【けいおん!】唯×梓スレ 2at ANICHARA2
【けいおん!】唯×梓スレ 2 - 暇つぶし2ch100:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 01:21:05 EnvFlFAY
唯のあずにゃん包囲網完成

101:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 06:58:54 7v2DQzmM
妄想が爆発したのでSSを書きなぐりました。置いてきます。

「ラブレターパニック!」
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

102:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 07:07:19 ozNwn9T9
>>101
やきもちをやく唯がこんなに可愛いものだとはおもわなかった。
しかもおちがwwたしかに唯は後輩とかにもてそうだ。

GJ!

103:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 10:37:07 5EudYfPW
>>102

唯恐っww
嫉妬のあまり不安が解消するまでの間Sお姉さまに覚醒して
あずにゃんに迫って弄っちゃう光景もまたそれはそれで良いですね!
紬が意識を失いそうになるほど悶えてしまう気持ちが分かります。

104:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 10:42:03 5EudYfPW
って、>>102ではなくて>>101の間違いでした。

105:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 10:42:42 0eqomu58
ドSのやきもちとは斯くも恐ろしいものか…



106:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 11:26:36 +YxuFrx+
うわああああ!!
唯になって梓とイチャイチャしたいよおおおお!!

107:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 11:53:59 t4J3t3MA
俺は梓になって唯とにゃんにゃんしたいな

108:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 15:18:11 q9Zvlobj
律「それじゃあな、今日はお疲れ」澪「それじゃ、また明日」
唯「じゃあねー」梓「お疲れ様でした」

唯「ふいー、今日は疲れたねー」
梓「そうですね、今日は珍しくずっと真面目に練習しましたからね。
  でも、真面目に練習ってのが珍しくていいんでしょうか?」
唯「毎日毎日肩肘張っちゃってるといざって時に疲れちゃって力出せないよ。
  締めるときは締めて、抜くときは抜いて、楽しみながら上達できたら一番だと私は思うな」
梓「そうかもしれませんね」
唯「ねえ、ちょっとコンビニ寄っていい?」
梓「いいですよ、何買うんです?」
唯「今日は珍しくお茶の時間もとらずに練習したからさ、ちょっとお腹空いちゃったんだよね。
  あずにゃんも何か買ってく?」
梓「いえ、大丈夫です。それじゃ私、外で待ってますね」
唯「じゃあ急いで買ってくるよ」

唯「お待たせー。それじゃあずにゃん、どっちか選んで」
梓「え、何ですか?」
唯「あずにゃんにもアイス買ってあげようと思ったんだけど、何が好きか分からなかったからさ、
  二種類買ってきたんだ、といってもどっちもガリガリ君だけどね。さあ、好きなほう選んでいいよ」
梓「そんな、悪いですよ」
唯「いいっていいって、たまには私にも先輩らしいことさせてよ。それに、もう買っちゃったんだしさ」
梓「そう、ですね。それじゃお言葉に甘えさせてもらいます」

唯「う~ん、冷たくて美味しいねえ」
梓「はい、美味しいです。でもホントすみません、奢ってもらっちゃって」
唯「んもう、私からやったことなんだからいいってば。
  それにしても、そっちも美味しそうだね。ねえ、あずにゃん、一口ちょうだい?」
梓「いいですよ、どうぞ」
唯「ありがとー、それじゃいただきまーす。……うん、あずにゃんのも美味しいなあ。
  それじゃあずにゃん、私のも一口食べていいよ」
梓「そんな、いいですよ」
唯「私だけ貰っちゃ不公平だよ。ほら、パクッといっちゃって」
梓「それじゃいただきます。……こっちも美味しいですね」
唯「結論、夏食べるアイスはやっぱり美味しい、だね」
梓「フフ、そうですね。あっ!?」
唯「ん?どうしたのあずにゃん?」
梓「当たりです!私、アイスの当たりって初めて見ました」
唯「おお、私って妙なところで運使っちゃってるよ」
梓「これ、あとで先輩にお返ししますね」
唯「いいよー、二つの中からあずにゃんが選んだやつが当たりだったんだから、それはあずにゃんのだよ」
梓「でも、いいんですか?」
唯「いいんだよ、グリーンだよー!」
梓「アハハ、何言ってるんですか、先輩。それじゃ、お言葉に甘えて貰っておきます。
  では、私むこうですからここでお別れです」
唯「それじゃあまた明日ねー、バイバーイ」
梓「はい、お疲れ様でした。アイスありがとうございました」

梓(当たり買ってくるなんて、唯先輩、運強いなあ。
  あ、でも、二つの中から当たりを選んだ私も運が強いのかな?
  ……だけど、交換しちゃうのはなんかもったいない気がするな。
  うん、せっかくだし、記念に取っておこうっと)

109:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 15:33:33 7D8nsL8p
↑おお後輩と先輩っていいなぁ
 ほんわかしてて平和で。

110:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 16:07:40 7D8nsL8p
キミを見てると いつもハート DOKI☆DOKI 
揺れる思いは マシュマロみたいに ふわ☆ふわ 

いつもがんばる (いつもがんばる) 
キミの横顔 (キミの横顔) 
ずっと見てたら 顔赤くなるよね 

夢の中なら (夢の中なら) 
二人の距離 縮められるのにな 

あぁ カミサマお願い 
二人だけの Dream Time ください☆ 
お気に入りの あずにゃん抱いて 今夜もオヤスミ♪ 

ふわふわタイム (ふわふわタイム)  
ふわふわタイム (ふわふわタイム)  
ふわふわタイム (ふわふわタイム)


ふとした仕草に 今日もハート ZUKI★ZUKI
さりげな笑顔を 深読みしすぎて over heat!
いつか目にした キミのマジ顔
瞳閉じても 浮かんでくるよ
夢でいいから 二人だけの Sweet time 欲しいの

あぁ カミサマどうして
好きになるほど Dream night せつないの
とっておきのくまちゃん 出したし 今夜は大丈夫かな?


もすこし勇気ふるって
自然にキス
何かが変わるのかな?
そんな気するけど

だけどそれが一番難しいのよ
キスのきっかけとかどうしよ
てか段取り考えてる時点で 全然 自然じゃないよね
あぁ もういいや 寝ちゃお 寝ちゃお 寝ちゃおーっ!
寝ちゃおーっ!!

あぁ カミサマお願い
一度だけの Miracle Time ください!
もしすんなり キスできれば その後はどうにかなるよね

ふわふわタイム (ふわふわタイム)  
ふわふわタイム (ふわふわタイム)  
ふわふわタイム (ふわふわタイム)


俺は…一体何を…


111:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 16:38:56 gl+zbnfz
>>108
あれ??其処は間接キスとかってあずにゃん一人だけがドキドキして真っ赤になる展開は??

>>109
…気にするな…俺なんて仕事中も余裕だぜv

112:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 16:41:05 gl+zbnfz
>>111失礼アンカミス;

>>109>>110

113:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 17:29:58 +YxuFrx+
>>110
これ歌ってるのが澪だったらマジで許さん

114:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 17:40:19 97W7s7XW
まぁまぁまぁまぁまぁまぁ
澪はあずにゃんとは呼ばないから安心しろ

115:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 18:49:04 dk8lNGFw
>>111
希望に添えるかは分からないが>>108の四段落目からの別バージョン

唯「う~ん、冷たくて美味しいねえ」
梓「はい、美味しいです。でもホントすみません、奢ってもらっちゃって」
唯「んもう、私からやったことなんだからいいってば。
  そうだ、せっかく二種類あるんだから食べ比べしてみようよ。
  ほら、あずにゃん、私の食べていいよ」
梓「え!?」(そ、それって間接キス!?)
唯「そのかわり、あずにゃんのも食べさせてね、ってあずにゃんどうしたの?顔赤いよ」
梓「な、何でもないです」
唯「それじゃあずにゃん、はい、あーん」
梓(唯先輩と間接キス、しかもあーんまでしてもらって……。
  この光景、憂が見たら羨むんだろうな)パクッ
唯「どう?美味しい?」
梓「はい、とっても美味しいです」
唯「でしょでしょー、それじゃあずにゃんのも食べていい?」
梓「もちろんいいですよ。はい、どうぞ」
唯「んもう、あずにゃん。あーんしてあげたんだから私にもあーんしてよ」
梓「ええっ!?そ、それは恥ずかしすぎますよ」
唯「えー、私にやらせといてあずにゃんはやってくれないのー?」
梓「そ、それは先輩が勝手に……」
唯「いいじゃーん、減るもんじゃないしさー」
梓「……分かりましたよ。それじゃ先輩、あーんしてください」
唯「ラジャー!あーん」パクッ
唯「う~ん、あずにゃんに食べさせてもらって美味しさ倍増だよ」
梓「誰に食べさせてもらったって味は変わりませんよ」
唯「そんなことないよ。あずにゃんの愛がこもってるから、より美味しく感じるよ」
梓「な!?何言ってるんですか!?」
唯「えへへ」
梓「ホントにもう……」(その笑顔は反則です、その笑顔ひとつで全部許しちゃいますよ)

116:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 19:23:18 AlIkJbmk
>>113
律「(私の澪には)歌わせねーよ?」

117:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 23:43:34 rVTT1QYK
・暑いの苦手
・クーラーも苦手
・恥じらい?なにそれおいしいの?
・よさこい!!

以上の条件から、夏期に家で練習するときは唯は必ず水着、梓も強引に着せられて結局二人とも…
と思うんだがどうだろう

118:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/26 23:47:36 t4J3t3MA
>>117
素晴らしいと思います

119:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 00:58:23 QvQ7uIXQ
>>115
いいなぁいいなぁ
2人ともかわいいなぁ

120:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 02:03:41 juA2bmPY
>>115
よしもっとやれ

121:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 04:01:31 n6DYqbtP
もう保守する必要もないほど活気が出てきて嬉しいこの頃
添い寝ゆいあず合宿編

「やった、弾けたよあずにゃん!」
唯先輩はそういって、本当に嬉しそうな笑顔をこちら向けた。
見ているこっちのほうが嬉しくなってしまいそうな、満面の笑み。
一瞬それに見とれそうになって、慌ててこほんと咳払いをして、気を取り直す。
「さすがです、先輩。これで完璧ですね」
「ううん、あずにゃんのおかげだよ~」
そういって唯先輩は、ふわって手を広げてきゅっと私を捕まえると、ギューっと抱きしめてくる。
この抱きつき癖はどうにかならないのかな、と思うものの、気がつけば苦笑を浮かべつつもそれを受け入れている自分がいた。
そしてそんな自分も悪くないと思っている自分もいたりして。
そうだ、たまにはこちらから抱き返してみるのもいいかも―更にはそんな風に思ったりもしちゃってる。
…きっともう夜遅いから、寝ぼけてきているから、ぼうっとした頭がそんなことを考えちゃってるのかもしれない。
「ゆいせんぱ―」
「それじゃ、あずにゃん、通して弾いてみようよ!」
私が手を広げたその瞬間、まるで狙ったかのようなタイミングで唯先輩はぱっと私から離れて、しゃきっとギターを構えて見せた。
「あずにゃん?それ何のポーズ?」
「…なんでもありません」
膨れそうになる頬を懸命に押しとどめて、こぼれそうになるため息も何とか押さえ込んで、私はぱたりと手を下ろした。
なに?と唯先輩は首を傾げて見せるものの―こんなこと、正直に弁明できるわけ無いじゃないですか。
「それより、合わせるんでしたよね?じゃあ、行きますよ」
「うぅ、あずにゃんが何か怒ってるよぅ…」
「別に怒ってません!」
そういう私の顔は、きっと少し怒った顔してるんだろうな、と思うものの、それくらいは許してください。
だって―やはり少しは、残念だって思ってしまってるから。―うん、もしまた同じ機会があったら、今度は少しだけ、素直になってみよう。
「それじゃ、いくよ、あずにゃん~」
ほわっとした声、だけどもギターを構えた途端、唯先輩の顔は1人のギタリストの顔になる。
相変わらずふんわりほわっとしてるけど、ここって決めたときの先輩は、先輩の目はとても真剣だから。
「はい、いつでも」
私の目を一瞬だけ見つめ、先輩はきゅっと小さく、軽やかにピックを振り上げた。

「あずにゃん、もう一回いくよ~」
これで何度目になるんだろうか。先輩は相変わらずにこにこと楽しそうにギターを抱えて、私を見つめてくる。
その演奏は回を追うごとにどんどん洗練されていって、おそらくは無意識だと思うんだけどアレンジもどんどん増えていって、私のほうは逆にそれに追いつくのに精一杯になっている。
「も、もう一回ですか?」
というよりは、正直なところ相当に疲れていた。日中海であんなに遊びまわった上に、バーベキューに肝試し、そして花火。楽しかったのは認めるけど、さすがに体力の限界が近づいている。
むしろ私よりはしゃぎまわっていたはずの先輩は、何故まだこんなに元気なんだろう。
「あずにゃん、もう疲れちゃった?」
「い、いえ、そんなことは…」
駄目駄目、せっかく先輩がその気になってくれてるんだから―私から水をさすなんてとてもできない。
それに―疲れてるのは確かだけど、先輩と一緒に練習できるこの時間はやはり私にとってとても充実してて、そして楽しい時間だから。

