09/08/04 00:51:42 +fhGKvre
寝る前にss置いてきます。
やっと完結です。
「Moonlit Lovers」 後編
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
後編はR-18です。
243:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 01:23:02 1fAISYvm
>>240
猫耳を装着してもっと素直にあずにゃんの可愛さをアピールすれば本物の猫に負けずに唯は振り向き返してくれるはず
がんばれあずにゃん!
>>242
GJ!!!!!
やばい、最高すぎる…あまりにも悶えすぎて意識失いそうに……
244:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 02:10:30 VhKBfxC0
眠い中書いたので内容がよく解らないが一応
URLリンク(www39.atwiki.jp)
お目汚し失礼した
それでは
245:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 03:48:28 b5rajz9b
>>244
GJ!
246:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 05:02:20 b5rajz9b
結局妄想が爆発しました・・・。
『あずにゃんの嫉妬』
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
247:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 07:50:47 fmlTpSac
GJだがメ欄にはsageと入れた方がいい
248:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 08:18:18 08VNwGTY
GJだがmailはsageがお勧め。
最後から二つ目が由比先輩になってるので推敲推奨。
249:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 08:51:45 OkN7N4tw
お前達なんでこんなにGJすぎるんだ・・・
250:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 09:11:39 ntX3yYBe
…やべぇ…これだから唯梓は止められない…GJだお前ら…
251:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 09:37:00 L34uHrzP
>>246
GJ!いつも乙
>感動で涙と勃起が止まらない…貴方にはこれからもゆいあずで書いてほしいです…。
>ほかのカプに浮気しないでください…お願いします…。
>貴方のような神にゆいあず以外のカプを書かれては悔しい気持ちで夜寝れなくなってしまいますから…
>あと下の唯憂派の方はどうぞ回線を切って首でも吊って死んでいて下さいね^^
>あ、それとここに書き込むのもやめてくださいね。汚れちゃいますから^^;
保管庫でこういうマナー悪い書き込みすんの止めろよ
252:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 09:42:06 8k+/Cjff
GJがとらまない。
あずにゃんかわいいよあずにゃん!
253:嫉妬あずゆい
09/08/04 10:24:12 FmSaJjPA
先を越された!超GJです!
折角なので、一応置いておきます。
>>240発祥、あまあまにしようとしたはずが若干シリアス気味に。
嫉妬あずゆい
「あ~ずにゃん!」
「わっ…もう、またですか」
今日も今日はで唯先輩は私に抱きついてくる。
それはもう日常と呼べるくらい、いつものことになってしまった光景で。
違うことといえば、抱きつくときの「あずにゃん」のアクセントくらいなもの。
はぁとため息で返しはするものの、先輩に抱きつかれるのは別に嫌ってわけじゃない。
やわらかくてあったかくて、なんだかほわっとするから。
だけど、やっぱりこうも癖になってしまってるのは駄目だと思う。
音楽室内だけならまだいいけど、このままどんどん調子に乗られて教室とか街中とか、あまつさえライブ中とかにされたらさすがにたまらない。
ここはやはりびしっと注意すべきだろうと思う。
「あずにゃ~ん、よしよし」
「はわ…」
…うぅ、折角びしっと行こうと思ったのに―頭なでるのは反則です、先輩。
―仕方ないですね、もう少しこのままでいさせてあげます。
「…え?」
そう思った矢先、ふいっと唯先輩が私から離れた。もうしばらくはその感触の中にいられると思った私は、つい怪訝げな声をあげてしまう。
しまったと思って慌てて口を塞いだけど、こんな残念そうな顔をしていたら私がこの一連の行為を悪くなく思っていることが唯先輩に知られてしまうって慌てたけど。
―そんな必要もなく、すでに唯先輩の瞳には私は映ってはいなかった。
「わあ、ムギちゃんその子どうしたの?」
「うふふ、そこを歩いてたの。なでてあげたらなついちゃって、連れてきちゃった」
その視線の先にはムギ先輩―正確には、その腕の中に抱かれる黒くて小さな子猫がいた。
唯先輩はその子をじーっと眺めつつ、ほわっとした笑顔を浮かべている。
それを目にしたとき、ぎゅっと胸が痛んだ。
だって…いつもなら、先輩がその表情を浮かべるときには、その瞳に映っているのは私のはずなのに。
「ねね、私も抱いていいかな?」
「もちろんよ。はい、唯ちゃん」
「ありがとう、ムギちゃん!」
ムギ先輩に子猫を渡してもらった唯先輩は、その子を腕に抱いて更にほわっとした笑顔を浮かべていた。
それは、私を抱きしめるときのいつもの笑顔より、もっとずっと輝いて見えて。
ぎゅっと締め付けられるような胸の痛みは、いつの間にか抉られるようなものに変わっていた。
―何で、何でそんな風に笑うんですか。私はここにいるのに。先輩の腕の中にいるのは私じゃないのに。
「うふふ、かわいいよね~」
「そうね、うふふ」
やだ、いやだよ―私以外に、そんな言葉使っちゃ―いやだ。
くらりと意識が揺らぐ。胸の痛みに、その一瞬だけ私の意識は途切れていた。
「フー!」
「え?」
「…あ」
気がつくと私はまるで猫みたいに、先輩の腕の中で居心地良さそうにしていた子猫を威嚇していた。
子猫はびっくりして、ふいっと先輩の腕を逃げ出す。私はといえば、私のいるべきそこから、その子を追い出すことができたことに一瞬だけ満足して。
そしてその一瞬後、どうしようもないほどの後悔が湧き出してきた。
私はいったい何をしてるんだろう、と。
254:嫉妬あずゆい2/3
09/08/04 10:25:00 FmSaJjPA
「あずにゃん!もう、なにしてるの!」
同時に、先輩の怒った声が降りかかってきて、私はびくっと体を振るわせる。
そう、先輩が怒るのも無理はない。折角先輩が可愛い子猫と戯れていた楽しいはずの時間を、私は邪魔をしてしまったんだ。
―ただ、私が―そう、さびしくてその子が羨ましかったからという理由だけで。
ちらりとその姿を追うと、子猫はムギ先輩の腕の中でなだめられていた。そのおびえた様子は、私のせいに他ならない。
それをぎゅっと焼き付けられているようで、その熱に耐えかねて、私は目をそらした。
だけど、こちらを見ているはずの唯先輩と目を合わせられない。そうしてしまうときっと怒った顔と出会ってしまうから。
だから、地面に視線を落とした。俯いた私の視界には、木張りの床と微かに震える私の膝下だけが映っている。
顔を上げなきゃいけないのに、顔を上げられない。私はぎゅっと唇を噛んで、それを見つめ続けている。
怒られて当然のことをしたのに、そうされるべきだと思うのに、それでも私はそれから逃げようとしている。
私はただ、唯先輩にぎゅっとされて、可愛がられて、微笑みかけられて―そうして欲しかっただけなのに。
私は悪くない。悪いのは、私にかまってくれなかった先輩と、私の場所を奪ってしまったあの子なんだ。
そんな自己弁護みたいなものまで沸いてきている。ちょっと気を抜けば、そんな独りよがりな理由が自分を埋め尽くそうとしまっていて。
それを、先輩には見せたくなかった。読み取らせたくなかった。
そんな汚い自分を、何とか取り繕っていたかった。
その浅ましさが余計に悲しかった。―こんな自分は、先輩の傍にいちゃいけないんじゃないかと思えるほどに。
「…ぇぐっ…」
じわりと、熱い何かがあふれ出しそうになる。それが何か気がついて、慌てて止めようとしたけど、それは全然止まってくれなかった。
不用意に浮かべたそのフレーズが、いけなかったらしい。そんなの、思っちゃいけなかったことなのに。
そんなこと、絶対に許容できないことだから。それを、そのシーンを思い浮かべるだけで、胸が張り裂けてしまうほどに痛くなってしまうから。
「…あずにゃん?」
先輩の声に疑問が混じる。駄目だ、こんなの、見せちゃいけない。気付かれないようにしなきゃ。気付かれない間に、止めてしまわないといけない。
自分がこんなに弱くて浅ましい人間だと、先輩にだけは見せたくない。見せちゃいけない。そうしたらきっと先輩は―
「…な、泣いてるの?」
なのになんで、これは止まってくれないんだろう。それどころか、どんどん勢いを増していくんだろう。
下を向いた私の足元には、ぽたぽたと水滴が生まれている。頬を伝い、あごをなでていく感触。
まるで漫画みたいな量。このままほうっておいたら、水たまりができてしまうんじゃないかと思うくらいに。
駄目、そんなの。先輩に気付かれちゃう。その前に、逃げなきゃ。
私の目の前には、先輩の気配。いつものほんわりとある意味泰然としたそれじゃなくて、戸惑いを含んだ気配。
今なら、逃げられる。素早く走り去ってしまえば、呼び止められることなく音楽室を飛び出せる。
その後どうしようかなんて全然思いつかなかったけど―今は逃げなきゃ。逃げて、逃げて、無かったことにしなきゃいけない。
「にゃあ」
「…!」
そうきびすを返そうとした私の足元に、今のわたしの唯一の視界に、ふいっとその子が現れた。
思わず足を止められた私を、じっと見上げてくる。
―まるで、逃げちゃ駄目、と私にお説教をしているかのように。
「にゃあ」
もう一度無く。そうだよ、と答えるかのように。
なんで、そんな。逃げちゃ駄目なら、私はどうしたらいいっていうの。
それには、その子は答えてくれなかった。ただじっと私を見上げ続けている。その視線が私をぐいっと押していく。
それに押されて、少しだけ視界が上がった。そして視界の上の端のほうに、先輩の顔がちょっとだけ映った。
私を心配そうに見つめていて、それでもどうしたらいいかわからずおろおろする先輩の顔が。
それはいつもの見慣れた表情じゃなくて―ああ、私は先輩にこんな表情をさせてしまってたんですね。
255:嫉妬あずゆい3/3
09/08/04 10:26:07 FmSaJjPA
瞬間、何かが決壊した。あふれてくるものすべてが完全に止められなくなって、何もわからなくなって、ただその胸にしがみついた。
そうしていないと、自分がどうにかなってしまいそうだったから。
自分の泣き声が、何処か遠くで誰か違う人間が上げているもののように聞こえる。そんなはずは無いのに、それは間違いなく自分のもののはずなのに。
全てを吐き出すように、ぶつけるように、それでいてそれを受け止めて欲しいなんて願うように、その声は響いてる。
そう、逃げることができないのなら、そうするしかない。
だけどそれは、あまりにみっともなくて、どうしようもない願い。そんなのを表に出したら、間違いなく幻滅されてしまう。それなのに、その声はまだ私の鼓膜を揺さぶっている。
まるでこれこそが正しいことなんだって、私に突きつけるように。
いやだ、もうやめてよ。今ならきっとまだ間に合う。無かったことにして―いつもの私に戻って。
―そうして、嘘の自分を続けるの?
ぐらりと何かが揺らいで、そして、何かに支えられた。
ぴたりと声がやむ。私の鼓膜を揺らしていた、私の声が消えている。
一瞬呆けて、そしてすぐにそれに気がつく。ぎゅっといつものように、ううん、いつもよりもずっと優しく私を抱きしめているあたたかな腕に。
それが止めてくれた。それだけで、永遠に止まらないかと思っていたそれは、あっさりと止まってくれた。
「ごめんね、あずにゃん」
先輩はそのまま、優しく私の頭をなでる。それに負けないくらいの優しい声が聞こえてくる。
あんな姿を見せた私なのに、それでも先輩はいつものように、抱きしめてくれている。
私のそれを知られてしまったのに、それでもぎゅっと抱きしめてくれてる。
私を、受け止めてくれようとしている。
「…なんで…先輩が謝るんですか」
かすれる声を絞り上げるように、そう答えた。無理にでも口を動かさないと、また泣いてしまいそうだったから。
悲しいからじゃなくて、それとは正反対の理由で。
それは、まるで胸にびっしり張り付いていた氷を溶かすように、私を苛んでいたもの全てを消してくれた。
「ごめんね、私バカだから…あずにゃんの気持ちに気がつかなかった」
先輩の腕が、より強く私を胸に押し付ける。それが嬉しくて―そう、嬉しくてまた涙があふれそうになる。
「違います、バカなのは、私のほうです」
いけないのに。いっぱい迷惑かけたから、嬉しくなるより先に謝らないといけないのに。
だけど、そうしようとすると、先輩はそうさせないようにぎゅっと私の頭を胸に押し付ける。 謝っていいのは私だけだよって、そう言わんばかりに。
だから私は、むぎゅっとしか喋れなくなって、やがてそれを断念させられることになった。
―ごめんなさい。そして、ありがとうございます、唯先輩。
だから、その気持ちだけでも伝えようと、唯先輩に負けないくらい強く、その背中に手を回し、抱きしめた。
どれくらい時間がたったのだろう。気が付けば私は先輩の胸の中で、いつものほわっとした気分に身を委ねていた。
力が抜けてふにゃっとなった私に、先輩もまたふわっとした笑顔を見せてくれている。それは、さっきの子猫に見せた笑顔よりずっと優しく、暖かくて。
ううん、そんな比較なんていらない。これは、私だけの先輩の笑顔。それだけでいいんだと思う。
その傍にずっといられるように、置いていかれないように、私も前にすすまないと。
きゅっと意思を込めて、先輩の瞳に目を合わせた。
「先輩、学園祭のライブの前のこと、覚えてますか?」
「…え?えーっと、なんだっけ?」
唐突な私の質問に、先輩はきょとんとした顔を見せる。
ふふ、すきだらけですよ、先輩。
「仲直りのちゅー、です」
そう言って、無造作に唇を寄せる。あの時とは逆のシチュエーション。
その動作にはわわっと驚いた先輩の表情に、小さくくすりと笑うと、私はそうっと唇を合わせた。
256:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 10:32:42 FmSaJjPA
以上となります。
途中でムギが空気になっていますが…
彼女は唯にあずにゃんがどうして泣いているのかブロックサインを送っていたり、
最後のシーンのあと鼻血を吹いて倒れたりしているということでひとつ。
257:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 12:52:42 VhKBfxC0
>>256
GJ
258:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:14:34 8k+/Cjff
>>256
ふおおおお萌えた!!
