【けいおん!】田井中聡は姉想いな弟 映画2本目at ANICHARA2
【けいおん!】田井中聡は姉想いな弟 映画2本目 - 暇つぶし2ch770:肉体
09/09/24 11:46:24 6yTVaMXw
>>769の続き、今回で回想は終りです)

僕は姉の家にいた
勿論、姉を説得する為だ

聡「絶対やるべきだよ、僕もできる限り協力するから!」
律「でかい声出すな、聡美が起きるだろ」
聡「あ、ゴメン…
でもお姉ちゃんはやりたくないの?」
律「スゲェやりたいよ、でも今更無理だよ…」
聡「澪さん達も相当悩んだ末の結論らしいよ
決して思い付きや同情じゃないって」
律「それは分る、でも先ずはプロの指導で半年はみっちりトレーニングで、あとダイエットも必要だって、まぁ分かるけど…
そんな時間はないっつーの!」
聡「唯は、じゃなくて唯さんはHTT加入を正式に発表したし、テレビの新しい仕事だって殆ど断ってんだよ
後はお姉ちゃんだけだよ!」
律「お前やけに詳しいな?でも唯はそこまで…」
聡「・・・ねぇ、これはムギさんの願いでもあるんじゃないかな」
律「ムギの…」

やっと姉は承諾してくれた
それから姉にとって大変な一年が始まった
初めの内は辛くて、よく家で泣いてたらしい
レコーディングが始まってからも、録り直しばかりで大変との事だった
でも、そう言いながらも姉は楽しそうだった

そして紆余曲折あったが遂にHTTのラストアルバム(CD2枚組、全20曲)が発売された

771:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/24 11:53:43 mxGlbrQe
>>770
おお、いい方向に進んでる
心配の必要なかったな
ラスト間近がんばれ

>>767
それはこのスレ用?
楽しみだ

772:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/24 12:48:01 E9ahvaTT
お、来ましたな。良かった。悲劇じゃなかったか。

>>771
すまん。自己満足用だったから加筆修正してこのスレ用にしようとしたら、ハッピーじゃなくなったw
もう少し書いてみる。

773:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/24 15:43:22 mxGlbrQe
逆に読みたくなるなw

774:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/24 17:18:57 WfHkmTAs
前のりつさとssといい、「肉体」といい、最高すぎる
俺も書きたいんだが文才が無くてね…
とりま支援してるぜ

あと、りっちゃんに何かあったら隊員でもある俺がゆるさねえ!
あと、聡の場合もゆるさねえ!

775:肉体
09/09/25 02:28:09 fD51WnOB
>>770の続き、今回はアニメの12話をかなりパクってます、最終回まであとわずか)

ついにHTTのラストライブが始まった
姉に関して最初はちゃんとできるか心配だったが、それは杞憂に終わった
多少危ない所もあったが、殆どの曲を問題なくこなしていった

ライブは順調に進み、次がいよいよ最後の曲だ

唯「えっと、改めまして放課後ティータイムです
『目標は武道館』とか言って私達のけいおん部は24年前にここで始まりました
そして色々ありましたがHTTはメジャーデビューしました
その後は何回もメンバーチェンジをしたり、CDも昔ほど売れなかったりと、お世辞にも順調だったとは言えないけど、やっと最後にこの最高のメンバーが戻って来ました!
そしてここが、今いるこの講堂が私達の武道館です
最後まで思い切り歌います
『ふわふわ時間』!!」

♪キミを見てると いつもハートDOKI☆DOKI
揺れる思いは マシュマロみたいにふわ☆ふわ・・・

776:肉体
09/09/25 02:35:20 fD51WnOB
>>775の続き、一応最終回です)

ジャーン!

最後に私はシンバルを思いっ切り鳴らした
最後の曲『ふわふわ時間』が終わった
みんな満足そうにお互いの顔を見ていた…

♪♪♪♪~

突然、小麦ちゃんがキーボードのコードバッキングを弾き始めた

あの時と一緒だ、高2の学園祭の時のムギがそこにはいた!
少し興奮した顔で、嬉しそうにみんなを見ながらムギはキーボードを弾き続けていた

私は再びドラムを叩き始めた
それに続けて澪も梓も楽器を弾き出した、そして

唯「もう一回!!!!」

♪あぁカミサマお願い
二人だけの Dream Timeください☆
お気に入りの うさちゃん抱いて 今夜もオヤスミ
ふわふわ時間 ふわふわ時間 ふわふわ時間♪

唯「けいおん大好きー!りっちゃん、もう一曲!!」
律「おっしゃーーー!」
和「唯!」
唯「あ、和ちゃ~ん」
和「もう時間切れよ!!」
唯「えぇぇぇ~~~!」

お し ま い ●

777:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 02:42:09 IyMCbuJI
お疲れ~!!!
長編が終わるとちょっとさみしい気持ちがするな

ムギのいないメンバーを最高のメンバーと言っちゃう唯に違和感感じたけど

本当、お疲れ様でした

778:肉体
09/09/25 02:44:42 fD51WnOB
エピローグ・冬の日

あのライブから数ヶ月が過ぎ、季節はすっかり冬となっていた
僕は桜ヶ丘高校の正門前に来ていた

あのライブを最後にHTTは解散をして、メンバーはそれぞれ自分の世界に戻って行った

姉についてだが、困った事が起きている
後に発売されたラストライブのDVDを、毎晩子供と旦那に見せてるそうだ
新庄いわく“もう限界…”との事
きっと嬉しくて仕方がないのだろう、二人には悪いがもう少し我慢してやってくれ
大丈夫!姉は飽きっぽいから

さて、今日僕はある決心をしてここに来ていた、それは…

唯「やっほ~、遅れてゴメンね!」

・・・・・・・

【時をかける聡・完】

779:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 03:25:58 UUiX6TVl
お疲れ様でした~。隊員を敵にまわさない終わり方で良かったw

あと余談だけど>>715が言ってた「時をかける聡」というのは、>>284から始まってしばらく続いた長編の話のことじゃないかな?

780:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 07:55:26 Qe5hS2Ki
長編お疲れ様ー
ハッピーエンドで良かった

781:肉体
09/09/25 11:46:32 fD51WnOB
今更だけどあとがきです
自分の稚拙なssに付き合ってくれて本当にありがとうございます!
そしてムギちゃん、殺してごめんなさい!!

