【けいおん!】唯×梓スレ 2at ANICHARA2
【けいおん!】唯×梓スレ 2 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 21:49:28 KqDNzzla
だがおれは一向にかまわない!

451:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 22:19:22 u0/JrKvo
キョン「よくある事さ・・・デジャブなんて」

452:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 22:30:18 IpijqI4q
ゆいあずシリーズが最近ないのがちょっと寂しいな

453:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 22:35:34 iwYs04lf
>>448
臭どころかモロだが気にするなw
別パターンだと思えばいいさ












作者は同じなのか?

454:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 23:21:26 pa6riAUP
>>452
ちょとどころじゃない

455:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 00:04:11 8hrobsH3
ほい
URLリンク(nagamochi.info)

456:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 00:39:57 RngaLMzk
>>455
ふぅ…

457:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 00:47:55 aPBiEVUx
貼られる絵が予想通りすぎて自分で吹いてしまった
俺もだいぶゆいあず極まってきたな

458:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 01:00:08 BX+X0e9z
さすが全年齢向けスレは違うな

459:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 01:34:19 ftnnN/lC
>>455
まったくけしからnもっとやってくれ

460:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 01:36:49 PdgJV4Jc
原作のあずにゃん
最初は唯のこと苦手そうだったのに
最近どんどん懐いてきてるな。
唯に落とされるまでもう少し

461:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 02:36:53 tQzpef69
流石は唯
落とし神と言われただけあるなw

462:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 12:03:47 DXZc0lQ1
唯は年下に特に強そうだな
普段のだらしない中に一瞬垣間見える
かっこよさというか頼り強さというか

463:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 12:08:05 DXZc0lQ1
頼り強さって何だよ…
頼もしさだ

464:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 13:43:26 wydbfg6a
先輩になってからの唯にころりと落とされた私には
あずにゃんの気持ちがよくわかるぜ…

アニメは特に唯の成長がわかりやすいよね
あのまま行けば順当に、っていうか既に落とされてるようなw

465:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 15:48:56 7vBivaaW
とらの通販で適当に唯×梓っぽいなと思ったエロ同人を五冊ほど買ったんだ
うち一冊に澪が乱入してくるやつがあったんだけど
唯が澪にフィストファックかましててドン引きした

466:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 18:01:08 65EwBQwJ
>>447
ごめんなさい、間違えました

467:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 23:33:53 c9IROv56
今月のきららの最後の4コマ、唯の発言に力強く同意してるんだが、
今までの梓なら「何言ってるんですか」くらいに流してただろう
唯の「オーラ」がそうさせたのか何なのか…

468:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 00:53:41 3lFHUXwn
>>467
ムギフィルター的にはゆいあずっぽいシーンだが、あそこはHTTのバンドとしての結束力がますます高まってると俺は解釈した


469:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 01:19:49 LP+iRLFP
>>437
あれは私的には、梓が常に思ってた個々では欠点があっても皆そろうといい演奏をするってのと
唯が同じ気持ちでいてくれたことに感動して、同意に回ったんじゃないかと妄想した
そして気持ちが通じ合ったと思った梓は、唯への積極的なアプローチを開始する的な二重妄想


470:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 14:21:25 3lvUIB98
>>469
お前は>>437から何を感じ取ったんだ

471:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 14:39:19 An0mJ8SU
>>470
俺達凡人には感じることの出来ない何かであることは間違いない

472:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 16:08:57 o/bdUAz9
>>470-471
単なる間違いだろw
とマジレスさせてもらう

473:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 18:36:04 dh8otoJ0
>>470
これはwww
すみません!単なる間違いです!
自分で大笑いしましたw
>>467に脳内補正お願いします orz

474:ヘタレなあずにゃんとか
09/08/21 19:39:10 LIWepyJ8
そろそろ夏も終わりかなってことで、ゆいあず夏の陣を置いてきます。


「暑いですね・・・」
「うん・・・あいす食べたい・・・」
まだまだ暑い日が続く夏の日、私と唯先輩は二人、先輩の部屋で熔けていた。
唯先輩から誘われて遊びに来ていたんだけど、あまりの暑さに何もやる気がおきない―なぜなら今日の最高気温は今年最高の暑さなんだそうだ。
せっかく一緒にギターの練習でもしようと思ってたのに・・・それに他にもいろいろ・・・。
「アイスですか・・・食べたいですね・・・」
「あずにゃ~ん・・・あいす持ってきて~、冷蔵庫に入ってるから~・・・」
「ええっ・・・い、嫌ですよ・・・そんな」
自分の家ならまだしも、人の家の冷蔵庫を勝手に空けるのは抵抗があります。
「お~ね~が~い~、あ~い~す~」
唯先輩は駄々をこねながら、床を転がり始める。
(うう・・・か、可愛い・・・って言うかパンツ見えてますよ、唯先輩!)
この暑さのせいか唯先輩の格好は薄いTシャツ一枚にミニスカートという超薄着なのだ。
そんな格好で転がったらスカートだってめくれ上がってしまう。
(ぴんく・・・ごくりっ)
私は別の意味で頭が沸騰しそうだった。
暑さのせいか理性が熔けていくのもいつもより早くて―さすがに真昼間から唯先輩を襲ってしまうわけにはいかない。
は、初めてくらいはもっと雰囲気というものを―って、べ、別に唯先輩とはそんな関係じゃっ!
(って、私何考えてるの!)
いけないことを想像しそうになる頭をブンブンとふって私はバッと立ち上がる。
「わ、わかりました。あ、アイスとってきますから転がるの止めてください!」
「わ~い♪ ありがとー、あずにゃん!」
少し頭冷やさないとね・・・うん。



475:ヘタレなあずにゃんとか
09/08/21 19:40:14 LIWepyJ8
***

アイスを持ってきた私は、唯先輩と一緒にアイスを食べていた。アイスの冷たいのが火照った頭にちょうどいいです。
さっきの状態では何をしでかしていたか分かりませんからね。どうやら唯先輩もアイスを食べて元気が出てきたみたいです。
「う~ん♪ 冷たくておいしーよー」
「そうですね・・・あ、唯先輩アイス溶けてますよ」
「え?・・・・あ、ホントだ!」
唯先輩のアイスはすでに溶け始め、ポタポタと唯先輩のTシャツを濡らしていた。
「わ、シャツに付いちゃったよ! あずにゃ~ん・・・」
唯先輩は目をウルウルさせながら、私を見つめてくる。
「ほ、ほら早く拭かないと・・・」
私は、ティッシュを2、3枚取ると、唯先輩の胸のところに手を当てた。
ふにゅっ
「あんっ!」
(って、私は何をやって・・・)
唯先輩もいきなり胸を触られたからか、甲高い声を上げる。
ていうか私はそれどころじゃなかった。唯先輩の胸の感触にさっきようやく冷めてきた頭が再沸騰を始めた。
ふにふに
「ひゃっ・・・ん・・・あ、あずにゃん・・・だ、だめだよう」
(はっ!わ、私はいったい何を!?)
どうやら意識が飛んでいたようだ。自分でも気付かないうちに先輩の胸を揉んでしまっていた。
「ご、ごごご、ごめんなさい! 唯先輩、こ、これは・・・その・・・」
私は慌てて手を離し、唯先輩に謝った。
「も、もう・・・あずにゃんのえっち」
唯先輩は真っ赤な顔をしながら、俯いてしまった。
(それにしても・・・唯先輩のおっぱい、柔らかかったな・・・)
大きいわけじゃないし、だからといって小さすぎるわけでもない。手のひらサイズっていうのはああいうのを言うのかな?
私はさっきの感触を思い出し、手をわきわき動かしながらそんなことを考えていると―
「あぅ・・・あずにゃん、またあいす零しちゃった・・・」
「え・・・?」
イケナイ妄想に浸っていた私は、唯先輩の言葉で我に帰る。
そして唯先輩に目を向けると、そこにはさっきみたいに胸のところにアイスを零した唯先輩が、何かを期待するような目で私を見つめていた。
―瞳をウルウルさせて、顔は茹蛸のように真っ赤かだ。
(あの・・・それって・・・つまり)
「あの・・・あずにゃん・・・・拭いて?」
「え、ええぇ!?」
唯先輩は恥ずかしそうに、私にお願いする。一瞬私の中の何かが切れそうになったけど、なけなしの理性でなんとか持ちこたえる。
「ああ、あのっ・・・そのっ・・・あ、そ、そうだ・・・わ、私ちょっとトイレいってきますね?」
「え?」
「そ、それじゃいってきます! 唯先輩も早くアイス拭いてくださいね! そ、それじゃっ!」
私はそれだけ言い残すと、逃げ出すように部屋を後にした。あのまま部屋にいたら、間違いなく今度こそ唯先輩を――

「あっ・・・・・・もう・・・あずにゃんのいくじなし・・・」
部屋を出る前そんな唯先輩の言葉が聞こえたような気がしたけど、気のせいだよね?


END

476:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 21:34:45 LvmXGqlS
>>475
GJ

477:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 21:45:12 An0mJ8SU
>>475
GJ
唯のおばあちゃんぷりがいいな
で、梓はトイレでどうする気だw

478:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 22:13:58 9i4u3mwS
もちろんゆいにーだ。

479:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 22:31:30 PTsFj4Ey
主GJ!
次回作もがんばれ

480:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 22:59:27 Fd9aomk6
ゆいあずシリーズの人はどこへ行ってしまったのだろうか・・・

481:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 23:21:50 LIWepyJ8
>>480
ごめんなさい、ちゃんと生きてます。
最近ちょっと忙しすぎて書いてる暇がなくってorz
暇になるまでは短編でがんばろうかと・・・・とりあえず、>>474>>475は自分です。
短編なら20、30分くらいで出来るので・・・・ネタがあればですけどね。

482:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 23:50:09 YBpsudJ+
>>481
無事でよかった^^
楽しみにまってます


483:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 00:44:19 LouLtlYC
>>443 梓が落としたのは誰からの手紙?

484:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 03:23:29 CJSGaX1i
寝る前に投下…眠いから内容がカオスかも。
嫁ゆいあず…とかで。律澪要素アリ

「澪は私の嫁!」
「違うだろ、律が私の嫁だ!」
放課後、いつものように音楽室の扉を開けた私を出迎えてくれたのは、そんな二つの台詞だった。
―なんですか、これは。
思わず脳内で突っ込みを入れつつ、後手に扉を閉める。
ちらりと横に視線を動かすと、予想通り傍観者に徹しているムギ先輩が目に入る。
とりあえず、ヒートしている二人は置いておいて―どうせ話しかけても私なんか目に入らなさそうだし―そっちに歩み寄った。
「ムギ先輩、とりあえずよだれは拭いた方が。カメラに落ちちゃいそうですよ」
「はっ…ありがとう、つい熱中しちゃってたわ」
「いいえ、それより、何があったんですか。あ、いつものことなのは分かりますけど」
「それがね…」
―つまり、ムギ先輩曰く。
律先輩が二人のどっちが嫁かなとか言い出して、双方共に相手を嫁指定してしまって、お互い譲らず今の状態にあるということらしい。
うん、全くもって、いつものことだと言うことがわかった。
「いつものこととは言え、本当に仲がいいですね」
「ふふ、そうね。でも唯ちゃんと梓ちゃんも仲がいいじゃない」
不意に唯先輩とのことを引き合いに出され、私は慌てる。
「べ、別に唯先輩とはそんなに…」
と言いつつも、目の前の光景、二人の言い合いを自分と唯先輩に置き換えてしまったりしてる。
―あずにゃんは私の嫁です!―なんて言いながら、ぎゅっと私を抱きしめる唯先輩―
…いいかも…じゃなくて!何考えてるんだろ、私。
「いいと思うわ…」
「また人の心を読まないで下さい!」
ムギ先輩は普段はいい先輩なんだけど、ちょっと油断をするとこれだから。もう。
―でも、そっか。先輩と私、どっちが嫁かって考えたら…やっぱり私の方なのかな。
普段はぽけーっとしてるけど、ここぞって時には頼りになるし…やっぱりそういうときの唯先輩はすごいって思うから。
そうすると、結婚式だと先輩のほうが新郎役で、私が新婦ってことかな。
純白のドレスに身を包む私を、タキシードに身を包んだ唯先輩が優しく手を引いてくれて―
妄想が悪化してる!悪化してるから、私!
ぶんぶんと首を振ってそれを振り払う。おそらく私の顔は真っ赤になってることだろう。
うぅ、今唯先輩に来られたら、どんな顔すればいいかわからないよ。
そう思って頭を抱えてると、突然ンぐいっと私の手が引かれた。
びっくりして、体勢を立て直す間もなく私の体はどこかに引き寄せられてて、気が付くと律先輩に抱えられていた。
「な、梓を引っ張り出してどういうつもりだ、律!」
どうやら私は律先輩と澪先輩の痴話喧嘩に巻き込まれてしまったみたい。
睨み合う二人の間に、私は引っ張り込まれた形だった。
―何で私を。…というかこんなところに連れ込まれても、本気で困るんですけど
身をよじって律先輩から逃れようとするものの、律先輩はなかなか離してくれない。
私を挟んで喧々囂々。ああもう、いい加減にしてください!
そろそろ怒ろうかと、そう思った矢先、律先輩がとんでもないことを口にした。

