09/06/14 00:22:25 7E221XLh
けいおん!クエストにwktkしつつ俺律投下
コンコン
俺「律、入るぞ。」
毎度のことだが、律の部屋の壁に貼られてる絵は慣れない。
キングクリムゾンだかなんだか知らないけど、こんな訳のわからん絵を
でかでかと飾ってる女子高生も、世界広しといえどコイツくらいだろう。
律「あんたかよ。何しに来たの?」
俺「病人の部屋にギターの練習しに来るヤツはいねえよ。ほら、ポカリ飲め。」
律「…ありがと。」
おかしい。なんでこんなにしおらしいんだ。
律とは小学生の時からの付き合いだが、コイツは風邪を引いたくらいで
ここまでおとなしくなるようなヤツじゃない。
コイツがこんな風になるきっかけと言えば、思い当たる節は一つしかないな。
俺「で、どうしたんだ?」
律「ん…何が?」
俺「澪と何かあったんだろ?」
律「な、何でわかるんだよ!?」
図星か。
中学時代に組んでたバンドで、ドラムの律とベースの澪は、リズムパート同士、
そして女同士で、とても仲良しだった。
仲良し過ぎて、同じ高校に進学したくらいだもんな。
あの律が、あんなお嬢様学校に進学できるなんて、バンドメンバーは夢にも思っていなかった。
まぁ、それも澪の努力の賜物だったんだろうけど。
俺「で、何があったんだよ。」
律「澪が、クラスの女子と仲良くしてるのが気に入らなくてさ、
ちょっかいをかけても、いつもみたいなノリで返してくれなくなって、
なんか私だけが空回りしてて、バカみたいでさ…。」
俺「全く、何やってんだよ高校生にもなって…」
律「私だってそんなこと分かってるよ!!」
思わぬ大声にひるんでしまう。病人の癖にどっからこんな声が出るんだよ…
俺「あー、悪かった。でもさ、ホントは嬉しいんだろ?」
律「…何が。」
俺「澪に新しい友達が出来たことだよ。それに…」
律「…それに?」
俺「それでも、澪にとって一番大切な友達が律であることは変わらない。
それを一番分かってるのは、お前なんじゃないのか?」