09/05/20 17:00:57 Kq40uMc3
東三局は和が安手をツモり、東四局は全員ノーテンの流局で場が流れる。
そして京太郎が親の南一局。
「ポン!」
京太郎は部長が捨てた東を鳴いて一万を捨てる。
(張った…!)
京太郎のテンパイ。しかも、ただのテンパイではない。
東・北をポンし、白を暗刻にしての字一色テンパイ―南・中待ちの役満テンパイである。
これもツヨナールが成す奇跡なのだろうか、京太郎は思わず笑みを浮かべそうになる。
(だ…駄目だ…!笑うな…こらえるんだ!)
南・中はまだ河に一枚しか捨てられていない、上がれる可能性は十分にある。
役満をテンパイして数巡後、ついにタコスが南を捨てる。
(ついに来たぜ…)
字一色をロンして役満だ、京太郎は自分の牌を倒そうとする。
ドックン……
その瞬間、あの感覚がまた京太郎を襲った。
だが今回のは今までとはまるで違う。今までよりも力強く、そしてはるかに大きい鼓動。
ロンしてはいけないのか?ここでロンしなければ役満という大物手を逃す事になるというのに。
しかし、ツヨナールは京太郎にまだ上がってはいけないと命令している。
このまま役満を上がるか、それともツヨナールに従うのか…京太郎は困惑する。