なんだこの二人、いいなあ。
嫉妬するあずにゃんはとても可愛いとおもう
259:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:40:05 b5rajz9b
嫉妬する唯は怖いけどね・・・。
260:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:45:40 II8JU15r
>>259
お前メアド晒して大丈夫なのか
261:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:53:10 8k+/Cjff
というかsageた方がいいっていわれたろ>>259
262:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:58:51 b5rajz9b
おりょ?さげsageられてない・・・?
263:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 14:00:10 b5rajz9b
>>260
古い携帯のアドレスだから大丈夫さあ
264:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 14:07:43 Q94Mm05E
コスプレイヤー、マニア、おたく、占い師 募集!
ライブチャット「マニアカデミー」
265:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 16:31:15 hr3tJg2o
夏だなぁ
266:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 17:44:43 b5rajz9b
2chなんて全くやった事無かったんで・・・。不快な気分にさせてしまったらすみません。
267:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 18:10:10 1fAISYvm
>>266
どんまい
268:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 21:04:58 IkF8ykCK
>>246
一応「中野」さんな
あずにゃんがキレるぞ
269:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 21:44:18 b5rajz9b
あ、普通の中野だったのか。
原作で読んでても仲野だと勘違いしてたわ。
思い込みって怖いね・・・。
270:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:13:41 b5rajz9b
と、言うか皆結構細かい所見てくるな。
昨日の夜遅くに書いた物なんで細かいミスはあると思うが勘弁してくれ
271:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:20:54 pdgdAxUs
書く側は話が頭に入ってるから気づかない&気にならない部分でも
読む側は内容知らないし初見だから細かい所までしっかり読む
書いてるうちにだんだん見えにくくなるから
うpする前に半日ぐらい寝かせて再チェックするのが吉
272:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:30:37 b5rajz9b
>>271
そうだな
良い忠告を有り難う
あれだな、中二の時に書いた小説を読んで死にたくなる的な・・・。
273:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 04:24:09 T4UNU0vm
ほしゅがてらに。
あずにゃんに首ったけ逸話的な何か。
「まったく…もう」
階段の隅にちょこんと腰を下ろして、大きく溜息をつく。
その理由は、なんて説明するまでもない。私の溜息の理由の大半は、あの人発祥だから。
勿論、その逆もそうなんだけど―なんて反射的にフォローを入れてしまう自分が憎い。
なんだかんだ言いつつも、私はあの人のことが嫌いではないのだろう。
「でも、あれはあんまりですよ、先輩」
新曲を合わせてみようって言われて、先輩が練習熱心なのが嬉しくて即座にOKしたのはほんの数分前。
でも、あれ、なんか歌詞が違うなって思ったときにはもう遅くて。それが、その言葉が嬉しく無かったわけじゃない。
だけど、皆の前で「あずにゃんにもう首ったけ♪」なんて歌われた私の身にもなって欲しいと思う。
顔から火が出る、って比喩じゃなかったんだ、なんて実感させられる日が来るとは思わなかった。
だけど、それとは正反対に、唯先輩は平然と―ううん、いつもより少しだけ真剣な表情で私を見つめていた。
その私の中の何かを溶かしてしまいそうな眼差しに、更に私の頬は熱さをましてしまう。
おそらくは防衛本能。それが決定的に私をおかしくしてしまう前に、私の脚は勝手に私の体を音楽室から飛び出させていた。
そして今ここに座ってる。ギターを置く間も無かったから、私のムスタング―むったんを肩に下げたまま。
「皆心配してるかな…突然飛び出しちゃったから」
そう考えると申し訳ない気分になる。何より、唯先輩に何も返せずに、飛び出してしまったことに関しては後悔しか浮かんでこない。
だけど、もう少しだけ時間が欲しかった。ちゃんと私のままで、先輩と向き合えるまでの冷却時間を置きたかった。
じゃないと、熱に浮かされた私は、それこそとんでもないことをしてしまいそうだったから。
クールダウンが必要。でもどうしよう。般若心経でも唱えようかな。もしくは素数でも数えた方がいいのかな。
そんなもので、今にも私を暴走させてしまいそうなこの熱が収まるとはとても思えなかったけど。
ふと、沈静に集中する思考に、なんかが割り込んできているのに気がついた。それは、聞き覚えのあるギターリフ。
発生源はむったんで、奏でてるのは私の指。…ああ、思考に置いていかれて文字通り手持ち無沙汰だった指先が、勝手に動いちゃったんだ。
でもよりによってこれはないよ。これって、さっきのあの曲じゃない。こんなの聞いてたら、落ち着けるはずないよ。
今はそれから思考を離さないといけないのに。
「あずにゃんに首ったけ…か」
けれども、そう呟いた自分の声は、驚くほど落ち着いたものだった。それを聞いた自分は意外に思うでもなく、ただ自然と笑みを浮べていた。
旋律は続いていく。音の中、浮かんでくるのはやっぱり唯先輩の姿。
歌ってた先輩は本当にいい顔をしていて。私の大好きな笑顔を浮かべていて。
私のことを大好きだって、そんな笑顔を浮かべてくれていた。
そしてそれは、最後のあの眼差しへとつながっていく。
先程目にした、私をおかしくしてしまいそうになった、あの一連の光景。
それが、今の私の心を驚くほど落ち着けてくれていた。何故だろう、それは決して冷やしてくれる類のものじゃないのに。
どちらかといえば、更に熱するもの。それはぐんぐん私の温度を上げて、その限界まで上げきってしまって。
そして、そこで安定させてくれていた。
最高点まで熱くなった、私の心の形。それをちゃんと見据えて、掴まえて、確かな形で認めてしまえばいいだけだった。
「私のほうこそ、先輩に首ったけ、ですよ」
ポツリと呟きが零れる。そう、それが答え。
さてと―私は、腰を上げ、きゅっと音楽室のほうへと目を向ける。
答えは見つかった。だからあとは、先輩にそれを伝えるだけ。だけども、私の脚はまだ動こうとはしてくれない。
だって、考えないといけませんから。あんな方法で思いを伝えてくれた先輩に、ちゃんと仕返しできるような―大好きの伝え方を。
274:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 04:47:16 93x8Mwa3
>>273
GJ
275:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 04:49:47 Y0R5z63Y
>>273
GJ 途中神父がいたが気のせいだよな
276:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 07:42:10 JUiO6DHO
もし二人の間に子供ができたら、その名前は椎なんてどうだろう
277:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 08:08:28 Y0R5z63Y
なるほど、呼び方はしぃにゃんかしぃちゃんか? 女の子前提で言ってるが
278:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 09:37:43 JUiO6DHO
だいたいそんな感じ
名前の由来はわかるよね?
親の染色体が両方ともXXだから当然女の子
279:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 14:51:38 CpA5jry+
名前は他にも「ゆず」とかどうかな?
280:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 15:23:17 CpA5jry+
…ムカつく…
今の気持ちを言葉に表すとこんなカンジ…かな
私は自分の部屋のベットに寝転がった。
なんで…なんでこんな事にになっちゃたんだろう…
深くため息をついた。このため息の理由はー…
・一時間前・
部活が終わった放課後、唯先輩に誘われムギ先輩と私で
唯先輩の家に練習をしに行った。
みんな唯先輩の部屋で練習をしていた
「あずにゃーん、ここはどうやるのー??」
「えっと、ここはですね…」
「唯ちゃん、梓ちゃんちょっと私のキーボード聞いてくれる?」
「あっはいー…」 その時ガチャという音がして、
「ただいまー…」という自信が無さそうな元気のない憂の声が聞えた。
「憂、おかえりー!」と唯先輩が憂を励ますように部屋を出て行った。
私たちもつられて部屋からでた。すると…「にゃあ」と言う声が聞えた。
一瞬、時間が止まった
「え…?」私は思わず声を出した。むぎ先輩も
「あら?猫…??」と呟いた
「ええええ!?」階段の下の方から唯先輩の大声が響いた。
…何があったんだろう…
パタパタ…と唯先輩が階段を上がってきた。
「どうしたの?唯ちゃん」ムギ先輩が尋ねる
「あっあのね憂が子猫拾ってきちゃったの!!」
そう言った唯先輩の腕の中には小さな黒猫が丸くなっていた。
もうすでにやってる人いたけど、ノリでやってみた。
誰か…誰か続きを…!!
281:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 17:33:10 DxiLVq7c
「でも可愛いわね。この猫ちゃん。」
ムギ先輩が唯先輩の抱いている猫を受け取りなでる。猫は気持ち良さそうにゴロゴロと喉をならした。
「ですよね~。かわいそうでついつい拾ってきちゃったの。」
部屋に飲み物を持って上がってきた憂が言う。
「これじゃあ私でも拾ってきちゃったと思うよ~。
クロちゃん可愛いねえ~♪」
「お姉ちゃん早速名前着けちゃったの・・・。」
憂が苦笑いをする。
「先輩、練習はどうしたんですか!」
子猫の登場に何故かムッとした私はちょっと怒り気味に先輩方に言った。
「ええ~。こんな可愛いクロちゃんをほっといて練習なんて駄目だよ~。」
唯先輩が満面の笑顔で答えた。ムギ先輩も練習を再開する気はないようだ。私は憂が持ってきてくれたジュースを飲みながら唯先輩達が子猫をかわいがっているのを眺めていた。
「あずにゃんもナデナデしなよ~。可愛いよ~♪」
私が一人でむくれているのを見た唯先輩が私に子猫を差し出してきた。子猫はうれしそうに私に近寄ってくる。
その時私の中で何かが崩れた。無意識のうちに私の膝の上にいる猫をはねのけ、唯先輩の部屋から飛び出した。
・・・正直言って自分でも何をしているのか分からなかった。私を呼び止める声を聞こえない振りをしてそのまま逃げる様に唯先輩の家を飛び出した。
そんなこんなで私は今猛烈に後悔している。家への途中で何回か足を止めて唯先輩達に謝ろうかと思ったけど、その時のやるせなさを思うとどうしても足が動かなかった。
「はあ・・・。」
唯先輩の事を思うと本日何度目か分からないため息が自然に出た。
疲れたのでこの先は誰か頼む・・・。
282:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 01:38:30 aaqhFdSA
頑張れ~!
283:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 02:17:59 FIACGaE/
>>281続き。頑張る。頑張った。
―ふと、聞きなれた電子音が耳に入った。
伏せていた顔を上げる。携帯の着信音だ。
正直、誰かと話をする気にはなれなかったし、メールだとしても、返す気にはなれない。
けれど、なんとなく、取らなければいけないような気がして、携帯に手を伸ばした。
『着信 唯センパイ』
どきり、とした。
たった数文字で、こんなにも動悸が激しくなるものなのだろうか、というほどだった。
今日何度目かの溜息の理由。その原因。私の行為。猫の声。全てが頭で再生される。
どうしよう。
どうしよう。先輩。私悪い子です。だから、きっと先輩怒ってますよね。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
その言葉達を、電話機の向こうのあの人に言うべきなのに、指が通話ボタンを押さない。
胸が、痛い。
―と、電子音が途切れた。
瞬間、私は何かに解放されたように、起こしていた体をドサリとベッドに預ける。
何やってんだろう、私。
こんなんじゃ、ホントに唯先輩に―
携帯の画面見る。軽音部の皆さんの集合写真。その待ち受け。
画面の唯先輩は、笑っている。
先輩。
話したいです、先輩。
謝りたいです、先輩。
唯先ぱ―
284:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 02:23:50 FIACGaE/
ピリリリリリ♪
携帯が、鳴った。
私は、先ほどの私とは打って変わったように、即座に通話ボタンを押した。
『あずにゃん!?』
電話機の向こうのあの人は、予想に反して、ものすごく嬉しそうに、かつ、ホッとしたように、私のあだ名を呼んでくれた。
その声だけで、なぜだろうか、ひとつの雫がポトリと、私の瞳から零れ落ちた。
『よかったぁ~。あずにゃん、今日急にいなくなっちゃうし、電話にも出てくんないしで、私、完全に嫌われちゃったのかと思ったよ~』
唯先輩の、えへへと苦笑交じりの表情が浮かび上がる。
「そ、そんなことありません!!」
私は、自分でも気づかないうちに大きく否定していた。
『え?』と先輩は不思議そうに呟く。もういい。今日は私のせいで迷惑をかけた。私のせいで唯先輩にも、ムギ先輩にも、憂にも、そしてあの猫にも迷惑をかけたのだ。
なにより、私は唯先輩に「嫌われた」と思わせてしまった。
なら、今ここで、全部言ってしまおう。
さっき、自分の中にしまってしまった言葉達を。
「わた、私は、唯先輩を嫌いだなんて、そんなこと思ったの、一度もありません!!
