09/01/04 11:38:17 jiVnOXQw
「ところで彼に渡した催眠スクリプトですが、少し興味を覚えます
ね。素人の彼にもできるものなら、それほど長いものではないと思
いますが」
僕がそういうと、長門さんはすらすらと美しい明朝体をノートに書
きだして、それをぼくに見せてくれた。
「・・・」
自分の表情が不覚にも崩れていくのを感じます。ああ、声をあげて
笑ったのなんて、ひさしぶりですよ。確かにこれは彼でないと効果
がないでしょう。いや、完璧です。一本とられました。しかし、長
門さん、ほんとにあまり手強くならないでくださいよ。
ぼくはそう言って、なおも少しせきこみながら長門さんにそれを返
した。真ん中にこう書かれたノートを。
「I LOVE YOU, OK?」
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「それにしても、そんなにくどかったですか?」
「・・・すごく」