122:添い寝ゆいあず合宿編2/3
09/07/27 04:03:19 n6DYqbtP
「駄目だよ、あずにゃん。無理はいけないって憂も言ってたよ」
そういうと先輩はあっさりギターを下ろすと、もうおしまいってにこっと笑って見せた。
「…すみません、せっかく練習に誘ってもらったのに…」
「いいんだよ~。というよりね、私誰かに止められないと朝まで弾いちゃってるみたいだから」
「へ!?じゃ、じゃあいつ寝てるんですか」
「だから、いつもは憂がもう寝なきゃ駄目だよ、お姉ちゃんって止めてくれるんだ」
「なるほど…」
普段練習してないって思ってたけど、一度やり始めると…ってことなんだ。やりすぎなところは唯先輩らしいけど…でも少し見直したかも。
それにしても憂の物真似、何でそんなに無駄に上手なんですか。
「…って、もうこんな時間じゃないですか!」
ふと、チラッと目に入った時計の短針は、もう随分0をオーバーしていた。いくら合宿といっても、寝過ごしても咎める人がいないといっても、だからといってこんなに夜更かしをしてもいいというわけじゃない。
「わあ、すごい時間だね~」
「すごい時間だね~じゃありません。早く寝ないと…明日こそ皆でちゃんと練習できたらって思ってたのに…」
「そうだね、たっぷり寝て、たっぷり遊ばないとだもんね」
「違います!…もう」
ののほんと私の台詞をあっさり改変してくれた先輩に膨れて見せたものの、でも唯先輩が実はちゃんと練習してるってこともわかったし―私も皆で遊ぶのは楽しかったから、少しくらいはいいかも、と思ってしまってる。
澪先輩も、息抜きは必要って言ってたし。それに―ああいう風に過ごすことは、今まで知らなかった顔が見えたりして、もっとよく先輩方のことを知ることができて、バンドとしては必要なことなのかもしれない。
「…あれ~?」
そんな私の思考に、唯先輩ののんびりした声が割り込んできた。
見ると、ギターをカバーにしまったまま、唯先輩はぺたりと座り込んだままだった。
私はというと、すでにギターを収納して肩にかけ、すぐにでも部屋に戻れる状態。
「どうしたんですか、早く戻りましょう」
「ええとね…」
少し困った、そんな唯先輩の笑顔。
「…もう眠くて、体に力が入らないみたい」
「ええ!?」
言われてみると、さっきギターを奏でていたときのどこからそんなエネルギーが沸いてきてるんだと思えるほどにピカピカ輝いていた唯先輩は、今はガス欠を起こした上にオイルも老朽化して動かない中古車のようにへなへなとしている。
「ええと、立てないんですか?」
私の声に、先輩はぐぐっと力をこめたものの、すぐにへなっとなってしまう。
「えへへ、動けないみたい。私はここで寝るからいいから、あずにゃんは戻りなよ」
あきらめ気味の声色で唯先輩はそう私に告げた。
「駄目です、そんなになるまで疲れてるんですから、こんなところで寝たら風邪を引いちゃいますよ」
「あぅ…そうかなあ」
そういう先輩はもうすっかりへたりこんでいて。そんな先輩を置いて、私だけが戻るなんてとてもできない。できるわけがない。
私はきゅっと唇をかむと、肩にかけていたギターを外し、唯先輩のギターを持つと、並べて壁に立てかけた。
そして、なにしてるのかな?とこちらを眺めている唯先輩に向き直ると、右手を差し出して見せた。

123:添い寝ゆいあず合宿編3/3
09/07/27 04:04:35 n6DYqbtP
「…私につかまってください」
「え、で、でも」
「いいですから」
促すと、唯先輩は戸惑い気味に、それでもしっかりと私の手をつかんだ。少し腰を落として、ぎゅっと引き上げると、素直に私の腕にしがみついくる。
そのまま抱きかかえるようにして、先輩の体を抱えこんだ。先輩の体からは、先輩がそういったようにすっかり力が抜けてしまっていて、私の思うがままになってる。
ああ、考えてみるとさっき達成できなかったこと、これで叶ったのかも。そう思い、私はくすりと笑った。
尤も、そんな風に余裕を持てていたのは最初のうちだけだったけど。
もともと疲労も相当だったこともあり、先輩を抱えて歩くということは私にとってかなりの重労働のようだった。正直、いつ倒れこんでもおかしくないほどの。
人一人の体重というのは、思ったよりもずっと重いんだ、と私は実感させられていた。
「あ、あずにゃん…もういいよ、置いてっていいから」
「へ、平気です、これくらい」
プルプル震える腕と足に何とか力をこめて、私はずるずると引きずるようにして歩く。
私がこんなに小柄じゃなければ、ムギ先輩みたいに力持ちだったら、すんなり唯先輩を運べていたのに。
「あずにゃん…」
唯先輩に、こんなに心配そうな顔をさせることも無かったのに。
そう思うと、悔しくなってしまう。
「あずにゃん、いいから。私の部屋、遠いし…もう無理だよ」
唯先輩の言うとおりだ。悪いことに、唯先輩に割り当てられている部屋はさっきまでいた演奏スペースからは一番遠くて。私の現状から、そこまでたどり着けずにダウンしてしまうことは目に見えていた。
だけど、唯先輩を置いていくなんて、私にはやっぱりとてもできないことだったから。
「…私の部屋なら…すぐそこですから」
「え?」
「そこまでなら、何とかいけます」
疲労で朦朧とする意識の中、そう告げる。何かとんでもないことを口にしている気がするけど、今はそんなことより唯先輩を寝床まで運ぶことのほうが大事だった。
がちゃりとドアを開け、鍵を閉める。這いずる様にベッドまでたどり着き、ばたりとベッドに倒れこんだ。
「もう駄目です…動けません」
「あずにゃん、ごめんねえ…」
そういうや否や、私にしがみついていた唯先輩の体から完全に力が抜け、スースー寝息を立て始めた。
先輩が寝たんだから、私は別のところに行かないと。そう思うものの、私もここが限界のようだった。
言葉通り、指一本動かせそうにない。
そう、だから仕方がないんです。それだけですから、特別、なんですよ―先輩
そんなどう考えても裏腹とした思えない言葉だけを、最後の抵抗とばかりにポツリと浮かべ。
私はゆっくりと、支えてくれるベッドに沈み込ませるように、意識を手放した。
今夜はいい夢を見られそうかも、なんてそんなことを思いながら。

―お休みなさい、唯先輩

124:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 05:26:40 99Rx2t+p
もういいから早く式挙げろ

125:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 06:51:30 1KSHZTXm
>>121
サイコーです。
もっとやってほしいです。

あ、あとついでにSS置いてきます。
「琴吹紬の暴走」
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

126:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 09:56:28 WSbEwMIC
乙です

ハイペースの投稿ありがとう

127:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 10:10:38 juA2bmPY
もうタマリマセンワー

128:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 10:21:04 aA9AvuX+
私は紬になりたい

129:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 20:19:51 GHRr645D
紬の唯梓ビデオはどのくらいの量になるのだろう
結婚式ではぜひ上映すべきだな

130:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 20:30:39 B+zILj/K
>>121-123
だから二巻のカバー裏で二人は一緒に寝てたのか…

131:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 20:42:07 juA2bmPY
>>129
おいおい結婚式に小さな子供とか来たら教育に悪いだろ

132:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 21:18:46 gmliofiU
>>131
待て。
来たのが小さい女の子だったらむしろ英才教育じゃないか。

133:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 22:25:28 d8F+pCiB
>>123
原作とアニメを上手く繋げてて感動したwwww

ガチなのもいいけど俺はこういうほわほわな二人が好きだ…

134:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 22:37:30 BcEHW9Uw
>>133
ここでそれを言うなら「はわほわ」だろ

135:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/27 23:51:10 gVBd0LV6
…とりあえず誰かこのはわほわバカップルの婚姻届出してくれ…
んで二人ともウエディングドレス着て公衆の面前で抱き合って誓いの口付けしちゃって……

>>121
添い寝が本気で保管庫にうpされる事希望w

そして>>125は結婚してくr…いやして下さいそして今後も唯梓下さい♪

136:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 02:11:41 3O5UrntG
確かに添い寝氏のはこのまま捨て置くにはあまりにも惜しい


137:添い寝ゆいあずおうち編
09/07/28 14:06:48 2hFUmMsH
ほしゅがてらに添い寝ゆいあずおうち編
合宿編の続きを書こうと思ってたら、別ベクトルに妄想が―

「あずにゃ~ん…」
先輩の甘くとろけるような声で、ぼんやりと意識が浮上してくる。
まるでまどろんでいるかのような感覚。でも先輩が呼んでるのなら、起きなきゃ。
そう思って、浮かび上がってきた意識をそのまま覚醒へと向かわせる。
「あずにゃんはかわいいねぇ」
まだぼんやりとした視界に映るのは、いつもの唯先輩の顔。柔らかくて優しくて暖かな笑顔。なんかほっとして、また眠りに落ちてしまいそうになる。
先輩はぎゅっとわたしの体を抱え込んでくれていて、私の頭を優しく撫でていてくれて、それが本当に気持ちよくて―
―あれ、なんでこんな状況になってるんですか…?
ふとした疑問。そう、なんでこんなことになっているんだろ。まどろんでいる、ということは私は今まで寝ていたと言うことで。
ね、寝起きでこんな…ことしてるなんて、まるで、そう、恋人同士のそれみたいじゃないですか―
「だめだよ、あずにゃん。あずにゃんは今猫なんだから、にゃー以外は禁止」
―な、なんですか、それは。
「ほら」
つーっと唯先輩が指で何かをなぞる。途端にゾクゾクと未知の感覚が体を駆け巡る。
何かと頭頂部に手を伸ばせば、そこにはふにゃっとした感触の何かが。そして同時に、ふにゃっと触られた感覚も伝わってくる。
「こんなにかわいい耳としっぽが付いてるんだよ。だから、あずにゃんはかわいい猫」
そんな唯先輩の台詞の直後に、きゅっと尾?骨を引っ張られるような、そんな感覚が伝わってくる。
「ニャッ…!」
「そうそう、う~ん、かわいいよあずにゃん~」
思わず口から漏れた悲鳴に、それが望んだ形であったことに満足したのか、唯先輩は私のその部分をさわさわといじってくる。
頭頂部にあるという耳とやらは見えないけど、しっぽの方は私も見ることが出来た。先輩に撫でられて、フルフル動くそれは、その猫のしっぽは間違いなく私のお尻から生えていた。
―嘘、本当だったんだ。
驚愕の言葉は、声にならなかった。代わりに私の口から出たのは、ニャアっていう猫みたいな鳴き声だけ。
先輩はそんな私をかわいいと思ったのか、しっぽを撫でる手を止めて、きゅーっと抱きしめてくる。
それがとても気持ちいい。普段は口にしたりはしないけど、先輩にきゅーっとされるのは、私はとても大好きだった。
びっくりしていた気持ちが次第に落ち着いてくる。だんだんそれが、どうでもいいことのように思えてくる。
気が付けば私の喉はゴロゴロとなり、甘えるように先輩の胸元に頭をこすり付けていた。
―ああ、これじゃ本当に猫みたいです、私。でも、先輩の猫にだったら、なってみてもいいです。
「うふふ、嬉しいよぉ~あずにゃん」
迂闊に零れた台詞。唯先輩はそれにはちゃんと反応してくれた。さっきはにゃーじゃなきゃ駄目って言ってたのに。
先輩は、やっぱりずるい。
―そんなずるい先輩は、こうです。
そう言って、猫みたいにぺろぺろ先輩の首筋を舐める。ううん、猫みたい、じゃないか。今わたしは先輩の猫なんだから、そんな言い方はおかしいよね。
「もう~くすぐったいよ、あずにゃん」
「ニャ~…ゴロゴロ…」
喉を鳴らす私に、先輩は小さくくすりと笑うと、反撃とばかりに私をまた撫ではじめた。ぴくりと体が小さく跳ねる。
ぎゅーっとされるのも好きだけど、こうして撫でられるのも私は好きなんだ。ふにゃっと体から力が抜けて、私は行動を中断させられる。
「あ~ずにゃんっ…ふふふ」
そんな私の様子に、先輩は調子に乗って、撫で回す範囲を更に広げていく。体全体、満遍なく先輩の手が触れて行く。その度に、私の体はぴくぴくと震えていく。
―せ…んぱい…もう、調子に…乗りすぎです。
「あずにゃん、にゃー、だよ?」
―もう。
「ニャ…ア」
心地よさに薄れていく意識の中、それでも最後に先輩の要望にこたえようと、私はそう小さく鳴いて。
ふわふわとした眠りの中に意識を落としていった。

