09/01/06 21:06:09 K6b9oQQC
「そうと決まったら、キョン、さっそく準備してきなさい!」
どう決まったんだ?何の準備だ? 何か聞きたくない気持ちでいっぱいだが、一応聞い
てやるぞ。
「宣伝よ、宣伝。あたしたちSOS団プロデュースで、『まっするコアラ』のおいしさ
を世界に広めるのよ!」
あーあ。言っちまいやがった。俺はこっそりと新川さんを見て、無言で「いいんですか?」
と聞いてみる。無論、答えは決まってるだろうがね。
「それはそれは。なにぶん売上がまだありませんので広告料はお支払いできませんが、
その代わりに好きなものをお持ちください」
「えっ、いいの?」
いやいや、おまえ、最初からそのつもりだったろ。
「なんか悪いわね。でもそういうことなら、なおさらがんばらないとね。あたしは詳細
を新川さんと詰めるから、キョン、前払い分のパンを持って部室に戻ってみんなを連れ
てきて。古泉君に言えば、必要なものはそろえてくれると思うわ。看板その他は有希に
頼もうかしら。あの子なら速くて確実だし、出来栄えも期待を裏切らないしね。それと、
みくるちゃんは、ちゃんと宣伝用のコスプレをさせてよこしてちょうだい。それからキョ
ン、どんなに魅力的でも踊り子さんに手を触れちゃ駄目だからね。もしそんなことした
ら死刑だから」
こら、誤解を招くようなことをいうんじゃありません。というか、朝比奈さんは踊り子
かよ。って、聞いちゃいねえか。
(つづけ)
151:SSその男、文系につき
09/01/06 21:19:23 K6b9oQQC
(「涼宮ハルヒのリラックス」「涼宮ハルヒの結合」、「涼宮ハルヒの電磁波」みたい
に、医学論文を縦横無尽に引用してエッチを語るハルヒに萌えなのだが、これに対して、
無駄な文系知識を開陳してドツボにはまって殴られるキョンの姿を受信した)。
「ねえ、有希。この『すがるおとめ』ってどう言う意味?」
辞書を引くのがめんどうくさいのか、近頃、ハルヒは長門にこうした質問をする。ユ
キペディアと、こっそり俺は名づけているのだが、さすがに長門の回答は正確無比で速
い。一時の集中力は何ものをも上回る感があるハルヒだが、その分飽きっぽく面倒くさ
がりだ。しかし、団員を辞書代わりにするなど、あんまり感心しないな。
なんてことを考えていたので、長門が顔をあげてこちらを見ているのに気づくのが遅
れた。この手の質問は迷うまでもないから、いつもなら瞬時に答えるのだが、今日はど
うした? 俺に許可を求めるような、微妙な問題ではないと思うぞ。
「その質問なら彼に」
長門は目を俺からハルヒに移し、それから再び自分の本に視線を落とした。
「へえ、キョンの癖にわかるの?」
少しカチンときたね。赤点すれすれの団員その一風情が何を生意気な、といった表情が
読み取れる。よかろう。ハルヒの奴を少しばかりギャフンといわせるのならおもしろい。
わからない単語を教えてやっただけとなれば、いつものような不本意な逆襲の恐れもな
いだろうからな。
あー、「すがるおとめ」というのはな、万葉集巻第九の1738の歌の中に出てくる。確
かこういう歌だ。
胸別の広き我妹 腰細の すがる娘女(おとめ)の
その姿の きらきらしきに
花の如 笑みて立てれば
玉鉾の 道行く人は
己が行く 道は行かずて
呼ばなくに 門に至りぬ
「胸別の広き」というのは「胸が大きい」ということだな。「腰細の」というのは無論
ウエストがこうキュッと締まっている姿をいう。「すがる娘女の」の「すがる」は蜂の
ことで、蜂のようにお尻が大きいこと。要するに、胸が大きくウエストが締まってヒッ
プも大きい、ボン・キュウ・ボンな美人が、「花のようにほほ笑んで立っている」とだ
な、当然のことながら道行く男どもは、自分の行く方向へは行かずに、ふらふらと呼ば
れもしないのにナイス・バディ娘の前にやって来る訳だ。奈良時代の昔から、男はオッ
パイ聖人だった訳で、豊満なバストには世の男をひれ伏させる何かがあるという
・・・って、おい、ハルヒ。なんて目で見てやがる。長門も長門だ、こんなネタを俺に振るなよ。
・・・というか、これなんかの罠?
ハルヒは憤怒のオーラとぐおぉぉぉという効果音とを引き連れて、破壊神シヴァのごとく・・・
「こ、こ、こ、こ、このエロキョン!!」
ぐあああぁぁ!!
152:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 21:34:24 SbBAOHsU
年々長門やみくるが生意気になっていったので
キョンを問い詰めるハルにゃん
153:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 22:47:37 CBkPwQ9h
>>147
なんか昭和が似合うよなw
154:SSその男、文系につき2
09/01/06 23:19:00 K6b9oQQC
ハルヒが顔をあげてこう尋ねた。
「ねえ、有希。この四目薬ってなんのこと?」
って、長門、また俺の方を見るんだな。やれやれ。
「あー、四目薬ってのはな、四つ目屋の薬ってことだ。四つ目屋が何かはいまから説明
してやるから、あせるな。四つ目屋ってのは、江戸両国米沢町(いまの東京都中央区東日
本橋2丁目)にあった淫薬・淫具専門店のことだ。いまでいうところの、アダルトグッズ・
ショップだな。屋号を四つ目屋忠兵衛といい、四目結(ヨツメユイ)を紋とし、黒い提灯
を出していたのが有名だ。
山東京伝作画(1785)『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』っていう黄
表紙本
URLリンク(archive.wul.waseda.ac.jp)
には、あとで紹介する長命丸とともに四目屋忠兵衛が登場する。
江戸時代には、「日本一元祖 女小間物細工所 鼈甲水牛蘭法妙薬(淫具と催淫薬) 江
戸両国薬研堀四目屋忠兵衛 諸国御文通にて御注文の節は箱入封付にいたし差上可申候」
などと宣伝したらしい。取り扱った薬で有名なものは、帆柱丸(ヨヒンビンによる催淫効
果を謳った内服媚薬、四目屋忠兵衛の専売品)・長命丸(配合生薬を蜂蜜で丸め二枚貝に
入れた丸薬。軽い不感状態にする効果、精を漏らさず長く性愛を楽しむ強精薬)・女悦
丸(生薬を粉末にして丸めたもの。女性用媚薬で性行為前に膣に入れておく。覚醒効果
により通常では味わえない敏感な感覚、強い快楽に奔放される)・通和散(衆道用の潤
滑薬。唾にて溶き局所に塗布する。これ用いると痔になる事無し。蔭間が必ず常用した
ばかりでなく、雛妓など小娘と行う時利用)・肥後芋茎(芋茎を陰茎に巻き淫うと女は
随喜の涙)・蝋丸(女のよろこぶ薬、頻りに淫気催すこと奇妙なる薬)・外郎 (「うい
ろう」と読む。小田原名産。歌舞伎「外郎売」の台詞にあるように「ただ一粒を舌の上
に載せるやいなや、舌の廻ること銭独楽がはだしで逃げる」如くでクリニングスを試み
るに都合が宜敷い)・益多散(これを用いて75歳の男が服用後3人を妊娠させたという)・
禿鶏散(60日間飲み続けると40人の女と交わること可)・イモリ黒焼(これを粉にして
を異性に振りかけると相手の気持ちは我がもの)、曼陀羅(これは華岡青洲が乳がん手
術の際に麻酔につかったチョウセンアサガオから抽出される薬だが、これを顔に吹きつ
けると、どんなじゃじゃ馬も従順になり、おまけに記憶まで失う。だから女郎屋で女の
子を仕込むのにつかったんだな。いまでも目薬を一滴酒に入れるなんて話があるが、こ
れはこの薬からヒントを得た都市伝説だ)などがあるんだが、うんぬんかんぬん。
・・・・
おい、俺はまたやらかしちまったのか。長門,長門はいずこ? ハルヒ、わかったらこ
ぶしはよせ、こぶしは。
ハルヒは憤怒のオーラとぎゃおぉぉぉという効果音とを引き連れて、荒ぶる神スサノウ
のごとく・・・
「こ、こ、こ、こ、このエロキョン!! そんなもの使って、ナニをどうしようってい
うのよ!?」
ぐあああぁぁ!!
155:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 23:21:12 CBkPwQ9h
細けえよwwww
156:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 23:40:43 WfNNWvAU
>>151
>我妹
何気に嫁自慢GJ!
素材のチョイスが秀逸
157:「ハルヒのお正月」
09/01/06 23:48:30 bUhb8jrK
鶴屋邸で新年会をしていたSOS団、鶴屋邸の敷地内にある鶴屋神社に参拝に行くといいだすハルヒ
しかし入口まできたらどこからとも無く羽子板の羽根が飛んで来て、それに当たってしまったハルヒは気を失ってしまう
鶴屋さんいわく、このハルヒは神社に住み着いた神様の仕業であるらしい
遊び好きな神様に正月独特の遊びを奉納するのが鶴屋神社の初詣、通称「鶴屋大五遊戯」
80年代のジャンプみたいだとのキョンの突込みはさておき初詣のルールは本殿までの五つの社にそれぞれ五人の神主が待受けており
羽子板、凧揚げ、独楽回し、カルタ、福笑いの勝負をする
制限時間内に全て勝利しないとハルヒは目を覚さないらしい
ルールに従い聖衣(クロス)と言う鎧のようなものを身に着けるSOS団
キョンはペガサス、長門は龍、古泉は白鳥でみくるはアンドロメダの聖衣を装着し、一路本殿に向かう
最初はカルタ対決で長門を残してみんな先に向かう、当然長門圧勝、次は独楽回し対決で古泉が出る、みくるは羽子板対決に出るが簡単に追い詰めらる相手の巫女はかなり強い、その時「あっはっはっ」の高笑いが聞こえて来た みくるが顔(墨まみれ)をあげるとそこには…
158:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 23:49:50 K6b9oQQC
>>156
ハルヒの方はきっと、みくるあたりのことを言ってるんだ、とか思って、
気付いてないですねw
159:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 23:52:56 K6b9oQQC
1月6日はシャーロック・ホームズの誕生日なんだが、
ハルキョン・ホームズものを書こうと、ホームズを読み返したが、
ホームズのくどいセリフは、どうしてもササッキーを思い起こさせてしまう。
スレちがい(すれちがい)か。
160:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/06 23:55:15 CBkPwQ9h
正月空けてからのほうが暴走がすごいなお前らはw
161:「ハルヒのお正月」
09/01/07 00:00:07 bUhb8jrK
「兄さん!じゃないです鶴屋さん」
さながら一輝のように登場した鶴屋さんはみくるに代わって出場し見事勝利を得る
次の凧揚げ対決はみくるが「ゴトゥーザ様」に変身して強引な勝利を納める
そして最後の福笑い対決でキョンの前に立ちはだかったのは…
実は全てハルヒと鶴屋さんが仕組んだゲームで他の神主や巫女も森さんや新川さん、多丸兄弟が変装してただけ
何も知らないのはキョンとみくるだけだった
果たして福笑い対決ハルヒVSキョンの結果は如何に?
こんな初夢みたんだがつかれてるのかな?
やれやれ
今年もハルヒに振り回されるとするかね
皆さん新年明けましておめでとうございますってちょっと遅いな
またハルヒに怒られる
162:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 00:06:20 aPJ3Dwun
>>161
さぁその続きを見るために寝るんだ!
そしてSS化して投下するんだ!
163:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 00:09:05 Raf+8Y/K
無理
俺の小宇宙(コスモ)は尽きた…
164:156
09/01/07 00:29:40 D+9gkvt0
当たり引いたかw
>>159
なら推理物つながりで、森博嗣のSMシリーズはいかが?
あれって鈍くて博識な男と、頭の回転が速くて異常に勘の鋭い女が出てくるし
165:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 01:14:00 9uG9EuKT
昨日一日の投下多くて読みきれないぜ
皆さんGJ!
166:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 01:49:04 5Ft//w6L
URLリンク(www.dotup.org)
これってミスだよな?
時期的に嫌味にしか見えないんだけど・・・
167:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 01:57:23 9uG9EuKT
>>166
絵の感じとチラ見してるハルヒのポーズから察するに『激動』のやつか?
…SEGAも地に落ちたな…いや角川のミスか?
正直今の時期で(2009年)間違えるなんて2次創作で
涼宮→鈴宮
長門→長戸
古泉→小泉
朝比奈→朝日奈
って間違えるのより悪いな
168:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 01:57:37 8u5wuqeZ
ぬうん
169:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 02:04:41 pATEeCWT
キョンはトップに立たせたら意外とリーダーシップ発揮するんじゃないか?