『時をかける聡』って他の人の作品だったんですね、勘違いしてました恥ずかしい…

実はエピローグの最後に謎の伏線を残すつもりだったけどカットしました(実は唯の正体は憂だった、唯の身に何が?みたいな…)

ではまたいつか!

782:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 14:19:56 Qe5hS2Ki
>781
715だけど、会話成り立ってたんで気付かんかった;同一人物じゃなかったんですね
いや、アンカ書かなかった自分が悪いんで!


聡律の他だと聡唯がいいなと思う自分はこのエンドで満足だ

お疲れ!

783:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 20:08:55 TvvrqLyV
となると『時をかける聡(?)』の本当の作者は見てないんだなwww

ちなみに作品はどんどん投下すればいいと思うが、完成してから上げて欲しいと思う。
途中で止められるとそこで盛り下がるな。

784:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 23:05:43 Qe5hS2Ki
今ちょっとお色気入れた聡律書いてるんだが…
受け入れられなかったらアレなんで先にマトモなやつ投下してみる
中学生日記みたいなイメージ。すぐ終わる

その1

まだ14年間ぽっちしか生きてない僕は、『今』が当たり前に続いていくんだと信じている。


新庄「お姉さんて結構かわいいよなー」

聡の部屋。
テーブルをはさんで向かい合った新庄が言った。

聡「え?なにが?」
新庄「律さんだよ律さん!いいよなぁ聡は。お姉さんがいて」
ほう、と悩ましげに溜め息をつく。
聡「え?なんでさ?」
新庄「だってお前、風呂上がりとかその辺下着姿でウロウロしてたりするんだろ?
下手したら素っ裸……――くぅ、いいなぁ!」
新庄は顔を赤らめて拳を握り締めている。
聡は「ええっ?」と思わず笑った。
聡「裸って、んなわけないじゃん。ないない!なに言ってんの?」
新庄「え、ない?そういうの」
聡「ないって。っていうか新庄うちの姉ちゃん好きなの?新田さんはどうしたのさ」
新田さんというのは新庄が今気になっているクラスの女子の名前だ。
新庄「ばぁか!それとこれとは別なんだよっ」
聡「よく分かんねーなぁ…」
新庄「聡はまだまだお子様だな」

聡は少しむっとしてテーブルの上のスナック菓子に手を伸ばした。
それを口に入れて考える。

―そうか。
俺から見たら姉ちゃんは姉ちゃんだけど、新庄から見たらちゃんと異性なんだ。

なんか変な感じだ。


785:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 23:20:21 Qe5hS2Ki
その2

漫画やゲームに熱中していたらあっという間に夜になった。

「新庄君、もうそろそろお家の方が心配するんじゃない?」
と言う母の声をきっかけに聡たちは部屋を出る。
ちょうど律と鉢合わせた。

律「おっ、もう帰んのか?」
新庄「はい、遅くまでお邪魔してしまってすみません。騒がしくなかったですか?」
聡(こいつほんと器用だな…)
律「ああ、全然大丈夫。じゃあ気をつけて帰んなよ…――て、何?」
新庄「いや、お姉さん今日も綺麗っす」
聡「ぶッ!」
思わず吹いた。
律「あはは、ありがと新庄君。お世辞でも嬉しいよ」
そう言いながら律はがしがしと新庄の頭を撫でる。
新庄も笑っている。
聡には到底できないノリだ。
新庄「――じゃあ失礼します」
律「はい気をつけてー」
聡「……」
律「ん?どうした聡?」
聡「…別にぃ」

少し、面白くない。


786:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 23:23:30 Qe5hS2Ki
その3

夕食の後は、いつものように勉強机に向かう。
聡はノートの上を走らせていた鉛筆を止めると、ベッドを陣取って漫画を読んでいる姉を振り返った。

聡「なあ、姉ちゃん」
律「んー…?」
聡「姉ちゃんて、結婚すんの?」
聡はイスに逆向きに座り直すとイスの背に顎を乗せた。
こちらを向いた律は変な顔をした。
律「なんの話だ?」
聡「いや、姉ちゃん結婚するのかなって…」
律「脈略ないなぁ。しかも結婚って、そんなん遠すぎてまだ考えたことないし」
律は身体を起こしてあぐらをかいた。
律「聡の方が先に結婚するかもしんないぞぉ?」
聡「えーー?俺??………想像できないや。もし俺が先に結婚したら姉ちゃんどうすんの?」
律「んーー…、お邪魔のようだったら出ていくかもなぁ。ま、分かんないけど」
律は軽く身体を左右に揺らしながら言った。
聡「え、じゃあ俺結婚しない」
聡は唇を尖らせた。
律「おいおいおいっ」
聡「だって俺今が一番いいもん。家族もいるし、友達もいるし、学校も楽しいし」
律「聡はまだまだ子供だなぁ」

律はやれやれと笑った。


そうだ。
聡はまだ全然子供だ。
律だって十分子供だが、聡はもっと幼い。

変わらないことを願うのはいけないのだろうか。
十年後なんて想像できない。
例えばこの先に父さんと母さんが離婚したり、
ひょっとして新庄と姉ちゃんが付き合っちゃったりする事もあるのかもしれない。
なんでもありだ。

聡(……やめよ、考えんの)

何かあってもその時の自分が頑張ってくれるだろう。
聡は今が一番大事だ。

変なこと聞いてごめん、と聡は律に謝った。


これもまた、ひとつの変化。


《終わり》

787:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/25 23:24:38 IDxwH9j0
GJ!!!
ただ欲を言えばりっちゃんの新庄への接し方はもっとよそ行きな感じが良かったかな

788:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 04:41:02 k0bJVEp4
GJ!
姉と自分の友達が少し仲良くしているのを見て、ちょっと妬いちゃう弟とか好きだな~
聡も普段はなんとも思っていなくとも、やっぱり律が他の男子と一緒に居たら何か感じるんだと思う
この二人にはいつまでも一緒にいて欲しいね(というか自分の中ではすでにそういう設定)

長文で申し訳ないが、どうしても言っておきたいことが・・・・
>>787 SS投下終了後、わずか一分でレスってww

789:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 09:41:55 6FxVXmS+
という事でちょっとお色気ありな聡律

感動ものでも何でもないんで期待しないでくれ…(スレの流れ的に)



その1・いつも通りの朝?


