【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その104at ANICHARA2
【涼宮ハルヒの憂鬱】涼宮ハルヒを語れ その104 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 22:23:08 cfcks6es
>>249
だから召喚はだめぇぇぇーーーー!!

251:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 22:25:37 Zauur1Rl
酔ってて気付いたら二丁目のド真ん中にいたハルキョン

252:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 22:41:18 vLIYOTuA
二丁目のマジプシー達と顔馴染みになっているハルキョン

253:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:33:46 pvyc3QTU
おやすみハルにゃん

254:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:41:03 BHw7YRM7
おやすみハルにゃん

255:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:50:00 t5fOAmrs
確かに「ハルにゃん」て呼び方は不快だな。はっきり言ってキモイ
猫のコスプレした状態を指すならまだわかるが

256:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:58:23 pvyc3QTU
じゃあ長にゃんは?

257:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:00:20 eosfZQZ7
「ハルにゃん」は鶴屋さん発じゃないっけ?
それでも不快に思う人が多数いるなら出来る限り控えた方が良さそうな気もするな。

258:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:06:06 H1B3CIr1
何をいまさらってくらいハルにゃんだけどな。
荒らしがウザイし多少は控えた方がいいかもしれん。
わざわざ蒸し返して荒らしに来る他所のスレの方も居るしね。

259:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:07:46 umTEOisS
原作で鶴屋さんが「はるにゃん」って呼んでるわけだし
別に普通だよな。

260:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:10:05 ublQs8Ge
>>259
まあそうだな。どうしても嫌ならNGにすればいいだけだし

261:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:16:10 H1B3CIr1
まあまあ。
だから多少は、さ。
工作してるのかどうなのか知らんが、実際にgdgdいちゃもんつけてる輩がいる現状ではね。
こういう風に言ってる時点で乗せられてるわけだし、この手の話題は引っ張らないで置こうぜ。

ところで上で大きいハルヒのアニメ情報が出てたけど、ハルちゅるの方はもう放送時期とか決まってたりするのか?

262:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:59:58 FzbAVrb0
>>212だけど、もし書いて良いならコンビニの銀ルート明日にでも投下するけど

事情があって明日の夜だが

263:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 01:27:01 tuxKxBr4
お遊びはその位にしときなさい。
スレ自体がムカつくからハルにゃんという呼称に八つ当たりをしているんだろう
ハルにゃんと呼べば空気も和らぐし他の人は良いではないか。

264:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 01:36:01 FKVbnuzT
皆で部室に行ったら変な機械が置いてあってその座席らしきモンにキョンが座って
横のレバーを動かすと時を越えちゃった電波が

265:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 01:49:23 IdCM0M8p
なんだろう?デュアルでぱられるんるんな映像がw

266:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 02:20:36 8Z3RGJ8+
>>264で受信したネタ。

いつものSOS団室、真の名を文芸部室。
いつものようにノックをして、朝比奈さんが着替えていないことを確認してから、そのド
アを開ける。
いつもの配置通りだ。
古泉はいつものさわやかスマイルで、朝比奈さんは花開くような笑顔で、長門はいつも通
り視線は本に向けたまま。

しかし。

ハルヒが居ない。

いや、ハルヒがいないのはいろいろな意味で俺の心の平穏を呼ぶものであって、これを異
常とはいわないのだが。
その代わりに。
いつもハルヒが座っている椅子が微妙におかしい。
と、いうより、その傍らにある怪しげな物体がおかしい。
なんだあれは。またどっかのガラクタ置き場からでも拾ってきたのか?

そこへ。

「やっほー!みんな元気?面白いもの見つけちゃったから今日はそれを試すわよ!」
来なくてもいい奴が来た。
いや、奴は後からのっとった形とはいえ、曲がりなりにもこの部屋の主であり、SOS団の
長だ。
そして。
あいつのひまわり満開100ワットの笑顔は、俺の心の平穏をそれこそ反比例的に奪ってい
くものなのさ。
これもいつもの通りなのだがね。

そして、あの妙ちくりんな物体の正体がようやく予想通りの代物であるのがわかったわけ
で。
ハルヒの話では、この椅子に座って横のレバーを引っ張ると面白いことになる、って聞い
た、という。
まぁなんとも胡散臭すぎて根が純真正直者の新人セールスマンに壷の訪問販売をやらせて
ももっとマシなトークを展開するだろうそんな与太話を真っ正直に信じて貰い受けてしま
った、というわけだ。

267:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 02:21:10 8Z3RGJ8+
「だからキョン、あんたそこに座りなさい」
「ちょっと待てなんで俺なんだ。そういうのは拾ってきたお前が真っ先に試すもんだろう
が」
「わかってないわね!あたしはこの椅子の効能を見届ける重大な役目があるのよ!何か起
こってしまったら遅いじゃないの!だからあんたがやりなさい!」
やれやれ。こうなったらこの理不尽大王には何を言っても無駄のようだ。
朝比奈さんにハルヒを止める役など望むべくもないし、古泉はハルヒのやる事に一切干渉
しないし、長門はそれ以上に本の方が大事のようで、一度もこちらに視線を向けることす
らしない。
まぁ、こんなガラクタで何ができる。
どうせ何も起こらずに、「やっぱり何にも起こらないじゃないの!つまんない!」ってそ
の妙な機械を放り投げるくらいのもんだろう。

「じゃ、引くわよ。用意はいい?」
喜色満面、興味津々の笑顔でそんな事言われても。用意っつったって俺はその椅子に座る
だけだろうが。
「さっさとやれ」
いくら暇だといってもこんなどうでもいいガラクタに付き合ってやるくらいならさっさと
終わらせて古泉とゲームに興じていたほうがよっぽどましだ。

「いくわよ」
レバーを引くハルヒの腕に力が入る。

そして。
俺はその瞬間まで忘れていた。
ハルヒが願ったことは必ず叶えられる。
つまり…

期待にキラキラ輝いていたハルヒの笑顔。
俺が最後に覚えているのはこれだけだ。

さて、ここはどこで、今はいつなんだろうね。

268:SS? でもないネタ
09/01/09 04:10:56 BYex32H1
>>266-267
GJw なんだかこんな感じで話が膨らみそうだと電波が来たんで投げますw
----
「キョンくん、待っていました」
 さて、これからどうしようかねと考えあぐねていた俺の前に現れたのは、やはりあの人だった――。
 これは、既定事項なのか?
 
 ****
 
「キョン……? キョンが、消えた……?」
 愕然とするハルヒ。
 
「彼は、この時空間から消滅。情報統合思念対は静観を指示している」
「TPDDの使用許可が下りません……! こんなときまであたし、役立たずで……」
「涼宮さんの精神状態は非常に不安定になっています。『機関』のお偉方もこのまま涼宮さんを放置しておけないとの見方が強くなりかねない」
 錯綜する各組織の思惑。
 
 しかし、いつまでも落ち込んでいるハルヒではなかった。
「キョンを探しに行くわ! 絶対見つけ出してやるんだから。これだけ心配させたんだから、当然罰金払わせるわよ!」
 
 ****
 
「あの装置は、本来あそこにあるはずがない物です。いえ、あってはならない物なの。だから、本来ならわたしもここに来る理由はなかった」
 どういうことですか? どこかで時間の流れがおかしくなってるっていうのか?
「俺を元の時間に連れて行ってはもらえないんですか?」
「ええ、どちらにしても、今のわたしにはキョンくんを元の時間に戻すことはできません。なぜなら、あの装置は――」
 
「おしゃべりが過ぎるな、朝比奈みくる」
「お前は!」
「この女が言うことが、あんたにとってすべて正しいわけでもあるまい。いったいどうしてそう簡単に信じることができるのか、全く理解しかねるね」
 突然現れたこいつは、敵なのかそれとも見方なのか?
 いったい、今この状況と未来とはどういう関わりがあるというのか?
 
 ****
 
「同期を要求する」
「拒否する」
「なぜ」
「わたしの未来はわたしのもの。あなたの未来とは違う」
「説明を求める」
「拒否する」
「!」
 突然長門に攻撃する、もう一人の長門有希。彼女は何者? その思惑は?
 
「あたしは、もう禁則事項に縛られない……長門さん、協力してくれますね?」
 禁則事項との決別、それは未来人としての帰るべき場所を失うと言うこと。それでもみくるは決意した。
 
「僕は彼と約束しました。もし、長門さんが危なくなったなら、そしてそれが『機関』にとって有利な状況だったとしても、僕は1度だけ彼女に見方をする、と」
 古泉が約束を果たすのは、今。
 
「あんたたちが何者でもいいわ。今はキョンを探し出すことが先決よ。SOS団は5人そろってこそなの。そして、あたしはその団長なの!」
「あたしは、絶対にキョンを見つけてみせる!」
 ハルヒの決意は、世界を大きく動かした――
 
 
いったいキョンはどこへ? そこで何が?
あの装置はいったい何だったのか?
ハルヒの、SOS団の運命は?
 
劇場版「涼宮ハルヒの憂鬱」、近日公開予定、まったくなし!

269:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 06:50:40 eqsgi9l4
おはようハルヒ

外を見ろよ、真っ白だぞ
おい!ちょっとまて

出かけるなら服を着ろ、江頭じゃないんだからそんな姿で外にでたら捕まるぞ

やっぱり寒いからまだ寝るのか、わかったよホラ昨夜みたいに暖めてやる

イテテ、おい強く抱き締め過ぎだ、力を加減しろ

やれやれ仕方ない、お目覚めの一戦を始めるか…

270:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 07:42:59 WHj8tzre
>江頭じゃないんだから

おいおいw

271:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 07:55:23 l9ewqrJf
>>268
朝っぱらから期待でwktkしちまったジャマイカ!
責任とってきちんと作品に仕上げて投下よろ。

272:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 08:55:26 IdCM0M8p
>>268
いいアンテナをお持ちでw

結局こっちでは雪にはならないみたいでハルヒも残念がっております

273:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 10:34:05 LkH/WHV3
>>268
なんという大作の予感。
これは団長でなくても騙されるw

274:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 12:10:04 FzbAVrb0
おハルキョン

今夜から大雪だと?
巨大有希だるま創り●合戦をし、カマクラの中でホットミクルでヤキモチを焼くハルキョン

275:SSその男、文系につき2アフター
09/01/09 12:58:33 WHj8tzre
>>154

(後日談)
「キョンが言ってた四つ目屋のネット・ショップを見つけたわ!!」
なに、そんなものがあるのか? 例のトンデモ・パワーのしわざか? インターネット
がタイムトンネルに接続して、江戸時代から直に通販可能とでもなったのか?
「いえ、今回に関してはそういったことは何もありません。なんでも十三代四目屋忠兵
衛が平成十七 乙酉 年(2005年)、江戸尾張藩戸山下屋敷内にて営業を再開されたのだと
か」
「まじか?」
「ええ。そういうわけで、全員が自分の欲しいものを選んで注文することになった次第
で」
「まじか?」まじですか?だいたい高校生に売ってもらえるのか?
「私はこれを買った。禿鶏散。60日間飲み続けると40人の女と交わること可」
といって長門が薬を突き出す。それで、おまえは俺に何をさせたいんだ?
「わたしは、これですぅ。曼陀羅。これを顔に吹きつけると、どんなじゃじゃ馬も従順
になってぇ、おまけに記憶まで失いますぅ」
朝比奈さん、気持ちは分かりますが落ち着いてください。
「ぼくはこれを買い求めました。通和散。ふふ、これ用いると痔になることが防止でき
るそうですよ」
俺はつっこみたくないし、つっこまれたくない。古泉、おまえはもう黙ってろ。
「あたしはこれよ!」
長命丸。男が長持ちするやつな。おまえ、恥ずかしいから、やめろよ。
「なによ、あんたが早いすぎるから、こんなもの買ったんじゃない! 何よ、自分ばっ
かりイっちゃてさ。ぶちぶち」
うるさい。おまえが気持ちよすぎるのがいかんのだ。ただでさえ抱きしめるだけで暴発
しちまいそうなくらいのカラダをしてるのに、妙に凝り性で元々無駄に器用なものだか
ら、いまではアレコレのテクニックもすばらしくって、もうタマリません。
「そ、そ、そういうことを団室でいうな! 学校でも往来でも禁止!!」
いや、それはそうだろうけど。というか、おまえが先にだな。
・・・・・
・・・・
・・・

「やれやれ。おきまりの痴話喧嘩モードに入ってしまわれました」
「……バカップル」
「あのぉ、曼陀羅、吹き付けちゃいますぅ?」

276:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 14:11:23 nXS8WFix
ハルヒのテクニックはくそみそだった

277:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:03:49 LkH/WHV3
お前ら自重しろwwwチクショウwww


……俺もちょっとハルヒ抱きしめてくるノシ

278:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:31:12 owQr9Vr/
ハルヒなら今俺が抱きしめてるよ

279:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:44:51 vnsKLx2H
それ誰だ?
ハルヒなら俺の横に居るぜ。

280:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:57:09 +4l8OSDA
俺の掌に乗ってるけど

281:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:04:37 nXS8WFix
未来に来て右も左もわからないキョンに色々教えた同い年位の北高生が
実はキョンと同じ血を引いてた事を本人は最後まで気付かなかったそうな

282:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:19:12 FzbAVrb0
>>281
ハルヒが絡まないならキョンスレ向きですね

>>278-280
それねんどろいどじゃん

283:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:29:19 WHj8tzre
ハルヒなら今俺が握りしめてるよw

284:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:34:10 +4l8OSDA
>>283
それはおまいのムスコじゃ

285:ハルキョンSS 冷たい感触
09/01/09 17:58:31 TLvImCXS
「雪、いつ降るのよ」
俺に聞くんじゃありません。
ハルヒは雨を降らせる灰色の曇り空を睨むように見ている。
「天気予報じゃ大雪って言ってたじゃないの」
だから俺に言うなよ。文句なら空、もしくは雲に言え。
「はぁ、全くこれじゃただ寒いだけじゃないの」
まぁ確か、電車はいつも以上に混むし、冬の雨はあまり良いことはないな。
ハルヒは頬杖していた腕を崩し、だらだらと俺の方に手を伸ばしながら、
「雪が降ったらSOS団プレゼンツ第1回雪合戦!をやろうと思ったのに」
降らなくて良かった、と一瞬思った俺を誰が攻められよう。悪い予感しかしない。俺、もしくは朝比奈さんが被害を被ることは疑いようがないからな。
とは言え、俺も雪が降ることを期待していたと言えば嘘になる。
そう、昨日からテレビの中の天気予報士は明日は雪が降るでしょうと豪語、とまではいかないが、まぁそういうことを言っていたわけだが見事に外れた訳だ。
俺はと言うと期待していたとは言え、降らないと思ったがな。毎回そうだし。
「ちょっとキョンのくせに生意気よ」
「なに、ぅぉぅ」
俺の言ったことが気に障ったのか、単にしたかったのか、ハルヒはばっと起き上がると、
「あはは、何その面白い顔」
「おまへのへいひゃろ」
俺が幼児退化したわけではなく、ハルヒは俺の頬っぺたをうにうにと楽しそうに引っ張っている。
「ほい、いい加減に」
よほど面白いのか俺の顔を弄くるハルヒ。
そうか、お前がそういうつもりならこうだ。
「なっ、うに」
面白い鳴き声を出した。
「ひょっと、ひょんのくせに」
何を言ってるか分からん。
「あんひゃのひうことだってわからないわひょ」
やり返した。
ハルヒの柔らかい頬をうにうにと変形させる。
うむ、柔らかい。
「へんひゃい」
どの口が言うのか。この口か。
調子に乗った俺は、いつの間にかハルヒは手を離していて、
「これでどうだ」
「にゃ、」
淡い桜色の唇に口づけた。流石にハルヒの唇は冷たく、ひんやりとした感触が伝わる。
「ん、っ」
よし、暖めてやろうとちょっと舌を入れたのはご愛き、
「いい加減にしやがれこの野郎!いちゃつくんなら外に行けこの野郎!俺が出てくぞこの野郎!!」
谷口が涙流しながら叫んだ。この野郎って3回言ったぞお前。

――そういや授業中だったな。

(おわり)

286:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 18:42:55 vnsKLx2H
GJ!!
ぐにぐに柔らかそうだハルヒ可愛いよハルヒ

287:SSハルヒと親父
09/01/09 18:50:35 WHj8tzre
(なんか書き出したら長くなりそうだ。
 でもこらえ性がないから、諦めて捨てないように、投下する
 わがままをゆるしたまえ)

「なによ。ずいぶんとご機嫌ね?」
 カーペットに寝転んでTVを見てるのは親父。いい大人が日曜の朝からアニメ見ておもしろい?
「そうとも。気分がいい。だが、お前には負けそうだ」
「どういう意味かしら?」
「年頃の娘の幸せそうな姿を見るのは親冥利に尽きるが,男親としては寂しさに悲しさが添加されるようだ」
「な・に・が・言いたいのかしら?」
「ハル、お父さんと遊んでいいの? 思ったより時間過ぎてるわよ」
 と助け舟を出したのは母さん。どっちにとっての助け舟かしらね。
「ええ、うそ。やばい。じゃ、行ってくるね」
「まて娘。行きがけの駄賃だ」
 そういってバカ親父が何か放ってくる。と、と、と、キャッチ。え、あたしの携帯? 夕べ、居間でテレビみながらメールして、そのままだったんだ。
「心配するな。何も見てない。それから充電なら、しといた」
 何も聞いてないでしょ! ……見てたら殺すけどね。
「楽しんでこい。だが、孫はまだいらんぞ」
「母さん、グーで殴っといて。いってきます!!」
「はいはい、いってらっしゃい」
 ああ、もう! だから親父が家にいると、調子狂うのよ! 
 今日だって、ほんとだったらキョンに迎えに来させるはずだったのに。キョンの奴、「俺はかまわんぞ」って言ってたけど、あたしがかまうの! 
 あんなセクハラ親父、見せられないわよ。こんなあたしを見せたくない、ってのもあるけど。


「いっちまったか」
「お父さん、さみしそうなのに、何だかうれしそうですね」
「何故だか当てたら、母さん、デートしよう」
「そうですね。とてもいいお天気で、お洗濯日和だこと」
「わかった、ヒントを出そう。これ、なーんだ?」
「お父さんの携帯でしょ。……あなた、まさか? またハルに怒られますよ」
「俺の娘のくせして、機械に弱いからな、あいつ」
「機械に弱いというより、せっかちなんですよ、お父さんに似て」
「『携帯なんて電話とメールができれば十分よ!』って、どこの親父かと思うよ」
「で、何したんですか?」
「あいつはマニュアルなんて絶対読まないからな。自分の携帯の機能も知らないんだ。母さん、最近の携帯にはGPS機能というのがあってな」
「はあ。なんだか、わかっちゃいましたよ」
「さすがだな、母さん。デートしよう」
「はいはい。でもハルの邪魔しちゃ駄目ですよ」
「それぐらいの慎みはある。だが歯止めが効かない恐れもある。だから、母さん」
「デートというか、お守りじゃありませんか。……すこし支度に時間がかかりますよ」


288:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 18:51:27 dLdEvw51
ハルヒは好きだけどキョンは好きでない俺はこのスレから去るべきかな?
ハルヒ個人が好きな訳で

289:SSハルヒと親父
09/01/09 18:51:59 WHj8tzre
 最悪よ、最悪。
 集合場所(じゃなくて今日は待ち合わせ場所よね)には約束の10分前に着いたわ。予定では30分前につきたかったとこだけど。
 物陰から恐る恐る覗くと、キョンの奴はまだそこにはいなかった。そこにはね。
「なにしてるんだ、ハルヒ」
「!」
 いきなり背後から声かけないでよね!
「あたしがどっかのスナイパーなら、撃ち殺してるところよ……」
 じとっとした目でにらんでやる。
「おれも今来たところだ。どっちにしろ、今日は俺のおごりだから、安心しろ」
 缶コーヒーを二つ持って後ろから登場したキョンは、はあ、とため息をつく。でも、不機嫌というわけじゃないわね。まあ、これはもう癖みたいなものね。多分。
「あんたの情けは受けないわ」
 キョンの奴は一瞬あ然として、それから吹き出した。
「な、なんで笑うのよ!」
「いや、すまん。というか、おれはおまえに情けをかけた覚えは一度だってないぞ。まあ、かけられた覚えもないが」
 まだ笑ってるし。何がそんなにおかしいのかしら。
「し、知ってるわよ、そんなこと」
 少しくらいは、優しくしてくれてもいい、と思う時もなくはないけどね。まあ、いつだって、ある意味「やさしい」のだけれど。特殊すぎて、時々腹が立つわね。
「出掛けに何かあったか?親とやらかしたとか?」
 それに、普段は極端に鈍いくせに、時々ムダに鋭い。わざとやってるんじゃないかしら。
「親父と、ちょっとね」
「ケンカか?」
「ケンカというか、いたぶられた、わね」
 なに、その「お前がか?」みたいな顔は。むかつくわね。
「まあ、おまえの親だもんな」
「どういう意味?」
 あたしじゃなけりゃ、頬をはられて一発で退場ものよ。
「別に。まあ、強いて言えば、俺にも据えられる腹がなくはない、ってことだ」
「意味分かんない。ああ、言わなくいい!」
 あたしは、このバカの手を引いて歩き出す。この場で、これ以上の言葉は不要だわ。


「用意できたか。じゃ、出発!」
「ハルとは2時間遅れですけど」
「小娘には、それくらいのハンディはやらんとな。俺も鬼じゃない」
「……これで、結構仕事ができるっていうんだから、不思議ね」
「うん。多分世の中には2種類の人間が要るんだな。一つは壊す人間、もう一つは修復する人間。壊す人間がいるから新しいことが起こるし、直す人間がいるから毎日が続いていく。俺やハルヒは壊す方だし、おまえや、えーと……」
「キョン君」
「そうそう、そのキョン君は、直す方の人間だな」
「苦労しそうですね」
「俺は仲良くなれそうな気がする」
「不憫になってきますよ、キョン君が」

290:SSハルヒと親父
09/01/09 18:52:57 WHj8tzre
「なあ、おまえの家って、普通か?」
「はあ?なに?」
「ああ、NGワードだったか。いや、ただ家族仲とか、どうだと思ってな」
「それを知って、あんたはどうしてくれる訳?」
「ふう。確かにできることしかできないけどな。手順を踏めば、もう少しできるかもしれん」
「どういう意味?」
「いや、とにかく、雑用係にも、愚痴ぐらいは聞けるって話だ。おまえが話したいこと限定でな」
「いまは雑用係に用はないわ」
「そうか。じゃ、暫定彼氏志望者じゃどうだ?」
「・・・」
「……黙るなよ。情けないが、これでも、なけなしの勇気なんだ」
「出直してきなさい。あと『志望者』ってのは、外してきて」
「へ?」
「あー、もう、うっさい。あんたが変だから調子狂うわ。どうしちゃったのよ、今日は?」
「知らん。……父親って聞いたらかな?」
「言っとくけどね!」
「……おう」
「あたしは親父似だからね!」
こ、こらキョン、なんでそこで笑うのよ!バカにしてんの!?


「おまえはキョン君に何度か会ってるんだろ?」
「ええ。よくハルを送って来てくれますし、遊びに来たことも何回か」
「拗ねてるように聞こえるかもしれんが、初耳だ」
「ええ、はじめて言いましたよ。拗ねてるんですか?」
「正直言うと拗ねてる」
「私は感謝してますよ」
「俺だって感謝してるよ。娘と軽口を言い合える日が来るなんてな。うれしくて頬刷りしたくなる」
「愛情表現が相変わらず下手ですね」
「いまのは冗談だぞ、母さん」
「私のも冗談ですよ」
「ハルヒの中学時代を思うとな」
「あら、『俺はハルヒを信じる。信じて待とうと思う』と言ってたじゃありませんか」
「父に二言はない。が、つらくなかったと言えば嘘になる」
「ハルヒ似のお父さんが、よく切れずに我慢しましたね」
「それ、ほめてくれてるんだろうが、ハルヒが俺に似てるんだ」
「どっちもどっちですよ」
「いや、時間の順序とか、遺伝とか、そういうのがあるだろう」
「冗談ですよ」
「で、母さん。映画と買い物と、どっちがいい?」
「映画見てから買い物するか、買い物してから映画を見るか、ですね」
「買い物はいいが、あまり荷物になると、映画も見にくいし、第一フットワークが悪くなる」
「あら、その後、追いかけっこでも?」
「娘と彼氏を追い回す、いかれた親父か。悪くないな」
「一生、口を聞いてもらえなくなりますよ」
「まあ、荷物なんか預けてもいいし、送らせてもいいか」
「とりあえず映画見てから、買い物で時間をつぶしましょうか」

291:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:06:44 uXDKMrlQ
>>288
同じハルヒ好きといってもいろいろな人がいるわけで、
あまり好きじゃないならスルーすればよろしい。

もしくは単品萌えを貫いた書き込みするかだな。
変態と言われようが所詮電子掲示板の話。しかも匿名だ。
翌日になればIDも変わる。

292:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:13:30 b8vM9gjS
>>290
なんかほのぼのしてていいなw
両親の台詞回しが海外のホームコメディっぽくてツボにはまった

293:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:33:11 HlcNMC7K
>>290
ハルにゃんの家族関係と。
家では逆にいじられてるんだなw

294:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:33:44 2HtONATM
>>285
GJ!まったくこいつらはwww

>>288
居るのも去るのも自由さ。
個人的には居て欲しいところだが、キャラスレと一言に言ってもそれぞれタイプが違うから。スレの空気が合わないようならば無理に引き止めたりしない。
匿名掲示板で思い通りにいく方が難しいしね。というか>>291が言いたいこと言ってくれたw

>>292
同意w なんか和む。

295:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:35:58 8Z3RGJ8+
いい話だなーの予感w

296:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:39:10 7z1a4sOr
>>288
ざっとスレを見渡してみたら分かるだろう?このスレにハルヒ単萌えなんて一人もいない
ハルヒどころかではなくSSのハルにゃんを語ってる状況だしな
原作のハルヒの話題を振っても荒らしか自演扱いされて俺みたいなハルヒ嫌いになるのが目に見えてる
アニメ板はハルヒがアンチの叩きネタになってるし谷川流スレに行くのが最適だな

297:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:51:16 jd5CRNpt
そうやって他人のせいにしているうちはダメだな

298:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:51:49 ilBPAoeF
>>296
概ね同意

299:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:58:04 uXDKMrlQ
>>296
>このスレにハルヒ単萌えなんて一人もいない
残念だが俺がいる。

300:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:02:09 ublQs8Ge
>>299
( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
別にハルキョンも全然いけるけどね

301:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:02:09 umTEOisS
荒らし君は、キャラ間争いを煽る事に失敗したから、今度は内部分裂を狙うことにしたのかい?


302:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:10:40 7z1a4sOr
>>301


な?問答無用で荒らし扱いだろ?
悪いことは言わん早めに去った方が得

303:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:16:00 uXDKMrlQ
弱気になったハルヒほど可愛いものはない。
それを見たらみくるでもSに目覚めそうなぐらいだ。

個人的にはみくるは一度ぐらいハルヒに逆襲してほしいと思ってたりする。
…もちろん可愛い方面だけどねw

304:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:19:15 nXS8WFix
キョンに止めて欲しくてわざと無茶な事をするハルヒ
しかし止めたら止めたでキョンを責めるハルヒ

305:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:19:35 jd5CRNpt
>>303
ザスニ今月号のハルヒちゃんがそれに近いか?

306:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:36:12 dLdEvw51
じゃあいてくらノシ

307:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:56:00 /SPRjweh
そんな煽りとかしてないで、面白い話題でも振りなされ。
文句だけ言ってても何も変わらないぜ。

さて俺はちょっとハルヒを後ろからツンツンしたり指を頬にぷにっとかしてくるノシ

308:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:17:28 2HtONATM
>>303
狂おしい程同意。
まぁみくるが逆襲しようと思ったら……お、思いつかんw

309:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:21:56 8Z3RGJ8+
朝比奈さんは一度くらいハルヒに何かしたらいいと思う。
長門でさえ一度世界に愛想尽かしたくらいだしな。
古泉は…それこそ想像できん。

310:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:22:58 nXS8WFix
ハルヒお茶に下剤か雑巾の絞り汁を入れるみくる

311:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:23:31 HS0p0EGt
>>302
304 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/01/09(金) 07:49:02
『ID:7z1a4sOr』←注目
アスカは別に犯罪者じゃねえだろw
自覚無しキチガイ犯罪者というのはハルヒの特性w

↑アンチスレにあったけど?荒らししてるのに何言ってるの?
言い訳あるなら聞くけど?

312:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:29:37 owQr9Vr/
URLリンク(www2.vipper.org)

このぐらいならいいよ

313:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:30:31 7z1a4sOr
>>311
ハルヒ嫌いってちゃんと言ってるじゃん
おまけに別に荒らしてないしな

314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:33:20 HS0p0EGt
>>313
ナラ書き込むなよ
週間新潮の社員か何かですか?あなた

315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 22:13:52 2HtONATM
>>314
自治荒らしも程々に。

>>312
ついにキレたみくるかw
なんか可愛いと思えるのは相手がみくるだからか

316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 22:49:43 b8vM9gjS
テックセットして異星からの侵略者に立ち向かうSOS団の面々

317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 22:51:23 jd5CRNpt
決め技は
ハル・テッカ
ですか

318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:07:44 PlO81psy
みくるの逆襲か。

いつも胸揉まれているのでハルヒの胸を揉み返そうとするが、二の腕を揉んでしまったみくる。
だが、その二の腕の柔らかさにうっとり……

「うわぁ涼宮さんの二の腕気持ちいいですねぇ」(ふにふに)
「な、なにするのよみくるちゃん! えいっ……あ、みくるちゃんの二の腕柔らかい……」(ふにふに)

お互いの二の腕を揉み合うハルみく──という光景を幻視した


319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:07:48 O4Fjdmpb
URLリンク(up2.viploader.net)

とりあえずアメリカのハルヒちゃんは貰っていくw

320:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:08:21 O4Fjdmpb
>>318
おおうw いいジャマイカ(*´Д`)

321:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:10:55 jd5CRNpt
>>319
スペインのを一つ

322:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:14:20 7z1a4sOr
ハルヒちゃんはハルヒよりハルヒらしくて素晴らしいから
ハルヒとは区別無しで拒否反応無しかやっぱりwwwwww

323:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:21:14 nXS8WFix
焚き火の横で眠るドラゴンと添い寝するハルヒ

324:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 00:24:36 PNCXsp1c
>>323
これいい。なんか書きたい。
長くなって,自分の力が収拾つきそうにないけれど。

325:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 00:39:39 FNTqzYy/
気がついたときには焚き火は消え

ハルヒは自分が大好きなドラゴンを焼いて食べてしまったことに気づいたのだった

326:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 01:10:51 qPm8LteR
ドラゴンさんドラゴンさん、ごめんなさい。
あんなに好きだったのに、食べちゃったりしてごめんなさい。
きっと怒ってるんでしょうね。ごめんね。
本当に心の底から好きだったのに、なんで食べちゃったんだろう。

キョン「なあハルヒ、俺に跨って踊りながら何ブツブツ呟いてるんだ?」

327:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 01:21:10 FrMvH6cy
ユキ…白い色の竜。普段はおとなしい。食いしん坊。輝く冷気のブレスを吐く
ミクル…赤橙色の竜。面倒見が良い。鳴き声が可愛い。甘い香りで魅了するブレスを吐く
イツキ…緑色の竜。忠実。前足自体が巨大な翼になっている。炎を球状にして吐きだす
キョン…なんか地味な色の竜。飛べないが堅い。頭も固い。酸のブレスを吐く(ハルヒには胃液と呼ばれている)

の竜達と旅をするハルヒの姿が浮かんだ

328:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 01:24:46 /Oa1GIVh
ネバーエンディングストーリーのファルコンがまず浮かんだ

329:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 02:27:43 KDEaZySJ
>酸のブレスを吐く(ハルヒには胃液と呼ばれている)
なにそのしっくり来る設定w

330:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 09:23:13 3YMAAsju
ツルヤ…にょろーんとしてる東洋風。ブレスは吐かないが、おでこから光線を出す。
リョウコ…空色。優しいようでいきなり豹変する。ブレスはないが、腕が伸びたり呪文を唱えたりする。
エミリ…喜緑モトイ黄緑色。おっとりしてる。でも時々毒を吐く。

うーむ……

331:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 09:41:13 RPReZ8AS
こういうの迷惑なのでやめてください!

556 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2009/01/09(金) 16:01:46 ID:aToXhMd5
>>448
消失はキョンがハルヒの大切さに気付く物語だから、関係無い長門の話は削るのが当たり前
原作でもそうだろ




332:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 09:43:35 FNTqzYy/
クヨウ…黒いドラゴンゾンビ。ズルズルヌルヌルしている。みんなから、どっちかというとスライムじゃねーの?と思われている
ササキ…金龍。すぐキョンと交尾しようとしてハルヒに睨まれる。お話をしているだけだよと本人は主張している
タチバナ…ハルヒの騎竜。こき使われてるけどいつか立派なドラゴンになりたいと思ってる亜竜

333:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 10:26:53 PMhOSwAF
> いつか立派なドラゴンになりたい
きょこたん(;´д⊂)

334:SSハルヒと親父
09/01/10 10:56:04 PNCXsp1c
>>290のつづきです)

「で、キョン君って、どんな奴なんだ?」
「そうですねえ。一言では言えないけれど、やさしい子ね」
「最近の男はみんなやさしいぞ。中には例外もなくはないが」
「ハルがどんなわがまま言っても、照れ隠しに怒っても、許してくれる。でも、ハルの
ためにならないと思ったら、嫌われようが苦言するし本気で怒ってくれる」
「ほんとはその役をやりたかったんだ」
「お父さんは何をやっても、真剣に怒っているときも、どこか楽しげですもの」
「そうでもない。特に娘に『楽しんでる』『好きでやってる』といわれのない非難を受
けることほど悲しいものはないぞ」
「ハルはお父さんにはそうあって欲しいのよ。でも私はハルがちゃんと涙を流せる女の
子に育ってうれしいわ」
「……」
「どうかしました?」
「いや、黙ったら少しは悲しげに見えるかなと思って」
「自分で解説が必要なら、まだまだですね」
「キョン君に聞いといてくれ。ハルヒの叱り方」
「『親のプライドが微塵もない』ってハルの声が飛びそうですねえ」
「あいつときたら、父親をグーでなぐるんだぞ。俺のお仕置きビンタはスウェイでかわ
すくせに」
「そんなの教えたの、お父さんじゃありませんか」
「父親のこめかみにハイキックするんだぞ。父親に関節技つかう娘が他にどこにいる?」
「それでも少しも効いてない振りして笑っているからですよ。あ、でもハイキックはキョ
ン君に叱られたみたい。『スカートの中とかいろいろ見えるだろ』って」
「……」
「なんですか、そのOh, my god!! みたいな身振りは?」
「感情表現が下手なんだ」
「『別に減るもんじゃないでしょ!』ってハルが言い返したら、『減るんだよ。俺のH
PとかLPとか、なんかそんなのが』とキョン君が」
「そんな話したのか?」
「ええ、ハルが声帯模写付きで話してくれたのよ。『自分のものでもないのに何言って
んのよ!』とか、ぶつくさ言ってたわね。あら、私の声真似もなかなかいけてた?」
「ハルヒが母さんにいじめられている映像が、何故だか頭に浮かぶんだが」
「ええ。ハルが照れ隠しに不機嫌ぶるのがかわいくて、ついついからかちゃうんだけど」
「今度そういうことがあったら、喜びは二人で分かち合おう。写メで送ってくれ」


335:SSハルヒと親父
09/01/10 10:56:56 PNCXsp1c
 「そんなに変なのか、ハルヒの親父さん」
 今日は日曜、俺的には近頃すっかり定番となった市内、もとい「市街探索」だ。参加
者は、土曜に定例で行われる市内探索と違って、団長と団員その一。今、二人は移動中、
電車の中で隣り合って立っている。
 前の日の探索の終わった後か、その夜の電話などで、日曜の集合時間とだいたいの行
き先が決まる。目的は「市内探索」と大同小異、つまりあってないようなものだが、参
加者によってはいくらかの意見の相違はあるかもしれない。あっても別にかまわん。他
人と付き合うのは、いやそういう意味じゃないぞ、異なる意見の持ち主と共にいること、
なんだろう。多分な。
「変ってもんじゃないわ。あれはヘンタイの域に達しているわね」
「さっき、ハルヒは親父さん似だ、と聞いたような気がしたんだが」
「何か言った!?」
「いや、続けてくれ」
「娘を叱る時まで、おもしろ半分なのよ。一応、顔は怒ってる訳。でも、目がいかにも
『怒り顔、演じてます』って感じにニヤケてるの」
「気のせいじゃないのか?」
「ないわよ。叱り終わったら、さっさと隣の部屋へ行ったの。で、こっそり後付けてみ
たら、突っ伏して、文字通りお腹を抱えてるのよ!『すまん、母さん。限界だ』だって。
母さんもその時ばかりは離婚を考えたって。あたしもそれで一時、人間不信に陥ったわ
よ」
突っ込んでいいのか、笑っていいのか、わからんぞ、ハルヒ。
「ある時、また親父のひどい悪ふざけで、何だったかは忘れちゃったけど、すごく頭に
きて、親父のこめかみにハイキックをあびせたの。ああ、昔の話だし、あんたに会う前
だし、部屋着に着替えてたし、スカートじゃなかったんだから、ノーカウントよ。……
話もどすわ。とにかく親父の側頭部を蹴ったの。クリーンヒットだったわね。で、親父
どうしたと思う? 屁でもないって顔でせせら笑ってるのよ。レバ―打ち→ガゼル・パ
ンチ→デンプシー・ロールでとどめ刺そうとしたら母さんに止められたけど。ったく、
思い出すだけで腹立つわ」
「子どもみたいだな」
おまえみたいだ、とは言わなかった。いかに俺でもそれくらいの空気は読める。という
か、そう言った際の「不幸な俺」の映像を思い浮かべることはできる。
「そうよ、ガキなのよ、ガキ!」
「しかし父親と殴り合ってる中高生は、ざらにはいないと思うぞ。男女問わず」
「誰と誰が殴り合ってるのよ!? 向こうがこっちに一方にやられてるんでしょ。直ち
に修正しなさい!」
「いや、ハルヒのケリを頭にくらって立っていられること自体、想像しにくいんだが。
お前の親父はレスラーか何かか? 首まわりがお前のウエストより太いとか?」
「フツーのサラリーマンだと言い張ってるけどね。ああ、でも『相手の攻撃をよけても
いい格闘家がうらやましい。どんな技でも一度は受けるのがプロレスラーだ』とか、ふ
ざけた台詞を吐いてたことはあったわ」
「ハルヒ、それに似たようなセリフ、俺もマンガで読んだことあるぞ」
「ああ、そうなの。それ知ってたら、その時突っ込んでやったのに」
やれやれ。なんだかハルヒの無駄な攻撃能力の育成環境を垣間見た気がする。


