【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 【夫婦】at ANICHARA2
【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 【夫婦】 - 暇つぶし2ch836:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 10:34:17 FsEHvSxc
>>831
咲ちゃんキャラがちょっと違うw
可愛いからいいけど

837:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 15:04:07 53lT04M4
>>813のシナリオを中心に書いてみた ※グロ注意…かな

『タコスのソースは赤い色』

急に足場を失ったような気がした。
いつもより少し早く部室に着いた優希は元気よく部屋の中へ飛び込むつもりだった。しかし僅かに開いた扉から見える光景が優希の足をその場にとどめていた。
京太郎と咲が部屋の中央で抱き合っていたのだ。
まるで恋人同士だった。二人はやがて密着した状態から少し離れ、お互いに見つめあう。そして顔を近づけたところで優希は我に返り、一歩後ずさった。
そのあとの行為を見ることなく、優希は急いで、しかし二人に気づかれないようにその場から逃げた。なぜ気づかれないように逃げたのか、優希にもわからなかった。


気がつくと優希は自分のベッドの中にいた。枕が幾分湿っていた。
「夢…?」
違うことはわかっていた。壁掛け時計は午後七時を指している。あのあと無我夢中で自宅にたどり着いたのち、布団にもぐりこんだらいつの間にか眠ってしまったのだ。
「起きたく…なかったじょ…」
ひどく体がだるい。ベッドの中から部屋を見回すと電気はついておらず、鞄は床に放り投げられていた。カーテンも閉め切られている。暗く、狭く、ばらばら。
自分の気持ちが外に出てきたようで嫌になり、優希は再び目を閉じた。視界がさらに暗くなる。
「ご飯…食べなきゃ…」
思いついたように言うと優希は気を奮って階下に降りていった。しかしその日はどうしても夕飯を摂る気になれなかった。


おかしい、と和は思っていた。一昨日の放課後、優希が部活を休んで以来、彼女の顔を見ていない。どうやら昨日は学校まで休んでいるようだった。
「どうしたのでしょう…」
和にも薄々その答えはわかり始めていた。優希が学校を休むほどのこと、それはあの二人に関係しているに違いないからだ。
お見舞いに行かなくちゃ、そう思い和は優希の家へ向かった。ただ何と声をかければ良いのかわからなかった。わからないまま優希の家が近づいてくる。


838:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 15:09:50 53lT04M4
優希の母に断わりを入れて、優希の部屋へ向かう。ノックをするが返事はない。
「優希、私です。入りますよ」
そう言ってからドアを開ける。中からどんよりとした空気が流れ出てきて和の肌に当たった。親友がどれだけ苦しんでいるか、それだけでわかるような気がした。
その時和の中に一つの感情が芽生えたが、それはすぐに消えてしまい、彼女は意識することができなかった。
部屋の灯りはついておらず、カーテンも閉まっている。ベッドで優希がうずくまっているのがなんとか認められた。
「電気、つけますよ」
「つけないで」
返事はすぐに帰ってきた。すこし鼻声だった。
「…椅子、借りますよ」
和は優希のキャスター付きの椅子をベッドのそばに持ってきて、腰を下ろした。優希は動かない。
「どうしたんですか優希。風邪ではないようですけど」
「…言いたくない」
「どうしてですか。私たち親友じゃなかったんですか」
優希の背中がぴくりと動いたのが和にもわかった。和はそれが嬉しかった。
「…須賀君と…宮永さんのことじゃないんですか?」
優希は起き上がって和の顔を見た。少し見上げる格好だ。その目は驚きを表していた。
「そのくらい…わかりますよ。私たち、何年親友やってるんですか」
「………のどちゃん…」
「今まで辛かったでしょう」
優希は唇をゆがめた。悟られまいと次には上下の唇を折りたたんだ。
本当に気の強い娘…
そう思いながら和は優希の表情を見ていた。必死に何かを我慢し、ぐっとこらえているような表情だった。和は椅子を立ち、優希のそばに寄った。
吐き出させなきゃ…
和はうつむく優希の顔を両手で包みこむように支え、目じりに溜まったものを親指でぬぐいながらごく素朴に、静かに言った。
「かわいそうに」
優希を解き放ったのはこんなにも簡単で、素直な同情の言葉だった。堤防が壊れたダムのように優希は涙を流し続けた。しゃくりあげながら泣く優希を和はそっと優しく抱きしめた。
階段を駆け上がってくる音が聞こえる。おそらく優希の母親だろう。それくらい優希の泣きかたは激しかった。


839:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 15:15:10 53lT04M4
優希の母が部屋から出て行き、優希もだいぶ落ち着いてきた。カーテンを開けると日差しが取り込まれた。暗がりに身を寄せようとする優希の隣に和は腰かけた。
「私…恋愛なんてしたことなかったから…どんなふうにアプローチすればいいかわかんなかったんだじょ…」
「私だってわかりませんけど…恋愛の仕方なんて人それぞれですよ」
「言い訳がしたいんじゃないじょ…ただ…次からどんなふうに二人に接していけばいいのかわかんなくて…」
いつもの強がりには聞こえなかった。その答えは和にもわからなかったが一刻も早く元の元気な優希に戻ってほしいと願いながら和は言葉を探し続けた。
「…買い物、行きませんか?」
「え…?」
「買い物ですよ。気分転換です。外の空気を吸えば何かいい案が見つかるかもしれませんし。」
自分のために休日を捧げてくれる和の優しさが嬉しくて、優希は元気よくうなずいた。
親友といってもこれまで優希が和に頼ることは、彼女の性格からほとんどなかった。しかしいざという時、自分を助けてくれる友人がいることに優希は安堵を覚えた。


840:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 15:20:46 53lT04M4
優希にいつもの笑顔が戻っていった。アクセサリーショップで珍妙な品に目を凝らしたり、服屋で試着したりするうちに、優希は明るさを取り戻しつつあった。
大通りを歩いている時、優希が少し声を抑えて言った。
「のどちゃん…今日はありがと」
「何言ってるんですか優希、水臭いですよ」
その時だった。少し前の路地から男女が出てきた。男女は優希と和にに気づかず、二人の前を遠ざかってゆく。その後ろ姿は間違いなく京太郎と咲だった。
「あ………」
声を出したのは優希だった。優希は強烈な吐き気に襲われ、そばにあった格子状の排水溝に向かって嘔吐した。あの時の情景が頭の中でちらつく。
「ぅえ…ぇほっ…」
「優希…!優希!」
饐えた臭いが広がる。激しく嘔吐するものの、出てくるのは黄色を帯びた液体ばかりだった。
何も食べていないのだ…!あの時から…
優希の目に浮かぶ涙を目にして和は胸が痛んだ。親友がこんなにも苦しんでいるのに、自分には彼女の背中をさするくらいしかできなかったからだ。
私が…私が外に連れ出したばかりにこんな…!
異変を感じ取り、野次馬が集まってくる。中には心配そうに声をかけてくる者もいる。
和は背中をさすりながら前方を見た。二人はまだこちらに気づかずさらに遠ざかってゆく。
和の中にまたも一つの感情が浮かび上がった。先ほど優希の部屋に入った時の感情を、今度ははっきりと認識することができた。
ようやく嘔吐が治まり、呼吸を整えている優希を見た和は、背中をさするのをやめ、すっくと立ち上がった。その目は前方の二人を見据えていた。
違う…私のせいじゃない…
「…のどちゃ…だめ…」
気づくと優希が和の袖を力なく掴んでいた。優希はうつむきながらも必死に首を左右に振っている。
「大丈夫です…」
和は優しくその手を放させると、近くにいた者に優希を頼み、前方の二人に向かって走って行った。
「だめ…」
優希がそう言った瞬間、前方で大きなどよめきが起こった。数瞬後に咲の悲鳴がこだましたがそれもすぐにかき消された。かき消したのは和の持つ狂気だった。

おわり


841:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 16:37:18 HgITp6G4
すぐさま振り返ってアームロックかけて
和「があああああ」
まで見える

842:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 22:56:36 FsEHvSxc
>>840
とりあえず乙
スレ初期の香りだw
本格的グロじゃなくて安心した みんな文才あるなぁ

843:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 23:29:41 VkaxAvc0
残り150とちょっとか…来ようと思えば来れるもんだな

844:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/22 23:47:17 08iIFbeW
スレタイからは想像もできない方向へ進化してしまったけどなw
素晴らしい汎用性だ

845:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 01:51:11 hrrnbved
いろいろごちゃごちゃと付け足していった戦隊もののロボットって感じだw
まともなSSが登場したのもスレが後半に突入してからだしw
まぁ面白いから何でもいいよ

846:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 14:53:52 GoUjNy+X
京ちゃーーーん!!!

847:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 22:10:08 w7cqy0hs
           /:| ハ: :| |: :l | `ト、}lヽ: :'、: :ト、斗匕/ l | ||| l::r‐く|ヽ/{´
            ヽl |_l: : |: :|: :|rテ干示ト'\lヽl´::rf苡圷¨} |/-|:  ̄:|: :l |
            レ \ト、 \ヽ 弋:ツ : : ::. ::.   ゞ夕 ノ/ ´|: : : :|: :|  |     このスレは……
                    イl| |\}l`.:xwx:. ,     .:xwx::.  _ノ;  ::| |  |

848:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 22:55:38 nxwG7G11
他校のキャラとは仲良くできないのかな
初心者で金髪でおっぱいなかおりんとはシンパシーが生まれそうな気もする

まあ他の連中がいろいろな意味でガチすぎるからというのもあるが

849:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/23 23:23:35 yCpKBjdR
京太郎無双のハーレムをあまり舐めない方がいい

850:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 02:49:52 AKJHmQxj
京太郎の瞬殺っぷりが実に見事であった。

851:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 08:58:38 x3XMnwnv
京太郎なら部長を通して風越キャプテンと仲良くなろうとするはずだ

852:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 12:09:57 kOZn0O2o
久しぶりに京太郎と咲の絡みがあったな

853:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 12:17:48 X+7rXulk
のどっちが意外と京ちゃんに優しくて驚いちゃった
いやあれが本来ののどっちなんだろうけどさ…なぜか違和感が…

854:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 15:07:25 Pvro1EoC
>>853
わかるわそれw
はしゃいでるタコスとか見ても和に酷使されてる辛さの裏返しとか勘繰ってしまう

855:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 21:51:38 xcTex45Z
咲「京ちゃんの…大きいね……」

856:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 23:30:14 Pvro1EoC
咲「…大きすぎるくらいだよ、そのお弁当箱」

京「育ち盛りの男の子にとっちゃ朝飯前だぜ」

咲「大きいのはいいけどさ、揚げ物ばっかりじゃ身体に良くないよ?」

京「野菜ジュースで十分だって」

咲「だめだよ…よ 良かったら京ちゃんのお弁当作って来るよ…?//
ほ ほら私料理なら得意だし…」

京「マジで!?じゃあ明日から頼むよ!」

咲「う うん!楽しみにしてて!(やったぁぁぁ//)」


857:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/24 23:58:16 SynN5amK
しかしようやく京ちゃんの能力が明らかになったな
自分の運を相手に分け与えて高い手を発生させやすくするという変わった能力だ

858:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 01:04:02 gA5QG1U1
一種の運気支配アルヨ

859:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 01:30:20 F4F1P1We
「犬!もっとよこすんだじぇ!」
「ダメよ、後は咲に残しておきなさい」


860:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 01:31:51 pIpTvEI4
タコスはどんだけ京太郎にアプローチしても、
最後は魔王に持ってかれるんだろうな。

861:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 03:03:34 /nHIAohM
81 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:56:18.83
ID:0mY612Td
>>39
7期:プロ編
照の妹として鳴り物入りでデビューした咲
しかしプロの世界は甘くはなかった
「私にはやっぱりプロなんて無理だったんだよ・・・」
魑魅魍魎達に囲まれ自信を失う咲
そんな時に咲の前に現れたのは幼なじみの京太郎だった
「勝ち負けなんて気にするな!俺は楽しそうに麻雀を打ってるお前が好きなんだ
!」
「京ちゃん・・・・・」
京太郎に励まされ自分のスタイルを取り戻した咲は見事その年の新人王に輝くの
だった

862:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 03:05:25 /nHIAohM
86 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 02:09:05.76
ID:0mY612Td
>>81
8期:完結編
プロ雀士として順風満帆に思われた咲
だがある時期から咲にスランプが訪れる
つまらない間違いにあり得ない振込み、ついには試合中に倒れてしまう
医務室で目覚めた咲に語りかける医師
「まったく、こんな体で麻雀を打ち続けるなんてムチャですよ・・・しばらくは
プロとしての活動はお休みですね・・・」
「え!?私なにか重い病気なんですか!?」
戸惑う咲に医師は告げる
「いえ・・・いわゆる"おめでた"ですな・・・」


エピローグ
とある一軒家
リビングには麻雀卓があり、そこでは家族4人が楽しそうに麻雀を打っている
「つも!りんしゃんかいほー!これでまたパパのひとりしずみだね!」
咲に似た女の子が楽しそうに笑う、隣では京太郎に似た男の子が一緒に笑ってい

「あちゃー、またかー・・・やっぱりこの面子だと全然勝てないぜ・・・」
「ふふっ・・・それじゃあお風呂洗いよろしくね、京ちゃん」
「へいへい・・・」
父親は渋々風呂場に向かう

リビングに残った女の子が母親に問いかける
「ねーおかあさん、パパはあんなにマージャンがよわいのにどうしてけっこんし
たの?」
母親は少し考えた後、微笑みながら答える
「あのね、パパは麻雀は弱いし、ちょっと頼りないけど・・・とっても優しいん
だよ」    おわり

863:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 03:42:28 /nHIAohM
なんかコピペが変になってるorz

864:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 05:25:23 ioY/QBRW
>>853
京×和ってのもありなんじゃないかと思ってしまった

865:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 06:36:10 8NhHXurU
>>861-862
GJだな…
咲で一番の夫婦はこいつらだと思ってるよ

866:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 09:12:04 /nHIAohM
せっかくだしなんか気持ち悪いから貼り直すわ


81 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 01:56:18.83
ID:0mY612Td
>>39
7期:プロ編
照の妹として鳴り物入りでデビューした咲
しかしプロの世界は甘くはなかった
「私にはやっぱりプロなんて無理だったんだよ・・・」
魑魅魍魎達に囲まれ自信を失う咲
そんな時に咲の前に現れたのは幼なじみの京太郎だった
「勝ち負けなんて気にするな!俺は楽しそうに麻雀を打ってるお前が好きなんだ!」
「京ちゃん・・・・・」
京太郎に励まされ自分のスタイルを取り戻した咲は見事その年の新人王に輝くのだった

867:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 09:13:38 /nHIAohM
86 名前: ロベリア(神奈川県)[] 投稿日:2009/08/25(火) 02:09:05.76
ID:0mY612Td
>>81
8期:完結編
プロ雀士として順風満帆に思われた咲
だがある時期から咲にスランプが訪れる
つまらない間違いにあり得ない振込み、ついには試合中に倒れてしまう
医務室で目覚めた咲に語りかける医師
「まったく、こんな体で麻雀を打ち続けるなんてムチャですよ・・・しばらくはプロとしての活動はお休みですね・・・」
「え!?私なにか重い病気なんですか!?」
戸惑う咲に医師は告げる
「いえ・・・いわゆる"おめでた"ですな・・・」


エピローグ
とある一軒家
リビングには麻雀卓があり、そこでは家族4人が楽しそうに麻雀を打っている
「つも!りんしゃんかいほー!これでまたパパのひとりしずみだね!」
咲に似た女の子が楽しそうに笑う、隣では京太郎に似た男の子が一緒に笑っている
「あちゃー、またかー・・・やっぱりこの面子だと全然勝てないぜ・・・」
「ふふっ・・・それじゃあお風呂洗いよろしくね、京ちゃん」
「へいへい・・・」
父親は渋々風呂場に向かう

リビングに残った女の子が母親に問いかける
「ねーおかあさん、パパはあんなにマージャンがよわいのにどうしてけっこんしたの?」
母親は少し考えた後、微笑みながら答える
「あのね、パパは麻雀は弱いし、ちょっと頼りないけど・・・とっても優しいんだよ」    おわり

868:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 16:40:48 P5jBkgme
URLリンク(up2.viploader.net)
でかいよ・・・

869:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/25 17:19:44 YOqUhQMA
京×咲スレに貼られてもな…

照「咲と京太郎は仲がいいね 夫婦みたいだ」

咲「おっお姉ちゃん…//」

照「うりうりぃ~」

咲「もう~お姉ちゃんにだってそういう人いるんでしょ?」

>>868照「…咲…一局打とうか…」

くらいしか妄想が広がらん

870:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 04:41:59 HW835Dwc
お姉ちゃん可愛い

871:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 08:00:16 8jQmMot+
今週の「京ちゃん、元気出して!」はよかった
あれだけで3ヶ月は戦える

やっぱり咲は京太郎の事を親友だと考えているんだな

872:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 11:29:30 nWeW+eSw
早く京太郎になりた~い

もう羨ましすぎるぜ

873:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/26 22:38:48 BLYrHhTe
優希「京太郎、タコス食うか?」

咲「む…」

和「須賀君、これもどうぞ」

咲「むぅ…」

京「優希、和!」

咲「京ちゃん!あっちで食べよう!」プンスカ

就寝前の妄想力ってのは凄まじいぜ

874:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 00:19:03 0c5Qdc9U
>>873の眠気に乾杯!

875:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 01:15:57 0c5Qdc9U
この2人のメールのやり取りを見てみたい


From:咲
京ちゃん、夜遅くにごめんね(>_<)
さっきまで京ちゃんのことを考えてました(///)
今日は学校で少ししか話せなくて寂しかったよ(/_;)
明日はいっぱいお話ししようね!
それじゃあおやすみなさい☆

夢の中で京ちゃんと会えますように・・・&hearts:

----------

妄想が止まらん
俺ももう寝るわ

876:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 01:19:59 0c5Qdc9U
♥だよ
何やってんだ俺

877:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 07:18:54 rOJaMbSJ
一話で京が咲を誘ったが、咲が呆れてたのって咲と一緒に食べたいのが目的じゃなく、レディースセットが目的だったからなのか…?

878:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 09:14:57 OTqvCFKJ
>>877
その通りだろう
ただ『咲と一緒に食べたいのが目的』というのを咲が期待していた訳ではないと思う

まぁどっちにしろ仲良いよね

879:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 15:13:06 wZKRYtVJ
ほっぺたむにむに
やめてよぉ~京ちゃん

880:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 16:55:01 VvdTpE7F
京太郎「咲が泣くまでやめない」
ムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニ
咲「うぅ…」ジワ
京太郎 パッ
咲「もう やめてよね京ちゃん」
京太郎「はいこれお詫びのパピコ」
咲「パピコ!」パァァァ

881:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 17:41:20 rOJaMbSJ
>>878
サンクス!
期待はしてなかったか、残念。
でも中学の時にどんな知り合い方して、どんな関わり合いしていたのかわからないが、思春期に京ちゃん、咲と呼び合う仲は友達以上の関係だと思う
スポットが咲の恋愛話じゃないからこれ以上特別な関係までは進まないと思うけど…

もっと悩める咲を励ます京太郎が見たいぜ

>>880
もっともっと

882:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 18:04:49 OTqvCFKJ
>>881
田舎にはありがちなのかも
俺も田舎育ちで幼小中と同じ面子だったんだが成人しても未だにほぼ全員
男子→女子 下の名前+ちゃん
女子→男子 まーくんとかゆーちゃんとか適当なあだ名
だから 咲の世界も田舎みたいだしね

883:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 19:57:25 0c5Qdc9U
>>879-880
GJ

高校生なのに異性にほっぺムニムニとか相当仲良くないとやれないよな

884:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 20:17:57 xAMGDrAA
逆に考えた
もう既にやっちゃってるのかもしれないと

885:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 21:30:03 0c5Qdc9U
さすがにそれは・・・

この2人は今でこそほっぺムニムニとかやってるけど
いざ付き合い出したらお互いに意識しちゃって、手を繋ぐのにも半年くらいかかるはず

そのくらいウブな気がす

886:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 22:30:09 VvdTpE7F
微笑ましい限りだなあ

>>885
さあ書いてみようか

887:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 23:18:05 0c5Qdc9U
>>886
いきなりはムチャですぜアニキw

888:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/27 23:21:55 uI+y+9dR
京太郎は手を繋ぐのに抵抗はないが
咲が手を繋ぎたがってるのに気づかないイメージ

889:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 00:11:58 ptbMsZMQ
咲 ソォ~ チョン

京「ん?」

咲「むっ虫!虫がいたんだよ!//」

京「虫…?」

咲「そう…虫…」ショボン

京 ギュッ

咲「!っ…//」

京「手繋ぎたいんならそう言えばいいだろ」

咲「だ…だって…//」



京太郎はニブちんじゃないと思うんだがなぁ

890:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 01:02:07 pLPV2HaK
咲「失礼します」

咲「……誰も居ないのかな」

咲「あっ……京ちゃんが寝てる……」

咲「…………」スッ

咲「……」フニフニ

咲「……」フニフニ

咲「…エヘヘ」フニフニ

タコス「……」

咲「……」フニフニ

咲「…ッ!?」


ぐらいが好きだな。

891:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 01:28:32 UxGYWtW2
>>890
タコスの嫉妬でたたき起こされる京太郎が見えた

892:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 08:58:46 RxTaueun
その様子をドアの影で見つめているのどっ

893:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 11:40:27 JCFXhq5I
その様子をビデオに取りながらニヤニヤする部長

894:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 11:42:38 XSv56PZh
そんなみんなを生暖かく見守るワカメ

895:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 12:46:41 ptbMsZMQ
不意に咲に抱き着く俺

896:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 13:29:04 KMkrIhgC
その後、留置所に放り込まれる>>895

897:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 14:41:21 pLPV2HaK
和「ふふっ…>>895は……極刑です」ダッ!

久「和! 人殺しは駄目よ。半殺しまでにしときなさい!」タタッ!

まこ「わりゃあ咲を頼むぞ」タタ!

タコス「行ってくるじぇ! そして京太郎、浮気は駄目だ!」タッ!

咲「…ぐすっ」

京「咲、大丈夫か?」

咲「あの人…一体誰なのぉ……」ギュッ

咲「ぅひっ……うえぇ」

京「…咲」

咲「……?」

京「無責任かもしれないが…もう大丈夫だ。俺が一緒に居てやる」

咲「京ちゃん……それプロポーズみたい」

京「なっ…ちげーよ!」

咲「…京ちゃん、ありがとう!」

898:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 15:26:57 8jUJAbDA
京「待つんだ咲!」バーン!

