09/08/07 20:28:22 H7D+NYBi
[ 公園 ] ・・・ 放課後
聡「はぁ・・・なんか・・・むなしいな・・・結局ノートの力でそうなるだけだし・・・」
シュボッ
聡「・・・『使い方』の最後の一行・・・このノートを燃やすと全ては元通り・・・か。ずいぶん良心的なことで」
メラメラメラメラ!
聡「もしかしたら・・・こういうことをわからせるための、ノート・・・なのかな?考えすぎか・・・?」
メラメラメラメラ・・・
聡「灰も残さず燃え尽きた・・・か。とりあえず、ねーちゃんと仲直りすることから始めないと・・・」
唯「あ、聡く~~ん!」
和「待ちなさい、唯!聞いて!最近、部活にも出ないなんてどうしちゃったのよ!?」
唯「聡くん、えっとね、えっとね・・・・・・あれ?なんだっけ?・・・わかる?和ちゃん?」
和「はぁ・・・私がわかるわけないでしょ・・・この子に用があったんじゃないの?」
唯「う~ん・・・あったような、なかったような・・・はっ!部活いかないと!二人とも、じゃ~ね~」タターッ
和「唯!・・・まったくなんなのよ・・・・・・キミ、唯の知り合い?」
聡「ええ、田井中聡といいます」
和「田井中・・・って、え、律の・・・」
聡「ねーちゃんの顔の広さには毎度毎度、驚かされます」
和「弟さん?あ、私は真鍋和よ。唯の友人なの」
聡「のどかさん・・・いい名前ですね。漢字は、まことのなべに・・・え~と?」
和「なごむ、よ。わかる?」
聡「平和のわ、ですか・・・あと、のどむ、ですかね・・・?」
和「へ~、そんな言葉まで知ってるんだ。ちょっと意外」
聡「ちゃんと書けるようになっておこうかと・・・(これ、最高の冗談だなw)」
和「ところで聡くん、さっきなにか燃やしてなかった?」
聡「モ、モヤシテマセンヨ?」
和「火遊びは感心しないわね。テストの結果とか?」
聡「そんなベタなことしませんって・・・・・・しかしこの状況は・・・?『燃やすと全ては元通り』ってわけでも・・・ない、のかな?」
和「ん?なんのこと?」
聡「ちょっと長い話になりますけど・・・聞いてもらえます?」
和「いいわよ。さぞかし面白い話なんでしょうねw」
聡「いや~信じてもらえないでしょうけどw・・・ホラ話としては面白いと思います・・・以前、この公園でノートを・・・」
(おしまい)