「泉こなたを自殺させる方法」を考える28at ANICHARA2
「泉こなたを自殺させる方法」を考える28 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/04 21:13:14 TmBVg8HW
>>136
>私を信じて欲しい
かっこよすぎ

151:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/04 21:44:05 02YL7RAC
短編「死なないこなた」


或る田園調布の富豪の家で、ひさしい間、
貧相な泉こなたが飼はれていた。
地下の薄暗い檻の中で、青ざめた少女の瞳が、
いつも悲しげにただよっていた。

やがて富豪は没落し、逃げるやうにその家から出て行った。
金目になる貴重品を持つて、或るいは家財道具を持つて。
けれどもこなたは連れて行かれなかった。
こなたは地下に置き去りにされて居たのだ。
そして彼女が目を覚ました時、不幸な、忘れられた檻の中で、
幾日も幾日も、おそろしい飢餓を忍ばねばならなかった。
どこにも食物がなく、口に出来る物が全く尽きてしまった時
彼女は自分の足をもいで食つた。まづその一本を。
それから、最後に、それがすつかりおしまひになつた時、
内臓の一部を食ひはじめた。
少しづつ他の一部から一部へと。順々に。

かくしてこなたは、彼女の身体全体を食ひつくしてしまった。
外皮から、脳髄から、胃袋から。
どこもかしこも、すべて残る隈なく。完全に。

或る朝、ふと債権者がそこに来た時、
地下の檻の中は空つぽになつていた。
曇つた埃つぽい地下室の中で、淀んだ空気と、
弱弱しい光に照らされた影とが動いていた。
そして地下の檻の隅々にも、もはや人間の姿は見えなかった。
こなたは実際に、すっかり消滅してしまったのである。
けれどもこなたは死ななかった。

彼女が消えてしまった後ですらも、
尚ほ且つ永遠にそこに生きていた。
古ぼけた、空つぽの、忘れられた地下の檻の中で。
永遠に――おそらくは、
幾世紀の間を通じて――或る物すごい欠乏と不満をもつた、


人の目に見えない人間が生きて居た。

                 
                  「死なない蛸」より引用

152:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/05 00:38:20 5o3NSKOn
>>131
やっと見つけた
やっと出会えた
僕等の時代の
自殺エンタメ


153:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/05 01:08:13 a6pzCLIN
>>146
URLリンク(uproda11.2ch-library.com)

絵描いてないで、やることやらないと・・・。

154:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/05 06:52:52 2uTpZSnq
皆様のご理解とご協力をお願い致します(國鐵廣嶋)

155:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/05 16:45:38 gNmb8KXX
>>154
このスレでこのネタが出て来ようとは・・・。

そういや徳山から下関までトイレが無い車両に当たった時に
「この列車にはトイレがありませんが、
 ご理解とご協力をお願い致します」
って放送があった時は参ったわ。

156:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/05 22:58:45 CwyOGvZh
>>142
監禁だけなら、
中尉作品、みゆきの想いとかのマッド系やサイコ系。

レイプは多分ほとんどない。

157:グレゴリー
08/12/05 23:25:12 chEADtVT
最終章を投下します。今回は文章だけで、しかも前作とは違い
シリアスになっております。
最後までお付き合いくださってありがとうございます。
>>130
の続きです

158:楽しいお泊り9
08/12/05 23:26:26 chEADtVT
そうじろうの上にまたがって、ゆいは激しく腰を動かしている。「ん、んあ、ああ、いく、いくうう」

ゆいの声だけが室内にこだましている。

やがて絶頂に達したゆいは弓なりに体をしならせ数回痙攣すると、同じく絶頂に達したそうじろうのエリクソンから

射出されたスペ○マが体内に流れ込んでくるのを感じた。

力なくそうじろうの体にもたれながらも、ゆいは愛おしそうにそうじろうの胸に顔をうずめて彼の肉体を愛撫する。

だが、こなたは分かっていた。もう、ゆいは限界だ。これで何回目だろう?

胸の間にエリクソンを挟んだり、そうじろうの上になったり下になったり四つんばいになって後ろから突かれたり。

様々なことを試みてきてそのつど勝利した。だが、エリクソンは未だに船べりに立って薄霧の中、ヴァイキングの船団を指揮した
かつての英雄のように威風堂々と直立している。

だが、ゆいは健気にも再び立ち上がると、再び勝負に挑もうとした。しかし、ふらふらと床にへたりこんでしまった。

力尽きたのだった。ゆうちゃんは居ても立っても居られなかったみたいだ。ついに言った。

「お姉ちゃん、もういいよ!今度は私が、私がやる」目に涙をためながら、愛する姉のためついに決心したのだ!

ゆいは何も言えなかった。もう自分ではどうすることもできない。

だが、こなたはゆうちゃんの決心にびっくりしていた。自分の父のために体を投げ打ってまで尽くしてくれる従姉妹たち。

そして、父の変態ぶりを眉ひとつひそめずに受け入れてくれ、責めることなく温かく自分を抱擁してくれた姉妹。


自分はどれだけの人たちに包み込まれているのだろう。このような事態になって初めて気がついた。

こなたは無言でそうじろうの元に歩み寄っていく。二人の従姉妹が見守る中、こなたは父の股間のエリクソンを

そっと手で包んだ。

「こなたちゃん..」 ゆいは心配そうに声をかける。だが、こなたは手の中に確かに感じる凶暴で脈打つ

破壊的でかつ誘惑的なそれを上下させる。

上下させるたびに、まるで応えるように手の中を暴れまわるエリクソン。

こなたはそっと口を近づけ、舌で先端の突起の根元を舐めてみる。

磯辛いような味がした。ずっとゆいの体内に入っていたせいだろう。しばらく舐め続けていると

無味無臭な本来の味に戻っていった。

こなたはそうじろうの股間の間に正座して、チロチロとエリクソンを舐め続けていた。ふと気がつくと、

ゆうちゃんが無邪気に寝そべりながら、反対側から同じく舌を這わせていた。

159:楽しいお泊り10
08/12/05 23:27:39 chEADtVT
そうじろうは上半身を少し持ち上げ、二人を見下ろしていた。ゆいはそうじろうの背後に回り、

後ろから両手をそうじろうの乳首にまわして、つまんだりなでたりコリコリしたり。


3人の女性に責められる1人の男。もしもこの光景を誰かが見たならばうらやましいと思うだろう。

実際にうらやむがいい。


唐突にすさまじい爆発が股間の二人を襲った。反射神経にすぐれたこなたは無意識のうちに

その場から飛び退った。だが、ゆうちゃんは....

そうじろうに体をしっかりと押さえつけられ、ゆうちゃんは爆発的な射精を浴びせられ続けていた。

..射精時間はゆうに30秒は超えただろう。

あまりにも大量の精液だった。ゆうちゃんは情けない腹ばい姿で精液の海に漬かっていた。

こなたは急いでゆうちゃんを起こし、その口を自分の口で塞いで人工呼吸を行った。

粘ついたそうじろうの精液が口の周りにまとわりついてくる。

しばらくすると、ゆうちゃんの口の中から精液の塊がこなたの口に流れ込んできた。

気道をふさいでいたものが取れて、ゆうちゃんは息を吹き返した。

こなたは口の中の精液を飲み干す。

「ゆうちゃん。ダメだよ...お父さんは、私が、私が何とかするからさ」



「こなたちゃん、分かってるの?」

ゆい姉は神妙な顔でこなたを諭す。

「これは曲りなりにもあなたの父親なのよ。今は巨根に精神を支配されて理性を失っているけど,,,でも、でも

これをやってしまうと、今後、あなたとお父さんの関係が違ってきてしまうわ」

だが、こなたはすでに気がついていた。そうじろうの射精量について。

相手が女子高生以下のときの場合、その射精量は恐ろしいほどに増大する。

しかし、それが成熟した大人の女性の場合だと、それは極普通であるということを。

「ゆい姉では...お父さんは....今の射精の量で分かったでしょ。だからこれしかないんだよ!!」

この一言はゆいにとっては強烈なパンチだった。

ゆいは一言、二言、何かを言い返そうとしたが、結局、言葉が出ずにうつむいてしまった。


こなたはゆっくりと身に着けた服を脱いでいく。

自分ではそうじろうの射精量は怪物的になるだろう。だが、ゆい姉では普通。


160:楽しいお泊り11
08/12/05 23:30:12 chEADtVT
こなたは自分の中に生まれた複雑な気持ちに気がついた。ちらりと横目でゆいを見る。

なんなんだろう、これは競争心..それとも嫉妬心?

今までゆいに対して年上の従姉妹として無邪気な親近感を抱いていた。

だが、今生まれたこの気持ち..何で私はゆい姉に対して優越感みたいな気持ちを感じて

それに喜びを感じているのだろう。お父さんを取られたくないから?それとも女性としての

対抗心?

こなたは全裸になると、そうじろうの上にかぶさった。そして

自分でも驚くほどの積極性と大胆さで攻めていった。

そうじろうの乳首を舌で円を描くように舐めまわし、時々、吸い上げながら

片手を使い、まるで帝政ロシア末期の怪物、グレゴリー=エフィモウィッチ=ラスプーチンの

ごとく、不気味にそそり立つ巨根をしごく。やがて、遂にこなたはラスプーチンを受け入れる覚悟を

決めた。そうじろうの上に馬乗りのようにまたがると、腰を少し浮かし、ラスプーチンを

エスコートしていく。18禁のエロゲーをやりまくっていたこなたにとって知識だけは豊富だったが

いざ、やるとなると自分でもよくわからない。どうしたらいいんだろう?

と、そうじろうは遂にアクションを起こした。

ゆい姉とゆうちゃんがじっと見守る中、唐突にそうじろうはこなたを貫いた。

「んんあああああ!!!!」

こなたの全身に戦慄が走った。耐え切れず、こなたは倒れこむ。だが、ラスプーチンは

容赦なく貫いていく。そしてピストンをはじめるのだった。

こなたは涙を流していた。自分の体内をえぐるように貪り、暴れる侵入者。

だが、その侵入者は同時に、そして少しずつ、快楽という贈り物を与えていった。


ゆいは見守る二人に神を見た。そうじろうの動きはあまりにも神に近かった。

高速でかつ、ゆっくりと、大胆な変化を交えつつ、それでいて控えめでしつこくなく

暴挙の中に厳粛をたたえ、愚鈍でいて賢明な動きだった。


161:楽しいお泊り12
08/12/05 23:31:46 chEADtVT
自分には与えられなかった。自分では導き出すことができなかった....。

ゆいは誰にも気がつかれることなく服を着た。

時々、振り向くその表情は、無表情の中にかすかな哀愁を漂わせていたのだった。


...

「ねえ、おねえちゃん。気がついてる?」

「ん?どうしたつかさ」

「うん。さっきから、遠くの部屋で...」

かがみは上半身を起こした。隣のベッドのつかさも起き上がったみたいだ。

他人の家を勝手にうろうろするのは気が引けたが、かがみとつかさは

身を寄せ合いながら、振動と声のするほうへ向かっていった。



ゆうちゃんは目の前の光景に見入っていた。

「ゆい姉さん、私、今までエッチなことはいやらしくて汚らしいものだと思ってた。

でも、本当はこんなに神々しいものなんだね。私、愛というものを誤解してたみたい」

ゆいはゆうちゃんの肩にポンと手を置いた。

「私じゃあ、そこまでゆうちゃんに教えるのは無理だったみたいね。私じゃあ...」

ゆうちゃんは姉の顔を見上げた。

「泣いてるの?」

ふと、部屋のドアが少し開いているのに気がついた。

そして、そうじろうとこなたの合体を身じろぎひとつせずに見守る柊姉妹がいた。


そうじろうの理性はすこしずつ戻ってきていた。体内に充満していた精液が

ラスプーチンに向かって総集結していったからだ。

「こなた、こなた、お父さんは、もうすぐイクぞ」

「うん、わかった。私も、もう少しで...」

こなたは理性を取り戻した父の頬をなでる。これからどうなっていくのだろう?

