【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その109at ANICHARA2
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その109 - 暇つぶし2ch874:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 12:53:14 rHhJjhR+
>>873
スレタイのカス宮ハルヒを語れ(笑)って読めないの?
スレチ消えろよ
精霊とか頭大丈夫か?w

875:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 14:08:37 /0k11s0f
ハルヒのアトリエですねw

876:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 14:23:48 BVoO30uD
西ノ宮の錬金術師ですかw

877:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 15:53:35 X2qViwhm
アトリエシリーズかw
結構似合ってる気がするな

878:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 15:54:29 /y4QtcwP
ハルヒ「なんで両手を合わせてるのに錬成できないのよ!」
キョン「お前は真理をみたんか!作品が違うわ!」

879:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 16:43:12 cnPlcVs6
やりかねんから困るw

880:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 17:24:32 rHhJjhR+
>>878
ネタ切れしてきたの?wwww

ハルニャン(笑)がちゃんとハルヒのこと語れって涙目になってますよ?wwww

881:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 17:59:12 u6ChMEFj
ハルヒは賢者の石不要、等価交換無視で錬成できそうだなw

俺のとこは今日は雲だ。
雨だと相合い傘とかレインコートがあるが、こんな中途半端な天気だと鬱になってぶつぶつ文句言ってるハルヒしか想像できん。他になにかあるかな。

882:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 18:08:30 LOd/RkhG
思わず天に向かって拳を振るハルヒを想像して吹いたw

883:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 18:09:01 rHhJjhR+
お~い単発^^
早く○○するオハルニャン(笑)を想像した!ってレスしろよwww
ハルニャン(笑)は妄想だけで支えられてるんだから早くネタ持って来いよ

884:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 18:30:58 rHhJjhR+
過疎ってるからウンコスレ晒しage

885:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:14:45 Ty8GaEv7
そういや直列のテレカやブロマイドでファンタジーな格好をしているのがあるけど
そういう話もあるという事なのだろうか?

886:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:15:09 cnPlcVs6
>>882
錬金術とか言ってペットボトルロケット的な何かを作って天気に……とかそんなイメージがだな

887:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:31:19 rHhJjhR+
>>886
スレタイ読めねえの?
ゴミを語れよ
スレチは消えてください^^

888:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:39:53 BEsstqD2
そういやそうだな。
並列は仮装とか予想できたけど、直列だとそんなイベントは想像できないな。

889:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:44:27 rHhJjhR+
そういやそうだな(笑)
とID変えて擁護するゴミ信者wwwwwwwwww

890:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:46:46 rHhJjhR+
教室に入った途端「死ーね死ーね死ーね」コールが開始するゴミハルヒwww

891:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:50:33 eBtlDpCd
ハルヒのゲーム初めてなんで直列が待ち遠しい
今までの作品の中でも一番なんでもありっぽいし

892:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:51:23 BEsstqD2
>>885
見てきた。
最初は戸惑の超勇者かと思ったけど、ハルヒはキングでキョンは戦士か。
なんだろうな。連レススマソ

893:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 19:53:50 rHhJjhR+
>>891
原作じゃ出番無し有害空気だからゴミ信者は妄想二次創作に走るしかないですもんね^^

894:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:04:40 cioS/Y2X
ゲーム内ゲーム……だと戸惑と被るが、それくらいしかあのコスチュームは劇中には出せないだろw

895:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:08:19 29rpP6YD
単純に戸惑のあれを元ネタにイラスト描いて貰っただけで
ゲームの内容とは関係無いかもな

896:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:10:54 rHhJjhR+
↑単発が自演wwwwwwwwww

897:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:24:49 cioS/Y2X
まあそんなトコだろうな。
特典の痛チョロQくらいなら出せそうだけど。

898:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:34:50 tRxAoyAt
直列のアレはチェスモードらしい。
ソースはザスニ

899:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:37:30 rHhJjhR+
>>898
なんで自演してんの単発?wwwww
お前のスレチ話題のせいで糞スレ化して他のハルニャン(笑)信者がレス出来ないんですけど?ww

900:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:37:32 TJgUBrWf
話さえぎってすまないんだが、再放送の今までの内容って新しい話とか有った?
今まで見れてなくて今週から見れるんだ・・・
今回の再放送は新たな話が加えられるってどこかで聞いたからさ・・・
誰かわかる人お願いしますm(_ _)m

901:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:39:37 rHhJjhR+
>>900
なんでアニキャラ個別で聞いてんの?
アホ?
2ちゃん初心者はROMってろ

902:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:40:33 BVoO30uD
>>898
なるほど、チェスか。

>>900
まだ無い。敢えて言うならテレビ放送版ではなく、DVD版が放送されさらに次回予告などが無かったってくらい。

903:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:42:26 UAI8jyQp
URLリンク(www.youtube.com)
ハルヒのオススメ最新情報♪

904:900
09/05/08 20:53:47 TJgUBrWf
>>902
ありがとう!
これから楽しみに見ます(*^_^*)

905:900
09/05/08 20:54:36 TJgUBrWf
>>902
ありがとう!
これか楽しみにして見ます(*^_^*)

906:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 21:00:55 29rpP6YD
>>898
ああチェスなのか
と言う事はキョンはポーンかw

907:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 21:02:32 oUK/RGrX
クイーンはうかつに動かぬが定石……ってクイーンは鶴屋さんか。

908:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 21:08:00 Ty8GaEv7
>>898
なるほど、㌧㌧。
ってキョンがポーンじゃ成った時……女装?

あと本編はハルヒにバレないように解決とあるけど
むしろ積極的に引き込んでみたくなる。

909:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:05:15 tRxAoyAt
ハルちゅる双方とも一話ずつ?

URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)

910:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:28:51 eBtlDpCd
今回の超重要ポイント>ハルヒの泣き顔

911:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:29:10 Wbqk0rI/
今回はすごいね。


912:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:30:16 cnPlcVs6
ギャルゲーが始まって吹いたw

913:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:39:45 yc4nnUtt
昨日録った憂鬱最終回を見た。


大きいハルヒはやっぱり可愛いと思う。



914:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:43:09 BVoO30uD
今回はリアル頭身が多かったな。可愛いなあ。

915:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:44:32 cioS/Y2X
>>913
なんかその言い方も変じゃねw

916:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:48:32 Q8Gr31Li
こういうノリはいいわぁ

917:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 22:53:34 29rpP6YD
>>909
何が始まったのかと思ったw
それにしてもこれで終わりなのかなあ

918:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:17:30 JWdNqd/L
ちゅるやさんは終わりでもあり得るけど、ハルヒちゃんあれで終わりってのはなんかな。
日常ドタバタだし、まあアリかもしれんけども。

919:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:28:41 rHhJjhR+
お前らハルニャン(笑)がハルヒを語ってよ!って泣いてるぞwwwwwwwwww

920:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:41:51 JWdNqd/L
なんというお遊び……さすがやでということで転載
URLリンク(www.dotup.org)
URLリンク(www.dotup.org)

921:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:49:09 rHhJjhR+
>>920
で?
どういうレスが欲しいの?w
まさか「ハルヒカワユスなあ(笑)」とか言って欲しいの?
これだからハルニャン(笑)信者は…

922:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:54:10 yc4nnUtt
京アニのびのびと仕事してんなwww

923:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:59:33 tRxAoyAt
ある意味京アニの本気度を垣間見た気がするな。

924:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 00:06:40 JWdNqd/L
このシーンとかよかった
URLリンク(up2.viploader.net)


925:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 00:07:17 D03/J3J0
>>909
流石『鍵』作品3作を手がけた京兄ですね!