本人は嫌がるだろうが
170:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 02:11:24 0eZmKuFn
きっと団長の上に影の団長、裏の団長、真の団長、ドンを作ったんだよ
171:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 03:24:09 fAyu5wgl
事実上仕切ってるのはキョンとはいえ、明らかにミスだなw
172:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 06:16:24 Raf+8Y/K
新選組みたいなもんだからな。
ハルヒが近藤勇で象徴として存在して
実際の仕切りや色々な実務は土方歳三(キョン)がやる
映画撮影で古泉でさえも疲れでおかしくなり始めてもキョンだけは冷静だった。
ゲーム対決の時もハルヒは絶対キョンが勝たせてくれると信じてたみたいだからね
不思議パワーのハルヒ、宇宙人の長門、未来人のみくる、超能力者の古泉
この強すぎる個性的なメンバーをまとめあげてるのは凡人のキョンだと言うのが面白い
173:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 08:17:20 Ofq8MSgD
>>166
谷川にハルヒちゃん以下って言われてバカにされまくって
ハルヒの立場無しな時季だもんなあ
174:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 08:18:02 aPJ3Dwun
「なぁハルヒ。お前いつ俺に団長の座を譲ったんだ? お前はそれでいいのか?」
「何よ。不満でもあるわけ? あ、言っとくけどあんたは団長だけどあたしは超団長なんだからね!」
「畜生。団長命令であんなことやこんなことをハルヒに要求出来るかと思ってたんだがな」(そ、そうか。……当然だよな)
175:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 08:44:16 XNex640i
そういや「約束」のときもシャミセンのキャラ紹介がおかしかったな。
(長門の力で言葉を話すようになったと書いてあった)
こういうのって製作チームとは関係ない広報担当課みたいなのが居るのかな。社内でも「相変わらず広報は使えねーな」みたいな。
ダンス製作に当たってキョンが臨時に団長を、とか誤魔化すかw
>>174
本音と建前が逆だw
176:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 09:28:43 ovSwDriH
団長に就いたキョンが自分が今までやらされたのと全く同じ事をハルヒに命じたら傑作だな
まさに下剋上
177:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 09:44:14 BVhJ3K+5
~俺とお前でダブル団長~
な、なんか(・∀・)キターな、そんな感じで
178:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 09:54:12 S8xRxu0O
「と、いうわけで朝比奈さん。何かハルヒに着せてみたい衣装はありますか?」
「ふぇ…じゃ、じゃあこのメイドさんの服を…」
「ちょっとキョン!なんであたしがあんたの命令なんか聞かなきゃならないのよ!」
「団長命令だからだ」
「ぐっ…あたしは超団長よ!?」
「知るか。俺と古泉は外で待ってるから早く着替えとけよ」
「むー…」
在り来たりだけどなんだかんだでメイド服に着替えて顔真っ赤にしながらキョンに接するハルにゃん可愛いよハルにゃん
179:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:00:10 al1BVKRV
>>174
「ちょっ、ちょっとキョン!あんた何いってんのよ!」
「あっしまった!本音と建て前が逆だった!」
「え?本音って……」
「いやそのつまりだな、色々命令したいというのはえっとだ「い…いいわよ」」
「えっ?!」
「だ・か・ら!団活中以外ではあんたが団長であたしが団員になってあげるっていってんのよ!」
「ハルヒ…いいのか?」
「…いいわよ。まっまずは今夜からね、あ、あたしが納得する命令をしなきゃダメなんだからね!」
「ハルヒ……」
「キョン……」
その後の事は各自の想像で。
180:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:02:26 al1BVKRV
リロードして無くて流れをぶった切ってしまったorz
スマン
181:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:03:37 S8xRxu0O
あぁ、でも超団長のハルにゃんも暴走しそうだなぁ。
「…お茶でも煎れましょうかご主人様?」
「いや、話し方は強制してないんだが…」
「うっさいですよご主人様。超団長に逆らうと…」
「…逆らうと?」
「あなたの家に押し掛けて世話をしにいくことになります!」
「是非」
ハルヒが変になっちまった。やっぱ「あんた」って言わせないと違和感あるなぁ
182:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:09:07 pATEeCWT
「というわけでハルヒ、ストーブ、電気屋まで取りに行ってくれ」
「はぁ、何であたしがあんたの命令なんか!?」
「団長の命令は絶対、これ言ったのは何処のどちらさんでしたっけね?」
「ぬぅ・・・!そっちが団長ならこっちは超団長よ!」
「御託はいいからさ、はーやーくー、行けよ」
183:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:11:15 S8xRxu0O
いやいやw
俺もリロードしてなかった。すまん
「…で、結局その格好で俺の家までくるんだなお前は」
「何か文句あるの?」
「話し方も見事に戻しやがったな…ところでハルヒ、>>179を見る限り俺はお前に色んな命令をして良いみたいなんだが…」
「それがどうかした?」
「…ボーダーラインはどこまでなんだ?」
「んー…とりあえず言ってみなさいよ」
「そうだな…ハルヒの夕飯が食べたい」
「いいわよ」
「…じゃあついでに勉強わからん箇所をメイド口調で教えて欲しい」
「分かんない場所があったらいつでも聞きなさいって言ったでしょ?別にいいわよ」
「…一緒のベッドで寝て欲しい…いや、これは流石に無い─」
「いいわよ」
「へ!?……じ、じゃあ……一緒に…風呂でも…」
「…うん」
よくわかんなくなった
184:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:13:35 S8xRxu0O
またリロード忘れとるorz
自重します。
>>182
んでもって雨降ってるのに気がついてキョンが大慌てで傘をハルヒに届けに行くんですね。そのまま相合い傘で行くんですね。わかります。
185:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:21:08 h+yaRu7b
キョンの命令に耐えられなくなったハルヒが結局メイド服ボロボロにしてキョンにプロレス技をかけ、
「わ、わたしのメイド服~。。」と言って朝比奈さんが止めにいくも「みくるちゃんは邪魔!」とハルヒにどつかれて泣き出してしまい、
古泉が困ったスマイル顔でそれをなぐさめるが、長門は平然と本を読んでいる部室の光景を想像して和んだ。
186:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 10:36:39 pATEeCWT
女絡みの刀傷沙汰で死んだキョン
187:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 11:28:08 S8xRxu0O
>>185耐えきれないとはちょっと違うかもだが
団長。
端から見るとなかなか面倒くさい肩書きではあるが、望む人は望んで付けているこの称号。
「…何よ」
「まだ何も言ってないだろうが」
「目が語ってたわ!こいつはいかにも派手な肩書きが好きそうだって」
「…人の心を読むな」
今現在この部室では、いつものように朝比奈さんがお茶を汲み、ハルヒがPCをいじくって俺と古泉が将棋をさす、という光景が繰り広げられている。
長門?言わなくてもわかるだろう。いつもの席で本を読んでるぞ。
「あんたも何か肩書きが欲しいの?」
「そうとは言ってないだろうが。おい古泉、それは二歩で反則だぞ」
「おや、失礼しました」
「そうねぇ…そうだキョン!あんた今日一日団長やってみない!?」
「断る。面倒くさそうだしな」
「団長命令よ!」
「…俺を団長にするんじゃないのか?」
「あんたが『はい』というまであたしが団長なの!言っとくけど、あんたが団長になったらあたしは超団長だから!」
…なんじゃそりゃ。
「いいからほら!この勲章をつけてそこに立ちなさい!」
言われるがままに団長席にまでいく。
ハルヒは仁王立ちしながら俺を眺め、古泉はそんな俺とハルヒを生暖かい目で見守り長門は相変わらず本を読み続けている。
…朝比奈さん、拍手はいらないですよ。
「で、俺は何をすりゃいいんだ?」
「いつもあたしがしてるようにしてみなさいよ」
「と言われてもなぁ…」
正直各自好き勝手やっててくれとしか言えん。
することと言えば突発的に何かをやり始めたりだとか朝比奈さんをいじり倒したりだとか…
流石に朝比奈さんに何かしてくれだなんていえないしなぁ…そうだ。
「決めたぞ、最初の命令。ハルヒ」
「何かしら?」
「とりあえず朝比奈さんのメイド服に着替えてくれ」
「ちょっとキョン!なんであたしがあんたの命令なんか聞かなきゃならないのよ!」
188:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 11:29:21 S8xRxu0O
「団長命令だからだ」
「ぐっ…あたしは超団長よ!?」
「知るか。俺と古泉は外で待ってるから早く着替えとけよ」
「むー…」
次にハルヒが何か言いだす前に俺と古泉で部室をでる。
「あなたもまた面白いことをはじめますね」
「そうか?」
「ええ、少なくともこのままいけば今日は閉鎖空間の発生の心配もいらないかと」
「…火に油注いだ気もするんだがなぁ」
…何故そこでニヤケるんだ。
「いえ、他意はありませんよ」
「…殺意が芽生えた俺はどうすりゃ─」
「入っていいわよー!」
着替えるの早いなおい。
「ま、とりあえず中に入りましょうか」
「だな」
部室の扉を開くと、そこには顔を真っ赤にして突っ立ってるメイド服のハルヒがいた。
何故か制服姿の朝比奈さんが新鮮に見えたのは俺がこの部活に毒されてきているからなのかね?
「…これでいいの?」
「できればメイド口調で頼む」
「…わかりました。ご主人様」
…あのハルヒが俺の言うことを聞くだと!?
いかんいかん、嬉しくて何かに目覚めそうだ。
「とりあえず人数分のお茶を煎れてくれ。朝比奈さんもここに座ったらどうです?」
「あ、はい。わかりましたぁ」
「長門ー、お前もこっちにきてボードゲームでもやらないか?」
「…いい」
「…それは肯定か否定かはっきりしてくれ」
「………」
…反応しない所を見ると否定でよさそうだな。
のんびりボードゲームに興じている俺たちを眺めながらせっせとお茶を汲むハルヒ。
なかなか微笑ましい眺めだ。
189:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 11:29:50 S8xRxu0O
「はい有希、お茶入ったわよ」
「…ありがとう」
「みくるちゃんと古泉くんも。なかなか面倒くさいのね。お茶入れるのって」
「ふふ、でも慣れると楽しいですよ?」
「おいハルヒ、俺にもお茶をくれ」
「………」
「あとついでに肩揉んでくれないか?…ってハルヒ?」
「…一つ言い忘れたことがあったわキョン」
「…え?」
お茶を持つと不敵に笑うハルヒ。
「ていっ!」
「のわっ!お茶をかけるな!やけどしたらどうすんだって…熱い!予想以上に熱いぞこれ!」
「あたしはね、自分より下の立場の人間に命令されるのが我慢ならないのよ!」
「はぁ!?俺は団長なんだろ!?」
「あたしは超団長って言ってるでしょうが!矯正してあげるから覚悟しなさい!」
そう言うとハルヒは俺の袖を掴むと…あれ?
気がついたら世界が一回転した。
どうやら一瞬で投げられたようだ。
「…っとに動き辛いわねこの衣装…えいっ!」
「ひゃぁ!破かないで下さい涼宮さん!」
「みくるちゃんは黙ってなさい!これで動きやすくなったわ!とりあえずコブラツイストからの固め技オンパレードなんだから!」
「おい止めろ!そういいつつ首を絞めようとするな!」
「…私の衣装…」
「恐らくは、今何を言っても無駄かと…」
「…ふぇーん」
「どう!?ギブアップかしら!?」
「さっきから何回もそう言ってるじゃねぇか!」
「残念だったわね!超団長は団長の命令なんか聞かないのよ!次は四の字固め!!」
「これは命令じゃないだろうが!もう勘弁してくれ!!」
朝比奈さんのすすり泣きと俺の悲鳴やハルヒの怒号、そしていつもの0円スマイルでことを眺める古泉をよそに
「………」
長門だけが相変わらず本を読み続けていた。
「…ユニーク」
おわり
190:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 11:39:12 h+yaRu7b
>>187-189
クソワロタww
GJですwGJ (^^)b
191:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 11:40:17 BVhJ3K+5
不甲斐ないぞキョン!俺と交代だ!
今すぐにハルヒに上四方固めでホールドして思う存分くんかくんかしてやっ!…………おや、誰かキタ
192:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 11:53:39 ovSwDriH
「どうキョン、こんな体勢じゃ動けないでしょ!?」
「痛い痛い!どいてくれないかハルヒ、重いよ」
「まだ口が減らないようね、これでどう!」
と、更に体をキョンにのしかからせるハルヒ
「す、少しはダイエットしろ、この間より10ポンドは増えたんじゃないのか!?」
「なぁんですってぇ、生意気な雑用係にはさらなる重罪がひつy」
言葉の途中でキョンに首を掴まれ、体勢を入れ替えられるハルヒ
「いい加減にしろよ」
193:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 12:41:23 0eZmKuFn
部室に誰も居らず、キョンの席に大福があったので食べようと口に近付けた瞬間
それはハムスターだと分かり、指をすり抜けたハムスターに胸元へ入り込まれる。
という夢を見て目を覚ますと、「頬をつままれて、そのままかじられそうな気がしたから」
と言いながら胸元に顔をうずめている有希に気が付くハルヒ。
194:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 16:21:36 XNex640i
>>192
「行くぞハルヒ!上四方固めの術だ!スーハースーハー、んっん~いい匂いがするぜ~!」
みたいな変態キョンしか浮かばない俺はどうしたらいい
195:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 16:53:21 4gboHASx
代わりに俺が卍かけてやるよw
196:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 20:07:38 IIDk5Qc9
URLリンク(ranobe.com)
転載
197:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 20:28:41 xqEkElA4
なんかちっさくてよく分からんが、とりあえずアニメ化の予定はありますよってこと?