ただ、ただ私は、唯先輩のこと取られちゃうって……、ネコさん相手に、思っちゃっただけです!!
本当に、本当にごめんなさい!!わ、私、やです。取られちゃうことよりも、何よりも、唯先輩に嫌われることが、一番嫌です!!
なのに、なのにあんなこと……。グスッ、す、すいません。自分でも何言ってるのか……。と、とにかく、ごめんなさい。ムギ先輩達にも……、ごめんなさいって、あの」
『あずにゃん』
電子音交じりの、だけれど、変わらずあたたかい唯先輩の言葉が、私の言葉を遮った。
285:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 02:32:55 FIACGaE/
私は、いつの間にか涙でボロボロな顔を戻すため、ゴシゴシと顔を手で拭って、聞き返した。
「なんですか?」
気付かない内に、声は涙声だ。
『私はね、あずにゃんのこと、嫌いになったことなんて、一度もないよ』
それなのに、唯先輩は、
『確かに、今日のことは、びっくりしたけど……。でも、ちゃんと理由、分かったもんね。やきもちだって。私、あずにゃんに、嫌われた訳じゃないって。それだけで、十分だよ』
いつもと変わらない声で―見えないけど―表情で。
『私もごめんね、あずにゃん。あと、やきもち焼いてくれて、ありがとう。なんか、嬉しかったよ。えへへ』
私のことを、優しく、包んでくれた。
通話を終え、画面を見ると、私の隣で唯先輩が、優しく笑っていた。
286:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 02:38:32 FIACGaE/
翌日。
まず、私がおずおずと部室に入ると、唯先輩が私に愛情表現という名の抱きつきをお見舞いしてくれた。
続いて、ムギ先輩が、昨日の子猫は家で飼うことにした、との報告を変わらぬ笑顔でしてくれた。
私は、どうしよもなく申し訳なく、かつ恥ずかしくなって、ごめんなさい!、とムギ先輩に大声で謝ってしまった。
部室に響くその声は、律先輩、澪先輩の興味を不本意にも注いでしまったらしく、私はその2人から怒涛の質問攻めを食らうことと相成った。
ムギ先輩は、まぁまぁ、といつものようになだめモード(両手にティーセット)。
律先輩は、うるさい……、こほん、騒がしいほどに一方的なインタビュー。
澪先輩は、そんな律先輩の唯一の止め役という名のオアシス。
そして、唯先輩は、私のことを苦しいくらいに、けれど、嬉しいくらいに、抱きしめて、微笑んでくれる。
そんな、日常の風景。
おわり
すいません、予想よりはるかに長くなりました……。
287:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 03:04:18 4Wvoy4lV
おつかれさま&GJ!
やはり嫉妬ネタは萌えますね…!
288:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 04:15:21 xa4c+yFd
なんだこの統制されたスレは
289:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 07:42:28 lRh8Yljz
唯「卍解!!」
梓「ゆ・・・唯先輩それは?」
唯「私の卍解・・・『大聖堂雲丹(カテドラルウンタン)』だよ」
梓「卍解?」
290:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 07:58:38 W9xsc5Z7
おはあずにゃん てか何このまともなSS
このスレ的にありえんだろがw
まさか本物の紳士降臨か・・・・
291:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 08:00:56 W9xsc5Z7
誤爆
あずにゃんスレかとおもてた
292:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 08:11:31 iH0zyl09
>>288
何それ怖い
293:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 13:21:27 4Wvoy4lV
>>290
おはあずにゃんという挨拶から
挨拶に「おはあずにゃん」を使い始めた唯に、最初は恥ずかしくて止めたものの結局受け入れることになった梓が
対抗して「おはゆいにゃん」と言い始めて
そうして顔をあわせるたびににゃんにゃん言い合うようになった二人を見て
もう甘いのはおなか一杯ですという律澪と鼻血を吹き続けるムギの姿が浮かんだのは
このスレ的には正しいのかな…
294:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 13:39:08 E0k9Nhtr
>>293
え、PCに唯梓SSが大量保存されてる俺に比べればまだまだ・・・。
妄想が止まりませぬ・・・。
295:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 14:03:46 +WoWvjSl
「憂、おっはよー!」
「お姉ちゃん珍しく早起きだねっ」
憂と私は椅子に座り朝食を食べ始めた
「…………」
ふと気がつくと、憂は私の顔をじっーと見ていた
「あの…憂?」
「お姉ちゃん、何か良いことあった?」
「えっ!?」
「なんだか、いつも以上ににこにこしてて楽しそう」
「そっそう…かな?」
同じ屋根の下で暮らしている妹の憂が言うのだから私は
本当ににこにこしていたんだ…そう思うと、なんだか恥ずかしくなる
だって…しょうがないよね?だって今日はあずにゃんが私の家に
遊びに来てくれるんだもん!!
憂は他の友達と買い物行くって言ってるし、久しぶりに二人っきり♪
思いっきりイチャイチャできるっ!
実はこの前までは、私とあずにゃんは部室でイチャイチャしてたんだけど…
むぎちゃんがビデオカメラ片手に出血多量で救急車に運ばれていって
それ以来、澪ちゃん達に注意されて部室ではイチャイチャ禁止だったんだよね
私はさっさと朝食を食べ終わらせ、憂を送り出した
それから少し経つとピンポーンと音がした
「あずにゃんだぁ!」
私は全力疾走で玄関まで行きドアを開けた
そこには見慣れた黒いツインテールのかわいい女の子が立っていた
「あずにゃんっ!」
私は勢いよくあずにゃんに抱きついた
「わっ唯先輩!?」
こうしてあずにゃんに抱きつくのは何日ぶりだろう
あずにゃんは見掛けよりも細くて、小さくて本物の子猫みたいに可愛い
「唯先輩、やめてくださいっ」
気がつくとあずにゃんの顔は真っ赤かだった
私はこのあずにゃんの顔に弱いんだよなぁ~
「あはは、ごめんね~」
と言ってあずにゃんを家の中に入れた
「あのね、あずにゃん今日家には私達しかいないんだよ?
久しぶりに二人っきりだね、あずにゃん♪」
そうあずにゃんの耳元で囁く
「なっ何言ってるんですか!!もぅ」
あずにゃんは相変わらず耳が弱いみたい
ごめんなさい、誰か続きを…
296:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 14:19:00 E0k9Nhtr
なんかバトンが流行ってるな
297:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 15:01:44 BJrThUND
夏休みだからね
298:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 15:30:22 E0k9Nhtr
だが、個人的には大歓迎だ
299:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 16:30:18 NA3OOE8Y
みなさんさすがベテランです。
300:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 16:53:31 +WoWvjSl
>10
301:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 17:32:55 +WoWvjSl
>295 続き思いついたんで自分で書きますねー
「さっあずにゃん、私の部屋で待ってて!ジュース入れてくるね」
「あっはい!」
あずにゃんは階段を上がっていった
私は冷蔵庫を開けてじーっと考え込んだ
どうしようかなー、りんごジュースかオレンジジュースか
あずにゃんどっちがスキかなぁ?
…あっそうだ!
…唯の部屋…
「先輩まだかなぁ…」
「おまたせっあずにゃん!」
「わっびっくりしたぁ…唯先輩、
遅かったですね何かあったんですか?」
「ふっふっふっよくぞ聞いてくれたね!あずにゃん!!
実は私特製のジュースを作ってたんだよっ」
「唯先輩の…特製のジュース!?」
あずにゃんは、私が持っている二つのジュースをじーっと見つめている、疑いの目で。
まぁ、無理も無いかも なんか変な色に濁ってるし。ダメもとでもこんな事するんじゃなかったなぁ
私はあずにゃんに分からない様に小さなため息をついた
あずにゃんは、ゆっくり私からジュースを受け取りごくっと唾を飲んだ
「あっあずにゃん、無理…しなくていいよ?」
「いっいいんです!せっかく、先輩が私のために作ってくれたんだもん…!えいっ」
「あっ」あずにゃんはごくっとジュースを一口飲んだ
「あずにゃん、大丈夫!?」
「…い」
「え?」
「おいしい…!!」
「えええええええええ!!?嘘っ」
「嘘じゃないですよっ先輩も飲んでみてください!!」
私は信じられなくてごくっとジュースを飲んだ
「……意外と飲める、かも」
「先輩、このジュースどうやって作ったんですか?」
「え~と…」
たしか…
オレンジジュース いっぱい
りんごジュース たっぷり
牛乳 ちょっぴり
赤ワイン どばっと
麦茶 すこし
憂特製の調味料 どっさり
…ダメだこりゃ
てゆーか、ジュースが美味しかったのって…憂の特製調味料のおかげ?
「唯先輩!どうしたんですか?ぼーっとして」
「あっごめん、いやちょっと憂はすごいなーって思って」
「?」
疲れた…ちょこっと休憩します
続き書けるひとがいたら自由に書いちゃってください。
私は思いついたら書きますね♪
302:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 17:37:38 o8FY6bpV
なんというニヤニヤ
わっふるわっふる!
303:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 18:49:09 Y8MGaiHY
スタッフブログの監督ふかふかしてる唯ママにひっついてる子あずにゃん超かわええ
304:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 19:07:40 kS86NKrI
監督なにやってんだw
305:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 20:25:49 kS86NKrI
ああ、SS書きたいけど恋愛経験0
andそういう類いの本とか読まない俺にはシチュエーションが思い浮かばないよ・・・。
誰かhelp!
306:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 22:43:24 IwWlYzNx
>>303
見た
甘えんぼあずにゃんに萌えた
307:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/06 23:47:53 DVfmWkA5
>>301
>赤ワイン どばっと
\(^o^)/
308:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:05:42 AFCGf/7q
あずにゃん視点が多いな
ま、その方が書きやすそうですね
309:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:51:57 MsKzpPCG
>>308
唯視点だとかなり厳しいだろ
310:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 10:58:27 VjoU4bf3
ショートショート以下だと明らかに書きやすいですねー
ツンデレ属性め。
波が出しやすい!
唯だと、少しギミックが欲しくなってしまうので長くなりがちです。
そのうち長いのも落としたいところですね。
311:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 11:13:42 VjoU4bf3
なんだろう、この気持ち。
ふわふわってして、ぬくぬくってして、ぽかぽかするの。
いつも、そんな気持ちに任せてぎゅーってしてるんだけど。
それだけでよかったはずなんだけど。
最近、なんだろうなって気持ちが浮かんできたりしてる。
ふわふわってして、ぬくぬくってして、ぽかぽかしてるのに。
ときどきちくっとするものがあるんだ。
それはだんだん、少しずつだけど大きくなって行ってて。
ときどきだけど、ふわふわだけじゃいられないときがあるの。
今もそう、胸がきゅっとなって…なんだか苦しい。
―ねえ、あずにゃん。これ、なんなのかな。
どうすれば、治るのかな。このままだと私、あずにゃんと一緒にいられなくなっちゃうのかな。
それは嫌。それだけは絶対に嫌。
だから、考えよう。この気持ちがなんなのか。どうすればいいのか。
私、一生懸命考えるよ。
だって、もっとずっとあずにゃんの傍にいたいから。もっと近くにいたいから。
そうだ、私も詩書いてみようかな。
澪ちゃんも、何か悩みがあるときは詩を書いてみるといい、って言ってたし。
うん、そうしよ。今ならなんかいいのがかけそうな気がするよ。
うふふ、かけたら、ムギちゃんに曲をつけてもらお。
何か、気分が乗ってきたよ。よし、書くぞ~
タイトルは…そうだね、こんなのどうかな。
『あずにゃんに首ったけ』
うん、これで行ってみよう!
これから1000円期間の高速道路に乗り出すというのに何やってるんだか。
とりあえず書いてみた!
312:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 12:08:46 XC4WuO7T
12話で梓の「唯先輩はだらしなさ過ぎです!」のセリフとその後のくだりに底知れないゆいあずを感じた
313:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 15:42:54 CSfBeX80
梓スレより転載
URLリンク(up2.viploader.net)
314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 17:45:54 12+hJBoH
>>313
こ、これは…
315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:00:12 MaSx0hGX
>>313
唯はあずにゃんにぬくもりを与えてる感じだと見えるけど
はたから見たらエッチな事しそうにも見え…げっふんげっふん
あっ、とりあえず俺も某スレで拾った唯梓絵の一部を貼ってみるね。
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
URLリンク(sukima.vip2ch.com)
316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:40:20 CmOfYR3R
ほぼ○クシブの絵な件
317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:55:06 ohIKGVAZ
遂にゆいあず大勝利の日がやって参りましたよ皆さん!
601 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/08/07(金) 19:45:50 ID:XJpa5nz7
あずにゃんとちゅーちゅーしたいよぉー!
