09/07/12 18:39:13 D36SY1g7
夜、鈍い痛みに目が覚めると俺は冷たい床の上にいた。
どうやらベッドから落ちてしまったようだ・・・
捻ったであろう首をさすりながらベッドへ視線をうつすと、
そこにはロシアさんが眠っていた。
こちらに背を向けているので本当に眠っているのかは定かではないが・・・
なんて寂しそうな背中なのだろうと、俺はベッドへ戻り添い寝をすることにした。
狭い・・・。
俺は体の半分がベッドの外へはみ出している状態で、
辛うじて片足が床上で踏ん張り、体を支えている。
ロシアさんを思えば、このくらいの事・・・
俺はロシアさんの靴下の一足だ
これしきで靴下は破けない
ロシアさんのためなら―
ロシアさん・・・
・・・
瞼の裏側まで感じる明るい光に目を覚ますと、
俺はまた床の上で寝ていた。
慌ててベッドを見てみるがロシアさんの姿は無かった・・・
なんだ・・・夢か・・・・・・
しかし本当だとしたら大変な事だ。
あの背中に触れた感触が妙にリアルで・・・
俺は悶々と今日の夢と今ある現実について頭を抱えながら、とりあえず朝食を取ろうとキッチンへ向かう。
近づくにつれてキッチンから何かを焼く音が聞こえてくる
俺は独り暮らしだぞ・・・なぜ・・・・・・食欲をそそる香ばしい香りもする・・・。
俺は今日見た夢を思い出して、もしやと思い恐々とキッチンを覗いた。
そこにはピンクの可愛らしいエプロンを身に纏ったロシアさんが・・・・・・
ドンドンッ
ん?
誰だろう
今いいところだったのに・・・
「今開けま―…あ ロシアさん・・・・」