今までと同じじゃないの?
198:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 20:36:15 DZaad9ds
「涼宮ハルヒTVアニメの情報が欲しかったら、ニュータイプ3月号を読みなさい、以上。今度は大きい涼宮ハルヒについてです!」
って書いてあるらしい?
199:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 20:37:51 x5ZFaOpW
角川め、またハルヒで買わせる気か
まあ、消失ハルヒの新しい絵があったら買ってやっても良い
200:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 20:49:21 ovSwDriH
分厚い外套と長いマフラーをたなびかせて機関銃を背負いながら
砂塵渦巻く荒野を歩くハルヒを幻視した
201:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 21:11:59 xqEkElA4
>>198
なんと!それは期待だな。
>>200
どこのファルガイアですか?
202:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 22:08:31 4gboHASx
なんだか急に情報が出てくると不安になってくるじゃまいか…
203:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 22:11:52 5Ft//w6L
>>199
ねーよ
204:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 22:45:03 JjI6Lrt+
思うんだけど、結局ハルヒはキョンに捨てられるんだろう?
キョンが好きなのはみくるなんだから
だいたい、ハルヒがキョンを好きなのって、子供が親を好きになるようなもんで、恋愛じゃないだろう
205:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 23:01:53 MXoC48yI
カプスレでやれ
206:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 23:36:38 cYuqVUB0
なんにせよ情報が出てきて良かったというところか。
ゲームのネタでは盛り上がりに欠けるしw
のんびり待つさ。
207:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 23:48:17 ncomj1oW
DSの方のゲームは手軽に出来てよさそうだと思ってるが、まあネタにするってほどじゃないわな。
ダンスゲーの方がネタという意味では美味しいがw
208:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/07 23:51:04 IIDk5Qc9
ゲームといえば戸惑のベスト版が出てから限定版の値段下がったな
中古だけど
209:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 00:32:20 UFbAlToq
激動:ダンスネタで少しは話題になるかな?その為にWiiは悩む
特典は正直要らない。
直列:DSのゲームで内容的にも手軽に出来て、まぁ良いかな。
キョンを操作してゲーム進めるなら。買うかも
並列:どこか話題にしてる先あるのか?正直一番購買意欲が湧かない
限定版も他に比べて高すぎないか?正直フュギュアの出来も今ひとつ
210:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 00:40:27 Zauur1Rl
一向に成績の上がらないキョンはハルヒから頭の良くなるダンスを伝授される
これがとても恥ずかしくて見本として踊るハルヒさえ「ジロジロ見るな!」と恥じらう始末である
キョンの部屋にて2人でそれを実践しているとノック無しで妹に入って来られ
その時2人は砂になって崩壊した
211:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 00:48:17 cXCE4FQB
なんだろう、フュージョンの練習を見られてしまった的なイメージが脳内にw
212:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 00:49:01 UFbAlToq
今まとめ見てきたんだが
コンビニの銀ルート無かったけど誰か書いてる途中?
まだなら書きたくなったんだけど、誰か書いてるな元ネタにして別の作品に仕上げるけど
213:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 01:28:34 0heVk6gF
>>212
you書いちゃいなよ
214:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 01:33:41 TR7/iPpp
744 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 00:49:45 ID:Wg0KGfUU
>>741
七夕ではジョンを思い出して憂鬱になっていた
それを見たキョンは「昔の彼氏を思い出して憂鬱になっている」と解釈してちょっと嫉妬
でも、ハルヒの初恋が未来から来た自分だと思って幸せ
な展開が原作でありますよ
これ原作にあるらしいけど何巻の何ページの話ですか?
215:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 01:56:48 QYXFdFmp
何巻もなにも、七夕の一番最後の部分だよ
216:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 02:47:01 cXCE4FQB
向こうでやれ。
>>212
>>116が予約?まあコラボみたいでいいかもしれんぜw
217:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 03:54:26 TR7/iPpp
>>215
昔の男とかキョンは幸せとか初恋とか一文字も出てないんだけどどこに書いてあるの?
218:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 03:59:20 JVklVVy8
>217
向こうの話題は向こうでやって。
なんでわざわざここで聞くの?
219:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 07:32:31 vLIYOTuA
押忍!闘え!SOS団だったら迷わず買う
220:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 10:07:25 fmuL+7tj
タイトルだけだと何のゲームなのか分からんな
悪事を働く輩を退治したり、人捜しとか犬探しみたいなベタなお助け何でも屋ゲーム……みたいなw
いや闘え!だから巨悪と無茶な闘いを挑むのもいいかも知れん。
221:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 10:18:49 lHcKjh48
こういうの迷惑だからやめてください。他のキャラスレまで乗っ取ろうとしないで下さい。
89 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2009/01/07(水) 14:24:02 ID:xnh7Ow4+
どうせならハルヒやらきすたの名前の鉄道スレにして欲しかった。
あといわき氏の発言に拘束力はないしここでは自由にやらせて欲しい
そして弱小スレでうだうだ何行も自治るな byハルヒスレ民
222:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 11:09:41 cfcks6es
おハルキョン
始業式の朝。キョンのコートとマフラーを装備して登校してきたハルヒとハルヒと並んで登校したキョン
223:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 11:39:06 PwN/y7p8
>>222
ザスニのポスターに影響されましたねw
あれは状況が気になるよな……
色々妄想してしまう。
224:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 12:05:33 fmuL+7tj
( ̄ー ̄)ニヤニヤしちゃうのは間違いないんだが
225:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 12:51:44 5t5uCpy1
>>212
>>116 に、
>では俺が銀ルートをいこう。
とあるが、さて。
226:SS: Sunday, Your Birthday 1/2
09/01/08 14:26:34 tZBOczPH
夫婦設定注意
流れ読まずにスマソ
-----
日曜日には早起きすることもなく、すっかり明るくなった朝日を浴びながら、普段はうるさい目覚まし時計も
邪魔しないでいてくれるという穏やかな朝で始まる。
いつもならハルヒが先に起きて、俺が身支度をしている間に朝食を用意してくれる訳だが、
日曜に限っては俺が用意をすることになっているのも、結婚以来……いや、結婚以前の同棲以来の習慣となっていた。
しかしやはりハルヒは俺に任せるのが不安なのか、それとも香りに刺激されるのか、
コーヒーが入る頃には起きてくるのが常なのだが、今日はどうしたことか布団に潜り込んだままいつまでたっても起きてこない。
「どうした、ハルヒ。具合でも悪いのか?」
起きてこないハルヒを心配して寝室を覗くが、まだ布団の中で俺に背を向けたままだ。
「別に」
と言う声もいつもより低く不機嫌そうで、これで具合が悪いのでなければ本当に不機嫌だと言うことになる。
「朝飯はもうできるけど、食欲ないのか?」
健啖家のハルヒが食欲ないなんてよっぽどのことで、もしここでそうだと言われたら救急車でも呼んだ方が
いいんじゃないのかという気にもなるのだが、果たしてハルヒは本当に食べたくないと言いやがった。
「おい、マジで具合が悪いんじゃないのか? 病院行くか?」
「どこも悪くないって言ってるでしょ」
飯を食わないとまで言っておいて具合が悪いのでなければ、このモーニング・ブルーの理由なんか解りっこない。
いったいどうしたって言うんだよ。
「うるさい! いいから放っておいて!」
とりつく島もないハルヒに、俺はどうすることも出来やしない。
やれやれ、どうしたもんかね、と溜息をついて何気なく視線をそらした俺の目に、
――どうしてそこを見たのかって理由はまったくないのだが――カレンダーが飛び込んできた。
ああ、今日の日付は……。
…………。
ああああああ!!??
やっちまった!!
カレンダーは、今日が日曜日であるとともに、ハルヒにとって重要な日、つまりハルヒの誕生日であることを告げていた。
しまった、ここんとこ忙しくてすっかり頭から抜け落ちていた!
毎年なら朝一どころか日付が変わった直後に「おめでとう」を言っていたのに、今日は俺から何も言っていないわけで、
ハルヒの不機嫌の理由は間違いなくそこだ。
俺がハルヒの誕生日を忘れていたこと、それに怒っているわけだ。
227:SS: Sunday, Your Birthday 2/2
09/01/08 14:27:07 tZBOczPH
「あのー、ハルヒ?」
「……」
返事はない。ただの屍のよう……なんて言ってる場合じゃない。
「その、すまん」
「なにが」
ようやくもらえた返事は、部屋の中を冷凍庫に変えたんじゃないかと思うほど冷たい声だった。
「いや、その、誕生日、だよな」
「……今頃思い出したの?」
「すまん」
俺の謝罪はまだ受け入れられないらしく、背を向けたままのハルヒに俺はどう言葉を選べばいいのかも解らない。
「その、仕事が忙しくて、すっかり忘れてたんだ、本当にすまん」
「仕事を言い訳にするなんて最低」
「……だよな」
いや、言い訳というか実際それが理由なんだが、ハルヒにしてみれば納得できる理由じゃないだろう。
と言うより、理由なんか問題じゃないよな。言い訳すんなってことか。
「本当にすまん。埋め合わせは何でもするから、とにかく起きて一緒に飯食ってくれよ、頼む」
この埋め合わせで向こう3ヶ月小遣いなしってことになってもこの際甘んじるしかないだろう。
全面的に俺が悪いわけで、どうとでも謝るから機嫌を直してもらいたい物だ。
ハルヒはやはりお腹が空いていたのか、ようやくむくりと起きあがり、ようやく俺に視線を向けた。
ここまで怒った顔を見るのも久しぶりだな。
「なあ、ハルヒ」
「なによ」
「怒った顔も可愛いな」
「なっ……」
俺の一言で一瞬で表情を怒りから照れに変化させるのを見て、やっぱり可愛いと思う俺は相当重傷だと思う。
そして、
「アホ――!!!!」
の声とともに飛んできた鉄拳を受けつつも、ああやっぱりハルヒに惚れてるんだなと実感している俺はもう手遅れなのかもしれない。
その後、ハルヒの機嫌を直すために、あちこちの店を巡り、そのたびに増える買い物袋に青ざめている男の姿が見られたそうだ。
ともあれ、誕生日おめでとう、ハルヒ。
――Celebration!
おしまい。
228:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 14:30:48 tZBOczPH
無意味に誕生日ネタですんませんでした。
出来れば公式に誕生日設定して欲しいよなーと思って書いた。
とある歌からの連想だがマイナー過ぎて誰も知らないはずwww
ところで銀ルート期待してるぜ!
229:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 14:58:59 L+Si7ufC
いつ見てもハルキョンにはニヤニヤできる
230:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 15:15:41 oIw9kcDt
さっき「とんかつのすずみ屋」を見かけた
231:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 15:16:48 2RQ17Gq6
茅場町(箱崎かな)には、とんかつの「長門」もある
232:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 15:18:32 qEBuJTL8
授業中に約束やってたらニヤニヤしてしまった
233:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 15:31:21 Vf4X4eUq
暇だから団活中は古文で会話するハルヒ達
234:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 15:41:21 cEI6e8yl
「暇ね」
「そうだな」
「じゃ、今から皆で古代インド語で会話するわよ!」
「断る。大体わかる奴がいるのか」
「有希なら知っていそうじゃない?」
こらこら。いくら長門でもそんな無茶振りは…
「~~~~~~(古代インド語)」
「すごーい!どこでそんなの覚えてくるの!有希!」
「…これ」
いつものハードカバーの今回の中身は古代インド語の考察かよ。ってか、今の何て言ったんだ、長門。
「…涼宮ハルヒには聞かせられない」
ならば奴が帰った後にでも聞こうか。
~間~
「で、長門?さっきの古代インド語は何だったんだ?」
「わたしは宇宙人」
…そりゃハルヒには聞かせられない台詞だよな。
…すまん。
235:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 15:49:48 UnlRm8fW
>>228
GJ!和むぜ……。
>>230-231
二人とも何やってんだw
>>234
茶目っ気長門乙
236:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 16:35:51 5vWGH9/o
>>228
2828GJ!
なんてしあわせそうなんだちくそー!!!
>>234
ハルヒが適当に作った文面が
実は古代語で破滅をもたらす禁断の呪文だったと
解説してくれる長門とか
237:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 17:00:08 cXCE4FQB
……アリだな!
まあでもなぜか俺の脳内ではハルヒと長門がインディージョーンズのごとく冒険してる絵が出てるわけだがw
238:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 17:08:18 2RQ17Gq6
ハ「ほら、古代インド語よ。読んでみなさい(適当に書いた)」
長「読む?……『いあ! しゅぶ=にぐらす!』」
239:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 17:17:16 cfcks6es
その文字読んじゃだめぇぇぇーーーーーー!!
240:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 18:27:41 5t5uCpy1
>>237
将来、普通に考古学者になってて、普通じゃないものばっか発掘して、「神の手」と呼ばれてるハルにゃん
キョン「トンデモ能力はなくなったはずじゃなかったのか」
長門「情報爆発その他の異変は観測されていない」
古泉「これらの発掘は、いわば涼宮さんの実力、というべきかと」
キョン「実力はいいが、毎回、おっきな石においかけられたり、
トロッコで崖につっこんだりする俺の身にもなってくれ」
241:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 19:24:31 TR7/iPpp
>>215
なあ、早く何ページか教えてくれよ?
242:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 19:27:28 eu0v2xAO
コピペ元で聞け 死ね。
243:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 20:02:40 UnlRm8fW
ハルヒ教授と助手のキョンによるフィールドワークとかいいな。
各地のフォークロアを研究したりするんだけど、ハルヒの突飛な発想により稀に新しい都市伝説を生み出してしまうというっ……!
244:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 20:13:52 5t5uCpy1
二代目 妖怪ハンター 涼宮ハルヒ
(初代 稗田礼二郎 by 諸星大二郎)
245:SS妹ちゃんと谷口くん
09/01/08 21:22:41 5t5uCpy1
お?あそこにいるのは、キョンの妹じゃねえか。
「あー、『アホの谷口』だあ! こんにちは」
んご! 兄の親友に、ア、アホはないだろ、アホは。
「でも、ハルにゃんはいつも『アホの谷口』って言ってるよ」
人の使ってるアダ名を何でも真似したがるって言ってたな。キョンも不憫なやつだ。っ
ていうか『アホの谷口』は、アダ名じゃないぞ、妹ちゃん。
「ごめんねえ。なんて呼んだらいい?」
「おほん。そうだな。『ナンパの達人』と呼ぶことを特別に許可しよう」
「やっぱり『アホの谷口』でいい?」
「・・・出来たら『谷口くん』ぐらいでお願いします」
なんで小学生に敬語なんだよ、おれ。
「わかったー。谷口くん、何してたの?エロ本の立ち読み?」
「んご。い、妹ちゃん。女の子がエロ本なんて言うんじゃありません」
「でも、ハルにゃんが、いつも・・・」
おお、なんてこった。妹まで涼宮病に感染しちまってるのか。
「んとね、お父さんもお母さんも、ハルにゃんが大好きだよ」
涼宮ハルヒ、恐ろしい子!
「い、妹ちゃんは、涼宮のどこが好きなんだ?」
「カッコイイところ!! あとね、かわいいし元気だし楽しいし、お料理もお母さんと
同じくらいうまいし、お勉強もよくできるし、それにとってもやさしいんだよ!」
ああ、ここはキョンの親友であり実践ナンパ道自称十段のこのオレが「女の道」っても
のを講釈してやらねばならんだろうな。妹ちゃん、心を静かにしてよく聞くんだ。
「涼宮は確かにいい女だ。10人いれば10人が振り返るだろう。でもな、女は、顔や
見栄えとは言い切れないようなところも多々あるんだ。ナンパ十段のオレが言うんだか
ら、間違いねえ」
「でも、ハルにゃんには5分でふられたんでしょ?」
うごあ!痛恨の一撃。涼宮、おまえ、どこまで……。
「谷口くんも、だまってたらそこそこ見れるのにねー。やっぱり人間、なかみが大事だっ
てことだよね!」
ああ、そんなところでにっこり笑うんじゃありません。何気にひどいことを言ってるこ
と、わかってますか?
「でも、大丈夫だよ。谷口くんにもきっといい人が現われるよ。キョンくんにだって、
ハルにゃんみたいな人がいたんだから」
キョンよ。妹にも、なんだかひどいこと言われてるぞ、いろんな意味で。俺は今晩、お
前と俺のために、きっと泣くだろう。
「キョンくんとハルにゃんはねー、ほんとラブラブなんだよー」
おお? ここまで傷ついたんだ。行きがけの駄賃に、あいつらのプライベート・ライフ
を聴取しておくのも今後の「取引材料」くらいにはなるかもな。
「ラブラブってどんなふうに?この谷口くんにも、くわしく聞かせてくれよ」
「ハルにゃんはねー、キョンくんに勉強をおしえてくれるんだよ」
「ほうほう」
「で、遅くなっちゃうと、泊まっていくのー」
ああ、いまさらこの程度のことは既定事項だ。
「お風呂もいっしょにはいるんだよー」
んあ。既定事項、既定事項。
「お布団ひいてあげても、朝になると二人してベッドで抱き合って寝てるしー」
んぐがあ。既定事項、既定事項。
「それに○○が××で」
がうんがああ。き、きてい
「@@で$$が」
があえふぁえあえ、ききぃ
・・・・
・・・
・・
・
246:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 21:35:44 WrOFPV4/
ハルにゃん!もっと妹ちゃんに気を使わないと駄目でしょ!(;´д⊂)
247:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 21:45:55 Yf2btuud
ハルにゃんNGにすると大分すっきりするな
248:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 21:46:09 eosfZQZ7
>>245
こういう視点も良いなw
GJ!
キョンの妹にハルキョンの情報聞き出してくる。
249:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 21:52:57 1p4PKu1k
いあ! くとぅぐあ!
250:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 22:23:08 cfcks6es
>>249
だから召喚はだめぇぇぇーーーー!!
251:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 22:25:37 Zauur1Rl
酔ってて気付いたら二丁目のド真ん中にいたハルキョン
252:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 22:41:18 vLIYOTuA
二丁目のマジプシー達と顔馴染みになっているハルキョン
253:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:33:46 pvyc3QTU
おやすみハルにゃん
254:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:41:03 BHw7YRM7
おやすみハルにゃん
255:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:50:00 t5fOAmrs
確かに「ハルにゃん」て呼び方は不快だな。はっきり言ってキモイ
猫のコスプレした状態を指すならまだわかるが
256:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/08 23:58:23 pvyc3QTU
じゃあ長にゃんは?
257:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:00:20 eosfZQZ7
「ハルにゃん」は鶴屋さん発じゃないっけ?
それでも不快に思う人が多数いるなら出来る限り控えた方が良さそうな気もするな。
258:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:06:06 H1B3CIr1
何をいまさらってくらいハルにゃんだけどな。
荒らしがウザイし多少は控えた方がいいかもしれん。
わざわざ蒸し返して荒らしに来る他所のスレの方も居るしね。
259:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:07:46 umTEOisS
原作で鶴屋さんが「はるにゃん」って呼んでるわけだし
別に普通だよな。
260:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:10:05 ublQs8Ge
>>259
まあそうだな。どうしても嫌ならNGにすればいいだけだし
261:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:16:10 H1B3CIr1
まあまあ。
だから多少は、さ。
工作してるのかどうなのか知らんが、実際にgdgdいちゃもんつけてる輩がいる現状ではね。
こういう風に言ってる時点で乗せられてるわけだし、この手の話題は引っ張らないで置こうぜ。
ところで上で大きいハルヒのアニメ情報が出てたけど、ハルちゅるの方はもう放送時期とか決まってたりするのか?
262:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 00:59:58 FzbAVrb0
>>212だけど、もし書いて良いならコンビニの銀ルート明日にでも投下するけど
事情があって明日の夜だが
263:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 01:27:01 tuxKxBr4
お遊びはその位にしときなさい。
スレ自体がムカつくからハルにゃんという呼称に八つ当たりをしているんだろう
ハルにゃんと呼べば空気も和らぐし他の人は良いではないか。
264:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 01:36:01 FKVbnuzT
皆で部室に行ったら変な機械が置いてあってその座席らしきモンにキョンが座って
横のレバーを動かすと時を越えちゃった電波が
265:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 01:49:23 IdCM0M8p
なんだろう?デュアルでぱられるんるんな映像がw
266:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 02:20:36 8Z3RGJ8+
>>264で受信したネタ。
いつものSOS団室、真の名を文芸部室。
いつものようにノックをして、朝比奈さんが着替えていないことを確認してから、そのド
アを開ける。
いつもの配置通りだ。
古泉はいつものさわやかスマイルで、朝比奈さんは花開くような笑顔で、長門はいつも通
り視線は本に向けたまま。
しかし。
ハルヒが居ない。
いや、ハルヒがいないのはいろいろな意味で俺の心の平穏を呼ぶものであって、これを異
常とはいわないのだが。
その代わりに。
いつもハルヒが座っている椅子が微妙におかしい。
と、いうより、その傍らにある怪しげな物体がおかしい。
なんだあれは。またどっかのガラクタ置き場からでも拾ってきたのか?
そこへ。
「やっほー!みんな元気?面白いもの見つけちゃったから今日はそれを試すわよ!」
来なくてもいい奴が来た。
いや、奴は後からのっとった形とはいえ、曲がりなりにもこの部屋の主であり、SOS団の
長だ。
そして。
あいつのひまわり満開100ワットの笑顔は、俺の心の平穏をそれこそ反比例的に奪ってい
くものなのさ。
これもいつもの通りなのだがね。
そして、あの妙ちくりんな物体の正体がようやく予想通りの代物であるのがわかったわけ
で。
ハルヒの話では、この椅子に座って横のレバーを引っ張ると面白いことになる、って聞い
た、という。
まぁなんとも胡散臭すぎて根が純真正直者の新人セールスマンに壷の訪問販売をやらせて
ももっとマシなトークを展開するだろうそんな与太話を真っ正直に信じて貰い受けてしま
った、というわけだ。
267:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 02:21:10 8Z3RGJ8+
「だからキョン、あんたそこに座りなさい」
「ちょっと待てなんで俺なんだ。そういうのは拾ってきたお前が真っ先に試すもんだろう
が」
「わかってないわね!あたしはこの椅子の効能を見届ける重大な役目があるのよ!何か起
こってしまったら遅いじゃないの!だからあんたがやりなさい!」
やれやれ。こうなったらこの理不尽大王には何を言っても無駄のようだ。
朝比奈さんにハルヒを止める役など望むべくもないし、古泉はハルヒのやる事に一切干渉
しないし、長門はそれ以上に本の方が大事のようで、一度もこちらに視線を向けることす
らしない。
まぁ、こんなガラクタで何ができる。
どうせ何も起こらずに、「やっぱり何にも起こらないじゃないの!つまんない!」ってそ
の妙な機械を放り投げるくらいのもんだろう。
「じゃ、引くわよ。用意はいい?」
喜色満面、興味津々の笑顔でそんな事言われても。用意っつったって俺はその椅子に座る
だけだろうが。
「さっさとやれ」
いくら暇だといってもこんなどうでもいいガラクタに付き合ってやるくらいならさっさと
終わらせて古泉とゲームに興じていたほうがよっぽどましだ。
「いくわよ」
レバーを引くハルヒの腕に力が入る。
そして。
俺はその瞬間まで忘れていた。
ハルヒが願ったことは必ず叶えられる。
つまり…
期待にキラキラ輝いていたハルヒの笑顔。
俺が最後に覚えているのはこれだけだ。
さて、ここはどこで、今はいつなんだろうね。
268:SS? でもないネタ
09/01/09 04:10:56 BYex32H1
>>266-267
GJw なんだかこんな感じで話が膨らみそうだと電波が来たんで投げますw
----
「キョンくん、待っていました」
さて、これからどうしようかねと考えあぐねていた俺の前に現れたのは、やはりあの人だった――。
これは、既定事項なのか?
****
「キョン……? キョンが、消えた……?」
愕然とするハルヒ。
「彼は、この時空間から消滅。情報統合思念対は静観を指示している」
「TPDDの使用許可が下りません……! こんなときまであたし、役立たずで……」
「涼宮さんの精神状態は非常に不安定になっています。『機関』のお偉方もこのまま涼宮さんを放置しておけないとの見方が強くなりかねない」
錯綜する各組織の思惑。
しかし、いつまでも落ち込んでいるハルヒではなかった。
「キョンを探しに行くわ! 絶対見つけ出してやるんだから。これだけ心配させたんだから、当然罰金払わせるわよ!」
****
「あの装置は、本来あそこにあるはずがない物です。いえ、あってはならない物なの。だから、本来ならわたしもここに来る理由はなかった」
どういうことですか? どこかで時間の流れがおかしくなってるっていうのか?
「俺を元の時間に連れて行ってはもらえないんですか?」
「ええ、どちらにしても、今のわたしにはキョンくんを元の時間に戻すことはできません。なぜなら、あの装置は――」
「おしゃべりが過ぎるな、朝比奈みくる」
「お前は!」
「この女が言うことが、あんたにとってすべて正しいわけでもあるまい。いったいどうしてそう簡単に信じることができるのか、全く理解しかねるね」
突然現れたこいつは、敵なのかそれとも見方なのか?
いったい、今この状況と未来とはどういう関わりがあるというのか?
****
「同期を要求する」
「拒否する」
「なぜ」
「わたしの未来はわたしのもの。あなたの未来とは違う」
「説明を求める」
「拒否する」
「!」
突然長門に攻撃する、もう一人の長門有希。彼女は何者? その思惑は?
「あたしは、もう禁則事項に縛られない……長門さん、協力してくれますね?」
禁則事項との決別、それは未来人としての帰るべき場所を失うと言うこと。それでもみくるは決意した。
「僕は彼と約束しました。もし、長門さんが危なくなったなら、そしてそれが『機関』にとって有利な状況だったとしても、僕は1度だけ彼女に見方をする、と」
古泉が約束を果たすのは、今。
「あんたたちが何者でもいいわ。今はキョンを探し出すことが先決よ。SOS団は5人そろってこそなの。そして、あたしはその団長なの!」
「あたしは、絶対にキョンを見つけてみせる!」
ハルヒの決意は、世界を大きく動かした――
いったいキョンはどこへ? そこで何が?
