【けいおん!】田井中聡は姉想いな弟 映画2本目at ANICHARA2
【けいおん!】田井中聡は姉想いな弟 映画2本目 - 暇つぶし2ch166:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 07:49:43 CgNRWwGm
誰かさとみおもお願いできないか?
ややおねショタ風で

167:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 11:06:34 LpqE6feJ
姉弟間での現金、プリン、おかずの取り合いは良くある事
そういやさとむぎってあんまないよね

168:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 13:46:43 rKpOO/K/
前スレさとうい@鍋パーティー(URLリンク(www1.axfc.net)
でムギが可哀相だという意見から、さとむぎに挑戦するも
イマイチ話が拡がらなかったのでお蔵入り・・・が、この際なのでどうぞ

 [ 田井中家・居間 ] ・・・ 休日

聡「ただいまー・・・あ、紬さん・・・いらっしゃいです」
律「おっかえりー」
紬「こんにちは~w聡くん お邪魔しています」
聡「映画みてたの?ちょうど終わったとこ?」
律「ムギが『ローマの休日』をみたことないっつってなー」
聡「・・・またずいぶんと古い映画だね」
律「『原子怪獣現わる』にこだわるおまえが古い言うな!」
紬「でもすごくよかった~///最後ちょっと泣いちゃいました~」
律「ムギは涙もろいなーw箱入りのお嬢様としては共感しちゃうのかー?」
聡「ねーちゃん!紬さんに失礼だろ!」
律「へいへい・・・んじゃ私はお茶でもいれてきますよん。聡はムギの相手してて」

聡「すいません、ねーちゃんが失礼なことを」
紬「ううん、それに・・・家で時々、息苦しさを感じているのも確かだから」
聡「そう、なんですか?」
紬「そんなことより・・・聡くんもこの映画みたことあるの?」
聡「まあ、ねーちゃんにつきあって1回だけ・・・あんまり好きになれませんでしたけど」
紬「ええ~~やっぱり男の子ってラブストーリーきらい?」
聡「そういうわけじゃなくて・・・」
紬「どういうわけ?」ズイッ
聡「(ち、近っ!)///え~と、つまり・・・王女さまは結局、自分の殻を破れなかったですよね?」
紬「自分の、殻を・・・?」
聡「最後は王女たる、もとの自分に戻ってしまう・・・そこが俺にはちょっと」
紬「でも、それはしょうがないことだと思うの・・・・・・私も、」
聡「紬さん、最近バイト始めましたよね?」
紬「えっ?」
聡「こないだ、ねーちゃんから聞きました。ファーストフードのお店の」
紬「う、うん・・・なんで、その話を?」
聡「それって・・・紬さんが自分の殻を破ること、だったんじゃないですか?俺の勝手な想像ですけど」
紬「・・・・・・」
聡「俺、そんな紬さんのこと、すごいなって尊敬しますし・・・え、えと、なんの話でしたっけ///」
紬「・・・聡くん」
聡「そ、そうだ!こんど紬さんがバイト入ってる時に、お店に行ってみようかな」
紬「ええっ!?ダメ!恥ずかしいから・・・」
聡「あのお店の制服姿の紬さん・・・ニヤリ///」
紬「聡くん!!」
聡「友達と行って、やつらに自慢しちゃおうかな・・・こんな美人の知り合いがいるって」
紬「さ、聡くん!///私は、ガールフレンドだって・・・紹介して、ほしいけど・・・」
聡「え///」
紬「・・・・・・クスッw・・・本気にした?」
聡「!!・・・ひ、ひどいです・・・いたいけな少年の心をもてあそぶなんて・・・」
紬「いたいけな少年は、女の子にこんなイジワルしませんw」
聡「ええ~~こんなのイジワルのうちに入りませんってw」





律「・・・(ちょっと!あの空気の中、どんな風にあそこに戻れと!「私だよん!」とか言って入ればいいのか?)・・・」

(おしまい)

169:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 13:56:49 NJURn/ie
>>168
さとむぎはぜんぜん頭になかったけどこれはいいさとむぎだw
ちょっとお姉さんなアプローチのむぎゅかわいいなぁ(*´д`)
りっちゃんは受身ではいってくるように!

170:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 16:20:32 xE8H/E1/
>>168
なんでそういつもにやけさせてくれるんだw

171:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 17:36:50 CJTUEOt6
1分レス無かったら聡のアナルが伊藤誠に犯される

172:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 17:43:49 NJURn/ie
えー

173:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 19:51:07 YUqnlhih
俺は聡のイケメン友人も絡ませたい
三角関係な感じで

174:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 20:07:03 NdhImFcl
番外編で聡を出してくれたらこれ以上の喜びはない。

175:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 20:10:14 NJURn/ie
出して欲しいけど限られた時間だし
聡を出すとなると必然的にりっちゃんが目立つし
そうなると他のメンバーファンに悪いし・・・(´・ω・`)

176:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 21:39:13 U/TMhXJg
正統派が2つ続いたところで、裏の正統派?「さいさわシリーズ」投下。次回からは聡が登場しますが今日はまだ。

さいさわ80年代中心編

さ「♪あーわたーしーのぉーこーいはーみなーみのぉーかぜにのってはしーるわー。
  んちゃ!斉藤さん、今日は南へ行ってちょ。」
斉「今ハーレーが修理中だがや。」
さ「なんだ!自分で直せないのか?それでも男か?!悔しくないのか?!」
斉「悔しいです!!!!」
さ「だったら今からお前を殴る!愛の頭つきだ!くらえー!」
斉「スクールウォーズか、アラレちゃんの栗頭先生か、どっちなんですか……南に着きましたよ。」
さ「10歩も歩いてないですけど。」
斉「喫茶店”南風”です。なーんちゃって。」
さ「なめんなよ。」

斉「実はバリバリ伝説の頃は私も音楽をやってましてね。」カチャ
さ「そうでしたの!?」カチャカチャ、ゴクッ
斉「キャロルや横浜銀蝿なんかにあこがれまして、自分でもバンドを作りました。」ゴクッ
さ「名前が出たバンドがちょっとわからないですが斉藤さんの演奏を聞いてみたいですね。」
斉「地元ではちょっとしたヒーローだったんですよ。」ゴクッ
さ「ヒーローといえば。」
斉「ヒーローといえば?」
さ「♪ヒーローになりたい ただ一人 君にとっての」
斉「なんでミスチルに行くんですか?今日は80年代でしょう。さっきスクールウォーズをやったじゃないですか♪You need a hero」
さ「♪胸に眠るヒーロー 揺り起こせ 生命(いのち)より重い夢を 抱きしめて走れよ」
斉「じゃ、行きましょう、南に。修理も終わりましたし。」


さ「うっほっほーーい。」
斉「さわ子さーーん。」
さ「なんですかーー?」
斉「今どこ走ってるかーーわかりますかーー?」
さ「わからないわーー。でもーーすごくきもちいいーー。ファンキーモンキーベイベッ!!」

177:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 21:41:04 U/TMhXJg
さ「なんか寒いわね。」
斉「ニュージーランドまで来ましたから。」
さ「がちょーん。冬!」
斉「昔、来た事があったんです。
  妻が亡くなった後に急に曲が作れなくなりまして、何か立ち直るきっかけを掴もうと必死だった頃に。
  曲を作れるかどうかが気持ちのバロメータになっていたんでしょう。
  その頃はどんな小さなことでも何かのきっかけになるのでは、と思いながら生きていました。
  向かいのホーム、路地裏の窓、そんなとこにあるはずもないのに。
  少々やけになっていたかもしれません。」
さ「わかりますわ。食べられもしない牛丼の特盛りを頼んで…」
斉「それは全部食べましたけど…
  そして私は失ってしまったものを取り返すため、旅に出たんです。
  国内、海外、最後に訪れたのがここニュージーランドでした。
  さわ子さん、あそこを見て下さい」
さ「南十字星。」
斉「あの南十字星を見ながら思ったんです。
  場所が変われば見える星も変わる。私に必要なものはまさにそれだな、と。
  しかし同時に、一人ではどんなにもがいても結局は同じ場所にとどまるだけ。変わることは出来ないんだとも気付きました。
  実際、音楽をやろうという気持ちなんてこれっぽっちも生まれませんでした。
  そしてここで私は、音楽をあきらめたんです。」
さ「…」

斉「それ以来、何かを本気で手にいれようと思うほど、手に入らないものなんだと思っていました。」
さ「わかります。わたしにもそういうことがありました。」
斉「さわ子さんもそうですか。…ただ最近ね、そう思う事をやめようかと考えるようになって来たんです。」
さ「なぜ?」
斉「今、目の前にあなたがいるからです。」

恋は遠い日の花火ではない

参考資料
悔しいです(まじめに見る人がいるかもしれんので8分のロングバージョン)
URLリンク(www.youtube.com)
ヒーロー(スクールウォーズの曲)
URLリンク(www.kashinavi.com)
ヒーロー(ミスチル)
URLリンク(www.utamap.com)
なめんなよ
URLリンク(blog.nameneko.com)

編集後記
バリバリ伝説のバイクと暴走族系のバイクは違うようであるが、詳しくないので気にしない
次は聡登場、過去ネタは出来れば90年代にしたいが

178:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 21:49:28 NJURn/ie
わからんけど乙w

179:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 21:59:47 U/TMhXJg
やっぱそうか。反省する。

180:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 22:02:49 LpqE6feJ
俺も全くわからんけど乙
聡スレなのに聡がちょい役なのかw

181:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 22:41:46 NdhImFcl
聡がチョイ役とは……新しい。

182:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 00:28:11 7PwCuofG
さとゆいを・・・もっとさとゆいを!!

183:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 01:19:26 m5IYdMEx
  __
  \`ヽ、     ...   -――-...
  ̄: :`: : :\, . : ´ : : : : : : : : : : : : : : ::`.ヽ
 : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/:: : : : : : : : : :.`ヽ:`< ̄ノ
 : : : : : : : : : : : :./ :: : :.:./:: : : : : : : : /: : : : i: : : :`ヽヽ
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 : : : : : /: : : : i.: : : /: : : :/i: : : : :.'. : : : : : :/i : : : : :.:.:.i: :ハ
 : : : : /: : : : : |: : : ハ.: : ,' } : : ::/: : : : : : :i ', : : : :.:.:.:| : ::ヽ、
 : : : /: : : : : : i:.:.: /i .:./⌒| : : /|: : : : : : /  ,: ::.:: : :.. |: : :i⌒
 \/:.:. : : : :∧: ::i レ' __  \/ レi:: : : : :.i⌒ } : : : : :.:.| :.:.:|
  ',:.: .:. ⌒ヽ ',.:.| ,ィ=テミ、    ヽ_/レ'_  |/ヽ: : : /::∧|
  ∨:/  ゝ  W Y::.ir'ハ `      ´,ィ=ミ、  从: /iヽ{
   ',ヽ        弋"~リ ′    んハ リ 八:/ ノ
    ヽ 、       `¨´       弋゚ソ/ イ:/
     \ー    """       ,      /
       `八                "" ′
       } ヽ      丶  _,       ′>>166
      '´ヽヽ   \             /  >ややおねショタ風で
    _/.| }.  \  >          ´   
 イ´〈. | |     >、  ≧ - ´      やってみるね! 
     ./  i、ヽ     ヽ、八 純

聡「おじゃましまーす」
澪「よう、聡。私ついにマイコン買ったんだよ!」
聡「あ、マイコン!、iMAC!宇多田みたいにデーテーエムで作曲ですか?」
澪「そう、マイコンだよ!紬ばかりに曲作らせても悪いからな」
聡「マイコン!マイコンならニコニコで作曲講座やっててためにりますよ」
澪「さすがマイコン!ニコ厨だったのか聡。♪どーまんせーまんどーまんせーまん」
聡「古…ね、姉ちゃんがコージー・パウエルの動画とかよく見てるから一緒に」
澪「髪切った?そういえばあいつもマイコン買ったんだったな」
聡「律だけに、フリッツADSLです!」
澪「こちらNTTです。光ファイバーに変えませんか?マンションタイプもございまして…」
聡「光勧誘マジウザいっす」
澪「ラリホー!ラリホー!光リホー!ラリホー!ラリホー!光リホー!」
聡「…zzz」

澪「そういえば聡のマイコンの調子はどうだ?ん?ちょっと見せてみろ」
聡「ちょっとまだMSXだから…ひゃあ!」
澪「なんだ。まだ仮性ってところだな」
聡「ホーケー牧場!」
澪「どれ、私が剥いてやろう。それ!」
聡「いたたたた…いたいっす!」
澪「男ならガッツを見せろ!」
聡「ホーケー牧場!もう見せてますよ」
澪「これでもか?ぱふぱふぱふぱふ…」
聡「き、気持ちいい!」
ムクムクムクムク
澪「ぱふぱふぱふぱふ…お、もう少しだ」
ムクムクムクムク…メリッ!ツルリン!
聡「痛いー!けど、剥けたー!」
澪「よくやった聡!ぱふぱふぱふぱふ…そのままイッてもいいぞ!」
聡「イッ、イクーッ!!!」

澪「おーい、聡!バナナ剥けたぞ!ったく、遊びに来て寝るなよな」
聡「え?あれ?夢?」
澪「早く食べろ…ん?ああー!おまえ人の部屋で『おねショ』したなー!」
聡「ち、違う!これは『おねショ』なんかじゃない!」
澪「言い訳無用。律に報告しておくからな!」
聡「うぅぅ…ご勘弁を」

184:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 01:27:15 Hc1PfnIB
( ゚д゚)ポカーン

185:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 01:31:34 oE6+brk3
>>183
期待したのに!w

186:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 07:23:59 pyF4FIAS
>>177
スクールウォーズネタが笑ったw 10年後(笑)には日本でラグビーワールドカップだしな!
じゃあ記念に、聡・新庄・鈴木の驚異的フラグ立て能力のルーツに迫ろうか・・・

 [ 控え室 B ]
聡「やれやれ・・・女の子との会話、ぜんぜん続かなかったわーw」
新庄「あーしんどー・・・俺のこのイケメンに興味ないとか、目の検査いけっつーのw」
鈴木「帰りましょう帰りましょう・・・今日もフラグ立てゼロですね、ハハッw」
さわ子「・・・!」
 [ 控え室 A ] ・・・ 一方その頃
伊藤誠「ばかもの!前半67フラグ立てながら、後半なぜ42フラグしか立てんのだ!?おまえたちは後半、明らかに手をぬいた!」バキッ!
伊藤誠「例え個別ルートに入ろうとも!手をぬくのは女の子に対して無礼だ!」バキッ!
伊藤誠「あれほど言っておいたのがわからんのか!?」バキッ!
伊藤誠「この痛みといっしょに!何度も反省するんだ!」バキッ!バキッ!バキッ!
 [ 控え室 B ]
さわ子「今日のあんたたち最低ね!生きるってことをバカにしてる!
今、自分がやっている事をひたむきにやらないで、この短い人生でいったい何が出来ると思ってるの!?
・・・よく考えてみなさい!相手も同じイケメンよ!同じ歳、同じ背丈!頭の中だってそう変わらないでしょう!?
それが何でフラグ109対0なんて差がつくの!?あんたたちゼロか!?ゼロな人間なのか!?
何をやるのもいい加減にして、一生ゼロのまんま終わるのか!?それでいいのか!?
あんたたちそれでも男か!?くやしくないのかあああっっっ!?」
さわ子「鈴木!」
鈴木「・・・・・・」
さわ子「新庄!」
新庄「・・・・・・」
さわ子「田井中!」
聡「・・・くやしいです!!今まではフラれるのが当たり前だと思ってたけど・・・ニヤついてごまかしてたけど・・・今はくやしいです!ちくしょー!ちくしょー!」
鈴木「俺も、くやしいです!」
新庄「くそー!ちくしょー!」
さわ子「くやしいのは誰でもそう思う!でも思うだけじゃダメなの!あんたたちそれでどうしたいの・・・どうしたいの!?」
聡「モテたいです!」
新庄「フラグ立てたいです!」
鈴木「ちくしょー!伊藤誠がなんだってんだー!」
さわ子「でもね、フラグを立てるには・・・並大抵の努力じゃできないのよ!血ヘドを吐いて死ぬほどの練習をしなきゃね!」
聡「はい!やります!」
さわ子「誰も助けてくれるわけじゃない・・・どんなに苦しくても、いいわけはきかないのよ!あんたたちそれでもモテたい!?」
聡「モテたいです!」
新庄「ツンツンもデレデレにします!」
鈴木「やります!」
さわ子「よーしよく言った!私が必ずフラグ立たせてやる!」
聡・新庄・鈴木「先生!!」
さわ子「そのために私はこれからあんたたちを殴るわ!いい?殴られた痛みなど三日で消える・・・でもね!今日のくやしさだけは・・・絶対に忘れないで!」
さわ子「田井中・・・がんばってね」
聡「はい!」
さわ子「よし・・・歯をくいしばって」
バキッ!
さわ子「新庄・・・しっかりやってよ」
新庄「はい!」
バキッ!
さわ子「鈴木・・・頼んだわよ」
鈴木「はい!」
バキッ!
 「 打倒!! 伊藤誠 」
翌日から、少年たちは目の色を変えて(ry
これが・・・48の女殺し技(byさとうい@「互いの想い」)のルーツかw
しかしこれは一種の、さとさわ・・・なのだろうか?

187:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 13:17:45 mxegKTFi
>>186
こんな裏事情があったってのか……乙!


188:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 14:27:38 3N63s4ak
あれれ?

前スレ>>2に誰得って書き込んで・・・







あれ?
2スレ目?

189:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 17:57:55 oE6+brk3
是非過去ログを読んできたまえ

190:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 22:34:21 mxegKTFi
聡と律の姉弟愛を描きたいと思った。

難しいな、ほんと。

191:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 23:35:36 tvqkUL+r
唯「ほーーーーげーーーー」

楽しい軽音部ですが、最近不思議に思うことがあります。
聡君のあそこは松茸みたいだけど…どうやって動かしてるんだろう?

唯「じーーっ」
唯「じーーーっ」
唯「じーーーっ」

聡「あっ!」
唯「ほえっ?」
聡(うなじ萌えー!!)ムクムクムク…

聡「ふふっ」
唯「ほうっ!?ふあーっ!」
唯「見逃した!」

チャラチャラチャラチャラチャラチャラパクリーーン♪

YouTube - うらおん!
URLリンク(www.youtube.com)


192:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 00:23:11 9/ao19SC
>>186
さとさわよりも、イチロー達の成長関係だから「物陰から純」シリーズが近い気がする。
最後に純と律を出して
純「イチロー、頑張るのよ。」
律「聡、頑張れよ。」
って付けて。


193:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 01:20:42 e4PbxUo6
もう2スレ目の200へと到達しようとしているのか……
凄いな、聡。さすが、律の弟。

194:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 02:33:40 S1GGycbx
聡っぽかったのでつい
URLリンク(tvde.web.infoseek.co.jp)

195:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 10:17:32 2NPDMICQ
>>182
さとゆいに挑戦。ショートですが

 [ 田井中家・居間 ] ・・・ 休日

唯「りっちゃ~ん!」
律「唯!来たかー!」
聡「こんにちは、唯さん」
唯「聡くんだぁ~!」ガバッ!
聡「はいはい」ナデナデ
律「ありゃ?『うひゃあっ!?ちょ、唯さん、離して フガフガ』ってならないのか?」
聡「あのね、いいかげん慣れたっての」
唯「あ、あれ・・・?(聡くん・・・背がのびた?肩も広くなってるし、これって・・・なんか・・・)」
聡「・・・唯さん?」
唯「・・・(私のほうが・・・聡くんに抱きしめられてる・・・みたい)・・・///」
聡「唯さん?どうしました?」ユサユサ
唯「はひゃっ!?う、ううん?ナンデモナイヨ?」
律「なんだー?めずらしく唯のほうが、あわててんじゃないかーw」
聡「じゃあこれからは、こんな感じで俺のほうから抱きついちゃいますよーw」ギュッ
唯「え・・・う、うん・・・・・・ポッ///」
聡「あ、いや、その・・・冗談ですからね?」
唯「ガーーーン!もてあそばれたー!?シクシク・・・」
律「聡・・・おまえ、姉の友人を泣かすとは・・・」
聡「ち、ちがっ!」
律「これは聡になんか埋め合わせしてもらわないとなぁ~唯?w」
唯「聡くん、デートしようよ」
聡「え!?」
律「・・・あー、デートのマネごと、とか・・・そういうことか?」
唯「ちがうよ~~!マジメに聡くんとほんとのほんとのデート!」
律「え?あ~、つまりその~・・・」
聡「・・・これってねーちゃんが仕掛けた、なにかのドッキリ・・・とか?」
律「知らんわ!あ、あのな、唯・・・こういうのは、私の目の前で言うことじゃないっつーか・・・」
唯「ほえ?なんで?私、聡くんのこと大好きだよ?」
律「ぁぁーーー・・・」
聡「・・・(天然って、すごい)・・・」


196:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 10:18:34 2NPDMICQ

 [ 駅前 ] ・・・ 次の休日

聡「唯さん遅いな・・・時間はとっくにすぎてるし・・・電話したほうがいいかな?」
唯「聡く~~ん!」
聡「唯さん!」
唯「ごめ~~ん、待った~~?」
聡「・・・・・・いや、今きたとこ・・・(もしかして『お約束』のこれがやりたかったのか!?そうなのか!?)・・・」
唯「なんだ~~w じゃあ聡くんも遅刻だね!」
聡「え?・・・ハ、ハハッ・・・そう、ですね・・・?」
唯「準備してたら遅くなっちゃって・・・」
聡「なるほど・・・服装とかいろいろ迷ってたと」
唯「ほえ?着てくものは昨日の夜に決めたよ?」
聡「??・・・じゃあ・・・」
唯「あわわわ・・・は、はやく行こう!聡くん!」



 [ 遊園地 ]

唯「は~~楽しいね~~!そろそろお昼にしない?」
聡「そうですね・・・ちょうどここ、座れますし」
唯「ふんふん♪ふふんw」ガサゴソ
聡「・・・その、唯さん・・・その荷物ってまさか」
唯「ムフフw 私の手づくり弁当なのです!ドキドキする?」
聡「・・・(なんか、違う意味でドキドキするッ!)・・・」
唯「じゃ~~ん!」パッ!
聡「・・・(とりあえず『お約束』とは違って、黒くない・・・見た目も普通だ)・・・」
唯「えへへ・・・初めてだから、ちょっと不安だな~w」
聡「・・・(ものすっっっごく不安だ!)・・・」
唯「はい、聡くん・・・あ~ん」
聡「ちょ、いくらなんでもそれはハードル高すぎます!まわりに人もいますし、自分で・・・」
唯「聡くん・・・私のお弁当、食べたくないんだ~~・・・シクシク」
聡「食べます!食べますから!・・・・・・あ、あ~ん」
唯「は~~いw・・・///」
聡「・・・モグモグ」
唯「・・・どう、かな?」
聡「!?・・・おいしい!!」
唯「わ~~いw」
聡「唯さんのことだから・・・黒くてゴリッ!とか、砂糖と塩が!とか、そういうのを想像してたんですが」
唯「ひどいよ~~聡くん!・・・憂に見てもらってたけど、ちゃんと全部自分でつくったんだからね!」
聡「マジすいません・・・でも、ほんとにすごくおいしいです」
唯「いっぱいあるからいっぱい食べてね~~w はい、あ~ん」
聡「あ~ん・・・モグモグ・・・これもうまいです!///」
唯「わ~~い♪///」





紬「ほぅ・・・///」
律「うおおお・・・か、体が・・・かゆいっ・・・!」
梓「あれって、唯先輩・・・ですよね?憂の変装、とかじゃなくて・・・」
憂「お姉ちゃんかわいいー///」
澪「よし、いい詩ができそうだな・・・」

(おしまい)

197:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 11:30:29 5430Zhvw
澪wwwGJ
>>じゃあ聡くんも遅刻だね
って所はさすが天然って思ったよ


198:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 11:32:36 S1GGycbx
>>195-196
GJ!!!
唯かわええーw

199:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 14:46:28 WuLXz8YC
>>195-196
GJすぐるwww
恋する天然のかわいさは異常ww

200:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 19:47:30 sfDGFZsQ
>>195-196
きゃわわー!このきゃわいさは反則!うんたん!

201:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 19:51:03 nOyGT7PQ
>>195-196
素晴らしい

202:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 20:15:47 v07hJF+a
唯スレにも貼れば?

203:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 20:37:49 5430Zhvw
やめたほうがいいと思うよ

204:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 20:42:06 S1GGycbx
URLはったら案の定怒られちったごめんよ

205:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 20:44:29 59TllyD+
荒らしかよ。
氏ねカス。

206:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 20:47:38 5430Zhvw
唯が好きだから唯スレにいるわけだしね
向こうからすれば好きな娘を他の男に取られた事になるし
それで萌えろってのはキツイよ


207:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 21:14:18 nOyGT7PQ
SSは結構拒否反応示す人いるからなー

けいおん関連のスレ見てて意外と同人とかエロ展開(非百合)見たくないって人いて驚いた

208:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 21:17:27 ef/ybxxe
聡は隙間産業だから
他スレへの出張はNGだ

209:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 21:19:42 sfDGFZsQ
唯「けいおん!イメージソング平沢唯発売中!うんたん!」
澪「けいおん!イメージソング秋山澪発売中!萌え萌えキュン!」
さ「DEATH DEVIL・Maddy Candy発売予定!うがあああ!」
律「けいおん!イメージソング田井中律発売予定!キャベツうめ~」
紬「けいおん!イメージソング琴吹紬発売予定!ゲル状…」
梓「けいおん!イメージソング中野梓発売予定!にゃ~」
憂「けいおん!イメージソング平沢憂発売予定!お姉ちゃんかわいい~」
和「けいおん!イメージソング真鍋和発売予定!で、いつ出るの?」

純「…」
斎「…」
生「…」
焼「…」
亀「…」


聡「こんばんは、ふじまさん」(ふじま=けいおん!掲示板でフル稼働の女性)
ふ「聡君、いらっしゃいませー」
聡「掲示板のレス大変ですね。夏休みなので手伝います!」
ふ「ありがとうございます(´;ω;`)」
聡「もちろんお金はもらいますけどね」
ふ「『はじめてのバイト』ですね。お姉さんが教えてあげる☆」
URLリンク(www.tbs.co.jp)

聡「さっそく『二期やってください!』だそうです。めちゃくちゃ多いですけど…」
ふ「そういうのは『エライい人に伝えておきますね~』と書いておけばいいですよ」
聡「なるほど!そうやるんですか(本当に伝えてるのかなあ)」
ふ「歌関係なら『ポニーキャニオンさんに伝えておきますね~』でいいですよ(´ω`)」
聡「よーし、がんばります!あ、二期あれば僕の出番を増やしてくださいね☆」
ふ「エライ人に伝えておきますね~(♪君を見てるといつもハートDOKI☆DOKI~)」
URLリンク(www.tbs.co.jp)


-私の周りでは純ちゃんファン多いです。二期ではもっと出番を増やしてください。 name ジャズ研
聡「意外と(失礼)かわいいですよね。エラい人に伝えておきますね~ (8/1TBSたいなか)」

-琴吹家の執事(斎藤さん)渋いですね。イメージソングをご検討くだされば…。 name いつかお嬢様と
聡「なかなかいい声してますもんね。ポニーキャニオンさんに伝えておきますね~ (8/1TBSたいなか)」

-1年の学園祭で焼きそば焼いてた女の子かわいい!デュエットCD出してください。 name UFO
聡「チョイ役にはもったいないですよね。ポニーキャニオンさんに伝えておきますね~ (8/1TBSたいなか)」

ーカップ焼きそばのお湯捨てるときにフタに具がついちゃいます。コツはありますか? name ぺヤング
聡「麺を取り出して、底に具を入れるとくっつかないですよ~☆ (8/1TBSたいなか)」

-アニメの影の主役は亀。最後まであきらめない『ウサギと亀』のような名曲をよろしく。 name 包茎手術
聡「ウサギが油断しただけのマグレですが。ポニーキャニオンさんに伝えておきますね~ (8/1TBSたいなか)」


210:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 22:53:54 2NPDMICQ
>>204
唯の場合に限らず、出張は厳禁なw
>>206が言う通り、狙いが根本から違うので・・・深く静かに潜行しようぜ!

>>209
カップ焼きそばにそんなテクがあったのか!?

211:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 00:30:20 6BrP2OjE
>>210
麺の下にかやくを入れるのは基本だろ
これ以上はスレチなので省略

212:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 01:16:45 b9Fhh7wp
それより鈴木んち行こうぜ

213:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 02:40:28 IUZ3jyJK
>>210-211
どうも!
ダウンタウン松本の必勝テクです!w

214:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 20:48:21 dwM7V+9d
>>212
よし、さとじゅんだ

215:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 20:51:56 9q4I6Zw7
純ちゃんキャラ薄すぎて難しそうだなw

216:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 21:03:22 I32yByRm
あれ?あの「鈴木」って純ちゃんの弟?

217:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 21:31:50 dwM7V+9d
>>215
まあ、薄さでは聡も負けてないw
登場シーンが53秒だしな!妄想でカバーだ

>>216
とりあえずこのスレでは勝手にそういう設定になってるw
名前は鈴木一朗・・・もちろんイチ○ーからね

218:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 21:56:08 fNjgkXv6
純「お願い!今度、私をヒロインにしてSS書いてくれないかな?」
URLリンク(up2.viploader.net)

219:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:02:58 9q4I6Zw7
正直純ちゃんかわいい

220:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:14:39 MN9Sdj2a
唯->和->憂->純
と好みが移っていく俺は玄人

なぜこっちの中学のやつばっかりなんだろうという疑問はあるが

221:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:23:32 QZAyWG72
純ちゃんって同じ中学だったっけ?
あんま覚えてないや

222:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:38:42 MN9Sdj2a
URLリンク(ja.wikipedia.org)けいおん!
によると同じ中学らしい

あと>>183のAAがどのシーンなのか知りたい。

223:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:53:49 PKI32UoY
こんばんさとし!

>>222
拾ってきただけなんでシチュエーションは心当たりないですw

けいおん!AA部3
スレリンク(kao板:285番)

224:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 00:05:25 hCyKoUar
原作だと純ちゃんは憂と顔全く同じで髪型変えただけ

225:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 03:27:13 6QSaZSJg
じゅんちゃん!

純ちゃんの、特に大きな出来事の無い平凡な日常生活を描いたアニメ

マスコットキャラとして黒猫が登場するが、毛玉を吐いてばかり…

226:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 03:49:59 q81VSzjE
やだこのスレ気持ち悪い・・・

227:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 07:08:53 GEE7gHth
>>221
原作1巻ラストで高校入学前の憂と
中学の制服で登場してるので、
よほど込み入った事情がない限りw同じ中学と思われ

228:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 13:29:14 Z8qP9NEl
純全帯幺

229:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 13:41:42 vXaA0YSy
>>228
吹いたw

230:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 23:55:39 AYpA69tA
>>228
                        __
                       \`ヽ、     ...   -――-...
                      ̄: :`: : :\, . : ´ : : : : : : : : : : : : : : ::`.ヽ
                     : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/:: : : : : : : : : :.`ヽ:`< ̄ノ
                     : : : : : : : : : : : :./ :: : :.:./:: : : : : : : : /: : : : i: : : :`ヽヽ
                     : : : : : : : i: : : :/ :: : : :/:: : : /: : : : /: : : : :.:|: : : : : :.': .\
                     : : : : : : /: : : ,'.:.: : : /: : : :/ : :: : :/ :: : : : : i : : : : : : ',: :ー
                     : : : : : /: : : : i.: : : /: : : :/i: : : : :.'. : : : : : :/i : : : : :.:.:.i: :ハ
                     : : : : /: : : : : |: : : ハ.: : ,' } : : ::/: : : : : : :i ', : : : :.:.:.:| : ::ヽ、
                     : : : /: : : : : : i:.:.: /i .:./⌒| : : /|: : : : : : /  ,: ::.:: : :.. |: : :i⌒
                     \/:.:. : : : :∧: ::i レ' __  \/ レi:: : : : :.i⌒ } : : : : :.:.| :.:.:|
                      ',:.: .:. ⌒ヽ ',.:.| ,ィ=テミ、    ヽ_/レ'_  |/ヽ: : : /::∧|
                      ∨:/  ゝ  W Y::.ir'ハ `      ´,ィ=ミ、  从: /iヽ{
    (.`ヽ(`> 、             ',ヽ        弋"~リ ′    んハ リ 八:/ ノ
     `'<`ゝr'フ\.            ヽ 、       `¨´       弋゚ソ/ イ:/
  ⊂コ二Lフ^´  ノ, /⌒)          \ー    """       ,      /
  ⊂l二L7_ / -ゝ-')´            `八                "" ′
       \_  、__,.イ\           } ヽ      丶  _,       ′
        (T__ノ   Tヽ         '´ヽヽ   \             /.
         ヽ¬.   / ノ`ー-、ヘ<ー1´|  ヽ | :::::::::::::ト、 \ (  ./ヽ
          \l__,./       i l.ヽ! |   .| ::::::::::::::l ヽ   `7ー.、‐'´ |\-、


                  ジュンチャンイーペーコー! 
  ___________________________  __
 │一│一│九│九│七│七│八│九│九│一│一│九│九│|八|
 │萬│萬│萬│萬│索│索│索│索│索│筒│筒│筒│筒│|索|


231:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 00:04:41 Xddey46e
顔のサイズがww

232:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 00:06:58 OCUUh6J4
>>230
バランス悪すぎるww

233:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 00:09:35 hW7XR5wK
なんとゆうやっつけw

234:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 11:15:54 M4fyY8pi
>>218
聡と純は面識ないということで始める
さとじゅん@遠すぎた旗

 [ 教室 ] ・・・ HR直後

鈴木「いや、いくら田井中くんでもうちの姉さんは無理でしょう」
新庄「ばっか、おまえあいつの今までを見ろって」
鈴木「たしかに同じ『さわ子塾』卒業生から見ても、尋常でないフラグ立てっぷりですが・・・」
新庄「それともおねーちゃんを取られるのがイヤなのかな~?」
鈴木「・・・そこまで言うなら、乗ってみましょう」
新庄「よし・・・お~い!田井中!これから鈴木んち行くんだけどよ!おまえも来ねぇ?」

聡「わるい、スーパーの買いものたのまれててさ・・・」

鈴木「プッw いきなりつまずいてますよw」
新庄「るせぇ、黙ってろ・・・・・・ちょっとくらい遅れたっていいだろ?行こうぜ!」ガシッ!
聡「わかったよ・・・鈴木んちになんかあるのか?」
新庄「それは行ってみてからのお楽しみってことでw」

 [ 通学路 ]

新庄「家にちゃんと連絡したか?」
鈴木「いえ」
新庄「なんでだよ!純さんが家にいないと意味ねーだろ!」
鈴木「考えてみてください・・・田井中くんが真のフラグゲッターなら、姉さんは家にいますよ」
新庄「ええ~?そういうもんか~?」
鈴木「まあ、今日は姉さんのほうが帰り早いはずですし・・・この程度の運が無いようではね・・・フッ」

聡「なにヒソヒソ話してんだ?」

鈴木「いや~やはり日本人がメジャーリーグで活躍するのってすごいですよね~」
新庄「そうそう!相模一高がなんだってんだ~!明日も勝つ!」

聡「・・・?」

 [ 鈴木家・居間 ]

鈴木「え?姉さん・・・出かけた?」
お婆ちゃん「ええ、ついさっきよ一朗ちゃん。いるものがあるとか言ってたねぇ・・・・・・お~よしよし」
ニャーン!
新庄「おい、どーすんだよ?純さん、いねーじゃん!」
鈴木「おかしいですね・・・こんなはずでは・・・田井中くんの力にも、かげりが・・・?」

聡「お~い、どうしたんだよ?」

新庄「田井中・・・おまえには失望した・・・帰っていいぞ」ポンポン
聡「はあっ!?なんだよそりゃ!?」
鈴木「ああ、そのですね・・・田井中くんに見せたいものがあったんですが・・・ちょっとした手違いで」
新庄「そうそう」
聡「へぇ~・・・」
新庄「なんだその冷ややかな目つき!」
鈴木「本当に申し訳ないのですが・・・この話はまた後日、ということで・・・」

235:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 11:18:39 M4fyY8pi
 [ スーパーマーケット・出口付近 ] ・・・ 夕方

聡「ったく、なんだってんだあいつら・・・よけいな時間とらせて・・・すっかり遅くなっちゃったよ」
ガサゴソ
聡「これで全部そろったよな・・・やれやれ、さっさと帰ろ・・・・・・あれ、あの人・・・?」
純「わわわわわ」
聡「あの・・・大丈夫ですか?」
純「え?あ、あんまりだいじょぶじゃないかも・・・さっき突きとばされて、袋の中身が・・・」
聡「俺も拾います・・・ここに落ちてるの、全部ですよね?」
純「ありがと~~たすかる~~」

 [ スーパーマーケットの外・ベンチ ]

純「ほんとにたすかったよ~~ありがとうね!はいこれ、私のおごり。飲んで飲んで」
聡「どうもです。ころんでケガとかしませんでした?・・・中のものも、こわれたり、なくなってたりとか」
純「うん、荷物も私も問題ないみたい」
聡「でもみんなひどいな・・・突きとばした人もだけど、まわりの人も知らんぷりで通りすぎて」
純「しょうがないよ。いちいち関わってられないし・・・私もちょっと不注意だったし」
聡「ぬぅ~ん・・・俺だったら、そこまでわりきれません。なんかむしょうに腹がたちます」
純「考えかたが若いね~w 中学生?」
聡「そうですけど・・・見た感じ、あなたもそんなに変わらないでしょう」
純「ざ~んねん、私は高校生だもん!」
聡「はいはい・・・で、その大人な高校生が荷物ぶちまけてワタワタしてたと」
純「きみ、イジワルだね・・・」
聡「・・・すいません」
純「あ~ウソウソ!たすけてくれてほんとに感謝してるんだから」
聡「・・・その、さっき拾った時に見たんですけど・・・ネコ用のものがいろいろと」
純「ああ、わかる?うちに子ネコがいて、ね・・・こないだ拾ってきちゃって」
聡「捨てネコ、ですか?」
純「うん・・・専用のミルクとか道具とか、病気ないか獣医さんに見せたりとか、も~~大変!すごくかわいいけどw」
聡「そこまで大変なのがわかってて、拾ってきちゃったと・・・」
純「私には関係ないわ!なんて、わりきれなかったんだよ~~」
聡「さっき『そこまでわりきれない』っつった俺に『考えかたが若い』とか言いませんでした?」
純「きみ、こまかいね・・・」
聡「スパッとわりきればよかったんですよ」
純「・・・わかってる」
聡「どうせ世界中の捨てネコが救えるわけじゃ・・・」
純「わかってる!!でも、あんな風に雨にぬれてるとこを見ちゃったら・・・ほっとけるわけないじゃない!!」
聡「・・・・・・」
純「・・・あ・・・ご、ごめん・・・つい・・・」
聡「いえ・・・俺もネコが好きで、知識もちょっとはあるんですけど・・・飼ったことないですし、捨てネコも拾いません」
純「・・・・・・」
聡「・・・『道を知っていることと、実際にその道を歩くことは、違う』・・・」
純「・・・なにそれ?」
聡「なんの映画か忘れましたけど・・・そんなセリフがあったんです」
純「・・・・・・」
聡「いま、その言葉の意味を痛感してます・・・あなたは、俺と違って・・・すごいです」
純「きみだって・・・困ってる私をたすけてくれたじゃない」
聡「捨てネコ拾って育ててるあなたには負けますねw」
純「もう・・・年上の女の子をからかっちゃダメだよ///・・・メッ」ペシッ
聡「か、からかってなんかいませんって///」
純「ふふっw・・・そういえば自己紹介まだだったね。私は・・・」

 [ 鈴木家・居間 ]

新庄「ちくしょー・・・いざ狙うと、うまくいかねーもんだなぁ・・・はぁ、俺も帰るわ」
鈴木「あきらめますか・・・さすがにフラグが遠すぎたんですかねぇ・・・」

(おしまい)

236:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 16:08:47 HskIJZfi
>>235
乙! さすが聡……強すぎる。
俺の中での純ちゃんの株が上がっていくのを感じた。

237:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 16:23:24 Xddey46e
聡がこのスレで完璧超人に進化してるw
しかしなんで鈴木は敬語なんだ?

238:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 16:51:02 AXzS6NBc
お前ら聡をどこに連れて行くつもりだ

239:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 21:08:01 CIBHdzuK
>>237
イチローのしゃべり方だから。

240:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:40:28 CAEurlQE
一方で忘れられない出来事もあった。
11年のクリスマスシーズン。放課後ティータイム・中野梓が、2歳年下の夫と入籍した。
デビュー1年目の初めてのオフ。桜高軽音部時代から、2年半の交際を実らせてのゴールインだった。
「すみません、お先に!」と嫁入り前の先輩を気遣って? くれた中野に、からかい半分軽く返した。
「早すぎない? イケメン俳優とか、大物歌手とか、これから沢山出会いがありそうなのに」

中野の表情が、ふと変わったのを、今でも覚えている。
「これから有名になってお金を稼いだりしたら、ちやほやされることもあるかもしれない。
でもそれは“私”だから、じゃなくて“放課後ティータイムの梓”だから、でしょ?」

ひと息ざまに言った。
「高校時代の“何でもなかった”自分を好きになって、大切にしてくれた人が本物。
そういう人を一番大事にしなきゃいけないって思うんです」

18歳の力強い言葉に圧倒された。中野ならこの先の栄枯盛衰、毀誉褒貶、
どんな状況下も自分の在り方を見失うことはないだろう。
その女気こそが“本物”。お会いしたことはないけれど、
絆深い関係を築いてきた夫も本当に素敵な男性なのだろう、と心が温かくなった。
URLリンク(www.sanspo.com)

241:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:44:05 CAEurlQE
>>234
ジュンチャンサトショク乙です!

>新庄「家にちゃんと連絡したか?」
鈴木「いえ」


【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'

242:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:51:46 CAEurlQE
>>240
誤 デビュー1年目の初めてのオフ。

正 デビュー3年目の初めてのオフ。


パクリなのにミス失礼しました。

243:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:57:17 CAEurlQE
               , -――- 、
             ,イ: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
    > ー‐ ―、/: : : : : : : :, : : : : : : : : : : : :\_ -ー 、_
    〉: : : : : : /: :., : : : : : :/ : : : .ヽ: : : :、: : : : :ヘ::::::: : : : :`ヽ、
    人: : : : : ::/: :/: : : : : : .i: : : : :.:.:|: : : : ヽ : : : ::i::::::::: : : : : 幺
  ム: : : : : :,´i: :::|: : : |: : :/| : : : :::.:.|、: : : ::.| :ヽ: : :}ヽ::::::::..:::::::入
    /: : : /../|: ::| : : :| :斗 i  : : : :.ト、 : : ::|:.:::::| : |::::::::::::::::::::::ノ
   廴: : : : :/:::{ : | : : :| ::::| .レヽ、_/ レ、: ::i : :::|/ ハ:::::::::::::::::::}
    {: : ::/::::∧ ヽ./  ̄_ 、       , _ ̄ヽ_/::::/::::::::::::,:::::/
    ヽ/、::::ヽ:::| 「て笊ミ       笊ろテ7 i:/ ヽ::::∧:/
        `∨ヽ  ヽヒ::.ソ      弋:::.ソ ′レヽ  レ'
        〈 '`                 , 〉       引き続き応援よろしくね!
         ヽ_   ""    '    ""  ./ /
              ヘ                 ,´
              、     ‐ -       イ
       , ―--   >         ィ _
      /      / |ヽ≧rn</. | |  ` ̄ `ヽ
     /        i   i ∨f.l∨   i  .i        ヘ
   /        l  ヽ / .rn.i  /  }       ∧
 ./          {   .∨/ | l .} /   .|        \
       i     \ ∨ i | i ∨  ./           ヽ 
       |     / /   |  ∨ \     i       \
ー―--―ー―‐ 、_ ノ   |   ヽ__―ー-   ⊥__ _ , ーヽ

244:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:57:49 Xddey46e
>毀誉褒貶
これなんて読むの?

245:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 23:04:13 s71JXYHb
                '.:/::.::. : :/.:.:/. . : . : ::/.:/.:.:.:.:.:::'.:.:.:.:}.:.::::i
                    |/l::.::.:. :/´!/ヽ. : :.:.::/.:/ハ.:.:.::'::.:::.:.:.::::::::
                八: . :/ィミメ,lハ :.:.::/|:/ `|.:.://.:.::/.::::::/
                      丶.:}ハ{ んハ . ::/ /rテミj.://..:.:/:::\{
                    ){{  ゞィn∨n iノJ:}刈.:.::/^Y:r一
                lコ _,.. =ゞ=- ´,⌒!{_ ゞ‐'ノフ.:/^ノ:::\
       . : : : : : : : : :ノ「「    八      `  ̄ ´ / ズ::::::{ ̄` >>244 ちゃんと勉強しなきゃダメじゃない
   . : : : : : : : : : : : : 〈 〈リ / ̄「 ̄\  `    ィ / 厂`ヽ
   _______ゝ〈ィ'_ : :|    丶 __. <  / /    :.
  |             ∀  l : : l     / レヘ{ 「 ̄   /      :.
  |  毀 誉 褒 貶     l : : |    { //!ハ|   //       i
  |                 l : : |      ヽX}l_l|‐'  /      |
  |  キ  ヨ ホウ ヘン    l : : |  _,.r〈//〉r'   /          |
  |             __l : : | ̄{ : : :|  { {_l _,/        /
  └――――〈丶  `´\ } : : :|_ 0 ソ  ___ノ   /

246:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 23:07:09 yoLrsOHm
純ちゃんのAA2種類あることに驚き

247:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 23:11:22 Xddey46e
>>245
サンクス

248:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 23:16:23 CAEurlQE
>>246
中の人は吹奏楽部!

*青空エール*|永田依子のより道ブログ
URLリンク(ameblo.jp)


249:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 00:23:35 cNdAC6xr
>>242
乙! なんという純愛。

250:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 02:18:32 I3uCNQ0A
世界の中野さんと聞いて

251:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 06:04:47 SuHLuRZe
>>243
これは初めて見る!
純かわいいよ純

>>245
さとのど、か・・・難しそうだなw
でも聡ならやってくれる!

252:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 09:28:05 c0sRA+sO
けいおん!キャラ診断(でググれ)
純すごいよ純w
おまけに楽器はトライアングルぁー(三角関係w)

たいなか さとしをけいおん!のキャラに例えると 田井中 律に近いです!
たいなか さとしとけいおん!の登場キャラクターとの相性ランキング
 1位 鈴木 純……相性:90 %(救世主)
 2位 田井中 律……相性:89 %(ツンデレ)
 3位 琴吹 紬……相性:80 %(両思い)
 4位 平沢 憂……相性:70 %(趣味友達)
 5位 秋山 澪……相性:49 %(あなたの隠し子)
 6位 平沢 唯……相性:45 %(あなたの後継者)
 7位 斉藤執事……相性:43 %(ツンデレ)
 8位 山中さわ子……相性:36 %(幼馴染)
 9位 中野 梓……相性:32 %(あなたがツッコミ役)
 10位 真鍋 和……相性:20 %(サバイバルな関係)

オリジナルけいおん!診断
・たいなか さとしが主演でけいおん!がアニメ化すると ヒューマンドラマ になるようです!
・たいなか さとしがけいおん!の軽音楽部に入部したら楽器は トライアングルになるようです!
・たいなか さとしがけいおん!の軽音楽部に入部したら部員数は 9 人です!

オリジナルけいおん!全12話リスト
・第 1話:デ部!
・第 2話:楽器!
・第 3話:紬 恐怖の通信簿!
・第 4話:梓と救世主!
・第 5話:律 悪夢の招待状!
・第 6話:紬の馴染みの店!
・第 7話:クルシミマス!
・第 8話:紬 恐怖の通信簿!
・第 9話:唯の新たなる敵!
・第10話:澪なぜ角を取らない!
・第11話:パンチ!
・第12話:けいおん!

 オリジナル軽音楽部が最終回コンサートを演じた場合(評価は10点満点)
・演奏する曲は「1:いい日旅立ち」「2:股の下のポニョ」「3:創世のアクエリオン」「4:勇者よいそげ」「5:涙そうそう」
・神尾 観鈴……「なぜ角を取らない ( 2点)」
・神尾 観鈴……「CD出してほしいです ( 7点)」
・坂上 智代……「素晴らしい! ( 9点)」
・倉田佐祐理……「ガッツが足りない ( 3点)」

253:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 21:01:52 hh7/4vuN
最近なかった「さとみお」に挑戦。

窓の曇りを手で拭くと、ひんやりとした感覚が伝わって来た。外は相当寒いんだろう。
辺りは田んぼが広がっている。10cmほどに刈られた稲の跡が規則正しく並んでいて、子供の頃に踏みつけて遊んだ事を、聡は思い出した。
終点まではあと5駅。しばらくは自分の他に、2歳くらいの子供とその母親が乗っていたが、親子は2つ前の駅で降りていったので乗客は一人になった。この先は家もあまりなさそうだし、乗ってくる客は多分いない。

揺れが眠りを誘う。列車が止まるたびに目を覚ましたが、終点ではなかった。
駅の間隔がどんどん長くなるように感じたが、眠りを挟んだせいかもしれない。

もうすぐ終点というアナウンスで目を覚ました。暖房が弱かったので寒気がした。
外を見ていると集落に入ってすぐに列車は止まった。荷物を持って出口へ向かう時、ついにここに来てしまったな、と思った。
列車を降りると湿気を多く含んだ空気の匂いがした。駅員に切符を渡すときに海はどっちかと訊いた。
ここに来たのは澪姉さんが見た冬の海を見たくなったからだ。

駅を出ると道が線路と平行に走っている。
駅員に言われた通りにその道を線路がない方向へ歩き出した。
近くにベニア板に手書きで書かれた地図があったが住民の名前ばかりで海は書いてなかった。
あたりは古い家ばかり、店らしいものはなかった。

澪姉さんもこの道を通ったんだ。
何を思いながら歩いたんだろう?

去年の冬のこと
「今日は夕飯いらない。さっきハンバーガーを食べたばかりだから。」
姉と一緒に映画を見に行った日曜日。日が暮れた後に帰宅してきた姉がそう言った。
そして、母が何か言うのも聞かず2階の僕の部屋にやって来てその日の出来事を話し始めた。その時に冬の海に一人で行く澪姉さんの話をした。
「詩を書くために海に行って来たんだとさ。」
昔からよく知っている人だったが、冬の海に一人で行くのは意外な気がした。
他にも猫がどうとか髪型がどうのこうのとも言っていたが、海の話だけがずっと頭に残っていた。僕の知らない澪姉さんがいる気がして。

254:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 21:02:58 hh7/4vuN
駅から少し離れると、畑が広がっている。
無人野菜売り場の横に、知らないメーカーの自動販売機がぽつりとあった。
そこでココアを買った。缶を捨てるところが他になさそうだと思い、その場で飲みきることにした。
飲んでいると遠くのほうに犬の散歩をしている人が見えた。町の住人を見たのはその時だけだった。
ここに来ようと決めたのは先週のこと。

学校帰り、降りる駅が近くなって来たので、携帯のゲームを切り上げて窓の外を見た時、
このまま乗っていれば海まで行くよな、
と思った。
そこで海に行った澪姉さんの話を思い出した。
時が経てば、思い出す事もなくなるだろうと思っていたが、それは外れだった。
再び冬になったことで、最近は頻繁にその時の姉の話の記憶が蘇って来る。
行ってみよう、この目で見てみるべきだ、
そう思った。

海が見えて来た。
波はなく、静かな海だった。空は厚い雲が覆っていた。
座るのにちょうどいい岩があったのでそこに座った。
しばらく海を見ていた。時々鳥の鳴き声がした。

澪姉さんはこの海を見ながら詩を書いたんだ。
どんな詩を書いたんだろう。
澪姉さんの書く詩をいくつか思い出してみたが、そのイメージとは全然違う風景が目の前にあった。
自分の壁を打破しようとしてここに来たのかもしれない。
そう思うと、澪姉さんに少し近づけた気がした。
いつか、ここで書いた詩を見せてもらおう。
でもきっと恥ずかしがって見せてくれないだろうな。

4時半を過ぎるとうす暗くなって来た。

自分だったらどんな詩を作るだろうか
思い浮かんだのは姉の顔だった。
やっぱり自分はお姉ちゃん子だな、と思った。
次に大切な人は…


255:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 21:04:18 hh7/4vuN
携帯が鳴った。姉さんからだ。
今、海に来ていることは言わないでおこうと思った。
言ってしまうと何かが逃げてしまうように感じたからだ。

聡「もしもし。」
律「ああ聡、今、ムギのバイト先で澪と一緒にいるんだけど、前貸した《潮騒》は読んだのかと怒っていらっしゃる。澪に替わるな。」
澪「感想ぜんぜん言いに来ないじゃないか」
聡「ああ、忘れてた。」

近くでバイクの止まる音がした。誰か来たのだろうか。

唯「もしもし聡君?」
聡(唯さんもいるのか)
唯「また遊園地行こうねー。」
聡「ああ、また是非…」
聡(遊園地楽しかったなぁ)
梓「聡君?」
聡(梓さん…)
梓「文化祭での事、忘れないよ。」
聡(梓さんもいるんだ、え、今その話をされると…)
憂「聡君、あのね。」
聡(あ、う、憂さん…)
憂「聡君、鍋パーティーで言った事覚えてる?」
聡(げ、憂さんまで…)
律「こら聡、泣かしたら承知しないと言ったよな。」
聡(ああああ、何という展開!!)

