09/01/18 22:25:24 4Xom1ak1
俺たちの高校2年の春休みを彩った事件が終わった時、涼宮ハルヒは力を失った。
そうしてそれは、俺たちにとってつらい別れの合図だった。
「涼宮さん、キョンくん。わたし、そろそろ行きますね」
そう言うと、朝比奈さんは俺たちに笑顔を見せた。
「朝比奈さん、向こうでもお元気で」
「みくるちゃん。そのメイド服、大切にしなさいよ?」
そう、朝比奈さんはメイド服を着ていた。KYとか思うな…これはきちんと理由がある。
朝比奈さんが未来に変えると決まった時、彼女は何か記念になるものを持っていきたいとおっしゃった。
ハルヒはそれに、「じゃあこの部室にあるもの自由に持って行って頂戴」と気前よく言い。
朝比奈さんが選んだのがなんと、メイド服だったのである。…ほんとなんだって。
しかし、ホントにこんなものが未来へのお土産でよかったのだろうか?
「なによ、キョン。変な顔してみくるちゃんを見て。あんたまさか、やっぱバニーの方がいいとか言いだすんじゃないわよね」
やっぱもなにも、そんな意見を言った覚えはないぞ。
「ふーん? どうせ心の中じゃバニー+ポニテは最強ッ! とか考えてるんでしょ」
いいな、それ。今度やってみてくれ、お前が。
「こんな所で、そんなこと言うなーっ!」
「二人とも、喧嘩はやめてください~」
俺たちの様子を見かねて、朝比奈さんが止めに入ってくれた。
「二人が仲良くしてくれてないと、わたしが生まれてこないんですよ~。だから、仲良くしてください~」
よほど慌てているのか、なんかとんでもない事を口走っていた。
「ちょ…みくるちゃんそれ、どういう意味!?」
「あぅ! 今のは忘れてください。わたしがお二人の…あ、時間だ」
朝比奈さんはハルヒの質問に答えることなく、「またお会いしましょう~」と言いながら消えていった。
とてつもなく大きな疑問を残したままで。