それはいつもと変わらない朝だった。
聡はいつも通り用意を済ませ、部屋を出た。

律「おっはよ、聡」
聡「おはよう」
律「ふぁ~あ、ねむ…」
聡「昨日また遅くまでゲームでもしてたんだろ」
律「ご名答ー」

そんなやり取りをしながら階段を降りはじめる。
いつも通りの朝――になるはずだった。


790:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 09:44:07 6FxVXmS+

聡「あっ!な、今週の日曜さ、『二十世紀梨少年』見に行かない?」
律「おっ、いいねいいねー。今回最終章だっけ…おわっ?!」
聡「えっ??」

振り返った聡の上に律が降ってきた。

ドダダダダダダダ……ゴン!
…………。

聡&律「あいたたた…」

うう、おでこ痛てぇ…。
いつの間にか聡が上で律が下になっていた
身体の下に姉の体温を感じる。

「わっ、ごめん姉ちゃん!大丈夫か??」

聡は慌てて身体をどかせる。

…―――って、あれ???

「あいたたた…………。ゴメン、聡こそ大丈夫?――って、ん?」

………………。
お互い目が点になる。

当たり前だ。
聡の目の前には聡がいた。
ドッベルゲンガー??
いや、違う…

ばばっと自分の身体を確認する。
スカートを履いている。
これは桜校の制服だ。
髪を触ると肩まで長さがあった。
……しかもカチューシャをしている。

………………。

え。


律(聡)「ええええええ~~~~~?!?!」

791:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 09:50:25 6FxVXmS+
>787
確かに
やばい書き直したくなってきた…

>789
ずっと一緒っていいよな
この姉弟ほんと好きなんで暗いのでもギャグでも結局ラストは可能性を残してしまうw

792:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 09:58:04 6FxVXmS+
その2・いつもと違う朝

律(聡)「うそだろ…」

どうやら聡と律の身体は(正確には中身?)入れ替わってしまったらしい。
律も呆然としている。

「ちょっと、なに??今の音!」

尋常じゃない物音に母が駆付けた。
聡と律は困り果てて母を見た。

二人「か、母さぁ~ん…」


793:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 09:58:56 6FxVXmS+
※※

二人「行って来ます…」

力なく玄関の戸を閉める。
二人で必死に母に説明してみたはものの、
「馬鹿なこと言ってないで早く支度なさい!」
と結局全く信じてもらえなかったのだ。

律(聡)「………姉ちゃん、どうする…?」
聡(律)「どうするっつっても……………」

2人でう~んと考える。
いくら考えても解決策など見つからない。

聡(律)「………しゃあない、とりあえず学校行こう」
律(聡)「ええっ、このまま?!」
聡(律)「だってそれしかないだろ?」
律(聡)「無理無理無理!姉ちゃん女子校だろ?!」
聡(律)「ええい、覚悟を決めろ!取りあえず戻る方法は帰って来てから相談!」
律(聡)「ちょおっ…」
聡(律)「何かあったら携帯で連絡とろ。分かった?」
律(聡)「………………」

ヤバい。
不安すぎる。


794:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 10:52:57 6FxVXmS+
その3・唯様

※※
聡は教室の前に立っていた。
手には律と交換した身の回りの基本情報を書いたメモを握っていた。

けどこんな紙切れ一つで乗り切れるのか…?

紬「おはよう、りっちゃん」
律(聡)「うっわあ!!!」
紬「きゃッ、………ど、どうしたの??」

後ろには紬が立っていて、きょとんとこちらを見ていた。
一応聡は軽音部メンバーとは面識はある。
不幸中の幸いかもしれない。

律(聡)「あ、いや、おはよう紬さ………じゃなくてムギ」

聡はうふっと笑ってごまかした。
紬も笑い返してくれる。

紬「ね、教室入ろ?」
律(聡)「そ、そうだね…」

紬に促されてなんとか聡は教室に足を踏み入れた。

(確か姉ちゃんの席は一番後ろの左から2番目…
…………ここか。)

律(聡)「………ふぅーー…なんとかたどり着いた…」

しかし大変なのはここからだ。
気を引き締めていこう。
聡はふと前の席を見た。

(確か姉ちゃんの前の席って…)

キーン、コーン、カーン、コーン…

唯「わわわっ、遅刻遅刻…っ」

聡は声のした方を見た。

795:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 10:53:40 6FxVXmS+
慌だしく教室に入って来たのは唯だ。
リボンはほどけているし、髪は所々寝癖ではねている。
唯はへろへろになりながら聡の前の席についた。

唯「ぜぇ、はぁ…、よよよ良かった~…、ぎりぎりセーフ…」
律(聡)「…………」
唯「あ、おはよぉりっちゃん」
律(聡)「お、おはよう、唯」
唯「む?」
律(聡)「え?」
唯「むむむむ??」
律(聡)「え?え?え?」
唯「むぅーーー……」
律(聡)「????」

な、なんだなんだ??
聡は緊張する

唯「君、だれ?りっちゃんじゃないでしょっ」

いきなりバレたーー!?!

796:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 10:57:26 2BWgQPnF
唯すごすぎだろw

797:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 11:16:38 6FxVXmS+
その4・唯様様

律(聡)「あは、あはは。なに言ってんだよ、唯…」
唯「むぅ、間違いないよっ。何かねぇ、色が違う!君はニセ者さんだね!」

色ってなんの!?
……やばいぞ、唯さん天然に見えて意外に手強い。
聡は焦った。

律(聡)「え、いや、ちょ…」
唯「正体を現わすんだっ……むぐぐ!」
律(聡)「ちょ、お願い静かにして」

姉ちゃん助けて~~~~っ

聡はホームルームが終わるとすぐに唯を教室から連れ出した。
こうなったら事情を話して助けてもらおう。



798:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 11:18:12 6FxVXmS+
唯「どうしたの??」
律(聡)「……………さっきの話なんだけど、どうして分かったんですか?」
唯「さっきの話…?」
律(聡)「さっき、俺の事ニセ者って」
唯「あっ。あれは昨日のドラマだよ~」

はい?ドラマ??

