09/01/24 00:34:50 gEVkcV+Z
ある日の朝、教室に辿り着いた俺の目に入ってきたのは、一回り大きなハルヒだった!
と言っても比喩表現じゃなくて、その、実際にでかくなってやがるぞコイツ。というか、気のせいか頭身が微妙に違っているような感じもするし……。
「あらキョン、あんたって背が縮んだわけ? ……なんてことはないわよね。きっとあたしの背が伸びたのよ、ねっ『ちびキョン』!」
おいコラ、人に向かってチビなんて言うなよ。
しかし、現時点でのハルヒの身長はどう見ても百八十センチはあるぞ、これ。背丈からするとまるでトップモデル並みだな。第一コイツはスタイルもいやになるぐらい良すぎるし、って何を言ってるんだ俺は?
で、背が俺より高くなったのをいいことに、ハルヒはまるで猫を捕まえるように俺の首根っこを掴んで持ち上げたり、何故か俺のことを逆お姫様抱っこしてみたりと、傍若無人の限りを尽くしやがったのだ。つーか、恥ずかしいからやめれ!
「なによキョン、あたしの背が伸びたのがそんなに面白くないわけ?」
ああ、面白くないね。大体ハルヒは元々俺より頭一つ分ぐらい背が小っこいからこそ、どんな無茶苦茶をしでかしても、まあ可愛いから許してやるか、ってな気にもなるわけで……。
「へっ?」
って、どうしたんだハルヒ? 何でお前、そんなに顔を真っ赤にしてるんだ?
「か、可愛いって……バカぁ!」
そう叫んだかと思うと、何故かハルヒはまるで逃げ出すかのように俺の目の前から姿を消したのだった。
その後、俺の目の前に戻ってきたハルヒの背丈は、以前の大きさに無事戻っていたようだ。
やれやれ、しかしハルヒが急にでかくなったのは何だったのか? またどうして急に元に戻っちまったのか? 俺にはわからないことだらけだぜ、本当にな。