「泉こなたを自殺させる方法」を考える30at ANICHARA2
「泉こなたを自殺させる方法」を考える30 - 暇つぶし2ch447:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/08 09:38:14 ri1A3qxB
 こなたはベッドに横になり、ゆたかに向かって穏やかな表情を作って見せつつ、自分の
愚かさを嘆く。
 ──私の命でつかさに償ったって、同じことをお父さんやゆーちゃんに対して繰り
返すことになるじゃんか。それじゃ何の解決にもなってないんだ…………
 やがて、ゆたかが呼んだのか、医師が来て軽く診察した後、鎮痛剤の注射を受けた。
 ──あは……大体、お母さんの櫛、お父さんに黙って壊しちゃって……なんで、そ
こで……気付かなかったんだ……ろ、馬鹿……だ、私…………
 鎮痛剤の影響で身体の緊張が緩む。身体が疲弊しているところへ急激な動きをしたせい
か、やがて痛みが消えると急にまどろみ始め、眠りについた。

448:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/08 09:39:39 ri1A3qxB

 *

「ゆたか」
「みなみちゃん!」
 夕方になって、ゆたかの友人である1年D組の3人が、こなたの入院している病棟にや
ってきた。
 談話室で腰掛けながら、それまで重苦しい表情をしていたゆたかだったが、その姿を見
ると、顔を明るくして立ち上がった。
「田村さんにパティちゃんも……」
「えへへ……一応、私達もただの先輩後輩よりは深い付き合いだし」
「コナタは Good friend で同志デス。心配するのはトーゼンダヨ?」
 ひよりは苦笑気味に、パトリシアはいつも通りネアカな表情でそう言った。
「これ、お見舞いと、ゆたかに差し入れ」
 みなみは、菓子折りと思しき四角い包みと、お菓子類とソフトドリンクの入ったコンビ
ニ袋をゆたかに手渡した。
「あ、ありがとう」
 まだ幾分弱々しくながらも、ゆたかは笑顔で礼を言った。
「デモ、コナタのDadはトモカク、ユタカまで泊り込んでるのはナニカ理由があるんデス
カ?」
 一転、表情を怪訝そうにして、パティが訊ねる。
「うん……おじさんもお姉ちゃんもいなくなっちゃうと、家が私1人になっちゃうから、
って言うのもあるんだけど……」
 ゆたかは困ったような表情で、言い澱む。
「ひょっとして、やっぱりあの日、なんかあったとか?」
 困惑げな表情でひよりが訊ねる。すると、ゆたかはこくん、と俯きがちに頷いた。
「あの日?」
 みなみがひよりに向かって訊ねる。パティもひよりに視線を向けた。
「あ、私は詳しいところまでは知らないんだけど……」
 ひよりは苦笑して、軽く手を振りながらそう言った。
 するとみなみとパティは、視線をゆたかに戻す。
「なんか、つかさ先輩と何かあったみたいなんだけど、それ以上は私にも話してくれない
の」
 しゅんと落ち込んだように、俯きがちのままでゆたかは言った。
「つかさ先輩とか……」
「ソレではカガミにも相談し辛いデスネ」
 ひよりとパティも、困惑気に軽く俯いてそう言った。
「私達だと、年下だから、困らせたくないと思ってるのかもしれない」
 みなみは、いつもの様に静かだがはっきりした言葉で、そう言った。
「でも、おじさんにも何も言ってないみたいだから……言えない様な事なのかも」
 ゆたかも困惑しきった様子のまま言う。
「ソンナ事気にする必要ないんですケドネ~」
 腕組みをしてう~んと唸りながら、合衆国的価値観でパティは言う。
「それなら、2人の事良く知ってる、3年の先輩に来てもらったらどうかな」
 みなみが提案した。
「それって、3-Cの日下部先輩と峰岸先輩のこと?」
 ひよりが聞き返す。みなみは一旦ひよりの方を向いて、頷いた。

449:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/08 09:42:05 /NyDJE0T
「確かに、かがみ先輩達とは中学から一緒だから、良く知ってるとは思うけど……」
 ひよりは俯きがちの姿勢で、難しそうな表情をした。
「日下部先輩は、お姉ちゃんとはいっしょにいることも多いけど、高良先輩達ほど仲良く
はないんじゃないかな……」
 ひよりの言外の言葉を、ゆたかが口にした。
「デモ、他にコナタの悩み解決できそうなヒトがいないなら、やってみるデス」
 パティが力強くそう言った。
「うん、一応、頼むだけ頼んで見て良いと思うよ、日下部先輩はそう言うトコ、情強そう
だし」
 ひよりも顔を上げて言う。
「田村さんも、日下部先輩と付き合いあるの?」
「うん、ゲーセンでたまに会うよ。知らない顔じゃないし、話ぐらいはするよ」
「そうなんだ」
 意外そうに言ったゆたかに、ひよりは苦笑しながら答えた。
「それじゃあ、明日……学校で、私達から2人に頼んでみよう」
「決まりデスネ」
 みなみとパティが言い、ひよりも頷いた。
「ごめんね、みんな、ありがとう」
 ゆたかは目を潤ませながら、3人に礼を言う。
「そんな、大げさな事じゃないっから」
 ひよりが、むしろシリアス感に堪えられないといったように、苦笑しながら言った。
「ソウデス。アタシ達もコナタとはタダの先輩後輩じゃなくて、Good friend デショウ?」
「私達も、泉先輩の事は心配だから……」
 パティに、みなみも付け加える。
「ありがとう……みんな、ホントにありがとう」
 しかしゆたかの涙腺はさらに緩んでしまい、悲しみではない涙がぽろぽろと零れだして
しまっていた。

450:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/08 09:42:43 /pELHxL/
>>444-449
今回は以上です。

451:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 18:53:55 D124MD/o
乙~
最終的に完結してくれるなら投下スピードはそこまでは気にしなくて良い思います。
つじつまあわせがお見事ですね。
かがみ達の態度からしてこなたはそこまで嫌われるほどのウザキャラ仕様なのかと思ったら
後輩達にかなり慕われててそうでもないもよう・・・

続き楽しみにしてますけどお体もお大事に。

>>442
盛大に吹いたwww

452:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 20:05:38 1PuCC9ME
>>442
神奈川の隣席になったら更に笑えるw

>>450

ゆーちゃんはいい子だなあ

453:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/08 23:02:45 ykH3jnQW
>>442
自分は、つかさをビッチもしくは腹黒に仕立てたいだけで、
こなた個人に恨みはないw

このクラスだったら他の絵師に絵を教わりたいな~

454:324 ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:24:49 tpSiCQTG
>>444-449の続きを投下します。

今回ちょっと長めです。8レス拝借します。

455:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:25:33 tpSiCQTG
 *

 袖振り合うも、他生の縁

 *

「あやの、どう見えた?」
 先程、かがみと話していたときの、いつものようなヘラヘラとした表情から一転、みさ
おは険しい表情で、かがみをちらちらと振り返りつつ、目の前にいるあやのに訊ねた。
「嘘ついてるかどうかまでは判らないけど、やましいことがあるのは間違いなさそうね」
 手に持っていた携帯電話のフリップをたたみつつ、あやのは重そうな表情でそう言い、
軽くため息をついた。
「で、どうする? 柊と同じ小学校のやつに聞いてみっか?」
 みさおは険しい表情のまま、あやのと向かい合って、訊ねるように言った。
「それも考えたんだけど、でも、同じ学校の子とは限らないでしょ? 確かに、小学校で
他の小学校の子と付き合ってる、っていうのは考えにくいけど」
「そっか……」
「それに、高学年とは言ってたけど、何年か言ってないじゃない? 4年、5年、6年、どの
時に誰が柊ちゃんや妹ちゃんと同級生だったかまで、解らないでしょ?」
 眉を下げた表情で、あやのは説明する。
「そんじゃ、どうすんだよ。もっとはっきりした証拠がないと、ちびっ子納得しねーぞ」
 みさおは不機嫌そうに表情をゆがめて、言った。
「一気に本丸を攻めるのよ」
「おいおい、柊自身に問い質したって、すっとぼけるに決まってんじゃん。妹の方はわか
んねーけどな」
 あやのの言葉に、みさおは半ば驚き、半ば呆れたように言った。
「だから、柊ちゃんと妹ちゃんの、極近いところを攻めるのよ。上手くいくかは賭けだけ
ど……失敗しても、柊ちゃん達に警告は与えられるから」
 あやのはそう言って、口元で笑った。

456:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:26:32 tpSiCQTG

 *

 こなたの容態が快方に向かっていると3年B組の生徒に伝えられ、かがみ達が放課後の階
段の踊り場で極悪な会話をしていた頃。
「んぁー?」
 みさおは、すでに陸上部も現役からは引退し、教室で帰り支度をしていた。すると、良
く知っているというほどでもないが見覚えのある顔の下級生が2人、自分の教室の入り口
でキョロキョロしていることに気がついた。
「えっと、篠崎と田中だっけか」
「すみません、岩崎です……」
「田村っス……」
 みさおが声をかけると、みなみとひよりはむしろ自分の方が申し訳なさそうに、上目遣
いでそう言った。
「ごめんごめん、記憶違いだったんだってば」
 対するみさおの方は、本当に申し訳ないと思っているのか微妙な苦笑で、頭を掻きなが
らそう言った。
「でー、柊に用ならもういないぜー。なんかそそくさと帰っちゃったぜ」
 みさおはいつもの様に緩んだ表情で、そう言った。
「いえ、今日は日下部先輩にお願いがあって……」
「え? 私に?」
 みなみが静かに言うと、みさおは軽く驚いてキョトン、として、聞き返した。
「それと……峰岸先輩も」
「え、私も、なの?」
 やはりのんびりと帰り支度をしていたあやのは、みなみに視線を向けられ名前を呼ばれ
て、同じように軽く驚いて聞き返した。
「はい、その……実は、泉先輩のことで」
 人目を憚るようにしながら、ひよりがそう切り出した。
「ああ、ちびっ子? なんか自殺とかしたらしいじゃん? ばかだよなー。いくら受験が厳
しいったってさ、死んじゃったら何にもならないじゃん」
「…………、!」
 みなみとひよりは、一瞬慌てて周囲を見回した。
 しかし、みなみはふっと、みさおの言葉にある事実を気付き、円い目でみさおを見た。
「みさちゃん、大声で言っちゃダメでしょ!」
 あやのが、脇でみさおをたしなめるが、
「いえ……助かりました」
 と、みなみは言った。
「助かった……?」
 あやのは軽く驚いたようにしてみなみを見る。みさおも同じようにみなみに視線を向け
た。隣にいるひよりも、どこかぽかんとしたような表情でみなみを見る。
「あの、私の同級生で……泉先輩の従妹で、今、泉先輩の家に下宿してる子がいるんです
けど」
「ああ、小田川とかいうやつだったっけ?」
「小早川よ、みさちゃん」
 みなみが切り出すと、みさおが聞き返すように言い、それにあやのがツッ込んだ。
「ちょっとした記憶違いだってば」

457:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:27:34 tpSiCQTG
「その小早川さんから聞いたんですけど、泉先輩の自殺の理由、本当は受験のことじゃな
いらしくて」
 みなみに代わって、ひよりが説明を続ける。
「んぁ?」
「なにか、あったの?」
 みさおはキョトン、としつつ2人の顔をまじまじと見、あやのは少しだけ表情を険しく
して、聞き返した。
「詳しくは知らないんですが、つかさ先輩となにかあったみたいなんです」
「妹ちゃんと……」
「ほへ」
「それで、そのせいでかがみ先輩や高良先輩とも上手くいってないらしくて」
「ふーん」
 みさおが間延びした返事をしながら、かがみの席の方に視線を向け、すぐに元に戻した。
「でも、そんくらいで自殺なんかすっかなぁ」
「私達もそう思うんですけど、とにかくゆたか……小早川さんにも詳しいことを話してく
れないのそうなので……」
「私達だと、年下だから気を使っちゃってるんじゃないかと思うんですよ」
 みなみが困惑気な表情で言い、ひよりが同じようにそれに続いた。
「それで、あたし達の出番ってわけだな」
 みさおがニカッと笑い、そう言った。
「良いんですか?」
 みなみとひよりは軽く驚いたように目を円くし、みなみが聞き返した。
「おう、柊や柊妹とは中学から知ってるしな。ちびっ子が柊達と何があったんか知らない
けど、困ってるんなら話ぐらい聞けると思うぜ」
「それに、一度お見舞いに行っておいても良いしね」
 あやのも穏やかに笑って言う。
「ありがとうございます」
 みなみとひよりはそろって言い、頭を下げた。
「止せって。これぐらいで、なんだか照れちゃうんだってば」
 みさおは擽ったそうに苦笑した。
「そんじゃ、早速これから行ってみっか?」
 みさおが思いついたように、あやのに向かってそう言った。
「え、今から……?」
 あやのは少し困惑したような表情で言い、
「面会謝絶とかじゃ、ないの?」
 と、みなみ達に向かって訊ねた。
「あ、大丈夫です。出血も止まってますし、意識も安定してますから」
 みなみがそう、説明した。
「よっし、それなら善は急げなんだぜ」
「そうね、泉ちゃんもゆっくりと休めないだろうし」
 みさおとあやのは顔を見合わせて、頷いた。

458:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:28:32 tpSiCQTG

 *

「ちーっす、お邪魔するぜー」
 ちょっと病室にあるまじき声の大きさで挨拶しながら、みさおはあやのと共に、こなた
の病室に入ってきた。
「あ、みさきち、それに峰岸さんも」
 その姿を確認するや、ベッドの上で相変わらず点滴を受けているこなたは、驚いたよう
にその名前を呼んだ。
「お見舞いに来たぜー」
「どう、今は落ち着いてる?」
 みさおがニカニカと笑いながら言い、あやのは穏やかに笑いながらそう聞いた。
「うん、もう大丈夫。なんか発作的みたいな感じだったから、今は落ち着いてる」
 こなたは気弱そうに苦笑しつつ、そう答えてから、
「でも、どうしてみさきちと峰岸さんが?」
 と、まじまじとした表情で訊ねた。
「あ、なんだよ、友達が入院してるのに、お見舞いに来ちゃまずいのかよ」
「友達……」
 みさおは何気なく言ったが、その単語に、急にこなたの表情が曇る。
「柊ちゃん達と、何かあったんだってね?」
 その様子の変化に、あやのが気遣うような、優しい口調で言った。
「え……どうしてそれを」
 こなたはあやの達を力なく見上げて、訊き返した。
「もしかして、ゆーちゃんから?」
 困惑気な表情で、こなたが言う。
「頼まれたのは確かだけどね、私達も泉ちゃんの事が心配だから来たのよ」
「水くせーぜー、ちびっ子ー」
 あやのが穏やかに笑いながら言い、みさおはニカッと笑って言った。
「でも……2人にも、そんな迷惑は……」
 こなたは躊躇うように、視線を2人から外して、俯いてしまう。
「あー、なに言ってんだよ、友達が困ってんだから助けるのは当然だろ?」
「みさきち……」
 みさおの、少し怒り混じりの言葉に、こなたは顔を上げ、みさおを見た。
「ねえ、泉ちゃん」
 すると、今度はあやのが、やはり穏やかな言葉で言う。
「『袖振れ合うも他生の縁』、って言うじゃない? 確かにお互い、柊ちゃんほど長くは
付き合ってないけど……少なくとも、袖が触れ合う以上の関係ではあるよね?」
「峰岸さん……」
「柊の事なら良く知ってるし、柊妹もそれなりには知ってるからよ、たぶん力になれると
思うんだぜ」
 みさおは得意げに胸を張って、そう言った。
「2人とも……」
 感激に声を上げてしまいかけたこなただったが、ふっと急に表情を曇らせると、再び俯
いてしまう。
「でも……だめだよ、私はつかさの友情を裏切ったんだから……多分2人にも、迷惑かけ
ちゃうよ……」
 押し殺したような声で、言う。

459:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:29:51 tpSiCQTG
「だぁから、それが何なのか話してくれなきゃ、私達はワケわかんねっつの!」
「そうよ」
 みさおに続いて、あやのは少し語気を強くして言った。
「泉ちゃん、人間同士の付き合いなんて、迷惑のかけあいなのよ。そんなこと気にしてた
ら、友達なんて作れないじゃない」
「みさきち……峰岸さん……」
 こなたは顔を上げ、2人の顔を見た。
「さすが、彼氏持ちはいうことがちげーなー」
「こらみさちゃん、こんな場面で茶化さないの」
 みさおがあやのに向かってからかうような表情で言うと、あやのは苦笑して返した。
「…………」
 こなたは、言葉もなく2人を見る。
「大丈夫、どんなことだったとしても、私達はこれ以上泉ちゃんを責めたりしないって、
約束するから」
 穏やかな表情と口調に戻って、あやのは言う。
「そうだぜ、気にしないでバーンと話して良いんだってば」
 みさおはドン、と胸を叩いてそう言った。
 こなたは不安げな表情になりつつ、言う。
「う、うん……それじゃあ、話す、ね?」

 そして、こなたは事の一部始終を2人に話した。

「はぁ!? 何だよそれ、ふざけんなっつの!」
 それを訊いたみさおの第一声は、それだった。
「や、やっぱりそうだよね、私、取り返しのつかないこと……」
 こなたはびくっ、と怯えたように身構え、半分泣き声で言う。
「ちげーって! 私が言ってんのは、柊達の方だってば!」
「え…………?」
 こなたはキョトン、として、みさおを見る。みさおは憤りの感情を露わにしていた。
「確かに柊妹にとって、命と同じくらい大事なものだったのかもしんねーけどよ、だから
ってホントにちびっ子に自殺させてどーすんだっつの!」
 むしろみさおの気迫に、こなたの方が押されかける。
「あ、でも、それは私が言い出したことだから……」
「同じことよ、泉ちゃん」
 あやのが言う。
「さんざん泉ちゃんを批判した挙句、自殺するって言った泉ちゃんを止めなかったんでし
ょ?」
 あやのはみさおのそれとは対照的に、静かながらも重々しく圧し掛かるような怒りの気
を纏っている。
「え……う、うん、そういうことになるかもしれないけど……」
 あやののオーラのようなものにじり、と圧されながら、こなたは濁すようにそう言った。
「おお、あやのが怒った。こうなるとこえーぜー」
 みさおは一瞬、おどけたように言ったが、すぐに表情を険しくした。
「でも、当然だよな、普段友達ヅラしてたくせによ。高良だって、自分のことでもないの
に、一緒になってちびっ子虐めやがって」
「え、虐めるって、でも、それは、私のせいなんだし……」
 みさおの言葉に、こなたはおずおずと声を出す。

460:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:31:54 tpSiCQTG
「でも、柊ちゃんはともかく、高良さんは直接の利害関係にはないわよね? だったら、友
達だって言うんなら、その場でお互いの調停役になるべきなんじゃないの?」
 あやのは険しい表情で、問い質すように言う。
「それは…………」
 こなたは軽く混乱する。
「確かに最初の原因は泉ちゃんにあったのかもしれない。でも、その後は寄ってたかって
なんて、これはもう制裁の域を超えてる。立派な虐めよ」
「そ……う……なの、かな?」
 こなたはまだ、躊躇うような、半信半疑の声で言う。
「そうなの。泉ちゃんがそう認識してないだけでね」
 あやのはそう断言した。
「大体、ちびっ子もちびっ子だぜ。そんなに困ってるんなら、私達にだって相談してくれ
たっていいのによー」
 みさおは険しい表情のまま、こなたにそう言った。
「何度も言ってるかもしんねーけど、柊や柊妹との付き合いはちびっ子より長いんだぜ?」
「う、うん……でも……」
 こなたは俯きがちになって、躊躇うような声を出す。
「だからそれが水くせーんだって、友達だろ、私達」
 みさおはいい加減焦れたように、そう声を上げた。
「友達……みさきちは、友達でいてくれるんだ」
「ったりめーだろ。すくなくとも私にはちびっ子と友達止める理由はないぜ」
「峰岸さん、も?」
 こなたが訊ねると、あやのは穏やかな表情に戻って、微笑む。
「うん、もちろんよ」
「みさきち……峰岸さん……」
 じわり、こなたの目に涙が浮かぶ。
「お、おいちびっ子」
 その様子に、みさおが慌てた声を出すが、もう止まらない。
「えぐっ……ありがとう、えぐっ……うっ……ぇ……っ、ありがとう、2人とも……えぐ
っ……あ、ありがとう」
「ちびっ子……」
 さすがのみさおも、表情を困惑させて見守る。
「泉ちゃん、もう大丈夫だから、安心して。学校にも戻ってきても大丈夫。柊ちゃん達が
何か言ってきても、相手にしなくて良いから。私達がいるから……ね?」
「おうっ! 柊達が何かしようとしたら、私たちが守ってやるぜ」
 あやのが手を伸ばしてこなたの頭を優しく撫でつつ、宥めるように穏やかに言う。みさ
おが威勢良くそれに続いた。
「ありがとう、ありがとう、2人とも、うっ、ぁ、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 後は堰が切れたように、こなたはしばらく、泣き声を上げ続けた。

461:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:32:59 tpSiCQTG

 *

「本当に、ありがとうございます!」
 ゆたかが言い、深々と頭を下げた。
「い、良いって。そんなにされたらかえって照れちゃうんだぜ」
 みさおは慌てて手を振りながらそう言った。
「そうよ、私達だって泉ちゃんの友達なんだし」
 あやのの言葉に、ゆたかはその表情を明るくした。
「それで、小早川さん、もし泉ちゃんになにかあったら、私にもすぐ知らせてくれる?」
 自分の携帯電話を取り出しながら、あやのは言った。
「おっ、そうだな、私も頼むぜ」
 みさおもいい、ポケットから携帯電話を取り出す。
「あっ、は、はい」
 ゆたかはあわてて、自分も携帯電話を取り出した。
 3人とも、切っていた電源を入れなおす。
「今日は本当に、ありがとうございました」
 番号とメールアドレスを交換してから、ゆたかが改めて礼を言う。
「だから、そんなに気にしなくって良いってば」
 みさおが照れくさそうに言ってから、
「それじゃあ、またお見舞いに来るから」
「そだな」
「はい、よろしくお願いします」
 そう言って、2人はゆたかと別れ、帰途に着くためエレベーターホールに向かって歩き
出す。
「ねえみさちゃん、どう思う?」
 歩きながら、あやのが切り出した。
「どう思うって、んなん、柊達がやりすぎに決まってんだろ」
 みさおは憤りの表情になって、不機嫌そうに言う。
「柊っていじめっ子っぽいよなーとは思ってたけど、まさかホントにやるとは思わなかっ
たぜ」
 みさおはばしっ、と、胸の前で、左手で右手の拳を受け止める仕種をした。
「それもあるけど……そうじゃなくて」
 あやのは険しい表情で言う。
「へ?」
 みさおはキョトン、として、あやのに訊き返した。
「柊ちゃんの妹の話……小学校の時の男の子からもらったリボンで、その相手の子が亡く
なったって……みさちゃん、そんな話聞いた覚えある?」
「…………ない」
「でしょ? おかしくない? 中学の時は私達、柊ちゃん達と同じ小学校の子とも一緒だっ
たんだから、そんな話があるんだったら、誰かから一度くらい聞いててもいいはずでし
ょ?」
 あやのの説明に、みさおの表情が劇的に変わった。
「まさか、柊のやつ!」
「断定は出来ないけど……調べてみても、いいかもしれないわね、泉ちゃんの為にも……」
 あやのも深刻そうな表情で、病室の方を振り返りつつ、言った。

462:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:33:51 tpSiCQTG
「みさちゃん、協力してくれる?」
「あったりまえだぜ。ちびっ子だって、今のままじゃ辛いだろーからよ」
 みさおはガッツポーズをして、即答した。
「決まりね……」

463:トモダチって時間じゃない ◆ZFYhPjiPGw
09/05/09 11:35:14 tpSiCQTG
>>455-462
今回は以上です。

464:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 11:35:25 OmNHy4v0
支援

465:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 16:27:09 tUWYJXdm
時系列がよく分からなくなってきたが、流れはこれでいいのか?

かがみの罠にはまってこなたがつかさの偽形見りぼんを紛失。
   ↓
当日、漫研の発表でこなたの様子が変なのに気付いてひよりがゆたかに相談。
   ↓
心配したゆたかがこなたに聞き出し、ががみ達が何か原因なのだけ知る。
   ↓
こなたが自殺未遂で入院。
   ↓
ゆたかがひより等を介してヴァとデコに相談。
   ↓
こなたから真相を聞いたデコがつかさのリボンに不信感を抱きかがみにカマかけてみる。
   ↓
ヴァやデコに感づかれたのに気付き、ゆたかが何か漏らしたのではと疑う。←話の冒頭部分

466:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 20:09:56 QGKKq7YZ
次スレ
「泉こなたを自殺させる方法」を考える31
スレリンク(anichara2板)

容量パンクしたんで、続きは次スレでおね

467:名無しさん@お腹いっぱい。
09/05/09 20:17:10 KnNkSp2T
                        ,-‐==:ュ、 .
                           ):.;);
                      _     /;ノ
               . _,.-‐:─:-‐:‐/:.:ヽー:-:‐'::"‐-.、_
           ; '´ ̄>'´:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:::.:.:.:.::;ノi::.:.:.:.`ヽ、 .
             /:.:.:.:.:.:.:.:.;ィ|:.:.:.:.::|:::.:.:.(_,ノ::.:.:.:\:::.:ヘ ;
             ; /:.:.:/:.::/:.:/' |:.:.:.::.:|:::.:|ヽ、::..:.:.:.:.:.:ヘ::.:.:ハ
            ./:.::;イ:.:.:.:/:.::/  |::.:i:.:.:|::.:| u ∨:::.:.:.:.:.::ハ::.::}
             j;//:.:.:.:.::{::_/_,ノ |:.::|:.:.:.|:.:|ヽ、__V::.:.:..:ト、::|::.:|
            j:.:/:.:..:ハ:/ u |:.::|:.:.:.|/    ∨:.:.::|:::`::|:| ;
            |;/:.:::/::ハ ____ヽ:|\:| ____ |:ヽ、:|、::.:.リ .
           .|:.:.∨:::::ハ ≡≡" ......` ゛≡≡' |::::::.|,ノ:.:.:|
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            |:/ |:.:|:.:.::|:ヽ、  r-‐、   u,.ィ'::|:::.::|::::.:.:| .
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               .|:.:|:.:.:.:|:/´ ゝ____,ノ  ハ:|;ノ::.:/:::.:..:|
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                      _     /;ノ
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