律(聡)「ドラマ…」
唯「双子の姉妹が入れ替わって生活するっていう話でね、さっきのはその中の台詞なんだぁ」
律(聡)「………」
唯「えへへ~」
律(聡)「あ、はは、なんだ…」
唯「あっ、でも今日のりっちゃん何か違うなぁって思ったのは本当だよ。何でか分かんないけど…」
律(聡)「…………………。
―――――あの、実は…っ」

とりあえず聡は事情を話してみた。
とはいえ階段から落ちただけなので二分ほどで説明できた。

律(聡)「――という事なんです」
唯「えええ~!…そっかぁ、違和感あると思ったら中身は聡君だったのかぁ」
律(聡)「…信じてくれる?」
唯「びっくりしたけど、信じるよ?」
律(聡)「よ、良かった…」

はああ、と安堵の息をはく。

唯「聡君よっぽど困ってるんだね…」
律(聡)「既にいっぱいいっぱいです…」
唯「………よぉし決めた!今日一日聡君は私が守るよっ。」

唯は「ふんす!」と立ち上がった。

後光が射して見えた。


799:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 11:34:05 6FxVXmS+
その5・ふんす

言葉通り唯は全力で聡を守った。

先生「おーい、田井中。この問題前出て解いてみろ」
唯「はいはいはいっ!!先生その問題私やりますっ」

もちろん解けなかった。


唯「聡君、角のロッカーとっといたからここで着替えるといいよっ」
律(聡)「あ、うん…」
唯「私壁になるから安心してねっ」

あの、そしたら唯さんの着替えが丸見えなんですが…
聡は姉の身体も見るわけにいかないので結局目を瞑って着替えた。


女子「ねー律、この間言ってた話なんだけどさー」
律(聡)「え?え??」
唯「あ!それって二日前の昼休みりっちゃんと南川遙ちゃんが盛り上がってた阿井ドル子の話かなっ??」

不自然すぎるがありがたかった。

そんなこんなでなんとか午前中は乗り切った。
で、ここで問題が発生。


ト、トイレに行きたい…


800:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 11:51:19 k0bJVEp4
イカン、鼻血がww・・・・・・・

801:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 12:10:43 6FxVXmS+
隊員の皆様不快にしたらすまん…


その6・人間だもの

できるだけ考えないようにしてたんだけど…

今は授業中。
聡は先生の目を盗んで鞄の中から携帯を取り出した。

『トイレ、どうしたらいい?』

律宛てに素早くメールを打つ。
ぽちっと送信。
返事を待つ。


ブブー、ブブー…

うわ、電話来たっ。
予想外の事態に聡は慌てた。
静かな教室にはバイブ音すらよく通る。
……やばい!

唯「…うっ、げほんげほん!うえっほん、えほげふん!!かふんちくしょーべらぼうっ」

ゆゆゆ唯さんあなたって人はーーー!!(涙)

クラスの女子達が「唯大丈夫?」「どうしたの?」とざわめき始める。

今しかない!

律(聡)「せ、先生、ちょっとトイレ行ってもいいですか……?」
先生「はい、いいですよ」

教室を出る際、唯の方を見た。
唯はぶいっ、とこっそりピースをした。


802:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 12:11:38 6FxVXmS+
聡は急いでトイレの個室に駆け込むと通話ボタンを押した。

律(聡)「姉ちゃん今授業中…!」
聡(律)『ごめん!……で、さっきのメールの件なんだけど…
………………どうしても我慢できない…?』
律(聡)「我慢はできるけど帰るまでは無理…、かも」
聡(律)『………』
律(聡)「…どうしよう?」
聡(律)『………………………………………………………………………………
……………分かった。――ぜ、絶対絶対見ちゃだめだからなっ!約束な!』
律(聡)「あ、当たり前だろっ」
聡(律)『してる間は水流しっぱなしにしてよ』
律(聡)「わ、分かった…」
聡(律)『絶対の絶対な!ほんとお願い…!』
律(聡)「う、うん」

姉弟でなんつー会話…。
何か恥ずかしくなってきた…

律(聡)「――あ。と、ところで姉ちゃんの方は大丈夫、なの…?」
聡(律)『えっ…………………………………………………もうした…』
律(聡)「えっ?……あ、そ、そう…」
聡(律)『も、もちろん見てないぞ!?見てないからなっ』
律(聡)「う、うん……………」
聡(律)『………』
律(聡)「………」



―――で、した。
もちろん聡は言われた事を守った。
だか聡は思った。


…俺、しばらく姉ちゃんの顔まともに見る自信ない……

803:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 12:15:20 k0bJVEp4
やっべ、ここまでニヤニヤがとまらないのは久々だぜwww

804:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 12:39:17 6FxVXmS+
その7・誰?


そして放課後。

律(聡)「今日は、ほんっとにありがとう唯さん!」
唯「えっ、いーよいーよぉ」

唯は「えへへ~」と照れている。
今日一日を聡が乗り切れたのは確実に彼女のおかげだった。
聡はもう一度お礼を言った。

すると紬が来た。

紬「唯ちゃんりっちゃん、私先に部室行ってるね?今日のケーキ、楽しみにしてて」
唯「わーいっ、ありがとうムギちゃん~!私もすぐ行くねっ」
紬「うんっ」

紬はケーキが入っているらしい紙袋を持ってルンルンと教室を出て行く。
聡と唯も鞄を持って教室を出た。

唯「う~ん、聡君はもう帰った方がいいよね…。私みんなに言っとこっか?」
律(聡)「そうしてもらえると有り難いっす…」

澪「律ー、唯ーっ」

後ろの方から澪の声がした。

唯「あっ、澪ちゃん」
澪「2人共こんなとこで何してるんだ?部室行かないのか?」
律(聡「あ、澪。今日私ちょっと帰るわ…」
澪「どうかしたのか?」
唯「えっとえっと…」
律(聡)「ちょ、ちょっと気分悪くて」
唯「ええっ?大丈夫!?」

……唯さん………。



805:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 12:41:02 6FxVXmS+
澪「…………じぃ~~~~」
律(聡)「あ、えっと…」
澪「………顔色はいいしどう見ても気分悪そうには見えないけど。…さてはサボる気だな?」
律(聡)「いや、…その…」
澪「文化祭もうすぐなんだぞ?一番気合い入れてたの律じゃないか」

うう、これは素直に出た方がいいのか…
いやいや俺ドラムできないじゃん。

聡が迷ったその時、

女生徒「ちょっと待ってください田井中先輩っ!!」



806:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 12:42:02 6FxVXmS+
太ぶちメガネにおさげの髪。
背も低い。
リボンがないので分からないが口振りから多分後輩だ。

澪「…?」
女生徒「先輩、約束忘れたんですか??」
律(聡)「え?え?」
女生徒「今日放課後私の相談にのってくれるって約束しました。ええ、しました!」
律(聡)「えええ??」

おさげの生徒はぐいぐいと詰め寄ってくる。
聡は助けを求めて唯を見た。
唯はぽへっと女生徒を見つめている。
駄目だ。

澪「……なんか事情があるみたいだな。分かった、その子の話聞いてあげなよ」
唯「うん、それがいいと思うよ~」

がーーーん、唯さん…!