あの装置はいったい何だったのか?
ハルヒの、SOS団の運命は?
劇場版「涼宮ハルヒの憂鬱」、近日公開予定、まったくなし!
269:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 06:50:40 eqsgi9l4
おはようハルヒ
外を見ろよ、真っ白だぞ
おい!ちょっとまて
出かけるなら服を着ろ、江頭じゃないんだからそんな姿で外にでたら捕まるぞ
やっぱり寒いからまだ寝るのか、わかったよホラ昨夜みたいに暖めてやる
イテテ、おい強く抱き締め過ぎだ、力を加減しろ
やれやれ仕方ない、お目覚めの一戦を始めるか…
270:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 07:42:59 WHj8tzre
>江頭じゃないんだから
おいおいw
271:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 07:55:23 l9ewqrJf
>>268
朝っぱらから期待でwktkしちまったジャマイカ!
責任とってきちんと作品に仕上げて投下よろ。
272:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 08:55:26 IdCM0M8p
>>268
いいアンテナをお持ちでw
結局こっちでは雪にはならないみたいでハルヒも残念がっております
273:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 10:34:05 LkH/WHV3
>>268
なんという大作の予感。
これは団長でなくても騙されるw
274:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 12:10:04 FzbAVrb0
おハルキョン
今夜から大雪だと?
巨大有希だるま創り●合戦をし、カマクラの中でホットミクルでヤキモチを焼くハルキョン
275:SSその男、文系につき2アフター
09/01/09 12:58:33 WHj8tzre
>>154
(後日談)
「キョンが言ってた四つ目屋のネット・ショップを見つけたわ!!」
なに、そんなものがあるのか? 例のトンデモ・パワーのしわざか? インターネット
がタイムトンネルに接続して、江戸時代から直に通販可能とでもなったのか?
「いえ、今回に関してはそういったことは何もありません。なんでも十三代四目屋忠兵
衛が平成十七 乙酉 年(2005年)、江戸尾張藩戸山下屋敷内にて営業を再開されたのだと
か」
「まじか?」
「ええ。そういうわけで、全員が自分の欲しいものを選んで注文することになった次第
で」
「まじか?」まじですか?だいたい高校生に売ってもらえるのか?
「私はこれを買った。禿鶏散。60日間飲み続けると40人の女と交わること可」
といって長門が薬を突き出す。それで、おまえは俺に何をさせたいんだ?
「わたしは、これですぅ。曼陀羅。これを顔に吹きつけると、どんなじゃじゃ馬も従順
になってぇ、おまけに記憶まで失いますぅ」
朝比奈さん、気持ちは分かりますが落ち着いてください。
「ぼくはこれを買い求めました。通和散。ふふ、これ用いると痔になることが防止でき
るそうですよ」
俺はつっこみたくないし、つっこまれたくない。古泉、おまえはもう黙ってろ。
「あたしはこれよ!」
長命丸。男が長持ちするやつな。おまえ、恥ずかしいから、やめろよ。
「なによ、あんたが早いすぎるから、こんなもの買ったんじゃない! 何よ、自分ばっ
かりイっちゃてさ。ぶちぶち」
うるさい。おまえが気持ちよすぎるのがいかんのだ。ただでさえ抱きしめるだけで暴発
しちまいそうなくらいのカラダをしてるのに、妙に凝り性で元々無駄に器用なものだか
ら、いまではアレコレのテクニックもすばらしくって、もうタマリません。
「そ、そ、そういうことを団室でいうな! 学校でも往来でも禁止!!」
いや、それはそうだろうけど。というか、おまえが先にだな。
・・・・・
・・・・
・・・
「やれやれ。おきまりの痴話喧嘩モードに入ってしまわれました」
「……バカップル」
「あのぉ、曼陀羅、吹き付けちゃいますぅ?」
276:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 14:11:23 nXS8WFix
ハルヒのテクニックはくそみそだった
277:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:03:49 LkH/WHV3
お前ら自重しろwwwチクショウwww
……俺もちょっとハルヒ抱きしめてくるノシ
278:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:31:12 owQr9Vr/
ハルヒなら今俺が抱きしめてるよ
279:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:44:51 vnsKLx2H
それ誰だ?
ハルヒなら俺の横に居るぜ。
280:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 15:57:09 +4l8OSDA
俺の掌に乗ってるけど
281:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:04:37 nXS8WFix
未来に来て右も左もわからないキョンに色々教えた同い年位の北高生が
実はキョンと同じ血を引いてた事を本人は最後まで気付かなかったそうな
282:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:19:12 FzbAVrb0
>>281
ハルヒが絡まないならキョンスレ向きですね
>>278-280
それねんどろいどじゃん
283:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:29:19 WHj8tzre
ハルヒなら今俺が握りしめてるよw
284:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 16:34:10 +4l8OSDA
>>283
それはおまいのムスコじゃ
285:ハルキョンSS 冷たい感触
09/01/09 17:58:31 TLvImCXS
「雪、いつ降るのよ」
俺に聞くんじゃありません。
ハルヒは雨を降らせる灰色の曇り空を睨むように見ている。
「天気予報じゃ大雪って言ってたじゃないの」
だから俺に言うなよ。文句なら空、もしくは雲に言え。
「はぁ、全くこれじゃただ寒いだけじゃないの」
まぁ確か、電車はいつも以上に混むし、冬の雨はあまり良いことはないな。
ハルヒは頬杖していた腕を崩し、だらだらと俺の方に手を伸ばしながら、
「雪が降ったらSOS団プレゼンツ第1回雪合戦!をやろうと思ったのに」
降らなくて良かった、と一瞬思った俺を誰が攻められよう。悪い予感しかしない。俺、もしくは朝比奈さんが被害を被ることは疑いようがないからな。
とは言え、俺も雪が降ることを期待していたと言えば嘘になる。
そう、昨日からテレビの中の天気予報士は明日は雪が降るでしょうと豪語、とまではいかないが、まぁそういうことを言っていたわけだが見事に外れた訳だ。
俺はと言うと期待していたとは言え、降らないと思ったがな。毎回そうだし。
「ちょっとキョンのくせに生意気よ」
「なに、ぅぉぅ」
俺の言ったことが気に障ったのか、単にしたかったのか、ハルヒはばっと起き上がると、
「あはは、何その面白い顔」
「おまへのへいひゃろ」
俺が幼児退化したわけではなく、ハルヒは俺の頬っぺたをうにうにと楽しそうに引っ張っている。
「ほい、いい加減に」
よほど面白いのか俺の顔を弄くるハルヒ。
そうか、お前がそういうつもりならこうだ。
「なっ、うに」
面白い鳴き声を出した。
「ひょっと、ひょんのくせに」
何を言ってるか分からん。
「あんひゃのひうことだってわからないわひょ」
やり返した。
ハルヒの柔らかい頬をうにうにと変形させる。
うむ、柔らかい。
「へんひゃい」
どの口が言うのか。この口か。
調子に乗った俺は、いつの間にかハルヒは手を離していて、
「これでどうだ」
「にゃ、」
淡い桜色の唇に口づけた。流石にハルヒの唇は冷たく、ひんやりとした感触が伝わる。
「ん、っ」
よし、暖めてやろうとちょっと舌を入れたのはご愛き、
「いい加減にしやがれこの野郎!いちゃつくんなら外に行けこの野郎!俺が出てくぞこの野郎!!」
谷口が涙流しながら叫んだ。この野郎って3回言ったぞお前。
――そういや授業中だったな。
(おわり)
286:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 18:42:55 vnsKLx2H
GJ!!
ぐにぐに柔らかそうだハルヒ可愛いよハルヒ
287:SSハルヒと親父
09/01/09 18:50:35 WHj8tzre
(なんか書き出したら長くなりそうだ。
でもこらえ性がないから、諦めて捨てないように、投下する
わがままをゆるしたまえ)
「なによ。ずいぶんとご機嫌ね?」
カーペットに寝転んでTVを見てるのは親父。いい大人が日曜の朝からアニメ見ておもしろい?
「そうとも。気分がいい。だが、お前には負けそうだ」
「どういう意味かしら?」
「年頃の娘の幸せそうな姿を見るのは親冥利に尽きるが,男親としては寂しさに悲しさが添加されるようだ」
「な・に・が・言いたいのかしら?」
「ハル、お父さんと遊んでいいの? 思ったより時間過ぎてるわよ」
と助け舟を出したのは母さん。どっちにとっての助け舟かしらね。
「ええ、うそ。やばい。じゃ、行ってくるね」
「まて娘。行きがけの駄賃だ」
そういってバカ親父が何か放ってくる。と、と、と、キャッチ。え、あたしの携帯? 夕べ、居間でテレビみながらメールして、そのままだったんだ。
「心配するな。何も見てない。それから充電なら、しといた」
何も聞いてないでしょ! ……見てたら殺すけどね。
「楽しんでこい。だが、孫はまだいらんぞ」
「母さん、グーで殴っといて。いってきます!!」
「はいはい、いってらっしゃい」
ああ、もう! だから親父が家にいると、調子狂うのよ!
今日だって、ほんとだったらキョンに迎えに来させるはずだったのに。キョンの奴、「俺はかまわんぞ」って言ってたけど、あたしがかまうの!
あんなセクハラ親父、見せられないわよ。こんなあたしを見せたくない、ってのもあるけど。
「いっちまったか」
「お父さん、さみしそうなのに、何だかうれしそうですね」
「何故だか当てたら、母さん、デートしよう」
「そうですね。とてもいいお天気で、お洗濯日和だこと」
「わかった、ヒントを出そう。これ、なーんだ?」
「お父さんの携帯でしょ。……あなた、まさか? またハルに怒られますよ」
「俺の娘のくせして、機械に弱いからな、あいつ」
「機械に弱いというより、せっかちなんですよ、お父さんに似て」
「『携帯なんて電話とメールができれば十分よ!』って、どこの親父かと思うよ」
「で、何したんですか?」
「あいつはマニュアルなんて絶対読まないからな。自分の携帯の機能も知らないんだ。母さん、最近の携帯にはGPS機能というのがあってな」
「はあ。なんだか、わかっちゃいましたよ」
「さすがだな、母さん。デートしよう」
「はいはい。でもハルの邪魔しちゃ駄目ですよ」
「それぐらいの慎みはある。だが歯止めが効かない恐れもある。だから、母さん」
「デートというか、お守りじゃありませんか。……すこし支度に時間がかかりますよ」
288:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 18:51:27 dLdEvw51
ハルヒは好きだけどキョンは好きでない俺はこのスレから去るべきかな?
ハルヒ個人が好きな訳で
289:SSハルヒと親父
09/01/09 18:51:59 WHj8tzre
最悪よ、最悪。
集合場所(じゃなくて今日は待ち合わせ場所よね)には約束の10分前に着いたわ。予定では30分前につきたかったとこだけど。
物陰から恐る恐る覗くと、キョンの奴はまだそこにはいなかった。そこにはね。
「なにしてるんだ、ハルヒ」
「!」
いきなり背後から声かけないでよね!
「あたしがどっかのスナイパーなら、撃ち殺してるところよ……」
じとっとした目でにらんでやる。
「おれも今来たところだ。どっちにしろ、今日は俺のおごりだから、安心しろ」
缶コーヒーを二つ持って後ろから登場したキョンは、はあ、とため息をつく。でも、不機嫌というわけじゃないわね。まあ、これはもう癖みたいなものね。多分。
「あんたの情けは受けないわ」
キョンの奴は一瞬あ然として、それから吹き出した。
「な、なんで笑うのよ!」
「いや、すまん。というか、おれはおまえに情けをかけた覚えは一度だってないぞ。まあ、かけられた覚えもないが」
まだ笑ってるし。何がそんなにおかしいのかしら。
「し、知ってるわよ、そんなこと」
少しくらいは、優しくしてくれてもいい、と思う時もなくはないけどね。まあ、いつだって、ある意味「やさしい」のだけれど。特殊すぎて、時々腹が立つわね。
「出掛けに何かあったか?親とやらかしたとか?」
それに、普段は極端に鈍いくせに、時々ムダに鋭い。わざとやってるんじゃないかしら。
「親父と、ちょっとね」
「ケンカか?」
「ケンカというか、いたぶられた、わね」
なに、その「お前がか?」みたいな顔は。むかつくわね。
「まあ、おまえの親だもんな」
「どういう意味?」
あたしじゃなけりゃ、頬をはられて一発で退場ものよ。
「別に。まあ、強いて言えば、俺にも据えられる腹がなくはない、ってことだ」
「意味分かんない。ああ、言わなくいい!」
あたしは、このバカの手を引いて歩き出す。この場で、これ以上の言葉は不要だわ。
「用意できたか。じゃ、出発!」
「ハルとは2時間遅れですけど」
「小娘には、それくらいのハンディはやらんとな。俺も鬼じゃない」
「……これで、結構仕事ができるっていうんだから、不思議ね」
「うん。多分世の中には2種類の人間が要るんだな。一つは壊す人間、もう一つは修復する人間。壊す人間がいるから新しいことが起こるし、直す人間がいるから毎日が続いていく。俺やハルヒは壊す方だし、おまえや、えーと……」
「キョン君」
「そうそう、そのキョン君は、直す方の人間だな」
「苦労しそうですね」
「俺は仲良くなれそうな気がする」
「不憫になってきますよ、キョン君が」
290:SSハルヒと親父
09/01/09 18:52:57 WHj8tzre
「なあ、おまえの家って、普通か?」
「はあ?なに?」
「ああ、NGワードだったか。いや、ただ家族仲とか、どうだと思ってな」
「それを知って、あんたはどうしてくれる訳?」
「ふう。確かにできることしかできないけどな。手順を踏めば、もう少しできるかもしれん」
「どういう意味?」
「いや、とにかく、雑用係にも、愚痴ぐらいは聞けるって話だ。おまえが話したいこと限定でな」
「いまは雑用係に用はないわ」
「そうか。じゃ、暫定彼氏志望者じゃどうだ?」
「・・・」
「……黙るなよ。情けないが、これでも、なけなしの勇気なんだ」
「出直してきなさい。あと『志望者』ってのは、外してきて」
「へ?」
「あー、もう、うっさい。あんたが変だから調子狂うわ。どうしちゃったのよ、今日は?」
「知らん。……父親って聞いたらかな?」
「言っとくけどね!」
「……おう」
「あたしは親父似だからね!」
こ、こらキョン、なんでそこで笑うのよ!バカにしてんの!?
「おまえはキョン君に何度か会ってるんだろ?」
「ええ。よくハルを送って来てくれますし、遊びに来たことも何回か」
「拗ねてるように聞こえるかもしれんが、初耳だ」
「ええ、はじめて言いましたよ。拗ねてるんですか?」
「正直言うと拗ねてる」
「私は感謝してますよ」
「俺だって感謝してるよ。娘と軽口を言い合える日が来るなんてな。うれしくて頬刷りしたくなる」
「愛情表現が相変わらず下手ですね」
「いまのは冗談だぞ、母さん」
「私のも冗談ですよ」
「ハルヒの中学時代を思うとな」
「あら、『俺はハルヒを信じる。信じて待とうと思う』と言ってたじゃありませんか」
「父に二言はない。が、つらくなかったと言えば嘘になる」
「ハルヒ似のお父さんが、よく切れずに我慢しましたね」
「それ、ほめてくれてるんだろうが、ハルヒが俺に似てるんだ」
「どっちもどっちですよ」
「いや、時間の順序とか、遺伝とか、そういうのがあるだろう」
「冗談ですよ」
「で、母さん。映画と買い物と、どっちがいい?」
「映画見てから買い物するか、買い物してから映画を見るか、ですね」
「買い物はいいが、あまり荷物になると、映画も見にくいし、第一フットワークが悪くなる」
「あら、その後、追いかけっこでも?」
「娘と彼氏を追い回す、いかれた親父か。悪くないな」
「一生、口を聞いてもらえなくなりますよ」
「まあ、荷物なんか預けてもいいし、送らせてもいいか」
「とりあえず映画見てから、買い物で時間をつぶしましょうか」
291:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:06:44 uXDKMrlQ
>>288
同じハルヒ好きといってもいろいろな人がいるわけで、
あまり好きじゃないならスルーすればよろしい。
もしくは単品萌えを貫いた書き込みするかだな。
変態と言われようが所詮電子掲示板の話。しかも匿名だ。
翌日になればIDも変わる。
292:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:13:30 b8vM9gjS
>>290
なんかほのぼのしてていいなw
両親の台詞回しが海外のホームコメディっぽくてツボにはまった
293:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:33:11 HlcNMC7K
>>290
ハルにゃんの家族関係と。
家では逆にいじられてるんだなw
294:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:33:44 2HtONATM
>>285
GJ!まったくこいつらはwww
>>288
居るのも去るのも自由さ。
個人的には居て欲しいところだが、キャラスレと一言に言ってもそれぞれタイプが違うから。スレの空気が合わないようならば無理に引き止めたりしない。
匿名掲示板で思い通りにいく方が難しいしね。というか>>291が言いたいこと言ってくれたw
>>292
同意w なんか和む。
295:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:35:58 8Z3RGJ8+
いい話だなーの予感w
296:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:39:10 7z1a4sOr
>>288
ざっとスレを見渡してみたら分かるだろう?このスレにハルヒ単萌えなんて一人もいない
ハルヒどころかではなくSSのハルにゃんを語ってる状況だしな
原作のハルヒの話題を振っても荒らしか自演扱いされて俺みたいなハルヒ嫌いになるのが目に見えてる
アニメ板はハルヒがアンチの叩きネタになってるし谷川流スレに行くのが最適だな
297:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:51:16 jd5CRNpt
そうやって他人のせいにしているうちはダメだな
298:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:51:49 ilBPAoeF
>>296
概ね同意
299:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 19:58:04 uXDKMrlQ
>>296
>このスレにハルヒ単萌えなんて一人もいない
残念だが俺がいる。
300:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:02:09 ublQs8Ge
>>299
( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
別にハルキョンも全然いけるけどね
301:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:02:09 umTEOisS
荒らし君は、キャラ間争いを煽る事に失敗したから、今度は内部分裂を狙うことにしたのかい?
302:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:10:40 7z1a4sOr
>>301
↑
な?問答無用で荒らし扱いだろ?
悪いことは言わん早めに去った方が得
303:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:16:00 uXDKMrlQ
弱気になったハルヒほど可愛いものはない。
それを見たらみくるでもSに目覚めそうなぐらいだ。
個人的にはみくるは一度ぐらいハルヒに逆襲してほしいと思ってたりする。
…もちろん可愛い方面だけどねw
304:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:19:15 nXS8WFix
キョンに止めて欲しくてわざと無茶な事をするハルヒ
しかし止めたら止めたでキョンを責めるハルヒ
305:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:19:35 jd5CRNpt
>>303
ザスニ今月号のハルヒちゃんがそれに近いか?
306:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:36:12 dLdEvw51
じゃあいてくらノシ
307:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 20:56:00 /SPRjweh
そんな煽りとかしてないで、面白い話題でも振りなされ。
文句だけ言ってても何も変わらないぜ。
さて俺はちょっとハルヒを後ろからツンツンしたり指を頬にぷにっとかしてくるノシ
308:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:17:28 2HtONATM
>>303
狂おしい程同意。
まぁみくるが逆襲しようと思ったら……お、思いつかんw
309:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:21:56 8Z3RGJ8+
朝比奈さんは一度くらいハルヒに何かしたらいいと思う。
長門でさえ一度世界に愛想尽かしたくらいだしな。
古泉は…それこそ想像できん。
310:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:22:58 nXS8WFix
ハルヒお茶に下剤か雑巾の絞り汁を入れるみくる
311:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:23:31 HS0p0EGt
>>302
304 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2009/01/09(金) 07:49:02
『ID:7z1a4sOr』←注目
アスカは別に犯罪者じゃねえだろw
自覚無しキチガイ犯罪者というのはハルヒの特性w
↑アンチスレにあったけど?荒らししてるのに何言ってるの?
言い訳あるなら聞くけど?
312:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:29:37 owQr9Vr/
URLリンク(www2.vipper.org)
このぐらいならいいよ
313:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:30:31 7z1a4sOr
>>311
ハルヒ嫌いってちゃんと言ってるじゃん
おまけに別に荒らしてないしな
314:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 21:33:20 HS0p0EGt
>>313
ナラ書き込むなよ
週間新潮の社員か何かですか?あなた
315:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 22:13:52 2HtONATM
>>314
自治荒らしも程々に。
>>312
ついにキレたみくるかw
なんか可愛いと思えるのは相手がみくるだからか
316:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 22:49:43 b8vM9gjS
テックセットして異星からの侵略者に立ち向かうSOS団の面々
317:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 22:51:23 jd5CRNpt
決め技は
ハル・テッカ
ですか
318:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:07:44 PlO81psy
みくるの逆襲か。
いつも胸揉まれているのでハルヒの胸を揉み返そうとするが、二の腕を揉んでしまったみくる。
だが、その二の腕の柔らかさにうっとり……
「うわぁ涼宮さんの二の腕気持ちいいですねぇ」(ふにふに)
「な、なにするのよみくるちゃん! えいっ……あ、みくるちゃんの二の腕柔らかい……」(ふにふに)
お互いの二の腕を揉み合うハルみく──という光景を幻視した
319:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:07:48 O4Fjdmpb
URLリンク(up2.viploader.net)
とりあえずアメリカのハルヒちゃんは貰っていくw
320:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:08:21 O4Fjdmpb
>>318
おおうw いいジャマイカ(*´Д`)
321:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:10:55 jd5CRNpt
>>319
スペインのを一つ
322:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:14:20 7z1a4sOr
ハルヒちゃんはハルヒよりハルヒらしくて素晴らしいから
ハルヒとは区別無しで拒否反応無しかやっぱりwwwwww
323:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/09 23:21:14 nXS8WFix
焚き火の横で眠るドラゴンと添い寝するハルヒ
324:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 00:24:36 PNCXsp1c
>>323
これいい。なんか書きたい。
長くなって,自分の力が収拾つきそうにないけれど。
325:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 00:39:39 FNTqzYy/
気がついたときには焚き火は消え
ハルヒは自分が大好きなドラゴンを焼いて食べてしまったことに気づいたのだった
326:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 01:10:51 qPm8LteR
ドラゴンさんドラゴンさん、ごめんなさい。
あんなに好きだったのに、食べちゃったりしてごめんなさい。
きっと怒ってるんでしょうね。ごめんね。
本当に心の底から好きだったのに、なんで食べちゃったんだろう。
キョン「なあハルヒ、俺に跨って踊りながら何ブツブツ呟いてるんだ?」
327:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 01:21:10 FrMvH6cy
ユキ…白い色の竜。普段はおとなしい。食いしん坊。輝く冷気のブレスを吐く
ミクル…赤橙色の竜。面倒見が良い。鳴き声が可愛い。甘い香りで魅了するブレスを吐く
イツキ…緑色の竜。忠実。前足自体が巨大な翼になっている。炎を球状にして吐きだす
キョン…なんか地味な色の竜。飛べないが堅い。頭も固い。酸のブレスを吐く(ハルヒには胃液と呼ばれている)
の竜達と旅をするハルヒの姿が浮かんだ
328:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 01:24:46 /Oa1GIVh
ネバーエンディングストーリーのファルコンがまず浮かんだ
329:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 02:27:43 KDEaZySJ
>酸のブレスを吐く(ハルヒには胃液と呼ばれている)
なにそのしっくり来る設定w
330:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 09:23:13 3YMAAsju
ツルヤ…にょろーんとしてる東洋風。ブレスは吐かないが、おでこから光線を出す。
リョウコ…空色。優しいようでいきなり豹変する。ブレスはないが、腕が伸びたり呪文を唱えたりする。
エミリ…喜緑モトイ黄緑色。おっとりしてる。でも時々毒を吐く。
うーむ……
331:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 09:41:13 RPReZ8AS
こういうの迷惑なのでやめてください!