いや本当に何が始まったのかと思いましたよ・・・

ってあれ?消失?いいの?消失発言、まだアニメ本編では未放送・・・
ま、まさか・・・

926:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 00:47:30 QJPPrFga
妄想ネタ切れでおハルにゃんが泣いてるので晒しage

927:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 01:31:18 1SWv6Ahy
>>920
これは一体どんな展開なのか激しく気になるw
もうキョンはハルヒに愛の告白をするしかないなw

>>924
俺今回はこのシーンが一番好きだ。
泣き顔も良いが、ハルヒはやっぱり笑顔の方がよく似合う。

928:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 01:39:06 QJPPrFga
これは一体どんな展開なのか激しく気になるw(笑)


プププッwwwwwwwwww
いやあ~二次創作限定ゴミ信者らしくていいよ~www

929:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 02:07:17 Z/mo5tWh
>>927
狂おしいほど同意。
さておやすみハルヒ。いい夢みろよ!

930:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 02:22:16 D03/J3J0
夜分に失礼します。

投下予告してました『ドラキョンとハルヒ』を投下します。
スレの流れから次スレが良いかとも想ったのですが
取合えず前編として一部を投下させていただきます。
残りも間を置かず投下します

では



931:『ドラゴンと少女の物語 -第6幕 亜麻色の人魚姫-』 前編1
09/05/09 02:23:06 D03/J3J0
【水平の彼方。神の龍と聖なる少女、清き歌姫と出会う。その者は美しき海の姫】

遥か水平線の彼方に微かに揺らめく大地がある。
如何なる国よりも古く如何なる国よりも強く英知に満ちた国。
人々は世界の中心にあるその国を何時しか『央国』と呼ぶようになった。
多くの者達がその地に憧れ果てし無き旅にでた。
しかし1人としてその地から還った者は居ないという。

その『央国』への唯一接点を持つのがこの都市国家である。
『央国』へと目指す者が集まり何時しか港が出来、その者達を相手とした店が立ち並んだ。
そして世界各地より人々が集まるその地は何時しか一つの町となり都市となりやがて国と呼べる程になった。
そして何時からかその地より『央国』への定期船が出るようになった。
だが今だその地へ行き再びこの港へ帰るものは居なかった。それでも人々は集まってきた。
まるで光に引き寄せられる虫のように。

しかし如何なる言い伝えがあろうとも、如何なる噂が流れていようともこの地は龍と少女にとって一つの到着点であった。

『神龍と聖なる少女』

かの伝説に謳われる存在。
その伝説の存在が自分達を表しているとは1匹と1人は夢にも思ってはいなかった。
嫌、もしかしたら夢であったほうが良かったのかも知れない。
世界は運命はそんな龍と少女を否応なく戦いへと誘っていたのだから。
それは決して逃れる事の出来ない争い。
限りなく重くそして形の見えない『世界の命運を掛けた戦い』と言う運命へと。
そして今、この時も龍と少女は戦っていた。
己が力の限り

932:『ドラゴンと少女の物語 -第6幕 亜麻色の人魚姫-』 前編2
09/05/09 02:25:43 D03/J3J0
「1番テーブル注文入りましたーー!!」

店内に少女のハルヒの元気な声が木霊する。

「はいよっ!8番テーブルさん、『大トカゲのソテー』に『南ワームの照り焼き』おまちっ!」

別の処からはツルヤさんの元気な声が響いてきた。

「よっと。17番テーブルの注文出来上がったぞ!」

厨房からは地龍がキョンが次々と料理を出していく。

此処は港町にある、とある宿屋。昼は食事処として賑わい、夜は酒場として賑わう。
そんな何処にでもあるような宿屋である。そこで3人は、もとい1人と2匹は働いていた。
地龍と少女達一行がこの港町に辿り着いて既に1ヵ月の時間が流れていた。
『央国』を目指し此処まで辿り着いた一行であるが想わぬ足止めをくってしまっていた。
この港から『央国』への船は半年に一度僅か一便だけである。
そしてその船は一行が到着した時は既に3ヵ月ほど前に出港した後であった。
次の船まで後3ヵ月待たないといけない。しかし地龍にも少女にも悠長にしている時ではなかった。
如何にか海の繰り出そうとしたが船を出してくれるような者はいなかった。
途方にくれた一行を救ったのが新たに旅に加わったツルヤさんであった。
彼女が仙術を使い風を通して各地に連絡を取ったのだ。今世界各地で、特に幻獣や亜人種といった
嘗ての戦いを知る者達。又そのような者達と繋がりの深い国々が水面下で『闇』に対しての策を弄していた。
そしてこの一連の出来事の『鍵』が他でもない龍と少女である。
世界の為にも一行は『央国』へ行く必要ができているのだ。
そして海を渡る手立てが有る事が判った。それはこの港町にやって来ると言う。
それを待つ為に一行は近くの森に待機していた。しかし龍達は兎も角少女は人間である。
お腹も減れば住む処も必要であるし着替えも無いといけない。幸いにも森の中には暫く過ごすには丁度いい小屋があったので
少女は其処を仮の住まいとした。しかし食に関してはそうもいかない。
路銀を稼ごうにもこの港町では少女の薬だけでは大した稼ぎにはならなかった。
そこで一行でも人化が出来るキョンとツルヤさんも手伝い都市の宿屋で働く事にしたのだ。
最初は戸惑う事もあったが持ち前の元気さと何より黙っていれば美人であるその器量で忽ち都市のちょっとした話題になった。
そして一緒に働くツルヤさんも人化した姿は中々の美人であった。そんな2人が働いてる宿屋が話題にならない訳がない。
何時しか噂が噂を呼び、港によった船の船員や商いに寄った者や冒険者に都市の若者やらが連日入りびたっていた。
ただ下手に少女に声を掛けようものなら厨房の奥から鋭い眼光が飛んでくるのだけど。

「三人ともお疲れ様。これが今日の給料だ、明日も頼むよ。」
「「「お疲れ様でしたー。」」」

夜の帳が見え始める頃3人(?)のその日の仕事は終わる。
夜は酒場になるのだが、その酒を少女が嫌った為午前中から夕方までの仕事になっていた。
多くの者は少女達に夜も働いて欲しいと願い出たが少女は頑として首を縦に振らなかった。
その日の仕事が終わったら次は近くの薬屋に行く。少女が作った薬を此処で扱って貰っているのだ。
その日の売り上げから少女の薬分の分け前を貰うと、次は都市の市場に行く。
此処最近はこの一連の流れが決まり事になっていた、そして・・・

933:『ドラゴンと少女の物語 -第6幕 亜麻色の人魚姫-』 前編3
09/05/09 02:26:49 D03/J3J0
「もうユキ、また来てたの?森で待ってるように言ってるじゃない。」
(・・・お腹すいたから・・・)
「あのなぁ~ナガト。いくらお前でも此処だと嫌でも目立つだろ?それにもう暫くしたら戻るんだから大人しくしててくれよ。」
(・・・でも今日も食べ物貰えた。)
「やれやれ、氷龍の皇女様も食欲にはかてないみたいだね~。まぁ此処なら街中にドラゴンが入り込んでも特に問題にもならないけどっさ。」

此処最近が森で待ってるはずの3匹の内の1匹。氷龍のユキが市に顔を出すようになっていた。
この子龍は姿に似合わず良く食べる。特に最近は以前にも増して食べる量が増えたようにも思えた。
その為少女が帰ってくるのが待ちきれなくなり2週間前、断りも無く街中に遣って来てしまったのだ。
最初は都市の住人も驚いたが、大人しい性格と何よりも第一声が

(・・・お腹すいた・・・)