138:添い寝ゆいあずおうち編2/2
09/07/28 14:07:25 2hFUmMsH
「…はっ!」
気が付くと、私はガバっと身を起こしていた。あわててきょろきょろと周りを見回す。
ここは自室のリビングで、私はソファーの上。どうやらその上で眠ってしまっていたらしい。
私は自分の頭頂部に手を伸ばす。―無い。
次にお尻の方に手を伸ばす。―無い。
うん、無くて当たり前で、むしろあってくれたら色々困ることになってたんだけど。だけど、つまり、そうだということは。
「夢…?」
一瞬にして私の頬が沸騰する。ボッ、なんて音を立てちゃってる。
でも、無理は無い。だって、さっきまでの私は、あんな夢を見ちゃってたんだから。
穴があったら入りたい、とはまさにこんな気持ちなんだろう。
「んぅ…あずにゃ~ん…?」
頭を抱えてソファーに自傷的ヘッドバンキングを試みてる私の耳に、唯先輩の声が聞こえてきた。
―え?
思わずきょとんとして、慌てて佇まいを整える。ここは私の家のリビングのはずで、それなら何故唯先輩の声がするんだろう。
声のしたほうに目を向けると、そこにはソファーの上、気持ちよさそうに寝息を立てる唯先輩の姿があった。
そして、その懐には私ではなくて―また預かることになったあずにゃん2号の姿。
「…あ」
そこでようやく、私の頭は全てを思い出した。ううん、ようやく目が覚めたというべきなのかな。
あずにゃん2号―本当の名前、なんだっけ―を再び預かることになって、それを聞きつけた唯先輩がうちに遊びに来るって言って。
先輩が一人でうちに来るのは初めてだったから、色々緊張したり、期待してたりしてたのに。
唯先輩はあずにゃん2号にかまいっぱなしで、私にはほとんどかまってくれなくて。
挙句にはあずにゃん2号を胸に抱きしめてすやすや眠ってしまったんだ。
私はそれにすっかり腐ってしまって、不貞寝気味に隣のソファーに横になって―
「…それで、だったんだ…」
二重に恥ずかしくなる。つまり私は、あずにゃん2号が羨ましくて、同じようにして欲しくて、あんな夢を見てしまったということなんだろう。
「…馬鹿ですね、私」
眠る先輩に声をかける。当然のことだけど、先輩は返事をしてくれない。だけどその代わりに、先輩は少しだけあずにゃん2号を抱く腕を広げてくれた。
―あずにゃんの分もあるよ。なんて、そう言わんばかりに。
「…本当に馬鹿です、私」
おそらくは私の勘違いだと思う。先輩はちょっと夢見心地に動いただけで、そんな意味は本当は無かったのかもしれない。それでも今は、その妄想を信じていたかった。
「あずにゃー…ん」
ああ、そう思ってしまったこと自体、私は先輩を見くびっていたのだろう。だって、先輩の腕は、寄り添った私のことをちゃんと抱きしめてくれたんだから。
「唯先輩…」
嬉しくなる。嬉しさが溢れて、弾けてしまいそうになる。先輩を力いっぱい抱き返したかったけど。
「にゃあ…」
先輩の胸の中で、私の胸の中で、あずにゃん2号が小さな声を上げる。そうして、私の胸元に甘えるように頭をこすり付ける。
「もう、あずにゃん2号…今だけだからね」
先輩と私の間、少しだけだけど、分けてあげるから。…そう、最初からそうしておけばよかったんだ。先輩と一緒になって、あずにゃん2号と遊んでいればよかった。
嫉妬なんて、必要なかった。だって先輩の腕は、今こうして私を抱いてくれているから。
先輩を抱き返そうと思っていた右手を、そっとあずにゃん2号に添えてあげる。応えるように、あずにゃん2号はくるりと背を丸めて、私の手のひらへその形を合わせた。
「起きたら…一杯遊んであげるからね…唯先輩と一緒に」
そう、一杯遊んであげよう。私と唯先輩の間に、あずにゃん2号がいる時間を楽しもう。それはきっと楽しいし、大切な思い出になるから。
「でも、唯先輩…」
あいていた左手を、そっと唯先輩のほっぺに当てる。んぅ、なんて可愛い反応が返ってきて、私は思わずくすりと笑ってしまう。
そしてこつんと額を当て、視界一杯に広がった唯先輩に、小さく囁いた。
「あずにゃん2号にわけた分、後でしっかり私に返してくださいね…」
それでもそう言ってしまう私は、きっと嫉妬深いってことなんだろうなと、もう一度くすりと小さく笑った。

139:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 14:17:00 2hFUmMsH
以上となります。
それと、wikiへの勧誘ありがとうございます。
まとめwikiの方へは、元々添い寝は保守ネタだったということもあり、今のところはいいかな…と。
というより、編集したこと無いのでミスってえらいことになると怖いというのが一番だったりもします。
貯まってきたら、編集の仕方勉強するか、適当なスペースに一覧上げるかしようかと思います。

140:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 14:20:06 2hFUmMsH
>>125
いつもあまあまなのありがとうございます!
>>128と同じフレーズが浮かびましたw

141:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 15:57:41 6O0tdYdf
あらあらまあまあまあまあ

142:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 16:48:07 tXDxsrIi
はやく結婚しちまえ
だが、結婚するって言った時の憂の反応が気になる。
ヤンデレ化するか、しないか…見ものだな。

143:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 16:56:24 ovrdlLoT
>>139
お前大好き

144:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 18:46:05 fcuycgOr
>>139
2号がGJすぎる

145:ゆいあずでばれんたいんとか
09/07/28 21:16:16 OOq+qxhN
 2月13日、明日は女の子の日。
「お姉ちゃん、できた~?」
 私は、憂に教えてもらってチョコを作っている。
「まだだよ~」
 自分で作るのは今回が初めてだから、上手くできない。
 やっぱり無理なのかなぁ……。
「はぁ……」
 隣を見ると、憂がお手本に作ってくれたチョコレート。
 ……憂は、本当に何でもできてうらやましいな……。
「お姉ちゃん?」
 そんなことを考えて落ち込んでいると、憂に声をかけられた。
「ん……なに?」
 自分の声に覇気が無いのがわかる。
「なんだか落ち込んでるみたいだけど、どうしたの?」
 憂が心配そうに聞いてくれる。
 ……本当に、よくできた妹だなぁ……。
「なんだかね……」
「うん」
 憂は静かに話を聞いてくれるから話しやすいな……。
「憂みたいに上手くできなくてね……」
「うんうん」
 相槌も忘れないし。
「自分が嫌になってきちゃったの……」
「……」
 私が話し終えると、憂は目を閉じて何かを考え出した。
「う、憂……?」
 どうしたんだろうと思って声をかけると、憂は目を開いて、
「上手にできなくてもいいんだよ?」
 と言った。
「へ?」
「味が変でも、形が不恰好でも、そこに気持ちがこもってたらそれでいいんだよ」
「そ、そうかなぁ……」
 私だったらやっぱり嫌だと思うけど……。
「そうだよ!」
 でも、憂は自信満々って顔でそう断言してくれた。
「ち、ちなみに……根拠とかあるの?」
 憂のことだからあるに決まってるだろうけど……。
「お姉ちゃんだって、梓ちゃんから貰ったチョコなら、どれだけ味が変でも形が不恰好でも喜んで貰うでしょ?」
「そ、それはそうだけど……ってどうしてあずにゃん限定!?」
 びっくりして確認すると、憂はあっけらかんと、
「だって、お姉ちゃん梓ちゃんのこと好きなんでしょ?」
 そう言ってくれた。
「すすす好きぃ!?」
 どきどき。
 憂の突然の言葉に心臓の鼓動が速くなる。
「違うの?」
「ち、ちがうっていうか……どうしてそう思ったの?」
「だって、お姉ちゃん梓ちゃんのお話をするときが一番楽しそうなんだもん」
「そ、そうかな……?」
 そんなつもりは無いんだけど。
「今作ってるチョコだって、梓ちゃんにあげるんでしょ?」
「そ、そうだけど……」
「だから、梓ちゃんのことが好きなのかなって」
「そうなんだ……」
 憂は変なところで鋭いからなぁ……。隠し事ができないや。
「それで、実際はどうなの?」
「な、何が……?」

146:ゆいあずでばれんたいんとか
09/07/28 21:17:32 OOq+qxhN
>>145

 憂、ちょっと顔が怖いよ……。
「梓ちゃんのこと、好きなの?」
 ……ここまできたら、隠しても無駄だよね……。
「たぶん……好きなんだと思う……」
「……そう」
 観念して打ち明けると、憂はようやく追究しなくなってきた。
「だったら、とにかく気持ちをこめて作れば梓ちゃんも喜ぶと思うよっ」
「そ、そうかな?」
「そうだよっ! ……あ、あとは作ってる間、梓ちゃんの喜ぶ顔を思い浮かべてるといいと思うよ?」
「あずにゃんの喜ぶ顔?」
「うんっ! お料理を作るときはね、そうするとおいしくなるんだっ」
「そ、そうなんだ」
「だから、お姉ちゃんもがんばってねっ」
「う、うん……。ありがと、憂」
 素直に感謝すると、憂はそれじゃーねと言って二階へ上がってしまった。
 ……憂、泣いてた?
 なんだか目から水が垂れてたけど……。
「―うんうんっ! 今はそれよりもチョコ作りに専念しよっ」
 せっかく憂がアドバイスしてくれたんだもん。ちゃんと作らなきゃっ。



「―できたっ」
 あれから何度も失敗を繰り返して、完成したのは結局2時ぐらいだった。
 いつもなら寝ている時間帯だ。
「後はこれを冷蔵庫に入れてっと……」
 明日の朝には固まってるよね?
「あずにゃん、よろこんでくれるかな~」
 憂は気持ちがこもってればそれでいいなんて言ってくれたけど……。
「―うん、憂を信じるっ」
 心配してもなるようにしかならないんだし、今日はもう寝よう。
 ……おやすみなさい―

147:ゆいあずでばれんたいんとか
09/07/28 21:18:18 OOq+qxhN
 翌日、放課後。
「あ~ずにゃ~んっ」
 だきっ。
「わわっ……どうしたんですか、唯先輩」
 ティータイムの前に渡さないとっ。
「私ね、チョコ作ってきたの~」
 ぴくっ。
 そう言った途端、あずにゃんが反応した。
「唯先輩が、チョコレートを……ですか?」
「うんっ」
「だ、誰にですか……?」
「あずにゃん、ちょっと目が怖いよ……?」
「答えてください、誰に作ってきたんですか?」
「それはもちろん、あずにゃんにだよっ」
 答えると同時に、チョコの入った箱をあずにゃんに突きつける。
 こうでもしないと恥ずかしさで死んじゃいそう。
「え……私に、ですか?」
「そうだよっ」
「……」
 あれ、どうして無言……。
「あ、あずにゃ―」
「ありがとうございます、せんぱいっ」
「―わわわっ」
 どうしたのかなと思って顔を覗き込もうとしたら、急にあずにゃんに抱き付かれた。
「あ、あずにゃん……?」
「私、嬉しいです。先輩からチョコレートをもらえるなんて」
「えっと……」
 とりあえず、あずにゃんには喜んでもらえたんだよ……ね?
「そ、それはわかったから……とにかく、食べてくれないかな?」
「あ、そ、そうですね……せっかく先輩が作ってくれたチョコレートですし……」
「う、うん……初めて作ったから上手くできてるかどうかわからないけど……」
 ―ぱくっ。
「ど、どぉ……?」
「もきゅもきゅ……ちょっと、苦いですね……」
「や、やっぱり……」
 分量間違えたのかな……。
「でも」
 また落ち込みそうになったところで―
「先輩の気持ちがこもってるみたいで、なんだか胸がほわほわします」
 ―あずにゃんがそんなことを言ってくれた。
「うんっ! だいすきって気持ちをこめたよ!」
 もうやけくそっ!
「せんぱい―」
「うん?」
「―わたしも、せんぱいのことが、だいすきですよ」
「―うんっ!」



Fin

148:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 21:19:04 OOq+qxhN
お目汚し失礼した
それでは

149:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 21:51:32 uEIi7ZQ/
>>148
GJ

150:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/28 22:06:39 SFveBwhc
>>148
かわ唯な!GJ!

最近ss多くて嬉しい限り!