父とも、ゆい姉とも、ゆうちゃんとも、そしてドアの隙間からじっとこちらを覗いているかがみとつかさとも

今までのような関係はもう戻ってこない。むしろ今までがあまりにも無邪気すぎた。

そうじろうとの合体はおそらく、聖書に書かれたパンドラの箱のようなものなのだろう。

ゆい姉に感じた複雑な感情。嫉妬、競争心、憎悪、優越感。これらが生まれていくのだろう。

162:楽しいお泊り13
08/12/05 23:32:48 chEADtVT
突然、ゆい姉が叫んだ。

「こなたちゃん!ダメ、今すぐにそうじろうから離れなさい!!!」


ゆいは恐ろしいことに気がついたのだ。

密閉されたこなたの体内にそうじろうの全精力が注ぎ込まれるとどうなるのか。

ゆいは仕事柄、拳銃を扱う。簡単に言えば、密閉された薬きょうに弾丸と発射薬が入っており

密閉された薬きょうの中での発射薬の爆発は弾丸に恐ろしいほどの運動エネルギーを与え

弾丸はかなたへ飛んでいく。

「こなたちゃん、このままだとあなたは吹っ飛ばされるか、最悪の場合、体が耐え切れずに破裂するわよ!」

全員、ゆいのほうへ顔を向けた。

巨根は、こなたの体内に隙間を与えずに埋め込まれている。そして、先ほど見せた爆発的な射精力。

今回はそれに比較にならぬほどの射精がこなたを襲うに違いない。


「ゆい姉さん。分かってるんだ。お父さんの射精に耐え切れる保障はないってね。」

こなたは上下に揺さぶられながらもゆいに答えた。

「でも、いいんだ。ごめんね」


「そんな...それは、まるで...自殺行為よ!」

こなたは分かっていた。でも、止めることができなかった。自分は父と合体するという背徳を犯し、

それを友人たち、従姉妹たちに見せ付けた。ゆい姉に対して無邪気な好意以外の感情をむき出しにした。

自分は取り返しのつかないことをしてしまった。


だが、根底にあるのは極限の快感を求める渇望だった。そうじろうとこなたは、それを止めることができなかったのだ。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお、いくぞおおおおおおおおおおおおおおおお」

そうじろうの絶叫と同時に、こなたもイッた。

こなたは宙を飛んでいた。重力がなくなり、魂が肉体の束縛から解放されて、無限の快楽の海に沈んでいったような気がした。



163:楽しいお泊り14
08/12/05 23:33:24 chEADtVT
屋根に空いた大きな穴から、建材の破片がポロポロと落ちていく。穴からは星空がのぞいていた。

そして穴の真下にそうじろうの死体があった。そうじろうは射精にすべてを注ぎ込み、それは命も例外ではなかった。

そうじろうの死体の周りには、なすすべもなく立ちすくむ4人がいた。


長い時間がたったような感じがする。こなたは目覚めた。なにか雲のようなフワフワしたものに包まれている。

こなたが居るのは見渡す限りの美しい草原だった。花は咲き乱れ、そよ風が優しく頬をなでる。

こなたは遠くに人影を認めた。...長髪の小柄な女性みたいだ。

「お母さん?」こなたはふとつぶやいた。

とたんに、記憶が堰を切ったように戻ってきた。あの後、私はどうなったんだろう?

「!!これはもしかして!!」

自分を包み込む雲のようなもの。それはそうじろうの精液が凝固したものではないのか?

こなたは推測した。あの時、自分は家の屋根を突き破って宙へ飛んでいったのではないか。

そして、そうじろうの精液とともに成層圏まで飛ばされて、そのうち、空気との摩擦熱によって

こなたを包んでいた精液はたんぱく質の性質上、凝固し、落下とともにひろがりをみせ、故にパラシュートのように

ゆっくりと地上に降下し、地面に落ちた衝撃をやわらげたのではないか。

とすれば、自分は死なずに生きていることになる....

こなたは頭をブンブンと振ってその考えを隅に追いやった。そんなにうまくいくはずはない。

遠くの人影はおそらくお母さんに違いない。人影はどんどんこちらに近づいていく。

「もしも、お母さんだったらどうしようかな?お父さんを盗っちゃったこと、怒ってるんじゃあ」

こなたはバツの悪そうな顔をした。だが、もうすぐ分かるだろう。





164:グレゴリー
08/12/05 23:35:56 chEADtVT
以上、私には珍しい感動大作をありがとう。
これで、再び元のキモグロ作家に戻れるわい。ノシ

165:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/05 23:44:31 qa4tmmr6
ハラショー!
オーチン・ハラショー!!

166:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 00:07:38 8BjdgN/S
グレゴリーさん、あなたは天才です。僕の今までのらき☆すたへの見方が
変わってしまいました。こなたはやはり鬼畜だったのですね…

167:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 00:35:43 JW8GalBc

楽しみました

168:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 00:54:58 lBoJdcN2
>>157の注意書きに見事に釣られましたw

169:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 01:29:13 yQ8spDcA
>>164
こなた、そうじろうの射精で逝ったか。
射精とは、せいをいる、と書く。
文字通り、生を射たね。

それにしても、生を産む為の儀式で二人とも死んでしまうなんて、
なんというアイロニカルな結末なんだろう。
こういうアイロニーは美しい。
AIDSもまた、生を発生させる行為によって感染する。
だから、あの病気にも美しさを感じてしまうよ。

ともあれ乙です。
性交渉なんて汚いはずなんだけど、死が絡むと美しくなりますね。
「生は汚く、死は美しい」というテーマが浮き彫りにされた文学でした。

170:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 08:43:11 PxzehPk0
次の時代の息吹が…

171:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 13:28:22 n2kVnWkj
なんという狂気

172:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 20:43:24 Z5W6mdC9
今までも狂ってるSSは沢山あったけど、
これほど痛快に狂っているSSがあっただろうか・・・。

173:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 20:46:11 yTzF0Jh9
駄作という意味でな

174:JEDI_tkms1984
08/12/06 21:56:39 8C7MmEWB
>>164

 生と死が同じ程度に尊いものである事を体現するかのような作品でした。
この死に方は案外、かなたも経験したのではないかとさえ思います。
それにしてもこの弾けた文章は面白いです。
僕には到底真似できません。

175:グレゴリー
08/12/06 22:04:51 z9vnnh1S
ご感想、ありがとうございます。
>>166
>>170
ちょww背中がむずがゆくなってしまいます。今まで、迫害されたり叩かれた
りという経験しかないのでwともあれありがとうございます。
>>169
文学というジャンルであらわすならば「射精文学」とでもいえるでしょう。
射精という行動に価値がないと思われている世論に対する警鐘として
この作品を作りました。
>>168
今回は、自分なりに文章の中の人物描写や心理描写をシリアスに書くように
勤めたという意味でこの注意書きを表示しました。

シリアスな文章に対して、繰り広げられているシーンのあまりものアホらしさ
に笑いを感じていただけると光栄であります。

ただひたすらヤッテルだけじゃん!そうじろうがずっと射精してるだけじゃん!

と、繰り広げられているシーンはあまりにもアホらしいのです。









176:グレゴリー
08/12/06 22:12:57 z9vnnh1S
>>174
ども、Jさん。

>>この死に方は案外、かなたも経験したのではないかとさえ思います

ワロタ。そのネタ、いただき!!
ラストシーンをごらんになればお分かりのとおり、あえて、二つの分岐が
成り立つようにしております。もしもこなたが死んでいた場合、
かなたから衝撃の事実を聞かされるのでしょうw

>>僕には到底真似できません

真似しないでください。するべきではありません。



177:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/06 22:37:01 6LV6Uth+
>>172
今までのは狂ってはいたけど、何処か上品だったよね。
今回のは、見栄も外聞もかなぐり捨てた、赤裸々でストレートな狂気。
ある種の爽快感さえ覚えるよ。

178:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 03:36:24 66Ox7/5+
>>113
お願いします。
貴方のリアリティのある絵、好きだ。

179:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 04:44:10 vmdq+zT8
>>113の絵がどことなく激烈バカ風だなと感じた俺は完璧なヲサーソ

180:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 20:41:53 1chtj8FF
あげましておめでとう

181:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 21:18:27 PUaowV83
      _「Yフ
     :'´ /⌒ ヽ
     !  / ハヽ !
     .iヘ| ゚ ヮ゚ノリ_
     r'⌒と、j    ヽ こなちゃん臭いよ
    ノ ,.ィ'  `ヽ. /
  /       i!./
 (_,.         //
 く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
   `~`''ー--‐'


182:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 21:53:16 dvL0vZLQ
グレゴリー、文才あるな
面白かった

183:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 22:39:45 yqNdm23T
僕達は神が産まれる瞬間を目撃した

184:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 22:46:26 2yGMWVnC
らきすた関連スレ(みゆき×つかさスレとか)で荒らし扱いされてたなw

185:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 23:08:29 U93B6Evv
>>184
荒らしとして一番叩かれてたのはこなかがスレだったな

186:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/07 23:10:21 xLL/fXTe
天皇陛下に慇懃無礼な口をきいた石井慧はチョンとズブズブの名誉朝鮮人

187:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/08 04:39:57 2dDatS/M
どんな人材も有効活用。それが自殺スレクオリティ

188:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/09 03:22:21 jBHzuXFV
JEDISSのななこの台詞って、紛いじゃなく本場の関西弁なのな

189:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/09 16:21:36 az2mTSHU
>>188
どちらかというと神戸方言っぽい

190:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/09 20:12:34 pFrOQRqL
mixiにぼっちコミュがあるので自殺コミュも立てようかと思うの

191:JEDI_tkms1984
08/12/09 20:20:43 WyQklj51
>>188

 関西弁にもいろいろありますが、本場と言えば本場でしょう。
そのおかげでななこの台詞は関西弁としては正しいのですが、本来のらきすたのななこからは
逆に遠ざかってます。

>>189

 大正解です。
生まれも育ちも現住も神戸です。
関西弁=大阪 のイメージが多分強いと思うので、神戸弁は違和感があるかも知れません。
ちなみに僕は関西弁(神戸含めて)がハッキリ言って嫌いです。

192:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/09 21:20:33 az2mTSHU
>>191
俺も大阪生まれ大阪育ちだけど関西弁は嫌い

193:JEDI_tkms1984
08/12/09 21:47:12 WyQklj51
>>192

奇遇ですね。気が合いそうです。
おそらく嫌いな理由も僕と同じでしょう。


194:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/09 23:21:06 8ZZgKOn1
うつ☆すた読むと、ああいう美しい最後に憧れちゃう不思議。
これがウェルテル現象ってやつか。

195:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/11 17:19:39 BpQxzRVV
こなたは中学のときはブレザーだったの?

196:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/11 17:32:15 OBDs2MGp
>>195
セーラー服との対比で皆それに設定してるみたい

197:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/11 22:45:13 MRaul8lz
まだまだ自殺してもらうからな

198:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/11 23:19:53 aOorUVIR
こなた「まだまだイキたりないよ。不幸にも賢く産まれてしまったその頭脳を駆使して、
     幸運にも悪趣味に育ってしまったその性格イカして、満足させてね^^」

199:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/12 00:34:18 abGgDiLi
楽しいお泊り追加したけど、画像保存してねーや
誰か補完よろ

200:グレゴリー
08/12/12 18:32:17 RdrFZwF4
>>199
ありがとうございました。補完はわたくしがいたしました故。
>>194
自己愛ゆえの自殺というのもおもしろいですね。
ゲーテは、作品を書くことによってそれを昇華させましたが、
影響を受けて自殺していった追従者たちはおそらく、自己愛ゆえだと
思います。
私のようにすでにいろんなものをあきらめている人間にとって
は自殺するほどの価値すら自らに見出せないで惰性で生きているような
ものです。生物的な本能とでも申しましょう。


201:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/13 01:58:24 8gJrynAK
若きウェルテルのオマージュ作品がまだ無いことの方が、驚きだな。
邯鄲の夢やらはあるのに。つーか何気に教養深い神奈川氏に敬礼(召還の呪文ですw)。

202:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/14 00:46:56 IiCc/VuO
>>200
生物的な本能に、俺達は生かされているんですね。
ああでも、死への恐怖という本能を突き破った人間は、やっぱり美しいな。

203:グレゴリー
08/12/15 11:14:27 OqBHqwZM
自殺は理性の成せる技だと思いますよ。誰もが持つことのできる選択肢でありながら、実行し難く、世間ではタブーと見なされる。
だが、性欲食欲睡眠欲につながる本能的な行動よりはるかに理性的なのだ!


204:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 14:48:26 GKhWK0XS
>>200
>私のようにすでにいろんなものをあきらめている人間にとって
>は自殺するほどの価値すら自らに見出せない
寂しい事言うなよ
貴方には秋葉原で拳銃自殺という素晴らしい夢があるじゃないか

205:グレゴリー
08/12/15 14:49:15 OqBHqwZM
にしても過疎化杉にもほどがあるだろw
来るタイミングが遅すぎたか...orz

206:グレゴリー
08/12/15 15:03:58 OqBHqwZM
>>205
まあね。だが、私が見苦しい死に様を見せつけるほどの価値のある人間が果たしてどれくらい居るのだ

207:グレゴリー
08/12/15 17:44:20 8GKanfsP
とりあえず、このスレをDAT落ちさせることだけは避けたい。
なぜなら、クリスマスまでに君たちにプレゼントしたいssの
構想があるからだ。
クリスマスを1人で過ごすことが誇らしくなる作品だ。
だから、せめて、せめてそれまでは存続してほしいw

208:デフォ北
08/12/15 17:49:24 CFVz1mhN
自分も一応ss構想中ですが
クリスマス後になると思います

209:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 20:02:31 b68emcIX
過疎ってないよ
みんな寒くてなかなか書き込めないだけだよ

210:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 22:44:37 nSHLZXxb
URLリンク(uproda.2ch-library.com)

211:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 22:55:27 m+z6BHGd
グレコリー氏の楽しいお泊まりはなんか違うくね?
wikiに注意書きしておくべきじゃ。

212:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 22:57:39 k0Wvy4Wf
>>210
妙な凄味があるなぁ

213:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 22:58:27 OvEhA23S
んな細かいこと

214:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/15 22:59:27 OvEhA23S
>>213>>211へね

215:JEDI_tkms1984
08/12/15 23:16:38 8Ou2Cwdr
 僕はただ御両名のSSを待つだけです。


216:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 00:53:09 iVDge3nT
>>210
怖っ。
やっぱり凄いや。
>>211
死ぬと分かっていて、そうじろうとの交わりを続けた。
これ、自殺として扱ってもいいと思うんだけど。

217:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 11:08:24 jlY7NX67
18禁って事かな?

218:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:02:35 zzjG3aXr
結構前に「こなたの恐怖 」のハッピーエンドじゃない展開みたいという
声が出てた時に、書いてみたけどイマイチで投下しなかった物がフォルダ整理してたら見つかったw

せっかくだから投下しても大丈夫かな…?

219:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:13:49 irmt70HJ
>>218
ぜひしてくださいー

220:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:49:23 zzjG3aXr
それではせっかくだから投下w

大事な事を言い忘れてたけど自分はこなたの恐怖の作者じゃないです。
別の人が続きを書く事がここでは結構あるみたいですがそういうのが苦手な方
&こなた以外を含めて後味かなり悪いのでそういうのも嫌いな方はスルー推奨です。

こなたの恐怖
URLリンク(www34.atwiki.jp)
のパラレル後日談

多分7レス位

221:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:49:44 zzjG3aXr
「もう来るんじゃないぞ」

久しぶりに私服に袖を通し少年院の門をくぐる俺に、見送りの刑務官がそう声を掛ける。
そう、今日は待ち望んでいた出所の日だ。

1年数ヶ月前のあの時。
元クラスメイトの高良みゆきに弱みを握られ、泉こなたへのイジメをさせられてた俺は
同じ境遇の仲間達と友に、高良みゆきとグルになってた柊つかさを拉致って
根源である柊かがみを呼び出した。

だがそこをいつの間にか和解していた泉こなたによって撃退され
俺たちは全員誘拐、傷害等の罪によって警察のお世話になるハメになってしまった。


あの事件から1年と数ヶ月。
執行猶予は付かなかったものの未成年だった事もあり俺は比較的早く出所できたものの
泉こなたにナイフで切りかかり殺人未遂に問われた友人の出所はまだあと何年も先だ。


……ふと視界を下げ今着ている私服……つまり泉こなたに撃退され警察に逮捕された時の服を見下ろすと
当時の憤りが鮮明に蘇ってくる。

本来なら卒業を目前に控えていただろうに、あの事件のせいで学校は退学になり
高卒の資格を取りたいのならどこかで前科持ちの過去をひたかくしにしながらまた1年生からやり直さなければならない。
そしてそれは仮に卒業できた後も一生続く。

……正直、発端は高良みゆき、柊かがみに指示されたせいだけど自身もイジメを楽しんでた感は否定できない。
そして脅されてた仕返しだったとはいえこちらもやりすぎたとは思っている。

だけどあいつらは……
俺達がこんな人生を送る発端を作ったあいつらは……
散々脅迫したあげく最後は一方的に被害者ずらしていたあいつらは……
一切の罪に問われず4人揃って何事も無かったようにのうのうと学校生活を満喫しているそうだ。

………あいつらが……憎い! 散々脅迫したあげく俺たちだけを悪者扱いしたあいつらが……!

それから数日語、俺は既に釈放されてた他の仲間の内の1人と合流した。

222:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:50:09 zzjG3aXr
『こなた、つかさが帰って来ないんだけどそっちに行ってない?』

陸桜大学への進学が既に決まり卒業式を目前に控えたある日の事。
受験勉強が終わり再開したアルバイトから帰宅したこなたの元に
少し慌てた様子のかがみが電話を掛けてきた。

「いやぁ こっちには来てないけど……つかさまだ帰ってきてないの?」
『そうなのよ。全く、どこをほっつき歩いてるんだか……。携帯に掛けても全く出ないし』
「うーん 時間が時間だけにちょっと心配だねー 私からも掛けて見るよ」
『そうしてもらえると助かるわ。もし繋がったらお父さんがカンカンに怒ってるって伝えといて』
「りょうか~い」

一旦電話を切ったこなたは改めてアドレス帳からつかさの番号をクリックするものの
呼び出し音だけが空しく何度も繰り返されるだけだった。
「うーん 私から掛けても出ないか……ちょっと心配になってきたよ」

こうやってつかさの身を案じるこなただったが
1年ちょっと前にはそのつかさやかがみ、そしてみゆきから酷いイジメを受けていた時期があった。

自分の過剰なKY(空気の読めなさ)でかがみを怒らせたのが原因で
かがみに影響されつかさとみゆきもそれに加わり、しまいにはみゆきの指示により
それに逆らえない10人近くのクラスメイトにまで暴行を受けていた。
だけどそれはもう昔の事。

暴走したクラスメイトを目の当りにした3人は元に戻ってくれ
勢いで他の連中を一網打尽にした今となってはそれを責める気はさらさ無い。


~~♪
過去の事を思い返してるうちに数分経ってる事に気づいたこなたは再びつかさにかけてみようかとした時、
ちょうど着信音が流れディスプレイに「みゆきさん」と表示される。
「みゆきさんの所にもつかさの件で連絡がいったのかな? ……(ピッ)もしも~し」

本人がつかさの行き先を知らないか聞くために掛けてきたんだろうと思いながら電話に出るこなた。
だがそこから聞こえてきたものは予想だにもしない物だった。

『……泉だな?』
「……誰?」





223:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:50:42 zzjG3aXr



「妹の柊つかさの身が心配なら泉こなたと二人で指定した場所に来いよ」
『あんた達っ! 今更一体何の用なのよっ! つかさは無事なんでしょうね!?』
「さーな。 警察にチクったら無事では済まない事だけは確かだけどな」

夜も大分更けてきた郊外の工事現場。
みゆきとつかさはあの時のメンバーのうちの2人に再び拉致されてそこにいた。
だがあの時とは決定的に違う事がある。


「お、お願い……もう……許して……」
「知るかよ!」
バコッ!
十分勢いを付けてフルスイングしたバットがつかさの顔面に直撃し折れた歯が散乱すると、
つかさ鼻と口から帯ただしい量の血が流れ出る。
「ヒッ! ヒフゥ!」
言葉にならない悲鳴を上げて何とか逃げようと這いずるがそれでも攻撃をやめない。


「や、止めてくださいっ」
自身もボロボロになりながらも止めに入ろうとしているみゆきにも同様にお見舞いし
メガネのレンズが砕け散る。
「ぎゃああっ!」



「……泉と柊かがみへの連絡は済んだ。、だけど一応クギを刺して置いたけど通報される可能性もあるかもな……」
「まあ、どの道こんな事をしてる時点で俺たちはまた警察行きだって。だからその分しっかり痛ぶってあげないと……な!」

バキッ!!
「ギャアアア!!」
「お前らが……お前らが俺たちを脅迫したせいで俺たちは……あいつは……」
「どうせ俺たちの人生はもうおしまいだ! だからその原因のお前らにもしっかり償って貰うぜ!」
ボゴッ!!


自分達がこうなったのは全て4人のせいと言わんばかりに恨みを込めた攻撃を容赦なく繰り返す2人。
他人から見れば行き過ぎた逆恨みにすぎないものの、当人達にとっては罪を償わせるのを兼ねた正当な報復処置に過ぎず
実際はどうであろうとその思い込みが一切の手加減を無くすのだった。




224:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:51:07 zzjG3aXr



「つ、つか……さ」
「み、みゆき……さん……?」

電話で呼び出され共にやってきたこなたとかがみが見たものは信じられない光景だった。

二人で囚われているつかさとみゆきの所に乗り込むという所までは1年数ヶ月前のあの時と同じだが
あの時とは決定的に違う部分があった。

あの時の二人は拘束されてはいたものの、まだ露骨な暴行を受けていなかったのに対し
今目の前にいるつかさの首はありえない方に曲がって息をしておらず
みゆきはかろうじて息はあるものの目の周辺からおびただしい量の血が流れ落ちている。

一度犯罪を犯し逮捕され、警察のお世話になるという未知の体験をし
『犯罪を犯すこと・逮捕される事に慣れてしまった』故のいきすぎた犯行だった。

「あんた達……つかさとみゆきに一体何をしたのよ……」
「見ての通りの事だけど?」
震える声で問いかけて来るかがみの質問に悪びれた様子もなくそう答える男達。
「今更もう終った事の復讐でもしたつもり……? そんな事してどうするのさっ!
 つかさもみゆきさんもせっかく心を入れ替えてがんばってたのに!」

「うっせーな! 勝手に自分達だけ被害者になって勝手にもう終った事にしてんじゃねーよ!
 お前らのせいで少年院行きになったのに、お前らは知らん振りしてぬくぬく過ごしやがって!」
「こいつらは散々俺たちを脅迫してたのに罪を償おうともしなかったから俺たちが償わせてやったのさ!」

「だからってこんな事していいと思ってるの!?」
「うっせー! そもそもこいつらが俺たちを脅迫しだしたのもお前達が原因だろう!?
 諸悪の根源が何偽善者ぶっていやがるんだ!」

225:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:51:31 zzjG3aXr
「うわぁああああ!!」
全く悪びれた様子のない男達に我慢出来なくなり、構えながら男達に突進していくこなた。
相手のうちの一人がそれに反応して、自身も体勢を低くして体ごと突撃して来るものの
更に体勢を低くしたこなたはそれを避けつつすれ違いざまに腹に一撃を入れる。
「グッ」
深刻なダメージを受けてる男だったが積年の恨みを思うとこの程度で倒れてはいられない。
一旦距離を取ろうとするこなたの髪を必死に掴みあげ動きを封じ
その頭にもう一人のバットが命中する。

「あぐっ」
「こなた!」
直撃を喰らいあえなく地面に倒れるこなたに2人で一斉に攻撃を加えられる。
ドガッ バキッ!

「あ、あんた達! 自分達が何してるのか分かってるの!? 止めなさいよ!」
「お前らだって十分酷い事してたじゃねーかよ」
「か…かがみ、来ちゃダメ……!」
「心配しなくても次はお前の番だよ」


致命傷とまではいかないもののこなたを十分に袋叩きにした男2人は
最後にかがみに狙いをつけようとした、その時……

「うわあああああ!」
残された力を振り絞って立ち上がったこなたは近くにあったつるはしを掴むと
男の後頭部に全力で振り下ろした。

ガスッ!
「ぐがっ!?」
後頭部が陥没し口から血を吐き奇妙な声を上げながら崩れ落ちる男。
「て、てめぇ! ぐふっ!?」
突然の事に呆気に取られてたもう片方の相手にもすかさず追撃し倒れた所を何度も何度も手に持った凶器で打ち据える。
「私たちが一方的に被害者ずらしてるって言うのなら今のあんた達だってそうじゃないのさっ!」
ガスッ! ドスッ!
「や、やめ、悪かっ……ぐほっ!」
「いくら巻き込まれたからってつかさとみゆきさんをあんな目に合わせてまだ被害者ずらするなんて…!」
「こなた! ダメ! こいつ死んじゃうよぉ!」
「あんた達が私達を許せないように、私もこんな事したあんた達が許せないんだよ!!」
ガスンッ!!
「ぐぽぉおお!」
つるはしをより一層大きく振り上げたこなたはそう言いながら最後の一激を振り下ろし……そして男は絶命した。



226:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:52:26 zzjG3aXr


「こなた……」
「あはは……私こいつらと同じ犯罪者になっちゃったよ……」
「………」
救急車を呼んだ後、冷静さが戻ってきて頭を抱えてるこなたを前に掛ける言葉が見つからず
途方にくれるかがみ。

「……何でつかさ達がこんな目に会わないといけなかったんだろうね……」
「……あの時みゆき達がこいつらを脅迫しなかったらこんな事には……」
「……そもそもかがみがみゆきさん達にけしかけたんじゃないのさ!
 大体あの時かがみが私をイジメなければこんな事には……っ」
「あ、あんたが空気読めなさ過ぎなのも一因でしょうが! それまで散々ウザいことしておいて!」
一旦頭は冷えたものの惨劇に巻き込まれてしまった故の混乱は拭いきれず不毛な口論を始めてしまう二人。


……確かにこの元クラスメイト達の行動はともかくとして、言う事には一理あった。
一番の被害者のこなたが許したからと、イジメに参加する様にけしかけて
巻き込ませてしまったクラスメイトらへの償いは一切せずむしろ加害者扱い。
そしてその事件の事は極力触れない用にタブーにして仲良しゴッコ。
……所詮何か切欠があれば全て崩壊する、危うい友情しか結び直す事が出来なかったのだ。


そうこうしているうちにサイレンの音が近づいてくる。
音から察するにどうやら救急車と一緒に警察も来ている様だ。

「……かがみ……結局私たちの友情は去年のあの時に終ってしまってたのかな……」
口論が一旦収まり、工事現場の中をゆっくりと歩き回りながらそう言うこなた。
「そ、そんな事は…… !? こなた!? 何をする気!?」
いつの間にかこなたの手には工事で使っているのであろう刃物が握られていた。
「私ね、本当はあの時死ぬつもりだったんだよ。かがみ達が友達に戻ってくれたから生きる希望が持てたんだけど
 それが信じられなくなったあげくに殺人者になってしまった以上生きる気になれないよ……」
「こなた! バカな事は止めてちゃんと償いなさいよっ!」

「キミ! 何やってるんだ!」
「さよなら、かがみ……みんな……」
「やめてええええーー!」

ザシュッ!!