と愛らしい声で、人を襲うのではなく露店の軒先で焼かれていた肉を見ながら鳴いたものだから、人々はこの
小さい龍が人に害をなさないと直ぐに判った。しかも此処最近街で噂になっていた少女達が飼い主(と街の人達は想っている)と判り
このところは子龍が市に顔を見せたら皆で何かしら食べ物を与えていたのだ。

「全くしょうがないわね。いいわ、今から直ぐ買い物済ませるから此処で待ってなさいね。さ、キョン行くわよ。」
「へいへい、しょうがないね全く。」
「む!何よ~良いから来なさい!」
「あ!待てよ。」

そんな子龍を見た少女は急いで夕飯の準備をする為に市の中に入っていった。
それを追いかけて龍もまた人ごみの中へと入っていった。
その2人(?)を見送りながら残った1人と1匹は真剣な表情で話し合っていた。

(・・・彼らの記憶は戻っていないの?)
「うん、如何やら戻ってないみたいだね。・・・もしかしたら思い出したくないのかもしれないね。」
(・・・でも此れから向かう地では彼らの本当の力が必要。)
「そうなんだけどね。流石にあたしでも記憶までは如何にもできないっさ。・・・ユキっこはどうだい?」
(・・・私達『水龍種』の魔法には人の記憶を操作したりする術はない。)
「・・・そっか。やっぱり荒療治だけど、戦いの最中に思い出してもらうしかないか~。」
(・・・ところで首尾は?)
「そっちの方は問題ナッシング!明日の明け方には増援も含めて海を渡る手段が到着するよん。」
(・・・そう、なら問題ない。)

龍と少女は此処に来るまでに自分達に起きた事を忘れていた。
まるで無かった事にしたいように。自分達の運命に抗うように。
自分達が『神の龍と聖なる少女』である事を無かった事にしてしまいたい様に。
しかし、運命を司る神は時に残酷な運命をこの世に生きる者に与えるのであった。
そしてこの海の先にも又試練が待ち受けていた。

934:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 02:28:48 D03/J3J0
取合えず以上です。

続きは又後ほど

935:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 03:46:46 oqFUu/00
>>934
乙でっす。続きもお待ちしております

936:いやな憂鬱(ガン○ム00風)
09/05/09 04:06:44 3Ro3Sd8Y
ハルヒ「名前ならたった今考えたから」
キョン「……言ってみろ」
ハルヒ「SOS団よ」
キョン「は?」
ハルヒ「あたしがSOS団と言ったの!」

-----------

ハルヒ「ちっこいくせに、ほら、あたしより胸でかいのよ」
キョン「乙女だ・・・奪われた、ああ奪われたとも。
     朝比奈さん、俺はあなたという存在に心奪われた愚かな男です」
ハルヒ「キョン!あんた万死に値する!」

-----------

朝倉「バカな!トレードマークの眼鏡をパージしたというの?」
有希「長門有希・・・目標を消滅させる」
朝倉「討つというの?同類を」
有希「違う、私は人間だ」

-----------

キョン「長門・・・仇は討つ、つっても相手は消えちまった後か」
有希「勝手に殺さないで欲しい。今は肉体の構成情報を修正中」

-----------

ハルヒ「こっちね」
キョン「大丈夫なのか?」
ハルヒ「乙女の勘は当たるのよ」

-----------

ハルヒ「だってほら、あたし自身がとっても面白そうな体験をしてるんだし。
     もう不思議な事を探す必要もないわ」
キョン「ハルヒ・・・満足か?こんな世界で。
    俺は・・・イヤだね・・・」

937:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 04:12:44 jBEoD4k0
ちょっ、キョン死亡フラグ!

938:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 07:57:47 Ka8tyDXN
キョンに告白されて嬉し泣きしながら憎まれ口を叩くハルヒ・・・・

という夢を見たw
「末期症状だなあ」と自分に呆れちゃったよw

939:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 08:31:54 QJPPrFga
>>938
という夢をみた(笑)なんてキモヲタ童貞の妄想とかチラシの裏に書いてろ

ネタ切れのあまり夢を書き散らすクソスレになっちゃったの?ww

940:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 08:51:05 QJPPrFga
みくるを虐待してブチキレたキョンに脳ミソが飛び出るぐらいまで殴られ続けて死んだハルニャン(笑)の夢を見たwwww

え?ここって夢の内容を書き散らすクソスレだろ?www
怒んなよゴミキャラ信者(笑)(笑)(笑)

941:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 09:20:04 nUTPwpAx
なんか沸いてるな

942:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 11:21:32 ydfRGPjd
>>941
長門厨が湧いてるよね

943:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 11:32:49 N05wh0mO
工作員は帰れ

944:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 11:58:38 8Nq1btqi
いっつも思うのだが、最近ここに来る荒らしって同一人物のような気がしてならないな

945:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 12:01:53 ToWJMzMZ
実はそれこそが入り口に過ぎないことをまだ>938は知る由も無かったのである

946:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 14:07:10 M1Vokz1f
というかこんなに必死になって叩いて何がしたいのだろう

947:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 14:13:25 QJPPrFga
団員を無賃労働させたクセにバイト代を横取りしたことにキレたキョンに
鉄パイプで全身の骨が砕けまで殴打されて動けないまま
炎天下の下、着ぐるみを着せられてそのまま衰弱死ハルニャン(笑)の夢を見たwwwww

948:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 14:30:01 D03/J3J0
こんにちは『ドラキョン』の続きを投下します。
また中編ですみません

では

949:『ドラゴンと少女の物語 -第6幕 亜麻色の人魚姫-』 中編1
09/05/09 14:31:27 D03/J3J0
そして翌日の明朝。都市より離れた岬の先端に一行は移動していた。
此処で海を渡る手段と合流予定であった。

「・・・ちょっとツルヤさん~。こんな朝早くを待ち合わせにしなくても良いじゃない~。」
(・・・眠い。)

龍族の活動時間は実は意外だが他の種と違い個々でバラバラである。
その為、朝に強い固体も居れば夜に強い固体も居る。
如何やらツルヤさんは朝に強くユキは朝に弱いようである。

【・・・まぁそう言うな 折角来てもらうんだ文句言うなよ】
「・・・そう言うあんただって眠そうよ。」
【そうか?何か最近寝ても寝ても疲れが取れない感じなんでな】
「あんた何処の中年オヤジよ、全く確りしなさいよね。そんなんじゃ将来が心配よ。」
【何でお前が俺の将来心配してんだよ】
「煩い!いいからシャッキリしなさい!」

明朝の岬に元気な少女の声とヤル気のない龍の声が響く。
本来は神秘的な思いの1つも浮かんでいい筈だが、傍から見ていたら笑いしか毀れない。
周りの龍達も同じようで辺りからは笑いが毀れていた。
それを受けて龍も少女も気恥ずかしくなったのか、急に大人しくなった。
その静寂を待っていたように突然2本の水柱が立ち昇った。

(ふぇぇぇぇぇぇぇぇ!一体何ですかぁ~~~~~!!)
(まさか敵ですか!)
(まぁまぁ御両人、この場合御両ドラゴンかい?まぁ落ちつくっさ。)
(・・・この感じは。)

急に立ち昇った水柱に慌てる雲龍のミクルと其れを見て戦闘態勢に入った飛龍のイツキを他所に
ツルヤとユキは落ち着いたものであった。そして水柱が収まった後には『水色の龍と黄緑色の龍』が佇んでいた。

「あれ?あんた達は。」
【おいおい 何でお前達が此処に居るんだよ】

その2匹は龍と少女が始めて子龍に出会ったときに子龍を取り返す為にやってきた水龍と海龍であった。
さいしょは子龍を巡って龍と少女と争ったが最後は子龍が一行に加わる事を承諾し北の霊峰に帰った筈であった。