咲「え え…?京ちゃんが二人…?」

京「そいつは偽物だ!」

偽京「ふふ よくぞ見抜いた」ビリビリ

咲「は 原村さん!?」

京「和から離れろ咲!」

咲「じゃあさっきの原村さんは…?」

和「あれは後輩のマホです 名演技でしたね さぁ宮永さん参りましょうか」

咲「きょ 京ちゃん!」

京「咲ぃぃぃっ!!」
~~~~~~~~~~~シーズン2につづく



咲「面白かったね京ちゃん!」ドキドキ

京「ベタだったけどな よし返しに行くか」

咲「手繋いでいこ京ちゃん」

京「え~近所だし恥ずかしいな」

咲「…私と一緒じゃ恥ずかしいの…?」グス

京「じょ冗談だって咲!なにも泣くこと…」

咲「ふふっ嘘泣きでした はやくいこっ」




899:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 19:13:08 GAYbi7ZX
京「待つんだ咲!」バーン!

咲「え え…?京ちゃんが二人…?」

偽京「お…おまえ…誰…」

京「おまえは俺だよ」

偽京「あっ…ぐ! ぐおおおあああああああああ!!」

咲「過去と未来の京ちゃんが…ひとつに…」

900:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 23:48:11 rRNH2KMA
残り…100
しかし京×咲とか言われてるわりにカップリングはわりとフリーダムなのね

901:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/28 23:54:34 TDvI3+Bn
このスレ途中からスレタイ通りに持ち直してきたよなw

902:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/29 05:49:58 ceWDCMQB
>>900
平和でいいと思うよ
たぶんキャラスレの中で一番穏やかだ
過疎だけど居心地はいい

903:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 00:20:11 4u+Ub/hz
咲「うぅ…京ちゃんどこ~?…こわいよぉ…」

904:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 00:31:20 x3NoArDv
京ちゃんはね
別の高校に入学したのさ

というifストーリーは…需要以前に誰も得しないな

905:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 01:41:49 s9S57z10
だれもいない
とうかするならいまのうち

いろいろ改変されているので気になる人はスルー推奨

906:これなんてえろげ
09/08/30 01:43:26 s9S57z10

 緊張と興奮で焦がれた喉は生唾だけでは満たすことはできず、鼓動の高まり
はとどまるところを知らない。武者震いと呼ばれる手の痙攣は不快なものでは
ないが、ツモのときは面倒にさえ思える。
 落ち着け、と京太郎はひとつ深呼吸を入れた。
 前回の対戦の負けを挽回する絶好のチャンス。
 初めて全国と名を冠する大会に出場し、まして勝利がまさに目の前に転がり
こうもうとしているのに身を固くするなというのは酷ではある。しかし、ここ
でもしチョンボを犯し勝利をふいにするようなことがあれば悔しさで夜が眠れ
なくなってしまうのは明白だ。
 慎重に、急く心臓を、震える手を、必死に抑えながら手を牌に伸ばす。

(キタ!)

 東三局の親番、六巡目。入ったのは二索。これで高め・低めがなくなり、平
和、断公九、三色同順、ドラ一の親満確定のテンパイ。リーチをかければ跳満、
ツモや裏ドラ次第では三倍満さえ見える。
 大会は半荘一回勝負。ここでの跳満は勝負を決定づける。さらに下家の点数
は16000を切っており、飛ばすことができれば京太郎は一回戦を突破。麻雀を
始めて間もない京太郎にとっては大きな自信になるのは考えるまでもない。

「リーチ!」

 これらの思惑と経験のなさがリーチを導く。
 待ちは五、八索。切り出した牌は七索。あとは和了牌が来る時を待つだけ。
宝箱を前にした少年のような心持に、心臓の音はより大きくなり京太郎を自分
だけの世界へと誘おうとしていた―、

「チー」

―その瞬間、静かな雑音が混じる。
 焼き鳥で一人完全に沈んでいた下家が京太郎の七索を六・八索で取り込み、
代わりにドラである四索を吐き出す。続いて対面は七索をツモ切り。さらに上
家はツモ牌を引き入れ安牌の東を捨て、ついに京太郎のツモ番となる。
 時間にして三分にも満たない僅かな時の動きは、京太郎の胸の熱を冷ますの
には十分すぎた。なにが起きるのだろうという思いは楽しいワクワクから不安
なドキドキへと変化し、手に握っていた汗は額にもにじむ冷たいものにかわっ
ている。
 待っていても解決になるわけでもなく、意を決して牌に手を伸ばす。指先が
触れた時、ぞっと冷たいものが背筋を駆け抜ける。引いたのは赤い五筒。京太
郎に電流走る。
 思わず下家の河を見た。二、八筒はあるが五筒はない。スジを考えれば五筒
は安牌といえる。よし大丈夫だ、と自分に言い聞かせても無意識に唾を飲むほ
ど緊張をしている。
 順風満帆だった船旅は、気づけば嵐に飲み込まれ、いかようにしても逃れる
術をもたない。
 そう、例え本能がこの五筒こそ危険牌だと告げても京太郎には選択肢などな
い。京太郎は五筒を強打する。

「ロン」

 予定調和。そういわばかりに下家は和了宣言。
 しかし、一向に鳴りやむ気配がなかった心音は、倒された牌を見て少しだけ
収まる。



907:これなんてえろげ
09/08/30 01:44:40 s9S57z10
「中ドラ一。三十符二翻2000」

 五筒の単騎待ち。牌を摘まんだときの奇妙な感覚を思えば、随分と安い手だ
った。七索をわざわざ鳴き、三色を捨て、さらにはドラ待ちを捨て、結局和了
したのは2000点。リーチ棒も合わせて3000点の損失だが、今日の運ならばその
程度取り返りのは造作もないことに思えた。
 ふっと緊張が抜け、なんとなく思いついたままに次の牌、つまり下家が鳴い
ていなければ自分がツモっていた牌を見て―静かになっていた鼓動が緩やか
に再び始動する。
 牌は五索。下家が鳴いていなければ一発、ツモで和了っていたのだ。
 まさかと思い、裏ドラを確認すれば雀頭と順子に入っていた四萬。

 視線が右へと流れる。

 もし、彼が鳴いていなければ三倍満。京太郎の勝利は決定的だった。
 全身の毛穴が開いたかのように忘れていたかった不快な汗がまた滲みだして
くる。
 不意に下家が鼻で笑った。

「ハッ! なにを安心していたのかな、キジ君」

 一瞬、彼の意図を理解しかねる。表情が険しくなっているのを自覚しながら
要求された点棒を渡す。京太郎の怪訝そうな視線を気にすることなく点棒を受
け取った下家は一度大きく伸びをすると、おもむろに呟いた。

「峠は越えたか」

 一瞬だけ漂ったリラックスした空気は、下家の彼に集まる注目とともに渦に
飲まれるように締まってゆく。開かれた瞳はもうすでに以前の彼ではない。獲
物を補足した獣がごとく鋭くギラつき殺気さえも感じさせ眼は、どこか龍門渕
の天江衣を彷彿させ、

「あとは」

 顔に浮かんだ三日月は歪んでおり、月光ではなく贄を喰らわんと欲す白き牙
で輝きを放つ。

「突き落とすだけだ」

 眠れる龍の覚醒は大海を荒らし、すべての船乗りを飲みもうと怪物はその大
口を開く。

 京太郎は、バケモノの意味を理解ではなく体感することとなる。


908:これなんてえろげ
09/08/30 01:46:42 s9S57z10

 個人予選の一日目が終了し人の喧騒を忘れ蝉しぐれに耳を傾き始めた予選会
場の入口で、一人欠いた清澄高校麻雀部が座り込んでいた。
 日も暮れに向かい青かった空に朱が混じり時間帯になっても誰一人としてそ
の場を動こうとしない。
「京ちゃん大丈夫かな……」
「普通の神経じゃったら、大丈夫じゃなかろうな」
 疲れ切ったまこの返答に応える者はいない。聞き飽きた問答程度ではすり減
った神経を刺激することは叶わなく、誰ともなく溜息が洩れた。
「運が悪すぎだじぇ」
 皆の脳裏をかすめたのは、あの公開凌辱の絵だった。優希の呟きに同意する
のは蝉ばかりで、
「それはどうかしらね」
 久は異議を唱えた。自然と注目が久に集まる。
「あれが偶然ではないと?」
 連荘が延々と終わることなく、テンパイすれば遅くとも二巡後には和了する
という理屈を無視した偏った麻雀が、和は必然とは信じたくはなかった。
 衣や咲といった、異常現象的なものをもつ人間を目の当たりにしようとも、
信念ともいえる確率論は揺らぐことはない。
 同時に、論理だけでは説明をすることができない力をもったものが身近に三
人も、さらには同年代に二人もいることに不快感を覚え、白く綺麗な眉間にし
わが入る。
「和には信じられないでしょうけどね。それに」
 蝉の声が遠のき、久の声を遮る雑音はすべて消え、吐息でさえ聞こえそうな
静寂。人の集中力がなせる業か、あるいは自然の奇跡かはどうでもよく小さく
はない久の声が響いた。
「彼がナガタチの代表ってことが、何よりの証拠よ」
 特に心に。

 長野(ちょうの)日立高校、通称ナガタチ。茨城県にある日本でも有数のマ
ンモス大学である日立大学の系列校で、中でも総合力ではなく一芸に特化した
生徒を集める風習にある高校であり、多くのプロスポーツ選手や世界的に有名
な学者を輩出している。
 同時に敗北を許さぬ主義で、勝つことこそが勝負であり、勝てぬ勝負は放棄
することも厭わないというある種の負け犬的な精神をもあわせもっている。
 団体は男女ともに不参加、個人では一回戦で当たった五十嵐という一年生の
男子以外のエントリーはない。
 逆に、ナガタチの代表者というのは重いものであり、その重圧に打ち勝つ精
神力と必ず全国へいけるという実力をもっていなければ背負うことを許されな
い看板でもあるのだ。

 閑話休題。


909:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 01:47:45 s9S57z10
「京太郎も気の毒じゃのぉ。同じ学年にあがぁなんがいて」
 他人事のようなまこの独り言に、久が「そうね」と同意するだけで他の三人
は沈黙を守っている。
 いくら見上げても頂点を見定めることができぬ大きな壁。これからの訪れる
二年の間で不動を貫き悠然と立ちはだかり、その威容たる様にただ佇むしかな
い。そんな京太郎の姿が思いのほか現実的な映像で目に見てしまい、慰めも同
情の言葉さえ一年の三人にはことができない―まして、全国への切符
をすでに手中に収めた彼女たちの言葉にどれほどの力があるのだろう。

「あ」

 不意に優希が声ともに皆の顔があがる。
 茜色の空が落とす薄暗い影といまだに重そうな足を引きずり姿を現したのは
京太郎。
 会場の近くまで来ると地面の機嫌ばかりを伺っていた視線が会場に向かい、
ようやく咲たちに気づいた京太郎は照れが混じった苦笑を浮かべた。気持ち駆
け足で合流すると、突然頭を下げた。
「きょ、京ちゃん?」
「心配をおかけして申し訳ございませんでした」
 再び上げられた顔は、やはり苦い笑顔なまま。
 久が近づき、そっと添えるように京太郎の方に手を置く。背が高い京太郎の
瞳をまっすぐ覗く二つの眼は自然と上目遣いとなり、抵抗が少ない思春期の少
年の心臓を僅かな時間止めるのには十分な威力があった。
「よく戻ってきたわ。サイアク、部を辞められると思ったから」
 雑じり気ない本音をぶつけられ、照れに刺された身体はジンマシンを起こし
むずがゆく感じる。
「部長の言うとおり、辞めのぉてえかったわ」
 ニヒルな笑みを浮かべ、からかい半分にかけらた言葉はかゆみを忘れる手助
けになった。咲、和へと続けて視線を流せば無言で頷き、最後に優希に向ける
といつものニパァとした明る表情がにじみ出てくる。
「そうだじぇ! 忠犬がいなくなると寂しくなるのだ!」
「誰が犬だ」
 いつもどおりのやりとりはいつもどおりの二人を、いつもどおりの二人はい
つもどおりの部活を演出し、いつもの日常に戻ってこれたのだと全員に錯覚さ
せる。

 夕暮れも終わりが近づき、黄昏が宵闇に変わりゆくなか。
 蝉は合唱を控えゆっくりと歩み寄る月光から逃れるためにその身を潜める。
 なぜならば月光は夢。
 人の夢は儚き心を取り出し暴いてしまう。
 蝉は鳴くことで心の声を遠ざけ、闇に紛れることで自らの醜態を見ぬ振りを
決め込む。
 心を晒すことは羽をもぎ取られることであり、それはすなわち死を意味する。
 死は恐怖。月光は狂気であり凶器。

 しかし、今宵のなんと無情なることか。
 月は天高く上り、星さえも利用し蝉の姿を探そうと懸命にその眼を開く。
 哀れなる蝉は逃れる術を知らず、ただただその身を守る影を剥がされ、無残
に傷つくことしか許さない。


910:これなんてえろげ
09/08/30 01:48:56 s9S57z10
 京太郎が切り出したのは九筒。
 断九公のみテンパイ。意地を張って通すような手ではなく、ただ早く和了し
たかったから切り出した牌。
 それは全くの注意を払いのけ、怪物の口へとオールを漕ぐような行為だった。

「ロン」

 嘲笑気味の声が下家から届く。ジュンチャン三色の親満に振り込んでしまっ
た京太郎の頭はすでに真っ白で、まともに状況を理解することさえできない。

「ツモ」

 新しく配牌すませていないうちに聞こえてくる和了宣言は、壊れたレコード
のように何度も何度も繰り返し流れる。
 しまいにはロン・ツモの声は京太郎の両腕を取り、引きずりまわすように乱
暴に回転させる。最初は平衡感覚が、次いで視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚と