救助隊と警察が現場に駆け込んで来ると同時にこなたは自分の首筋に刃を突き立てた。




227:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:52:53 zzjG3aXr
――――――


あれから私以外の、あの場にいた5人全員は病院へと運ばれたものの
元クラスメイトの2人は既に死亡……そしてつかさも既に息を引き取った後で
こなたも数時間後に死亡した。
みゆきは幸い命に別状は無かったものの障害が残ったらしく病院に入院したっきりだ。

私はというと5人が死傷したこの事件の事情を唯一聞ける人物として警察から事情聴取をされる毎日で
去年の事件の経緯に至るまで改めて全て話す事になり、マスコミは私達の落ち度も含めたそれを大々的に報道した。

去年私がこなたを階段から突き落としたりしてた事も誰かが話したらしく明るみになり
今回の事件の被疑者は全員死亡してる分、その人らに集るはずだった批判も私に集まった。

ただでさえつかさを失って沈んでいた私の家族は、かつて私達がこなたへのイジメに加担してた事に
かなりショックを受け、家での私の居場所もほとんど失ってしまった。
とうぜん頑張って合格した大学への進学どころではなくなり、世間体の影響が強く出やすい神社の見通しもかなり
危なくなってるらしい。

……こなたは許してくれてはいたものの、実際は私達の罪は消えてなく、また償いきれていなかったという事なのだろうか……

ならばどう仲直りしようとも、最初に私がこなたへのイジメを初めた時点で
もうこんな運命が私達に待ち受けてた事が確定してたのだろうか……
それとも1年数ヶ月前のあの時、最後はつかさ達を誘拐するという愚行を犯したとはいえ
あのクラスメイトらを、本人達が行ってた様にもっと私達がやった事の被害者として見るべきだったのだろうか……

……いずれにせよ今の私に罪があるというのなら償うべきなのだろう。
それがあの世へと旅だった、一番の被害者であるこなたや巻き込んでしまったみんなへの弔いになると信じたい。

その時、玄関のチャイムがなり下から慌しくなる。
こなたの父であるそうじろうさんが愛娘を失った怒りと悲しみから、被害届を出す方向で考えてるという話を耳にした時点で
予想はしてた。
覚悟を決めていた私は呼ばれるままに玄関へ降りていった。

「柊かがみさん 昨年された、泉こなたさんへの傷害容疑で逮捕します」


おわり

228:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 19:56:20 zzjG3aXr
以上です。

そういえばタイトルとか全く決まってなかったw

えっと・・・「過去の清算」 …?

229:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/16 21:18:19 RXXkHv8E
乙でした。
やっぱかがみ逮捕は良い

230:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/17 01:28:49 QFnBhdgn
>>207
すげー期待。wktkが止まらない。
期待に高鳴る胸の鼓動も止まらない。いや、止まったら困るけど。
困らねーか。早く止まれ。

231:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/17 13:59:24 s/LFi+OL
救い皆無…
鬱だ…

232:JEDI_tkms1984
08/12/17 21:50:36 SCzaBkhF
>>228

 閉塞感がいいですね。
この場合、つかさやみゆきはそれぞれに悲惨な結末を迎えましたが、生きて苦痛をその身に味わう
かがみに比べればその方が幸せなのかもしれません。


233:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/18 02:35:43 sXmLpgIx
>>228
かがみ…

234:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/18 18:36:49 TEJPgjjF
                  ___________________________
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235:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/18 18:54:36 TEJPgjjF
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236:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/18 20:24:22 QJUHhMHV
>>217
言われてみれば18禁だわw
コミカルなノリで気にしてなかった

237:グレゴリー
08/12/18 22:43:49 3WeVDLgO
ちょっとクリスマスまでには早かったけど。
自殺スレの寂しい男たちにクリスマスプレゼントです。

なお、クリスマスを1人で過ごさない方は、暇つぶしにでも見てください。
かなり病的な作品ですけど苦情、お問い合わせは受け付けておりますw

238:女たちの陰謀1
08/12/18 22:47:31 3WeVDLgO
黒井ななこは教室に残った女子生徒全員を前に声を張り上げた。

「よっしゃー。男子は皆、帰ったな。ええか!今から先生が話すことはひじょーに重要なことなので
 一字一句、聞き漏らさんようにな」

ななこの言葉に、B組の女子生徒全員はいやおうなく聞き耳を立てた。


「今から話すことはな。おそらく人類の歴史が始まって以来、ずっと、ずーーーっと、女性だけの
 秘密として守られてきたことなんや。
 日本に限って言うと、戦前は、母から娘に直接に伝授されてきたんやけども、戦後の教育改革うんぬんで
 今は学校で教えとる」


女子生徒たちは息を潜めて聞いている。一体何がはじまるというのだ?
黒井ななこは一息つくと、無言で生徒たちを眺め回した。
含み笑いのような笑みを浮かべてはいるものの、その目は今まで見たこともないほどマジだった。


「今から教えることはな。歴史上、いかにして女性は男性を吸い尽くし、支配し、寄生してきたかということや!!!」

ななこの言葉に女子生徒たちはびっくりしてざわつきはじめた。
これは何かの冗談なのか?ななこに一体何があったというのだ?
だが、黒井ななこは黒板を思いっきりぶったたいた。

ドーーーン!!!という強烈な音に女子生徒たちはとたんに静まり返る。ななこはマジだった。

「静かにせいよ。お前ら、これは命に関わることやで。この秘密を漏らしたらな、ほんまに消されるんやで」

「思春期の少女に謎の自殺が多い理由をしっとるか?大半はな、地球人口の半分を占める女性を敵に回したからなんや。
 秘密を漏らそうという愚行を犯してな」

やがて、黒井ななこは、人類の半数の者が残りの半数の者を利用し、支配し、搾取し、ボロボロにしていくという
歴史上、延々と続いてきた恐るべき所業の秘密を話し始めた。


学校からの帰り道、いつもの4人は一言もしゃべることなく、うつむいたままトボトボと歩いていた。
話すべきことは一言もなかった。あの後では....

やがて、泉こなたは1人になると、やはりうつむいたままだった。....これから、どうすればいい.....


食卓を5人の女が囲む。父親は風邪をこじらせて入院してしまった。一言も話さないつかさとかがみを
姉たちと母親は心配そうに見ている。4人の娘の母であるみきは、年長のまつりといのりのほうに視線を配る。
二人は了解したという風な視線を返してくる。そして、みきは口を開いた。


239:女たちの陰謀2
08/12/18 22:48:34 3WeVDLgO
「かがみ、つかさ。ついに今日、黒井先生から秘密を明かされたのね」

双子は同時に顔を上げた。

「分かってるわね。この秘密は絶対に男性に明かしてはダメよ。命に関わることなんだからね」

かがみは溜まり溜まっていたものを吐き出した。

「お母さん!お姉ちゃん!なんで平気なの?意味がわかんないわよ。だったら、お父さんって一体なんなのよ」

かがみの隣でつかさが目に涙を浮かべている。かまわない。ショックは吐き出したほうがよっぽどいい。
みきは冷静だった。いのりとまつりの時も乗り越えてきているのだ。

「あの男はね。私たちに楽な生活と金を与えてくれる。私たちの代わりに働いてくれる。あなたたちも、同じことが
 できるようになるし、しなければならないのよ。周りを見てみなさい。ボロボロにこき使われるサラリーマン。
 必死に稼いだ金を惜しみなく女性に捧げる奴隷男」

母は父を「あの男」呼ばわりした。娘たちの目の前で...

「かがみ、つかさ、そういう男たちみたいになりたい?あなたたちには女性に生まれるという幸運を与えたつもりよ」

みきはぴしゃりと言った。

「これからは黒井先生とお母さんの指導の元、女性が人類の長い歴史で築きあげてきたその技を完璧に受け継ぎなさい」

丁度同じ頃、みゆきも母から同じようなことを聞かされていた。。


だが、こなたには家庭でサポートしてくれる母親が欠けていた。それが他の3人と違うところだった。
こなたは目の前で無邪気に食事に没頭している父の顔を見つめた。

父は知るまい...この世界は、史上最古にして最大の秘密結社によって支配されている。
”女性”という名の、その秘密結社が、男たちをいかに扱ってきたか。

世論が導いてきた「男のあるべき姿」、つまり、男はなんの疑問ももつことなく、女たちに尽くし、身を削って働き、
その機嫌をとるために願いをなんでも聞いてあげ、高価なプレゼントを買い、そうすればするほど、立派な男として
評価される。つまり、それは「女の幸せ」という呪文であり、それを叶えるために男は存在するのだ。

男が何の疑問も持たず、当然だと受け入れているそれは、すべて”女性”という名の史上最古で最大の秘密結社に
よる洗脳だったのだ。

こなたは父にすべてをぶちまけたかった。無邪気な顔の父が憎かった。
だが、黒井先生は言った。

....「ええか、思春期の少女がいきなりふさぎこむようになり、謎の自殺を遂げることがあるやろ。
 だがな、それは思春期の悩みとして大概は処理されるんや。秘密を守るためにな。忘れるなよ」

黒井先生は何度も念を押した。秘密を男性に漏らすものは、結社の手によって抹殺される....

食後、こなたは力なく、自室の机の椅子に座った。何気なくパソコンのスイッチを入れて、
インターネットを起動させる。

トップページを飾るのは、女性向けのスイーツやブランドもののハンドバッグ、アクセサリーなどの広告。
画面には、イケメンの男性が、それらを女性にプレゼントし、その女性が喜んでいる姿が映っている。

240:女たちの陰謀3
08/12/18 22:49:39 3WeVDLgO
”彼女に喜ばれる””今年のクリスマスはこれで決まり””男のポイントがぐんとアップだね”

どこを探しても、女性が高価なプレゼントを当然のように男性に捧げる図柄は見つからなかった。

泉こなたの中には、「男性のほうが自分に何でもしてくれて当然だ」という考えはなかった。
だが、同級生の子の中には、確かにそういう考えを持っているものが多数いる。
なんでだろう?多分、早くに母親をなくし、父の手ひとつで育てられ、早くからネットなどで男性中心のオタク文化に
染まってきたからだろう。同年代のそういう女子よりも、オタク男の気持ちのほうが良く分かるような気がしていた。

ふと、こなたはネトゲ仲間のある男のことを思い出し、ネトゲを起動させるとログインした。

彼は自らをグレゴリーと名乗っていた。プロフィールで自分の顔を晒していたが、ひどい顔だった。
自称、都内の専門学校生(美容師)だったが、どこからどうみても、三十路近いおっさん。
その風体は、美容師を目指す青年ではなく、九州あたりの低所得の肉体労働者であることがバレバレだった。
そして、グレゴリーは最近、その長い人生の中で初めて彼女が出来たとかなんとか言っていたような気がする。

ゲームの中の街中を歩いていると、グレゴリーを見つけた。
こなたは彼に話しかけてみる。

「やあ、コナコナ。俺は最近、リア充で忙しいけど、久しぶりに来てやったぜ!」

グレゴリーは聞かれもしないのに、自分のリア充ぶりを得意げに話す。
クリスマスプレゼントのことで頭を悩ませているグレゴリー
彼女のわがままをツンデレだと言うグレゴリー
自分は幸せだというグレゴリー