151:↓コイツをどう思う
09/07/29 00:37:46 2e4fifqy
ある日唯は梓に呼び出された。
唯「え・・隊を辞めるって?」
梓「はい・・両親の病気が悪化して・・」
唯「・・・・わかった。あずにゃんはお父さんとお母さんの所にいってあげて」
梓「で・・でも・・」
唯「しょうがないよ。そういうことじゃ・・」
梓「本当にすいません」
梓が隊を去ったその日から・・・。
学校
ハ「ねえ?唯」
唯「・・・・・・・」
苺「おい、平沢」
魔「ちょっと唯・・」
枯「お~い、唯ちゃ~ん」
唯「・・・・・・・あずにゃん・・・」
任務(戦闘)中
敵「おい、あれ見ろよ」
敵「ああ」
敵「背中がガラ空きだぜ」
敵「死ね!!隊長格!!」
唯「あずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃんあずにゃん」
敵「なっ・・・」
敵「うぎゃあああああ!!」
敵「う・・うわあああああ!!」
敵「ゆ・・ゆるして・・・ぐえっ・・」
苺「おい、これ以上やるとまずいんじゃねえのか?」
ハ「確かに・・いつもの唯ちゃんじゃないわね」
枯「バンド練習にも身が入ってないようだったし・・唯ちゃん」
魔「もう、これくらいでやめようよ梓・・・」
隊長室
唯「さてと・・早くを終わらせないと・・」
唯はそう言い机の上を見る。そこには、積み上げられた書類の山があった。
普段なら、これを梓と二人で片付けるのだが・・・。
唯(そっか・・あずにゃんいないんだった。それにいつもこんなに手伝ってもらってたんだ。・・・隊長なのに・・・)
唯はそう思うと、地道に片づけていくことにした。しかし。
唯「あ・・何だか眠くなって・・・」
睡魔に勝てずに寝てしまった。
数時間後
?「起きてください、唯隊長」
唯「あと少し~」
?「ダメです。こんな所で寝たら、風邪ひきますよ」
唯「・・・あ・・あれ・・あずにゃん?」
梓「はい、唯隊長」
唯「あ・・ああ・・あずにゃ~~~ん!!」
梓「ちょっ・・唯隊長。苦しいです」
唯「ふぇえええ~ん。よかったよかった」
梓「泣かないでください。唯隊長。それに・・・」
唯「ふぇ・・それに?」
梓「この書類の山を片づけちゃいましょう。手伝いますよ」
唯「うん」
翌日から、副隊長に引きずられていく情けない隊長の姿が、再度目撃されたという。
~END~

↑すいません、痛いオリジナル設定とか、けいおんじゃないキャラ(ハ、苺、枯、魔)とかだして。唯×梓のつもりで書きました。

152:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 00:56:35 JmZc3uh4
ハ、苺、枯、魔ってのがどこの誰だか分からん

153:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 01:14:07 nIqiphRo
文化祭のライブがきっかけに可愛い後輩達になつかれるようになった唯を見て
嫉妬してしまうあずにゃんが見たいれす

154:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 01:29:15 bUWYOP0L
>>153
同志発見!
「あのギターの先輩、カッコイイよね」
「今度はなしかけてみようかな」
なんて話してるクラスメイトを見て、普段の唯先輩を知らないから
なんて余裕を見せている梓だったけど、
紹介を頼まれて、それくらいならと紹介して、クラスメイトと楽しそうに話す唯を見て
なんかどよどよとした気持ちが生まれてきて戸惑ったり。
クラスメイトが帰って、嬉しそうにしている唯に、きつく当ってしまったり。
そしてすぐに後悔して、私なにやってるんだろと落ち込んだりして。
そのあとでこじらせるか、すぐ仲直りさせるかで短編か長編に分岐か…
妄想が膨らみますね!

155:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 01:59:06 niBGkqAF
>>153

「中野さん、ちょっといいかな?」
 今日もクラスの子に声をかけられる。
「うん? 何か用?」
 だいたいわかるけど……。
「その、軽音部に平沢先輩っているでしょ?」
 やっぱり。
「唯先輩がどうかした?」
 半ばテンプレとなった返事を返すと、その子は顔を赤らめながら、
「できたら、私のことを紹介してほしいなって……」
 そんなことを言うのだった。
「はぁ……」
 正直、今まで何度も繰り返してきたやり取りだから驚かないけど……。
 ―唯先輩、意外ともてるんだなぁ……。
 確かに、かわいいのはわかるけど……。



後はしらん

ところでここって他のところで投下したのでもいいのか?

156:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 02:09:52 JmZc3uh4
そのような不届き者は後でこっそり憂さんが穏便に始末します
「ごめんね、お姉ちゃんと梓ちゃんと私の邪魔をする人はどうしても許せなくて…」


黒いってレベルじゃねえな

157:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 06:36:40 CJAGWZ0V
寝起きでss置いてきます。

「少女達の憂鬱」
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

158:勝負あり! 1-2
09/07/29 06:41:06 mwuB18eB
>>155

(うぅ…気が重い…)

いつもは楽しみでしょうがない音楽室への足取りは今日はとてつもなくて重い…
押し切られたとは言え自分の好きな人に別の娘を紹介しなくちゃならないなんて、こんなにきつい話はない

なにより断り切れなかった自分にすごくイヤだ…
後ろではクラスの娘が唯先輩がどれだけカッコいいか、ずっと力説してるし…

(唯先輩がステキなのはもう十分知ってるよ…)

心の中でクラスメートに反撃しながら、私は音楽室のドアを開いた

「遅くなりましたー…」
「あ~ずにゃ~んっ」

…開いた瞬間には、もう唯先輩の顔が私の間近にまで迫っていて……って早ッ!



159:勝負あり! 2-2
09/07/29 06:41:59 mwuB18eB
「まちくたびれてあずにゃん分が切れそうだったよ~」
「きょ、今日は掃除当番だから遅くなるって言っといたじゃないですか」
「これでも我慢してたんだよ~。あんまり寂しいから教室まで迎えに行こうかなって思っちゃったけど…」
「昨夜あんなにお話ししたじゃないてすか…」
「でもでも、あずにゃん、昨日は泊まってってくれなかったし…やっぱり寂しいよ~…ぎゅ~っ」
「も、もう、唯先輩ったら…」
「あれ~?今日はお客さんと一緒なの?」
「へ?あ!」

いつも通りのスキンシップにのめり込んでて忘れそうになっちゃったけど、今日はクラスの娘と一緒だったっけ!

「初めまして、あずにゃんの嫁こと平沢唯ですっ!あ、でもでもあずにゃんも私の嫁なんだよね~。
どっちも女の子の場合、なんて言うのがいいのかな?先輩だしメインギターだから私のほうが旦那様って名乗るべきかな?
どう思う?あずにゃん?」
「えぇっと………」

…引き受けた以上、最低限の責任は果たそうと考えてはいたんだけど。
紹介を始める前に私についてきたクラスメートは目を丸くしたまま固まってしまい、
続いて顔を真っ赤にして卒倒してしまった…

は、初めて見る人には刺激強かったかな…

慌てて彼女を抱き起こしたら「ゆいあず最高!」と言われちゃいました(しかも鼻血つきで)。


160:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 10:19:41 +/+dNirp
>>157
相変わらず素晴らしいぜ

>>159
まさかの紬二号

161:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 12:05:35 743gJfhm
>>139
とりあえず添い寝は1から読み直したいのでうp願う。載ってれば誰かが保管庫に転載してくれるはずw

>>148
当然あずにゃんからのお返しも有りますよねv??

>>157
おk、待ってましたw

>>159
昨日はって事はしょっちゅう泊まりこんでるんですね、判ります。


…如何やら俺は『ゆいあず』と言う名の不治の病に陥ってるようだ。

162:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 12:29:36 nBEUYQTb
決して終わらない、エンドレスユイアズです

163:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 12:31:51 VME0Cptu
>>157>>159
GJ!
どちらともオチにワラタw

>>161
添い寝シリーズはwikiに誘導してたよ。

164:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 13:21:54 VME0Cptu
って、ごめん…食い違いな事言ってしまったけど、添い寝さんの唯梓はこっちに行けば見れるよ。

URLリンク(www39.atwiki.jp)

165:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 14:03:52 M9SaubWz
外では蝉が元気いっぱい鳴いている夏休みのある日。
「えと、ここはこうやって、それからこう……。よし、出来た!」
「では忘れないうちにもう一度やってみましょうか」
音楽室にいるのは私と唯先輩の二人だけだった。

澪先輩は夏期講習が、律先輩とムギ先輩は朝に予定がそれぞれ入っていたために軽音部としての練習は午後からとなっていた。
だけど前の日に唯先輩が『みんなとの練習の前に教えてほしいとこがあるんだけどいいかな?』とのお願いをしてきたため、
断る理由もない私は朝から音楽室にこもって唯先輩と二人きりでギターの練習していた。
先輩に頼られて悪い気はしないし、私もいつか唯先輩と二人で練習したいと思っていたこともあって、この状況はとても嬉しかった、……んだけど、
「ふう、それにしても暑いねー」
「そうですね……」
この時すでに音楽室は想定外の暑さとなってしまっていた。
窓は開けてるけど残念なことにほぼ無風状態のため空気の流れがほとんどない。
そこへ夏の太陽の灼熱光線というダブルパンチで音楽室はまさに蒸し風呂状態となっていた。
静かにしてても汗はとめどなく流れるし、心なしか脈も速くなっている気がする。

「ホント、夏なんかなくなっちゃえばいいのに。あずにゃんもそう思わない?」
「……」
「あずにゃん?」
「……え、何です?」
唯先輩がどうしたの?と言わんばかりの表情で私の顔をうかがっている。無意識とはいえどうやら唯先輩を無視してしまったらしい。
これもきっと暑さのせいだ。暑さのせいで頭が回らなくなってきてるんだ。しっかりしなきゃ。
自分にそう言い聞かせ、唯先輩の言葉に反応できなかったことを自省する。
「あずにゃん大丈夫?少し休む?」
私の様子を見かねた唯先輩が心配して声をかけてくれた。唯先輩のこんなさりげない優しさに私は何度となく助けられてきた。
暑さに少しやられ気味だけど、優しい先輩にこれ以上心配をかけさせないためにもここは元気なところをアピールして安心させてあげなきゃ。
「ひえ、せんふぁい。だひじょうふれす」
唯先輩を安心させよう、その考えとは裏腹に呂律の回っていない言葉。それは私の異常事態を示すには十分だった。
「はれ?」
「あずにゃん!?どうしたの!?」
思いがけない私の舌足らずな返答に唯先輩は驚きを隠せず、より大きな声で私に呼び掛ける。
しかし私は唯先輩の呼び掛けに答えることすらできずに意識を闇へと落としてしまった。


「……ん」
目を覚ますと私は見知らぬ場所にいた。何か情報を求め、ふと横に目をやるとそこには両親と白衣を着た人が立っていた。
その白衣の人―お医者さんの話によれば、私は中度の熱中症だったらしく、音楽室で倒れてここに運ばれたそうだ。
ただ中度といっても侮ってはいけないようで、放置したり誤った処置をすれば命の危険もあったと聞かされ私は背筋の凍る思いがした。
念のため一日の入院措置がとられること、そしてすぐに対応してくれた人に感謝すること、その二点を告げて先生と両親は病室を出て行った。
一人になった病室で私は考える。
あの時一緒にいたのは……、ぼんやりとした記憶を必死で呼び戻すと一人の先輩の顔が浮かんできた。
「唯先輩だ……」
命の恩人といっても過言ではないその人は、私の中の想像にもかかわらず私に笑いかけてくれている。
その夏の太陽よりも明るい笑顔に私の胸は熱くなった。
「唯先輩……」

166:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 14:07:19 M9SaubWz
翌日、何事もなく退院を迎え病院を出るとそこには軽音部の先輩たちが待ってくれていた。
両親は私がすでに心配する状況でないこともあり、先に帰るから先輩たちと話してきなさいと言ってその場を去っていった。

「あっずにゃーん」
真っ先に唯先輩が抱きついてきて、想像ではない本物の笑顔をめいっぱい私の顔に擦り寄せてくる。
いつもなら少しばかり鬱陶しく感じることもあるこのスキンシップも、今はとても嬉しく思える。
そんな私たちの様子を見ながら澪先輩が私に話しかけてきた。
「梓、無事でよかったよ。それにしても昨日はかなりびっくりしたぞ。
 授業中に突然唯がやってきて、『澪ちゃん大変、あずにゃんが倒れた』って言うもんだからさ。
 先生もみんなも、もちろん私も呆気にとられてると『何してるの、早く行ってあげて。私は救急車呼ぶから』って」
「凄い行動力と決断力だったんだよな、普段からそれくらいやってくれりゃいいのに」
律先輩の皮肉交じりの褒め言葉に、唯先輩は私に抱きついたまま答える。
「だって大事な大事なあずにゃんが大変なことになっちゃったんだよ。そこには他に私しかいなかったんだし、当たり前のことをしただけだよ」
唯先輩は当たり前のことだと言ってるけど、緊急時に実際に行動できる人は少ないと聞く。
唯先輩が早急に行動を起こしていなかったら私は一体どうなっていたのか。それを考えると感謝の気持ちから涙が出てきた。
「唯先輩、グスッ、本当に、グスッ、ありがとうございました」
突然泣き出した私に唯先輩は戸惑いの表情を見せた。だけどすぐにニコリと微笑み私の頭を撫でながら優しく語りかけてくれた。
「あずにゃんが一番大変だったんだよね。ごめんね、私がもっと早く気付いてあげてたらこんな大変な思いさせずにすんだのにね」
―どうして唯先輩が謝るんですか?唯先輩のおかげで私は今こうしていられるんですよ―
溢れ出る気持ちを伝えようとするのに、涙のせいで全く言葉になってくれない。そんな自分が悔しくて、私は唯先輩の胸を借りて泣き続けた。
そんな私を唯先輩は何も言わずにずっと優しく抱きしめてくれていた。

どれだけ泣いただろう、私はゆっくりと唯先輩の胸から顔を離す。
「……すみません。みっともないとこ見せちゃいましたね」
「ううん、いろいろあったんだから泣きたいときは泣いていいんだよ。嬉しいことも辛いこともみんなで分け合おう」
唯先輩は相変わらず温かく、そして少し恥ずかしい言葉をかけてくれる。
……いつからだろう、そんな唯先輩に特別な想いを抱きだしたのは。
その答えは分からない。いや、分かる必要なんかないのかもしれない。今、この瞬間、唯先輩が好き。もうそれでいいじゃない。
この出来事は私の中でぼんやりとしていた唯先輩への想いをはっきりとしたものにさせるために神様が私に与えた試練でありプレゼントだったのかもしれない。
なら、その神様に対して私の答えを示さなくちゃ……。

「唯先輩、本当にありがとうございました。私、この出来事であることに気付いたんです。
 いえ、気付いたというより、改めて気付かされたって言ったほうがいいのかもしれません。
 それを唯先輩に言うべきか一晩かけて考えたんですけど、言うことにしました。聞いてくれますか?」
「なーに?あずにゃん」
純粋無垢な笑顔を私に向けて続きを待つ唯先輩。
もう何度となく見てきた笑顔なのに、そのおかげであの時とは違う理由で脈が速くなる。
高まる気持ちを抑えるために私は大きく深呼吸をし、覚悟を決めて唯先輩と正対する。
そして、心からの気持ちを精一杯言葉にして唯先輩にぶつけた。


「私、唯先輩のことが……」

167:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 14:52:31 niBGkqAF
>>164
あー、勝手に保管しといたんだけど大丈夫だった?
他にもいろいろ保管してるんだけど、だめなら言ってくれ
確認したら削除するから

とりあえずまとめてGJ

168:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 19:08:44 VME0Cptu
>>166
GJ!
その後の唯はあずちゃんの告白の返事間違いなしにしか思えないね!