麻痺し、無の世界へと放り出される。
 刹那の静けさが漂い―どこからともなく現れた津波が京太郎を飲み込む。
 事態を理解するのに要したのは数回瞬くのに必要な時間。
 息苦しさから逃れたくて懸命にもがくが、激流は手足を拘束するだけでは飽
き足らず、京太郎を連行していく。
 唯一自由にできる首をひねり、水の目指すゴールを確認する。
 行き先は二階建ての一軒家でも簡単に収まりそうな大きいくふかい穴。縁に
は硬そうな鋭い岩が所狭しと並び、穴の外壁沿いには大きく薄暗くしかし鮮や
かな緋色に輝く宝石が二つ飾られている。
 考えるまでもなかった。それは、怪物の大口。恐怖で頭がまともに働かない。
 唐突な展開についてゆくことができず、愕然としていたのはほんの数瞬。命
取りには十分すぎた。
 すでに逃れられないほどに穴は近づいていて、すぐに四方を覆われ、

「っ!?」

 声にならない悲鳴をあげたところで目が覚めた。

911:これなんてえろげ
09/08/30 02:03:31 s9S57z10
 見上げているのは見慣れた天井。いつもと違うのは冷房に関わらず汗でぬれ
た全身と短く荒い息。
 一回、大きくゆっくりと息を吐き出す。呼吸を整えるためでも、逸る胸の鼓
動を静めるためでもない。いま、日常にあるという安堵から洩れたため息だっ
た。
「だめだこりゃ……」
 現実から逃れたくて目をつむれば浮かんできたのは奴の見下した笑みだけで、
天井以上に現実を思い知らされることとなる。
(完全にトラウマになっている)
 携帯を見れば液晶画面に映し出されるデジタル時計が示す時刻は午前四時五
分前。さすがに虫も鳴かぬ時間帯では太陽光も期待することができない。窓を
除けば外はまだ暗く、新聞配達もしばらくは来る気配がない。
 二度寝をしようと寝そべったところで頭は冴えてくる一方。
 もう少しで全国を見据えた合宿なのだ。これから四十七の都道府県から東京
に訪れる強豪たちと対峙する皆をサポートするためにも、いつまでも負けを引
きずるわけにいかない。
 京太郎の思いとは裏腹に目を瞑れば、見れるのはあの不快な笑みと東風戦だ
けでいっこうに立ち直る気配がない。
 朝方のシェスタなどという洒落こんだことは諦め京太郎は起き上がった。
(どうするか……)
 部屋にいては気は滅入るばかりで気が紛れるわけではない。とりあえずは現
実ではない怪物に遭わないように悩む。


ニア1.部室にでもいってみるか
  2.気分転換に散歩に出るか
  3.学食でレディースランチを食べて元気全開☆DA
  4.ネット麻雀でもたしなむか
  5.腹ごなしにタコスでも食べるか



912:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 02:04:39 s9S57z10
あとはまかせた

913:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 02:34:33 RdqD56Xm
リレーSSかよww

914:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 02:37:52 VRM5pza2
ちょw、いいところで何という仕打ちw
あと、午前四時五分前から学食は開いてないだろw

915:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 06:10:30 MgOl6a4O
いやだー!死にたくない!死にたくなぁーいっ!!

916:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 15:41:59 yleQfoVV
URLリンク(up2.viploader.net)

917:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 17:28:41 Oh17lYaK
>>916
京太郎「……ふぅ」

918:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 21:08:33 /hAJCiX5
ニア6.須賀君はオナニーでもしててください

「誰をオカズにするな」

ニア1.タコス
 2.部長
 3.まこ


919:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 23:21:19 /hAJCiX5
>>918
>「誰をオカズにするな」

「誰をオカズにするかな」


920:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 23:51:00 6rvgLeIf
>>918
ニア1.タコス
で妄想してたらいつのまにかこんなん出来てた
タコ京注意



「私をオカズとな小僧!」
「誰もんなこと言ってねーよ!」
「照れるな犬のくせに! ほぉら。今日だけの特別サービスだじぇ!」
そう言って優希は自分自身のスカートをめくりあげた
「! …い・ら・ね~!」
反射的に顔を背ける京太郎。勿論本当は見たいのだが、そう食い付くようにするのがなんか恥ずかしい年頃なのだ
本気か冗談かも判断つかない優希の挑発に乗るのもシャクだ
「失礼な! っていうかちゃんと見れ! いるかいらないかは見てから判断するんだじぇ!」
「いらねっつってんだろ! つかそれ前もやったし」
と、いつもならこのへんで優希も引き下がる頃合いなのだが…
「…ねえ。京太郎は、ホントに私のを見たいとは思わないのかな?」
「当たり前だろ。お前みたいなちんちくりんなのは…」
そこまで言って、何かいつもと空気が違うことに気付く

921:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 23:53:49 6rvgLeIf
>>920続き

「……グス…」
「…?…!! お、おいおいおい! 何泣いてるんだよ!?」
「う、うるさいじぇ! …ヒック…な、泣いてなんか…ヒッ…いないじょ! …グスン」
しかしその姿はどう見ても泣いていた
「だ、だって…京太郎が…ウッ…京太郎は…ヒック…京…ウウ…どうせ私は…ウ…うあ」
「お、落ち着けよ優希」
…考えてみれば、女子高校生が異性に対してスカートの中をモロに見せるなんて、よっぽどの度胸と覚悟が必要である
優希が京太郎に対して、なぜそれだけの度胸を持てたのか? なぜそれだけの覚悟を決めることができたのか? 
優希がいつも冗談半分なノリだったせいか、ただ京太郎がニブちんなだけか
京太郎は、その理由に気付くことはなかった
「あ、あのさ。その。ほら、俺が悪かったから。謝るからさ。泣き止めって」
ハンカチで優希の涙を拭い、そう言いながらも京太郎は、自分の何が優希を泣かしてしまったのか、本質的な所には全く気付いてはいなかった
「…ぐすん。タコス奢るか?」
「あ、ああ。奢るよ」
「…宿題代わりにやるか?」
「ああ、やるから!」
「…スカートの中見るか?」
「ああ、見るぞ! …アレ?」
「…抱いて。ア・ナ・タ」
「アホかーー!!」
必死に謝る京太郎を見ているうちに、いつの間にか涙も止まって、ついついいつもの冗談が口から出ていた
「えへへ」
「…ぷっ。はははははっ」
二人の顔に笑顔が戻った

922:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/30 23:59:30 6rvgLeIf
>>921続き
やっぱり京太郎とは、軽口を叩きあえる仲でいいじぇ…。今日の私は、どうかしてたんだじょ
「…ごめんだじぇ京太郎。困らせちゃって」
「いいよ別に。悪いのは俺みたいだし」
「京太郎…」
優希の中に熱いものがこみあげてきた
部室で初めて出会った時から、思い抱いているその想い
それまでの自分からは信じられなかった…親友の和を、嫉ましいと…そう思う心を自分に植え付けたほどの、この想い
咲が初めて部室に来たとき…そしてその後日、二人が一緒に仲良く歩いている所に出くわしてしまったとき…
平静を保とうとしていたが、この想いがどうしても心に揺さぶりをかけていた
それは友情とは少し違う…
「京太郎って…優しいじぇ」
「はぁ? まあよく言われるよ。お人好しってな」
「お人好しってのはピッタリだじょ」
「…あのな」
「でも、私は、そんなお人好しな京太郎が…」
そう言って優希は京太郎の頭に抱くように手を回した
「え? お、おい…」
…ついさっき、「軽口叩きあえる仲でいいや」って思ったばかりなのに…
でもいいじぇ。私は…私は…
唇と唇が近づいていく

923:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 00:01:34 /n/AHAdG
>>922続き

「おつかれさまでーす。あ、京ちゃんと優希ちゃんだけしかいな………!?」
唇同士が触れ合う直前だった
タイミングがいいのか悪いのか。咲がドアを開け部室に入って来たのだった
「あ、あれ? その…き、京ちゃん? 優希ちゃん?」
「お、おう! 咲!」
バッと勢い良く離れる二人
「さ、咲ちゃん! グッドイブニングだじぇ!」
「あ、え、うん…え? き、京ちゃん…今…え?」
「おー! そう言えばタコス買いに行かないと! いってきまーす!」
逃げるように部室から飛び出していった
「い、いってらしゃーい…あ、あれ…? ね、ねえ。ゆ、優希ちゃん…今、あの…」
「いや、今のはホントに何もなかったじぇ…だけど…」
困惑する咲に対し、優希はどうしようか一瞬迷ったが…
咲を本当の友達と思っているから、そして咲も自分のことをそう思っているに違いないからこそ、堂々と言うことに決めた

「咲ちゃん…私、負けないじょ」


おわり
お粗末

924:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 02:18:39 vmHszUMC
ナイスタコス

925:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 07:09:16 tYklncdC
そろそろまぜてくれませんか?

926:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 09:54:24 AZvh0why
このスレは宮永さんと原村和のラブラブチュッチュスレなので
それ以外の荒らしはお引き取りください

927:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 11:11:39 oVp4oOj1
須賀京太郎、やらないか

928:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 12:05:28 4GNzv8NR
hgysさん……

929:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 12:32:34 DcZZMvWc
>>923
( ;∀;)イイハナシダナー
もう須賀君と優希はくっついちゃえばいいと思います

930:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 14:16:34 LgYbtr7R
咲「はい!レディースランチ」ドン

京「おぉ!」

咲「全く…京ちゃんたら人遣い荒いんだから」

京「いっただきまーす!」

咲「ハァ…たんと召し上がれ」

京「ん?咲はサラダだけか?」

咲「いいの ダイエット中なんだから」

京「ちゃんと食べないといつまでたっても胸が成長しないぞ」

咲「…どの口がそんなこと言うのかな?」ギュ-

京「いででで!痛いって!」

咲「…もう 京ちゃんデリカシーないよ 他の女の子にそういうこと言っちゃだめだよ?」

京「咲にしか言わねぇよこんなの」

咲「そっそういう意味じゃないってば!//」

京「しかし腹減るだろ?別に太ってないしさ」

咲「気になるものなの だいたい…」グゥ~

京「ほれみろ 足りてないじゃないか」

咲「うっ………//」

京「ちょっと分けてやるよ 今日のコロッケは絶品だぞ」

咲「じゃ…じゃあちょっとだけ…」

京「はいあーん」

咲「えぇ!?あーんてそんな…//」

京「何恥ずかしがってんだ今更」

咲「で でも…」キョロキョロ

京「早くしないと食っちゃうぞ ほれあーん」

咲「あ…あーん//」パクッ

京「美味いだろ?コロッケ」

咲「う うん…美味しい…//(あ…味なんてわかるわけないよ…//)」モグモグ

久「激写」ニヤニヤ

咲・京「部長!?」


931:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 20:23:00 f04ECoQk
すばらしいですね

932:名無しさん@お腹いっぱい。
09/08/31 23:53:57 bdB1rT4t
咲「京ちゃんって、好きな人いるの?」
京太郎「・・・あー、急にどうしたんだ。咲」
咲「いや、京ちゃんって中学時代から結構モテてた時期あったよね?だから彼女ぐらいは」
京太郎「どの口がそんなことを言うのかなー?ねぇ宮永さん」
咲「ふぁっ、ほっへふはふぁないふぇほ!」
京太郎「なに言ってるのかさっぱりだぞー」
咲「もう、京ちゃんの意地悪!」
久「・・・もう付き合いなさいよ、あんたら」
咲「ふぇ?」
京太郎「またまたご冗談を」
咲「そ、そんな言い方ないでしょ!?京ちゃんの馬鹿ぁ!」

という、夢を見たんだ

933:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/01 00:42:26 hthfaLVX
謎の巨乳美少女が監視しているすれでなんてことを……

934:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/01 13:17:39 2znnTiAd
>>930>>932
はぁ…咲ちゃんかわいいなあ
こんな娘どっかに落ちてないかな

935:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/01 16:58:41 /gmDBNbm
>>934
もう誰かに拾われてるさ……

936:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/01 22:11:02 sl45vqQC
立「…………って感じの、京太郎と咲の小噺を一つ」

担当「あぁたまにはいいかもしれm(ry」

和「そんなオカルト有り得ません」

937:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/01 22:23:14 DG4quujV
咲と京太郎の中学校の話やってくれなきゃやだああああああああ

938:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/01 22:28:25 Jrup0v85
照と咲との確執の話をする時、意外に京太郎も関わってたりして

京「咲、お前の姉ちゃんって美人だよな~」
咲「そ、そうかな」
京「なあ、俺に紹介してくれよ」
咲「・・・」
京「ん? どうしたんだ咲」
咲「・・・京ちゃんのバカ!!」
帰宅後、照を麻雀でボロボロにする咲

939:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 03:22:38 8yCbZV/1
   衣
   ↓
照→京太郎←咲←孕←ですわ←手品
   ↑
   部長



940:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 05:17:07 JuXf6Ryc
   衣     壁        和
   ↓     壁        ↑
照→京太郎  壁     和←咲→のどっちとの愛の結晶→Fin
   ↑     壁        ↓
   部長    壁        和


こうしてください

941:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 06:41:13 bde1ew78
タコスいねえww

942:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 06:52:01 kMIKotW5
眼中外です

943:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 09:41:25 i5V0AlYo
個人戦の昼休みに負けてきた京太郎のリュックには何が入っていたのだぁ?
買出し帰りじゃないのにリュックぱんぱんだったじぇ

944:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 09:44:58 9W0SIAGI
お前が頼んだ大量のタコスだろ

945:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 10:24:11 Q+qZNzVU
咲への愛だよ

946:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 13:50:59 2wAqyuS4
   衣
   ↓
照→京太郎←咲          
   ↑
   部長



[越えられない壁]

はら…なんとか

947:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 22:26:10 /k1oK02p
のどっち涙を拭いて

URLリンク(sukima.vip2ch.com)

948:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:06:40 yb/dkSN3
スレも終盤なので京×咲SSを一つ投下
軽めのノリで、咲・マホ・京太郎が中心です

街の本屋さん
咲(やっぱり大きい本屋さんはいいなぁ)ホクホク

咲(ん?『好きな男の子をゲットする方法』特集…?)

………京「咲、学食行こうぜ」………

咲(京ちゃんが頭に浮かんじゃう…私やっぱり京ちゃんのこと好きなんだ…)

咲(まぁこんなの見ててもしょうがないけど…)ペラペラ

咲 モクモク

マホ「んー?あれは和先輩のお友達の…」

マホ「こんにちはー!」

咲「あ 原村さんの後輩の…」

マホ「夢乃マホです!この前は団体優勝おめでとうございました!」

咲「うんありがとう 私は宮永咲っていうの」

マホ「知ってますよー ところで咲先輩?なかなか乙女な雑誌を読んでますね」

咲「え?あ!いやこれはその…!ちょ ちょっと見てただけだよ!//」アセアセ

マホ「…お相手はあのマネージャーみたいな方ですか?たしか須賀先輩…でしたか?」

咲「!!!」


949:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:11:55 yb/dkSN3
マホ「あ 当たりですね マホ鋭いでしょう?」

咲「…う うん…//」

マホ「もう告白したんですか?」

咲「告白なんてそんな…今の関係壊したくないから…」

マホ「甘いです!」

咲「ひっ!」ビクッ

マホ「他の女の子に盗られちゃったらどうするんですか!?さっさと告白するに限ります!」

咲「でも怖くて…」

マホ「もう~!煮え切らないですね!こうなったらマホがいろいろと教えて差し上げます!」

咲「教えるって…何を?」

マホ「ですから告白が成功するようにさまざまなテクニックを咲先輩に授けるんですよ!
私、月二回とある姉妹に麻雀を教わっているんですが、その合間に恋愛に関することも教わっているんです!
実体験はまだないですけどね」

咲「それは大丈夫なの…?」

マホ「いいですから!とにかく明日駅に来てください!」

咲「わ わかったよ(…うぅ…なんでこんなことに…)」


950:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:15:38 NKGzBWge
ついに残り50に

951:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:17:22 yb/dkSN3

マホ「あ 咲先輩!おはようございます!」

咲「お…おはようマホちゃん」

マホ「まずはこれを差し上げます」

咲「これは…メモ帳?」

マホ「そうです 私が教える一語一語をチェックしていくんです」

咲「はぁ」

マホ「じゃあ早速行きましょう」

咲「え?電車じゃないの?」

マホ「はい 電車じゃなくてバスです」



神社
マホ「着きました~」

咲「ここは…神社?神頼みなの?」

マホ「それはついでです まずは咲先輩、この階段を10往復してください」

咲「じゅっ10往復!?何でそんな…!」

マホ「病は気から 千里の道も一歩からです 何か事をなすには体力と気力が必要なんですよ」

咲「言葉の使い方間違ってると思うけど…」

マホ「メモとってください!」

咲「はっはい!」メモメモ

マホ「じゃあ行きますよ!よーいスタート!」

咲「ひぇ~」


952:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:22:33 yb/dkSN3
咲「も…もうだめ…」ゼーハーゼーハー

マホ「何言ってるんですか!あとたったの1往復ですよ!」

咲「でも…もう…」ゼーハーゼーハー

マホ「須賀先輩が盗られちゃいます!」

咲「!…い…いってきます…!」ゼーハーゼーハー



咲「も…もうだめ…一歩も動けない…」ゼーハーゼーハー

マホ「やりましたね咲先輩!財布の中から五円玉いただきますよ!」ゴソゴソ

咲「…え…何で…?」ゼーハーゼーハー

マホ「恋が実るようにお願いするんですよ!私がお賽銭入れてきますから咲先輩はそこから祈ってください!
神様もそれくらい大目に見てくれるはずです!」ダー!

咲「…マホちゃん…」ハーハー



翌日 教室
咲(あ…足が痛い…学校来るのもひと苦労だったよ…)

京「咲、学食行こうぜ」

咲「あ 京ちゃん いいよ行こう」グググ

京「お おい 辛そうだな 大丈夫か?」

咲「た…ただの筋肉痛だよ…ぅぐぐ…」グググ

京「どんだけ動いたんだよ ほれ 肩貸してやるから」

咲「あ…ありがとう…//(…ご利益…かな…?)」


953:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:27:33 yb/dkSN3
宮永家
マホ「ほとんど毎日?結構仲いいじゃないですか」

咲「なんか習慣みたいな感じで…昼ごはんは入学以来ほとんどいっしょに学食なの」

マホ「須賀先輩から誘う形ですか?」

咲「うんいつもそんな感じ」

マホ「…ふむぅ…それって須賀先輩なりのアプローチなんじゃないですか?」

咲「えぇ!?そ…そうなのかな…?//」

マホ「絶対そうですよ!咲先輩はそれに答える義務があります!」

咲「義務って?」

マホ「今度は咲先輩から学食に誘うってことですよ」

咲「それくらいなら…」

マホ「ただしただ誘っても駄目です」

咲「ど…どうすればいいの?」

マホ「ボディタッチです」

咲「ボディタッチ?」

マホ「はい 要するにスキンシップです 異性からのボディタッチは効果大きいですよ
後ろから腕に抱きつく感じで『京ちゃん、学食いこっ!』 これでもうイチコロですよ!」

咲「そ…そんなの恥ずかしいよ…」

マホ「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ですよ!」

咲「マホちゃんそれ全然違う…」

マホ「盗られちゃいます!」

咲「!…はい…」

マホ「じゃ頑張ってくださいね!」


954:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:32:58 yb/dkSN3
翌日 教室
咲(腕に抱きつくかぁ…やっぱり恥ずかしいよぉ…//)

キーンコーンカーンコーン

咲(!…4限終わっちゃったよ…!まだ心の準備できてないのに…!)

咲(でも行かなきゃ…!このタイミング逃したらもう…)

………マホ「盗られちゃいます!」………

咲(うぅ…マホちゃんの声が聞こえる…)

咲(恥ずかしいのは一瞬、一瞬だけ…!)ソォ~

咲(京ちゃん、学食いこっ…京ちゃん、学食いこっ…)ソォ~

京「お?咲どした?」

咲「ぅひゃあっ!?」バシーン!!

京「いってえ!何すんだよ!?」

咲「ごっごめん京ちゃん!大丈夫!?」

京「大丈夫だけど…なんだよ急に」

咲「いや…うん…(はぁ…もう私ってば…)」


955:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:38:13 yb/dkSN3
宮永家
マホ「家庭的な女の子です」

咲「家庭的な女の子…?」

マホ「そうです 家庭的な女の子に男は魅かれるんです 特に料理ができるといいそうです」

咲「でも私料理なんてそんなにできないよ…?」

マホ「この際料理ができるかどうかなんてどうでもいいんです 要は料理ができるように見えればいいんです」

咲「どういうこと?」

マホ「ふむぅ…咲先輩は須賀先輩がよく行くお店とかご存知ですか?」

咲「?えぇと…この辺はスーパーが一軒あるだけだからそこでよくお菓子とか買ってるみたいだけど」

マホ「じゃ明日の放課後一緒に私とそこに行きましょう あと須賀先輩にも適当に『お菓子の特売だ』とか言って来るように仕向けてください」

咲「?…うんわかった」

スーパー
マホ「あ 須賀先輩お店に入って行きましたね」

咲「ど…どうすればいいのマホちゃん…!」

マホ「落ち着いてください!店に入ったらまずじゃがいも人参豚肉をかごに入れてください
そのあと須賀先輩に近づいて今日は肉じゃがを作るというんです いいですか?絶対に肉じゃがですよ?」

咲「わ わかった…!」

マホ「そうすれば咲先輩が肉じゃがを作るように見えます 頑張ってください!」

咲「うん…!」


956:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:43:36 yb/dkSN3
咲「京ちゃん!偶然だね」

京「おお咲 お菓子の特売なんてやってないぞ」

咲「ごめんね 私の勘違いだったみたい」アハハハ

京「まぁいいけどさ 咲も買い物?」

咲「うん 今日は肉じゃが作るの」

京「おぉ~肉じゃがかぁ いいなぁ」

咲「(あ ほんとに好感触…)京ちゃんはお菓子目的?」

京「それもあるけどさ 今日両親いないから弁当でも買おうかと思って」

咲「そうなんだ 大変だね じゃあまた明日ね」ポトリ

京「おう じゃあな」

京「ん?これ咲が落としたのか?おい咲」

咲 タッタッタッ

京「行っちまったよ なんなんだこれ」



咲「マホちゃん!ちゃんと言えたよ!」

マホ「よかったです!『お菓子特売』だなんて嘘ついた甲斐がありましたね!」

咲「うん!でも京ちゃんち今日両親いないからお弁当も買いに来てたんだって!」

マホ「は…?」


957:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:48:23 yb/dkSN3
咲「え…だから京ちゃんち今日両親いないからお弁当も買いに来てたんだって だから無駄足じゃなかったみたい」

マホ「…」プルプル

咲「マホちゃん…?」

