09/08/30 23:59:30 6rvgLeIf
>>921続き
やっぱり京太郎とは、軽口を叩きあえる仲でいいじぇ…。今日の私は、どうかしてたんだじょ
「…ごめんだじぇ京太郎。困らせちゃって」
「いいよ別に。悪いのは俺みたいだし」
「京太郎…」
優希の中に熱いものがこみあげてきた
部室で初めて出会った時から、思い抱いているその想い
それまでの自分からは信じられなかった…親友の和を、嫉ましいと…そう思う心を自分に植え付けたほどの、この想い
咲が初めて部室に来たとき…そしてその後日、二人が一緒に仲良く歩いている所に出くわしてしまったとき…
平静を保とうとしていたが、この想いがどうしても心に揺さぶりをかけていた
それは友情とは少し違う…
「京太郎って…優しいじぇ」
「はぁ? まあよく言われるよ。お人好しってな」
「お人好しってのはピッタリだじょ」
「…あのな」
「でも、私は、そんなお人好しな京太郎が…」
そう言って優希は京太郎の頭に抱くように手を回した
「え? お、おい…」
…ついさっき、「軽口叩きあえる仲でいいや」って思ったばかりなのに…
でもいいじぇ。私は…私は…
唇と唇が近づいていく