09/07/19 16:09:37 m05ziZWD
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ごめんそれは思ったんだけどどうしてもやりたかった
続きー
※
聡・律「いってきまーす」
二人同時に家を出ると、聡は玄関脇にある自転車に跨がった。
聡の中学は桜高とは逆方向だ。
「じゃあ」と一旦手を振ったが、先程の事が過ぎった。
聡「姉ちゃん」
呼び止められた律はきょとんとこちらを振り返る。
聡「姉ちゃんもしかして体調悪いんじゃないの?」
朝、母と話をする姉は至って普通だった。
いつもの聡なら、自分の気のせいだと済ませていたはずだ。
ただ昨日、
学校から帰って来た姉はどこか落ち込んでいたように思う。
関係ないかもしれないが、聡はそれも気掛かりだった。
律「え、何で?元気じゃん」
聡「本当?」
律「ホントだって。
もうすぐ学園祭だぞ?体壊してる暇なんてないって。私部長だし」
へへっと笑う。
自分は心配性なんだろうか。聡はそれ以上言うのはやめた。
聡「…ごめん何でもないや」
律「おう」
聡はもう一度手を振ると、くるりと前を向いて自転車を漕ぎ出した。