URLリンク(uploader.rgr.jp)
318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 19:55:31 P1i4sRww
>>315
二枚目が素晴らしい・・・。
319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:43:42 1VU8zM0Q
>>317
唯梓、律澪がムギちゃんのオススメセットということか
320:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 20:46:32 XiAASIit
>>317
唯と梓らぶらぶすぎるw
321:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 21:55:03 nG/M4dUK
>>317
見れぬのう
322:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 22:04:18 CSfBeX80
朝。
「おはようございます」
部室の扉を開けて先輩たちにあいさつをして、さあ今日も頑張ろうと思い―
「おはあずにゃん!」
いきなり唯先輩に出端を挫かれた。
「なんですかおはあずにゃんって」
いつもどおり、抱きついてこようとする唯先輩をかわしながらそう訊ねる。
「あずにゃん専用の朝のあいさつだよっ」
唯先輩は少し残念そうに、だけど笑顔でそう答えた。
そんな顔をしても抱きつかれるのは恥ずかしいから嫌ですよ。てか専用ってなんですか。
「専用は専用だよ~。おはあずにゃん!」
「恥ずかしいからやめてください」
「え~? かわいいのに~」
「どこがですか」
まったく……唯先輩のスキンシップは全部恥ずかしいから苦手だ。
……いや、まあ、嫌な訳じゃなくてむしろ嬉しいんだけど……。
「とにかく、やめてくださいよ」
「やだよ~。あいさつはおはあずにゃんで決まったもん!」
「……はぁ」
こうなった唯先輩は止まらないから、結局私が折れるしかない。
それに、専用と言われて悪い気はしないし……。
「わかりました。もうあいさつはそれでいいです」
「ほんと? やったぁ~」
「わぁっ!?」
まさかこのタイミングで抱きついてくるとは思わなかった。
「ちょ、先輩、抱きつかないでくださいよ」
「だってあずにゃん気持ちいいんだもん~」
唯先輩はそう言ってさらに体を摺り寄せてくる。
「そんな理由で―ひゃっ」
引き離そうとしたら、唯先輩がさらにぎゅっと抱きついてきて思わず声を上げてしまった。
「唯先輩、とにかく離れてくださいっ」
「どうして?」
「どうしてもです!」
少し強めに言うと、唯先輩はしぶしぶながらも私から離れてくれた。
……危なかった。これ以上抱きしめられてたら心臓がおかしくなってしまう。
今のうちに深呼吸をして、唯先輩にかき乱された心を落ち着ける。
……よし。
「でも、それだと不公平ですよね」
「なにが?」
「あいさつです。唯先輩からは『おはあずにゃん』なんて恥ずかしいことを言われるんですから」
「確かに不公平だね~。でも、どうするの?」
首を傾けながらそう聞いてくる唯先輩に、私は自身を持って言い切る。
「私から唯先輩へのあいさつは『おはゆいにゃん』にします!」
「おはゆいにゃん? なんだかかわいいね~」
「そう……ですか?」
「うん! もっと言って!」
「嫌ですよそんな」
何度も使うものじゃないでしょう。
「うぅ~。……おはあずにゃん!」
「む……。おはゆいにゃん!」
「おはあずにゃん!」
「おはゆいにゃん!」
二人がにゃんにゃんと言い合っている頃。
律と澪はもう甘いのはおなかいっぱいですと口から砂糖を吐き続け、紬は鼻血を吹き続けていた。
Fin
323:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 22:05:21 CSfBeX80
お目汚し失礼した
それでは
324:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 22:28:07 ZB+5BRbt
>>322
糖尿病にする気か
325:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/07 23:36:40 xZtLkJKR
>>322
もっとにゃんにゃんするべき。べし
326:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 01:00:26 beU5RN/4
もっとにゃんにゃんしたらムギみたいになっちゃいそうだ
>>317
見にくいのが残念だけど、ようやく雑誌で唯梓(と律澪)カップルを推進してくれた訳か…
ちなみにその本の名前はメガミマガジンなんだろうか??
327:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 16:56:15 x9EzYqlh
今月のきららだが、
二人揃ってさわ子に怒られ
二人並んで演奏に魅入り
日焼けした梓に抱きついたシーンの背景が雰囲気たっぷり
夜こっそり抜け出した唯に近寄る梓
両腕にしていた虫除けバンドを片方梓に分けてあげる唯
「こんなところで内緒の話?」との律のツッコミに顔を赤らめて反論する梓
素っ頓狂な唯の意見に同意する梓
唯梓は最早鉄板
328:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 19:03:39 X8HBILkF
iPS実用化マダー
329:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 19:36:28 DTypNoT3
>>327
きらら読んだがなんという唯梓・・・
付録のアンソロも良かった
330:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/08 20:17:44 beU5RN/4
>>327
うちの方ではまだ発売してないからまだ見てないけど
これまで以上に期待できそうだ!今月のきらら絶対に買うよ!
原作の方も唯梓を推進してくれる事を信じてよかった…。
331:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 04:25:54 T3jR8grV
予約しとけばよかった
332:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:02:48 R1kND276
今回のあずゆい分はかなり
特に最後のページは独壇場状態
ラストの二コマ目の表情とか、個人的にかなり来ました
ネタとして妄想してたのが本編で来るとはw
333:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:19:18 mD3FtWfS
原作の梓は唯よりも澪にべったりと聞いていたが、買ってみようかな
334:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:26:30 ImcecOBF
澪は律にべったりだからなぁ
335:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/09 18:38:01 LfCu/BCH
左利きのギター奏者を見つけて大興奮
↓
飯の買出しそっちのけでそのバンドのTシャツ購入
↓
早速着替え、律にも勧める
↓
夜、早速お揃いで現れる二人
律澪も言わずもがなの鉄板ぶり
唯梓が新婚夫婦だとすればこっちは酸いも甘いも知り尽くした熟年夫婦だが
336:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 00:19:26 S7W+0cIJ
唯×梓
律×澪
紬<ハァハァ
でいいよもう
337:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 01:15:05 xagZUw2m
……ムギちゃんが幸せなら、それで……
338:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 01:43:36 gWOL3beD
ムギちゃんにはさわ子先生がいるさ
339:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 01:53:37 pFFSWW3a
>>337
俺たちが幸せなように、我等の代表である紬様も幸せなのさ
340:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 17:31:40 RVBhrblh
ふむ…とりあえず今からメイト行って買ってくるよ。
BD見て思った事…OPはやっぱギー太とむったんのツインじゃなきゃダメだよな??
341:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 20:19:08 gWOL3beD
ギー太×むったん
342:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 21:04:29 /7TWETF6
___
., -‐ '"::::::::::::::::::::::`> 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::::::ィ:::::::::::::::::::l::::::::::::: \ , --‐‐-..,
,':::::::::l:::::::::::::/|:ト,:::::::::::::: ト,::::::::::::::::`ヽ‐- / / ヽ
イ::::::!:::|:::::::l ム+!-、:::::::::::| V::::|:::::::::::::トゝト/ / ヽ
/:::::::::: |:: |:::::::!/ _L 、::::イ厂l::/:::::::.:::::} ゙.-〈__r,'、 ヽ_
. /::::::::ハ::: !:::lハ::::レ'朽.ヾ ヽ/,チモミ〈|::::::::::::/ ゙‐ヽ、_,, /l
. /::::::::/ .ヽ }::::::::ヽト弋_ソ ト' リ 〉l:::::::,イ .,//゙l //\ お前らココおかしいんじゃねえか?
/::::::::/ Ⅵ::::::::: | ,,,,,, , `´ イ レ':∧ |l // }
::::::::/ l:::::::::::| __ "" j: |l::::::: | |,l // l
:::: / !::::::::::| ヽ...ノ ノ::::|ハ:::::: | .___l ヽ // |
::./ l:::::::::|>、 イ:::::::::ハ::::: !___./ | ∨/ ,}
' 入:::: l`ヽ、`' ‐r< |:::::::/ l:::::::! .,| ,l
, -< |ヽゝ ,ィV,、 ト、_lイ/ !::::::l\ /
/ | ト / 〉仆、j l>、_ !:::::} ヽ /j
. / \ ヽ' //l!!ト、v |;;;| >、 .!:::::l
. { く V〈/.ハl } | |;;;| } !::: |
343:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 21:10:56 /7TWETF6
誤爆
344:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/10 21:23:27 Hl30VG9x
>>342
笑わすなwwwwペロペロ(^ω^)
345:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 02:14:17 7KY4dvL7
あずにゃんスレに帰りなさいこの変態紳士
346:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 11:37:43 mxSkBDVS
いつも通りのスキンシップ→澪にからかわれる→あずにゃんが慌てて唯を振りほどく→唯先輩とはそんなんじゃありません(必死に弁解)→あずにゃんの一番は澪ちゃんなのかな…→笑顔の裏でどん底に落ち込む唯
という電波を受信したのでこれから書きます
347:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 12:55:35 GQMvCSRT
wktkしながら待ってます
348:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 14:04:43 DPAMyWUP
ニヤニヤしながら待ってます
349:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 14:51:04 vn4vEkg2
>>346
前途中まで書いてた内容とかぶっててびっくりしたww
頑張ってください。待ってます
350:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 17:31:44 GszhZviZ
>>349
おまえもな
351:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/11 21:47:32 aKaslppH
・姉にするなら澪
・結婚するなら唯
本音はこれだろ
352:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 03:36:06 I4M8QCOq
>>351
>>351
俺もアニメだけでなく原作もそんな感じだと思ってた。
特に最近は相変わらず梓は唯に対してはツンデレなとこがあるけど
以前に比べて素直な表情でなおかつ本当に気になるのは唯に見える態度で唯に接してきてたし
唯も最近は以前に増して梓にメロメロな表情を見せながら抱きつくシーンが幾度かあったから
唯梓推進になってきてるじゃないかと思ってたけど、今月の話とミニアンソロジーを見てそれが間違いないのが確信した。
353:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 03:42:12 I4M8QCOq
>>352
って、ミスって二重アンカーしてしまった…
それと、ミニアンソロジー見て→ミニアンソロジーの最後のページの絵を見て
に訂正。
354:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 03:46:51 OXWpqkWR
アニメから逆輸入してる感じがしないでもない
2巻は澪梓の気が強いし
俺としてはこの調子でいい、この調子がいい
355:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 07:46:06 ZEyvfRDy
>>351
確かに言うとおりかも
憧れてるのは澪
特別なのは唯
これもかな
356:拒絶1
09/08/12 09:21:49 f5Xd+4O7
「あーずにゃ~ん」
「も、もう…唯先輩ったら…」
最近、あずにゃんを抱き締めるのが楽しくてしょうがない。
楽しいのとはちょっと違うのかな。
嬉しくて、あったかい。
最初のうちは嫌がられることもあったんだけど、今では抱き付いても受け入れてくれてる感じがするんだ~。
ふっふっふ~、あずにゃんのハートは私が射止めたのだ~。
…本当は私のほうが射止められちゃったんだけどね。
最近はもうあずにゃんを見つけると反射的に手が伸びちゃってる。
一秒でも長くあずにゃんに触れていたくて、ずっとあずにゃんの一番近くにいたくて…。
うーん…私って独占欲強いのかも。
「今日はみんなで合わせるって決めてたじゃないですか。みっちり練習しましょうよ」
「もちろん!あずにゃんの為にもがんばっちゃうよ~。でもそれにはあずにゃん分を補給しないとね」
「そ、そう言うことなら…特別に…いいですよ」
あー、もうずるいくらいキュートだよぅ。
ほんのりほっぺを赤くしてね、ウルウルした目で見つめられたら、私、もう…っ!
「あずにゃ~ん、むちゅちゃ~」
「そ、それはさすがにダメですっ!ダメですって!まだ心の準備がぁ~っ!」
357:拒絶2
09/08/12 09:23:20 f5Xd+4O7
むむむ、チュ~はNGかぁ。
でも、あずにゃん、「まだ心の準備が」って言ってたよね、今。
それっていつかはOK…ってことなのかな。
心の準備ができたら私と…。
「唯先輩?どうかしたんですか?」
「ふぇっ?な、なにが?」
「顔真っ赤ですよ。…もしかしてまた風邪引いたんじゃ…」
「だ、大丈夫っ。私は元気いっぱいだよ。あずにゃん分も補給してるし。…でも、もっとあずにゃん分補給できたらもっと元気になるかも」
「それだったら…その…満タンになるまで補給してもいいですよ。ち、チュ~はダメですけどっ!」
えーーーっと、無理です(断言)。
こんな可愛いこと言われちゃったら我慢なんて絶対無理っ!
澪ちゃんに欲情したりっちゃん(リバースも有り)が誰にも止められないように
あずにゃんにときめいた平沢唯を止めることは誰にもできないのですっ!
「仲良しなのはいいけど、もう少しTPOを考えてくれよ。目のやり場に困るよ」
チュ~しようとしてたら澪ちゃんに呆れられちった。
澪ちゃんなら私の気持ちがわかると思ったのになぁ。
澪ちゃんは気付いてないけど、りっちゃんとふたりで何してるか、もうバレバレなんだぞ~。
358:拒絶3
09/08/12 09:24:30 f5Xd+4O7
こないだだって腕組んで帰ってたし、部室でも膝枕してたし、トイレの個室で「りつー」「みおー」ってなんか叫び合ってたし。
…あ、バレバレ以前に隠す気がないのか。
さすがりっちゃんあんど澪ちゃん!年季が違うね!