556 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2009/01/09(金) 16:01:46 ID:aToXhMd5
>>448
消失はキョンがハルヒの大切さに気付く物語だから、関係無い長門の話は削るのが当たり前
原作でもそうだろ
332:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 09:43:35 FNTqzYy/
クヨウ…黒いドラゴンゾンビ。ズルズルヌルヌルしている。みんなから、どっちかというとスライムじゃねーの?と思われている
ササキ…金龍。すぐキョンと交尾しようとしてハルヒに睨まれる。お話をしているだけだよと本人は主張している
タチバナ…ハルヒの騎竜。こき使われてるけどいつか立派なドラゴンになりたいと思ってる亜竜
333:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 10:26:53 PMhOSwAF
> いつか立派なドラゴンになりたい
きょこたん(;´д⊂)
334:SSハルヒと親父
09/01/10 10:56:04 PNCXsp1c
(>>290のつづきです)
「で、キョン君って、どんな奴なんだ?」
「そうですねえ。一言では言えないけれど、やさしい子ね」
「最近の男はみんなやさしいぞ。中には例外もなくはないが」
「ハルがどんなわがまま言っても、照れ隠しに怒っても、許してくれる。でも、ハルの
ためにならないと思ったら、嫌われようが苦言するし本気で怒ってくれる」
「ほんとはその役をやりたかったんだ」
「お父さんは何をやっても、真剣に怒っているときも、どこか楽しげですもの」
「そうでもない。特に娘に『楽しんでる』『好きでやってる』といわれのない非難を受
けることほど悲しいものはないぞ」
「ハルはお父さんにはそうあって欲しいのよ。でも私はハルがちゃんと涙を流せる女の
子に育ってうれしいわ」
「……」
「どうかしました?」
「いや、黙ったら少しは悲しげに見えるかなと思って」
「自分で解説が必要なら、まだまだですね」
「キョン君に聞いといてくれ。ハルヒの叱り方」
「『親のプライドが微塵もない』ってハルの声が飛びそうですねえ」
「あいつときたら、父親をグーでなぐるんだぞ。俺のお仕置きビンタはスウェイでかわ
すくせに」
「そんなの教えたの、お父さんじゃありませんか」
「父親のこめかみにハイキックするんだぞ。父親に関節技つかう娘が他にどこにいる?」
「それでも少しも効いてない振りして笑っているからですよ。あ、でもハイキックはキョ
ン君に叱られたみたい。『スカートの中とかいろいろ見えるだろ』って」
「……」
「なんですか、そのOh, my god!! みたいな身振りは?」
「感情表現が下手なんだ」
「『別に減るもんじゃないでしょ!』ってハルが言い返したら、『減るんだよ。俺のH
PとかLPとか、なんかそんなのが』とキョン君が」
「そんな話したのか?」
「ええ、ハルが声帯模写付きで話してくれたのよ。『自分のものでもないのに何言って
んのよ!』とか、ぶつくさ言ってたわね。あら、私の声真似もなかなかいけてた?」
「ハルヒが母さんにいじめられている映像が、何故だか頭に浮かぶんだが」
「ええ。ハルが照れ隠しに不機嫌ぶるのがかわいくて、ついついからかちゃうんだけど」
「今度そういうことがあったら、喜びは二人で分かち合おう。写メで送ってくれ」
335:SSハルヒと親父
09/01/10 10:56:56 PNCXsp1c
「そんなに変なのか、ハルヒの親父さん」
今日は日曜、俺的には近頃すっかり定番となった市内、もとい「市街探索」だ。参加
者は、土曜に定例で行われる市内探索と違って、団長と団員その一。今、二人は移動中、
電車の中で隣り合って立っている。
前の日の探索の終わった後か、その夜の電話などで、日曜の集合時間とだいたいの行
き先が決まる。目的は「市内探索」と大同小異、つまりあってないようなものだが、参
加者によってはいくらかの意見の相違はあるかもしれない。あっても別にかまわん。他
人と付き合うのは、いやそういう意味じゃないぞ、異なる意見の持ち主と共にいること、
なんだろう。多分な。
「変ってもんじゃないわ。あれはヘンタイの域に達しているわね」
「さっき、ハルヒは親父さん似だ、と聞いたような気がしたんだが」
「何か言った!?」
「いや、続けてくれ」
「娘を叱る時まで、おもしろ半分なのよ。一応、顔は怒ってる訳。でも、目がいかにも
『怒り顔、演じてます』って感じにニヤケてるの」
「気のせいじゃないのか?」
「ないわよ。叱り終わったら、さっさと隣の部屋へ行ったの。で、こっそり後付けてみ
たら、突っ伏して、文字通りお腹を抱えてるのよ!『すまん、母さん。限界だ』だって。
母さんもその時ばかりは離婚を考えたって。あたしもそれで一時、人間不信に陥ったわ
よ」
突っ込んでいいのか、笑っていいのか、わからんぞ、ハルヒ。
「ある時、また親父のひどい悪ふざけで、何だったかは忘れちゃったけど、すごく頭に
きて、親父のこめかみにハイキックをあびせたの。ああ、昔の話だし、あんたに会う前
だし、部屋着に着替えてたし、スカートじゃなかったんだから、ノーカウントよ。……
話もどすわ。とにかく親父の側頭部を蹴ったの。クリーンヒットだったわね。で、親父
どうしたと思う? 屁でもないって顔でせせら笑ってるのよ。レバ―打ち→ガゼル・パ
ンチ→デンプシー・ロールでとどめ刺そうとしたら母さんに止められたけど。ったく、
思い出すだけで腹立つわ」
「子どもみたいだな」
おまえみたいだ、とは言わなかった。いかに俺でもそれくらいの空気は読める。という
か、そう言った際の「不幸な俺」の映像を思い浮かべることはできる。
「そうよ、ガキなのよ、ガキ!」
「しかし父親と殴り合ってる中高生は、ざらにはいないと思うぞ。男女問わず」
「誰と誰が殴り合ってるのよ!? 向こうがこっちに一方にやられてるんでしょ。直ち
に修正しなさい!」
「いや、ハルヒのケリを頭にくらって立っていられること自体、想像しにくいんだが。
お前の親父はレスラーか何かか? 首まわりがお前のウエストより太いとか?」
「フツーのサラリーマンだと言い張ってるけどね。ああ、でも『相手の攻撃をよけても
いい格闘家がうらやましい。どんな技でも一度は受けるのがプロレスラーだ』とか、ふ
ざけた台詞を吐いてたことはあったわ」
「ハルヒ、それに似たようなセリフ、俺もマンガで読んだことあるぞ」
「ああ、そうなの。それ知ってたら、その時突っ込んでやったのに」
やれやれ。なんだかハルヒの無駄な攻撃能力の育成環境を垣間見た気がする。
336:SSハルヒと親父
09/01/10 10:57:23 PNCXsp1c
「お父さん」
「なんだ、母さん?」
「ロードショーじゃなくて名画座、というのはいいんですけど」
「すまんな。実は古い映画が好きなんだ」
「それは知ってますけど、この3本立て」
「ルトガー・ハウアー特集。『ブレードランナー』(1982年)、『ヒッチャー』(1986
年)、『聖なる酔っぱらいの伝説』(1988年)。うむ、確かに右肩下がりだな。いい役
者なんだが、この後、いい映画と役にめぐまれなかった」
「それはいいんですけど」
「あとサム・ペキンパーの『バイオレント・サタデー』(1983年)とリチャード・ドナー
『レディ・ホーク』(1985年)があれば完璧だったんだが」
「お父さんの見た映画は大抵見るようにしてるんですけど」
「それは、なにげにすごいな」
「『ヒッチャー』って、デートで見に来るような映画だったかしら?」
「ご立腹はごもっとも。しかし、いささか都合があってな。これ」
「携帯?」
「実は今さっき、ハルヒの携帯に特殊なメールを送った」
「大丈夫なんですか?」
「問題ない。このGPS機能のおまけだ。そのメールを送ると、ハルヒの携帯から、現在い
る位置情報を知らせる返信メールが俺の携帯に来る。すると、地図の上にハルヒの現在
位置が表示されるというシステムだ」
「いくら熱々カップルでも、メールが入ったら気付くんじゃないかしら?」
「恋する乙女の手を煩わすまでもない。今朝、ハルヒの携帯をいじって、『GPSメールを
自動返信』モードにしといた。もともと迷子や徘徊老人の位置把握に使う機能なんだ」
「おもしろがって、その説明をハルにしないでくださいね。種明かしとか言って」
「駄目か?」
「そんな肉を川に落とした犬のような目で見ても駄目です」
「あいつの怒った顔を見るのが、唯一の生き甲斐なんだ」
「寂しい老後ね。いずれは出て行く娘ですよ」
「キョン君に婿に来てもらえばいい。あいつは話せる奴だ、多分」
「まあ、会ったこともないのに」
「もうすぐ会えるさ。だが今はまずい」
「どうしてです?」
「演出上の都合だ。さっきチェックしたところ、あいつらも映画を見るらしい」
「ロードショーを、ですか?」
「そう。だからあの界隈をうろうろしたくない」
「お父さん、嘘と尾行は下手ですものね」
「そうなんだ。よくサラリーマン社会でやっていけると思う」
「では、こうしましょう。交換よ」
「携帯をか。で、どうする?」
「お父さんはルトガー・ハウアーをご覧になって。私は買い物と尾行を楽しみます」
「母さん、今日はデエトだぞ」
「発音を気取っても駄目よ。デートなら、嘘でも私とルトガー・ハウアーを見る必然性
を力説しなきゃ」
「ダシに使ったみたいで悪かった。素直じゃないんだ。ツンデレなんだ」
「本当にルトガー・ハウアーが見たかったのね」
「そっちじゃない。いや、完敗だ。最初から勝てる気がしない」
「では集合時間を決めましょ」
「12時半に○○屋(本屋)の哲学・思想書コーナーでどうだ? 誰も近づかん。その
時間でもすいてるぞ。なんなら合言葉も決めようか」
「じゃあ、私が『ハルヒ』といったら、あなたは『キョン』ね」
「逆にしないか? 父親の男心も察してくれ」
「いいけれど、ダメージという点では同じじゃないかしら」
「本当だ。ハートブレイクだ、母さん」
「はいはい。じゃあ、また後でね」
337:SSハルヒと親父
09/01/10 10:57:49 PNCXsp1c
「映画、よく見るのか?」
キョンが尋ねる。映画館でする質問じゃないわね。間抜けっぽい。キョンらしいとい
えば、キョンらしいけど。
「そうでもないわ。親父は家にいると絶えず何か見てるけど。多分、その反動ね」
キョンはいつものように少し困った風に笑う。あたしの方がもっと自然に笑ってるわ
ね。それは多分、こいつの前だから。以前は少し悔しい気がしたけど、今は認めてあげ
るのもやぶさかじゃない。というくらいには、寛大になれた気がする。「寛大」という
には、ほんとは程遠いけどね。はあ、自分につっこむ癖がついた気がするわ。誰のせい
かしらね。
「で、今日の映画、おもしろいんでしょうね?」
「正直よくわからん。ふつうの映画とごくふつうの映画とへんな映画とすごくへんな映
画があったんだが」
「なによそれ?」
「今、この辺りでやってる映画だ。あとは、怖い映画とすごく怖い映画だったな」
「すごく怖い映画がよかったわね」
と言ってやると、キョンの顔に少しだけど焦りの色が見える。そこはポーカーフェイス
で華麗にスルーでしょ。いつもみたいにやる気なさそうな顔でいいのよ。あたしはニヤ
リと笑ってやる。
「まあ、ヒロインが白血病で死ぬとかでない限り、暴れ出さないわよ」
声には出さないけど、やれやれ、って言ってる顔ね。
「まあ、『暴れる』と口で言ってるうちは大丈夫か」
うっさいわよ、キョン。
338:SSハルヒと親父
09/01/10 10:58:43 PNCXsp1c
「ハルヒ」
「キョン。……母さんの言うとおりだった」
「何がです?」
「映画だ。『ヒッチャー』。確かにデエトで見る映画じゃない」
「そうですよ」
「ごついおっさんが、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」
「あらあら」
「殺しても死なないんだよ、そのおっさん」
「ルトガー・ハウアーですから」
「それでさらに、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」
「お昼、どうします?」
「携帯、とりかえてくれ」
「はい」
「ピ。ピ。ピ。……おいおい」
「どうしました?」
「あいつらだ。高校生らしく、ファストフードで済ませると思ったんだがな」
「この地図、小さいわ。どの辺りにいるのかしら」
「ここだ。こじゃれたイタメシ屋なんかあるところだ」
「よくそんな細かいところまでわかりますね」
「この辺りのメシ屋、ゲーセンの類いはすべて暗記した。基本だ」
「少年課の刑事さんみたいね。娘に似て、無駄に高いスペックね」
「娘が俺に似たんだ。……無駄に高いか?」
「キョン君が奮発したんですよ、きっと」
「イタメシ屋か? ランチだと1500円からある」
「そこまで覚えてるの?」
「基本だ……無駄に高いかな?」
「ええ、きっと。でも、嫌いじゃありませんよ」
「よかった。凹むところだった」
「で、鉢合わせはまだ避けたいの?」
「劇的な登場と行きたいもんだ」
「すてきな昼食と、わたしたちもいきたいわ」
「ガキが来そうにないそば屋があるんだが。そのイタ飯屋からすると駅を挟んで反対側
だ」
「落ち着いて食べられそうね。天ざるなんて、どうかしら?」
「人におごりたくなるほど、うまいのが食える」
「すてきね。ごちそうになるわ」
「イエス、マム」
339:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 11:29:10 PMhOSwAF
GJ。いいねw
340:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 11:45:28 iKWWrOUs
いいないいなハルキョンのみならずハルヒ父母のやりとりがニヨニヨさせられるw
ハルヒはある意味理想的な親に恵まれたんだろう。
341:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:10:26 EFEZpfox
ってか親父さんもお母さんもキョンとハルヒは結婚する前提で会話してんよ
まぁ実際そうですが。なんて先見に長けた方々だ
342:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:16:22 FrMvH6cy
>>338
淡々としたやりとりがイイなぁw
なぜか大橋ツヨシ画で脳内再生されてしまった
343:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:52:16 L0ohwBzk
うぅ、今日は寒いな……。
こんな日はハルヒを抱きしめるに限る。
ムギューっと。
はっは照れちゃって可愛いなぁ
344:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:53:16 3YMAAsju
ぬこは照れませんよ?
345:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:56:46 Ia6O8uWu
シャミセンに指を噛まれるハルヒ
346:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:58:02 vugt7ota
>>338
GJ。
なんかハルヒの母親と父親がシャナに出てくる千草と貫太郎にみえる。いい夫婦仲だ。
…スレチだな…消える。
347:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 14:59:33 x5sOHkCI
しかし両親はハルヒの行動をあまり知らなさそうな気がするw
家ではめちゃくちゃおとなしそうな印象がある。
348:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 16:54:20 KDEaZySJ
孤島とかでも「同好会の~」とか言ってたりと、実は結構わきまえてる面もある。
349:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 16:55:42 x5sOHkCI
そうそう、孤島では最初の一瞬だけだけど猫かぶってたんだよなw
350:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 17:52:05 o1k6boes
「古泉くんは欠かすことの出来ない大事な副会長(うろ覚え)」
と田丸さんに説明してたけど、親戚の前で古泉を持ち上げたり、ハルヒは意外にちゃんと気を配ることの出来るコなんだよなw
「その気配りを俺にも分けて欲しいものだ」
とかキョンなら思ってるかも。
351:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 18:00:32 ITwIXx0U
エンドレスエイトのラストでキョンの家に押し掛けてなかったっけ
その時もきっと上手いことやったんじゃない
352:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 18:19:35 iKWWrOUs
朝倉突然転校事件(真相は長門に消されたんだが)の調査のときも管理人のおっさんと真面目に喋っていたしな。
「彼女は至極まっとうな思考回路を持つ常識人なんです」とは古泉も言ってるし。
353:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 19:06:26 o1k6boes
近所の子の家庭教師をしたりとか、その辺は如才なくしてるんだろうな。
子ども会のクリスマスパーティーではどんなハルヒだったのか、見てみたい気もする。
354:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 20:37:29 XOloRx+u
全く物怖じしない性格だけど、案外人見知りはするんだよな
普段は両者がうまい具合に拮抗して普通に見えるから、
他人からはシャイな性格が見えにくい
だから人前で猫被るし、上級生が来た時に「キョンちょっとこっち来て」となる
355:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:23:19 pFfX7WYP
性格が変わってるってこと以外は普通の女の子なんだよねハルヒは。
いや、性格と言うより考え方が普通とは違うってだけか。
性格の相違なんて普通の子より多少わがままな程度かもな。
人より早く気付いてしまってもがく思春期というか…
あれ?ごめん俺酔ってる。
356:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:26:15 MYYnt9Ar
>>354
SOS団の仲間と一緒なら自信に溢れたキャラでいられるから同じクラスにいるキョンを付き合わせたんだろうね
そこはキョンへの好意云々よりそう考えたほうが萌えるw
その場にいたのが長門やみくる、古泉でも一緒に来させただろう
昼飯やらトイレやらで誰もいなかったら果たしてどうしていたのか
357:konakona
09/01/10 21:35:18 tHsS9jc2
みくる萌ぇ―(〃д〃)―!!
,r'´  ̄ `ヽ
, -―‐―-、{ ∧ヽ ',
. , -―-、/ ‘ ’ ヾ>' /
/ /7_/ , -―‐―- 、_ r′
| / 勹} // \ ヽ、 \
', `ー ' / /{ハ 、 X'⌒ヽ :Viヽ \
`ーァ // { イヘ ヽ\ィ≠ミヽ:.ij: :ト ヽ
/ イ i:从 {ィ=ミヽ>弋_:::}ノN):.:| l }
/ {∧Nヽ代_:ハ `'' !l: :|: :.レ
{ ,ヘ | : |:.ヽゞ'' `o ,リ: :|: 八 /
>┴ム:j: :.|: :}: ゝ、 ..___ ,.イ}: :.ム: : ::V/
(V、ヽ }`'7ァ|: :|: :fZ┴‐‐ rヘ:_:( )=ヽ:.\
}ニ、ー',_ノ'〃i.:| ̄\_r-、∧∨l |ヽ_>う:`ー-
r<__乙// ヽ、{/ `Tヽー' ¨ ヽ//´{: : ヽ
} 8 Y:〈 /` _.Cニ'’ { 〉: : :
l {: :} / /´ 〃 `ヽ 、ノ! {: : : :
| ∨ { / !l \=<} l : :l: :
| } 人j ! ハ ヽ_∨| :/
∧ ,イ| : :}! i / ,| / │レ′
〃:ヽ__,/: :|: /' ヽ / /:!、 \j
{八: : :ヽ: : :{/,' / /: /:ヽ_/
`ヽ:{`ー// ン {イ/'´
358:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:55:06 bHdX3LMT
ハルヒも好きだがみくるもすきだぜ。
359:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 21:57:58 MYYnt9Ar
ハルヒとみくるがキャッキャハワワしてるのがいい
360:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 22:36:30 Ia6O8uWu
原作キャラがハルヒ一人だけであとはオリキャラで固めた外伝ものが見たい
361:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 22:40:28 KDEaZySJ
それは外伝過ぎるw
>>327みたいなのなら大歓迎だがw
362:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/10 23:13:38 jX3bzNpr
確かに>>327みたいのは読んでみたい。職人さんに期待しておこうw
363:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:16:44 1+oop7KH
>>360
中学時代の暗いふんいきの、今とまったく違うサスペンスものなら。
「笑わないハルヒ」で。
364:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:20:07 itxG11EP
>>363
それじゃあもれなく谷口が付いてくるジャマイカ
365:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:31:58 CUyd3LiF
>>364
付いてくる訳無いだろ。そもそも>>360自体難しくないか?
それこそ谷川が書いてからじゃないと下手したら『妄想乙』で終わりかねん
366:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 01:49:33 1+oop7KH
女性ファンがキョンハルのまんが書いてるサイトがあって、
いいなぁ、と思うけど、ここで紹介すると迷惑かかりそうだから
難しいなぁ
女性視点でハルヒ自身を書いてるのがいいのよ。
367:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 02:06:14 O1AoOvYU
たのむ はるひ!!
今すぐ おれの おちんぽ 生足で つまみあげて!!!
368:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 02:15:00 adHQ2mZb
じゃあひどく時間の掛かりそうな回りくどいヒントで頼む。
369:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 04:43:52 a5+DWHbU
>>366
「ハルの「まん」が書いてある」だけで必死に検索した自分は死んだ方がいいようだ。
370:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 08:17:22 YHb1SAE9
涼宮ハルヒの肉まん
371:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 09:02:09 4KqYi9mj
>>368
まわりくどいヒントっていいね。ひまつぶしできそうで。
じゃ↓からヒントです。
URLリンク(www.whiteknightlogic.net)
URLリンク(www.whiteknightlogic.net)
+
な
+
URLリンク(ja.wikipedia.org)
以上。
372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 09:11:33 adHQ2mZb
㌧。
さて俺もハルヒの(作った)肉まんでも食べるとするか。
あ、そういえば今日は福男の日だなw
373:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:16:10 Z/WjeJdz
>>365
ハルヒは谷口とずっと一緒になることを望んでるからついてくるよ
多分、恋愛感情は精神病の伏線でキョンに飽きた後の大学生活でもな
374:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:23:50 QzdH5Rd4
おこたでぬくぬくするハルヒとキョン。そしてその子供達(または孫達)
375:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:26:02 Leu40lAj
>>371
ちょっとTTTっぽいな
376:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 10:32:20 Y5D9hM78
>>373
精神病の発言ってここ以外じゃヤリマンフラグとかキョンに飽きるフラグとかよく聞くな
何なんだろうな
377:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 11:20:53 ielotkaZ
ヤリマンネタもキョン飽きネタもエロ同人の世界じゃ当たり前にネタになってるな
378:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 12:04:54 YHb1SAE9
あいつら全員氏ねばいいのにな。
379:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 12:35:40 ZSMXuLp1
ハルヒは成人式とかも楽しむんだろうなぁ。
気合い入れた格好してきそう。
ハルヒの晴れ着姿……想像しただけでにやにやする
380:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 12:57:11 ielotkaZ
ツン系、姫系のヒロインが取り得の無い主人公にほれる作品だと必ず出るネタでもあるけどな
381:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 13:42:05 8spzc08B
神奈川県川崎市で溝の口発の真っ赤なヒーローに出会ったハルキョン
ハルヒ「・・・ヒーローって実在したんだ」
キョン「・・・しかしヒモはないだろ」
382:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 13:43:38 /7/OGm5b
ハルヒ「日本じゃあ二番目ね」
383:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 13:52:42 izaoMPNr
ならば日本一は誰だ!?
384:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 14:26:30 Z/WjeJdz
>>376
文字通り
恋愛感情は精神病なんだろうさ
分裂じゃ完全に不思議探査にも飽きてきてるのと同様にキョンにも飽きると考える以外に選択肢がなかろう
しかし唯一飽きてない人物がいる。谷口というハルヒの最も幼馴染に近いと言える男。
ならばキョンに飽きた後は谷口とくっつくと考えるしかない
異論があるなら誰か説明してみてよ>恋愛感情は精神病
385:名無しさん@お腹いっぱい。
09/01/11 14:28:22 ielotkaZ
NGしました
386:SS:恋愛は精神病(1/2)
09/01/11 14:40:04 izaoMPNr
反応がなくて悲しい。ズバットネタは無理なのか……
とりあえず投下します。
「恋愛ってなんでしょう?」
みくるちゃんが唐突に言った。
「どうしたのみくるちゃん?突然」
「この頃バレンタインが近づいているせいか、クラスとかいろんな所でカップルを見かけるようになったんです~」
あたしは団長席の後ろの窓越しに外を見てみた。
「ほんとね、校庭に男女組がたくさんいるわ」
「だから人を好きになるってどんな感じなのか気になってきちゃいまして……涼宮さんわかります?」
「好きになるねぇ……」
……ん、なんでキョンの顔を思い浮かべるのよ!あたし!
「涼宮さん?」
「なっ!なんでもない!」
あたしは頭の上の妄想の吹き出しを両手でパタパタと掻き散らしながら答えた。
「いいみくるちゃん!恋愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ、精神病の一種なのよ!」
「ふえ~、そうなんですか~。でも涼宮さん、涼宮さんは本当にそれでいいんですか?」
「もっもちろんよ!あたしは一時の気の迷いで面倒ごとを背負い込むほどバカじゃないのよ!」
なんだろうこのモヤモヤ感は……
コンコン
「あっ、は~い。どうぞ~」
ガチャッ
「うぃ~す」
間抜け面がやってきたわね。
「こんにちわ~、お茶をどうぞ~」
「ありがとうございます朝比奈さん」
鼻の下を伸ばして、まったく!
「んっ?ハルヒどうした?」
「なんでもないわよ!」
なんか腹が立つわね…
「あっそうだ、キョンくんは恋愛ってどういう感じだと思います~?」
「恋愛ですか?俺はまだそういう経験がないからよくわかりませんね」
「ないんですか~?」
「ええ。まあ一般的には相手のことがとても気になって他のことが手につかなくなるとか
四六時中相手のことを考えてしまうとか言いますが、実際の所はどうなんでしょうね?」
そうなんだ、まだないんだ……なんだろうホッとしたような残念なような……
「とても気になる、四六時中考える……」
なに?あのみくるちゃんの意味ありげな目配せは?
「それって涼宮さんの事ですか~?」
「「ぶっ!」」
「みっみくるちゃん!?なんて事言うのよ!」
「そっそうですよ朝比奈さん!よりにもよってなんでハルヒなんですか」
よりにもよってですって~!?
「ちょっとキョンそれはいったいどういう意味っ!」
「ちょっとまてハルヒ!矛先が変わってるぞ!」
「うるさい!よりにもよっててどういうことよ!?」
「あ~それは言葉の綾というモノで……」
「あたしの事なんて全然考えてないって事!?」
「ハルヒ、論点がずれてきてるぞ。考えていないこともないが……」
「ないが……なによ」
387:SS:恋愛は精神病(2/2)
09/01/11 14:40:36 izaoMPNr
「たとえば俺がハルヒに恋愛感情を持ってもお前は受け止めないだろ?」
「なっ、何でそう思うのよ?」
「だってお前、前に恋愛感情は精神病だって言ってたじゃないか」
あっ!
「一時の気の迷いで面倒ごとを背負い込むつもりはないんだろ?」
あ、あの時はそうだったけど……
「だから「もういい!!」」
「ハルヒ?」
「もう…それ以上聞きたくない……」
もうだめなんだ……もうキョンはあたしを好きになってくれないんだ……
なんだか悲しくて…目の前がぼやけてきた……
…ん、キョンがあたしの涙をぬぐった?
「あ~、ところでハルヒよ。俺はハルヒのおかげで病気に掛かっちまったようなんだが……」
えっ?どういうこと?
「この精神病は一生直りそうに無いんだが……」
キョ、キョン!?それって……
「もちろん看病してくれるよな?」
あたしは涙をぬぐって立ち上がった。
「な、なにいってんのよ!あたしの方こそあんたのせいで精神病に掛かっちゃってるんだからね!
それもあんたよりも早くから!」
「ハルヒ……」
「だから、だからあんたの方こそ一生かけてあたしを看病しなさい!そしたらあたしもあんたの事
一生かけて看病してあげるんだから!」
「ありがとうハルヒ。これから先もずっと、よろしくな」
「涼宮さんとキョンくん抱き合っちゃって幸せそうです~」
「涼宮さんが安定する事はいい事ですが……今回僕らはセリフがなかったですね長門さん」
「…あのバカップルの目に周りが映っていない事に加えて作者の力量が不足していたため
私達を話に絡ませる事が出来なかったと推察する。いずれこの作者の情報連結は解除する」