語りあう斉藤とさわ子
斉藤「さわ子さんと見ていると冬の海もいいもんですね。」
さわ子「私もです。」

電話
いつ店に来てくれるのよ?制服姿が見たいっていったじゃない。
遊園地が先だよー。
ニートはおだまり!!
遊園地に行くだけでニート?!
お姉ちゃんはやるときはやる人ですけど聡君と遊園地に行くならニートでいいです。
そんなぁ…
このリボンも聡君からのプレゼント。私こそが聡君の彼女。
そうは行くか、私は入学前から付き合ってるんだ。
とりあえず、聡君の布団の中に入ってみました。な私が勝ち組ね。

浜辺をランニングをする新庄とイチロー。
新庄「おう聡、なんか大変だな。」
イチロー「冬でもトレーニングは欠かしません。あ、聡君、姉がよろしくと。」
聡「純さんまでぇえ!」

電話
私は文化祭でキスしたもん。
文化祭は時間設定がずれてるだろ!無効だ無効!
関係ないです!
よし、こうしよう、最初にやった奴が勝ちだ。

・・・・・・・・・・・


256:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 21:05:26 hh7/4vuN
姉としてその発言はどうなのよ!
だいたいあんたは発想が単純なのよ!
和ちゃんかっこいいー。
聡、澪姉ちゃんとも今度どっか行こうな。
ああ、抜け駆けは許さん。聡君、またお料理作るから食べに来てね。
貸せ!聡君、私この時間のシフトに入ってるから是非来てね。
お前は仕事に戻るです。聡君。文化祭の恋愛占いの結果信じていいのね。
あーん、私の電話。

純「聡君。」
聡「純さん?!なぜここに?」
純「イチローの練習には陰から見守るのが姉の役目。
  あと、聡君ひどいわ、私以外にもいろんな人に…。私はまだ日が浅いからいいけど。」
聡「これは、だれかが勝手に作った話で、でたらめです。僕は純さんのことを一番に思ってます。」
純「うそよ、聡君がそんな人だとは思わなかった。どうせ私は捨てネコなのね。さよなら。」
聡「ああ、純さーん。」

斉藤「今、新しい商売を始めようと思っているんです。さわ子さん、付いて来てくれますか?」
さわ子「斉藤さんと一緒ならどこへでも行きます。」

電話
お前ら!!私は聡君とlamyのシャーペンがお揃いなのを忘れるな。
私はけん玉もらったんだぞ。手取り足取り教えてもらったんだ。
プレゼント交換でたまたま当たっただけだろ。私には聡が自ら本を借りたいと言って来たんだ。
どうせ読んでないんでしょ。澪さんはその程度の女です。
なんだと!私は聡とは長い付き合いなんだぞ。
で、私と聡君のSSはいつでるの?
うるせー!めがねは黙ってハンバーガー食ってりゃいいんだよ。

イチロー「次はダッシュ30本だ。浜辺はきついぞ。」
新庄「やるねえ。」

(ハーレーの陰から)
純「イチロー、頑張るのよ。」
聡「純さーん。誤解ですー。」
純「近寄らないで!」

聡君聞いてるの?
あ、はい、聞いてます。
だいたいお前は百合キャラだろ、辞退したらどうだ。
お姉ちゃんだって、私がいなくちゃ弁当の一つも作れねーだろ。
姉としてこの光景はなかなかのもんだな。
もとはといえば、お前が聡と映画に行くからだろ。責任とって聡5つ子にしろ。
ああ、カオス!!

とりあえず《潮騒》を読もうと思った。

終わり

あとがき
斉藤さんのバイクが全部悪い。
最後の方、キャラ崩壊しすぎで、しゃべり方がよくわからん。
電話が鳴った以降を正統派さとみおで読みたい。誰か書いて。

257:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 01:00:26 y0ZJVa1l
>>252
ジュンチャンサトショクドライアングル4!倍マン!


>>253
乙です!
感動中編かと思いきや後半怒涛のプレイボーイぶりに吹いた!
(ハーレーの陰から)ってw純ちゃんついにプチブレイクなのがいい!

258:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 07:08:03 txyHQMl5
>>252
けいおん!キャラ診断、面白いなこれw
自分の名前でやってみたら、
1位 平沢 憂……相性:100 %(俺の嫁)
***が主演でけいおん!がアニメ化すると 西部劇 になるようです!
***がけいおん!の軽音楽部に入部したら楽器は タンバリンになるようです!
右手に拳銃、左手にタンバリンで憂がヒロイン・・・だとw 渡り鳥シリーズ?

>>253-256
まともなさとみおかと思いきや・・・
でも、今までのまとめ乙ですw

259:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 11:01:55 kaTdsXXH
>>253-256
どうしてこうなった!(AA略
(*^ー゜)b グッジョブ!!

260:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 11:08:16 K6pKxSM4
律「や、やだぁっ・・聡・・・ん!・・・いやあぁぁっ!やめてよぉ・・・んあっ! 」

261:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 11:49:46 dwS+xtzO
>>253-256
やべー、面白い。聡のプレイボーイっぷりは一体……。

続きか―、澪と電話代わったあたりから書いてみようかな。

262:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 19:48:54 Tj/+wWWR
聡テラカオスw



聡「むぎさんって、おっぱい大きいですよね」
紬「実はこれ、あんまんなの~」
聡「もぐもぐ…ウマイッ」


律「…まだ熱が引かないみたいだな」

263:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 21:43:53 JYvbE2Lv
24時間発熱しっぱなしだなw
ここの聡は

264:253-256
09/08/06 23:52:24 b73Fdsjy
後半の流れは13話での「マシュマロ豆乳~」のメールにあたるものを考えていたらこうなった。
聡が海を見るシーンをもっと膨らませる予定だったが、能力的に無理だった。
まだいくつかアイデアがあるので「俺が、俺たちが聡だ」の精神で書いて行きます。

>>261
続きよろ。さとみお少ないし。

>>262-263
このスレが全部、聡の夢だというオチを連想した。

相性占いは梓97%、両思い。

265:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:25:25 H7D+NYBi
>>262
あんまんにかぶりつきてええええええええええええええ

>>264
いくつかアイデアが!?たのんだぜ
「これで稀代の女殺し・・・けどね!それがSS(聡スレ)だ!」

さて、
難関さとのどにとりかかるか・・・「で、いつ出るの?」
あえて敬遠してたさとみおか・・・「いや!笑うもん///」

266:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:57:38 cRsoVMON
さとみおって可能性の面なら一番ありそうなのに意外に少ないのな

267:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 11:08:59 LQGBXwmg
>>265
和は難しいよな、が、
おまえなら出来ると信じている

268:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 11:23:27 ra+3OW+I
さとあずのあまずっぱさが好きだ

269:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 15:07:37 E11GcZ2f
さとりつが一番だ

270:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 17:19:22 7xWXr1d1
さとういで

271:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:26:00 H7D+NYBi
さとのど@さとのーと


 [ 公園 ] ・・・ 放課後

聡「はぁ・・・毎日毎日・・・同じことの繰り返し・・・ん?」

パサッ

聡「なんだこれ・・・FLAG NOTE・・・直訳で、旗のノート?」
ペラッ
聡「・・・『使い方』・・・このノートに名前を書かれた人間は・・・フラグが立ち、あなたに惚れる?」
パタン
聡「ふん、くだらない・・・まったく、病んでるな・・・幸福の手紙から、ぜんぜん進歩しちゃいない・・・なにがフラグが立つだw」

パサッ

聡「・・・・・・」



 [ 聡の部屋 ] ・・・ 夕方

聡「書く人物の顔が頭に入っていないと効果はない・・・ゆえに同姓同名の人物に一遍に効果は得られない・・・
・・・名前の後に人間界単位で40秒以内に惚れた原因を書くと、その通りになる・・・書かなければ原因は全て一目惚れになる・・・
原因を書くと更に6分40秒、詳しい惚れる状況を記載する時間が与えられる・・・
・・・フッ・・・時間をかけて、じっくり惚れさせたりできるってことか・・・いたずらもここまで手が込んでくると、まあまあかな」

ゴロン

聡「・・・・・・フラグが立つ、か・・・本当にくだらない・・・」

ガバッ!
カチカチ(LAMY)

聡「まてよ、万が一本当に惚れさせたら・・・俺は洗脳の実行犯か?・・・フッ、まさかな・・・そんなわけ、あるはずない」

律「・・・ただいまー」

聡「ねーちゃんのアイス食べちゃって・・・ケンカしてるんだっけ」


272:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:26:50 H7D+NYBi
 [ 田井中家・居間 ] ・・・ 夕方

聡「おかえり、ねーちゃん」
律「ただいま・・・ふん」
聡「・・・(まだそうとう怒ってるな)・・・」

サラサラサラッ(田井中 律)

聡「・・・(40秒で、一目惚れ・・・だったな)・・・」
律「なに見てんだよ」
聡「別に」
律「なあ聡、私はアイスのことを怒ってるんじゃないんだぞ」
聡「・・・(40秒・・・やっぱりなにもおこらない・・・ま、あたりまえか)・・・」
律「人に黙って、人のものを・・・・・・う///」
聡「?」
律「ごめんなー!怒ったねーちゃんが悪かったー!聡ー!大好きだぞー!」ガシッ!
聡「ええっ!?・・・(い、いや、偶然だ・・・偶然に決まってる・・・ねーちゃんのことだから、もう仲直りしたかったんだ)・・・」
律「聡~~!///」
聡「・・・(フラグノート・・・でも、万一これが本物だとしたら・・・!もう一度、試してみる価値はある!)・・・」

ガチャリ
澪「なんだ・・・あんなこと言ってても、すんなり仲直りできたじゃないか」

聡「澪さん?なんで・・・」
律「聡~~仲直りのキスしよう!ん~~///」
澪「律のやつ・・・聡くんと仲直りしたいから、自分がバカやらないように見ててくれって言ってな・・・でも私はお邪魔みたいだから帰るぞw」
聡「・・・(澪さんで、やってみるか?・・・今まさに帰ろうとしている人に効くのであれば、これはもう)・・・」

サラサラサラッ(秋山 澪)

聡「・・・(さあ・・・どうなる!?)・・・」
澪「それじゃあなwお姉ちゃんとは仲良くしないとダメだぞ?」

バタン

律「聡~~///」
聡「・・・・・・」

ガチャッ!