「ま、待ってください、澪先輩!私と唯先輩はそんなんじゃありませんっ!」
澪ちゃんたちの熟年夫婦っぷりをあずにゃんとの新婚生活の参考にさせてもらお。
…そんな風に考えてたとき、あずにゃんが私の腕を振りほどいた。
今までどんなに嫌がっても振りほどくことはしなかったのに。
私を受け入れてくれてるんだって自信もあったのに。
…初めてあずにゃんに拒絶された。
(続きます)
359:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 13:47:21 0SpTItuK
(・∀・)イイヨイイヨー
360:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/12 20:28:21 7IGPFGor
乙
これって>>346=>>356-358でFA?
361:346
09/08/12 21:36:17 f5Xd+4O7
>>360
Yes.I am
少しずつ書いてます
362:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 01:07:52 r/J7PPkG
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・)
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
363:ちょ(ryあずゆい
09/08/13 01:33:51 vJH3rBFk
箸安め代わりに、ちょこっとした奴を。
タイトルが付けにくい…ちょっとした日常の一コマあずゆい…とかで
ぷちん、と軽く小さな音と共に、手の甲に刺すような痛みが走った。
反射的に手を引っ込めると、今まさに纏めようとしていた髪がばさりと広がる。
やり直しか、と小さくため息をついて、そして私は初めて床に落ちる切れたヘアゴムに気がついた。
「…そっか、切れちゃったんだ」
実際、いつもの形に髪を纏め上げるなんて毎日繰り返していることであり、傍から見るよりずっとたやすいことだ。
だから、そういうアクシデントでも起こらない限り、ミスを起こしてしまうなんてことはまずない。
つまりは、最初からその可能性に思い当たるべきだったはずなのに。
「お気に入り、だったんだけどな」
別に特別なもの、というわけではなく、中学のころからずっと使っていたというだけの理由だけど。
そろそろそれが寿命を迎えることもわかっていたし、だからあらかじめ替えのゴムを用意していたりもしている。
そういうドライな自分にほんの僅かな嫌悪感を感じたりしたものの、適切な行為であることもまた確かで。
そう結論付けてしまうということは、その程度のお気に入りだったということなのだろう。
引き出しからそれを取り出して、髪を両側で結い上げる。
いつもよりも少し固めのそれは、私の髪型をいつもの形に固定してくれた。
「…そろそろ行こう。遅刻しちゃうし」
かばんを持ち、立ち上がる。最後にもう一度だけ振り返った、鏡の中の私は、いつもと変わらぬ姿で、それでも何処かやはり違って見えた。
放課後、私はいつもどおり音楽室へと向かって、廊下を歩く。
窓から差し込む光は、私の影を床に作り上げる。私の歩みに合わせて、ふわふわ動く黒い影。
丁度頭の部分の両側で、二本の尻尾がゆらゆら揺れている。
この髪形の私だからこそできる、いつものことだけど、少しだけ楽しく思えてしまう光景。
そっと、私の影をその形にしている二本のヘアゴムに触れる。
今朝下ろしたての、新しいヘアゴム。だけど、作る形は昨日までと同じ。
じっと見比べてみても、それをいつも見慣れてる私の目を持ってしても、その違いを見出すことはできない。
だけども、確かに昨日とは違うはずのそれ。
「誰も気付かなかった…な」
当たり前だけど。たとえばこれがきらきら光ってたり、特徴的な飾りでも付いていれば話は違ったのだろうけど。
少しだけ色が違うけど、それはもともと同じ色だったものの経年変化という些細なもので。
そう、スペアとして用意していたのは同じ種類のゴムだった。別に違うのでもよかったけど、そうしてしまう程度にはお気に入りだったということ。
そして、スペアになってしまったこのゴムは、私がお気に入りだと思っていたものと同じだけど違うものだということ。
―違いといえるものは、その程度のことで。むしろ、気づくほうがおかしい、というべきなんだろう。
私でさえも、もし昨日の私と今の私をひょいっと置き換えてみたとしたら―今朝の記憶のない私を持ってきたとしたら―きっとこの変化には気付くことはないのだろうと思える。
それは何か、変な気分だった。何かもやもやしたような、そんなものが胸の底のあたりにたまっている。
だけど、それが何なのかはわからない。何かすっきりしないとしか言いようがなくて、その対処法なんてかけらも浮かんでこなかった。
仕方がない、とため息でそれを打ち消そうとして―そこで初めて私はその気配に気がついた。
今にも私を包み込もうとする、暖かくて柔らかくて、優しいものに。
364:ちょ(ryあずゆい2/3
09/08/13 01:35:13 vJH3rBFk
「あずにゃんっ!」
耳を打つその声は、何故かいつもよりもずっと心地よく私に響いていた。
同時にぎゅっと抱きしめられる感覚。直前にそれに気がついていたこともあったけど、私の体はまるでそれを、その感触を待ち望んでいたかのように、ようやく与えられたそれに小さく震えをあげる。
細胞の一つ一つがそれを最大に感じようと、ふわりと開いていくような、そんな気持ち。
「あれ、あんまり驚いてない…?おかしいなあ」
「…びっくりさせようとしてたんですか」
唯先輩らしい言動に、思わずくすりと笑みが漏れる。本当に子供っぽい理由。耳元でえへへ、なんて笑ってる顔もきっとそんな表情なんだろう。
その全てが、不思議なほど暖かく感じていた。いつもなら恥ずかしがって逃げてしまうのに、今この瞬間は自分でも驚くほど素直になっている。
同時に、胸の奥のもやもやが、いつの間にかすうって薄まっていくを感じていた。あんなに離れてくれなかったのに、こんなにもあっさりと。
まるで魔法みたい、なんてそんな感想がぼんやりと浮かんできた。ああでも、とすぐにそれは訂正される。
いつだってこの人は―唯先輩は、私にとって魔法みたいなことを何事でもない顔をしてたやすくやってのけてくれていたのだから。
それに身を委ねるように、全身の力を抜いて唯先輩にもたれかかった。
唯先輩は突然の重みによろけて、それでも私を離したりしなかった。それはわかっていたことだったけど。
今はそれを確かな形として感じたかった。
「わっ…とっ…よいしょ」
ふわりとゆれた私の体が、きゅっと確かなものに支えられる。
先輩は私を抱えたまま、何とか体勢を整えると、とすんと音を立てて廊下の壁にもたれかかった。
「どうしたの、あずにゃん?」
私の重みを支えたまま、唯先輩はそう問いかけてくる。笑顔交じりの優しい声。
私の唐突な―私を受け止めてくれようとする先輩の形を感じたいと思うただそれだけの理由で行われた、我侭な行動にも先輩は変わらない。
それに気付いているのかそうでないのか、そんなもの全てを包み込んでしまっている。
「…なんでもありません」
だから私は、今このときだけはと言い訳をつけて、それに甘えることにした。
それ以上言葉を続けず、だけど退く気配も見せず、私は先輩にもたれかかった。
小さく小首を傾げる気配と、その一瞬後に伝わる、より強く私を抱きしめてる感覚。
壁に身を預けているせいでそれに集中できるのか、いつもより深く、私は先輩に包み込まれていた。
「あれ?あずにゃん、髪留め変えた?」
「…え?」
唯先輩分の吸収に集中していた私は、ふいっと投げかけられた言葉にきょとんとさせられる。
「うん、何かいつもと違うなーって思ってたんだけど、ほら、やっぱり新しいゴム使ってる」
私を抱いていた先輩の手がひょいっと離れ、くいっと私の髪を持ち上げた。
「あ、はい…今朝切れてしまったので」
「そっかぁ…」
ぱさりと私の髪が肩を打つ。先輩がそれを離したのだろう。そう思うのと同時に、私はさっきよりも強い力でぎゅーっと先輩から抱きしめられていた。
それにびっくりして、私は思わず首だけで後ろを振り返ろうとする。そんな私の頬に、ぴたっと先輩の頬が合わせられた。
365:ちょ(ryあずゆい3/3
09/08/13 01:35:55 vJH3rBFk
「だから、あずにゃんは寂しそうにしてたんだね…」
「え…?」
ほっぺの感触にとろんと溶けそうになった私の思考に、先輩の言葉がとくんと響く。
「あずにゃんずっと同じヘアゴムだったもん。お気に入りだったんだよね?」
「ええ…そうです」
まるでそれは答え合わせのよう。そしてそういう時、先輩はいつも…満点を取ってしまうんだ。
「私の胸で泣いていいんだよ~」
「もう…そこまでじゃありませんから」
多分、それは嘘だったんだと思う。本当なら、私はきっと泣いてしまいたかったんだろう。
だけど、それくらいでそうしてしまうなんてとか、そんな思いが私を押しとどめていて。
だからどこにも行けなくなってしまった気持ちが私の中でもやもやを作り出してたんだと思う。
でも、今はもうそんな気持ちはなくなってしまっていた。先輩にぎゅっとされて、それでほとんどは解消されていたんだけど。
―今こうしてそれに気がついてもらえたところで、もうそれは完全に無くなってしまったみたい。
そう、正しくはきっと、私がそういう気持ちになっているということに気がついて欲しかったんだろう。泣いてしまいたかったのは、きっとそういうことで。
そして今、一番気が付いてほしかった人は、こんなにあっさりとそれを私に投げかけてくれた。
誰にも気付かれないはずの、そして私ですらすぐに忘れてしまいそうなそれを、唯先輩はちゃんと拾い上げてくれたから。
「もー、そんなこといって。無理しちゃ駄目だよ」
「無理してませんよ…それはもう大丈夫です」
そう、それはもう本当に大丈夫で。今じわりと溢れ出てくるものは、それとは違う理由によるもの。
唯先輩の手が、それをぬぐおうと私の目元に伸び―その隙に私はくるりと体を反転させると、きゅっとその胸にしがみついた。
「これは…ただ嬉しかったから、です」
「そっかぁ…えへへ」
少し驚かせようという思いはあったけど、唯先輩にはやはり効かなかった。突然の行動にも動揺することなく、そうっと今度は優しく私の頭を抱え込んでくれた。
ひょっとしたら読まれてたのかも、そう思うと少し悔しくもあったけど。
だけどそれ以上に嬉しかったから、私は甘える子猫のように、先輩の胸に顔を擦りつけた。
「あずにゃん」
「…なんですか?」
「新しいのも、似合ってるよ」
「…もう」
先輩はやはり、魔法使いだと思う。そうじゃないと、こんなに私を嬉しくさせてしまえることに、理由が付かないから。
―だから、唯先輩。きっと魔法にかけられた私は、ずうっと先輩の虜なんですよ。
口にはしたりしないけど、そんな想いを精一杯こめて、先輩を抱きしめる。先輩はそんな私の頭を優しくなでてくれていて。
それはとても気持ちよくて、そして愛おしい。
だからいつか、と思う。そんな想いを一杯こめて、私も先輩に魔法をかけられたらいいな、と。
そう思いながら、先輩の胸の中、今はまだ伝えきれない言葉を小さく囁いた。
366:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 01:42:31 pIFIO0Qo
>>363-365
ニヤニヤしてしまったgj
367:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 02:05:10 ilUchPmu
今夜はいい夢が見れそうだ
368:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 02:49:08 G7j9HefT
いいよいいよ~
369:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 07:11:52 r/J7PPkG
俺にも甘い魔法がかけられた
370:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 08:19:47 GFTSde5U
ナイスGJ
おは唯にゃん、おはあずにゃん
371:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 08:47:26 inmaRCvQ
GJ
タイトルは「My favorit」とかが良いんじゃ無い?
372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 08:58:18 GFTSde5U
>>371
最後に e 足りないよ!
373:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/13 11:20:39 T3xDuKF2
>>372
はっ!
気がつかなかった・・・ありがとう。
374:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 00:36:08 RKE6R8S6
コミケで唯梓本あるといいなあ
375:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 02:06:42 0djF/57m
あるといいねえ、いや、きっとあるはずだ
…行けないけど
376:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 16:22:31 NfiU1Rc2
とりあえず1日目
律澪と梓澪ゲット
3日目は陵辱エロばっかな感じだが、百合あるかなぁ
377:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 17:08:52 NfiU1Rc2
すまん百合スレと間違えたorz
唯梓も手に入るといいな
378:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 18:52:16 04iMIkzP
今日は唯憂梓の健全、前半さわ澪・後半唯梓のエロなど5冊ほど確保した
3日目は2つ目をつけてるところがある
そこは何とか抑えたい
379:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/14 23:10:08 Ejo+4dZW
唯梓本は全てほしいけどコミケに行けないから、後でとらの穴の通販で買う予定。
唯梓本全て寄託してくれればいいんだけど…
380:拒絶4
09/08/15 00:52:22 tVw133MS
振りほどかれた手が反射的にあずにゃんを追おうとしたけど、もう手遅れだった。
私の腕をすり抜けたあずにゃんは、もう澪ちゃんしか見ていない。
私のことなんか、もう振り返りもしない…。
「………………」
私、今どんな顔してるんだろう。
「唯先輩が勝手に抱き付いて来るだけですから」って澪ちゃんに弁解してるあずにゃんは
さっきよりずっと顔が赤くなってる。ずっとずっと赤く染まってる。
………じゃあ、私は?