485:嫁ゆいあず2/3
09/08/22 03:30:13 CJSGaX1i
「もういいよ、そんなに私の嫁がいやなら、今から梓が私の嫁だ!」
「な、な…!」
「そ、そんなの駄目です!」
そして真っ先に反応したのは、口篭る澪先輩のほうではなくて、私の方だった。
それは思ったよりもずっと大音響だったようで、騒がしかった室内が一気にシーンとなる。
―あ、あれ?
きょろきょろと辺りを見回すと、律先輩も澪先輩も、ムギ先輩までもぽかーんと私のほうを見ている。
うん、これは、私のせいだよね。な、なんとかしなきゃ。
とりあえずこのいたたまれない空気を変える台詞を一生懸命考える。というか、咄嗟とはいえなんで私はこんなに過剰反応しちゃったんだろう。
混乱している頭がぐるぐる回りだす。
「わ、私は律先輩の嫁じゃないです!」
口をついて出る言葉。うん、当たり前だ。知らない間に婚姻届でも出されてない限りは、そんな事実はない。
わざわざ言うまでもない台詞を、なんで私は口にしてるんだろう。
―ああ、そうだ。それ以前の問題で、私は律先輩の嫁になれるはずがないんだ。だって私は、私は―
ふわりと風景が切り替わる。さっき思い浮かべた、想像の中の光景がふわりと私を包み込む。
そう、そのバージンロードの上では、私は純白のウェディングドレスを纏っていて、その隣を歩くのは凛々しくタキシードに身を包んだ―
「わ、私は唯先輩の嫁ですから!」
「やっほ~」
私がそう叫び終えるのと同時に、扉の方からそんな声が聞こえてきた。
瞬間、我に帰る。それも、ザパーンと頭からバケツいっぱいの氷水を浴びせられたような勢いで。
しゅばっと動いた視線が捉えたのは、扉を開けてぴしっと片手を上げている唯先輩の姿。
それはまさしく予想通りの光景。どう聞いても今のは唯先輩の声だったし、時間的にもそろそろ来てもおかしくは無かった。
だけど、なんで、よりによってこんなタイミングを選んでやってくるんですか。
「あーずにゃんっ!」
いつもの一連のプロセスを全部破棄して、唯先輩は真っ直ぐ一直線、ぎゅーっと私に抱きついてきた。
「あずにゃんは私のよめだったんだね~」
そしてそんな絶望的な台詞を口にしながら、すりすりと頬擦りしてくる。
状況的にそう望むのは不可能だとわかっていたけど―やっぱり聞かれてたんだ。
どうしよう、どうフォローしよう。このままじゃ私は自他共に認める唯先輩の嫁ってことになってしまう。
それは―散々妄想してたことだし、嫌ってわけじゃないけど…こう、なんというか、心の準備というものがほしい。
まさかそんなの全て飛ばして、こんなことになるなんて思いもよらなかったから。
―ああもう、外野の三人、ニコニコ笑いながら拍手しないで下さい!
さっきまで喧嘩していたのが嘘みたいに、律先輩と澪先輩と、そしてムギ先輩は並んで生暖かい眼差しをこちらに向けている。
見事なまでに祝福モード。きっと睨んでも、解除される様子すらない。
そして嬉しそうに私を抱きしめる唯先輩。
―この完全な包囲網はなんなんですか。
そもそも、きゅーってしてくる唯先輩は反則としか言いようが無い。柔らかくて暖かくて、いい匂いがするから、私の思考はすぐにとろんと溶かされてしまう。
実際、その中にいる私は、それに抵抗しようとする気がどんどん無くなって行ってる。

486:嫁ゆいあず3/3
09/08/22 03:32:36 CJSGaX1i
―もう、いいです。認めればいいんでしょう、認めれば。
「そうですよ、私は先輩の嫁です」
開き直って、ぎゅっと逆に先輩を抱きしめ返す。
「「「おー…」」」
と上がる三つの歓声。うるさいです、もうどうでもよくなったんですから。嫁になったからには、もう目一杯いちゃいちゃしてやります。
「あずにゃん、積極的~」
「嫁ですから、いいんです!」
「そっかぁ…」
先輩の胸に顔を埋める私の頭上で、ほんにゃりと笑う気配。その直後、私はいつもよりずっと深く、先輩に抱きしめられてた。
私からも抱きついているから、当然といえばそうなんだけど、その感触はなんとも例えようもないほど―心地よかった。
まるで全身をくまなく包まれているよう。包まれて捉えられて、全身くまなく先輩に染め上げられてしまうようなそんな感覚。
「はぅ…」
思わず気が遠くなる。先輩の嫁になってよかった。こんなに気持ちよくなれるなら、もっと早くこうなっておけばよかった―
「ねね、ところでさ」
夢見心地の私に、そんな先輩の声が聞こえてくる。なんだろうと、ほんわりとした意識の中、耳を澄ます。
そう、そのときの私はまさかそんな台詞を耳にするなんて、文字通り夢にも思わなくて―
「さっきから言ってる"よめ"ってなあに?」
―ぎゅうっと抱きしめられたままずっこけるなんて器用な真似をすることになった。

その後、先輩にきちっと嫁とは何か教育を施し、改めて夫婦としての門出を誓ったことは言うまでもない。
何か根本的に色々と間違えてる気がするけど、きっと突っ込んだら負けなんだと思う。


ここまでです。
配分間違えて3レスも…すみません。
布団の中で反省して来ます…

487:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 08:56:26 8fPJXlG3
>>484->>486
あずにゃん自爆おおいなーw
GJでした!

488:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 09:02:52 GUXP97Hh
だが、そこがいい・・・・GJ!

489:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 10:26:10 mB5Yzr+/
>>486
GJ

唯梓も律澪も好きな自分にはどストライクでした

490:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 11:11:36 b7zMGFQ8
>>486
GJ
なにはともあれ、唯とあずにゃんが幸せに結ばれてばそれで良しw
>ぎゅうっと抱きしめられたままずっこけるなんて
つまり、抱きしめられたまま押し倒すか押し倒された状態になってるって事だよね

491:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 11:32:32 f89DBg4C
そういえば拒絶の人はどうなったんだろうか
気になって仕方ないんだが

492:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 13:43:27 fAZUc+1Q
拒絶の人です。
最近つとに仕事が忙しくなってなかなかまとまった時間が作れなくて..
もうちょっとで落ち着くのですこしお待ちください

493:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 14:48:58 KDXIvlxq
>>489とはいい酒が飲めそうだ

494:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 17:50:48 I1fKr5KU
4巻澪麦ポッキーゲームでこの威力なら
あずにゃん登場巻の唯梓なら一体
ど・う・な・っ・て・し・ま・う・ん・だ!

495:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 17:57:03 82uTsL9H
>>494
ポッキーなんて食べ終わってるだろうさ

496:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 18:17:23 b7zMGFQ8
>>494
ものすごくドキドキしてるあずにゃんを尻目に、唯は遠慮なくポッキーをパクパク食べて、そのままあずにゃんの唇を奪ってたでしょうね。

497:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 18:19:27 Kh/eyOiv
書きたいけどぶっちゃけネタがないorz

498:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 18:21:19 6wdIsgDE
>>486
>ぎゅうっと抱きしめられたままずっこけるなんて
>>その後、先輩にきちっと嫁とは何か教育を施し、改めて夫婦としての門出を誓ったことは言うまでもない。

つまり>>490から考えられるのは部室でそのまま公開嫁調教か夜中にどちらかの家で密会ですよね、判ります。
さて…その密会が描かれた続きはまだですk(ry

499:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 23:50:25 k4apmx53
>>492
おお、無事でしたか^^
気長に待っています

500:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 00:44:26 qT+BuVTF
ゆいあず、風邪ネタでちょいと失礼

 朝、起きると、まず体がグラリとした。
なんかおかしいなー、と思った矢先に、頭に痛みがズキズキとあるのに気づいた。
なんかやっぱ変だと思って、ちょうど憂が部屋に来たので、私は体の不調を柔らかく訴えてみた。
急に憂がこの世の終わりみたいな顔をしたかと思うと、マッハで部屋を出て、マッハで手に体温計を持って部屋に戻ってきた。
そんなことはないと否定する私を一喝して、憂は私の体温を測って、体温計の液晶を見て憂が出した答えが、

「今日は学校休みなさい!!」

そんなぁ。
――と、いうのが今朝の話。
 ……あ、携帯震えてる。メールかな。
只今の時間、午後6時ちょっと過ぎ。平日。学校は、部活……もう終わったのかな。流石に。
ボーッとする視界を振り切り、携帯に手を伸ばす。送り主は澪ちゃんなのに、『軽音部面々より』と、メールの文頭には書いてある。
読んでみると、『今日は学校休んで残念だ』、とか『あんま心配させるなよ』とか、メールに書いてある。
その優しさにポワポワしてると、最後のほうに、何やら意味深な二文が。
『ちなみに、私たち先輩3人で相談した結果、そちらに使いを送ることにした。見舞いには行かないが、明日は学校に来いよ』
見舞いに来てくんないだなんて!!そんな!!裏切られた気分!!ショック!!!
りっちゃんの時には来てくれてたじゃん……、とか熱ってる頭でボーッと考えていると、ふと思考を止まらせる。

『使い』って何?

そう思った瞬間、その疑問を遮断させるように、部屋のドアがコンコン、と鳴った。
返事をする元気はあまりない。でもとりあえず生きてるよと暗示させるために小さく「あーい……」と返事してみた。
多分憂だろうなー、ごはんかなー。おなかすい……
「し、失礼します」
「たぁぁぁああぁぁあずにゃああああん!!??」
「うわぁ、なななななんですかーーーー!!??」
 なんとなんと、部屋に申し訳なさそうに入ってきたのは愛しのあずにゃんではないですか!!

501:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 00:48:18 qT+BuVTF
わああすごい。夢かな?夢?痛い?痛くない!!
「ちょ、唯先輩、何自分のほっぺなんてつねってんですか。大丈夫ですか?」
「えっ!?あ、うん!へいきへいき。だいじょーぶだよー」
 どうやら無意識のうちにやっちゃってたらしい、確認。
もー、とあずにゃんは怒ってるようだけど、ドアの閉め方はすごく丁寧なところを見ると、あんま怒ってないみたい。
ベッドで横になってる私に近づくと、あずにゃんは、ずい、と持っていた紙袋を目の前に差し出した。
「これ、軽音部のみなさんからです。って、まぁ、今日のティータイムのお菓子なんですけど……」
「お菓子!本当!?わ~今日食べられないって思っててすっごく残念だったんだ~。ありがとうっ」
 袋を受け取り中を見る。ケーキ屋さんみたいな入れ物に入ってるから、ケーキかなぁ。まぁ、今は食べる元気なんてないけどね……、残念。
「……唯先輩、ホントに熱あるんですか?なんか、すごい元気ですけど」
「えっ。やだな、ホントだよぅ。ああ~頭が痛い~っ」
「今更ですかっ。……まぁ、唯先輩らしいですね。ふふっ」
 猫みたいに笑うあずにゃんは、なんというか、やっぱりかわいい。
おっと、いけない。こんなこと思ってたらまたあずにゃんになんか言われるね、顔に出ちゃうから。危ない危ない。
「でも、その調子だと、あんま悪くなさそうで安心しました。今朝、憂すっごく暗かったんで、なんかすごく大変な状態なのかと」
「憂は大袈裟だからね~。仕方ないよ」
 私も、今朝の憂の慌てぶりを思い出し、少し苦笑する。
それを見たあずにゃんが、おんなじように苦笑して、私のそばに座る。
「やっぱ、顔赤いですね、唯先輩」
「え!?そ、そう?」
 あずにゃんの顔が近いれす!!ヤバい!!なんで近づけるの!!?うっひょうなんか変なテンションになってきたよう……!!
「熱、何度くらいですか?」
「え?う、う~ん……。39、とか?」
「高っ!!ちょ、大変じゃないですか!!」
 えっ、なんか今テキトーに頭に出た数字言っただけなんだけど……。
てゆうか、何度とか、そんなの一回寝たら覚えてないよう……。
「だ、だめです!ちゃんと寝てないと!!ほら、布団ちゃんとかぶって!!」
「うにゃ、あずにゃん、大袈裟だよ~」
「大袈裟なんかじゃないです!唯先輩が、もしいなくなっちゃったりしたら……」
「したら?」

502:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 00:51:24 qT+BuVTF
あっ、と小さく呟いて、口元をおさえる。 
すると、あずにゃんの顔がみるみる赤くなっていく……、わぁすごい。なんで赤くなってるんだろう。かわいいけど。
「ななな、なんでもないです!!とにかく、寝るんです!!」
「あわわ、分かったって、あずにゃ~ん」
 あんまりにも必死に私を寝かそうとするので、仕方なくそれに応じる。
でも、あずにゃんが折角来てくれたのに、ゆっくり寝ちゃうなんて、そんなの勿体ないよね……。
「ところであずにゃん、今日はなんであずにゃんだけなの?」
 なので、あずにゃんとお話タイムにすることにします。
「へ?あ、ええと。なんか、他の先輩方が、そのほうがいいって……」
「他って、軽音部の?」
「はい。私は、皆さんとで行ったほうがいいと思ったんですが、なんか、私一人だけのほうが唯先輩が喜ぶって……」
 はぁ、なるほど。流石澪ちゃんたち。私の好みを知ってるなぁ。
でもなんか、事を率先して決めたのがムギちゃんなような気もするけど。はて、なぜだろう。風邪で変になっちゃったのかな?私。
まぁ、嬉しいことには変わりないけどねっ。
「で、あのう、先輩……」
「んぅ?なに?」
 あずにゃんが改まってもじもじとしながら、言葉を選んでいる。
女の子座りで、手をもじもじとさせるのは、ずるいと思うんだ、あずにゃん。
「わ、私だけで、良かったのでしょうか?」
「ん?なにが?」
「だ、だから、そのぅ。……お見舞い……」
 ああ、なんだ、そんなことかぁ。
流石にまだ体がダルいので、手だけあずにゃんのほうに伸ばして、やや下を向いているツインテールな頭の中心部をなでなでしてあげる。
「うん。あずにゃんが来てくれて、あずにゃんとお話しできて、すっごく嬉しいよ」
 だってあずにゃんの表情は誰よりも心配そうで、
私がそれほど体調が悪くないと分かると、ものすごく安心した顔をしてくれて、
そんなあずにゃんに、来てほしくなかったなんて、心にもないこと、言える訳がない。言う必要もないしね。 

503:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 00:54:00 qT+BuVTF
 するとあずにゃんは、一瞬驚いたような顔をして、かと思うと、またいつものような、

「はいっ!」

とかわいい笑顔を、私に見せてくれるのでした。
 うん、やっぱあずにゃんが来てくれて、よかった。皆に感謝しないとなぁ。
でも、あんまり嬉しいから、やっぱり愛の抱擁をやろうと思ったのに、拒むのはなんでだい、あずにゃん。
あ、私がまだ風邪治ってないからか……。あうう。
「早く風邪治してくださいね、唯先輩」
「あーい……」
「待ってますから」
 ん?誰が?何を?……あれ、あずにゃん、どこ行くの?え?憂と話してくる?ああ、そう……。
…………なんであずにゃん、顔赤かったんだろう。風邪うつっちゃたかなぁ。いやいや、ううん……。
 ……早く風邪治そう、私。あずにゃんのために、ね。

おわり

……長くなりました。失礼致しました

504:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 01:13:30 ajGaKKL/
GJ!
なんかこういう日常の距離感とか、いいよね!

505:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 01:35:35 +iAfzMGq
GJ!
あずにゃんを想うあまり密かに暴走気味な思考になってる唯が素敵だw

506:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 01:48:58 b4yme4HW
>>503
GJ


梓、しばらくして戻ってくる

寝ちゃった唯、寝言で「う~い~、おみず~…すぴー」

梓、憂を呼ぼうとするが水の入ったコップを見つけ、ふと思いとどまる

梓、水を一口含む

(ry


…なんて展開まで想定した上で梓投入を律に進言した沢庵様にも感謝したい

507:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 02:11:37 5hrmO/zn
風邪うつって次は唯が使いにでるんですね、分かります。

508:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 02:15:56 sM1uquq9

こんにちは、中野梓です。暑い日が続いてますね。軽音部もだらけモードが続いていています。特に唯先輩のだらけてる姿が可愛くて・・・いやいや!唯先輩困ってます!ハア・・・最近憂ちゃんに影響されてるのかな・・・?
前回の子猫ちゃんの事件で唯先輩との距離はだいぶ縮まったけど、モヤモヤしてるのは私だけという状況は変わらずです・・・。
「おはよーあずにゃん。あづいねえ~。」
噂をすればなんとやら・・・。相変わらず気の抜けた声で唯先輩が登場しました。
「おはようございます。」
「あずにゃんはこんなに暑いのに元気だねえ~。」
「別に私だって暑いですよ。唯先輩がだらけすぎなだけです。」
「んん~あずにゃん分補給~!」
突然唯先輩が私に飛びついてきた。さっきまで暑い暑いと言っていたのにあきれてしまう。
まあ、そんな唯先輩の事が私は好き何だけどね・・・。
「ちょ、唯先輩!こんなに暑いのにくっついてたらよけい暑いですよ!」
「あずにゃんと一緒なら平気だよ~。」
これだから唯先輩は侮れない。油断していると時々どきりとする事を言ってくる。思わず顔を背けてしまった。
「あ、あれ?あずにゃん嫌だった?ご、ごめんね。」
それを見た唯先輩がパッと手を離した。
「ち、違います!そういう訳じゃありません!」
「じゃあ、なんで?」
ううう・・・顔が赤くなるのを見られたく無かったなんて言えるわけないよ・・・。
「そ、それはその・・・。」
しどろもどろしていると唯先輩が心配そうに私の顔を覗き込んで来た。
「あずにゃんどうしたの?顔、赤いよ~?」
「そ、それは・・・あ、暑いからです!」
「そっか~♪そんなあずにゃんに良い物があります!」
と、唯先輩がコンビニのビニール袋からパックのジュースを取り出し、私の前に差し出した。
「これ、あすにゃんにあげるよ~♪」
「ええ~!い、いいですよそんな・・・唯先輩に悪いですし。」
「そっか~・・・じゃあ半分こしようか。ストローも二本ある事だし!」
と、という事は・・・。
唯先輩がジュースにストローを二本さし、私に差し出してきた。
「ほ~ら、こうすれば2人で飲めるよー♪私って頭良い~♪」
やっぱりだー!それって唯先輩と間接キッスと言う事ですよね!!!それはそれでいいかm(ry・・・いやいやいや、それはまずいでしょ!
私が真っ赤な顔で考えている間に体が勝手にストローをくわえて爽やかなオレンジジュースを飲み始めていた。私って意思薄弱・・・。
いつの間にか唯先輩もストローでジュースをすすっていた。
「なんかさあ~こういうのって恋人みたいだよねえ~♪」
突然の唯先輩の発言に私は思わず口に含んだジュースを吹き出した。
「わわわっ!ど、どうしたのあずにゃん!?」
唯先輩が驚いて。まったく・・・誰のせいだと思ってるんですか・・・。
「な、何でも無いです!」
「そ、それなら良いんだけど。あっ、あずにゃんジュースが口の周りに・・・。」
なるほど、さっき盛大にジュースを吹いた時に付いたらしい。
唯先輩がポケットからハンカチを取り出して私の口をふき始めた。唯先輩の匂いが鼻孔をくすぐる。
「ん~、よし!」
そういって先輩はハンカチをポケットに戻した。
が、そのときの行動には私も油断していました・・・。
何の前触れも無く頬にキスをしてきたんです。
「ッッッ!」
思わぬ事態に言葉を失う私。今、頭の上にヤカンをのせたらすぐにお湯が沸くだろう・・・。
「えへへ~♪隙あり!」
先輩がいたずらっぽく笑う。ああもう!普段ムンムンしてるこっちの気持ちも知らないで!
もう知りません!こっちもヤッてやるです!なるようになれえ~!
私は唯先輩の唇に強引に自分の唇を重ねた。先輩は一瞬驚いて体をこわばらせたが、すぐに私を受け入れてくれた。

まあ、この一連の行動は音楽室の前で見物していた先輩方にしっかり見られてたんですけどね・・・。むぎ先輩の鼻血の後始末が大変でした・・・。

509:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 02:17:22 sM1uquq9
ども、続きが異常に短かかったので再うpです
俺の文章力のなさがよく分かるorz

510:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:03:16 SPYoIzux
ああ、何の続きでどこからの再うpなのかはわからないが
とにかくいい仕事だ

511:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:09:19 GeTy2WSe
良いよ・・・もって書けよ自信持てよ・・・

512:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:13:02 oqQMlEda
>>510
スパイ・・・どこのスレの者だw

513:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:36:26 +iAfzMGq
>>508
この前見た時以上に唯梓萌え度が増してGJ

>>510
どこからの再うpもなにも…ここのスレの>417で書いてあったんだけど…

514:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:52:10 SKm6XGvy
「ちょっとだけって言ったのに……」
 私に体を預け、静かに寝息を立てる唯先輩をちらりと見て、私はため息をひとつ吐いた。

  ~

 時は放課後。珍しく、他の先輩方は個々の用事で欠席するとのことだった。仕方ないので、残った唯先輩と私で
ギターの練習をすることにした……けど、先輩の集中力がそう続くはずもなく、30分も経たず、私に抱きついて休憩を訴えた。
「あずにゃーん、ちょっとだけ! ちょっとだけ休憩したらぎゅいんぎゅいん弾くから!」
「……本当ですか? じゃあ、ちょっとだけですよ?」
「うん! いやっほーぅ!」
 ということで、ソファにふたり座って、軽く息抜きをする……はずだったのに、唯先輩はいつのまにか眠りに落ちていた。
そのうえ、私に寄りかかってきたものだから、私まで身動きがとれなくなってしまっている。背丈的には逆の立場であるべきじゃないんだろうか……
 とはいえ、気持ちよく寝ているところを無理に起こすのもためらわれる。結局のところ、私は先輩の体を受け止めるしかなかった。
「もう……」
 相変わらず、呆れるひとだと思った。でも、もしかすると、このとき私は笑顔を浮かべていたのかもしれない。確かめようはないけれど、なんとなくそんな気がした。
右を向く。唯先輩の頭がすぐ目前にある。軽く茶色がかった、軟らかそうな髪の毛が私の肩に流れている。
 なんとなく少しだけ近づいてみる。
 薄いけれど、とても甘い香りがした。少なくとも私にとってはそうだった。
 これが先輩の匂いなんだと思うと、どうしてかいっそういいものに感じる。
「どんなシャンプー使ってるんだろ……」
 いつのまにか、私は先輩の髪に顔を埋めるほどに接近してしまっていた。眼を閉じて、その香りに集中する。もっと嗅ぎたい。
 ……そういえば、唯先輩のお家には行ったことがあるけど、部屋にはお邪魔したことがなかったような気がする。
 部屋の中もこんな匂いで満たされているんだろうか。だとしたら、ベッドなんてすごく良い香りがしそうだ。
 もし泊まりになんか行ったら、強引な先輩のことだ、きっと「一緒にお風呂入ろうよ!」なんて、気軽に誘ってくるんだろう。
 そうして、お風呂で香りがより強まったあと、同じように「一緒に寝ようよ!」と無邪気に言って腕を引っ張られるのが容易に想像できる。
 そうなれば、私は一晩中先輩の匂いに包まれることになる。私の全身にそれが移ってしまうかもしれない。ふたりで同じ匂いになるんだ。
 ふたりで寝るのは少し暑いかもしれないけど、唯先輩はきっと汗の匂いも甘いに違いない。
「んー……は、ふー……っ!?」
 思わず大きくなってしまっていた自分の息遣いを自覚して、私は急速に正気を取り戻した。
(う、うわぁ……私、なに想像して……)
 血が上って、顔が熱を持っていくのがわかる。きっと真っ赤になっているだろう。いまさらになって羞恥心がこみ上げてきた。
 匂いがどうこうなんて、まるで変態みたいなことを……
 これ以上匂いを嗅ぐのはまずい!
「すいませんっ」
 私は先輩の頭を持ち上げて、自分の太腿にゆっくりと落としこんだ。膝枕というやつだ。これはこれで恥ずかしいけど、さっきまでの状況よりは
いくらかマシになったはずだ。
「もう、先輩が悪いんですからね」
 たまに先輩がやっているように、びし、と指先を突きつける。先輩はいまだ目を覚ますことなく、むしろ快眠状態にある。
 私がこんなに苦労しているというのに、なんでこのひとはこんなに気楽なんだろう。
「……」
 指の先には、唯先輩の柔らかそうなほっぺたがある。やはりなんとなく、私はそれを軽く突っついた。
 まるで餅のように、私の指は先輩の頬に沈む。ほどよく水分を含んでいて、吸い付くようだった。
「わぁ」
 普段を適当に過ごしているような先輩も、やっぱりこうした女の子らしいケアはきちんとしているのだろう。すごく綺麗な肌だ。
 あらためて見ると、鼻も高くはないけれど小さく整っているし、睫毛もわりと長い。
 ……いつも私のことをかわいいかわいいと言うけど、このひとが一番かわいいのではないだろうか。
 少なくとも私が男の子だったら、放っておかないような気がする。
「……って、またなにを考えて……わ」
 そのとき、先輩が軽く頭を動かした。唇が私の指のすぐそばに来ている。
 リップをこまめに塗っているのか、カサつきのまったくない、滑らかで柔らかそうな、小さな唇だった。少し開いていて、空気が出入りしている。
 その様子は、同性の私にとっても魅力的で、思わず唾を飲み込んでしまった。

515:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:53:52 SKm6XGvy
「……ごく」
 意識的か無意識的かは、もう自分でもわからなかった。
 辛い体勢だけど、少しずつ顔を近づけていく。あるところで、吐息が私をくすぐるようになる。
 やっぱりいい匂いだった。唯先輩はなんでも甘い匂いがする。
 先輩との距離は何センチもない。あとほんのちょっと顔を落とせば……
(……落とせば?)
 そこで、私は動きを止めた。私はなにをするつもりだったのだろう?
 決まっている。こんな体勢で思い浮かぶことなんてひとつしかない。もし自覚的でなかったにしろ、私はキスをしようとしていたのだ。
 しかも寝ているひとにだ。あまつさえ同性にだ。
 でも、不思議と抵抗感はなかった。それは私がそういった趣味を持つからではない。
 そうだ、やっぱり唯先輩が悪いんだ。こんなにかわいい寝顔を見せられたら、こんなにいい匂いがしたら、だれだってそうなってしまうはずだ。
私は悪くない。こんなにかわいい唯先輩が悪いんだ。
 音楽用語もろくに知らないくせに。練習さぼってばっかりいるくせに。だけど、いざというときは頼りになる。
 こんな馬鹿なひと、だれだって好きになるに決まってる。
(うぅ……)
 しばらく固まってしまう。私の脳内を見られたとしたら、きっと欲と罪悪感が天秤にかかっていることだろう。
 顔を近づけはじめてから、もう何秒経ったか何分経ったかわからない。
 そのとき、
「んー、んぅ……」
 唯先輩がうめくような声をあげて、同時、私の後頭に負荷がかかった。それが先輩の手によるものだということに気付くには、1秒もかからなかった。
「へ?」
 そのまま、ぐい、と力がこめられる。

 ……なににおいても、終わりはあっけないものだという。
 経験のない音が小さく鳴って、私はこれ以上ないくらい赤面した。

  ~

「んーっ、よく寝たー! あずにゃん、膝枕ありがとー!」
「せ、責任とってくださいっ!」
「なんの!?」
 案の定というべきか、先輩にはさっきの覚えがないようだった。……ほんとうに、このひとは能天気だ。
 でも、そんな先輩が、私はだれよりも大好きなのだろう。
 これから、ゆっくりと責任をとっていってもらおう。時間はある。
 とりあえずとして、私は今度の休みに唯先輩の家へ泊まりに行くことを決めた。

「ね、あずにゃん」
「は、はい?」
 突然、先輩が私の後ろから抱き着いてきた。耳元に口が寄せられる。甘えるような声がした。
「……あれ、わたしのはじめてだよ? へへ」
「え!?」
「よーし、練習するぞーう!」
 え、ちょっと、まって、どういうこと? あれ? ええ!?

516:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 03:55:02 SKm6XGvy
以上。ちょっと匂いフェチ気味あずにゃん。

517:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 04:18:12 bBqzFZqS
GJ
俺以外にも三点リーダなり文頭スペース空ける人がいて安心した

518:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 04:21:33 ajGaKKL/
確信犯唯w
GJです!

519:ゆいあずで帰り道とか
09/08/23 05:53:12 bBqzFZqS
 いつもどおりの帰り道。唯先輩と二人、肩を並べて道を歩く。
「唯先輩、最近上手になってきましたね」
「そう?」
「はい。最初の頃と比べたら段違いです」
「そっかぁ……」
 褒めてあげると、素直に頬をほころばせる唯先輩。
「でも、それはあずにゃんが教えてくれてるからだと思うよ?」
「へ?」
「私がわからないところをあずにゃんが手取り足取り教えてくれるから、私も覚えられるんだよ~」
「手取り足取りって……ただ押さえ方を教えてるだけじゃないですか」
 それのどこが手取り足取りなんだろうか?
「だって、あずにゃん私の指を持って教えてくれるでしょ」
「そうですね」
「だから、手取り足取りなんだよ」
「???」
 どうやら、唯先輩の考え方では、体を触れ合って教える=手取り足取りみたいだ。
 いや、まぁ意味としてはそうなんだろうけど、どうにも納得できない……。
「とにかく、あずにゃんが教えてくれるから私も上達してるんだよ。あずにゃん、ありがと~」
「いえ、そんな……」
 面と向かってお礼を言われるとなんだか気恥ずかしい。
 だから、ついついごまかしてしまう。
「べ、別に私限定じゃなくて、澪先輩やさわ子先生に教えてもらっても唯先輩は上手になると思いますよ?」
 その場しのぎで言ってみただけだけど、これは普通にあり得る話かもしれない。
 だって、唯先輩は一度教えただけで、ほぼ完璧に弾けるようになるような人なんだから。
 誰が教えたって変わらないんじゃないかな……。
「それは無いと思うけどな~」
「どうしてですか?」
「そうだね……。その前に、ジュース買わない?」
「ジュースですか? 実は私、お金が無くて……」
「それぐらいなら奢ってあげるよ」
「そ、そんな、悪いですよ」
「いいのいいの。先輩の厚意は素直に受け取っておくものだよ?」
「それじゃ、お言葉に甘えて……」
「任せなさい!」
 ポンと胸を叩く唯先輩と一緒に、道路脇の自販機に歩み寄る。
「それじゃ、どれがいい?」
 私にそう尋ねながら、財布をがさごそする唯先輩。
 そうですねぇと私が考え始めると、「あ」と呟いてその動作がストップしてしまった。
「どうしたんですか?」
「ご、ごめんあずにゃん……。私もお金持ってなかったよ……」
 そう言って財布の中身を見せてくる先輩。全部あわせてもジュース一本すら買えない。
 唯先輩らしいなぁと思わず頬を緩めると、唯先輩はあたふたとし始めた。
「あ、あずにゃん。今私のこと馬鹿にしたでしょ?」
「してませんよ」
「うそっ。絶対馬鹿にしたよっ」
 ぷくぅと頬を膨らませながら怒る仕草は、まるで子供みたいだ。
 どうやって宥めようかと考えて、ひとついい方法を思いついた。
 財布を確認してみる……うん、よし、大丈夫。

520:ゆいあずで帰り道とか
09/08/23 05:54:58 bBqzFZqS
「それじゃ、ワリカンでどうですか?」
「ワリカン?」
「はい。唯先輩のと私のを足せば一本ぐらいは買えますよ?」
 言いながら小銭を数枚差し出す。
「で、でも……」
「二人で半分ずつ出してそれを二人で飲めば誰も損しませんよ?」
 あくまで強気でそう言うと、唯先輩は少し考えてるみたい。
「でも、私が奢るって言ったのに」
「それなら、気にしませんよ。感謝の気持ちですから」
 私がそう言うと、唯先輩は目をまんまるくして、あははと笑い出した。
「それもそうだね、それじゃワリカンにしよっか」
「はい」
 唯先輩に小銭を渡す。それを受け取って、自販機に自分の分も一緒に投入する唯先輩。
「それにする?」
「先輩の選んでものでいいですよ」
「それじゃ、これかな」
 唯先輩がボタンを押して、私は出てきたペットボトルを取り出す。
「どうぞ」
「ありがと~」
 蓋を開けてから、唯先輩に渡す。こういうのはやっぱり先輩からだよね?
「ごくごく……それで、何の話だったっけ?」
「ごくごく……私が教えるのと、澪先輩やさわ子先生に教えられるのでは違うって話です」
「お、そうだったね~」
 最後に一口含んでから、唯先輩は語り始める。
「やっぱり、教える人によって癖が違うんだよね」
「癖……ですか」
「そう、癖。例えば澪ちゃんだったら、弦の弾き方に力を入れて教えてくれるけど、さわちゃんだと速く弾くコツを教えてくれるんだ」
「そうですか。それじゃ、私はどうですか?」
 ごくごくと飲みながら、気になるところを質問してみる。
「う~んと……わかんないや」
「って、何ですかそれ」
 思わず突っ込んでしまう。
「よくわかんないけど、なんだか私に合ってる気がするんだ」
「はぁ……そうですか」
 最後に一口飲んでから、残りを先輩に渡す。
「でも、でもね? ひとつだけ確かな理由があるんだよ?」
「何ですか?」
 少し考え込んでいる唯先輩。残りのジュースを喉に流し込んで、口を開く。
「それはね……。好きな人が教えてくれるから、だよっ」
「―へ?」
 唯先輩はえへへと照れくさそうに笑っている。
 ……もう、唯先輩はずるすぎますよ……。



Fin


最近ゆいあず書いてなかったからなんだか変な感じがするな……

お目汚し失礼した
それでは

521:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 07:18:04 iUDT9412
やはりここは天国なんだね・・・
みんなGJすぎて涙が・・・

522:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 10:33:40 +iAfzMGq
>>520
GJ
話の状況を見る限りだと既に二人は恋人同士になってるみたいだから
当然、既に直接キスとかなどして間接キス以上の事はしていそうに思える。
だからそこ、同じボトルのジュースで飲みあいぐらいなら免疫がついてるんだと解釈しました。

523:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 10:49:56 WZvhGT4y
>>521
俺も目から水が・・・

524:拒絶10
09/08/23 11:44:33 z9PfIYLW
ひとりきりで歩く、歩く、歩く。
いつもの通学路、よく立ち寄るコンビニの近く、みんなとバイバイする交差点…いろんなとこをあてどもなく歩く。
難しい言葉を使ってみたけど、こう言うときってあてどもなく、でいいのかな?

でも、やることを決めて散歩してるんだから、やっぱり当てはあるのかな。今のは違うかな。

(………でも、学校の近くまで来ちゃったのは失敗だったかも………)

もっと言えばいつもの通学路を辿ったのが失敗だった。

いつもの通学路にも、よく立ち寄るコンビニにも、みんなとバイバイする交差点にも…あずにゃんとの想い出がいっぱいいっぱいあるから。

「いっぱい」なんて数え方じゃ括れないくらい、あずにゃんと過ごした時間がそこにはあった。

歩く道、曲がり角、見る風景…全部の場所にあずにゃんの幻が重なる。ふたりで歩いた想い出が浮かんでくる。

改めて気付いたけど。
本当にあずにゃんが傍にいるのが当たり前になってたんだね。

525:拒絶11
09/08/23 11:45:31 z9PfIYLW
いつでも私の隣にいてくれて。
手を繋いだり腕組んだり、ぎゅーってすると、ちょっとだけ困った顔をして。
けれど、絶対に拒絶だけはしなくって。

はじめの困り顔からだんだん緩んでいって、最後には「特別ですよ」ってはにかんでくれて………

(…でも、もういけないんだよね。あずにゃんの本当の特別は私じゃないからね………)

あずにゃんが許してくれてた「特別」って言葉にはもう甘えられない。

振りほどかれた手は、きっともう二度と繋がらないから。

拒絶されたこの気持ちは、あずにゃんには届かないから。

………ううん、届けちゃいけないんだから………

「うんうん!これからは頼れる先輩にならなくちゃ!恋のキューピッドにだってなっちゃうよぉ!」

誰に聞かせるでもなく宣言した私は、今、どんな顔してるかな?

鏡がないから自分じゃ見れないけど、きっと笑ってはいないよね。
ほっぺがこんなに濡れてるのは、きっと嬉し涙とかそーゆーんじゃないよね。

………本当にあずにゃんの恋を応援しようって張り切れてたら…こんなに…苦しいわけないよ…ね………

「あず…にゃん………」

気持ちを整理したくて、ひとりになりたくて散歩に出たのに………
さっきよりもっと悪くなっちゃったよ………

あずにゃんの笑顔が…私が一番大好きで…だけどもう離れなきゃいけないあの笑顔が――

526:拒絶12
09/08/23 11:47:04 z9PfIYLW
「唯先輩っ!」
「え………っ?」

………反射的に顔をあげたけど、きっとそれは自分に都合のいい幻聴だと思った。
メールが来るんじゃないかって期待したのとおんなじ自分勝手な妄想だって。

「………あずにゃん………」

それじゃ私を包み込んだこの暖かさも私の妄想なのかな…
ぶつかるみたいに飛び込んで来て、子猫みたいに震えてる小さな肩も幻なのかな…

(夢…じゃないよね…?)

もう二度と抱き締められないって思ってた大好きな…世界で一番愛しい体温を
当たり前だった距離に…一番近くに感じられて。

「ゆ…い…先輩ぃ………」

心の一番軟らかい場所に触れてくれるその声を聴いて。
私はこれが夢でも幻でもないって確信できたんだ。


(続きます)

527:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 11:49:51 z9PfIYLW
結局また次に続いてしまいました..構成力がないなぁ自分..orz
もう少しだけ書かせてくださいませ

528:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 12:11:56 8h1UY/OD
GJ
がんばれ!

529:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 15:33:10 bBqzFZqS
GJ

ずっと待ってるぜ!

530:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 17:20:52 zBS0jmNe
あずにゃんスレより転載
URLリンク(up2.viploader.net)
ふむ、着々と唯のもの計画は進んでるようだ

531:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 01:42:14 xvpasngg
進んでる?何をバカな
とっくに唯の物でいちゃいちゃしてるんだよ

532:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 02:51:18 i0CknEMk
しかし水着が地味だな

533:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 06:27:40 /YRbgsmI
でも、唯梓が表紙になってるのは嬉しいなぁ。

そういえば、この前唯と梓が同じジュースをストローで一緒に飲んでた絵はアニメディア(数十年ぶりに見たけど)で掲載されてたんだね。

534:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 11:06:10 iTV6hFpu
公式ムック早くでないかな
さすがに雑誌全部は追えない…

密林でけいおん!和書検索すると芭蕉全集が引っかかるのは何故か気になる

535:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 13:22:07 k8DCByql
>>533
まじすか!澪命と良いDVDのパッケージと良い最近公式が病気すぎますなw続けて!

536:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 17:05:55 Gk/y5jnO
>>533
え、まじ・・・?

537:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 17:14:18 c0cf8XIu
>>533
これか
URLリンク(img.20ch.net)

唯と梓もうらぶらぶだな

538:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 17:16:29 VCXKiAFc
これ、メモとかもこのスレみたいなこと書いてあるんだよねw

539:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 18:24:22 /YRbgsmI
>>533
うん、それそれ
この前もここのスレでその絵が貼ってあったけど、すぐに見れなくなったんだよね…

今月に載ってあったから、まだ本屋に残ってると思うよ

540:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 21:13:54 qGfuWx5v
そのうち唯梓デュエットソングCDが出てもいいほど

541:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 21:20:42 mjenzyjf
今の公式病気状態の現状、やりかねない
無論、大歓迎だがね

542:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 22:46:20 RHPPkPoS
>>540
その発想はなかった

543:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 01:56:07 Dnouq4PK
どこで聴いたかは訊かないでほしいんだが、
あずにゃんキャラソンで唯梓っぽい歌詞が

544:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 02:04:35 /R53AG9p
>>543
期待せざるを得ない

545:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 03:31:29 vflqH1Ly
キャラソン、明日店頭ですか…
早速買わねば

546:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 06:42:43 vflqH1Ly
唯キャラソンを元にしたのを、今更ながら。
またタイトル付けにくい…ギー太とゆいあず…とかで。

最近澪先輩と唯先輩が上機嫌だ。
多分、というよりは確実にそうなんだろうけど、やはり自分の歌ができたからなんだろう。
澪先輩はといえば、今鼻歌を歌いながらベースを弾いている。勿論聞こえてくるハミングは「Heart goes boom」
腕はいいのに、恥ずかしがりやな性格で損をしている先輩には、いい歌だと思う。本当なら、もっと自信過剰になるくらいでもいい人なんだから。
今聞こえてくる音色が、以前のものよりもずっと深く重く、そして澄んで聞こえることがその証明。
唯先輩はといえば、同じく鼻歌を歌いながらキュッキュッとギターを磨いていた。ニコニコしながら、楽しそうに行為を繰り返してる。
その分練習に当ててくれれば、と思わなくもないけど、そうしてギターと触れ合うのもやはり大事なことなんだろうと先輩を見てると思えてくる。
唯先輩の歌―「ギー太に首ったけ」
聞くだけで、本当に大事にしてて大好きなんだってことが伝わってくる、そんな歌。
―そんな唯先輩を眺めながら、ふととある疑問が頭に浮かんだ。
少しボーっとしていたせいだろうか。私はそれを吟味することもなく、あっさりと口にしてしまっていた。
「ギー太って、男の人なんですか?」
口にしてから、何で私はこんなことを聞いたんだろうと激しく後悔した。ギターはギターだし、そもそも無機物だし。
どこから男の人なんて発想が出てきたんだろう。それは、確かに「太」という妙に男らしい名前がつけられているからなんだろうけど。
でも、頭の中でちらりと浮かばせるくらいならともかく、こうして口にしてしまうなんて。
唯先輩もギターを磨いていた手を止めて、え?と書かれた顔をこっちに向けていた。不意をつかれた、そんな顔。
「ええと、ギー「太」って名前じゃないですか」
とりあえずそう続けてみる。その直後、なんでもなかった振りをして話題を打ち切ってしまえばよかったと再び後悔した。
ううん、今からでも遅くはない。何か別の話題を振って、打ち切ってしまえばいい。
それなのにそうしないということは、ひょっとしたら私は本気でその答えを聞きたいと思っているのかもしれない。
まさか。でも、それを否定しきる材料はみつからない。なら、もしそうだとしたら、私は何を理由にしてそんな行動に出ているのだろう。
唯先輩はというと、しばらくきょとんとした顔でこちらを見つめていた。釣り眼がちの私がときに羨ましく思うくるりとした大きい瞳に、惜しげもなく私を映しながら。
ふいっと、何の前触れも無く唯先輩の視線が落ちる。釣られて、私の視線も下へと落ちる。
そして「ギー太」とぶつかった。
直前まで磨かれていたボディはいつもよりも心なしか輝きを増して見える。
一生懸命にそして本当に大事そうに磨いていたさっきまでの唯先輩の姿を見ていた私には、それがたっぷりに注がれている愛情の結晶のように見えていた。
ううん、実際にそのとおりなんだ。そうでなければ、先輩はあんな歌を作ったりしないだろうから。そして、あの歌を聴けば唯先輩がいかにこのギターを、「ギー太」が大好きかってこと、誰にだってわかる。
そんなのずっと前からわかってた。一度お店にメンテナンスに持ち込むような事態にはなったものの、それはただその知識が無かったせいだし。
それまでも、先輩なりにずっと大事にしてきたことはわかっていた。服を着せたり、添い寝をしたり―方向性はおかしいけど。
そもそも、そうでない人にはあんな演奏はできないだろうから。
あの時、ううん、結局は今でも私を虜にしているあの音色を出すなんてできないはずだから。
それは、私が唯先輩を尊敬している部分のひとつで。私はそれを感じることに微笑ましさを覚えていたはずなのに。
何故だろう、今この瞬間の私は―それをなぜか疎ましく思ってしまっていた。
「そっかぁ~ギー太、君は男の子だったんだねっ」
その理由を探り始めるより早く、下を向いていた唯先輩の顔がほわっとほころんだ。
「決めてなかったんですか」
とりあえず、反射的に突っ込みを入れる。冷静に考えれば、それは当たり前のことなんだけど。
そう、唯先輩にもそれは当たり前だったんだ。なのに何故私はそんなことを気にしてしまったのか。

547:ギー太とゆいあず2/4
09/08/25 06:45:52 vflqH1Ly
「ギー太~」
別に唐突ということは無かった。構えていたギターを、ひょいっと立ててぎゅーっと抱きしめる。
予備動作から本動作まで、そこに私が驚くような要素は何一つない。緩慢とも柔らかともいえるその動作は、それがなされる前からそれが何か簡単に想定できるものだったから。
けれども、私はそれにどうしようもないほどの衝撃を受けていた。
「大好きだよ~」
ぎゅーっとギー太を抱きしめ続ける唯先輩は、そんなことまで口にしている。うっとりと浮かべられる笑みは、私を抱きしめているときの表情と同じか―ひょっとしたらそれ以上。
もともと表裏のない人だから、その言葉に嘘なんてあるはずがない。その仕草全てがそれを示していて、でも今この瞬間だけは、それが覆されればいいなんて私は思っていた。
「お、唯、ラブラブだなー」
「へへー、そうだよ~」
横から投げかけられる声。唯先輩に触発されたのか、チューニングキーと六角レンチを手にドラムセットのメンテナンスをしていた律先輩が、ひょいっと顔をこちらに向けている。
何の変哲もない、いつもの律先輩の声なのに。その言葉は思ったよりも勢いよく私の側頭部にぶつかってきた。
「…ラブラブ…」
ぼそりと繰り返す。ラブラブ…それは、つまり。
「ギー太は私の恋人だもんっ」
そして更に決定的なフレーズが、逆側からもはや決定的な一撃を私のこめかみにヒットさせた。
「こ、ここここっこっ…」
「なんだぁ、梓。鶏のまねか…?」
あまりの衝撃に舌が回らない。だから私の口はそんな音を紡いでるわけで、決して律先輩の言うような特技を身に着けたわけじゃない。
というか、こんな状況でそんな真似をする余裕があるわけ無いじゃないですか―というか、こんな状況って何だろう。
何で私は、こんなにも動揺してるんだろう。
「いい心がけだと思うぞ。ギタリストにとって自分のギターは、それくらいに思って丁度いいくらいだしな」
いつの間にか演奏を終えていた澪先輩が背後から現れる。そう、まったくその通りだ。澪先輩はいつも正しいことを言ってくれる。
だけど、今の私は何故かそれに―何とか反論できるところを見つけようと―必死になって反発しようとしていた。
「ふふ~ギー太ぁ」
だけどそんな言葉なんて見つからない。私が何もいえないでいると、唯先輩は今度はギー太に頬ずりなんかはじめてて。
それは、いつも私がしてもらってることなのに。ぎゅーっと抱きしめられて、頬ずりして、あずにゃんはかわいいねって言ってくれて。
―だけど、今の先輩の目にはわたしなんて入ってなくて。ギー太だけを映してる。
ううん、それでいいのに。ギターを大事にしてくださいね、なんていったのは私で。そもそも先輩がギー太を大好きなんてこと前から知っていたことで。
なのに、そうだ―それを恋人と、自分の一番の存在だよって先輩があっさり言ってしまったことが―
ぎりぎりと胸が締め付けられる―なんで、私はこんなになってるのかな。
―…まさか、まさかだと思うんだけど、私ひょっとして
―唯先輩のギターに、ギー太に…嫉妬してるの?
まさか、そんな馬鹿なことあるわけない。だいたい、ギターに嫉妬なんて―ありえないです。
そもそも、唯先輩に嫉妬するほど―そんな感情、抱いてるなんて―なんて。
―なんて?
なんで、そこで疑問系になるんだろう。断定してしまえばいいのに、それが出来ない。
ぐるりと思考が回転を始め、私の頭が混乱する。それが、とある答えにたどり着く前に
「…あずにゃん?」
そんな唯先輩の声が、私を現実に引き戻してくれた。
引き戻された私の視界には、いっぱいに広がる唯先輩の顔。
「へ…ひゃっ!!」
慌てて飛びのく。すると、いつもの大きさに戻った唯先輩が残念そうな顔をする。
「何で逃げるかなぁ」
そんな気の抜けた声と共に、ぐいっと先輩の顔がまた近付く。私の懐にきゅっと踏み込んで、すいっと手を伸ばして、あっさりと私を捕まえてしまった。
「あずにゃん、捕獲ぅ!」
何で唯先輩は、こんなに私の隙を付くのが上手いのだろう。迅速ってわけじゃないのに、気が付けば私はいつも捕まえられてしまっている。

548:ギー太とゆいあず3/4
09/08/25 06:47:23 vflqH1Ly
「な、なんですか…!」
そう言い返しつつ、私はどこかほっとしていた。元々―内緒だけど―先輩に抱きつかれるのは嫌いじゃない。
そのぬくもりも柔らかさも安心感も、私はこっそり楽しみにしていたりした。それがない日は、何だか落ち着かなく思ってしまうくらいに。
だけど、今はそれだけじゃない。きっと、さっきはギー太を抱きしめていた腕がそこから離れて、今は私を抱きしめていることに嬉しくなってしまったんだろう。
―だから、なんで私は―うぅ、もう、これじゃ本当に!
「なんですかじゃないよぉ~どうしたの、あずにゃん?」
「…ど、どうしたのって、なにがですか…?」
「今。ぼーっとして変だったもん」
「へ…?あ…べ、別に何でも…ないです」
誤魔化そうと先輩から顔を背けようとしたけど、先輩はそれを許してくれなかった。大きな瞳に、きゅっと真剣な光を灯して、私をじっと見つめている。
それは、本当に私を心配してるんだよって気持ちがいっぱいに伝わってきて、私はつい、正直に自分の気持ちを打ち明けてしまいそうになる。
そんなわけに行かないけど。だって、言える筈がない。ギー太に嫉妬してましたなんて。
無機物に嫉妬してたことが露呈するのはまだいい。あまりよくないけど。だけどそれは、それを告げてしまうことは、つまりは裏返すとそれだけ先輩のことが―ということになってしまうから。
―そんなの、そんなこと、言えるはずがありません!
だから私はきゅっと口を閉めて、黙秘を通そうとしてたのに。
「なんだぁ、梓。ひょっとして唯のギターに嫉妬でもしてたのかー?」
「何で律先輩はそんなあっさり言っちゃうんですか!!」
反射的に怒鳴り返して、私はハッと我に帰った。
見回すと、私を抱きしめたままきょとんとしてる唯先輩と、後頭で手を組んだポーズでぽかんとしてる律先輩、同じくぽかんとしている澪先輩と、ビデオカメラを片手にこちらを撮影しているムギ先輩が目に入る。
―最後なんか不穏な行動が見えた気がするけど、それは置いておいて―
これは、今の私の発言は…つまり
「いやー…わりぃわりぃ、まさかマジだとは思わなくってさー」
自分から、隠し通そうとしていたことを自白してしまったってことだ。
―もういいです…律先輩なんて知りません。ごめんなーと手をあわせる律先輩からぷいっと視線をそらして、唯先輩に視線を戻す。
するとそこには私の予想通り、キラキラ目を輝かせて私を見つめる唯先輩の顔があった。
「あずにゃん~~~…!!」
ぎゅーっと抱きしめられる。ほお擦りされる。更には私を抱きしめたままくるくる回りだす。
唯先輩はとっても嬉しそう―だって私はつまり、ギターに嫉妬してしまうくらい唯先輩のことが大好きです、なんて告白してしまったようなものだから。
―ああもう、好きにしてください。もう…
そう言いつつ、私は何故か変に落ち着いた気分だった。先輩たちの前でこんな宣言させられて、あまつさえ唯先輩にそれを知られてしまって、そういうことだって思われてしまって。
いわば、本来の私だったら顔を真っ赤にして否定しているはずなのに。
そのことを先輩が嬉しそうにしているのが―なんだかとても心地よかったから。
「大丈夫だよ、あずにゃーん」
私をぶんぶん振り回しながら、唯先輩は言う。―私は目が回りそうで、あまり大丈夫ではないですけど。
その気配を察してくれたのか、先輩はトンっと私を地面に降ろした。突然軸を戻された体が、ふらりと揺らめき、唯先輩の手がそれを支えてくれる。
「私、ギー太と同じくらい、あずにゃんのこと好きだから」
かくりと私の頭が落ちた。―ギターと同列扱いですか、いえ、別にいいんですけど。
―あれ?
ふと、疑問が持ち上がる。ギターと、ギー太と同じくらい、好き?そこが何故か引っかかる。
だって、さっき先輩は確かにそう言っていたはずだから。
そう、確か、ギー太は唯先輩の―それと同じと言うことはつまり、私は―唯先輩と私は―
―恋人?
ぽんっと私の頭が沸騰する。
確かに、私は今ほとんど先輩に大好きって告げたようなものだし、それを受けた先輩は私のことを好きと―ギー太と同じ、恋人として好きだって言ってくれたから。
つまりは、そういう意味で取るならカップル成立というか、恋人同士って言っても間違ってるってわけじゃない。
―いやいや、私の思考暴走しすぎだから。でもなんでか、もうそういうことにしちゃおうっていうか、そうなっても言いやって方向に勝手に思考が流れようとしてる。
駄目駄目、冷静にならなきゃ。唯先輩のことだもの。きっと、いつものじゃれあい的な…そんな―

549:ギー太とゆいあず4/4
09/08/25 06:48:38 vflqH1Ly
「ふふ、あーずにゃん…」
「へ…?」
「むちゅ~」
「…!?!?」
そんな―って表情のまま、接近する唯先輩をよける術もなく、私の唇はあっさりと奪われていた。
はむっと私の下唇を挟み込んで、甘噛みするように動かすと、先輩はまたあっさりと離れる。
「な、な、なにを…」
言葉にならない。だって、先輩の唇が、私の唇に触れて―その箇所が焼け付くように熱くて、上手く動かない。
唯先輩にキスされた、ってその事実が上手く巡ってくれなくて、まるで焼け付くマグマのように私を溶かそうとしてしまってる。
それはつまり、証明だ。仮定として私の中に浮かんだ、恋人同士という関係。それをあっさりと、何よりも明確に唯先輩は明らかなものにしてしまった。
ううん、客観的な事実としてだけじゃない。私の中にあったそれ、その形をもう言い逃れのしようもないくらいに、はっきりを私に突きつけてくれた。
それはずっと、私が望んでいたことだということを。
―何でそんなにあっさりと、そんなことをしてしまえるんですか。
「えへへ、あずにゃん、大好き」
―そんな台詞を、そんなに簡単に口にしてしまえるんですか。
先輩の顔はいつもどおりの笑顔のようで、でも少しだけ頬が赤く染まっていた。
―ああもう、その顔は反則です。
ぷしゅーと私の頭が蒸気を上げる。そりゃもう、こんな熱に当てられたら、私の沸点なんてあっさりと超えてしまってもおかしくない。
意識を保つのも精一杯。ううん、きっとあと数秒も持たずに、私は倒れこんでしまうことだろう。
そんな冷静な自分の忠告に、私はきゅっと唇を噛む。
目が覚めてからじゃ、ちょっと遅い。今この瞬間に、先輩に返さないといけない言葉がある。
―そう、お返しです。こんなにされたんですから、先輩にも多少は同じようになってもらわないと、割に合いませんから。
一生懸命手を伸ばし、ぎゅっと抱きしめる。いつもは胸に埋める顔をとんと肩に乗せて、まるでキスをするように先輩の耳に唇を寄せた。
「私も大好きです―えっと、愛してます、唯先輩」
記憶はそこまで。自分の台詞が止めになったのか、私の意識はすうっと純白の中に溶け込んで行った。

―追記。
後で聞いた話―私の企みはどうやら成功していたみたい。
意識を失った私を支える形になった唯先輩は、そのあと私と同様ぷしゅーとオーバーヒートしてしまったとか。
あとあと保健室で同時に目を覚ましたときは―それを確認する余裕なんて欠片もなかったけど。
翌日その話を律先輩と澪先輩から聞かされて、恥ずかしがる唯先輩に私はこっそり勝ち誇ったりしてた。
そのあとムギ先輩の「ゆいあずメモリアル」ムービー上映が始まるまでは、の話だったけど。

―ええ、そういえば撮影してましたね、本当に迂闊としか言いようがないです。
―大ダメージですよ…冷静さを欠いた自分を客観的に見るのがこんなに痛いなんて。…なんで唯先輩、そんなに嬉しそうなんですか。
―ちょ…保健室の映像は駄目です!修正いれ…というか見ちゃ駄目です!もう、なんでこんなのまで撮ってるんですか、ムギ先輩!

(終わり)

550:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 06:52:47 vflqH1Ly
こんな時間に、一体何を…
ギー太を聞いたときにぼんやり書き始めたネタですが、何とか形に。
次のキャラソン出るまでにと思ってたら、ギリギリで焦りました。

551:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 07:37:59 CBVguesX
>>550
GJ
朝から乙です!

552:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 07:44:01 se+48pKJ
>>550
朝からいいものを見せていただけました
今日はいい日になりそうですGJ

553:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 10:47:10 +BID40Ba
>>550
GJ!
素晴らしい

554:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 12:18:16 x2gy3iVt
>>550
某SSでギターの別名は女体って聞いたからギー太は女だと…
って、自分も無機物相手に何言ってるんだ…

まぁ、いずれにしても唯が本当の意味で愛情を向けてるはあずにゃんなのは間違いないですね!
GJ!

555:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 16:28:36 B5lwvAyJ
キャラソン買ってきた
あずにゃん2曲目は直球ストライクでゆいあずソングすぎる

556:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 17:01:19 DHdpGygU
良い唯梓ソングだった
しかし二曲目は中毒性高いなw

557:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 19:14:24 EzC2uqHv
>>556
聞きてぇww

558:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 19:39:04 6hK0AqDc
『あずにゃんに首ったけ』って曲が有るなら『唯にゃんに首ったけ』って曲が有っても良いと思うんだ、梓作詞で。

歌い方は梓っぽくないけど…詩は間違いなく唯梓でした、ご馳走様です。
…今度はツインボーカルで出して欲しいとか切に願ってるのは俺だけじゃないはずだ。

559:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 20:06:05 YCAsHXg5
むしろコーラスが唯に聞こえてしまった俺は末期

560:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 22:09:03 52xatO+S
梓スレ見てたら大分微妙な評価なんだが…
とりあえず聞いてみてからか

561:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 23:43:45 HLwFiuh5
tensai

469 ドレミファ名無シド[sage]2009/08/25(火) 22:31:00 ID:Jo6PfBlO

URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)

562:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 00:09:44 68+SX07+
教えてくれ、続きを読むには何処に行けばいい?
ムギは俺に何も教えてくれない・・・

563:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 00:30:32 WQv3jCy8
>>561
なんだいこれは
脳からたいやきが出るぞくそぅ

564:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 00:32:02 r4XpQkij
サークル名:バルバロッサ
書名:BUTTERFLIES

>>561は3部構成の2本目のマンガの冒頭
大人のお兄さん向けなので注意

565:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 00:39:38 0gMD+SWn
おひげの生えたあずにゃんまじかわいい

566:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 01:37:31 VTrHUA/Z
>>561
持ってるw
ましゅまろにゃん(ryと合わせて、殿堂入りを果たしてますw

あずにゃんキャラソン買って来ました。
歌詞読んで噴出しました。
改変しようかと思ってましたが…改変の余地がねえw
どう見てもあずゆいソングです。本当に(ry的な
曲的には不評なのもちょっと頷けるかな…とか。
悪いというわけではないのですが、キャラソンとしてはどうなんだろ
でも2曲目はなんか中毒性ありますねw
暫くエンドレスリピートかも

567:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 02:03:32 X4QWfOPb
日なたみたいな体温が好きです

ってあずにゃんお前

568:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 02:26:18 36PoZdvW
>>564
その本激しくほしいけど調べてみたら売り切れてたのか…orz

569:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 11:10:36 f2vvHy4m
唯「あずにゃんが妹だったらよかったのにー♪」梓「んもうっ」スレに投下しようと思ったらスレ自体が落ちてたでござるの巻


梓「先輩には憂がいるじゃないですか。私は妹なんてごめんです」
唯「がーん…あずにゃんに嫌われちった…」
梓「き、嫌いだなんて言ってないじゃないですか。唯先輩の妹になりたくないってだけです」
唯「え?え?」
梓「わ、私は唯先輩のお嫁さんになりたいんですっ」
唯「あ、あずにゃ~んっ」

それからとんとん拍子に話が進んで…

梓「早く起きてください。仕事、遅れちゃいますよ?」
唯「ん~…あと五分~」
梓「…いいんですか?私と過ごす時間が五分も減っちゃって」
唯「んぉっ!?それはだめだね!もったいなさすぎるよ!」
梓「ふふっ…おはようございます、唯」
唯「えへへ…おはよ、梓」

私、中野梓改め平沢梓は妹じゃなくてお嫁さんやってます♪

570:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 13:05:32 VTrHUA/Z
とんとん進みすぎw
だがそれがいい…GJ!
こっそり続きを待ってます!

571:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 18:24:54 r/j0+ptk
つき合いが長くなってお互い呼び捨てで呼ぶようになっても
相変わらず敬語使っちゃう梓ってのはなかなかいいかもしれない
名前の呼び方も時と場所によって使い分けたりするとおいしい

572:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 23:32:57 OopqsgaL
呼び捨てにするならタメ口が良いな。
二人っきりのときは呼び捨て・タメ口
みんなの前では唯先輩・敬語

573:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 00:13:35 9q7PqQFA
単行本の3巻まだあ~?
早く唯梓を読みたいよお~。

574:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 03:24:11 LomM0qjf
新婚ネタは良い心が洗われる

575:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 04:37:23 1BD4MtEC
眠い頭でキャラソンエンドレスリピートしてたらなんか浮かんで…
なんとなくあずゆい。


―優しいぬくもりは、まるでマシュマロです。

ふわふわでふんわりしてて、ほわっと私を包み込んでくれるんです。
36度のほんわりした暖かさは、まるで陽だまりの中みたいです。
その中に、ぎゅっと顔を埋めて、思い切り息を吸い込むんです。
甘い匂いで胸をいっぱいにしちゃうんです。

―それは、私をとろりと溶かしちゃうんです。

触れるものはそれしかなくて、触れられるのもそれしかなくて。
全てを溶かして、体中に満遍なく溶け込んで、私の一つ一つが作り直されちゃうんです。
それに全てを委ねて、平衡感覚なんてどこかに放り投げちゃって。
私の体はどこまでも落ちて、どこまでも登っていくんです。

―つまりはそれは、幸せと言うことなんです。

本当は、もっとそれは貴重であるべきだと思うのです。
一生懸命頑張って、それでもって沢山の幸運に恵まれて初めてめぐり合えるもののはずなのです。
それなのに、先輩はそれをあっさりと、はいって本当になんでもないことのように私に差し出してくれるから。

―仕方ないんです。こうなっちゃうのは、もうどうしようもないんです。

ぎゅうっと私を抱きしめる腕。優しく、ときには激しくすり寄せられるほっぺ。
さわさわと頭を撫でる手は、ときどき悪戯っぽく私の髪を弄んだりして。
まだ頬と額までしか教えてくれない、柔らかな唇。
制服越しに押し当てられるのは、見た目よりもそして私よりもちょっぴり上なふくよかさ。
ぽふんってクッションの上に倒れこんで初めて絡められる、しっとりと吸い付くような心地よさ。
鼓膜を甘く優しくくすぐるようにとんとん叩く、優しい声。
そして、先輩が今この瞬間私を抱きしめてくれているということ。

―そのどれを取っても、私の満点を取っちゃうんです。

きゅっと抱きしめ返すと、嬉しそうにふふって笑って。
首元に頭をこすり付けると、くすぐったそうにふふって笑って。
むすっと困った顔を作って見せても、お見通しだよってふふって笑ってくれます。
私がどんなところにいても、どんなものを背負い込んでいても、どんな思いを抱いていたとしても。
あっさりと私というものを、私以上に私に教えてくれるんです。
「ここだよ」って。
「ここにいていいんだよ」って。
その続きは先輩は言ってくれないですけど。
「ここにいて欲しい」って言ってくれれば。
私はいつまでもそこで丸くなっているのに。

576:なんとなくあずゆい2/2
09/08/27 04:38:10 1BD4MtEC
―先輩、知ってますか?

くるりと転がれば、攻守反転なんです。
いつも上にいる先輩は、私の体の下。
きっと、きょとんとした瞳で私を見上げてくるんです。
それを逃げられないようにきゅっと抑え込んで―

―あ、いいかも。

猫だって反撃しちゃうんですよ。
ぺろぺろと舐めまくって、肉球でぷにーっと抑え込んで。
いっぱいいっぱい甘い鳴き声を、耳元で聞かせてやるんです。
この想いの趣くまま、いっぱいいっぱい楽しんでやるんです。
先輩が降参だよって言っても、許してなんてあげないんです。

―でもまだ、もうちょっとだけ待ってあげます。

だって、私は猫ですから。
先輩の猫にさせられちゃったんですから。
こんなにも私を、好きにさせてしまったんですから。

―だから、先輩は責任を取らないと駄目です。

もっと可愛がってくれなきゃやです。もっともっと甘えさせてくれなきゃやです。
私のことをもっともっと、ずうっと好きでいてくれなきゃやです。
優しく抱きしめて、優しくキスをして、その言葉を言ってくれる日を夢に見てるんです。

―早くしてくださいね?じゃないと―
―ホントに襲っちゃいますよ?

577:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 04:43:48 Zy9wRK+s
GJなんだけど
ぺろぺろで思わず噴き出してしまったwww

578:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 12:37:40 81DSEzg2
梓「唯先輩ペロペロ」

579:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 16:00:39 wSUkBuvY
GJなあずにゃんだ~…、あまい~…、あますぎてとけちまう~…。

580:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 22:50:58 bpz9OphK
自分は文才無いから、みなさんが書くSSを楽しみにしてます♪

それにしてもこのスレのせい?で、ゆいあずがガチになってしまった・・・www

581:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 22:55:07 9q7PqQFA
>>580
じゃあアイディア出してみたら?

582:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 23:22:37 pWhywUVm
唯に一目惚れするあずにゃんとかどう?

583:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 00:58:29 Xnnm/D6A
猫みたいに唯にスリスリするあずにゃん

584:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 00:59:10 WJYr2PPQ
ある意味一目惚れだったがちょっと違うな

585:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 02:04:57 vUJoHNbK
一目惚れの後ちょっと幻滅して
スキンシップうぜーみたいな感じで、
あまつさえ澪スキーだったのに
最近では唯に抱きつかれても無抵抗なあずにゃん

でもりっちゃんに、おや?お二人さん2828ってされると
真っ赤になって否定するあずにゃん可愛い
今後が楽しみ


586:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 12:14:48 MF0OQ2Fv
2曲目を延々と聞いてると、
唯先輩が好きで好きで仕方がないんです歌に聞こえてきたけど、
対する唯はゴロゴロソングという。
ムカついた梓がそれじゃ一緒になってゴロゴロするです!
とか言って隣でゴロゴロしだして、
唯のほわ~が移ってこれはこれで幸せかもと思っていたところに、
お茶を持ってきた憂になにしてるの?と呆れられる図が浮かんだ。

587:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 12:26:56 wuzN/she
憂は呆れながらも「ふたりとも可愛い~」って思ってそうに思える。
唯と梓が結婚したら梓と憂は姉妹になる訳だし

588:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 13:44:19 uolH8qzX
>>586
むしろ自分は唯のことをいっぱい攻めたいのに押されっぱなしで悶々とする歌に聞こえてきたぞ

589:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 13:48:33 TFMfdCVs
唯が梓にロザリオを渡すのはいつですか

590:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 13:49:31 MF0OQ2Fv
「ええと、それが今回の私の歌詞なんですけど…ど、どうですか…?」
「ふんふん…つまりあずにゃんは…」
「…ドキドキ」
「実は甘えんぼさんなんだね!」
「何でその結論なんですか!」
「ええ!?…ち、ちがったかなぁ?」
「…まあ、違うとは言いませんけど…対象は限定されるんですよ…」
「え?何か言った?」
「なんでもありません…!」
「それじゃ、次は私のだね!はい!」
「読ませていただきます(唯先輩の歌詞…私のことかいてあるかな」
「頑張って書いたんだよぉ~…」
「…って、ゴロゴロしてるだけじゃないですか!」
「ええ、ゴロゴロ気持ちいいのに!」
「…唯先輩に期待した私が馬鹿でした…ぐす…」
「じゃあ、あずにゃんも試してみようよ、ほら!」
「え、いきなり寝転がってどうしたんで…きゃっ!」
「えへへ、あずにゃん捕獲ぅ~」
「や、そんな…ぎゅっとしないでください…にゃうぅ…」
「ほら、一緒にゴロゴロ~…気持ちいいでしょ?」
「気持ちいいですぅ…ふにゃ…」
「あれ、今日のあずにゃんは素直だねぇ~…ご褒美にもっとぎゅっとしてあげよう!」
「も、もうだめ…きゅう…」
「あれ、あずにゃん寝ちゃった?」
「…きゅう…」
「…寝てるあずにゃんもかわいいなぁ…ちゅっ」

「…これはどういう状況なんだ?」
「唯と梓が抱き合って眠ってる…でいいんじゃねーの?」
「見たまんま言っただけだよな、それ」
「にしてもこの二人、ホントに仲がいいよな~」
「そうだな…しかし、これじゃ練習出来ないぞ…」
「なあ、私らも一緒に寝てみるか?ムギの奴きっとびっくりするぜ」
「な、何バカなこと言ってるんだ!」
「あはは、冗談だよ~…ちぇっ」
「まあ、律がどうしてもっていうなら、ちょっとくらいなら…」
「…え?」

「くっ…これは…私を出血多量にさせようという陰謀ね…!」
「でも…本望…パタリ」

591:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 14:12:49 MF0OQ2Fv
ちょっと舞台を変えて、シチュを変えて形にして見た…
唯の部屋編は制限入りそうなので脳内補完でお願いします。

>>586
攻め願望梓…!
確かにそういう風に読むと面白いかも
そして、誘い受けモードにシフトした唯に迎撃されるわけですね、わかります

>>589
唯にマリみて見せれば、次の日にはかけに行ってそうw

592:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 14:44:16 Xnnm/D6A
タマリマセンワー

593:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 20:37:29 209ujMup
ところでここのSS達は何処に保管されてるんだ?
エロパロ保管庫か?

594:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 21:22:00 LmR72+I/
今月のキャラットは唯が出てこなかったけど唯梓分は申し分ないな。
でも本誌の夏フェスといい今回といい作品自体が完結に向かってるなぁ……

595:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 22:09:03 doycKChX
>>593
URLリンク(www39.atwiki.jp)
URLリンク(wiki.m.livedoor.jp)
全部あるかはシラネ

596:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 23:24:38 D6cUnvb/
>>594
P87左の4コマな
唯の話題を振られて力強く答え、さらに一押ししたところでちょっと落とすという高度なデレを見せている

それにしても梓の水着、まさかあれしか持ってないってことは…ないよな?

597:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 02:01:24 Fzr+HI+x
ええい画像はまだか

598:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 02:41:28 CS4v7SDV
くっ、明日買って来ないと

599:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 05:08:33 6QzV0GNc
よし!今だ!五分あずにゃん!

600:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 05:59:55 SOHLqO8I
>>599
梓「唯先輩ったら…そんなことしなくても私は先輩のものですよ♪」

601:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 12:18:44 3YfTAIkh
URLリンク(www.dotup.org)

百合スレから引っ張ってきた
ムギはともかく、梓も唯の変T着てるんだろうか

602:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 13:03:01 6G8UOYwG
>>601
色からするとオーシャン(はぁと)かな?


603:Tシャツゆいあず1/3
09/08/29 15:22:43 CS4v7SDV
Tシャツから膨らんだ妄想を、自重せずに投下…
Tシャツゆいあず…とかで

「前々から思ってはいたんですが…」
ベッドサイド、ふかっとするマットレスに頬杖をつきながら、私は相も変わらずゴロゴロし続ける唯先輩を眺めつつ、そう声をかけた。
折角の日曜日、お呼ばれして遊びに来た人を前にゴロゴロし続けるのはどうなんだろう、と思わなくもないけど、唯先輩だから仕方がない。
「んぅ…?なあに、あずにゃん?」
唯先輩はゴロゴロを一時中断。ひょこっと首を上げると、ふにゃりとした瞳を私に向ける。
幸せそうに溶けきった表情が可愛いというか、愛らしいというか、食べちゃいたいというか―とにかく、いい。
初めのころはギャップを感じていた憂の感性に、今の私なら全力で同意できる。
「あずにゃーん?」
「…はっ、すみません…ぼーっとしてました」
話しかけておいて呆けるなんて―それは、あんな先輩を目にしたら仕方がないことなんですけど。
首だけ上げて私に応えていたはずの先輩は、私の反応がないことを怪訝に思ったのか、今は完全に身を起こしベッドの上に座り込んでいる。
「それで、どうしたの?」
「えーっと」
先輩のその体勢は、まさに私が話題にしようとしていたものを、思い切り私に突きつけるもので。
思わずそれをマジマジと凝視してしまう。
「…あずにゃん、なんか目がエッチだよう…」
「…へ?」
気が付くと、唯先輩は少し頬を染めて、僅かな上目遣いの視線を私に向けていた。
「でも…あずにゃんが望むなら…私、脱ぎます!」
「だ、だだだ、だめです!」
ぐいっとTシャツのすそに手をかけたその仕草に、私は瞬時にその先の行動を察し、あわてて唯先輩を制止する。
―私を出血多量で殺す気ですか!
「えー?」
―何でそこで不満そうな顔なんですか!…うぅ、頑張れ私の毛細血管…ここで鼻血出したら、ムギ先輩二号です。
「それに、誤解ですから」
つまり先輩は、私の視線、その意味を取り違えたんだろう。半分は正解だけど、今の本題はそれじゃない。
「ごかい?」
ふにっと先輩が首を傾げて見せる。
「見てたのは、そのTシャツですよ」
「あ~、これ可愛いでしょ!」
私の言葉に、ピンっと胸を張って見せる唯先輩。ええ、確かに少し控えめですけど形がよくて可愛い―じゃなくて。
危うく脳内で構成されそうになった3D映像を振り払う。
今の話題はそれじゃなくって。ぐいっと無理矢理にその起伏から、プリント文字へと焦点を切り替える。
「えっと…私はちょっと…変かなと…」
可愛いと思うより先に、何故そのフレーズ?と普通の人なら首を傾げるところだと思う。
―そもそもなんですか「ラブハンター」って。
その脈絡のなさが唯先輩らしいとは思うけど―確かにトータルで見たら可愛いとは思うけど。
それ単体にだけ言及すれば、やっぱり変だと思う。
「ええ~可愛いのにー…」
「あ、ええと…そ、そうですね、そう思わないこともないですけど…」
ぷうっと膨れた先輩に、私は慌ててフォローの言葉を探す。
さすがに完全同意というわけには行かないから、言葉を濁す形にはなっちゃうけど。
そんな態度で、唯先輩が納得してくれるはずもない。
「むー…そうだ!」
膨れ続けていた先輩の頭上に、突然ぴかーっと電球が輝いた。疑問の余地もない、唯先輩的閃きの表現。
先輩のことだから、ろくでもないことだと思うんだけど―
「あずにゃんも着てみようよ!そうすればきっとこの可愛さがわかると思うんだ!」
―ほら、予想通り。
先輩は私の返答なんて待とうともせず、素早くベッドから飛び上がると、箪笥に一閃。
一瞬後、どさっとベッドの上にTシャツの山が出来上がる。
「好きなの選んでね~」
「…これ、全部そんなのなんですか?」
「うん!」
先輩はいい笑顔を返してくる。そのどこを探っても、拒否権なんてないよ!って書いてある。
こうなったら…もう着るしかない。というかこんなにいっぱい、一体どこで買って来てるんだろう。

604:Tシャツゆいあず2/3
09/08/29 15:27:46 CS4v7SDV
「はやくはやくぅ…」
―何でそんなにワクワクしてるんですか。
ええと…「ミルクガール」…意味がわからない。「アイス」…唯先輩らしいけど、パス。「チャンピオン」…なんの?
やばい、あまりにカオス過ぎて選択基準が見出せない。なんでもいいや、とかすると、先輩そういうのには変に目ざといから、突っ込まれそうだし…
「先輩は、どうやって選んでるんですか?」
「選ぶ?」
「ええと、いろんな言葉が書いてあるじゃないですか」
「ん~そうだなぁ…気分!」
「気分、ですか」
「そう、気分だよ、気分!」
―気分って言われちゃいましたよ。つまりフィーリング―ああ、もうとりあえず片っ端から見ていって、何かピンと来るのを―
「あ」
わさわさコットンの山をかき分けていた私の手がぴたりと止まる。
「決まった?」
すかさず向けられる、キラーンとした先輩の笑顔。
「え、えっと…」
決まった、というか気になった、というか。確かにピンと来るもの、今の気分―気持ちという意味ならこれはぴったり当てはまる。
ううん、今のって意味だけじゃなくて、それに気付いてから、おそらくはそれに気付く前もずっと胸に抱いていたもの。
だけど、この流れでこれを着てしまえば―つまりはそういう意味になってしまうということで。
「ん~?」
逡巡する私に、先輩はにこっと笑う。優しくて柔らかな笑顔。裏表のない、真っ直ぐで―好意をそのまま差し出してくるような、そんな笑顔。
いつもそんなのを向けられてるから、私は気付けばそうなっていた。それを、期待してしまうようになっていた。
そんな想いを、胸に抱くようになっていた。
それを表に出せる為の勇気なんて、私にはきっと持ち得ないと思っていたけど―だって、そうして、それが受け入れられなかったら―私は。
―だけど、これはチャンスだ。読み取られて、受け入れられれば儲けもの。そうでなくても、その反応で今後の指針が立てられる。
ずるくて、後ろ向きな発想だけど…今の私にはそれが精一杯。
「じゃあ、これで…」
山からそのTシャツを抜き出す。ピンと広げ、形を整え、その胸にかかれた文字へと目を落とした。
「なんて書いてあるの?」
先輩はのそのそこちらに近付いてきて、それを覗き込もうとする。その距離に応じて、きゅうっと体が硬くなっていく。
実行って決めたのに、やはりそれが実際に形になろうとすると―怖い。
今なら、やっぱり違うのにしますって山に戻してしまえば―誤魔化せるけど―でも。
「アイラブユー?」
「は、はい」
先輩の声が、私の手にした文字を読み上げた。
どくどくと私の胸が高鳴る。賽は投げられた。もう後戻りは出来ない。
先輩は今どんな顔をしてるんだろう。視線が上げられない、上げてしまえば、それに出会ってしまうから。
でも、それを知るために、私はこれを手に取ったんだから―もう少し、頑張らないと。
頑張れ、自分。
きゅっと唇を噛んで、その感覚で奮い立たせるように、私は顔を上げた。
「あずにゃんは今、そんな気分なんだねぇ」
そこには、いつもどおりのふんわりした先輩の笑顔があった。
そう、本当にいつもどおりの―何らかのリアクションを読み取ることが出来ない―
―やっぱり、そうですよね。
かくんと頭が下がりそうになって、すんでのところでそれを押し留めた。
つまりこの反応は―脈無しってことなんだろう。
―でも、マイナスじゃ無かっただけ、よかったです。
例えれば「もっと頑張りましょう」の印をぺたりと押された感じ。
実際その通りだと思った。だって私は、まだ全然頑張れてない。今も、こんな消極的なアピールをとるのに、こんなに精一杯になって。
これで振り向いてもらおうと、気付いてもらおうと―振り出し付近からいきなりゴールにいっちゃおうなんて、そんな都合のいいことを期待して。
―もっと頑張らなきゃ駄目ですね。