だが、こなたは分かっていた。そのからくりを。
こなたはグレゴリーの話に食いつくフリをしながら、巧妙に真実を暴き出す。

どうやら、最初はグレゴリーのプレゼントを喜んでいた彼女だが、だんだんとそれが当たり前のような
態度になり、しまいには高額なプレゼントを脅迫まがいに要求するようになってきたらしい。

黒井先生が言っていた、恋愛市場の最低ヒラエルキー、通称 「カモ」 と呼ばれる存在。

女性にとってひたすら搾取する対象でしかなく、搾り取るだけ搾り取った後、「カモ」はボロ雑巾のように捨てられる。
グレゴリーの彼女は、まさに教科書どおりのことを実行していた。

恋愛市場という、秘密結社”女性”がつくりあげた巧妙な男性搾取システム。その最下層にいるグレゴリーを
こなたは心から救いたいと思った。

「ねえ、グレゴリー、グレゴリーは本当に、今の彼女が自分を好きだと思ってる?」

こなたの放った一言に、グレゴリーはしばらく無言だった。
おそらく、モニターの向こうで、九州の惨めな男は唐突の一言にあわてふためいているのだろう。

「な、なにを言うんだ?」 返ってきたのはおおよそ飾り気のない単純なものだった。

「グレゴリーが彼女からねだられたものをもしも、買ってあげないとしてだよ。その場合、彼女はグレゴリーに
 ついてくるの?言われてるんでしょ、買ってくれないと別れるって!それって、グレゴリーのことを単なる財布だと
 思ってるからじゃない?」

「そ、そんらことない」

こなたは心が痛んだ。グレゴリーは今、苦しんでいるのだろう。こなたのことをひどい女だと思っているのだろう。
だが、誰かが言ってあげないと、気分が浮ついている自分では気がつかないものなのだ。
これはこなたなりの贖罪だった。今まで漠然と気がついていたことが、今日、確実に計画されたものだと気がついた。
こなたはトドメの一言を放った。


241:女たちの陰謀4
08/12/18 22:51:07 3WeVDLgO
「ねえ、彼女とはキスまで行った?」

グレゴリーの沈黙は長かった。あまりにも...そして

「いや、指一本触れさせてくれない」

と言い残し、グレゴリーは再び長い沈黙に陥った。
と、突然、会話に割り込んできたものがいた。

!!!!黒井先生!!!!!

こなたはハッと気がついた。そういえば黒井先生もネトゲ仲間でグレゴリーと知り合いだった!

「おう、お前らどないしたんや!ウチも話に混ぜたらんかい!」

うかつだった!こなたは自分のうかつさを呪った。
グレゴリーはこなたに言われたことを黒井に説明する。黒井のこなたに対する殺気がモニター越しに伝わってきそうだった。

「おまえなあ、もうちっと彼女を信用したれよ!そんなことでウジウジするなんて、そんな情けない男だから
 彼女も怒ってるんとちゃうか?」


黒井先生は”男としての在り方”という呪文をグレゴリーに唱え、そしてグレゴリーを思考停止状態にする。
こなたは改めて感じた。自分が敵対しているものは、地球人口の半分を擁する、史上最古で最大の秘密結社
”女性”であるということを。


翌日、学校に集まった女子生徒たちの様子は様々だった。割と平気そうな顔をしているもの、少し落ち込んでいるもの。
だが、特にB組に集まった4人は深刻だった。

つかさとかがみ、みゆきは昨日の食卓で、母親からしっかりと教育を受けていた。
この3人の目にともるのは、もはやあきらめのようなものだった。しかし、こなたは違った。
その目には恐怖が灯っていた。4人は、まるで一応の礼儀のように、おざなりな会話を続けている。

「そういえば、音楽の教科書を忘れたんだけど...」

つかさの言葉に、かがみが力なく応える。

「ほら、貸してあげるよ。よかったわね。私のクラスも偶然、今日、音楽の授業だったんだ..」

「音楽と言えば、今、ショパンのピアノ曲を習っているのですが、そのワルツは愛の...」

みゆきは途中で言葉に詰まった。....愛って一体なんなんだろう?

ふと、黒井先生が4人に向かって歩いてきた。こなたは顔を上げると、ピクンと体を震わせた。
黒井先生は4人の目の前まで来ると、ぶっきらぼうに言った。

「泉、ちょっと、職員室まで来い」

そして去っていった。無言で立ち上がるこなたの姿を、かがみとつかさ、みゆきは心配そうに見守っていた。

242:女たちの陰謀5
08/12/18 22:52:10 3WeVDLgO
職員室に来たこなたは、さらに別室の「進路指導室」に連れて行かれた。
この個室は生徒のプライバシーを守るためか、防音に優れ、また、その狭い部屋にこなたは圧迫感を感じた。

「さてと、お前、ワシをなめとんちゃうか?」

黒井ななこは目の前にしょんぼり座るこなたを見下ろしている。

「言うたやろがい、秘密を漏らしたらどうなるか」

ななこは懐からナイフを取り出した。ビビッて身動きひとつ出来ないこなたの頬に、ナイフの刃を当てる。

「教えてやるわ。ウチはな、表向きは私立高校の教師やけどな。実は結社の中で役目いうんを持っててなあ」

ナイフの刃をゆっくりと動かして、ななこはこなたの頬をナイフでなでる。

「ウチの役目いうんは、処刑人や」

こなたは恐怖のまなざしでななこを見つめた。ななこは片足をそっと持ち上げると、こなたの前の机に置く。
なまめかしい太ももがあらわになり、そして、ななこは上半身を倒し、顔をこなたの直前まで持って来る。
ななこの息がこなたの顔にかかる。

だが、こなたは勇気を振り絞って初めて口を開いた。

「先生、先生が初めてこの話を聞いたとき、どう思いました?」

ななこは上半身を起こし、片足を戻すと、こなたに背を向けた。

「ええな。次はお前は自殺として処理される。結社の力をもってすれば容易なことや」

それだけ言うと、ななこは去っていった。
しばらく経ってこなたは進路指導室を出て行った。


埼玉県にある小さな会社の所有する小さな工場。
そこが、人類の歴史を塗り替えるほどの大発明をしたとは信じがたいだろう。
工場内にずっしりと並ぶそれは「ダッチワイフ」だった。


かつて人類が手にしたものとは比べ物にならないほどの高性能で完璧なダッチワイフだった。
使命に燃えた技術者と社長のあまりにも熱い熱意が、遂にこの偉業を成し遂げたのだ。
だが、小さな会社ゆえに、宣伝のやり方も拙く、世間での注目はほとんどゼロに等しかった。

それも製品が世間に出回るまでのことだ。
これほどの偉業が埋もれることは絶対にない。すでに少数の受注が入っていた。
いずれ、その製品の評判が瞬く間に世界に知れ渡ることを、技術者と社長は確信していた。
だが、彼らは知らなかった。世界最古にして最大の秘密結社の存在を....

その結社の名は”女性”
情報を入手した”女性”は、工場を破壊する指令を埼玉県支部に伝えていた。


243:女たちの陰謀6
08/12/18 22:53:10 3WeVDLgO
黒井ななこによって呼び出されたメンバーは、こなた、つかさ、かがみ、みゆき だった。
なぜこの4人なのか? こなたは結社への忠誠を疑われて。

だが、つかさとかがみ、みゆきはなぜなのだろう。しかし、黒井の指定した待ち合わせ場所に
到着した4人は目を見張った。黒井ななこの横に並ぶ2人の女性。
それは、つかさとかがみの母親であるみき、そしてみゆきの母親のゆかりだった。

「びっくりさせてすまんかったな。ウチの両隣の御大はな、結社の支部長なんや」

あまりの出来事に4人の表情は固まったまま動かなかった。
今明かされた恐るべき真実。

「おまえらも支部長どののご令嬢として、将来、結社の中で責任ある地位を任せられるやろう。そのためには経験をつまんといかん。
 ま、泉は例外としてな」

こなたは黒井の不気味なまなざしを受け、うつむく。
そして、黒井は、ダッチワイフ工場爆破計画を淡々と4人に説明しはじめた。

こなた以外の3人は、ここ数日、唐突に目の前に展開していった事実を淡々と受け入れはじめている。
無理もない。彼女たちには母親のサポートがあった。ずっと母親を見てきて、心の奥底で
真実を感じ取っていたのだろう。
だが、こなたは違う。ずっと父だけがすべてだった。


そうじろうは間抜けな顔でTVを見ていた。
家事を済ませたこなたは、父の隣に座った。


そうじろうはチラリと娘を見て、また、TVに戻っていった。
だが、こなたは改めて父の姿を見つめる。

...どれだけあなたのことを誇りに思っているか。どれだけ愛しているか....

こなたは言葉で言うかわりに、そっと、両手でそうじろうの顔を包み込み、こちらを向かせる。
いきなりのこなたの行動に、そうじろうは分けの分からない顔をした。

しばらく時が止まった。こなたはそうじろうの頬を両手でなでるように愛撫する。

そして、一瞬、その唇を自分の唇でふさいだ。

......


やがて、こなたは急いで父の元から離れると

「きょ、今日だけだからね。じゃあ、おやすみ!」とだけ言うと、自分の部屋に走っていった。

顔を赤くして、あっけらかんとしたそうじろうだけが取り残された。
そして、こなたは、全世界の虐げられている哀れな生き物、”男性”のために立ち上がることを決意したのだった。



244:女たちの陰謀7
08/12/18 22:54:51 3WeVDLgO
ダッチワイフ工場爆破計画決行の日が訪れた。
こなたは、ななこの黒いワゴン車の助手席に座っていた。

「今日は、お前をしっかりと見張るで!結社への忠誠を証明してもらうからな」

ななこは、隣のこなたにしっかりと釘を刺す。今日、それを証明できなければこなたは消される。
集合場所には、すでに実行要員たちが到着していた。

工場のそばの空き地に、フォルクスワーゲンのカブト虫みたいな車と、ピカピカのメルセデスが止まっている。
そして、その傍らには、鷲宮市支部長の柊みきと、東京第三支部長の高良ゆかりが、それぞれの前に娘たちを立たせて
待ち構えていた。


「支部長どの、到着しました!」

ななこはこなたを連れて、彼女たちのほうへ向かう。
こなたは母親たちを見つめた。
美人だと評判の、友人の母親二人。だが、今やそれは世界最古で最大の秘密結社”女性”の主要構成員、
血も涙もなく、男たちを搾取する鬼だった。

ゆかりは、メルセデスのトランクを開けると、中から、何かが入った大きなずた袋を二つ取り出し、かがみとつかさ、
みゆきとこなたにそれを運ばせる。

実行要員たちは工場内の隅にある、小さな物置部屋に向かった。
そこには、準備要員たちによって、すでにガスボンベが手配されている。

物置部屋の中には他に、試作品であるダッチワイフが数体並んでいた。
彼女らは、その中の一体に目が釘付けになった。

.....なんという醜悪なダッチワイフだろう....


