【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その104at ANICHARA2
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その104 - 暇つぶし2ch683:SSハルヒと親父 外伝―なれそめ
09/01/16 23:03:51 GAkptcW/
男「どこかでお会いしましたか?」
女「いいえ」
男「では、記憶違いかな」
女「間違いなく」
男「自信たっぷりですね」
女「お気を悪くなさらないでください。ただ、一度お会いした方は忘れたことがありませんので」
男「それはすごい。どんなにくだらない人物でも?」
女「お話したくない方は会ったことも忘れます」
男「くしゅん! あ、失礼」
女「お風邪ですか?」
男「いや、ご婦人の前では、よく笑うのに失敗するんです」
女「たしかに笑うべきところでしたね」
男「誰にも話す訳じゃないんです」
女「え?」
男「いや、『どこかでお会いしましたか?』とか、笑うのを失敗する話とか」
女「ああ。でも、それを証明するのは難しいですね」
男「よく言われます」
女「よく言われてちゃ駄目ですね」
男「くしゅん。くしゅん」
女「笑っていただいても構いませんのに」
男「お気になさらず。それと『笑わない』のでなく『笑うことができない』んです。あー、大阪と京都だと『笑えない』の解釈が反対になっていてケンカになるんですが」
女「どっちがどっちですか?」
男「忘れました。『笑えない』をどちらかが『(あえて/故意に)笑わない』、もう一方が『笑うことができない』と解釈するんです」
女「それは聞かなくてもわかります」
男「くしゅん。そうですね」
女「たとえば『(笑)』と書いた旗でもお持ちになって、その時は上げたりしたらどうかしら?」
男「症状の置き換えですか。くしゅん。名案です。くしゅん」
女「あまりお気に召さないご様子ですね」
男「私は感服しましたが、くしゃみの方がどうも。くしゅん」
女「くしゃみのご都合もお聞きになるんですね」
男「大抵の症状は、向こうの『言い分』を聞いてやると治まるんです。くしゅん」
女「くしゃみは、その限りにあらず」
男「普通だと今は、くしゅん、笑い過ぎて、くしゅん、むせてる状態です、くしゅん」
女「どうぞ、お大事に。失礼します」
男「お話できて楽しかった。あ、最後に、くしゅん、ひとつだけ」
女「はい?」
男「私、涼宮といいます」
女「ふふ。では、涼宮さん、ごきげんよう」
男「あれ。返報性といって、名乗ると普通、思わず名乗り返すものなんですが」
女「ええ。ただ、割とみなさんお使いになるので」
男「あー、なるほど。そうか」
女「下の名前はおっしゃらないの?」
男「姓と名、ふたつきりなんです。それまで言ってしまうと、次に、あなたの名前を聞く機会を失います」
女「へえ。……追い込まれてからが強いタイプ?」
男「ケンカで泣かされた後は無敵でしたね」
女「……次は、笑わせます」
男「じゃあ、握手は左手ですね」



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