09/01/10 10:58:43 PNCXsp1c
「ハルヒ」
「キョン。……母さんの言うとおりだった」
「何がです?」
「映画だ。『ヒッチャー』。確かにデエトで見る映画じゃない」
「そうですよ」
「ごついおっさんが、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」
「あらあら」
「殺しても死なないんだよ、そのおっさん」
「ルトガー・ハウアーですから」
「それでさらに、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」
「お昼、どうします?」
「携帯、とりかえてくれ」
「はい」
「ピ。ピ。ピ。……おいおい」
「どうしました?」
「あいつらだ。高校生らしく、ファストフードで済ませると思ったんだがな」
「この地図、小さいわ。どの辺りにいるのかしら」
「ここだ。こじゃれたイタメシ屋なんかあるところだ」
「よくそんな細かいところまでわかりますね」
「この辺りのメシ屋、ゲーセンの類いはすべて暗記した。基本だ」
「少年課の刑事さんみたいね。娘に似て、無駄に高いスペックね」
「娘が俺に似たんだ。……無駄に高いか?」
「キョン君が奮発したんですよ、きっと」
「イタメシ屋か? ランチだと1500円からある」
「そこまで覚えてるの?」
「基本だ……無駄に高いかな?」
「ええ、きっと。でも、嫌いじゃありませんよ」
「よかった。凹むところだった」
「で、鉢合わせはまだ避けたいの?」
「劇的な登場と行きたいもんだ」
「すてきな昼食と、わたしたちもいきたいわ」
「ガキが来そうにないそば屋があるんだが。そのイタ飯屋からすると駅を挟んで反対側
だ」
「落ち着いて食べられそうね。天ざるなんて、どうかしら?」
「人におごりたくなるほど、うまいのが食える」
「すてきね。ごちそうになるわ」
「イエス、マム」