それは女ですらなかった。男型のダッチワイフ、いや、ダッチマンと言うべきか。
その姿はあまりにも醜悪だった。ひどい顔に突き出たビール腹、新品の合成樹皮特有の、表面の
テカりがなければ、それはまるで生きた人間そのものだった。
だが、テカテカとまるでワックスのように光るその肌は、醜悪さと不気味さをますます引き立てていた。

みきがたまらず声をあげる

「こんな気持ち悪い人形、一体、どんな需要があるのかしら?」

ゆかりは吐き気をこらえながらも答えた。

「世の中には特殊な趣味もありますのよ奥様...多分。 それにしても、こんな醜い男、まさに
 恋愛市場のカモにしかなりませんわね。
 搾れるだけ搾って、後は樹海に行くなり、秋葉原で拳銃自殺なりしてこの世から消えて欲しいわ」


245:女たちの陰謀8
08/12/18 22:56:09 3WeVDLgO
みきは二人の娘に言って聞かせる。

「いい、あなたたちもこんな醜い男なら、搾取するだけ搾取して、ボロ雑巾のように捨てても良心のかけらも痛まないでしょう。
 でもね、たとえ、どんなイケメンであっても、私たち”女性”にとっては性欲と物欲を満たすための道具でしかないのよ。
 私たちは男性に寄生することによって進化したといっても過言ではないわ。
 寄生虫は宿主がいないと死んでしまう...自分の力で生きようなんて馬鹿なことは考えないでね」

とくにかがみに視線を注ぐ。かがみはどちらかというと、他人に頼る傾向が妹のつかさに比べてうすい。
かがみは力なく「うん。分かったわお母さん」とだけ言った。

その醜悪なダッチマンは、醜い全裸を晒しながら、無表情で虚空を見つめていた。

ズタ袋の中には、さるぐつわをかまされロープでぐるぐる巻きにされた、社長と技術者がいた。
袋から出したその二人を、邪魔にならぬように入り口付近に置く。

ななこは言った。

「ええか、この二人が残業して、溶接機器用のガスタンクを交換してるときに
 くわえタバコで作業していたせいで引火し、工場は爆発するということになっとる。さてと、お前ら、
 このガスボンベを工場の中へ運びい」

皆が、ガスボンベのほうへ向き作業に取り掛かった。そして、こなたはついに行動を起こした。

こなたはガスボンベのひとつに飛びつくと、そのバルブを空ける。
そしてポケットからライターを取り出した。

こなたのいきなりの行動に皆、狼狽した。

「なにしとんねん!お前、なに考えとんねん!」

ななこの目に怒りの炎が燃える。

このままでは爆発する!皆、こなたから逃げようと後ろを振り向いた。
だが、後ろに立ちはだかっていたものは。

あの醜悪なダッチマンが、入り口のドアをふさぐように立っていた。
ダッチマンの後ろには、解放された社長と技術者が心配そうにこちらを見ている。

こなたはダッチマンに向かって叫んだ。

「グレゴリー!!!ドアを閉めて鍵をかけるのよ!!そして二人と一緒に逃げて。遠くまで」

体中にワックスを塗りたくり、ダッチマンを演じていたグレゴリーは
躊躇することなく、物置倉庫のドアを閉めた。そして南京錠をかけた。

話はすべて聞かせてもらった。こなたの言ったことは本当だった。
この世界は”女性”という世界人口の半分を擁する恐るべき秘密結社に支配されている。

わざわざ九州から埼玉へ来た。それはこなたの熱意の説得ゆえだった。
黒井先生の監視があるので、わずかしか話す機会はなかったが、実際に目の前で
真相を聞いた。

全裸のワックス男、グレゴリーは、社長と技術者をうながし走りに走った。

さよなら、コナコナ。君の勇気は絶対に忘れない。


246:女たちの陰謀9
08/12/18 22:57:17 3WeVDLgO
外から鍵をかけられた物置倉庫に、ガスのにおいが充満していく。

こなたは不気味な笑みを浮かべていた。

「どうせ、自殺に見せかけて殺されるくらいなら、お前らを道連れにして、世の中の役にたつ!
 この工場のダッチワイフは世界を変えるよ。
 こんな陰険で汚らわしい結社の時代はもう終わるんだよ」


ななこは震えていた。

「な、なあ。落ち着きいや。なんで、結社の一員ではいかんのや?これほど楽な人生はないで」

こなたの答えはわかりきっていた。

「こんな後ろめたいことを、こんなに卑しいくて汚らわしいことを背負って生きたくはないよ。
 この世界には価値がない。どうせ私が生き残ったとしても結社の追手から殺される。
 なら、私は世界に輝きを残して栄光のうちに死ぬ」

みきは顔を歪めながらも笑みを浮かべ、そして耳障りな高笑いを発した。

「きゃはははははーあんた、母親と一緒だね。やっぱり親子なんだね!あんたの母親はね、
 私が殺したのさ!当時、私は結社の処刑人だったのさ!きゃははははははは」

やっぱりそうだったのか。こなたは母親を心から誇りに思った。
やっぱり、お母さんはこの世界に耐えられなかった。結社の秘密を暴こうとして消されたのだった。

「お母さん、私を褒めて。私はあなたと同じことを感じ、同じ選択をした。それは正しかったんだよ」

充満したガスのせいでくらくらする。
ななこは絶叫した。

「ウチはまだ死にたくない!年収4000万以上、イケメンで高学歴、高身長の旦那を見つけるまで
 ウチは死ぬわけにはいかんのやあああああああああ」

すでに観念して、みゆきとつかさを抱きしめていたかがみは後ろからボソッとつぶやいた。

「地獄でもその夢を追ってなさい、このババア」


こなたはライターのスイッチを入れた。



247:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/18 22:59:13 nDGvtl+p
シェン

248:グレゴリー
08/12/18 23:05:15 O+DLruGl
ああ、連続投稿規制かかった。12時過ぎてから再開します。あと1章なのにぃ


249:女たちの陰謀10
08/12/18 23:24:30 3WeVDLgO
爆発は、工場の隅の部屋で起きたおかげで、工場内のダッチワイフはほとんど無傷だった。
そして、ダッチワイフは予定通り、出荷を開始した。


ダッチワイフの性能は驚くべきものだった。そして、それは拡張性を備えていた。
学習型コンピューターを搭載し、思考することができた。
また、出産機能も備えていた。
今はまだ実装されていないが、そのうちに遺伝学の研究がすすみ、2組の遺伝子が
あればそのダッチワイフは出産ができるだろう。

それが男同士の遺伝子でもかまわない。X染色体とY染色体をもつ男は
たとえ同性同士の結合であってもまったく問題はなかった。

そして、ダッチワイフは主人の愛と、この世から学ぶ喜び以外に何も要求することはなかった。
つまりこれは、男性が女性を必要としなくなるという可能性だった。

世界は、”女性”という秘密結社の束縛から逃れるための第一歩を歩みだしたのだった。

その第一歩から生み出された光明は、九州の哀れな男の元にも訪れた。

クリスマスを少し過ぎてしまったが、九州のグレゴリーの元に、こなたからのクリスマスプレゼントが届けられた。
こなたは死ぬつもりだったので、すべての貯金をはたいて、1人の哀れな男を救ったのだった。

大きな箱を空け、包装をはがすと、現れたのは青い長髪の小柄な少女だった。
頭のてっぺんに間抜けな癖毛と、目の下にホクロがあった。

ダッチワイフ会社の社長と技術者が気を利かせて、自分たちの救世主そっくりに作ったのだった。
人類を陰険な支配から救い、男性に光明を与えた英雄。

グレゴリーは、そのダッチワイフに迷うことなく 「こなた」 と名づけた。








250:グレゴリー
08/12/18 23:27:02 3WeVDLgO
なんとか一日で投稿できました。
支援乙です。

ななこの登場シーンが多いのですが、大阪弁が良く分からないため
不正確かもしれませんがご容赦を。

では、またノシ

251:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 00:03:46 JGYAlD/Z
>>250
お前はほんと奇才だなwww
面白いわ

252:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 00:56:39 qm9xzAJw
>>250
逝かれてるぜ!うん、あんた、最高だ。

個人的に黒井先生ネタで記憶に残ってるのは、
Wikiにも保管されてる『ちょい悪黒井先生』だけど、
ある意味あれのインパクトを越えたわwww

253:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 11:00:17 GBYUQe8j
>>250
不覚にもほろりと来てしまったw

254:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 12:39:36 tqohYIQl
面白かった…
すげぇなぁ…

255:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 14:31:42 DCZuZbmW
外界は内界を映し出す鏡なんですってよ奥様ご存じ? [主義・主張]
スレリンク(shugi板)l50x

256:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 17:25:53 qzyewNB/
すげえ、ちょっと泣いてしまったわ。

257:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/19 22:30:49 tqohYIQl
って待て
ダッチマンかがつかみゆきだけは助ければ良かっ…なんて無粋か

258:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/20 00:36:32 tNMVJXXb
>>250
笑ったわw
自分を登場させるSSってのは叩かれる率高いんだが、これは許さざるを得ない。だって笑ったし。
あれか、「才能ある者は、全ての行為が許されている」って奴か。
罪と罰で、主人公が辿り着いた思想か。すげーよ、あれを見事実行してのけやがった。
ナポレオンになったグレゴリー氏。ここに敬意を称しよう。
主人公と同様、老婆も殺っちまってるし。
…いや、例えみきさんでも、老婆ってほど歳は喰ってないのか。
まぁいいや、誤差の範囲内。

259:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/20 08:36:21 taf2ZNmE
清原選手への恐喝 組員ら逮捕

 プロ野球・巨人の清原和博選手(三一)が暴力団関係者と一緒に
ゴルフをしていた写真を材料に脅されていた事件で、警視庁捜査
四課は十一日、恐喝未遂の疑いで神戸市須磨区須磨寺一ノ九ノ二六、
指定暴力団山口組系組員で韓国籍、山下勇こと金準坤容疑者(三一)
ら三人を逮捕した。清原選手は暴力団関係者との明確な認識はなか
ったとしているが、プロスポーツ選手と暴力団との“黒い交際”は
依然絶えない。改めて選手のモラルが問われそうだ。

URLリンク(www.sankei.co.jp)

>韓国籍、山下勇こと金準坤容疑者(三一)

260:グレゴリー
08/12/20 12:14:35 TbVRVPF+
>>258
罪と罰は、作者の明らかな投影である主人公が、イケメン設定であることを笑う作品です。
作中にグレゴリーを登場させたのは、らきすたの中に、彼に相当するような惨めなキャラがいないがゆえの、苦渋の決断。決して、作中で自らを貶めるのが趣味だからではありません。

261:グレゴリー
08/12/20 12:48:22 TbVRVPF+
>>257
ダッチマンが急にヒーロー的な活躍をするのはちと方向性がちがうと思うし。
何よりも自己礼賛として叩かれますわい。


262:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/20 22:43:44 gPCmLKsm
グレ氏は新しい時代の旗手の一人

263:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/20 23:08:57 7Jkh6aTn
そういや一昔前に筋肉っていう職人が居たっけ

264:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/20 23:50:17 8f3cDagO
彼もまたアッパー系だったな。
>>260
ていうか作中グレゴリーのキャラ面白いんで、これからもSS登場希望。
俺の中でグレゴリー氏は自殺スレのマスコットキャラです。

265:お漏らし中尉
08/12/21 01:09:33 EFoAF3US
>>261
いやあ、凄い面白いですよ!
発想がとっぴなのに綺麗にまとめちゃう辺りが感動します。
哲学的なのか自虐的なのか・・・・とにかくGJです!

グレゴリー氏の後で恐縮ですが、病気のこなたのSSを投下します
暇つぶしにどうぞ

266:お漏らし中尉
08/12/21 01:10:03 EFoAF3US
【サンタの鎮魂歌】

「世間はすっかり、クリスマス一色ねえ・・」

道行く道に流れるクリスマスソングを聞きながら
白い吐息が乾いた空間を淡く染める
クリスマスの文字が眩しく光るウィンドウでは
今では現実には積る事の無い様な雪化粧が誇らしげに輝いていた
もっとも、祭りに浮かれた人間達には関係の無いことだ・・・
こなたは少し疎ましげにかがみの言葉に相槌を打つ

「そだねぇ・・」

こなたとかがみはとある理由で、商店街をうろついていた

それは、かがみの彼氏へのクリスマスプレゼントを買う為だ
そう、かがみには彼氏がいる
二ヶ月前に出来た年上の男で、現在は大学生・・・・しかも、かなりの秀才だそうだ
こなたはその男の情けない顔を思い浮かべ
何度も心の中で打ちのめす

頭の中で、こなたが放つ容赦ない鉄槌は確実に男に命中する
かがみの目の前で男は聞いた事も無い声で嗚咽を漏らし
頭を抱えては許しを乞うのだ

しかし、こなたは許さない
何度も何度も必要以上に頭へと鉄槌を振り下ろしていく

もはや声を上げる事もままなら無い男は、醜態をさらし
赤く染まっていく地面の上で小刻みに踊るのだ

「もうやめて!」と飛び掛ってきたかがみは男に被さり、こなたを睨むが
次の瞬間、その額がパックリと割れて中から血液が噴出す
そして、血だまりが広がっていき二人が静かになる頃には
一面が真っ赤に染まっているのだ

こなたは心の中の映像を何度もループさせると
自らの女性器が知らぬ間に蜜を垂らしていることに気が付いた

「ほらほら、こんなのどうかな?★」
「喜んでくれるんじゃない?・・・・・・・」

267:お漏らし中尉
08/12/21 01:10:45 EFoAF3US

男性ものの手袋とマフラーのセットを持って跳ね回るかがみは
今まで見たことも無いほどの笑顔でこなたに問いかける
紅潮した頬からは、相手への愛しい気持ちが見て取れる
きっと、あの男に抱かれている時は体中を紅潮させて
快楽で解けてしまいそうな程に踊り狂うのだろう

こなたはもう一度、頭の中の世界に潜り込む
そして、血にまみれた男を完全に葬り去ると
息も絶え絶えのかがみの腕を掴み上げ、乱暴に血だまりに押し倒した
上気したかがみの肌は、憎らしい男の鮮血に染まって淫らに揺れる
こなたは
もはや抵抗の意思を失い、虚ろになったかがみの体を味わうように嘗め回す
血液の鉄の味と純潔を失ったかがみの甘美な舌触りがこなたを熱くした

こなたはかがみの髪を掴み、唇を重ねると
何時の間にかこなたに生え出た男性器を強引にかがみの口にねじ込んだ
言い知れぬ快感がこなたの全身の血液を逆流させる
かがみは苦悶の表情を浮かべながらも、嗚咽交じりにこなたをしゃぶる
純潔を失い、汚れた乙女にはもはや抗う術など無い
たとえ悪魔とでも、甘美な快楽を見出せる肉欲の奴隷は
何時の間にか自らの意思で、恋人の敵を受け入れる

かがみの舌はこなたの男性器を愛撫し、
苦悶の表情が恍惚とした色香を発し始めた頃、こなたの血流はある一点にめぐり
かがみの唇を、まっ白な白濁液で染めた

夜空がネオンで照らされて
プレゼントのリボンが交差点で揺れる

「ふふ♪プレゼントも買ったことだし・・・彼、喜んでくれるかなぁ・・・・?」
「かがみんのプレゼントだもん、きっと喜んでくれるに決まってるよ☆」

きっと、かがみはプレゼントを渡した後で、あの男の性欲の捌け口になるのだろう
何度も愛撫され、全身を使って男を喜ばせる親友
なんとも滑稽で、汚れた『性夜』なのだろうか?

こなたの頭の中のかがみは既に我慢できなくなって
悪根を蕾に導こうとしている
こなたはかがみの頭を掴み、床に押し付けると蕾ではなく
受け入れるべきでない汚れた穴を、自らの怒張で押し広げる
「いぎい!」というかがみの悲鳴と共に、この世のものとは思えない快楽が
こなたの頭を支配した


268:お漏らし中尉
08/12/21 01:12:52 EFoAF3US

何度も揺れるかがみの体は、淫らな液体を散らす音でさらに汚れを帯び
淡く染まった紅色が親友の涙で染まっていく
知らぬ間に増えた自分の分身はかがみの口と蕾を塞ぎ
嗚咽と荒い息が空間を支配する
何度も繰り返される贖罪を経て、こなたの白い血で染まっていく肢体には
恋人の血など一滴も残ってはいない

あるのは色と性欲の果てに堕ちた雌犬の性のみだ・・・・

愛しかった柊かがみは死に耐えて
変わりに生まれた汚れた女
この女がかがみのふりをし続けて生きていく様など
私には耐えられない

この女の特別な日を、私が血で染め上げてやる・・・・
私の命にかえてでも



夜空には無数の星たち
今日という聖夜を怪我す愚か者どもを見下すようにして、彼らは微笑んでいる
あざ笑っているのは月・・・・
空は人間を凍えさせ、死に至らせる為に雪を降らし
木枯らしが吹く

愚か者どもはそれをロマンチックなどと勘違いしては色に埋もれるのだ
友人を殺した魔物は、この世の中に無数にいる影の欠片だ
私なんかじゃどうすることも出来ない
でも、友人の死を弔うことは出来る

こなたは躊躇う事無く、空に近いこの場所から地面に舞い降りると
真下に見える友人に声を掛けた

「かがみいいいいいいい!!」
「・・・・・え?」

彼女が上を見上げた瞬間、私と彼女の眼が合う・・・・
雪も風も時間も・・・完全に止まった無音の空間

私は友人の魂を浄化することが出来た・・・・
きっと、かがみも喜んでくれることだろう

私の思いが愚か者達の心に大きな傷痕を残す様に
雪は赤く染まった

かがみ・・・、私のプレゼント喜んでくれたかな?

メリー・クリスマス





おしまい


269:お漏らし中尉
08/12/21 01:13:48 EFoAF3US
不快に思った方は申し訳ありません
では、みなさん良いクリスマスを~


270:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 01:18:29 2HcgOlrr
>>269
珍しくお漏らししなかった!
でも乙です。

271:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 01:30:12 oarb2Al7
>>269
中尉乙
中尉といいグレゴリーといい濃いなwww

272:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 02:00:22 Qz8TJqh2
>>269
乙乙
やっぱ中尉好きです

273:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 02:01:44 q0WY86Hy
>>272
あんたなんか嫌いだってよ!

274:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 14:01:29 5zW5ASZp
>>269
中尉乙!
俺にフタナリ思想は毛頭ないが、中尉の文章で
ちょっとオッキしかけた俺がいる。

275:グレゴリー
08/12/21 14:33:26 lxmAg7bz
>>269
やっぱ、すげーなwこの流麗な文章は私では逆立ちしても真似できない。
ストーリーのほとんどがこなたの妄想で成り立っているという構成も
面白い。てか、かがみの彼氏の秀才っていうのは中尉ご自身か?

276:お漏らし中尉
08/12/21 22:16:01 EFoAF3US
>>270

>何度も揺れるかがみの体は、淫らな液体を散らす音でさらに汚れを帯び

実はここでお漏らししちゃってますw

>>271

自分的には薄口にしたつもりなんですがw
濃くしちゃうと収容されてしまいます・・・

>>272

ありがとうございます
僕も好きです!

>>273

え!?

>>274

僕もフタナリには興味無いんですが、何故かオッキしながらタイピングってました・・・・
これって究極の愛なんでしょうか?w

>>275

毎度、お褒めに預かりましてw
結構な駄作のつもりだったんですが、思わぬ反響にびっくり・・・・
ちなみにかがみの彼氏はチャラチャラした大学生なのでフルボッコにしちゃいました
秀才になりたい

277:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 23:43:36 /1OEF72u
ホランド「ガキはすっこんでろ!!」

278:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/21 23:45:04 cPAcAgdB
かがみの彼氏はチャラ男かい
それならこなたの気持ちもわかるね

279:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/22 00:03:04 UXnuxdLO
URLリンク(up2.viploader.net)

280:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/22 00:49:44 jWW+Fw2k
何か書いてくれないと
ただの転載なのかこのスレのために描いてくれたのか分からんだろw

281:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/22 00:52:34 v4Wio4FM
ちゅーい乙!

282:JEDI_tkms1984
08/12/22 12:03:31 zoBMkGoe
>>250

 勢い凄まじい展開なのに、こなた自殺の動機に矛盾がないのが素晴らしいです。
愚直で蒙昧な男は……税金から何から、あらゆる存在によって全てを搾取されるのか……。
文字通り搾りカスになってしまいそうです。
グレゴリーさんのSSを読んでいると、大好きだったホラー漫画家を思い出します。

>>269

 こなたはかがみが好きだったのか、それとも性行為や色恋沙汰を穢れしと見ていたのか。
特に思想を持たないくせにクリスマスだのハロウィンだのと洋の西の文化を曖昧に受け入れ、
形だけのお祭りで浮かれ躍るこの国の人間性を痛切に皮肉った作品と言えるでしょう。
ところで文体が素敵過ぎます。
この語彙力は見習いたいところです。

283:お漏らし中尉
08/12/23 00:27:04 FnCnsrWo
>>281
ありがちゅー!

>>282
毎度ご丁寧な感想を有難うございます!
なんだか壮大な作品になったような気がしますが、全然w
ただの文字遊びが好きな男のSSですよ
しかし、こう褒められるとものすごく照れてしまいます。
ほんと、有難うございます!!

284:お漏らし中尉
08/12/23 00:27:54 FnCnsrWo
>>278
僕の気持ちわかってくれますかw
あ、いやこなたの気持ちでしたw

285:お漏らし中尉
08/12/23 00:31:00 FnCnsrWo
ところで、実は結構時間が余ってまして・・・・
でもPCの前から動けない、という半端なこの状況を打破する為に
SSを書こうと思ったのですが・・・・いいネタがなくて

誰か「こんなの書いて!」ってのありませんか?
早いもの勝ちって事で一つ

286:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/23 00:47:16 9ja/Jj9c
もらせ

287:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/23 00:48:49 GJJx4TfR
いつも通りで吹いたw

288:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/23 00:50:15 n9U1K+f6
とりあえず漏らせ

289:お漏らし中尉
08/12/23 00:59:52 FnCnsrWo
逆に難しいw

290:お漏らし中尉
08/12/23 01:57:36 FnCnsrWo
若干グロになりそうですが、ユックリ投下します

【こなた狩り】

冬を月が照らす
12月のこの時期は空気が澄んでいて、夜が美しい
美しいその夜道をかすかに照らす街灯に映し出されて
少女の吐息は何ものよりも白く、闇を曇らせる

「はあ・・・はあ・・・はあ・・・・」

その息遣いたるやまるで、草食動物がハンターから逃れるような
そんな緊迫感が伺える程に震えを纏っていた


世の中には・・・・狩るものと狩られる者の二者がいる


どれくらい走った?
どれくらいの時間がたった?

いくら走っても、いくら息を切らせても少女は安息にたどり着けない
ただ響く足音が、この暗闇に木霊する

いつも見慣れた公園のベンチ
並木道の中にぽつんと光る街頭には冬だというのに虫がたかり
不快な羽音の協奏曲を奏でている

気に留めたこともなかったがこの空間は広いようで狭い
閑散とした空間だからこそこだろうか?
まるで一面が自分を飲み込む渦の様に網膜へと投射される

「あ!?」

不意に何かが自分の足を掴んだ様な気がして少女は体を捩る



291:お漏らし中尉
08/12/23 01:58:46 FnCnsrWo
足に絡んだのは自分の靴紐・・・・
視界は知らぬ間に星空を見上げ、幼さの残る膝小僧からは真っ赤な液体が流れ出す

少女は「うう・・」という微かなうめき声を上げて賢明に立ち上がろうとしたが
足を捻ってしまったらしく思うように立ち上がれない

言い知れぬ恐怖が少女を襲う
暗闇からは足音
そのリズムから、相手は男だとわかる
大人の男だ・・・・

鈍く光るその輝きはゆらゆらと闇を泳ぎ出て
少女のいるそこへと迷いなく歩み寄る
暗闇に光る眼光は感情なき・・・
いや、感情を読み取れないその視線で少女を射抜いた

「・・・やめて・・・どうしちゃったの?」
「・・・・・・」

少女の瞳からは大粒の涙が溢れ、懇願の声が乾燥した空気に消える
男はそんな事、意にも介さず少女へと近づいてきた
やがて月を覆う雲が僅かに月光を地上に注いだ時
その男の顔が闇を切り取って浮かび上がった

青い髪、やや頬のこけた無精ひげ
目元に黒子が特徴的な高身長の男
血に濡れた作務衣には見慣れた赤色の髪とリボンが付着している
おそらく先にやられた少女のものであろうが
少女は未だにその現実を受け入れられないでいる

少女は消え入りそうな声で再び届かぬ哀願を音にした

「・・・やめて・・・お父さん・・・・」


292:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/23 02:14:19 GJJx4TfR
早くも規制か。解除支援

293:お漏らし中尉
08/12/23 03:08:00 FnCnsrWo
>>292
ありがとうございます
でも規制じゃなくて、リアルタイムで書いてるので遅くなってしまうんです
申し訳ありません

>>291
12月22日 夕刻

その日、こなたが目にした光景は異様なものだった

春日部の道路にひしめく沢山のトラック
そこに群がる大人たち
その中にはかがみやつかさの両親、みゆきの母親の姿もある
大人たちは番号札の様な物を受け取りにこやかに会話をしていた

「こんにちわ~☆」

こなたは好奇心に駆られてか、友人の両親達に挨拶を投げかける

「あら、こなたちゃん こんにちは♪」
「娘がいつもお世話になって・・・・」

「あら、こなたちゃん。元気にしてる?」

みんなはこなたの挨拶に快く応えてくれる
和やかな雰囲気に絆されながら
自分達がいかに恵まれた環境にいるかを確認した気持ちになる

「いえいえ、こっちこそ皆と仲良くしてもらって・・・・」

こなたがそう答えようとしたその時、こなたの目にとまったものがあった
それは大人たちが持っている番号札だ・・・・

その番号札には『柊かがみ』『柊つかさ』と他の姉の名が書かれていた
気になってゆかりの番号札も見せてもらったがやはり『高良みゆき』と書かれている
一体なんなのだろうか?
何の為にこんな札を大人たちが持っているのだろうか?
それに大人たちはどこか楽しそうにお互い言葉を交し合っている

「いやあ~ついにこの日が来ましたなぁ」
「この日が来るのが本当に待ち遠しくて、娘も程よく発育しましたしねぇ」
「いいですなぁ、池田さんのところは・・・うちなんか男ばかりなので・・・・」
「何を言いますか、ここはビシッと父親の威厳を見せるのがいいんじゃないですかw」

みんな何の話をしているのだろうか?
こなたは不思議になってゆかりに聞いてみた

「皆さん、今日は何かあるんですか?」
「ええ、今日はすっごく特別な日なのよ~♪」

ゆかりはそう答えるとみきに「ネ~☆」と相槌を求めた
みきもニンマリ笑って「ホント、その為に今まで苦労してきたんですもの★」
と楽しそうに両手を組んだ
ただおは「ウンウン」と嬉しそうに頷くとこなたにニッコリと微笑む