澪「聡くん!好き!大好き!///」ギュギュッ!
聡「・・・(ふおおおおお!なんかやわらかいものがッ!・・・じゃなくて!き、決まりだ!フラグノート・・・本物だ!)・・・」


273:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:27:34 H7D+NYBi
聡「ほしいものは、手に入った・・・ニヤリ」

サラサラサラッ(琴吹 紬)

紬「ふふっ///今度はどこへ旅行しようか~」

サラサラサラッ(鈴木 純)

純「私の家にネコ、見にこない?///」

サラサラサラッ(中野 梓)

梓「手・・・離したら、承知しないです///」

サラサラサラッ(平沢 憂)

憂「はい、お弁当///・・・あ~ん」

サラサラサラッ(山中 さわ子)

さわ子「先生といいことしましょう///」

サラサラサラッ(平沢 唯)

唯「聡く~~ん///すりすり~」


274:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:28:22 H7D+NYBi
 [ 公園 ] ・・・ 放課後

聡「はぁ・・・なんか・・・むなしいな・・・結局ノートの力でそうなるだけだし・・・」
シュボッ
聡「・・・『使い方』の最後の一行・・・このノートを燃やすと全ては元通り・・・か。ずいぶん良心的なことで」
メラメラメラメラ!
聡「もしかしたら・・・こういうことをわからせるための、ノート・・・なのかな?考えすぎか・・・?」
メラメラメラメラ・・・
聡「灰も残さず燃え尽きた・・・か。とりあえず、ねーちゃんと仲直りすることから始めないと・・・」

唯「あ、聡く~~ん!」
和「待ちなさい、唯!聞いて!最近、部活にも出ないなんてどうしちゃったのよ!?」
唯「聡くん、えっとね、えっとね・・・・・・あれ?なんだっけ?・・・わかる?和ちゃん?」
和「はぁ・・・私がわかるわけないでしょ・・・この子に用があったんじゃないの?」
唯「う~ん・・・あったような、なかったような・・・はっ!部活いかないと!二人とも、じゃ~ね~」タターッ

和「唯!・・・まったくなんなのよ・・・・・・キミ、唯の知り合い?」
聡「ええ、田井中聡といいます」
和「田井中・・・って、え、律の・・・」
聡「ねーちゃんの顔の広さには毎度毎度、驚かされます」
和「弟さん?あ、私は真鍋和よ。唯の友人なの」
聡「のどかさん・・・いい名前ですね。漢字は、まことのなべに・・・え~と?」
和「なごむ、よ。わかる?」
聡「平和のわ、ですか・・・あと、のどむ、ですかね・・・?」
和「へ~、そんな言葉まで知ってるんだ。ちょっと意外」
聡「ちゃんと書けるようになっておこうかと・・・(これ、最高の冗談だなw)」
和「ところで聡くん、さっきなにか燃やしてなかった?」
聡「モ、モヤシテマセンヨ?」
和「火遊びは感心しないわね。テストの結果とか?」
聡「そんなベタなことしませんって・・・・・・しかしこの状況は・・・?『燃やすと全ては元通り』ってわけでも・・・ない、のかな?」
和「ん?なんのこと?」
聡「ちょっと長い話になりますけど・・・聞いてもらえます?」
和「いいわよ。さぞかし面白い話なんでしょうねw」
聡「いや~信じてもらえないでしょうけどw・・・ホラ話としては面白いと思います・・・以前、この公園でノートを・・・」


(おしまい)

275:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:31:45 ra+3OW+I
そうきたか
続きが気になるw

276:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:51:46 pqSna36d
おもろい
「さとのど」だから「さとのーと」か

277:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:57:57 uZ9Tp6Hw
なぜかあんまり聡が羨ましくなかったw
おしまいと言いつつもうちょっとだけ続くんじゃ的な期待をしてしまう

278:友達のタレ目
09/08/07 23:49:12 s74QVg/s
鈴木んち行って、あの出番の少ない女をいじめてやろうぜ!

279:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:34:20 iangDyjY
>>274
>聡「はぁ・・・なんか・・・むなしいな・・・結局ノートの力でそうなるだけだし・・・」
シュボッ

乙です!
タバコすうな!w

280:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:35:02 TKtpbtRz
憂「聡くん、イチゴ牛乳いっしょに作らない?」

281:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:36:08 devKlC0p
かけるかな

282:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:36:12 iangDyjY
タバコじゃなくて紙燃やしてただけでしたorz

283:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:37:33 devKlC0p
前スレからの続きになりますが、聡のタイムスリップの話の続きを
投下します。


284:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:43:16 devKlC0p
<あらすじ>
ある夜、ふとしたことから喧嘩になってしまった律と聡。
床についてからも、聡は律のことを気にしていた。
物思いに耽りながらも、聡は本格的な眠りへと……。

その後、聡が目覚めるとそこは空き地だった。それも、自分のよく知る場所の。
彼は眼前に広がる光景を信じられずに、気を失ってしまう。

そんな彼を見つけて、自宅まで運んでいく一人の少女。
彼女が入っていった家の門に据え付けられている表札には―「田井中」と。

285:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:51:37 devKlC0p
 ―チュンチュン
「……うーん?」
 ガバリ、と起き上がる。
 まさか鳥の声で目覚めるとは。かつてないことだ。

「……顔、洗お」
 ボーっとした動作で、ベッドから出ようとする……が。
「あれ、これって?」
 床とベッドとの間にある段差が存在していないことに違和感を覚える。
「んな、馬鹿な。一体どういう……」
 驚いて、つい後ろに手をやってしまう。

286:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:56:03 devKlC0p
 
 ……フニュ。

「んー?」
 柔らかい感触。漏れ聞こえる幼い声。
「……はい?」
 恐る恐る、振り返る。嫌な予感をひしひしと感じながら。

「ふあー、おはよ~」
 
 幼い少女が、そこにいた。

287:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 00:58:07 wzASYxo/
支援

288:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:01:52 devKlC0p
「……うおおおおお!?」
 俺はズザッと後ずさる。そこで、俺が横になっていた場所が布団だったということを
 ようやく実感した。
「な、なんで逃げちゃうの~?」
 オロオロとする少女。心なし、目には涙が浮かんでいるような……。

「お、俺はロリでもないしぺドでもない! 断じて、違う!!」
 ブンブンと首を振りながら、弁解する。
 というより、自分に言い聞かせる。
 

289:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:04:27 devKlC0p
「うう……」
 そこで、ハッとする。少女は今にも泣き出しそうな気配を醸し出していた。
「やっ、ち、違う! 怒鳴ってるわけじゃない、怒ってるわけじゃないんだ!」
 自分でももう何を言っているのか、分からなくなってくる。
 ただ、目の前の子供に泣いてほしくなかった。

 なぜだろう、強く強くそう思った。

290:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:10:27 devKlC0p
「ごめんな、不安にさせちゃったか?」
 少女の方に近づきながら、俺は少女に声をかける。
(いきなり後ずさって声を張り上げたら、そりゃ怖がるよな)
 自分の行動を省みて、悔いた。

「ううっ……!」
 未だに怖がっているらしい少女の頭に手を載せて
「大丈夫だよ」
 とにかく、優しく声をかけた。

「……もう、平気か?」
 頭を撫でながら、俺は少女に問いかけた。
「んーん、だいじょーぶ!」
 少女は笑顔になっていた。うん、安心だ。

 

291:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:14:25 devKlC0p
「良かった」
 俺もたまらなく嬉しくなった。
「うん、よかった!」
 少女もそう繰り返した。
 俺たちは、あははと笑う。

「―律~、どこだい?」
 そこで、誰かの声が聞こえた。
「あっ、おとーさんだ」
「……君の、かい?」
「うん、やさしくて……大好き!」
 ぴょんぴょんとその場で飛び跳ねる少女を見ながら

「まてよ……この声って?」

 俺は、思案していた。

292:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:17:27 devKlC0p
 そこで、この声を最近どこかで聞いたことに慄く。
「まさか、そんな―」
 そして、今呼ばれた少女のものと思しき名前。
 ……じゃあ、この子は、まさか!?

「ここか?」
 ガチャリという音とともに開けられたドア。
 現れた顔を見て、俺は―

「嘘だろ……?」

 絶句、した。

293:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:22:56 devKlC0p
「おお、なんだ。随分と仲良くなったなあ」
「えへへー、すごいでしょっ!」
 談笑にふけっている親子。
 俺はそんな二人を、なんともいえない気持ちで見つめている。

「ははっ、すごいなー、律は。流石、お父さんの子だ!」
「へへー、さすがー」
 よしよしと頭を撫でられながら、律は男性のセリフを反芻する。
 
「……すみません」

 俺の発したか細い声は、彼らの耳に届いてくれたらしい。
「なんだい? ああ、泊めたこととかは気にしなくていいよ。
 僕は別に、お礼とかは―」
「いえ、そのことではなく」
 コホン、と一息ついて

「あなたたちの苗字は、田井中ですか?」

 そう、問うた。

294:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:28:24 devKlC0p
 男性は、驚きの表情を浮かべた。
「……もうこの家のことを知ったのかい?」
「すごーい、おにいちゃんってもしかして……」
 少女はえーとうーんと、と考えながら
「えすぱー!?」
 と続けた。

「いや、そういうんじゃないよ」
 俺は苦笑して、彼女に伝える。
「ただ、なんとなく、ってところかな」

 言い訳としては苦しいような気がしたが
「おお、そうだったのか」
 男性はあっさりと納得してしまった。
 そんな姿を見て、俺は確信した。

 この人たちは、この二人は―


295:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:34:09 devKlC0p
(全く、変わってないな)
 人を執拗に疑わない点とかが、特に。
「おにいちゃん、えすぱーじゃないんだ……でも、すごい!!」
 ……そうか。道理で、この子を悲しませたくないと強く思ったわけだ。
 よく見たら、トレードマークが無いだけで、他の部位はそっくりだ。

「ああ、申し遅れたね。まあ、苗字は君に言われてしまったが―」
 コホンと一息ついて

「僕の名前は、田井中想。この子の父親、さ」
「わたし、田井中律!」

 告げられた名前は、俺の予想通りのものだった。
 正直言って、信じられなかったが、事実らしい。

296:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:41:48 devKlC0p
「……ははは」
 乾いた声を漏らしてしまう。開いた口が塞がらないとは、まさにこのことだ。
『ありえない、なんてことはありえない』
 どっかの漫画に描いてあった台詞が、頭の中でぐるぐると回る。

「……そういえば、君の名前はなんだい?」
 そう問われて、俺は躊躇する。どう伝えればいいんだろう。
「えーと、その」
 だめだ、やっぱりこんなの―!

「だいじょーぶだよ」

 そんな声にはっとする。少女が俺をじっと見つめていた。
 少女は笑顔で
「へいきだよ」
 と続けた。

 その時俺は―
(大丈夫だ、聡)
(心配すんな、私がついてっから!)

「ねえ、ちゃん……?」
 あいつの姿を、そこに見た。

297:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:48:57 devKlC0p
「んん? どしたの?」
 だが、そこにいるのはやはり年端もいかない一人の少女だ。
「いや、なんでもない……でも、ありがとう」
 俺は視線を男性の方に向けた。そして、はっきりと告げる。

「俺、田井中聡っていいます」

 フルネームで、だ。
「ほお……私たちと同じなのか。田井中という苗字とは、珍しいね」
「ええ、でもありえないというわけではないでしょう?」
 きっぱりと言う。ありえないことは、ありえない―!

「ほう、じゃあこれも何かの縁だな」
 またしても特に疑うことなく、男性は認めてしまった。
 俺はそんな彼に苦笑する。このころから、なのか。

「しばらくの間、うちに泊まりなさい」

 しかし。次に飛び出したセリフに度肝を抜かれる。


298:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 02:01:40 devKlC0p
「……はい?」
「君はどうも他人という気がしない」
 にっこりと笑いながら、男性は続ける。
「あの、えーと」
 そんな彼に対し、二の句を継げないでいる俺。
「どうやら……律も君になついているらしいし」
「えへへー」
 少女がすり寄ってくるのを感じるが、俺は反応してあげることができない。
「君の事情はあえて訊かん! 家にしばらくの間、泊まっていきなさい」
 男性は、そう言い放った。

「ええええ!?」
 俺はそこで我慢できずに、声を上げてしまう。
「そ、そんなんでいいんですか!? け、警察とか、そういうところへは?」
「僕が、嫌だ」
 俺のしごく真っ当と思われる意見に、満面の笑顔で返してきた。
「……」
 本日、二度目の絶句。本当に、昔からこうだったのか……。

「―きょうからいっしょなの?」
 気付いたら、少女が上目遣いでこちらを見上げている。
「……ああ、そうなる、ね」
「やったー!」
 嬉しさのためか部屋中をバタバタと走りまわる少女。
 そんな姿を見て苦笑しながら、俺は考える。

(警察、と俺は提案したけど……考えてみたら、ここにいるのが一番いいのか)
 俺は、一人でうんうんと頷いた。

「それでは……これから、しばらくお世話になります」
「うん、気がねなくどうぞ」
「へへっ、よろしく~!」

 三者三様の声を響かせて。

 奇妙な生活が、始まった―
 
 続く。
 

299:あとがき
09/08/08 02:05:18 devKlC0p
なんでこんなに長ったらしいものを書いているのだろう……。
父の名前を勝手に決めてしまってすみません。

これから、少しずつ物語が始まっていく予定です。
随分と続きが遅れてしまって、申し訳ありませんでした。

300:あとがき
09/08/08 02:08:57 devKlC0p
そうだ、ちょっとした補足を。

このときの年齢は
律→4歳
聡→13歳
くらいの設定です。あの番外編を見ると、どうしても中学生になりたてという感じがして。

さて、聡と律のこれからは……。

301:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 02:09:44 wzASYxo/

カップリングじゃなくて完全に聡ストーリーなのか?w

302:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 02:31:02 QC6U1y+l
乙。
すげえ長編が来た。
これ携帯で書いてるの?


303:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 07:35:55 YTPYoXhg
チビ律きたあああああ
続き待ってるぜー

304:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 09:53:07 devKlC0p
 カップリングものではないかもしれません。ただ、いろいろな人たち
 が絡んでくる予定です。パソコンに書き溜めしてました。

305:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 10:03:14 devKlC0p
「……あの」
 挨拶が終わって、部屋を出ようとする男性に俺は声をかけた。
「うん? なんだい?」
「ああ言ってもらえたのは嬉しいんですけど……本当に、いいんですか?」
 実のところ自分なりに納得したとはいえ、やはり不安は付きまとっていた。
 そんな俺をみかねてか、男性は優しい声で俺に語りかけてくる。

「……朝起きたら、律が僕のベッドからいなくなっていてね」
 彼の声はどこか楽しそうだった。
「僕はちょっと焦った……けれど、なんとなく安心していた」
「そ、それはなんで?」
「君がいたからだ」
 きっぱりと断言する。
「なんとなく確信していた。律はそこにいる、と」
 

306:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 10:11:31 devKlC0p
 なんとなく、と連呼する割には、彼の口調ははっきりとしたものだった。
「僕の勘は見事に当たったわけだ……部屋に行ってみたら、律は君と
 楽しそうに笑い合っているときた」
 その時のことを思い出したのか、彼はふふっと微笑する。
「それを見て僕は嬉しくなった。君を連れてきたのは間違いではなかった、とね」
 そう言って俺の顔をじっと見つめてきた。

「君がいなくなると、律も寂しがるだろう」
 俺は楽しそうにゴロゴロと寝転がっている律を見た。
「いっしょ~」
 部屋の壁と壁の間を、往復しているらしい。

307:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 11:24:25 devKlC0p
「……たしかに、とても楽しそうですね」
「ふふっ、かわいいだろ」
 愛しそうな視線を娘に向ける男性を見ていると、複雑な気分だった。
(まあ、この人が俺を知っているわけないんだけどな―)


308:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 11:29:10 devKlC0p
「さて、そろそろ僕は行くよ」
 彼は俺にそう言って、ドアを開けて出て行こうとする。
「律と仲良くしてやってくれ。君だったら安心だ」
 バタリとドアが閉められた。

 さて、こうして少女と俺は二人っきりになったわけだけど……。
「ねえねえ、なんかしてあそぼ?」
 なついてくる少女に、俺はどう接していいのやら。
 さっきまでは普通の女の子だと思っていたから、落ち着けたわけで―
(……姉ちゃん、なんだよな)
 信じられないけれど。

309:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 11:36:26 devKlC0p
「ねーえ」
 無邪気にすり寄ってくる少女に、俺は複雑な気持ちを抱かざるを得ない。
「あそぼー」
 しまいには、俺に抱きついてきた。

「……よし!」
 俺は覚悟を決める。この子と向き合う覚悟を、だ。
「じゃあ、君は何をしたい―」
「だめー!」
 いやいやとかぶりを振られた。

「……えっ?」
 出だしから失敗? い、いや、でも特におかしなことは言って……
「……んっ!」
 自分を指さし、主張する少女。
 
 俺はそれを見て、合点する。そういうことか。
「ああ、ごめん……じゃあ、どうする」
 一息ついて
「―律ちゃん」
 やべえ、恥ずかしい。
 
 

310:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 11:48:55 devKlC0p
「……うん! じゃあね、じゃあねー」
 俺が恥ずかしさに震えそうになっているのもどこ吹く風、
 彼女は一生懸命に考え出した。

「―そうだ! 外にいこ~!!」
 そして、しばし考える素振りを見せた後、言った。
「……うーん」
 俺は震えるのをやめ、しばし逡巡する。外へ行っていいのだろうか……おかしなことにはならないか。
 でも―

「よし、行こうか」
 興味は、あった。俺がまだいないこの時代に
 どんなことがあったのか。
 どんなものができたのか。
 それを知りたいという欲求が首をもたげてきたのだ。

「やったー、しゅっぱーつ!」
 少女はそう言って勢いよく部屋のドアを開けるやいなや、
 おとーさんに言ってこよーっと! と、一目散に走り出していってしまった。

「……やれやれ」
 俺は嘆息する。猪突猛進なあの気性は、昔からだったのか―
「もしかして、誰も変わってねえのかなあ……」
 父もあんなだし、あの子もそうだ。
 どこか、複雑だった。今日、幾度となくこんな気分になっているような気がする。


311:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 11:54:30 devKlC0p
(はあ……) 
 溜息をつきながら、俺は少女の後を追う。
 ……いや、もう「少女」はやめよう。「律」と呼ばないと、あの子は怒っちゃうだろうし。

(それはそうと……)
 ここに俺が来てしまった、ということは、だ。
(現実の俺は?) 
 どうなっているのだろう……不安だったが、今は仕方無い、か。

312:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 11:58:46 devKlC0p
「姉ちゃんとは、結局喧嘩別れってわけか」
 それだけは、本当に心残りだ。

「じゃあね、おとーさん! いってきまーす!」
「いってらっしゃい。お兄ちゃんの言うことをよく聞くんだよ?」
「はーい」
「じゃあ、おじさん。行ってきます」
 ペコリと俺は、男性に頭を下げる。

「行ってらっしゃい。それはそうと―」
「はい?」
「いいよ、君も僕のことを『おとうさん』と呼んでくれ」
 おもむろにとんでもないことを言い出した。

「……えっ?」
「さっきも言っただろ? 君は他人という気がしない」
「……はあ」
「君の事情は詮索しない。家に帰れない理由があるんだろう?」
(……というか、ここが家なんですけどね)
 心の中で、ついおかしな突っ込みを入れてしまう。
 
 

313:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 12:08:15 devKlC0p
「だから、だ。しばらくはここを自分の家だと思うといい」
 男性の目はどこまでも優しかった。
「……ほら?」
 彼が期待していることは、明白だった。

(……まあ、いいか)
「じゃ、じゃあ、行ってきます」
 恥ずかしさのため、言い淀んだ後に
「―おとうさん」
 そう、言えた。どこか懐かしい響きのように、感じた。

「うん、行ってらっしゃい。律をよろしく頼むよ」
 男性―いや、おとうさん―は満足そうに頷いて、俺を送り出してくれた。

「おそーい」
 家を後にして道路に出ると、律が頬を膨らませていた。
「ごめんごめん。ちょっと、おとうさんと話をしていてね」
「むー……今回だけ、特別だよ」
 律はそう言ってぷいっと横を向いてしまったが、どうやら許してくれたらしい。
「ふふっ、ありがとう」
 俺はそんな彼女がとても微笑ましい。
 そういえば、こんなことが前にもあったなあ―

314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 12:25:22 devKlC0p
 懐かしい気分に浸りながら、俺と律は歩き出す。

 しかし歩き始めた当初、律の機嫌は悪かった。
「……ごめん」
「べつに、おこってないもん!」
 明らかにプンスカ怒りながらそう言われても、まるで説得力がない。
「さっき、許してくれたじゃんか」
「だから、おこってないもん! しんぱいしただけだもん!」
 彼女は足を速めて、先に進んでしまった。

(……しかたない)
 俺は溜息をついて、ある決意をする。
 これで機嫌を直してくれるかどうかはわからない。
 でも―
「律ちゃん」
 俺は、彼女を追いかけていた。
 そして―

 その、小さな、本当に小さな手に優しく触れた。
「……えっ?」
「ごめんな。俺のせいだ」
 きっちりと謝る。
「だから、仲直り」
 彼女の手を包みこむ。
「だからさ」
「……うん」
 律はようやく落ち着いたらしい。どこか嬉しそうな表情で、手を見つめていた。

「……どっか行きたいところとか、ある?」
 しばらく手を繋ぎながら一緒に歩いた後で、俺はそう尋ねた。
「えっとね~」
 先ほどとは違い、律の声は明るい。良かった―
「よし、きまり!」
 どうやら、思いついたらしい。
 
 彼女は満面の笑顔で―
「こうえん!」
 と答えた。

 


315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 13:20:41 devKlC0p
「ぶらんこ、ぶらんこ♪」
 どうやら律は、ブランコがお気に入りらしい。
 近くの公園に辿り着くやいなや、鼻歌を歌いながらこぎだした。
「気をつけろよ~」
「おにいちゃんも、のろ~!」
 水を得た魚のようにとても活発にこぎながら、律はこちらに手を振ってくる。
 その満面の笑顔を見ていると―
「分かった、いいよー!」
 どうしても期待に応えたくなってしまうのだった。
 律は満足そうに頷いているし。
 甘いな、俺も……。

 けれど、俺が一緒にブランコに乗ってあげるのは―
「あいかわらず、だっせー女!」
 少し、先の話になりそうだった。
 

316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 13:40:38 devKlC0p
「か、返して……!」
「へっ、こんな本読んでるからだっせえんだよ!」
 どうやら、一人の少女が少年たちに取り囲まれているらしい。
「そ、それはパパのくれた大事な―」
「んなことしらねー! なあ、こいつの髪もむかつかねえ?」
「そうだな。やたらと長えし……切っちゃうか」
 少女を押し倒し、どこからか鋏を取り出す少年。
 周りの取り巻きはそれをにやにやと見つめている。

「やだ……やめて」
 少女はぶるぶると震えている。少し距離はあったが、その様子はよく分かった。
「ママがほめてくれたの……きれいなかみって」
「うっせえよ。もう、やっちまおーぜ!」
 ひひひ、と笑う少年たち。子供の笑みとは思えない。

「……」
 俺はベンチから立ち上がる。無言のまま、少年たちに近づいていく。
 いくらなんでもひどすぎる。限界だ。

「おい、そこの―」
 しかし、俺が言い終わる前に

「なにやってんだ、おまえらー!」
 
 律のキックが炸裂した。
 

317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 14:23:47 devKlC0p
「うわっ!?」
 少年たちはいきなり現れた少女に、度肝を抜かされたようだ。
「な、なんだよお前。か、かんけいないだろ」
 蹴られた少年が、背中をさすりながら律を非難する。
「かんけいあるよ!」
 律は毅然と言い放った。
 心なし、体が震えているようだ。

「おんなのこをいじめるなんて……ゆるせない!」

 言って、律は少年たちにとびかかっていった。
 

318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 14:25:04 ucjS1Mgl
かんけいあるからー♪かんけいあるからー♪


・・・・・・・・・ごめん

319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 14:35:03 devKlC0p
「……さて」
 律一人に対して、相手は同い年であろう少年四人。

 そこで、俺の取るべき行動は―
「あ、あの?」
「危ないから、ちょっと向こうへ行ってようか」
「だ、大丈夫なんですか?」
 少女はおどおどと俺に言った。
 俺は、この子が何を心配しているのかすぐに分かった。
「平気だよ、あいつは」
 後ろで熱戦を繰り広げている律の姿。見なくても分かる。

320:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 14:48:10 devKlC0p
 数分後。
「おまたせ~!」
 そこには、とことことこちらに歩いてくる、律の姿が。
「お疲れ。結果は……まあ、見なくてもわかるか」
 後で応急手当だけでもしてやるか。
 慈悲ってやつだ。

「しっかしまあ、強いな律は」
「えへへー、ほめてほめてー」
「よしよし。すごいぞ」
 頭を撫でてやると、律は気持ち良さそうな顔になった。

「あっ、そ~だ!」
 撫でられながら、律は俺が連れてきた少女の方を向いた。
「え……?」
「はい、これ!」
 見ると、律の手には一冊の本が―
「あっ!」
「大事なものなんでしょ?」
「あ、ありがとう……!」
 律から本を受け取り、感極まって泣き出す少女。
 よしよしと、律はそんな少女の頭を撫でてやっていた。
 

321:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 14:53:22 devKlC0p
「髪、さらさらしてる~。長~い!」
 撫でてやりながら、律はそんな感想を漏らしていた。

「さて……」
 そろそろ俺には、確認しなければならないことがある。
「は、はい?」
「君の名前を教えてくれないか?」
 俺は少女と視線を合わせ、問い質す。
 
「あの、えーと……」
 少女はしばし迷う素振りを見せた。
 そんな彼女を見ながら、俺はある予想をしていた。
 長い黒髪、現在につながる整った目鼻立ち。
 おそらく、この子は―

「秋山澪、です」

 恥ずかしがりながら、少女は名前を教えてくれた。

 つながった。



322:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 15:00:24 devKlC0p
「みおちゃん? かわいいなまえ~!」
 律は未だに顔を赤らめている少女―秋山澪―に抱きついた。
「えっえっ?」
 そんな澪は、いきなりの律のスキンシップに困惑の色を隠せない様子だ。

(なるほど……)
 俺は、一人合点する。
(これが、きっかけだったのか)
 現在につながる、二人の親友の。

「ほら、律。それくらいにしとけって」
 俺は今も澪に抱きついている「姉」をそうたしなめる。
「えー、ケチ~!」
「ケチじゃない。ほら、澪ちゃんも恥ずかしそうだろ」
「うっ、うう~……」
 見ると、澪は今にも泣き出しそうだ。
 彼女は目に、大粒の涙を湛えている。

(……今はマシになったんだな)
 これだけで泣いてしまいそうになるほどの泣き虫だったのか、「澪姉」は。

 

323:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 15:05:22 devKlC0p
「ほら、律。謝りな」
 俺は、律を促す。
「むー、分かったよ!」
 彼女は俺に対しては不満そうにそう言ったが―
「ごめんね、澪ちゃん」
 澪にはとても優しそうに語りかけたのである。

「い、いや、もうへいき」
 澪は恥ずかしそうに、そんな律に告げる。
「顔、赤~い! かわいい~!」
 律はなぜかそんな澪を見て、喜んでいた。

(いや、しかし……)
 澪の赤らんだ顔を見ながら、俺は動揺していた。
(この頃から、破壊力たけえ)
 そして、幼い少女に赤面しそうになっている自分に気づき、愕然とするのだった。
 
 

324:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 15:13:18 devKlC0p
「と、ところでどんな本を読んでるんだ?」
 俺は、澪に質問を振った。自分を落ち着かせるためでもある。
「こ、これ」
 おずおずと差し出された本の題名。
『タイムマシン』と読めた。

