09/01/21 01:17:56 c6oHYUxo
さて滅法寒さが身に凍みるこの季節。
情けない事に「風邪」を引いてしまった。
朝目が覚めたら咳は出る鼻水は酷い頭痛がする上に体がだるい。
それでも無理して学校に出てきたのだがそれがいけなかった。
如何やら1時限目の最中の意識を失ってしまったようだ。
何故そう思うかというと目の映るのが「見慣れた天井」だからだ。
ってかここ俺の部屋じゃないか!
で慌てて起きようとしたが何やら体の上に乗っかっている
はて?シャミセンでも乗っかってるのかと見てみると
見慣れて黄色いリボンが見えるじゃないか。
いかん!如何やら未だ意識がハッキリしていない様だ。
居るはずの無いハルヒの幻覚を見てしまうなんて。
「…う~ん」
うお!
そう思って身を捩った所で幻覚の筈のハルヒが身動ぎをした。
おいおい、幻覚にしてはやけに感触がリアルじゃないか
本当にハルヒが居るみたいじゃないか。
【…呆れた、本当にそう思ってるの?】
更に大変だ。今度か此処に居るはずの無い奴の声が聞こえるぞ。
確かこの声の主は"一応"カナダに逝ってる事に成ってる筈だ。
何?字が違うって?良いんだよ、大体同じことだろ?長門に情報連結を解除されたんだから。
【う~ん、でも意外と思念体って状態なら存在できるみたいなんだけど】
…あ~やっぱり朝倉さん?
【ええ、そうよ】
何故此処に?ってか思念体?所謂幽霊?いやいや、そんなモノは存在せん
そう、アレだ"スタンド"だよ"スタンド"
【まぁそう思って貰って良いけど。それより貴方、涼宮さんに感謝した方が良いわ】
何故だ?って俺さっきからコレばっかりだな。
【授業中に意識を失った貴方を看病して、家まで運んだの彼女なのよ】
何と!男の俺を担いで此処まで運ぶとは!流石ハルヒ、力士も顔負けのパワーだな
【何言ってるのよ。タクシーで運んだに決まってるでしょ?それよりもちゃんと目が覚めたら感謝しなさいね】
…何故に今スタンド朝倉と話せてるのか、そもそもコイツが本当に朝倉なのか。
今はこの際如何でも良い事だ。確かなのはハルヒが此処まで俺を連れてきたという事実だけだ。
それだけ考えても確かに感謝しないとな。
【じょあ、そろそろ私行くわね。正直余り長居すると長門さんに又消されそうだし】
良い機会がこの際綺麗に消してもらえ。
【それ無理。だって私、何時も貴方の背後で見詰てるもの】
…何気に今怖い事言ったよこの人(?)
【もうそろそろ私と話すことは出来なくなるから、目が覚めたら涼宮さんにちゃんとお礼言う事。じゃあまたね】
………
……
…
気が付いたら俺は自分の部屋のベッドで寝ていた。如何やら無理に学校に言ったわいいが意識を失ってしまったようだ。
それからの記憶は曖昧だが、何故かアノ委員長に説教された様な気がした。
身を起こしてみると、ベッドの傍らで突っ伏したようにハルヒが寝ていた。
如何やら此処まで俺を連れて来てくれた様だ。
携帯を見ると、長門や朝日奈さんや古泉からメールが来ていたがソレ等を見る前にやる事があるな。
「…お疲れ様。ありがとうハルヒ。」