>>167
多分、作者さんと管理人さんが容認してるなら大丈夫じゃないかな?

169:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 20:17:45 niBGkqAF
>>168
そうか
管理人は放任主義だし作者がどう思うかだな
しばらくは回答待ちしとくよ

170:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 22:00:59 dm/Q7HXy
>>164
見れないんだが・・・

171:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 22:06:03 niBGkqAF
>>170
どういう意味で見れない?
文章が消えてる? リンクが繋がらない?

172:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 22:34:28 dm/Q7HXy
>>171
URLがクリックできないし直接入力しても繋がらない



173:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 22:52:37 +/+dNirp
普通に繋がるけどな
やり方が悪いんでない?

174:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:11:25 FJmV+UeP
まさかと思うがh抜き知らないとかじゃないよな

175:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:17:36 dm/Q7HXy
h抜きって何?

176:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:22:08 FJmV+UeP
それくらいググれ

177:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:23:06 4UcxQiNw
少しは自分で調べろよ
URLリンク(ja.wikipedia.org)

あと、2ch見るなら専ブラ使えよ。(専ブラが何か聞くなよ

178:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:29:28 dm/Q7HXy
h抜きの意味が分かったしつながった!
協力してくれた方々本当にありがとう

179:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:38:41 9G1DrecR
みなさんお疲れ様です。

唯×梓×澪×美穂子(キャプテン)×ハルヒ×なのは×秋葉×苺×紬×サヴァリス×律

書けたらいいな。

180:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/29 23:40:55 9G1DrecR
↑おもらし×ドラ×ピンクも

181:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 00:07:58 niBGkqAF
期待してる

182:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 11:41:49 ay7YK5za
誰も突っ込まないんだなw

今年も合宿に行くとしたら必ず唯梓描写を出してほしいなぁ。
後、夏祭りを一緒に行くイベントもあったらいいなぁ、と思っている。

183:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 19:04:17 YZ0/YLuZ
合宿では今年も一緒に寝てくれるさ

184:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 22:44:31 H4rQ0G3S
澪スレより転載
URLリンク(ranobe.com)
やはりこの2人はもうなんていうかその

185:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 22:59:26 iQ/OHxdk
>>184
とりあえずムギは俺と変わってくれマジで

186:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 23:35:57 KLq7T0mi
いい加減誰か唯と梓の結婚後の話書いてくれ

187:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/30 23:41:14 9PkkA4vO
>>184
ムギが後押ししてるっぽいw

188:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 00:56:08 ydXcA1wz
>>184
これは破壊力抜群!あずにゃんの表情がもうたまらん!

189:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 01:03:16 qiVjus4N
そう見える

190:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 03:17:40 xHM1Xo77
>>184
唯と梓はお互いでいい表情をしながら一番おいしい位置にいるなw
片方の手で重ねあいつつ、もう片方のあずにゃんの手を唯が握ってて素晴らしい!

191:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 14:31:26 0CKM4OFJ
なんだこの唯梓画像はwwけしかrもっとやれ!!
ムギ、これからも後押しお願いします。

192:ゆいあずでばれんたいんとかあふたぁ ◆/BV3adiQ.o
09/07/31 21:22:12 DgM2/N97
 唯先輩からチョコレートをもらった後。
「おじゃましま~す」
「はいどうぞ」
 お返しを用意していなかった私は、唯先輩を家に招待することにした。
「今日は両親とかいないの?」
「はい、二人とも仕事で外に行ってて」
「そっか、じゃあ今は二人っきりだね」
 ぴくっ。
 二人っきりという何気ない言葉にどきりとする。
 そうか……今、唯先輩と二人っきりなんだ……。
 いまさらその事実を認識する。
「あずにゃん、どうしたの?」
「あ、いえ……なんでもないです」
 内心のどきどきを悟られないように普段通り答える。
「そっか」
 すると、唯先輩はあっさりと引いてくれた。
 ……ほぅっ。
「それじゃ、上がってください」
「うんっ」
 心臓を落ち着けてから、唯先輩を家に上げる。
 ……こんなのでこの先大丈夫なのかな……。

193:ゆいあずでばれんたいんとかあふたぁ ◆/BV3adiQ.o
09/07/31 21:23:04 DgM2/N97
「それにしても、あずにゃんから誘われるとは思わなかったよ~」
 廊下を歩きながら、隣で唯先輩がそんなことを言う。
「そりゃ……お返しがまだでしたから」
 言いながら、もらったときの暴挙を思い出して赤面する。
 気持ちが暴走しちゃったからなぁ……。
「お返しって……今から作るの?」
「はい」
 気がつくと、リビングに着いていた。
「チョコ作るのってそんなに早くできるの?」
「まぁ、少し待っててください」
「わかった」
 唯先輩にはリビングで待っててもらい、私は台所へと向かう。
「えっと、まず―」
 牛乳150ccを電子レンジで1分間暖める。
「その間に……?」
 買ってきたチョコレートを細かく砕いてカップに入れる。
「牛乳が温まったら―」
 それを半分ぐらいカップに注いでよくかき混ぜ、チョコレートを溶かす。
「しっかりと溶けたら……?」
 残りの牛乳を全部注いでよく混ぜ、マシュマロを浮かべる。
「最後に―」
 マシュマロが膨らむまで電子レンジで暖める……と。
「―できたっ」

194:ゆいあずでばれんたいんとかあふたぁ ◆/BV3adiQ.o
09/07/31 21:23:57 DgM2/N97
 完成したものを持ってリビングへ向かうと、唯先輩は開口一番に―。
「待ちくたびれたよぉ~」
 ―ぶーたれた。
「待たせてしまってすみません」
 言いながら、左手に持ったカップを掲げると、
「それ、なぁに?」
 途端に元気になる先輩。
「ホットチョコレートです」
「いいにお~い」
「これが、私からのお返しです」
「わぁ~い」
 ……どうしてこんなことをしたのかわからない。
「―え?」
 喜んで伸ばされる唯先輩の手を寸前で避けると、目の前には不服そうな唯先輩の顔が。
 そのまま左手を口に持っていく。
 ごくごく。
「え、ちょ、それ私のじゃ―」
 それ以上、唯先輩の言葉は続かなかった。
「んむ……」
「ん……」
 私が、唯先輩の口を塞いだために。
 舌で唯先輩の唇を割り、口内へと侵入する。
 そして、チョコレートを口移ししながら唯先輩の舌を見つけ出し、私の舌を絡める。
 ……甘い。チョコレートの甘さもあるんだろうけど、唯先輩の舌はとても甘かった。
「んっ……んぐ……」
「ふ……ん、ぅ……」
 唯先輩の腰に手を回す。
 私は、唯先輩の舌の甘さを味わいながら目を閉じた―



「―ぷはっ」
 それから何分経っただろうか。
 軽く10分ほど唯先輩の口内を味わい尽くし、ようやく唇を離した。
「あっ……」
 唯先輩はまだ満足してないとでも言いたげな顔でこちらを見てくる。
 赤い顔に潤んだ眼がいやらしい。
「……これが、私からのお返しです」
「お返し……」
「満足ですか?」
 そう言うと、唯先輩は恥ずかしそうに、
「まだ、満足してないかな……」
 と、言った。
 あぁもうどうにでもなれっ!
「それじゃ、続きは私の部屋で―」
 勇気を出して自室に誘うと、唯先輩はますます顔を赤くしながら―
「うんっ」
 ―だけど、とびっきりの笑顔でそう返事をしてくれた。



Fin

195:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 21:25:22 DgM2/N97
本スレでおさるさん食らったためこちらに先に投下
行数制限忘れてて1つレスが増えて申し訳ない
転載と思われちゃかなんので酉を一応

お目汚し失礼した
それでは

196:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 21:40:06 +CcFakDT
>>195
GJ
まったくここは心のオアシスだよ

197:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 22:02:27 5ySFbNZM
>>195
最高でした

198:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/31 23:16:03 GUWMqArR
>>195
あれ?なんか鼻から赤い鼻水が・・・・・・

199:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 00:10:49 /HvUSIH/
>>195
ニヨニヨが止まらないww

自分もss置いてきます。
「第1次ねこ大戦!」
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

あ、一応R-18なんで、気をつけてください。

200:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 00:26:38 dNlYC3fa
>>199
俺最近 「ゆいあずシリーズ EP○  ※『○○○○○○』の続き」  
って所を見るだけでもうハァーン(AA略  ってなるw

URLリンク(up2.viploader.net)



201:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 01:34:29 phbB2Oiu
>>200
ああ、おそろいだなんてもうかわいい

202:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 01:50:08 HsPEGeCH
やばい・・・理性が・・・。

203:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 13:23:29 IQUNJe5f
>>199
最高でした!

2人はもっと日常的にねこ耳おそろでいてもいいような気がしてきた
ギターひくときとか

204:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 13:55:18 LwfOwgQt
「えーと、確かここら辺のはず……。あ、もうみなさん集まってる」
私が集合場所に到着すると、すでに先輩たちは集まっていた。
「すいません、お待たせしました」
「遅い!先輩を待たせるとはどういうことだ!」
律先輩のお怒りの言葉がとんでくる。
「おい律、梓だって集合時間より前に来たんだからそんなに怒るなよ」
澪先輩が助け舟を出してくれた。澪先輩の言うとおり、私がここに到着したのは集合時間の十分前だ。
十分前に着けば大丈夫、その考えが間違いだった。
何かイベントごととなったときの先輩―特に律先輩の行動力をすっかり忘れていた。
「まあ、そうだな。梓も遅れたわけじゃないし、気を取り直して行くとするか」
すぐに機嫌を取り戻した律先輩の号令で、私たちは花火大会会場に向けて出発した。

「今度の花火大会、みんなで行かない?」
律先輩の一言で軽音部のメンバーで花火大会へ行くことは半ば強制的に決定した。
「ちなみに、参加資格は浴衣を着てくることね」
そのとき提示された参加資格をちゃんと守って、当日は全員浴衣姿で集まった。
最初は正直面倒だと思ったけど、澪先輩の凛とした姿やムギ先輩のはんなりとした立ち居振る舞い、
そして唯先輩の普段とは違う可愛らしさが見られたのであのとき浴衣を着てくるように言ってくれた律先輩に心の中で感謝の言葉を述べた。
律先輩は、まあカッコよかったかな。

会場に到着してみるとすでに人で溢れかえっていた。
「みんな、はぐれるなよ。特に梓は小さいんだからより気をつけろよ」
「言われなくても気をつけますよ。あと身長のことは言わないでください。きっともう少し大きくなるはずです」
律先輩、心配してくれるのは嬉しいですけど、一言余計です。
「私は今のままのあずにゃんが好きだけどな。だってあずにゃん仔猫みたいで可愛いんだもん」
可愛いって小動物的可愛さですか。後半部分を少し残念に思っている自分がいた。
「でもこの人だかりだとホントにはぐれちゃうかもしれないね。あずにゃん、手、繋ぐ?」
「え、えと、すみません。それはさすがに……」
唯先輩の心遣いはとても嬉しいけど、人前でそれはさすがに恥ずかしい。
私が断ると唯先輩は少し残念そうに差し出した手を引っ込めた。
悪いことしたかな、とも思ったけど、改めて私から手を差し出す勇気はなかった。