 その題名を見て、俺は寂しくなる。
(やっぱり、心配だな……)
 特に、姉ちゃんだ。あんな風に喧嘩別れしてしまったまま
 ここに飛ばされたのだから。考えると、溜息をついてしまいそうになる。

「ねえ、だいじょぶ?」
 そんな声にはっとする。律が俺の顔を心配そうにのぞき込んでいた。
「あ、ああ。ごめんな」
 また、重なった―「律」と「姉ちゃん」が、だ。
 まあ、同一人物だから当たり前っちゃあ当たり前だけど……。
 

325:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 15:15:56 devKlC0p
「……ねえ、みおちゃん。いっしょにあそぼ?」
 律が俺から視線を外し、澪に声をかけた。
「えっ、いいの……?」
 おろおろと反応する澪。
「いいっていいって。人が多い方が楽し~し!」
 きっぱりと言う律。
 面白いくらいに正反対な二人だった。
(だからこそ、魅かれあったのかもな)
 そんなことを、想像した。
 俺の友人も元気かな、などとまたさみしいことを考えながら。

326:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 15:24:39 devKlC0p
 それから、俺たちは大いに遊んだ。

 先延ばしになってしまったブランコ遊び。
 3人乗りは、流石に危なかった。
 けど、楽しかった。

 その後、律と澪は滑り台へ。
 笑顔で滑り落ちてくる二人を俺は抱き上げる。
 澪も満面の笑顔を浮かべてくれていて、俺は嬉しくなる。

 その後、近所の駄菓子屋へ。
 そこで買ったグミを三人で分け合って食べていく。

 自然と笑顔になれる、そんな穏やかな時間だった。
 そして、どんなことにも終わりはつきものであるように―

「それじゃあね。バイバーイ!」
「ば、ばいばい……」
 『暗くなってきたから』という理由で、俺たちはそれぞれの帰路についた。
 
 

 

327:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 15:36:42 devKlC0p
「たのしかったあ!」
 帰り道、律は満面の笑顔を浮かべている。
「そりゃ、よかったな」
 俺もそんな彼女を見て、気分が高揚するのを感じた。
「みおちゃんとまたあそびたいなあ……」
 うっとりとした目つきでそんなことを言う律。
 どうやら、二人は相当に相性がよかったとみえる。
「ああ、そうだな」 
 俺も、この時代の「澪姉」にもう一度会ってみたくなった。

 あっ、そうだ。言い忘れていたか。
 あの悪ガキ共の応急手当はしておいてやった。
 駄菓子屋のばあちゃんに、包帯をはじめとする様々な救急用具を借りてきたのだ。
 全員、完璧に気絶していたので少し心配になったが、そこまで重傷を負っては
 いなかったので安心する。傷口を消毒し、包帯を巻いていった。

「どうして、こんなやつらの……」などと文句を言いながら、律も手当てを
 手伝ってくれた。澪もオロオロしながらも、サポートしてくれた。

 やっぱり、このころから二人は変わっていない。
 だから、俺は二人の「姉」を尊敬しているのだ。

(帰れんのかなあ……)
 そんなことを考えて夕焼けを見ていると、とてつもない不安に襲われた。
「どしたの?」
 でも、そんな不安も―
「ううん、何でもないよ」
 律の顔を見ていると、吹っ飛んでしまうのだった。
 そう言って、二人で穏やかに笑い合う。
 
 このとき、俺は気づいていなかった。

「ふふ……順調らしい」

 そんな穏やかな時間が、長く続くことなどありえないということに―。

 続く。

328:あとがき
09/08/08 15:39:38 devKlC0p
さすがに、ここまでですね。
いくらなんでも、おかしい。
お目汚し、失礼しました。

でも、書いていて律と澪、そして聡に愛着が湧いてしまったのも事実です。
なるべくさっぱりとまとめたいと思います。

329:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 21:41:59 3+9y+rSU
前から思ってたけどやたらと文章うまいよな

330:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 22:23:14 52GEgwGe
>>328
大作乙です!
1投稿の行数が少なめだからそんなに長く感じずサラっと読めました。
大変引き込まれる文章だけに状況説明だけでテンポを崩してる部分が
若干気になりましたが続き楽しみにしてます!

331:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:12:28 LfxJpQJX
「いっただきまーす!」
「いただきます」
「……い、いただきます」
 食卓に響く三者三様の声。
 律は喜々としておかずに箸を伸ばし、父は魚の骨をのんびりと取り出している。
 で、俺はといえば……。
「ほら、律。こぼしちゃってるよ」
「わっ、ホントだ!」
「少し、落ち着きな」
 律のシャツを拭いてやりながら、俺は注意を促す。
「えへへ~、美味しいんだもん!」
 世話を焼かれながらも、律は笑顔である。その奔放さが羨ましい。

「―本当に仲が良いな、君たちは」
 父はそんな俺たちを優しく見つめている。
 その瞳に、俺達の姿をとどめようとしているかのようにも見えた。
「ふふっ、だってお兄ちゃんってなんか―」
 律はそう言った後

「ほんとにきょうだいみたいなんだもん!」

 と、続けた。



332:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:27:01 LfxJpQJX
 そう言われて、俺は感動していた。
(やっぱり、分かるものなのか)
 絆ってやつは、あらゆる理屈を飛び越えて、人と人とを繋げてくれる。
 そんな詩人めいたことを考えて、少し恥ずかしくもなった。

「今日ね~、公園で―」
「ほう……そんなことがあったのか」
「それでね、みおちゃんって子となかよくなったんだよ!」
「それは、よかったなあ……いつか一緒の所へ通えるといいね」
「うん!」
 穏やかな父娘の語らい。二人の顔に浮かぶ笑顔。
 見ていると、どこか寂しい反面、嬉しさもあった。

(でも、やっぱり……)
 いつかは、終わってしまうのだろう。こんな日常も。
(俺がここにいること自体、おかしいんだしな)

「ごちそうさま~!」
「ごちそうさま」
「……ごちそうさま、でした」
 食後の挨拶を終えて、俺たちは思い思いの行動を取る。

 まず、俺は―
「……いいんですか? 俺、食費とか払わないと―」
 父に、気になっていたことをぶつけていた。
「言っただろ? 今の君は、僕たちの家族だ」
「……」
 いくらなんでも、甘すぎやしないか。この人にとって俺は、見ず知らずの他人なのに。
 けれど―
「明日あたり、僕の手伝いをしてくれるかな? 君が作ったら、律も喜ぶだろうし」
 父親らしい面を覗かせても、いた。
「ええ―喜んで」
 幸い料理だったら、姉ちゃんと一緒に挑戦していた。
 普段から二人して、料理の腕を競いあっていたものだ。懐かしい―
 

 


 

333:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:34:22 LfxJpQJX
「それはよかった。じゃあ、明日よろしく」
 ニッコリ笑って、父はソファーの上で横になった。

「どうすっかな」
 食卓から離れて、俺は色々と考える。
 現実への帰還、この時代に飛ばされたわけ、姉ちゃんとの確執……
 懸念事項は多い―

「おにいちゃ~ん!」
 食後だというのに、律は変わらぬスピードで俺に飛びついてきた。
 ここは俺に宛がわれた部屋だ。布団の上で、律はゴロゴロしていたらしい。
「なんかしよう!」
 そんな律のはしゃいでいる様子を見ていると―
「……ま、いいか」
 心配事なんて、吹き飛んでしまうのだった。

334:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:45:13 LfxJpQJX
「私ねー、もうすぐきょうだいが出来るんだ~!」
 一緒にトランプ(ただし、7並べに限る)をしていると
 律はおもむろにそう言った。
「……えっ?」
「おとうとかなー、いもうとかなー?」
 楽しそうに笑っている律を見ながら、俺は動揺の色を隠せない。

「い、いつ!?」
 俺は律に顔を寄せる。
「え、なになに?」
「そのきょうだいは、いつ頃生まれる予定なんだ!?」
 たぶん、俺の顔は必死だったはずだ。

「う、うーんと……たしか」
 俺の必死さをみかねてか、律は考えだしてくれた。
「あっ、そうだ!」
 ポンと手を打ち

「あと、三日!」

 嬉しそうに、告げた。

 

335:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:50:33 LfxJpQJX
 それを聞いて、皮膚が粟立った。
(ま、待てよ……三日?)
 となると―

(俺は、どうなる?)

 この時代にいる、俺は? 

「お、おにいちゃん……だいじょーぶ?」
 はっと気付くと、律の心配そうな顔が眼前にあった。
「あ、ああ、ごめん。大丈夫」
 にっこりと笑ったつもりだったが、ぎこちないものになってしまったのだろう。
 律の顔から不安の色は引いていない。

「ほんとに?」
「う、うん。ほんとに!」
 でも、こんなこと律に教えられるわけがない。

 誰か―
(誰か、教えてくれ!!)
 叫びたくなる衝動を必死に抑えた。

336:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:52:04 LfxJpQJX
「……おにいちゃん」
 律は未だに苦悩している俺を見て、声をかけてきた。
「な、なに?」
 動揺しながら返事をする俺に―
「おふろ!」
 予想外の提案が打ち出されたのだった。

337:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:54:47 LfxJpQJX
―ザパン。
「きもちい~!」
 浴室に律の楽しそうな声が響く。
「そ、そうだな」
 俺も困惑気味に声を返す。まさか、こんなことになろうとは―

「いいよ、一緒に入ってきなさい」
 あっさりと提案は受け入れられた。
「わーい!」
 律の歓喜の声とは対照的に―
「ほ、ほんとうに!?」
 困惑の色にまみれた俺の声。
「だって君たち、ほんとうにきょうだいみたいじゃないか」
 そんな俺達に、父はあっさりと言い放った。

 そして、この状況である。
 

338:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 14:57:19 LfxJpQJX
「いい湯だな~♪」
 節をつけて、律が幼い声で歌い始めた。

「ははっ……」
 俺は苦笑することしか出来ないでいた。まさか、再び姉と共に
 風呂に入ることになるなんて―
(いや、今は兄妹? ってことになるのか)
 余計、複雑だった。

339:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 15:07:43 LfxJpQJX
「おにいちゃん、頭洗って~!」
 ザパンと浴槽から出て、律はシャワーの前へと移動する。
「……いいよー」
 俺の声は、はたして明るく発せられていただろうか?

 浴室にゴシゴシという音が生まれる。
「~♪」
 律は気持ち良さそうに、俺の手に身を任せている。
「―気持ち、いいか?」
「うん! すごく!!」
 満足そうに頷く律。そんな彼女に苦笑する俺。

(そういえば)
 姉ちゃんも、髪の毛に関連するものが好きだったっけか。
 ドライヤーとかには、ものすごく拘っていた。
 それに―

「おにーちゃん?」
 俺の思考は律の声に中断させられた。
「ああ、なに?」
 そんな律に返事をする。

「あと三日で、わたしにはきょうだいがうまれるけど」
 律の口から再び告げられる、厳然たる事実。
 それを聞かされて、俺は溜息をつきたくなる。
(……でも、律にとっては嬉しいことなんだよな)
 そう思うと、聞いてあげられる程度の余裕が生じた。

「でもね!」
 クルッと後ろにいる俺に振り向く律。

「おにいちゃんは、おにいちゃんだよ!」

 小さな口から、一生懸命な言葉が紡がれた。
「だから、だいじょうぶだよ!」
 そう、律は言ってくれた。

 
 
 

340:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 15:19:06 LfxJpQJX
(……)
 実を言うと、俺は感動に打ち震えていた。
 拙い言葉だとは思う。いったい、何がどう「だいじょうぶ」なのか。
 そういったことが全く以て、明確ではないから。

 けれど、今の俺には―

「ありがとう」

 何よりも素晴らしい激励の言葉だった。

「うん、良かった!」
 律は満足そうに微笑んでいる。
「おふろにつれてきて!」
 えへへっと笑い声を漏らす律。

「……もしかして」
 俺を励ますために―?
「うん! おとーさんがいってた! 
『おふろには人を変える魔法がある』って!」
 満足そうにそう返してくれる律。そんな彼女を見て―
「律は、良い子だな」
 愛しさが込み上げてきた。
「でしょー、へへっ!」
 得意げな顔を見ていると、現実のあいつとまた重なる。
 でも―
「ああ、ほんとうに」
 不思議と寂しさは感じなかった。風呂の魔法、だろうか。

341:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 15:25:47 LfxJpQJX
「おやすみ~!」
「おやすみ、なさい」
「ああ、おやすみ。律はお兄ちゃんと一緒に寝るのかい?」
「うん! そ~するの!」
「そうか。仲良く、な」
「わかってるって!」
 自信満々に、律は言葉を返す。
 そして、早々と俺の部屋へと飛んで行った。

「……じゃあ、俺も」
「待ってくれ」
 部屋を退出しようとする俺に、父が声をかけた。
「もしかして、あの子から聞いたのかい?」
 何を、とは言われなかったが、それでも俺には分かった。
「―ええ」
「そうか……」
 どこか複雑そうな表情を浮かべている。

「聡くん」
「は、はい」
「律と、目一杯仲良くしてあげてくれ。あの子はずっと寂しがっていた」
「……もちろんですよ」
 俺ははっきりとそう告げる。今は、これでいい。
「それを聞いて、安心したよ……」
 安堵の表情を浮かべる父に、「それでは」と言って部屋を出た。

 続く―


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