09/08/30 23:53:49 6rvgLeIf
>>920続き
「……グス…」
「…?…!! お、おいおいおい! 何泣いてるんだよ!?」
「う、うるさいじぇ! …ヒック…な、泣いてなんか…ヒッ…いないじょ! …グスン」
しかしその姿はどう見ても泣いていた
「だ、だって…京太郎が…ウッ…京太郎は…ヒック…京…ウウ…どうせ私は…ウ…うあ」
「お、落ち着けよ優希」
…考えてみれば、女子高校生が異性に対してスカートの中をモロに見せるなんて、よっぽどの度胸と覚悟が必要である
優希が京太郎に対して、なぜそれだけの度胸を持てたのか? なぜそれだけの覚悟を決めることができたのか?
優希がいつも冗談半分なノリだったせいか、ただ京太郎がニブちんなだけか
京太郎は、その理由に気付くことはなかった
「あ、あのさ。その。ほら、俺が悪かったから。謝るからさ。泣き止めって」
ハンカチで優希の涙を拭い、そう言いながらも京太郎は、自分の何が優希を泣かしてしまったのか、本質的な所には全く気付いてはいなかった
「…ぐすん。タコス奢るか?」
「あ、ああ。奢るよ」
「…宿題代わりにやるか?」
「ああ、やるから!」
「…スカートの中見るか?」
「ああ、見るぞ! …アレ?」
「…抱いて。ア・ナ・タ」
「アホかーー!!」
必死に謝る京太郎を見ているうちに、いつの間にか涙も止まって、ついついいつもの冗談が口から出ていた
「えへへ」
「…ぷっ。はははははっ」
二人の顔に笑顔が戻った