09/01/18 22:27:26 4Xom1ak1
数年後。
「そろそろ準備できた? キョン、いくわよ」
「今行くから待っててくれ」
玄関から響いた声に慌てて声を返す。
すると、俺の左右から「キョンくん、また準備してる~」「キョンくん、おそーい」と、2つの声が上がる。
「こら、お前たち。黙っててくれって言ったろ~」
俺が情けない声を上げると、密告者たちはキャーキャー言いながら玄関へと走って行った。
「いつまでかかってるのよ。今日が何の日か忘れたの?」「忘れたの~?」「の~?」
入れ替わりにハルヒが入ってくる。周りに二つのオプション連れるその姿はシューティングゲームに見えなくもない。
「すまんすまん。いろいろ準備するのに手間取ったんだ」
「せっかくの記念日なのに、あたしたちが遅れちゃ意味ないじゃない」
「悪かったって。ほら、いくぞ」
そう言ってハルヒの横をすり抜けると、チビたちの手を取り玄関に逃げ出した。
「きゃ~、キョンくんと逃避行だ~」「きゃ~、近親相姦だ~」
「こら、キョン。待ちなさいっ!」
ハルヒ達と4人で大騒ぎしながら、高校の時によく集まった喫茶店に向かう。
そこにはとっても懐かしい顔が3つも待っていた。
それを見つけるとハルヒは笑顔をさらに輝かせて言い放つ。
「さあ、SOS団再結成よッ!」