336:SSハルヒと親父
09/01/10 10:57:23 PNCXsp1c
「お父さん」
「なんだ、母さん?」
「ロードショーじゃなくて名画座、というのはいいんですけど」
「すまんな。実は古い映画が好きなんだ」
「それは知ってますけど、この3本立て」
「ルトガー・ハウアー特集。『ブレードランナー』(1982年)、『ヒッチャー』(1986
年)、『聖なる酔っぱらいの伝説』(1988年)。うむ、確かに右肩下がりだな。いい役
者なんだが、この後、いい映画と役にめぐまれなかった」
「それはいいんですけど」
「あとサム・ペキンパーの『バイオレント・サタデー』(1983年)とリチャード・ドナー
『レディ・ホーク』(1985年)があれば完璧だったんだが」
「お父さんの見た映画は大抵見るようにしてるんですけど」
「それは、なにげにすごいな」
「『ヒッチャー』って、デートで見に来るような映画だったかしら?」
「ご立腹はごもっとも。しかし、いささか都合があってな。これ」
「携帯?」
「実は今さっき、ハルヒの携帯に特殊なメールを送った」
「大丈夫なんですか?」
「問題ない。このGPS機能のおまけだ。そのメールを送ると、ハルヒの携帯から、現在い
る位置情報を知らせる返信メールが俺の携帯に来る。すると、地図の上にハルヒの現在
位置が表示されるというシステムだ」
「いくら熱々カップルでも、メールが入ったら気付くんじゃないかしら?」
「恋する乙女の手を煩わすまでもない。今朝、ハルヒの携帯をいじって、『GPSメールを
自動返信』モードにしといた。もともと迷子や徘徊老人の位置把握に使う機能なんだ」
「おもしろがって、その説明をハルにしないでくださいね。種明かしとか言って」
「駄目か?」
「そんな肉を川に落とした犬のような目で見ても駄目です」
「あいつの怒った顔を見るのが、唯一の生き甲斐なんだ」
「寂しい老後ね。いずれは出て行く娘ですよ」
「キョン君に婿に来てもらえばいい。あいつは話せる奴だ、多分」
「まあ、会ったこともないのに」
「もうすぐ会えるさ。だが今はまずい」
「どうしてです?」
「演出上の都合だ。さっきチェックしたところ、あいつらも映画を見るらしい」
「ロードショーを、ですか?」
「そう。だからあの界隈をうろうろしたくない」
「お父さん、嘘と尾行は下手ですものね」
「そうなんだ。よくサラリーマン社会でやっていけると思う」
「では、こうしましょう。交換よ」
「携帯をか。で、どうする?」
「お父さんはルトガー・ハウアーをご覧になって。私は買い物と尾行を楽しみます」
「母さん、今日はデエトだぞ」
「発音を気取っても駄目よ。デートなら、嘘でも私とルトガー・ハウアーを見る必然性
を力説しなきゃ」
「ダシに使ったみたいで悪かった。素直じゃないんだ。ツンデレなんだ」
「本当にルトガー・ハウアーが見たかったのね」
「そっちじゃない。いや、完敗だ。最初から勝てる気がしない」
「では集合時間を決めましょ」
「12時半に○○屋(本屋)の哲学・思想書コーナーでどうだ? 誰も近づかん。その
時間でもすいてるぞ。なんなら合言葉も決めようか」
「じゃあ、私が『ハルヒ』といったら、あなたは『キョン』ね」
「逆にしないか? 父親の男心も察してくれ」
「いいけれど、ダメージという点では同じじゃないかしら」
「本当だ。ハートブレイクだ、母さん」
「はいはい。じゃあ、また後でね」

337:SSハルヒと親父
09/01/10 10:57:49 PNCXsp1c
 「映画、よく見るのか?」
 キョンが尋ねる。映画館でする質問じゃないわね。間抜けっぽい。キョンらしいとい
えば、キョンらしいけど。
 「そうでもないわ。親父は家にいると絶えず何か見てるけど。多分、その反動ね」
 キョンはいつものように少し困った風に笑う。あたしの方がもっと自然に笑ってるわ
ね。それは多分、こいつの前だから。以前は少し悔しい気がしたけど、今は認めてあげ
るのもやぶさかじゃない。というくらいには、寛大になれた気がする。「寛大」という
には、ほんとは程遠いけどね。はあ、自分につっこむ癖がついた気がするわ。誰のせい
かしらね。
「で、今日の映画、おもしろいんでしょうね?」
「正直よくわからん。ふつうの映画とごくふつうの映画とへんな映画とすごくへんな映
画があったんだが」
「なによそれ?」
「今、この辺りでやってる映画だ。あとは、怖い映画とすごく怖い映画だったな」
「すごく怖い映画がよかったわね」
と言ってやると、キョンの顔に少しだけど焦りの色が見える。そこはポーカーフェイス
で華麗にスルーでしょ。いつもみたいにやる気なさそうな顔でいいのよ。あたしはニヤ
リと笑ってやる。
「まあ、ヒロインが白血病で死ぬとかでない限り、暴れ出さないわよ」
声には出さないけど、やれやれ、って言ってる顔ね。
「まあ、『暴れる』と口で言ってるうちは大丈夫か」
うっさいわよ、キョン。


338:SSハルヒと親父
09/01/10 10:58:43 PNCXsp1c
「ハルヒ」
「キョン。……母さんの言うとおりだった」
「何がです?」
「映画だ。『ヒッチャー』。確かにデエトで見る映画じゃない」
「そうですよ」
「ごついおっさんが、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」
「あらあら」
「殺しても死なないんだよ、そのおっさん」
「ルトガー・ハウアーですから」
「それでさらに、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」
「お昼、どうします?」
「携帯、とりかえてくれ」
「はい」
「ピ。ピ。ピ。……おいおい」
「どうしました?」
「あいつらだ。高校生らしく、ファストフードで済ませると思ったんだがな」
「この地図、小さいわ。どの辺りにいるのかしら」
「ここだ。こじゃれたイタメシ屋なんかあるところだ」
「よくそんな細かいところまでわかりますね」
「この辺りのメシ屋、ゲーセンの類いはすべて暗記した。基本だ」
「少年課の刑事さんみたいね。娘に似て、無駄に高いスペックね」
「娘が俺に似たんだ。……無駄に高いか?」
「キョン君が奮発したんですよ、きっと」
「イタメシ屋か? ランチだと1500円からある」
「そこまで覚えてるの?」
「基本だ……無駄に高いかな?」
「ええ、きっと。でも、嫌いじゃありませんよ」
「よかった。凹むところだった」
「で、鉢合わせはまだ避けたいの?」
「劇的な登場と行きたいもんだ」
「すてきな昼食と、わたしたちもいきたいわ」
「ガキが来そうにないそば屋があるんだが。そのイタ飯屋からすると駅を挟んで反対側
だ」
「落ち着いて食べられそうね。天ざるなんて、どうかしら?」
「人におごりたくなるほど、うまいのが食える」
「すてきね。ごちそうになるわ」
「イエス、マム」

339:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 11:29:10 PMhOSwAF
GJ。いいねw

340:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 11:45:28 iKWWrOUs
いいないいなハルキョンのみならずハルヒ父母のやりとりがニヨニヨさせられるw
ハルヒはある意味理想的な親に恵まれたんだろう。

341:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:10:26 EFEZpfox
ってか親父さんもお母さんもキョンとハルヒは結婚する前提で会話してんよ
まぁ実際そうですが。なんて先見に長けた方々だ

342:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:16:22 FrMvH6cy
>>338
淡々としたやりとりがイイなぁw
なぜか大橋ツヨシ画で脳内再生されてしまった

343:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:52:16 L0ohwBzk
うぅ、今日は寒いな……。
こんな日はハルヒを抱きしめるに限る。
ムギューっと。
はっは照れちゃって可愛いなぁ

344:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:53:16 3YMAAsju
ぬこは照れませんよ?

345:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:56:46 Ia6O8uWu
シャミセンに指を噛まれるハルヒ

346:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:58:02 vugt7ota
>>338
GJ。
なんかハルヒの母親と父親がシャナに出てくる千草と貫太郎にみえる。いい夫婦仲だ。



…スレチだな…消える。

347:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:59:33 x5sOHkCI
しかし両親はハルヒの行動をあまり知らなさそうな気がするw
家ではめちゃくちゃおとなしそうな印象がある。

348:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 16:54:20 KDEaZySJ
孤島とかでも「同好会の~」とか言ってたりと、実は結構わきまえてる面もある。

349:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 16:55:42 x5sOHkCI
そうそう、孤島では最初の一瞬だけだけど猫かぶってたんだよなw

350:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 17:52:05 o1k6boes
「古泉くんは欠かすことの出来ない大事な副会長(うろ覚え)」
と田丸さんに説明してたけど、親戚の前で古泉を持ち上げたり、ハルヒは意外にちゃんと気を配ることの出来るコなんだよなw

「その気配りを俺にも分けて欲しいものだ」
とかキョンなら思ってるかも。

351:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 18:00:32 ITwIXx0U
エンドレスエイトのラストでキョンの家に押し掛けてなかったっけ
その時もきっと上手いことやったんじゃない

352:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 18:19:35 iKWWrOUs
朝倉突然転校事件(真相は長門に消されたんだが)の調査のときも管理人のおっさんと真面目に喋っていたしな。

「彼女は至極まっとうな思考回路を持つ常識人なんです」とは古泉も言ってるし。

353:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 19:06:26 o1k6boes
近所の子の家庭教師をしたりとか、その辺は如才なくしてるんだろうな。
子ども会のクリスマスパーティーではどんなハルヒだったのか、見てみたい気もする。

354:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 20:37:29 XOloRx+u
全く物怖じしない性格だけど、案外人見知りはするんだよな
普段は両者がうまい具合に拮抗して普通に見えるから、
他人からはシャイな性格が見えにくい

だから人前で猫被るし、上級生が来た時に「キョンちょっとこっち来て」となる

355:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:23:19 pFfX7WYP
性格が変わってるってこと以外は普通の女の子なんだよねハルヒは。
いや、性格と言うより考え方が普通とは違うってだけか。
性格の相違なんて普通の子より多少わがままな程度かもな。
人より早く気付いてしまってもがく思春期というか…

あれ?ごめん俺酔ってる。

356:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:26:15 MYYnt9Ar
>>354
SOS団の仲間と一緒なら自信に溢れたキャラでいられるから同じクラスにいるキョンを付き合わせたんだろうね
そこはキョンへの好意云々よりそう考えたほうが萌えるw
その場にいたのが長門やみくる、古泉でも一緒に来させただろう
昼飯やらトイレやらで誰もいなかったら果たしてどうしていたのか

357:konakona
09/01/10 21:35:18 tHsS9jc2
みくる萌ぇ―(〃д〃)―!!
              ,r'´  ̄ `ヽ
           , -―‐―-、{  ∧ヽ  ',
.     , -―-、/  ‘ ’     ヾ>' /
    /  /7_/   , -―‐―- 、_   r′
    | / 勹}  //      \ ヽ、 \
    ', `ー ' / /{ハ 、 X'⌒ヽ :Viヽ  \
      `ーァ // { イヘ ヽ\ィ≠ミヽ:.ij: :ト   ヽ
       / イ i:从 {ィ=ミヽ>弋_:::}ノN):.:| l   }
     /  {∧Nヽ代_:ハ    `'' !l: :|: :.レ 
      {  ,ヘ | : |:.ヽゞ''  `o  ,リ: :|: 八   /
       >┴ム:j: :.|: :}: ゝ、 ..___ ,.イ}: :.ム: : ::V/
    (V、ヽ }`'7ァ|: :|: :fZ┴‐‐ rヘ:_:( )=ヽ:.\
     }ニ、ー',_ノ'〃i.:| ̄\_r-、∧∨l |ヽ_>う:`ー-
    r<__乙// ヽ、{/   `Tヽー' ¨ ヽ//´{: : ヽ
    } 8 Y:〈   /` _.Cニ'’      {  〉: : :
   l   {: :}  / /´  〃  `ヽ  、ノ! {: : : :
   |   ∨  { /    !l    \=<} l : :l: :
   |    } 人j      !     ハ  ヽ_∨| :/
   ∧    ,イ| : :}!     i     / ,|  / │レ′
  〃:ヽ__,/: :|: /'     ヽ   / /:!、  \j
  {八: : :ヽ: : :{/,'         / /: /:ヽ_/
    `ヽ:{`ー//         ン {イ/'´

358:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:55:06 bHdX3LMT
ハルヒも好きだがみくるもすきだぜ。

359:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:57:58 MYYnt9Ar
ハルヒとみくるがキャッキャハワワしてるのがいい

360:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 22:36:30 Ia6O8uWu
原作キャラがハルヒ一人だけであとはオリキャラで固めた外伝ものが見たい

361:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 22:40:28 KDEaZySJ
それは外伝過ぎるw
>>327みたいなのなら大歓迎だがw

362:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 23:13:38 jX3bzNpr
確かに>>327みたいのは読んでみたい。職人さんに期待しておこうw

363:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:16:44 1+oop7KH
>>360
中学時代の暗いふんいきの、今とまったく違うサスペンスものなら。
「笑わないハルヒ」で。

364:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:20:07 itxG11EP
>>363
それじゃあもれなく谷口が付いてくるジャマイカ

365:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:31:58 CUyd3LiF
>>364
付いてくる訳無いだろ。そもそも>>360自体難しくないか?
それこそ谷川が書いてからじゃないと下手したら『妄想乙』で終わりかねん

366:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:49:33 1+oop7KH
女性ファンがキョンハルのまんが書いてるサイトがあって、
いいなぁ、と思うけど、ここで紹介すると迷惑かかりそうだから
難しいなぁ
女性視点でハルヒ自身を書いてるのがいいのよ。

367:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 02:06:14 O1AoOvYU
たのむ  はるひ!!



今すぐ おれの おちんぽ 生足で つまみあげて!!!

368:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 02:15:00 adHQ2mZb
じゃあひどく時間の掛かりそうな回りくどいヒントで頼む。

369:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 04:43:52 a5+DWHbU
>>366
「ハルの「まん」が書いてある」だけで必死に検索した自分は死んだ方がいいようだ。

370:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 08:17:22 YHb1SAE9
涼宮ハルヒの肉まん

371:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 09:02:09 4KqYi9mj
>>368
まわりくどいヒントっていいね。ひまつぶしできそうで。
じゃ↓からヒントです。
URLリンク(www.whiteknightlogic.net)
URLリンク(www.whiteknightlogic.net)



URLリンク(ja.wikipedia.org)

以上。


372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 09:11:33 adHQ2mZb
㌧。
さて俺もハルヒの(作った)肉まんでも食べるとするか。

あ、そういえば今日は福男の日だなw

373:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:16:10 Z/WjeJdz
>>365
ハルヒは谷口とずっと一緒になることを望んでるからついてくるよ
多分、恋愛感情は精神病の伏線でキョンに飽きた後の大学生活でもな

374:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:23:50 QzdH5Rd4
おこたでぬくぬくするハルヒとキョン。そしてその子供達(または孫達)

375:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:26:02 Leu40lAj
>>371
ちょっとTTTっぽいな

376:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:32:20 Y5D9hM78
>>373
精神病の発言ってここ以外じゃヤリマンフラグとかキョンに飽きるフラグとかよく聞くな
何なんだろうな

377:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 11:20:53 ielotkaZ
ヤリマンネタもキョン飽きネタもエロ同人の世界じゃ当たり前にネタになってるな

378:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 12:04:54 YHb1SAE9
あいつら全員氏ねばいいのにな。

379:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 12:35:40 ZSMXuLp1
ハルヒは成人式とかも楽しむんだろうなぁ。
気合い入れた格好してきそう。
ハルヒの晴れ着姿……想像しただけでにやにやする

380:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 12:57:11 ielotkaZ
ツン系、姫系のヒロインが取り得の無い主人公にほれる作品だと必ず出るネタでもあるけどな

381:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 13:42:05 8spzc08B
神奈川県川崎市で溝の口発の真っ赤なヒーローに出会ったハルキョン


ハルヒ「・・・ヒーローって実在したんだ」
キョン「・・・しかしヒモはないだろ」

382:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 13:43:38 /7/OGm5b
ハルヒ「日本じゃあ二番目ね」

383:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 13:52:42 izaoMPNr
ならば日本一は誰だ!?


384:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 14:26:30 Z/WjeJdz
>>376
文字通り
恋愛感情は精神病なんだろうさ
分裂じゃ完全に不思議探査にも飽きてきてるのと同様にキョンにも飽きると考える以外に選択肢がなかろう
しかし唯一飽きてない人物がいる。谷口というハルヒの最も幼馴染に近いと言える男。
ならばキョンに飽きた後は谷口とくっつくと考えるしかない

異論があるなら誰か説明してみてよ>恋愛感情は精神病

385:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 14:28:22 ielotkaZ
NGしました

386:SS:恋愛は精神病(1/2)
09/01/11 14:40:04 izaoMPNr
反応がなくて悲しい。ズバットネタは無理なのか……
とりあえず投下します。


「恋愛ってなんでしょう?」
みくるちゃんが唐突に言った。
「どうしたのみくるちゃん?突然」
「この頃バレンタインが近づいているせいか、クラスとかいろんな所でカップルを見かけるようになったんです~」
あたしは団長席の後ろの窓越しに外を見てみた。
「ほんとね、校庭に男女組がたくさんいるわ」
「だから人を好きになるってどんな感じなのか気になってきちゃいまして……涼宮さんわかります?」
「好きになるねぇ……」
……ん、なんでキョンの顔を思い浮かべるのよ!あたし!
「涼宮さん?」
「なっ!なんでもない!」
あたしは頭の上の妄想の吹き出しを両手でパタパタと掻き散らしながら答えた。
「いいみくるちゃん!恋愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ、精神病の一種なのよ!」
「ふえ~、そうなんですか~。でも涼宮さん、涼宮さんは本当にそれでいいんですか?」
「もっもちろんよ!あたしは一時の気の迷いで面倒ごとを背負い込むほどバカじゃないのよ!」
なんだろうこのモヤモヤ感は……


コンコン
「あっ、は~い。どうぞ~」
ガチャッ
「うぃ~す」
間抜け面がやってきたわね。
「こんにちわ~、お茶をどうぞ~」
「ありがとうございます朝比奈さん」
鼻の下を伸ばして、まったく!
「んっ?ハルヒどうした?」
「なんでもないわよ!」
なんか腹が立つわね…

「あっそうだ、キョンくんは恋愛ってどういう感じだと思います~?」
「恋愛ですか?俺はまだそういう経験がないからよくわかりませんね」
「ないんですか~?」
「ええ。まあ一般的には相手のことがとても気になって他のことが手につかなくなるとか
 四六時中相手のことを考えてしまうとか言いますが、実際の所はどうなんでしょうね?」
そうなんだ、まだないんだ……なんだろうホッとしたような残念なような……
「とても気になる、四六時中考える……」
なに?あのみくるちゃんの意味ありげな目配せは?
「それって涼宮さんの事ですか~?」
「「ぶっ!」」
「みっみくるちゃん!?なんて事言うのよ!」
「そっそうですよ朝比奈さん!よりにもよってなんでハルヒなんですか」
よりにもよってですって~!?
「ちょっとキョンそれはいったいどういう意味っ!」
「ちょっとまてハルヒ!矛先が変わってるぞ!」
「うるさい!よりにもよっててどういうことよ!?」
「あ~それは言葉の綾というモノで……」
「あたしの事なんて全然考えてないって事!?」
「ハルヒ、論点がずれてきてるぞ。考えていないこともないが……」
「ないが……なによ」

387:SS:恋愛は精神病(2/2)
09/01/11 14:40:36 izaoMPNr
「たとえば俺がハルヒに恋愛感情を持ってもお前は受け止めないだろ?」
「なっ、何でそう思うのよ?」
「だってお前、前に恋愛感情は精神病だって言ってたじゃないか」
あっ!
「一時の気の迷いで面倒ごとを背負い込むつもりはないんだろ?」
あ、あの時はそうだったけど……
「だから「もういい!!」」
「ハルヒ?」
「もう…それ以上聞きたくない……」
もうだめなんだ……もうキョンはあたしを好きになってくれないんだ……
なんだか悲しくて…目の前がぼやけてきた……


…ん、キョンがあたしの涙をぬぐった?
「あ~、ところでハルヒよ。俺はハルヒのおかげで病気に掛かっちまったようなんだが……」
えっ?どういうこと?
「この精神病は一生直りそうに無いんだが……」
キョ、キョン!?それって……
「もちろん看病してくれるよな?」
あたしは涙をぬぐって立ち上がった。
「な、なにいってんのよ!あたしの方こそあんたのせいで精神病に掛かっちゃってるんだからね!
 それもあんたよりも早くから!」
「ハルヒ……」
「だから、だからあんたの方こそ一生かけてあたしを看病しなさい!そしたらあたしもあんたの事
 一生かけて看病してあげるんだから!」
「ありがとうハルヒ。これから先もずっと、よろしくな」





「涼宮さんとキョンくん抱き合っちゃって幸せそうです~」
「涼宮さんが安定する事はいい事ですが……今回僕らはセリフがなかったですね長門さん」
「…あのバカップルの目に周りが映っていない事に加えて作者の力量が不足していたため
 私達を話に絡ませる事が出来なかったと推察する。いずれこの作者の情報連結は解除する」


388:SS:恋愛は精神病
09/01/11 14:41:11 izaoMPNr
キョンが恋愛感情を精神病と言うSSが書きたくて書いた。
ちょっとキョンがさわやか青年になってしまったが反省はしてない。

従姉の姉ちゃんに初恋をしているというツッコミは却下します。

389:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 14:47:53 Z/WjeJdz
>>385
説明出来ないんだなやはり。そうやってすぐ逃避・・・
原作じゃハルヒは谷口と一緒にいることを望んでいる
それが原作のハルヒ
悪いね

390:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 14:54:06 ZSMXuLp1
>>388
爽やかキョン、やるじゃねぇかw
GJ!
ハルヒ可愛いよハルヒ(*´Д`)

391:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 15:08:11 D6XOXhqL
>>386
>ズバットネタは無理なのか……

すまん、外出してて、反応できなかった。GJ!

392:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 15:54:30 itxG11EP
大型バイクを乗り回しながら銃を撃つハルヒ

393:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 16:00:42 adHQ2mZb
>>388
GJ!
朝比奈さん…恐ろしい子!

>>392
ダダッダッダッダーン!なハルヒが唐突に再生されて吹いたw

394:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 16:15:41 77ptvR6f
GJ!いいねい。

>>393
ターミネートだヒューマン!の方しか出てこねーw

395:SSハルヒと親父
09/01/11 16:49:56 D6XOXhqL
 映画は可もなく不可もなく、といった感じだった。
 泣かせどころが2~3カ所、笑いどころが5~6カ所。まあ,普通に「へんな映画」
だったわ。
 それも、前半はハラハラドキドキ手に汗にぎって見てたのに、後半はグーグーいびき
かいて寝てる奴ほどではなかったわね。呆れるのを通り越して、笑えたわよ。
 言い訳がまた古典的というかベタというか、「明日が楽しみで、夕べ寝られなかった」
と。あんた、何時代の人間よ? 思いついても普通口に出来ないわよ。事実なら、なお
さらね。
 まあ、あたしも終わり三分の一は寝てたし、この件はこれ以上追求しないわ。あんた
も忘れなさい。いいわね、キョン? いいのよ。こういうのは何を見るかより、誰と見
るかが,重要なのよ。自爆?どこの誰が? へえ、あんたも言うようになったわね。で
も、顔真っ赤にしてちゃ説得力は1ピコグラムもないわよ。うっさい。トマトとか言う
な。指をさすな。小学生か?! ……ああ、待って。以後、恥ずかしいこと言う度に一
回、グーで殴るから。はい、どうぞ。 ……ヘタレ。いくじなし。

 まあ、食事は、おいしかったわね。
「ほんと、食べてる時は幸せそうだよな」
わるい? おいしいもの食べて幸せになるのは当然よ! 何食べても見境なく笑ってた
ら多幸症だけどね。あんたも、あんなにおいしいお弁当、持ってきてるんだから、笑顔
で幸せを噛みしめて食べなさい。あれは、いつ取られるかわからんから、周囲を警戒し
てる表情だ? 上等よ、表へ出なさい! あ、そ。確かに混んでるしね。随分、並んで
るわね。で、この後どうするの? はあ、誘ったの、あんたでしょ。しょうがないわね。
ほら。何かって? 見てわかんない? 怪しげな収蔵品を展示してる博物館というか室
内テーマパークの割引券。新聞屋が置いて行ったのよ。うっさい。行くの?行かないの? 
あたし?行くに決まってるでしょ。じゃあ、早く来なさい!


「で、どこで劇的な登場をするんです?」
「俺の計算だと、黄昏どきの展望台だな。みんな景色を見るふりをして、お互いを見な
いお約束だから、若いアベックの宝庫だぞ」
「そこに乗り込むの?」
「命知らずだろ? 惚れたか?」
「あの二人、照れ屋だから、いっそ観覧車にするかもね」
「だから町の中にあんなもの建てるのは反対だったんだ」
「ロンドン・アイ、ふたりで乗ったわよね?」
「テームズ川は、心のふるさとなんだ」
「いいところでお父さんが現われたら台無しよね」
「馬に蹴られるような真似はしない。登場はその直後だ」
「『口づけを交わした日は、ママの顔さえも見れなかった』」
「なんだ、それ?」
「歌の歌詞ですよ」
「クールな自分を見失いかけた」
「ふつうですよ」
「目がきょどってないか?」
「ふつうよ」
「まあ、観覧車には爆破予告の電話をするとして、だ」
「いいけど、オカマ声はやめてね」
「母さん、念のため言っておくが、あれは悪ふざけだ」
「知ってるわ」
「信じてくれ」
「はいはい」

396:SSハルヒと親父
09/01/11 16:51:30 D6XOXhqL
「結局、私たちが乗ることになったのね、観覧車」
「何事も予習復習だ。俺は照れ屋なんだ」
「行き当たりばったりも素敵よ。期待以上の事が起きるかもしれないし」
「たしかに。ぎちぎちのスケジュールだと、そもそもサプライズの生じる余地がない」
「どうしたの? 『しまった』って顔して」
「今のをハルヒに伝えるの忘れてた。ああ、親らしいこと、何もせずじまいだ」
「平気よ。どうせ聞く耳もたないもの」
「だが、母さん。あれは、ああ見えて勝負パンツをはいていくような娘だぞ」
「『お父さんの親心は、おじさんの下心』よ」
「なんだ、それ?」
「ことわざですよ」
「新しい自分を見つけ損なった」
「よかったですね」
「声、うらがえってないか?」
「大丈夫」
「しかし、こんな密室に二人きりで向かい合って、恥ずかしくて死ぬんじゃないか?」
「同じ側に隣り合って座る手もあるわね」
「ああ、それならお互いの顔を見なくて済む」
「こんなに近くにいるのに、もったいないわね」
「俺たちも、いいかげん素直になろう」
「あら、私はずっと素直ですよ」
「わかってる。我が家でツンデレは、俺と娘だけだ」
「三分の二いれば、憲法も変えられますよ」
「そうなのか?」
「違ったかしら」
「眼下の下界を見ろよ。人間がアリのようにたかってる」
「夜景には早いけれど、きれいね」
「母さん、吊り橋効果って知ってるか?」
「ええ、保健の時間に習いました。たしかシャクターの情動二要因説(1964)やダマジオ
のソマティック・マーカー仮説(2000)と一緒に」
「そうなのか?」
「違ったかしら」