ガラス窓に映った顔はギリギリなんとか笑えてた。
いつもと変わらない顔、だと思う。
けど、私にはそれが不思議でしょうがなかった。
381:拒絶5
09/08/15 00:53:23 tVw133MS
自分の顔なのに自分の顔じゃないみたい。
だって………こんなに哀しくて苦しいのに笑ってられるなんて絶対おかしいもん。
心と切り離されちゃったみたいな自分の笑顔が私にはなんだかとても怖かった。
「…………………………」
でも、もっと怖くて、ずっとイヤだったのは………
「わかった、わかったよ。梓が大変だったのはわかったから、少し落ち着きなさい」
「す、すみません、私…興奮してしまって…」
「私こそ悪かったな。変な誤解をしちゃってさ」
「い、いえ。私はその…澪先輩の誤解が解けたらそれで……」
あずにゃんの一番が私じゃなかったって気付かされたことで………。
(バカだな…私………)
…憂も言ってたじゃん。
澪ちゃんがお姉ちゃんだったら良かったのにってあずにゃん話してたって。
…いつも見てたじゃん。
あずにゃんが澪ちゃんのこと、すごく尊敬して慕ってるって。
なのに自分があずにゃんの一番なのかもって勘違いしちゃうなんて、
我ながらどうしようもないよ。
382:拒絶6
09/08/15 00:55:33 tVw133MS
練習付き合って貰えたり、ちょっと仲良しになれたからって調子に乗っちゃって。
私の気持ちを受け入れてくれてるんだって勘違いしちゃうなんてね………。
いつもいつもみんなに迷惑かけて、その度落ち込むけど、今日ほど辛かった日はない、かな…
でも………
(………あずにゃん………)
あずにゃんの気持ちを考えずにいつもヒドいことしてた………それが一番哀しくて。
………本当に自分がイヤになった………
383:346
09/08/15 00:58:01 tVw133MS
冗長になってすみません。もうちょっとだけ続きます。
384:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 01:02:56 r9/nhXyx
期待してるよー
385:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 01:16:30 UH4KSxye
まったり書いていけばいいさ
386:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 03:14:36 +rmVowiP
待ってるよ、がんばれ
387:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 08:30:55 JxYWwVMI
うおー続きが気になるぅーー!!
GJです、続きも期待してます
388:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 18:25:00 AaMgXKdq
なにこれ、レズ・・・・?
389:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/15 19:44:07 lWQ2ANPX
>>346
唯が落ち込むところまでは着たか
さてここからどう巻き返すかな
今日は某企業ブースで唯梓扇子なるものを買ってきた
ネコミミ付けた唯が梓にネコミミ被せようとしてるイラストが描かれてる
値段はともかくわざわざこのカップルを推してくれたのでありがたく買わせていただいた
これ、扇げば扇ぐほど「熱く」なるんだが、実に不思議な扇子だ
390:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 00:02:54 sxQGJS3z
>>388
左様
391:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 01:53:47 D/1W5P3j
レズでなくて百合です。
392:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 02:04:18 Ppdnw2sM
唯梓は至高
梓唯は究極
393:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 02:27:01 EYhYHkWR
>>392
あずゆいいいなー。萌える。
394:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 03:56:08 8Kbkznjf
>>386
何故自分はそれを買ってないのか orz
無理してでも行ってればよかった…
>>346
続き、期待してます!
無理せずマイペースに頑張ってください
395:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 06:36:10 CcLcJFgj
>>346
続き超期待してる!
あずゆいもまたいいものだ。
夏コミに行けない腹いせに前に描いたものを発掘してきた。汚いままですまん。
URLリンク(nagamochi.info)
ちょっとでも唯梓委託されますように…
396:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 13:47:35 bncvP5hM
>>395
ちょっと読みにくいな
清書して、あと話の展開がわかるように最初から最後まで描いて投稿してくれ
397:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 15:53:31 EYhYHkWR
>>395
おお、いつもの人か!
攻め梓はたまらんぜ
398:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 17:38:13 Z3EqMFbV
今日も唯梓本を色々見てきて買ったり止めたりしたが、3箇所連続で生えてたのには参った
絵は好み、話もいい感じ…と思ったら付いちゃってるよ!ってのがまあ多いこと
梓単独の本でも「先輩」が唯や澪ではなく何故か男なのもまたやたら多い
「ふたなり上等」とか「梓は俺の嫁」な人なら問題ないだろうが、そうでない人は重々ご検討の上、購入するのが吉かと
>>395
新刊発行はいつですか?
399:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 17:42:56 Ppdnw2sM
ふたなり上等だけど梓は唯の嫁or婿だろこのスレ的に
400:拒絶7
09/08/16 17:49:30 pxKoMkeZ
辛いときは何かに集中して気を紛らわせるってよく言うけど、あれ本当だと思う。
偶然なんだけど、今日は珍しく練習に熱が入ったから私も余計なこと考えずに済んだ。
なんかすごい張り切ってたりっちゃんのお陰かな。
張り切り過ぎで一人だけ走っちゃって、澪ちゃんに怒られてたけど。
…ひたすらギー太を弾いて弾いて、いっぱい弾いてるうちに下校時間になって………気付いたら自分の部屋にいた。
練習中はギー太やみんなと合わせることだけ考えて。
……終わったあとは、今日の練習に振り返って話し込むあずにゃんと澪ちゃんの姿だけが頭の中をぐるぐるループして………。
だから、みんなと別れてから家に着くまでのことはあんまり覚えてない。
あんまり、じゃかいかな。全然覚えてないや。
いつもならみんなとバイバイする交差点からあずにゃんと二人で帰るんだけど、さすがに今日は一緒にいられなくて。
本当は一緒にいたいんだけど。誰よりもあずにゃんの近くにいたいんだけど。
…でも、一緒にはいられない。いられないんじゃなくて、いちゃいけない。
401:拒絶8
09/08/16 17:50:47 pxKoMkeZ
だから、憂に買い物頼まれてたんだって急に思いだしたみたいに話して。
いつもの交差点で、いつもと違うお別れをして、いつもより時間をかけて家に帰った。
…いつも一緒だったあずにゃんと少しでも離れたくて、いつもじゃ考えないようなことしてたな。
いつも以上に頭回ってなかったから、どんな道通ったのかなんて覚えてないけどね。
ごめんね、憂。駄目なお姉ちゃんの嘘に巻き込んじゃって。
(こんなとこ和ちゃんに見られたら、またニート扱いされちゃうかも…)
憂が晩ご飯作ってる間、いつもならギー太の練習して待ってるんだけど、今日はそんな気起こらなくて。
久し振りにボケーッとベッドに寝転がってたら不意に携帯が鳴った。
「ムギちゃん?」
ムギちゃんからメールだ。
明日のおやつはフォンダンショコラとか、りっちゃんと澪ちゃんにはぜひ人前(じんぜん)式で結婚式を挙げて欲しいとか、
そんな感じのいつもながらのおしゃべりメール。
でも、最後のとこだけいつもとちょっぴり違ってた。
『悩みごとがあるならなんでも言ってね?』
………そっか、やっちゃったかな、私。
402:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 17:51:34 X51RngQ6
てかなんで同人本てやたらと無意味に汁塗れにしたがるのか理解できん
403:拒絶9
09/08/16 17:52:12 pxKoMkeZ
顔には出てないって自信があったんだけど、どうやら隠しきれてなかったみたい。
それからりっちゃんと澪ちゃんからも立て続けにメールが来て、やっぱり最後に心配されちゃった。
(…私ひとりだけダメダメだね、本当…)
みんなの優しさが心に染みていって、ポカポカあったかくなっていく。
みんなにこれ以上迷惑かけないようにしなきゃって考えてたけど、
本当に部室に行けるか心配だったけど、大丈夫。きっと大丈夫。
本音はちょっぴり怖いけど、明日からはいつもとおんなじ笑顔に戻れるよ。
だから、ありがとって返しておいた。いつも私を助けてくれてありがとって。
あとムギちゃんには鼻血の出し過ぎには気をつけてって。
「………吹っ切らなきゃダメだよね、うん」
ひょっとしたらあずにゃんからもメール来るかな…って期待しちゃうあたり、
全然吹っ切れてないんだけど、でも明日のために気持ちだけは整理しなくちゃね。
「ごめん、憂。ちょっとお散歩行って来るね」
台所からかけられた「気をつけてね」って返事を背中で受けながら、私はスニーカーの靴紐を結んだ。
404:346
09/08/16 17:56:20 pxKoMkeZ
またまた長文失礼しました。次でたぶんラストになるかと思います。
>>395
すばらしすぎます!
ですよね、やっぱり唯がいけないんですよねw
梓的にはもう責任取ってください、いえむしろ私が取りますって感じでしょうね
405:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 18:22:03 X51RngQ6
>>404
いつもGJ
どうでもいい話で割り込みレスしてごめんよ
406:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 18:50:13 tAyjlduL
URLリンク(imepita.jp)もふもふ
407:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 18:56:12 8Kbkznjf
>>346
正座して待ってました!
唯が切なくて、こうぐぐっときます…!
>>395
寝ようとしてたのに、おかげで妄想がw
GJです!
以下妄想の垂れ流しを…
押し倒しゆいあず…とか?
限界というのはなんにでもある。世界に永遠も無限も求めるべくがないように、どこにだって限界というのは存在する。
例えばどんなに立派で大きなダムだって、限界水量を超えて水を注がれ続けていたら、溢れ出してしまうだろう。
ふと浮べたその例えはまさに、今の私の状態を的確に表しているようだった。
「あず…にゃん?」
私の下で、先輩がきょとんとした声を上げる。その表情も、まさにそんな声を上げるに相応しい、きょとんとしたもの。
今何が起こってるかわからない、そんな表情。柔らかなクッションの上に身を横たえ、無防備な瞳で私を見上げていた。
それに、とくんと私の胸は高鳴った。でもそれはきっと気のせいなのだろう。
だって、私の鼓動はさっきからずっと、心臓がはじけてしまうんじゃないかと言う勢いで鳴り続けているのだから。
先輩の腕を掴んだ手に、きゅっと力を込める。先輩が逃げてしまわないように。
逃げてしまわないようにして―このまま先輩を捕まえて―私は何をしようとしているんだろう。
そう、わかってる。ついさっきまで私に向けられていた笑顔を、私のものにしてしまおうとしてるんだ。
私以外にもあっさりと向けられてしまうそれを、私だけって、そんな形に閉じ込めておきたいって。
こんなのいけないことだって分かってる。無理矢理にこんなことをしてしまうなんて、駄目だってことわかりきってる。
だけど、もう自分を止められそうにない。そう、限界を超えて注がれ続けていたそれはもう既にあふれ出してしまったから。
先輩が好きで好きで好きで―どうしようもなく大好きだってことが。
「…先輩がいけないんですよ」
だから、これは先輩が悪い。思わせぶりな態度をずっと続けていて、それでも最後の一線は絶対に超えてくれなくて。
私を翻弄し続けていた先輩が、全部悪いんだ。
―そんなわけないのに。
冷めた自分の声が、頭に響く。それを振り払うように、何処か留まろうとする自分を無理矢理押し付のけるように―
私に押さえつけられて、身動きのとれない先輩に唇を合わせた。
「…っ」
先輩の体がビクッと震える。触れ合う部分から、それが伝わってくる。
それが湧き上がらせたのは、どうしようもなく深い後悔だった。
慌てて身を離す。すぐにそうしてしまえば、今の出来事は無かったことに出来ると妄信するかのように。
それでも唇にはまだ先輩の柔らかな感触が残っていて、それはまるで烙印のように、自分が今してしまった事実を押し付けてきた。
「…あ…ぅ」
それは、もうどうしようもないほどに甘いものだと、ずっとそう想像していた。いつも夢に見ていたそれは、その中では常にそう再生されていて。
けれども、今のこれはただひたすらに熱く鋭く尖っていて、私を苛むものでしかなかった。
でも、それをそうしてしまったのは、他ならない自分自身だと。罪と罰の正当な因果関係だと。それに、どういい逃れようのしようもなかった。
私は今、無理矢理先輩を押し倒して、その唇まで奪ってしまったんだ。
先輩の了承も得ず、それどころかその行為を先輩のせいにまでして。踏み込んではいけない領域に、土足で踏み込むようなそんな真似をしてしまったんだ。
―最低だ。
そんな言葉しか浮かんでこない。そう、先輩は何も悪くない。私が勝手に思いつめて、思い悩んだつもりになって、挙句劣情を暴走させて。
それを先輩にぶつけてしまった。きっと、傷付けてしまった。
こんなの、許されるわけがない。許してもらえるわけがない。許されて、いいはずがない。
でも、そうしたら―許されなかった私は、もう二度と先輩の傍にいることは出来ないの…?
そこで、私は再び愕然とする。私に浮かんだ後悔は、先輩への罪の意識ではなく、突き詰めればそんな自分本位のものだったから。
なんて私は―駄目、本当に、こんな私が先輩の傍になんかいちゃ―
408:押し倒しゆいあず2/2
09/08/16 18:56:50 8Kbkznjf
「あずにゃん!」
身を翻し、とにかくその場から逃げ出そうとした私を、何かがぎゅっと捕まえた。
考えるまでもなくわかる。この暖かさも、柔らかさも、匂いも、私をふわりとさせるこの全ての要素は、それが唯先輩であることを示している。
―駄目です、先輩。こんな私なんかに触れちゃいけないんです。先輩は優しいから、こんな私でも許してくれようとするんでしょうけど。
―私はこんなにも汚いから、それが先輩を汚してしまうのが嫌なんです。さっきだって、私は―!