マホ「ばか先輩!!」

咲「ひっ!!」ビクッ!!

マホ「そこは『よかったら私が晩御飯作りに行こうか?』でしょ!?なんでそこであっさり引いちゃうんですか!?」

咲「そ…そうなの?」

マホ「当然ですよ!!あーもうこんなチャンス滅多にないのに…もったいなさすぎです!」

咲「ご ごめん…」シュン

マホ「だめです許せません 咲先輩に罰を与えます」

咲「ば…罰…?」

マホ「罰として明日須賀先輩に告白すること」

咲「えぇっ!?そんな急に言われても…!」

マホ「急じゃありません!今までいろいろアプローチしてきたじゃないですか?
そろそろ頃合いです 罰としてでなくてもじきに告白させるつもりでした」

咲「でも…」

マホ「大丈夫です咲先輩 もっと自信持ってください 後悔しなくて済むように」

咲「……………わかった 告白するよ」

マホ「はい 頑張ってくださいね」


958:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/02 23:54:06 yb/dkSN3
翌日 教室
咲「京ちゃん ちょっといいかな?」

京「おぉ咲 俺もお前に話があるんだ」

咲「屋上に来てくれる?」

屋上
咲「京ちゃん話って?」

京「お先にどうぞ」

咲「…うん あのね」

京「ああ」

咲「ずっと言いたかったんだけど…私…私ね…!」

京「!ちょっと待った!!やっぱ俺からでいいか?」

咲「え…あ…うん」

京「これなーんだ?」

咲「!それっ…私のメモ帳…!」

京「やっぱりか 昨日落としたみたいでさ ただのメモ帳だと思って中まで見ちまった」

咲「!」

京「最近様子がおかしいと思ってたんだ」

咲「………////」

京「こんなの見なくてもいつか言おうと思ってたんだ でもおかげで踏ん切りがついた 卑怯かもしれないけどな」

咲「…?」

京「咲 俺はお前が好きだ 付き合ってほしい」

咲「!!!////」

京「…できれば返事はいま欲しい」

咲「…うん…私も…私も京ちゃんのことが好きだよ…」ジワ


959:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 00:06:19 Q+qZNzVU
エピローグ
マホ「きゃー!ほんとですか!?よかったですね!!」

咲「うん マホちゃんのおかげだよ//」

マホ「何言ってるんですか!頑張ったのは咲先輩ですよ!」

咲「ううん ほんとに感謝してるよ 原村さんにこのこと言ったらね 『あとでしっっっかり褒めてあげないといけませんね』だって」

マホ「!和先輩が私のことをですか!?きゃー!」

プルルル プルルル

マホ「私の携帯ですね あ!和先輩からです!」

咲「早速お褒めの言葉だよ」

マホ「もしもし和先輩!?聞きましたか私の活躍!」

マホ「え…?」

マホ「ひゃー!ごめんなさいごめんなさいぃぃ!!」

咲「???」


おわり

960:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 00:13:28 nuyhrq7a
またマホちゃんが間違った方向に突っ走ってる
ついでに二階堂にも教えてしっっっかり褒めてもらった方がいいなw

961:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 01:22:05 Mw7/NNvM
GJ!
メモ帳から京太郎の告白に繋がるのがいいね
クラナドの芽衣回を思い出したww

962:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 02:47:36 eOPW1JPW
以下のどっちの書き込みは禁止ですわ!

963:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 03:05:11 J7t2U5Nk
GJ!
のどっちざまぁwwwwwwwww

964:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 09:09:05 RIJC7KDd
GJすぎるぜ

965:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 11:44:53 ZdAB0NGc
超GJだぜ!セリフ回しがツボだったわw
二個下に恋愛テクを教わる咲ちゃんかわいい!
なんか神聖モテモテ王国思い出したわw

てかマホはこのスレ初登場かな 立場上確かに便利なキャラだがw

966:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 17:08:47 4PXIIYJS
68 名前: コブシ(福岡県)[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:35:22.16 ID:yYYv79xj
タコスが京ちゃんに「パンチラほれ」って毎日のようにやってたら、いい加減京ちゃんが切れて
「お前みたいな異常体形のちんちくりんに誰が欲情するか。うぜえんだよアホ」とか言われちゃう
ショックを受けたタコスが泣きじゃくって、その現場に咲ちゃん登場。タコスを見ながら笑って京太郎とベロチュー
「ごめんね優希ちゃん、私達こういう仲なの。もうウザったいから、京ちゃんにちょっかい出さないでね。あはは」
タコスは大泣きしながら逃げ帰り、家に帰り着くやいなや盛大に嘔吐しました。めでたし!

って展開になればいいなあ


72 名前: コブシ(福岡県)[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:14:11.47 ID:yYYv79xj
ちょっと苛め過ぎてタコスが可愛そうになったので、もしくは

京ちゃんに「パンチラほれ」って毎日のようにやっても、京ちゃんが全然反応しないので
もっと積極的にいこうと京ちゃんと無理矢理腕を組んだり、ほっぺたにチューしようとかしたけど、拒否されて結局できなかった
「私って魅力ないのかな」とか悩みながら気晴らしに散歩してたら、偶然こじゃれたレストランから咲ちゃんと京ちゃんが仲良く腕組んで出てくるのを目撃
「意外に美味しかったな」「ごちそうさま~チュッ」とかほっぺにチューしたり良い感じの会話したりしてて
ついタコスは隠れて後を追っちゃうんだけど
「そういえば最近優希ちゃん、京ちゃんにしつこいよね。正直ちょっとウザい」「ははは、あんな発育異常児相手にしないっつーの」「だよねー。あはは」
とかいう会話が聞こえてきて、涙が出てきた
そして二人がラブホテルに入っていくところで気分が悪くなり、盛大に嘔吐しました。ハッピーエンド!

って展開でもいいや

967:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 18:07:32 iOovkc3s
URLリンク(up2.viploader.net)

968:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/03 20:31:54 h3+48JR3
URLリンク(pic2d.20ch.net)
URLリンク(pic2d.20ch.net)

969:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 03:27:33 CW2uDx7S
世間では百合が定着してるけど、ほんとは京ちゃんとラブコメしたいんだよ!

って妹が言ってました

970:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 04:03:03 GLnOTxfI
>>967
>>968
これは何?

971:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 06:01:37 kYkFM4yK
そろそろ次スレの季節かな
まさか次スレが必要になるとは思わなかったけど、スレタイはどうしようか?


【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 子供2人目 【夫婦】

【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 新婚2日目 【夫婦】

【咲 -Saki-】 京太郎×咲スレ 交際2週目 【夫婦】


等を提案してみるテスト

972:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 06:13:08 HOxbBTH/
あんまり京×咲スレじゃないよね

973:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 06:35:18 PG+1vGM1
>>972
と言うか京×誰かって感じと言うか京太郎中心のSSスレというかw
でも京×咲でいいんじゃないか?w

974:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 09:02:02 SmmdA+Qd
なんせ咲×和SSまであるくらいだからなw
>>970
hrmrさんの無言のプレッシャーだろw

>>971
レディースランチ1セット目とか学食デート1回目とかもいいけど入らないかな

975:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 09:31:17 2VpfhzbH
京太郎と愉快な仲間達で良いじゃん

976:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 09:57:27 i4jVJwWp
個人的には>>598の印象が残ってるから親友2日目とかがいいな
初の京×咲SSだけどいい話で原作とも矛盾してないし


977:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 11:52:56 HOxbBTH/
でもやっぱり京×咲って限定しちゃってもな~

978:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 12:48:31 VKJik3Je
【咲 -Saki-】須賀京太郎が異様にモテるスレ

979:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 13:09:46 yAjLlY8d
タコスいじめも昔と今じゃ傾向が変わったな
今の京太郎絡みの方がまだニヤニヤできる余地がある

980:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 13:12:22 yAjLlY8d
誤爆であげちゃった
ごめんなさい

981:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 15:14:29 rxBBtnxL
>>835続き

京太郎の手牌
1178899m789s789p ツモ7m

京太郎、親っパネのツモ。
だが、京太郎は牌を倒すことなく、チラリと一の方を一瞥すると、9sを切り飛ばした。

(なっ……なぜ和了らない!?)

純には京太郎の行動が全く理解できなかった。
いや、純のみならず誰一人としてここで和了らないのは理解できないだろう。
だが京太郎だけは、9s切りの先の未来が見えていた。
仲間を引き換えにして手に入れた、圧倒的な力によって。



一の手牌
333666m899s555p中

(鳴かなくても残るツモは1回だけ、張ったところで和了り牌が出る保障もない、なら……)
「ポン!」

9sを鳴いて8sを切り、中単騎待ちでのテンパイに受ける。
この時、一は流局直前ながらついに一向聴地獄……衣の支配から脱出できたと思った。
だが、その認識はすぐに改めさせられることとなる。
再び番が回ってきた京太郎は、すぐにツモった牌を横にして宣言した。



「リーチ」

982:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 15:15:57 rxBBtnxL
衣と何度も打ってきたその場の者達は、すぐに気がついた。
今の一の鳴きにより、透華がツモるはずだった海底牌をツモるのは京太郎になった。

そして、一と透華は同時に悟った。
この局、自分は衣の力によって海へと引きずりこまれたと思っていた。
それが本当は、誰の力によるものだったのかということを。

衣の能力は一向聴地獄と海底ツモ。
そのうち前者が京太郎により成し遂げられたならば。

「……魔物……」

衣が呆然としながら呟く。
咲との戦いは楽しかった。不思議な力を持った、面白い打ち手だった。
だが、この須賀京太郎という男は違う。戦っていて楽しいなどとは微塵も感じない。ただその圧倒的な力に蹂躙されるばかり。
海底牌へ向かって伸びる京太郎の手は、まるで自分の心臓を鷲掴みしに来るかのように衣は感じた。

「ツモ。リーチ一発海底ツモ、純全三色平和イーペーコー……裏々。
 数え役満、16000オール。逆転だ」



        衣:41000
一:-3500         透:-4200
        京:66700



一時期7万点以上あった衣のリードは、南3での河底撈魚ドラ8の倍満直撃。
そしてオーラスでの数え役満ツモで、一瞬で吹っ飛んだ。

須賀京太郎VS天江衣、死闘の幕は下りた。

983:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 15:16:47 rxBBtnxL
「ククク……」

帰り道、自然と笑いがこぼれる。
以前の京太郎なら逆立ちしても歯が立たなかったであろう龍門渕のメンバーが、今は自分の足元にも及ばない。
最後の数え役満を和了った時、皆が世界の終焉を見るような目で京太郎を見ていた。
県内最強の打ち手、天江衣のあの恐怖で染まった表情を見て、たまらない優越感に浸れた。

「全ては……こいつのおかげだな」

上着のポケットの中、空になったツヨナールの瓶がカラカラと音を立てる。
これがある限り、自分は負けることはない。部長や和にも、二度と見下されることはない。
もっとも、もう麻雀部の面々とは会話することもなくなった。顔を合わせても話かけてすらこない。
そう、ただ一人を除いて。

いつからそこにいたのだろうか。
京太郎の背後から、声がかかった。

「やっぱり、ここに来てたんだね…………京ちゃん」

984:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 15:36:10 TlzgysG8
名探偵を知的強姦者と評するものが会ったがまさにそんな感じだな

985:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 16:20:52 IINX/ocU
ホントに次スレ必要なのか? 放送終わるしここで終了しといたほうがいいんじゃないか?
総合SSスレにするとか・・・次スレ使い切るのしんどそうだ

986:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 18:03:39 594oKPbT
このスレもうすぐ1000かよw

987:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 18:18:33 EVL2o6b1
京太郎ハーレムスレでいいだろ
その中に京×咲の一大派閥があるということで

988:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 19:27:41 y94+5Gog
ツヨナールの話が終わるまではスレを続けてもらわねば

989:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 20:12:35 V+PuWB2B
次スレ立てたよ

【咲-Saki-】京太郎×咲スレ2【イイ嫁さんだなァ】
スレリンク(anichara2板)

990:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 21:34:55 uIf5u17n
一体このスレはどこまで行くのだろうか

991:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 23:48:53 IINX/ocU
                       _ -──- _
                    .               、
                    /:>                     \  __
            ___j/                 __ Y´::::ノ:ヽ
              |::::::::::/     . : : : :! :. . : : . : : : . : . .  {::::::::ヾ.イ::::〈
             !:::::::/ / /. : / /: : .:| ::|: : :;: : : :|: . : : :. ヽ::::::::::};}:::::::|
              l:::::/ / / . :/ /: : /| ::| : : :|: : : :ト、:|:|: : }´:::::::|ト__:/
           {:::/ /.: ; . :/ /: : ::{: :| ::|: : :!、: : | |: j、:|: : l:::::::ィ´ヾ:::ヽ、
           l_:l イ: : :|: :|: :ト{、: :ハ|: :| : : :|: ヽ :| }厶イ、 |丁/::::::::}:::::::〉、
           /:| ハ: :| |: :l | `ト、}lヽ: :'、: :ト、斗匕/ l | ||| l::r‐く|ヽ/{´
            ヽl |_l: : |: :|: :|rテ干示ト'\lヽl´::rf苡圷¨} |/-|:  ̄:|: :l |
            レ \ト、 \ヽ 弋:ツ : : ::. ::.   ゞ夕 ノ/ ´|: : : :|: :|  |
                    イl| |\}l`.:xwx:. ,     .:xwx::.  _ノ;  ::| |  |
                / j|! ハ             // |  : :|:l: : :|
                  / .イ j|l介 、             /´   !  : :!:l: : : |
              / /| ||l|{  、 ´ `   イ_    |  : :l l: : 八
                / / l| |l|||  __」 ̄    {、:::::ヽ、  |  : :| !: : : ∧  1000なら次スレ京太郎くん禁止です
            / // l| ||厶斗‐::´:r‐!     /::::::::::::`::|  : :ト、: : : : ハ
              l /   /| |::::::::::::::::::/-、   ァ´:::::::::::::::::::::八 . : }>、\: : :ヘ
              | 〃 ∧!  ト、::::::::::::::::l ̄ ̄ 7::::::::::::::::::::::::/  . :j   ヽ }: : :ヘ
             l//  }/'| 八::\::::::::::|    /:::::::::,.-‐::´:::// . ::/ /´∨: : : :ヘ
             // ∨ / ハ:.:.\::\::::l  /-‐::´:_,..:.: ̄// . ∨〃   }ヾ: : : :ヘ
          {イ  / / / l ヽ:.:.:}>-::!./-‐<:.:.:.:.:.:.:.:.:イ/   ∨イ     Vヽ 、: : }{
          |ハ  }ァ'./ {   `ー-ゝ、レ_∠≠=- ´ /   . :/ l|     ト:l | l: :ハ|
          | ∨} j |l|      {_j} /    / イ  Y ヾjl;     |::|Ⅳ}/ }|
              / / イ 八l      /:/:::Y    // l |/    Y      |::l / リ|
               l〃/l|   \   {::八::::}    /    |ハ|    }   ;/ |::|  /|

992:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 23:50:46 IINX/ocU
>>991
それがいいと思います

993:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 23:55:04 IINX/ocU
>>991
通りすがりですけど賛成です

994:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/04 23:59:13 0JtyyjIL
ここの原村さんは半年ROMった方がいい

995:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/05 00:27:01 1/BAnHM5
>>991-993
                  /        /              \
                 /   /    /  /   |   |       ヽ
               /   /    /-/=/.,,_ /  /   :|  ',      ヽ
\                 /   /   //  / / / /|ヾ/|    ||  l       ∧
  \            /    l   //| /|/ / / / / /   /:| _|  :|  ヽ  ヘ
    \       /イ   |  // |.z===/ // /   /:: |⌒ト、、| :|  |   ',
      \     | |/ ィ|  :ト|彡'´彡三ミヾ:::::::/   /:::: | /|  :ト、!  |    l
        ̄⌒>ーァ | |/ /!  | ||  / ⌒ヾ}} ::     // /_ | /|   /     :|
\   \  \/  / // {  |  |::::  | ヾ_ノノ /_/::::''≧三 /// / /ト、   :|
  \   ヽ  l  / /./  V  \|   ヾ 彡'´  ̄...........  / '⌒ヾ;ヾ.// /./ ! \  :l
   \  ヽ  {  | |l   \_{ ヽ..:::::::....  ...:::::::::::::::::::.. |ヾ、_ ノ} }}/. / |    ヽ :|
    ヽ  \}  | |l     |八            ,:::: ゝミ 彡' 〃//  l      ヽ
     ヽ  {  | |l            r─- ._     .::::::..  ー‐ '´   j
      \ ヾ  l | !        ヽ     |     })         /ノ从  /
        \ `ミ, ', ヾ 、      :| ヽ   ヽ.__ /      人   |ハ/
         \`、|ヽヾ 、    :|   \          _,. < /\
           V |  \     ト    >  -‐ ' ´   彡'  {

996:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/05 00:30:50 CjBc8JS5
京太郎に感情移入することって、あるんかなぁ? と、本気で疑問だ

今更何だが、埋めなので

997:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/05 00:57:15 87KB1lnB
URLリンク(up2.viploader.net)
ちゃんとしたのがあった

998:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/05 01:41:24 pAm1jHnW
>>995
姐さん落ち着いてください

999:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/05 01:44:13 87KB1lnB
:::::::::/: : : : : :,: : : :ヽ/::::::::::::::\ /::::::::::|
:::/: : : : : :/: : : : : :}:::::::::::::::::::「.|::::::::::::::ト、
/: : ‐--: :/: : : : : : : :|::::::::::::: >!ノ_:::::::::::/ ',
: : : : : : ::,': : : : \: : :!::::::::_//|:\:::::::::::〉 : :',
: : : : : : :.:: : : : : : : : : 7 ̄::: :ィ .}::::::\/.   !
: : : : : :,': : : : :: : : : ∠ィ、:::::::::| :|:::::::::}/: // リ
: : : : :.:|: : : : : : : : : : : / \_| :|/^リ/// /
:.:: : : : |: : : : : : : : : : / : : : :| : : |:////
,: : : : :.',: : :,,,_: : : :〃 : : : : | : :! ̄ /     999なら次スレは咲×和オンリー
ト、 ̄´: ',:.: : : : : : : :/ : :/: : |  !   ;     そもそもスレタイが気に入りません
: :\: : : ヽ: : : : : : /  :./: : :.|  |   /
: ||: :\: : : : : : : :/  : /: ::|: i|  | /
: ||: : : :\/\:/  : /: : /!: i|゙  |′
: ||: : : : .リ   /  : /: : //!:.:i|.  |
: ||: : : ::/__./  : /: : //=!:.:.|.  |
【咲-Saki-】京太郎×咲スレ2【イイ嫁さんだなァ】
スレリンク(anichara2板)

1000:名無しさん@お腹いっぱい。
09/09/05 01:45:45 pAm1jHnW
咲×和スレは立ってるからそれで我慢してください
1000なら999は無効です

1001:1001
Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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