09/05/23 22:53:29 Nc1l6ULT
久の言葉にまこは少し苛ついた様子で京太郎から離れる。
久は改めて京太郎の方を見ると顔をしかめた。
「須賀君、まこの言う通り最近のあなたはどうかしているわ。 確かにあなたは強くなったかもしれない。
でも、今のあなたには仲間を思いやる気持ちが全くないわ。
私の知っている須賀君は……皆の事を思いやる事の出来る優しい人間だったはずよ?
どうして、あなたは変わってしまったの?」
久は悲しそうな顔をして京太郎を見つめる。
京太郎はしばらくの間、黙ってうつむいていたがおもむろに立ち上がるとぶつぶつと何かを呟く。
仲間…?
仲間だって…?
ふざけんな…!
「京…ちゃん?」
咲が京太郎の名前を呼んだ瞬間、彼はいきなり高らかに笑い出した。
「フハハハ、アーハッハッハッ!ハハハハハ!アハハアハ!ハハハハ!」
狂気に満ちた笑いが部室内に響き渡る。
その異常な事態に久も、まこも、和も、咲も、タコスも―呆然と京太郎を見つめる事しか出来ない。
やがて、京太郎は笑うのをやめると冷酷な目つきで久の方に顔を向ける。
「部長、まさかアンタの口から仲間なんて言葉が出るなんて思いませんでしたよ。 正直、反吐が出るぜ」