【けいおん!】唯×梓スレ 2at ANICHARA2
【けいおん!】唯×梓スレ 2 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 16:53:31 +WoWvjSl
>10

301:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 17:32:55 +WoWvjSl
>295 続き思いついたんで自分で書きますねー


「さっあずにゃん、私の部屋で待ってて!ジュース入れてくるね」
「あっはい!」
あずにゃんは階段を上がっていった
私は冷蔵庫を開けてじーっと考え込んだ
どうしようかなー、りんごジュースかオレンジジュースか
あずにゃんどっちがスキかなぁ?
…あっそうだ!


…唯の部屋…
「先輩まだかなぁ…」
「おまたせっあずにゃん!」
「わっびっくりしたぁ…唯先輩、
 遅かったですね何かあったんですか?」
「ふっふっふっよくぞ聞いてくれたね!あずにゃん!!
 実は私特製のジュースを作ってたんだよっ」
「唯先輩の…特製のジュース!?」
あずにゃんは、私が持っている二つのジュースをじーっと見つめている、疑いの目で。
まぁ、無理も無いかも なんか変な色に濁ってるし。ダメもとでもこんな事するんじゃなかったなぁ
私はあずにゃんに分からない様に小さなため息をついた
あずにゃんは、ゆっくり私からジュースを受け取りごくっと唾を飲んだ
「あっあずにゃん、無理…しなくていいよ?」
「いっいいんです!せっかく、先輩が私のために作ってくれたんだもん…!えいっ」
「あっ」あずにゃんはごくっとジュースを一口飲んだ
「あずにゃん、大丈夫!?」
「…い」
「え?」
「おいしい…!!」 
「えええええええええ!!?嘘っ」
「嘘じゃないですよっ先輩も飲んでみてください!!」
私は信じられなくてごくっとジュースを飲んだ
「……意外と飲める、かも」


「先輩、このジュースどうやって作ったんですか?」
「え~と…」
たしか…
オレンジジュース    いっぱい
りんごジュース     たっぷり
牛乳          ちょっぴり
赤ワイン        どばっと
麦茶          すこし
憂特製の調味料     どっさり
                 …ダメだこりゃ
てゆーか、ジュースが美味しかったのって…憂の特製調味料のおかげ?
「唯先輩!どうしたんですか?ぼーっとして」
「あっごめん、いやちょっと憂はすごいなーって思って」
「?」

疲れた…ちょこっと休憩します
続き書けるひとがいたら自由に書いちゃってください。
私は思いついたら書きますね♪

302:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 17:37:38 o8FY6bpV
なんというニヤニヤ
わっふるわっふる!

303:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 18:49:09 Y8MGaiHY
スタッフブログの監督ふかふかしてる唯ママにひっついてる子あずにゃん超かわええ

304:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 19:07:40 kS86NKrI
監督なにやってんだw

305:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 20:25:49 kS86NKrI
ああ、SS書きたいけど恋愛経験0
andそういう類いの本とか読まない俺にはシチュエーションが思い浮かばないよ・・・。
誰かhelp!

306:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 22:43:24 IwWlYzNx
>>303
見た
甘えんぼあずにゃんに萌えた

307:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 23:47:53 DVfmWkA5
>>301
>赤ワイン        どばっと

\(^o^)/

308:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:05:42 AFCGf/7q
あずにゃん視点が多いな
ま、その方が書きやすそうですね

309:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:51:57 MsKzpPCG
>>308
唯視点だとかなり厳しいだろ

310:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:58:27 VjoU4bf3
ショートショート以下だと明らかに書きやすいですねー
ツンデレ属性め。
波が出しやすい!

唯だと、少しギミックが欲しくなってしまうので長くなりがちです。
そのうち長いのも落としたいところですね。

311:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 11:13:42 VjoU4bf3
なんだろう、この気持ち。
ふわふわってして、ぬくぬくってして、ぽかぽかするの。
いつも、そんな気持ちに任せてぎゅーってしてるんだけど。
それだけでよかったはずなんだけど。
最近、なんだろうなって気持ちが浮かんできたりしてる。
ふわふわってして、ぬくぬくってして、ぽかぽかしてるのに。
ときどきちくっとするものがあるんだ。
それはだんだん、少しずつだけど大きくなって行ってて。
ときどきだけど、ふわふわだけじゃいられないときがあるの。
今もそう、胸がきゅっとなって…なんだか苦しい。
―ねえ、あずにゃん。これ、なんなのかな。
どうすれば、治るのかな。このままだと私、あずにゃんと一緒にいられなくなっちゃうのかな。

それは嫌。それだけは絶対に嫌。

だから、考えよう。この気持ちがなんなのか。どうすればいいのか。
私、一生懸命考えるよ。
だって、もっとずっとあずにゃんの傍にいたいから。もっと近くにいたいから。

そうだ、私も詩書いてみようかな。
澪ちゃんも、何か悩みがあるときは詩を書いてみるといい、って言ってたし。
うん、そうしよ。今ならなんかいいのがかけそうな気がするよ。
うふふ、かけたら、ムギちゃんに曲をつけてもらお。
何か、気分が乗ってきたよ。よし、書くぞ~
タイトルは…そうだね、こんなのどうかな。
『あずにゃんに首ったけ』
うん、これで行ってみよう!


これから1000円期間の高速道路に乗り出すというのに何やってるんだか。
とりあえず書いてみた!

312:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 12:08:46 XC4WuO7T
12話で梓の「唯先輩はだらしなさ過ぎです!」のセリフとその後のくだりに底知れないゆいあずを感じた

313:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 15:42:54 CSfBeX80
梓スレより転載
URLリンク(up2.viploader.net)

314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 17:45:54 12+hJBoH
>>313
こ、これは…

315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:00:12 MaSx0hGX
>>313
唯はあずにゃんにぬくもりを与えてる感じだと見えるけど
はたから見たらエッチな事しそうにも見え…げっふんげっふん

あっ、とりあえず俺も某スレで拾った唯梓絵の一部を貼ってみるね。

URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)

316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:40:20 CmOfYR3R
ほぼ○クシブの絵な件

317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:55:06 ohIKGVAZ
遂にゆいあず大勝利の日がやって参りましたよ皆さん!

601 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 19:45:50 ID:XJpa5nz7
あずにゃんとちゅーちゅーしたいよぉー!

URLリンク(uploader.rgr.jp)

318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:55:31 P1i4sRww
>>315
二枚目が素晴らしい・・・。

319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:43:42 1VU8zM0Q
>>317
唯梓、律澪がムギちゃんのオススメセットということか

320:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:46:32 XiAASIit
>>317
唯と梓らぶらぶすぎるw

321:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 21:55:03 nG/M4dUK
>>317
見れぬのう

322:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 22:04:18 CSfBeX80
 朝。
「おはようございます」
 部室の扉を開けて先輩たちにあいさつをして、さあ今日も頑張ろうと思い―
「おはあずにゃん!」
 いきなり唯先輩に出端を挫かれた。
「なんですかおはあずにゃんって」
 いつもどおり、抱きついてこようとする唯先輩をかわしながらそう訊ねる。
「あずにゃん専用の朝のあいさつだよっ」
 唯先輩は少し残念そうに、だけど笑顔でそう答えた。
 そんな顔をしても抱きつかれるのは恥ずかしいから嫌ですよ。てか専用ってなんですか。
「専用は専用だよ~。おはあずにゃん!」
「恥ずかしいからやめてください」
「え~? かわいいのに~」
「どこがですか」
 まったく……唯先輩のスキンシップは全部恥ずかしいから苦手だ。
 ……いや、まあ、嫌な訳じゃなくてむしろ嬉しいんだけど……。
「とにかく、やめてくださいよ」
「やだよ~。あいさつはおはあずにゃんで決まったもん!」
「……はぁ」
 こうなった唯先輩は止まらないから、結局私が折れるしかない。
 それに、専用と言われて悪い気はしないし……。
「わかりました。もうあいさつはそれでいいです」
「ほんと? やったぁ~」
「わぁっ!?」
 まさかこのタイミングで抱きついてくるとは思わなかった。
「ちょ、先輩、抱きつかないでくださいよ」
「だってあずにゃん気持ちいいんだもん~」
 唯先輩はそう言ってさらに体を摺り寄せてくる。
「そんな理由で―ひゃっ」
 引き離そうとしたら、唯先輩がさらにぎゅっと抱きついてきて思わず声を上げてしまった。
「唯先輩、とにかく離れてくださいっ」
「どうして?」
「どうしてもです!」
 少し強めに言うと、唯先輩はしぶしぶながらも私から離れてくれた。
 ……危なかった。これ以上抱きしめられてたら心臓がおかしくなってしまう。
 今のうちに深呼吸をして、唯先輩にかき乱された心を落ち着ける。
 ……よし。
「でも、それだと不公平ですよね」
「なにが?」
「あいさつです。唯先輩からは『おはあずにゃん』なんて恥ずかしいことを言われるんですから」
「確かに不公平だね~。でも、どうするの?」
 首を傾けながらそう聞いてくる唯先輩に、私は自身を持って言い切る。
「私から唯先輩へのあいさつは『おはゆいにゃん』にします!」
「おはゆいにゃん? なんだかかわいいね~」
「そう……ですか?」
「うん! もっと言って!」
「嫌ですよそんな」
 何度も使うものじゃないでしょう。
「うぅ~。……おはあずにゃん!」
「む……。おはゆいにゃん!」
「おはあずにゃん!」
「おはゆいにゃん!」


 二人がにゃんにゃんと言い合っている頃。
 律と澪はもう甘いのはおなかいっぱいですと口から砂糖を吐き続け、紬は鼻血を吹き続けていた。



Fin

323:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 22:05:21 CSfBeX80
お目汚し失礼した
それでは

324:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 22:28:07 ZB+5BRbt
>>322
糖尿病にする気か

325:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 23:36:40 xZtLkJKR
>>322
もっとにゃんにゃんするべき。べし

326:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:00:26 beU5RN/4
もっとにゃんにゃんしたらムギみたいになっちゃいそうだ

>>317
見にくいのが残念だけど、ようやく雑誌で唯梓(と律澪)カップルを推進してくれた訳か…
ちなみにその本の名前はメガミマガジンなんだろうか??

327:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 16:56:15 x9EzYqlh
今月のきららだが、

二人揃ってさわ子に怒られ
二人並んで演奏に魅入り
日焼けした梓に抱きついたシーンの背景が雰囲気たっぷり
夜こっそり抜け出した唯に近寄る梓
両腕にしていた虫除けバンドを片方梓に分けてあげる唯
「こんなところで内緒の話?」との律のツッコミに顔を赤らめて反論する梓
素っ頓狂な唯の意見に同意する梓


唯梓は最早鉄板

328:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 19:03:39 X8HBILkF
iPS実用化マダー

329:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 19:36:28 DTypNoT3
>>327
きらら読んだがなんという唯梓・・・
付録のアンソロも良かった

330:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 20:17:44 beU5RN/4
>>327
うちの方ではまだ発売してないからまだ見てないけど
これまで以上に期待できそうだ!今月のきらら絶対に買うよ!
原作の方も唯梓を推進してくれる事を信じてよかった…。

331:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 04:25:54 T3jR8grV
予約しとけばよかった

332:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:02:48 R1kND276
今回のあずゆい分はかなり
特に最後のページは独壇場状態
ラストの二コマ目の表情とか、個人的にかなり来ました
ネタとして妄想してたのが本編で来るとはw

333:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:19:18 mD3FtWfS
原作の梓は唯よりも澪にべったりと聞いていたが、買ってみようかな

334:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:26:30 ImcecOBF
澪は律にべったりだからなぁ

335:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:38:01 LfCu/BCH
左利きのギター奏者を見つけて大興奮

飯の買出しそっちのけでそのバンドのTシャツ購入

早速着替え、律にも勧める

夜、早速お揃いで現れる二人


律澪も言わずもがなの鉄板ぶり
唯梓が新婚夫婦だとすればこっちは酸いも甘いも知り尽くした熟年夫婦だが

336:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 00:19:26 S7W+0cIJ
唯×梓

律×澪


紬<ハァハァ

でいいよもう

337:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 01:15:05 xagZUw2m
……ムギちゃんが幸せなら、それで……

338:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 01:43:36 gWOL3beD
ムギちゃんにはさわ子先生がいるさ

339:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 01:53:37 pFFSWW3a
>>337
俺たちが幸せなように、我等の代表である紬様も幸せなのさ

340:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 17:31:40 RVBhrblh
ふむ…とりあえず今からメイト行って買ってくるよ。

BD見て思った事…OPはやっぱギー太とむったんのツインじゃなきゃダメだよな??

341:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 20:19:08 gWOL3beD
ギー太×むったん

342:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 21:04:29 /7TWETF6
               ___
          ., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
.         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        /:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \ , --‐‐-..,
       ,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ‐- / /   ヽ
       イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝト/ /    ヽ
     /:::::::::: |:: |:::::::!/  _L  、::::イ厂l::/:::::::.:::::}  ゙.-〈__r,'、   ヽ_
.  /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ  ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/    ゙‐ヽ、_,,  /l
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ     ト' リ 〉l:::::::,イ     .,//゙l   //\ お前らココおかしいんじゃねえか?
/::::::::/    Ⅵ::::::::: | ,,,,,,   ,  `´ イ レ':∧     |l    //   }
::::::::/       l:::::::::::|    __  "" j: |l::::::: |     |,l   //    l
:::: /         !::::::::::|    ヽ...ノ   ノ::::|ハ:::::: |   .___l ヽ //     |
::./         l:::::::::|>、      イ:::::::::ハ::::: !___./ |  ∨/      ,}
'         入:::: l`ヽ、`' ‐r<  |:::::::/  l:::::::!    .,|          ,l
       , -<  |ヽゝ  ,ィV,、 ト、_lイ/   !::::::l\           /
     /      |  ト  / 〉仆、j  l>、_   !:::::} ヽ         /j
.    /       \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
.     {        く  V〈/.ハl } | |;;;|   } !::: |

343:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 21:10:56 /7TWETF6
誤爆

344:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 21:23:27 Hl30VG9x
>>342
笑わすなwwwwペロペロ(^ω^)

345:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 02:14:17 7KY4dvL7
あずにゃんスレに帰りなさいこの変態紳士

346:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 11:37:43 mxSkBDVS
いつも通りのスキンシップ→澪にからかわれる→あずにゃんが慌てて唯を振りほどく→唯先輩とはそんなんじゃありません(必死に弁解)→あずにゃんの一番は澪ちゃんなのかな…→笑顔の裏でどん底に落ち込む唯

という電波を受信したのでこれから書きます

347:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 12:55:35 GQMvCSRT
wktkしながら待ってます

348:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 14:04:43 DPAMyWUP
ニヤニヤしながら待ってます

349:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 14:51:04 vn4vEkg2
>>346
前途中まで書いてた内容とかぶっててびっくりしたww
頑張ってください。待ってます

350:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 17:31:44 GszhZviZ
>>349
おまえもな

351:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 21:47:32 aKaslppH
・姉にするなら澪
・結婚するなら唯

本音はこれだろ

352:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 03:36:06 I4M8QCOq
>>351
>>351
俺もアニメだけでなく原作もそんな感じだと思ってた。

特に最近は相変わらず梓は唯に対してはツンデレなとこがあるけど
以前に比べて素直な表情でなおかつ本当に気になるのは唯に見える態度で唯に接してきてたし
唯も最近は以前に増して梓にメロメロな表情を見せながら抱きつくシーンが幾度かあったから
唯梓推進になってきてるじゃないかと思ってたけど、今月の話とミニアンソロジーを見てそれが間違いないのが確信した。

353:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 03:42:12 I4M8QCOq
>>352
って、ミスって二重アンカーしてしまった…

それと、ミニアンソロジー見て→ミニアンソロジーの最後のページの絵を見て
に訂正。

354:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 03:46:51 OXWpqkWR
アニメから逆輸入してる感じがしないでもない
2巻は澪梓の気が強いし
俺としてはこの調子でいい、この調子がいい

355:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 07:46:06 ZEyvfRDy
>>351
確かに言うとおりかも


憧れてるのは澪
特別なのは唯

これもかな

356:拒絶1
09/08/12 09:21:49 f5Xd+4O7
「あーずにゃ~ん」
「も、もう…唯先輩ったら…」

最近、あずにゃんを抱き締めるのが楽しくてしょうがない。
楽しいのとはちょっと違うのかな。
嬉しくて、あったかい。

最初のうちは嫌がられることもあったんだけど、今では抱き付いても受け入れてくれてる感じがするんだ~。

ふっふっふ~、あずにゃんのハートは私が射止めたのだ~。
…本当は私のほうが射止められちゃったんだけどね。

最近はもうあずにゃんを見つけると反射的に手が伸びちゃってる。
一秒でも長くあずにゃんに触れていたくて、ずっとあずにゃんの一番近くにいたくて…。

うーん…私って独占欲強いのかも。

「今日はみんなで合わせるって決めてたじゃないですか。みっちり練習しましょうよ」
「もちろん!あずにゃんの為にもがんばっちゃうよ~。でもそれにはあずにゃん分を補給しないとね」
「そ、そう言うことなら…特別に…いいですよ」

あー、もうずるいくらいキュートだよぅ。
ほんのりほっぺを赤くしてね、ウルウルした目で見つめられたら、私、もう…っ!

「あずにゃ~ん、むちゅちゃ~」
「そ、それはさすがにダメですっ!ダメですって!まだ心の準備がぁ~っ!」



357:拒絶2
09/08/12 09:23:20 f5Xd+4O7
むむむ、チュ~はNGかぁ。
でも、あずにゃん、「まだ心の準備が」って言ってたよね、今。
それっていつかはOK…ってことなのかな。
心の準備ができたら私と…。

「唯先輩?どうかしたんですか?」
「ふぇっ?な、なにが?」
「顔真っ赤ですよ。…もしかしてまた風邪引いたんじゃ…」
「だ、大丈夫っ。私は元気いっぱいだよ。あずにゃん分も補給してるし。…でも、もっとあずにゃん分補給できたらもっと元気になるかも」
「それだったら…その…満タンになるまで補給してもいいですよ。ち、チュ~はダメですけどっ!」

えーーーっと、無理です(断言)。
こんな可愛いこと言われちゃったら我慢なんて絶対無理っ!
澪ちゃんに欲情したりっちゃん(リバースも有り)が誰にも止められないように
あずにゃんにときめいた平沢唯を止めることは誰にもできないのですっ!

「仲良しなのはいいけど、もう少しTPOを考えてくれよ。目のやり場に困るよ」

チュ~しようとしてたら澪ちゃんに呆れられちった。
澪ちゃんなら私の気持ちがわかると思ったのになぁ。

澪ちゃんは気付いてないけど、りっちゃんとふたりで何してるか、もうバレバレなんだぞ~。

358:拒絶3
09/08/12 09:24:30 f5Xd+4O7
こないだだって腕組んで帰ってたし、部室でも膝枕してたし、トイレの個室で「りつー」「みおー」ってなんか叫び合ってたし。

…あ、バレバレ以前に隠す気がないのか。
さすがりっちゃんあんど澪ちゃん!年季が違うね!

「ま、待ってください、澪先輩!私と唯先輩はそんなんじゃありませんっ!」

澪ちゃんたちの熟年夫婦っぷりをあずにゃんとの新婚生活の参考にさせてもらお。
…そんな風に考えてたとき、あずにゃんが私の腕を振りほどいた。

今までどんなに嫌がっても振りほどくことはしなかったのに。

私を受け入れてくれてるんだって自信もあったのに。

…初めてあずにゃんに拒絶された。



(続きます)

359:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 13:47:21 0SpTItuK
(・∀・)イイヨイイヨー

360:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 20:28:21 7IGPFGor


これって>>346>>356-358でFA?

361:346
09/08/12 21:36:17 f5Xd+4O7
>>360
Yes.I am
少しずつ書いてます

362:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 01:07:52 r/J7PPkG
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +

363:ちょ(ryあずゆい
09/08/13 01:33:51 vJH3rBFk
箸安め代わりに、ちょこっとした奴を。
タイトルが付けにくい…ちょっとした日常の一コマあずゆい…とかで


ぷちん、と軽く小さな音と共に、手の甲に刺すような痛みが走った。
反射的に手を引っ込めると、今まさに纏めようとしていた髪がばさりと広がる。
やり直しか、と小さくため息をついて、そして私は初めて床に落ちる切れたヘアゴムに気がついた。
「…そっか、切れちゃったんだ」
実際、いつもの形に髪を纏め上げるなんて毎日繰り返していることであり、傍から見るよりずっとたやすいことだ。
だから、そういうアクシデントでも起こらない限り、ミスを起こしてしまうなんてことはまずない。
つまりは、最初からその可能性に思い当たるべきだったはずなのに。
「お気に入り、だったんだけどな」
別に特別なもの、というわけではなく、中学のころからずっと使っていたというだけの理由だけど。
そろそろそれが寿命を迎えることもわかっていたし、だからあらかじめ替えのゴムを用意していたりもしている。
そういうドライな自分にほんの僅かな嫌悪感を感じたりしたものの、適切な行為であることもまた確かで。
そう結論付けてしまうということは、その程度のお気に入りだったということなのだろう。
引き出しからそれを取り出して、髪を両側で結い上げる。
いつもよりも少し固めのそれは、私の髪型をいつもの形に固定してくれた。
「…そろそろ行こう。遅刻しちゃうし」
かばんを持ち、立ち上がる。最後にもう一度だけ振り返った、鏡の中の私は、いつもと変わらぬ姿で、それでも何処かやはり違って見えた。

放課後、私はいつもどおり音楽室へと向かって、廊下を歩く。
窓から差し込む光は、私の影を床に作り上げる。私の歩みに合わせて、ふわふわ動く黒い影。
丁度頭の部分の両側で、二本の尻尾がゆらゆら揺れている。
この髪形の私だからこそできる、いつものことだけど、少しだけ楽しく思えてしまう光景。
そっと、私の影をその形にしている二本のヘアゴムに触れる。
今朝下ろしたての、新しいヘアゴム。だけど、作る形は昨日までと同じ。
じっと見比べてみても、それをいつも見慣れてる私の目を持ってしても、その違いを見出すことはできない。
だけども、確かに昨日とは違うはずのそれ。
「誰も気付かなかった…な」
当たり前だけど。たとえばこれがきらきら光ってたり、特徴的な飾りでも付いていれば話は違ったのだろうけど。
少しだけ色が違うけど、それはもともと同じ色だったものの経年変化という些細なもので。
そう、スペアとして用意していたのは同じ種類のゴムだった。別に違うのでもよかったけど、そうしてしまう程度にはお気に入りだったということ。
そして、スペアになってしまったこのゴムは、私がお気に入りだと思っていたものと同じだけど違うものだということ。
―違いといえるものは、その程度のことで。むしろ、気づくほうがおかしい、というべきなんだろう。
私でさえも、もし昨日の私と今の私をひょいっと置き換えてみたとしたら―今朝の記憶のない私を持ってきたとしたら―きっとこの変化には気付くことはないのだろうと思える。
それは何か、変な気分だった。何かもやもやしたような、そんなものが胸の底のあたりにたまっている。
だけど、それが何なのかはわからない。何かすっきりしないとしか言いようがなくて、その対処法なんてかけらも浮かんでこなかった。
仕方がない、とため息でそれを打ち消そうとして―そこで初めて私はその気配に気がついた。
今にも私を包み込もうとする、暖かくて柔らかくて、優しいものに。

364:ちょ(ryあずゆい2/3
09/08/13 01:35:13 vJH3rBFk
「あずにゃんっ!」
耳を打つその声は、何故かいつもよりもずっと心地よく私に響いていた。
同時にぎゅっと抱きしめられる感覚。直前にそれに気がついていたこともあったけど、私の体はまるでそれを、その感触を待ち望んでいたかのように、ようやく与えられたそれに小さく震えをあげる。
細胞の一つ一つがそれを最大に感じようと、ふわりと開いていくような、そんな気持ち。
「あれ、あんまり驚いてない…?おかしいなあ」
「…びっくりさせようとしてたんですか」
唯先輩らしい言動に、思わずくすりと笑みが漏れる。本当に子供っぽい理由。耳元でえへへ、なんて笑ってる顔もきっとそんな表情なんだろう。
その全てが、不思議なほど暖かく感じていた。いつもなら恥ずかしがって逃げてしまうのに、今この瞬間は自分でも驚くほど素直になっている。
同時に、胸の奥のもやもやが、いつの間にかすうって薄まっていくを感じていた。あんなに離れてくれなかったのに、こんなにもあっさりと。
まるで魔法みたい、なんてそんな感想がぼんやりと浮かんできた。ああでも、とすぐにそれは訂正される。
いつだってこの人は―唯先輩は、私にとって魔法みたいなことを何事でもない顔をしてたやすくやってのけてくれていたのだから。
それに身を委ねるように、全身の力を抜いて唯先輩にもたれかかった。
唯先輩は突然の重みによろけて、それでも私を離したりしなかった。それはわかっていたことだったけど。
今はそれを確かな形として感じたかった。
「わっ…とっ…よいしょ」
ふわりとゆれた私の体が、きゅっと確かなものに支えられる。
先輩は私を抱えたまま、何とか体勢を整えると、とすんと音を立てて廊下の壁にもたれかかった。
「どうしたの、あずにゃん?」
私の重みを支えたまま、唯先輩はそう問いかけてくる。笑顔交じりの優しい声。
私の唐突な―私を受け止めてくれようとする先輩の形を感じたいと思うただそれだけの理由で行われた、我侭な行動にも先輩は変わらない。
それに気付いているのかそうでないのか、そんなもの全てを包み込んでしまっている。
「…なんでもありません」
だから私は、今このときだけはと言い訳をつけて、それに甘えることにした。
それ以上言葉を続けず、だけど退く気配も見せず、私は先輩にもたれかかった。
小さく小首を傾げる気配と、その一瞬後に伝わる、より強く私を抱きしめてる感覚。
壁に身を預けているせいでそれに集中できるのか、いつもより深く、私は先輩に包み込まれていた。
「あれ?あずにゃん、髪留め変えた?」
「…え?」
唯先輩分の吸収に集中していた私は、ふいっと投げかけられた言葉にきょとんとさせられる。
「うん、何かいつもと違うなーって思ってたんだけど、ほら、やっぱり新しいゴム使ってる」
私を抱いていた先輩の手がひょいっと離れ、くいっと私の髪を持ち上げた。
「あ、はい…今朝切れてしまったので」
「そっかぁ…」
ぱさりと私の髪が肩を打つ。先輩がそれを離したのだろう。そう思うのと同時に、私はさっきよりも強い力でぎゅーっと先輩から抱きしめられていた。
それにびっくりして、私は思わず首だけで後ろを振り返ろうとする。そんな私の頬に、ぴたっと先輩の頬が合わせられた。