【おい 何で此処にいる(皇女様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)って聞いてねーしぃ!
 あーキミドリさんでしたっけ?此処に居るわけ教えていただけます?】
「そうよ!何であんた達が今更出てくるのよ!こらぁぁ!ユキから離れろ!」
(あら?何をいってるんですか。私達は皇女様の侍女です。何時如何なる時も駆けつけるが当然。)
(アサクラさん?少し黙っていて頂けません?話が進みませんので。それとも・・・『御仕置き』がお望みですか?)
(・・・嫌だな~キミドリさん、私はほらこんなに大人しくしていますよ~《ガクガクブルブル》)
「【・・・ムッチャ怯えてるやん」】
(・・・重たい。邪魔。)
((・・・あ、あの~私〔僕〕達を無視しないで下さい〔頂けますか〕))
(こりゃちょっとした寸劇だねぇ。)

950:『ドラゴンと少女の物語 -第6幕 亜麻色の人魚姫-』 中編2
09/05/09 14:32:17 D03/J3J0
感動(?)再会が終わった後、エミリより事の詳細が告げられた。今回海を渡る為の応援としてやって来たと言う。

「でもあんた達だけじゃ無理じゃない?あたしは誰かに乗せてもらえば良いけど、キョン運ぶのは大変よ?
 しかも最近食っちゃ寝してるから変なとこに脂肪なんかついちゃってるわよ。」
【なんか一方的に言われてないか 大体1ヵ月そこらでドラゴンの体型が変わるわけ無いだろ】
(そうですね。私達は水先案内と皆さんの護衛のお手伝いが想うな仕事です。如何にドラゴンでも此れから向かい先に
 飛んで行く事は難しいですから。確りとした足場が必要です。)
「足場?足場って一体何?」
(如何やらお見えになったようですよ。)

とエミリが岬の先を見た。そこにはちょっとした山程の大きさのある島が見えた。
しかし少女は違和感を感じていた。先程この岬を訪れた時はそんな島等見えなかった。
朝もやの中にあってもこんな近くに島があれば気付き筈である。それが見えなかったとは変な話だ。

(いや~遠路はるばる助かったっさ。『霊亀』のおいちゃん久しぶりっさ!)
〔おーおー、青竜の娘か。暫く見ないうちに偉い別嬪さんになったな。〕
(もう何言ってるっさ。さて皆の衆お立会い。『央国』へ向かう為の足。本来なら此処から出る船を拝借したかったんだけど
 それは無理とわかった。しかも都市で集めた話だとこの先の海域は通常は『魔の海域』と恐れられている。つまり
 このまま如何にか船を調達しても操船技術や海の知識の無いあたし達では最悪遭難してしまう可能性が高い。
 此処まではいいかな?)
「【(((・・・うんうん」】)))
(そこで各霊域に伝達を飛ばしたんよ。そして援軍の第一陣として来てくれたのが『切り裂く水』と『打ちのめす海』に2匹に
 四霊が一霊。『霊亀』様ってわけ。霊亀様はその背に『蓬莱山』を頂く由緒正しい亀様っさ。)
[もっとも今は引退した身だがね。しかし今回の騒動を聞いて居てもたっても居られなくなってな『嵐龍王』に言って私が
 君達に足代わりになる為に来た訳なんだ。まぁ短い間かもしれんが宜しくな。]
「【(((此方こそ宜しくお願いします」】)))

1つの聖域ともいえる蓬莱山を背負いし霊亀。その永劫の時を生きる亀は嘗ての戦いを知る数少ない存在であった。
一行はこの岬でいったん別れると少女と龍とツルヤは都市へと向かった。此れから向かう先は今だに如何なる地か
判らぬ大地である。最後の仕事を終わらせた少女達は都市の武器屋に寄っていた。
ここに少女の新しい装備を注文していたのだ。可也特殊な装備のため、それが出来上がるのに1ヵ月を要した。
そして出来た装備の1つが。

「どう?キョン。似合う?」
「わざわざ作ってもらった装備ってそれか?」

何時も少女が戦闘になりそうな時に着替えていた衣装である。ただ何時ものと違うところといったら。
今までヘソが見えていたところも確りと布地で覆われている事。
足周りが靴底の厚いブーツではなく動きやすい物に変わっている事。
何より材質そのものが違っていた。そして胸のリボンの中心には以前龍が少女に贈った『龍宝石』があしらわれていた。
井出達としては以前とさほど変わらないが以前の只の布だった時と違い今度の物は軽装甲に匹敵する強度のある
『精霊の生地』が使われていた。これも旅の途中に立寄った精霊の村で貰った物であった。
(全体的イメージはfigma超勇者ハルヒを参照)

「何よ、今から向かう先は何が起きるか判らないんでしょ?だったらそれなりの準備しないとね。」
「・・・ハルヒ。・・・やれやれ言っても無駄だろうが無茶するなよ。」
「判ってるわ。あ!おじさんお願いしていた武器は?」

そうして受け取った武器はまるでナイフのようであった。
今少女は戦う際はミスリルから練成した片手剣を帯刀していた。それだけでも十分な武器だが他に所望していたもの。
それは向けた龍の牙から作り出されたナイフであった。今まで少女が大事に持っていたものであり、
地龍の魔力を宿した霊装でもあった。それを加工したこのナイフ。それは少女の身を護る御守りの様でもあった。
装備を整えた一行は霊亀の背に乗り一路『央国』へと進路をとった。

951:『ドラゴンと少女の物語 -第6幕 亜麻色の人魚姫-』 中編3
09/05/09 14:33:35 D03/J3J0
【・・・しかし大丈夫かよ このタイミングで海を渡ったら恐らくアノ諸島の手前で最悪な事になるぞ】
「え?なんの事?」

巨大な霊亀の背は蓬莱山と言われる山であるが一行が過ごすには広すぎだった。
そして龍は霊亀に話すために、失礼だがその偉大な亀の頭部まで移動していた。そこもまた1つの小さな島ほどあった。
その向かう先を見詰めながら龍は呟いていた。

〔その事なんだがね。〕
【・・・何かあるんですか?霊亀様】
〔私の事はそんな畏まらなくていいよ。そうだね『オオモリ エイジロウ』呼んでもらって良いよ。〕
【何かいっきに庶民臭くなってしまったんですが・・・ ではオオモリさん この先にある諸島でなにが】
〔飽く迄今は噂の段階だがね、如何やら『広域防御機構・セイレーン』の力が失われたようなんだよ。〕
【な!其れだとこの海域全体が!】
〔あぁ最悪、『央国』に入る前に嘗ての戦いの再来を経験する事になるかもしれんな。正直私は戦闘にか向かないので厳しい状況だよ。〕
「・・・ちょっと~あたしをほっといて話を進めないでよ。ところで『央国』には誰も入れないって話だったのに此処からは船が出てるのかしら
 なんか矛盾してるわね~。」
〔その事に関しては私達ではなんとも言えないが、だた言える事はこの先に有るのが決して夢に描いた理想郷では無いという事さ。〕
【・・・理想郷・黄金郷 嘗ての古代文明が思い描きそして自らの手で作り出した嘗ての空中都市その成れの果ての『央国』
 そこに行ったとしても得られるものは何も無いのにな】
「む~!」

そう語る龍を見ながら少女は少し不機嫌になっていた。1ヵ月以上前、『狂気の山脈』を後にした時の記憶が曖昧にあっている龍と少女。
しかし龍が『央国』について語る姿を見てると無性に腹立たしくなってくるのであった。
そして一行が出発して3日。目の前に不意に島々が見えてきた。見渡す限りに水平線の中不意に現れた島々。

(コレは・・・)

飛龍のイツキが驚きの声を上げた。

(一体何が・・・)

雲龍のミクルも其れが何か最初理解できなかった。

(・・・残骸、恐らく3ヶ月前の出港した船のもの。)

氷龍のユキが冷静に事の詳細は解析していた。

「・・・キョン、これった・・・」
【おいおいマジかよ まだ海域の手前だぞ まさか“歌姫”に何かあったのか?】

少女はその惨状を見て驚愕をあらわにしたが龍は其れとは別の想いが浮かんでいた。そして・・・

(皆さん気をつけて、きます!)
(目標の魔力を感知。個体数4と断定。情報にあったセイレーンシステムと想われます。全員対魔力防御を!)