私は、とにかく先輩から逃れようと、ばたばた暴れた。そのつもりは無かったけど、何回かぶつような形にもなってしまったと思う。
だけど、先輩は私を離さなかった。それどころか、ぎゅっと力を込めると。ぐいっと私の体を引き倒す。
体格で劣る私は、それから逃れることが出来ず、どさりと倒れこんだ。ふかふかのクッションで怪我はないけど、衝撃に一瞬だけ動きが止まってしまう。
それでも何とかもがき続けようと、急いで取り戻した視界に映ったのは、それを埋め尽くそうとする先輩の顔だった。
「え…?」
一瞬後、唇に生まれた感触は、さっきとまるで同じもので―それでいて決定的に違う何かで。
それを私はどう理解すればいいのだろう。
混乱した頭は、体の制御を忘れ、もがこうとしていた私の腕はパタリとクッションの上に落ちる。
それをぎゅっと先輩の腕が掴んだ。私が逃げられないように、逃げてしまわないようにと。
―そこでようやく、私はこのシーンが先程の焼き直しだということに気が付いた。ただ違うのは、組み敷いているのが唯先輩で、組み敷かれているのが私ということ。
「…んぅ…っ」
そして、先輩は私のように直後身を離してなんてくれなかったということ。つかんだ腕も、あわせた体も、重ねた唇も、離してくれる気配すらない。
伝えられるのは、いつも感じている柔らかくて暖かくて優しい先輩。
ただ、それはいつもよりずっと熱くて、それが私の思考をとろとろに溶かしてしまうまで、先輩は許してくれなかった。
「…は…ぅ」
へなり、と私の体から力が抜ける。まるで糸を抜かれた操り人形のように、体に力が入らない。そのくせに、感覚だけはやたら鋭敏で。
ただひたすらに唯先輩のことを感じていようと、その方向だけに意識が開かれているようだった。
そこでようやく、先輩は私の唇を解放してくれた。少し距離が開いて、初めて読み取れた表情は、今まで見たこともないほど優しく暖かな笑顔だった。
それが、きゅっと私を抱きしめる。
「…ごめんね、あずにゃん」
「な、なんで…」
先輩が謝るんですか、とは言わせてもらえなかった。
再び合わせられた唇を離すと、先輩はすまなそうな笑みを浮かべる。
「…私ね、あずにゃんの気持ち、気が付いてたんだ」
「え…?」
思いもよらなかった言葉に、私はきょとんとさせられる。
「でもね、怖かったんだ。それを信じて踏み込んでいいのかって。だって、もしそれが間違ってたら…きっとあずにゃんは私を嫌いになっちゃうから」
「唯先輩…それは」
先輩の声に混じるのは、明らかな謝罪の意。だけど、私はそれよりも、それが意味するところのほうに気を取られていた。
それはつまり、唯先輩のほうも私の方を―そう思ってくれてたということでいいんですよね。
「でも、それがあずにゃんをずっと傷付けていたんだね…ごめんね、私…私がもっとしっかりしてたら、あずにゃんを泣かせたりしなかったのに」
そういうと、唯先輩はじわりと目じりに涙を浮かばせた。
私は慌てて手を伸ばすと、そうっとそれを拭い取る。先輩が泣くことなんてない。
だって本当にそうだったとしたら、踏み出せなかったのは先輩だけじゃない。待っているだけの私もそうだったんだから。
「あずにゃん…?」
それに、今するべきは謝りあうこととかそんなのじゃなくて。
「先輩、聞いて欲しいことがあるんです…こんなことして、本当に今更なんですけど」
きっと、今ようやく形になったそれを、ちゃんと言葉にして伝えることだと思うから。
「…うん、聞かせて」
私の上で、先輩がきゅっと表情を引き締める。
その腕は私を抱きしめたままで、私の腕もまた、先輩の背中に回されていて。
お互いの顔は触れ合ってしまうほどの距離。実際、何度か触れ合った唇は疼くような熱を帯びていて。
―本当にこんな状態で、何を今更という感じですけど。
くすりと一度小さく笑みを浮かべる。それに釣られて、先輩がにこりと笑みを浮かべたそのときに。
私に触れる全て、それが私の中に生み出すもの、その全ての思いをこめて、その言葉を小さく囁いた。
409:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 21:42:01 K4Ykt0Q0
皆超乙!!
410:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/16 23:19:11 CcLcJFgj
>>404
GJ!
続きに更にwktkが止まらないぜ
>>407
ちょ、素晴らしすぎるあなたが神かw
ゆいあずは全くもっていいものだ…たまらん!
411:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 01:47:02 0NA9df6f
もうみんなGJなんだぜ
412:膝枕ゆいあず1/2
09/08/17 06:26:25 AppZHxz3
なんか浮かんだので…
膝枕ゆいあず…
「あずにゃ~ん、ひざ~」
「またですか…もう」
そんな台詞と共に、唯先輩はどさっと私の膝の上に倒れこんできた。
正確には太腿の上だけど。先輩は私の太腿にぴたっとほっぺを当てて、ふにゃふにゃと気持ちよさそうな声を上げてる。
「もう、いい加減にしてください」
「だって~あずにゃんの膝枕、気持ちいいんだもん。やめられないよ~」
唯先輩は頭を太腿の上に乗っけたまま、私の腰に手を回し、きゅっとしてくる。
正直なところ、気持ちいい。元から先輩にきゅっとされるのはなんだか心地よくて好きだったんだけど、この姿勢もやっぱり悪くないと感じてる。
ティータイムの後のこれが日常になったのは、一体いつからだったのだろう。私は無意識に先輩の頭を撫でたりしつつ、その日のことを思い返していた。
満腹になった先輩が、私の膝に倒れこんできてふんにゃりしてて…それがあまりに可愛かったものだから、そうっと撫でたりしていたら寝付いちゃって。
結局部活時間が終わるころようやく目を覚ましてくれて、ぐっすり眠れたよ、ありがとうあずにゃん、ってにっこり笑って。
それがいけなかったのか、すっかり先輩は味を占めてしまい、すっかりこれを当たり前と思い込んでしまって…
―今日こそは、それをやめてもらおうと思ってたのに、なんで私はまた、先輩を跳ね除けたりせず、こうして頭を撫でたりしてるのか。
はあ、と溜息をつく。実際のところ、それが難しいことだとはわかっていた。こんな幸せそうな顔をしている先輩に、お預け!と告げるのはあまりに難しい。
「あーずにゃ~ん…」
ごろごろと膝の上で丸くなろうとする―実際はサイズ的に不可能だから、あくまでそういう真似をするだけだけど―唯先輩は、本当に上機嫌そのものの表情。
そんなに気持ちいいのかな、と私はふと思ってしまう。
自信の発育の悪さは不本意ながら自覚するところで、別にそこまで気にしたことは無かったけど―そう、唯先輩くらいにふっくらした太腿ならともかく、私の貧相な太腿で本当に気持ちいいのかな、と疑問に思ったりもする。
唯先輩くらいのふっくらした―そこでちらりと私の視線は動いた。黒タイツに包まれた、柔らかそうな太もも。あれに頬を埋められたら、どんなに気持ちいいことだろう―
―って、私は何を考えてるんですか。
ぶんぶんと首を振る。そもそも、先輩がこんなことしてくるから、私まで変なこと考えちゃうんです。
やっぱり今日言おう。そうだ、ただでさえティータイムで圧迫されてる練習時間が、これのおかげで更に短くなってるんだ。
もうやめてください、って言わなきゃ。
413:膝枕ゆいあず2/2
09/08/17 06:27:14 AppZHxz3
「唯先輩!」
「ひゃ、な、なに?あずにゃん」
ぴしっと、そういってやらなきゃ。突然声を上げた私に、びっくりした表情の唯先輩に、私は容赦なく続ける。
「私にも膝枕してください!」
「へ…?う、うん、いいけど…?」
びっくりからきょとんに表情を変えて、唯先輩はむくりと私の膝から顔を上げた。ようやくやめてくれた、と私は残念さと達成感を織り交ぜた溜息をついて―
「はい、あずにゃん」
と、にっこり笑いながらぽんぽんと太腿を叩いて見せた唯先輩に、首を傾げることになった。
―いや、というより、私はさっきなんて言ったのだろう。
記憶を再生し、それにたどり着いたところで、私の頬はぽんっと蒸気をあげた。
―何を言ってくれてやがるんですか、私!
「ち、違うんです、唯先輩、さっきのは…!」
「そうだよねー私も思ってたんだ。いつもしてもらってばっかりじゃ悪いから、あずにゃんにもしてあげよって」
「い、いえ、ですから―!」
「もー、今更恥ずかしがらなくっていいんだよ、ほら」
唯先輩の腕がすいっと伸びて、私をぎゅっと捕まえると、そのまま抱え込むように太腿の上へと倒しこんでしまう。
抵抗しようにも、唯先輩の頭の中ではすっかりそういうことになっているらしくて―もうこうなったら、私の言い分なんて聞いてくれそうにない。
それに実際―私もそうしたいって思ってしまってたわけだし。でもでも、まさか本当にそうなってしまうなんて思いもしなくて。
「ひゃ…」
その瞬間、思わずそんな声が漏れていた。声、というかびっくりした肺から絞り出されたような、そんな音。
「あ、あずにゃん?」
ぴたっと動きを止めてしまった私に、唯先輩が心配そうな声を上げる。だけど、今の私にそれに答えるような余裕なんて欠片も存在しなかった。
いつだったか、確か憂が言ってたっけ―お姉ちゃんの膝枕、すごいんだよ。天国ってあんな感じかなって思えるくらい―確かそう微笑みながら話してくれた。
そのときの私はいつもの憂フィルターだと思って、笑い流していたんだけど―今それが大げさでもなんでもなく、ただ事実を述べていただけだと思い知らされた。
―何これ…私、こんなの知らない…
ふわりと、まるでマシュマロみたいな柔らかさと暖かさ。タイツ越しとは思えないほどの、しっとりとした心地よい肌触り。ふんわりと鼻腔をくすぐる優しい匂い。
その全てが私の意識を溶かそうと包み込んでくる。包み込まれて、絡め取られて、もう一歩たりとも逃げられなくなってる。
むしろ、自らその中に飛び込んでしまおうとしているような―ううん、そのままなんだろう。
私の手は知らない間にぎゅっと唯先輩の腰に回されていて、僅かな距離さえもその間に許さないようにってぎゅっとしがみついている。
「ふふ、あずにゃ~ん…」
先輩の甘い声が、鼓膜を撫でる。とんと背中に手を当てられて、体がぴくりと震える。何だか、すごく敏感になってる。
ふいっと、頭頂部に近付く気配。先輩の手だ。いつも私がそうしているように、私の頭を撫でようとしているのか。
駄目、今そんなことまでされたら―私。
内心、必死に嘆願するものの、先輩の手は止まってくれるはずもなく、それどころか私の体も動いてくれなくて。
ふわりと優しく、先輩の手が私の頭に触れた。
「にゃ…あ…」
耐え切れず、そんな声が漏れる。まるで猫みたいな声。
「ふふ、あずにゃん、猫さんだね~」
なでりなでりと、先輩の手が私の髪を撫でていく。既に私はどうにかなってしまっていたけど、それは更に上へ上へと私を導いていくようで。
「にゃあ…」
また声が漏れる。私の意志に関わらず…ううん、ひょっとしたら私の気付かないその意志に沿うように。
猫みたいな声、ううんきっとそうなんだろう。こうしている私は、もうとっくに先輩の猫に、なってしまってるんだから。
そう、私は先輩の猫。ゴロゴロと喉を鳴らして、先輩の懐の中、頭をこすり付けて甘える猫。
―だから先輩、もっともっと可愛がってくださいね。
そうして私はもう一度、甘えるように小さな鳴き声を上げた。
ぽかんとこちらを眺めていた三人の視線に気が付き、死ぬほど後悔させられたのは余談ということにしておくけど。
ああもう、全部唯先輩が悪いんですからね!
414:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 08:02:01 laTK9s6v
なんなんだこのssラッシュは、GJすぎるじゃまいか!
2828が止まらないwww
415:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 10:52:39 34iWRZCr
相変わらずGJすぎるぜ、ここのSS職人は…
416:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 14:44:33 Ne1hgX7d
自分は文才がないだけに、職人さんには心底尊敬する。
417:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 15:18:03 i1Xswz78
こんにちは、中野梓です。暑い日が続いてますね。軽音部もだらけモードが続いていています。特に唯先輩のだらけてる姿が可愛くて・・・いやいや!