律先輩が花火見物の穴場ポイント知っているというので全員でそこへ向かうこととなった。
私はお祭り名物の屋台を眺めながら先輩たちについていく。すると不意に何かとぶつかった。
何かと思って目をやると、見たところ小学校低学年ぐらいの男の子がキョトンとした表情で私を見ている。
推測するにお互いよそ見をしていて気づかずにぶつかってしまったようだ。
知ってる人とはぐれちゃダメだよ、そう注意して男の子と別れる。そのとき私はあることに気づいた。
―あれ?先輩?
そこにいるはずの先輩たちがいない。誰も私が立ち止まったことに気付かなかったのだろうか。
すぐ近くにいるだろうとしばらく先輩たちを探してみるけど、誰一人見つけられない。
早く見つけたい、そんな気持ちを無視して慣れない浴衣という格好、加えて夏の暑さが私の体力を容赦なく奪っていった。
しかたなく近くにあったベンチに座り込む。
何年振りだろう、私は迷子になっていた。言いようのない不安が私を包む。
高校生にもなって、と思われるかもしれないけど、やっぱり一人は心細い。
さっき律先輩に気をつけろと言われたばかりだったのに、さっき男の子に注意したばかりなのに、
そして、何故恥ずかしがらずに唯先輩の提案を受け入れておかなかったのか、後悔の念が私を襲う。
「……そうだ、携帯」
焦りが周りを見えなくさせていた。
なんで早く気付かなかったんだろうと自嘲して、私は浴衣に合わせて持ってきた小物入れの中から携帯を取り出そうとした。
「あれ?あれ?……ない!?」
家に忘れたのか、はたまたどこかで落としたのか、そんなことはどうでもよかった。
唯一の連絡手段であり頼みの綱であった携帯がない。その事実が私を奈落の底に突き落とす。
「どうしよう……」
一度安心してしまった反動で、不安は絶望へと変化してしまった。
冷静になって考えれば他の解決策が浮かんだのかもしれない。
しかし心理状況がそれを許してくれない。私は捨てられた仔猫のようにただただ震え、どうすることもできなかった。

205:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 13:58:27 LwfOwgQt
―そのとき、
「あずにゃん!」
ざわめきの中から耳に届いた聞きなれた声、その人しか使わない私のあだ名。それは私を絶望の淵から救い出してくれた。
「唯先輩……」
汗をかき、息は上がっている。必死に私を探してくれていたことは容易に想像できた。
「ハア、ハア、良かったー。気付いたらいなくなっちゃってたからみんなで必死に探してたんだよ。
 携帯にかけても繋がらないから澪ちゃんなんか『何か事件に巻き込まれたんじゃないか』って凄い心配しちゃってさ……」
唯先輩の言葉を全て聞くことなく、私は唯先輩に抱きついた。
「ほえっ!?あずにゃん?」
私の突然の行動に驚きの声を上げる唯先輩。しかしその声に答える余裕は私になかった。
「怖かったです……」
安心感から出る涙もあるんだと、このとき改めて実感した。

落ち着きを取り戻し、私はさっきまで一人で座っていたベンチに唯先輩と腰掛ける。
座り心地は変わらない。でも居心地は良かった。それはたぶん、隣に唯先輩がいるから。
「とりあえずみんなにあずにゃん無事捕獲完了の連絡はしといたほうがいいよね」
他の先輩たちに私を見つけたとの内容のメールを送信する唯先輩。
「よし、送信完了。それじゃもう少しここで休んでいい?。正直私も緊張しっぱなしだったから、少し疲れちゃったんだ」
「すみませんでした、ご心配とご迷惑をお掛けしてしまって」
「ううん、私たちも気づかなくてごめんね。気づいたらあずにゃんがいない、ってみんな慌てちゃって……」
唯先輩は私がいなくなったあとの先輩たちの様子を詳しく話してくれた。
涙ながらに心配してくれた澪先輩、そんな澪先輩を励ましながらみなさんに的確に指示を出して私を見つけようとしてくれた律先輩、
ムギ先輩は人海戦術をしたらどうかと斉藤さん、だったかな、をはじめ何人かに声をかけてくれてたらしい。
そして息が切れるほど必死になって探し出してくれた唯先輩。
そんな先輩たちの温かさに胸が熱くなった。

「それじゃそろそろ行こうか、花火始まる前にみんなと合流しよ」
体力も回復し、スクッと立ち上がった唯先輩に私はひとつのお願いをしようと声をかける。
「あ、あの、唯先輩。またはぐれちゃうといけないんで、手、繋いでもらっていいですか?」
ついさっき自分から断った手前、私は恐る恐る右手を差し出す。
「もちろんいいよ」
私の気持ちを知ってか知らずか、唯先輩はためらいなくその手をぎゅっと握り返してくれた。
その繋がれた手を照らすように突然空が明るくなる。
それは私が唯先輩の温かさを感じるのと同じタイミングで夜空に咲いた一輪の花。
私たちはお互いの手を握ったまま、夜空に儚く散る花に見とれていた。
「うわあ、綺麗だね」
「はい……」
「……って、いけない!花火始まっちゃったよ。早くみんなのところ行かなきゃ」
―私は、二人きりでもいいです。
口をついて出そうになったセリフを私は必死に飲み込む。みなさんに散々心配かけたんだから、ここでわがままなんて言えません。
「そうですね、急ぎましょう」
―今さっきのセリフ、いつかきっと使うから。
私は私自身と約束して、手を引く唯先輩に身を委ねる。
そのとき夜空に現れたのは、ハートマークの花火だった。

206:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 15:07:45 pb9TFpYz
>>205
GJ

207:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 16:46:17 ZyDhKyGP
猫ちゃん!!猫ちゃんハァハァ!!良かったね唯ちゃん!!可愛い嫁がいて!

208:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 17:48:11 dH8jNeeJ
>>199 >>200
いかんまた赤い鼻水が・・・・・・

209:ゆいあずで結婚後のお話とか ◆/BV3adiQ.o
09/08/01 22:14:17 pb9TFpYz
「ほら唯、起きてってば」
「ん……あと10分……」
「それさっきも言ってたよ?」
 せっかく今日は二人でゆっくりできるのに、唯は一向に起きようとしない。
 しょうがないから奥の手を使おうかな……。
「ほら、唯先輩、起きてくださいよ」
 ぴくっ。
 まだ付き合う前の呼び方で唯に声をかけると、唯はぴくりと反応した。
「んぅ……あずにゃん……」
 と、こちらは付き合っても変わらない呼び方で返事をしてきた。
「さ、起きてください」
 反応したことに気をよくして、唯先輩の体に手を回すと、
「あずにゃんも一緒に寝ようよ~」
 逆に唯先輩の布団に引き込まれた。
「わわっ」
 油断していた私は、大した抵抗もできずに唯先輩の布団へと納まってしまった。
「ん~あずにゃんあったか~い」
 すりすり。
 そのまま唯に抱き抱えられ、頬ずりをされる。
「ちょ、ちょっと唯……」
 久しぶりの感触がくすぐったい。
「それじゃおやすみ~」
 と、そんなことを考えていると、唯はいつの間にか私を抱き枕にしてすやすやと寝息を立てていた。
「ちょ、ちょっと、唯?」
 言葉をかけても帰ってくるのは穏やかな寝息だけ。
 おまけに後ろから抱きしめられているから抜け出すこともできない。
「……はぁ」
 また、唯のペースに乗せられちゃったな……。
 だけどそれが心地良い。
 ……背中に唯の体温を感じながら、私ももう一眠りすることにする。
「―おやすみなさい」



Fin

210:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 22:15:23 pb9TFpYz
昨日同様
未婚者の俺には書けないネタだったので誰か他の人が書いてくれるのも見たい

お目汚し失礼した
それでは

211:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 22:34:15 NhybWH2X
みなさんすごいな。

僕じゃ書けないよ。

どうすればエロパロ書けるのかな?

212:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 23:17:58 ZyDhKyGP
>>209
やっぱり結婚後も最高でした
俺はもうだめかもしれません

213:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/01 23:19:04 b3/Njnft
本読んでたくさん話をかくといいよ。

214:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 00:52:26 m/SHyh57
>>209
GJ!!

215:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 05:29:25 2tYrhaSi
すごく今更だけど、原作買った。>>50の言う通り妄想そのままだった…死ぬかと思った
それにしても職人が増えてるな。皆GJすぎるww
しかしゆいにゃんもいいけど、俺の中だと唯は犬っぽい感じが…こんな感じで
URLリンク(nagamochi.info)
線で力尽きて塗りが雑ですまない

216:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 05:37:38 o8qf0aq3
>>215
光速で保存余裕でした

二人とも可愛すぎだろ

217:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 05:42:49 c7ijynuh
>>215
もう余計なことはいわないこれだけ言っておく
萌えた、ありがとう

218:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 06:59:34 nLjXC8sZ
>>215
な、なんだ、これは…

萌ええええええええええええええ

219:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 09:00:23 4NZopDFL
>>215
こ、これは、やばいぞww
うーん、これは唯を犬にしておけばよかったかも・・・・。

そしていつものごとくss置いてきます。
「Moonlit Lovers」
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

まさかのシリアス!

220:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 09:13:21 nLjXC8sZ
>>219
毎度毎度マジでお疲れ様です
ぐおおお後編早くきてくれええええええ!!!

221:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 09:17:11 c7ijynuh
>>220
後編を・・・後編をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

222:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 09:22:13 ZhwdfF5U
>>215
いい…実にいい…

>>219
朝っぱらから乙

>糖分ばかりだと胸焼けしますので・・・・。
うん、気持ちは分かる

223:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 10:19:13 bONNfhZZ
>>215
冒頭のカラー漫画はもちろん、裏表紙とカバー裏も凄まじかったよね!
自分も唯は犬っぽいイメージ-がありますが、この絵可愛すぎるww
原作とアニメで逆にされてた唯にカウンターでお返しされた感じに見えます。

>>219
やっぱり夢オチだったんですね。
続きがもの凄く気になるううう!

224:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 10:22:13 bONNfhZZ
>>223
って、お返しされた→お返しした、の間違いだった。

225:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 14:52:22 vUm+VfeR
>>215
ちょ、萌え殺す気かww
GJ!!

226:梓唯で電気あんまとか
09/08/02 22:00:17 qcdJJnyu
R-18


「そ、それじゃ……」
「うん……」
 唯先輩の期待のこもった潤んだ瞳で見つめられながら、唯先輩の太腿の間に右足を差し込む。
「はぅ……」
 勢い少しパジャマに触れただけで、唯先輩の口から小さく吐息が漏れた。
 唯先輩の両足首を固定しながら、足のつま先を唯先輩のあそこに入れてみる。
「いたっ」
「あ、ご、ごめんなさい」
 ……けど、まだ少しも濡れていないせいで入らなかった。
「あずにゃん、それはもう少ししてからだよぉ……」
「す、すみません……」
 やっぱり初めてだとよくわからない。
「んっ……もう少し上のほうをお願い」
 唯先輩の指示に従って足を少しずらす。
「こ……こうですか?」
「うん、それで……っん」
 唯先輩のクリトリスの上を、揉み続ける。
「先輩、もう少し強くしますよ?」
「ん、うん? ひゃっ」
 唯先輩の反応がよくなったことに嬉しくなり、さらに足を強く動かす。
「あ、あずにゃん……んくっ」
「先輩は、ここが一番気持ちいいんですね」
 ようやく見つけた先輩の弱点を重点的に責める。
 すると、見る間に唯先輩のあそこがぐちょぐちょになってきた。
「あ、あずにゃ……ちょっと、強すぎ……んくぅっ」
 そう言いながらも、唯先輩は与えられる快感を逃さないように私の右足をしっかりと挟んでいる。
 ……かわいい。
「ごめんなさい、無理です」
「んぁっ……ひゃっ……あずにゃぁ……んっ」
 唯先輩はイヤイヤをするように首を振っている。
 ……だけど、もう止まらない。
 すっかり火のついてしまった私はさらに足を激しく動かす。
「唯先輩って淫乱だったんですね」
 さらに言葉責めまでしてみると―
「いや……お願いだから……んっ、そんなこと……言わないで……はぅっ」
 ―唯先輩は泣きながら私に懇願してきた。
 そんな唯先輩の表情を見た私は、どこからかプチンという音が聞こえた。
「そんなことを言いながら、ここはもうぐちょぐちょですよ?」
「い、いや……言わないで……」
「そんなこと言いながら、また増えてきましたよ? 唯先輩ってドMだったんですね」
 冷酷に言い放ち、さらに足を激しく動かす。
「だ、だめぇ……そんなこと……言わないでぇ!」
 唯先輩はわんわんと泣きながら首を横に振り続けている。
「我慢する必要は無いんですよ?」
 強情な先輩を堕とすために、唯先輩の耳元で甘く囁く。
「はぅ……もうだめっ……ひゃああぁっ」
 すると、唯先輩の喘ぎ声の感覚が一気に短くなった。
 ……そろそろかな……。
「も、だめ……いっちゃ……いっちゃうよ……ああんっ!」
「いっちゃっていいんですよ? ……唯」
 とどめに、耳元で名前を囁いてあげると―
「だめ! いっちゃう! ……ふぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
 ―唯先輩はびくびくと身体を震わせ、叫び声をあげながら、絶頂に達した。



Fin

227:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:01:55 qcdJJnyu
お目汚し失礼した
それでは

228:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:54:48 qgWAPcTz
>>226

モノがモノだけに一応場所は考えた方が宜しかろう

229:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 22:55:00 2xqCBJPg
>>227
ちょwww
俺を萌えコロス気か!?

230:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 23:30:48 APEKm17c
右足を中につっこんで動かしてるのかとオモタよ

231:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/02 23:55:40 Q2+sV93U
>>230
入らんだろwwwwwww

232:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 01:25:03 NbuYY1mt
>>230
さすがにグロ鬼畜すぎるだろ…使い物にならなくなっちまう(((( ;゚Д゚)))

233:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 06:38:00 tytJwyMy
昨日のssの続き置いてきます。

「Moonlit Lovers」 中編
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

後編になるはずが中編になってしまった!
まだ続く・・・。

234:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 06:46:55 COcPVem9
>>233
( ;∀;)イイハナシダナー とりあえず不安はなくなったよ。
これで後編はまったり待つことができる

235:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 18:12:54 aNdU7R/m
「あ・・・降ってきちゃった・・・。」
部室に1人残って練習をしていた私はギターを下ろし、窓に近づいた。さっきまでぐずついていた空はついにこらえきれなくなった様に大粒の雨を降らせている。
「ハア~、参ったなあ~。今日傘持って無いよ・・・。」
そうつぶやいた途端音楽室のドアが勢い良く開いた。反射的に振り返ると先に帰った筈の唯先輩が立っていた。
「あずにゃんまだいたんだあ~♪」
唯先輩が早速飛びついてきた。正直言ってこんなに蒸し暑い日にはあまりくっつかないで欲しい物だ。
私は先輩を素早く避けた。
「ブウ~!あずにゃんのいじわるう~。」
唯先輩は膨れっ面で私に抗議してきた。
「所であずにゃん何してたのお~?」
「私はギターの練習です。せ、先輩こそ何してたんですか?
先に帰った筈じゃあ・・・。」
「私は追試だよ~。この前のテストで赤点取っちゃって・・・。テヘッ♪」
「・・・テヘッ♪じゃ無いですよ先輩。受かったんですか?」
私が半ば呆れ加減で聞くと唯先輩は待ってましたとばかりにカバンの中から回答を取り出した。
「私が本気を出せばこんなモンですよお~!」
確かに回答にはマルがびっしり書かれている。
「澪先輩に教わったんですね・・・?」
「ギクリ!あずにゃん何でわかったの?まさかストーカー・・・?」
「ち、ち、違いますよお~!」
「ふふふ。あずにゃんかあいい~♪
一緒に帰ろっか!」


236:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 18:13:55 aNdU7R/m
唯先輩は私に飛びっきりの笑顔を投げかた。
「・・・ヒキョウです・・・。」
笑顔に思わずそんな言葉が漏れる。何時からか唯先輩を特に気にかける様になったのは・・・。

「んん~?あずにゃん傘無いの?なら入れてってあげるよ~♪」
「!!!い、良いですよ!そ、そんな先輩に悪いですし・・・。」
「ダメだよあずにゃんが風邪引いちゃうよ~!」
何故かドキドキと高鳴る心臓・・・一体どうしたんだろう?
「そ、それじゃあお言葉に甘えて・・・。」
「らじゃあ~お言葉に甘えられます!」
唯先輩はそう言ってピンクで花柄の傘をさした。先輩の可愛い物コレクションの一つだろう。私は先輩の隣にいそいそと入り込んだ。
「ではあずにゃん家に出発~。」
「お、お願いします・・・。」

だれかこの続きをたのむ


237:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 20:01:15 drZtKN/u
>>236

「でね~」
「そうですか……」
 それから5分ほど。唯先輩はずっと喋ってくれてるけど、私は生返事しか返せない。
 なぜなら、胸の動悸を抑えるのに必死で唯先輩の言葉に耳を向けられないからだ。
「あずにゃん、どうしたの?」
「へ?」
 気がつくと、唯先輩が足を止めて私の顔を覗き込んでいた。
「なんだかぼーっとしてたよ?」
「それは……」
 言えない。唯先輩には絶対に。
「それは?」
「な、なんでもないです。さ、行きましょう」
「う、うん……」
 そして、また二人で歩き出す。
「憂がこの前ね~」
「憂らしいですね」
 それからしばらくすると、ようやく会話ができる程度までには治まった。
「でね―あっ」
 突然、唯先輩が足を止めた。
「どうしたんですか?」
「雨、止んでるよ」
 唯先輩はそう言って傘を畳む。
 すると―
「わぁ……」
 ―雲の隙間から太陽が顔を出していた。
「すっかり晴れですね」
「そうだね~」
「それじゃ、行こっか」
 言いながら右手で私の左手を掴まれる。
「あ、あの……」
「うん? なぁに?」
「この手はいったい……」
「手を繋いだほうが楽しいよ~」
 答えにならない答えを返して、唯先輩は繋いだ手を上下に振り出した。
「子どもですか……」
「さぁ! あずにゃんちにれっつご~っ!」
「……はぁ」
 ―結局、家に着くまでまた胸の動悸を抑えることになった。



Fin




……申し訳ない

238:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 20:14:49 9KfXOGvD
>>237
ありがと
なるほど、こうやって作るのか

239:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 22:44:16 ngpStxah
全くどいつもこいつも素晴らしいわ

240:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/03 23:51:45 /jCdZtiL
梓スレより転載
URLリンク(sukima.vip2ch.com)

241:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 00:42:58 b5rajz9b
うはwww完全に唯×梓
だれかこのネタでSS書いてくれ

242:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 00:51:42 +fhGKvre
寝る前にss置いてきます。
やっと完結です。

「Moonlit Lovers」 後編
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

後編はR-18です。

243:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 01:23:02 1fAISYvm
>>240
猫耳を装着してもっと素直にあずにゃんの可愛さをアピールすれば本物の猫に負けずに唯は振り向き返してくれるはず
がんばれあずにゃん!
>>242
GJ!!!!!
やばい、最高すぎる…あまりにも悶えすぎて意識失いそうに……

244:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 02:10:30 VhKBfxC0
眠い中書いたので内容がよく解らないが一応
URLリンク(www39.atwiki.jp)

お目汚し失礼した
それでは

245:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 03:48:28 b5rajz9b
>>244
GJ!

246:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 05:02:20 b5rajz9b
結局妄想が爆発しました・・・。
『あずにゃんの嫉妬』
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

247:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 07:50:47 fmlTpSac
GJだがメ欄にはsageと入れた方がいい

248:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 08:18:18 08VNwGTY
GJだがmailはsageがお勧め。

最後から二つ目が由比先輩になってるので推敲推奨。

249:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 08:51:45 OkN7N4tw
お前達なんでこんなにGJすぎるんだ・・・

250:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 09:11:39 ntX3yYBe
…やべぇ…これだから唯梓は止められない…GJだお前ら…

251:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 09:37:00 L34uHrzP
>>246
GJ!いつも乙

>感動で涙と勃起が止まらない…貴方にはこれからもゆいあずで書いてほしいです…。

>ほかのカプに浮気しないでください…お願いします…。
>貴方のような神にゆいあず以外のカプを書かれては悔しい気持ちで夜寝れなくなってしまいますから…


>あと下の唯憂派の方はどうぞ回線を切って首でも吊って死んでいて下さいね^^

>あ、それとここに書き込むのもやめてくださいね。汚れちゃいますから^^;

保管庫でこういうマナー悪い書き込みすんの止めろよ

252:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 09:42:06 8k+/Cjff
GJがとらまない。
あずにゃんかわいいよあずにゃん!

253:嫉妬あずゆい
09/08/04 10:24:12 FmSaJjPA
先を越された!超GJです!
折角なので、一応置いておきます。
>>240発祥、あまあまにしようとしたはずが若干シリアス気味に。
嫉妬あずゆい

「あ~ずにゃん!」
「わっ…もう、またですか」
今日も今日はで唯先輩は私に抱きついてくる。
それはもう日常と呼べるくらい、いつものことになってしまった光景で。
違うことといえば、抱きつくときの「あずにゃん」のアクセントくらいなもの。
はぁとため息で返しはするものの、先輩に抱きつかれるのは別に嫌ってわけじゃない。
やわらかくてあったかくて、なんだかほわっとするから。
だけど、やっぱりこうも癖になってしまってるのは駄目だと思う。
音楽室内だけならまだいいけど、このままどんどん調子に乗られて教室とか街中とか、あまつさえライブ中とかにされたらさすがにたまらない。
ここはやはりびしっと注意すべきだろうと思う。
「あずにゃ~ん、よしよし」
「はわ…」
…うぅ、折角びしっと行こうと思ったのに―頭なでるのは反則です、先輩。
―仕方ないですね、もう少しこのままでいさせてあげます。
「…え?」
そう思った矢先、ふいっと唯先輩が私から離れた。もうしばらくはその感触の中にいられると思った私は、つい怪訝げな声をあげてしまう。
しまったと思って慌てて口を塞いだけど、こんな残念そうな顔をしていたら私がこの一連の行為を悪くなく思っていることが唯先輩に知られてしまうって慌てたけど。
―そんな必要もなく、すでに唯先輩の瞳には私は映ってはいなかった。
「わあ、ムギちゃんその子どうしたの?」
「うふふ、そこを歩いてたの。なでてあげたらなついちゃって、連れてきちゃった」
その視線の先にはムギ先輩―正確には、その腕の中に抱かれる黒くて小さな子猫がいた。
唯先輩はその子をじーっと眺めつつ、ほわっとした笑顔を浮かべている。
それを目にしたとき、ぎゅっと胸が痛んだ。
だって…いつもなら、先輩がその表情を浮かべるときには、その瞳に映っているのは私のはずなのに。
「ねね、私も抱いていいかな?」
「もちろんよ。はい、唯ちゃん」
「ありがとう、ムギちゃん!」
ムギ先輩に子猫を渡してもらった唯先輩は、その子を腕に抱いて更にほわっとした笑顔を浮かべていた。
それは、私を抱きしめるときのいつもの笑顔より、もっとずっと輝いて見えて。
ぎゅっと締め付けられるような胸の痛みは、いつの間にか抉られるようなものに変わっていた。
―何で、何でそんな風に笑うんですか。私はここにいるのに。先輩の腕の中にいるのは私じゃないのに。
「うふふ、かわいいよね~」
「そうね、うふふ」
やだ、いやだよ―私以外に、そんな言葉使っちゃ―いやだ。
くらりと意識が揺らぐ。胸の痛みに、その一瞬だけ私の意識は途切れていた。
「フー!」
「え?」
「…あ」
気がつくと私はまるで猫みたいに、先輩の腕の中で居心地良さそうにしていた子猫を威嚇していた。
子猫はびっくりして、ふいっと先輩の腕を逃げ出す。私はといえば、私のいるべきそこから、その子を追い出すことができたことに一瞬だけ満足して。
そしてその一瞬後、どうしようもないほどの後悔が湧き出してきた。
私はいったい何をしてるんだろう、と。