その瞬間あたりに歌声が響き渡った。
全てを飲み込み、全てを狂わせるかのような悲しい歌声。
この海域に浮かぶ『広域場歌聖的防御機構郡・ケイオーン諸島』。嘗て人魚が住まう聖域として存在した地であった。

952:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 14:35:54 D03/J3J0
以上です。
残り後編は夜に投下します。

では

953:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 14:37:35 QJPPrFga
>>952
飛龍のイツキ(笑)雲竜のミクル(笑)氷龍のユキ(笑) え?ここってゴミを語るスレじゃなかったの?www
スレチだから長文荒らし消えてね^^

954:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 14:39:06 QJPPrFga
↓以下単発が

GJ!待ってるぜ!(笑)
GJ!○○するオハルニャンを想像した(笑)
オハルニャンは○○なのかwGJ!

のレスだなwwwwwwwwww

955:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 15:15:28 oqFUu/00
>>952
乙でありんす。続きは次スレですかね?

956:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 15:34:36 7Y9uZAB3
容量も余裕あるし、大丈夫じゃね。ま臨機応変に。
乙乙。

957:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 15:36:14 oqFUu/00
ビショップ(喜):
ヒャア がまんがまん

958:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 15:37:08 oqFUu/00
誤爆o...rz

959:SS:「figma 夏服ver.」の憤慨 1/2
09/05/09 16:06:08 I7T2vScE
 地震が来る前にナマズが暴れたりだとか、沈没する船からネズミが一斉に逃げ出したりだとか、生物が本来持っているはずの危険に対する防衛的な予知能力とやらを、どうやら万物の霊長たる人間が失ってしまったようであることは少々残念な気がしなくもない。
 まあ、普通の人間であることを自覚している俺は、素のままの感覚を頼りに己の身を守る以外に術はないのだ。当然だが、危険を察知したら逃げるのが最善だ。それは十分承知しているのだが……。
「うむむむむむ……」
 後ろの座席から聞こえてくる唸り声は結局のところ丸一日止むことはなかったのだ。
 振り向いたりするまでもない。腕組みして鳥類の嘴『へ』の字口状態で眼光鋭く睨みつけられでもしたら、魔法の掛けられた鏡の盾を装備していたところで石化されてしまうのがオチだ。
 ハルヒの席から二つ隣の阪中も、何事かと気にしているようだ。昼休みにも「ちょっと心配なのね」なんて俺に訊いてくる始末だ。
 やれやれ。これから放課後だってのに、妙に気が重くなるのは何故だろう、何故だろう?
 だが、このままサボろうものなら、既に不機嫌メーターMAX状態な団長様が何を仕出かすか考えるだけでも恐ろしい。
 ふむ、ということは今日は古泉のヤツは『バイト』で早退という可能性も―チクショウ、結局は俺が矢面に立つことになるんじゃないか。
 まあ、おそらく朝比奈さんはオドオドと怯えるのが関の山で、長門は読書モードで我関せず状態だろうから最初から期待するだけ無駄……、
「って、おい? 急に引っ張んな」
「うるさいバカキョン、早く来なさい」
 ハルヒが俺の首根っこを掴んで教室を出て行こうとしたので、つい鞄を置きっ放しにしそうになっちまったじゃないか、全く。
 ああ、しかし―クラスの連中の妙にぬるい温度の視線を受けても動じない鋼の精神を身に着けた俺は、果たしてこのことを喜んでいいのか、正直複雑でもあり、
「ちょっと、あんたいつまでそうやって引き摺られてんのよ? 足はちゃんと二本生えてるんでしょ、自分で立ちなさい!」
「解った、解ったからそれ以上引っ張るな、この怪力女!」


 道中は端折って、文芸部室に到着である。
「で、何だこれは?」
「もう、見れば解るでしょ? figma よ、figma ! 『夏服Ver.』じゃないの」
 いや、それはいくらなんでも解るが、何故に同じものが一つ、二つ―四つもあるんだ?
「なによ、少しぐらいはありがたいと思わないのかしら? 四体あれば御利益だって四倍よ、四倍!」
 御利益だか神通力だか知らんが、そういうのはお前本人が一人いれば十分だと思うぞ。
「わあ、涼宮さんの新しいお人形さんですね。やっぱりすごく素敵なんです」
「ほら、さすがにみくるちゃんも解ってるじゃないの。キョンも物事に対して捻くれた見方ばっかりしてないでもう少し素直になったらどうなのよ」
 それはお前にだけは言われたくないね。
「あれ、でも涼宮さん、前にこれ注文したときは一個だけでしたよね。後からまた追加注文したんですか?」
「え……ええまあ、そんなとこ」
 やや歯切れが悪そうに返答したハルヒは、またしても先程までの仏頂面に逆戻りして、ブツブツとなにやら呻き始めた。
 果たして今回のイライラがどの程度のものなのかは見当もつかないが、面倒くさいことには変わりないだろう。おーまいがっ!
 しかし、figma といえばアレだな。確か色々と小物とか交換パーツが付属してるんだっけ。そういえば今回はどんなんだったっけか?
「こらキョン、勝手に触んな!」
 何だよ、四体もあるんだったら一つぐらい構わないじゃないか。
「ダメ!」
 本気で拒否かよ。まあ焦ることもない、ここは引き下がっておこう。しかし、figma 相手に俺が妙なことを仕出かすとでも考えてんのか?
「むしろ何かなさるのならご本人に直接、というのはいかがですか?」
 って古泉、お前バイトに行ったんじゃなかったんかい!
「いいえ。今のところは特に急を要することもまだありませんので」
 ってことは―ハルヒはしかめっ面してる割には、まだあの空間を作り出してないってことか。
 俺はふと長門に目を遣った。分厚いハードカバーに没頭していたはずの長門は一瞬だけ顔を上げてこちらを一瞥すると、すぐさま視線を紙の上の文章に落とす。
 なるほど、この反応からして特にややこしい事態には遭遇せずに済むのかも知れないな。
 で、肝心のハルヒはというと、何やら交換パーツの一部を四セット全て回収して元の箱に収めて、棚の上に綺麗に仕舞っているのだった。
 何だ、おい? 普段の行動からして、片付けとか面倒なことは俺に命令しそうなんだが、どういう風の吹き回しだ?

960:SS:「figma 夏服ver.」の憤慨 2/2
09/05/09 16:06:27 I7T2vScE
 やがて下校時刻になり、朝比奈さんの着替えのため廊下に追い出されたりなど、テンプレート化した流れのまま、いつの間にやら坂道を下る五人組なのであった。
「―ううむ」
 ハルヒは相変わらず何か考え込んだままのようだったが、不意に朝比奈さんの鞄を掴んで立ち止まった。
「ふえっ! な、なんなんですか、涼宮さん?」
「……ねえキョン」
 って朝比奈さんじゃなくて俺かよ。話するんならせめてこっち向いてくれよな、全く。
「上履きとか体操服とか、あたしたちの学年は青で、みくるちゃん達は赤で、もう一つは緑だっけ? 各学年で色分けしてるのに」
 そこまで言ってから大きく息継ぎ―どちらかというと嘆息にも似たような感じではあったが―をしたかと思うと、
「何で学校指定の鞄はこの色だけなのかしら?」
 うん? 言われてみれば確かにそんな気もしなくもないが、でもそれがどうかしたのか?
「……別に」
 ハルヒはそう言ってまた黙り込んだまま歩き始めた。
 朝比奈さんは全く状況を把握できていないまま棒立ち状態で『?』マークを頭上に展開中、長門は一時停止すらすることなしに黙々と前進、古泉は俺が目線を向けると何やら意味有り気な表情を浮かべていた。
 まさか、今日ハルヒが一日中、鞄の色のことを考えていたとも思えんし、どういうことなんだ、一体?


 てなわけで、場面変わってここは俺の家。やれやれ、しかし今日は精神的にくたびれちまったな。
「キョンくん、おかえりDEATH! くらえ、すーぱー大切断っ!」
 って、コラ! 一々体当たりせんでもええっつーの。それにその妙に古い必殺技ネタは何だ? 妹ならそれらしくもっと可愛げのある出迎え方をしてくれ。
「ぶー、キョンくんに荷物が届いてるから教えてあげようと思ったのにー」
 膨れっ面した妹が差し出した段ボール箱を見て、俺は先程のネタが意味するものをようやく理解した。いや、普通は解らんってこんなの。しかし、某画集のときにはえらく待たされてこのザマだよ! とか叫びそうにもなったが、今回は案外早かったな。

 自室に篭って荷物を開梱した俺は、本日のハルヒのがあの様子であったことの原因をなんとなくだが理解したような気になったのだ。


 さて……翌日。
「ほれ」
「ちょっとキョン、なにこれ……ええっ? 何であんたがこれを」
「どうせ昨日の四つは全部色違いだったんだろ?」
「ぐっ……」
 どうやら図星だな。
 俺が手渡したのは、figma 用の鞄の青色だ。昨日届いたブツに付属してたのがたまたまこの色だったのが幸いしたってところか。
「な、なによ、大体おまけに付けるなら全部青にしておけばいいのに、全く」
 どうもハルヒは四体注文した全てがハズレのカラーだったのが悔しいようである。―いやいや、ここまでくだらないことに必死になるのもある意味では羨ましいことなのかも知れん。
「ところでだ……色が青じゃなくて気に入らないんだったら、自分で塗ればいいんじゃないのか?」
「あっ!」
 現在の俺は手元にデジカメを持っていなかったことを絶賛公開中もとい後悔中である。ビックリして目が点状態のハルヒのレア顔なんて、そう滅多にお目に掛かれるようなもんじゃないからな。


 てなわけで、部室の四体分の鞄は無事ネイビーブルーに着色される運びとなった。当然だが塗ったのは俺でもハルヒでもなく、長門だ。何を頼んでも器用にこなすのはもはや既定事項と言っても差し支えあるまい。
「ところでキョン……あんたも『夏服Ver.』を買ったってことは、まさか!」
 おいコラ落ち着け、その団長印の四角錐だか三角錐だかハッキリしないモノを投げるな。尖ってて刺さったら出血間違いなしだぞ。つーか安心しろ、パッケージ自体はまだ未開封状態だ。
「怪しいわね。勝手に髪型パーツを差し替えて一人でニヤニヤしてたりするんじゃないの? あたしはそんなのイヤだからねっ!」
 まだしてねー。てか、勝手にするのが嫌ってんなら、許可を取ればやってもいいってのか?
「それは―その……」
 急にモゴモゴ言い始めたハルヒはそのまま俯いてしまった。これは許可なのか、不許可なのか、一体どっちなんだ?


 その日の昼休みの終了時に現れたハルヒは―いつか見た例のちょんまげもどきなポニーテール姿なのであった。
 何だろう、これでもサービスのつもりなのかね?
「うっさいバカキョン!」
 ちなみにハルヒのその髪型はほんの僅かの間のことであった。本人曰く、安売りする程気前はよくないってことらしい。
 そうだな―きっともっと暑くなって、衣替えでみんなが半袖になっている頃にはもう一度お目に掛かれたら御の字なんだろうかね。

961:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:13:41 I7T2vScE
以上、久々のアレなネタでした。

一応恒例のヤツも。
URLリンク(upload.jpn.ph)


962:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:15:35 QJPPrFga
>>961
きもち悪ッッ
グロ絵貼んなカス

963:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:25:20 dZc0S1LJ
GJ!
メタネタktkl。待ってたぜ。
あ、ついでにスレもよろ。

964:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:29:31 QJPPrFga
>>963
予想通り単発自演GJきたねwwwwwwwwww

965:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:33:18 jBEoD4k0
GJ!
figmaまってたっす!

ドラキョンの人も続きまってますよ

966:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:48:40 1SWv6Ahy
>>937
そんな死亡フラグさえキョンはへし折りそうだw
マジで突っ込ませてもらうなら、キョンもハルヒも大満足といかないまでも大きな不満があるというわけでもないと思う。

>>938
俺も夢でみることはあるが、実際に告白するならハルヒから告白しそうだ。
>>927でキョンは告白するしかないと書いたが、未来や機関が絡んできて告白しにくそう。

>>952
深夜のも含めて乙。
後編は夜か。
毎回思ってたが、あまり焦らさんでくれw

>>961
GJ!
久しぶりだから不意打ちくらった気分だ。
スレ立てもよろ。

967:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:52:33 ToWJMzMZ
段々上手くなってきてるなぁ~。GJだぜ。
夏服、な。ゲットしたんだけど青鞄じゃなかったよ……。もうひとりいっとこうかしら。

968:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 17:02:01 nSjcKsfh
>>952
ガンガレ超ガンガレ

>>961
GJ! 髪型パーツを変えてニヤニヤてwwwばれてますがなwww

>>967
いやマジでハルヒに付けるんだから青にしろよ!とか言いたくなる俺ももちろん鞄は緑ですた…二つともだぜorz

969:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 17:03:14 oqFUu/00
>>961
とんがり口かわええなぁ、GJです。

970:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 17:15:21 I7T2vScE
次スレ建ちますた。

【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その110
スレリンク(anichara2板)


971:キョンとハルヒの属性論争その一 【ツンデレ】
09/05/09 17:58:34 HgcXgNQj
「あんたツンとデレどっちが好き?」
「また一体何なんだ」
「みくるちゃんの写真集を作るのに、どっちかをテーマにしようと思って」
「そうなのか…って、写真集!?」
「そうよ。有希や古泉くんもゲスト出演の豪華写真集。あ、あんたはもちろん雑用」
「俺が撮るんだろ?解ったよ」
「やけに物わかりがいいわね」
「(そうすりゃ朝比奈さんを守れるか)まあな」
「で、どっちなの」
「やっぱツンよりデレの方がいいんじゃないか?あれがどうでもいい男は男じゃない」
「ツンツンしてるのも人気あるみたいだけどね」
「よほどのマゾでもない限りデレ派だろ」
「……キョンも……かな………」
「何か言ったか?」
「な、何でもないわよっ!じゃあ、また明日ね。休むんじゃないわよ、撮影係がいないと撮れないんだから」
「解ってますよ、団長様」

972:キョンとハルヒの属性論争その一 【ツンデレ】
09/05/09 17:59:20 HgcXgNQj
※翌朝、学校

「うっす谷口、国木田」
「おはようキョン」
「ん、ハルヒまだ来てないのか。珍しいな」
「嫁がいないからって動揺すんなよ、キョン」
「誰が誰の嫁だ」
「あ、涼宮さん来たみたいだよ」
「おはようハルヒ」
「おはよう…キョン」
 がばっ
「うおっ!?ハハハハルヒ、一体何を」
「おいキョン、人前でいちゃつくな」
「いちゃついてねえ!ちょ、ホント離れろ、ハルヒ」
「何で…?キョンは嫌なの?」
「嫌なはずが……違う、理由ならゆっくり聞いてやるからとにかく離れろ」
「離れたくない。キョンにくっついてる」
「わあ、すごいねえ」
「おいみんな、窓開けろ窓」
「だあー!いい加減にしろー!!」
「ぐすん…」
「そのキャラやめろ。気がおかしくなりそうだ」
「どういうことよ」
「ただの妄言だ」
「あー、でも疲れたわ。デレキャラってよくこんなんやってられるわね」
「こっちの方が疲れた。しかし何でこんなことやり始めたんだ」
「なりきって気持ちを汲み取ろうとしたのよ。参考になると思って」
「で、なんか解ったのか」
「全然ダメね」
「やっぱりか」
「ってことでデレをテーマにしたみくるちゃんの写真集は中止ね」
「そうか」

973:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 18:00:57 dZc0S1LJ
>>970


974:キョンとハルヒの属性論争その一 【ツンデレ】
09/05/09 18:10:18 HgcXgNQj
「みくるちゃんにこのキャラやらせるのもあれだしね」
「お前も、だ」
「俺はいつもの、『普通の』ハルヒの方がす…嫌いじゃないな」

「キョンくん素直になるといいのね」
「涼宮さんもだけど、キョンもれっきとしたツンデレなんだけどなあ」
「何がツンデレカップルだ!ふざけんな!」

「じゃあキョン、ヤンとデレは?」
「ヤンってなんだそりゃ」


また途中で書き込んでしまった&>>970乙です。

975:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 18:10:28 dZc0S1LJ
>>972
GJ!
思いたったら即実行…さすが我らが団長さまだぜ!カワユスなぁもう。

976:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 18:50:49 1SWv6Ahy
>>970
スレ立て乙。

>>974
ハルヒがデレを演じるシチュエーションってのも良いなぁ。
続きも期待してるよ。

977:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 18:52:17 LnJThV7j
>>974
こいつらはwww

>>970
GJ&乙!

978:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 19:48:12 IaaeFhzh
この流れ、いい週末になりそうじゃないか

979:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 20:05:03 ncqai8Nw
キョンとセットでfigma追加購入してくるわノシ

980:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 20:10:33 QJPPrFga
相変わらず単発が一人でレスしまくってる虚しき過疎スレだなwwwwww

981:キョンとハルヒの属性論争その二 ヤンデレ編
09/05/09 20:30:39 HgcXgNQj
※放課後、赤く夕日が射す教室

「わざわざ手紙で呼び出して、何の用だ?ハルヒ」
「……あのね」
「俺としては、早く部室に行って朝比奈さんのお茶を飲みたいんだが」
「あたしね」
「何だ」
「あんたに死んでほしいの」
「……」
「解った?そういうことだから」
「いやいやいや待て待て待て、どうして俺が死なにゃならん」
「あんたのことが好きだから」
「why?どこの世界に好きな男を殺すやつがいる?」
「ここにいるじゃない」
「違う、そういうことが言いたいんじゃない」
「だってそうじゃない?あんたはあたしのことなんかこれっぽっちも見ていない」
「そんなことは」
「あんたが見てるのはあたしじゃない、他の女の子たち」
「それは…っ」
「もういいのよ。もう、何もかもが嫌になった」
「だからって、なんで俺を殺すことになるんだよ?」
「あんたが好きだから」
「それはさっき聞いた。大体好きだから殺すって、どんな愛情表現だ」
「仕方ないじゃない」
「なにも仕方なくないと思うんだが」
「理由なんてない。だから説明できない。でも、これがあたしの愛情表現なの」
「そんな愛情は丁重にお断りする」
「ほら」
「…は?」

982:キョンとハルヒの属性論争その二 ヤンデレ編
09/05/09 20:32:34 HgcXgNQj
「あたしの愛、受け取ってくれないじゃない」
「いや普通はそうだろ?つーか怖いんだよ、本気で!」
「大丈夫よ、すぐ楽になるから」
「大丈夫じゃ…うぉっ!!」
 しゅっ
「なあハルヒ、その包丁どこから出した?」
 しゅっ
「ちょっ、危ないだろ!」
 しゅっ
「危ない?当たり前じゃない」
 しゅっ
「あんたは殺しでもしないとあたしのものにはなってくれないでしょ?」
 しゅっ
「や、やめろ!」
 しゅっ
「これであんたは、あたしのものね」
 しゅっ

 教室に、鮮血が舞った…。

983:キョンとハルヒの属性論争その二 ヤンデレ編
09/05/09 20:35:08 HgcXgNQj
「どうだ?やってみて。何か解ったか?」
「全っ然解んない。好きなら頑張ってアピールすればいいじゃない」
「なんか考え方が常人とは違うんだろうな」
「独占欲が狂っちゃった感じね」
「デレがいいとは言わんが、これは特に人間を選ぶな」
「で、あんたはどうなのよ?」
「やっぱ『普通の』ハルヒの方がいい」
「誰もあたしのことなんて聞いてないわよ!ヤンがどうなのって話」
「ヤンねえ…ゴロ悪いしな」
「まあいいわ、早く部室行きましょ?」
「ああ」
「……ねえキョン、次はどんな属性のキャラにする?」


タイトルやっぱ変えました。その一の方も【ツンデレ】じゃなくてツンデレ編に脳内補完していただけると助かります。どうでもいいですが。

984:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 20:39:36 us682w6m
>>983
GJ!
スレ終了前に良い物を見せてもらったぜ。
次スレではクーデレなんかを・・・
というのは我侭だよな、うん。

985:ハルヒと親父 外伝ーWhat"s love?
09/05/09 20:51:36 zS7xfeoR
ハルヒ:ねえ、親父?
オヤジ:なんだ、娘?
ハルヒ:人を好きになったことある?
オヤジ:誰に聞いてるんだ、というより、誰が聞いてるんだ、って感じの質問だな。
ハルヒ:答えて。
オヤジ:おまえ、自分が何で生まれたのか、わかってないのか。
ハルヒ:知らないわけじゃないけど、信じられないだけよ。
オヤジ:おれと母さんが愛し合ったからだ。そして今も愛し合ってるし、この先もずっと愛し合ってるだろう。どうだ、まいったか。
ハルヒ:……。
オヤジ:では、若輩者に恋とは何か、教えてやろう。
オヤジ:眺めている間は、世界の端ばしまでが見渡せるように思える。
何もかもわかったような気になれる。だが一歩前に出て相手に触れたら
最後、一瞬にして全てを見失う。音は耳鳴りのように自分の内側だけか
ら聞こえる。手はしびれ、感触らしきものも確かでない。そして目に見えるのはもう、そいつだけだ。
だが、世界は色を、においを、温度を、ざわめきを、鼓動を取り戻す。それが恋だ。
オヤジ:いつか、分かるときが来るかも知れないし、来ないかもしれん。どっちでもおれは構わんがな。
ハルヒ:あたしは、構うわよ。
オヤジ:ふん。親父心は複雑なんだ。
ハルヒ:娘にそれを言う?
オヤジ:ひとりごとだ。
ハルヒ:あ、そ。
オヤジ:安心しろ。
ハルヒ:は?
オヤジ:おまえが、そいつに飽きたり嫌になったりしたら、あとくされなく別れさせてやる。
ハルヒ:そんなの、あんたに頼むまでもないわ。
オヤジ:そうか。
ハルヒ:……じゃ飽きなかったら、どうすんのよ?
オヤジ:くやし涙にくれる。
ハルヒ:役にも何にも立たないわね。
オヤジ:あきらめろ。親なんてそんなもんだ。



986:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 21:04:17 HgcXgNQj
>>985
GJ!!!
なんで親父はそうかっこいいんすか!惚れる。

>>984
次スレの方がいいのかな?
クーデレですね、了解しました

987:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 21:07:52 ncqai8Nw
GJ!
相手を殺せば心は自分のものだ!ってラオウさまも言ってた気がする……。
親父イキロwww

988:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 21:24:03 1SWv6Ahy
>>983
仕事速いな、GJだぜ!
ヤンはあんまり見たくないなと思ってたがやっぱりきたかw
二人ともなんかノリノリだな。
実際になるのは困るがw
横着かもしれんがクーデレも見たい、と思ったら先に>>984が発言してた。
次スレ楽しみに待ってる。
>>985
GJ!
相変わらずかっこいい親父だ。
キョンはこの親父を超える男になってもらいたいものだ。

989:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 21:24:47 us682w6m
>>986
ノリで言っただけなのに了承してくださって・・・
ありがとうございます!
こりゃ正座して待つしかないな・・・

990:キョンとハルヒの属性論争その三 クーデレ編?
09/05/09 22:05:53 HgcXgNQj
「キョン!今日はクーデレへ」
「お前には無理だ」
「どうしてよ」
「前にやった二つならまあなんとかできたが、はっきり言おう。お前にこれができるはずがない」
「あたしに出来ないことなんてないわよ!」
「そもそもお前、最初は朝比奈さん写真集のために演技してたんじゃなかったのか?」
「うるっさいわね!とにかくやるわよ」
「やれやれ…」
「クーデレってぐぐったら、『クールが故感情をなかなか伝えられないためその想いが実ることはない』なんて書いてあったのよ」
「ほう」
「こないだのもそうだけど、ツンデレの亜種って結構多いのね」
「確かにヤンデレもクーデレもツンツンしてると言えばそうだしな。特に好みじゃないが」
「ねえキョン、あんた、何であたしがクーデレ演じれないって思うのよ」
「やってみりゃ解るとおもうぜ?」
「訳解んない」
「じゃ、やるか」
「…なんでそんなにニヤニヤしてるのよ」

991:キョンとハルヒの属性論争その三 クーデレ編?
09/05/09 22:07:18 HgcXgNQj
「おはようハルヒ」
「おはよう」
「今日はいい天気だな」
「そう」
「しかし暑いぜ。そういや地球温暖化がどうのこうのって最近聞かなくなったな」
「豚インフル」
「あー、フェーズ5から6に引き上げるとか引き上げないとか、アメリカ帰りの高校生と教師が感染してたとか言うあれか?」
「とても危険」
「あ、そういや今日宿題あったんだよな。忘れてたよ」
「…見る?」
「お、すまん。助かるよ」
「さすがだな」
「あなたは勉強に対する意欲が足りない」
「どうもやる気がでなくてな」
「それではだめ」
「しかしだな」
「あたしが手取り足取り教えてあげるから」

992:キョンとハルヒの属性論争その三 クーデレ編?
09/05/09 22:10:58 HgcXgNQj
「…なあハルヒ」
「なによ」
「それ、クーデレじゃなくて長門の真似だろ」
「だってクールじゃない、有希」
「デレはどこ行った、デレは」
「あー、最後の台詞はそれっぽくない?」
「だから行ったろ?お前にはクーデレは無理だって」
「そうかもね」
「つかハルヒ、本当に宿題見せてくれ」
「次は何やろうかしらー」
「あのな…」


すでに論争じゃなくなってますが、どれが一番か考える二人ってことでご勘弁をww
あくまで派生ネタですし。

993:SS:Full Moon or Crescent
09/05/09 22:15:05 I7T2vScE
おお、>>992っつーか属性論争GJですぞ。

なんか月が綺麗だったので埋めネタ
--------


 久しぶりに土日はダラダラと過ごすのも悪くないな、と惰眠を貪るつもりだった俺のささやかな望みは、朝っぱらからの団長様直々の呼び出し電話で霧散してしまった。
 てなわけで、丸一日ハルヒにあちこち引っ張りまわされた挙句に昼飯のみならず晩飯までご馳走する羽目になってしまった俺は肉体も財布も残りゲージが赤一ライン分てな按配、本当に勘弁して欲しいものだ。
「あら、もうこんな時間だったの?そういえば辺りもすっかり暗くなっちゃったわね」
 ハルヒの呟きに俺も少々立ち止まって空を見上げる。そういえば今日は満月だったんだっけ。雲一つない夜空、とまでは行かないものの、そこそこは見事な月夜の内には入れてやってもいいのかも知れん。
「うん? どしたのキョン、ボケーっと突っ立っちゃって?」
「ああ―いや、大したことじゃないんだが―月が綺麗だと思ってな」
「そう? あ、ホントだ。……ねえキョン」
 ふとハルヒはどこか改まった調子で切り出した。
「あんたって、夏目漱石が教師をしてた頃の逸話って知ってる?」
「いいや、知らんが」
「……あっそう」
 うん、何だその反応は? どことなくガッカリしているような、でも何だか少々ホッとしてもいるような、えらく微妙な感じ、とでも言えば解ってもらえるだろうかね?
「じゃあキョン、これは? 『この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたる事もなしと思へば』」
 えーと、確か……藤原道長だっけか? 平安時代に藤原氏が絶大な権力を手中にしていた時期の歌、でいいんだよな。
「まあそんなところよね。でもね、道長は実際にはこの歌が意味するように満足していたのかしら?」
 それはどういうことだ?
「別に、ただなんとなくそう思っただけよ」
 確かに人間の欲望ってのは際限がないものであるし、入手したいと思ったモノが何でも簡単に手に入ってしまう状況ってのは、それはそれで幸せと言えるかどうか微妙な気もする。
 まあ、いわゆる普通の人には何かこう、努力の結果手に入る小さな幸せみたいなモノを喜ぶ、みたいな方がお似合いなんだろう。満月なんてものは手に余る、三日月程度が俺には丁度いいのかも知れん。
「三日月? へえ、まあ所詮キョンはその程度よね。でもあたしは例え全宇宙を手に入れても満足なんてすることはありえないわっ!」
 そういってふんぞり返ったハルヒのカチューシャは月明かりを受けて眩く煌いたような気がした。
 三日月、ね。まあ満月よりも三日月の方が地上から観測した位置的には太陽がちかいんだしな。
「ちょっと、なにニヤニヤしてんのよ、このエロキョン」
 誰がエロキョンだ、誰が! ……コンチクショウめ!

994:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:17:36 G6pnQhVl
乙。クーデレと言ったら、次は素直クール………。素直クールはハルヒには無理だなw
相手に対するオリンポス山より高くマリアナ海溝よりも深い愛がないと。
傍らに人なきがごとしの愛情表現。見てみたいがw

995:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:40:46 1SWv6Ahy
埋めにしては良質なのが続いてるな。

>>994
素直クールか・・・。
「キョンの良いトコはあたしが知ってればそれで良いの」
こんなのがうかんだ。

996:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:44:29 jBEoD4k0
こんな時に記念日の人がいないのが寂しいな

997:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:46:16 QJPPrFga
>>995
どうした?ww
そろそろ妄想ハルニャンSSに対する感想のパターンもネタ切れしてきたのか?wwww

998:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:50:18 d241oWq4
おお、怒涛の一気呵成だなw みんな、まとめてですまんがGJ!!だぜ!

999:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:52:09 7Y9uZAB3
999ならハルヒはキョンの嫁!

1000:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 22:52:18 oWUFGZOi
                          //
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       /   ,  /_,. -─-ヽヽ    /      /
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     l ,.-} ,/    ┘`′ |
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        `ー、一…、ー,-‐ ´
          ヽ  ヽ /
           ∧-一Y
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