【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その104at ANICHARA2
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その104 - 暇つぶし2ch482:SSハルヒと親父 外伝
09/01/13 13:51:25 BA+S2+6n
「キョン君、楽にしなさい。悪ふざけはハルヒの前、限定だ」
「はい。あの……、ハルヒと同じで、照れかくしなんですね」
「小さい子が、大人がいやがるんで『ウンコ、ウンコ』といつまでもしつこく言うのと
同じなんだ。『いやがる』ってのも『相手をしてくれてる』ことの一種だから」
「……不躾だし、僭越だと思うんですが、うまい言い方が思いつかなくて。あの、ハル
ヒと……このままでいいんですか?」
「俺とあいつは、多分、ずっとあの調子だよ。俺は、変わるにはいささか歳を取りすぎ
た。あいつは、変わる気などさらさらないだろう。俺の方は、そうだな、バカ親父を楽
しくやらせてもらってる。あいつの方はわからんがね」
「ハルヒは、自分が親父さん似だって、言ってました」
「……そうか。自分が幸せだと認めるのは、恥ずかしいもんだな。正直、死にそうだ」
「今のは、ハルヒには内緒にします」
「二人分の、いや三人分だな、礼を言うよ。ハルヒも俺も、母さんも、君に会えてよかっ
た。……ところで」
「はい」
「実は、古い映画を見るのが趣味なんだ。さすがのバカ親父も、娘の彼氏とサシで話す
のは、結構消耗する。かといって、ただの沈黙に耐えられるほどは心臓が強くない。そ
こでだ、何か、見るかね?」
「ええ。……すごいコレクションですね。どんな映画でもありそうだ。お義父さんが選
んだのが見たいです」
「そうだな、……あれにするか。『三十四丁目の奇跡 Miracle on 34th Street』(194
7)。サンタクロースの存在を、よってたかって証明する映画なんだ。もちろんハッピー
エンドだ。娘と、ハルヒと、ずっと前に一度、見たことがある」
「『必ずしも子ども全員の願いがかなうわけじゃないからって、サンタクロースがいな
いことにはならない』」
「キョン君、それは……」
「ええ、いつだったか、ハルヒが。そうか、この映画だったんだ。あ、確かもうひとつ
あるんですよ。えーと、『常識が……』」
「『常識が、信じては駄目よ、とささやきかけるときにも、その何かを信じて疑わない
ことを信念というの』。キョン君、はじめるぞ。そっちの壁がスクリーンだ。しばらく
振り返るんじゃないぞ」








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