唯先輩困ってます!ハア・・・最近憂ちゃんに影響されてるのかな・・・?前回の子猫ちゃんの事件で唯先輩との距離はだいぶ縮まったけど、モヤモヤしてるのは私だけという状況は変わらずです・・・。
「おはよーあずにゃん。あづいねえ~。」
噂をすればなんとやら・・・。相変わらず気の抜けた声で唯先輩が登場しました。
「おはようございます。」
「あずにゃんはこんなに暑いのに元気だねえ~。」
「別に私だって暑いですよ。唯先輩がだらけすぎなだけです。」
「んん~あずにゃん分補給~!」
突然唯先輩が私に飛びついてきた。さっきまで暑い暑いと言っていたのにあきれてしまう。まあ、そんな唯先輩の事が私は好き何だけどね・・・。
「ちょ、唯先輩!こんなに暑いのにくっついてたらよけい暑いですよ!」
「あずにゃんと一緒なら平気だよ~。」
これだから唯先輩は侮れない。油断していると時々どきりとする事を言ってくる。思わず顔を背けてしまった。
「あ、あれ?あずにゃん嫌だった?ご、ごめんね。」
それを見た唯先輩がパッと手を離した。
「ち、違います!そういう訳じゃありません!」
「じゃあ、なんで?」
ううう・・・顔が赤くなるのを見られたく無かったなんて言えるわけないよ・・・。
「そ、それはその・・・。」
しどろもどろしていると唯先輩が心配そうに私の顔を覗き込んで来た。
「あずにゃんどうしたの?顔、赤いよ~?」
「そ、それは・・・あ、暑いからです!」
「そっか~♪そんなあずにゃんに良い物があります!」
と、唯先輩がコンビニのビニール袋からパックのジュースを取り出し、私の前に差し出した。
「これ、あすにゃんにあげるよ~♪」
「ええ~!い、いいですよそんな・・・唯先輩に悪いですし。」
「そっか~・・・じゃあ半分こしようか。ストローも二本ある事だし!」
と、という事は・・・。
唯先輩がジュースにストローを二本さし、私に差し出してきた。
「ほ~ら、こうすれば2人で飲めるよー♪私って頭良い~♪」
やっぱりだー!それって唯先輩と間接キッスと言う事ですよね!!!それはそれでいいかm(ry・・・いやいやいや、それはまずいでしょ!
私が真っ赤な顔で考えている間に体が勝手にストローをくわえて爽やかなオレンジジュースを飲み始めていた。私って意思薄弱・・・。
いつの間にか唯先輩もストローでジュースをすすっていた。
「なんかさあ~こういうのって恋人みたいだよねえ~♪」
突然の唯先輩の発言に私は思わず口に含んだジュースを吹き出した。
「わわわっ!ど、どうしたのあずにゃん!?
続く・・・かも・・・。
418:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 15:38:49 EF5T1D+Y
おまえらGJすぎんだよ……
もっとやれ
419:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 17:13:22 Aw1m6wT2
>>417
GJすぎだよあんた・・・
420:ゆいあずでちょっとしたはぷにんぐとか
09/08/17 22:16:20 EF5T1D+Y
現在、唯先輩の部屋で唯先輩と一緒にギターの練習をしている。
……のだけれど。
「唯先輩?」
だんだんと唯先輩の演奏が下手になってる気がする。これならまだ部活でやってたほうが上手だ。
不審に思って唯先輩の顔を覗き込んでみると―
「んぅ……」
瞳が虚ろだった。
「ちょ、唯先輩?」
よく見てみると、顔も少し赤くなってて、上半身もなんだかふらふらしている。
私の呼びかけにも気付いていないみたいだしこれは……。
「ちょっと失礼しますよ」
「んぁ?」
ずい、と顔を唯先輩に近付けると、唯先輩はようやく私に気付いたみたい。
少し驚いた風に体を捩って、私から離れようとする。
私はそれを許さずに、唯先輩を掴もうと腕を伸ばし―
『ガンッ』
「っ……!」
「きゃっ!」
足元の荷物に足を引っ掛けてしまい、二人して唯先輩の後ろのベッドに倒れこんでしまった。
両腕を支えにしてどうにか唯先輩を下敷きにしないようにはできたけど……。
「うぅ……」
「……」
視線の先には、小動物のように体を震わせている唯先輩。頬を紅潮させ、潤んだ瞳で私を見ている。
「あずにゃん……」
小さく震える唇から私の名前を呼ばれる。
頬を更に赤く染めて、瞳を閉じ、何かを期待するように唇を突き出している。
「ゆい、せんぱい……」
私は、それに応えるために唯先輩の唇に自分の―
「―って、ちがあああああああああああああああああああああああああああう!!!!!」
「うひゃあ!?」
わた、私は何を……! い、いきなり唯先輩にききき、キスしようなんて……。
いくらなんでも唐突過ぎる! 初めてはもっといい雰囲気のときに―ってまた何考えてるの!?
どきどき。
胸の鼓動が速くなる。きっと今の私の顔はすっごく赤くなってるんだろうな……。
「あずにゃん、急にどうしたの……?」
と、気付かれないように何度も小さく深呼吸をしていると、唯先輩に後ろから声をかけられた。
最後にもう一度深呼吸をして、もう大丈夫だということを確認してから唯先輩に振り返る。
「どうしたもこうしたも……」
ありませんよと続けようとして、唯先輩の様子に、はっとする。
顔は相変わらず赤いままだし、焦点も合ってない。息も少し荒いし、これはやっぱり……。
421:ゆいあずでちょっとしたはぷにんぐとか
09/08/17 22:17:04 EF5T1D+Y
「唯先輩、動かないで下さいね」
今度は先にそう断ってから、唯先輩に顔を近付ける。
……さっきみたいなことがまた起こるかもしれないから。
思い出してまた赤面しそうになるのを堪えながら、唯先輩のおでこと私のおでこをくっつける。
『ぴと』
……うん、やっぱり熱い。
これは間違いなく風邪を引いちゃったのかな。どうせまたクーラーをガンガンに付けて寝たんだろうけど。
お互いのおでこを引っ付けたまま唯先輩に声をかける。
「先輩、やっぱり熱が―」
それ以上言葉を紡げなかった。
なぜなら―
「えへへ、キスしちゃった」
唯先輩に唇を塞がれてしまったから。
「な、ななな何してるんですか!?」
びっくりして唯先輩から飛び退く。
そんな、いきなりだなんて……。心の準備ってものがあるでしょう。
「だって、さっきあずにゃんがしてくれなかったんだもん」
「あ、あれは―」
だめだ、心臓がものすごい勢いで鼓動して、体温が急上昇してる。
たぶん今の私の顔は茹蛸状態になってると思う。
顔から火を噴くなんてレベルじゃない。もう顔が火になってる。
こんなに恥ずかしいのは初めてだ。
そのくせ唯先輩はあんまり恥ずかしく思ってなさそうなのが腹立たしい。
私にこんな恥ずかしい思いをさせておきながら自分は平然と笑ってるなんて……唯先輩らしいか。
「嫌だった?」
「嫌とかそういう問題じゃ―ああもう!」
このままじゃずっと唯先輩のペースだ。何か誤魔化せるものは……。
探していたものは目の前にいた。そもそもこんなことになったのもこれが原因だ。
「唯先輩、風邪引いてるんですからベッドで横になってたほうがいいですよ」
「ん……そういえば、なんだかぼーっとするね……」
と、今更風邪を引いていることに気付いたような唯先輩。
ふらふらとしながらベッドへと歩いていく。
見ていて危なっかしいから私も手伝ってあげることにした。
「ほら、唯先輩こっちですよ」
「ん~」
唯先輩の手をぎゅっと握って、ベッドまで連れて行き、そのまま横に寝かせてあげる。
「い~つもすまないねぇ」
「それは言わない約束でしょ」
布団をかけて、唯先輩の頭が枕に乗ったのを確認してから、ベッドから離れる。
「あずにゃん、私とのキスどうだった?」
「さあ、どうでしょうか」
「え~? 教えてよ~」
「はいはい。元気になったら教えてあげますよ」
最後に唯先輩の髪の毛を軽く撫でてから、氷を取りに台所へと向かう。
道中、まだ少し唯先輩の感触が残っている唇を、人差し指でなぞってみる。
……今度は、私から―
Fin
422:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 22:18:25 EF5T1D+Y
永久規制食らったからついかっとなってやった反省はしていない公開はした
お目汚し失礼した
それでは
423:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 22:24:39 VvOVOAdi
ここはオアシスかなにかですか?
424:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/17 22:33:33 vpqTykxm
>>423
天国だよ
425:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 00:42:27 gQXFh3gk
>>422
素晴らしい
426:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 01:01:43 RWeP9dFp
ふでぺん聞いてると合宿のあずゆいを思い出してニヤニヤ
427:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 01:07:25 5oygfSmT
唯ver.の「いいとこ見せたくなる」相手はあずにゃんだな
澪ver.は律で
428:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 01:07:44 eZBhVwxR
gj
429:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 14:16:36 OnNLvrl6
今日は唯先輩の家にお泊まり。と言ってもパジャマパーティーとかじゃなくて。
次のライヴに向けてギター二人で特訓中です。
昼間は特別講師としてさわ子先生にも来て貰いましたが、…ちょっと失敗だったかもしれません(理由は察してください)。
唯先輩はいつにも増して気合いが入ってます。
文化祭のときに出来なかった「ふでペン~ボールペン」を次こそは歌いたいって特訓中ずっと言っています。
「だってあずにゃんにいいとこ見せたいんだもん。澪ちゃんの作ってくれた詞みたいにね」
理由を尋ねたのはさわ子先生を呼んだのと同じくらい失敗だったかもしれません。
(もう…反則ですよ、唯先輩…)
ピースしながらそう言う唯先輩がたまらなく愛しくなって…。
さわ子先生がいたときとは別の意味で集中できなくなっちゃった…。
「そんなことしなくても私はいつでも笑顔ですよ?」
「ん?」
「…だって唯先輩のいいところ、いつも一番近くで見てますから」
430:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 18:43:38 gQXFh3gk
良い、ディ・モールト良い
431:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/18 22:26:02 bVl2eM4a
GJなんだが、さわちゃんずいぶん暇なんだな
432:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/19 00:35:56 t6U7ZYJP
いつか誰かが「甘い物ばっかりだと糖尿病になる」って言ってたので、毛色の違うやつ置いていきます。
美味しいお寿司の合間にガリをつまむ、そんな広い心で読んでいただければ。
「あ~ずにゃん」
音楽室へと向かう私の後ろから耳に届くその人専用の私のあだ名。直後、周りの目を気にすることなく私を優しく抱きしめる。
それはいつもと変わらない唯先輩のスキンシップ、……と思ったらいつもと違うところがひとつだけ。
「何ですか、その紙?」
唯先輩の手には一枚の紙が握られていた。
「あ、これ?まあ読んでみて」
私は促されるままに唯先輩から渡された紙に目を通す。
「えーと……、
『小さいからって見くびるな!なめてかかるとケガするぜ!ツインテールをなびかせながら、じゃじゃ馬だって乗りこなす。
ネコミミつけたらたちまちみんながメロメロに!軽音部の小さなアイドル!ギター、あずにゃん!』
……何ですかこれ?」
「ライブのときのメンバー紹介に使えないかな、と思って考えたんだけど」
唯先輩は、どうだと言わんばかりの表情で私を見ている。
「あの……、保留でお願いします」
「えー、ダメだったー?」
ついさっきまでの自信満々の表情とはうってかわって、唯先輩は不満そうな顔を私に向ける。
「いや、ダメっていうわけじゃないんですけど……。こればっかりはライブでやることなので他の先輩の意見も聞いてみないといけませんし」
「そっか、そうだよね。じゃあみんなにも提案してみるよ」
たぶん律先輩が一蹴しちゃうんだろうなあ、そう思ったけど言わぬが仏、私はダンマリを決め込んだ。
「そうだあずにゃん。私のも考えてみてよ。あずにゃんならどんなふうに私を紹介してくれるのかな?」
唯先輩の突然の注文に、私は普段の、そしてライブのときの唯先輩を思い浮かべながら考える。
「うーん、そうですね……
『いつもはふわふわ癒し系。でもやるときはやるんです。愛しのギー太を抱えれば、ミュージシャンへと大変身。
音楽の楽しさを知った私を止めることは誰にもできない!それじゃあ今日もいっちゃうよー!
ボーカル&ギター、平沢唯!』
こんな感じでどうでしょうか?」
「おおっ、あずにゃん凄い!すぐに思いつくなんて。私なんか、さっきのつくるのに二時間近くかかったのに」
―私のことを考えてくれてたのはうれしいですけど、せっかくだからその時間、ギター練習にあてましょうよ……
もちろんそんなこと言えるはずもなく、ありがとうございますとだけ答えて私はその場をやり過ごす。
そんなやり取りを交わしながら音楽室に到着すると、すでに他のみなさんはティータイムを楽しんでいた。
「よっ!悪いけど先にお茶してたぞ」
「りっちゃん、これ見て。今度のライブのメンバー紹介のときに使えないかなと思って考えてきたんだけど」
律先輩の形だけの謝罪の言葉を無視して唯先輩はついさっき私に見せた紙を律先輩に渡す。
早く自作のメンバー紹介文、というより私の紹介文を見てほしくて仕方ないようだった。
私は心配しながらその様子を眺める。
―律先輩、あまり強く否定してあげないでくださいよ。唯先輩の悲しむ顔は見たくありませんから。
「ん?なになに……、おお、結構面白いじゃないか!」
「ええっ!?」
その日、音楽室に最初に響いたのは律先輩のドラムでも唯先輩のギターでもなく、私の驚きの声だった。