365:ちょ(ryあずゆい3/3
09/08/13 01:35:55 vJH3rBFk
「だから、あずにゃんは寂しそうにしてたんだね…」
「え…?」
ほっぺの感触にとろんと溶けそうになった私の思考に、先輩の言葉がとくんと響く。
「あずにゃんずっと同じヘアゴムだったもん。お気に入りだったんだよね?」
「ええ…そうです」
まるでそれは答え合わせのよう。そしてそういう時、先輩はいつも…満点を取ってしまうんだ。
「私の胸で泣いていいんだよ~」
「もう…そこまでじゃありませんから」
多分、それは嘘だったんだと思う。本当なら、私はきっと泣いてしまいたかったんだろう。
だけど、それくらいでそうしてしまうなんてとか、そんな思いが私を押しとどめていて。
だからどこにも行けなくなってしまった気持ちが私の中でもやもやを作り出してたんだと思う。
でも、今はもうそんな気持ちはなくなってしまっていた。先輩にぎゅっとされて、それでほとんどは解消されていたんだけど。
―今こうしてそれに気がついてもらえたところで、もうそれは完全に無くなってしまったみたい。
そう、正しくはきっと、私がそういう気持ちになっているということに気がついて欲しかったんだろう。泣いてしまいたかったのは、きっとそういうことで。
そして今、一番気が付いてほしかった人は、こんなにあっさりとそれを私に投げかけてくれた。
誰にも気付かれないはずの、そして私ですらすぐに忘れてしまいそうなそれを、唯先輩はちゃんと拾い上げてくれたから。
「もー、そんなこといって。無理しちゃ駄目だよ」
「無理してませんよ…それはもう大丈夫です」
そう、それはもう本当に大丈夫で。今じわりと溢れ出てくるものは、それとは違う理由によるもの。
唯先輩の手が、それをぬぐおうと私の目元に伸び―その隙に私はくるりと体を反転させると、きゅっとその胸にしがみついた。
「これは…ただ嬉しかったから、です」
「そっかぁ…えへへ」
少し驚かせようという思いはあったけど、唯先輩にはやはり効かなかった。突然の行動にも動揺することなく、そうっと今度は優しく私の頭を抱え込んでくれた。
ひょっとしたら読まれてたのかも、そう思うと少し悔しくもあったけど。
だけどそれ以上に嬉しかったから、私は甘える子猫のように、先輩の胸に顔を擦りつけた。
「あずにゃん」
「…なんですか?」
「新しいのも、似合ってるよ」
「…もう」
先輩はやはり、魔法使いだと思う。そうじゃないと、こんなに私を嬉しくさせてしまえることに、理由が付かないから。
―だから、唯先輩。きっと魔法にかけられた私は、ずうっと先輩の虜なんですよ。
口にはしたりしないけど、そんな想いを精一杯こめて、先輩を抱きしめる。先輩はそんな私の頭を優しくなでてくれていて。
それはとても気持ちよくて、そして愛おしい。
だからいつか、と思う。そんな想いを一杯こめて、私も先輩に魔法をかけられたらいいな、と。
そう思いながら、先輩の胸の中、今はまだ伝えきれない言葉を小さく囁いた。

366:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 01:42:31 pIFIO0Qo
>>363-365
ニヤニヤしてしまったgj

367:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 02:05:10 ilUchPmu
今夜はいい夢が見れそうだ

368:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 02:49:08 G7j9HefT
いいよいいよ~

369:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 07:11:52 r/J7PPkG
俺にも甘い魔法がかけられた

370:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 08:19:47 GFTSde5U
ナイスGJ

おは唯にゃん、おはあずにゃん

371:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 08:47:26 inmaRCvQ
GJ
タイトルは「My favorit」とかが良いんじゃ無い?

372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 08:58:18 GFTSde5U
>>371
最後に e 足りないよ!

373:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 11:20:39 T3xDuKF2
>>372
はっ!
気がつかなかった・・・ありがとう。

374:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 00:36:08 RKE6R8S6
コミケで唯梓本あるといいなあ

375:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 02:06:42 0djF/57m
あるといいねえ、いや、きっとあるはずだ
…行けないけど

376:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 16:22:31 NfiU1Rc2
とりあえず1日目
律澪と梓澪ゲット
3日目は陵辱エロばっかな感じだが、百合あるかなぁ

377:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 17:08:52 NfiU1Rc2
すまん百合スレと間違えたorz
唯梓も手に入るといいな

378:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 18:52:16 04iMIkzP
今日は唯憂梓の健全、前半さわ澪・後半唯梓のエロなど5冊ほど確保した

3日目は2つ目をつけてるところがある
そこは何とか抑えたい

379:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 23:10:08 Ejo+4dZW
唯梓本は全てほしいけどコミケに行けないから、後でとらの穴の通販で買う予定。
唯梓本全て寄託してくれればいいんだけど…

380:拒絶4
09/08/15 00:52:22 tVw133MS
振りほどかれた手が反射的にあずにゃんを追おうとしたけど、もう手遅れだった。

私の腕をすり抜けたあずにゃんは、もう澪ちゃんしか見ていない。

私のことなんか、もう振り返りもしない…。


「………………」

私、今どんな顔してるんだろう。

「唯先輩が勝手に抱き付いて来るだけですから」って澪ちゃんに弁解してるあずにゃんは
さっきよりずっと顔が赤くなってる。ずっとずっと赤く染まってる。

………じゃあ、私は?

ガラス窓に映った顔はギリギリなんとか笑えてた。
いつもと変わらない顔、だと思う。

けど、私にはそれが不思議でしょうがなかった。

381:拒絶5
09/08/15 00:53:23 tVw133MS
自分の顔なのに自分の顔じゃないみたい。

だって………こんなに哀しくて苦しいのに笑ってられるなんて絶対おかしいもん。

心と切り離されちゃったみたいな自分の笑顔が私にはなんだかとても怖かった。

「…………………………」

でも、もっと怖くて、ずっとイヤだったのは………

「わかった、わかったよ。梓が大変だったのはわかったから、少し落ち着きなさい」
「す、すみません、私…興奮してしまって…」
「私こそ悪かったな。変な誤解をしちゃってさ」
「い、いえ。私はその…澪先輩の誤解が解けたらそれで……」

あずにゃんの一番が私じゃなかったって気付かされたことで………。

(バカだな…私………)

…憂も言ってたじゃん。
澪ちゃんがお姉ちゃんだったら良かったのにってあずにゃん話してたって。

…いつも見てたじゃん。
あずにゃんが澪ちゃんのこと、すごく尊敬して慕ってるって。

なのに自分があずにゃんの一番なのかもって勘違いしちゃうなんて、
我ながらどうしようもないよ。



382:拒絶6
09/08/15 00:55:33 tVw133MS
練習付き合って貰えたり、ちょっと仲良しになれたからって調子に乗っちゃって。
私の気持ちを受け入れてくれてるんだって勘違いしちゃうなんてね………。

いつもいつもみんなに迷惑かけて、その度落ち込むけど、今日ほど辛かった日はない、かな…

でも………

(………あずにゃん………)

あずにゃんの気持ちを考えずにいつもヒドいことしてた………それが一番哀しくて。



………本当に自分がイヤになった………





383:346
09/08/15 00:58:01 tVw133MS
冗長になってすみません。もうちょっとだけ続きます。

384:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 01:02:56 r9/nhXyx
期待してるよー

385:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 01:16:30 UH4KSxye
まったり書いていけばいいさ

386:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 03:14:36 +rmVowiP
待ってるよ、がんばれ

387:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 08:30:55 JxYWwVMI
うおー続きが気になるぅーー!!
GJです、続きも期待してます

388:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 18:25:00 AaMgXKdq
なにこれ、レズ・・・・?

389:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 19:44:07 lWQ2ANPX
>>346
唯が落ち込むところまでは着たか
さてここからどう巻き返すかな

今日は某企業ブースで唯梓扇子なるものを買ってきた
ネコミミ付けた唯が梓にネコミミ被せようとしてるイラストが描かれてる
値段はともかくわざわざこのカップルを推してくれたのでありがたく買わせていただいた

これ、扇げば扇ぐほど「熱く」なるんだが、実に不思議な扇子だ

390:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 00:02:54 sxQGJS3z
>>388
左様

391:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 01:53:47 D/1W5P3j
レズでなくて百合です。

392:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 02:04:18 Ppdnw2sM
唯梓は至高
梓唯は究極

393:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 02:27:01 EYhYHkWR
>>392
あずゆいいいなー。萌える。

394:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 03:56:08 8Kbkznjf
>>386
何故自分はそれを買ってないのか orz
無理してでも行ってればよかった…

>>346
続き、期待してます!
無理せずマイペースに頑張ってください

395:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 06:36:10 CcLcJFgj
>>346
続き超期待してる!

あずゆいもまたいいものだ。
夏コミに行けない腹いせに前に描いたものを発掘してきた。汚いままですまん。
URLリンク(nagamochi.info)
ちょっとでも唯梓委託されますように…

396:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 13:47:35 bncvP5hM
>>395
ちょっと読みにくいな
清書して、あと話の展開がわかるように最初から最後まで描いて投稿してくれ

397:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 15:53:31 EYhYHkWR
>>395
おお、いつもの人か!
攻め梓はたまらんぜ

398:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 17:38:13 Z3EqMFbV
今日も唯梓本を色々見てきて買ったり止めたりしたが、3箇所連続で生えてたのには参った
絵は好み、話もいい感じ…と思ったら付いちゃってるよ!ってのがまあ多いこと
梓単独の本でも「先輩」が唯や澪ではなく何故か男なのもまたやたら多い

「ふたなり上等」とか「梓は俺の嫁」な人なら問題ないだろうが、そうでない人は重々ご検討の上、購入するのが吉かと

>>395
新刊発行はいつですか?

399:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 17:42:56 Ppdnw2sM
ふたなり上等だけど梓は唯の嫁or婿だろこのスレ的に

400:拒絶7
09/08/16 17:49:30 pxKoMkeZ
辛いときは何かに集中して気を紛らわせるってよく言うけど、あれ本当だと思う。

偶然なんだけど、今日は珍しく練習に熱が入ったから私も余計なこと考えずに済んだ。

なんかすごい張り切ってたりっちゃんのお陰かな。
張り切り過ぎで一人だけ走っちゃって、澪ちゃんに怒られてたけど。

…ひたすらギー太を弾いて弾いて、いっぱい弾いてるうちに下校時間になって………気付いたら自分の部屋にいた。
練習中はギー太やみんなと合わせることだけ考えて。

……終わったあとは、今日の練習に振り返って話し込むあずにゃんと澪ちゃんの姿だけが頭の中をぐるぐるループして………。

だから、みんなと別れてから家に着くまでのことはあんまり覚えてない。
あんまり、じゃかいかな。全然覚えてないや。

いつもならみんなとバイバイする交差点からあずにゃんと二人で帰るんだけど、さすがに今日は一緒にいられなくて。

本当は一緒にいたいんだけど。誰よりもあずにゃんの近くにいたいんだけど。
…でも、一緒にはいられない。いられないんじゃなくて、いちゃいけない。


401:拒絶8
09/08/16 17:50:47 pxKoMkeZ

だから、憂に買い物頼まれてたんだって急に思いだしたみたいに話して。
いつもの交差点で、いつもと違うお別れをして、いつもより時間をかけて家に帰った。
…いつも一緒だったあずにゃんと少しでも離れたくて、いつもじゃ考えないようなことしてたな。

いつも以上に頭回ってなかったから、どんな道通ったのかなんて覚えてないけどね。

ごめんね、憂。駄目なお姉ちゃんの嘘に巻き込んじゃって。

(こんなとこ和ちゃんに見られたら、またニート扱いされちゃうかも…)