女生徒「じゃあ、行きましょう!ええ、行きましょうとも!」
律(聡)「あ、ちょっ………ええええ~~~っ???」

女生徒に腕を組まれた聡はぐいぐい引っ張っていかれる。
唯が手を振っている。

さようなら…



807:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 13:04:13 6FxVXmS+
人気の無い校舎の裏庭まで来るとやっと女生徒は足を止めた。

女生徒「ふう、ここまでくれば大丈夫か…」
律(聡)「……あ、あのー…」
女生徒「私だよ、私!」
律(聡)「え、誰?」
女生徒「わたし!り・つ!」

そう言って女生徒はカツラととメガネを取る。
―あ、俺だ。
聡が納得するのを見ると、律は再びそれらを装着した。

808:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 13:05:00 6FxVXmS+
聡(律)「聡が文化祭で使ったやつ勝手に借りた。オカマバーだっけ?」
律(聡)「うっ、思い出したくないのに……」
聡(律)「あは、ゴメンゴメン。ちょっと、心配でさ。……………」
律(聡)「あ……………」

会話が途切れた。
何となく2人そわそわして視線を巡らせる。
その末にバチっと視線が合った。

2人「……………」

聡も律もゆでダコのように赤くなる。
しかしその事は決してツッコんではいけない。
暗黙のルール(?)だ。

律(聡)「…――か、帰ろっか姉ちゃん…」
聡(律)「そ、そだな…」

律は意味もなくメガネをかけ直すのだった。

809:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 15:19:14 6FxVXmS+
その8・再現作戦

聡は律の部屋にいた。
聡はベッドに、律は椅子に腰掛けている。

聡(律)「聡は何が原因だと思う?」
律(聡)「うーーん………やっぱ階段から落ちたことが原因じゃない?」
聡(律)「だよな。私もそう思う」
律(聡)「どうする?」
聡(律)「よし」

2人は部屋を出ると階段に移動した。

律(聡)「………」
聡(律)「…………………もうやるしかないな」
律(聡)「え?」
聡(律)「朝の状況をもう一度再現する」
律(聡)「ええぇえ??」

810:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 15:20:21 6FxVXmS+
聡(律)「だって、聡だって一生このままは困るだろ?」
律(聡)「そうだけどさ…」
聡(律)「とりあえずそこに立って」
律(聡)「え、ああ。…うん」
聡(律)「私はこの辺だっけな…」

お互い朝の状況に合せてスタンバイする。

聡(律)「………じゃ、いくぞ?」
律(聡)「う、うん」

ごくりと唾を飲んで待つ聡。

律(聡)「…………」
聡(律)「い、いくぞ?」
律(聡)「ど、どうぞ」
聡(律)「いっちゃうぞ?」
律(聡)「いっちゃって」
聡(律)「いいい行くからな!」
律(聡)「いいい行きなさいよ!」
聡(律)「………」
聡(律)「………」
律(聡)「――なあ、姉ちゃん」
聡(律)「なんだ、聡」
律(聡)「これ、戻る以前に死んじゃったら意味ないよな」
聡(律)「………私も今思った」

はああ~~~~…

聡と律は深いため息をついてその場に座り込んだ。
朝の再現作戦失敗。


811:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 15:27:43 6FxVXmS+
その9・最後の難関

結局、特に解決策も見つからないまま夜になった。
そして母のこの一言から新たな問題が発覚したのだった。

母上「あんた達、どっちでもいいからお風呂沸いたから入りなさい」

テレビを観ていた聡と律は思わず顔を見合わせた。

律(聡)「ね、姉ちゃん…」
聡(律)「だだだ駄目だめダメ!」

ぶんぶんぶん!と律は頭を振る。
顔は真っ赤で必死な様子だった。
そりゃそうだ。

律(聡)「…………」
聡(律)「…………」
律(聡)「……ていうかまじな話、もし元に戻れなかったとしたら
こういうのこれからどうするの……?」
聡(律)「…………」
律(聡)「…………」
聡(律)「…………………………………………………………
………………………………………………………………
……………………分かった。」
律(聡)「え?」
聡(律)「――私の身体は私が洗う!」
律(聡)「…――えっ、は!?」
聡(律)「聡、おいで」
律(聡)「あっ、ちょっと…」

812:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 16:00:57 6FxVXmS+
律は聡の手を引っ張って脱衣所へと入った。
なんか、おかしな流れになってきたぞ。

律(聡)「あ、あのさ、姉ちゃん?」
聡(律)「いいから目つぶって」
律(聡)「…ちょ、ちょっと、待ってよ」
聡(律)「絶対目開けちゃ駄目だからなっ。ほら早く!」
律(聡)「………………はい…」
聡(律)「…………」

言われた通りに目を閉じる。
律が服を脱がせにかかる。

………………。

あの、ええっと、うわっ。
………なんか、布の音が生々しいんですけど……

聡(律)「聡、手あげて」

言われた通りに手を上げる。

ん…?
考えてみれば。
これって外から見たらすごい状況なんじゃないのか……?
今、律(の身体)の服を脱がしてるのは聡(の身体)なのだ。

……………。

……………ッ。

かっと顔が燃え上がる。
こ、こここれは考えちゃだめだっ!
おかしくなる…!

聡はぶんぶんと頭を振った。

聡(律)「はい、入って」

全て服を取り払われた聡は風呂場へと連れていかれた。
人の身体とはいえ自分だけ裸なのは流石に正直恥ずかしい。


813:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 16:06:04 6FxVXmS+
長くなりましたラストです

その10・聡の憂鬱

聡(律)「じゃあここ座って聡。身体、洗うから」

聡は言われた通りに湯船のふちに腰掛けた。
律は泡立てたスポンジで身体をこすりはじめた。

ごしごしごしごし…

律(聡)「…………あのさ、姉ちゃん」
聡(律)「なに?」
律(聡)「……こそばいっす」
聡(律)「馬鹿、ガマンしな」
律(聡)「………」

ごしごしごしごし…

(我慢、我慢…)

ごしごしごしごし…

(我慢、我慢、が、まん……)

ごしごしごしごしごし…
(~~~~~~~っ)

律(聡)「っっ、――――も、もう駄目!あはははっ」
聡(律)「あ、こら!暴れるな!…………と、わっ、きゃあ!」

ツルッ…――ゴィン!

