09/01/09 02:20:36 8Z3RGJ8+
>>264で受信したネタ。
いつものSOS団室、真の名を文芸部室。
いつものようにノックをして、朝比奈さんが着替えていないことを確認してから、そのド
アを開ける。
いつもの配置通りだ。
古泉はいつものさわやかスマイルで、朝比奈さんは花開くような笑顔で、長門はいつも通
り視線は本に向けたまま。
しかし。
ハルヒが居ない。
いや、ハルヒがいないのはいろいろな意味で俺の心の平穏を呼ぶものであって、これを異
常とはいわないのだが。
その代わりに。
いつもハルヒが座っている椅子が微妙におかしい。
と、いうより、その傍らにある怪しげな物体がおかしい。
なんだあれは。またどっかのガラクタ置き場からでも拾ってきたのか?
そこへ。
「やっほー!みんな元気?面白いもの見つけちゃったから今日はそれを試すわよ!」
来なくてもいい奴が来た。
いや、奴は後からのっとった形とはいえ、曲がりなりにもこの部屋の主であり、SOS団の
長だ。
そして。
あいつのひまわり満開100ワットの笑顔は、俺の心の平穏をそれこそ反比例的に奪ってい
くものなのさ。
これもいつもの通りなのだがね。
そして、あの妙ちくりんな物体の正体がようやく予想通りの代物であるのがわかったわけ
で。
ハルヒの話では、この椅子に座って横のレバーを引っ張ると面白いことになる、って聞い
た、という。
まぁなんとも胡散臭すぎて根が純真正直者の新人セールスマンに壷の訪問販売をやらせて
ももっとマシなトークを展開するだろうそんな与太話を真っ正直に信じて貰い受けてしま
った、というわけだ。