憂が晩ご飯作ってる間、いつもならギー太の練習して待ってるんだけど、今日はそんな気起こらなくて。
久し振りにボケーッとベッドに寝転がってたら不意に携帯が鳴った。

「ムギちゃん?」

ムギちゃんからメールだ。

明日のおやつはフォンダンショコラとか、りっちゃんと澪ちゃんにはぜひ人前(じんぜん)式で結婚式を挙げて欲しいとか、
そんな感じのいつもながらのおしゃべりメール。

でも、最後のとこだけいつもとちょっぴり違ってた。

『悩みごとがあるならなんでも言ってね?』

………そっか、やっちゃったかな、私。


402:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 17:51:34 X51RngQ6
てかなんで同人本てやたらと無意味に汁塗れにしたがるのか理解できん

403:拒絶9
09/08/16 17:52:12 pxKoMkeZ

顔には出てないって自信があったんだけど、どうやら隠しきれてなかったみたい。

それからりっちゃんと澪ちゃんからも立て続けにメールが来て、やっぱり最後に心配されちゃった。

(…私ひとりだけダメダメだね、本当…)

みんなの優しさが心に染みていって、ポカポカあったかくなっていく。

みんなにこれ以上迷惑かけないようにしなきゃって考えてたけど、
本当に部室に行けるか心配だったけど、大丈夫。きっと大丈夫。

本音はちょっぴり怖いけど、明日からはいつもとおんなじ笑顔に戻れるよ。

だから、ありがとって返しておいた。いつも私を助けてくれてありがとって。
あとムギちゃんには鼻血の出し過ぎには気をつけてって。

「………吹っ切らなきゃダメだよね、うん」

ひょっとしたらあずにゃんからもメール来るかな…って期待しちゃうあたり、
全然吹っ切れてないんだけど、でも明日のために気持ちだけは整理しなくちゃね。

「ごめん、憂。ちょっとお散歩行って来るね」

台所からかけられた「気をつけてね」って返事を背中で受けながら、私はスニーカーの靴紐を結んだ。



404:346
09/08/16 17:56:20 pxKoMkeZ
またまた長文失礼しました。次でたぶんラストになるかと思います。

>>395
すばらしすぎます!
ですよね、やっぱり唯がいけないんですよねw
梓的にはもう責任取ってください、いえむしろ私が取りますって感じでしょうね

405:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 18:22:03 X51RngQ6
>>404
いつもGJ
どうでもいい話で割り込みレスしてごめんよ

406:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 18:50:13 tAyjlduL
URLリンク(imepita.jp)もふもふ

407:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 18:56:12 8Kbkznjf
>>346
正座して待ってました!
唯が切なくて、こうぐぐっときます…!

>>395
寝ようとしてたのに、おかげで妄想がw
GJです!
以下妄想の垂れ流しを…
押し倒しゆいあず…とか?

限界というのはなんにでもある。世界に永遠も無限も求めるべくがないように、どこにだって限界というのは存在する。
例えばどんなに立派で大きなダムだって、限界水量を超えて水を注がれ続けていたら、溢れ出してしまうだろう。
ふと浮べたその例えはまさに、今の私の状態を的確に表しているようだった。
「あず…にゃん?」
私の下で、先輩がきょとんとした声を上げる。その表情も、まさにそんな声を上げるに相応しい、きょとんとしたもの。
今何が起こってるかわからない、そんな表情。柔らかなクッションの上に身を横たえ、無防備な瞳で私を見上げていた。
それに、とくんと私の胸は高鳴った。でもそれはきっと気のせいなのだろう。
だって、私の鼓動はさっきからずっと、心臓がはじけてしまうんじゃないかと言う勢いで鳴り続けているのだから。
先輩の腕を掴んだ手に、きゅっと力を込める。先輩が逃げてしまわないように。
逃げてしまわないようにして―このまま先輩を捕まえて―私は何をしようとしているんだろう。
そう、わかってる。ついさっきまで私に向けられていた笑顔を、私のものにしてしまおうとしてるんだ。
私以外にもあっさりと向けられてしまうそれを、私だけって、そんな形に閉じ込めておきたいって。
こんなのいけないことだって分かってる。無理矢理にこんなことをしてしまうなんて、駄目だってことわかりきってる。
だけど、もう自分を止められそうにない。そう、限界を超えて注がれ続けていたそれはもう既にあふれ出してしまったから。
先輩が好きで好きで好きで―どうしようもなく大好きだってことが。
「…先輩がいけないんですよ」
だから、これは先輩が悪い。思わせぶりな態度をずっと続けていて、それでも最後の一線は絶対に超えてくれなくて。
私を翻弄し続けていた先輩が、全部悪いんだ。
―そんなわけないのに。
冷めた自分の声が、頭に響く。それを振り払うように、何処か留まろうとする自分を無理矢理押し付のけるように―
私に押さえつけられて、身動きのとれない先輩に唇を合わせた。

「…っ」
先輩の体がビクッと震える。触れ合う部分から、それが伝わってくる。
それが湧き上がらせたのは、どうしようもなく深い後悔だった。
慌てて身を離す。すぐにそうしてしまえば、今の出来事は無かったことに出来ると妄信するかのように。
それでも唇にはまだ先輩の柔らかな感触が残っていて、それはまるで烙印のように、自分が今してしまった事実を押し付けてきた。
「…あ…ぅ」
それは、もうどうしようもないほどに甘いものだと、ずっとそう想像していた。いつも夢に見ていたそれは、その中では常にそう再生されていて。
けれども、今のこれはただひたすらに熱く鋭く尖っていて、私を苛むものでしかなかった。
でも、それをそうしてしまったのは、他ならない自分自身だと。罪と罰の正当な因果関係だと。それに、どういい逃れようのしようもなかった。
私は今、無理矢理先輩を押し倒して、その唇まで奪ってしまったんだ。
先輩の了承も得ず、それどころかその行為を先輩のせいにまでして。踏み込んではいけない領域に、土足で踏み込むようなそんな真似をしてしまったんだ。
―最低だ。
そんな言葉しか浮かんでこない。そう、先輩は何も悪くない。私が勝手に思いつめて、思い悩んだつもりになって、挙句劣情を暴走させて。
それを先輩にぶつけてしまった。きっと、傷付けてしまった。
こんなの、許されるわけがない。許してもらえるわけがない。許されて、いいはずがない。

でも、そうしたら―許されなかった私は、もう二度と先輩の傍にいることは出来ないの…?

そこで、私は再び愕然とする。私に浮かんだ後悔は、先輩への罪の意識ではなく、突き詰めればそんな自分本位のものだったから。
なんて私は―駄目、本当に、こんな私が先輩の傍になんかいちゃ―

408:押し倒しゆいあず2/2
09/08/16 18:56:50 8Kbkznjf
「あずにゃん!」
身を翻し、とにかくその場から逃げ出そうとした私を、何かがぎゅっと捕まえた。
考えるまでもなくわかる。この暖かさも、柔らかさも、匂いも、私をふわりとさせるこの全ての要素は、それが唯先輩であることを示している。
―駄目です、先輩。こんな私なんかに触れちゃいけないんです。先輩は優しいから、こんな私でも許してくれようとするんでしょうけど。
―私はこんなにも汚いから、それが先輩を汚してしまうのが嫌なんです。さっきだって、私は―!
私は、とにかく先輩から逃れようと、ばたばた暴れた。そのつもりは無かったけど、何回かぶつような形にもなってしまったと思う。
だけど、先輩は私を離さなかった。それどころか、ぎゅっと力を込めると。ぐいっと私の体を引き倒す。
体格で劣る私は、それから逃れることが出来ず、どさりと倒れこんだ。ふかふかのクッションで怪我はないけど、衝撃に一瞬だけ動きが止まってしまう。
それでも何とかもがき続けようと、急いで取り戻した視界に映ったのは、それを埋め尽くそうとする先輩の顔だった。
「え…?」
一瞬後、唇に生まれた感触は、さっきとまるで同じもので―それでいて決定的に違う何かで。
それを私はどう理解すればいいのだろう。
混乱した頭は、体の制御を忘れ、もがこうとしていた私の腕はパタリとクッションの上に落ちる。
それをぎゅっと先輩の腕が掴んだ。私が逃げられないように、逃げてしまわないようにと。
―そこでようやく、私はこのシーンが先程の焼き直しだということに気が付いた。ただ違うのは、組み敷いているのが唯先輩で、組み敷かれているのが私ということ。
「…んぅ…っ」
そして、先輩は私のように直後身を離してなんてくれなかったということ。つかんだ腕も、あわせた体も、重ねた唇も、離してくれる気配すらない。
伝えられるのは、いつも感じている柔らかくて暖かくて優しい先輩。
ただ、それはいつもよりずっと熱くて、それが私の思考をとろとろに溶かしてしまうまで、先輩は許してくれなかった。
「…は…ぅ」
へなり、と私の体から力が抜ける。まるで糸を抜かれた操り人形のように、体に力が入らない。そのくせに、感覚だけはやたら鋭敏で。
ただひたすらに唯先輩のことを感じていようと、その方向だけに意識が開かれているようだった。
そこでようやく、先輩は私の唇を解放してくれた。少し距離が開いて、初めて読み取れた表情は、今まで見たこともないほど優しく暖かな笑顔だった。
それが、きゅっと私を抱きしめる。
「…ごめんね、あずにゃん」
「な、なんで…」
先輩が謝るんですか、とは言わせてもらえなかった。
再び合わせられた唇を離すと、先輩はすまなそうな笑みを浮かべる。
「…私ね、あずにゃんの気持ち、気が付いてたんだ」
「え…?」
思いもよらなかった言葉に、私はきょとんとさせられる。
「でもね、怖かったんだ。それを信じて踏み込んでいいのかって。だって、もしそれが間違ってたら…きっとあずにゃんは私を嫌いになっちゃうから」
「唯先輩…それは」
先輩の声に混じるのは、明らかな謝罪の意。だけど、私はそれよりも、それが意味するところのほうに気を取られていた。
それはつまり、唯先輩のほうも私の方を―そう思ってくれてたということでいいんですよね。
「でも、それがあずにゃんをずっと傷付けていたんだね…ごめんね、私…私がもっとしっかりしてたら、あずにゃんを泣かせたりしなかったのに」
そういうと、唯先輩はじわりと目じりに涙を浮かばせた。
私は慌てて手を伸ばすと、そうっとそれを拭い取る。先輩が泣くことなんてない。
だって本当にそうだったとしたら、踏み出せなかったのは先輩だけじゃない。待っているだけの私もそうだったんだから。
「あずにゃん…?」
それに、今するべきは謝りあうこととかそんなのじゃなくて。
「先輩、聞いて欲しいことがあるんです…こんなことして、本当に今更なんですけど」
きっと、今ようやく形になったそれを、ちゃんと言葉にして伝えることだと思うから。
「…うん、聞かせて」
私の上で、先輩がきゅっと表情を引き締める。
その腕は私を抱きしめたままで、私の腕もまた、先輩の背中に回されていて。
お互いの顔は触れ合ってしまうほどの距離。実際、何度か触れ合った唇は疼くような熱を帯びていて。
―本当にこんな状態で、何を今更という感じですけど。
くすりと一度小さく笑みを浮かべる。それに釣られて、先輩がにこりと笑みを浮かべたそのときに。
私に触れる全て、それが私の中に生み出すもの、その全ての思いをこめて、その言葉を小さく囁いた。

409:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 21:42:01 K4Ykt0Q0
皆超乙!!

410:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 23:19:11 CcLcJFgj
>>404
GJ!
続きに更にwktkが止まらないぜ

>>407
ちょ、素晴らしすぎるあなたが神かw
ゆいあずは全くもっていいものだ…たまらん!

411:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 01:47:02 0NA9df6f
もうみんなGJなんだぜ

412:膝枕ゆいあず1/2
09/08/17 06:26:25 AppZHxz3
なんか浮かんだので…
膝枕ゆいあず…

「あずにゃ~ん、ひざ~」
「またですか…もう」
そんな台詞と共に、唯先輩はどさっと私の膝の上に倒れこんできた。
正確には太腿の上だけど。先輩は私の太腿にぴたっとほっぺを当てて、ふにゃふにゃと気持ちよさそうな声を上げてる。
「もう、いい加減にしてください」
「だって~あずにゃんの膝枕、気持ちいいんだもん。やめられないよ~」
唯先輩は頭を太腿の上に乗っけたまま、私の腰に手を回し、きゅっとしてくる。
正直なところ、気持ちいい。元から先輩にきゅっとされるのはなんだか心地よくて好きだったんだけど、この姿勢もやっぱり悪くないと感じてる。
ティータイムの後のこれが日常になったのは、一体いつからだったのだろう。私は無意識に先輩の頭を撫でたりしつつ、その日のことを思い返していた。
満腹になった先輩が、私の膝に倒れこんできてふんにゃりしてて…それがあまりに可愛かったものだから、そうっと撫でたりしていたら寝付いちゃって。
結局部活時間が終わるころようやく目を覚ましてくれて、ぐっすり眠れたよ、ありがとうあずにゃん、ってにっこり笑って。
それがいけなかったのか、すっかり先輩は味を占めてしまい、すっかりこれを当たり前と思い込んでしまって…
―今日こそは、それをやめてもらおうと思ってたのに、なんで私はまた、先輩を跳ね除けたりせず、こうして頭を撫でたりしてるのか。
はあ、と溜息をつく。実際のところ、それが難しいことだとはわかっていた。こんな幸せそうな顔をしている先輩に、お預け!と告げるのはあまりに難しい。
「あーずにゃ~ん…」
ごろごろと膝の上で丸くなろうとする―実際はサイズ的に不可能だから、あくまでそういう真似をするだけだけど―唯先輩は、本当に上機嫌そのものの表情。
そんなに気持ちいいのかな、と私はふと思ってしまう。
自信の発育の悪さは不本意ながら自覚するところで、別にそこまで気にしたことは無かったけど―そう、唯先輩くらいにふっくらした太腿ならともかく、私の貧相な太腿で本当に気持ちいいのかな、と疑問に思ったりもする。
唯先輩くらいのふっくらした―そこでちらりと私の視線は動いた。黒タイツに包まれた、柔らかそうな太もも。あれに頬を埋められたら、どんなに気持ちいいことだろう―
―って、私は何を考えてるんですか。
ぶんぶんと首を振る。そもそも、先輩がこんなことしてくるから、私まで変なこと考えちゃうんです。
やっぱり今日言おう。そうだ、ただでさえティータイムで圧迫されてる練習時間が、これのおかげで更に短くなってるんだ。
もうやめてください、って言わなきゃ。

413:膝枕ゆいあず2/2
09/08/17 06:27:14 AppZHxz3
「唯先輩!」
「ひゃ、な、なに?あずにゃん」
ぴしっと、そういってやらなきゃ。突然声を上げた私に、びっくりした表情の唯先輩に、私は容赦なく続ける。
「私にも膝枕してください!」
「へ…?う、うん、いいけど…?」
びっくりからきょとんに表情を変えて、唯先輩はむくりと私の膝から顔を上げた。ようやくやめてくれた、と私は残念さと達成感を織り交ぜた溜息をついて―
「はい、あずにゃん」
と、にっこり笑いながらぽんぽんと太腿を叩いて見せた唯先輩に、首を傾げることになった。
―いや、というより、私はさっきなんて言ったのだろう。
記憶を再生し、それにたどり着いたところで、私の頬はぽんっと蒸気をあげた。
―何を言ってくれてやがるんですか、私!
「ち、違うんです、唯先輩、さっきのは…!」
「そうだよねー私も思ってたんだ。いつもしてもらってばっかりじゃ悪いから、あずにゃんにもしてあげよって」
「い、いえ、ですから―!」
「もー、今更恥ずかしがらなくっていいんだよ、ほら」
唯先輩の腕がすいっと伸びて、私をぎゅっと捕まえると、そのまま抱え込むように太腿の上へと倒しこんでしまう。
抵抗しようにも、唯先輩の頭の中ではすっかりそういうことになっているらしくて―もうこうなったら、私の言い分なんて聞いてくれそうにない。
それに実際―私もそうしたいって思ってしまってたわけだし。でもでも、まさか本当にそうなってしまうなんて思いもしなくて。
「ひゃ…」
その瞬間、思わずそんな声が漏れていた。声、というかびっくりした肺から絞り出されたような、そんな音。
「あ、あずにゃん?」
ぴたっと動きを止めてしまった私に、唯先輩が心配そうな声を上げる。だけど、今の私にそれに答えるような余裕なんて欠片も存在しなかった。
いつだったか、確か憂が言ってたっけ―お姉ちゃんの膝枕、すごいんだよ。天国ってあんな感じかなって思えるくらい―確かそう微笑みながら話してくれた。
そのときの私はいつもの憂フィルターだと思って、笑い流していたんだけど―今それが大げさでもなんでもなく、ただ事実を述べていただけだと思い知らされた。
―何これ…私、こんなの知らない…
ふわりと、まるでマシュマロみたいな柔らかさと暖かさ。タイツ越しとは思えないほどの、しっとりとした心地よい肌触り。ふんわりと鼻腔をくすぐる優しい匂い。
その全てが私の意識を溶かそうと包み込んでくる。包み込まれて、絡め取られて、もう一歩たりとも逃げられなくなってる。
むしろ、自らその中に飛び込んでしまおうとしているような―ううん、そのままなんだろう。
私の手は知らない間にぎゅっと唯先輩の腰に回されていて、僅かな距離さえもその間に許さないようにってぎゅっとしがみついている。
「ふふ、あずにゃ~ん…」
先輩の甘い声が、鼓膜を撫でる。とんと背中に手を当てられて、体がぴくりと震える。何だか、すごく敏感になってる。
ふいっと、頭頂部に近付く気配。先輩の手だ。いつも私がそうしているように、私の頭を撫でようとしているのか。
駄目、今そんなことまでされたら―私。
内心、必死に嘆願するものの、先輩の手は止まってくれるはずもなく、それどころか私の体も動いてくれなくて。
ふわりと優しく、先輩の手が私の頭に触れた。
「にゃ…あ…」
耐え切れず、そんな声が漏れる。まるで猫みたいな声。
「ふふ、あずにゃん、猫さんだね~」
なでりなでりと、先輩の手が私の髪を撫でていく。既に私はどうにかなってしまっていたけど、それは更に上へ上へと私を導いていくようで。
「にゃあ…」
また声が漏れる。私の意志に関わらず…ううん、ひょっとしたら私の気付かないその意志に沿うように。
猫みたいな声、ううんきっとそうなんだろう。こうしている私は、もうとっくに先輩の猫に、なってしまってるんだから。
そう、私は先輩の猫。ゴロゴロと喉を鳴らして、先輩の懐の中、頭をこすり付けて甘える猫。
―だから先輩、もっともっと可愛がってくださいね。
そうして私はもう一度、甘えるように小さな鳴き声を上げた。

ぽかんとこちらを眺めていた三人の視線に気が付き、死ぬほど後悔させられたのは余談ということにしておくけど。
ああもう、全部唯先輩が悪いんですからね!

414:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 08:02:01 laTK9s6v
なんなんだこのssラッシュは、GJすぎるじゃまいか!
2828が止まらないwww

415:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 10:52:39 34iWRZCr
相変わらずGJすぎるぜ、ここのSS職人は…

416:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 14:44:33 Ne1hgX7d
自分は文才がないだけに、職人さんには心底尊敬する。

417:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 15:18:03 i1Xswz78
こんにちは、中野梓です。暑い日が続いてますね。軽音部もだらけモードが続いていています。特に唯先輩のだらけてる姿が可愛くて・・・いやいや!
唯先輩困ってます!ハア・・・最近憂ちゃんに影響されてるのかな・・・?前回の子猫ちゃんの事件で唯先輩との距離はだいぶ縮まったけど、モヤモヤしてるのは私だけという状況は変わらずです・・・。
「おはよーあずにゃん。あづいねえ~。」
噂をすればなんとやら・・・。相変わらず気の抜けた声で唯先輩が登場しました。
「おはようございます。」
「あずにゃんはこんなに暑いのに元気だねえ~。」
「別に私だって暑いですよ。唯先輩がだらけすぎなだけです。」
「んん~あずにゃん分補給~!」
突然唯先輩が私に飛びついてきた。さっきまで暑い暑いと言っていたのにあきれてしまう。まあ、そんな唯先輩の事が私は好き何だけどね・・・。
「ちょ、唯先輩!こんなに暑いのにくっついてたらよけい暑いですよ!」
「あずにゃんと一緒なら平気だよ~。」
これだから唯先輩は侮れない。油断していると時々どきりとする事を言ってくる。思わず顔を背けてしまった。
「あ、あれ?あずにゃん嫌だった?ご、ごめんね。」
それを見た唯先輩がパッと手を離した。
「ち、違います!そういう訳じゃありません!」
「じゃあ、なんで?」
ううう・・・顔が赤くなるのを見られたく無かったなんて言えるわけないよ・・・。
「そ、それはその・・・。」
しどろもどろしていると唯先輩が心配そうに私の顔を覗き込んで来た。
「あずにゃんどうしたの?顔、赤いよ~?」
「そ、それは・・・あ、暑いからです!」
「そっか~♪そんなあずにゃんに良い物があります!」
と、唯先輩がコンビニのビニール袋からパックのジュースを取り出し、私の前に差し出した。
「これ、あすにゃんにあげるよ~♪」
「ええ~!い、いいですよそんな・・・唯先輩に悪いですし。」
「そっか~・・・じゃあ半分こしようか。ストローも二本ある事だし!」
と、という事は・・・。
唯先輩がジュースにストローを二本さし、私に差し出してきた。
「ほ~ら、こうすれば2人で飲めるよー♪私って頭良い~♪」
やっぱりだー!それって唯先輩と間接キッスと言う事ですよね!!!それはそれでいいかm(ry・・・いやいやいや、それはまずいでしょ!
私が真っ赤な顔で考えている間に体が勝手にストローをくわえて爽やかなオレンジジュースを飲み始めていた。私って意思薄弱・・・。
いつの間にか唯先輩もストローでジュースをすすっていた。
「なんかさあ~こういうのって恋人みたいだよねえ~♪」
突然の唯先輩の発言に私は思わず口に含んだジュースを吹き出した。
「わわわっ!ど、どうしたのあずにゃん!?

続く・・・かも・・・。

418:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 15:38:49 EF5T1D+Y
おまえらGJすぎんだよ……

もっとやれ

419:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 17:13:22 Aw1m6wT2
>>417
GJすぎだよあんた・・・


420:ゆいあずでちょっとしたはぷにんぐとか
09/08/17 22:16:20 EF5T1D+Y
 現在、唯先輩の部屋で唯先輩と一緒にギターの練習をしている。
 ……のだけれど。
「唯先輩?」
 だんだんと唯先輩の演奏が下手になってる気がする。これならまだ部活でやってたほうが上手だ。
 不審に思って唯先輩の顔を覗き込んでみると―
「んぅ……」
 瞳が虚ろだった。
「ちょ、唯先輩?」
 よく見てみると、顔も少し赤くなってて、上半身もなんだかふらふらしている。
 私の呼びかけにも気付いていないみたいだしこれは……。
「ちょっと失礼しますよ」
「んぁ?」
 ずい、と顔を唯先輩に近付けると、唯先輩はようやく私に気付いたみたい。
 少し驚いた風に体を捩って、私から離れようとする。
 私はそれを許さずに、唯先輩を掴もうと腕を伸ばし―
『ガンッ』
「っ……!」
「きゃっ!」
 足元の荷物に足を引っ掛けてしまい、二人して唯先輩の後ろのベッドに倒れこんでしまった。
 両腕を支えにしてどうにか唯先輩を下敷きにしないようにはできたけど……。
「うぅ……」
「……」
 視線の先には、小動物のように体を震わせている唯先輩。頬を紅潮させ、潤んだ瞳で私を見ている。
「あずにゃん……」
 小さく震える唇から私の名前を呼ばれる。
 頬を更に赤く染めて、瞳を閉じ、何かを期待するように唇を突き出している。
「ゆい、せんぱい……」
 私は、それに応えるために唯先輩の唇に自分の―
「―って、ちがあああああああああああああああああああああああああああう!!!!!」
「うひゃあ!?」
 わた、私は何を……! い、いきなり唯先輩にききき、キスしようなんて……。
 いくらなんでも唐突過ぎる! 初めてはもっといい雰囲気のときに―ってまた何考えてるの!?
 どきどき。
 胸の鼓動が速くなる。きっと今の私の顔はすっごく赤くなってるんだろうな……。
「あずにゃん、急にどうしたの……?」
 と、気付かれないように何度も小さく深呼吸をしていると、唯先輩に後ろから声をかけられた。
 最後にもう一度深呼吸をして、もう大丈夫だということを確認してから唯先輩に振り返る。
「どうしたもこうしたも……」
 ありませんよと続けようとして、唯先輩の様子に、はっとする。
 顔は相変わらず赤いままだし、焦点も合ってない。息も少し荒いし、これはやっぱり……。

421:ゆいあずでちょっとしたはぷにんぐとか
09/08/17 22:17:04 EF5T1D+Y
「唯先輩、動かないで下さいね」
 今度は先にそう断ってから、唯先輩に顔を近付ける。
 ……さっきみたいなことがまた起こるかもしれないから。
 思い出してまた赤面しそうになるのを堪えながら、唯先輩のおでこと私のおでこをくっつける。
『ぴと』
 ……うん、やっぱり熱い。
 これは間違いなく風邪を引いちゃったのかな。どうせまたクーラーをガンガンに付けて寝たんだろうけど。
 お互いのおでこを引っ付けたまま唯先輩に声をかける。
「先輩、やっぱり熱が―」
 それ以上言葉を紡げなかった。
 なぜなら―
「えへへ、キスしちゃった」
 唯先輩に唇を塞がれてしまったから。
「な、ななな何してるんですか!?」
 びっくりして唯先輩から飛び退く。
 そんな、いきなりだなんて……。心の準備ってものがあるでしょう。
「だって、さっきあずにゃんがしてくれなかったんだもん」
「あ、あれは―」
 だめだ、心臓がものすごい勢いで鼓動して、体温が急上昇してる。
 たぶん今の私の顔は茹蛸状態になってると思う。
 顔から火を噴くなんてレベルじゃない。もう顔が火になってる。
 こんなに恥ずかしいのは初めてだ。
 そのくせ唯先輩はあんまり恥ずかしく思ってなさそうなのが腹立たしい。
 私にこんな恥ずかしい思いをさせておきながら自分は平然と笑ってるなんて……唯先輩らしいか。
「嫌だった?」
「嫌とかそういう問題じゃ―ああもう!」
 このままじゃずっと唯先輩のペースだ。何か誤魔化せるものは……。
 探していたものは目の前にいた。そもそもこんなことになったのもこれが原因だ。
「唯先輩、風邪引いてるんですからベッドで横になってたほうがいいですよ」
「ん……そういえば、なんだかぼーっとするね……」
 と、今更風邪を引いていることに気付いたような唯先輩。
 ふらふらとしながらベッドへと歩いていく。
 見ていて危なっかしいから私も手伝ってあげることにした。
「ほら、唯先輩こっちですよ」
「ん~」
 唯先輩の手をぎゅっと握って、ベッドまで連れて行き、そのまま横に寝かせてあげる。
「い~つもすまないねぇ」
「それは言わない約束でしょ」
 布団をかけて、唯先輩の頭が枕に乗ったのを確認してから、ベッドから離れる。
「あずにゃん、私とのキスどうだった?」
「さあ、どうでしょうか」
「え~? 教えてよ~」
「はいはい。元気になったら教えてあげますよ」
 最後に唯先輩の髪の毛を軽く撫でてから、氷を取りに台所へと向かう。
 道中、まだ少し唯先輩の感触が残っている唇を、人差し指でなぞってみる。
 ……今度は、私から―



Fin

422:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 22:18:25 EF5T1D+Y
永久規制食らったからついかっとなってやった反省はしていない公開はした

お目汚し失礼した
それでは

423:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 22:24:39 VvOVOAdi
ここはオアシスかなにかですか?

424:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 22:33:33 vpqTykxm
>>423
天国だよ

425:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 00:42:27 gQXFh3gk
>>422
素晴らしい

426:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 01:01:43 RWeP9dFp
ふでぺん聞いてると合宿のあずゆいを思い出してニヤニヤ

427:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 01:07:25 5oygfSmT
唯ver.の「いいとこ見せたくなる」相手はあずにゃんだな
澪ver.は律で

428:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 01:07:44 eZBhVwxR
gj

429:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 14:16:36 OnNLvrl6
今日は唯先輩の家にお泊まり。と言ってもパジャマパーティーとかじゃなくて。
次のライヴに向けてギター二人で特訓中です。
昼間は特別講師としてさわ子先生にも来て貰いましたが、…ちょっと失敗だったかもしれません(理由は察してください)。

唯先輩はいつにも増して気合いが入ってます。
文化祭のときに出来なかった「ふでペン~ボールペン」を次こそは歌いたいって特訓中ずっと言っています。

「だってあずにゃんにいいとこ見せたいんだもん。澪ちゃんの作ってくれた詞みたいにね」

理由を尋ねたのはさわ子先生を呼んだのと同じくらい失敗だったかもしれません。

(もう…反則ですよ、唯先輩…)

ピースしながらそう言う唯先輩がたまらなく愛しくなって…。
さわ子先生がいたときとは別の意味で集中できなくなっちゃった…。

「そんなことしなくても私はいつでも笑顔ですよ?」
「ん?」
「…だって唯先輩のいいところ、いつも一番近くで見てますから」

430:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 18:43:38 gQXFh3gk
良い、ディ・モールト良い

431:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 22:26:02 bVl2eM4a
GJなんだが、さわちゃんずいぶん暇なんだな

432:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 00:35:56 t6U7ZYJP
いつか誰かが「甘い物ばっかりだと糖尿病になる」って言ってたので、毛色の違うやつ置いていきます。
美味しいお寿司の合間にガリをつまむ、そんな広い心で読んでいただければ。


「あ~ずにゃん」
音楽室へと向かう私の後ろから耳に届くその人専用の私のあだ名。直後、周りの目を気にすることなく私を優しく抱きしめる。
それはいつもと変わらない唯先輩のスキンシップ、……と思ったらいつもと違うところがひとつだけ。
「何ですか、その紙?」
唯先輩の手には一枚の紙が握られていた。
「あ、これ?まあ読んでみて」
私は促されるままに唯先輩から渡された紙に目を通す。
「えーと……、
 『小さいからって見くびるな!なめてかかるとケガするぜ!ツインテールをなびかせながら、じゃじゃ馬だって乗りこなす。
  ネコミミつけたらたちまちみんながメロメロに!軽音部の小さなアイドル!ギター、あずにゃん!』
 ……何ですかこれ?」
「ライブのときのメンバー紹介に使えないかな、と思って考えたんだけど」
唯先輩は、どうだと言わんばかりの表情で私を見ている。
「あの……、保留でお願いします」
「えー、ダメだったー?」
ついさっきまでの自信満々の表情とはうってかわって、唯先輩は不満そうな顔を私に向ける。
「いや、ダメっていうわけじゃないんですけど……。こればっかりはライブでやることなので他の先輩の意見も聞いてみないといけませんし」
「そっか、そうだよね。じゃあみんなにも提案してみるよ」
たぶん律先輩が一蹴しちゃうんだろうなあ、そう思ったけど言わぬが仏、私はダンマリを決め込んだ。
「そうだあずにゃん。私のも考えてみてよ。あずにゃんならどんなふうに私を紹介してくれるのかな?」
唯先輩の突然の注文に、私は普段の、そしてライブのときの唯先輩を思い浮かべながら考える。
「うーん、そうですね……
 『いつもはふわふわ癒し系。でもやるときはやるんです。愛しのギー太を抱えれば、ミュージシャンへと大変身。
  音楽の楽しさを知った私を止めることは誰にもできない!それじゃあ今日もいっちゃうよー!
  ボーカル&ギター、平沢唯!』
 こんな感じでどうでしょうか?」
「おおっ、あずにゃん凄い!すぐに思いつくなんて。私なんか、さっきのつくるのに二時間近くかかったのに」
―私のことを考えてくれてたのはうれしいですけど、せっかくだからその時間、ギター練習にあてましょうよ……
もちろんそんなこと言えるはずもなく、ありがとうございますとだけ答えて私はその場をやり過ごす。
そんなやり取りを交わしながら音楽室に到着すると、すでに他のみなさんはティータイムを楽しんでいた。
「よっ!悪いけど先にお茶してたぞ」
「りっちゃん、これ見て。今度のライブのメンバー紹介のときに使えないかなと思って考えてきたんだけど」
律先輩の形だけの謝罪の言葉を無視して唯先輩はついさっき私に見せた紙を律先輩に渡す。
早く自作のメンバー紹介文、というより私の紹介文を見てほしくて仕方ないようだった。
私は心配しながらその様子を眺める。
―律先輩、あまり強く否定してあげないでくださいよ。唯先輩の悲しむ顔は見たくありませんから。
「ん?なになに……、おお、結構面白いじゃないか!」
「ええっ!?」
その日、音楽室に最初に響いたのは律先輩のドラムでも唯先輩のギターでもなく、私の驚きの声だった。 

433:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 01:29:30 DTu+7F06
>>417
扉の外ではムギが絶賛録画中なんですね、わかります
そして続き、まってます!

>>420
スイートすぎて何もいえない…!
こんなに甘いのに爽やかとは…!

>>429
さわちゃん先生ww邪魔者扱いww
すごく…続きが気になります…

>>432
あずにゃんの紹介文を2時間も考える唯と
唯の紹介文をさくっと作っちゃう梓との
コントラストと本質的な合致が面白い…!
というか紹介文におなか抱えて笑いました!
超GJです!

みんなGJ過ぎますよ…!

434:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 01:46:27 w3f/odmF
>>432
ガリなんていうからそんな味の内容なのかと思ったら
普通に美味しいじゃないか

435:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 06:13:15 4E/V3bF7
>>431
メインキャラでさわちゃんほど暇な人はいない(独り身的、ぼっち的に)

436:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 08:27:59 VJhqbAVM
        ∧_∧   ________   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (  ´∀`)/ ̄/ ̄/ < このスレの満足度…星5つです!!
      ( 二二二つ / と)   \_________
      |    /  /  /
      |     ̄| ̄ ̄


437:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 08:32:17 ExeJTBxE
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +
     〈_} )   |
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――


438:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 09:56:30 u0/JrKvo
そうか、ここが天国だったんだ

439:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 10:08:11 lhPStVBp
天に召されそうだ

440:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 13:04:40 vw6OfFZx
      分からない この気持ち
    なんだかわたしは最近、すごく変
  あずにゃんと一緒にいると胸がドキドキして
 あずにゃんが他の人と話しているのをみると…
     こんな気持ち 始めて
  ムギちゃん達とは違う
           特別な感情

    「かわんないよ…あずにゃん」



「お姉ちゃん?」ガチャ
「うっ憂?どしたの?」
憂がわたしの部屋のドアを開け入ってきた
いつもは聞えるノックが今日はなかった…どうしたんだろ?
憂わたしの前に座った
「…お姉ちゃん、何か悩みとか…あるの?」
「えっ」
思いがけない言葉が憂の口から出た
「…だって、なんか最近話してても上の空だし、夕食前にアイスだってねだらないし…」
驚いているわたしに憂が説明するように言った
「ねぇお姉ちゃん、悩みがあるのなら…相談にのるよ?」
…確かに、一人で悩むよりは憂に相談してみた方が
いいかもしれない。憂、頭いいし
「あのね…憂…」



「…そんなカンジなんだけど…憂、分かる?」
「お姉ちゃん、それって…」
「分かったの!?憂!」
憂が真剣な瞳をして深呼吸をした
「落ち着いて聞いてね、お姉ちゃん」
「うんっ」
「…多分、お姉ちゃんは梓ちゃんに「恋」…しちゃったんだと思うよ」
憂が顔を赤くして言った
わたしは驚いて開いた口を塞ぐことが出来なかった






441:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 13:32:15 vw6OfFZx
「恋」 それはなんの実感のない言葉だった

「ちょっちょっと待って、憂!こいって鯉?」
「そっちの鯉じゃなくって、こっちの恋だよ~」
「……」
わたしが…あずにゃんに恋…
「そう…なのかな」
「えっ?」
「わたしは「恋」…した事なかったから、分からなかったけど
 多分、あずにゃんに…「恋」してるんだと思う」
だって…、気がつくといつもあずにゃんの事考えてるし
そのせいで、ぼーっとして新しい曲がなかなかひけないし…
「それでお姉ちゃん、梓ちゃんに告白…するの?」
「えええええっむっ無理だよ~そんなのだっだって
わたしまだ自分の気持ちも良くわかんないのにそれをあずにゃんに伝える、なんて…」
「それなら…お姉ちゃんその気持ち、書いてみたら?」
「へっ」
「まだ良く分かんないっていうお姉ちゃんの気持ち
 びんせんに書いてみたら?そうゆう気持ちをまとめて
 梓ちゃんに告白すればいいんじゃない?」
「おっおおお…」
「ね?」
「うんっ憂ありがとう、こんな賢い妹もってお姉ちゃんは幸せ者だねっ」
「じゃあ、夕食の準備があるから…」
憂はそう言って急いでわたしの部屋から出て行った
「…えっ~とたしかここに…あった!」
わたしは一枚のびんせんを取り出した


…今日一日で何枚書いたんだろう?
数えるのもめんどうくさくなるくらい書いた
あずにゃんにこの想いが届きますように…って願いをこめて
書いている途中、もしかしてこの想いが気まぐれかもしれない…
ってなんども不安になった…けど枚数だけ増えていったんだよ?あずにゃん


442:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 13:52:15 vw6OfFZx
始まりは 軽いノリだったのに
知らないうちに 熱くなってた
もう、あずにゃんへの想いをびんせんに書き始めて
今日で丁度一週間。…どうしようかなこの手紙
読み返すの…はずかしいよ~
書いてる途中は、ついつい夢中になって…

もぅゴミ箱に捨てちゃおうかな、全部。
…この気持ちも、想いも気まぐれかもしれないし
でも、この一週間の気持ちごと全部ゴミ箱行きじゃ
なんだか、この胸が切ないから…もってようかなぁ


わたしは最近あずにゃんによくくっつくようになっていた
肌をとおしてこの気持ち、あずにゃんに伝わればいいのにね
「もぉ、唯先輩っくっつかないでくださいっ!」
「えへへ、あずにゃん暖かいね~」
こうして、あずにゃんにくっついていられる時間はとても幸せ
このまま時間が止まっちゃえばいいのに…
その時、あずにゃんの鞄のポケットから白い封筒が落ちた
落ちた時の衝撃でその白い封筒から中のびんせん出ていた
「あずにゃん、落ちたよ~」
そう言ってわたしは封筒とびんせんを拾った
わたしはなんとなく二つ折りのびんせんをひろげてみた
「あっ…だめですっ!先輩!!」
そこに書いてあった文字は…

