09/09/30 01:04:11 tk4Z7aDi
聡「中に変なマークの旗や未来のことを書いた日記とか入ってないよな…」
律「どうしてそれを?!」
858:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 01:41:04 IW9nY/7d
その一年後、律は出産した赤ん坊を母と俺に託して出ていった…
最後まで彼女は赤ん坊の父親については語らなかった。
そして…
聡「俺の名はKE・N・GI!!!!!」
《完…!!》
嘘ですすんません
859:恥の事 1
09/09/30 08:02:47 inXvdfn3
聡「最近、僕のニセモノが出たんだって」
律「聡のニセモノが?」
弟の聡のニセモノが現われたらしい。一体誰が何の理由でそんな事をしているんだろう?
数日後、学校の帰り道で聡を見つけた
律「おーい聡!」
聡は振り返った。しかしそれは聡では無く、そっくりの別人だった
律「お前、聡のニセモノだな!」
恥「俺は恥、聡のニセモノだよゲヘヘ…」
律「なんで聡の真似をするんだ!」
恥「真似じゃない、お前達が俺を生み出したんだ」
私達が生み出した?私達が望んだ事なのだろうか、ニセモノの存在を
恥「聡もじわじわと人気が出て来て、もうすぐ3スレ目だ」
律「3スレ目って、何の事?」
恥「…しかし人気が出れば危険な目にも遭い易くなるゲヘヘ…」
律「・・・」
聡「聡だってペロペロされたり、ちゅっちゅされたりするかも知れない」
律「聡がそんな…」
恥「そんな時俺が生まれた。聡の身代わりになる為にゲヘヘ…」
律「お前はそれでいいのか?」
恥「俺は、聡が幸せなら構わないさ」
860:恥の事 2
09/09/30 08:07:22 inXvdfn3
そうか、だからこんなボロボロの格好をしてるのか…
私はシャツの袖で恥の口の周りの血を拭いてあげた
恥「よせ…服が汚れるぞ」
律「いいんだよ!それよりも、ありがとな…」
恥「ふ、俺は聡の影だからなゲヘヘ…」
そして恥は消えて行った。あれから恥に会う事は無かった
でも私は知っている。いつでも恥が聡の事を守ってくれてる事を
―完―
861:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 08:42:58 4mfG6vTm
津と恥は姉弟なんですね分かります
862:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 09:10:11 IW9nY/7d
ええ話ジャマイカ…
863:聡に何かあったら…
09/10/01 00:13:54 4C/QWAk2
恥「『タイムカプセル』の続きが気になるぜ
でも俺の出番がなければいいがなゲヘヘ…」
864:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:35:07 d1OoO5vE
自分を売る
865:肉体
09/10/01 22:55:35 4C/QWAk2
『タイムカプセル』の作者さんへ
続きは先になりますか?すぐなら待ちますが、自分もSS投下したいんで…
これ見たらお手数ですがレスお願いします
せっつくようでスミマセン
866:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 23:22:55 4hHTmSIN
別に気にせず投下してもいいと思うよ。作者さんももしかして行き詰まってるのかもしれないし…
アンカつければちゃんと分かるしね
867:肉体
09/10/02 02:32:07 SUbrz0L7
SS投下します…
かなり長くなりそうで、3~4日かかるかも知れません
全6話の予定です(序.春.夏.秋.冬.終)
でわ行きます!
868:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 02:33:12 aWbXp8bZ
どうぞ
869:僕は田井中律、18才
09/10/02 02:36:25 SUbrz0L7
どこにでもいる普通の男の子だ。ただ普通ではない事があるとすれば、それは・・・
『その女、凶暴につき(作:肉体)』
姉と僕は二人でカラオケボックスにいた、時間は既に午前2時だ。姉は相当酔っ払っていたがそれでも歌い続けていた
律「聡ぃ、お前も何か歌え~!」
聡「お姉ちゃんいい加減にしてよ、僕は浪人生なんだよ!それなのにこんな所に連れ回して」
律「いいじゃねえかよ~お姉ちゃんの事、嫌いなのか~?」
姉はつい先日恋人と別れたばかりだった。恋人は姉の大学の同級生だ。線が細く優しそうで、いかにも尻に敷かれそうな人だった
姉は失恋の悲しみを酒と歌で忘れようとしているのだ、弟も巻込んで
いつの間にか姉は泣いていた
律「何が“君はパワフルすぎて僕には合わない”だ、人をゴリラみたいに言いやがって!…グスン」
聡「お姉ちゃん…」
律「…zzz」
870:その女、凶暴につき(序章2)
09/10/02 02:39:48 SUbrz0L7
眠っていた…
僕は姉を連れてカラオケボックスを出た
帰り道、姉は目を覚ましそうになかったので僕がおぶっていた。家までは近いが結構な重労働だった
最近太ったんじゃないかな?
突然、姉の声が聞こえて来た
律「聡、ごめんな…」
聡「起きてたの?
…別に気にしてないよ」
この時僕は姉の事を愛しく感じた。姉はいつも強がっているけど、根は繊細で傷付き易い性格なのだ
しょうがないな…
しかしこの後、姉のせいで更なる災難に見舞われる事を、神ならぬ身の僕が知る由もなかった
871:肉体
09/10/02 02:43:04 SUbrz0L7
>>869
僕は田井中律 ×
僕は田井中聡 ○
いきなり間違えた!恥ずかしい…
872:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 09:08:27 iC9Hwee/
>>871
一瞬??になったがすぐ分かったから大丈夫w
どうぞ続けてくださいな
873:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 09:28:43 iC9Hwee/
連投になっちゃうけど、この前wiki編集しようと思ったら規制がかかってしまいました。
海外からは編集できないんだそうな・・・・
「このwiki管理者と海外投稿を許可する設定変更の協議を行ってください」
との事ですが、いかがでしょう?許可していただけますかね?
874:その女、凶暴につき(春1)
09/10/02 16:03:01 SUbrz0L7
季節は春
僕は現在予備校に通っていた。予備校と家を往復するだけの単調な日々が続いていた
ある夜の事、僕は部屋で小説を読んでいた。読書が僕の唯一の娯楽であった
今読んでいるのは『ラミー・ペーン推理短編集全5巻』だ
前から欲しかったが絶版だったので手に入らなかった。だが最近になって偶然古本屋で見つけたので購入した
時間は午後11時、寝る前にこの本を読む事が最近の僕の楽しみだ。読み進めて行くうちに物語に入り込んでいた
探偵《え~今回の事件の犯人は…》
律「聡いるか~?」
875:その女、凶暴につき(春2)
09/10/02 16:04:55 SUbrz0L7
しかし、そこに闖入者が現われて僕は現実に引き戻された
律「聡、入るぞ!」
聡「わっ、ノック位してよ!」
律「ドンマイドンマイ!それよりも勉強は捗ってんのか?」
聡「うん順調だよ」
律「そうか~、それより今度…」
いつの間にか僕は本を読み出していた。続きが気になって仕方が無かったからだ
律「~なんだよ、でさぁ…聞いてんの?」
聡「うん…(犯人は被害者の妻だったのか!)」
律「で、どっちがいいと思う?」
聡「うん…(動機は恋人のかたき、妻なのに?)」
律「・・・」
聡「うん…、え?」
律「ふざけんな!聞いて無いじゃないか!!」
しまった!思わず生返事をしていた
姉は僕の手から本を取り上げて、更に机の上の残りの4冊も持って部屋から出て行ってしまった
876:その女、凶暴につき(春3)
09/10/02 16:07:37 SUbrz0L7
僕は暫く呆然としていたが、我に返って姉を追いかけた
姉は応接間にいた、そして手元には目茶苦茶に破かれた本の残骸があった
聡「なんて事を…」
律「聡が悪いんだぞ!私の話を聞かないから…」
僕は残骸の一つを拾い上げて…
思いっ切り姉の近くに投げ付けてやった!
聡「お姉ちゃんのバカ野郎!!」
その勢いのまま自分の部屋に戻ったが、頭に血が登ってイライラするだけだったので外出する事にした。部屋を出て玄関で靴を履いていたら姉が近付いて来た
律「聡、ゴメ…」
バタン!!!!
姉を無視して僕は玄関の扉を、わざと大きな音を立てて閉めた。そしてコンビニで立ち読みした後に、公園に行きベンチでジュースを飲んでいた
所詮浪人生の僕が夜に遊びに行ける場所なんてない
そうだ鈴木から“合コンやるから来ないか”ってメールが来てたな
行ってみようかな
なんか虚しい…
いつの間にか涙が流れていた
僕は暫く泣いた
877:その女、凶暴につき(春4)
09/10/02 16:11:37 SUbrz0L7
数日後、予備校から帰って部屋に戻ると机の上に紙袋が置いてあった。中を開けてみると、なんと『ラミー・ペーン推理短編集全5巻』だった!
…そういえば姉は最近やたらと帰りが遅くなっていたが、その理由がこれだったのか
よく見れば5冊は出版社もバラバラで、古さの度合いもそれぞれ違った。同じ本屋でまとめて買った訳では無く、色々な本屋を探し回って集めたんだ
暫く姉とは口を聞いてなかった
ちゃんとお礼を言わなきゃな…
だがまたしても僕の身に大変な事が起こるなんて、神ならぬ身の僕が知る由もなかった