯ちゃんだって顔赤くなったわよ?これでおあいこね♪」
「えふぇふぇ…♪うん♪」
こうして私とムギちゃんはしばらく、お互いのほっぺを触り合っていたのでした。
おしまい
ひたすらイチャイチャしてるとこを書いてみました
725:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/15 23:52:49 2PC7tC8y
わ
726:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/16 19:02:54 LIuleXIF
ち
727:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/16 19:07:28 Kye2zUNS
gj
728:No reason
10/01/17 03:55:06 b7zeoJpU
「…唯ちゃん」
二人きりの放課後の部室で、ぴたっと私の背中にくっつくムギちゃん。
抱きつく、というほどではないんだけど、そのぬくもりは互いの制服を通して確かに伝わってくる。
もしこの隔たりがなかったら、ムギちゃんの体温を直に感じることができるのに。
ムギちゃんと身を寄せ合うたびにこんなことを考えてしまう私は、エッチな子なのかな…なんて悶々としていると、不意にぬくもりが背中から消えた。
「ムギちゃん…?」
見ると、一歩距離を置いて、頬をぷーっと膨らませたムギちゃんが私を睨んでいた。
ど、どうしたのかな。もしかして変なこと考えてるのがバレた…?
「ムギちゃん、どうかした?」
「…唯ちゃんは、ホントに私のこと好きなの?」
「え?も、もちろん好きだよ。何言ってるの?」
「そのわりには、私に何にもしてこないじゃない」
「な、何にもなんてことは…」
「じゃあ、具体的にはどんなことしてるのかしら。言ってみて?」
「えぇと…だ、抱きついたり…」
「それだけ?」
「手を繋いだり…」
「あとは?」
「……お、おしゃべり」
「それって、恋人同士でする特別なこと?違わない?」
「…はい」
729:No reason
10/01/17 03:57:41 b7zeoJpU
ムギちゃんの言うことはごもっともだ。
私はムギちゃんとお付き合いするようになってから、前みたいに積極的になれなくなってしまった。
いつも抱きつくのはムギちゃんからだし、手を繋ぐのだってムギちゃんから。最近は話しかけるのにも躊躇してしまうようになってしまった。
まぁ、ここ最近の私は一言で言えば…ヘタレなのだ。
「最近はほとんど好きとも言ってくれないし、唯ちゃんから愛情を感じられない…私、このままじゃ浮気しちゃうかも」
「ま、待ってよ、私ホントにムギちゃんのこと好きだよ?」
「じゃあ、その証拠を見せて?私のことを好きだっていう証拠」
「しょ、証拠…よーし、ムギちゃ」
「抱きつくのは無しよ?もう私がしたんだから」
「う…」
「あと、好き好きって言うのも。言えばいいってものでもないのよ」
「うぅ…」
なんてことだ。私に出来ることをすべて封じられてしまった。
じゃあ何をすれば…恋人同士でする特別なこと、ムギちゃんのことを好きだからすること……
「む、ムギちゃん」
「は、はい?」
私はムギちゃんの肩をグッと掴んだ。こうなれば覚悟を決めよう。
私はムギちゃんのことが大好きなんだ。だったらこれくらいしなきゃダメだ!
730:No reason
10/01/17 04:00:23 b7zeoJpU
チュッ…
私はムギちゃんにキスをした。…けど、味なんてまったくわからない。ただ漠然と柔らかいと感じただけだ。
なぜなら私の心臓はバクバク音を立て、身体中から汗が吹き出て、頭はキーンと耳鳴りがしていたから。
…情けない。いくらファーストキスだからって、ここまで余裕がないなんて…
「……」
「…む、ムギちゃん…ど、どう…?これでわかってくれた?」
「…うん」
「よ、よかった…」
「…待って」
「え?」
「まだ…あるじゃない」
「あるって…うぉ」
ムギちゃんは私に体を寄せた。さっきとは違って、密着するように足を私のと交差させている。
制服越しでも分かる豊かな感触が、私の理性をくすぐった。
「ム…ギちゃ…」
「ホントは唯ちゃん…我慢してるんじゃない?」
「え…?」
「唯ちゃんは照れ屋さんなところもあるけど、優しいから…したいようにしたら私に悪いんじゃないかって考えてるんじゃない?」
正直、図星だった。とはいっても、ヘタレを正当化させるための言い訳に過ぎないんだけど。
でもやっぱり、怖い。私が我慢をやめて自分の気持ちを全部向けたら、きっと私はあなたを傷つける…私は、それが怖いんだ。
「…大丈夫よ」
「え…?」
731:No reason
10/01/17 04:02:48 b7zeoJpU
「私、唯ちゃんのこと好きだから…どんなことされても嫌じゃないの」
「ど…どんなことされても?」
「うん。どっちかといえば、私がしたいくらいなのよ?でも私がしたら、一方的になっちゃうから…だから唯ちゃんから、して?」
「だ、だけど…」
「さっきキスしてくれたんだから…できるでしょ?」
「……」
私は、変な気持ちになっていた。夜、布団の中でムギちゃんを思う時たまになる、そんな気持ち。
大好きな人をそんな目で見たらいけない。そう必死で抑え込んできた、そんな気持ちだ。
でも…そのムギちゃんがいいって言ってくれてる。だったら…
「ムギ…ちゃん」
私はそっとムギちゃんの制服のタイをほどくと、ブラウスのボタンを上から外していった。
そして、豊かな胸を包む淡いピンクの下着があらわになった瞬間、私はハッと息を飲んだ。
「…かわいい、かな?唯ちゃん、ピンクが好きだって言ってたから」
「ム、ムギちゃん…私…ホントに、我慢できないよ…?」
「うん…」
ムギちゃんはゆっくりと、私の太ももに指を這わせた。
「いいよ…唯ちゃん」
「ふ…っ……うぅ…」
私は、理性を捨てた。
―好きだよ、ムギちゃん。
END
732:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/17 04:04:26 b7zeoJpU
以上です
誤字脱字等あったらご勘弁を
733:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/17 04:41:38 SCzBAtCh
ふぅ・・・
734:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/17 17:06:20 pXcLzQvU
おいコラ何勝手に賢者になっ
ふぅ…GJ
735:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/17 23:53:15 1vjcqxqC
はわわ
736:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/18 18:04:27 MQp6Wl0K
紬「S・A・G・A佐賀~♪」
唯「ど、どうしたのムギちゃん、そんな化石みたいなネタを…」
紬「あら唯ちゃん知らないの?今巷で流行ってるお笑い芸人のネタなのよ♪」
唯「全然流行ってないよムギちゃん!私たちが小学生くらいの頃のギャグだよ!」
紬「え、そうなの?頑張って調べたんだけどな…グスン」
唯「よーし、じゃあ私が最新のお笑いネタを教えてあげるよ!」
紬「ホント?ありがとう唯ちゃん!」
唯「じゃあまずは…」
この後唯ちゃんは最新のお笑いネタをたくさん教えてくれました。
右から左に受け流す云々とか、おめぇに食わせるタンメンは云々、ぐー!、ふぉー!、とぅーす!等々…
それはお笑いに疎い私にとって、まさに衝撃そのものでした。
そしてそのレクチャーを聞いた私は、一つの志を胸に秘めていたのです。
紬「ゆ…唯ちゃん!」
唯「言わせねぇよ!?」
紬「えぇ!?」
唯「ごめんごめん、これもお笑いのネタだよ~」
紬「そ、そうなんだ…あのね唯ちゃん、一つお願いがあるの!」
唯「なあに?」
737:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/18 18:07:08 MQp6Wl0K
紬「私とお笑いのコンビを組みましょう!私も楽しいことしたいわ!」
唯「いいねムギちゃん!夫婦漫才だね!」
紬「め、夫婦だなんてそんな…照れちゃう」
唯「なに照れてんねん!雨降らす気かいな!」
紬「え…あ、えっと」
唯「ってそりゃてるてる坊主やんか!照れ照れ坊主ちゃうわ!…てな感じの突っ込みが求められるんだよムギちゃん!」
紬「す、すごい!早くもお笑い芸人の気迫が溢れてるわ!」
唯「いやぁ~♪じゃあさっそくコンビ名を決めよう!なにがいいかな?」
紬「そうね…平サワー麦茶なんてどうかしら?」
唯「あると思います!さすがムギちゃんセンスあるよ!」
紬「じゃあ決まりね!」
唯「頑張ろうねムギちゃん!目指すはM-1優勝だよ!」
紬「うん♪」
こうして私たち平サワー麦茶は記念すべき一歩を踏み出しました。
高くそびえ立つ笑いの山の頂点へ向かって…
―完―
>>735をじーっと見ていたら思い付いた
738:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/19 14:01:44 ZeweKonwQ
夫婦にいちいち反応するムギかわいい
739:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/19 15:44:51 glaaoizL0
>>735を見てもロリっ娘軍師コンビしか浮かばなかった…orz
740:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/20 20:01:22 WZ11A6Ep0
保守
741:【小噺】鏡から生まれたムギちゃん
10/01/20 23:59:55 Yj7ze2T6O
唯「鏡よ鏡よカーガミちゃん、この世で一番かわいいのはだあれ?」
鏡ムギ「それは唯ちゃんです♪」
唯「きゃっ恥ずかしいっ♪じゃあねじゃあね、カーガミちゃんがこの世で一番好きなのはだあれ?」
鏡ムギ「それも唯ちゃんです♪」
唯「きゃー♪ねぇねぇ、カーガミちゃんて鏡から出れないの?やっぱり無理?」
鏡ムギ「出られるわよ♪」ヌッ
唯「わっ!出られるなら早く言ってよー!」
ムギ「ごめんなさい、つい♪」
唯「まぁかわいいからいいやー♪ところでなんて呼べばいいかな?鏡から出ちゃったからカーガミちゃんじゃおかしいよね」
ムギ「鏡から生まれたから、ムギちゃんって呼んで♪」
唯「鏡が関係あるかはわからないけど、かわいい名前だね♪そうだ、一つお願いしてもいい?」
ムギ「お願い?いいわよ、なんでも言って♪」
唯「ギューッて抱きついてもいい?」
ムギ「も、もちのろん!どんとこいです!」
唯「わーい♪」ギューッ
ムギ「きゃ、唯ちゃんたらそんな大胆…///」
唯「ムギちゃん柔らか~い♪」
ムギ「あぅ、そんなとこ触っちゃだめよぅ…///」
憂「…な、なんばしよっとあの二人…?許すまじ!」
つづ…かない
742:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/21 07:51:10 wX9GN5sN0
よくムギ唯の絵描くあの絵師さん今度同人出すのか
楽しみだ
743:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/21 23:37:59 KyXipiiR0
>>741
唯ちゃんかわゆすなぁ
純粋すなぁ
744:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/23 00:59:45 UZBtt2/L0
保守
745:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/23 01:01:38 VdPadh+a0
>>742
kwsk
746:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/23 03:46:02 qsthKF8V0
pixivでムギ唯で検索すればすぐ出てくる人のことだと思う
747:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/23 15:36:42 tBFiVBvs0
冬コミ新刊で唯ムギ同人全然ないと思ったけどやっと1冊見つかった
もっとメジャーにならないものか…
748:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/23 22:58:44 vuKMMVhsO
>>742
あの人の唯ムギはちょっと悲しげな雰囲気がいいよね
ところで唯ムギスレにはまだwikiがないみたいだね
もう少しSSが増えないとできないか
749:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/23 23:09:03 Lcxlq9An0
既に結構な数が投下されているから作っても良いと思う
750:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/24 03:40:23 QmAdh4gr0
個人的にwikiが出来ると創作意欲上がる
百合板よりこっちに投下しようかなって思っちゃうよw
まあ18禁物は無理だけど
751:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/24 17:21:45 O6Jg8Z/O0
他はそれぞれ個別のウィキあるのかすげー
752:love affair
10/01/25 04:27:19 9TL1bh+TO
「ムギちゃん♪」
部活を終えた皆がいなくなったのを確かめると、二人きりの部室で無邪気な笑顔を浮かべ私に腕を絡ませる唯ちゃん。
ああ、この柔らかい感触はもしかしてもしかしなくても…
はっ!私ったらなんてはしたない!ここはロマンティックな雰囲気を楽しむべきところじゃないの!…でもやっぱり……
「…うふふっ……♪」
「ムギちゃんどうしたの?なんだか嬉しそうだね」
「えっ?なっなんでもないわゃ!……」
「あはは、噛んじゃったねー」
「あはは…噛んじゃった」
こんな風に舞い上がってしまうのも仕方ない。なぜなら大好きな人と二人きりなんだから。
「唯ちゃん、お口開けて?クッキー、食べさせてあげる」
「わぁ、美味しそう!」
「唯ちゃんのために持ってきたの。皆には内緒よ?はい、あーん」
「あーん…サクッ」
口に入れたクッキーを頬張る唯ちゃん。それはまるでハムスターのようで、たまらなくかわいくて…
私はそんな姿を見て強く感じてしまう。生きててよかった……
「ムギちゃん、すっごくおいしいよ♪」
「そう♪よかった…唯ちゃん?」
「なーに?」
「あの…ね?こんなこと言うのはどうかと思うんだけど…」
753:love affair
10/01/25 04:29:39 9TL1bh+TO
「私…クッキーのごほうび、欲しいな」
「ごほうび?」
あぁ神様、強欲な私をお許しください。
唯ちゃんと一緒にいられるだけで世界一の幸せ者だと言ってもなんら差し支えないというのに、私ときたらさらに望みを重ねるだなんて…
「ごほうびかぁ…ムギちゃんはどんなごほうびが欲しい?」
「すっごく甘いの。甘くて、とろけちゃうようなのがいいな」
「…ムギちゃんはわがままなんだね?」
「そうよ、私はわがままなの。今に始まったことじゃないと思うけどな?」
「んもー、ムギちゃんはしょうがないなぁ…」
唯ちゃんは私に体を密着させると、至近距離まで顔を近づけた。
そして私の唇を指先でなぞりながら、楽しむように囁く。
「ねぇ…ムギちゃんは、私のどういうところが好き?」
「…かわいい、ところかな」
「かわいいって、具体的には?」
「…全部よ。唯ちゃんの、全部。見た目も、中身も、声も、なにもかも」
「…嬉しい♪」
唯ちゃんは私にキスをした。
温かく弾力のある唇が私の唇に重ねられた瞬間、私の頭は電流が走ったように痺れる。
「ん…んん……」
754:love affair
10/01/25 04:32:32 9TL1bh+TO
無意識に、手が唯ちゃんの背中から腰、お尻へと動いていた。
「んっ……!」
スカートの上から少し撫でただけなのに、唯ちゃんは体を大きくよじらせる。
…唯ちゃん、お尻が敏感なのかな。そんなことを考えているうちに、唯ちゃんは唇を離した。
「……変なとこ、触っちゃだめだよ」
「…言ったでしょ?私はわがままなの。キスだけじゃ我慢できないのよ」
「…えっち」
「……!」
唯ちゃんは私に再び唇を重ねた。
熱い舌が、私の口に入ってくる。舌が絡み合うぬるりとした感触が、私の理性を奪う。
どうしよう。
私、壊れちゃう。
おかしくなっちゃう。
止められない。
唯ちゃんを、食べたい―
理性が吹き飛びそうになる直前、唯ちゃんはキスを止めた。
唾液にまみれた口の周りが、妖しく光沢を放っていた。
「はっ…はぁ…む…ギ、ちゃん……」
「な…っ……ふっ…ぅ……なに?」
「…気持ち…よかった…?」
「う…うん……」
「じゃ……ごほうび、もっと……ほしい?」
「欲しい…よ……」
「じゃあ……しよう…?」
「う…ん……」
―もう私たちを止められるものはない。
私たちを突き動かす愛と欲望を止められるものなんて、なにも―
END
755:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/25 04:34:33 9TL1bh+TO
以上、投下しました
…セ、セーフですよね!
756:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/25 08:00:09 dwWDlAvz0
・・・ふぅ
757:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/25 23:17:56 8W3WyI6f0
けしからん
もっとやれ
758:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/25 23:28:21 7PkCRbUz0
:
759:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/26 23:55:23 +srkjbWk0
@
760:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/27 23:56:08 7h1h6z9W0
あれ?急に過疎った?
761:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 00:08:58 v1DSL6Fs0
どんとこいです!
762:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 00:26:21 EX1aKZXfO
14話のムギちゃんの「まいどー」のくだりが好きだ
唯「かっこいいねムギちゃん!」
紬「でしょでしょ?」
2人ともかわい過ぎるw
763:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 01:42:07 O+MoqkH+0
やっぱり二人とも天然だし
そういうところの感性もにてるのかな
764:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 12:11:04 gEXZ1MeSO
唯「ことぶき退社ってムギちゃんと何か関係あるの?」
紬「寿退社っていうのは、結婚に伴って会社を辞めることをいうのよ♪」
唯「そっかぁ。じゃあ…私、軽音部やめるよ」
紬「えっ!ど、どうして唯ちゃん!?考え直して!!ツラいことがあるなら私に―」
唯「ムギちゃん…2ヶ月だって…//」お腹サスリサスリ
紬(―!!? まさか私と過ごしたあの夜―!?//)ポッ
紬「唯ちゃん、結婚しましょう!そしてお腹の子の名前は」
唯紬「「コルグ・トライたん」」
律「あの2人なんで腹抱えながら床転がり回ってんだ?」
澪「波長が合ったんだろ」
765:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 19:47:01 yJvKkOsBQ
まさかのコルグ・トライたん再登場
766:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 21:21:47 v1DSL6Fs0
>>764
いいなー。実に日常ぽいw
767:喧嘩するほど愛してる
10/01/28 22:40:40 DJhAG5raO
きっかけは、放課後のほんのささいな言い争いでした―
「んー♪やっぱりムギちゃんが入れてくれるお茶はおいしー♪」
「ありがとう♪唯ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいわ♪」
「あのねぇムギちゃん、私ムギちゃんのこと好きなんだ~♪」
「私も唯ちゃんのこと好きよ♪」「ありがと~♪でも私の方が大好きだよ?」
「あら、私の方が大好きよ?」
「私の方が大大、だーい好きだもん!」
「私の方が大大大、だーい好きっ!」
「「むーっ!!」」
私たちは熱くなっていました。お互いの意地と意地がぶつかり合って、もう後に引けない。そう感じずにはいられませんでした。
そう、賽は投げられたのです!
「いいムギちゃん、私の方が先にムギちゃんのこと好きになったんだから、私の方がムギちゃんのこと好きなの!」
「違うわ、私の方が先に唯ちゃんを好きになったの!だから私の方が唯ちゃんのこと好きなの!」
「へん!私なんかムギちゃんと初めてしゃべった時にはもう好きになってたもんね!」
「あら、私なんて初めて唯ちゃんの顔見た時に好きになってたわ!」
「私なんかムギちゃんの後ろ姿見た瞬間には好きになってた!」
「私なんか―」
768:喧嘩するほど愛してる
10/01/28 22:42:31 DJhAG5raO
しばらくは息をつかせぬ攻防が続きました。ですが形成はまったくの五分。埒があかないとはこのことです。
と、ここで唯ちゃんがある提案をしました。
「勝負?」
「そう!お互いに好きだってことをアピールするの!それならはっきりするよ!」
「いいわよ。私が唯ちゃんのこと大好きだってこと分からせてあげる!」
「のぞむところだよ!じゃあまずは私から!」
「きゃ…?」
唯ちゃんは長椅子に座ると、私を倒れこませて頭を太ももの上に乗せました。
そう、膝枕です。恐るべし唯ちゃん。いきなり強力な手を打ってきます…
あぁ、そんなに頭を優しく撫でられたら、私…
「ゆ…唯ちゃん…ずるい……」
「ふふふ、何を言おうと体は正直だね。すっごい嬉しそうだよ?」
「……うぅ」
「あーあ、案外勝負がつくの早かったねー?これで私の方が…」
「ま…まだよ!」
「え!?」
私は勢いよく起き上がると、胸に唯ちゃんを力強く抱きしめました。
一見シンプルなようですが、破壊力抜群なのです。その証拠に唯ちゃんも…
「えへ、えへへへ…♪ムギ…ちゃぁん…♪」
「うふふ…いいこね唯ちゃん。これでわかってくれた?私の方が唯ちゃんのこと好きなのよ♪」
769:喧嘩するほど愛してる
10/01/28 22:45:12 DJhAG5raO
「はっ…なっ、なんの!」
しかし唯ちゃんも負けてはいません。パッと身を離すと、入れ替わるようにして私の背中を抱きしめました。
確かにドキドキしますが、しょせんは二番煎じ。インパクトはありません。少なくとも最初はそう思っていました。しかし…
「ふふ…唯ちゃん、それじゃ私が抱きしめたのと変わらないわよ?」
「ムギちゃん……だぁいすき」
「な…?」ドキッ
唯ちゃんは甘えるように私の耳元に囁きました。
さっきははしゃぐような感じだったのに…
「普段お茶入れてくれる時とか、キーボード弾いてる時とかね…いつでもムギちゃんから目を離せないの」
「な…な…」ドキドキ
「それはね、ムギちゃんがすっごくかわいいからなんだよ」
「……」カーッ
「私、ムギちゃんのこと大好き。好きすぎて、食べちゃいたいくらい」
「……っ!」ボンッ
ふ…不覚…!まさか、抱きしめと甘い言葉を同時に使ってくるなんて…こんな変化球、まったく予想してなかった…
無念、私の全身からは力が抜け、唯ちゃんに体を委ねる体勢になります。
「ふぇぇ…」
「ふふふ…ムギちゃん、私だけのものになってくれる?」
「う…うん……」
…負けちゃだめ!
770:喧嘩するほど愛してる
10/01/28 22:46:21 DJhAG5raO
負けちゃだめよ紬!決めたじゃない!私の方が唯ちゃんを愛してることを証明するって!
だったら…だったら最後の手段を使うのよ!愛を伝える一世一代、起死回生、空前絶後の手段を!
「…唯ちゃん!」
「え…」
「だいすきっ!」
「……!」
私は首を曲げると、完全に油断していた唯ちゃんにキスをしました。これぞ、私に残された最後の手段なのです!
「あ…あうぅ……」
「どう唯ちゃん、これで私の方が唯ちゃんのこと好きだってわかった?」
「うん…わかった…私の負けだよ……」
「やった、私の勝ち♪」
でもこの時、私の心は満たされていませんでした。
私が唯ちゃんを想う気持ちが唯ちゃんを上回った。逆に言えば、唯ちゃんは私のことをここまで好きじゃないってこと…?そ…そんなの…そんなの嫌!
「唯ちゃん!」
「な、なに?」
「わ、私に…キスしてください!」
「え?ど、どうして…?」
「だって…私の勝ちって決めちゃったら、唯ちゃんの気持ちは私に負けてるってことでしょ?
私、そんなの嫌。私が唯ちゃんを好きなのと同じくらい、唯ちゃんにも私のことを好きでいてほしいの!」
「ムギちゃん…」
「だから…引き分けにしましょう?」
「うん…♪」
771:喧嘩するほど愛してる
10/01/28 22:48:35 DJhAG5raO
「じゃ、じゃあ…いくよ」
「う、うん」
「……」ドキドキ
「……」ドキドキ
唯ちゃんの顔が少しずつ私に近づいてきました。
あ、あれ。さっき私がした時はそうでもなかったのに、なんかすごく緊張す…あ
チュッ…
「……あはは、ムギちゃん顔真っ赤だよ」
「……唯ちゃんだって、耳まで赤くなってる」
「しょ、しょうがないじゃん…!ムギちゃんはさっき恥ずかしくなかったの?」
「えっと…さっきは勢いでしちゃったから……」
「ひどーい!勢いであんなことしたんだ?」
「ち、違うの!私は唯ちゃんへの気持ちをどうにか表したくって、決して軽い気持ちじゃなくて、勢いに乗らないとできないから…ん……」
唯ちゃんは必死に話す私の言葉を遮るように、今日3度目のキスをしました。
「…唯ちゃん」
「えへへっ…いくらチューしても引き分けだもんね♪」
「うんっ…♪」
そう、この喧嘩に勝敗と終わりはありません。いつだって、引き分けなのです♪
――
「…澪先輩、一体いつになったら入れるんでしょうか…」
「だ、だって入れないだろ、あんな雰囲気じゃ…」
「はぁはぁ…な、なぁ澪、私たちも…」
「なっ!?ちょ、り……んんー!」
「…ダメだこの人たち」
772:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 22:50:12 DJhAG5raO
おしまいです
>>257の書き込みから広げてみました
773:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 22:52:14 chCPwIMMO
ほっこりしましたw
乙!
774:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/28 23:19:42 1MLWrhFm0
お
775:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 01:34:46 y1KcPg62O
>>772
おつ!
律ww
776:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 02:03:09 DHY5aDgQO
りっちゃん
777:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 17:16:29 EgyBWnGIO
最近唯にとどまらずムギのカップリングを日々妄想する
778:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 18:11:10 y1KcPg62O
二期4月放送開始かー
楽しみだが早すぎる気もするな
779:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 21:20:05 hnVCYDBDQ
ここももうすぐ800か…
780:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/29 23:14:26 CQ859EOX0
>>778
去年と同じ時期だな
って事は最終回から一年足らずで二期開始か
781:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 00:17:24 3awWwoXQO
唯紬妄想の材料が早めに投下されるな
782:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 01:46:24 ibeo8GQ5O
二期始まったらここももう少し活気づくかな
このまったり具合も嫌いじゃないがw
783:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 03:25:55 JjFBmTlMP
紬ちゃんはやっぱり唯ちゃんのfigmaは買うのかな?
784:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 04:30:18 F2aIQG+g0
唯もムギもfigma確保できたから
いまからどう絡ませようかとwktkがとまりません
785:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 07:22:17 VhoqzRFTO
紬「ゆーいちゃん♪」
唯「!!ム、ムギちゃん…」
紬「なぁに、唯ちゃん?」
唯「そ、その、私の背中にね、二つのや、やわらかいものが…あたって…」
紬「くすっ」
唯「はうん!」
786:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 22:56:19 b+7TcUr2O
その日紅茶の用意を終えて椅子に座ったムギちゃんは、真面目な顔で私に向き合いました。
「ねぇ唯ちゃん」
「なにームギちゃん?」
「こんなこと言うのはどうかと思うんだけど…最近の私たち、何か物足りないって思わない?」
「物足りないって?」
「せっかくお付き合いしてるのに、することと言えばこうしてお茶を飲んだりおしゃべりばかり…これじゃ前と変わらないじゃない」
「まぁ言われてみればそうだねー。でも別にいいじゃないかなぁ?一緒にいるだけで楽し…ムギちゃん?」
「……」
ふとムギちゃんを見ると、頬を膨らませて明らかに不機嫌そうな顔をしています。
どうやら、欲求不満ってやつらしいです!