「きっとこなたちゃんのお父さんも今頃、こなちゃんの帰りを楽しみに待ってるんじゃないかな?」
「え・・・・?」


294:お漏らし中尉
08/12/23 03:15:31 FnCnsrWo

「そうよね、だって今日は特別な日だものね♪」
「・・・・」

「でも、そうじろうさんの事だから教育上良くない事までしちゃったりして☆」
「・・・・何・・・?それ・・・」

「うふふふふ」
「あはははははは」
「ぷぷぷぷ」

三人は大きな声で笑い出した
それはいつも見る穏やかな三人とはかけ離れた異様な雰囲気をかもし出している

「何?何なの!?・・・・一体、今から何が始まるの!!?」

こなたの怒声に三人の笑い声は止み
かわりに無音の静寂がこなたを襲う

「・・・・・」

空気に呑まれて動けなくなったこなたに近づくのはゆかり
普段は閉じられているように見える瞳は薄っすらと開き、眼光はこなたの両眼を射抜く

「ふふ・・・今からね・・・狩りが始まるのよ?」
「狩り・・・・って」

「狩りは狩りよ、獲物を追うの」
「・・・・え?」

「もう、察しが悪いのねぇ・・・・ホラ、ここになんて書いてある?」



295:お漏らし中尉
08/12/23 03:16:14 FnCnsrWo
ゆかりは自分の持っている番号札をこなたの目の前にかざした
そこには見知った友人の名前が先ほどと同じく書かれている

「高良みゆき・・」
「そう・・」

ゆかりは満足そうにその札をヒラヒラさせると、今まで見せたことの無いような
強烈な笑みをこなたに向けた

「これが私の獲物よ・・・・ふふ」
「獲物って・・・・自分の娘じゃん!?」

「そうよ、自分の娘・・・・17年間大切に育ててきた愛娘・・・・」
「だったら・・・」

ゆかりはウットリとした顔でみゆき名を指でなぞると
今度はその札を思い切り握り閉める

「愛娘を私がこの手でしとめるのよ・・・・17年の愛の結晶を私がこの手で・・・」

周囲を見回すとみきやただお・・・その他の大人たちも札の名前を見て恍惚とした表情を浮かべている
もはや冗談などというレベルじゃない
こなたは怖くなってその場から走り去る

すると、後ろから声が聞こえた
声の主はゆかりだ

「そうじろうさんはもう帰ったわよ!こなたちゃんもせいぜい気をつけてね♪」

こなたはその声を振り切るようにして、この異常な空間を後にした



296:お漏らし中尉
08/12/23 03:39:24 FnCnsrWo
つづく

予想以上にグロなのでどうしようか悩みます
おやすみなさい

297:ヤク中大分
08/12/23 15:02:46 hv6x4c22
URLリンク(upload.jpn.ph)
クリスマスの鎮魂歌 こなたの中のかがみ
白いのも描いてみたけど潰れてしまった

298:ヤク中大分
08/12/23 15:07:38 hv6x4c22
sage忘れすいません

299:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/23 18:47:47 VL05UIkz
相変わらず神入ってるな。
絵も素晴らしいけど、
軽々しさや気取りのない、シンプルな態度も素晴らしい。
馴れ合いが悪いとは言わないけれども。

300:グレゴリー
08/12/23 21:59:24 2Iv6rsms
>>298
良く見たらザーメン、結構リアルだしw
>>296
そうじろうによる父子相姦&カニバル希望。


301:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/24 00:57:26 DuU681NN
>>296
いいぞ、もっとやれ

302:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/24 02:30:35 L7m1mu8p
おまえらメリクリ

303:名無しさん@お腹いっぱい。
08/12/24 02:39:08 nRoYMh73
あぁ?

304:お漏らし中尉
08/12/24 02:57:48 /jWtIiEm
>>297
大分さんの有難うございます!大分さんの描くらきキャラは大好きです。


昨日の続き(グロ、性描写注意)


ひとしきり走ったこなた
見慣れた帰路をまるで逃げ惑うかのようにして駆けていく
いつもの角を曲がり、真っ直ぐ走って三番目
左脇に見えるのは17年間過ごした思い出の我が家

日は既に沈みかけており、普段では感じなかったおどろおどろしい空気に息を呑んだ

こなたは緊張しながら外門をまたぎ
家のドアに手をかける

人の気配は感じるが、物音はしない・・・・

「・・・・お願い・・・・」

少女は何かを天に祈るようにして扉を開ける
隙間から漏れる廊下の照明
そっとドアを開いていくと、そこにはいつもの我が家が目に映る

「・・・・はは・・・なんだ・・・」

一気に緊張が解けた
そうだ、そんな筈は無い
あれはきっと何かの間違いか、大人たちの軽い冗談か何かだったのだろう

そういえばあのトラックも普通の工事現場になるような外装だったし
宣言車だって、選挙か何かの人間がたまたま止めていたに違いない

こなたはそう思い、一度大きく深呼吸をした後帰宅の挨拶をした

「お父さん、ただいま~」

ガタン!!

「え!?」

突然、奥の方から大きな音が聞こえる
それとほぼ同時に「ぎゃうう!!」という悲鳴が聞こえた
女の子の声だ・・・この家にいる自分以外の女の子といえば・・・

「ゆーちゃん!?」

こなたは急いで台所へ駆け込んだがそこには誰もいない
台所に入ってすぐ、こなたは硬いものが足に刺さる感じがした
気になって足を上げてみると、そこには血のついた白いものがばら撒かれている
それを手にとった瞬間、少女の鼓動は途端に早くなった


305:お漏らし中尉
08/12/24 02:58:22 /jWtIiEm

それは『歯』である

良く見てみると、台所のいたる所が何かで壊された後があり
椅子は倒れ、整頓されていた食器も調理道具も床に散乱していた
そして、テーブルには血液の様なものが付着している
こなたが割れた食器を踏まないように隣の部屋へと行こうとした時
あるものが目に飛び込んできた

「なんなの・・・・これ」

摘み上げたソレは、血と何か粘液の様なものが付着した女の子物の下着だ・・・・
ソレは無残に破られており
周囲には自分が着ている制服と同じものであろう残骸が散らばっている
こなたはゆかりが言っていた事を思い出す

『愛娘を私がこの手でしとめるのよ・・・・17年の愛の結晶を私がこの手で・・・』

まさか・・・・・
良く無い光景が思い浮かぶ、それと同時に強烈な眩暈がする
少女の小さな胸は今にも引き裂かれてしまいそうだ

しかし、コレは現実に起こっていることだ

「いひゃあ!もう・・やべ!んああああ!!・・・ごふ・・・」

立ち尽くしていると、ゆたかの物であろう声が再び聞こえた
どうやらそうじろうの書斎から聞こえるようだ
こなたは万が一に備えてフライパンを手にとって書斎へと進んだ

書斎に近づくにつれて、そうじろうのものであろう荒々しい息と少女の苦しそうな声が
臨場感を増して、こなたの鼓膜を振動させる
それを感じるたびに、ここが現実の世界であることを認識させられるのだ

書斎にたどり着いたこなたはそっと扉の隙間から中の様子をうかがった
薄っすらと明かりのついたその部屋の中、こなたの目に飛び込んできたのは
半裸のゆたかを羽交い絞めにし、快楽をむさぼる実の父・・・・
そうじろうの姿だった

ゆたかの可愛かった顔は見る影も無いほどに赤く染まり
まともに喋れるかどうかも危ういほどに、口から鼻から血と涎を流している
細い首筋や発育しきらないその体はそうじろうから受けたであろう暴行の後が
はっきりと見て取れる

「おじざん・・・やべ・・てえぇぇ・・ふっぐう!?・・・」
「ああ、もう少しで・・はあ・・・はあ・・終わるよ・・はあ・・・・はあ」

両手を大人の力で掴まれたひ弱な少女は、逆らうことも許されず
ただただ、その体を弄ばれている

306:お漏らし中尉
08/12/24 03:01:23 /jWtIiEm

「うううう・・・・ぎっふう・・・・あええ・・・!んん!」
「はあ・・・・しかし・・・ゆたかちゃんも運が無いよね・・・はあ・・はあ・・・」

バシ!

そうじろうはそういってゆたかの顔面を思い切り弾いた

「ぎゃぶうう!?」
「もっと、大きな声で・・・」

ガス!!

今度はゆたかの顔面に向かって拳を振り下ろす

ゆたかは「ぎいいい!?」と言う声を上げて両足をバタつかせるがまったく身動きが取れない
床の上にはゆたかの鼻血が舞い、抜けた歯が散らばる

「おひしゃん・・・・ひゃべ・・てえ・・・いたひいよお・・・ひゃべて・・・」
「そう、その顔・・・その声・・・あ・・・沸くんだよアイデアが!いい!!いい!!」

そうじろうはそういうと、今まで律動的だったその腰の動きを野生じみたものへと変化させる
ぱちゅぱちゅという液体音と床の軋む音が木霊する部屋の中
ゆたかは更に苦しそうな声をあげ、顔を歪ませる

「おじひゃ!たふけてへ!!たふけへえええ!!?」
「きたきたきた・・・あああああああああ!!!」

そうじろうの絶叫が最高潮に達した後
実の父親は幾度かの痙攣と「あ・・ああ・・・」という情け無い声を絞り出している
それでも尚、そうじろうは ぱちゃ・・ぱちゃと体を揺らしゆたかの中に欲望を垂れ流す
その姿は普段の父親からは想像もできない程の猟奇的なもの
こなたは従姉妹が酷い目にあっている事を知りながらも動くことすら叶わない
まるで、何者かに手足をもぎ取られてしまったかの様に体が重い

ひとしきり行為を終えた、けだものは穏やかな顔つきでゆたかの根の前に顔を持っていく

「どうだいゆたかちゃん?気持ちよかった?それとも痛かった?」
「・・・・たしゅけへえ・・・」

「・・・ふー・・」


307:お漏らし中尉
08/12/24 03:05:21 /jWtIiEm
そうじろうは小さくため息を付くとゆたかをユックリとおこし
肩を担ぎ上げた
ゆたかは何処となく安堵したのだろう、恐らく自分の願いがそうじろうに伝わったのだと


そう、錯覚した


ガツ!!

「いぎゃ!?」

書斎のテーブルが顔面を捉える
そうじろうはゆたかの体を部屋の中の物にぶつけ始めたのだ

「気持ち良いか?って聞いてるだろ!?痛いかって聞いてるだろ!?ええ!?」
「ひぎゃあ!」

そうじろうはゆたかを打ち付けた、壁に、柱に、ガラス戸に、机に・・・・
小早川家から預かった大切な大切な子供、ゆたかをあらん限りの非道を繰り返した末に
それ以上の暴力を加えようとしている

「いぎゃああああ!?があ!!」
「どうなんだい!?ゆたかちゃん!泣いてちゃ解らないだろ!?」

「いひや!!?」

ゆたかの体が宙を舞う、その小さな華奢な体はこなたのいる方向に飛んできた
ドゴン!!というもの凄い音と共にドアの金具は外れ、従姉妹は木の床に倒れこんだ

「・・・・おで・・・ちゃ・・・」
「ゆーちゃん!」

こなたはゆたかに駆け寄ろうとしたが、体が動かない

「なんだ、こなた帰ってたのか・・・どうだった?学校は?」


308:お漏らし中尉
08/12/24 03:06:23 /jWtIiEm

そうじろうはいつもの様に優しい目でこなたに話しかけてくる
しかし、目の前のゆたかはどうだろうか?
弱りきって、傷付いて・・・・この娘が何か悪いことをしたのだろうか?

「ゆー・・・・」

ゴチャ!!

再び従姉妹の名前を呼ぼうとしたこなたは、目を疑った
今までゆたかの頭があった場所には大きな四角い鉄の箱がある・・・・

ああ・・コレはお父さんが印鑑やカードを入れるのに使っている金庫だ
近所のナホコで買ったんだっけ、鉈買ってって言ったけど却下されたんだよね・・・

金庫の下からは赤黒い液体が滲み出る
髪の間からは原型をとどめていないゆたかの顔が半分見え
そのはみ出た眼球は顔とは違う方向を眺めて泣いていた

「・・・・ゆーちゃんが・・・・」

あれほど可愛かったゆたかが目の前で動かなくなったのだ
逸し纏わぬ幼い体には痣や痛々しい傷痕・・・純潔まで奪われてしまった
きっと想像を絶するほどの恐怖だっただろう

そして、それの恥辱と凶行を行った人間が今、こなたの目に前に佇む

「お父さん・・・・」

そうじろうは餌を見つけた獣の様に、穏やかな瞳で愛娘を見下ろしていた

「・・・こなた・・・お前はどんな味がするんだい?」





つづく


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