254:嫉妬あずゆい2/3
09/08/04 10:25:00 FmSaJjPA
「あずにゃん!もう、なにしてるの!」
同時に、先輩の怒った声が降りかかってきて、私はびくっと体を振るわせる。
そう、先輩が怒るのも無理はない。折角先輩が可愛い子猫と戯れていた楽しいはずの時間を、私は邪魔をしてしまったんだ。
―ただ、私が―そう、さびしくてその子が羨ましかったからという理由だけで。
ちらりとその姿を追うと、子猫はムギ先輩の腕の中でなだめられていた。そのおびえた様子は、私のせいに他ならない。
それをぎゅっと焼き付けられているようで、その熱に耐えかねて、私は目をそらした。
だけど、こちらを見ているはずの唯先輩と目を合わせられない。そうしてしまうときっと怒った顔と出会ってしまうから。
だから、地面に視線を落とした。俯いた私の視界には、木張りの床と微かに震える私の膝下だけが映っている。
顔を上げなきゃいけないのに、顔を上げられない。私はぎゅっと唇を噛んで、それを見つめ続けている。
怒られて当然のことをしたのに、そうされるべきだと思うのに、それでも私はそれから逃げようとしている。
私はただ、唯先輩にぎゅっとされて、可愛がられて、微笑みかけられて―そうして欲しかっただけなのに。
私は悪くない。悪いのは、私にかまってくれなかった先輩と、私の場所を奪ってしまったあの子なんだ。
そんな自己弁護みたいなものまで沸いてきている。ちょっと気を抜けば、そんな独りよがりな理由が自分を埋め尽くそうとしまっていて。
それを、先輩には見せたくなかった。読み取らせたくなかった。
そんな汚い自分を、何とか取り繕っていたかった。
その浅ましさが余計に悲しかった。―こんな自分は、先輩の傍にいちゃいけないんじゃないかと思えるほどに。
「…ぇぐっ…」
じわりと、熱い何かがあふれ出しそうになる。それが何か気がついて、慌てて止めようとしたけど、それは全然止まってくれなかった。
不用意に浮かべたそのフレーズが、いけなかったらしい。そんなの、思っちゃいけなかったことなのに。
そんなこと、絶対に許容できないことだから。それを、そのシーンを思い浮かべるだけで、胸が張り裂けてしまうほどに痛くなってしまうから。
「…あずにゃん?」
先輩の声に疑問が混じる。駄目だ、こんなの、見せちゃいけない。気付かれないようにしなきゃ。気付かれない間に、止めてしまわないといけない。
自分がこんなに弱くて浅ましい人間だと、先輩にだけは見せたくない。見せちゃいけない。そうしたらきっと先輩は―
「…な、泣いてるの?」
なのになんで、これは止まってくれないんだろう。それどころか、どんどん勢いを増していくんだろう。
下を向いた私の足元には、ぽたぽたと水滴が生まれている。頬を伝い、あごをなでていく感触。
まるで漫画みたいな量。このままほうっておいたら、水たまりができてしまうんじゃないかと思うくらいに。
駄目、そんなの。先輩に気付かれちゃう。その前に、逃げなきゃ。
私の目の前には、先輩の気配。いつものほんわりとある意味泰然としたそれじゃなくて、戸惑いを含んだ気配。
今なら、逃げられる。素早く走り去ってしまえば、呼び止められることなく音楽室を飛び出せる。
その後どうしようかなんて全然思いつかなかったけど―今は逃げなきゃ。逃げて、逃げて、無かったことにしなきゃいけない。
「にゃあ」
「…!」
そうきびすを返そうとした私の足元に、今のわたしの唯一の視界に、ふいっとその子が現れた。
思わず足を止められた私を、じっと見上げてくる。
―まるで、逃げちゃ駄目、と私にお説教をしているかのように。
「にゃあ」
もう一度無く。そうだよ、と答えるかのように。
なんで、そんな。逃げちゃ駄目なら、私はどうしたらいいっていうの。
それには、その子は答えてくれなかった。ただじっと私を見上げ続けている。その視線が私をぐいっと押していく。
それに押されて、少しだけ視界が上がった。そして視界の上の端のほうに、先輩の顔がちょっとだけ映った。
私を心配そうに見つめていて、それでもどうしたらいいかわからずおろおろする先輩の顔が。
それはいつもの見慣れた表情じゃなくて―ああ、私は先輩にこんな表情をさせてしまってたんですね。

255:嫉妬あずゆい3/3
09/08/04 10:26:07 FmSaJjPA
瞬間、何かが決壊した。あふれてくるものすべてが完全に止められなくなって、何もわからなくなって、ただその胸にしがみついた。
そうしていないと、自分がどうにかなってしまいそうだったから。
自分の泣き声が、何処か遠くで誰か違う人間が上げているもののように聞こえる。そんなはずは無いのに、それは間違いなく自分のもののはずなのに。
全てを吐き出すように、ぶつけるように、それでいてそれを受け止めて欲しいなんて願うように、その声は響いてる。
そう、逃げることができないのなら、そうするしかない。
だけどそれは、あまりにみっともなくて、どうしようもない願い。そんなのを表に出したら、間違いなく幻滅されてしまう。それなのに、その声はまだ私の鼓膜を揺さぶっている。
まるでこれこそが正しいことなんだって、私に突きつけるように。
いやだ、もうやめてよ。今ならきっとまだ間に合う。無かったことにして―いつもの私に戻って。
―そうして、嘘の自分を続けるの?
ぐらりと何かが揺らいで、そして、何かに支えられた。
ぴたりと声がやむ。私の鼓膜を揺らしていた、私の声が消えている。
一瞬呆けて、そしてすぐにそれに気がつく。ぎゅっといつものように、ううん、いつもよりもずっと優しく私を抱きしめているあたたかな腕に。
それが止めてくれた。それだけで、永遠に止まらないかと思っていたそれは、あっさりと止まってくれた。
「ごめんね、あずにゃん」
先輩はそのまま、優しく私の頭をなでる。それに負けないくらいの優しい声が聞こえてくる。
あんな姿を見せた私なのに、それでも先輩はいつものように、抱きしめてくれている。
私のそれを知られてしまったのに、それでもぎゅっと抱きしめてくれてる。
私を、受け止めてくれようとしている。
「…なんで…先輩が謝るんですか」
かすれる声を絞り上げるように、そう答えた。無理にでも口を動かさないと、また泣いてしまいそうだったから。
悲しいからじゃなくて、それとは正反対の理由で。
それは、まるで胸にびっしり張り付いていた氷を溶かすように、私を苛んでいたもの全てを消してくれた。
「ごめんね、私バカだから…あずにゃんの気持ちに気がつかなかった」
先輩の腕が、より強く私を胸に押し付ける。それが嬉しくて―そう、嬉しくてまた涙があふれそうになる。
「違います、バカなのは、私のほうです」
いけないのに。いっぱい迷惑かけたから、嬉しくなるより先に謝らないといけないのに。
だけど、そうしようとすると、先輩はそうさせないようにぎゅっと私の頭を胸に押し付ける。 謝っていいのは私だけだよって、そう言わんばかりに。
だから私は、むぎゅっとしか喋れなくなって、やがてそれを断念させられることになった。
―ごめんなさい。そして、ありがとうございます、唯先輩。
だから、その気持ちだけでも伝えようと、唯先輩に負けないくらい強く、その背中に手を回し、抱きしめた。

どれくらい時間がたったのだろう。気が付けば私は先輩の胸の中で、いつものほわっとした気分に身を委ねていた。
力が抜けてふにゃっとなった私に、先輩もまたふわっとした笑顔を見せてくれている。それは、さっきの子猫に見せた笑顔よりずっと優しく、暖かくて。
ううん、そんな比較なんていらない。これは、私だけの先輩の笑顔。それだけでいいんだと思う。
その傍にずっといられるように、置いていかれないように、私も前にすすまないと。
きゅっと意思を込めて、先輩の瞳に目を合わせた。
「先輩、学園祭のライブの前のこと、覚えてますか?」
「…え?えーっと、なんだっけ?」
唐突な私の質問に、先輩はきょとんとした顔を見せる。
ふふ、すきだらけですよ、先輩。
「仲直りのちゅー、です」
そう言って、無造作に唇を寄せる。あの時とは逆のシチュエーション。
その動作にはわわっと驚いた先輩の表情に、小さくくすりと笑うと、私はそうっと唇を合わせた。

256:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 10:32:42 FmSaJjPA
以上となります。
途中でムギが空気になっていますが…
彼女は唯にあずにゃんがどうして泣いているのかブロックサインを送っていたり、
最後のシーンのあと鼻血を吹いて倒れたりしているということでひとつ。

257:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 12:52:42 VhKBfxC0
>>256
GJ

258:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:14:34 8k+/Cjff
>>256
ふおおおお萌えた!!
なんだこの二人、いいなあ。

嫉妬するあずにゃんはとても可愛いとおもう

259:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:40:05 b5rajz9b
嫉妬する唯は怖いけどね・・・。

260:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:45:40 II8JU15r
>>259
お前メアド晒して大丈夫なのか

261:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:53:10 8k+/Cjff
というかsageた方がいいっていわれたろ>>259

262:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 13:58:51 b5rajz9b
おりょ?さげsageられてない・・・?

263:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 14:00:10 b5rajz9b
>>260
古い携帯のアドレスだから大丈夫さあ

264:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 14:07:43 Q94Mm05E
コスプレイヤー、マニア、おたく、占い師 募集!
ライブチャット「マニアカデミー」

265:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 16:31:15 hr3tJg2o
夏だなぁ

266:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 17:44:43 b5rajz9b
2chなんて全くやった事無かったんで・・・。不快な気分にさせてしまったらすみません。

267:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 18:10:10 1fAISYvm
>>266
どんまい

268:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 21:04:58 IkF8ykCK
>>246
一応「中野」さんな
あずにゃんがキレるぞ

269:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 21:44:18 b5rajz9b
あ、普通の中野だったのか。
原作で読んでても仲野だと勘違いしてたわ。
思い込みって怖いね・・・。

270:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:13:41 b5rajz9b
と、言うか皆結構細かい所見てくるな。
昨日の夜遅くに書いた物なんで細かいミスはあると思うが勘弁してくれ

271:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:20:54 pdgdAxUs
書く側は話が頭に入ってるから気づかない&気にならない部分でも
読む側は内容知らないし初見だから細かい所までしっかり読む

書いてるうちにだんだん見えにくくなるから
うpする前に半日ぐらい寝かせて再チェックするのが吉

272:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/04 22:30:37 b5rajz9b
>>271
そうだな
良い忠告を有り難う

あれだな、中二の時に書いた小説を読んで死にたくなる的な・・・。

273:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/05 04:24:09 T4UNU0vm
ほしゅがてらに。
あずにゃんに首ったけ逸話的な何か。

「まったく…もう」
階段の隅にちょこんと腰を下ろして、大きく溜息をつく。
その理由は、なんて説明するまでもない。私の溜息の理由の大半は、あの人発祥だから。
勿論、その逆もそうなんだけど―なんて反射的にフォローを入れてしまう自分が憎い。
なんだかんだ言いつつも、私はあの人のことが嫌いではないのだろう。
「でも、あれはあんまりですよ、先輩」
新曲を合わせてみようって言われて、先輩が練習熱心なのが嬉しくて即座にOKしたのはほんの数分前。
でも、あれ、なんか歌詞が違うなって思ったときにはもう遅くて。それが、その言葉が嬉しく無かったわけじゃない。
だけど、皆の前で「あずにゃんにもう首ったけ♪」なんて歌われた私の身にもなって欲しいと思う。
顔から火が出る、って比喩じゃなかったんだ、なんて実感させられる日が来るとは思わなかった。
だけど、それとは正反対に、唯先輩は平然と―ううん、いつもより少しだけ真剣な表情で私を見つめていた。
その私の中の何かを溶かしてしまいそうな眼差しに、更に私の頬は熱さをましてしまう。
おそらくは防衛本能。それが決定的に私をおかしくしてしまう前に、私の脚は勝手に私の体を音楽室から飛び出させていた。
そして今ここに座ってる。ギターを置く間も無かったから、私のムスタング―むったんを肩に下げたまま。
「皆心配してるかな…突然飛び出しちゃったから」
そう考えると申し訳ない気分になる。何より、唯先輩に何も返せずに、飛び出してしまったことに関しては後悔しか浮かんでこない。
だけど、もう少しだけ時間が欲しかった。ちゃんと私のままで、先輩と向き合えるまでの冷却時間を置きたかった。
じゃないと、熱に浮かされた私は、それこそとんでもないことをしてしまいそうだったから。
クールダウンが必要。でもどうしよう。般若心経でも唱えようかな。もしくは素数でも数えた方がいいのかな。
そんなもので、今にも私を暴走させてしまいそうなこの熱が収まるとはとても思えなかったけど。
ふと、沈静に集中する思考に、なんかが割り込んできているのに気がついた。それは、聞き覚えのあるギターリフ。
発生源はむったんで、奏でてるのは私の指。…ああ、思考に置いていかれて文字通り手持ち無沙汰だった指先が、勝手に動いちゃったんだ。
でもよりによってこれはないよ。これって、さっきのあの曲じゃない。こんなの聞いてたら、落ち着けるはずないよ。
今はそれから思考を離さないといけないのに。
「あずにゃんに首ったけ…か」
けれども、そう呟いた自分の声は、驚くほど落ち着いたものだった。それを聞いた自分は意外に思うでもなく、ただ自然と笑みを浮べていた。
旋律は続いていく。音の中、浮かんでくるのはやっぱり唯先輩の姿。
歌ってた先輩は本当にいい顔をしていて。私の大好きな笑顔を浮かべていて。
私のことを大好きだって、そんな笑顔を浮かべてくれていた。
そしてそれは、最後のあの眼差しへとつながっていく。
先程目にした、私をおかしくしてしまいそうになった、あの一連の光景。
それが、今の私の心を驚くほど落ち着けてくれていた。何故だろう、それは決して冷やしてくれる類のものじゃないのに。
どちらかといえば、更に熱するもの。それはぐんぐん私の温度を上げて、その限界まで上げきってしまって。
そして、そこで安定させてくれていた。
最高点まで熱くなった、私の心の形。それをちゃんと見据えて、掴まえて、確かな形で認めてしまえばいいだけだった。
「私のほうこそ、先輩に首ったけ、ですよ」
ポツリと呟きが零れる。そう、それが答え。
さてと―私は、腰を上げ、きゅっと音楽室のほうへと目を向ける。
答えは見つかった。だからあとは、先輩にそれを伝えるだけ。だけども、私の脚はまだ動こうとはしてくれない。
だって、考えないといけませんから。あんな方法で思いを伝えてくれた先輩に、ちゃんと仕返しできるような―大好きの伝え方を。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch