09/07/04 03:32:51 aaGsyrWA
>>480
京太郎は思う。
ひとりたたずむ少女にかける言葉はない。その家が、その歴史が失われることに郷愁というものが
もしあるならば、きっと寂しいのだろう、と。
それでも、今あることが重要なのだと京太郎は考える。今、その少女がそこに立っていることこそが
最も尊いことなのだと。
「人間は自分勝手だもの」
京太郎の後ろには部長がいた。
その向うには咲たちが。それでいいのだと京太郎は思った。
「あれ? そういえば、部長はなんでその・・・呪いとかに詳しいんです?」
部屋にもどりしな、そう質問した京太郎はのちに後悔する。
「あら。女性を詮索するなんて随分無粋じゃない。そんなことしてると─」
─呪い殺しちゃうわよ。
それはいつも以上に凄みのある笑顔だった・・・ような気がした。
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