397:SSハルヒと親父
09/01/11 16:52:38 D6XOXhqL
「さあ、たっぷり楽しんだな」
「そうですね」
「あとは、若い連中をからかいに行くだけだ」
「ひかえめにね。『やーい、やーい』は、やめてね」
「あれ、嫌がるんだぞ」
「されるのが嫌というより、『これが自分の親』と思うのが嫌みたいですよ」
「うまいぞ、母さん。『親』と『嫌」をかけたんだな」
「いいえ」
「他に禁則事項はないかな?」
「女の子だから、残るような傷はちょっと」
「顔以外の傷は、見たらクーリング・オフは認めんぞ」
「ハルが小さい頃は、毎日、なま傷だらけで。きれいに治ってよかったわ」
「男の子がするような遊びしかしなかったからな」
「息子の方がよかったの?」
「息子だったら、俺が殺されてるか、殺してるよ」
「そうなの?」
「ああ、俺が息子だったらそうしてる」
「ふふ、ハルヒが女の子でよかったわ」
「心底そう思う。だが、うまく伝わらないんだ」
「表現方法を変えてみたら?」
「今度そうする。だが、恥ずかしくて死にそうだ」
「それもいい手かも」
「生まれ変わったら試してみる」
「あの子たち、この中にいるの?」
「隣のビルとつながってるチューブみたいのがあったろ。あれが展望台なんだ。今だと、
夕日が正面でロマンチックだ」
「このロビーで待つの?」
「あそこの色の違うエレベータが展望台直通のやつ。あいつらは事がすんだら、あそこ
から出てくる予定だ。そっちに喫茶があるから、座れるし、お茶も飲める」









「ハルヒ、それとキョン君だったかな? Comment allez-vous?(コマンタレブー)」
「な、なにしてるのよ!?こんなところで」
「母さんと二人で青春してるんだ」
「まさか、つけてきたの? 最低!!」
「自分ばっかり幸せになれると思ったら大間違いだぞ。幸せは分かち合うもんだ」
「母さんまで、この悪魔に魂売ったの!?」
「キョン君、君はまだやり直せる。いっしょに日本へ帰ろう!」
「キョンに指一本でも触れたら承知しないわよ!」
「ラブラブだな、このツンデレ娘」
「親父にだけは言われたくないっ!」
「じゃあフラクラか?」
「娘相手にどんなフラグ立てようっての?」
「死亡フラグ」
「覚悟はできてるようね!」

398:SSハルヒと親父
09/01/11 16:53:24 D6XOXhqL
どうしたらいいのか、いや何がはじまったのか、見当もつかず途方に暮れていると、い
きなり襟首をすごい力でひっぱられた。 ハルヒ?は前にいるよな、ってハルヒの母さ
ん? おまえのアレは、母親ゆずりだったのかよ。
「少し離れて見てましょうね。キョン君までケガしたら大変」
「止めなくていいんですか?」 普通は娘の心配をしませんか?
「もう無理よね。こんなにおもしろいもの」
ああ、最後の頼みの綱だったが、この人も駄目だ。
「仕事で家を空けることが多いせいかしら。会うと愛情表現が過激になっちゃうみたい
なの」
ころころ笑うところじゃありません。
「ハル、今日はキョン君も呼んで夕食よ。母さん、本気出すから、早くしとめて帰りま
しょう」
ハルヒは顔は敵(父親)に向けたままだが、親指を立てて(いわゆるサム・アップだ)、
多分「OK」の返事をした。
「いつもは、本気じゃないんですか」
と、当たり障りなくて、どうでも良さそうなところに突っ込んでしまう。
「そう毎日だと家計がねえ。普段はどうしても時間とか値段とか効率を考えてしまうの。
今日はそういうリミッターなしだから、楽しみにしててね。『さすがハルヒの母さんだ』っ
てところをお見せするわ」

すみません。俺にはお見せできるようなものが何もないみたいです。
「いいのよ、そんな」
「今はこれがせいいっぱい……」
どこかで聞いたようなことを言って、俺は闘争オーラの震源地へ、びびりながらも2歩、
3歩踏み出した。
「一家団欒のところお邪魔してすみません」
「キョン君、下がっていろ。手負いの娘が何をするかわからん」
「このバカ親父!!」
俺はすうと息を吸い込んで、低く押さえ込んだ、しかしよく通る声の出し方で言った。
「おいハルヒ、やめとけ」
「うっさい、邪魔するな!!」
「やめないとな・・・別れるぞ」
「「!!」」

 音速の壁を越えて父と娘が同時に俺につかみかかってきた。ああ、ハルヒのお母さん、
後のことはお願いします。
「お、親の前で、だ、だ、だれが、あんたと、つ、付き合ってるみたいなこと言うな!!」
「……」
「親父、何黙ってるのよ!!」
「いや、突っ込もうか、おちょくろうか、嬉しいような、寂しいような、複雑な心持ち
でな。ところでハルヒ」
「なによ!?」
「キョン君、もうオチてるぞ」
「あ」

399:SSハルヒと親父
09/01/11 16:55:10 D6XOXhqL
 親の前だとか、いきなり既成事実だとか、パニっくって力の加減ができなかったとか、
言い訳はしたくない。結局、意識を失ったキョンは親父が蘇生させて、そのまま親父が
おぶって帰った。あたしが、と主張したんだけど、
「若い兄妹を売る奴隷商人に見られたらかなわん」
という訳のわからない親父の言い分が通ったのだ。無理を通せば道理が引っ込むって奴
だわ。
 母さんは母さんで、キョンの家へ電話をして何やら調子の良い嘘話をこさえて(確か
にうちの娘が息子さんの首を絞めましたので、夕食を食べていってもらおうかと、とは
言えないわよね)キョンの親御さんを説得し、その前に電話してあったのか、話が終わっ
て建物の外に出ると、タクシーが私たちを出迎えていた。親父とキョンと母さんが後ろ
に乗って、あたしは一人、運転手さんのとなりの前の席。母さんが無言でそう促したの
に従った。
 キョンといるところをうちの親に見られて、ううん、うちの親をキョンに見られて、
どうしようもないくらい動揺してたのは確か。怒りをあおった親父に乗ったのも,混乱
と照れを隠すため。そこにキョン、あんたまで乱入してきて、さすがの私もオーバーフ
ローよ。パニックにもなるわ。でも、あんた、あたしを止めようとしたんだよね。それ
くらい、分かるよ。分かる過ぎるくらい。あんたがどういう奴で、あの場面に居合わせ
たら、何を考えて、どうしようとするかぐらい、百もお見通しよ。だから,今は自分が
情けない。

「おい、こいつ。なかなかやるな」
バカ親父が何か言ってる。もう黙っててよ。娘が泣いてるのに、責任ぐらい感じなさい。
「『こいつ』なんて呼ばないでよ。ちゃんと『キョン』って名前があるんだから」
「『キョン』は、ちゃんとじゃないだろ……。わかったよ。キョンはすごい奴だ」
「『キョン君』でしょ」
「はいはい。キョン君は、なかなかのもんだ」
「キョンが目覚ましたら、その無駄口、ふさいでよね」
「混乱に混乱を、か。ベタだがなかなか思いつかん。思いついても普通は選択せん。ず
いぶんと修羅場をくぐってるのかな、この若者は?」
「知らないわよ」
「おいおい、知らなくていいのか?」
「知ってても、あんたに言う必要ないわ」
「そりゃそうだ」
親父はそっぽを向いて、アヒルみたいに口をとがらせる。子どもみたい。恥ずかしいか
ら止めて。


400:SSハルヒと親父
09/01/11 16:56:27 D6XOXhqL
「昔、父さんの親友二人がな、ちなみに男と女で、そのうち夫婦になるんだが、ちょっ
としたレストランで痴話喧嘩を始めた。気性の荒い二人でな、飛び交うのは怒号だけじゃ
すまなくなって、両方が同時にナイフとフォークを握りしめて立ち上がった。俺はそい
つらの向かいで飯を食ってたんだが、店中の人間が父さんを注目しているのに気付いた。
『止めてくれ』ということらしかった。その国の言葉は、まだあんまり得意でなかった
んで、細かいことはわからんが。父さんは、とっさに自分たちが食事していたそのテー
ブルを蹴り飛ばしてひっくり返す手を思いついた。でかい音と衝撃で、気をそげるかも
しれんと思ったんだ。だが、実行は躊躇した。テーブル・マナーはいくらか教えてもらっ
たが、犬も食わないケンカにテーブルを蹴飛ばしても可、なんて常識はずれもいいとこ
ろだからな。もう一度、他の手はないか考え込んだ。父さんも若かったから口では『常
識なんてくそくらえ』と言っていたが、いざそんな場面に投げ込まれると、自分が骨の
髄まで常識に染まってるのを思い知ったよ。結局、父さんがテーブルを蹴飛ばすよりも
早く、女のフォークが男の胸にぶすり。……ハルヒ、全然信じてないだろ、今の話」
「親父、その話、怪談になってる」
「しょうがない。母さん、胸の傷を見せてやれ」
「バカじゃないの。刺されたのは男でしょ」
「そうだ。言ってなかったが、母さん、昔は男だったんだ」
「だったら、あたしはどこから生まれたのよ」
「そりゃ、おまえ、コウノトリをおびきよせて孕ませたんだ。だが、そのコウノトリは
本当はハゲタカだったんだ」
「母さん、このバカ、いますぐ捨ててきて」
「父さんは、この若者、気に入っちゃたな。お前が捨てるなら、俺が拾うぞ。お前にオ
トされるようじゃ、少々線は細いが、なに海兵隊に2年もぶち込めば、口で糞たれる前
と後にSir.をつける立派な若造になる」
「訳わかんない。捨ててないし、勝手に拾わないで」
「今時の若いもんを見直したってことだ。……よし、来年は冬コミにサークル参加する
ぞ」
「はあ?」
「サークル名も決めた。涼宮家を大いに盛り上げるソフィスケイトされた大人の団、略
してSOS団だ。ガキは入れないから安心しろ」
「母さん、親父が壊れた。新しいの買っていい?」
「はいはい」
はいはい、じゃないでしょ。誰か何とかして。キョン、いいかげん目をさましなさいよ。
や、やっぱ駄目。寝てなさい。目が覚めても寝たふりしてて。


 気がつくと、事態は修羅場から、魅惑の食卓へと激変していた。
 俺たちはナプキンなどつけ、出ては下げられ、また出ては下げられていく何枚もの皿
の上の料理を食べている。
「お、おい。ハルヒ」
「なによ。ちょっと、顔が近いって」
「すまん。しかし、これ家で出てくるような料理じゃないぞ」
「あの人は無駄になんでもできるのよ。若い頃、フレンチの店、してたこともあるみた
いだし」
「まじか?」
「金持ちのじじいに金出させて、店出したんだって。シェフもギャルソンもソムリエも
ピアニストも全部自分ひとり。テーブルも一つっきりで予約のみ。親父と出会うまで続
けてらしいんだけど。本人の話だし、あてになんないわ。『日本じゃないのよ』とか言っ
てたし」


401:SSハルヒと親父
09/01/11 16:57:31 D6XOXhqL
「まじか?」
「小学校も途中までしか行ってないとか、14の時には日本にいなかったとか。そうい
う『伝説』みたいなことしか、自分のこと言わないの。たしかに語学は親父よりできる
みたいだけど、発音はきれいだし。親父は何語しゃべってもカタカナね。あれでよく通
じるわ。まあ母さんの方が、娘をからかわないだけマシだけどね。最近そうでもないけ
ど」
そこで何故「じとっ」とした目で俺をにらむ?
「わかんないなら、いいわ。あ、親父、醤油とって」
「フレンチに醤油はないだろ?」
「何言ってんの?このソースにも使ってあるわよ。だったらソイ・ソースとって」
「それ醤油と同じだ。母さん、このソースだが……」
「ええ、使ってますよ、お醤油」
「……キョン君、お互い苦労するなあ」
「はあ」
「愚かしくもバカバカしい店があるんだが、憂さを晴らしに今度飲みに行かないか?新
しい友情のはじまりだ」
「キョン、知らない親父に着いて行っちゃ駄目よ。死刑だから」
いや未成年だし。そんな店、行きたくないし。友人は選びたいし。親は・・・選べない
んだよな。
「母さん、娘がグレた。次のと交換していいか?」
「次の、って何よ?」
「……教えない。だが、眼鏡っ子で巨乳とだけ、言っておこう」
「むー、巨乳は垂れるんだからね!」
論点が違う!・・・よな?


  おわり




(別の日の食卓にて)

「そういえば、あたしが親父の頭を蹴って、親父が平気な振りして笑ってた話をしたら、
キョンの奴、なんて言ったと思う?『子どもみたいだな』『でも、そういうの嫌いじゃ
ないぞ、オレは』だって。ばっかじゃないの!」
「おお、心の友よ!!」
「あんたはジャイアンか!?」


  ほんとにおわり

402:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 17:02:21 D6XOXhqL
すみません。おわりました。

変態おやじは、キョンをいけにえにしても止まりませんでした。

403:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 18:27:47 MPzrLoQ8
おつかれー
ハルキョン関係なしに上手いと思いますよGJ

404:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 18:33:39 Y5D9hM78
ハルヒは朝倉に消失の表紙を強奪されたかって件で某スレが盛り上がっててワロタ

405:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 18:48:48 2LDzDou8
GJ!
掛け合いとか面白かったぜw
こういうドタバタは嫌いじゃない。

406:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 19:26:38 QOHexDYq
親父最高すぎるぜ!

407:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 19:55:16 pU3cUTzW
親父さんがエネルギッシュで闇の少ない中島らもみたいだった
GJ!

408:SS いきなり変わる『涼宮ハルヒの憂鬱』
09/01/11 20:31:38 JJBUJXsF
※このSSは西尾維新(著) 化け物語のワンシーンを元にしています。

涼宮ハルヒの憂鬱 ラストシーンから改変


俺は足を引きずり、よたよたと階段を上がって懐かしむべき一年五組の教室へ向かい、あけっぱなしの戸口から三歩歩いたところでまた立ち止った。
窓際、一番後ろの席に、ハルヒはすでに座っていた。なんだろうね、あれ。頬杖をつき外を見ているハルヒの後頭部がよく見える。
後ろでくくった黒髪がちょんまげみたいに突き出していた。ポニーテールには無理がある。それ、ただくくっただけじゃないか。

さてさて。しかし、相手がハルヒだからな。
なるべくこっちが今うれしいと思っていることを悟られたくはない。その感情を示したらこの団長は調子に乗る可能性がある。これ以上増長されても困る。
さにげなく、そっけなく、「あ、なんだ、髪形変えたの? 他に用事がないからついうっかり声をかけちゃたよ」くらいの感じで、ぽんと肩をたたく程度で、丁度いいのではないだろうか?
そうだ、大体、俺はハルヒのポニテを見たぐらいではしゃぎまくるような、薄い人間ではないのだ。ドライでクールを売りにしていきたいお年頃である。
よし。
そっと、後ろから近づいて……。
「ハルヒー! 似合ってるじゃないか、このー!」
そっと後ろから近づいて、がばっと抱きついた。
「きゃーっ!?」
悲鳴を上げるハルヒ団長。
しかしかまわず、俺はハルヒの矮躯を握りつくさんばかりに全力で抱きしめ、彼女の顔に頬擦りを繰り返す。
「ははははは、可愛いなあ、可愛いなぁ! もっと触られろもっと抱きつかせろ! パンツみちゃうぞ、このこのこのこの!」
「きゃーっ! きゃーっ! ぎゃーっ!」
ハルヒは大声で悲鳴を上げ続け、
「がうっ!」
と、俺に噛みついてきた。
「がうっ! がうっ! がうっ!」
「痛ぇ! なにすんだこいつ!」
痛いのも。何すんだこいつも俺だった。

このときついうっかり正気を失ったせいで、俺はハルヒを「傷ものにした」責任を追及され。
後日ハルヒの両親に、「ハルヒの事を一生面倒を見る」と約束する事になるのだが。
それはまぁ、別の話である。

409:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 21:13:53 /7/OGm5b
ハルヒの幸せはキョンにおかんになって貰って自分はダメ女の生活を満喫したい事かな

410:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 21:17:16 a+9iKTv3
そいやアニメ化だってね、って変わりすぎだwwwwGJ!

411:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 23:31:23 itxG11EP
お空の上で皆に手なずけたドラゴンを見せびらかすハルヒ

412:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 23:33:41 KA8rzNxQ
ドラゴンユキとドラゴンミクルのスベスベお肌に頬擦りするハルヒ
ドラゴンイツキに乗って近くの街へ買い出しにひとっ飛びするハルヒ
遅れてやって来たドラゴンキョンに大量の食材(主にユキ用)と自分を乗せて帰るハルヒ
夜、眠っているキョンの脇腹に背もたれながら光り輝く満月を眺めるハルヒ
ふと、みんながキョンに寄り添うようにして眠っている事に気付き、
(コイツの体って妙に温かいし、触れていると落ち着くのよね…みんなもそうなのかしら)
と思いながら毛布を被って眠りにつくハルヒ

413:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 23:51:54 a+9iKTv3
お前のおかげで安らかに眠れそうだよ。ありがとう。

414:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 00:32:57 1ALtlgZX
いい妄想だぜ…和む

415:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 00:50:29 6nnOds63
優れた装備をつくるためキョンドラゴンから素材を剥ぎ取るハルヒ

416:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 00:58:29 q4tewCSx
沈んだ古代の遺跡が水面から見える運河をドラゴンの上から見渡すハルヒ

417:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 01:50:27 jscV4JON
ズバット参上!ズバット解決!!人呼んで、解決>>212!!!

あ~可也放置してすみません
「コンビニ -銀ルート(仮)- 」を書いてみました
何故かハルヒ視点。しかも旨くかけたか自身無し…
正式版は>>116氏が何れ書いてくれる事を祈って
かってに投下しておきます。

418:『Agルート』
09/01/12 01:51:22 jscV4JON
「やれやれ…。じゃぁハルヒ…“一緒に”行こうぜ。」

本日から新しいSOS団スタートって時にも相変わらず眠そうなキョンがコーヒー買いに行くと言い出した。
せっかくみくるちゃんが美味しいお茶を入れてくれてるのにキョンったら全く有難味を感じてないわ!
そんなキョンに折角だからコンビニでプリンも買ってくるように言い付けたのがついさっきの事。
何時もだった『やれやれ』とか言いながら出かけていくのに今日に限って行き成り上の様なことを言ってきた。
本来ならそんなの一笑してキョンを送り出すんだけど何故かあたしはキョンと"一緒"にコンビにまで来てしまっていた。

流石に1月になっただけあって外は思った以上に寒かった。
こんな事ならカーディガンだけじゃなくてジャンバーも着てくれば良かった。
そしたらキョンの奴、何時もは超が付く位気が利かないのに今日に限って。
『そんな格好じゃ風邪引くだろ。俺のコートとマフラー巻いてろ。』とか言ってあたしにかけてきたのよ。
ふ、ふん!雑用にしては良い心がけじゃない!大体アンタは日頃からあたしに対する敬いの心が足りないのよ!
って言ったら『やれやれ、また始まった』って顔するのよ!
こうなったら只のプリンじゃ許されないわ!そうね今から行くコンビニで一番高い奴をこの団長に献上しなさい。
そしたら許してあげるわ。って言ってやったら『まったく、新年早々散財か…』って呟くのよ。
こうなったらプリン以外にも色々頼んでやるわ!

で当のコンビニまで来て買い物を済ませたのは良いんだけど。この寒い中をまた部室まで帰るのはちょっと骨ね。
それに折角かった肉まんやらも冷めちゃうわ。キョンが『まったくプリンだけじゃなかったのかよ』って言ってるけど。
少しは甲斐性あるとこ見せなさいよね。まったく将来思いやられるわ
……ってなんであたしが将来の事心配しないといけないのよ、アホキョン!

しょうがないからコンビニの喫茶コーナーで食べていく事にしたんだけどキョンったら眠気覚ますために態々ここまで
コーヒー買いに来たのにあたしがプリンに悪戦苦闘してる間に横で寝ちゃったのよ。まったく信じらんないわ!
で何時もの感じで起こそうとしたんだけど。

…キョンの寝顔…

何時もは憎たらしい事言ったり、やる気のないような事言ってるコイツのだらしない顔。
でも言うほど変な顔じゃない。ううん、古泉君が何時も居るから比較されがちだけどキョンも結構良い線行ってると思う。
ただそんな事に無頓着なだけで、ちゃんとしたら結構いけると思う。それに寝顔は案外可愛いかも。
こうやって見てると、入院してた時の事思う出しちゃう。このまま目を覚まさなかったらって。
急に不安になってキョンの顔をまじまじと見つめたらちゃんと寝息を立てていた。
どうせ今日から学校なのに夜中のB級映画でも見て寝不足なんでしょうけど、団長を暇にさせるなんて良い度胸ね!
罰として寝顔観察の刑に処するわ!

でもそんなキョンを見ながらつい頭をなでてしまった。
ナンダカンダ言ってあたしの無茶な思いつきに付き合ってくれてるのはキョンだ。
有希やみくるちゃんや古泉君達もそうだけど、キョンは他の三人とは何か違う気がする。
それにキョンはあたしには言えないような事をしてるような気がする。あくまでそんな気がするだけだけど。
それも全部あたしが関係してる気がする。それでも"一緒"に居てくれるキョン。
SOS団を作る切欠をくれたキョン。髪型の事に最初に気付いてくれたキョン。映画の時本気であたしを怒ってくれたキョン。
ずっと一緒に居られるか判らないし。あたしの中にあるこのモヤモヤが何を表してるのか今はまだ気付きたくないけど。
それがモシそうなら………これって本当は精神病じゃないのかもしれない。だからもう少し。まだあたしが答えを出せないうちは
いまのままだ良いかな?

ね?キョン

追記

気付かなかったけど、コンビニの外には何故か阪中さんや国木田といった5組の連中が何人かいて。
あたし達の姿を見られてたなんて一生の不覚だわ!いいことキョン?アンタ責任とんなさいよね!

419:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 01:51:50 jscV4JON
お目汚ししつれい
では

420:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 02:15:53 1ALtlgZX
GJ!

421:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 10:30:26 oofeP30a
そのままキョンに悪戯した後、自分も寝ちゃうハルにゃんを幻視した

422:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 11:57:37 1ALtlgZX
>>421のレスを見て、
再生可能なドラゴンキョンの硬い甲殻を丁寧に剥ぎ取って装備を作るハルヒを想像しちまったじゃまいか

423:バニー
09/01/12 12:33:47 OpBBXhJn
ハル ナガト キターwww
この二人はツンツンツンデレと謎の美少女様様じゃまいか

424:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 13:56:07 q4tewCSx
部室にまだ誰も来ず団長机には、暇なハルヒ。
ふと長門の本棚から一冊本をめくるが途中からページが空白になっており、怒って閉じようとしたらまばゆい光に包まれ、
キョンや長門が部室を訪れた時、たなびくカーテンと床に転がる本を残してハルヒは消えていた
キョン本を拾いあげて見ると、途中からハルヒの物らしい台詞が刻まれていた

425:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 14:01:20 +KupCKDm
「ユニーク」

そう言いながら本棚に本をしまう長門。

「あいつどこ行ったんだ?」

426:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 14:04:48 hPRRs7Kr
2色に色分けされた印刷で
メタリックな赤い布表紙の本ですね

427:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 14:44:58 CSLjfP5J
本の中の世界というと夢工場ドキドキパニックを思い出す

428:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 16:15:30 sC9QQPmR
涼宮ハルヒを数字記号で表すと「3338 861」(スズミヤ ハルヒ)となるでしょう?

429:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 16:31:19 jscV4JON
成人式の日

スーツと留袖姿で出席したハルキョン

妹「キョンく~ん、ハルにゃ~ん、私だとこの子達あやせないよ~」

430:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 16:55:45 rGJSv24A
>>429

二人は先に大人の階段をのぼった、という訳ですね。わかります。

431:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 17:28:40 VEnkI4g+
着物ハルヒ可愛いよハルヒ

432:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 17:50:08 +KupCKDm
>>429

この子”達”ってw

既に5人位いそうだ。

433:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 18:58:38 VEnkI4g+
多すぎるわ!
実際その辺はちゃんと計画的にやりそうだけどなw

434:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 19:24:52 QfASNgM0
今日は西宮神社で福男決めてなかったっけ?

435:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 19:27:52 isAP6e0k
十日だろ?
今年はちょこっと揉めてたな

436:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 20:02:30 HpEqhMaH
>>433
五つ子を出産したと言ってみる


>>434
確か全国版のNewsでも取り上げたから間違いないな。今日は成人式

437:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 20:33:05 7A+nnaQR
成人式に参加したら、所謂「偉い人のお話」でハルヒが呼ばれて、度肝を抜かれるキョン。

ちなみに肩書は「家庭を大いに盛り上げる××ハルヒ」さん

438:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 20:40:39 hPRRs7Kr
そりゃ20で5人の子持ちなら選ばれてもおかしくないな

439:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 20:46:06 RjGTOnfy
成人式を荒らして式場から出入り禁止を食らうSOS団

440:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 20:51:36 pp5uatW4
どちらかと言えば荒らしを撃退する際により騒いでしまい追い出される方がしっくりくるw

441:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 20:59:39 q4tewCSx
何か盛り上げようと画策するハルヒ達が場違いな格好で現われて新成人の皆から白い目で見られるんだな

442:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 21:02:39 HpEqhMaH
>>439
こんな書き込みをしる奴が追い出されるんだな

443:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 21:44:19 D8fuLEtZ
>>424
果てしない物語
だっけ

444:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:01:40 7A+nnaQR
>>439
原作では正月に神社で騒いで出入り禁止を食らったから、あり得るかも知れん。
反面、ハルヒは一応常識的で以外にも礼儀正しいという側面を持っているからそんなことはないだろ、とも思う。

ハルヒと二人で成人式に参加するか。
それとも、成人式を守るためにあえて自分が犠牲になり、ハルヒをどこかに連れていくか。

成人式の前日キョンはひと晩悩んだそうな…。

445:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:06:54 L/1aQF0P
入学式とか大人しくしてたみたいだから、あえて騒いだりはしないだろう。
むしろ参加するかどうかアヤシイ。
ツマンナイ祝辞なんかどうでもいいわ。自分たちでもっと面白いことをして騒ぎましょう!とか

446:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:17:40 jscV4JON
>>444
そういえば有りましたね。
ハルヒはお祭り関係は盛り上がろうって考えるんでしょうけど
それを止めるのがキョンだけでしかも消失直後でSOS団活動に前向きになった直後

…ブレーキ役居ないジャン…

まぁ正月は何処も若者騒いでるが成人式の騒ぎ方とは全く違うから
ハルヒなら成人式なんかは真面目に受けそうだな。

447:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:28:23 RXGPI7kS
>>442
排他してる暇があったらたまには原作読めよ

448:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:47:45 CSLjfP5J
>>422
ハルヒは薬師の知識を持っており、ドラゴンのフンを原料に上質な薬を作ることができる。
キョンは鉱石や原石を食べて純度の高い金属や宝石を排出することができ、
軽くて堅い鱗は優秀な防具の材料になる為鍛冶・彫金界隈では有名な存在である。

(そんなわけで、旅をしながら生活する為のお金には困らないのですよ)
(そうだったんですかぁ…って、ドラゴンのフンってわたし達のをですか!?)
(そう。ちなみにあなたの種族からは美容効果の高い化粧品が作れ、貴族を中心に人気がある。…何か問題でも?)
(いえ、ちょっとびっくりしただけで、それなら別にいいです)

 おーいハルヒさん、なんだか背中がスースーするんだが。
 さあ、気のせいじゃないの?
 何が気のせいだ、その手に持っているのは俺の鱗じゃないか。なんて事をしてくれるんだ。
 うっさいわねぇ。撫でてあげるから機嫌直しなさい。
 ちょっ、逆鱗はやめろ。そこは敏感なんだ……はぅ

(仲良いですねぇ)
(本当ですね。逆鱗に触れられて平気だなんて、あのお二方以外に聞いた事がありません)
(……おなかすいた)


こんなやりとりが浮かんできてしまった。

449:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:53:13 L/1aQF0P
いい電波だ……今日もまたゆっくり眠れそうだ

450:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:55:26 jscV4JON
最後はキョンが人間になってめでたく二人は結ばれるハッピーエンドを幻視した

451:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:58:40 q4tewCSx
役目を果たしたキョンドラゴンは砂になり、朝日が昇る頃、ハルヒはその中から生まれた小さなドラゴンと共に草原へと消えていく風景を幻視した

452:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/12 23:59:40 pp5uatW4
ファンタジックな情景で実にいいねw

453:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:08:26 DsQN+Oag
キョンドラゴンに乗って飛んで、
「めざせ世界征服!」とか言いながら元気にはしゃぐハルにゃん

454:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:11:43 GbEBgCor
他人の迷惑顧みずにいろいろやったのは、原作でも序盤のほうだろ。
このスレのハルヒやSOS団は、分裂時点のだいぶ落ち着いた状態が
基準になってるんじゃなかろうか。あのころになれば、キョンはハルヒが
もうとんでもない無茶はしないと信じている段階だしな。

455:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:20:52 3GH+DXkE
>>454
そんな段階があったなんて初耳なんですけど・・・

456:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:26:23 qZegOqve
>>454
原作序盤っていうよりは憂鬱や溜息といった最初に出てる方の奴だよね?
アレは正直ハルヒの行動として出てきてるが谷川氏自信の表現力の無さと
その後のフォローの無さに起因してると思う。分裂あたりになると行動も
問題になるレベルじゃないし何よりフォローが入ってる。

谷川氏のには悪いがもう少し表現には気を使って欲しかったな。

457:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:31:41 LNPVuioM
憤慨では球技大会でクラスの女子ともそれなりにうまくやってるし
阪中の相談に乗ったりもしてるしな

458:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:42:52 GbEBgCor
>>455
アニメだと射手座の日での古泉とキョンの会話から。
原作ならば、佐々木団とキョンとの会話とキョンのモノローグから。

ハルヒは確実に丸くなってきている。
でもそんなハルヒにハルヒ自身が良いと思えるのかどうかはこれから次第だろうな。

459:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:50:42 3GH+DXkE
>>458
そうか、一般的なレベルで考えてたよ
世界を崩壊させたり犯罪さえしなけりゃハルヒにとっちゃ無茶はしないって言えるもんなw

460:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:51:14 ukTXGlSD
俺は最後までハルヒがキョンに惚れてることに気づかなかったな
みんな何時頃気づいたの?
俺はいまでも最後はみくる×キョンなんじゃない?と思ってるんだけど

461:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 00:54:54 dNYhbIkx
お前らの妄想押し付けがあまりにも酷いから
ハルヒがそこら中で叩かれてるな
原作スレなんか半ばハルヒアンチスレになってるしw

462:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 01:13:07 GbEBgCor
>>459
犯罪しなければそれで十分だろう。
迷惑もキョンやSOS団の連中ぐらいにしかかけていない。

>>460
惚れているって表現は原作でもない。
特別な人間であると意識しているのは確実だが。ハルヒ自身もあんまわかってないんじゃないかな。
恋愛ってものをしたことなさそうだし。

463:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 01:16:49 qZegOqve
>>461
アンチが本スレで暴れてるのと違うのか?

464:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 01:48:45 WqqYDEot
>>460
キョン×みくるは、朝比奈さん(大)の態度を見ると、無いと言いきれると思う。
ハルヒは(可能性の段階で)キョンに対する想いがあったとしても、>>462と同じ考えで本人は気付いてないと思う。
ただ、バレンタインでキョンから一番遠くに座って絶対に目を合わせないところや、キョンの特に消失後の態度や憂鬱のラストなど、そういう微笑ましい場面から何か見えてくる気がw

465:「キョン魂」第一訓
09/01/13 02:04:23 a2kkg7vi
まとめに第一訓を投下しました。
元ネタを知ってる人推奨

一応当初の設定をかなり変えてみた

ここに投下すると宣言したから後悔はしない


466:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 02:11:44 ukTXGlSD
>>464
それ読んで
この作品って、自分達が送りたかった理想の学校生活なんだな~と思った
馬鹿やって恋やって……こう、なんかどきどきわくわくする日々
それはハルヒなんだよね
ハルヒ、キョン、みくる、長門、小泉……全てが愛おしい

467:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 02:54:01 ROyeAUXv
>>465
乙。

さてハルヒが呼んでる。
お前らも夜更かしは程ほどにしておけよ。じゃあ、おやすみ。

468:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 03:34:51 TgWPXLXK
URLリンク(harunyan.jp) はるにゃんwwwwwwwwwwwうぇ

469:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 07:18:15 iUkGHh3X
>>461
毎晩ご苦労様です。

470:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 07:28:44 xKpLQAOW
いちいちレスするなよ
反応ないことほどアンチが堪えることはないんだぞ
リアルによりどころがない人間に取って
レス貰えない=無視=自身の存在の否定だから

471:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 07:55:56 L31GG5RL
キョン、子供作るわよ!!

472:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 08:04:55 BYgPoqX5
>>465
乙~
色々思ったけど次回に期待。

473:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 11:16:25 ROyeAUXv
なぜかハルヒには早弁が(絵面的に)似合うなあとなんとなく思った。

474:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 11:48:09 Xja0XX2F
キョンタマと書いてみるテスト

475:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 12:21:52 BYgPoqX5
昨日の成人式を二人目の出産日と重なってしまい欠席したハルキョン

476:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 13:28:42 OqIyey0h
>>473
「そんなベタなイベントを忘れていたなんて……キョン!明日は早弁をするわよ!」

477:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 13:32:56 dNYhbIkx
他のスレじゃ爆笑ネタになってるけど
このスレじゃ谷川流にハルヒのハルヒらしさはハルヒちゃん以下って言われたことについてどう思ってるの??
もしかしてSS命だから谷川流の言うことなんかどうでもいいとか?

478:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/13 13:49:00 BA+S2+6n
変態親父が脳内を暴れ回っているので、沈め石にSSを投下します。

479:SSハルヒと親父 外伝
09/01/13 13:49:50 BA+S2+6n
ハルヒと親父 外伝 ー ショットガン・ウェディング

「まさか、あいつらが本当に結婚するなんてな」
「何言ってるんですか。こんなにお似合いなのに」
「別に結婚なんかせんでも、今まで通りツンデレとアホキョンでいいじゃないか」
「ちゃんと付き合うようになってからは、ツンデレというよりバカップルでしたけど」
「言うなあ、母さん。惚れ直しそうだ」
「またですか?」
「百歩譲って籍を入れるのはいいとしよう。だが結婚式までやることはないだろ。俺た
ちだってしてないぞ」
「そりゃまあ、結婚式に乱入して、ほんとに花嫁をさらっていくような人ですから」
「ありゃ、かあさんが悪い。あんな奇麗な人がピーピー泣いてたら、男なら誰だって」
「あの時、教会には200人いて半分は男性でしたけど」
「俺が一番男前だったから、みんな譲ってくれたんだ」
「カタギの人があそこまでやるとは思いませんでした。あと『こんな奇麗な人』ね」
「すまん。照れたんだ。この後『花束贈呈』もあるのに、目を合わせられなくなる」
「その前に『両親への手紙』がありますよ」
「控え室へ行って、その『手紙』をすり替えてきたんだけどな。ほれ」
「……『はずれ』。さすがハルね」
「もう、泣きそうだよ」
「さっきから泣きっぱなしじゃないですか」
「うう」
「教会式でなくてよかったわ。バージンロードが川になるところですよ」
「言うなあ、母さん。弟子入りしたいぞ。ぐすん」
「はいはい」

「ほら、キャンドル・サービスですよ。2人が来ますよ」
「帰ってもらえ。今、取り込み中だ」
「バカ親父、いいかげん泣き止みなさい。そんなに、キョンが嫌なの?」
「なぐったり、蹴ったりしないから、むしろ好き」
「あんたねえ」
「だからキョン君、一発殴らせろ。ぐすん」
「後にしなさい。新婦だけで火つけて回るわけにいかないんだから」
「あー、俺ならかまわんが」
バキ!
「母さん!」
「お義父さん!」
「大丈夫よ。『両親への手紙』までには起こしとくから。みんなを待たせちゃいけない
わ」
「(すごいな、お義母さん。ハルヒの蹴りでも倒れないお義父さんを一撃で)」
「(言ったでしょ。涼宮家最強だって)」


480:SSハルヒと親父 外伝
09/01/13 13:50:42 BA+S2+6n
(以下、気絶する親父の回想)

「……お義父さん、お義母さん。ハルヒとの結婚を」
「待った! その先は俺が言う」
「バカ親父は引っ込んでなさい!!」
「ちょっとは敬えよ。俺はおまえが生まれる前から結婚してるんだぞ」
「わたしもそうよ、お父さん。はい、キョン君、続きをどうぞ」
「あ、はい。……ハルヒとの結婚を認めてください。かならず幸せにします」
「待った! 続きは俺が言う」
「続きなんかないわよ!! 認めるの!?認めないの!? 認めなくてもするけどね。
もう案内も送っちゃったし」
「ええ、うちにも届きましたよ」
「すみません。止めきれなくて」
「親父が逃げ回ってるからでしょ! 『明日、2人で挨拶に行くから』って電話したら、
次の日から海外逃亡して1年も帰らないし!」
「海外出張だ。プラント3つもつくっちゃった」
「つくっちゃった、じゃないでしょ!!」
「キョン君、すまん。俺は仕事で家庭を犠牲にして来た人間だ。君はこんな風になるな。
ハルヒをよろしく頼む」
「はい!」
「キョン、こんな目の潤んだヘンタイの言葉に耳かさなくていいわよ。ヘンタイがうつ
ると困るし」
「ときに、キョン君。長門さんとは、その後どうだね?」
「は?」
「キ~ョ~ン。どういうことかしら?」
「ハルヒ、落ち着け。お義父さん、何をいうんですか?」
「気安く呼ぶな。君のような息子を持った覚えはない」
「キョン、今夜はたっぷり、精も魂も尽きるまで、みっちり絞ってあげるからね。覚悟
しなさい!!」
「ハルヒ、無駄にエロいぞ。5つ子ができたら大変だ」
「このセクハラエロ親父!!」
「キョン君、今日は食べて行くんでしょ。お母さん、腕振るうからね」
「楽しみです。でも、あの、フルコースとかじゃなくて、いいんで。ほんとに」
「今夜は満漢全席よ」
「(中華かよ!) って、仕込みとか、めちゃくちゃ大変なんじゃ?」
「平気よ。でも、ほんの少し大変だから、ハルヒをお借りするわね。この子、こう見え
て器用だから、助かるの」
「(さすがだな、お義母さん。これでハルヒと親父さんがケンカせずに済む)はい。じゃ
あ、ごちそうになります。……ハルヒ」
「わかったわよ。母さんとキョンがそういうなら。……親父、結婚式までには必ず始末
するからね! 首洗って待ってなさい!!」
「というわけだから、キョン君、お父さんをお願いね」
「って、俺ですか!?(そりゃそうだよな。……やれやれ。わるい人じゃないんだが)」
「キョン、貞操だけは守るのよ。……でも、何があっても、キョンはキョンだからね。
あたしの気持ちは変わらないわ」
「(結婚するんだから、そろそろ本名で呼んで欲しいぞ)。って、のああ!! お義父
さん、いきなり、お姫様ダッコはやめてください! いや、あらかじめ申し込んでも駄
目です!」


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