律(聡)「てッ」
聡(律)「たッ…」

ばっしゃ~~~~ん!!水柱が立つ。


…………。




814:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 16:07:03 6FxVXmS+
「―――あいててて…」
「いったぁ…」

額がじんじんと痛い。
湯船に落ちたらしく、服はびしょぬれだ。

ん?服?
…俺、服着てる……??
っていうかいつの間に俺が上に…

身体の下には柔らかい感触。

聡はおかしいなと目を開けた。
とすぐ目の前に律の顔。

聡「…――あ。」
律「たたた……………、ん??」

至近距離で目が合う。
湯船の中で身体を密着させたまま二人は固まった。

見る見る、律の顔が赤くなる。

815:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 16:08:01 6FxVXmS+
律「あ、ああ、あ……ッッ」
聡「わああゴメッ―」
律「ままま待て、動くな!動かないで聡っ!」

ぴたっと動きを止める。

律「わ、私がいいっていうまで動かないで…。目も絶対開けちゃ駄目だからな…っ」
聡「わ、分かった…」
律「……ちょっと、右手あげて聡…」

言われた通り右手を上げると律はゆっくりと器用に聡の下からすり抜けた。
一瞬ボディーシャンプーの香りが鼻先をかすめる。

さばっと湯船から上がる気配。

律「ま、まだだかんな!まだ開けちゃ駄目だぞ!」

ぺた、ぺた…
律の足音が脱衣所の戸の向こうへと消えた。

聡「…………」

どうしよう、俺。どうしよう。

心臓は尋常じゃなくバクバクいってる。

やばいよやばい、これはヤバい。
わああ、と聡は顔を覆った。


律「聡、もういいぞ…」

816:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 16:10:34 6FxVXmS+
脱衣所から服を着た律が顔を出す。
目が合う。
あはは、とお互い笑ってすぐに逸らした。

律「…聡はそのままお風呂入んな」
聡「うん、そうする」
律「………………見てないよな?」
聡「みっ、見てないって!」
律「あ、そう。…じゃあゆっくりな」
聡「おー…」

律が去ると聡はとりあえず湯船から身体を起こした。
何はともあれ元に戻って良かった。
良かった良かった。
うん。

………………。

はあ。
今夜はとても眠れそうにない。


《終わり》
馬鹿ですみません長くてすみません


817:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 16:44:36 2RwgawLc
>>816
ニヤニヤさせてもらったよw
GJ!

818:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 17:15:57 wRwtfyWr
ニヤニヤが止まらないww

819:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 19:03:42 2BWgQPnF
うまいなぁw
GJ!

820:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 19:19:41 PdWmptRt
URLリンク(imepita.jp)

反省してる


821:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 19:29:12 pXJfpDuu
しなくていい

822:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:07:50 2RwgawLc
>>820
いいお姉ちゃんだなあ(*´Д`)

823:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:16:57 6FxVXmS+
たまに絵とかあるといいのぅ

824:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/26 20:37:27 hwX3gxmz
SSも絵もおつ!
仕事中なのにニヤニヤして大変だったww

825:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 00:08:55 RkJOvmds
(律の部屋)
唯「へぇ、君が弟の聡君かぁ」
聡「よ、よろしくお願いします」
紬「やっぱりどことなくりっちゃんに似てるね」
澪「そう言えばそうかもな」
唯「聡君っ、こっちおいでよ」
聡「え、いや…俺はここでいいです」
律「こら聡。私の横ばっか居てどうすんだよ」
唯「ほらほらおいで~」
紬「どうぞどうぞ」
聡「……………うーん…えっと、じゃあ失礼して…」
律「ええ~ッ行っちゃうの!?」
聡「どっちなんだよ」

826:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 00:11:07 DoCaFe+Z
そっちへいくと帰っちゃうよ

827:聡名作劇場
09/09/27 07:40:09 I/PflbwK
ここSS率高すぎ
何本くらいの作品があるんだよ!

828:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 10:27:37 tGAHbtqr
>>827
すごいだろ~エッヘン
まとめwikiとか作ったら面白いかもね、姉スレみたいに

829:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 11:12:58 RkJOvmds
なんせ本編出番は一分ないですから
次に聡に会える日まで俺達で繋げて行こうぜ

830:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 13:20:24 JixD76Tb
原作に逆輸入されたら嬉しいんだけどなぁw
一コマでも二コマでも

831:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 16:33:30 I/PflbwK
どの位の作品があるか数えたようとしたが多すぎで止めたwww

>>830
律が引きこもる話だったらどうする?

832:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 20:14:12 DoCaFe+Z
聡スレの7割はssで構成されています

833:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 20:39:33 hawIMd0s
残りの3割はSSの感想です

834:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 22:40:10 I/PflbwK
みんなのお気に入りは何ですか?

俺は、聡の恋人の正体が律だった、って話

835:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/27 23:34:32 tGAHbtqr
この前まではゴキブリ(いやいやあずにゃんじゃなくて)が部屋に出た!ってやつだったけど、
今回の体入れ替わりの話が出てしまっては、もはやこれ以外にお気に入りを選びようがないw

836:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 00:55:23 CGHhKNGI
作品が多過ぎます

誰かまとめつくr…つくってくださいホントお願いします

837:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 08:01:46 97tUdY6O
まとめ作ったらすごい量だろうなw
にしてもめずらしく会話が続いてて新鮮だ

>834・835
三つとも俺だw嬉しい
でも最近ネタ尽きて来たな…
ネタくれなのです


838:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 08:32:21 ihh2qk9+
>>837
ぬあんですとお!?三つとも作者同一人物?
でも確かに作風似てるよな(特に「ゴキブリ!」と「入れ替わり!」)
それに、「恋人は律!」と「入れ替わり!」に関しては「その(数字)・~」が共通してるし
気付くべきだった・・・・。

何はともあれGJです!そして、ネタ見つけたらまた書いてくだせえ!

839:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 11:32:57 m6Z2W0SX
俺、まとめ作ろうと思うんだが…
だれか今やってる?

840:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 12:17:04 4TVcEAVV
URLリンク(imepita.jp)

まとめ、ガンガレ

841:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 12:23:36 ihh2qk9+
>>839
mjsk!? 頑張ってください!

842:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 13:46:07 m6Z2W0SX
URLリンク(www21.atwiki.jp)

とは言ったものの…俺の技術じゃ限界だ
すまん…
ID共有できるんで誰か手伝ってくれ
どんどん変更してくれておkです

843:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 17:46:31 jfdo5TH/
1スレ目の聡が律の弟と知らず付き合う梓の奴が好きだったな

844:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/28 23:29:57 +a7i202V
>>839

845:肉体
09/09/28 23:38:45 +a7i202V
↑誤爆

>>839禿しく乙です!!
“聡好きに悪い人はいない”って死んだおばあちゃんの言っていた通りですね!

蛇足ですが混乱を避けるため自分の作品(>>635から)のタイトルは【アネキとボクと、時々ユイ】で…

その内、長編を投下します(誰も死にません多分…)

846:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 01:01:38 BuTFji9R
まとめwikiは聡ソングのページだけ作った

847:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 11:04:22 vCnWi8e/
さとし!姉ちゃんのパンツ売ってくれ!
一枚1000円だす!

848:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 11:08:15 RiUYPIe3
落ち着け新庄w

849:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 11:13:30 vCnWi8e/
新庄は爽やかサッカー少年だからこんなこといわねえよ!

850:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 19:15:30 5Uwt6nEi
とりあえずwikiのSSページとかメニューとか変更しといたぜ
あとはおまいらで適当にSSのっけってっくれ

851:SS「タイムカプセル」1
09/09/29 19:34:54 5Uwt6nEi
日曜日の朝とは素晴らしい。
誰にも邪魔されない、朝。
時間を気にせずに済む、朝。
今日の僕は…自由だ。

「ぐがー、ぐがー」
僕は大きなイビキをかいて寝ていた。
毛布の適度な温かさが心地よい。
ずっとこのままでいたい…と思った。
―が、すぐさま望みは壊された。

姉ちゃんに。

「さーとしーーー!!起きろおおおお!!」
「んー…むにゅむにゅ」
「こら、起きろってば!」
むにゅーっと頬をつねられる。
いでででで。

「起きろってえ!!!」
お次は耳を引っ張られる。
僕は寝ぼけたまま、やはり毛布にくるまっていた。

「ぜぇ、ぜぇ…」
残念、無駄ですよ。

「おらあああああああああああ!!!」
ちょ、チョーキングっ!?
いででででででででぇ!

「うわぁぁぁ!」
「やっと起きたか、馬鹿聡」
…この馬鹿姉は…
人の「わんだふるたいむ」を邪魔しやがって…

852:SS「タイムカプセル」2
09/09/29 19:37:00 5Uwt6nEi

「んー、何ぃ…まだ10時だし…ふぁぁぁ」
「【もう】10時だ!」
変に「もう」を強調しやがる。
まったくうるせぇな。

「へいへい、だから用件は何さ」
「いやぁ、思い立ったら居ても居られなくなってだな。その、あれだ。」

「タイムカプセル!」

「…はぁ」
突然何を言い出すのですかこの姉は。

「今から埋めるっての?それを」
「違う!忘れたのか?10年前に私と聡で埋めたじゃないか!」
「…え?」

…そうだっけ?まったく思い出せない。
うーん…。

「…まぁ忘れてるなら忘れてていいさ。とりあえず、今から掘り返しに行くぞ!」
「げぇ、今から!?」
「そうだ!とっとと着替えな」


―今日も騒がしい一日になりそうです。

853:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 19:40:29 vCnWi8e/
おつ!続き楽しみだw

854:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 19:45:15 5Uwt6nEi
とりあえずバイトなんで続き明日になります。
すみません。

855:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 19:56:27 J/jO6g8z
どさくさにまぎれて「時を超えた聡」と話が混ざってくれたら面白い

856:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/29 21:21:56 RiUYPIe3
できんことはないと思うがまだ作者が帰って来るのを期待したい…!

857:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 01:04:11 tk4Z7aDi
聡「中に変なマークの旗や未来のことを書いた日記とか入ってないよな…」

律「どうしてそれを?!」

858:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 01:41:04 IW9nY/7d
その一年後、律は出産した赤ん坊を母と俺に託して出ていった…
最後まで彼女は赤ん坊の父親については語らなかった。

そして…

聡「俺の名はKE・N・GI!!!!!」


《完…!!》

嘘ですすんません


859:恥の事 1
09/09/30 08:02:47 inXvdfn3
聡「最近、僕のニセモノが出たんだって」
律「聡のニセモノが?」

弟の聡のニセモノが現われたらしい。一体誰が何の理由でそんな事をしているんだろう?

数日後、学校の帰り道で聡を見つけた

律「おーい聡!」

聡は振り返った。しかしそれは聡では無く、そっくりの別人だった

律「お前、聡のニセモノだな!」
恥「俺は恥、聡のニセモノだよゲヘヘ…」
律「なんで聡の真似をするんだ!」
恥「真似じゃない、お前達が俺を生み出したんだ」

私達が生み出した?私達が望んだ事なのだろうか、ニセモノの存在を

恥「聡もじわじわと人気が出て来て、もうすぐ3スレ目だ」
律「3スレ目って、何の事?」
恥「…しかし人気が出れば危険な目にも遭い易くなるゲヘヘ…」
律「・・・」
聡「聡だってペロペロされたり、ちゅっちゅされたりするかも知れない」
律「聡がそんな…」
恥「そんな時俺が生まれた。聡の身代わりになる為にゲヘヘ…」
律「お前はそれでいいのか?」
恥「俺は、聡が幸せなら構わないさ」

860:恥の事 2
09/09/30 08:07:22 inXvdfn3
そうか、だからこんなボロボロの格好をしてるのか…
私はシャツの袖で恥の口の周りの血を拭いてあげた

恥「よせ…服が汚れるぞ」
律「いいんだよ!それよりも、ありがとな…」
恥「ふ、俺は聡の影だからなゲヘヘ…」

そして恥は消えて行った。あれから恥に会う事は無かった
でも私は知っている。いつでも恥が聡の事を守ってくれてる事を

―完―

861:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 08:42:58 4mfG6vTm
津と恥は姉弟なんですね分かります

862:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/30 09:10:11 IW9nY/7d
ええ話ジャマイカ…


863:聡に何かあったら…
09/10/01 00:13:54 4C/QWAk2
恥「『タイムカプセル』の続きが気になるぜ
でも俺の出番がなければいいがなゲヘヘ…」

864:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 22:35:07 d1OoO5vE
自分を売る

865:肉体
09/10/01 22:55:35 4C/QWAk2
『タイムカプセル』の作者さんへ
続きは先になりますか?すぐなら待ちますが、自分もSS投下したいんで…
これ見たらお手数ですがレスお願いします
せっつくようでスミマセン

866:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/01 23:22:55 4hHTmSIN
別に気にせず投下してもいいと思うよ。作者さんももしかして行き詰まってるのかもしれないし…
アンカつければちゃんと分かるしね

867:肉体
09/10/02 02:32:07 SUbrz0L7
SS投下します…
かなり長くなりそうで、3~4日かかるかも知れません
全6話の予定です(序.春.夏.秋.冬.終)
でわ行きます!

868:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 02:33:12 aWbXp8bZ
どうぞ

869:僕は田井中律、18才
09/10/02 02:36:25 SUbrz0L7
どこにでもいる普通の男の子だ。ただ普通ではない事があるとすれば、それは・・・


『その女、凶暴につき(作:肉体)』


姉と僕は二人でカラオケボックスにいた、時間は既に午前2時だ。姉は相当酔っ払っていたがそれでも歌い続けていた

律「聡ぃ、お前も何か歌え~!」
聡「お姉ちゃんいい加減にしてよ、僕は浪人生なんだよ!それなのにこんな所に連れ回して」
律「いいじゃねえかよ~お姉ちゃんの事、嫌いなのか~?」

姉はつい先日恋人と別れたばかりだった。恋人は姉の大学の同級生だ。線が細く優しそうで、いかにも尻に敷かれそうな人だった
姉は失恋の悲しみを酒と歌で忘れようとしているのだ、弟も巻込んで
いつの間にか姉は泣いていた

律「何が“君はパワフルすぎて僕には合わない”だ、人をゴリラみたいに言いやがって!…グスン」
聡「お姉ちゃん…」
律「…zzz」

870:その女、凶暴につき(序章2)
09/10/02 02:39:48 SUbrz0L7
眠っていた…
僕は姉を連れてカラオケボックスを出た
帰り道、姉は目を覚ましそうになかったので僕がおぶっていた。家までは近いが結構な重労働だった
最近太ったんじゃないかな?

突然、姉の声が聞こえて来た

律「聡、ごめんな…」
聡「起きてたの?
…別に気にしてないよ」

この時僕は姉の事を愛しく感じた。姉はいつも強がっているけど、根は繊細で傷付き易い性格なのだ
しょうがないな…

しかしこの後、姉のせいで更なる災難に見舞われる事を、神ならぬ身の僕が知る由もなかった

871:肉体
09/10/02 02:43:04 SUbrz0L7
>>869
僕は田井中律 ×
僕は田井中聡 ○
いきなり間違えた!恥ずかしい…

872:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 09:08:27 iC9Hwee/
>>871
一瞬??になったがすぐ分かったから大丈夫w
どうぞ続けてくださいな

873:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/02 09:28:43 iC9Hwee/
連投になっちゃうけど、この前wiki編集しようと思ったら規制がかかってしまいました。
海外からは編集できないんだそうな・・・・

「このwiki管理者と海外投稿を許可する設定変更の協議を行ってください」

との事ですが、いかがでしょう?許可していただけますかね?

874:その女、凶暴につき(春1)
09/10/02 16:03:01 SUbrz0L7
季節は春
僕は現在予備校に通っていた。予備校と家を往復するだけの単調な日々が続いていた

ある夜の事、僕は部屋で小説を読んでいた。読書が僕の唯一の娯楽であった
今読んでいるのは『ラミー・ペーン推理短編集全5巻』だ
前から欲しかったが絶版だったので手に入らなかった。だが最近になって偶然古本屋で見つけたので購入した
時間は午後11時、寝る前にこの本を読む事が最近の僕の楽しみだ。読み進めて行くうちに物語に入り込んでいた

探偵《え~今回の事件の犯人は…》

律「聡いるか~?」

875:その女、凶暴につき(春2)
09/10/02 16:04:55 SUbrz0L7
しかし、そこに闖入者が現われて僕は現実に引き戻された

律「聡、入るぞ!」
聡「わっ、ノック位してよ!」
律「ドンマイドンマイ!それよりも勉強は捗ってんのか?」
聡「うん順調だよ」
律「そうか~、それより今度…」

いつの間にか僕は本を読み出していた。続きが気になって仕方が無かったからだ

律「~なんだよ、でさぁ…聞いてんの?」
聡「うん…(犯人は被害者の妻だったのか!)」
律「で、どっちがいいと思う?」
聡「うん…(動機は恋人のかたき、妻なのに?)」
律「・・・」
聡「うん…、え?」
律「ふざけんな!聞いて無いじゃないか!!」

しまった!思わず生返事をしていた
姉は僕の手から本を取り上げて、更に机の上の残りの4冊も持って部屋から出て行ってしまった

876:その女、凶暴につき(春3)
09/10/02 16:07:37 SUbrz0L7
僕は暫く呆然としていたが、我に返って姉を追いかけた
姉は応接間にいた、そして手元には目茶苦茶に破かれた本の残骸があった

聡「なんて事を…」
律「聡が悪いんだぞ!私の話を聞かないから…」

僕は残骸の一つを拾い上げて…
思いっ切り姉の近くに投げ付けてやった!

聡「お姉ちゃんのバカ野郎!!」

その勢いのまま自分の部屋に戻ったが、頭に血が登ってイライラするだけだったので外出する事にした。部屋を出て玄関で靴を履いていたら姉が近付いて来た

律「聡、ゴメ…」
バタン!!!!

姉を無視して僕は玄関の扉を、わざと大きな音を立てて閉めた。そしてコンビニで立ち読みした後に、公園に行きベンチでジュースを飲んでいた
所詮浪人生の僕が夜に遊びに行ける場所なんてない

そうだ鈴木から“合コンやるから来ないか”ってメールが来てたな

行ってみようかな

なんか虚しい…
いつの間にか涙が流れていた
僕は暫く泣いた

877:その女、凶暴につき(春4)
09/10/02 16:11:37 SUbrz0L7
数日後、予備校から帰って部屋に戻ると机の上に紙袋が置いてあった。中を開けてみると、なんと『ラミー・ペーン推理短編集全5巻』だった!
…そういえば姉は最近やたらと帰りが遅くなっていたが、その理由がこれだったのか
よく見れば5冊は出版社もバラバラで、古さの度合いもそれぞれ違った。同じ本屋でまとめて買った訳では無く、色々な本屋を探し回って集めたんだ

暫く姉とは口を聞いてなかった
ちゃんとお礼を言わなきゃな…

だがまたしても僕の身に大変な事が起こるなんて、神ならぬ身の僕が知る由もなかった


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