09/01/09 04:10:56 BYex32H1
>>266-267
GJw なんだかこんな感じで話が膨らみそうだと電波が来たんで投げますw
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「キョンくん、待っていました」
さて、これからどうしようかねと考えあぐねていた俺の前に現れたのは、やはりあの人だった――。
これは、既定事項なのか?
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「キョン……? キョンが、消えた……?」
愕然とするハルヒ。
「彼は、この時空間から消滅。情報統合思念対は静観を指示している」
「TPDDの使用許可が下りません……! こんなときまであたし、役立たずで……」
「涼宮さんの精神状態は非常に不安定になっています。『機関』のお偉方もこのまま涼宮さんを放置しておけないとの見方が強くなりかねない」
錯綜する各組織の思惑。
しかし、いつまでも落ち込んでいるハルヒではなかった。
「キョンを探しに行くわ! 絶対見つけ出してやるんだから。これだけ心配させたんだから、当然罰金払わせるわよ!」
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「あの装置は、本来あそこにあるはずがない物です。いえ、あってはならない物なの。だから、本来ならわたしもここに来る理由はなかった」
どういうことですか? どこかで時間の流れがおかしくなってるっていうのか?
「俺を元の時間に連れて行ってはもらえないんですか?」
「ええ、どちらにしても、今のわたしにはキョンくんを元の時間に戻すことはできません。なぜなら、あの装置は――」
「おしゃべりが過ぎるな、朝比奈みくる」
「お前は!」
「この女が言うことが、あんたにとってすべて正しいわけでもあるまい。いったいどうしてそう簡単に信じることができるのか、全く理解しかねるね」
突然現れたこいつは、敵なのかそれとも見方なのか?
いったい、今この状況と未来とはどういう関わりがあるというのか?
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「同期を要求する」
「拒否する」
「なぜ」
「わたしの未来はわたしのもの。あなたの未来とは違う」
「説明を求める」
「拒否する」
「!」
突然長門に攻撃する、もう一人の長門有希。彼女は何者? その思惑は?
「あたしは、もう禁則事項に縛られない……長門さん、協力してくれますね?」
禁則事項との決別、それは未来人としての帰るべき場所を失うと言うこと。それでもみくるは決意した。
「僕は彼と約束しました。もし、長門さんが危なくなったなら、そしてそれが『機関』にとって有利な状況だったとしても、僕は1度だけ彼女に見方をする、と」
古泉が約束を果たすのは、今。
「あんたたちが何者でもいいわ。今はキョンを探し出すことが先決よ。SOS団は5人そろってこそなの。そして、あたしはその団長なの!」
「あたしは、絶対にキョンを見つけてみせる!」
ハルヒの決意は、世界を大きく動かした――
いったいキョンはどこへ? そこで何が?
あの装置はいったい何だったのか?
ハルヒの、SOS団の運命は?
劇場版「涼宮ハルヒの憂鬱」、近日公開予定、まったくなし!