「もちろん二人でいるのは楽しいし幸せよ?でも、もっと色々したっていいじゃない」
「色々って、例えば?」
「て、手をつないだり、デートしたり…き…キスとか!」
「キスだね!じゃあしよう!んー♪」
「す、ストップ!ダメダメ、唯ちゃんはなんにもわかってないわ!こういうのには順序ってものがあるの!」
「えー?ムギちゃんわがままだよー」
「いいの!私は唯ちゃんの恋人なんだから、少しくらいのわがままは聞いてもらわなくちゃ!」
787:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 22:57:44 b+7TcUr2O
「で、まずは何するの?」
「まずは…恋人らしくくっつきましょう。唯ちゃん、あっちの椅子に座って?」
長椅子に座った私の横にちょこんと座るムギちゃん。私にぴったり体をくっつけると、頭を私の肩にもたれさせました。
密着したムギちゃんの体温とか髪の毛から漂ういい匂いやらで、私は思わずドキドキしてしまいます。
「ム、ムギちゃん、さすがにくっつきすぎじゃないかなぁ?」
「これくらいでいいの。さ、次は手を繋ぎましょう。唯ちゃん、私の手、握って?」
「こ…こう?」ギュッ
「それじゃ乗せただけよ?もっと指を絡める感じでお願い」
「…こ…ここ、こうかな?」
さらに強く握ると、ムギちゃんも私の手を握り返してきました。
湿った手のひらが重なって、ムギちゃんの鼓動が伝わってくるような気がします。
そういえば、こんな風にムギちゃんと手を繋ぐのって初めてかも…
「唯ちゃん、ドキドキしてる?」
「うん…ムギちゃんは?」
「私も♪これぞ恋人って感じよね♪」
「次は何するの?」
「甘い言葉を語り合うの♪」
「例えばどんなの?」
「強いて言うなら、聞いてドキドキするような言葉かな。唯ちゃんが思い付いたことでいいわよ?」
「じゃあ…」
788:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 22:59:43 b+7TcUr2O
「…ムギちゃん」
「はい?」
「愛してるよ」
「えっ…あ、あい…?」
「世界一愛してる。私、もうムギちゃんしか見えないよ」
「う…うん……」
「私、ムギちゃんのためならなんだってするよ。世界がムギちゃんを敵になっても、私はムギちゃんの味方だからね」
「うん…あ、ありがと……」
なんとなく聞いたことのあるフレーズを言ってみただけなんだけど、ムギちゃんの顔は真っ赤になっていました。握った手も汗ばんでいます。
どうやら私の甘い言葉は成功したみたいです。
「じゃ、じゃあ今度は私ね。唯ちゃん!」
「なあに?」
「だ、大好き!」
「うん♪私もだよー」
「世界で一番大好き!」
「私もだよー♪」
「今日から帰る時は、毎日手を繋いでください!」
「いいよー♪」
「お休みの日は、毎日デートしてください!」
「いいよー♪…っていうかムギちゃん、これってお願いじゃない?」
「う、うん……ダメ?」
「えへへ、いいんだよー♪」
なんとなく、ムギちゃんが不機嫌だった理由がわかったような気がします。
それがかわいくて、謝りたくなって、私はムギちゃんを抱きしめてあげました。
「ムギちゃん、ごめんね?」
「え…?」
789:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 23:04:42 b+7TcUr2O
「ムギちゃん、寂しかったんだよね。私が恋人らしいことしてあげられなかったから」
「……うん」
「私、これからはがんばるからね。ムギちゃんが寂しくならないように」
「わ、私もがんばる!」
「じゃあ二人でがんばろうね、ムギちゃん♪」ギュッ
「ゆ、唯ちゃん苦しい…」
「…そうだムギちゃん。ちょっと顔見せて」
「……!」
チュッ
私はそっとムギちゃんにキスをしました。
恥ずかしい気持ちもあったけど、それよりもムギちゃんを好きな気持ちの方が勝っていました。
「…ゆ…唯ちゃん…」
「えへへっ♪どうかな、私恋人らしい?」
「うん…最後にもう一つだけお願いしていい?」
「なあに?」
「これから…毎日、キスして?」
「もちろんいいよ♪ん~♪」チュッ
「ゆ、唯ちゃ……」
「ん~♪」チュッ
「も、もう…今度は私から♪」チュッ
「きゃっ♪」
おわりです!
790:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/30 23:26:49 U0dMsxRC0
(^ー^ )
791:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 01:37:56 TdBf0IkRO
律「おいそこのバカップル」
792:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 20:57:25 aBkdyHWpO
今日は唯ちゃんと初めてのデートです。とはいえ、どこかにお出かけするわけではありません。
ではどこで過ごすのか、それは…
ピンポーン…
「はーい…あ、紬さん!」
「こ、こんにちは唯ちゃん!あの、今日はその…」
「お姉ちゃんならまだ寝てますよ。よかったら起こしてあげてください♪」
「あ…憂ちゃん?」
気が動転していたり、憂ちゃんが髪を下ろしていたせいもあってか、見間違えてしまいました。
もしかしたら、将来的には義妹になるかもしれない憂ちゃん。礼儀正しくしなくちゃ…
「う、憂ちゃん」
「はい?」
「実は…私と唯ちゃん、真剣にお付き合いしてるの!」
「はい♪お姉ちゃんから聞いてますよ♪お姉ちゃんのこと、今後ともよろしくお願いしますね♪」
「あ…はい……」
ホントにできた妹さん。憂ちゃんのためにも、唯ちゃんのこと幸せにしなきゃバチが当たっちゃう!
「でも…すぐに私とお姉ちゃんを見分けられないようじゃまだまだですね(ボソッ」
「えっ…?」
「じゃあ私は梓ちゃんたちとお出かけするので失礼します♪ごゆっくり~♪」
「い…いってらっしゃい……」
憂ちゃんに完全に認めてもらうためには、まだまだ時間がかかりそうです…
793:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 20:58:29 aBkdyHWpO
カチャ
「おじゃましまぁす…唯ちゃん?」
「スピー…」
窓から差し込む陽の光を浴びながら、唯ちゃんは気持ちよさそうに眠っていました。
その寝顔はまさに天使。見ているだけで幸せな気持ちになれるような、そんな表情です。
「起こすの…やめとこうかな」
私はしばらく唯ちゃんの寝顔を見つめていました。それだけでお腹いっぱいです。
考えてみたら合宿の時だって唯ちゃんの寝顔を見るチャンスはあったのに、全然意識してなかったな…
私のバカ!もっとたくさんかわいい唯ちゃんを見ておけばよかった…!だから、このチャンスにもっともっと…
「スー…うんん……」
「……!」ドキッ
ふと唯ちゃんの柔らかそうな唇が目に入って、私はドキドキしてしまいます。
た、たまには私からしたっていいわよね……私は唯ちゃんの唇にゆっくり顔を近づけました。い、いただきます……
「紬さーん♪」
「ひっ……!」
後ろから聞こえてきた妙に明るい声に驚いて振り向くと、ニコニコ微笑んだ憂ちゃんと目が合いました。
「ど、どうして…!」
「お茶も出さないで出かけるわけにも行きませんから♪ところで紬さん、そんなにお姉ちゃんに顔を近づけて何をしようとしてたんですか?」
794:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 20:59:51 aBkdyHWpO
「えっ、えっと…ほ、埃が付いてたから取ってあげようかなって……こう、ふーって!」
「そうなんですかー♪そうですよね、いくら付き合ってるからって寝込みを襲うなんてあるわけないですよね♪」
「う…うん♪」
「紬さんに限って、お姉ちゃんの無防備な寝顔を見ておかしな気持ちになる…なんてことあり得ませんよね♪」
「あ…あり得ないあり得ない!絶対そんなことしないわ!」
「ま、私はたまにありますけど」
「えっ…」
「ということで私失礼しますね♪くれぐれも、間違いのないようにお願いしまーす♪」
「い…ってらっしゃい……」
『私のお姉ちゃんに指一本触らないでくださいね♪』と言わんばかりの笑顔に圧倒された私は、少し距離を置いて唯ちゃんを見つめました。
無念です…
「…んー……」
憂ちゃんはああ言ってたけど…や、やっぱり私……
そうよ、私は唯ちゃんの恋人なんだもの。堂々としてたって何もおかしいことはない!
「唯ちゃん……好き♪」チュッ
「んん……♪」
ぷにぷにのほっぺにキスをすると、唯ちゃんはくすぐったそうに寝返りを打ちました。
その動きもうめき声も、全てがいとおしく感じられます。
ああ、唯ちゃん……♪
795:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 21:01:10 aBkdyHWpO
「…ムギちゃん……?」
まるで眠り姫のように、唯ちゃんは目を覚ましました。
眠そうに目を擦るその姿は幼い子供のようで、ギュッと抱きしめたくなってしまいます。
「おはよう唯ちゃん。よく眠れた?」
「うん…そっか、ムギちゃんと遊ぶ約束してたんだよね……ごめんね寝ちゃってて」
「いいのよ♪おかげでかわいい寝顔がたくさん見れたから」
「そっかぁ…♪あ、憂はもう出掛けた?」
「う、うん!ついさっきね」
「そっかぁ……なんか不思議だなぁ。起きた時憂じゃなくてムギちゃんがそばにいるなんて」
「うん…」
「結婚したら、毎日起こしてね♪今日みたいに、キスで」
「け、けけ、結婚…!ていうか起きてたの?」
「ううん?でも分かるの。ムギちゃんにキスされると体がぽわってなるから」
「そうなんだ…♪ねぇ、唯ちゃん……」
「わっ……」
私は唯ちゃんを抱きしめました。もう我慢できなくなったのです。
唯ちゃんへのぬくもりをもっと近くで感じたくて、もっと私のぬくもりを感じてほしくて…
チュッ…
「…唯ちゃん、大好き」
「う…うん……あのね、ムギちゃん」
「なに?」
「ギュッてしてくれるのは嬉しいんだけどね…その」
「?」
796:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 21:04:12 aBkdyHWpO
「私…今下着つけてないから…その…あ、当たっちゃうっていうか…恥ずかしいかも……」
「あっ…」
唯ちゃんの言葉に、私の頭は真っ白になってしまいます。
なんだかいつもより感触が柔らかいと思ったら…わ、私ったら!!
「ご、ごご、ごめんなさい!私、そんなつもりじゃなくて…」
「うん……」
いつもたいていのことは茶化してくるのに、今日の唯ちゃんは顔を赤らめてうつむいています。
さすがにこういうことは恥ずかしいのかな…?
ていうか、かわいすぎて鼻血が出そう……てぃ、ティッシュティッシュ……
ガシッ
辺りをまさぐっていると、なにかを掴みました。なにかしら、この感触……
「ムギちゃん…そ、それ……」
「……」
It's a brassiere…私が掴んだのは、ピンクの花柄の、かわいらしいブラジャーでした。
カチャ
「ごめんなさい紬さん、お昼ご飯のこと言い忘れてまし…た……」
ブラを掴んで鼻血を足らす私と、真っ赤な顔でうつ向く唯ちゃん。
それを見た憂ちゃんがこの状況をどう解釈するのか…それは神のみぞ知る、です。
797:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 22:51:01 l/6Iaki90
憂www
798:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 23:18:27 1Qh1eOJT0
♪
799:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 23:56:18 aBkdyHWpO
前回までのあらすじ
私、琴吹紬は憂ちゃんから(遠回しに)変態の烙印を押されました。
そして唯ちゃんの部屋、テーブルを跨いで座る私たち二人には、なんとも言えない空気が流れています。
「…ごめんなさい、唯ちゃん」
「いいんだよー?ムギちゃんは間違っちゃっただけだし」
「でも憂ちゃんは…」
「大丈夫だよ♪憂だってちょっぴりびっくりしてただけで全然怒ってないよー」
「でも…」
「憂はムギちゃんのこと大好きだもん。だからこうやって二人きりにしてくれたんだよ?」
「唯ちゃん…」
そうよね。本当に私のこと嫌いなら帰らされてもおかしくはないもの。こうしてそばにいさせてくれたのは、私のことを信じてくれているから…
ありがとう憂ちゃん、私がんばる。たとえ変態と思われてても、唯ちゃんのこと大切にするから…!
「ムギちゃん、何して過ごそうか?」
「えっと…な、何しようか」
「……」
「……」
ど、どうしよう、一番大事なことを全然考えてなかった…
普段二人きりになるのは学校だし、たいていはその日あったことを話してるんだけど…
お休みの日に、それも唯ちゃんの家にいるなんて初めてだし、何していいかわからない…
「…ムギちゃん」
800:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 23:57:52 aBkdyHWpO
「はい!?」
「一つ、したいことがあるの」
「な…なに?」
「あのね…」
唯ちゃんがしたいことって一体なんだろう……?ま、まさか、あんなことやこんなこととか…?
そ、そんな…ううん、私たちは将来を誓い合った間柄だもの。決して逃げちゃダメ!
万が一のために、今日は新品の下着を着けてきたし!
「アイス、食べさせて?」
「へっ…?ア…イス…?」
「うん!ずっとムギちゃんに食べさせてもらいたかったの!」
「な、なんだぁ……」
「なんだぁって?」
「なんでも!うん、いいわよ?」
「やったぁ♪じゃあはい、アイスね?」
「い、いつの間に…」
どこからか取り出したアイスを、唯ちゃんは嬉しそうに手渡します。
なんだか、唯ちゃんっぽいな…って、あれ?
「唯ちゃん…スプーンは?」
「え?そんなのいらないでしょ?」
「え…?でも……」
「うふふ…♪ムギちゃん?」
「きゃっ……?」
突然唯ちゃんは私をベッドに押し倒すと、その上に覆い被さりました。
その表情に、さっきまでの恥じらいは微塵もありません。
「ゆ……」
「ずっと我慢するの、大変だったよ?憂ったら、なかなか出て行ってくれないんだもん」
「え……?」
801:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 23:58:42 aBkdyHWpO
「ホントはムギちゃんがキスしてくれた時すぐにしたかったのに…ムギちゃん、迂濶だよ?」ゴソゴソ
「きゃっ…ゆ、ゆ……?」
唯ちゃんはゆっくりと私の着ているブラウスのボタンを外していきます。
「二人きりになりたかったらちゃんと玄関の鍵にチェーンつけなきゃ。憂はすぐ焼きもち焼くからね」
「だ…だめ……!」
ブラウスのボタンを外し終えると、スカートのファスナーを下ろしていきます。
「まぁ、そこが憂のかわいいとこなんだけどね♪」
「唯ちゃ……」
「…かわいいブラだね。まだ新しいみたいだけど、汚れちゃうね。ごめんね?」
「……!?」
唯ちゃんは溶けかかったアイスを私の胸に垂らしました。
「ひゃっ…!?」
「冷たい?ちょっとだけ我慢してね、すぐにあったかくしてあげるから」
唯ちゃんはアイスをブラの内側にも垂らします。刺すような冷たさが、敏感な部分を刺激します。
「あ…ぅっ…ゆ…唯ちゃん…なんで……」
「なんでって…ムギちゃんのことが大好きだからだよ?」
唯ちゃんはアイスを体中に垂らしていきます。胸、お腹、太もも、そして首筋、最後に頬。
「…はぁ……はぁ……」
802:名無しさん@お腹いっぱい。
10/01/31 23:59:47 aBkdyHWpO
正直、私は不快感はありませんでした。
体中をアイスでべたべたにされても、冷たくても、好きな人にされていると考えると、幸せなことのようにも感じられます。
「…あれれ?おかしいね。ここにはアイス垂らしてないのに、なんで染みができてるのかな?」
「……ゆ、唯ちゃんのせいじゃない」
「ふふふ…気持ちよくなっちゃったんだね。じゃあいい子のムギちゃんは、もっと気持ちよくさせてあげる」
唯ちゃんはパジャマを脱ぐと、再び私に覆い被さりました。
素肌と素肌がアイスでぬるぬると滑るように触れ、私はさらなる快感に襲われます。
「ゆっ…はぁ…はっ……んっ……」
唯ちゃんは私に唇を重ねました。それは今までしたことのないキス。お互いの舌と舌、唾液と唾液が絡み、私の思考は
「ふふふ…ムギちゃん、そんなにしたいんだね」
「…唯…ちゃん……」
「いただきます♪」
おわり
803:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/01 02:25:02 GefQp8Ox0
たまにはちょっとエッチなのもいいね
乙
804:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/01 02:26:29 2QiRkMji0
寝る前にムラムラするものをみてしまった
805:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/01 14:17:12 XnLapUzi0
>>748
べ、別に、あんたの為に作ったんじゃないんだからねっ///
URLリンク(www29.atwiki.jp)
見づらかったらごめん。脳内保管してくれ。
作者様、転載ミス等あったらお詫びを申し上げます。報告があれば直します
俺の作品がねぇぞ(゚Д゚)ゴルァ!って方も、報告を。
アクセスカウンター付けた方が良いかな?
806:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 00:03:49 jMipAVrGO
唯「ムギちゃん、>>805ちゃんが私たちの愛の記録を作ってくれたよ~♪」
紬「うんっ♪これからももっともっと愛し合っていきましょうね♪」
807:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 23:39:20 u6KvicuA0
>>805
乙
808:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/02 23:59:34 cIdOEPz30
>>805
あなたが神か
809:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 13:35:11 +jkH3loi0
>>805
規制解除されたから久しぶりに来てみたら
すばらしいものができてるじゃないですか
810:節分だよ!唯ムギいちゃいちゃスペシャル
10/02/03 22:56:11 tt530or8O
今日は2月3日、そう、泣く子も黙る節分です!
紬「唯ちゃん、今日は恋人同士、ロマンチックな節分を過ごしましょう♪」
唯「うんっ!でもロマンチックな節分ってどんなの?」
紬「私もよくわからないけど…とりあえず豆まきの用意はしたわ♪」
唯「じゃあ掛け声を変えてみよう!そうだなー…『ムギちゃんだいすき』と『唯ちゃんだいすき』なんてどうかな?」
紬「さすが唯ちゃん、名案ね♪じゃあさっそく…唯ちゃんだいすきっ♪」パッ
唯「わぁっ♪やったなー?ムギちゃんだいすきー!」パパッ
紬「きゃあっ♪」
二人きりの部室で豆まきを楽しむ私と唯ちゃん。
それはまるで、雪の中を戯れる恋人たちのようです。ちょっと痛いけど…
唯「ありゃ、豆なくなっちゃったよー」
紬「じゃあ今度は恵方巻きを食べましょう♪はい、あーん♪」
唯「もごもご…おいひー♪」
紬「じゃあ私も食べさせてもらおうかな?」
唯「でも恵方巻きを食べる時はしゃべっちゃダメなんじゃないかな?」
紬「もぐもぐ…いいのよ♪だって唯ちゃんのかわいい声が聞けないなんて寂しいもの」
唯「そうだねっ♪私もムギちゃんの声聞きながら食べる方が嬉しいっ♪」
紬「唯ちゃん♪」
唯「ムギちゃん♪」
811:節分だよ!唯ムギいちゃいちゃスペシャル
10/02/03 22:59:07 tt530or8O
今日は2月3日、泣く子も黙る節分です!
皆が集まっても、私たちのロマンチックな節分は終わりません!
紬「唯ちゃん、太巻きはどうして切っちゃいけないか知ってる?」
唯「さぁ?でも太いっていうくらいだし、太く長く生きれるようにってことじゃないかな?」
紬「いい線ついてるけど…それはうどんやー♪」
唯「そうやったー♪」
律「……チッ」
澪「……」
梓「……」
明らかに苛立った皆の視線が今は心地いいです。
なぜなら、皆がイライラするくらい私たちはラブラブってことだもの!
紬「恵方巻きには縁が続きますようにっていう願いが込められてるのよ♪」
唯「へぇー、じゃあ私たちもずっと縁が続くといいねー」
紬「いやだわ唯ちゃん、続くといいね、じゃなくて続くのよ?私と唯ちゃんは一生一緒なんだから」
唯「うんっ!じゃあ二人で太巻き一緒に食べよう?食べ終わったらちゅーするの♪」
紬「いいわよ♪じゃあ太巻きと唯ちゃん、いただきます♪」
唯「まーす♪」
もぐもぐ…チュッ♪
おしまい
柊鰯ネタも書こうとしたけど、さすがにキツかった
812:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 23:30:10 DuO3yMna0
最近このスレ見だしたんだけど、ここって唯が責めでむぎが受けなの?
それとも特に決めてないの?
813:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/03 23:50:52 tt530or8O
>>812
後者かと
明確に決まってはいないと思います
814:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 18:46:51 k+1MRSBZ0
>>805
おそくなったけど、乙!
>>812
特に決まってはいなくね?
唯とムギがいちゃいちゃしてれば、唯→紬でも紬→唯でも
どちらでもどんとこいです。って思ってたんだけど?
815:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 20:53:43 hwgvNC/W0
ここのみんなはどっちが受けでどっちが責めだと考えてますか?
僕はむぎ→唯です。
816:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 21:05:03 I7BB8bL40
>>815
しつこい奴だな。もうちょっと空気読む努力しろよ
ここは、唯ちゃんとムギちゃんがいちゃいちゃするスレなんだよ。それ以上でもそれ以下でもないんだよ
攻めだの受けだのは重要じゃないんだよ
817:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/04 23:11:37 xZIT/f8V0
まあ落ち着け
818:ラブコール
10/02/04 23:55:15 p8Ls0GOsO
「うぅ…」
携帯の画面に表示された唯ちゃんの電話番号を眺めながら、私は発信のキーを押すべきかやめるべきかを悩んでいた。
なにも深く考える必要なんてない。ただたわいない話をすればいいだけ。
でも、何を話せばいいの?一度学校で会ってるわけだし、特にこれといった用事があるわけでもないし…
強いて言うなら、ただ単に唯ちゃんと話がしたいだけ。かといって、そうはっきり言うわけにいかないし…
用もないのに掛けて変な子って思われたらどうしよう。そもそもこんな時間に掛けたら迷惑になるんじゃ…
「…やっぱりやめとこう」
私は諦めて携帯を閉じた。これでもう5日、唯ちゃんに電話を掛けられずにいる。
明日こそは、明日こそはと思いながらずるずると時間だけが過ぎていく。…私の弱虫。どうしてもっと積極的になれないんだろう…
最近、唯ちゃんは私とあまり話をしてくれない。
別に私のことを避けてるわけじゃないんだけど…りっちゃんや梓ちゃんとばかり話してる。
それがなんとなく寂しくて、もやもやして…でも自分から話しかける勇気がどうしても沸かなくて、それならと電話で話そうとしたのに、それすらできなくて…
「……私の弱虫」
819:ラブコール
10/02/04 23:56:42 p8Ls0GOsO
そんなこんなで軽い自己嫌悪に苛まれながら、私は部屋の明かりを消してベッドに飛び込んだ。
もういいや、寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー!なんて、澪ちゃんはいい歌詞を書くなぁ…なんて思考をはぐらかそうとしていると、不意に携帯の着信音が鳴った。
「…誰だろう」
もしかして…なんて淡い期待を胸に抱きつつ携帯を開くと、そこには―
「唯ちゃん…!」
暗闇の中に光る画面に表示されたのは、今の今まで掛けようとしていた唯ちゃんの名前。
なんで、どうして?突然期待が現実に変わって、私の頭は真っ白になる。
それでもこのまま放っておくわけにもいかない。私はゆっくり深呼吸をして息を整えると、意を決して通話のキーを押した。
「もひもしっ!?」
…いきなり噛んじゃった。うぅ、私のばか……
『あ、ムギちゃん?こんばんはー。今大丈夫?』
「う、うん!大丈夫!」
『ごめんね、メールして聞いた方がよかったんだけど』
「あ、その手があったんだ…」
『え、なに?』
「なんでもないの!それでどうしたの?」
『うん、特に用があるってわけじゃないんだけどね?…どうしてもムギちゃんとお話したくて』
「え…?」
820:ラブコール
10/02/04 23:58:25 p8Ls0GOsO
『ほら、最近なかなか二人になれなかったでしょ?ムギちゃん、澪ちゃんとばかりしゃべってたし…』
「そ、それは唯ちゃんがりっちゃんや梓ちゃんとお話してたから…」
『…絶対ムギちゃんの方が先に澪ちゃんとくっついてたもん』
「ううん、唯ちゃんがりっちゃんたちとお話する方が早かったわよ。じゃなきゃ私…」
『私…なに?』
「えっと…」
『……』
唯ちゃんは黙ってしまった。直接話すのと比べて、電話での沈黙は不安感が大きい。
どうしよう、黙ってちゃダメだ…でも、こんなこと言うの恥ずかしい…ううん、こんな時に勇気出せないでどうするのよ私!
「あ、あのね?」
『…なに?』
「私、もし唯ちゃんが一人でいたなら話しかけてる。ホントは、ホントはもっと唯ちゃんとたくさんお話したいって思ってるの」
『…ホントに?』
「ホント!でも唯ちゃんがりっちゃんたちと仲良くしてるの邪魔したくなかったから、それで話しかけられなくて…」
『…ムギちゃん』
「なに…?」
『私がりっちゃんとかあずにゃんとたくさん話してるの見て、どう思った?』
「…やだなって思った」
そう、私は嫌だった。りっちゃんたちに取られてしまったみたいで。…大好きな唯ちゃんを。
821:ラブコール
10/02/04 23:59:43 p8Ls0GOsO
『…私もね、嫌だったよ。ムギちゃんが澪ちゃんと仲良くしてるの』
「…うん」
『…私たち、お互いに焼きもち焼いてたのかな』
「そう…みたいね」
『ムギちゃん』
「なあに?」
『…あのね、私ね…?』
「…うん?」
『ムギちゃんのこと…好きだよ』
その言葉を聞いた瞬間、私の体はカーッと熱くなって、心があったかくなって…嬉しくなる。
それは、ずっと言いたかった言葉。ずっと言われたかった言葉だから。
「…私も唯ちゃんのこと、大好き」
『なんか、あんまりびっくりしないんだね?』
「うん…なんでかな」
『多分、今までもなんとなくわかってたからかな。あと電話だからっていうのもあるかも』
「…じゃあ、また明日直接言ってもらおうかな」
『もうっ…ムギちゃんったら』
「唯ちゃん」
『なに?』
「眠くなるまでおしゃべりしても、いい?」
『うん。いいよ』
その夜は、夜遅くまで色々な話をした。最近話せなかった色々なこと。部活のこととか、学校のこととか、他にも、色々。
ありがとう唯ちゃん。私に電話を掛けてくれて。明日会ったら、ちゃんと私から言うからね。
大好き、って。
終わりです
失礼しました
822:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 05:36:50 p2FySBs6O
乙過ぎて…ふぅ
823:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/05 23:15:11 5422g98k0
_______
. ´ `''ヘ、
/ / ヽ
, ′ {( ハ
. / / ∧ \
i / / ,.-‐、{\ j
| i / ー一'^ >ヘ_/,. rrv、_______
| 八 | ' xァ=v¬´' 〈 〈 / 厂 ̄ ̄ ̄ ̄〃ハ
| Yヽ 八 { 《´ん{{ j / ,′ {{::}i::}
| / 小.| 个ト ゞ仆=! 「三三三三三乂乂
!:/ /.:::/! | i xxx ヾ式 r―r‐=ニ二三彡′
. 〃 /.::::'从: :. | i _ ', j j
/ 厶ィく⌒ヽ: :. |::.. ー' /〉 , ,′
/ `ヽ ハ: : トイ<仄厂./ / ,
/ Vハ: : l /ハ∧′/ / {
ー=彡ヘ: : .j'.:::ハ:V>' / !
>ミ.::/ /, !
/ / /イ |
__\ / / ' !
=彡へ、 / / ,′
824:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 21:00:52 NdFwrErxO
唯「ムギちゃん、気付けば私たちの愛の巣ができて半年以上経ってたんだよ」
紬「なんだかあっという間だねー♪あの頃はまだ夏だったのよね」
唯「これからもいっぱいイチャイチャしようね!」
紬「うん!でも、梓ちゃんや憂ちゃんに浮気しちゃダメよ?」
唯「ギクッ!し、しないよ?」
紬「ホントかしら?」
唯「ホントだよ!私はムギちゃん一筋だよ!もうムギちゃんしか見えない!」
紬「うふふ、そんなに慌てなくて大丈夫よ♪皆と仲良しになれるのが唯ちゃんのいいところだもん」
唯「う、うん…でもでも、皆のことも好きだけど、ムギちゃんは一番好きだからね?」
紬「ありがとう♪私も唯ちゃんのこと一番好き♪」ギュッ
唯「きゃあ…えへへ、ムギちゃん♪」
スレが立った当初はマイナーだとか色々言われたこのスレがここまで伸びているのは非常に嬉しいものがありますね
1からスレを読み直すとニヤニヤしてしまうことが多々ありますw
今後も唯ちゃんムギちゃんに幸あれ!
825:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 23:13:58 hDy7tpvT0
確かに以外にこのスレの住人多いしな
826:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/06 23:31:49 J0LqOhp00
唯ムギ好きに職人が多いのが良かったな
827:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 21:19:10 7turQscM0
点呼取ればワラワラ沸いてくるけどROMが多いんだよな。
828:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 23:36:21 dPCyJloQ0
まあ書き込む事なかったら見るだけになるのは必然
829:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 23:45:16 0TvwUQsI0
日々妄想はしてるが
それを形にする文才が無いからな…
830:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/07 23:54:29 Hon20Gx6O
>>829
あまり難しく考えないで、地の文は省いてセリフだけ書いてみたらどうでしょうか
口調にだけ気を付ければ意外と簡単に形になりますよ!
831:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 22:13:53 dWt7rkaXO
pixivに上がってる凛々しいムギちゃんとその背中で弱々しい表情してる唯ちゃんの絵、凄く(・∀・)イイ!
あの人の同人誌読んでみたいなぁ
832:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/08 23:25:10 bQLWZqsD0
・
833:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/09 23:06:40 qCu1Y5/Q0
URLリンク(viploader.net)
834:百合=恋人?
10/02/10 23:58:52 iHrxSxCXO
「ムギちゃんムギちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど!」
「なあに?」
「百合ってなあに?」
「ゆ、百合?えっと…は、花のことじゃないかしら?」
「む、バカにしないでよ?私だって何か秘密の意味があるってことくらい知ってるんだからね?」
「う、うぅ…」
どうしよう、百合っていうのはつまり、お、女の子同士が…
でも、そんな変な意味でもないわよね。なら別に隠す必要なんてないかも…
「…ゴホン、いい唯ちゃん。百合っていうのはね、女の子同士で仲良くすることなの」
「ふぅん…じゃあ私とムギちゃんも百合なの?」
「えっ?そ、それは…違うかな…」
「どういうことすると百合なの?」
「…き、キスとか…」
「キスかぁ…じゃあ、こうしたら私たちも百合になるの?」
「ん…」
唯ちゃんは私にキスをした。それは、あまりにも突然のことだった。
「唯…ちゃん」
「えへへ、これで私とムギちゃんは百合だね?」
「…あ、あまり大声で言うのはちょっと…」
「そうなの?じゃあ…恋人でいいかな?一番しっくりくるよね」
「…う、うん」
「うふふ、ムギちゃん♪」
「……///」
…どうやら唯ちゃんは確信犯のようです。
おわり
久々に投下!
835:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 00:04:23 LfOPVGGHO
GJ
836:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 14:28:48 rPVenYHKO
GJ!
二人が可愛いすぎて生きるのがツラい
837:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/11 23:12:34 +juFhftv0
はふ
838:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 03:59:48 SuxS5rV30
百合百合祭りじゃー!!
839:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 04:25:09 /H+nUozaO
紬「コルグ・トライたんの調子が悪いみたい…鍵盤が少し重いわ」
唯「そりゃてーへんだ!今すぐコルグ・トライたんをメンテナンスにっ」
紬「鍵盤の隙間に埃とかが溜まってるのかも。うん、見てもらった方がいいわね」
唯「じゃあギー太と一緒にお店行こうよ。えへへ、ダブルデートだね~」
紬(唯ちゃんったらダブルデートだなんて…可愛いふりして大胆なのね//)ポッ
唯「男と男の友情を深めるチャンスだね、ギー太、トライたん♪」
紬「え……?は…はぇ……あ……ぁ…ぃあ゛……ぃ…」ガクガクガク
唯「ムギちゃんの顔がこの世の終わりみたいな顔にっ!?」
紬「ちょ、ちょん切る!!!」
唯「なにを!?」
840:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 05:43:29 YUy7Jh/O0
ちょん切る で腹筋大崩壊
841:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 08:11:25 lWzZRAZmO
紬(唯ちゃん…今日もギー太弾いてる姿とても可愛いわ)
唯(ムギちゃん…今日も優雅にキーボード弾いてて綺麗で可愛いよぉ…)
澪(あいつら今日も見つめ合いながら弾いてる…)
律(それでミスせずに演奏できてるのがまたムカつくな)
梓(ちゃんと出来ればそれで良いです)
紬(ウフフ…唯ちゃん)
唯(ふふふ…ムギちゃん)
律澪(ウゼェ…)
終わり
突然思いついた。
842:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 15:20:33 EuiGDLg50
>>841
素晴らしい
きっと春の陽だまりのような空間になっているに違いない!
843:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 21:59:24 4AEZHuKiO
西日に照らされた部室で優しく抱きしめると、ムギちゃんは小さな子供のように私に身を委ねる。
それは澪ちゃんにも、りっちゃんにも、あずにゃんにも見せない表情。
穏やかで可愛くて優しい、私だけが見ることのできる表情だ。
「唯ちゃん」
「なに?」
「…愛してる」
ムギちゃんは小さくそう言った。
ドラマや漫画だとよく聞く言葉だけど、実際に聞いたのは初めてかもしれない。
「ムギちゃん…」
「変…かな?たまにはこう言うのもいいかなって思ったんだけど」
「…変じゃないよ。すごく嬉しい」
「なら、よかったわ♪」
「…ムギちゃん、目、つぶって?」
私はそう言うと、頬をほんのりと朱に染めたムギちゃんに、そっと口づけをした。
私にとってムギちゃんは、この世界のどんな存在よりもいとしくて大切な人。
その人が今私の腕の中にいて、唇を重ね合わせている。
それはこの世界のどんなことよりも嬉しくて、幸せなこと。
だからこそ…怖くなる。
844:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 22:04:49 4AEZHuKiO
「…私ね、たまに怖くなるの。いつかムギちゃんが私の前からいなくなって、今の幸せが全部壊れちゃうんじゃないかって…」
「…大丈夫よ、唯ちゃん」
ムギちゃんは私の手を握って強く言った。
「私はいなくならないから。ずっと唯ちゃんのそばにいるから。だから…怖くなんてないわよ」
「ホントに…?」
「ホントよ。私は唯ちゃんを置いていなくなったりなんて絶対しない。だって私はあなたのことを愛してるんだもの。唯ちゃんの方はどう?」
「私も…私もいなくならないよ。ムギちゃんのこと愛してるから、だから絶対ムギちゃんのそばにいるから」
「だったら安心ね。私たちは絶対に離れたりなんてしないわ」
ムギちゃんはそう言って微笑む。
あぁ、私は心からムギちゃんのことが好きなんだ。ムギちゃんのことを愛してるんだ。
だって…こんなにも嬉しいんだもん。ムギちゃんの笑顔が、ムギちゃんの言葉が、ムギちゃんがそばにいてくれることが。
「ありがとね、ムギちゃん…」
「私も唯ちゃんのこと、愛してるからね?だからもう泣かないの。いい?」
「うん」
「いい子ね…じゃあ、もう一度だけキスしよう?指切りがわりに」
「うん…♪」
おわり
845:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/12 23:15:41 5r4jOIvP0
豊作だー!
846:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 23:23:58 kG8+Wb4f0
保守
847:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 19:57:32 vVC3kTbB0
ほ
848:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 23:39:15 9bOdZEPq0
ムギチョコ
849:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 22:51:07 bYNIlOtBO
「…唯ちゃん、バレンタインなのにチョコくれなかった」
「それがどうかしたの?」
「…バレンタインは恋人同士でラブラブするものなのに」
「でも私たちはいつもラブラブでしょ?バレンタインだからって意識しなくたって平気だよー」
「でも…きゃ!」
いきなり唯ちゃんは私に抱きついた。そのはずみで、私はソファーに倒れこんでしまう。
「だけどムギちゃんがそんなにプレゼント欲しいなら、あげないのは可哀想だよね…はい、チョコだよ」
「唯ちゃん…用意してくれてたの?」
「もちろん♪大好きなムギちゃんのために、頑張って選んだんだー」
「あ、手作りじゃないのね…」
「ありゃ、不満?」
「不満っていうわけじゃないけど…」
「ふふ、安心して?ただ渡すだけじゃないから」
そう言うと、唯ちゃんはチョコの袋を開けて私の口の前に差し出した。
「はい、あーん♪」
「パク…おいしい」
「うーん、なんかあまり嬉しそうじゃないね?」
「だって慣れてるもの。いつも唯ちゃんはこうやって食べさせてくれるから」
「あ、そうだっけ?」
「…唯ちゃん」
「んー?モグモグ」
「私…キスしたいな」
「め!チューは学校じゃしないって決めたでしょ?」
「で、でも!」
850:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 22:52:33 bYNIlOtBO
たしなめるように言う唯ちゃんに、私は必死で抗議した。
抱きついて胸に頭を押し当てる姿は本当に子供っぽいんだろうけど…今日の私はわがままだ。
「…いいじゃない今日くらい。昨日はずっと唯ちゃんのこと待ってて寂しかったんだから」
「ダーメ!決まりは決まり!」
「うぅ…ひどいわ唯ちゃ…!!」
顔を上げると、唯ちゃんの顔が目の前にあった。そして、柔らかいものが私の唇に―
「なにがひどいの?ムギちゃん」
「…こういうところ」
「でも、嫌じゃないでしょ?」
「…うん」
「えへへ♪大好きだよ、ムギちゃん♪」
唯ちゃんが抱きしめる力を強めたので、私は力を抜いて身を委ねる。
あぁ、唯ちゃんのこういうところってホントにひどい。
だって、私の全部を包んで幸せな気持ちにしちゃうから、何も考えられなくなっちゃうんだもの。
「…唯ちゃん」
「ん?」
851:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 22:55:00 bYNIlOtBO
「バレンタインのこと…もっとキスしてくれたら許してあげる」
「わ、今日のムギちゃんは上から目線だね!」
「い、いいの!ほら、して?」
「…キスだけでいいの?」
「え…ど、どういう意味?」
「分かってるでしょ?」
唯ちゃんが私の太ももを撫でて、私はその意味を理解する。
バレンタインのプレゼントにしてはいささか豪華すぎる気もするけど…もらえるものはもらっておこう。
「う…ん」
「あー!ムギちゃんのえっちー!」
「ゆ、唯ちゃんが言い出したんじゃない!」
「えっちー!」
「も、もう!」
「きゃ♪」
「それじゃ…バレンタイン唯ちゃん、いただきます」
「どうぞー♪」
…そんなこんなで、私たちの一日遅れのバレンタインは幸せなものになった。
ちなみに唯ちゃんは…すごく、甘かった。
おしまい
遅くなったけど、バレンタインSS投下!
852:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:22:58 15JsIkbS0
チョコレートの用に甘いSSでした
853:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:42:04 L41Ivgcz0
あの日は嫌いな人にタクアンを渡して
「前からずっと嫌いだった」って告白する日でもあるんだって…
854:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 00:14:06 0W4aopWS0
URLリンク(news4vip.livedoor.biz)
この沢庵を渡すわけだな
855:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 07:29:39 PhlgHoD2O
あまあまなSS乙なんだぜほんわかほんわか
856:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:25:46 zZI7S3r60
>>854
これスーパーに売っているのか?
857:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:54:35 PhlgHoD2O
俺かなりの田舎に住んでるが、地元のコンビニで売ってて思わず買ってきてしまったんだぜ
まだ食べてないけど…
858:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 23:12:58 kH9xK1Re0
>>857
マジかw
今度探してみる
859:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 16:36:33 jWAG9cEJO
紬「ギー太くんは男の子なの?女の子なの?」
唯「おと……おんなのこ、です」
紬「むぎぎ。じゃあコルグ・トライたんは?」
唯「おんなのこ……です」
紬「唯ちゃん!//」ムギュ
唯「ぷわ。ムギちゃんくるしいよぅ」
紬(唯ちゃんにようやく“良さ”を理解してもらえたわ。これで……//)ポッ
唯「唯ちゃんとムギちゃんはおとこのこ……」
紬「バカッ!」コリッ
唯「あんっ////」
律「唯とムギの奴、五円玉で何してんだ?」
澪「飛行機恐怖症でも治してるんだろ」
860:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 00:15:24 7IBo12s3O
>>859
紬「むぎぎ」ってww
861:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 00:32:40 w4Na/0YA0
そういえばムギのキーボードの名前ってコルグ・トライが公式じゃなかったんだよな。
すっかりそう思い込んでいたけど。
862:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 16:41:17 Rju43hnrO
気付くと、いつの間にかムギちゃんを目で追っている自分がいる。
ムギちゃんの横顔。ムギちゃんの瞳。ムギちゃんの唇。ムギちゃんの髪。ムギちゃんの指先。
ただ見ているだけなのに、すごくドキドキする。すごく苦しくなる。
…好きだよ、ムギちゃん。私、ムギちゃんのことが好き。
そうはっきり自覚してるのに、なかなか口に出すことができない。伝えたくて伝えたくてたまらないのに、それを形にできないんだ。
「唯ちゃん」
「な、なに?」
「今日のショコラどう?お口に合うかしら」
「…うん、すっごくおいしいよ」
「そう、よかった♪」
もし告白して断られたら、この笑顔を二度と見られなくなるかもしれない。話すらもしてもらえなくなるかもしれない。
そう考えると手が震えて、たまらなく怖くなって、何もできなくなる。
そんな弱虫な自分が、たまらなく嫌になる。
「唯ちゃん、今日二人で帰らない?澪ちゃんたち、先に行っちゃったみたいだから」
だから、ムギちゃんがそう提案してきた時はチャンスだと思った。
もう弱虫のまま足踏みしてるだけじゃだめだ。思いきって告白しよう。
二人きりになれれば、きっと…
863:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 16:42:14 Rju43hnrO
「ム、ムギちゃん!」
「なに?」
「えっと…今日寒いですね!」
「そうねぇー」
「うん!」
「?」
…やっぱり現実はなかなか上手くいかない。
ムギちゃんと二人きりになれたのはいいけど、緊張でまともに話もできない。
この分じゃ告白どころじゃないや…
「そうだ…帰る前にね、唯ちゃんに一つ聞いてみたいことがあるんだけど」
「え?」
「唯ちゃんには、好きな人とかいないの?」
「なっ!…なな、何を…!?」
「私たちだってお年頃の女の子なんだし、そういう人がいたっておかしくないでしょ?だから…」
「そ、そう…」
…一瞬、変な期待を胸に抱いてしまった。
そういう風に聞くのは、ひょっとしたら私のことを…なんて。
そんなことあり得ないってわかってるのに。
「どうかしら?」
「そ…そういうムギちゃんはどうなの?好きな人いないの?」
「私?……うん。いるよ」
「えっ…?」
その言葉に、私は思わず息を飲む。…ムギちゃんに好きな人がいる…
一瞬それはどんな人なのか色々なことを聞きたくなって、そして…黙り込む。
そんなこと知ったって意味ないよ…だってムギちゃんの好きな人は、私じゃないんだから。
864:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 16:43:18 Rju43hnrO
それをはっきりと自覚した瞬間、ずっと今まで抑えてきた感情がふつふつと胸の奥からわき上がる。
それは自分に対する情けなさと、ムギちゃんに対する理不尽な憤り。
―どうしてムギちゃんは私のことを見てくれないの。私はあなたのことをこんなにも見てるのに。こんなにも想ってるのに。
なのに、どうして…
「……」
「唯ちゃん?」
「…なんでもない。ごめんね。私先に帰る」
顔をムギちゃんから背けるようにして、私は早足で歩き出した。
このままそばにいたら、私は自分の感情を抑えきれなくなってしまうかもしれないから。
だけど…ムギちゃんの柔らかい手のひらが私の指先を包んで、それをさせなかった。
「どうしてそんな顔してるの?隠したって分かるのよ」
「…なんでもないよ」
「唯ちゃんはなんでもないのにそんな悲しい顔するような子かしら」
「…離してよ」
「離さない」
「離してってば!」
「離さない!」
「なんで…っ!」
その後の言葉を遮るように、ムギちゃんは私を強く抱き寄せた。そして―
「…好きな人がこんな顔してるのに、放っておけるわけないじゃない」
…え?今…なんて?
ムギちゃんが好きなのは…私?
そんな…そんなの…
865:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 16:44:09 Rju43hnrO
「…嘘、やめてよ。ムギちゃんが好きなのは私じゃないよ」
「…どうしてそう思うの?」
「だって…だってずっと気付いてくれないじゃん!
私はこんなにムギちゃんのこと見てるのに、ムギちゃんのこと好きなのに、ムギちゃんはちっとも私のことなんて見てくれないじゃん!
なのに私のこと好きなんて、そんなの…」
―そんなのあり得ないよ。ムギちゃんは皆のことが好きなんだから。
ずっとわかってた。ムギちゃんは誰かのことを特別扱いなんてしないって。
私も、澪ちゃんもりっちゃんもあずにゃんも、分け隔てなく好きでいるんだ。
それでもいつか…なんてずっとムギちゃんのことを見てきたけど、やっぱりムギちゃんが私だけを見ることは絶対にないって痛感しただけだった。だって…
「あるわけないんだよ…だって私はなんにもしてないんだもん…」
「なんにも…って?」
「好きって言ったこともないし、二人でいれる時間を増やそうって頑張ったこともないし…
こんな私のことを好きになるなんておかしいんだよ」
「ねぇ、唯ちゃん…」
「おかしいんだよ!なんにも理由もないのに誰かを好きになるなんておかしいよ!」
「…あるよ」
「…え?」