     「中野梓さんへ、好きです付き合ってください。」


443:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 14:08:17 vw6OfFZx
わたしは固まってしまった
わたしは心の中では分かっていた
こうゆう時、友達なら「おめでとう」って
言ってあげなきゃダメだって事…
だけどね、あずにゃん…ごめんね
 涙が止まらないよ
ポタ…ポタ…
わたしは大粒の涙を流してしまった
 あずにゃんの目の前で
「唯…先輩?」
わたしは、逃げるように軽音部のドアを開け
全力で走って行った
「唯先輩っ待ってください!!」
あずにゃんの声が背中の後の方から聞えた
ごめんね、あずにゃん
    ごめんね…


気がつくと、わたしは屋上へ来ていた
部活動の時間だから誰一人屋上にはいなかった
ハァハァ…と呼吸を整えた
 帰らなくちゃ、あずにゃんが心配してる…
        でも…
「どんな顔して、会えばいいのか分かんないよ~」
また目から大粒の涙が溢れてくる

   「…笑顔で会えば、いいんじゃないのかな?」

ぎゅっ… そう言って誰かがわたしを後から抱きしめる
     「あずにゃん…?」

「もぉ離しませんよっ唯先輩」
「あずにゃん…ごめんねぇ」
「いい加減、泣き止んでください」
あずにゃんは、そう言って桃色のハンカチを差し出した

444:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 14:28:56 vw6OfFZx
「…で、どうしていきなり泣き出したりしたんですか?」
「それは…」
パンパン!!
わたしは自分の頬を思いっきり叩いた
「唯先輩…?」
わたしは立ち上がって
「中野梓さん」
「はっはいっ」
あずにゃんもつられて立ち上がった

  わたしが一週間、悩みまくって出した答え―
         それは
「あなたが好きです。誰よりもあなたの事を強く想っています」
    この想いが伝わらないかもしれないけど、
       あなたを想う気持ちは誰にも負けない―
「なっ…」
あずにゃんの顔がどんどん赤く染まっていった
「あずにゃん!?大丈夫!?」
「ゆっ唯先輩のバカ!!何わたしが言おうとした事
 さきに言っちゃうんですかぁ!!」
「へっ…嘘ッあずにゃ…
その瞬間、あずにゃんは背伸びをして
わたしの唇とあずにゃんの唇を重ね合わせた
「んっ…!」
驚いて、凄く幸せで、気絶してしまいそうだった
 背伸びをしたあずにゃんの足は震えていた

   ―私達はまだ不安定なキスをした―

445:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 14:30:22 vw6OfFZx
長文書き込み失礼しました
一応最初のほうは「わたしの恋はホッチキス」
の歌詞に当てまめて書いてみました

446:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 15:12:11 qIbuimTN
>>440
俺はお前に出逢う為に1万数千年もさまよってたのかもしれぬ・・・

447:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 16:16:34 pDH32+wb
GJ

>「かわんないよ…あずにゃん」
ここはわかんないよじゃないのか?

違ってたらすまん

448:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 20:35:14 9+UZgHab
微妙に「EngageRing」臭がするのは気のせいか

449:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 21:42:13 w3f/odmF
あーどっかで読んだことあるような気がしたんだが
そういえば何となく似てるような

450:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 21:49:28 KqDNzzla
だがおれは一向にかまわない!

451:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 22:19:22 u0/JrKvo
キョン「よくある事さ・・・デジャブなんて」

452:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 22:30:18 IpijqI4q
ゆいあずシリーズが最近ないのがちょっと寂しいな

453:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 22:35:34 iwYs04lf
>>448
臭どころかモロだが気にするなw
別パターンだと思えばいいさ












作者は同じなのか?

454:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 23:21:26 pa6riAUP
>>452
ちょとどころじゃない

455:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 00:04:11 8hrobsH3
ほい
URLリンク(nagamochi.info)

456:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 00:39:57 RngaLMzk
>>455
ふぅ…

457:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 00:47:55 aPBiEVUx
貼られる絵が予想通りすぎて自分で吹いてしまった
俺もだいぶゆいあず極まってきたな

458:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 01:00:08 BX+X0e9z
さすが全年齢向けスレは違うな

459:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 01:34:19 ftnnN/lC
>>455
まったくけしからnもっとやってくれ

460:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 01:36:49 PdgJV4Jc
原作のあずにゃん
最初は唯のこと苦手そうだったのに
最近どんどん懐いてきてるな。
唯に落とされるまでもう少し

461:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 02:36:53 tQzpef69
流石は唯
落とし神と言われただけあるなw

462:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 12:03:47 DXZc0lQ1
唯は年下に特に強そうだな
普段のだらしない中に一瞬垣間見える
かっこよさというか頼り強さというか

463:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 12:08:05 DXZc0lQ1
頼り強さって何だよ…
頼もしさだ

464:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 13:43:26 wydbfg6a
先輩になってからの唯にころりと落とされた私には
あずにゃんの気持ちがよくわかるぜ…

アニメは特に唯の成長がわかりやすいよね
あのまま行けば順当に、っていうか既に落とされてるようなw

465:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 15:48:56 7vBivaaW
とらの通販で適当に唯×梓っぽいなと思ったエロ同人を五冊ほど買ったんだ
うち一冊に澪が乱入してくるやつがあったんだけど
唯が澪にフィストファックかましててドン引きした

466:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 18:01:08 65EwBQwJ
>>447
ごめんなさい、間違えました

467:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/20 23:33:53 c9IROv56
今月のきららの最後の4コマ、唯の発言に力強く同意してるんだが、
今までの梓なら「何言ってるんですか」くらいに流してただろう
唯の「オーラ」がそうさせたのか何なのか…

468:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 00:53:41 3lFHUXwn
>>467
ムギフィルター的にはゆいあずっぽいシーンだが、あそこはHTTのバンドとしての結束力がますます高まってると俺は解釈した


469:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 01:19:49 LP+iRLFP
>>437
あれは私的には、梓が常に思ってた個々では欠点があっても皆そろうといい演奏をするってのと
唯が同じ気持ちでいてくれたことに感動して、同意に回ったんじゃないかと妄想した
そして気持ちが通じ合ったと思った梓は、唯への積極的なアプローチを開始する的な二重妄想


470:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 14:21:25 3lvUIB98
>>469
お前は>>437から何を感じ取ったんだ

471:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 14:39:19 An0mJ8SU
>>470
俺達凡人には感じることの出来ない何かであることは間違いない

472:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 16:08:57 o/bdUAz9
>>470-471
単なる間違いだろw
とマジレスさせてもらう

473:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 18:36:04 dh8otoJ0
>>470
これはwww
すみません!単なる間違いです!
自分で大笑いしましたw
>>467に脳内補正お願いします orz

474:ヘタレなあずにゃんとか
09/08/21 19:39:10 LIWepyJ8
そろそろ夏も終わりかなってことで、ゆいあず夏の陣を置いてきます。


「暑いですね・・・」
「うん・・・あいす食べたい・・・」
まだまだ暑い日が続く夏の日、私と唯先輩は二人、先輩の部屋で熔けていた。
唯先輩から誘われて遊びに来ていたんだけど、あまりの暑さに何もやる気がおきない―なぜなら今日の最高気温は今年最高の暑さなんだそうだ。
せっかく一緒にギターの練習でもしようと思ってたのに・・・それに他にもいろいろ・・・。
「アイスですか・・・食べたいですね・・・」
「あずにゃ~ん・・・あいす持ってきて~、冷蔵庫に入ってるから~・・・」
「ええっ・・・い、嫌ですよ・・・そんな」
自分の家ならまだしも、人の家の冷蔵庫を勝手に空けるのは抵抗があります。
「お~ね~が~い~、あ~い~す~」
唯先輩は駄々をこねながら、床を転がり始める。
(うう・・・か、可愛い・・・って言うかパンツ見えてますよ、唯先輩!)
この暑さのせいか唯先輩の格好は薄いTシャツ一枚にミニスカートという超薄着なのだ。
そんな格好で転がったらスカートだってめくれ上がってしまう。
(ぴんく・・・ごくりっ)
私は別の意味で頭が沸騰しそうだった。
暑さのせいか理性が熔けていくのもいつもより早くて―さすがに真昼間から唯先輩を襲ってしまうわけにはいかない。
は、初めてくらいはもっと雰囲気というものを―って、べ、別に唯先輩とはそんな関係じゃっ!
(って、私何考えてるの!)
いけないことを想像しそうになる頭をブンブンとふって私はバッと立ち上がる。
「わ、わかりました。あ、アイスとってきますから転がるの止めてください!」
「わ~い♪ ありがとー、あずにゃん!」
少し頭冷やさないとね・・・うん。



475:ヘタレなあずにゃんとか
09/08/21 19:40:14 LIWepyJ8
***

アイスを持ってきた私は、唯先輩と一緒にアイスを食べていた。アイスの冷たいのが火照った頭にちょうどいいです。
さっきの状態では何をしでかしていたか分かりませんからね。どうやら唯先輩もアイスを食べて元気が出てきたみたいです。
「う~ん♪ 冷たくておいしーよー」
「そうですね・・・あ、唯先輩アイス溶けてますよ」
「え?・・・・あ、ホントだ!」
唯先輩のアイスはすでに溶け始め、ポタポタと唯先輩のTシャツを濡らしていた。
「わ、シャツに付いちゃったよ! あずにゃ~ん・・・」
唯先輩は目をウルウルさせながら、私を見つめてくる。
「ほ、ほら早く拭かないと・・・」
私は、ティッシュを2、3枚取ると、唯先輩の胸のところに手を当てた。
ふにゅっ
「あんっ!」
(って、私は何をやって・・・)
唯先輩もいきなり胸を触られたからか、甲高い声を上げる。
ていうか私はそれどころじゃなかった。唯先輩の胸の感触にさっきようやく冷めてきた頭が再沸騰を始めた。
ふにふに
「ひゃっ・・・ん・・・あ、あずにゃん・・・だ、だめだよう」
(はっ!わ、私はいったい何を!?)
どうやら意識が飛んでいたようだ。自分でも気付かないうちに先輩の胸を揉んでしまっていた。
「ご、ごごご、ごめんなさい! 唯先輩、こ、これは・・・その・・・」
私は慌てて手を離し、唯先輩に謝った。
「も、もう・・・あずにゃんのえっち」
唯先輩は真っ赤な顔をしながら、俯いてしまった。
(それにしても・・・唯先輩のおっぱい、柔らかかったな・・・)
大きいわけじゃないし、だからといって小さすぎるわけでもない。手のひらサイズっていうのはああいうのを言うのかな?
私はさっきの感触を思い出し、手をわきわき動かしながらそんなことを考えていると―
「あぅ・・・あずにゃん、またあいす零しちゃった・・・」
「え・・・?」
イケナイ妄想に浸っていた私は、唯先輩の言葉で我に帰る。
そして唯先輩に目を向けると、そこにはさっきみたいに胸のところにアイスを零した唯先輩が、何かを期待するような目で私を見つめていた。
―瞳をウルウルさせて、顔は茹蛸のように真っ赤かだ。
(あの・・・それって・・・つまり)
「あの・・・あずにゃん・・・・拭いて?」
「え、ええぇ!?」
唯先輩は恥ずかしそうに、私にお願いする。一瞬私の中の何かが切れそうになったけど、なけなしの理性でなんとか持ちこたえる。
「ああ、あのっ・・・そのっ・・・あ、そ、そうだ・・・わ、私ちょっとトイレいってきますね?」
「え?」
「そ、それじゃいってきます! 唯先輩も早くアイス拭いてくださいね! そ、それじゃっ!」
私はそれだけ言い残すと、逃げ出すように部屋を後にした。あのまま部屋にいたら、間違いなく今度こそ唯先輩を――

「あっ・・・・・・もう・・・あずにゃんのいくじなし・・・」
部屋を出る前そんな唯先輩の言葉が聞こえたような気がしたけど、気のせいだよね?


END

476:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 21:34:45 LvmXGqlS
>>475
GJ

477:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 21:45:12 An0mJ8SU
>>475
GJ
唯のおばあちゃんぷりがいいな
で、梓はトイレでどうする気だw

478:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 22:13:58 9i4u3mwS
もちろんゆいにーだ。

479:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 22:31:30 PTsFj4Ey
主GJ!
次回作もがんばれ

480:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 22:59:27 Fd9aomk6
ゆいあずシリーズの人はどこへ行ってしまったのだろうか・・・

481:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 23:21:50 LIWepyJ8
>>480
ごめんなさい、ちゃんと生きてます。
最近ちょっと忙しすぎて書いてる暇がなくってorz
暇になるまでは短編でがんばろうかと・・・・とりあえず、>>474>>475は自分です。
短編なら20、30分くらいで出来るので・・・・ネタがあればですけどね。

482:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/21 23:50:09 YBpsudJ+
>>481
無事でよかった^^
楽しみにまってます


483:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 00:44:19 LouLtlYC
>>443 梓が落としたのは誰からの手紙?

484:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 03:23:29 CJSGaX1i
寝る前に投下…眠いから内容がカオスかも。
嫁ゆいあず…とかで。律澪要素アリ

「澪は私の嫁!」
「違うだろ、律が私の嫁だ!」
放課後、いつものように音楽室の扉を開けた私を出迎えてくれたのは、そんな二つの台詞だった。
―なんですか、これは。
思わず脳内で突っ込みを入れつつ、後手に扉を閉める。
ちらりと横に視線を動かすと、予想通り傍観者に徹しているムギ先輩が目に入る。
とりあえず、ヒートしている二人は置いておいて―どうせ話しかけても私なんか目に入らなさそうだし―そっちに歩み寄った。
「ムギ先輩、とりあえずよだれは拭いた方が。カメラに落ちちゃいそうですよ」
「はっ…ありがとう、つい熱中しちゃってたわ」
「いいえ、それより、何があったんですか。あ、いつものことなのは分かりますけど」
「それがね…」
―つまり、ムギ先輩曰く。
律先輩が二人のどっちが嫁かなとか言い出して、双方共に相手を嫁指定してしまって、お互い譲らず今の状態にあるということらしい。
うん、全くもって、いつものことだと言うことがわかった。
「いつものこととは言え、本当に仲がいいですね」
「ふふ、そうね。でも唯ちゃんと梓ちゃんも仲がいいじゃない」
不意に唯先輩とのことを引き合いに出され、私は慌てる。
「べ、別に唯先輩とはそんなに…」
と言いつつも、目の前の光景、二人の言い合いを自分と唯先輩に置き換えてしまったりしてる。
―あずにゃんは私の嫁です!―なんて言いながら、ぎゅっと私を抱きしめる唯先輩―
…いいかも…じゃなくて!何考えてるんだろ、私。
「いいと思うわ…」
「また人の心を読まないで下さい!」
ムギ先輩は普段はいい先輩なんだけど、ちょっと油断をするとこれだから。もう。
―でも、そっか。先輩と私、どっちが嫁かって考えたら…やっぱり私の方なのかな。
普段はぽけーっとしてるけど、ここぞって時には頼りになるし…やっぱりそういうときの唯先輩はすごいって思うから。
そうすると、結婚式だと先輩のほうが新郎役で、私が新婦ってことかな。
純白のドレスに身を包む私を、タキシードに身を包んだ唯先輩が優しく手を引いてくれて―
妄想が悪化してる!悪化してるから、私!
ぶんぶんと首を振ってそれを振り払う。おそらく私の顔は真っ赤になってることだろう。
うぅ、今唯先輩に来られたら、どんな顔すればいいかわからないよ。
そう思って頭を抱えてると、突然ンぐいっと私の手が引かれた。
びっくりして、体勢を立て直す間もなく私の体はどこかに引き寄せられてて、気が付くと律先輩に抱えられていた。
「な、梓を引っ張り出してどういうつもりだ、律!」
どうやら私は律先輩と澪先輩の痴話喧嘩に巻き込まれてしまったみたい。
睨み合う二人の間に、私は引っ張り込まれた形だった。
―何で私を。…というかこんなところに連れ込まれても、本気で困るんですけど
身をよじって律先輩から逃れようとするものの、律先輩はなかなか離してくれない。
私を挟んで喧々囂々。ああもう、いい加減にしてください!
そろそろ怒ろうかと、そう思った矢先、律先輩がとんでもないことを口にした。

485:嫁ゆいあず2/3
09/08/22 03:30:13 CJSGaX1i
「もういいよ、そんなに私の嫁がいやなら、今から梓が私の嫁だ!」
「な、な…!」
「そ、そんなの駄目です!」
そして真っ先に反応したのは、口篭る澪先輩のほうではなくて、私の方だった。
それは思ったよりもずっと大音響だったようで、騒がしかった室内が一気にシーンとなる。
―あ、あれ?
きょろきょろと辺りを見回すと、律先輩も澪先輩も、ムギ先輩までもぽかーんと私のほうを見ている。
うん、これは、私のせいだよね。な、なんとかしなきゃ。
とりあえずこのいたたまれない空気を変える台詞を一生懸命考える。というか、咄嗟とはいえなんで私はこんなに過剰反応しちゃったんだろう。
混乱している頭がぐるぐる回りだす。
「わ、私は律先輩の嫁じゃないです!」
口をついて出る言葉。うん、当たり前だ。知らない間に婚姻届でも出されてない限りは、そんな事実はない。
わざわざ言うまでもない台詞を、なんで私は口にしてるんだろう。
―ああ、そうだ。それ以前の問題で、私は律先輩の嫁になれるはずがないんだ。だって私は、私は―
ふわりと風景が切り替わる。さっき思い浮かべた、想像の中の光景がふわりと私を包み込む。
そう、そのバージンロードの上では、私は純白のウェディングドレスを纏っていて、その隣を歩くのは凛々しくタキシードに身を包んだ―
「わ、私は唯先輩の嫁ですから!」
「やっほ~」
私がそう叫び終えるのと同時に、扉の方からそんな声が聞こえてきた。
瞬間、我に帰る。それも、ザパーンと頭からバケツいっぱいの氷水を浴びせられたような勢いで。
しゅばっと動いた視線が捉えたのは、扉を開けてぴしっと片手を上げている唯先輩の姿。
それはまさしく予想通りの光景。どう聞いても今のは唯先輩の声だったし、時間的にもそろそろ来てもおかしくは無かった。
だけど、なんで、よりによってこんなタイミングを選んでやってくるんですか。
「あーずにゃんっ!」
いつもの一連のプロセスを全部破棄して、唯先輩は真っ直ぐ一直線、ぎゅーっと私に抱きついてきた。
「あずにゃんは私のよめだったんだね~」
そしてそんな絶望的な台詞を口にしながら、すりすりと頬擦りしてくる。
状況的にそう望むのは不可能だとわかっていたけど―やっぱり聞かれてたんだ。
どうしよう、どうフォローしよう。このままじゃ私は自他共に認める唯先輩の嫁ってことになってしまう。
それは―散々妄想してたことだし、嫌ってわけじゃないけど…こう、なんというか、心の準備というものがほしい。
まさかそんなの全て飛ばして、こんなことになるなんて思いもよらなかったから。
―ああもう、外野の三人、ニコニコ笑いながら拍手しないで下さい!
さっきまで喧嘩していたのが嘘みたいに、律先輩と澪先輩と、そしてムギ先輩は並んで生暖かい眼差しをこちらに向けている。
見事なまでに祝福モード。きっと睨んでも、解除される様子すらない。
そして嬉しそうに私を抱きしめる唯先輩。
―この完全な包囲網はなんなんですか。
そもそも、きゅーってしてくる唯先輩は反則としか言いようが無い。柔らかくて暖かくて、いい匂いがするから、私の思考はすぐにとろんと溶かされてしまう。
実際、その中にいる私は、それに抵抗しようとする気がどんどん無くなって行ってる。

486:嫁ゆいあず3/3
09/08/22 03:32:36 CJSGaX1i
―もう、いいです。認めればいいんでしょう、認めれば。
「そうですよ、私は先輩の嫁です」
開き直って、ぎゅっと逆に先輩を抱きしめ返す。
「「「おー…」」」
と上がる三つの歓声。うるさいです、もうどうでもよくなったんですから。嫁になったからには、もう目一杯いちゃいちゃしてやります。
「あずにゃん、積極的~」
「嫁ですから、いいんです!」
「そっかぁ…」
先輩の胸に顔を埋める私の頭上で、ほんにゃりと笑う気配。その直後、私はいつもよりずっと深く、先輩に抱きしめられてた。
私からも抱きついているから、当然といえばそうなんだけど、その感触はなんとも例えようもないほど―心地よかった。
まるで全身をくまなく包まれているよう。包まれて捉えられて、全身くまなく先輩に染め上げられてしまうようなそんな感覚。
「はぅ…」
思わず気が遠くなる。先輩の嫁になってよかった。こんなに気持ちよくなれるなら、もっと早くこうなっておけばよかった―
「ねね、ところでさ」
夢見心地の私に、そんな先輩の声が聞こえてくる。なんだろうと、ほんわりとした意識の中、耳を澄ます。
そう、そのときの私はまさかそんな台詞を耳にするなんて、文字通り夢にも思わなくて―
「さっきから言ってる"よめ"ってなあに?」
―ぎゅうっと抱きしめられたままずっこけるなんて器用な真似をすることになった。

その後、先輩にきちっと嫁とは何か教育を施し、改めて夫婦としての門出を誓ったことは言うまでもない。
何か根本的に色々と間違えてる気がするけど、きっと突っ込んだら負けなんだと思う。


ここまでです。
配分間違えて3レスも…すみません。
布団の中で反省して来ます…

487:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 08:56:26 8fPJXlG3
>>484->>486
あずにゃん自爆おおいなーw
GJでした!

488:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 09:02:52 GUXP97Hh
だが、そこがいい・・・・GJ!

489:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 10:26:10 mB5Yzr+/
>>486
GJ

唯梓も律澪も好きな自分にはどストライクでした

490:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 11:11:36 b7zMGFQ8
>>486
GJ
なにはともあれ、唯とあずにゃんが幸せに結ばれてばそれで良しw
>ぎゅうっと抱きしめられたままずっこけるなんて
つまり、抱きしめられたまま押し倒すか押し倒された状態になってるって事だよね

491:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 11:32:32 f89DBg4C
そういえば拒絶の人はどうなったんだろうか
気になって仕方ないんだが

492:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 13:43:27 fAZUc+1Q
拒絶の人です。
最近つとに仕事が忙しくなってなかなかまとまった時間が作れなくて..
もうちょっとで落ち着くのですこしお待ちください

493:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 14:48:58 KDXIvlxq
>>489とはいい酒が飲めそうだ

494:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 17:50:48 I1fKr5KU
4巻澪麦ポッキーゲームでこの威力なら
あずにゃん登場巻の唯梓なら一体
ど・う・な・っ・て・し・ま・う・ん・だ!

495:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 17:57:03 82uTsL9H
>>494
ポッキーなんて食べ終わってるだろうさ

496:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 18:17:23 b7zMGFQ8
>>494
ものすごくドキドキしてるあずにゃんを尻目に、唯は遠慮なくポッキーをパクパク食べて、そのままあずにゃんの唇を奪ってたでしょうね。

497:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 18:19:27 Kh/eyOiv
書きたいけどぶっちゃけネタがないorz

498:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 18:21:19 6wdIsgDE
>>486
>ぎゅうっと抱きしめられたままずっこけるなんて
>>その後、先輩にきちっと嫁とは何か教育を施し、改めて夫婦としての門出を誓ったことは言うまでもない。

つまり>>490から考えられるのは部室でそのまま公開嫁調教か夜中にどちらかの家で密会ですよね、判ります。
さて…その密会が描かれた続きはまだですk(ry

499:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 23:50:25 k4apmx53
>>492
おお、無事でしたか^^
気長に待っています

500:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 00:44:26 qT+BuVTF
ゆいあず、風邪ネタでちょいと失礼

 朝、起きると、まず体がグラリとした。
なんかおかしいなー、と思った矢先に、頭に痛みがズキズキとあるのに気づいた。
なんかやっぱ変だと思って、ちょうど憂が部屋に来たので、私は体の不調を柔らかく訴えてみた。
急に憂がこの世の終わりみたいな顔をしたかと思うと、マッハで部屋を出て、マッハで手に体温計を持って部屋に戻ってきた。
そんなことはないと否定する私を一喝して、憂は私の体温を測って、体温計の液晶を見て憂が出した答えが、

「今日は学校休みなさい!!」

そんなぁ。
――と、いうのが今朝の話。
 ……あ、携帯震えてる。メールかな。
只今の時間、午後6時ちょっと過ぎ。平日。学校は、部活……もう終わったのかな。流石に。
ボーッとする視界を振り切り、携帯に手を伸ばす。送り主は澪ちゃんなのに、『軽音部面々より』と、メールの文頭には書いてある。
読んでみると、『今日は学校休んで残念だ』、とか『あんま心配させるなよ』とか、メールに書いてある。
その優しさにポワポワしてると、最後のほうに、何やら意味深な二文が。
『ちなみに、私たち先輩3人で相談した結果、そちらに使いを送ることにした。見舞いには行かないが、明日は学校に来いよ』
見舞いに来てくんないだなんて!!そんな!!裏切られた気分!!ショック!!!
りっちゃんの時には来てくれてたじゃん……、とか熱ってる頭でボーッと考えていると、ふと思考を止まらせる。

『使い』って何?

そう思った瞬間、その疑問を遮断させるように、部屋のドアがコンコン、と鳴った。
返事をする元気はあまりない。でもとりあえず生きてるよと暗示させるために小さく「あーい……」と返事してみた。
多分憂だろうなー、ごはんかなー。おなかすい……
「し、失礼します」
「たぁぁぁああぁぁあずにゃああああん!!??」
「うわぁ、なななななんですかーーーー!!??」
 なんとなんと、部屋に申し訳なさそうに入ってきたのは愛しのあずにゃんではないですか!!


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch