09/06/27 21:30:25 jrdpIUdb
>>443
「タコス投げだじぇー!」
テンション高く叫んだタコスの声と同時に枕がみだれ飛んだ。合宿といえば定番の枕投げだそうで、こういうのは大概運のない者とトロい者にあたると相場がきまっている。つまりは京太郎と咲に命中した。
「ぶふぉ」
「宮永さん大丈夫ですか!? 傷になったら大変です、大至急お風呂に!」
執拗に咲を風呂に誘っている和をみるにつけ、京太郎は複雑な気分になる。
「犬が的にならないから咲ちゃんが痛い目にあうのだ! 情けないじぇ犬!」
「俺のせいかよ! つか犬違うわ!」
「うるさいうるさい! つべこべ言ってると和ちゃんのおっぱいで枕ガトリングするじょ!」タコスの必殺技宣言はすぐさま「できません」という和の一言に否定された。
「え? 原村さんそんなことできるの!?」
「だからできません!」
「いいお湯だったわよー」
貸し切り状態の風呂に行っていた部長とマコが戻ってくる。離れの風呂は構造上、半分露天のようになっていて、それが和をして咲を風呂に行かせようとしている原因だった。なぜかカメラ持参なのは誰もつっこまない。
「はしゃいでる場合じゃないわよ。一応合宿ということで来てるんだから、今日は朝までやるわよ」
部長の声に和が眠そうな声を出す。
「朝までって・・・夜打つんですか?」
「当然。学校の施設なら絶対無理だけどせっかくだからやるわよ徹麻」
「やるって・・・そういえば卓がないですけど」
「それはね・・・」
ビッと部長が指を天に向ける。
「探すのよ!」「探すんですか・・・」思わず情けない声がでた。
「捨ててなければ、どっかにはあるはずじゃけん。みんなで探す予定。なんと手積みじゃ」
マコの声にえーっと言う部員の声が重なった。