605:Tシャツゆいあず3/4
09/08/29 15:31:11 CS4v7SDV
「あずにゃ~ん…」
「あ、はい?」
呼びかけに、意識を視界に戻すと、またゴロゴロモードになった唯先輩がベッドの上にいた。
「またゴロゴロですか…」
「ゴロゴロ、気持ちいいんだよぅ…ほら」
ふいっと、先輩の手がこちらに伸ばされる。私も一緒に、ということなんだろう。
いつもの自分なら―私はいいです、それよりそろそろしゃんとしてください―とでも返すところなんだけど。
「わかりました、お邪魔します」
今はそれに応えようと思う。もちろん、暫くしたら引っ張り上げて、きちんとした日曜を過ごしてもらおうとは思うけど。
少しくらいなら、一緒にゴロゴロ時間を過ごすのも、きっと先輩に近付く為に必要なことだと思うから。
―それに、さっきから我慢していたことでもありますし。
ぽすんとベッドに身を横たえると、予想通りきゅうっと唯先輩が抱きついてきた。
これじゃゴロゴロじゃなくてギュウッですよと突込みが浮かんだけど、いつものことだし、それに心地いいのは確かだから、敢えて口にしたりしない。
「先輩はあったかいですね」
代わりに、いつもは絶対に口にしない、そんなちょっぴり素直な感想を呟いてみたりした。
「えへへ、そうかなぁ」
ふんわりとした、少し嬉しそうな先輩の声が返ってくる。
そして、ぎゅうっといつもより少し強い力で、先輩が私を抱きしめて―押し付けられる先輩の全てに、頭がぼうっと溶かされていく。
そのまま、ふんわりとしたものに意識が溶け込んで行って―
―あれ?
不意に、何か違和感を感じた。ぎゅっと先輩に抱きしめられて、それはいつものことなんだけど。―何かが違う。
寝転んでるせいかな―いつもは立った状態でだし。脚まで絡められてるから、そんな風に思うのかも。
―それにしても、先輩の太腿、やわらかくてあったかくて、気持ちいいな。
「あれ?」
ふと視界の端っこに何かが映る。寝転ぶ私たちのすぐ横、ぽんと置かれた見覚えのあるもの。うん、見覚えがあって当たり前。
だってそれは―私が今まで着ていた筈のシャツで―

606:Tシャツゆいあず4/4
09/08/29 15:32:40 CS4v7SDV
「えええ!?」
慌てて自分の上半身を確認する。とはいえ、ぎゅうっと覆いかぶさる先輩に体のほとんどは隠れているから、見えるのは少しだけだけど。
いつの間にか私が着てたのは、さっき手にしていた「アイラブユー」Tシャツ。
「えへへ、着せてあげたよ~」
「な、な…?」
得意げに笑う唯先輩。つまり私はいつの間にか先輩にシャツを脱がされ、そしていつの間にかさっきのTシャツを着せられていた―
つまり、ええと、見られた―っていうか、本当にいつのまに!!??
真っ赤になればいいのか、驚けばいいのか―もう、私はどうすればいいんですか!
「ねえ、あずにゃん」
混乱する私に、唯先輩の声が降ってくる。気付けばちょこっとだけ腕を立てて、少しだけ距離が開いた先輩の顔が私を見下ろしている。
「そういうことで、いいんだよね?」
そういう先輩の笑顔は―瞳は、いつものふんわりしたものじゃなくて、確かな熱のようなものが篭ったもの。
それは、それを見せた瞬間私が返して欲しかった表情。つまりは、スタート直後の私を、一気にゴール寸前までワープさせてくれるすごろくのコマ。
それが不意に目の前に差し出されたものだから、私の思考は全然それに追いついてくれない。混乱は加速するばかり。
ただわかるのは、私の返事も待たずに近付いてくる先輩の顔だけ。だけどそれは、更に私の思考を溶かしてくれて―もうどうしようもなくなる。
―そこでふと、先輩のTシャツ、その胸の言葉が浮かんだ。今なら、その意味がわかる。だって私は、こうして狩られてしまったのだから。
出来ればそれは私限定にして欲しいけど。うん、今度上に「あずにゃん専用」と書いておかないといけない。
ひょっとしたら、最初からそのつもりだったのかな?なんてそんな疑問が浮かぶ。だとしたら鈍かったのは私ということになるけど。
―でももう、そんなことはどうでもいいです。
今の私は、そういう意味でちゃんと先輩に抱かれているから。そしてもうすぐ、そのゴールへとたどり着けそう。
それを待ちきれず、私はきゅっと先輩を抱き返した。その弾みで、もう少しかかるはずだったその距離が、一気にゼロになる。
先輩は少しびっくりしていたけど―最後まで先輩におんぶに抱っこで楽したままじゃ、なんか嫌だから。その距離くらいは、踏み出させて欲しいと思う。
その瞬間から、そんなことを考える余裕なんてなくなってしまったけど。
―次は「ハネムーン」ですね。ああ、「ウェディング」の方が先ですか。なかったら、買ってこなきゃですね。
そんなことを思いながら、私はぼうっと私を溶かそうとするその想いのまま、意識から―理性と名の付く何かからぱっと手を離した。

(終わり)
途中で分母が増えたのは配分ミスです、すみません…

607:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 15:45:27 0/b48hHA
>>606
GJ

608:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 19:13:04 FUOQJWYH
>>606
超乙

唯が「チャレンジ」を着て、「おやつ」を着た梓が食われる話マダー?

609:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 20:24:06 8PS02rtz
素晴らしいね

610:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 20:42:17 B7cC73sX
>>606
GJ
梓は「ウェディング」の前に「アイラブユー」のTシャツの「ー」を「イ」に変えないとかないとな

611:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 02:37:59 ae1+mlnx
>>610
に座布団一枚持って来て

612:ゆいあずでゆびちゅぱとか
09/08/30 12:48:57 ii9vpXAk
「はい、剥けましたよ」
「ありがと~」
 コタツに脚を入れてぼけーっとしている唯先輩に、たった今剥いたばかりのみかんを手渡す。
 すると、唯先輩はあ~んなんて言って口を大きく開けた。
「……何ですか、それ」
「あずにゃん、食べさせて~」
 大体解ってたけど、口に出して言われるとやっぱりため息を吐いてしまう。
 はぁ……。
「あずにゃんどうしたの?」
「いえ、別に……」
 唯先輩はこういうことを当たり前のようにするから困る。
 二人で喫茶店に行ったときも、ひとつのグラスにストローが2本刺さっている飲み物を頼んで、周りの人の注目を集めてしまった。
 あの時は本当に恥ずかしくて、すぐに取り下げようと思ったけど、唯先輩の幸せそうな顔を見て何も言えなくなってしまった。
 何だかんだいって、やっぱり先輩には甘いなぁ……。そのうち、あの顔を見るために何でも許してしまいそうで怖い。
 いや、もしかしたらもう手遅れかもしれない。現に今だって、唯先輩のわがままを受け入れようとしているわけだし……。
 駄目だと思っても、体は勝手に動いてしまう。
 剥き終わったみかんを一房、人差し指と親指で挟み、それを唯先輩の口へと持っていく。
「はい、あ~ん」
「あ~ん」
 ぱくり、と唯先輩の口がそれを銜えるのを確認して、新しくもう一房、同じように指で摘まんで持ってくる。
 それを繰り返して、全部無くなったらまた新しいみかんを剥き始める。
 この作業を何度か繰り返すと、指がだんだんと黄色くなってきた。
 ちょうど、唯先輩もおなかが膨れた頃だろうし、手を洗うために立ち上がる。
「あずにゃん、どこ行くの?」
「ちょっと、手を洗いに」
 そう言いながら、ずっとみかんの皮を剥き続けていた指をよく見えるように差し出す。
 すると、唯先輩はあろうことかその指を自分の舌で舐め始めた。
「ぺろぺろ」
「ちょ、唯先輩!?」
 もちろん、そんなことをされたらびっくりしてしまう。
 思わず体を引きながら、唯先輩に尋ねる。
「何してるんですか」
「なにが?」
「どうして、私の指を舐めたりしたんですか?」
「どうしてって……あずにゃんの指がおいしそうだったからだよ?」
「どんな理由ですか……」
「だ、だって、洗い流しちゃったらみかんの味がなくなっちゃうもんっ」
「―はぁ?」
 思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
「ど、どういうことですか?」
 そして、おずおずとそう尋ねる。言ってることがよく解らない。
「んと、あずにゃんは今までその指でみかんを剥いてくれたよね?」
「そうです」
 だからどうだというのだろうか。気になったけど、とりあえず唯先輩の言葉を待つ。
「ということは、その指にはみかんの味が染み付いてることになるよね?」
「まぁ……確かに」
 この黄色いのはみかんの果汁とかそんなのだろうし。―って!
「ま、まさかこれがもったいないとか言うつもりなんですか!?」
「うん、そうだよ」
 どうして私が驚いているのか解らないといった顔で、唯先輩は首を縦に振った。
「それじゃ、納得したよね?」
「え、えぇ……はぁ、まぁ……」
 有無を言わさない口調だったから、特に考えもなしに頷いてしまった。
 ―それが、私の失敗。
「あずにゃんが納得したことだし、仕切りなおし~っ」
「……って、え!?」
 勢いよく飛びついてくる唯先輩を止めようと、両手を突き出したのが不味かった。
 確かに唯先輩を止める事は出来たけど、その代償に私の手首をがっちりと掴まれて、またしてもさっきと同じように指を舐められてしまう。
 唯先輩に舐められている指先が熱くなって、次第にその熱が体全体に回ってきた。
「や、止めてくださいよ……」

613:ゆいあずでゆびちゅぱとか
09/08/30 12:50:15 ii9vpXAk
「え~? おいしいのに~」
「どこがですか……、ただ汚いだけでしょう」
「いやいや、あずにゃんの味がしておいしいよ?」
「―へ?」
 唯先輩の思わぬ言葉に、一瞬、抵抗する力が無くなってしまった。その一瞬の隙を突いて、唯先輩は更にとんでもないことをした。
「あ~ん」
 ぱくっ、という擬音が聞こえたと同時に、指先にさっきとは比べ物にならないほどの熱を感じた。
 見てみると、私の指が完全に唯先輩の口の内に入ってしまっている。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆっ!!!!?」
 驚きのあまり呂律が回らない。
 唯先輩は私の声に小首を傾げてどうしたの、と一言。
「どうしたのじゃありませんよ! 何で私の指を口に銜えてるんですか!!!」
 さっきから怒鳴ってばっかりだけど、これは仕方がないと思う。だって、いきなりこんなことをされたら誰だって驚くはずだし。
 いや、だからといって別に嫌ってわけじゃないんだけど……、ね。
 むしろ歓迎というか何というか……、タイミングさえ考えてくれれば私は……。
 と、ここまで考えて、私は自分の考えに愕然とした。まさかこんなことまで受け入れようとしているのか、と。
 視線の先には、相変わらずおいしそうに私の指をしゃぶっている唯先輩。
 この状況、まるで私と先輩がイケナイことをしてるみたい……。そう思うと、自然に喉が鳴ってしまう。
 ―って、何考えてるんですか、私っ!
 頭をぶんぶんと振って、イケナイ考えを外に逃がす。そして、やっぱり止めさせようと、口を開く。
「ちゅうぅぅぅ……れろ……」
「あぅ……ぁ……」
 ―だけど、唯先輩の口で指を吸われて、あまつさえそのまま指に舌が絡み付いてきたものだから、開いた口から思わず情けない声を出してしまう。
 ……先輩、さすがにこれは……危ないですよ……。
 いつものスキンシップぐらいなら、まだ受け入れられる範囲だけど、こんな……指ちゅぱ、なんて……。
 明らかにスキンシップの度合いを超えている。こんなことをされたら頭が沸騰しちゃうよ……。
「ちゅぱ……ぺろ……」
「うぅ……ぁ……」
 ―体が、熱い。指先がジンジンする。なんだか胸もドキドキしてきたし、どうしちゃったんだろ……。
 体の異常に思考が追いつかない。本当は解ってるはずなのに……。
「あずにゃん、おいしい~」
「な、何言って……」
 体は熱いのに、頭はほわほわと浮いているみたい。言葉が脳を通さずに出てくる。
 もうこのまま唯先輩のされるがままになってもいいんじゃないかという考えも出てきて―
 だめっ!
 すんでのところで理性を取り戻し、すぐに唯先輩の口から指を引き抜く。
 そしてそのまま一気にまくし立てる。
「す、すみません! 私、ちょっとトイレに行ってきますっ」
「あっ、あずにゃ……」
 後ろから唯先輩の声が聞こえたけど、それを振り払うようにして一気にトイレまで走る。
 バタン、とドアを閉めて、ほっと一息吐く。
 そして、さっきまで唯先輩が舐めていた指を、掲げてみる。
「……」
 ゴクリ、と喉が鳴った。
「だ、大丈夫だよね……」
 止めようと思ったのに、体が勝手に動いてしまった。
 未だにジンジンと熱を帯びているその部分を、舌でぺろりと舐めてみる。
 ―なんだか、とっても甘い味がした。



Fin


最近他のCPのほうが多く書いてるな……
それに伴ってゆいあずの出来がどんどん下がってる気がする


お目汚し失礼した
それでは

614:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 15:38:52 nAYUyjWC
>>613
GJ
ゆいあずシリーズの方も楽しみだけど、焦らずがんばってください


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch