09/07/02 17:38:18 DEeHKPuy
きょう未明巴の家から蹴り出され、泣きながら野を越え山越え、徒歩一時間ほどのジュンの家にやって来た。
雛苺には、父も母も無い。女房も無い、サディストの巴に飼われている。
巴は、同級生の暗い、引きこもりニートである桜田ジュンを舎弟にしていた。
巴からジュンの家にお使いぱしりを命じられていたのだ。
雛苺は、それゆえ、賞味期限のとうに過ぎ去ったうにゅーやら学校のプリントやらを持って、はるばる桜田家にやって来たのだ。
先ず、うにゅーを一つつまみ食いをして、腹を壊してゲロを吐き散らしながら街をフラフラ歩いていた。雛苺には畏怖する姉があった。
ローゼンメイデン第5ドール真紅である。
今このジュンの家で、ジュンを家来(下僕)にして生活している。その姉に、使いパシリのついでに謁見してみるつもりなのだ。
久しく逢わなかったのだから、土産も無しに訪ねて行くのが恐怖である。
歩いているうちにジュンの家に着いた雛苺は、家の様子を怪しく思った。ひっそりしている。
もう既に日も落ちて来ていて、うす暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夕暮れのせいばかりでは無く家全体が、やけに寂しい。
愚鈍な雛苺も、だんだん不安になって来た。
中に入ってジュンに逢い、この家の様子について語勢を強くして質問した。
ジュンは答えなかった。その代わりに無言で雛苺を殴った。ジュンは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「何勝手に人ン家に入って来てんだよ。殺すぞ。」
「うびぃっ!ご、ごめんなさいなの」
「それに何だよ…お前の口から物凄い悪臭がするんだが。」
「とぅもえに嵌められたの。腹を壊したのよ。」
「ああ?お前が臭いのは元からだろ。それから、土産も持ってきてないのか?舐めてんのか?」
「ごめんなさいなの。雛は一円もお金を持ってないの。」
「金が無いなら臓器でも何でも売って今すぐ金を作って来いよ。それとも今ここで死ぬか?」
聞いて、雛苺は萎縮した。「あ…あんまぁ…それだけは簡便してなの…。」
雛苺は、単純なドールであった。JUMに半殺しにされ、鼻血とボトボト落としながら
血で汚れたプリントとうにゅーを、持ったままで、のそのそ翠星石の所へやってきた。
314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:39:03 DEeHKPuy
きょう未明巴の家から蹴り出され、泣きながら野を越え山越え、徒歩一時間ほどのジュンの家にやって来た。
雛苺には、父も母も無い。女房も無い、サディストの巴に飼われている。
巴は、同級生の暗い、引きこもりニートである桜田ジュンを舎弟にしていた。
巴からジュンの家にお使いぱしりを命じられていたのだ。
雛苺は、それゆえ、賞味期限のとうに過ぎ去ったうにゅーやら学校のプリントやらを持って、はるばる桜田家にやって来たのだ。
先ず、うにゅーを一つつまみ食いをして、腹を壊してゲロを吐き散らしながら街をフラフラ歩いていた。雛苺には畏怖する姉があった。
ローゼンメイデン第5ドール真紅である。
今このジュンの家で、ジュンを家来(下僕)にして生活している。その姉に、使いパシリのついでに謁見してみるつもりなのだ。
久しく逢わなかったのだから、土産も無しに訪ねて行くのが恐怖である。
歩いているうちにジュンの家に着いた雛苺は、家の様子を怪しく思った。ひっそりしている。
もう既に日も落ちて来ていて、うす暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夕暮れのせいばかりでは無く家全体が、やけに寂しい。
愚鈍な雛苺も、だんだん不安になって来た。
中に入ってジュンに逢い、この家の様子について語勢を強くして質問した。
ジュンは答えなかった。その代わりに無言で雛苺を殴った。ジュンは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「何勝手に人ン家に入って来てんだよ。殺すぞ。」
「うびぃっ!ご、ごめんなさいなの」
「それに何だよ…お前の口から物凄い悪臭がするんだが。」
「とぅもえに嵌められたの。腹を壊したのよ。」
「ああ?お前が臭いのは元からだろ。それから、土産も持ってきてないのか?舐めてんのか?」
「ごめんなさいなの。雛は一円もお金を持ってないの。」
「金が無いなら臓器でも何でも売って今すぐ金を作って来いよ。それとも今ここで死ぬか?」
聞いて、雛苺は萎縮した。「あ…あんまぁ…それだけは簡便してなの…。」
雛苺は、単純なドールであった。JUMに半殺しにされ、鼻血とボトボト落としながら
血で汚れたプリントとうにゅーを、持ったままで、のそのそ翠星石の所へやってきた。
315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:41:12 DEeHKPuy
それを聞いて翠星石は、哀れなモノを見る目で、そっと汚物うんこ人形を見つめた。生意気なことを言う汚物ですぅ。
どうせ帰っても巴にしばき回されるにきまっているのですぅ。
このチビ苺に騙された振りして、放してやるのも面白いのですぅ。
そうして巴に殺される雛を見届けるのも面白そうなのですぅ。
これは、雛苺のせいなのですぅ。と翠は悲しい顔をして、そのパンティーを雛苺の糞まみれにしてチビ人間と巴に見せてやるのですぅ。
そうすれば、巴は確実に雛苺の息の根を止めてくれるのですぅ。
「わかったですぅ。その袋をよこすですぅ。仕方が無いからチビ苺のことは、永遠に許してあげるですぅ。」
「当たり前なの、翠星石。雛はかわいいの、お前はどくされヤローなのー。」
「ぐぬぬ。命が大事だったら、口の聞き方に気をつけるですぅ。チビ苺のオツムは、ミジンコ並ですぅ。」
雛苺は口惜しく、ウンコを漏らした。小便も漏らした。
大事なうにゅーとジュンのプリントは、翠星石に奪われた。
渡す直前、雛苺は巴のパンティーを頭から被った。もううこの匂いは嗅げないけれど、、これでよかったの。
そうしてうにゅーとプリントとパンティー入ったバッグは、翠星石にわたしたのであった。
雛苺は、すぐに出発した。初夏、満天の星である。
316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:42:22 DEeHKPuy
雛苺が、、巴の家へ到着したのは、7時、
巴はもう既に夕食を食べて雛苺を待っていた。。
よろめいて歩いて来る雛苺の、疲労困憊の姿を見つけて驚いた。
そうして、雛苺に浴びせ蹴りをお見舞いした。
「うびぇー!とぅもえ酷いのー。」雛苺は無理に笑おうと努めた。
「ジュンの家に行く途中にパンティー無くしたの。とぅもえ、ごめんね。」
巴は拳の骨を鳴らした。
「雛苺はとぅもえのことが大好きなの。だから命だけは許して欲しいの。」
そう前置きをして雛苺は巴に事情を話した。
そうして雛苺はこれからも居候として居座ることを願い出た。
巴は、ふざけんなこのガキと思い、とりあえず雛苺をフルボッコにする事にした。
雛苺は、ごめんなさいなの。簡便してくださいなの。と更に押して頼んだ。
巴も頑強であった。なかなか攻撃の手を緩めない。
30分ほど殴り蹴りつづけて、やっと、どうにか巴は気が済み、雛苺をベランダから庭に放り投げた。
突如、窓の外からぽつりぽつり雨音し、やがて車軸を流すような大雨となった。
巴は、何か不潔なものを感じたが、それでも、お互い気持ちを引きたて、
巴は部屋で、雛苺は庭で短い時を過ごした。しばらくは、翠星石とのあの約束をさえ忘れていた。
雛苺は、生きた心地がしない、と思った。
巴と生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。
このままでは殺される。雛苺は、わが身に鞭打ち、ついに脱走を決意した。
外は雨だ。きっと気付かれないだろう。
ちょっとウンコして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。
少しでも早くこの家から逃げ出したかった。
雛苺ほどのクズドールにも、やはり未練の情というものは在る。
「ごめんなさいなの。雛は全身複雑骨折だから、ちょっとだけ鞄で眠りたいの。
30分経って眼が覚めたら、すぐに家を出るの。雛がいなくても、 決して寂しい事は無いの。
雛苺が嫌いなのは、巴の存在そのものと、それから、お前のゲスなドS顔なの。」
巴はキレた。雛苺は、それから、、
「仕度の無いのはお互さまなの。雛には、宝といっても、うにゅーとくれよんととぅもえのパンティーだけなの。
他には、何も無いの。全部あげるの。もう一つ、雛のミーディアムになったことを誇って欲しいの。」
雛苺は会釈した次の瞬間、巴の膝蹴りをモロに食らい、死んだように失神KOした。
317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:43:55 DEeHKPuy
眼が覚めた時、時計の長針が2を指していた。雛苺は跳ね起き、南無三、なの、寝すごしたの、
…いや、まだまだ間に合うの。
これからすぐに出発すれば、ここから逃げ出せるの。
あの鬼畜ババァに、人の信実の存するところは理解不能なの。
そうして最後に玄関にウンコしていってやる。雛苺は、悠々ときばりはじめた。
雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。
さて、雛苺は、ぶるんと汚いケツを大きく振って、雨中、ゴキブリの如く走り出た。
雛苺は、今日、このままでは殺される。生きる為に逃げるのだ。大好きな自分の為に走るのだ。
巴の奸佞(かんねい)邪智を打ち破る為に逃げるのだ。逃げなければならぬ。
そうしないと、雛苺は殺される。若い時から名誉を守れ。
さらば、巴よと。幼い雛苺は、うれしかった。幾度か、嬉しさのまり叫びそうになった。
雛かわいいのー、ざまぁみろなのと大声挙げて小便を撒き散らしながら走った。
家を出て、道路で車に撥ねられ、検問をくぐり抜け、隣町に着いた頃には、雨も止み、月は高く昇って、
そろそろ寒くなって来た。
雛苺は濡れた服の雫を振るい、ここまで来れば大丈夫、最初から巴への未練は無い。
巴も、きっと悔しがっているだろう。雛は、いまとっても気分がいいもの。
後はこのとぅもえの部屋から盗んだ定期券で電車に乗れば、大丈夫なの。そんなに急がなくても大丈夫。
ゆっくりいくの。と、持ちまえの愚鈍さを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。
SATSUGAIせよ♪SATSUGAIせよ♪SATSUGAIせよ♪SATSUGAIせよ♪
SATSUGAIせよ♪SATSUGAIせよ♪思い出を血に染めてやれ~♪
318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:45:24 DEeHKPuy
発射時刻まで既に15分を切った。ぜいぜい荒い呼吸をしながら坂道をのぼり、のぼり切って、
ほっとした時…、突然、がくりと膝を折った。
立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。
長い道のりを登り、雨の中、走り続け、突破して来た雛苺よ。真のクズ、雛苺よ。
今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは…バ~カ、バ~カw
大好きな自分、おまえは皆を不幸にしたのだ。おまえは、稀代のうんこドール、
まさしくとぅもえの思う壷ぞ。と自分を叱ってみるのだが、
全身萎えて、もはや芋虫ほどにも前進かなわぬ。
塀の壁ににごろりと寄りかかり、ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。
もう、どうでもいいという、ローゼンメイデンのドールには不似合いな、しかし雛苺にはお似合いの、
ふてくされた根性が、心の中心で更に増幅された。
雛は、がんばったの。世の中が間違ってるの。
雛は精一ぱいに走って来たの。動けなくなるまで走って来たの。
雛はうんこドールでは無いはずなの。ああ、誰でもいいから今すぐ最高級うにゅー持って来いなの、
。欲と慢心だけで動いている。
けれども雛は、この大事な時に、疲れきってしまったの。雛は、よくよく不幸な子なの。
雛は、きっと捕まる。とぅもえからも殺されちゃう。雛はとぅもえを騙したの。
途中でやめるのは、はじめから何もしないのと同じ事なの。
ああ、もう、どうでもいいの。これが、雛の運命なのかも知れない。
ジュン、さっさと迎えに来いなの。ジュンは、いつでも雛を優しく殴ってくれた。
雛もジュンに、唾吐いてやったの。ジュンと雛は、本当に歪み合ってたの。
いまも、ジュンは雛のことを忘れてると思うの。ううん、ぜったい忘れてる。
死ねよ、ジュン。雛のことをサンドバッグにして。
自分はこの世で一番の宝物なの。他人の命なんてどうでもいいの。ジュン、雛は頑張ったの。パシったの。
とぅもえに捕まるつもりは、無かったの。助けて欲しいの! 雛は急いで頑張ってここまで逃げたの。
雨の中でも、服がびしょびしょになっても一気にここまでかけ降りて来たの。
雛だから、出来たの。もう、これ以上、雛には無理なの。タクシーに乗りたいの。
どうでも、よくないの。最後に笑うのは雛なの。
笑ってくれ。なの。翠星石は雛に、ちょっと臭いですぅ、と舌打ちした。
土下座したら、うにゅーとプリントととぅもえのパンティー引き換えに、雛を助けてくれると約束した。
雛は翠星石の事を馬鹿だと思った。だけど、今になってみると、雛は翠星石の思うまま。雛は、逃げれない。
とぅもえは、雛のことを血眼になって探すだろう。そして雛のことをメリケンサックで殴る。そうだったら、雛は、死ぬの。
雛は、永遠にうんこドールなの。
ローゼンメイデンの中で最も、アリスにふさわしくないうんこドールなの。
ジュン、ジュンは雛の事を半殺しに留めてくれると思う。
319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:47:02 DEeHKPuy
ううん、それも雛が、自分勝手なのかも知れないの?あうー、もういっそ、うんこドールとして生き伸びてみる。
この道を戻ればとぅもえの家が在る。巴も居る。巴は、まさか雛を家から生きて返さない。
正義、信実、愛、考えてみる間でも無く、くだらない。
ドールを壊して自分が生きる。それがローゼンメイデンのはずななの。
ああ、何もかも、ばかばかしいの。雛は、醜い汚物。どうでもいいの、勝手にすればいいの。
やんぬる哉。なの。
―四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
ふと耳に、潺々と、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで鼻を利かせた。
ジョロジョロと音がする、頭が生温い。臭い。
よろよろ起き上って、見ると、野良犬が。犬が雛苺の頭にマーキングをしていた。
その小便に吸い込まれるように雛苺は絶叫した。両手で頭を押させ、ぐちゃぐちゃに掻き回した
。
ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。
歩けるの。頑張るの。肉体の回復と共に、わずかながら希望が生まれた。
逃避行の希望である。わが身を殺して、我が身を守る希望である。
月光は蒼い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も静かに囁いている。
時計をみる、まだ時間がある。雛を、待っている電車があるの。
少しも疑わないで、静かに雛抹殺を期待している人がいるの。雛は、疎んじられている。
雛の命なんて、地球上で一番大事なの。死んでお詫び、なんて都合のいい事は言ってられない。
雛は、とぅもえから逃げ切る。いまはただそれだけ。走れ!雛苺。
雛苺は疎んじられている。雛苺は疎んじられている。さっきのは、あの犬の小便は、あれは夢。
悪い夢なの。忘れてしまえ。なの。 でも無理、臭いの。
疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見てしまうもの。雛苺、雛のせいじゃない。
やはり、雛は真のうんこドールなの。再び立って走れるようになったの。
頑張るの! 雛は逃げる事が出来る。ああ、時間が進む。ずんずん進む。
待っててなの。雛は生まれた時からうんこ漏らしまくるドールだったの。
せめて普通のドールのままにして居候させて欲しいの。
路行く人の足元を縫い、すり抜け、雛苺はゴキブリのように走った。
急げ、雛苺。遅れてはならぬ。
欲と自惚れの力、いまこそ教えてやるの。格好なんて、どうでもいいの。
雛苺の服は、いまは、ほとんどウンコ塗れであった。
呼吸も出来ず、二度、三度、肛門から黒いうにゅーが戻って来た。
見える。はるか向うに小さく、駅が見える。
駅のホームは、明かりがうっすらとついて佇んでいる。
320:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:55:24 DEeHKPuy
「雛苺。」怒鳴るような声が、風と共に聞こえた。
「誰なの。」雛苺は走りながら尋ねた。
「真紅よ。主の名前も忘れたの。だめな家来ね。」
その真紅も、真紅も雛苺の後について走りながら言った。
「とにかく、止まりなさい。こんなくだらないことで逃走して。走るのはやめて。
もう、パンティーごときで命をかけるなんてばかばかしいわ。」
「いやなの、雛は命が惜しいの。」
「もう少しで時間よ。そもそも、あなたの足じゃどうあがいても無理だったのだわ。
だから、さっさと巴に謝りに行きなさい。!」
「いやなの、雛は悪くないの。」
雛苺は聞く耳持たずで、赤い大きい屋根ばかりを見つめていた。走るより他は無い。
「止めなさいと言っているでしょう。もう、お父様からいただいた服もウンコ塗れじゃないの。
パンティーなんかより、お父様からいただいた服の方が大事でしょう。そんなこと、
巴もわかってくれるわ。巴なら大丈夫よ。巴が、さんざん雛苺を半殺しにしても私の家来ですもの、
そんなことでへこたれるようにしつけた覚えは無いのだわ。」
「それでもだめなの。雛はとぅもえのこと信じてないの。
間に合う、間に合わないの問題じゃないの。雛自身のことだけが問題なの。
雛は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているの。真紅には!関係ないの!!」
「雛苺。言ってることは正しいわ。でもね。。。いえ、もういいわ。
勝手にするといいわ。巴にはとっくに言って聞かせてるわ。」
まだ時計は九時を指さぬ。最後の死力を尽して、雛苺は走った。
雛苺の頭は、元からからっぽだ。常日頃から何も考えてはいない。
ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。時計は、時計の短針は刻一刻と九時に近づいた、
まさに最後、九時を知らせる鐘の音が鳴ろうとした時、
雛苺はスリッパから逃げ惑うゴキブリの如く駅のホームに突入した。
321:名無しさん@お腹いっぱい。
09/07/02 17:58:43 XLRzM37n
虐待厨消えろ